JP2003245277A - 医療用走査型デジタルx線撮影装置 - Google Patents

医療用走査型デジタルx線撮影装置

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JP2003245277A JP2002181548A JP2002181548A JP2003245277A JP 2003245277 A JP2003245277 A JP 2003245277A JP 2002181548 A JP2002181548 A JP 2002181548A JP 2002181548 A JP2002181548 A JP 2002181548A JP 2003245277 A JP2003245277 A JP 2003245277A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】走査型でありながら、簡単な処理で、X線撮影
のダイナミックレンジを拡大し、硬組織領域と軟組織領
域の双方について、明確なX線画像を得ることのできる
医療用走査型デジタルX線撮影装置を提供する。 【解決手段】X線発生器1、被写体Oを固定する被写体
固定手段6、X線検出器2を備え、X線発生器1とX線
検出器2とは、被写体固定手段6を挟むように設けら
れ、被写体固定手段6に固定された被写体Oに、X線発
生器1から照射されるX線細隙ビームBとX線検出器2
とを同方向Dに同期移動させながらX線細隙ビームBを
走査し、被写体OのX線画像を得る医療用走査型デジタ
ルX線撮影装置10であって、X線検出器2によって得
られた走査中のX線透過量を元に、X線細隙ビームBの
走査速度を制御するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、歯科用デ
ジタルセファロ装置などのように、受光したX線データ
をデジタル化可能なデータあるいはデジタルデータとし
て出力するX線検出器を備え、X線発生器から照射され
るX線細隙ビームとX線検出器とを同方向に同期移動さ
せながら被写体にX線細隙ビームを走査して、この被写
体のX線画像を得る医療用走査型デジタルX線撮影装置
の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、医療用走査型デジタルX線撮
影装置、例えば、歯科用デジタルセファロ装置では、患
者の頭部を被写体として、これにX線細隙ビームを走査
して、X線画像を得ている(例えば特開平7−1439
81がある。)。しかしながら、このような装置では、
頭部全体に等速でX線細隙ビームを照射走査するため、
頭骸骨や歯顎などの硬組織領域の画像を明確にすれば、
皮膚や口唇などの軟組織領域の画像が得られず、逆に軟
組織領域の画像を明確にすれば、硬組織領域の画像が得
られなかったりしていた。
【0003】特開平7−8483号公報には、この問題
を解決する装置が提案されている。すなわち、この装置
は軟組織フィルタを用いたもので、X線細隙ビームが被
写体である患者頭部に照射される前に、この頭部の軟組
織領域の形状に近い軟組織フィルタをこのビームの通路
に設置し、これによって、軟組織の画像が得られるよう
にしているが、軟組織フィルタと実際の患者頭部の軟組
織領域との位置合わせが困難な上に、軟組織領域の正確
な分離ができず、また、患者頭部の大小に合わせて複数
の軟組織フィルタを用意しておく必要があった。
【0004】また、特開平5−252444号公報、特
開平9−266901号公報などでは、X線検出器で得
られたデータを画像処理して、硬組織領域と軟組織領域
を判別し、組織の硬軟に合わせた階調処理を行う方法が
提案されているが、画像処理が複雑なものとなってい
た。
【0005】また、例えば、特開平8−19534号公
報に記載されているように、歯科用のX線パノラマ撮影
装置では、従来より、X線発生器とX線検出器とを対面
させ被写体を中心として旋回させながらX線細隙ビーム
を照射する際に、ビームの通過経路上の硬組織の多さに
対応させて、旋回の速度に緩急を持たせることで、複数
の骨が重なる場合でも硬組織領域の画像が得られるよう
にしたが、この場合、軟組織に関する考慮はない。ま
た、この装置は、被写体を中心としてX線細隙ビームを
旋回照射させるものであって、歯科用デジタルセファロ
装置のように、X線細隙ビームを被写体に対して走査す
るものではなかった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】したがって、本発明の
目的は、このような問題を解決するため、走査型であり
ながら、簡単な処理で、同じ画像上で硬組織領域と軟組
織領域の双方について、明確なX線画像を得ることので
きる、X線撮影のダイナミックレンジが拡大された医療
用走査型デジタルX線撮影装置を提供することにある。
【0007】本発明のその他の目的や利点は、本明細書
を読み進めることによって、明確になるであろう。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本出願人は、種々の特徴を有した医療用走査型デジ
タルX線走査装置を提案しており、請求項1〜12はX
線細隙ビームを照射する際にX線の走査速度、照射強度
を制御するもの、請求項13〜22はX線画像を撮影し
てから階調処理をするもの、請求項23、24はX線画
像の濃淡補正の際に必要な被写体の基準位置を検出する
ための位置検出手段を備えたもの、請求項28から30
において、上下方向の照射量を調整するものなどを提案
している。
【0009】本発明では、これらの提案する装置によっ
て、X線画像における黒化度補正や、コントラスト補正
が加えられ、同じ画像上の軟組織、硬組織がより明瞭に
出来る。
【0010】ところで、X線画像の黒化度とX線強度に
次のような関係があることが知られている。
【0011】X線画像の黒化度(画像濃度)Dは、D=
f (I t p) ここに、I: X線強度、t: 露出時間で定まる。
【0012】また、X線強度 Iは、I = kV
t ここに、V:管電圧、i: 管電流、t: 露出時間で定
まる。したがって、黒化度は、X線強度と露出時間によ
って調整でき、X線強度は管電流、管電圧、露出時間で
調整できるので、本発明では、これらの要素を直接ある
いは間接的に制御して、同じ画像上に現われる軟組織と
硬組織の黒化度やコントラストを補正して、画像を鮮明
にしている。
【0013】すなわち、ここに提案する本発明の医療用
走査型デジタルX線撮影装置は、いずれも、X線発生
器、被写体を固定する被写体固定手段、X線検出器を備
え、前記被写体固定手段は、X線発生器と前記X線検出
器との間に置かれ、前記X線発生器から照射されるX線
細隙ビームと前記X線検出器とを同方向に同期移動させ
ながら、前記X線細隙ビームを、前記被写体固定手段に
固定された被写体に走査して、前記被写体のX線画像を
得る基本構成を備えている。
【0014】提案された医療用走査型デジタルX線撮影
装置を、その実施態様毎に以下に説明する。
【0015】すなわち、提案する第1の態様では、X線
細隙ビームの走査速度、照射出力(強度)、あるいはこ
れらの双方が、X線検出器によって得られた走査中のX
線透過量に応じて制御される。
【0016】特に、請求項2では、X線ビーム細隙の走
査速度を、被写体の軟組織に対しては硬組織よりも速く
走査制御しており、請求項3では、X線ビーム細隙の走
査速度は、装置に設置した走査駆動用パルスモータのパ
ルスレートを変更制御するようにしており、更に請求項
4では、走査駆動用パルスモータのパルスレートは、被
写体の撮影部位に応じて、予め複数種類のものを準備し
て、記憶している。
【0017】ここに、制御対象となる、X線細隙ビーム
の走査速度、照射出力(強度)、あるいはこれらの双方
の制御因子は、走査中のX線透過量が、被写体の軟組
織、硬組織に応じて予め準備された制御目標値に一致す
るように制御される。
【0018】図14は、本発明装置を使用して、被写体
の頭部を撮影する場合における、撮影部位とX線細隙ビ
ームの走査速度、X線透過線量の関係を示している。
【0019】本発明では、通常の撮影パターンでは、管
電流、管電圧(例えば、4mA,80KV)を一定に
し、X線検出器を駆動するパルスモータのパルスレート
を変更することによって、後述するように診断撮影部位
に応じた速度Yで走査制御される。このパルスレート
は、予め被写体の種別や撮影方向、大人、子供、女性な
どに応じて準備され、メモリ内に格納されているが、そ
れらの制御パターンで制御が出来ない場合、他の制御パ
ターンに変更する。したがって、このようなX線撮影装
置では、X線細隙ビームを走査しながら、X線検出器か
ら刻々と得られるX線透過量を元にして、この透過量が
大きくなれば、基準のパルスレートに補正を加えてX線
細隙ビームの走査速度を大きくし、この透過量が小さく
なればX線細隙ビームの走査速度を小さくなるように制
御することによって、被写体のX線画像の全体部分に亘
って補正がなされる。更に、走査速度だけで補正が不十
分な場合には、管電流及び/又は管電圧の制御も組み合
わせて行なう。
【0020】ここに、透過量が大きい場合とは、軟組織
領域を走査している場合であり、その際には、走査速度
を速くすることで、この軟組織領域に単位時間あたりに
照射されるX線細隙ビームの線量が小さくなるので(こ
のとき、X線検出器も同期速度で移動しながら受光す
る)、この軟組織領域に対する透過X線量も小さくな
り、その結果、軟組織部分のX線画像のダイナミックレ
ンジが向上する。
【0021】一方、透過量が小さい場合とは、硬組織領
域を走査している場合であり、その際には、走査速度を
遅くすることで、この硬組織領域に単位時間あたりに照
射されるX線細隙ビームの線量が大きくなるので(この
とき、X線検出器も同期速度で移動しながら受光す
る)、この硬組織領域の透過X線量も大きくなり、その
結果、硬組織部分のX線画像のダイナミックレンジが向
上する。
【0022】図14(a),(b)は、本発明における
制御原理を説明するグラフである。理解を容易にするた
め、これらの図では、本発明による制御を、管電流、管
電圧を一定にしてX線細隙ビームを等速で走査した場合
との比較において示している。Xoは、軟組織が明瞭に
現われるように、X線細隙ビームを被写体頭部に対して
等速度で走査した場合のX線透過線量(単位時間あたり
の透過量)を示している。この場合、X線透過量Xo
は、軟組織部では、その組織内のX線吸収係数の差異に
基づいた検出量が得られるため、鮮明な濃淡画像が得ら
れるが、他方の硬組織部では、X線透過量は激減し、そ
のためX線検出器の下限の感知レベルXminより低下
してしまうために、殆ど画像が現われない(その部分の
X線画像は白くなってしまう)。逆に、硬組織が明瞭に
現われるように、X線細隙ビームを被写体頭部に対して
等速度で走査した場合には、X線透過量Xoは、硬組織
部では、その組織内のX線吸収係数の差異に基づいた検
出量が得られるため、濃淡画像が得られるが、他方の軟
組織部では、X線透過量は激増し、そのためX線検出器
の上限の感知レベルXmaxを超えてしまうため、出力
が飽和して殆ど画像が現われない(その部分のX線画像
は黒くなってしまう)。そこで、本発明では、このよう
な事情に鑑みて、上記軟組織と硬組織の双方におけるX
線透過量が、X線検出器の感知レベルの上、下限の間に
来るようにして、X線ビーム細隙の走査速度を制御して
おり、図14(b)は、X線透過量を制御するために本
発明によって、制御されるX線ビーム細隙の走査速度変
化Yを、図14(a)に対応させて示している。図14
(b)に示すように、捜査速度を軟組織においては速く
して、硬組織では遅くしている。このようにすることに
より、X線検出器の感知レベルの上下限(Xmax、X
min)の間にX線透過量が制御されるので適切な黒化
度、コントラストの像が得られる。図14(a)では、
制御前のカーブXoが制御後のカーブXでは平坦化処理
されていることが分かる。なお、X線ビーム細隙の走査
速度を制御する場合、制御目標とすべきX線ビーム細隙
の走査速度データをメモリなどに記憶しておいて、上記
したパルスレートに補正を加えるようにして制御しても
よい。このような本発明の基本精神は、X線ビーム細隙
を被写体に照射して走査するときに、被写体の軟組織と
硬組織の双方におけるX線透過量がX線検出器の感知レ
ベルの上、下限に特定されるが、軟組織、硬組織のいず
れにおいても、後述するような階調処理を施すために
は、それらに適したX線透過量を制御目標データとして
選択することが望ましい。
【0023】本発明では、以上のような原理に基づき、
被写体の軟組織、硬組織のいずれにおいても、濃淡補正
やコントラスト補正がなされる。
【0024】本発明によれば、こうして、同一のX線画
像上における軟組織部分、硬組織部分におけるダイナミ
ックレンジが拡大され、1つのX線画像上で軟組織領域
も硬組織領域も明確に把握することができる。
【0025】また、X線細隙ビームの照射出力は、その
X線細隙ビームを発生するX線管の管電流、あるいは、
管電圧のどちらか一方を制御してもよく、その双方を制
御してもよく、これによって更にダイナミックレンジが
向上する。
【0026】また、第1の態様の変形例では、上記した
X線細隙ビームの走査速度などの制御因子は、前記被写
体固定手段に固定された被写体について、その被写体に
見合ったX線透過量を予測して予め規定した擬似モデル
が使用され、これが軟組織部分と硬組織部分の濃淡差の
補正のために使用され、前述した制御因子が制御され
る。
【0027】ここでの予測X線透過量は、被写体にX線
ビームを照射して得たX線透過量ではなく、被写体に見
合って予め用意されている、X線透過量についての疑似
モデルであるので、実測値を得るための時間遅れがな
く、制御の追随性がよい。
【0028】更に、第1の態様の変形例では、被写体の
階調処理基準点位置を検出する位置検出手段を備え、こ
の位置検出手段の出力に基づき、前記X線細隙ビームの
走査速度などの制御因子を制御している。
【0029】このようなものでは、正確な階調処理基準
点位置、つまり、被写体のX線吸収係数が変化する位置
を示す基準点をX線画像の撮影時に検出できるのでより
正確な濃淡補正ができる。提案する第2の態様では、前
記X線細隙ビームの走査によって得たX線画像を、被写
体を走査した前記X線細隙ビームの走査速度、および/
または、照射出力に基づいて階調処理している。
【0030】このような態様は、X線画像の生成時に、
X線細隙ビームの単位時間あたりの照射量(走査速度や
照射出力)を制御することで、ダイナミックレンジを向
上させ、軟組織領域、硬組織領域双方の明確な画像を得
るものではない。しかし、X線ビームを走査して撮影し
たX線画像に対して、X線細隙ビームの走査時の走査速
度、および/または、照射出力に基づき、軟組織領域や
硬組織領域についても階調処理をするので、より正確に
X線画像の濃淡差が補正されX線画像のダイナミックレン
ジを向上させる。
【0031】走査速度や照射出力を制御してX線細隙ビ
ームを照射する部分は、X線吸収係数の異なる部分であ
るので、この走査速度や照射出力のデータを分析すれ
ば、それらの部分において、どのような補正をし、階調
処理すれば、それぞれの部分におけるダイナミックレン
ジを向上できるかが判別できる。したがって、これを利
用して、撮影後のX線画像について、階調処理を施し、
軟組織部分と硬組織部分のいずれもがより明瞭に把握で
きるX線画像を得ている。
【0032】X線細隙ビームを被写体に走査して得たX
線画像についての階調処理は、走査中のX線透過量や、
走査中の予測X線透過量に基づいても制御でき、そのよ
うな医療用走査型デジタルX線撮影装置も提案されてい
る。
【0033】この場合、実測値であるX線透過量に基づ
いて階調処理を行うものは、よりよい階調処理がリアル
タイムな処理が可能であり、予測X線透過量を元に階調
処理を行うものは、より簡便な階調処理が可能である。
更に、提案する第3の態様では、被写体の階調処理基準
点位置を検出する位置検出手段を備え、この位置検出手
段の出力に基づき、前記X線検出器によって得られたX
線画像についてフィルタを用いた階調処理している。
【0034】ここで、フィルタ階調処理とは、階調処理
基準点位置で位置合わせをして、予め用意された軟組織
領域などのフィルタパターンを得られたX線画像に当て
はめ、このフィルタパターンの部分だけ、X線画像の濃
度を調整する処理をいう。
【0035】このX線撮影装置では、階調処理はX線撮
影後に行われるので、撮影前のX線照射量制御を必要と
しない。そのため、X線画像全体の画像処理をすること
なく、簡単な加算処理をするだけでよく処理が簡単であ
る。
【0036】また、軟組織領域のフィルタパターンもデ
ジタルデータとして用意すればよいので、実体的な軟組
織領域フィルタをハードとしていくつも用意する必要が
なくなる。
【0037】この態様の変形例では、X線検出器によっ
て得られたX線画像をフィルタ諧調処理する場合、、前
記X線細隙ビームの走査後において、前記被写体に走査
した前記X線細隙ビームの走査速度、および/または、
照射出力に基づき階調処理をするものを含んでいる。
【0038】このようなX線撮影装置は、フィルタ階調
処理に加えて、X線照射量データに基づく階調処理を加
えたものであり、双方の効果が相乗的に発揮される。
【0039】また、被写体に応じて、撮影中のあるい
は、撮影されたX線画像を階調処理するため、被写体の
階調基準点を検出する位置検出手段を備えた医療用走査
型デジタルX線撮影装置も提案されており、このような
装置では、被写体に接触して使用される接触子、あるい
は被写体に接触させずに使用される非接触子を有した位
置検出手段を含んでいる。
【0040】更に、本発明の望ましい例では、X線撮影
装置は、前記X線細隙ビームと前記X線検出器は、前記
X線発生器に備えられたX線管を固定し、このX線管の
近傍に設けられた一次スリットと、前記被写体固定手段
の前記X線発生器側に設けられた二次スリットと、前記
X線検出器とを同方向に同期移動する構成になってお
り、X線発生器に備えられたX線管を移動回転などさせ
ることなく固定したままで、その代わりに、このX線管
からのX線ビームを出射部分で一定範囲に限定する一次
スリットと、被写体に照射される前に更に限定する二次
スリットとを同期移動させることができる。
【0041】これによって、照射中心であるX線管が固
定されているので、中心振れのないX線細隙ビームの照
射走査をすることができ、得られるX線画像がより明確
になる。
【0042】また、更に望ましい例では、CCDカメラ
などの半導体検出器で構成されたX線検出器を有し、X
線細隙ビームと前記X線検出器とは、前記被写体固定手
段に固定された被写体に対して、前記X線細隙ビームの
照射方向に直交する上下方向か、あるいは、左右方向に
同期して移動されている。
【0043】以上のようなX線撮影装置は、より具体的
な実施例では、被写体固定手段を頭部固定手段で構成し
た歯科用デジタルセファロ撮影装置が説明されている
が、本発明はこれに限られるものではない。
【0044】提案する第4の態様では、第1の態様と同
様に、X線を照射する際にその被写体への照射量を制御
するものであるが、X線細隙ビームの照射エネルギを同
期移動方向で調整するのではなく、同期移動方向に対し
て直角方向(縦方向)に調整しようとするもので、この
ために、照射されるX線細隙ビームの照射エネルギを前
記同期移動方向に対して直角な方向に変化させる縦フィ
ルタを設けており、これによって、硬組織領域から軟組
織領域への変化が、同期移動方向に対して直角(縦方
向)に生じているような被写体について、X線撮影のダ
イナミックレンジを拡大し、硬組織領域と軟組織領域の
双方について、明確なX線画像を得ることができる。
【0045】また、着脱交換可能としている場合には、
不要な場合には取り外すことができるし、被写体に合わ
せて縦フィルタを取りつけることもできる。
【0046】このような縦フィルタをX線検出器に設け
ても、同様の効果が得られ、X線発生器と両方に設けて
ると、相乗効果を発揮する。また、第1、第2、第3の
態様などと組み合わせることも可能であり、相乗効果を
発揮する。
【0047】
【発明の実施の形態】以下、添付図とともに、本発明の
実施の形態について説明する。
【0048】これより、図1から図13を用いて、本発
明の装置を歯科用セファロ撮影装置に適用する例を説明
するものであるが、これに限らず本発明は、マンモブラ
フィーと呼ばれる乳房X線撮影装置や、スリットラジオ
グラフィーと呼ばれるX線撮影装置などとして、幅広く
一般医療用のX線装置として用いることができる。
【0049】図1は、本発明に係る医療用走査型デジタ
ルX線撮影装置の一例の全体概略構成を示すブロック図
である。
【0050】この医療用走査型デジタルX線撮影装置1
0は、X線発生器1、このX線発生器1から照射され被
写体Oを透過したX線細隙ビームBを受光して、その受
光X線データをデジタルデータあるいはデジタル化可能
なデータとして出力するX線検出器2、このX線検出器
2を着脱可能にかつ速度調整可能に移動保持する走査用
検出器支持部5、被写体Oを固定する被写体固定手段
6、被写体の階調処理基準点位置を検出する位置検出手
段7、この装置全体を制御する制御装置8を備えてい
る。
【0051】なお、この図1において、X線発生器1、
X線検出器2、走査用検出器支持部5、被写体固定手段
6、位置検出手段7については、いずれもこれらを、そ
の通常の使用状態を上方から見た所を平面的に示したも
のである。
【0052】X線発生器1は、X線管11を内蔵し、そ
のX線管11から広域に発射されるX線ビームを一定方
向、一定範囲だけに制限して目的箇所に照射させるため
の開口である1次スリット12aを備えたX線遮蔽材よ
りなる1次スリット部材12、この1次スリット部材1
2を図示するD方向に速度、位置調整可能に移動させる
1次スリット移動軸13、この移動軸13を駆動するパ
ルスモータなどの1次スリット移動モータM1を備えて
いる。
【0053】X線検出器2については、その詳細を図5
を用いて後述する。
【0054】走査用検出器支持部5は、X線検出器2を
着脱可能に保持する検出器ホルダ51、この検出器ホル
ダ51を図示するD方向に速度、位置調整可能に移動さ
せる検出器移動軸52、この移動軸52を駆動するパル
スモータなどの検出器移動モータM2、X線発生器1の
1次スリット12aで制限されたX線細隙ビームBを被
写体に照射される前に、更に一定範囲だけに制限するた
めのX線通過開口である2次スリット55aを備えたX
線遮蔽材よりなる2次スリット部材55、この2次スリ
ット部材55を図示するD方向に速度、位置調整可能に
移動させる2次スリット移動軸56、この移動軸56を
駆動するパルスモータなどの2次スリット移動モータM
3を備えている。
【0055】なお、検出器移動モータM2と2次スリッ
ト移動モータM3とを独立別個に設けることなく、両者
をタイミングベルトなどで機構的にリンクさせて、一方
のモータを不要とすることも可能である。
【0056】被写体固定手段6は、走査用検出器支持部
5の検出器ホルダ51、2次スリット部材55の方向D
への移動に拘わらず、被写体を所定位置に固定するよう
に構成されている。
【0057】位置検出手段7は、被写体固定手段6に固
定支持されているが、その詳細は、図2、図5、図6を
用いて後述する。
【0058】制御装置8は、マイクロコンピュータなど
で構成され制御装置8の中央制御機能を発揮する中央処
理装置81と、中央処理装置81での処理のための種々
の制御プログラムなどを記憶保存するプログラムメモリ
82と、得られたX線画像データや、制御データなどを
記憶保存するデータメモリ83とを備えた主制御部8
0、X線検出器2から検出器ホルダ51を介して得られ
るX線受光データを画像処理して主制御部80に出力す
る画像処理装置84、主制御部80で得られたX線画像
などを表示する表示装置85、主制御部80からの指示
により、X線発生器1のX線管11の管電流、管電圧を
制御するX線制御装置86、この装置全体の種々の操作
指示の入力を受け主制御部80に出力する操作パネル8
7を備えている。
【0059】制御装置8の主制御部80には、1次スリ
ット移動モータM1、検出器移動モータM2、2次スリ
ット移動モータM3が接続され、これらのモータM1、
M2、M3も主制御部80に制御されている。
【0060】このX線撮影装置10は、図示したように
X線発生器1とX線検出器2とは、被写体固定手段6を
挟むように設けられ、この被写体固定手段6に固定され
た被写体Oに対して相対的に、X線発生器1は固定状態
を維持し、1次スリット12a、2次スリット55a、
X線検出器2を同期移動させることで、X線発生器1か
ら照射されるX線細隙ビームBとX線検出器2とを同方
向Dに同期移動させながらX線細隙ビームBを被写体O
に走査し、被写体OのX線画像をデジタルデータとして
得ることができるが、X線検出器2によって得られた走
査中のX線受光データであるX線透過量を元に、X線細
隙ビームBの走査速度(方向Dへの移動速度)を制御す
ることを特徴とする。
【0061】つまり、X線透過量が大きくなればX線細
隙ビームBの走査速度を大きくし、この透過量が小さく
なればX線細隙ビームBの走査速度を小さくなるよう
に、その走査速度を制御するものである。
【0062】このようにすると、透過量が大きい場合と
は、軟組織領域を走査している場合であり、その際に
は、走査速度を大きくすることで、この軟組織領域に単
位時間あたりに照射されるX線細隙ビームBの線量が小
さくなり、結果、X線検出器2も同期速度で移動しなが
ら受光するので、この軟組織領域の透過X線量が小さく
なる。
【0063】一方、透過量が小さい場合とは、硬組織領
域を走査している場合であり、その際には、走査速度を
小さくすることで、この硬組織領域に単位時間あたりに
照射されるX線細隙ビームBの線量が大きくなり、結
果、X線検出器2も同期速度で移動しながらX線を受け
るので、この硬組織領域の透過X線量が大きくなる。
【0064】こうして、ダイナミックレンジが向上し、
全体としてX線透過量つまり画像濃度がより均一化さ
れ、軟組織領域も硬組織領域も明確に把握することがで
きるX線画像を得ることができる。
【0065】被写体へのX線細隙ビームBの照射量は、
上記のようにX線細隙ビームBの走査速度を制御するこ
とによって増減することもできるが、それ以外に、走査
速度は一定にしながら、その照射出力を制御することに
よっても増減することができ、同様の効果を発揮する。
【0066】この場合、具体的には、X線制御装置86
によりX線発生器1のX線管11の管電流、あるいは、
管電圧のどちらか一方だけ、あるいは、双方を制御する
こととなるが、双方を制御する場合には、そのダイナミ
ックレンジが更に広くなり、より広い範囲で、軟組織領
域と硬組織領域との濃度の均一化、つまり、それぞれの
画像の明確化に対応することができる。
【0067】更に、被写体へのX線細隙ビームBの照射
量を制御するのに、上述の走査速度の制御と照射出力の
制御を併せて行うこともでき、その場合には、そのダイ
ナミックレンジが更に一層広くなり、軟組織領域と硬組
織領域との濃度の均一化、つまり、それぞれの画像の明
確化に対応することができる。
【0068】また、X線細隙ビームBの照射量を制御す
るのに、上述したように実際にX線検出器2で受光され
るX線透過量ではなく、予め用意されている予測X線透
過量を用いるようにすることもでき、その場合には、実
測値を待つための時間遅れがなく、制御の追随性がよ
い。
【0069】これは、具体的には、軟組織は皮膚表面に
限られ、また硬組織は大きな骨組織が存在する頭部中央
部にあることが判っているので、皮膚表面に近い、主
に、撮影開始部位及び撮影終了部位においては、軟組織
と判断し、その間を硬組織と判断して予め一般的な制御
パターンを記憶保存しておき、そのデータに基づき制御
するものである。この場合、被写体の大きさにあわせて
大人、子供などに分けて事前に選択スイッチなどで選択
するようにしてもよい。更に、この場合にも、上述した
ような実測値のX線透過量を用いる場合と同様な態様が
可能であり、同様の効果を発揮する。
【0070】なお、ここで示した方向Dは、この方向だ
けに限定されず、この反対方向であってもよく、また、
この図の紙面に垂直な方向(図8の方向D′)であって
もよい。
【0071】図2は、図1で示した位置検出手段の要部
説明図である。これより、すでに説明した部分について
は、同じ符号を付して重複説明を省略する。
【0072】この位置検出手段7は、接触子7aと、こ
の接触子7aを矢印で示すように例えば上下左右に位置
調節可能かつ位置検知可能に支持し、被写体O(この例
では人体頭部)の階調処理基準点Pに接触子7aを当接
させた時の接触子7aの位置を検出することで、その基
準点Pの位置を検出する位置検出器7bとを備えてい
る。この位置検出器7bは、被写体固定手段6に固定さ
れており、ポテンショメータなどで構成される。
【0073】このような位置検出手段7を用いると、階
調処理基準点P(この例では歯科用セファロ撮影でよく
用いられるナジオン、つまり、歯科矯正において重要
な、人体頭部正中状平面における鼻骨前頭縫合の最前
点)の位置を簡単、短時間にかつ正確に検出することが
でき、また、患者に余分な検出用マークを付したりしな
いで済む。
【0074】なお、この階調処理基準点Pは、ナジオン
の位置に限られるものではなく、公知の各位置を用いる
ことができる。
【0075】こうして得られた階調処理基準点位置は、
次に説明するように、X線検出器2で得られたX線画像
を事後的に軟組織領域の階調処理をするのに、あるい
は、X線撮影をする際のX線細隙ビームBの照射量を制
御するのに、用いられる。
【0076】図3は、図1の医療用走査型デジタルX線
撮影装置におけるデジタル走査撮影の手順の一例を示す
フローチャートである。
【0077】まず、操作パネル87によって、撮影モー
ド、つまり、上述した走査速度の制御による撮影、照射
出力(X線管11の管電圧および/または管電流)の制
御による撮影、軟組織領域などの階調処理による撮影、
あるいは、これらの組み合わせによる撮影のいずれかを
選択する(S1)。
【0078】ついで、撮影プログラムを起動すると(S
2)、階調処理が選択されていた場合には、図2で説明
した位置検出手段7によって階調処理基準点位置が検出
される(S3、S4)。
【0079】その後、1次スリット12a、2次スリッ
ト55a、X線検出器2が初期位置に復帰され、これら
が図1に示すように、同一方向Dに同期しながら移動を
始め、X線照射、つまり、X線細隙ビームBの走査が行
われ、この走査中に、X線検出器2で得られた受光X線
データ、つまり、X線透過量が主制御部80にフィード
バックされ、これを元に、選択された撮影モードに応じ
て、1次スリット12a、2次スリット55a、X線検
出器2の同期移動の速度、つまり、X線細隙ビームBの
走査速度の制御、X線細隙ビームBの照射出力(X線管
11の管電圧および/または管電流)の制御などの方法
によって、X線細隙ビームBの照射量の制御が行われる
(S5)。
【0080】また、上述したように、このX線検出器2
で得られたX線透過量の代わりに、予め被写体に対応し
て用意された予測X線透過量を用いるようにすることも
可能である。さらに、検出された階調処理基準点位置を
基準として、X線細隙ビームBの照射量の制御を行うよ
うにするこも可能であり、その場合、正確な階調処理基
準点位置、つまり、被写体のX線吸収係数が変化する位
置を示す基準点に基づき、制御が行われるので、より正
確に制御することができる。
【0081】こうしてX線画像を得られると(S6)、
階調処理が選択されている場合には、得られたX線画像
に更に階調処理が施され(S7、S8)、その階調処理
されたX線画像が、階調処理が選択されていない場合
は、そのままのX線画像が表示装置85に表示される
(S9)。
【0082】この場合の階調処理も、X線画像を得る際
のX線照射量(X線細隙ビームの走査速度や照射出力)
の制御量を基準として行う場合(この場合、階調処理基
準点位置は必ずしも必要としない。)と、いわゆるフィ
ルタ階調処理を行う場合とがある。このフィルタ階調処
理とは、階調処理基準点位置で位置合わせをして、予め
用意された軟組織領域などのフィルタを得られたX線画
像に当てはめ、このフィルタ部分だけ、X線画像の濃度
を調整する処理をいう。
【0083】表示装置に表示されたX線画像は、必要に
応じてプリント出力したり、データメモリ83に記憶保
存する(S10)。
【0084】図4は、図1の医療用走査型デジタルX線
撮影装置で、上記のようにして得られたX線画像の一例
を示す図である。
【0085】このX線画像は、上述した走査速度の制御
による撮影、照射出力の制御による撮影を行い、階調処
理を行った画像を概念的に示しており、この図で、符号
AHは硬組織領域(この例では、頭骸骨や顎骨)、AN
は軟組織領域(この例では、皮膚や唇)、LNは軟組織
領域ANと被写体Oのない部分の境界線(この例では、
人体頭部の皮膚表面線)、FNは、軟組織領域ANの階
調処理を行うための軟組織フィルタ、FNaは、階調処
理を行った部分と、行わない部分を比較するために、概
念的に軟組織フィルタに設けた切り欠きであり、この部
分の画像は、階調処理を行っていないX線画像となって
いる。
【0086】この画像では、概念的に、走査速度の制御
による撮影、照射出力の制御による撮影、あるいは、走
査速度と照射出力の双方の制御による撮影を行ったため
に、これらの制御を行わない撮影をした場合に比べ、図
示した切り欠きFNaの部分で示すように、軟組織領域
ANの境界線LNが幾分(図では点線で示している。)
見えているのが解る。
【0087】このX線画像に対して、位置検出手段7で
得られた階調処理基準点Pの位置を元に、図示した軟組
織フィルタFNによって、このフィルタFN部分の画像
データを強調する作業、つまり、軟組織領域ANの階調
処理を行うと、図で実線で示すように軟組織領域ANの
境界線LNが、より明確に表示されるようになる。
【0088】なおここでは、いわゆるフィルタ階調処理
をした場合の処理後の画像を示したが、上述したフィル
タを用いない階調処理、つまり、X線細隙ビームの走査
時の走査速度、および/または、照射出力に基づきに基
づき、軟組織領域などについて階調処理をすることも可
能である。
【0089】つまり、照射前にダイナミックレンジを向
上させるべく、走査速度や照射出力を制御したX線細隙
ビームが照射される部分は、X線吸収係数の異なる部
分、つまり、X線画像の階調が異なる部分であり、この
走査速度や照射出力のデータによって、どの部分が階調
処理すべき部分かを判別することができ、これを利用し
て、撮影後のX線画像についても、更に、階調処理をす
ることで、更に、ダイナミックレンジが向上し、より、
軟組織部分と硬組織部分のいずれもが、より明瞭に把握
できるX線画像を得ることが出来る。
【0090】また、上記階調処理とフィルタ階調処理の
両者を組み合わせると、よりダイナミックレンジ向上の
効果が大きい。
【0091】図4の下には、階調処理グラフを示してお
り、ここでG、G′領域は軟組織領域、H領域は硬組織
領域であり、X線検出器2の出力、つまり、X線透過量
に応じて階調処理パターンQ,R,Sのいずれかを選択
することができる。あるいは、既に説明した一般的な制
御パターンを元にした予測X線透過量から階調処理パタ
ーンQ,R,Sを選択することもできる。
【0092】また、階調処理パターンQ,R,Sは、被
写体の大きさに応じて事前に選択スイッチで選択するこ
ともできるし、また、階調処理基準点の位置検出手段の
出力に応じて自動制御あるいは予め記憶させておいたも
のの中から自動的に選択することもできる。
【0093】なお、上記に説明したX線撮影撮影時の照
射量制御によるダイナミックレンジの拡大の方法、照射
後の階調処理やフィルタ階調処理の種々のダイナミック
レンジの拡大の方法は、それぞれ種々に組み合わせて用
いることができ、その場合には、それぞれの効果を相乗
的に発揮するものである。
【0094】図5は、図2の位置検出手段の使用態様を
説明する図で、(a)は被写体上部での横断面図、
(b)は(a)を右方向から見た側面図である。
【0095】位置検出手段7は、前述したように、X線
検出器2を着脱可能に保持する検出器ホルダ51と2次
スリット55aを備えた2次スリット部材55の間に被
写体Oを固定保持する被写体固定手段(この例では、頭
部固定手段)6に設置されている。
【0096】X線検出器2は、検出器ホルダ51に着脱
可能に収容されるカセット型となっており、受光した透
過X線を電気的データとして出力するライン状(いわゆ
るラインセンサだけでなく、二次元的な広がりがある
が、全体として長方形形状のセンサも含む。)のもの
で、CCDカメラなどの半導体検出器として構成された
X線検出素子2a、このX線検出素子2aや他の関連制
御部品を収容しX線遮蔽素材で形成されたケース2b、
このケース2bの一部に窓として設けられX線検出素子
2aへの透過X線の受光を許容し可視光線などを遮るX
線窓2c、X線検出素子2aで電気的データとして変換
出力された透過X線データを検出器ホルダ51側に電気
的に接続し出力するための接続部2dを備えている。
【0097】X線検出素子2aとしては、CCD、Cd
Te(カドミウムテルル)、CdZnTe、CMOSな
どを使うことができる。
【0098】なお、CdTe(カドミウムテルル)など
の高速応答性のよいX線検出素子を用いると、1秒間に
150枚程度のフレーム画像の転送が可能となり、静止
画像だけでなく、動画画像を構成することができ、この
場合に、本発明の種々のダイナミックレンジ拡大方法を
用いることによって、硬組織領域と軟組織領域の双方に
ついて、明確なX線画像で構成される動画画像を得るこ
とが出来る。
【0099】検出器ホルダ51は、検出器移動軸52に
位置、速度調整可能に移動支持されているホルダ本体5
1a、このホルダ本体51aに固定され、X線検出器2
を着脱可能に保持しガイドする検出器ガイド51b、X
線検出器2と電気的接続を行うための接続部51cとを
備えている。
【0100】頭部固定手段(被写体固定手段)6は、人
体頭部Oの前額部を規定する前額ガイド6a、両耳部を
規定する左右一対の耳ガイド6b,6c、これらのガイ
ド6a、6b、6cを下垂させた固定板6dから構成さ
れ、前額ガイド6aは前後、上下位置調整可能、耳ガイ
ド6b、6cは正中線Mを中心として頭部を挟む寸法を
左右に調整可能、また、上下位置調整可能となってい
る。
【0101】頭部固定手段6の耳ガイド6b,6cを左
右に開閉調整する機構は、左右の開閉距離の測定が可能
となっており、これらは、位置検出手段7の左右位置検
出手段を構成し、この左右位置検出手段の出力に基づ
き、走査速度、X線照射出力の制御や、階調処理を行う
ことができる。位置検出手段7の接触子7aの位置検出
を行う位置検出器7bは、上下棒7c、これに噛み合う
位置検出歯車7d、上下棒7c、位置検出歯車7dを収
容した上下位置検出器7e、この上下位置検出器7eを
先端に備えた前後移動棒7f、この前後移動棒7fを収
容した前後位置検出器7gを備え、この前後位置検出器
7gが頭部固定手段(被写体固定手段)6の固定板6d
に固定されている。
【0102】位置検出器7bの上下位置検出器7eは、
上下棒7cの上下位置を、位置検出歯車7dとこれに連
動する角度検出器(不図示。いわゆるポテンショメータ
などを用いる。)によって検出して、接触子7aの上下
位置を検出する。前後位置検出器7gは、前後棒7fの
前後位置、つまり、上下位置検出器7eの前後位置を同
様に検出して、接触子7aの前後位置を検出する。
【0103】このような構成で、この位置検出手段7
は、その接触子7aを被写体Oの階調処理基準点Pに当
接させるだけで、この階調処理基準点Pの位置を簡単に
かつ正確に検出することができるのが解る。
【0104】なお、この位置検出手段7では、被写体で
ある人体頭部Oを基準として、その上下方向位置を上下
位置、その前後方向位置を前後位置、その左右方向位置
を左右位置としている。
【0105】この左右位置については、頭部固定装置
(被写体固定装置)6で人体頭部O(被写体)を固定す
ると、その正中線Mと頭部固定装置6の中心が一致し、
その中心位置と位置検出器7bの中心位置を一致させて
おくことにより、接触子7aが常に人体頭部Oの中心に
あるナジオンP(階調処理基準点)の位置や、上述の左
右位置測定手段によって、挟まれた人体頭部の大きさを
測定可能であり、この出力に基づき、走査速度、X線照
射出力の制御や、階調処理を行うことができるものであ
る。
【0106】図6は、本発明で用いる位置検出手段の他
例の側面図である。
【0107】この位置検出手段7Aは、図5の位置検出
手段7と比べて、接触子7aの代わりに、非接触検出子
7iを備えている点が異なっている。
【0108】この非接触検出子7iは、図で点線で示す
ように、赤外線、可視光線などを用いた公知の測距セン
サーで構成され、階調処理基準点Pを所定位置に捉える
ようにすることで、この被写体の階調処理基準点Pの位
置を検出するようにしている。
【0109】例えば、赤外線の場合には、ガイド光とし
て、可視光線を併用し、この可視光線による点照明が階
調処理基準点Pにちょうど来るようにした状態で、赤外
線により非接触検出子7iと階調処理基準点Pとの間の
距離が所定距離になるようにして階調処理基準点Pの位
置を検出したり、可視光線の場合には、その焦点位置に
階調処理基準点Pがちょうど来るようにした時に所定の
像が鮮明に結ばれるようにして階調処理基準点Pの位置
を検出したりすることができる。
【0110】このようにすると、患者頭部に接触子が接
触しないので、患者に不快な感じを与えることなく、階
調処理基準点Pの位置を検出することができる。
【0111】図7は、図1の医療用走査型デジタルX線
撮影装置におけるX線細隙ビームの走査態様の一例の説
明図である。この図を用いて、X線細隙ビームの走査方
法について説明する。
【0112】図において、それぞれの符号の後に角括弧
内に示した数字の「1」、「2」は、同期移動の初期位
置と、終了位置を示しており、また、X線細隙ビームB
1は1次スリット12aで形成される細隙ビーム、X線
細隙ビームB2は2次スリット55aで形成される細隙
ビームを示している。
【0113】なお、言うまでもないが、これらのX線細
隙ビームB1、B2は、頭部の頭頂から顎方向に顎下ま
での長さを有する縦長の細いビームである。
【0114】D1は1次スリット12aの初期位置
[1]と終了位置[2]との中心線間の距離であって、
その同期移動の移動方向Dの移動距離、D2は同様に2
次スリット55aの初期位置[1]から終了位置[2]
までの同期移動の移動方向Dの移動距離、D3は同様に
X線検出器2の初期位置[1]から終了位置[2]まで
の同期移動の移動方向Dの移動距離を示している。
【0115】これに関連し、L1は、固定されたX線管
11を起点とした、X線細隙ビームB照射中心線方向の
1次スリット12aの位置を示す距離、L2は同様に2
次スリット55aの位置を示す距離、L3も同様にX線
検出器2の位置を示す距離である。
【0116】この図において、X線管11の位置を固定
し、1次スリット12a、2次スリット55a、X線検
出器2を同期移動させ、X線細隙ビームB2が被写体を
走査しながら、X線検出器2に受光されるようにするに
は、距離L1、L2、L3と移動距離D1、D2、D3
との間に以下のような関係が成り立つ必要がある。 距離L1:距離L2:距離L3=移動距離D1:移動距
離D2:移動距離D3 つまり、距離L1、L2、L3は機械的に固定されてい
るので、1次スリット12a、2次スリット55a、X
線検出器2の移動距離D1、D2、D3の間に常に上記
関係が成り立つように同期移動させればよい。
【0117】このようにすると、照射中心であるX線管
11が固定されているので、中心振れのないX線細隙ビ
ームBの照射走査をすることができ、得られるX線画像
がより明確になる。
【0118】図8は、図1の医療用走査型デジタルX線
撮影装置の外観を示すもので、(a)は正面図、(b)
はこれを上方より見た平面図である。この装置は、本発
明を歯科用セファロ撮影機能付きパノラマX線撮影装置
に適用した例を示すものである。
【0119】この歯科用パノラマX線撮影装置10に
は、図1で既に説明した部分に加え、X線発生器1を回
動可能に支承する発生器保持部31と、X線検出器2を
着脱可能に保持する検出器ホルダ32とをその両端に下
垂した旋回アーム3、この装置全体を支持する構造体4
とを備えている。
【0120】構造体4は、旋回アーム3を旋回可能に支
承する上下アーム4a、この上下アーム4aを上下位置
調整可能に支承する支柱4b、この支柱4bを立設した
台座4c、上下アーム4aに下垂設置され、旋回アーム
3の旋回中心付近に被写体を固定するパノラマ用被写体
固定手段4d、上下アーム4aから横方向に延設された
セファロ用アーム4eを備えている。
【0121】また、被写体固定手段6は、このセファロ
用アーム4eの端部に、図8(b)の平面図で示されて
いるように、旋回アーム3が図の旋回角度位置となり、
これに下垂されたX線発生器1と被写体固定手段6と結
ぶ線が、セファロ用アーム4eとほぼ平行になるような
位置であって、被写体固定手段6とX線発生器1間の距
離が所定のセファロ撮影距離となる位置に、水平アーム
6eを介して設置されている。
【0122】この歯科用パノラマX線撮影装置10は、
このような構成であって、図のような配置で、被写体固
定手段6に被写体を固定して、一方、X線発生器1は図
の位置に固定され、1次スリット部材12、2次スリッ
ト部材55、X線検出器2を同期移動させて、X線細隙
ビームBを走査し、被写体である人体頭部のデジタルセ
ファロ撮影を行うことができ、また、上述したように、
X線検出器2で順次受光されるX線透過量を元に、X線
細隙ビームBの走査速度を制御したり、照射出力を制御
したり、また、得られたX線画像に軟組織領域の階調処
理を行って、硬組織領域、軟組織領域の双方の画像が明
確なX線画像を得ることができる。
【0123】なお、ここでは、同期移動の方向D、つま
りX線細隙ビームBの走査方向Dは、水平方向、つま
り、X線細隙ビームの照射方向に直交する左右方向とし
ているが、図中に二点鎖線(想像線)の矢印で示した方
向D′のように、垂直方向、つまり、X線細隙ビームの
照射方向に直交する上下方向の移動としてもよい。
【0124】一方、旋回アーム3において、X線発生器
1をこの旋回中心を向くようにし、また、検出器ホルダ
32にX線検出器2を装着し、被写体固定手段4dに被
写体である人体頭部を固定して、この被写体を中心とし
て、X線発生器1とX線検出器2を対面旋回させ、この
旋回中心を撮影中に移動させながら撮影する公知の曲面
断層撮影法の原理でX線細隙ビーム照射して撮影するパ
ノラマ撮影も行うことができる。
【0125】この歯科用パノラマX線撮影装置10は、
このようにパノラマ撮影とセファロ撮影の2種類の撮影
が、X線発生器やX線検出器を別個に設けることなくで
きるので、省資源である。
【0126】図9は、図1などで示したX線検出器のよ
り詳しい説明図で、(a)は使用状態の正面図、(b)
は(a)を右方から見た側面図、(c)はこのX線検出
器の係止機構を説明する要部拡大縦断面図である。
【0127】本発明で用いるX線検出器は異なる種類の
撮影に対応可能、つまり、セファロ撮影用の検出器ホル
ダ51、パノラマ撮影用の検出器ホルダ32の双方にワ
ンタッチ装着することができるが、ここでは、そのため
の機構を説明する。
【0128】X線検出器2には、このワンタッチ装着の
ために、この検出器2を片手で把持するための把持部2
e、この把持部2eを把持しながら、その把持した片手
の親指で押し操作できる操作ボタン2f、この操作ボタ
ン2fを押し操作すると、図9(c)に示すような収納
状態となり、操作ボタン2fから指を話すと、図9
(a)、(b)に示すように、ケース2b上側から突出
状態となる係止ピン2gが備えられている。
【0129】操作ボタン2fには、軸部2iとその先端
に設けられクランク溝2jaを形成したクランク板2j
が設けられ、この軸部2jには自然状態で操作ボタン2
fが把持部2eからの突出状態を維持するような弾性力
を与えるスプリング2hが外挿されている。これに対
し、係止ピン2gの下部には、クランク板2jのクラン
ク溝2jaにスライド嵌合するスライドピン2gaが設
けられている。
【0130】クランク板2jのクランク溝2jaは、操
作ボタン2fを図において左右にスライドさせると、こ
のクランク溝2jaに嵌合したスライドピン2gaを上
下させる形状となっている。
【0131】このような構造であるので、このX線検出
器2を検出器ホルダ51に装着する時は、把持部2eを
片手で把持し操作ボタン2fを押しながら、検出器ガイ
ド51bにX線検出器2を嵌め込み、このX線検出器2
の接続部2dと検出器ホルダ51の接続部51cが自然
と結合接続されるまで押し込んでから、操作ボタン2f
を開放し、把持部2eを掴んだ片手を開放すれば、図9
(a)、(b)のような状態となり、X線検出器2と検
出器ホルダ51とは、ワンタッチで着脱自在に接続され
る。
【0132】X線検出器2を引き出す際には、把持部2
eを片手で把持し操作ボタン2fを押して図9(c)の
状態とし、引っ張るだけでよい。こうして、X線検出器
2を取り外す際もワンタッチで簡単に取り外すことがで
きる。
【0133】このX線検出器2を装着する他の検出器ホ
ルダ32のホルダガイド(不図示)、この図に示した検
出器ホルダ51のホルダガイド51bと同様の構造とな
っており、ワンタッチでX線検出器2を脱着することが
でき、便利がよく、同一のX線検出器を簡単に異なる撮
影に用いることができる。
【0134】図10は、図8の医療用走査型デジタルX
線撮影装置において可能なパノラマX線撮影で得られる
パノラマX線画像の一例を示す図である。 パノラマX
線撮影については、図8を用いて既に説明しており、こ
のようなパノラマX線撮影を行うと、この図のような歯
顎のパノラマX線画像を得ることができる。
【0135】図11(a)は本発明に係る医療用走査型
デジタルX線撮影装置において、縦フィルタを用いた場
合のX線細隙ビームの走査態様の一例を示す説明図、
(b)は(a)のV1矢視図、(c)は(b)のV2矢
視図、図12(a)は、縦フィルタを用いない場合に得
られるX線画像の説明図、(b)は、縦フィルタを用い
た場合に得られるX線画像の説明図である。なお、この
図12(a)は、図11(b)のV3矢視図を示してい
る。
【0136】この図11(a)は、図7で説明した医療
用走査型デジタルX線撮影装置に比べ、二次スリット部
材55の被写体O側に二次スリット55aを覆うように
縦フィルタ9aを設けた点が異なっている。
【0137】この縦フィルタ9aは、鉛などのX線不透
過材料で形成され、図11(c)に示すように、長方形
形状の二次スリット55aの図中で下部にあたる部分を
クサビ形に狭くする形状となっている。
【0138】したがって、二次スリット55aから被写
体に達するX線細隙ビームBは、この縦フィルタ9aに
よって、二次スリット55a幅が規制されない部分で
は、同じビーム幅(X線細隙ビームBの走査方向の幅)
であるが、縦フィルタ9aによって規制される部分で
は、次第にビーム幅が狭くなるようになっている。
【0139】このような上下方向に断面積が異なるX線
細隙ビームBを被写体に走査すると、異なるビーム幅の
X線細隙ビームBの部分では、このビーム幅に対応した
時間だけ照射を受けることとなり、この部分について
は、X線細隙ビームBの照射エネルギがこのビーム幅に
対応して小さくなっている。
【0140】この縦フィルタ9aを用いないで撮影した
X線画像(a)と、縦フィルタ9aを用いて撮影したX
線画像(b)とを比較したのが、図12であるが、この
比較から解るように、被写体Oの軟組織ANの顎下部分
が図12(a)では、点線で見えており、画像が明確で
はないが、図12(b)では、実線で見えており、画像
が明確になっている。
【0141】このように上下方向(縦方向)に、X線細
隙ビームBの照射エネルギを調整して照射すると、被写
体の一部分に、上下方向に硬組織領域と軟組織領域が分
かれて存在する部分について、それぞれの組織領域に対
応させて明瞭な画像を得ることができる。
【0142】つまり、X線細隙ビームBの照射エネルギ
を、走査方向、つまり、X線発生器から照射されるX線
細隙ビームとX線検出器とを同方向に同期移動させる同
期移動方向に対して直角な方向に変化、つまり調整する
と、硬組織領域から軟組織領域への変化が、同期移動方
向(走査方向)に対して直角(縦方向)に生じているよ
うな被写体について、X線撮影のダイナミックレンジを
拡大し、硬組織領域と軟組織領域の双方について、明確
なX線画像を得ることができる。
【0143】このような縦フィルタ9aは、設置位置と
しては、図11(a)に二点鎖線で示すように、二次ス
リット部材55の被写体と反対側に設けてもよいし、一
次スリット部材12の被写体側、あるいは、被写体と反
対側に設けてもよい。この一次スリット部材12に設け
る縦フィルタ9bは、一次スリット12aの形状に対応
して、より小型のものとなっている。
【0144】また、縦フィルタ9cは、図11(a)に
二点鎖線で示すように、X線検出器2の受光面に設ける
ようにしても良い。この場合は、被写体0を透過したX
線細隙ビームBの照射エネルギを前記同期移動方向に対
して垂直な方向に変化させるものであるが、このように
しても、硬組織領域と軟組織領域との変化が、同期移動
方向に対して直角(縦方向)に生じているような被写体
について、X線撮影のダイナミックレンジを拡大し、硬
組織領域と軟組織領域の双方について、明確なX線画像
を得ることができる。
【0145】更に、これらの縦フィルタ9a,9b,9
cを組み合わせて設置するようにすることも可能であ
る。
【0146】また、これらの縦フィルタ9a,9b,9
cを、X線細隙ビームBの照射中に、動かすようにする
と、走査方向に対して、硬組織領域と軟組織領域との変
化が上下の場合だけでなく、斜めになっている場合にも
対応することができる。
【0147】また、これらの縦フィルタ9a,9b,9
cは、取り付け対象である一次スリット部材12、二次
スリット部材55、X線検出器2に対して、着脱交換可
能に設置できるようにしているので、不要な場合には取
り外すことができるし、被写体に合わせて縦フィルタを
取りつけることもできる。
【0148】また、これらの縦フィルタ9a,9b,9
cは一次スリット部材12、二次スリット部材55、X
線検出器2に対して固定設置しておいてもよい。
【0149】図13は、二次スリット部材に設置した縦
フィルタの種々の例を示すもので、(a1)、(b
1)、(c1)、(d1)、(e1)はその正面図、
(a2)、(e2)、(f2)、(g2)、(h2)は
その側面図である。
【0150】この図13において、(a1)、(b
1)、(c1)、(d1)、(e1)の正面図は、図1
1(b)のV2矢視図となっており、(a2)、(e
2)、(f2)、(g2)、(h2)の側面図は、図1
1(a)のV1矢視図となっている。
【0151】図13(a1)、(a2)、(b1)、
(c1)、(d1)に示された縦フィルタ9d,9e,
9f,9gは、図12の縦フィルタ9aと同様に、X線
不透過材料で製され、その形状によって、二次スリット
55aの開口を規制するものであるが、被写体に合わせ
て、くさび形状も種々のものが可能であり、縦フィルタ
9dなどのように、必要な部分にだけ設けるようにして
もよく、縦フィルタ9eのように階段状としてもよく、
縦フィルタ9fのように上、下に設け、また、片側だけ
に傾斜を設けるようにしてもよく、縦フィルタ9gのよ
うに曲線形状としてもよい。
【0152】図13(e1)、(e2)、(f2)、
(g2)、(h2)に示された縦フィルタ9h,9i,
9j,9kは、これまでに説明したものに比べ、その材
料がX線不透過材料ではなく、一定のX線透過性を有す
るX線半透過材料で製されている点で異なっている。
【0153】この場合、X線細隙ビームBの照射エネル
ギを同期移動方向(走査方向)に対して垂直な方向に変
化させるのに、このX線半透過材料のX線細隙ビームB
の照射方向の厚さを、この垂直方向(上下方向、縦方
向)に変化させるようにしている。
【0154】このようにしても、これまでの縦フィルタ
9a〜9gと同様の効果を得ることができ、また、これ
らの縦フィルタ9h,9i,9j,9kが示すように、
その上下方向の厚さの変化も種々のタイプのものが可能
である。
【0155】また、本発明においては、以上の種々のタ
イプのものを含めてフィルタ機能を有するものを縦フィ
ルタと呼んでいる。
【0156】また、実施例で説明した装置は、患者が垂
直方向に立つか椅子にすわって撮影する方式であるが、
水平なベッド上に寝た状態で大方のCT撮影装置のよう
になっていても良い。
【0157】
【発明の効果】請求項1に記載の医療用走査型デジタル
X線撮影装置によれば、X線細隙ビームを走査しなが
ら、X線検出器から刻々と得られるX線透過量を元に、
この透過量が大きくなればX線細隙ビームの走査速度を
大きくし、この透過量が小さくなればX線細隙ビームの
走査速度を小さくなるように、その走査速度を制御する
ので、全体としてX線透過量つまり画像濃度がより均一
化され、軟組織領域も硬組織領域も明確に把握すること
ができるX線画像を得ることができる。
【0158】請求項2、3、4では、X線ビーム細隙の
走査速度を、被写体の軟組織に対しては硬組織よりも速
く走査制御しており、請求項3では、X線ビーム細隙の
走査速度は、装置に設置した走査駆動用パルスモータの
パルスレートを変更制御するようにしており、更に請求
項4では、走査駆動用パルスモータのパルスレートは、
被写体の撮影部位に応じて、予め複数種類のものを準備
して、記憶しているので、X線検出器で検出されるX線
透過線量が、この検出器の検出範囲をはみ出すことがな
く、軟組織についても、階調のよい、画像が得られる。
また、X線検出器を駆動するパルスモータのパルスレー
ト予め被写体の種別や撮影方向、大人、子供、女性など
に応じて準備され、メモリ内に格納されているので、被
写体に合わせて走査速度の適用が容易である。
【0159】請求項5に記載の医療用走査型デジタルX
線撮影装置によれば、請求項1に比べ、X線細隙ビーム
の走査速度ではなく、その照射出力を制御するようにし
た点で異なっており、このようにしても、ダイナミック
レンジが広がり、つまり画像濃度がより均一化され、軟
組織領域も硬組織領域も明確に把握することができるX
線画像を得ることができる。また、X線管の管電流と管
電圧との双方を同時に制御する場合には、制御可能な範
囲をより大きくすることができ、更にダイナミックレン
ジが広がる。
【0160】請求項6に記載の医療用走査型デジタルX
線撮影装置によれば、請求項1〜4のいずれかの効果に
加え、X線透過量を元にX線細隙ビームの照射量を制御
する際に、請求項1から4の方法と、請求項5の方法を
合わせ用いるもので、よりダイナミックレンジを広くす
ることができる。
【0161】請求項7に記載の医療用走査型デジタルX
線撮影装置によれば、請求項1と同様に、X線細隙ビー
ムの走査速度を制御するもので、ダイナミックレンジを
上げ、軟組織領域も硬組織領域も明確に把握することが
できるX線画像を得ることができるが、請求項1と異な
り、その制御の基準として、実測のX線透過量ではな
く、予め用意されている予測X線透過量を用いるので、
実測値を待つための時間遅れがなく、制御の追随性がよ
い。
【0162】請求項8に記載の医療用走査型デジタルX
線撮影装置によれば、請求項7と同様に予測X線透過量
を基準としながら、制御対象が、請求項5と同様に、X
線細隙ビームの照射出力となっているので、請求項7の
効果に加え、請求項5と同様の効果を発揮する。
【0163】請求項9に記載の医療用走査型デジタルX
線撮影装置によれば、請求項7と同様に予測X線透過量
を基準としながら、制御対象が、請求項6と同様に、X
線細隙ビームの走査速度と照射出力となっているもので
ある。したがって、請求項7の効果に加え、請求項6と
同様の効果を発揮する。
【0164】請求項10に記載の医療用走査型デジタル
X線撮影装置によれば、請求項7と同様の予測X線透過
量に加え、更に、位置検出手段で得られた正確な出力に
基づき、X線細隙ビームの走査速度を制御するようにし
たもので、請求項7の効果に加え、正確な階調処理基準
点位置、つまり、被写体のX線吸収係数が変化する位置
を示す基準点に基づき、制御が行われるので、より正確
に制御することができる。
【0165】請求項11に記載の医療用走査型デジタル
X線撮影装置によれば、請求項10と同様に制御の基準
として、予測X線透過量と階調処理基準点位置を用いな
がら、制御対象として、走査速度ではなく、請求項5と
同様に、X線細隙ビームの照射出力を選んだので、請求
項10の効果に加え、請求項5の効果を発揮する。
【0166】請求項12に記載の医療用走査型デジタル
X線撮影装置によれば、請求項10と同様に予測X線透
過量と階調処理基準点位置を制御の基準としながら、制
御対象が、請求項6と同様に、X線細隙ビームの走査速
度と照射出力となっているので、請求項10に加え、請
求項6と同様の効果を発揮する。請求項13に記載の医
療用走査型デジタルX線撮影装置によれば、まずX線画
像を得、この得られたX線画像に対して、X線細隙ビー
ムの走査時の走査速度、および/または、照射出力に基
づき、軟組織領域などについての階調処理をするように
したので、更に、ダイナミックレンジが向上し、軟組織
部分と硬組織部分のいずれもが、より明瞭に把握できる
X線画像を得ることが出来る。
【0167】請求項14に記載の医療用走査型デジタル
X線撮影装置によれば、請求項1から12の照射前のX
線照射量制御の効果に加え、請求項13と同様に、その
制御データに基づき、階調処理を行うので、請求項13
の効果も発揮する。
【0168】請求項15に記載の医療用走査型デジタル
X線撮影装置によれば、請求項13と同様に、事後的に
得られたX線画像に階調処理を行うものであるが、請求
項13と異なり、X線検出器によって得られた走査中の
X線透過量を元に、そのX線画像について階調処理をす
るようにしたので、請求項13の効果に加え、請求項1
と同様に、実測値であるX線透過量を元に階調処理を行
うので、よりよい階調処理が可能である。
【0169】請求項16に記載の医療用走査型デジタル
X線撮影装置によれば、請求項1から12のいずれかの
効果に加え、、請求項15と同様に階調処理を行うの
で、請求項15の効果も発揮する。
【0170】請求項17に記載の医療用走査型デジタル
X線撮影装置によれば、請求項13と同様に、事後的に
得られたX線画像に階調処理を行うものであるが、請求
項13と異なり、被写体についての予測X線透過量を元
に、そのX線画像について階調処理をするようにしたの
で、請求項13の効果に加え、請求項7と同様に、予測
X線透過量を元に階調処理を行うので、より簡便な階調
処理が可能である。
【0171】請求項18に記載の医療用走査型デジタル
X線撮影装置によれば、請求項1から12の照射前のX
線照射量制御の効果に加え、請求項16と同様に、階調
処理を行うので、請求項16の効果も発揮する。
【0172】請求項19に記載の医療用走査型デジタル
X線撮影装置によれば、このX線撮影装置は、請求項1
3と同様に、事後的な階調処理を行うものであるが、そ
のために、撮影前のX線照射量制御を前提とせず、フィ
ルタ階調処理を行うもので、得られたX線画像全体の画
像処理をすることなく、簡単な加算処理をするだけでよ
いので、処理が簡単である。また、軟組織領域のフィル
タパターンもデジタルデータとして用意すればよいの
で、実体的な軟組織領域フィルタをハードとしていくつ
も用意する必要がなくなる。また、軟組織領域のフィル
タパターンもデジタルデータとして用意すればよいの
で、実体的な軟組織領域フィルタをハードとしていくつ
も用意する必要がなくなる。
【0173】請求項20に記載の医療用走査型デジタル
X線撮影装置によれば、請求項1から9のいずれかの効
果に加え、請求項1から9の方法と、請求項19の方法
の双方を実施するようにしたので、双方の効果が相乗的
に発揮され、軟組織領域、硬組織領域の明確化に対応で
きるダイナミックレンジがより広くなる。
【0174】請求項21に記載の医療用走査型デジタル
X線撮影装置によれば、請求項10からの12いずれか
の効果に加え、請求項10から12の方法と、請求項1
9の方法の双方を実施するようにしたもので、双方の効
果が相乗的に発揮され、軟組織領域、硬組織領域の明確
化に対応できるダイナミックレンジがより広くなるのに
加え、事前処理で得られた階調処理基準点位置を、事後
処理にも用いるので、再度、計測する手間を省くことが
できる。
【0175】請求項22に記載の医療用走査型デジタル
X線撮影装置によれば、請求項20まはた21のいずれ
かの効果に加え、請求項20、21の特徴とするフィル
ム階調処理に加えて、請求項13のX線照射量データに
基づく階調処理を加えたものであり、双方の効果が相乗
的に発揮される。
【0176】請求項23に記載の医療用走査型デジタル
X線撮影装置によれば、請求項10から12、19から
22のいずれかの効果に加え、位置検出手段を接触型と
して具体化したもので、請求項10から12、19から
22の効果を発揮するのに必要な位置検出手段を容易に
実現することができる。
【0177】請求項24に記載の医療用走査型デジタル
X線撮影装置によれば、位置検出手段を非接触型として
具体化したもので、位置検出手段を容易に実現すること
ができ、。また、患者頭部に直接接触しないので、患者
に不快な感じを与えることなく階調処理基準点位置を検
出することができる。
【0178】請求項25に記載の医療用走査型デジタル
X線撮影装置によれば、請求項1から24のいずれかの
効果に加え、X線細隙ビームとX線検出器とを同方向に
同期移動させるのに、X線発生器に備えられたX線管を
移動回転などさせることなく固定したままで、その代わ
りに、このX線管からのX線ビームを出射部分で一定範
囲に限定する一次スリット部材と、被写体に照射される
前に更に限定する二次スリット部材とを同期移動させる
ようにしており、これによって、照射中心であるX線管
が固定されているので、中心振れのないX線細隙ビーム
の照射走査をすることができ、得られるX線画像がより
明確になる。
【0179】請求項26に記載の医療用走査型デジタル
X線撮影装置によれば、請求項1から25のいずれかの
効果に加え、X線細隙ビームと前記X線検出器との同期
移動の方向つまりX線細隙ビームの走査方向を具体的に
限定し、また、X線検出器をCCDカメラなどの半導体
検出器に限定したもので、請求項1から25の効果を発
揮する装置を簡単に実現することができる。
【0180】請求項27に記載の医療用走査型デジタル
X線撮影装置によれば、請求項1から26のいずれかの
効果に加え、本発明の医療用走査型デジタルX線撮影装
置を歯科用デジタルセファロ撮影装置として限定したも
のであり、請求項1から26の効果を、歯科用デジタル
セファロ撮影装置として発揮する。
【0181】請求項28に記載の医療用走査型デジタル
X線撮影装置によれば、請求項1から12と同様にX線
細隙ビームを照射する際にその被写体への照射量を制御
するものであるが、X線細隙ビームの照射エネルギを同
期移動方向で調整するのではなく、同期移動方向に対し
て直角方向(縦方向)に調整しようとするもので、この
ために、照射されるX線細隙ビームの照射エネルギを前
記同期移動方向に対して直角な方向に変化させる縦フィ
ルタを設けており、これによって、硬組織領域から軟組
織領域への変化が、同期移動方向に対して直角(縦方
向)に生じているような被写体について、X線撮影のダ
イナミックレンジを拡大し、硬組織領域と軟組織領域の
双方について、明確なX線画像を得ることができる。
【0182】また、着脱交換可能としている場合には、
不要な場合には取り外すことができるし、被写体に合わ
せて縦フィルタを取りつけることもできる。
【0183】請求項29に記載の医療用走査型デジタル
X線撮影装置によれば、請求項28の効果に加え、請求
項28と同様の縦フィルタをX線検出器に設け、被写体
を透過したX線細隙ビームの照射エネルギを前記同期移
動方向に対して垂直な方向に変化させているので、同様
に、硬組織領域から軟組織領域への変化が、同期移動方
向に対して直角(縦方向)に生じているような被写体に
ついて、X線撮影のダイナミックレンジを拡大し、硬組
織領域と軟組織領域の双方について、明確なX線画像を
得ることができる。
【0184】請求項30に記載の医療用走査型デジタル
X線撮影装置によれば、請求項28の縦フィルタと、請
求項29の縦フィルタとの双方を設けるようにしたもの
で、双方の縦フィルタの相乗効果を発揮する。
【0185】請求項31に記載の医療用走査型デジタル
X線撮影装置によれば、請求項1から27のいずれか
と、請求項28から30のいずれかとを組み合わせたも
ので、双方の相乗効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る医療用走査型デジタルX線撮影装
置の一例の全体概略構成を示すブロック図
【図2】図1で示した位置検出手段の要部説明図
【図3】図1の医療用走査型デジタルX線撮影装置にお
けるデジタル走査撮影の手順の一例を示すフローチャー
【図4】図1の医療用走査型デジタルX線撮影装置で得
られるX線画像の一例を示す図
【図5】図2の位置検出手段の使用態様を説明する図
で、(a)は被写体上部での横断面図、(b)は(a)
を右方向から見た側面図
【図6】本発明で用いる位置検出手段の他例の側面図
【図7】図1の医療用走査型デジタルX線撮影装置にお
けるX線細隙ビームの走査態様の一例の説明図
【図8】図1の医療用走査型デジタルX線撮影装置の外
観を示すもので、(a)は正面図、(b)はこれを上方
より見た平面図
【図9】図1で示したX線検出器のより詳しい説明図
で、(a)は使用状態の正面図、(b)は(a)を右方
から見た側面図、(c)はこのX線検出器の係止機構を
説明する要部拡大縦断面図
【図10】図8の医療用走査型デジタルX線撮影装置で
得られるパノラマX線画像の一例を示す図
【図11】(a)は本発明に係る医療用走査型デジタル
X線撮影装置において、縦フィルタを用いた場合のX線
細隙ビームの走査態様の一例を示す説明図、(b)は
(a)のV1矢視図、(c)は(b)のV2矢視図
【図12】(a)は、縦フィルタを用いない場合に得ら
れるX線画像の説明図、(b)は、縦フィルタを用いた
場合に得られるX線画像の説明図
【図13】二次スリット部材に設置した縦フィルタの種
々の例を示すもので、(a1)、(b1)、(c1)、
(d1)、(e1)はその正面図、(a2)、(e
2)、(f2)、(g2)、(h2)はその側面図
【図14】本発明装置を使用して、被写体の頭部を撮影
する場合における、撮影部位とX線細隙ビームの走査速
度(b)、X線透過線量(a)の関係を示すグラフ
【符号の説明】
1 X線発生器 11 X線管 12 一次スリット部材 2 X線検出器 5 走査用検出器支持部 55 二次スリット部材 6 被写体固定手段(頭部固定手段) 7 位置検出手段 7b 接触子 7i 非接触検出子 8 制御装置 9a〜9k 縦フィルタ 10 医療用走査型デジタルX線撮影装置(歯
科用デジタルセファロ撮影装置) AN 軟組織領域 AH 硬組織領域 B X線細隙ビーム D X線細隙ビームの走査方向 O 被写体(人体の頭部) P 階調処理基準点位置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 本庄 誠 京都府京都市伏見区東浜南町680番地 株 式会社モリタ製作所内 Fターム(参考) 4C093 AA19 CA04 DA05 EA11 EA12 EB13 EB17 EB21 EC15 EC28 ED13 ED18 FA18 FA55 FA59 FF08

Claims (31)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】X線発生器、被写体を固定する被写体固定
    手段、X線検出器を備え、前記X線発生器と前記X線検
    出器とは、前記被写体固定手段を挟むように設けられ、
    前記被写体固定手段に固定された被写体に、前記X線発
    生器から照射されるX線細隙ビームと前記X線検出器と
    を同方向に同期移動させながら前記X線細隙ビームを走
    査し、前記被写体のX線画像を得る医療用走査型デジタ
    ルX線撮影装置であって、 前記X線検出器によって得られた走査中のX線透過量を
    元に、前記X線細隙ビームの走査速度を制御するように
    したことを特徴とする医療用走査型デジタルX線撮影装
    置。
  2. 【請求項2】X線発生器、被写体を固定する被写体固定
    手段、X線検出器を備え、前記X線発生器と前記X線検
    出器とは、前記被写体固定手段を挟むように設けられ、
    前記被写体固定手段に固定された被写体に、前記X線発
    生器から照射されるX線細隙ビームと前記X線検出器と
    を同方向に同期移動させながら前記X線細隙ビームを走
    査し、前記被写体のX線画像を得る医療用走査型デジタ
    ルX線撮影装置であって、 前記X線ビーム細隙の走査速度を、被写体の軟組織に対
    しては硬組織より速く走査するように制御するようにし
    たことを特徴とする医療用走査型デジタルX線撮影装
    置。
  3. 【請求項3】請求項1または2において、 前記X線ビーム細隙の走査速度は、走査駆動用のパルス
    モータのパルスレートを変更して制御するようにしたこ
    とを特徴とする医療用走査型デジタルX線撮影装置。
  4. 【請求項4】請求項3において、 前記パルスレートは、被写体の撮影部位に応じて、予め
    準備した複数種類のものを記憶している医療用走査型デ
    ジタルX線撮影装置。
  5. 【請求項5】X線発生器、被写体を固定する被写体固定
    手段、X線検出器を備え、前記X線発生器と前記X線検
    出器とは、前記被写体固定手段を挟むように設けられ、
    前記被写体固定手段に固定された被写体に、前記X線発
    生器から照射されるX線細隙ビームと前記X線検出器と
    を同方向に同期移動させながら前記X線細隙ビームを走
    査し、前記被写体のX線画像を得る医療用走査型デジタ
    ルX線撮影装置であって、 前記X線検出器によって得られた走査中のX線透過量を
    元に、前記X線細隙ビームの照射出力を制御するように
    したことを特徴とする医療用走査型デジタルX線撮影装
    置。
  6. 【請求項6】請求項1から4のいずれかに記載のX線撮
    影装置において、 更に、前記X線検出器によって得られた走査中のX線透
    過量を元に、前記X線細隙ビームの照射出力を制御する
    ようにしたことを特徴とする医療用走査型デジタルX線
    撮影装置。
  7. 【請求項7】X線発生器、被写体を固定する被写体固定
    手段、X線検出器を備え、前記X線発生器と前記X線検
    出器とは、前記被写体固定手段を挟むように設けられ、
    前記被写体固定手段に固定された被写体に、前記X線発
    生器から照射されるX線細隙ビームと前記X線検出器と
    を同方向に同期移動させながら前記X線細隙ビームを走
    査し、前記被写体のX線画像を得る医療用走査型デジタ
    ルX線撮影装置であって、 前記被写体固定手段に固定された被写体についての予測
    X線透過量を元に、前記X線細隙ビームの走査速度を制
    御するようにしたことを特徴とする医療用走査型デジタ
    ルX線撮影装置。
  8. 【請求項8】X線発生器、被写体を固定する被写体固定
    手段、X線検出器を備え、前記X線発生器と前記X線検
    出器とは、前記被写体固定手段を挟むように設けられ、
    前記被写体固定手段に固定された被写体に、前記X線発
    生器から照射されるX線細隙ビームと前記X線検出器と
    を同方向に同期移動させながら前記X線細隙ビームを走
    査し、前記被写体のX線画像を得る医療用走査型デジタ
    ルX線撮影装置であって、 前記被写体固定手段に固定された被写体についての予測
    X線透過量を元に、前記X線細隙ビームの照射出力を制
    御するようにしたことを特徴とする医療用走査型デジタ
    ルX線撮影装置。
  9. 【請求項9】請求項7に記載のX線撮影装置において、 更に、前記被写体固定手段に固定された被写体について
    の予測X線透過量を元に、前記X線細隙ビームの照射出
    力を制御するようにしたことを特徴とする医療用走査型
    デジタルX線撮影装置。
  10. 【請求項10】X線発生器、被写体を固定する被写体固
    定手段、X線検出器を備え、前記X線発生器と前記X線
    検出器とは、前記被写体固定手段を挟むように設けら
    れ、前記被写体固定手段に固定された被写体に、前記X
    線発生器から照射されるX線細隙ビームと前記X線検出
    器とを同方向に同期移動させながら前記X線細隙ビーム
    を走査することで前記被写体のX線画像を得る医療用走
    査型デジタルX線撮影装置であって、 被写体の階調処理基準点位置を検出する位置検出手段を
    備え、この位置検出手段によって検出された階調処理基
    準点位置に基づき、前記X線細隙ビームの走査速度を制
    御するようにしたことを特徴とする医療用走査型デジタ
    ルX線撮影装置。
  11. 【請求項11】X線発生器、被写体を固定する被写体固
    定手段、X線検出器を備え、前記X線発生器と前記X線
    検出器とは、前記被写体固定手段を挟むように設けら
    れ、前記被写体固定手段に固定された被写体に、前記X
    線発生器から照射されるX線細隙ビームと前記X線検出
    器とを同方向に同期移動させながら前記X線細隙ビーム
    を走査することで前記被写体のX線画像を得る医療用走
    査型デジタルX線撮影装置であって、 被写体の階調処理基準点位置を検出する位置検出手段を
    備え、この位置検出手段によって検出された階調処理基
    準点位置に基づき、前記X線細隙ビームの照射出力を制
    御するようにしたことを特徴とする医療用走査型デジタ
    ルX線撮影装置。
  12. 【請求項12】請求項10に記載のX線撮影装置におい
    て、 更に、前記位置検出手段によって検出された階調処理基
    準点位置に基づき、前記X線細隙ビームの照射出力を制
    御するようにしたことを特徴とする医療用走査型デジタ
    ルX線撮影装置。
  13. 【請求項13】X線発生器、被写体を固定する被写体固
    定手段、X線検出器を備え、前記X線発生器と前記X線
    検出器とは、前記被写体固定手段を挟むように設けら
    れ、前記被写体固定手段に固定された被写体に、前記X
    線発生器から照射されるX線細隙ビームと前記X線検出
    器とを同方向に同期移動させながら前記X線細隙ビーム
    を走査することで前記被写体のX線画像を得る医療用走
    査型デジタルX線撮影装置であって、 前記X線細隙ビームの走査後、前記被写体に走査した前
    記X線細隙ビームの走査速度、および/または、照射出
    力に基づき、前記X線検出器によって得られたX線画像
    について階調処理をすることを特徴とする医療用走査型
    デジタルX線撮影装置。
  14. 【請求項14】請求項1から12のいずれかに記載の医
    療用走査型デジタルX線撮影装置において、 前記X線細隙ビームの走査後、前記被写体に走査した前
    記X線細隙ビームの走査速度、および/または、照射出
    力に基づき、前記X線検出器によって得られたX線画像
    について階調処理をすることを特徴とする医療用走査型
    デジタルX線撮影装置。
  15. 【請求項15】X線発生器、被写体を固定する被写体固
    定手段、X線検出器を備え、前記X線発生器と前記X線
    検出器とは、前記被写体固定手段を挟むように設けら
    れ、前記被写体固定手段に固定された被写体に、前記X
    線発生器から照射されるX線細隙ビームと前記X線検出
    器とを同方向に同期移動させながら前記X線細隙ビーム
    を走査することで前記被写体のX線画像を得る医療用走
    査型デジタルX線撮影装置であって、 前記X線検出器によって得られた走査中のX線透過量を
    元に、前記X線検出器によって得られたX線画像につい
    て階調処理をすることを特徴とする医療用走査型デジタ
    ルX線撮影装置。
  16. 【請求項16】請求項1から12のいずれかに記載の医
    療用走査型デジタルX線撮影装置において、 前記X線細隙ビームの走査後、前記X線検出器によって
    得られた走査中のX線透過量を元に、前記X線検出器に
    よって得られたX線画像について階調処理をすることを
    特徴とする医療用走査型デジタルX線撮影装置。
  17. 【請求項17】X線発生器、被写体を固定する被写体固
    定手段、X線検出器を備え、前記X線発生器と前記X線
    検出器とは、前記被写体固定手段を挟むように設けら
    れ、前記被写体固定手段に固定された被写体に、前記X
    線発生器から照射されるX線細隙ビームと前記X線検出
    器とを同方向に同期移動させながら前記X線細隙ビーム
    を走査することで前記被写体のX線画像を得る医療用走
    査型デジタルX線撮影装置であって、 前記被写体固定手段に固定された被写体についての予測
    X線透過量を元に、前記X線検出器によって得られたX
    線画像について階調処理をすることを特徴とする医療用
    走査型デジタルX線撮影装置。
  18. 【請求項18】請求項1から12のいずれかに記載の医
    療用走査型デジタルX線撮影装置において、 前記X線細隙ビームの走査後、前記被写体固定手段に固
    定された被写体についての予測X線透過量を元に、前記
    X線検出器によって得られたX線画像について階調処理
    をすることを特徴とする医療用走査型デジタルX線撮影
    装置。
  19. 【請求項19】X線発生器、被写体を固定する被写体固
    定手段、X線検出器を備え、前記X線発生器と前記X線
    検出器とは、前記被写体固定手段を挟むように設けら
    れ、前記被写体固定手段に固定された被写体に、前記X
    線発生器から照射されるX線細隙ビームと前記X線検出
    器とを同方向に同期移動させながら前記X線細隙ビーム
    を走査することで前記被写体のX線画像を得る医療用走
    査型デジタルX線撮影装置であって、 被写体の階調処理基準点位置を検出する位置検出手段を
    備え、この位置検出手段によって検出された階調処理基
    準点位置に基づき、前記X線検出器によって得られたX
    線画像についてフィルタ階調処理をすることを特徴とす
    る医療用走査型デジタルX線撮影装置。
  20. 【請求項20】請求項1から9のいずれかに記載のX線
    撮影装置において、 更に、被写体の階調処理基準点位置を検出する位置検出
    手段を備え、この位置検出手段によって検出された階調
    処理基準点位置に基づき、前記X線検出器によって得ら
    れたX線画像についてフィルタ階調処理をすることを特
    徴とする医療用走査型デジタルX線撮影装置。
  21. 【請求項21】請求項10から12いずれかに記載のX
    線撮影装置において、 更に、前記位置検出手段によって検出された階調処理基
    準点位置に基づき、前記X線検出器によって得られたX
    線画像についてフィルタ階調処理をすることを特徴とす
    る医療用走査型デジタルX線撮影装置。
  22. 【請求項22】請求項20または21のいずれかに記載
    の医療用走査型デジタルX線撮影装置において、 前記X線細隙ビームの走査後、前記被写体に走査した前
    記X線細隙ビームの走査速度、および/または、照射出
    力に基づき、前記X線検出器によって得られたX線画像
    について階調処理をすることを特徴とする医療用走査型
    デジタルX線撮影装置。
  23. 【請求項23】請求項10から12、19から22のい
    ずれかに記載のX線撮影装置において、 前記位置検出手段は、前記被写体固定手段に対して位置
    調整可能に可動支持された接触子を備え、この接触子を
    被写体の階調処理基準点に当接させることで、この被写
    体の階調処理基準点位置を検出するようにしたことを特
    徴とする医療用走査型デジタルX線撮影装置。
  24. 【請求項24】請求項10から12、19から22のい
    ずれかに記載のX線撮影装置において、 前記位置検出手段は、前記被写体固定手段に対して位置
    調整可能に可動支持された非接触検出子を備え、この非
    接触検出子が被写体の階調処理基準点を所定位置に捉え
    るようにすることで、この被写体の階調処理基準点位置
    を検出するようにしたことを特徴とする医療用走査型デ
    ジタルX線撮影装置。
  25. 【請求項25】請求項1から24のいずれかに記載のX
    線撮影装置において、 前記X線細隙ビームと前記X線検出器との同期移動は、
    前記X線発生器に備えられたX線管を固定し、このX線
    管の近傍に設けられた一次スリットと、前記被写体固定
    手段の前記X線発生器側に設けられた二次スリットと、
    前記X線検出器とを同方向に同期移動させるものである
    ことを特徴とする医療用走査型デジタルX線撮影装置。
  26. 【請求項26】請求項1から25のいずれかに記載のX
    線撮影装置において、 前記X線細隙ビームと前記X線検出器との同期移動は、 前記被写体固定手段に固定された被写体に対して、前記
    X線細隙ビームの照射方向に直交する上下方向の移動
    か、あるいは、左右方向の移動であり、前記X線検出器
    はCCDカメラなどの半導体検出器で構成されるもので
    あることを特徴とする医療用走査型デジタルX線撮影装
    置。
  27. 【請求項27】請求項1から25のいずれかに記載のX
    線撮影装置において、 前記被写体固定手段は頭部固定手段として構成され、前
    記X線撮影装置が歯科用デジタルセファロ撮影装置とし
    て構成されたことを特徴とする医療用走査型デジタルX
    線撮影装置。
  28. 【請求項28】 X線発生器、被写体を固定する被写体
    固定手段、X線検出器を備え、前記X線発生器と前記X
    線検出器とは、前記被写体固定手段を挟むように設けら
    れ、前記被写体固定手段に固定された被写体に、前記X
    線発生器から照射されるX線細隙ビームと前記X線検出
    器とを同方向に同期移動させながら前記X線細隙ビーム
    を走査し、前記被写体のX線画像を得る医療用走査型デ
    ジタルX線撮影装置であって、 前記X線発生器に備えられた一次スリット部材、前記被
    写体固定手段の前記X線発生器側に設けられた二次スリ
    ット部材の少なくともいずれか一つに、照射されるX線
    細隙ビームの照射エネルギを前記同期移動方向に対して
    直角な方向に変化させる縦フィルタを着脱可能にもしく
    は固定して設けたことを特徴とする医療用走査型デジタ
    ルX線撮影装置。
  29. 【請求項29】X線発生器、被写体を固定する被写体固
    定手段、X線検出器を備え、前記X線発生器と前記X線
    検出器とは、前記被写体固定手段を挟むように設けら
    れ、前記被写体固定手段に固定された被写体に、前記X
    線発生器から照射されるX線細隙ビームと前記X線検出
    器とを同方向に同期移動させながら前記X線細隙ビーム
    を走査し、前記被写体のX線画像を得る医療用走査型デ
    ジタルX線撮影装置であって、 前記X線検出器に、被写体を透過したX線細隙ビームの
    照射エネルギを前記同期移動方向に対して直角な方向に
    変化させる縦フィルタを着脱可能にもしくは固定して設
    けたことを特徴とする医療用走査型デジタルX線撮影装
    置。
  30. 【請求項30】請求項28に記載のX線撮影装置におい
    て、 前記X線検出器に、被写体を透過したX線細隙ビームの
    照射エネルギを前記同期移動方向に対して直角な方向に
    変化させる縦フィルタを着脱可能にもしくは固定して設
    けたことを特徴とする医療用走査型デジタルX線撮影装
    置。
  31. 【請求項31】請求項1から27のいずれかに記載のX
    線撮影装置において、 更に、請求項28から30のいずれかに記載の縦フィル
    タを設けたことを特徴とする医療用走査型デジタルX線
    撮影装置。
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