JP2003190150A - 口内法x線撮影用補助具 - Google Patents
口内法x線撮影用補助具Info
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Abstract
のための口内法X線撮影を容易に行う補助具を提供す
る。 【解決手段】 X線発生器4のX線照射部40に着脱自
在に装着されるアダプター部10と、アダプター部10
からX線照射方向へ向けて延出する支持アーム20と、
支持アーム20の先端部に設けられてX線発生器4から
照射されるX線を面受するようにX線フィルムFを着脱
自在に保持するフィルムホルダー30とを一体化して形
成される。
Description
行うための補助具に係り、更に詳しくは、携帯型のX線
発生器を用いて口内法X線撮影を行う場合に好適な補助
具に関する。
きりの老人が増加している。また、体の自由がきかない
寝たきりの重度障害者も多い。このような寝たきりの老
人や重度障害者の中には歯科疾患を抱える人が多く、通
院が容易でないため訪問診療などに頼らざるを得ない。
このような歯科疾患を有する寝たきり老人や重度障害者
の治療に際しては、X線撮影の必要性は高く、抜歯や義
歯の作成、調整時にもX線撮影は必須である。
30日に厚生省医薬安全局安全対策課より訪問治療によ
る携帯型X線撮影装置の使用が認可された。歯科X線撮
影には口内法や口外法が採用されるが、撮影の簡便性か
ら口内法が多用される。口内法X線撮影は、口内の疾患
部位に当接させてX線フィルムを挿入して患者に保持さ
せつつ、口外から疾患部位にX線を照射して行う撮影方
法である。
老人には、健常者と同様に意志の疎通が行え、体を自由
に動かせる人もいれば、意志の疎通が充分に行えず、手
足の自由がきかず、自分で口を開くことができない人も
いる。このような体の自由のきかない寝たきり老人や重
度障害者は、口内に挿入したX線フィルムを適切に保持
することができず、鉗子を用いて保持しなければならな
い。しかも、撮影者は口内のX線フィルムに向けてX線
発生器を適切な角度に保持して撮影しなければならず、
X線撮影を行うことが極めて困難で撮影ミスも多かっ
た。このため、訪問診療が行われてもX線撮影による歯
科疾患の診断ができず、勢い、口腔ケアや義歯調整など
に留まる治療となり、歯科疾患が放置される嫌いがあっ
た。
めの補助具も開発されているが、従来の補助具は、上
顎、下顎毎に左臼歯、右臼歯及び前歯に区分された別々
のものであった。このため、補助具の数が増えて携帯に
不便で取り扱い難く改善が望まれていた。本発明は、こ
のような事情に鑑みて提案されるもので、携帯型のX線
発生器を用いて訪問治療などに際しての口内法X線撮影
を極めて容易に行うことのできる補助具を提供すること
を目的としている。
に提案される本発明の口内法X線撮影用補助具は、X線
発生器のX線照射部に着脱自在に装着されるアダプター
部と、該アダプター部からX線照射方向へ向けて延出す
る支持アームと、該支持アームの先端部に設けられてX
線発生器から照射されるX線を面受するようにX線フィ
ルムを着脱自在に保持するフィルムホルダーとを一体化
して形成されたものである。
ホルダーを取り付けた支持アームの他端をアダプター部
に固定して一体化したものである。従って、本発明の補
助具のアダプター部をX線発生器のX線照射部に装着す
ると、X線発生器と補助具とを一体化させることがで
き、X線発生器とX線フィルムとの相対的な位置が固定
される。これにより、X線発生器の保持状態に拘わら
ず、X線照射部から照射されたX線はX線フィルムに向
けて確実に照射される。則ち、放射されたX線がX線フ
ィルムからずれるような不具合が生じず、X線のフィル
ム面へのX線の入射角度を一定にすることができ、撮影
ミスが低減すると共に撮影状態の再現性が向上する。
るので、撮影者がX線発生器を保持すると、患者の口腔
内に挿入されたX線フィルムも保持される。これによ
り、患者自身が手でX線フィルムを保持する必要がなく
撮影が極めて容易になる。
照射部の形状に応じて種々の形状を採用することができ
る。例えば、X線照射部が円筒形や円錐形(コーン形)
のときは、リング形状のアダプター部を採用することが
できる。リング形状のアダプター部を採用すれば、アダ
プター部をX線照射部に任意の角度で装着可能である。
従って、X線撮影時においてX線発生器を通常使用する
状態で保持したまま、撮影しようとする歯科疾患部位に
応じて補助具の取付角度を随時変更することができ、撮
影時におけるX線発生器の操作性を向上させることがで
きる。
照射部に装着した状態で、照射されるX線の照射中心軸
に対してX線フィルム面が直交するようにフィルムホル
ダーを設けるのが良い。このようにフィルムホルダーを
設けることにより、撮影映像の歪みを抑えることができ
る。
ィルムホルダーとアダプター部との距離を調節可能に支
持アームを固定する固定機構を有する構成とすることが
できる。この構成によれば、撮影する歯科疾患部位や患
者の顎形に合わせて、X線照射部とフィルムホルダー
(X線フィルム)との距離を変えることができる。これ
により、支持アームの長さの異なる補助具を複数用意す
る必要がなく、汎用性を向上させることができる。
構としては種々の構成を採ることができる。例えば、リ
ング形状のアダプター部を採用する場合、アダプター部
の周部にX線の照射中心軸方向へ向けて支持アームを挿
通させる貫通孔を設けると共に、アダプター部の周部に
貫通孔に直交する方向にネジ孔を設け、このネジ孔につ
まみを設けた固定ネジを螺合させる固定機構を採ること
ができる。この構成によれば、固定ネジを緩めて支持ア
ームの長さを調節した後に固定ネジを締め付けて支持ア
ームをアダプター部に固定することができ、支持アーム
の長さ調節が容易である。
ムが延出する方向は、X線の照射中心軸方向と一致させ
るのが好ましい。この構成によれば、支持アームの長さ
を調節してもX線フィルム面とX線照射軸との交点は変
動せず、支持アームの長さ調節に伴ってX線フィルムに
対するX線の照射位置がずれることがない。また、この
構成によれば、支持アームの延出方向を指針としてX線
の照射方向を判別することができるので、X線発生器の
保持方向を定めるのが容易である。
自在の構成とすれば、フィルホルダーを含む支持アーム
をアダプター部から分離して洗浄、滅菌することができ
衛生的である。
は、フィルムホルダーのX線フィルム装着面が該装着面
を含む平面内で回動自在に支持アームの先端部に取り付
けられる構成を採ることができる。この構成によれば、
例えば、フィルムホルダーに長方形のX線フィルムを装
着し、撮影しようとする歯科疾患部位や顎形に合わせて
X線フィルム(フィルムホルダー)を縦長や横長に回動
させて撮影することができる。これにより、X線フィル
ムを縦長や横長に装着する複数の補助具を用意する必要
がなく、汎用性を向上させることができる。
ムホルダー側近傍に、フィルムホルダーの突出方向とは
逆の方向へ凸となるように湾曲部を設けた構成を採るこ
とができる。則ち、この構成によれば、フィルムホルダ
ーを口腔内へ挿入したときに、支持アームが唇と当接す
る部位に湾曲部が形成される。これにより、補助具を口
腔内に挿入したときの支持アームによる唇の押圧を湾曲
部でかわすことができ、挿入に伴う違和感が低減し、フ
ィルムホルダーの挿入及び位置決めを容易に行うことが
できる。
好適な実施の形態を説明する。図1は本発明の実施例に
係る口内法X線撮影用補助具1を示す斜視図、図2
(a),(b)は補助具1の正面図および側面図、図3
(a)〜(d)はフィルムホルダーにX線フィルムを装
着する手順を示す斜視図、図4は補助具1をX線発生器
に装着した状態を示す斜視図である。
器のX線照射部に着脱自在に装着されるアダプター部1
0と、アダプター部10からX線照射方向へ向けて延出
する支持アーム20と、支持アーム20の先端部に設け
られてX線発生器から照射されるX線を面受するように
X線フィルムを着脱自在に保持するフィルムホルダー3
0とを一体化して形成されている。
ター本体11に支持アーム20を固定するための固定機
構16と、アダプター本体11をX線発生器のX線照射
部に固定するための固定つまみ13とを設けている。
加工して製され、面取りの施された略8角形の外形を有
し、内部に大きな円形の開口11aを有したリング形状
である。この開口11aにX線照射部を挿入して装着が
行われる。アダプター本体11の下部には、支持アーム
20を長さ調節可能に固定するための金属製の固定つま
み12と固定金具14とで形成される固定機構16が設
けられている。
る。則ち、アダプター本体11の下部には支持アーム2
0を挿通する方形の貫通孔11bが開口11aの中心軸
方向へ向けて設けられ、アダプター本体11の下面中央
には、貫通孔11bに至る開口(不図示)が上下方向へ
向けて開けられている。また、アダプター本体11の下
面には、中央にネジ孔(不図示)を設けた固定金具14
が2本のネジ15で固定されている。そして、固定金具
14のネジ孔に固定つまみ12のネジ部12aをねじ込
むことにより、ネジ部12aが開口を通じて貫通孔11
bに挿通された支持アーム20を押圧して固定する構造
である。
は開口11aの中心へ向けて貫通するネジ孔(不図示)
が設けられ、このネジ孔に金属製の固定つまみ13のネ
ジ部13aがねじ込まれている。そして、アダプター本
体11の開口11aをX線照射部に挿入し、固定つまみ
13をねじ込むことにより、ネジ部13aの先端がX線
照射部を押圧してアダプター本体11をX線照射部に固
定する構造とされている。
で製された細長いアームであり、一端は前記アダプター
本体11の貫通孔11bに挿通され、他端側には下方へ
向けて凸となる湾曲部21が形成されている。また、湾
曲部21に続く先端部は上方へ向けて折曲されて支持部
22を形成し、支持部22の上端部にフィルムホルダー
30が取り付けられている。
保持部32を有した略方形のフィルム装着板31で形成
され、フィルム装着板31の板面はX線フィルム装着面
を形成している。このフィルム装着板31もステンレス
で製されている。フィルム装着板31は支持アーム20
の支持部22の上端部に固定ネジ33で回動自在に固定
されており、フィルム装着板31に所定の力を加えるこ
とにより、フィルム装着板31をX線フィルム装着面を
含む平面内で自在に回動させることが可能である。
状のフレームをフィルム装着板31の両側縁に沿って内
方へ対向させて設けたもので、フレームとフィルム装着
板31との間に形成される対向する溝にX線フィルムの
両側縁を挿入して保持するものである。フィルム保持部
32は、装着されるX線フィルムの厚さに応じた溝の幅
を有する。則ち、1枚包装のX線フィルムを使用する場
合と2枚包装のX線フィルム(2枚重ねて同時に撮影を
行うフィルム)を使用する場合とでフィルム保持部32
の溝の幅を異ならせている。
うに、アダプター本体11の開口11aの中心軸(波線
参照)に対してフィルム装着板31(X線フィルム装着
面)は直交するように配されると共に、開口11aの中
心軸に近接してフィルムホルダー30の固定ネジ33が
位置する構成としている。そのため、X線発生器4のX
線照射部40から放出されるX線束の大部分は、固定ネ
ジ33を中心とする位置に到達する。また、前記したよ
うに、支持アーム20はアダプター本体11の開口11
aの中心軸方向(X線の照射中心軸方向)へ向けて延出
している。
て支持アーム20の長さ調節を行っても、フィルム装着
面は常に開口11aの中心軸と直交すると共に、フィル
ムホルダー30の固定ネジ33は中心軸上に近接して位
置する構成とされている。言い換えれば、アダプター本
体11の開口11aの中心軸とX線の照射中心軸とが一
致しているので、アダプター部10に対して支持アーム
20の長さ調節を行っても、X線の照射中心軸は常にX
線フィルムと直交して撮影歪みが生じず、また、X線は
常にX線フィルムに適切に照射されてずれることがな
い。
1はフィルムホルダー30および支持アーム20をステ
ンレスで製しており、固定つまみ12を緩めてフィルム
ホルダー30の取り付けられた支持アーム20をアダプ
ター本体11から取り外すことができる。これにより、
支持アーム30を含むフィルムホルダー30を容易に煮
沸消毒や滅菌消毒することができ衛生的である。
装着するには、図3(a)に示すように、フィルム保持
部32の溝の内部にX線フィルムFの両側縁が嵌入する
ようにして下方へ押圧挿入する。これにより、X線フィ
ルムFはフィルム装着板31に保持される。また、図3
(b)に示すように、フィルム装着板31を上方へ回動
させた状態でX線フィルムFを押圧挿入することも可能
であり、更に、図3(d)に示すようにフィルム装着板
31を横方向へ回動させた状態でX線フィルムFを押圧
挿入しても良い。また、X線フィルムFがフィルム保持
部32から離脱しない範囲で任意の位置にX線フィルム
Fを装着可能である。
装着した状態では、図3(c),(d)に示すようにX
線フィルムFを縦長または横長に回動自在であり、撮影
しようとする疾患部位に応じてX線フィルムFの向きを
調節できる。尚、図ではX線フィルムFを縦長および横
長に回転させた状態を示しているが、斜めに回転させた
状態で撮影することも可能である。
るには、図4に示すように、アダプター10の固定つま
み13を緩めてアダプター本体11をX線照射部(X線
照射筒)40に挿入し、固定つまみ13を締め付けるこ
とにより行う。
11aを円形にしているので、アダプター10はX線照
射部40に対して任意の角度で装着することができる。
則ち、X線発生器4に対して支持アーム20を下方また
は上方に位置するように補助具1を装着したり、支持ア
ーム20を横方向に位置させて装着することもできる。
これにより、X線発生器4を通常の保持状態に保ったま
ま、撮影部位に応じて補助具1を任意の角度に回転させ
て装着することができ、X線発生器4の操作を容易に行
うことが可能である。
線撮影を行う手順例を説明する。撮影に際して、まず、
患者に防護衣を着用させると共に、撮影者は防護衣と防
護手袋を着用する。そして、図3に示した手順によりフ
ィルムホルダー30にX線フィルムFを装着する。
をX線発生器4に装着する。この場合、例えば、上顎臼
歯や上顎前歯を撮影するときは、X線発生器4を通常に
保持した状態で支持アーム20が下方へ位置するように
補助具1をX線照射部40に装着する。逆に、下顎臼歯
や下顎前歯を撮影するときは、X線発生器4を通常に保
持した状態で支持アーム20が上方へ位置するように補
助具1をX線照射部40に装着する。
応じて、フィルムホルダー30を回動させてX線フィル
ムFを縦長や横長にセットすると共に、固定つまみ12
を操作して支持アーム20を長さ調節し、X線照射部4
0とX線フィルムFとの距離を調節する。
発生器4を支持しつつX線フィルムFを装着したフィル
ムホルダー30を患者の口腔内に挿入して疾患部位に位
置決めする。フィルムホルダー30を口腔内に挿入した
後は、支持アーム20を患者の歯で軽く咬合させる。こ
の後、撮影者は撮影しようとする歯科疾患部位に対して
最適な方向へX線発生器4を位置づけて保持し撮影を行
う。
を示したものである。図に示すように補助具1を患者の
口腔内に挿入すると、図6に示すように支持アーム20
の先端部が上顎臼歯51あるいは下顎臼歯52に当接
し、フィルムホルダー30に装着されたX線フィルムF
が上顎臼歯51の内方に位置して歯肉50に当接した状
態で保持される。また、支持アーム20に設けた湾曲部
21が患者の唇をかわすように位置するので支持アーム
20の挿入や位置決めが容易で挿入に伴う違和感が低減
される。
ように照射されるX線の照射中心軸方向と支持アーム2
0の延出方向とが同一である。従って、支持アーム20
の延出方向を指針としてX線発生器4のX線照射部40
を的確に歯科疾患部位に方向決めすることができ、しか
も、X線発生器4の保持状態を変更してもX線の照射中
心軸とX線フィルムFとの位置関係がずれることがな
い。これにより、撮影ミスを低減させることができ、撮
影の再現性が向上する。
歯の口内法X線撮影を行う例を示したものである。この
例では、上顎臼歯や上顎前歯を撮影する場合とは逆に、
支持アーム20が上方へ位置するようにアダプター部1
0をX線照射部40に装着する。これにより、X線発生
器4を逆に保持することなく撮影することができ、操作
性が向上する。
うに支持アーム20の先端部が上顎前歯54あるいは下
顎前歯55に当接し、フィルムホルダー30に装着され
たX線フィルムFが下顎前歯55の内方に位置して歯肉
53に当接した状態で保持される。また、支持アーム2
0に設けた湾曲部21が患者の唇をかわすように位置す
るので支持アーム20の挿入や位置決めが容易で挿入時
の違和感も少ない。
て実際にX線撮影試験を行った。撮影に使用したX線発
生装置(X線発生器4およびコントローラ)は朝日レン
トゲン工業株式会社製「KX−60」(管電圧60kV
p−p,管電流10mA)であり、X線発生器4および
コントローラの双方とも重量3kgの携帯型である。ま
た、撮影に使用したX線フィルムFはコダック社製「EK
TASPEED PLUS」で、X線照射時間を0.1秒〜0.2秒
にセットして撮影を行い、撮影したフィルムは全て診療
所に持ち帰って自動現像機により現像した。更に、X線
撮影に際しては、患者に0.13mm鉛当量の防護衣を
着用させると共に、撮影者は0.25mm鉛当量の防護
衣および防護手袋を着用した。
きり老人患者のうち、歯科疾患に伴ってX線撮影が必要
と診断した13人(男性3人、女性10人、平均年齢7
7歳)について上記機材および上記撮影条件に基づいて
口内法X線撮影を行った。患者一人当たりの撮影枚数は
平均7枚であった。試験撮影の結果、診断に必要とする
疾患部位を鮮明に撮影することができ、良好な結果が得
られた。撮影時における患者の動きのために一部不鮮明
な映像となるものもあったが、その場合でも、診断に支
障をきたすものではなかった。また、患者一人当たりの
撮影枚数は平均7枚と多かったが、本発明の補助具1を
用いることにより、全ての患者について補助者を要する
ことなく一人で短時間に撮影を行うことができた。
とにより、患者自身がX線フィルムを保持する必要がな
く、撮影者はX線発生器4を保持しつつ歯科疾患部位に
的確にX線を照射して効率良く撮影を行うことができ、
撮影ミスを低減することができ、しかも、撮影の再現性
が向上する。特に、患者が自分で口を開くことができな
いような場合でも、撮影者が介助して口を開かせてフィ
ルムホルダー30を口腔内に挿入して容易に撮影を行う
ことが可能である。また、撮影しようとする歯科疾患部
位を問わず、上顎、下顎の全ての部位について本発明の
補助具1を用いて撮影することができ、携帯性、操作性
を向上させることが可能である。
勢の患者の撮影状態を示しているが、仰臥姿勢でも同様
に撮影を行うことが可能である。また、前記した口内法
X線撮影の手順は一例であり、撮影工程の順序を限定す
るものではない。更に、前記したX線発生器4は円筒形
のX線照射部40を有したものとして示したが、円錐形
(コーン形)のX線照射部を備えたX線発生器について
も同様に補助具1を装着して撮影可能である。
例に示した構成に限定されるものではなく、同一機能を
有する異なる構成を採用することも可能である。また、
前記実施例に示した補助具1は、断面が方形状の細長い
支持アーム20を採用してアダプター本体11に対して
回転を阻止する構成を採用したが、本発明はこのような
構成に限られるものではない。例えば、断面が円形の細
長い支持アームを採用し、撮影時にアダプター本体11
に対して支持アームを含むフィルムホルダーを回転させ
て位置決め固定する構成を採ることも可能である。
ルムFの厚さに応じてフィルム保持部32の溝の幅を異
ならせた補助具1を製するものとして説明したが、本発
明はこのような構成に限られるものではない。例えば、
フィルム保持部32の溝の内部にバネ材を設けて、厚さ
の異なるX線フィルムをいずれも装着可能にする構成を
採用することも可能である。
ることにより、撮影の熟練者でなくとも、歯科疾患部位
の形状や顎形状に拘わらず極めて容易に効率良く口内法
X線撮影を行うことができる。また、撮影に際して患者
自身がX線フィルムを保持する必要がないので、寝たき
り老人や重度障害者のX線撮影を容易に行うことがで
き、訪問治療による歯科疾患の治療を充分に行うことが
可能となる。
の斜視図である。
その側面図である。
態およびフィルホルダーにX線フィルムを装着した状態
を示す斜視図である。
を示す斜視図である。
臼歯のX線撮影を行う状態を示す斜視図である。
と補助具との位置関係を示す説明図である。
前歯のX線撮影を行う状態を示す斜視図である。
と補助具との位置関係を示す説明図である。
Claims (4)
- 【請求項1】 X線発生器のX線照射部に着脱自在に装
着されるアダプター部と、該アダプター部からX線照射
方向へ向けて延出する支持アームと、該支持アームの先
端部に設けられてX線発生器から照射されるX線を面受
するようにX線フィルムを着脱自在に保持するフィルム
ホルダーとを一体化して形成される口内法X線撮影用補
助具。 - 【請求項2】 前記アダプター部は、フィルムホルダー
とアダプター部との距離を調節可能に支持アームを固定
する固定機構を有することを特徴とする請求項1に記載
の口内法X線撮影用補助具。 - 【請求項3】 前記フィルムホルダーは、該フィルムホ
ルダーのX線フィルム装着面が該装着面を含む平面内で
回動自在に前記支持アームの先端部に取り付けられるこ
とを特徴とする請求項1または2に記載の口内法X線撮
影用補助具。 - 【請求項4】 前記支持アームのフィルムホルダー側近
傍に、フィルムホルダーの突出方向とは逆の方向へ凸と
なるように湾曲部を設けたことを特徴とする請求項1乃
至3のいずれか1項に記載の口内法X線撮影用補助具。
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