JP2003244999A - 電源装置 - Google Patents

電源装置

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JP2003244999A
JP2003244999A JP2002044673A JP2002044673A JP2003244999A JP 2003244999 A JP2003244999 A JP 2003244999A JP 2002044673 A JP2002044673 A JP 2002044673A JP 2002044673 A JP2002044673 A JP 2002044673A JP 2003244999 A JP2003244999 A JP 2003244999A
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Masahiro Shinozaki
昌浩 篠崎
Yasuhiro Shinozaki
康裕 篠崎
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 各種電気装置の作動状況とバッテリの充電状
態に応じて発電量の調整を可能にし、また、エンジンな
どの機関の回転数低下を招いたり電力供給不安定な状態
を防ぐようにして無駄な発電を防止できるようにした電
源装置の提供。 【解決手段】 発電機を外部からの電力供給で磁力を発
生する外部励磁コイルによって発電するよう構成すると
共に変速機を介して機関に接続し、一方、電気装置の作
動状況と前記バッテリの充電状態に応じて前記機関の回
転数と外部励磁コイルの励磁状態を変化させると共に駆
動力を前記変速機で所定の値とするよう制御する電力制
御部を設け、電気装置の作動状況とバッテリの充電状態
に応じて前記発電機の励磁量を変化させ、機関の回転数
変動や供給電力不安定を起こさないようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、回転力を与える機
関の駆動力により回転する発電機によって電力を供給す
る電源装置に関し、更に詳細には、機関に接続された発
電機とバッテリを備え、機関の運転状況やバッテリの状
況に応じて最適な発電量が得られようにした電源装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】回転力を与える機関の駆動力により回転
する発電機及びバッテリを備え、電力を供給するよう構
成した電源装置は、例えば乗用車などを含む車輌や停電
時のための非常用電源装置、マイクロガスタービンなど
を用いたコージェネレーションシステムなどで一般的に
利用されている。図6はその概略構成図であり、例えば
乗用車などのエンジンで構成される機関60に接続した
変速機61を介して駆動力68を車輪などに伝えると共
に、機関60に発電機62を接続し、走行中にバッテリ
63への充電69や、エアコンやカーステレオ、夜間走
行用ライトなどの電気装置64へ、このバッテリ63を
介して、あるいは直接、負荷電流70を供給するように
している。
【0003】しかしながらこのように構成した電気装置
においては図7に示したように、電気装置(64)負荷
75への電力供給は、発電機(62)76とバッテリ
(63)77から平行に行われるから、例えバッテリ7
7に余裕78があっても発電機76からも電力供給が継
続され、せっかく使える余裕78がありながら発電が継
続されてエネルギーの浪費になる。
【0004】また、電気装置64への電源投入の際は図
8に示したように、電気負荷の増大(図の例ではエアコ
ンOFFからON)によって発電機62の負荷(トル
ク)が軽80から重81に増大し、それによって機関6
0の負荷が増大して一時的な回転数の低下がおこり、出
力電圧や走行スピードに影響を与えてしまう。それを防
止するため機関60の回転数を維持するためにフィード
バック71をかけるが、エンジンなどの機関60はそれ
ほど高速な応答はできないから、回転数の低下によって
走行スピードの低下や電力供給が不安定になるのは避け
られない。また、前記したバッテリ63が十分充電され
ている場合は、充電回路を切断するためのスイッチを設
けることも考えられるが、スイッチをON、OFFする
ということは発電機負荷をON、OFFするのと同じこ
とになり、走行スピードの一時的低下や電力供給不安定
は避けられない。
【0005】しかしながら、例えば病院などにおける停
電時に非常用電源装置を用いて緊急手術などをおこなっ
ている場合には、このような供給電力の不安定化は人命
にかかわる事態に発展することもある。また最近では停
電時だけでなく、補助電源としてこういった電源装置を
使用しているケースもあるが、例えばコンピュータなど
のように電気的にデリケートな機器においては、このよ
うに供給電力の不安定によって誤動作を生じる場合もあ
る。
【0006】また、一時的に機関60の回転数が低下す
るということは、例えば走行車輌においてはスピードが
変化することを意味し、一般の乗用車においてはそれほ
ど大きな影響はないが、例えば定速走行させながら大き
な電力を使用する機器を動作させたりクレーンなどで重
量物をつりさげながら運搬する車輌などにおいては、機
器やクレーンの動作で車速が変化し、定速走行に支障が
生じたり、車速変化のショックが重量物を揺動させ、非
常に危険な状態が生じる場合がある。また、エンジンな
どの機関においては、例えば回転数が変動することによ
って効率も変動する場合があるため回転数変動を嫌う機
関もあり、このような場合は前記したような回転数低下
は大きな支障になることがある。
【0007】また乗用車などにおける発電機62は、常
時エンジンなどの機関60の出力に接続されて回転して
いることと永久磁石を用いていることにより、発電機6
2による電力が必要ないアイドリング時などでも発電が
行われ、無用な負荷を機関60に掛けてエネルギーを浪
費している。さらに、十分充電されているバッテリ63
に電流を供給して過充電し、寿命に悪影響を与えること
もある。また逆に、急加速などによって機関60による
駆動力が必要な場合でも、従来の装置では発電機62の
負荷を動的に軽減することができないから、発電機62
の負荷を抱えたまま機関60の駆動力を増大させねばな
らず、これもエネルギーを浪費する結果になる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】そのため本発明におい
ては、回転力を与える機関の駆動力により回転する発電
機による電力を用いてバッテリを充電したり、各種電気
装置に電力を供給するよう構成した電源装置において、
各種電気装置の作動状況とバッテリの充電状態に応じて
発電量を調整できるようにし、電気装置への電源投入に
際しても、エンジンなどの機関の回転数低下を招いたり
電力供給不安定な状態を起こさないようにすると共に、
無駄な発電を防止できるようにした電源装置を提供する
ことが課題である。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
請求項1に記載した発明は、回転力を与える機関の駆動
力により回転する発電機と、該発電機によって充電され
るバッテリとを有して構成され、前記バッテリと前記発
電機から各種電気装置に電力を供給する電源装置におい
て、前記発電機を外部からの電力供給で磁力を発生する
外部励磁コイルによって発電するよう構成すると共に変
速機を介して前記機関に接続し、前記各種電気装置の作
動状況と前記バッテリの充電状態に応じて前記機関の回
転数と外部励磁コイルの励磁状態を変化させると共に駆
動力を前記変速機で所定の値とするよう制御する電力制
御部を設け、前記各種電気装置の作動状況と前記バッテ
リの充電状態に応じて前記発電機の発電量を制御するよ
う構成したことを特徴とする。
【0010】このように、発電機の励磁用コイルを外部
からの電力供給で磁力を発生する外部励磁コイルで構成
すると共に変速機を介して機関に接続することにより、
電気装置の作動状況とバッテリの充電状態に応じて発電
機の発電量を制御することが可能となり、例えば大容量
の電気装置をONすることで従来なら機関の回転数低下
や電圧低下を招くような場合でも、外部励磁コイルの励
磁を停止、または軽減すれば発電機のトルクで生じる負
荷を軽減することができ、従って機関の回転数低下や電
圧低下を生じない。また乗用車などの車輌において、例
えば急加速のために機関の動力をフルに利用したい場合
や、逆に電気装置が稼動しておらず、バッテリが十分充
電されているような場合もこの外部励磁コイルの励磁を
行わず、発電を停止することで、機関の動力をフルに利
用したりエネルギーの無駄な浪費を防止することができ
る。また、回転数とは無関係に大容量の電気装置を駆動
したり、同時にバッテリの充電を行う場合は、外部励磁
コイルに大きな電流を流して励磁し、それによって大電
力を発生させて対応することも可能となる。
【0011】そして請求項2に記載した発明は、前記各
種電気装置の操作用トリガー信号を予め前記電力制御部
に送る負荷制御部を設け、各種電気装置の負荷状況の変
化に先立って前記機関の回転数と外部励磁コイルの励磁
状態を変化させられるよう構成したことを特徴とする。
【0012】このように、電気装置の操作用トリガー信
号を予め電力制御部に送り、負荷状況の変化に先立って
前記機関の回転数と外部励磁コイルの励磁状態を変化す
ることにより、時間遅れなく発電機の発電量制御、すな
わち発電による発電機のトルク負荷の制御を行うことが
でき、それによって機関の回転数の変動や電力供給不安
定な状態を遅滞なく未然に防ぐことが可能となる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施の形態を例示的に詳しく説明する。但し、この実施の
形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、そ
の相対配置などは、特に特定的な記載がない限りはこの
発明の範囲をそれのみに限定する趣旨ではなく、単なる
説明例に過ぎない。
【0014】図1は本発明になる電源装置の第1実施形
態を示した概略構成図、図2、図3、図4は、本発明に
なる電源装置の駆動方法を説明するための図、図5は本
発明になる電源装置の第2実施形態を示した概略構成図
である。図中、1はエンジンなどを用い、回転力を与え
る駆動源としての機関、2は無段変速機などを用いた変
速機、3は外部からの電力供給を受けて磁力を発生する
外部励磁コイルを有した発電機、4は本発明になる電源
装置の電力制御部で、発電機3の外部励磁コイルの励磁
状態を制御したり、変速機2の変速量を制御して発電機
3を定速回転させる励磁制御回路5、バッテリ7の充電
制御を行う充電制御回路6を有する。7はバッテリ、8
はバッテリ7と発電機3から電力の供給を受けて駆動さ
れる電気装置、9は機関1の駆動指令、10は例えば車
輌における車輪などへの機関1から伝達される駆動力、
11は機関1からの駆動力を発電機3へ伝える駆動力伝
達手段、12は励磁制御の信号線、13は充電制御回路
6からバッテリ7への充電路、14は電気装置8への電
力供給線、15はバッテリ7の充電状態信号線、図5に
おいて、50は電気装置8を制御する負荷制御部、51
は負荷制御部50への操作指令、52は負荷制御部50
からの負荷操作情報である。
【0015】本発明になる電源装置は、図1に示したよ
うにエンジンなどの機関1、無段変速機などで構成した
変速機2、発電のための磁力を外部電力により発生する
外部励磁コイルを有する発電機3、バッテリ7と、前記
発電機3の外部励磁コイルの励磁制御を行う励磁制御回
路5、バッテリ7の充電制御を行う充電制御回路6とで
構成される電力制御部4とで構成される。
【0016】最初に本発明の原理を図2、図3を用いて
説明すると、例えば車輌などが発電機3によって或る程
度の発電をしながら定速走行しているとき、新たに電気
装置8を駆動する必要が生じたにもかかわらず速度の変
化が好ましくない場合や、急加速などのために発電量を
減らしても駆動力が必要なときは、図2(A)のように
発電機の励磁電流を減少させて発電機3のトルクによる
負荷をとりあえず減少させる。そして図3(A)に示し
たように、それによって低下した発電量(31)をバッ
テリ7(32)による電力供給で補いながら機関1の回
転数を増大する。そして機関1の回転数増大に伴って外
部励磁コイルの励磁電流を増やしてゆき、その励磁電流
の増大に伴って増加する発電機3のトルクによる負荷の
増大を、機関1の回転数増大で相殺することによって車
輌などの速度変化を押さえるようにしたものである。
【0017】すなわち図3(A)に示したように、電気
装置負荷30が必要になったにもかかわらず車両などの
速度を変化させたくない場合や、急加速などのために発
電量を減らしても機関1の駆動力が必要なとき、すなわ
ち車輌駆動の駆動力確保が優先する場合は、とりあえず
バッテリ32の能力を100%使用して電気装置8に電
力を供給すると共に、駆動力を低下させないために発電
機31の励磁電流を減少させて発電機31による負荷を
減少させ、機関1の回転数の上昇に伴って励磁電流を増
加させて発電機31による負荷を増大させてゆくわけで
ある。
【0018】一方、このようにしてバッテリ7による電
気装置8の駆動などを行った結果、バッテリ7の充電量
が減少した場合や電気装置8の負荷が大きい場合は、図
2(B)のように発電機3の外部励磁コイルの励磁電流
を増加させて発電量を増加させ、かつ、機関1の回転数
を増加させる。すなわち発電機3による発電量が増加す
ると、それに伴って発電機3による負荷も増大するか
ら、その負荷に見合った回転数とするわけである。すな
わち図3(B)に示したように、発電機3の外部励磁コ
イルの励磁電流を増加させて発電量を増加させ、電気装
置負荷30を駆動すると共にバッテリ7の充電33も同
時に行うわけである。
【0019】このようにすることにより、例えば車輌な
どが定速走行しているときに電気装置8の駆動が必要に
なり、かつ、走行速度に影響を与えたくない場合や急加
速などのために駆動力が必要な場合、逆に走行速度に影
響を与えてもバッテリ7の充電や電気装置8の駆動を優
先する場合にも、その状況に応じた最適な電力供給をお
こなうことが可能となる。そのため、従来の電源装置で
見られたような、電気装置8の駆動による発電機3の負
荷の増加によって機関1の回転数低下や電力供給の不安
定を招くことが無く、停電時における非常用電源装置や
コンピュータなどの電気的にデリケートな機器にあって
も安定した電力供給ができると共に、走行車輌などにお
いては常時定速走行させたままで電気装置8の駆動が可
能となる。
【0020】以下、図1に従って本発明になる電源装置
の第1実施形態を詳細に説明すると、外部から、例えば
車輌であればアクセルなどから駆動力指令9が来ると、
それがエンジンなどの機関1と電力制御部4に伝えられ
てまず機関1が駆動を開始し、変速機2を介して車輌な
どにおける車輪へ駆動力10として伝達される。一方機
関1の駆動力は、同様にして変速機2から駆動力伝達手
段11を介して発電機3に伝えられるが、例えばバッテ
リ7が充分充電されており、かつ、電気装置8の駆動も
必要ない場合、電力制御部4は、変速機2による発電機
3への駆動力伝達を行わず、かつ、発電機3における外
部励磁コイルの励磁もおこなわないため、発電機3は発
電を開始せず、機関1の駆動力10は車輪などの駆動力
のみに使われる。そのためこのように、バッテリ7が充
分充電されており、かつ、電気装置8の駆動も必要なく
て機関1がアイドリング状態などの場合は、機関1の駆
動力によって駆動されるものがなく、無駄なエネルギー
を浪費することがない。
【0021】そして、機関1が所定回転数になって例え
ば車輌などの速度が一定速度に達したとき、例えば図4
における時間tでエアコンなどの電気装置8の駆動指令
があり、この図4(a)のように負荷が増加した場合、
まずバッテリ7による電力が電力供給線14を介して電
気装置8に送られ、それによるバッテリ7の一時的な電
圧低下が充電制御回路6で検出されて励磁制御回路5に
送られる。すると励磁制御回路5が機関1の回転数上昇
を指令し、そして実際に機関1の回転数が上昇し始める
と変速機2による発電機3の駆動、及び励磁制御信号線
12を介して発電機3の外部励磁コイルの励磁がおこな
われる。そのため発電機3は徐々に回転数を上げていっ
て発電に必要な回転数となり、外部励磁コイルの励磁状
態に応じた電力を発電するが、この発電のために生じた
発電機3のトルクによる負荷は、回転数が上昇した機関
1による駆動力の上昇で相殺され、機関1の回転速度は
変化しない。
【0022】そして励磁制御回路5は、機関1の回転数
が上昇しても、変速機2によって発電機3が所定の回転
数を維持するように制御すると共に外部励磁コイルの励
磁電流を増やしてゆき、発電機3の発電量を上昇させ
る。そのため、発電機3が発電して電力供給線14を介
して電気装置8に送られる電力も、図4(b)の(α)
に示したように徐々に上昇し、それに伴ってこの図4
(b)の(β)のようにバッテリ7による電力供給は下
降してゆく。そして、発電機3の外部励磁コイルに電気
装置8の駆動に必要な電力を発電できるだけの励磁電流
が供給されるようになった段階で、機関1の回転数上昇
が停止されて機関1は定速回転になる。そしてこの状態
においては、電気装置8に発電機3から充分な電力が供
給されているため、バッテリ7による電力供給も図4
(b)の(β)のようにほとんどなくなり、バッテリは
消耗しない。またこの間、車輌などの速度が変化しない
ことは前記した通りである。そしてこの間、電気装置8
への電力供給は、図4(c)に示したように、前記(α
+β)の値として一定となる。
【0023】これは例えば車輌などが、定速走行中に電
気装置8を駆動している状態で急加速が必要になった、
といった場合のように駆動力が必要なときも同じであ
り、急加速指令9が来ると、機関1は回転数を上昇させ
ると共に励磁制御回路5が発電機3の外部励磁コイルの
励磁電流を減少させ、発電量を減少させる。すると今度
はバッテリ7による電気装置8への電力供給が開始され
ると共に発電機3による負荷が減少し、変速機2を介し
て伝達される駆動力10が増大して車輌は急加速に機関
1の駆動力をフルに使えるようになる。そのため、たと
え電気装置8を駆動している状態でも、急加速などが可
能になる。
【0024】また、電気装置8などの駆動によってバッ
テリ7の充電量が減少し、充電が必要になった場合は充
電状態信号線15を介して充電制御回路6がそれを検出
し、励磁制御回路5に伝える。そのため励磁制御回路5
は、機関1の回転数を増大させるように指令を送ると共
に、発電機3の外部励磁コイルの励磁電流を増加させ
る。そして変速機2は、上昇した機関1の回転数を発電
に最適な回転数に変速して発電機3に伝え、発電機3は
増加した励磁電流によって発電量を増加させる。そのた
め、電気装置8を駆動しながらバッテリ7の充電が可能
になる。なお、この際も例えば車輪などへの駆動力10
に変化が生じないのは前記したとおりである。但し、電
気装置8などによる消費電力量が大きい場合や充電と電
気装置8の駆動を同時に行わなければならず、かつ、例
えば車輪などへの駆動力10に変化が生じてもかまわな
い場合はこの限りではない。
【0025】このように電源装置を構成することによ
り、従来装置に見られたように、バッテリに余裕があっ
ても発電機による電力供給が行われたり、アイドリング
時にも無用な発電が行われたり、十分充電されているバ
ッテリに電流を供給して寿命に悪影響を与えるといった
ことが防止できる。また、電気装置への電源投入による
電気負荷の増大によって発電機の負荷が増大し、それに
よって機関の負荷が増大して一時的な回転数の低下や電
力供給不安定がおこり、病院などにおける非常用電源装
置を用いた緊急手術などにおける事故や、コンピュータ
などのように電気的にデリケートな機器における誤動
作、そして車速の変化によるショックで重量物が揺動す
るような事態なども防止できる。
【0026】以上が本発明における第1実施形態の電源
装置の動作であるが、以上の説明では、電気装置8の駆
動開始をバッテリ7の一時的な電圧低下で検出する旨説
明してきた。そのためこの場合、駆動開始によるバッテ
リ7の一時的な電圧低下を検出して始めて発電機3の励
磁制御が行われるため、どうしても時間遅れが生じてし
まう。従って、機関1の回転数変動までは至らなくて
も、瞬間的な電圧降下は避けられない。しかしながら、
例えばこの電気装置8がレバーやハンドルなどの操作で
駆動を開始するよう構成されている場合、そのレバーや
ハンドルなどの操作をトリガーとして予め発電機3の励
磁制御などを行えば、時間遅れを極力排除した制御をお
こなうことができる。その場合の構成を第に実施形態と
して示したのが図5である。
【0027】この図5に示した本発明の第2実施形態に
おいては、図1に示した第1実施形態に加え、負荷制御
部50と操作指令51、励磁制御回路5への負荷操作情
報52が加えられている。そのためこの第2実施形態に
おいては、前記したように負荷制御部50に対してレバ
ーやハンドルなどの操作による操作指令51がなされる
と、負荷制御部50は、これから電気装置8がONとな
って負荷が増大する旨を負荷操作情報52によって励磁
制御回路5へ伝える。すると励磁制御回路5は、機関1
のバッテリ7の充電状況、機関1が定速回転を要求され
ているか否かなどの状況情報を元に、機関1の回転数を
どの程度増加すべきか、電気装置8の駆動で発電機3に
どの程度の負荷がかかるかを判断し、機関1には回転数
上昇指令を、発電機3の外部励磁コイルには、電気装置
8の駆動によって発電機3に生じる負荷増大を、この機
関1の回転数上昇で相殺できる程度の発電をおこなうた
めの励磁電力を供給する。
【0028】そのため機関1と発電機3の外部励磁コイ
ルには、電気装置8の駆動に先立って回転数上昇指令と
電気装置8の駆動によって増大する発電機3の負荷に対
応した外部励磁コイルの励磁電力が供給され、実際に電
気装置8の駆動が開始されたときは、時間遅れなくこの
電気装置8の駆動による負荷増大が吸収され、エンジン
などの機関1の回転数低下を招いたり、電力供給不安定
な状態を起こすことがない。
【0029】
【発明の効果】以上記載の如く、請求項1に記載した本
発明によれば、発電機の励磁用コイルを外部からの電力
供給で磁力を発生する外部励磁コイルで構成すると共に
変速機を介して機関に接続することにより、電気装置の
作動状況とバッテリの充電状態に応じて発電機の発電量
を制御することが可能となり、例えば大容量の電気装置
をONすることで従来なら機関の回転数低下や電圧低下
を招くような場合でも、外部励磁コイルの励磁を停止、
または軽減すれば発電機のトルクで生じる負荷を軽減す
ることができ、従って機関の回転数低下や電圧低下を生
じない。また乗用車などの車輌において、例えば急加速
のために機関の動力をフルに利用したい場合や、逆に電
気装置が稼動しておらず、バッテリが十分充電されてい
るような場合もこの外部励磁コイルの励磁を行わず、発
電を停止することで、機関の動力をフルに利用したりエ
ネルギーの無駄な浪費を防止することができる。また、
回転数とは無関係に大容量の電気装置を駆動したり、同
時にバッテリの充電を行う場合は、外部励磁コイルに大
きな電流を流して励磁し、それによって大電力を発生さ
せて対応することも可能となる。
【0030】また請求項2に記載した本発明によれば、
電気装置の操作用トリガー信号を予め電力制御部に送
り、負荷状況の変化に先立って前記機関の回転数と外部
励磁コイルの励磁状態を変化することにより、時間遅れ
なく発電機の発電量制御、すなわち発電による発電機の
トルク負荷の制御を行うことができ、それによって機関
の回転数の変動や電力供給不安定な状態を遅滞なく未然
に防ぐことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明になる電源装置の第1実施形態を示し
た概略ブロック図である。
【図2】 本発明になる電源装置の駆動方法を説明する
ための図である。
【図3】 本発明になる電源装置の駆動方法を説明する
ための図である。
【図4】 本発明になる電源装置の駆動方法を説明する
ための図である。
【図5】 本発明になる電源装置の第2実施形態を示し
た概略ブロック図である。
【図6】 従来の電源装置の概略ブロック図である。
【図7】 従来の電源装置における駆動方法を説明する
ための図である。
【図8】 従来の電源装置における駆動方法を説明する
ための図である。
【符号の説明】
1 機関 2 変速機 3 発電機 4 電力制御部 5 励磁制御回路 6 充電制御回路 7 バッテリ 8 電気装置 9 駆動指令 10 駆動力 11 駆動力伝達手段 12 励磁制御信号線 13 充電路 14 電力供給線 15 充電状態信号線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5G060 AA05 CA02 CA04 CA21 5H590 CA07 CA21 CA23 CE02 CE05 EB14 FA01 FA06 GA05

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転力を与える機関の駆動力により回転
    する発電機と、該発電機によって充電されるバッテリと
    を有して構成され、前記バッテリと前記発電機から各種
    電気装置に電力を供給する電源装置において、 前記発電機を外部からの電力供給で磁力を発生する外部
    励磁コイルによって発電するよう構成すると共に変速機
    を介して前記機関に接続し、前記各種電気装置の作動状
    況と前記バッテリの充電状態に応じて前記機関の回転数
    と外部励磁コイルの励磁状態を変化させると共に駆動力
    を前記変速機で所定の値とするよう制御する電力制御部
    を設け、前記各種電気装置の作動状況と前記バッテリの
    充電状態に応じて前記発電機の発電量を制御するよう構
    成したことを特徴とする電源装置。
  2. 【請求項2】 前記各種電気装置の操作用トリガー信号
    を予め前記電力制御部に送る負荷制御部を設け、各種電
    気装置の負荷状況の変化に先立って前記機関の回転数と
    外部励磁コイルの励磁状態を変化させられるよう構成し
    たことを特徴とする請求項1に記載した電源装置。
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