JP2003244743A - Tdma通信装置及びtdma通信システム - Google Patents

Tdma通信装置及びtdma通信システム

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JP2003244743A
JP2003244743A JP2002035885A JP2002035885A JP2003244743A JP 2003244743 A JP2003244743 A JP 2003244743A JP 2002035885 A JP2002035885 A JP 2002035885A JP 2002035885 A JP2002035885 A JP 2002035885A JP 2003244743 A JP2003244743 A JP 2003244743A
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stations
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Yasushi Hiraoka
康 平岡
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Furuno Electric Co Ltd
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Furuno Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】自局または他局が測位エラーを発生した時、各
他局からの信号の伝播遅延を精密に算出して自局との距
離関係を求め、これに基づいて測位エラーとなった自局
または他局の位置を推測する。 【解決手段】データベース8aには、正常に受信できて
いる状態で各他局のIDとその他局の固有の基準送信タ
イミングとが登録、更新される。位置情報がエラーとな
っている異常局を検出すると、復調したビットストリー
ムと検波したベースバンド信号とから受信タイミングを
算出し()、異常局IDに対応する固有基準送信タイ
ミングをデータベース8aから取得し()、上記固有
基準送信タイミングと上記(遅延)との差(伝播時間)
τrから、その異常局までの距離を推測する()。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、1フレームに複数
スロットを割当て各スロットを通信の最小単位として位
置情報のTDMA通信を行うTDMA通信装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】船舶等の移動体間で通信を行う方式にT
DMA通信方式がある。TDMA通信方式では、1フレ
ームに複数スロットを割当て、各スロットを通信の最小
単位として、各移動体(局)においてスロット予約を行
いながら測位によって得られた位置情報の交換を行う。
このTDMA通信方式を用いたシステムとしては、UA
IS(Universal Shipborne Automatic Identification
System) を採用した船舶の衝突予防システムがある。
UAISを採用したこの衝突予防システムは、各局が送
信予約しているスロットにおいて自局の位置と速度の情
報を他局に放送し、各局が全ての他局の位置を認識する
ことで自局との位置関係を把握し、これにより安全航行
を実現することを目的としている。したがって、各々の
局は自己の位置をGPSやその他の航法装置によって常
に測位していることが必要である。しかし、GPS機能
が異常になる等、測位が出来なくなる事態が生じないと
は限らない。このような場合、送受信機能に問題がなく
ても、他局に自局の位置を知らせることができず、本来
の目的である衝突予防に重大な支障をきたすことにな
る。UAISの規格では、このような事態に対して、位
置情報のデータフォーマットでエラーを表現できるよう
になってはいる。しかし、受信側ではその局の位置につ
いて測位エラーがあったことしかわからず、測位エラー
があった異常局の位置については過去の情報にたよって
予想するしか方法はない。したがって、異常局が他局に
対して単にエラー状態を知らせるだけでは、危険な状態
は変わらない。
【0003】以上の状況において、異常局を検出したと
しても、その受信信号に基づいてある程度の位置が分か
るような推定ができれば、衝突に関する危険は大幅に減
じることができるであろう。また、自局において測位が
できなくなった時に、何らかの方法で自局の位置推定が
できれば他局に与える悪影響は大幅に減じることができ
ると思われる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
TDMA通信装置は、測位ではなく通信を目的とした装
置であるために、このシステムそのままでは他局や自局
の位置推定を行うことができない。また、TDMA通信
方式は、フレーム同期とスロット同期を基本とするもの
であって、搬送波(キャリア)の同期をとっているもの
ではないために、キャリアレベルでの信号捕捉をしても
位置推定のための自局−他局間の距離計算には役に立た
ない。また、UAISでは、1スロットの時間が26.
7msであって、この26.7ms間に256bitの
データの送受信を行うため、1ビットのずれは距離にし
て約30kmである。このため、フレーム、スロット同
期下でビットずれの検出で測位を行っても自局−他局間
の距離分解能が30kmとなって、測位にはほとんど役
に立たない。
【0005】本発明の目的は、自局または他局が測位エ
ラーを発生した時、各他局からの信号の伝播遅延を精密
に算出して自局との距離関係を求め、これに基づいて測
位エラーとなった自局または他局の位置を推測すること
のできるTDMA通信装置及びTDMA通信システムを
提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の課題を
解決するために次のように構成したものである。
【0007】(1)1フレームに複数スロットを割当
て、各スロットを通信の最小単位として位置情報のTD
MA通信を行うTDMA通信装置において、他局からの
位置情報が正常に受信出来ているとき、そのときの復調
したビットストリームと検波したベースバンド信号とか
ら求めた受信タイミングと、そのときの他局と自局との
位置関係から求めた両局間の信号伝播時間と、の差を当
該他局の固有基準送信タイミングとして記憶し、また
は、その固有基準送信タイミングを求めるためのデータ
を記憶するデータベースと、受信した位置情報がエラー
となっている異常局を検出したとき、そのときの復調し
たビットストリームと検波したベースバンド信号とから
求めた受信タイミングと、前記データベースを参照して
得られるその異常局の固有基準送信タイミングと、の差
からその異常局までの距離を推測し、この自局−異常局
間の推測距離と、異常局以外の2つ以上の他局からメッ
セージ受信した他局−異常局間の各推測距離と、から異
常局の位置を推測する制御部と、を備えてなることを特
徴とする。
【0008】本発明では、自局、他局ともGPS等によ
ってスロットタイミングが正確に同期されていることが
前提条件である。また、自局および他局とも、相互に、
信号を正しく受信し復調できていることが前提条件であ
る。
【0009】各局の送信タイミングは必ずしも正規のス
ロットタイミングに一致しているとは限らない。たとえ
ば、正規のスロットタイミングから所定の時間だけ遅延
したタイミングを送信タイミングとする場合もある。こ
の送信タイミングは信号の伝播遅延に無関係であって、
局に固有のものである。そこで、この送信タイミングを
固有基準送信タイミングと称する。データベースには、
各他局の固有基準送信タイミングが求められて記憶され
る。この固有基準送信タイミングを求める方法は次の通
りである。
【0010】まず、通信によって得られた他局の位置情
報と自局の位置情報(ともにGPS等によって正確に測
位されている)とから、両局間の距離を求め、この距離
を光速で除することにより両局間の信号の伝播時間を求
める。次に、その時の他局受信信号の正規のスロットタ
イミングから「ずれ」が生じている受信タイミングを求
める。この受信タイミングは、1スロット全体または一
部の復調されたビットストリームと検波したベースバン
ド信号とを使って、ビット単位よりも細かな精度で、検
波したベースバンド信号の位相ずれ(時間ずれ)として
算出する。詳細については後述するが、上記ビットスト
リームをフーリエ変換することによって理想的な位置で
変調を行った理論上のスペクトルZを求め、且つ実際に
検波したベースバンド信号を高速にサンプリングして、
さらにこれをフーリエ変換することによってスペクトル
Wを求める。ZとWは位相量が異なるだけであって、1
ビット内の位相ずれを表す。そこで、このZとWを比較
することによって位相差、すなわち、受信信号の正規の
スロットタイミングからの実際の「ずれ」を求める。な
お、1ビット内の位相ずれに加えて、ビット単位のずれ
もある場合には、このずれも加算される。こうして、ベ
ースバンド信号の受信タイミングが精密に求められる。
【0011】そして、上記受信タイミングから上記伝播
時間を引くことによって当該他局の固有基準送信タイミ
ングを求める。このようにして、データベースには、各
他局の固有基準送信タイミングが記憶される。なお、デ
ータベースには、固有基準送信タイミングを記憶するこ
とに代えて、固有基準送信タイミングを求めるためのデ
ータを記憶しても良い。固有基準送信タイミングを求め
るためのデータの一例は、上記受信タイミングと上記伝
播時間の各データである。つまり、この2つのデータさ
へ揃っていれば、データベースを参照することで、いつ
でも固有基準送信タイミングを取得することが出来る。
【0012】いずれかの他局から送信されてくる受信情
報がエラーとなった場合(その他局が、GPS等によっ
て測位できなくなった状態)、その局を異常局とする。
この時、データベースからその異常局の固有基準送信タ
イミングを抽出し、また、その時の異常局受信信号に対
する受信タイミングを求め、これらのタイミングの差か
らその異常局までの距離を推測する。つまり、実際のベ
ースバンド信号の受信タイミングから上記固有基準送信
タイミングを引くことによって、自局−異常局間の伝播
時間が分かるから、これに光速を乗じることにより、自
局−異常局間の推測距離を求めることができる。さら
に、異常局以外の2つ以上の他局から、当該他局によっ
て同様にして求められた他局−異常局間の各推測距離
を、メッセージによって受信する。こうして、自局を含
む3つ以上の局と異常局間の推測距離をそれぞれ得るこ
とができるから、これにより、公知のローロー法、また
は双曲線法によって、異常局の位置を推測することがで
きる。
【0013】(2)上記(1)では、各他局の固有基準
送信タイミングを記憶するデータベースを設けている
が、このデータベースがなくても異常局の位置を推測す
ることが可能である。すなわち、異常局を検出した時
に、その時の復調したビットストリームと検波したベー
スバンド信号とから求めた受信タイミングからその異常
局までの擬似距離を推測する。この擬似距離は、上記
(1)の固有基準送信タイミングを反映したものではな
いために、自局と異常局間の距離を示すものとはいえな
い。しかし、この擬似距離は、自局と異常局間の距離に
固有基準送信タイミングに対応するオフセット値が加え
られたものと考えられるから、複数の擬似距離を獲得し
た時に、それぞれの擬似距離のオフセット値がキャンセ
ルされる測位法を採用すれば異常局の位置が推測可能と
なる。オフセット値をキャンセルするには、公知の双曲
線法が最も適当である。
【0014】(3)上記(1)および(2)は他局の測
位がエラーとなった場合であるが、自局の測位がエラー
となった場合でも、自局の位置を推測することができ
る。原理的には上記(1)と同様であって、データベー
スから抽出した3つ以上の他局の固有基準送信タイミン
グと、その時に復調したビットストリームと検波したベ
ースバンド信号とから求めた受信タイミングと、の差か
ら各他局までの距離を推測し、この自局−他局間の各推
測距離から自局の位置を、公知のローロー法、または双
曲線法によって推測する。
【0015】(4)データベースを備えていない場合に
は、自局の測位がエラーとなった時には、3つ以上の他
局から自局−他局間の距離情報を受信する。この場合、
他局は上記(1)または(2)に示す方法によって自局
−他局間の距離を推測して自局に送信することになる。
そこで、自局の測位がエラーとなった時には、自局の位
置情報がエラーとなっていることを他局に対して放送す
る。3つ以上の自局−他局間の距離情報が得られると、
ローロー他または双曲線法によって自局の位置を推測す
ることができる。
【0016】(5)他局が異常局のとき、測位を正常に
行っている正常他局からの協力を得て異常局の測位を行
うことが出来るが、もし、正常他局からの協力を得られ
ない場合、または、正常他局からの協力がなくても、自
局−異常局間の推測距離から異常局の接近状態を判断し
て警報を出すことが出来、衝突防止に役立てることが出
来る
【0017】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施形態のTD
MA通信装置の概略構成図である。また、図2は、この
TDMA通信装置に適用されるUAISの規格を示して
いる。
【0018】TDMA通信は、1フレームを複数スロッ
トに分割し、各スロットを通信の最小単位として移動局
と固定局間、または移動局と移動局間で通信を行う方式
である。UAISでは、図2に示すように、1フレーム
を1分として、2250個のスロットを割当てる。各ス
ロットは26.7msとされ、1スロット内のビット数
は256に設定される。フレームの最初のタイミングで
GPS装置から出力される毎正分の信号(以下、GPS
00秒信号という)でフレーム同期が行われ、スロット
0、スロット1、・・・スロット2249の順にスロッ
ト割当てが行われる。
【0019】図1において、160MHzのGMSK/
FM変調された信号は、アンテナ1で受信され、切換器
2を介して受信部3に入力される。さらに、中間周波数
キャリアを持つIF信号にダウンコンバートされ、検波
器4でベースバンド信号に変換される。検波されたベー
スバンド信号は、A/Dコンバータ5によってA/D変
換されて中央処理装置6に入力する。なお、A/Dコン
バータ5でのサンプリングクロック周波数は、システム
で決められている1ビット当たりのレートよりも十分大
きな値である。すなわち、ビットストリームを復調する
のと、ベースバンド信号自身の細かなビット内の位置ず
れ情報を取り出すのに十分なサンプリング周波数に設定
されている。後述のように、中央処理装置6は、A/D
変換されたデータから、ビットストリームを復調すると
ともに、復調したビットストリームと検波したベースバ
ンド信号とから演算により受信タイミングを求める。
スロットタイミング用タイマカウンタ7は、システムで
決定されたスロット期間(インタバル)に一致したイン
タバルで中央処理装置6に対し割り込みをかけることが
できる。このタイミングは、通常GPSで管理され、シ
ステム全体で共通のスロットタイミングを作っている。
したがって、スロットタイミング用タイマカウンタ7
は、GPS00秒等の基準タイミングによってリセット
され、続いて、1スロットごとに中央処理装置6に対し
各スロットの先頭タイミングで割込みをかける。
【0020】メモリ8は、A/Dコンバータ5でA/D
変換されたデータを記憶する。このデータに対するソフ
トウェア処理によって、復調ビットストリームデータが
得られる。また、復調したビットストリームと検波した
ベースバンド信号とから受信タイミングが演算により求
められる。これらの情報は自局または他局の測位のため
に使用される。また、メモリ8には固有基準送信タイミ
ングを記憶するデータベース8aが設けられている。固
有基準送信タイミングは、上記受信タイミングと、自局
−他局間の信号の伝播時間との差として定義される。つ
まり、固有基準送信タイミングは、正規のスロットタイ
ミングからのずれを表す各局が固有に持っている送信タ
イミングである。データベース8aは、複数の他局から
の位置情報が正常に受信できている状態で、この固有基
準送信タイミングを、他局毎に記憶している。
【0021】中央処理装置6は、メモリ8に記憶された
A/D変換データをソフトウェアによって処理する。な
お、中央処理装置6は、メモリ8内の送信バッファに自
局の位置情報、速度等の送信データが編集されると、同
データを送信部9により他局に対して送信(放送)す
る。
【0022】図3は、中央処理装置6により実行される
ソフトウェア処理構成図を示している。
【0023】バンドパスフィルタ10は、システムに固
有のフィルタをかける部分である。一般に、このフィル
タのシステム関数は既知であり、変調方式にもよるけれ
ども、ビット判定のタイミングにおける符号間干渉を取
り除いたり、許容された帯域外のノイズを取り除いたり
することを目的としている。フィルタ処理されたデータ
は、IQ分離部11において、I/Q分離される。位相
変調方式においては、ベースバンド信号の位相成分を取
り出すのにこのIQ分離法が一般に採用されている。復
調判定部12は、復調処理を行う。復調判定部12での
信号サンプリングレートは、伝送ビットレートに対して
十分大きな値とされ、離散的な値からディジタル信号1
/0の復調が可能となっている。
【0024】ビット位相同期ずれ検出部13は、復調判
定部12で得られた1スロット全体または一部のビット
ストリームを使って、上記ベースバンド信号の受信タイ
ミングを、ビット単位よりも細かな精度で算出する。ま
た、他局からの位置情報が正常に受信できている状態
で、得られた他局の位置情報と自局の位置情報とに基づ
いて自局−他局間の距離を求め、これを光速で除して信
号伝播時間を求める。そして、上記受信タイミングから
上記伝播時間を引いた値を、当該他局の固有基準送信タ
イミングとして求める。この固有基準送信タイミング
は、当該他局が正規のスロットタイミングに対してどれ
だけずれて(進みまたは遅れ)送信を開始したかを示す
値である。データベース構築処理部14は、こうして得
られた固有基準送信タイミングを他局毎にデータベース
として登録し、且つその値を受信する毎に更新する。
【0025】簡易測位演算部15は、ビット位相同期ず
れ検出部13で演算された上記受信タイミングとデータ
ベースから抽出された固有基準送信タイミングとによっ
て測位演算を行う。この簡易測位演算部15が有効にな
るのは、受信した位置情報がエラーとなっている異常局
を検出した時である。この異常局が検出されると、スイ
ッチ16が切り換わって、ビット位相同期ずれ検出部1
3と簡易測位演算部15とが接続され、測位演算が行わ
れる。この簡易測位演算部15は、測位演算を行うとと
もに、自局と異常局との距離が一定以上に近ければ異常
局接近警報を出力する。
【0026】また、復調判定部12で復調されたビット
ストリームは異常局情報受信解析処理部17で参照され
る。この解析処理部17は、異常局に対する距離情報
を、異常局以外の2つ以上の他局からメッセージとして
受信する処理を行う。つまり、ベースバンド信号を解析
するのではなく、通常の通信アプリケーションを用いて
他局−異常局間の距離情報を取得する処理を行う。な
お、この解析処理部17では、異常局以外の少なくとも
2つ以上の他局からの距離情報を取得する。また、ここ
でいう距離情報は、他局において演算した他局−異常局
間の推測距離である。解析処理部17で取得した他局−
異常局間の各推測距離は簡易測位演算部15に渡され
る。したがって、簡易測位演算部15は、自局で求め
た、自局−異常局間の推測距離と、異常局情報受信解析
処理部17から得られた2つ以上の他局−異常局間の推
測距離とにより測位演算を行う。測位演算には、ローロ
ー法または双曲線法が使用され、これらの推測距離によ
って異常局の位置を推定して出力する。
【0027】以上の説明は、他局の測位がエラーとなっ
てその他局が異常局として検出される場合を説明した
が、自局の測位がエラーとなった場合でも同様である。
すなわち、自局の測位がエラーになると、簡易測位演算
部15は、データベースから3つ以上の他局の固有基準
送信タイミングを得て、さらに、その時の各他局受信タ
イミングをビット位相同期ずれ検出部13で検出し、各
固有基準送信タイミングと各受信タイミングとから自局
−各他局間の推測距離を求め、これにより自局の測位を
行う。
【0028】(固有基準送信タイミングの求め方)デー
タベース8aに記憶される各他局の固有基準送信タイミ
ングは、上記の受信タイミングと、他局と自局との位置
関係から求めた両局間の信号伝播時間との差である。
【0029】まず、両局間の信号伝播時間は、他局から
の位置情報が正常に受信できていれば、復調されたビッ
トストリームから得られる他局の位置情報と自局のGP
S等によって測位されている自局の位置情報とから簡単
に求められる。すなわち、両局の位置情報から両局間の
距離を求め、この距離を光速cで除することによって伝
播時間が求まる。
【0030】次に、上記受信タイミングについては次の
ようにして求める。
【0031】受信タイミングは、正規のスロットタイミ
ングから受信したスロットタイミング、すなわちベース
バンド信号がどれだけ「ずれ」ているかを表す。
【0032】この「ずれ」の求め方には2段階ある。
【0033】(A)ビット単位でずれ量の決定 (B)さらに細かい、ビット内位相ずれ量の決定 まず、(A)のビット単位のずれは、復調されたメモリ
上のビットストリームをスキャンして、特定の位置にあ
るフラグや同期ワードを検出して、それらが正規のタイ
ミングに対して何ビットずれているかを数え上げればよ
い。この検出したビットずれ数をmとする(mは整
数)。
【0034】次に(B)の細かいビット内位相ずれ量に
ついて説明する。このずれは、ビット内において、正規
のスロットタイミングを基準とした時に、この基準か
ら、受信した信号のベースバント信号の先頭位置がどれ
だけ遅れているかと定義される。
【0035】システムが採用する変調方式やフィルタ特
性は、それがどんなものであれ、伝送されるビット列が
決まれば、ベースバンド信号のスペクトルも一意に決定
される。そして、変調方式やフィルタ特性は、送信機に
よって異なるということはない。たとえば、図4にはM
SK変調器の構成例を示しているが、ビットストリーム
が位相情報として信号化され搬送波に掛け合わされた
後、送信用バンドパスフィルタを経て送信される。この
時の変調方式やフィルタの形状(システム関数)は、通
信システムによって厳密に決められていて、送信機によ
って異なるということはない。したがって、変調方式と
フィルタ特性が既知であれば、それに基づいてベースバ
ント信号のスペクトルを理論計算することができる。
【0036】一方、受信側で検波器を通った後のベース
バンド信号には、信号伝送系に含まれる位相遅れが内在
していると言える。そこで、実際に受信して検波器を通
った後のベースバンド信号のスペクトルと、上記理論値
スペクトルとを比較することによって上記(B)の細か
いビット内位相ずれ量を演算することが可能である。
【0037】図5(A)は復調したビットストリームか
ら計算した理論値スペクトルを示し、同図(B)は、実
際の受信信号から得られるベースバンド信号のスペクト
ルを示している。ベースバンド信号のスペクトルは、A
/D変換器5(図1参照)によって十分高い周波数のサ
ンプリングクロックでサンプリングしたデータを所定の
帯域幅に入るようにフィルタリングし、複素化したデー
タ系列をDTFTすることにより得られる。なお、スペ
クトルを求めるためのビット列の長さはいくらでも良い
が、十分長いほど精度が良くなる。したがって、演算時
間に余裕があれば、1スロットの復調ビットストリーム
を全部使ってもよい。
【0038】以上において、受信キャリア周波数や受信
機の局発等の周波数にずれがなければ、ほぼ、
【0039】
【数1】
【0040】となり、両者は位相量が異なるだけであ
る。そのずれも、ほぼ、受信信号のずれτに対して、
【0041】
【数2】
【0042】の関係が成立する。これを利用して、2つ
の位相についての関数を引き算して直線グラフを描け
ば、その傾きからずれを検出できる。図5(C)はこの
直線グラフの傾きを示している。こうして、全体として
の「ずれ」時間τrは、上記ビットずれ数mと、このτ
から、
【0043】
【数3】
【0044】(ただし、Tはビット当たりの伝送時間で
あり、ビットレートの逆数であるとして得られる。
【0045】なお、上記スペクトルの実際の計算は次の
ようにして行う。
【0046】伝送されたビット系列をa[n]とする
と、それから変調方式で決まる2つの信号系列x
[n],y[n]が決まり、これにフィルタのインパル
ス応答を勘案して、z[n]が決まる。
【0047】理論値スペクトルを求めるには、上記z
[n]の時間始まりをスロット割り込みの先頭位置とす
る。すなわち、理想的な位置で変調がかけられたものと
みなす。したがって、理論値スペクトルZ(f)は、
【0048】
【数4】
【0049】として計算される。
【0050】一方、実際の受信によって得られるベース
バンド信号のスペクトルは、A/Dコンバータ5によっ
て高速サンプリングしたデータ系列w[n]をフーリエ
変換して、W(f)として得る。
【0051】こうして得られた、理論値スペクトルZ
(f)と実際の受信スペクトルW(f)とを比較して、
図5(C)に示す方法によってビット内位相ずれ量を決
定する。
【0052】上記の演算処理を、他局から位置情報が正
常に受信できている状態でスロット毎に行い、これに基
づいて固有基準送信タイミングを求めてデータベース8
aに登録、更新していく。したがって、全ての他局の位
置情報が1フレーム内のどこかのスロットに割当てられ
ていれば、1フレームで全ての他局の固有基準送信タイ
ミングがデータベース8aに登録される。
【0053】図6では、上記の動作を概念的に示してい
る。
【0054】DAはA/Dコンバータ5での高速サンプ
リングによってA/D変換された1スロット分のビット
系列を示し、DBは、復調判定部12によって復調され
た復調ビット系列を示す。
【0055】他局からの位置情報が正常に受信できて
いる時は、ベースバンド信号のA/D変換後ビット系列
Aと復調ビット系列DBとより受信タイミングを求め
る。
【0056】その時受信した他局と自局との位置情報
から距離計算を行い、光速cで徐することによって信号
の伝播時間を求める。
【0057】上記受信タイミングから上記信号の伝播
時間を引くことによって固有基準送信タイミングを求め
て、データベース8aにその他局のIDとともに登録す
る。この登録される固有基準送信タイミングは、当該他
局からの信号を受信する毎に行い、常に最新の固有基準
送信タイムに更新する。
【0058】受信した位置情報がエラーとなっている
異常局を検出すると、上記と同じ方法によって受信タ
イミングを求める。
【0059】異常局IDによってデータベース8aを
検索し、その異常局IDに対応する固有基準送信タイミ
ングを取得する。
【0060】上記の受信タイミングと上記の固有
基準送信タイミングとの差を、自局−異常局間の伝播時
間τrと推定し、このτrに光速cを乗じることにより、
自局−異常局間の推測距離を求める。
【0061】(異常局の測位処理)図3に示す簡易測位
演算部15は、異常局が検出された時に上記〜の処
理を行うとともに、異常局の測位を行う。この測位は、
ローロー法または双曲線法によって行う。これらの方法
によって測位を行うために、簡易測位演算部15は、異
常局情報受信解析処理部17から、異常局以外の2つ以
上の他局からメッセージ受信した他局−異常局間の各推
測距離を取得する。なお、他局においても、当該異常局
の検出を行うから、この異常局検出時に、上記〜の
処理によって他局−異常局間の推測距離を求めている。
また、図示しない通信アプリケーションによって、自局
は、求めた自局−異常局間の推測距離を他局に対して放
送し、また、他局は、同様に、他局−異常局間の推測距
離を放送している。この放送によって、異常局情報受信
解析処理部17は、複数の他局からの他局−異常局間の
推測距離を取得することができる。
【0062】図7は、自局Pが他局から推測距離を取得
する方法を示している。図において、 P:自局 z:異常局 X:異常局以外の他局(正常な他局) Y:異常局以外の他の他局(正常な他局) を示している。自局Pでは、P−z間の推測距離を求
め、Xは、X−z間の推測距離を求め、Yは、Y−z間
の推測距離を求める。P、X、Yは、それぞれ推測距離
を求めると、その推測距離を通信アプリケーションによ
って(UAISであれば、バイナリ通信文)によって放
送する。これにより、自局Pは、P−z間の推測距離λ
pと、X−z間の推測距離λxと、Y−z間の推測距離
λyを取得することができる。3つの推測距離λx、λ
y、λpによってローロー法または双曲線法によってz
の位置を測位できる。
【0063】図8(A)は、取得した3つの推測距離か
ら異常局の測位をするローロー法を示している。
【0064】P,Y,Xは、それぞれ、自局、正常な他
局、正常な他局の位置を示し、zは位置情報がエラーと
なっている異常局の位置を示す。ローロー法では、P,
Y,Xから推測距離の円弧を描き、3つの円弧の交点を
異常局zの位置と測位する。
【0065】測位法として、ローロー法に代えて双曲線
法を使用することも可能である。双曲線法では、2つの
局間にそれぞれの推測距離の差が一定である曲線を描
く。図8(B)はこの状態を示す。3つの推測距離を使
う場合には、図8(B)のように2つの双曲線が描かれ
る。この2つの双曲線の交点を異常局zの位置として測
位する。
【0066】(他の実施例1)以上、受信した位置情報
がエラーとなっている異常局を検出した時、すなわち、
他局が異常局であった時のその異常局の測位方法につい
て説明したが、自局の測位がエラーとなった場合にも本
発明を適用することができる。自局の測位がエラーとな
った時には、データベース8aより、少なくとも3つの
他局を選び、その他局の各固有基準送信タイミングを取
得する。次に、各他局から受信したベースバンド信号と
復調したビットストリームとに基づいて受信タイミング
を求め、各固有基準送信タイミングと各受信タイミング
との差から各他局までの距離を推測する。次に、この自
局−他局間の各推測距離から自局の位置をローロー法ま
たは双曲線法によって測位する。
【0067】図9は、X,Y,Zの各他局からの受信ス
ロット位置を示し、各スロットにおいて固有基準送信タ
イミングと受信タイミングとの差に基づいて推測距離λ
px、λpy、λpzを求める。図8(C)は求められ
た推測距離λpx,λpy,λpzを使用して、自局p
の位置を推測するローロー法を示す。
【0068】(他の実施例2)本発明では、固有基準送
信タイミングを記憶するデータベース8aがなくても、
異常局または測位がエラーとなっている自局の測位を行
うことができる。
【0069】この場合、推測距離に変えて推測擬似距離
(オフセット付き推測距離)を使用する。オフセット付
き推測距離とは、異常局を検出した時に、その時の受信
タイミングに光速cを乗じた値で定義される。送信局に
おいては、位置情報を送信する時に、必ずしもスロット
タイミングの先頭を送信タイミングとする訳ではなく、
スロット内の所定の位置を送信タイミングとすることが
ある。したがって、このような場合は、受信タイミング
は、自局−異常局間の距離に対応するものとはいえな
い。しかし、スロットの先頭タイミングと送信タイミン
グとの間隔は常に固定されているために、この間隔は異
常局固有のオフセット値と見なすことができる。そこ
で、異常局を検出した時には、自局−異常局間でこのオ
フセットのあるオフセット付き推測距離を求めるととも
に、2つ以上の他局からメッセージ受信してそれぞれの
他局−異常局間のオフセット付き推測距離を取得し、こ
の3つのオフセット付き推測距離を用いて、双曲線法に
よって異常局の位置を測位する。この場合、双曲線法を
使用すると、上記オフセット値がキャンセルされてしま
うため、上記データベースを用いる場合と同様な精度で
異常局の測位を行うことが可能になる。
【0070】(他の実施例3)自局がデータベース8a
を持たずに且つ測位がエラーとなった場合でも、上記他
の実施例2と同様な方法によって自局の測位が可能にな
る。すなわち、正常な3つの他局から自局−他局間のオ
フセット付き推測距離を、メッセージ受信によって取得
し、双曲線法によって自局の測位を行う。なお、自局の
測位がエラーになった時には、自局の位置情報がエラー
となっていることを他局に対して放送することが必要で
ある。
【0071】(他の実施例4)上記他の実施例2および
3では、データベース8aがない場合に双曲線法によっ
て異常局または自局の測位を行うようにしているが、所
定の演算を行うことによってローロー法によっても測位
を行うことが可能である。
【0072】図10(A)〜(C)は、ローロー法を使
って測位する時の計算方法を示す。この例は、与えられ
た3つの未知数がオフセット付き推測距離λ′x,λ′
y,λ′pであって、zが異常局の場合である。ここ
で、未知数λ′x,λ′y,λ′pにそれぞれもう一つ
の未知数eを同時に加減して、3交点からなる三角領域
の面積S(e)が最小になるように未知数eを変化させ
る。このようにすれば、面積S(e)が最小になった時
のetが上記オフセット値となる。したがって、このオ
フセット値を、λ′x,λ′y,λ′pから減じた(+
e)値のλx,λy,λpが求めようとする推測距離と
なり、図10(C)に示すようにこの値を使ってローロ
ー法により異常局zを測位することができる。
【0073】(他の実施例5)上記の実施例では、異常
局または自局の測位を行うようにしているが、この測位
を行うためには他局と協力し、他局から他局−異常局間
の推測距離またはオフセット付き推測距離を受信する必
要がある。もし、他局からこれらの距離情報を受信でき
ない時には、自局−異常局の距離情報を使い、異常局が
一定距離内に接近しているかどうかを判断する。もしく
は、その距離情報の履歴を使って、異常局の接近スピー
ドを判断する。これにより、図3に示す簡易測位演算部
15は、異常局の接近警報信号を生成することができ
る。
【0074】なお、データベースを使用する上記の実施
例においては、固有基準送信タイミングをデータベース
に記憶しているが、データベースには固有基準送信タイ
ミングを求めるためのデータを記憶しても良い。固有基
準送信タイミングを求めるためのデータの一例は、上記
受信タイミングと上記伝播時間の各データである。つま
り、この2つのデータさへ揃っていれば、データベース
を参照することで、いつでも固有基準送信タイミングを
取得することが出来るからである。
【0075】
【発明の効果】本発明では次の効果を奏することができ
る。
【0076】(1)異常局を検出した時には、その周囲
にある正常局が協力することによってその異常局の位置
を推定でき、衝突予防に役立てることができる。
【0077】(2)自局の測位ができなくなった時に
も、周囲の正常局の協力によって自局の測位が可能にな
る。したがって、この測位を行った後自局の位置情報を
放送することで衝突予防が可能になる。
【0078】(3)異常局が検出できた時に、データベ
ースを使用することによって正常な他局の協力がなくて
も単独で異常局までの距離を推測し、その推測距離を用
いて警報を発することができるから、衝突予防に役立て
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態であるTDMA通信装置の構
成図
【図2】UAISのフレーム構成図
【図3】ソフトウェア処理構成図
【図4】MSK変調器の構成例
【図5】検波ベースバンド信号のDTFTスペクトル例
と時間ずれの計算方法を示す図
【図6】固有基準送信タイミングと自局−異常局間の推
測距離を求める方法を示す図
【図7】他局−異常局間の推測距離を取得する方法を示
す図
【図8】ローロー法および双曲線法による測位法を示す
【図9】自局位置を測位する時の自局−他局間の推測距
離を求める方法を示す図
【図10】オフセット付き推測距離を用いてローロー法
によって測位する方法を示す図

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】1フレームに複数スロットを割当て、各ス
    ロットを通信の最小単位として位置情報のTDMA通信
    を行うTDMA通信装置において、 他局からの位置情報が正常に受信出来ているとき、その
    ときの復調したビットストリームと検波したベースバン
    ド信号とから求めた受信タイミングと、そのときの他局
    と自局との位置関係から求めた両局間の信号伝播時間
    と、の差を当該他局の固有基準送信タイミングとして記
    憶し、または、その固有基準送信タイミングを求めるた
    めのデータを記憶するデータベースと、 受信した位置情報がエラーとなっている異常局を検出し
    たとき、そのときの復調したビットストリームと検波し
    たベースバンド信号とから求めた受信タイミングと、前
    記データベースを参照して得られるその異常局の固有基
    準送信タイミングと、の差からその異常局までの距離を
    推測し、この自局−異常局間の推測距離と、異常局以外
    の2つ以上の他局からメッセージ受信した他局−異常局
    間の各推測距離と、から異常局の位置を推測する制御部
    と、 を備えてなる、TDMA通信装置。
  2. 【請求項2】1フレームに複数スロットを割当て、各ス
    ロットを通信の最小単位として位置情報のTDMA通信
    を行うTDMA通信装置において、 受信した位置情報がエラーとなっている異常局を検出し
    たとき、そのときの復調したビットストリームと検波し
    たベースバンド信号とから求めた受信タイミングに基づ
    いてその異常局までの疑似距離を推測し、この自局−異
    常局間の推測疑似距離と、異常局以外の2つ以上の他局
    からメッセージ受信した他局−異常局間の各推測疑似距
    離と、から異常局の位置を推測する制御部と、 を備えてなる、TDMA通信装置。
  3. 【請求項3】前記制御部は、前記自局−異常局間の推測
    距離を他局に対してメッセージ送信する、請求項1記載
    のTDMA通信装置。
  4. 【請求項4】前記制御部は、前記自局−異常局間の推測
    疑似距離を他局に対してメッセージ送信する、請求項2
    記載のTDMA通信装置。
  5. 【請求項5】1フレームに複数スロットを割当て、各ス
    ロットを通信の最小単位として位置情報のTDMA通信
    を行うTDMA通信装置において、 他局からの位置情報が正常に受信出来ているとき、その
    ときの復調したビットストリームと検波したベースバン
    ド信号とから求めた受信タイミングと、そのときの他局
    と自局との位置関係から求めた両局間の信号伝播時間
    と、の差を当該他局の固有基準送信タイミングとして、
    または、その固有基準送信タイミングを求めるためのデ
    ータを記憶するデータベースと、 自局の測位がエラーとなったとき、そのときの各他局の
    受信信号を復調したビットストリームと検波したベース
    バンド信号とから求めた受信タイミングと、前記データ
    ベースに参照して得られる3つ以上の他局の固有基準送
    信タイミングと、の差から各他局までの距離を推測し、
    この自局−他局間の各推測距離から自局の位置を推測す
    る制御部と、 を備えてなる、TDMA通信装置。
  6. 【請求項6】1フレームに複数スロットを割当て、各ス
    ロットを通信の最小単位として位置情報のTDMA通信
    を行うTDMA通信装置において、 自局の測位がエラーとなったとき、自局の位置情報がエ
    ラーとなっている放送を行い、その後、3つ以上の他局
    から自局−他局間の距離情報を受信すると、この自局−
    他局間の各距離情報から自局の位置を推測する制御部を
    備えてなる、TDMA通信装置。
  7. 【請求項7】1フレームに複数スロットを割当て、各ス
    ロットを通信の最小単位として位置情報のTDMA通信
    を行うTDMA通信装置において、 他局からの位置情報が正常に受信出来ているとき、その
    ときの復調したビットストリームと検波したベースバン
    ド信号とから求めた受信タイミングと、そのときの他局
    と自局との位置関係から求めた両局間の信号伝播時間
    と、の差を当該他局の固有基準送信タイミングとして、
    または、その固有基準送信タイミングを求めるための記
    憶するデータベースと、 受信した位置情報がエラーとなっている異常局を検出し
    たとき、そのときの復調したビットストリームと検波し
    たベースバンド信号とから求めた受信タイミングと、前
    記データベースを参照して得られるその異常局の固有基
    準送信タイミングと、の差からその異常局までの距離を
    推測し、この自局−異常局間の推測距離に基づいて警報
    を出力する制御部と、 を備えてなる、TDMA通信装置。
  8. 【請求項8】1フレームに複数スロットを割当て、各ス
    ロットを通信の最小単位として複数の局間で位置情報の
    TDMA通信を行うTDMA通信システムにおいて、 他局からの位置情報が正常に受信出来ているとき、その
    ときの復調したビットストリームと検波したベースバン
    ド信号とから求めた受信タイミングと、他局と自局との
    位置関係から求めた両局間の信号伝播時間と、の差を当
    該他局の固有基準送信タイミングとして、または、その
    固有基準送信タイミングを求めるためのデータを記憶す
    るデータベースを各局に設け、 任意の局が位置情報を検出できない異常局となったとき
    に、3つ以上の各正常局において、異常局からの信号を
    復調したビットストリームと検波したベースバンド信号
    とから求めた受信タイミングと、当該正常局のデータベ
    ースを参照して得られるその異常局の固有基準送信タイ
    ミングと、の差からその異常局までの距離を推測し、こ
    の推測距離を異常局または正常局間で交換して異常局の
    測位を出来るようにしたTDMA通信システム。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013130502A (ja) * 2011-12-22 2013-07-04 Japan Radio Co Ltd 航法支援装置および航法装置

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