JP2003244925A - 駆動装置 - Google Patents
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Abstract
可動子との接触部の摩擦による磨耗により可動子が損傷
し、可動子を頻繁に交換する必要が生じる。 【解決手段】駆動装置を、コイルを巻いた磁性体を有す
る固定子と、支持部材により移動可能に支持される可動
子(6)とを有し、可動子は第1の部材(30)と第2
の部材(5)を有し、第2の部材は、可動子を移動可能
に支持する支持部材と可動子との接触部(31)に配置
されるものとする。
Description
らなる駆動装置に関わるものである。
動を利用した駆動装置の需要が増大している。リニアモ
ータは、直線駆動が必要とされる分野では回転モータと
比較して高速度・高精度位置決めが可能,保守が容易で
ある等の利点を有しており、特に半導体製造装置,工作
機械等の分野で需要が高い。しかし、それらの分野に限
らず、上記利点を活かした他の用途にも利用されていく
ことが予想される。
ば、特開平10−174418号公報(以下、従来例1
と呼ぶ)には、固定子をコイルを巻いた複数のC型鉄
心、可動子を永久磁石を複数配置した板状のもので構成
し、可動子を固定子鉄心のギャップ間に配置したリニア
モータが記載されている。また、特開2001−28875
号公報(以下、従来例2と呼ぶ)には、製造の容易化,
省スペース化及び電力効率の向上を図るために固定子側
に巻くコイルを一本だけとし、固定子には2種類の形状
の鉄心を一つおきに同種のものとなるように複数配置し
たリニアモータが記載されている。
ータを工作機械,搬送装置等に使用した場合、可動子を
支持する支持部と可動子との接触部の摩擦による磨耗に
よって可動子が損傷し、可動子を頻繁に交換する必要が
生じる。また、可動子の損傷を防止するために可動子に
磨耗に強い材料を使用すると、可動子の重量が重くな
り、駆動装置の効率が低下するという課題があった。
磨耗による損傷を低減し、保守性の良い駆動装置を提供
することにある。
置を、コイルを巻いた磁性体を有する固定子と、支持部
材により移動可能に支持される可動子とを有し、可動子
は第1の部材と第2の部材を有するものとしたことにあ
る。
コイルを巻いた磁性体を有する可動子と、支持部材によ
り支持される固定子と、可動子を移動可能に支持する支
持部材とを有し、可動子は第1の部材と第2の部材が配
置されているものとしたことにある。
コイルを巻いた磁性体を有する固定子と、支持部材によ
り移動可能に支持される可動子とを有し、固定子は第1
の対向部と第2の対向部を有し、可動子には複数の永久
磁石,第1の部材及び第2の部材とを有するものとした
ことにある。
支持部材により移動可能に支持される可動子と、複数の
コアを有し、コイルが巻かれた固定子とを有し、複数の
コアの対向部に流れる磁束の向きが交互に逆方向とな
り、可動子には複数の永久磁石,第1の部材及び第2の
部材とを有するものとしたことにある。
複数の永久磁石を有する固定子と、固定子を支持する支
持部材と、可動子を移動可能に支持する支持部材と、可
動子はコイルを巻いた磁性体,第1の対向部,第2の対
向部とを有し、可動子は少なくとも2つの部材を有する
ものとしたことにある。
の範囲に記載の通りである。
図である。図1において、可動子6はローラベアリング
1によりx方向に移動可能に支持されている。ローラベ
アリング1は、ケース9に回転可能に取り付けられてい
る。ケース9の内側にはリニアモータの固定子3(図示
せず)が支持部材により固定的に取り付けられている。
図2に比較例に用いられるリニアモータを示す。図2
(a)は、リニアモータの磁束の流れを示す図、図2
(b)は、リニアモータの全体図である。可動子6は、
リニアモータの二次側に相当し複数の永久磁石34がN
極,S極が交互になるように配置されている。固定子3
は、リニアモータの一次側(コイルを巻いた磁性体を有
する側)に相当し、コア51,52とコイル4から構成
される。第1のコア51は、第1の対向部41を有し、
第2のコア52は、第2の対向部42を有する。コア5
1,52は磁性体で構成され、コア51とコア52に
は、上部と下部の磁極が互い違いになるように構成され
ている。ここで、コア51の上部磁極歯11aと下部磁
極歯21bを第1の対向部41と定義し、コア52の下
部磁極歯12bと上部磁極歯22aを第2の対向部42
と定義する。よって、(2n−1)番目のコアは、第1の
対向部41、(2n)番目のコアは、第2の対向部42
を有するように固定子3を構成する(但し、n=1,
2,3,……)。コア51,52の各対向部の上部磁極
歯と下部磁極歯の間に一定のギャップ8を設け、ギャッ
プ8に可動子6を通すと、可動子6が第1の対向部41
及び第2の対向部42に挟持された構造を形成する。可
動子6と固定子3の相対的な位置に応じてコイル4に単
相の交流電流をながすと、リニアモータ各対向部の上部
磁極歯と下部磁極歯の間のギャップ8には、磁束が上部
と下部の磁極歯間を交番して上下に通り、第1の対向部
41と第2の対向部42に流れる磁束の向きは交互に逆
方向になる。第1の対向部41及び第2の対向部42に
流れる磁束と、永久磁石34の作る磁束の相互作用によ
り、可動子6にはx方向に電磁力による駆動力が発生
し、可動子6が往復運動する。
可動子6のローラベアリング1との接触部10が磨耗に
より損傷するため、可動子6を頻繁に交換する必要があ
り、保守に手間がかかるという課題がある。また、可動
子6の磨耗を防止するために可動子6に磨耗に強い材料
を用いると、可動子6の重量が重くなり、駆動装置とし
ての効率が低下する。さらに、一般に磨耗に強い材料は
高価なので、可動子6の単価が高くなり駆動装置の生産
コストの増加につながる。
を示す図であり、本実施例のその他の部分は比較例と同
じである。可動子6は第1の部材30と第2の部材5か
ら構成される。第2の部材5はねじ穴7を有し、駆動時
に可動子6がローラベアリング1と接触する部位31に
ねじ等の支持部材8によって取り付けられている。第1
の部材30には、軽く(密度が小さく)て安価な材料、
例えばアルミ等を用いる。それに対し第2の部材5に
は、磨耗に強く硬度の高い材料、例えばステンレス,チ
タン等を用いる。第1の部材及び第2の部材は磁気的な
特性を考えると非磁性材が望ましい。可動子6を本実施
例のような構成にすれば、可動子6のローラベアリング
1との接触部分10が磨耗に強い第2の部材5で構成さ
れているので、磨耗による損傷が低減され、可動子6の
交換の機会が減るため、交換にともなう保守の労力が低
減できる。また、交換部品代等のコストも削減すること
ができる。
よりも硬度が高く磨耗に強い材料を用いる。このように
すれば、ローラベアリング1の磨耗による損傷が防止で
きるので、ローラベアリング1の交換の機会が減り、交
換にともなう保守の労力,交換部品代等のコストが低減
される。可動子6を支持する支持部材はローラベアリン
グに限らずボールベアリング,レール,摩擦ベアリン
グ,リニアベアリング等でもかまわない。
樹脂材を用いてもよい。第1の部材30に合成樹脂材を
用いると可動子6をより軽量に作ることができる。ま
た、可動子6に合成樹脂材を用いると可動子6の製造工
程が簡略化されるため、生産性が向上する。
い。図4において、第2の部材5はx方向から取り付け
る。可動子6を図4のような構造にするとy方向にねじ
8の頭が出っ張ることがないので、可動子6のy方向に
スペースの余裕がない場合に有効である。
に示したリニアモータの方式に限らず、例えば可動子
6,固定子3に従来例1に記載のリニアモータを用いた
ものにも適用できる。また、可動子6に凹凸をつけた磁
性体,導体板またはコイルを巻いた磁性体を用いたも
の、あるいは固定子3をリニアモータの二次側とし、可
動子6を一次側としたもの等にも適用できる。
図であり、本実施例のその他の部分は実施例1と同じで
ある。可動子6を図5のような構造にすると第1の部材
30の一部分30aに円柱状の安価な部材を用いること
ができるので、可動子6の製造コストが低減できる。
図であり、本実施例のその他の部分は実施例1,2と同
じである。実施例1,2と違う部分は、第2の部材5が
板状であることである。第2の部材5は、ねじ8により
第1の部材30に取り付けられる。第2の部材5を板状
にすると第2の部材5の製造が容易となり、生産性が向
上するという利点がある。
しては、ねじ穴7代わりに、可動子6と第2の部材5の
結合部分に凹凸を設けて直接嵌めて固定する方法(言い
換えると圧入する方法)なども可能である。
子の磨耗による損傷を低減することができるので、保守
にともなう労力を軽減することができる。
1)。
2)。
6…可動子、7…ねじ穴、8,8a,8b…ねじ、9…
ケース、10…ローラベアリングとの接触部分、11a
…磁極1の上部磁極歯、12b…磁極1の下部磁極歯、
21b…磁極2の下部磁極歯、22a…磁極2の上部磁
極歯、30,30a,30b…第1の部材、31…ロー
ラベアリングと接触する部位、41…第1の対向部、4
2…第2の対向部、51…第1の対向部を有するコア、
52…第2の対向部を有するコア。
Claims (9)
- 【請求項1】コイルを巻いた磁性体を有する固定子と、 支持部材により移動可能に支持される可動子とを有し、 前記可動子は第1の部材と第2の部材を有することを特
徴とする駆動装置。 - 【請求項2】コイルを巻いた磁性体を有する可動子と、 支持部材により支持される固定子と、 前記可動子を移動可能に支持する支持部材とを有し、 前記可動子は第1の部材と第2の部材が配置されている
ことを特徴とする駆動装置。 - 【請求項3】請求項1又は2において、 前記第2の部材は、前記可動子を移動可能に支持する支
持部材と前記可動子との接触部に配置されることを特徴
とする駆動装置。 - 【請求項4】請求項3において、 前記第2の部材の硬度を、前記第1の部材の硬度よりも
高くしたことを特徴とする駆動装置。 - 【請求項5】請求項3において、 前記第1の部材の密度を前記第2の部材の密度よりも小
さくしたことを特徴とする駆動装置。 - 【請求項6】請求項3おいて、 前記可動子を移動可能に支持する支持部材の硬度が前記
第2の部材の硬度よりも高いことを特徴とする駆動装
置。 - 【請求項7】コイルを巻いた磁性体を有する固定子と、 支持部材により移動可能に支持される可動子とを有し、 前記固定子は第1の対向部と第2の対向部を有し、 前記可動子には複数の永久磁石,第1の部材及び第2の
部材とを有することを特徴とする駆動装置。 - 【請求項8】支持部材により移動可能に支持される可動
子と、 複数のコアを有し、コイルが巻かれた固定子とを有し、 前記複数のコアの対向部に流れる磁束の向きは交互に逆
方向となり、 前記可動子には複数の永久磁石,第1の部材及び第2の
部材とを有することを特徴とする駆動装置。 - 【請求項9】複数の永久磁石が配置された固定子と、 前記固定子を支持する支持部材と、 可動子を移動可能に支持する支持部材とを有し、 前記可動子はコイルを巻いた磁性体,第1の対向部,第
2の対向部とを有し、 前記可動子は少なくとも2つの部材を有することを特徴
とする駆動装置。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2002040919A JP3848884B2 (ja) | 2002-02-19 | 2002-02-19 | 駆動装置 |
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Publications (2)
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ID=27781461
Family Applications (1)
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-
2002
- 2002-02-19 JP JP2002040919A patent/JP3848884B2/ja not_active Expired - Lifetime
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