JP2003243694A - 単一光子の検出方法および単一光子の検出装置 - Google Patents

単一光子の検出方法および単一光子の検出装置

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 単一光子の入射を精度良く検出し得る単一光
子の検出方法および検出装置を提供する。 【解決手段】 アバランシェフォトダイオード11のブ
レークダウン電圧を下回る所定電圧と、単一光子発生源
2によって光子Phの出射と共に出力されるトリガ信号
Stに同期して生成され所定電圧との合成電圧がブレー
クダウン電圧を上回る第1のパルス電圧Vp1とをアバ
ランシェフォトダイオード11に印加した状態において
アバランシェフォトダイオード11に光子Phを入射さ
せ、アバランシェフォトダイオード11によって出力さ
れるパルス信号Spの出力レベルが所定のしきい値を超
えたときに光子Phの入射を検出する単一光子の検出方
法であって、アバランシェフォトダイオード11に対す
る第1のパルス電圧Vp1の印加開始タイミングを光子
Phの入射付近の最適タイミングに調整する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、単一光子発生源に
よって出射された単一光子をアバランシェフォトダイオ
ードを用いて検出する単一光子の検出方法および検出装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の検出方法に従って単一光子を検
出可能に構成された検出装置として、図6に示す単一光
子検出装置51が従来から知られている。この単一光子
検出装置51は、単一光子発生源52によって出射され
た単一光子(以下、「光子」ともいう)Phを検出する
ためのアバランシェフォトダイオード(以下、「AP
D」ともいう)11と、APD11にバイアス電圧Vb
を印加するDCバイアス電源12と、単一光子発生源5
2によって光子Phの出射と共に出力されるトリガ信号
Stに同期してパルス電圧VpをAPD11に出力する
パルスジェネレータ53と、APD11によって出力さ
れるパルス信号Spに基づいて光子Phの入射有無を検
出してその入射数をカウントするカウンタ54とを備え
ている。この場合、APD11は、光ケーブルOCを介
して単一光子発生源52に接続されている。また、AP
D11は、一例として抵抗を介してアノード端子が接地
されると共にカソード端子がDCバイアス電源12およ
びパルスジェネレータ53に接続されている。
【0003】この単一光子検出装置51を用いて光子P
hをカウント(検出)する際には、まず、DCバイアス
電源12によってAPD11のカソード端子にブレーク
ダウン電圧(図7に示す電圧V1)を下回る正極性のバ
イアス電圧Vb(同図に示す電圧V2)を印加する。次
に、単一光子発生源52に対して光子Phを出射させ
る。この際に、単一光子発生源52は、トリガ信号St
を出力すると共に、そのトリガ信号Stの出力に同期し
て光子Phを出射する。これに応じて、パルスジェネレ
ータ53がトリガ信号Stに同期して、一例としてパル
ス幅が1ns〜2nsのパルス電圧Vpを生成すると共
に、生成したパルス電圧VpをAPD11のカソード端
子に印加する。これにより、図7に示すように、DCバ
イアス電源12によって印加されているバイアス電圧V
bにパルスジェネレータ53から出力されるパルス電圧
Vpが合成されることにより、ブレークダウン電圧を超
える電圧がAPD11のカソード端子に印加される。こ
の状態では、単一光子発生源52によって出射された光
子PhがAPD11に入射されることにより、APD1
1内で発生したキャリアが増幅されてパルス信号Spと
して出力される。
【0004】一方、カウンタ54は、単一光子発生源5
2によって出力されたトリガ信号Stを入力して、所定
のしきい値を超えた出力レベルのパルス信号SpがAP
D11によって出力されたか否かを検出する検出処理を
開始する。この際に、しきい値を超えたパルス信号Sp
が出力された際には、光子Phが入射されたものとして
1カウントする。次いで、パルスジェネレータ53によ
るパルス電圧Vpの出力が停止された時点で、カソード
端子の印加電圧がブレークダウン電圧を下回る。このよ
うに、この単一光子検出装置51では、トリガ信号St
の出力時(光子Phの入射が期待される短期間)にのみ
APD11をアバランシェ降伏させることで、光子Ph
の未入射状態では、熱雑音などに起因するAPD11に
よるダークパルス(光子Phの入射以外の原因でしきい
値を超えて出力されるパルス信号Sp)の出力が低減さ
れている。また、単一光子発生源52によって出力され
るトリガ信号Stに同期してパルス幅の狭いパルス電圧
VpをAPD11に印加することで、APD11がアバ
ランシェ降伏する時間が短縮されるため、ダークパルス
の発生がさらに低減されている。したがって、この単一
光子検出装置51によれば、ダークパルスの発生を低減
したことにより、このパルス信号Spの数をカウントす
ることで、光子Phの入射数をある程度正確に測定する
ことが可能となっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来の単一
光子検出装置51による単一光子の検出方法には、以下
の問題点がある。すなわち、従来の単一光子の検出方法
では、APD11をアバランシェ降伏させる時間を短縮
することで、熱雑音などに起因するダークパルスの発生
を低減している。しかしながら、APD11をアバラン
シェ降伏させる時間を短縮したとしても、そのアバラン
シェ降伏時間(1ns〜2ns)は、図7に示すよう
に、光子Phの入射時間(例えば22ps)と比較し
て、非常に長い時間となっている。このため、光子Ph
の未入射状態においてダークパルスが出力される可能性
が十分に存在する。したがって、従来の単一光子の検出
方法には、光子Phが未入射であるにも拘わらず入射さ
れたと誤って検出することがあるため、その検出精度が
低いという問題点がある。
【0006】本発明は、かかる問題点に鑑みてなされた
ものであり、単一光子の入射を精度良く検出し得る単一
光子の検出方法および検出装置を提供することを主目的
とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成すべく請
求項1記載の単一光子の検出方法は、アバランシェフォ
トダイオードのブレークダウン電圧を下回る所定電圧
と、単一光子発生源によって単一光子の出射と共に出力
されるトリガ信号に同期して生成され前記所定電圧との
合成電圧が前記ブレークダウン電圧を上回る第1のパル
ス電圧とを当該アバランシェフォトダイオードに印加し
た状態において当該アバランシェフォトダイオードに前
記単一光子を入射させ、前記アバランシェフォトダイオ
ードによって出力される出力信号の出力レベルが所定の
しきい値を超えたときに前記単一光子の入射を検出する
単一光子の検出方法であって、前記アバランシェフォト
ダイオードに対する前記第1のパルス電圧の印加開始タ
イミングを前記単一光子の入射付近の最適タイミングに
調整する。
【0008】請求項2記載の単一光子の検出方法は、ア
バランシェフォトダイオードのブレークダウン電圧を下
回る所定電圧と、単一光子発生源によって単一光子の出
射と共に出力されるトリガ信号に同期して生成され前記
所定電圧との合成電圧が前記ブレークダウン電圧を上回
る第1のパルス電圧とを当該アバランシェフォトダイオ
ードに印加した状態において当該アバランシェフォトダ
イオードに前記単一光子を入射させ、前記アバランシェ
フォトダイオードによって出力される出力信号の出力レ
ベルが所定のしきい値を超えたときに前記単一光子の入
射を検出する単一光子の検出方法であって、前記トリガ
信号の出力から前記第1のパルス電圧の印加までの遅延
時間および前記しきい値を順次変更して、前記第1のパ
ルス電圧が印加されて前記単一光子が入射されている期
間において隣り合う一対の前記しきい値の間に前記出力
レベルが属する前記出力信号の出力回数についての第1
波高値分布および当該第1のパルス電圧が印加されて前
記単一光子が入射されていない期間において前記隣り合
う一対のしきい値の間に前記出力レベルが属する前記出
力信号の出力回数についての第2波高値分布を前記変更
した各遅延時間毎にそれぞれ測定し、前記第1波高値分
布、前記第2波高値分布、および前記しきい値について
予め決められた決定基準に基づいて前記各遅延時間毎に
SN比をそれぞれ算出し、前記算出したSN比が最大と
なる遅延時間だけ前記トリガ信号から遅らせて前記アバ
ランシェフォトダイオードに対して印加して前記単一光
子の入射を検出する。
【0009】請求項3記載の単一光子の検出方法は、請
求項2記載の単一光子の検出方法において、前記単一光
子発生源に対して所定の周期で前記トリガ信号を出力さ
せると共に前記単一光子を出射させて前記第1波高値分
布を測定し、かつ前記所定電圧との合成電圧が前記ブレ
ークダウン電圧を上回る第2のパルス電圧を前記アバラ
ンシェフォトダイオードに対して前記単一光子が入射さ
れていない期間において前記所定の周期で繰り返し印加
して前記第2波高値分布を測定する。
【0010】請求項4記載の単一光子の検出方法は、請
求項3記載の単一光子の検出方法において、前記トリガ
信号の出力から前記第1のパルス電圧の印加までの遅延
時間および前記しきい値を順次変更して、前記第1のパ
ルス電圧の印加状態において前記出力信号の出力レベル
が前記各しきい値を超える出力回数についての第1積分
波高値分布および前記第2のパルス電圧の印加状態にお
いて当該出力信号の出力レベルが前記各しきい値を超え
る出力回数についての第2積分波高値分布を前記変更し
た各遅延時間毎にそれぞれ測定し、前記第1積分波高値
分布と前記第2積分波高値分布との差分に基づいて前記
出力信号のうちの主として前記単一光子の入射に起因し
て前記出力レベルが前記各しきい値を超える当該出力信
号の出力回数についての第3積分波高値分布を算出し、
前記第3積分波高値分布に基づいて前記第1波高値分布
を算出すると共に前記第2積分波高値分布に基づいて前
記第2波高値分布を算出する。
【0011】請求項5記載の単一光子の検出方法は、請
求項2から4のいずれかに記載の単一光子の検出方法に
おいて、前記第1波高値分布および前記第2波高値分布
の各包絡線同士の交点に対応する前記しきい値を前記S
N比を算出する際の前記決定基準として規定した。
【0012】請求項6記載の単一光子の検出装置は、単
一光子発生源によって出射された単一光子が入射される
アバランシェフォトダイオードと、当該アバランシェフ
ォトダイオードにブレークダウン電圧を下回る所定電圧
を印加する直流バイアス電源と、前記単一光子発生源に
よって前記単一光子の出射と共に出力されるトリガ信号
に同期し前記所定電圧との合成電圧が前記ブレークダウ
ン電圧を上回る第1のパルス電圧を生成して前記アバラ
ンシェフォトダイオードに印加するパルスジェネレータ
と、前記第1のパルス電圧を印加した状態において前記
アバランシェフォトダイオードから出力される出力信号
の出力レベルが所定のしきい値を超えるときに検出信号
を出力するコンパレータとを備えた単一光子の検出装置
であって、イネーブル状態のときに前記コンパレータか
らの前記検出信号の出力回数をそれぞれカウントする第
1および第2カウンタと、前記単一光子発生源に対して
所定の周期で前記トリガ信号を出力させると共に当該ト
リガ信号に対して所定時間だけ遅らせて前記単一光子を
出射させ、前記パルスジェネレータに対して前記トリガ
信号の入力から前記第1のパルス電圧の印加までの遅延
時間を設定すると共に前記アバランシェフォトダイオー
ドへの前記単一光子の未入射期間中において第2のパル
ス電圧を生成させて前記アバランシェフォトダイオード
に印加させ、前記第1のパルス電圧の出力期間中におい
て前記第1カウンタを前記イネーブル状態に移行させる
と共に前記第2のパルス電圧の出力期間中において前記
第2カウンタを前記イネーブル状態に移行させ、かつ前
記コンパレータに対して前記しきい値を設定制御する制
御部とを備え、当該制御部は、前記遅延時間および前記
しきい値を順次変更設定して、前記第1のパルス電圧が
印加されて前記単一光子が入射されている期間において
隣り合う一対の前記しきい値の間に前記出力レベルが属
する前記出力信号の出力回数についての第1波高値分布
を前記第1カウンタのカウント値に基づいて前記変更し
た各遅延時間毎に測定すると共に当該第1のパルス電圧
が印加されて前記単一光子が入射されていない期間にお
いて前記隣り合う一対のしきい値の間に前記出力レベル
が属する前記出力信号の出力回数についての第2波高値
分布を前記第2カウンタのカウント値に基づいて前記変
更した各遅延時間毎に測定し、前記第1波高値分布、前
記第2波高値分布、および前記しきい値について予め決
められた決定基準に基づいて各遅延時間毎にSN比をそ
れぞれ算出し、当該算出したSN比が最大となる遅延時
間を前記パルスジェネレータに対する前記遅延時間とし
て設定する。
【0013】請求項7記載の単一光子の検出装置は、請
求項6記載の単一光子の検出装置において、前記制御部
は、前記単一光子発生源に対して所定の周期で前記トリ
ガ信号を出力させると共に前記単一光子を出射させて前
記第1波高値分布を測定し、かつ前記所定電圧との合成
電圧が前記ブレークダウン電圧を上回る第2のパルス電
圧を前記アバランシェフォトダイオードに対して前記単
一光子が入射されていない期間において前記所定の周期
で繰り返し印加させて前記第2波高値分布を測定する。
【0014】請求項8記載の単一光子の検出装置は、請
求項7記載の単一光子の検出装置において、前記制御部
は、前記トリガ信号の出力から前記第1のパルス電圧の
印加までの遅延時間および前記しきい値を順次変更設定
して、前記第1のパルス電圧の印加状態において前記出
力信号の出力レベルが前記各しきい値を超える出力回数
についての第1積分波高値分布および前記第2のパルス
電圧の印加状態において当該出力信号の出力レベルが前
記各しきい値を超える出力回数についての第2積分波高
値分布を前記変更した各遅延時間毎にそれぞれ測定し、
前記第1積分波高値分布と前記第2積分波高値分布との
差分に基づいて前記出力信号のうちの主として前記単一
光子の入射に起因して前記出力レベルが前記各しきい値
を超える当該出力信号の出力回数についての第3積分波
高値分布を算出し、前記第3積分波高値分布に基づいて
前記第1波高値分布を算出すると共に前記第2積分波高
値分布に基づいて前記第2波高値分布を算出する。
【0015】請求項9記載の単一光子の検出装置は、請
求項6から8のいずれかに記載の単一光子の検出装置に
おいて、前記制御部は、前記第1波高値分布および前記
第2波高値分布の各包絡線同士の交点に対応する前記し
きい値を前記SN比を算出する際の前記決定基準として
規定する。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して、本発
明に係る単一光子の検出方法に従って単一光子を検出可
能に構成された単一光子検出装置1の好適な実施の形態
について説明する。なお、従来の単一光子検出装置51
と同一の構成要素については、同一の符号を付して重複
した説明を省略する。
【0017】単一光子検出装置1は、単一光子発生源2
によって出射された光子Phを検出する装置であって、
図1に示すように、APD11、DCバイアス電源1
2、トリガ信号Stに基づいて第1のパルス電圧Vp1
と第2のパルス電圧Vp2(以下、特に区別しないとき
には「パルス電圧Vp」という)とを生成するパルスジ
ェネレータ13、コンパレータ14、第1カウンタ1
5、第2カウンタ16およびCPU(本発明における制
御部)17を備えている。
【0018】この場合、APD11は、光ケーブルOC
を介して単一光子発生源2に接続されている。また、A
PD11は、パルス電圧Vpの印加直後(アバランシェ
降伏の初期時)ほどキャリアの増幅作用が大きく、パル
ス電圧Vpを印加してから経過時間が長くなるに従いそ
の増幅作用が小さくなる特性を有している。したがっ
て、光子Phの入射タイミングと、パルス電圧Vpの印
加開始タイミング(つまりパルス電圧Vpの立ち上がり
付近)とを互いに同期させることで、その光子Phの入
射に伴って発生するキャリアが効率よく増幅される結
果、パルス信号Sp(本発明における出力信号)の出力
レベルを大きくすることができる。
【0019】パルスジェネレータ13は、単一光子発生
源2によって生成されるトリガ信号Stが入力されたと
きには、CPU17によって予め設定された遅延時間T
d2経過後に第1のパルス電圧Vp1を生成すると共
に、さらにCPU17によって予め設定された遅延時間
Td3経過後に第2のパルス電圧Vp2(第1のパルス
電圧Vp1と同じ時間幅:一例として1ns〜2ns)
を生成する。コンパレータ14は、APD11によって
出力されるパルス信号Spの出力レベルをCPU17に
よって予め設定されたしきい値Vthと比較し、パルス
信号Spの出力レベルがしきい値Vthを上回ったとき
に検出信号Sdを生成して出力する。
【0020】第1カウンタ15は、CPU17によって
生成されたイネーブル信号Se1が入力されている状態
(イネーブル状態)でカウント動作可能となり、検出信
号Sdが入力されたときにカウント値をインクリメント
する。第2カウンタ16も同様にして、CPU17によ
って生成されたイネーブル信号Se2が入力されている
状態(イネーブル状態)でカウント動作可能となり、検
出信号Sdが入力されたときにカウント値をインクリメ
ントする。
【0021】CPU17は、内部メモリに予め記憶され
た動作プログラムに従って動作し、開始信号Ssを生成
して単一光子発生源2に出力する。また、CPU17
は、パルスジェネレータ13、コンパレータ14、第1
カウンタ15および第2カウンタ16を統括制御する。
具体的には、CPU17は、図2に示すように、トリガ
信号Stを入力した際には、所定の遅延時間Td4経過
後にイネーブル信号Se1を生成して第1カウンタ15
に出力すると共に、所定の遅延時間Td5経過後にイネ
ーブル信号Se2を生成して第2カウンタ16に出力す
る。この場合、各遅延時間Td4,Td5および各イネ
ーブル信号Se1,Se2のパルス幅は、同図に示すよ
うに、イネーブル信号Se1の出力期間中にパルスジェ
ネレータ13によって第1のパルス電圧Vp1が生成さ
れ、かつイネーブル信号Se2の出力期間中にパルスジ
ェネレータ13によって第2のパルス電圧Vp2が生成
されるようにそれぞれ予め設定されている。また、各イ
ネーブル信号Se1,Se2のパルス幅は、例えば同一
に設定されている。さらに、CPU17は、しきい値V
thをコンパレータ14に設定する。また、CPU17
は、遅延時間Td2,Td3に対応する遅延時間データ
Dd2,Dd3を生成してパルスジェネレータ13に出
力することにより、パルスジェネレータ13に遅延時間
Td2,Td3を設定する。これらの場合、CPU17
は、内部メモリに予め記憶されているしきい値テーブル
および遅延時間テーブルを参照してしきい値Vthおよ
び遅延時間データDd2,Dd3を生成する。一例とし
て、しきい値テーブルには、複数のしきい値Vthが所
定レベル刻みで昇順に配列(記録)されている。同様に
して、遅延時間テーブルには、複数の遅延時間Td2が
昇順(または降順)で配列(記録)されると共に、一種
類の遅延時間Td3が記録されている。一例として、遅
延時間Td2の最小値は、後述する遅延時間Td1より
も若干短い時間に設定され、遅延時間Td2の最大値
は、遅延時間Td1よりも長い時間に設定されている。
また、遅延時間Td3は、例えば、開始信号Ssの周期
T1の約1/2に設定されている。なお、テーブルを参
照せずに、しきい値Vthおよび遅延時間データDd
2,Dd3を演算して生成することも可能である。
【0022】次に、単一光子検出装置1によるパルスジ
ェネレータ13に対する遅延時間Td2の最適値および
コンパレータ14に対するしきい値Vthの最適値の算
出処理について、図2,3を参照して説明する。なお、
この際に使用する単一光子発生源2は、図2に示すよう
に、開始信号Ssを入力したときに、この開始信号Ss
に同期してトリガ信号Stを出力すると共にこのトリガ
信号Stに同期して光子Phを出射可能に構成されてい
る。また、単一光子発生源2は、トリガ信号Stに対し
て光子Phを上記の遅延時間Td1だけ遅延して出力す
るように設定されている。したがって、パルスジェネレ
ータ13によるトリガ信号Stの入力から第1のパルス
電圧Vp1の出力までの遅延時間Td2を調整すること
によって、APD11に対するパルス電圧Vp1の印加
開始タイミング(つまりパルス電圧Vp1の立ち上が
り)をAPD11に対する光子Phの入射タイミングに
対して最適なタイミングに設定することが可能となる。
【0023】まず、CPU17は、遅延時間テーブルを
参照することによって遅延時間データDd2,Dd3を
生成してパルスジェネレータ13に出力することによ
り、パルスジェネレータ13に対して遅延時間Td2,
Td3を設定する(ステップ31)。一例として、CP
U17は、最初に、遅延時間テーブル内の最小の遅延時
間Td2をパルスジェネレータ13に設定する。また、
CPU17は、第1カウンタ15および第2カウンタ1
6の各カウント値をリセットする。
【0024】次いで、CPU17は、しきい値テーブル
を参照することによってしきい値Vthを生成し(読み
出し)て、コンパレータ14に設定する(ステップ3
2)。
【0025】次いで、CPU17は、図2に示すよう
に、開始信号Ssを一定の周期T1で繰り返し生成して
単一光子発生源2に出力する。これにより、単一光子発
生源2は、図2に示すように、周期T1でトリガ信号S
tおよび光子Phを繰り返し生成して出力する。また、
CPU17は、単一光子発生源2によって生成されたト
リガ信号Stが入力される毎に、イネーブル信号Se
1,Se2を生成して第1カウンタ15および第2カウ
ンタ16にそれぞれ出力する。一方、パルスジェネレー
タ13は、トリガ信号Stが入力される毎に、第1のパ
ルス電圧Vp1および第2のパルス電圧Vp2を生成し
てAPD11に出力する。次いで、APD11は、各パ
ルス電圧Vpの印加期間だけアバランシェ降伏して、第
1のパルス電圧Vp1の印加期間中においては光子Ph
の入射に起因して発生するキャリアおよび熱的なゆらぎ
等に起因して発生するキャリア(いわゆる暗電流)を増
幅してパルス信号Sp(ダークパルスを含む)を出力す
る。また、APD11は、第2のパルス電圧Vp2の印
加期間中においては熱的なゆらぎ等に起因して発生する
キャリア(いわゆる暗電流)を増幅してパルス信号Sp
(ダークパルスのみ)を出力する。この際に、コンパレ
ータ14は、APD11によって出力されたパルス信号
Spの電圧レベルとしきい値Vthとを比較し、パルス
信号Spの電圧レベルがしきい値Vthを上回ったとき
に検出信号Sdを出力する。次いで、第1カウンタ15
および第2カウンタ16が、CPU17によって出力さ
れた各イネーブル信号Se1,Se2に基づき、それぞ
れ第1のパルス電圧Vp1および第2のパルス電圧Vp
2の出力タイミングに同期して、少なくとも各パルス電
圧VpのAPD11への印加期間(印加状態)において
イネーブル状態に移行する。このため、第1カウンタ1
5は、第1のパルス電圧Vp1のAPD11への印加期
間中(印加状態)にイネーブル状態に移行してコンパレ
ータ14によって生成される検出信号Sdの出力回数を
カウントする。一方、第2カウンタ16は、第2のパル
ス電圧Vp2のAPD11への印加期間中にイネーブル
状態となって光子Phの未入射期間中における検出信号
Sdの出力回数をカウントする(ステップ33)。
【0026】CPU17は、開始信号Ssの出力回数が
規定回数に達したか否かを判別し(ステップ34)、達
しないと判別したときにはステップ33を繰り返し実行
する。一方、CPU17は、規定回数に達したと判別し
たときには、開始信号Ssの出力を停止した後、各カウ
ンタ15,16の現在の各カウント値を読み出すと共に
現在のしきい値Vthに関連付けて内部メモリにそれぞ
れ記憶する。また、CPU17は、コンパレータ14に
対して設定したしきい値Vthがしきい値テーブルに記
憶された最大値(上限)に達したか否かを判別する(ス
テップ35)。
【0027】上限に達していないと判別したときには、
CPU17は、ステップ32に移行して、しきい値テー
ブルから次のしきい値Vth(次に高いレベルのしきい
値Vth)を読み出してコンパレータ14に設定する
(ステップ32)。CPU17は、ステップ35におい
てコンパレータ14に対して設定したしきい値Vthが
しきい値テーブルに記憶された最大値(上限)に達した
と判別するまで、ステップ32〜ステップ35を繰り返
し実行して、コンパレータ14に対するしきい値Vth
を順次変更設定しつつ、各しきい値Vthにおける各カ
ウンタ15,16のカウント値を記憶する。この場合、
第1カウンタ15のカウント値は、光子Phの入射およ
びAPD11の熱的なゆらぎ等にそれぞれ起因して発生
した検出信号Sdの出力回数を示し、第2カウンタ16
のカウント値は、APD11の熱的なゆらぎ等にのみ起
因して発生した検出信号Sd(ダークパルス)の出力回
数を示している。したがって、ステップ32〜ステップ
35を繰り返し実行することにより、図4に示すよう
に、光子Phの入射およびAPD11の熱的なゆらぎ等
の双方に起因したパルス信号Spの出力回数についての
第1積分波高値分布と、APD11の熱的なゆらぎ等に
のみ起因したパルス信号Spの出力回数についての第2
積分波高値分布とが測定される(ステップ36)。
【0028】ステップ35においてコンパレータ14に
対して設定したしきい値Vthがしきい値テーブルに記
憶された最大値(上限)に達したと判別したときには、
CPU17は、第1積分波高値分布と第2積分波高値分
布とに基づいて、図5に示すような、純粋に光子Phの
入射に起因して発生するパルス信号Spの出力回数につ
いての第1波高値分布(第1微分波高値分布ともいう)
と、熱的なゆらぎ等に起因して発生するパルス信号Sp
(ダークパルス)の出力回数についての第2波高値分布
(第2微分波高値分布ともいう)とを算出する(ステッ
プ37)。具体的には、CPU17は、第2積分波高値
分布に基づき、n番目(nは自然数)のしきい値Vth
(n)と次の(n+1)番目のしきい値Vth(n+
1)の各カウント値の差を演算することにより、隣り合
う一対のしきい値Vth(n),Vth(n+1)の間
に出力レベルが属するパルス信号Sp、言い替えれば、
その出力レベルがしきい値Vth(n)を超え、かつし
きい値Vth(n+1)以下のパルス信号Spの出力回
数についての第2微分波高値分布を算出する(ステップ
37、図5参照)。また、CPU17は、第1積分波高
値分布のカウント値から第2積分波高値分布のカウント
値を減算して得られた差分に基づいて、パルス信号Sp
のうちの主として光子Phの入射に起因して出力レベル
がしきい値Vthを超えるパルス信号Spの出力回数に
ついての第3積分波高値分布を算出し、その第3積分波
高値分布に基づき、n番目(nは自然数)のしきい値V
th(n)と次の(n+1)番目のしきい値Vth(n
+1)の各カウント値の差を演算することにより、隣り
合う一対のしきい値Vth(n),Vth(n+1)の
間に出力レベルが属するパルス信号Spの出力回数につ
いての第1微分波高値分布を算出する(ステップ37、
図5参照)。
【0029】次に、CPU17は、算出した第1微分波
高値分布および第2微分波高値分布の各包絡線同士の交
点に対応するしきい値Vthcを算出すると共に、この
しきい値Vthcを超える各しきい値Vthのダークパ
ルスの総数Nd(図5における左下がり斜線を付した部
分のカウント値の合計)、および純粋に光子Phの入射
に起因して発生するパルス信号Spの総数Np(図5に
おける右下がり斜線を付した部分のカウント値の合計)
を算出し、さらに総数Npを総数Ndで除算することに
より、この遅延時間Td2(この例では、最小の遅延時
間)を設定して光子Phの入射検出を行った際のSN比
を算出する(ステップ38)。この場合、第1微分波高
値分布および第2微分波高値分布の各包絡線同士の交点
に対応するしきい値Vthcをコンパレータ14の実際
のしきい値Vthcとすることにより、光子Phの入射
に起因したパルス信号Spのカウント値をダークパルス
のカウント値よりも常に多くすることができると共に、
ダークパルスの影響を最小限に抑えつつ、より多くの光
子Phの入射検出を行うことができる。
【0030】次に、CPU17は、パルスジェネレータ
13に対して設定した遅延時間Td2が遅延時間テーブ
ルに記憶された最大値(上限)に達したか否かを判別す
る(ステップ39)。上限に達していないと判別したと
きには、CPU17は、ステップ31に移行して、遅延
時間テーブルから次の遅延時間データDd2を読み出し
てパルスジェネレータ13に出力することにより、パル
スジェネレータ13に新たな遅延時間Td2を設定す
る。この後、CPU17は、ステップ31〜ステップ3
9を繰り返し実行して、パルスジェネレータ13に対す
る遅延時間Td2を順次変更設定しながら、各遅延時間
Td2毎のしきい値VthcおよびSN比を同様にして
算出する。
【0031】一方、CPU17は、ステップ39におい
て、パルスジェネレータ13に対して設定した遅延時間
Td2が遅延時間テーブルに記憶された最大値(上限)
に達したと判別したときには、算出した複数のSN比の
うちからSN比が最大となる1つの遅延時間Td2を決
定する。次いで、CPU17は、この決定した遅延時間
Td2をパルスジェネレータ13に対する最適な遅延時
間として決定して設定すると共に、この遅延時間Td2
のときのしきい値Vthcをコンパレータ14に対する
最適なしきい値Vthとして決定して設定する(ステッ
プ40)。
【0032】このように、この単一光子検出装置1によ
る単一光子の検出方法によれば、パルスジェネレータ1
3に対する最適な遅延時間Td2およびコンパレータ1
4に対する最適なしきい値Vthを設定することによ
り、ダークパルスの影響の最も少ない状態で光子Phの
入射を検出できる状態に単一光子検出装置1を設定する
ことができるため、高い精度で光子Phの入射を検出す
ることができる。
【0033】なお、本発明は、上記した本発明の実施の
形態に示した構成に限定されない。例えば、本発明の実
施の形態では、抵抗を介してAPD11のアノード端子
を接地して、正極性電圧としてのDCバイアス電源12
の電圧V2およびパルスジェネレータ13のパルス電圧
Vpをカソード端子に印加する例を説明したが、本発明
はこれに限定されず、抵抗を介してAPD11のカソー
ド端子を接地して、負極性電圧としてのDCバイアス電
源12の出力電圧およびパルスジェネレータ13のパル
ス電圧をアノード端子に印加してもよい。この場合に
は、APD11に対するパルス電圧Vpの立ち下がり
(印加開始タイミング)と、APD11に対する光子P
hの入射タイミングとを同期させる。また、本発明の実
施の形態では、図3におけるステップ31〜ステップ3
9のループ内で各遅延時間Td2毎のSN比を算出する
構成を採用したが、ステップ36,37において算出し
た各種データを保存しておき、上記ループから抜けた時
点で各遅延時間Td2毎のSN比を算出すると共にSN
比が最大となる遅延時間Td2を算出する構成を採用す
ることもできる。また、本発明の実施の形態では、第1
積分波高値分布および第2積分波高値分布を求め、これ
ら各積分波高値分布に基づいて、第1波高値分布および
第2波高値分布を算出する構成を採用したが、例えばコ
ンパレータ14に代えてウィンドウコンパレータを使用
すると共に、その出力レベルがしきい値Vth(n)を
超え、かつ次のしきい値Vth(n)以下のパルス信号
Spの出力回数を第1カウンタ15および第2カウンタ
16でカウントする構成を採用することにより、第1積
分波高値分布および第2積分波高値分布を測定すること
なく、第1波高値分布および第2波高値分布を算出する
こともできる。
【0034】
【発明の効果】以上のように、請求項1記載の単一光子
の検出方法によれば、アバランシェフォトダイオードに
対する第1のパルス電圧の印加開始タイミングを単一光
子の入射付近の最適タイミングに調整することにより、
ダークパルスの影響を最小限に抑えることができるた
め、単一光子の入射を精度良く検出することができる。
【0035】また、請求項2記載の単一光子の検出方法
および請求項6記載の単一光子の検出装置によれば、ト
リガ信号の出力から第1のパルス電圧の印加までの遅延
時間およびしきい値を順次変更して、第1のパルス電圧
が印加されて単一光子が入射されている期間において隣
り合う一対のしきい値の間に出力レベルが属する出力信
号の出力回数についての第1波高値分布および第1のパ
ルス電圧が印加されて単一光子が入射されていない期間
において隣り合う一対のしきい値の間に出力レベルが属
する出力信号の出力回数についての第2波高値分布を変
更した各遅延時間毎にそれぞれ測定し、第1波高値分
布、第2波高値分布、およびしきい値について予め決め
られた決定基準に基づいて各遅延時間毎にSN比をそれ
ぞれ算出し、算出したSN比が最大となる遅延時間だけ
トリガ信号から遅らせてアバランシェフォトダイオード
に対して印加して単一光子を検出することにより、検出
可能な単一光子の数をできる限り多くしてダークパルス
の影響を最小限に抑えつつ、SN比が最も良好となるタ
イミングで第1のパルス電圧をアバランシェフォトダイ
オードに印加することができる。したがって、単一光子
の入射を精度良く検出することができる。
【0036】さらに、請求項3記載の単一光子の検出方
法および請求項7記載の単一光子の検出装置によれば、
単一光子発生源に対して所定の周期でトリガ信号を出力
させると共に単一光子を出射させて第1波高値分布を測
定し、かつ所定電圧との合成電圧がブレークダウン電圧
を上回る第2のパルス電圧をアバランシェフォトダイオ
ードに対して単一光子が入射されていない期間において
所定の周期で繰り返し印加して第2波高値分布を測定す
ることにより、一回の測定によって得られた第1波高値
分布および第2波高値分布に基づいてSN比が最大とな
る遅延時間を算出するのと比較して、SN比が最も良好
となる第1のパルス電圧の遅延時間を一層正確に算出す
ることができる。したがって、単一光子の入射を一層精
度良く検出することができる。
【0037】さらに、請求項4記載の単一光子の検出方
法および請求項8記載の単一光子の検出装置によれば、
トリガ信号の出力から第1のパルス電圧の印加までの遅
延時間およびしきい値を順次変更して、第1のパルス電
圧の印加状態において出力信号の出力レベルが各しきい
値を超える出力回数についての第1積分波高値分布およ
び第2のパルス電圧の印加状態において出力信号の出力
レベルが各しきい値を超える出力回数についての第2積
分波高値分布を変更した各遅延時間毎にそれぞれ測定
し、第1積分波高値分布と第2積分波高値分布との差分
に基づいて出力信号のうちの主として単一光子の入射に
起因して出力レベルが各しきい値を超える出力信号の出
力回数についての第3積分波高値分布を算出し、第3積
分波高値分布に基づいて第1波高値分布を算出すると共
に第2積分波高値分布に基づいて第2波高値分布を算出
することにより、第1波高値分布および第2波高値分布
を直接測定するのと比較して、ノイズによるカウント誤
差を軽減することができる。したがって、SN比が最も
良好となる第1のパルス電圧の遅延時間をさらに一層正
確に算出することができる。したがって、単一光子の入
射をさらに一層精度良く検出することができる。
【0038】また、請求項5記載の単一光子の検出方法
および請求項9記載の単一光子の検出装置によれば、第
1波高値分布および第2波高値分布の各包絡線同士の交
点に対応するしきい値をSN比を算出する際の決定基準
として規定したことにより、常に単一光子の入射に起因
した出力信号の出力回数をダークパルスの入射に起因し
た出力信号の出力回数よりも上回らせることができる。
したがって、ダークパルスの影響を最小限に抑えつつ、
単一光子の入射検出率を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る単一光子検出装置1
の構成図である。
【図2】単一光子検出装置1の動作を説明するためのタ
イミングチャートである。
【図3】単一光子検出装置1の動作および本発明の実施
の形態に係る単一光子の検出方法を説明するためのフロ
ーチャートである。
【図4】しきい値Vthをパラメータとして光子Phの
入射状態のときにおける第1積分波高値分布および光子
Phの非入射状態のときにおける第2積分波高値分布を
示すグラフである。
【図5】しきい値Vthをパラメータとする光子Phの
第1波高値分布およびダークパルスについての第2積分
波高値分布を示すグラフである。
【図6】従来の単一光子検出装置51の構成図である。
【図7】従来の単一光子検出装置51による単一光子の
検出に際して、APD11に印加電圧を印加するタイミ
ングと光子Phの入射タイミングとの関係を示すタイミ
ングチャートである。
【符号の説明】
1 単一光子検出装置 2 単一光子発生源 11 アバランシェフォトダイオード 12 DCバイアス電源 13 パルスジェネレータ 14 コンパレータ 15,16 カウンタ OC 光ケーブル Ph 光子 Sp 検出信号 Ss 開始信号 St トリガ信号 Vb バイアス電圧 Vp パルス電圧
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 工藤 真 長野県上田市大字小泉字桜町81番地 日置 電機株式会社内 (72)発明者 田中 光喜 長野県上田市大字小泉字桜町81番地 日置 電機株式会社内 Fターム(参考) 2G065 AA04 AA12 AB14 AB19 BA09 BA40 BC03 BC04 BC07 BC17 BC35 5F049 MA07 NA01 NA04 NA17 NB07 UA12 UA13 UA20

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アバランシェフォトダイオードのブレー
    クダウン電圧を下回る所定電圧と、単一光子発生源によ
    って単一光子の出射と共に出力されるトリガ信号に同期
    して生成され前記所定電圧との合成電圧が前記ブレーク
    ダウン電圧を上回る第1のパルス電圧とを当該アバラン
    シェフォトダイオードに印加した状態において当該アバ
    ランシェフォトダイオードに前記単一光子を入射させ、
    前記アバランシェフォトダイオードによって出力される
    出力信号の出力レベルが所定のしきい値を超えたときに
    前記単一光子の入射を検出する単一光子の検出方法であ
    って、 前記アバランシェフォトダイオードに対する前記第1の
    パルス電圧の印加開始タイミングを前記単一光子の入射
    付近の最適タイミングに調整する単一光子の検出方法。
  2. 【請求項2】 アバランシェフォトダイオードのブレー
    クダウン電圧を下回る所定電圧と、単一光子発生源によ
    って単一光子の出射と共に出力されるトリガ信号に同期
    して生成され前記所定電圧との合成電圧が前記ブレーク
    ダウン電圧を上回る第1のパルス電圧とを当該アバラン
    シェフォトダイオードに印加した状態において当該アバ
    ランシェフォトダイオードに前記単一光子を入射させ、
    前記アバランシェフォトダイオードによって出力される
    出力信号の出力レベルが所定のしきい値を超えたときに
    前記単一光子の入射を検出する単一光子の検出方法であ
    って、 前記トリガ信号の出力から前記第1のパルス電圧の印加
    までの遅延時間および前記しきい値を順次変更して、前
    記第1のパルス電圧が印加されて前記単一光子が入射さ
    れている期間において隣り合う一対の前記しきい値の間
    に前記出力レベルが属する前記出力信号の出力回数につ
    いての第1波高値分布および当該第1のパルス電圧が印
    加されて前記単一光子が入射されていない期間において
    前記隣り合う一対のしきい値の間に前記出力レベルが属
    する前記出力信号の出力回数についての第2波高値分布
    を前記変更した各遅延時間毎にそれぞれ測定し、 前記第1波高値分布、前記第2波高値分布、および前記
    しきい値について予め決められた決定基準に基づいて前
    記各遅延時間毎にSN比をそれぞれ算出し、 前記算出したSN比が最大となる遅延時間だけ前記トリ
    ガ信号から遅らせて前記アバランシェフォトダイオード
    に対して印加して前記単一光子の入射を検出する単一光
    子の検出方法。
  3. 【請求項3】 前記単一光子発生源に対して所定の周期
    で前記トリガ信号を出力させると共に前記単一光子を出
    射させて前記第1波高値分布を測定し、かつ前記所定電
    圧との合成電圧が前記ブレークダウン電圧を上回る第2
    のパルス電圧を前記アバランシェフォトダイオードに対
    して前記単一光子が入射されていない期間において前記
    所定の周期で繰り返し印加して前記第2波高値分布を測
    定する請求項2記載の単一光子の検出方法。
  4. 【請求項4】 前記トリガ信号の出力から前記第1のパ
    ルス電圧の印加までの遅延時間および前記しきい値を順
    次変更して、前記第1のパルス電圧の印加状態において
    前記出力信号の出力レベルが前記各しきい値を超える出
    力回数についての第1積分波高値分布および前記第2の
    パルス電圧の印加状態において当該出力信号の出力レベ
    ルが前記各しきい値を超える出力回数についての第2積
    分波高値分布を前記変更した各遅延時間毎にそれぞれ測
    定し、 前記第1積分波高値分布と前記第2積分波高値分布との
    差分に基づいて前記出力信号のうちの主として前記単一
    光子の入射に起因して前記出力レベルが前記各しきい値
    を超える当該出力信号の出力回数についての第3積分波
    高値分布を算出し、 前記第3積分波高値分布に基づいて前記第1波高値分布
    を算出すると共に前記第2積分波高値分布に基づいて前
    記第2波高値分布を算出する請求項3記載の単一光子の
    検出方法。
  5. 【請求項5】 前記第1波高値分布および前記第2波高
    値分布の各包絡線同士の交点に対応する前記しきい値を
    前記SN比を算出する際の前記決定基準として規定した
    請求項2から4のいずれかに記載の単一光子の検出方
    法。
  6. 【請求項6】 単一光子発生源によって出射された単一
    光子が入射されるアバランシェフォトダイオードと、当
    該アバランシェフォトダイオードにブレークダウン電圧
    を下回る所定電圧を印加する直流バイアス電源と、前記
    単一光子発生源によって前記単一光子の出射と共に出力
    されるトリガ信号に同期し前記所定電圧との合成電圧が
    前記ブレークダウン電圧を上回る第1のパルス電圧を生
    成して前記アバランシェフォトダイオードに印加するパ
    ルスジェネレータと、前記第1のパルス電圧を印加した
    状態において前記アバランシェフォトダイオードから出
    力される出力信号の出力レベルが所定のしきい値を超え
    るときに検出信号を出力するコンパレータとを備えた単
    一光子の検出装置であって、 イネーブル状態のときに前記コンパレータからの前記検
    出信号の出力回数をそれぞれカウントする第1および第
    2カウンタと、 前記単一光子発生源に対して所定の周期で前記トリガ信
    号を出力させると共に当該トリガ信号に対して所定時間
    だけ遅らせて前記単一光子を出射させ、前記パルスジェ
    ネレータに対して前記トリガ信号の入力から前記第1の
    パルス電圧の印加までの遅延時間を設定すると共に前記
    アバランシェフォトダイオードへの前記単一光子の未入
    射期間中において第2のパルス電圧を生成させて前記ア
    バランシェフォトダイオードに印加させ、前記第1のパ
    ルス電圧の出力期間中において前記第1カウンタを前記
    イネーブル状態に移行させると共に前記第2のパルス電
    圧の出力期間中において前記第2カウンタを前記イネー
    ブル状態に移行させ、かつ前記コンパレータに対して前
    記しきい値を設定制御する制御部とを備え、 当該制御部は、前記遅延時間および前記しきい値を順次
    変更設定して、前記第1のパルス電圧が印加されて前記
    単一光子が入射されている期間において隣り合う一対の
    前記しきい値の間に前記出力レベルが属する前記出力信
    号の出力回数についての第1波高値分布を前記第1カウ
    ンタのカウント値に基づいて前記変更した各遅延時間毎
    に測定すると共に当該第1のパルス電圧が印加されて前
    記単一光子が入射されていない期間において前記隣り合
    う一対のしきい値の間に前記出力レベルが属する前記出
    力信号の出力回数についての第2波高値分布を前記第2
    カウンタのカウント値に基づいて前記変更した各遅延時
    間毎に測定し、前記第1波高値分布、前記第2波高値分
    布、および前記しきい値について予め決められた決定基
    準に基づいて各遅延時間毎にSN比をそれぞれ算出し、
    当該算出したSN比が最大となる遅延時間を前記パルス
    ジェネレータに対する前記遅延時間として設定する単一
    光子の検出装置。
  7. 【請求項7】 前記制御部は、前記単一光子発生源に対
    して所定の周期で前記トリガ信号を出力させると共に前
    記単一光子を出射させて前記第1波高値分布を測定し、
    かつ前記所定電圧との合成電圧が前記ブレークダウン電
    圧を上回る第2のパルス電圧を前記アバランシェフォト
    ダイオードに対して前記単一光子が入射されていない期
    間において前記所定の周期で繰り返し印加させて前記第
    2波高値分布を測定する請求項6記載の単一光子の検出
    装置。
  8. 【請求項8】 前記制御部は、前記トリガ信号の出力か
    ら前記第1のパルス電圧の印加までの遅延時間および前
    記しきい値を順次変更設定して、前記第1のパルス電圧
    の印加状態において前記出力信号の出力レベルが前記各
    しきい値を超える出力回数についての第1積分波高値分
    布および前記第2のパルス電圧の印加状態において当該
    出力信号の出力レベルが前記各しきい値を超える出力回
    数についての第2積分波高値分布を前記変更した各遅延
    時間毎にそれぞれ測定し、前記第1積分波高値分布と前
    記第2積分波高値分布との差分に基づいて前記出力信号
    のうちの主として前記単一光子の入射に起因して前記出
    力レベルが前記各しきい値を超える当該出力信号の出力
    回数についての第3積分波高値分布を算出し、前記第3
    積分波高値分布に基づいて前記第1波高値分布を算出す
    ると共に前記第2積分波高値分布に基づいて前記第2波
    高値分布を算出する請求項7記載の単一光子の検出装
    置。
  9. 【請求項9】 前記制御部は、前記第1波高値分布およ
    び前記第2波高値分布の各包絡線同士の交点に対応する
    前記しきい値を前記SN比を算出する際の前記決定基準
    として規定する請求項6から8のいずれかに記載の単一
    光子の検出装置。
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