JP2003245334A - 揮散体 - Google Patents

揮散体

Info

Publication number
JP2003245334A
JP2003245334A JP2002049495A JP2002049495A JP2003245334A JP 2003245334 A JP2003245334 A JP 2003245334A JP 2002049495 A JP2002049495 A JP 2002049495A JP 2002049495 A JP2002049495 A JP 2002049495A JP 2003245334 A JP2003245334 A JP 2003245334A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
volatile
drug
hole
volatilizer
container
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002049495A
Other languages
English (en)
Inventor
Koichi Taniguchi
晃一 谷口
Daichu O
大中 王
Hidenao Saito
秀直 斎藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Rengo Co Ltd
Original Assignee
Rengo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Rengo Co Ltd filed Critical Rengo Co Ltd
Priority to JP2002049495A priority Critical patent/JP2003245334A/ja
Publication of JP2003245334A publication Critical patent/JP2003245334A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Disinfection, Sterilisation Or Deodorisation Of Air (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 揮散性薬剤の揮散速度をほぼ一定に保ち、成
形容器の材料選択が容易な揮散体を得ることを目的とす
る。 【解決手段】 揮散性薬剤を担体に担持させた薬剤組成
物を、定形性を有するプラスチック成形容器に収納し、
上記プラスチック成形容器に少なくとも1つの貫通孔を
設け、上記貫通孔の全面積を上記薬剤組成物の全表面積
の5〜150%とし、上記いずれか1つの貫通孔の壁面
から上記薬剤組成物までの距離(a)と、その貫通孔の
面積(b)の平方根との比(a/b1/2)が0.05〜
1とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、揮散性薬剤の揮
散速度が一定に保たれる揮散体に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、防虫剤等の揮散性薬剤は、袋や
成形容器に収納されて使用されている。袋に防虫剤等を
収納した例としては、特開平11−139903号公報
や実用新案登録公報2601805号に記載されている
ような、穴を開けたフィルムや不織布や織布に防虫剤等
を収納したものが知られている。また、防虫剤等を収納
する上記成形容器としては、ポリプロピレン製又はポリ
エステル製容器が知られている。
【0003】しかし、上記の袋に収納した防虫剤等を用
いるとき、例えば、これを箪笥内の衣類の上に置く場
合、この防虫剤等の収納袋からの防虫剤等の揮散は十分
であるが、これを衣類の間に置いた場合、その上にある
衣類によって圧迫されると揮散面が減少して、揮散が抑
制される。このため、防虫剤等の揮散速度が使用条件に
よって変わり、防虫剤等の効果を十分に発揮できない場
合が生じる。
【0004】これに対し、上記の成形容器に防虫剤等を
収納する場合は、衣類等の圧迫によって防虫剤等自体が
圧力を受けることはなく、揮散面が減少しない。ところ
で、このような成形容器を使用する場合、開孔部を設け
ている。この開孔部は、防虫剤等の揮散量を確保するた
めに広くする必要があり、かつ、防虫剤が圧迫を受けな
いような強度が高い樹脂に限定している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、衣類が
直に防虫剤と接触する恐れがあるので、開孔部をあまり
広くは設けられない。このため、衣類等の圧迫状態によ
っては、開孔部が塞がれ、著しく揮散量が減少する場合
がある。また、上記のような、防虫剤が圧迫を受けない
ような強度が高い樹脂を選ぶ必要があるが、樹脂によっ
ては、防虫剤の移行が生じやすいので、これを防止する
必要があり、材料選定が煩雑となる。
【0006】そこで、この発明は、揮散性薬剤の揮散速
度をほぼ一定に保ち、成形容器の材料選択が容易な揮散
体を得ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明は、揮散性薬剤
を担体に担持させた薬剤組成物を、定形性を有するプラ
スチック成形容器に収納し、上記プラスチック成形容器
に少なくとも1つの貫通孔を設け、上記貫通孔の全面積
を上記薬剤組成物の全表面積の5〜150%とし、上記
いずれか1つの貫通孔の壁面から上記薬剤組成物までの
距離(a)と、その貫通孔の面積(b)の平方根との比
(a/b1/2)が0.05〜1とすることにより、上記
の課題を解決したものである。
【0008】揮散性薬剤を担体に担持させると共に、定
形性を有するプラスチック成形容器に収納したので、薬
剤組成物に圧力がかかることを防止でき、揮散性薬剤の
揮散速度を一定に保つことができる。また、貫通孔の面
積、及びその貫通孔の壁面から薬剤組成物までの距離を
一定の範囲内としたので、衣類等の圧迫を受けても、一
定以上の空間を確保できるので、揮散速度を一定に保つ
ことができる。さらに、蓋材を定形性を有するプラスチ
ック成形体を用い、プラスチック成形容器に貫通孔を設
けるので、揮散性薬剤の種類にあわせて、貫通孔の面積
を調節するだけで所定の揮散量を得ることができる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施形態を図面
を参照して説明する。この発明にかかる揮散体1は、図
1(A)(B)に示すように、揮散性薬剤を担体に担持
させた薬剤組成物2を、容器本体3−1及び蓋3−2か
ら形成されるプラスチック成形容器3に収納したもので
ある。
【0010】上記薬剤組成物2は、揮散性薬剤を担体に
担持させたものである。この揮散性薬剤は、常温で揮散
性を有する薬剤をいい、芳香剤、消臭剤、抗菌剤、防虫
剤、殺虫剤等があげられる。上記芳香剤としては、天然
香料、合成香料等があげられ、上記消臭剤としては、竹
エキス、ヨモギエキス等があげられる。また、上記抗菌
剤としては、アリルイソチオシアネート、オイゲノー
ル、ヒノキチオール等があげられ、上記防虫剤又は殺虫
剤としては、エンペンスリン、ベンフルスリン、フェン
フルスリン等のピレスロイド系防虫剤や、ユーカリ油、
ターピネオール油、ハッカ油等があげられる。
【0011】上記担体は、上記の揮散性薬剤を担持する
ことができ、かつ、揮散性薬剤との反応性が乏しいもの
であれば、特に限定されるものではない。このような例
として、合成高分子、セルロース及びセルロース誘導
体、無機物質等の多孔質物質の粒状物、シート、マッ
ト、不織布等のシート状物等があげられる。上記合成高
分子多孔質物質の具体例としては、ポリビニルアルコー
ル、ポリウレタン、ポリエチレン、ポリプロピレン等を
多孔化したもの等があげられる。上記セルロース誘導体
多孔質物質の具体例としては、セルロースアセテート等
を多孔化したものがあげられる。上記無機多孔質物質の
具体例としては、ケイ酸塩やアルミナ、シリカゲル、ゼ
オライト等の造粒物等があげられる。
【0012】上記薬剤組成物2の担体に対する揮散性薬
剤の担持量は、特に限定されるものではないが、薬効の
持続の点からより多くの揮散性薬剤が担持されるのが好
ましく、担体1gに対して0.05g以上で、担体の飽
和担持量以下がより好ましい。
【0013】上記プラスチック成形容器3は、定形性を
有するプラスチック成形体からなる。上記定形性を有す
るとは、衣類の間に置いた場合、衣類等の圧迫を受けて
も、その形状が保持できる程度の強度を有することをい
い、形状や材料は、特に限定されないが、上記揮散性薬
剤に対して非透過性のプラスチックがより好ましい。こ
の非透過性のプラスチックを用いることにより、上記揮
散性薬剤の揮散が後述するように、上記プラスチック成
形容器3に設けられた貫通孔4に限定されるので、揮散
性薬剤の揮散速度を一定にさせることができる。
【0014】さらに、上記の揮散性薬剤に対する軟化や
変形の抑制、及び成形性、ヒートシール性の面からポリ
プロピレン又は脂肪族ポリエステル等が好ましい。
【0015】上記脂肪族ポリエステルとしては、ポリヒ
ドロキシブチレート、ポリ乳酸、ポリエチレンアジペー
ト、ポリブチレンサクシネート、ポリテトラメチレンア
ジペート等、あるいはそれらの誘導体や共重合体があげ
られる。上記の脂肪族ポリエステルは単独で使用するこ
とができ、また、2種以上の混合物として使用すること
ができる。
【0016】上記ポリプロピレン又は脂肪族ポリエステ
ルを用いて成形する場合、上記揮散性薬剤のプラスチッ
ク成形容器3への移行が問題となる。この揮散性薬剤の
移行量を減らすには、上記プラスチック成形容器3の厚
みを薄くするのがよいが、あまり薄くしすぎると、この
プラスチック成形容器3の強度が低下して好ましくな
い。これらから、プラスチック成形容器3の厚みは、
0.1〜1mmが好ましい。
【0017】上記プラスチック成形容器3は、原料のプ
ラスチック等をシート状に一次成形した後、真空成形、
圧空成形、真空圧空成形等で二次成形することにより得
られる。このようなプラスチック成形容器3の例として
は、ブリスター容器があげられる。
【0018】図1(A)(B)において、容器本体3−
1と蓋3−2の2つの部材からなるプラスチック成形容
器3について例示したが、上記のプラスチック成形容器
3の接合、すなわち、容器本体3−1と蓋3−2との接
合は、任意の方法で行うことができる。例えば、図1
(A)(B)に示すように、両者が嵌合できるように成
形し、互いに嵌合する方法、接着剤等で接合する方法、
熱融着する方法や超音波融着する方法等があげられる。
【0019】なお、プラスチック成形容器3としてはこ
れに限られるものではなく、蓋部を有さない一体物のプ
ラスチック成形容器であってもよい。
【0020】上記のプラスチック成形容器3の上面又は
下面、具体的には、容器本体3−1及び蓋3−2のいず
れか、図1(A)(B)に示すように、少なくとも1つ
の貫通孔4が設けられる。この貫通孔4の形状は、特に
限定されないが、上記貫通孔の面積は、上記薬剤組成物
の全表面積の5〜150%がよく、30〜50%が好ま
しい。5%より小さいと、所定量の揮散性薬剤が確保さ
れない場合がある。一方、150%より大きいと、形状
が保持できなくなり、また、薬剤組成物が貫通孔から脱
落する場合がある。
【0021】また、図1(B)に示すように、上記いず
れか1つの貫通孔を設けた壁面から上記薬剤組成物まで
の距離をa、その貫通孔4の面積をbとしたとき、aと
bの平方根との比(a/b1/2)は、0.05〜1がよ
く、0.05〜0.5が好ましい。0.05より小さい
と、衣類等の圧迫により揮散速度が著しく遅くなる場合
がある。一方、1より大きいと、容器が必要以上に大き
くなり、容器への揮散性薬剤の移行量が多くなってしま
い、また、容器自体の強度も低くなる場合がある。
【0022】なお、容器の強度を高めたり、上記薬剤組
成物2が上記貫通孔4に接近するのを防止するために、
図1(A)(B)に示すような凹部5を上記貫通孔を設
けた壁面に設けてもよい。
【0023】上記揮散性薬剤は、そのまま上記担体に含
浸させて担持させることができるが、包埋材と溶融混合
して担持させることもできる。この包埋材は、常温で固
体の物質で、加熱・溶融時に上記の揮散性薬剤と混合可
能であれば特に限定されない。
【0024】上記包埋材の例としては、オゾケライトに
代表される鉱物ワックス、パラフィンワックスやマイク
ロクリスタリンワックス等の石油ワックス、脂肪酸やカ
ルナバワックス、ライスワックス等の天然ワックス、ガ
ムロジン、ウッドロジン、トール油ロジンや変性ロジン
及びそのエステル化物、又は、ステアリルアルコール、
ステアリン酸アミド、安息香酸、2,6−ジ−t−ブチ
ル−4−メチルフェノール等があげられる。これらは、
単独で使用することができ、また、2種以上を混合して
使用することができる。
【0025】上記揮散性薬剤と包埋材との混練物中にお
ける揮散性薬剤の混合割合は、混練物100重量部に対
して10〜90重量部がよく、30〜70重量部が好ま
しい。10重量部より少ないと、混練物が多量となるた
め多くの担体を必要とし、一方、90重量部より多い
と、揮散性薬剤が混練物から染み出してしまう。
【0026】上記揮散性薬剤には、上記包埋材以外に、
この発明の効果に影響を与えない限り、安定剤や紫外線
吸収剤等の公知の添加物、インジケータ機能を付与する
ために、油溶性染料、又は発色剤及び顕色剤等を加えて
もよい。
【0027】上記油溶性染料としては、C.I.Disp.Red5
4、C.I.Disp.Red60、C.I.Disp.Red73、C.I.Disp.Red9
2、C.I.Disp.Yellow51、C.I.Disp.Yellow54、C.I.Disp.
Yellow64、C.I.Disp.Yellow79、C.I.Disp.Blue14、C.I.
Disp.Blue56、C.I.Disp.Blue79、C.I.Disp.Blue81、C.
I.Disp.Blue139等の分散染料、又はC.I.Solvent Red2
3、C.I.Solvent Red24、C.I.Solvent Red26、C.I.Solve
nt Yellow2、C.I.Solvent Yellow7、C.I.Solvent Yello
w14、C.I.Solvent Blue37、C.I.Solvent Blue38等の油
溶染料、その他、建染染料、硫化染料、媒染染料、アゾ
イック染料等があげられ、必要に応じて、顔料を混合し
てもよい。
【0028】上記顕色剤とは、発色剤と反応して発色剤
を発色させるものをいい、例えば、2,2−ビス(4’
−ヒドロキシフェニル)プロパン、2,2’−メチレン
ビス(4−クロロフェノール)、4,4’−ビス(4−
ヒドロキシフェニル)スルホン、カテコール、没食子酸
メチル、p−ヒドロキシ安息香酸プロピル等のフェノー
ル性水酸基を有する化合物、カオリンやタルク等の酸性
物質等があげられる。
【0029】上記発色剤とは、上記顕色剤によって構造
が変化し、発色するものをいう。例として、マラカイト
グリーン、クリスタルバイオレットラクトン等のトリフ
ェニルメタンフタリド類、2−N,N−ジベンジルアミ
ノ−6−ジエチルアミノフルオラン、3−シクロヘキシ
ルアミノ−6−クロロフルオラン等のフルオラン類、N
−3,3−トリメチルインドリノベンゾスピロピラン、
1,3,3−トリメチルインドリン−2,2−スピロ−
6’−ニトロ−8’−メトキシベンゾピラン等のスピロ
ピラン類、ローダミンBラクタム、ベンゾイルロイコメ
チレンブルー等のローダミンラクタム類等があげられ
る。
【0030】
【実施例】以下にこの発明を、実施例を用いてより詳細
に説明する。まず、以下に、評価方法を示す。
【0031】[揮散速度の測定] タオルの上に揮散体を置いた場合の揮散速度 15リットル収納ケースにタオルを一枚敷き、その上に
実施例又は比較例で得られた揮散体を置き、蓋をする。
そして、この収納ケースを40℃で保管し、一定期間毎
に担体中の揮散性薬剤残存量をガスクロマトグラフィー
を用いて測定した。これにより、揮散速度を求めた。 タオルの間に揮散体を置いた場合の揮散速度 15リットル収納ケースにタオルを二枚敷き、その間に
実施例又は比較例で得られた揮散体を置いた以外は、上
記と同様にして、一定期間毎に担体中の揮散性薬剤残存
量を測定し、揮散速度を求めた。
【0032】[染み出しの有無の観察]実施例又は比較
例で得られた揮散体をタオルで挟み、1ヶ月後に、タオ
ルへの揮散性薬剤の染み出しの有無を目視で観察した。
【0033】[揮散性薬剤移行量の測定]実施例又は比
較例で得られた揮散体を薬剤非透過性フィルムで包装
し、これを、40℃、4週間の条件下で保管した後、プ
ラスチック成形容器中の揮散性薬剤の量をガスクロマト
グラフィーを用いて測定した。
【0034】(実施例1)揮散性薬剤としてエンペンス
リン60mgを不織布(25mm×28mm)に含浸さ
せて担持させた。これを、ブリスター容器本体に貫通孔
(貫通孔面積:140mm2)を2つ設けた図1(A)
(B)に示すブリスター容器(PP製、厚み0.1m
m)に収納して揮散体を得た。貫通孔率は、薬剤を担持
した不織布の面積に対する貫通孔面積の割合で、この場
合は40%である。このときの貫通孔を設けた壁面と薬
剤組成物との間の距離aは1mm、a/b1/2は、0.
08であった。得られた揮散体を用いて、上記の評価を
行った。その結果を表1に示す。
【0035】(実施例2)ブリスター容器本体に貫通孔
(貫通孔面積:140mm2)を1つ設けた以外は、実
施例1と同様にして揮散体を得た。得られた揮散体を用
いて、上記の評価を行った。その結果を表1に示す。
【0036】(実施例3)揮散性薬剤としてフルスリン
を用い、ブリスター容器本体に貫通孔(貫通孔面積:2
80mm2)を2つ設け、貫通孔を設けた壁面と薬剤組
成物との間の距離aを2mmとした以外は、実施例1と
同様にして揮散体を得た。得られた揮散体を用いて、上
記の評価を行った。その結果を表1に示す。
【0037】(比較例1)貫通孔を設けた壁面と薬剤組
成物との間の距離aを0.5mmとした以外は、実施例
1と同様にして揮散体を得た。得られた揮散体を用い
て、上記の評価を行った。その結果を表1に示す。
【0038】(比較例2)有孔フィルム分包(35mm
×65mm)に収納した以外は、実施例1と同様にして
揮散体を得た。得られた揮散体を用いて、上記の評価を
行った。その結果を表1に示す。
【0039】(比較例3)貫通孔を設けた壁面と薬剤組
成物との間の距離aを20mmとした以外は、実施例1
と同様にして揮散体を得た。得られた揮散体を用いて、
上記の評価を行った。その結果を表1に示す。
【0040】
【表1】
【0041】
【発明の効果】この発明によれば、揮散性薬剤を担体に
担持させると共に、所定の貫通孔が設けられた定形性を
有するプラスチック成形容器に収納したので、薬剤組成
物に圧力がかかることを防止でき、揮散性薬剤の揮散速
度を一定に保つことができる。さらに、揮散性薬剤の染
み出しもなく、移行量も少ない。
【0042】また、貫通孔の面積、及びその貫通孔の壁
面から薬剤組成物までの距離を一定の範囲内としたの
で、衣類等で圧迫状態になっても、揮散性薬剤の揮散速
度を一定に保つことができる。
【0043】さらに、蓋材を定形性を有するプラスチッ
ク成形体を用い、プラスチック成形容器に貫通孔を設け
るので、揮散性薬剤の種類にあわせて、貫通孔の面積を
調節するだけで、所定の揮散量を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)この発明にかかる揮散体の例を示す上面
図 (B)(A)のB−B断面図
【符号の説明】
1 揮散体 2 薬剤組成物 3 プラスチック成形容器 3−1 容器本体 3−2 蓋 4 貫通孔 5 凹部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 斎藤 秀直 福井県坂井郡金津町自由ケ丘1丁目8番10 号 レンゴー株式会社福井研究所内 Fターム(参考) 4C002 AA03 BB04 BB08 DD03 FF04 KK01

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 揮散性薬剤を担体に担持させた薬剤組成
    物を、定形性を有するプラスチック成形容器に収納し、 上記プラスチック成形容器に少なくとも1つの貫通孔を
    設け、 上記貫通孔の全面積を上記薬剤組成物の全表面積の5〜
    150%とし、 上記いずれか1つの貫通孔の壁面から上記薬剤組成物ま
    での距離(a)と、その貫通孔の面積(b)の平方根と
    の比(a/b1/2)が0.05〜1である揮散体。
  2. 【請求項2】 上記のプラスチック成形容器の厚さは、
    0.1〜1mmであり、上記のプラスチック成形容器を
    構成する材料は、ポリプロピレン又は脂肪族ポリエステ
    ルからなる請求項1に記載の揮散体。
  3. 【請求項3】 上記揮散性薬剤が、常温揮散性の防虫剤
    又は殺虫剤である請求項1又は2に記載の揮散体。
  4. 【請求項4】 上記薬剤組成物は、上記揮散性薬剤に包
    埋材を溶融混合させてこれを上記担体に担持させたもの
    である請求項1乃至3のいずれかに記載の揮散体。
  5. 【請求項5】 上記薬剤組成物は、上記揮散性薬剤に油
    溶性染料、又は発色剤及び顕色剤を溶解させてインジケ
    ータ機能を付与したものである請求項1乃至4のいずれ
    かに記載の揮散体。
JP2002049495A 2002-02-26 2002-02-26 揮散体 Pending JP2003245334A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002049495A JP2003245334A (ja) 2002-02-26 2002-02-26 揮散体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002049495A JP2003245334A (ja) 2002-02-26 2002-02-26 揮散体

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003245334A true JP2003245334A (ja) 2003-09-02

Family

ID=28661993

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002049495A Pending JP2003245334A (ja) 2002-02-26 2002-02-26 揮散体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003245334A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010512956A (ja) * 2006-12-21 2010-04-30 シェーリング−プラウ ヘルスケア プロダクツ,インコーポレイテッド 衣服または履物の品物におけるにおいを軽減するデバイス
JP2017105539A (ja) * 2015-12-01 2017-06-15 アース製薬株式会社 薬剤容器

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010512956A (ja) * 2006-12-21 2010-04-30 シェーリング−プラウ ヘルスケア プロダクツ,インコーポレイテッド 衣服または履物の品物におけるにおいを軽減するデバイス
JP2017105539A (ja) * 2015-12-01 2017-06-15 アース製薬株式会社 薬剤容器

Similar Documents

Publication Publication Date Title
AU600358B2 (en) Membrane-gel diffusion device
US20190240366A1 (en) Scent Devices and Methods
US10814029B2 (en) Membrane device for the release of volatile compositions
AU2003249108B2 (en) A device for dispensing active volatile liquid
US5176930A (en) Food package and absorbent pad with edge wicking
JP4870925B2 (ja) 揮発性物質の制御放出用ディスペンサー
JP2003245334A (ja) 揮散体
WO2005118007A1 (en) Volatile composition impregnated in a porous carrier and comprising a dye as “end-of-life” indicator
KR930006674B1 (ko) 약제 포장체
US10694747B2 (en) Dispenser comprising only one single hinge
JP4704530B2 (ja) 通気性容器収納型殺虫剤
JP2003289780A (ja) 揮散体
AU617931B2 (en) Composite insecticide and package thereof
JP2002284603A (ja) 揮散体
JP2003205028A (ja) 揮散性包装体
JP2597878Y2 (ja) 蒸散剤パックおよび蒸散材包装体
JPH0319386Y2 (ja)
KR100430847B1 (ko) 향기가 나는 칩을 적용한 바닥재
JP4879420B2 (ja) 薬剤揮散容器及びインジケーター
JPH1030986A (ja) 気体状物質検知体およびこれを用いる気体状物質検知方法
JPH02290592A (ja) タイムインジケーター
JPH10180030A (ja) 除湿剤
KR200261092Y1 (ko) 재떨이용 고흡수성 수지 팩
JPH1142726A (ja) 機能性シート
KR20020029005A (ko) 기능성 마이크로캡슐을 이용한 제품의 제조 및 그의응용방법

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20041201

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080415

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20080902