JP2011239598A - リニアモータ、駆動ステージ及び案内部材 - Google Patents

リニアモータ、駆動ステージ及び案内部材 Download PDF

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Abstract

【課題】本発明は、案内部材が着脱可能なリニアモータ及び駆動ステージと、リニアモータから着脱可能な案内部材とを提供する。
【解決手段】筒状の電機子3のスペーサ33は、筒軸方向に略垂直に貫通する貫通ネジ孔331を備える。貫通ネジ孔331に案内部材30のシャフト302が取り付けられて案内部材30が電機子3に取り付けられる。案内部材30のシャフト302の端部に設けられており、シャフト302の外径よりも小なる外径を有するローラ301が電機子3の内面側に突出する。突出したローラ301は、磁石列部4の上面及び下面を支持し、磁石列部4を電機子3の筒軸方向に案内する。貫通ネジ孔331から案内部材30のシャフト302が取り外された場合、ローラ301が貫通ネジ孔331を通過して電機子3から取り外される。
【選択図】図5

Description

本発明は、案内部材が着脱可能なリニアモータ及び駆動ステージと、リニアモータから着脱可能な案内部材とに関する。
近年、磁性体及びコイルからなる筒状の電機子と、長尺板上に磁石列が配置されてなり、当該電機子の筒軸方向に相対移動可能に挿通される磁石列部とからなるリニアモータが提案されている。このようなリニアモータには、装着時及びメンテナンス時に磁石列部を、挿通している電機子に対して磁気的中立位置に保持して案内する案内部材が設けられることがある。例えば、特許文献1には、電機子の挿通開口部周辺に磁石列部を案内する案内部材を設けたリニアモータが開示されている。特許文献2には、磁石列部が有する案内部材と、当該案内部材を支持する支持部材とを設けたリニアモータが開示されている。また、リニアモータに設けられた案内部材よりも高精度な案内を可能とする案内機構をリニアモータの外部に設けることがある。このような外部の高精度な案内機構を用いる場合、リニアモータに設けられた案内部材が高精度な案内を妨げることがあるため、リニアモータから案内部材を取り外すことが望ましい場合がある。
特開2003−244925号公報 特開2006−320035号公報
しかしながら、従来技術では、リニアモータへの案内部材の着脱が容易でないという問題があった。
本願は、斯かる事情に鑑みてなされたものである。その目的は、シャフトの外径よりも小なる外径を有し、長尺板状部材の一面又は他面を支持するローラを案内部材が備えることにより、案内部材が着脱可能となるリニアモータ及び駆動ステージを提供することにある。また、その他の目的は、シャフトの外径よりも小なる外径を有し、長尺板状部材の一板面又は他板面を支持するローラを備えることにより、リニアモータへの着脱が容易となる案内部材を提供することにある。
本願に開示するリニアモータは、長尺板状部材が相対移動可能に挿通された筒状部材を有し、前記長尺板状部材及び筒状部材の一方を固定子とし、他方を可動子とされるリニアモータにおいて、前記筒状部材の筒軸方向に対して略垂直に前記筒状部材を貫通する貫通孔と、該貫通孔を貫通して前記筒状部材の内面から突出し、前記長尺板状部材の一面及び他面夫々を支持して前記筒軸方向に案内する少なくとも一対の案内部材とを備え、該一対の案内部材夫々は、前記貫通孔を貫通して着脱自在に取り付けられるシャフトと、該シャフトの端部に前記筒軸方向に対して回転軸が略直交するよう回転自在に設けられ、外周面が前記長尺板状部材を支持し、前記シャフトの外径よりも小なる外径を有するローラとを備えることを特徴とする。
本願にあっては、筒状部材が固定子として固定された場合、当該筒状部材に挿通された磁石列部等の長尺板状部材が可動子として移動する。また、長尺板状部材が固定子として固定された場合、当該長尺板状部材が挿通する筒状部材が可動子として移動する。筒状部材を略垂直に貫通する貫通孔に、一対の案内部材のシャフト夫々が取り付けられた場合、シャフトの端部に設けられたローラ部が筒状部材の内面から突出し、長尺板状部材の一面及び他面を支持して筒状部材の筒軸方向に案内する。貫通孔から一対の案内部材のシャフト夫々が取り外された場合、シャフトの外径よりも小なる外径を有するローラが貫通孔を通過してリニアモータから取り外される。
本願に開示するリニアモータは、前記シャフトの外周面に設けられたシャフトネジ部と、前記貫通孔の内周面に設けられており、前記シャフトネジ部が螺合する貫通孔ネジ部とを備えることを特徴とする。
本願にあっては、シャフトの外周面に設けられたシャフトネジ部が貫通孔の内周面に設けられた貫通孔ネジ部に螺合することにより、案内部材がリニアモータに着脱可能に取り付けられる。
本願に開示するリニアモータは、前記長尺板状部材は、H型部材であり、前記案内部材は、前記H型部材のフランジを支持してあることを特徴とする。
本願にあっては、長尺板状部材がH型部材からなり、長手方向の高い剛性を有する。案内部材によりH型部材のフランジが支持されて、筒状部材が筒軸方向に案内される。
本願に開示する駆動ステージは、長尺板状部材が相対移動可能に挿通された筒状部材を有し、前記長尺板状部材及び筒状部材の一方を固定子とし、他方を可動子とされるリニアモータと、該リニアモータの駆動により前記筒軸方向に移動するステージ部とを備えた駆動ステージにおいて、前記筒軸方向に対して略垂直に前記筒状部材を貫通する貫通孔と、該貫通孔を貫通して前記筒状部材の内面から突出し、前記長尺板状部材の一面及び他面夫々を支持して前記筒軸方向に案内する少なくとも一対の案内部材とを備え、該一対の案内部材夫々は、前記貫通孔を貫通して着脱自在に取り付けられるシャフトと、該シャフトの先端に前記筒軸方向に対して回転軸が略直交するよう回転自在に設けられ、外周面が前記長尺板状部材の一面又は他面を支持し、前記シャフトの外径よりも小なる外径を有するローラとを備えることを特徴とする。
本願にあっては、例えば、駆動ステージにリニアモータを取り付ける場合、又はリニアモータのメンテナンスを行う場合、長尺板状部材を案内する少なくとも一対の案内部材がリニアモータに取り付けられる。また、例えば、長尺状板部材を可動子とし、重量物を移動させる場合に、少なくとも一対の案内部材がリニアモータに取り付けられる。一対の案内部材のシャフト夫々は、筒状部材の筒軸方向に略垂直に貫通する貫通孔に取り付けられ、シャフトの端部に設けられたローラが筒状部材の内面から突出する。突出したローラは、長尺板状部材の一面又は他面を支持し、長尺板状部材を筒状部材の内側の磁気的中立位置に保持するよう筒軸方向に案内する。長尺板状部材を案内部材により案内しない場合、当該案内部材がリニアモータから取り外される。
本願に開示する案内部材は、リニアモータが有する筒状部材の筒軸方向に挿通された長尺板状部材を前記筒軸方向に案内する案内部材であって、前記筒状部材を貫通して取り付けられるシャフトと、該シャフト部の先端に突設してあり、前記シャフトの軸に対して回転軸が略一致するよう回転自在に設けられ、前記シャフトの外径よりも小なる外径を有するローラとを備えることを特徴とする。
本願にあっては、リニアモータの筒状部材に挿通された長尺板状部材を筒状部材の筒軸方向に案内する場合、少なくとも一対の案内部材がリニアモータに取り付けられる。一対の案内部材のシャフト夫々は、筒状部材の筒軸方向に略垂直に貫通する貫通孔に取り付けられ、シャフトの端部に設けられたローラが筒状部材の内面から突出する。突出したローラは、長尺板状部材の一面又は他面を支持し、長尺板状部材を筒状部材の内側の磁気的中立位置に保持するよう筒軸方向に案内する。長尺板状部材を案内部材により案内しない場合、当該案内部材がリニアモータから取り外される。
当該装置の一観点によれば、シャフトの外径よりも小なる外径を有し、長尺板状部材の一面又は他面を支持するローラを案内部材が備えることにより、リニアモータへの着脱が容易となる。
実施の形態1に係る駆動ステージを示す模式的上面図である。 実施の形態1に係る駆動ステージを示す模式的側面図である。 駆動ステージから取外したリニアモータを示す模式的上面図である。 図2のIV‐IV線における模式的断面図である。 図2のV‐V線における模式的断面図である。 実施の形態1に係る案内部材を示す模式的断面図及び模式的側面図である。 実施の形態2に係る駆動ステージを示す模式的側面図である。 図7のVIII‐VIII線における模式的断面図である。 図7のIX‐IX線における模式的断面図である。 実施の形態2に係る案内部材を示す模式的断面図である。
実施の形態1
以下、実施の形態を図面を参照して具体的に説明する。本願に係るリニアモータは、例えば、ステージに載置された物体を直線状に移動させる駆動ステージに内蔵され、当該ステージを移動させる駆動源として用いられる。また、ステージに載置された物体をXY面内で移動させるXY駆動ステージに内蔵され、当該ステージをX方向及びY方向夫々に直線状に移動させる駆動源として用いられる。XY駆動ステージは、例えば電子顕微鏡等に試料ステージとして用いられ、当該試料ステージに載置された観察対象物を移動させる。また、XY駆動ステージは、例えば露光装置等に露光ステージとして用いられ、当該露光ステージに載置された露光対象物を移動させる。本実施の形態1では、ステージを直線状に移動させる駆動ステージの駆動源として用いられるリニアモータを例に挙げて説明する。
図1及び図2夫々は、実施の形態1に係る駆動ステージを示す模式的上面図及び模式的側面図である。駆動ステージは、長尺状のステージ案内部1及びステージ案内部1の長手方向に摺動可能にしてあるステージ部2からなる直動スライダと、当該直動スライダに組み込まれたリニアモータとからなる。ステージ案内部1は、矩形の底板と、短手方向に対向しており、長手方向に延びる側面板とからなり、短手方向の断面がU字状をなす。ステージ案内部1の側面板夫々の上面には、長手方向に沿って延びるレール部11、11が設けられている。
ステージ部2の底面には、レール部11、11に摺動自在に嵌合するレール嵌合部22、22、…が4隅に設けられている。また、駆動ステージは、筒状の電機子(筒状部材)3及び当該電機子3に挿通する磁石列部(長尺板状部材)4からなるリニアモータが組み込まれている。磁石列部4は、N極及びS極がステージ案内部1の長手方向に交互に並ぶよう複数の永久磁石41、41、…を配列させた磁石列と、当該磁石列が埋設された長尺平板とからなる。永久磁石41、41、…は、例えばNd−Fe―B系希土類磁石を用いるとよい。
また、永久磁石41、41、…は、例えば特許第4241900号又は特許第2859517号に開示された製造方法で製造された希土類磁石を用いてもよい。特に特許第4241900号に開示された製造方法で製造された永久磁石は、高い飽和磁束密度及び保磁力を有しており、本願に係る有鉄心タイプのリニアモータに適している。磁石列部4の長尺平板は、非磁性体が好ましく、例えばSUS303、アルミニウム及びセラミック等から形成するとよい。ステージ案内部1の底板の長手方向両端には、磁石列部4を当該底板に対して略平行に間隙を有して固定するための取付部12、12が設けられている
磁石列部4は、長手方向の両端部に設けられた複数の取付孔を貫通する取付ネジ42、42、…が取付部12、12に設けられたネジ孔に螺合することにより、ステージ案内部1の底板にネジ留めされる。ネジ留めされた磁石列部4が挿通している電機子3は、筒軸方向に移動可能なように、ステージ案内部1の底板から間隙を有して配置される。電機子3は、電機子3及び磁石列部4が発生する磁場間の相互作用により、電機子3の筒軸方向に沿って移動する。この場合、電機子3及び磁石列部4夫々は、リニアモータの可動子及び固定子となる。そして、電機子3の移動に伴って、電機子3に取付ネジ21、21、…を用いて固定されているステージ部2が移動する。
また、ステージ部2は、外部の部材等に取り付けて固定することが可能にしてある。ステージ部2を固定し、磁石列部4の両端部をネジ留めしている取付ネジ42、42、…を取り外した場合、ステージ部2と共に固定された電機子3に対して磁石列部4が電機子3の筒軸方向に移動する。この場合、電機子3及び磁石列部4夫々は、リニアモータの固定子及び可動子となる。これにより、電機子3及び磁石列部4夫々は、選択的に固定子及び可動子とすることができる。ステージ案内部1の側面板には、案内部材30を電機子3に取り付けるための開口部13が設けられている。
図3は、駆動ステージから取外したリニアモータを示す模式的上面図である。電機子3は、リニアモータのU相、V相及びW相に各対応する3つの電機子ユニット32が非磁性体のスペーサ33を介し、連結している。磁石列部4の両端部夫々には、取付ネジ42が貫通する4つの孔40が設けられている。各スペーサ33には、取付ネジ21が螺合する2つネジ孔31が設けられている。電機子ユニット32は、内蔵する後述のコイルへの通電により、磁石列部4の複数の永久磁石41、41、…と協働して、電機子3及び磁石列部4間で推力を発生し、電機子3及び磁石列部4を電機子3の筒軸方向に相対移動させるようになっている。
図4は、図2のIV‐IV線における模式的断面図である。電機子ユニット32は、磁性体からなり、磁石列部4の挿通方向に延びるH字状断面の貫通孔を有する。電機子ユニット32の貫通孔は、磁石列部4の永久磁石41、41、…が設けられた幅方向略中央部が挿通する空隙を有する。電機子ユニット32は、磁石列部4の幅方向略中央部の上面及び下面夫々に対面するコイル321、321を備える。電機子ユニット32、32の貫通孔の空隙及びコイル321、321は、磁気回路を形成する。コイル321、321は、通電された場合、磁石列部4に対して略垂直に交差する磁場を発生するようにしてある。
図5は、図2のV‐V線における模式的断面図である。スペーサ33は、筒軸方向が電機子3の筒軸方向と略一致する筒状部材であり、磁石列部4が挿通する。スペーサ33の両側面夫々には、磁石列部4の上面及び下面近傍に向けて電機子3の筒軸方向に略垂直に貫通する一対の貫通ネジ孔(貫通孔)331、331、…が設けられている。貫通ネジ孔331、331、…は、例えば電機子3の筒軸方向の垂直方向から±1°以内となるようスペーサ33に設けるとよい。貫通ネジ孔331には、ステージ案内部1の開口部13を通過して、案内部材30のシャフト302が取り付けられる。
シャフト302の端部には、ローラ301が設けられ、貫通ネジ孔331から電機子3の内側に向けてローラ301が突出する。突出したローラ301が磁石列部4の上面又は下面を回転自在に支持することにより、案内部材30は、磁石列部4を電機子3の筒軸方向に案内する。貫通ネジ孔331は、取り付けられた案内部材30が磁石列部4を電機子ユニット32の空隙の磁気的中立位置に支持するように配置してある。ここで、磁気的中立位置とは、空隙間の永久磁石41、41、…夫々の上面の磁極及び下面の磁極夫々と、電機子3との間で生じる吸引力が略同一となる位置である。磁気的中立位置にある磁石列部4には、吸引力差による曲げ応力が発生しない。貫通ネジ孔331から取り外された案内部材30は、ステージ案内部1の開口部13を通過して、駆動ステージから取り外すことができる。
図6は、実施の形態1に係る案内部材30を示す模式的断面図及び模式的側面図である。図6A及び図6B夫々は、模式的断面図及び模式的側面図を示す。案内部材30は、ローラ301の回転軸となる軸部301bを有する。軸部301bは、一端に嵌め込まれたローラ301を回転自在に挟持する支持壁を有する。シャフト302は、一端が封じされた円筒状をなす。軸部301bの他端に設けられたネジ溝が、シャフト302の封じ部の略中央に設けられたネジ孔に螺合することにより、軸部301bがシャフト302の一端に取り付けられている。これにより、ローラ301の回転軸は、シャフト302の軸と略一致する。また、ローラ301の内周面及び軸部301bの外周面間に針状ころ301aが介挿されている。
シャフト302は、外周面及び内周面夫々にシャフトネジ部302a及び六角孔302bを有する。開口部13を介して案内部材30を貫通ネジ孔331に差込み、シャフト302の六角孔302bに六角レンチの先端を挿入して回転させる。回転したシャフトネジ部302aは、貫通ネジ孔331に螺合する。これにより、案内部材30を電機子3に容易に取り付けることが可能となる。また、開口部13を介して六角レンチの先端を六角孔302bに挿入して逆回転させることにより、シャフトネジ部302aを貫通ネジ孔331から取り外す。そして、シャフト302の外径D2よりも小さい外径D1を有するロータ301を貫通ネジ孔331を介してシャフト302と共に電機子3から取り外し、更に開口部13を介して駆動ステージから取り外す。これにより、案内部材30を駆動ステージから容易に取り外すことが可能となる。
本実施の形態1では、スペーサ33に貫通ネジ孔331を設ける場合を示したが、これに限るものではなく電機子ユニット32に貫通ネジ孔を設けて案内部材30を取り付けてもよい。
ステージ部2を案内部材30よりも精度よく案内する駆動ステージの外部の案内機構を用いる場合、案内部材30をリニアモータから取り外すことにより、精度の低い案内部材30が電機子3を案内することにより生じる擾乱を防ぐことが可能となる。また、リニアモータに取り付けた案内部材30により磁石列部4を磁気的中立位置に保った状態で、リニアモータに外部の案内機構を取り付けることが可能となる。磁石列部4が可動子とされ、重量物を磁石列部4により移動させる場合、案内部材30を取着することにより、重量物により荷重が加わった磁石列部4が磁気的中立位置からずれることがないよう支持して案内することが可能となる。
尚、磁気的中立位置は、一般に電機子ユニット32の対向空隙の中央に位置する。この場合、磁石列部4は、電機子ユニット32の対向空隙方向の中央に上下均等な間隙(クリアランス)を有して配置することが好適であるが、これに限るものではない。磁石列部4の中心位置は、例えば磁気的中立位置となる対向空隙の中央から磁石列部4の板面に略垂直方向へ±0.1mm以内に位置していればよい。
磁石列部4の長手方向に渡って複数の案内部材30を電機子3に設けることにより、磁石列部4の長手方向の撓み及び撓みを原因とする振動を抑制することが可能となる。また、電機子3の挿通孔の開口部周辺にのみ案内部材を設けることができる従来技術と比較して、より多数の案内部材30を電機子3に設けることにより、磁石列部4が自重により長手方向に撓むことを、より効果的に防止することが可能となる。
実施の形態2
本実施の形態2は、実施の形態1のリニアモータが長尺平板状の磁石列部4を備えるのに対して、H型部材からなる磁石列部を備える。図7は、実施の形態2に係る駆動ステージを示す模式的側面図である。駆動ステージは、磁石列部8を有するリニアモータを備える。その他の各部は、実施の形態1と同様なので符号の違いを記載するに留める。駆動ステージは、複数の案内部材70と、ステージ案内部5と、ステージ部6と、レール部51、51と、レール嵌合部62、62、…、取付部52、52と、電機子7とを備える。電機子7は、3つの電機子ユニットが複数のスペーサを介して連結してなる。
図8は、図7のVIII‐VIII線における模式的断面図である。磁石列部8は、磁石列が埋設されたウェブと、ウェブの長手方向に沿った両端部に略垂直に設けられ、互いに略平行となるフランジとからなるH型部材である。電機子ユニット72は、磁性体からなり、磁石列部8の挿通方向に延びるH字状断面の貫通孔を有する。電機子ユニット72の貫通孔は、磁石列部8のウェブが挿通する空隙を有する。電機子ユニット72は、磁石列部8のウェブの上面及び下面夫々に対面するコイル721、721を備える。電機子ユニット72、電機子ユニット72の貫通孔の空隙及びコイル721、721は、磁気回路を形成する。コイル721、721は、通電された場合、磁石列部8のウェブに対して略垂直に交差する磁場を発生するようにしてある。
図9は、図7のIX‐IX線における模式的断面図である。スペーサ73は、筒軸方向が電機子7の筒軸方向と略一致する筒状部材であり、磁石列部8が挿通する。スペーサ73の両側面夫々には、磁石列部8の上面及び下面近傍に向けて電機子7の筒軸方向に略垂直に貫通する一対の貫通ネジ孔(貫通孔)731、731、…が設けられている。貫通ネジ孔731には、ステージ案内部5の開口部53を通過して、案内部材70のシャフト702が取り付けられる。
シャフト702の端部には、ローラ701が設けられ、貫通ネジ孔731から電機子7の内側に向けてローラ701が突出する。突出したローラ701が磁石列部8のフランジの上面又は下面を回転自在に支持することにより、案内部材70は、磁石列部8を電機子7の筒軸方向に案内する。貫通ネジ孔731は、取り付けられた案内部材70が磁石列部8を電機子ユニット72の空隙の磁気的中立位置に支持するように配置してある。また、貫通ネジ孔731から取り外された案内部材70は、ステージ案内部5の開口部53を通過して、駆動ステージから取り外すことができる。
図10は、実施の形態2に係る案内部材70を示す模式的断面図である。実施の形態2に係る案内部材70は、実施の形態1に係る案内部材30のシャフト302にフランジが形成された構造を有する。案内部材70は、一端にローラ701、軸部701b及び針状ころ701aからなるカムフォロアを有し、他端にフランジ702cが形成されたシャフト702を備える。シャフト702は、外周面及び内周面夫々にシャフトネジ部702a及び六角孔702bを有する。
ロータ701の外径D3は、シャフト702の外径D4よりも小さくなるよう設定される。これにより、電機子7の内側から外側に向けて貫通ネジ孔731に取り付けた案内部材70を貫通ネジ孔731から取り外し、開口部53を通過させて駆動ステージから取り外すことが可能となる。また、案内部材70を貫通ネジ孔731に取り付ける場合、フランジ702cが貫通ネジ孔731の開口部周縁に設けられた段部に当接することによりローラ701が電機子7の内側に突出する長さを制限することが可能となる。
本実施の形態2では、スペーサ73に貫通ネジ孔731を設ける場合を示したが、これに限るものではなく電機子ユニット72に貫通ネジ孔を設けて案内部材70を取り付けてもよい。本実施の形態2では、磁石列部8をH型部材とすることにより、磁石列部8の長手方向の撓み及び撓みを原因とする振動を抑制することが可能となる。また、磁石列部8の長手方向の剛性を高めるために略中央部に長手方向に沿った凸部材を設ける必要がなく、磁束密度が最も大きくなる電機子ユニット72の空隙の略中央に磁石列部8を挿通させることが可能となる。
磁石列部8の長手方向の剛性をより増大させるべくフランジの幅を長くした場合、案内部材70は、磁石列部8の重心位置から、より離れた位置で磁石列部8のフランジを支持する。これにより、磁石列部8が長手方向を軸として回転し、傾斜した場合、フランジの両端部の変位が大きくなる。このような場合であっても、フランジの両端部を案内部材70が支持することにより、磁石列部8の回転を抑制して案内することが可能となる。
本実施の形態2は以上の如きであり、その他は実施の形態1と同様であるので対応する部分には同一の符号及び処理名を付してその詳細な説明を省略する。
1、5 ステージ案内部
11、51 レール部
12、52 取付部
13、53 開口部
2、6 ステージ部
21、42 取付ネジ
22、62 レール嵌合部
3、7 電機子(筒状部材)
30、70 案内部材
301、701 ローラ
301a、701a 針状ころ
301b、701b 軸部
302、702 シャフト
302a、702a シャフトネジ部
302b、702b 六角孔
702c フランジ
32、72 電機子ユニット
321、721 コイル
33、73 スペーサ
31 ネジ孔
331、731 貫通ネジ孔(貫通孔、貫通孔ネジ部)
4、8 磁石列部(長尺板状部材)
40 孔
41 永久磁石

Claims (5)

  1. 長尺板状部材が相対移動可能に挿通された筒状部材を有し、前記長尺板状部材及び筒状部材の一方を固定子とし、他方を可動子とされるリニアモータにおいて、
    前記筒状部材の筒軸方向に対して略垂直に前記筒状部材を貫通する貫通孔と、
    該貫通孔を貫通して前記筒状部材の内面から突出し、前記長尺板状部材の一面及び他面夫々を支持して前記筒軸方向に案内する少なくとも一対の案内部材とを備え、
    該一対の案内部材夫々は、
    前記貫通孔を貫通して着脱自在に取り付けられるシャフトと、
    該シャフトの端部に前記筒軸方向に対して回転軸が略直交するよう回転自在に設けられ、外周面が前記長尺板状部材を支持し、前記シャフトの外径よりも小なる外径を有するローラと
    を備えることを特徴とするリニアモータ。
  2. 前記シャフトの外周面に設けられたシャフトネジ部と、
    前記貫通孔の内周面に設けられており、前記シャフトネジ部が螺合する貫通孔ネジ部と
    を備えることを特徴とする請求項1に記載のリニアモータ。
  3. 前記長尺板状部材は、H型部材であり、
    前記案内部材は、前記H型部材のフランジを支持してあることを特徴とする請求項1に記載のリニアモータ。
  4. 長尺板状部材が相対移動可能に挿通された筒状部材を有し、前記長尺板状部材及び筒状部材の一方を固定子とし、他方を可動子とされるリニアモータと、該リニアモータの駆動により前記筒軸方向に移動するステージ部とを備えた駆動ステージにおいて、
    前記筒軸方向に対して略垂直に前記筒状部材を貫通する貫通孔と、
    該貫通孔を貫通して前記筒状部材の内面から突出し、前記長尺板状部材の一面及び他面夫々を支持して前記筒軸方向に案内する少なくとも一対の案内部材とを備え、
    該一対の案内部材夫々は、
    前記貫通孔を貫通して着脱自在に取り付けられるシャフトと、
    該シャフトの先端に前記筒軸方向に対して回転軸が略直交するよう回転自在に設けられ、外周面が前記長尺板状部材の一面又は他面を支持し、前記シャフトの外径よりも小なる外径を有するローラと
    を備えることを特徴とする駆動ステージ。
  5. リニアモータが有する筒状部材の筒軸方向に挿通された長尺板状部材を前記筒軸方向に案内する案内部材であって、
    前記筒状部材を貫通して取り付けられるシャフトと、
    該シャフト部の先端に突設してあり、前記シャフトの軸に対して回転軸が略一致するよう回転自在に設けられ、前記シャフトの外径よりも小なる外径を有するローラと
    を備えることを特徴とする案内部材。
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