JP4709826B2 - Qkdシステムのレーザオート・キャリブレーション - Google Patents

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Description

本発明は量子暗号の分野に関連し、その分野において産業上の実用性を有する。特に、最適なシステムパフォーマンスを維持するために、量子鍵配送(QKD)システムをオート・キャリブレーションする装置及び方法に関連し、その分野において産業上の実用性を有する。
量子鍵配送(QKD)は、「量子チャネル」越しに送信された弱い(例えば、平均で0.1フォトン)の光信号(「光子信号」)を用いて、送信者(「アリス」)及び受信者(「ボブ」)の間で、鍵を確立することに関係する。鍵配送の安全性は、不確定状態にある量子系はどれでも測定するとその状態を変えるという、量子力学の原則に基づいている。結果として、光子信号を妨害あるいは測定しようとする盗聴者(「イブ」)は、送信信号にエラーを引き起こしてしまうため、その存在が明らかになる。
量子暗号の一般的な原則は、ベネットとブラッザールの論文(非特許文献1参照)の中で、初めて発表された。具体的なQKDシステムは、ベネットの特許文献1(‘410特許)の中で示されている。
上記文献はそれぞれ、いわゆる「一方向型」QKDシステムについて記載している。一方向型QKDシステムとは、アリスが光子信号の偏光又は位相をランダムに暗号化して、ボブがそれら光子信号の偏光又は位相をランダムに測定するものである。‘410特許に述べられている一方向型システムは、二光束マッハ・ツェンダー干渉計に基づいている。アリス及びボブは、干渉計の位相を制御できるように、干渉計システムの各部にアクセスすることが可能である。アリスからボブに送信された信号(パルス)は、時分割され、異なった経路をたどる。結果として、干渉計は、熱ドリフトを補正するために、伝送中は数十ナノ秒の精度で能動的に安定化している必要がある。
本明細書で参照することにより本明細書に組み込まれる、ギシンの特許文献2(‘234特許)では、偏光や熱ゆらぎを自動補正する、いわゆる「双方向」型QKDシステムについて開示されている。このように、‘234特許の双方向型QKDシステムは、一方向型システムに比べて環境の影響を受けにくい。
米国特許公報第5,307,410号 米国特許公報第6,438,234号 "Quantum Cryptography: Public key distribution and coin tossing," Proceedings of the International Conference on Computers, Systems and Signal Processing, Bangalore,India,1984,pp.175−179(IEEE,New York,1984)
商業用QKDシステムが動作している際は、多重変数は正しく調整され、さらに最適なシステムパフォーマンスのためにその状態を維持する必要がある。例えば、商業用QKDシステムでは、予測したパルス到着時間で光パルスの検出を同期させるために、1つ以上の単一光子検出器(SPD)が、コントローラからのゲート信号でゲートされている。しかし、そのタイミングは、一旦システムがセットアップされると、様々なシステム的、環境的な要素によってドリフトして、光子カウントが低下することもある。これによって、システムの転送レートが低下して、さらにビットエラー・レートも増加する。つまり、最適なシステムパフォーマンスを下回る。
実験用及びプロトタイプのQKDシステムでは、極端に制御されしかも人工的な条件の下でシステムドリフトを考慮するように調整できる。一方で、同じ分野の商業用QKDシステムに対して必要とされる調整を行うには、はるかに大変な努力が必要である。そして、実験的な又はプロトタイプのQKDシステムとは異なり、商業用QKDシステムのエンドユーザは、そのQKDシステムが、オペレータの介入が最小限又は全くなしに、最適な状態で自動的に動作することを期待している。
本発明の第1の態様は、2つの暗号化ステーションを備えたQKDシステムのオート・キャリブレーション方法であり、暗号化ステーションの1つは、レーザ及びコントローラを有している。本方法は、コントローラからレーザへレーザゲート信号S0を送信することによりレーザゲート・スキャンを実行し、第1選択範囲R1にわたって信号の到着時間Tを変化させる。本方法はまた、QKDシステムの暗号化ステーション間で光子信号を交換する際に、単一光子検出器(SPD)部からの最大光子カウント数NMAXに対応するレーザゲート信号の最適なタイミングTMAXを決定する。本方法は、さらに、光子カウントを最大値NMAXのような最適な値に維持するために、TMAXを囲む第2選択範囲R2にわたって到着時間Tを変化させることで、レーザゲート信号ディザリングを実行する。
本発明の第2の態様は、2つの暗号化ステーションと、それらの1つにおけるコントローラに連結されたレーザを有する量子鍵配送(QKD)システムにおいて、鍵を交換する方法である。本方法では、光子信号を生成するためにレーザを用い、QKDシステムにおける暗号化ステーション間で光子信号を交換する。本方法ではまた、第1レーザゲート・スキャンを実行する。第1レーザスキャンは、検出器からの第1最大光子カウント数NMAXに対応するレーザゲート信号の第1最適到着時間TMAXを確立するために、レーザゲート信号到着時間Tの範囲にわたってレーザゲート信号S0をコントローラからレーザに送ることで実行される。本方法は、さらに、第1TMAXが確立されると第1レーザゲート・スキャンを終了し、次いで第1レーザゲート・ディザを実行する。第1レーザゲート・ディザは、範囲R2にわたって、最大光子カウント数NMAXもしくは異なる最大光子カウント数N’MAXのいずれかを維持するために、第1TMAXについての到着時間範囲R2にわたって、(最適な)レーザゲート信号の到着時間Tをコントローラで変化させることで実行される。
本発明の第3の態様は、すぐ上で述べた本発明の第2の態様の方法に続くものであって、レーザゲート・ディザを実行すると、新しい最適な到着時間T’MAXを生じさせるものである。本発明の第3の態様の方法は、自動的に最適なシステムパフォーマンスを再確立するために、レーザゲート・ディザの実行を終了し、第2レーザゲート・スキャンを実行し、第2レーザゲート・スキャンを終了し、そして第2レーザゲート・ディザを実行する。
本発明は、最適なシステムパフォーマンスを維持するための、QKDシステムのオート・キャリブレーションを実行する方法に関する。特に、本発明は、最適なレーザゲート信号の位置(タイミング)を決定するためのレーザゲート信号スキャニングを実行し、さらに、QKDシステムの動作中に最適なレーザゲート信号のサイズ(すなわち、幅)及び位置を維持するためにレーザゲート信号のタイミングのディザリングを実行することを含む。これにより、通常QKDシステム全体としての最適な動作に対応する、最適な光子信号(すなわち、最大の光子信号カウント数)を検出することになる。本発明は、システムがオペレータの介入なしに、理想的もしくはほぼ理想的な状態での動作を維持できるように、プログラムされたコントローラによって実行されることが好ましい。このようなオート・キャリブレーションは、商業的に実現可能なQKDシステムにおいて不可欠なものである。
本発明は、偏光符号化又は位相符号化のいずれか、かつ1つ以上の単一光子検出器を用いた、一方向型、双方向型、リング型トポロジ及びn方向型QKDシステムに対して適用できる。本発明は、位相符号化及び2つの検出器を有する単一光子検出器部を用いた、双方向型QKDシステムの一実施例に関連付けて説明される。このようなQKDシステムを選択したのは、本発明の方法を単に例示するためであり、本発明を制限するものではない。
さらに、下記の説明では、「ゲート信号」は、信号が送られた構成部を駆動させる信号であり、構成部の起動は信号の継続時間(幅W)に対応している。このように、レーザゲート信号は、レーザゲート信号の継続時間(すなわち、幅)、レーザを駆動する。駆動は、パルスの前端で開始され、パルスの後端で終了する。パルス化されたレーザでは、光パルスが、レーザゲート信号の幅の間のいくつかの点(例えば、ゲート信号の立ち上がりエッジ)においてレーザから放射される。そして、この光パルスは、レーザゲート信号のパルスの幅よりも小さい光パルス幅を有する場合もある。
また、下記では、レーザが、QKDシステムの2つの暗号化ステーション間で鍵を交換するために用いられる光パルスを生成する。好ましい実施形態においては、これらのパルスは、平均で1光子以下を有する量子パルス(以下、「光子信号」と称す)を形成するために、レーザを出た後に減衰される。従って、以下の記載及びクレームでは、「レーザによって生成された光子信号」や同様な語句は、光子信号を形成するために、後ほど(例えば、可変アッテネータを介して)減衰される比較的強い光パルスをレーザが生成する場合と、レーザが単一光子源であるか、もしくはそうでなければレーザが単一光子源に含まれる場合を含むと解される。
<QKDシステムの実施例>
図1は、本発明の方法が最も良く適合する折り返し型QKDシステム200の一実施例の概念図である。システム200は、2つの鍵暗号化(「暗号化」)ステーションと、以下単に「ボブ」及び「アリス」として称する、伝達/受信ステーションであるボブと、反射ステーションであるアリスとを有する。
<ボブ>
図1の参照を続けると、ボブは、光パルス204を放射するレーザ202を有する。一実施例では、レーザ202はレーザダイオードであり、バックファセットモニタ(BFM)203を含む。レーザ202は、入力端208A、入力/出力端208B、及び検出器出力端208Cを有する時間多重化/逆多重化光学システム206に連結されている。光学システム206は、入力端208Aで入力パルス204を受信し、各パルスを時間多重化された2つの直交偏光パルスP1,P2に分割し、それらのパルスを入力/出力端208Bで出力する。同様に、光学システム206は、下記に示すように、光パルスを入力/出力端208Bでも受信する。
単一光子検出器(SPD)部216は、検出器出力端208Cで、光学システム206に連結されている。一実施例では、SPD部216は、2つのSPD216A及び216Bを含んでいる。位相変調器(PM)220は、光学システムの入力/出力端208Bに(例えば、光ファイバによって)連結されている。光ファイバ240は、PM220でボブ及びアリスを接続する。
ボブは、さらに、コントローラ248を有している。コントローラ248は、レーザ202、BFM203、SPD部216、及びPM220に、これら各部の動作を制御するために下記に述べるように機能的に(例えば、電気的に)連結されている。一実施例では、コントローラ248は、コンピュータによる読み取り可能な媒体250に記憶された指示(例えば、「ソフトウェア」)を実行可能なプログラマブル・コンピュータを有している。一実施例では、コンピュータによる読み取り可能な媒体250に記憶された指示は、下記に述べるように、本発明に係る方法を含んでいる。
<アリス>
アリスは、光ファイバ240に接続された可変光学アッテネータ(VOA)264を有している。位相変調器(PM)266は、VOA264の下流に配置され、VOA264に光学的に連結されている。ファラデーミラー270はPM266の下流に配置され、PM266に光学的に連結されている。
また、アリスは、コントローラ288も有している。コントローラ288は、PM266及びVOA264に、機能的に(例えば、電気的に)連結されている。一実施例では、コントローラ288は、コンピュータによる読み取り可能な媒体289に記憶された指示(例えば、「ソフトウェア」)を実行可能なプログラマブル・コンピュータを有している。一実施例では、コンピュータによる読み取り可能な媒体289に記憶された指示は、下記に述べるように、本発明に係る方法を含んでいる。
コントローラ248,288は、アリス及びボブの動作を同期させるため、同期リンク290を介して(例えば、電気的あるいは光学的に)接続されている。特に、アリス及びボブの間で量子鍵が交換されると、レーザ202、位相変調器220,266及びSPD部216の動作は、コントローラ248,288により、ゲート信号S0,S2,S3及びS1をそれぞれ用いて、放射された光パルス204に対応して制御・整合される。このようにして、一実施例では、コントローラ248,288は、QKDシステムの単一コントローラを構成していると考えることができる。
<QKDシステムの動作>
図1の参照を続けると、システム200の動作において、光パルス204を生成するために、レーザゲート信号S0は、コントローラ248によってレーザ202へ送信される。次いで、光パルス204は、時間多重化/逆多重化光学システム206によって、2つの別個のパルスP1及びP2に分割される。一実施例では、パルスP1及びP2は、比較的弱いパルスであるが、後ほど、ボブに戻る前にアリスで減衰された強いパルスになり得る。光パルスP1及びP2は、PM220に向かって光学システムの入力/出力端208Bを出て行く。PM220は、パルスが変調されずに通過可能なようにゲートされている。パルスP1及びP2は、次に、光ファイバ240越しにアリスへ送られる。パルスP1及びP2は、続いてVOA264を通過していき、そこでは、必要であればパルスを減衰可能である。次に、パルスは、PM266を通過し、ファラデーミラー270で反射され、再度PM266に送り返される。
PM266を介したパルスP1及びP2の一方の通過に際して、PMはパルスの1つ−例えば、P1−を変調して、位相変調パルスP1’を形成する。これは、コントローラ288によって行われ、コントローラ288では、パルスP1がPM266を通過する際に、PM266を短時間で駆動させる間合いの取れたゲート信号S1(すなわち、パルス間のタイムセパレーションよりも小さい)を送信する。次に、パルスP1及びP2は、VOA264を通って送り返され、そこでは、必要であれば、光子信号(すなわち、1以下の平均光子数を有する光パルス)がボブ及びアリスの間で確実に交換されるように、パルスを減衰してもよい。
次にパルスは、光子信号としてボブに戻され、PM220に渡される。次に、PM220は、変調パルスP2’を形成するために、選択位相変調値の1つを用いて、ランダムにパルスの1つ−例えば、残りの非変調パルスP2−を変調するよう指示される。これは、コントローラ248が、PM220に間合いの取れたゲート信号S2を提供することにより実行することができる。ゲート信号S2は、パルスP2がPM220を通過する短い時間の間に、位相変調器を駆動させるものである。
今や変調されたパルスP1及びP2は、光学システム206に向かい続ける。光学システム206は、結合パルスP3を形成するためにパルスを結合し、結合パルスP3は、検出器出力端208Cから出てSPD部216に向かう。SPD部216は、結合パルスP3を受信し、コントローラ248に信号を出力する。信号は、PM266,206によって、各々パルスP1,P2に伝えられる相対位相に対応している。一実施例では、干渉が強めあうものか弱めあうものかに基づいて、検出器216A及び216Bの1つが干渉されたパルスP3を受け取る。与えられた位相が強めあうものでも弱めあうものでもなければ、パルスP3は、等確率でいずれかの検出器においてワインドアップする。
一旦、所望の光子信号数が交換されると、標準的な技術を用いて鍵を得ることができる。例えば、アリス及びボブにより、それらの測定基準を公開で比較し、同じ測定基準に対応する測定(ビット)のみを保持する。これにより、ふるいにかけられた鍵が形成される。その後、アリス及びボブは、盗聴者イブの存在を検査するために残りのビットの集合を選択して、その後廃棄する。ボブ及びアリスの間に送信される弱い光パルスを妨害あるいは測定しようする、イブの光ファイバ240上における盗聴行為は、交換される光子の量子性により必然的に鍵にエラーを導入してしまう。ふるいにかけた鍵に、盗聴者イブの存在によるエラーがない場合には、送信は安全だと考えられ、量子鍵が確立される。
<最適なシステム動作を維持する方法>
図2は、図1のQKDシステム200のような、QKDシステムの最適なシステム動作を維持するための方法を示すフロー図300である。この方法は、下記に述べる方式によって、レーザゲート・スキャン及びレーザゲート・ディザの両方を実行する。
302において、鍵交換プロセスは、コントローラ248によって開始される。コントローラ248は、時分割された光パルスP1,P2がボブからアリスに送られるように光パルス204を放射するために、レーザ202に対してレーザゲート信号S0を送出する。このプロセスは、上述したように、コントローラ288がPM266に対して、ゲート信号S1を介してパルスの一つを位相変調するように指示すること、パルスをボブに戻すこと、残りのパルスを変調すること、変調パルスを結合すること、及びSPD部216において結合されたパルスP3を検出すること、を含んでいる。
304では、レーザゲート・スキャンが実行される。これは、タイミング値の選択範囲R1にわたってレーザゲート信号S0のタイミング(例えば、到着時間T)を変化させることで、最適な光子カウントをもたらす最適なゲート・タイミング(到着時間)TMAXを確立することを含む。一実施例では、最適な光子カウントは、SPD部216により検出された、交換された光子信号の最大光子カウント数NMAXである。他の実施例では、最適な光子カウントは、所定の間隔におけるSPD部216からの「ダブルクリック」数に対するその同じ時間間隔における全光子カウント数NTの最大である。ダブルクリックは、例えば、ダークノイズもしくはSPD部216の2つの別個のSPDにおいて検出された2つの光子から生じる。
SPD部216が2つの検出器216A及び216Bを含む場合、SPD部に生じるドリフト(例えば、熱ドリフト)が、2つのSPDが共にドリフトするように、SPDの216A及び216Bに実質的に同程度に影響を与えるだろうと推定するのは、概してよいことである。
図3は、実施例中のレーザゲート・スキャンの結果の例示プロットであり、最大光子カウント数Nは、最適な光子カウントとして測定される。図3のプロットにおいて、Y軸は、所定のレーザゲート・スキャン時間Tに関連する、SPD部216によって得られた光子カウント数Nである。X軸は、最大光子カウント数NMAXを得るために変化する、レーザ202でのレーザゲート信号S0の相対時間(例えば、到着時間T)を示す。
本発明の文脈上において、最大光子カウント数NMAXは、最適なシステム性能に対応している。なぜなら、最大光子カウント数NMAXは、暗電流カウントを増加させることなく、最高のデータ転送レート及び最高の光子信号感度レベルvsタイミングに対応しているからである。同様に、本発明の一実施例では、下記に説明するように、最適な光子信号は、レーザゲート・ディザリングを可能とするスムーズな検出器応答を維持しながら、光子パルスの比をダーク・イベント・パルスに最適化する。
図3の曲線は、タイミング値T(X軸)の選択範囲R1にわたってレーザゲート信号S0の到着時間Tをインクリメントすることによって得られる。一実施例では、到着時間Tは、基準、例えば、コントローラ248によって提供されたクロック基準時間に対して、レーザゲート信号の前端の位置に対応している。
一旦TMAX及びNMAXが決定されると、次にプロセスは306に移行し、レーザゲート・スキャンが停止される(すなわち、オフされる)。
308では、レーザゲート・ディザリングが実行される。これは、レーザゲート信号S0のタイミング(例えば、到着時間T)及び/又はパルス幅Wを最大(最適)到着時間TMAX辺りの選択されたタイミング範囲R2内で少量だけ繰り返し変更することを含む(すなわち、レーザゲート信号は「ディザ」される)。そして、必要であれば、到着時間Tを元の最適値TMAXから新しい最適値T’MAXにシフトして、光子カウントNが最大値NMAX(又は、別の場合には、新しい最大光子カウントN’MAX)に維持されることを含む。なお、選択範囲R2は、R1より狭く、TMAXについての比較的小さな範囲を囲むように選択される。さらになお、上述したように、任意のレーザゲート幅スキャニング及びディザリングを実行してもよい。
一実施例では、タイミング範囲R2は、セキュリティ・アタッカ(例えば、イヴ)がタイミングをずらして好ましくない配置に持っていくことを妨げるくらい小さく、しかもディザリング・プロセスが成功する、すなわち、光子カウントNを最大値NMAXに保つくらい大きくなるように選択される。
図3を再び参照すると、曲線上の4個のデータ・ポイントd1,d2,d3及びd4は、例示のために強調されている。データ・ポイントd1が最初に計測され、次により大きな到着時間Tに関連したデータ・ポイントd2が計測されると想定する。d2に関連した光子カウント数がd1に関連した光子カウント数より少ないため、レーザゲート信号S0の到着時間Tは減少している。データ・ポイントd1に関連したレーザゲート信号位置に対する光子カウント数は、再測定される。d1において、第2データ・ポイントに関連する光子カウント数Nは、データ・ポイントd2に関連する光子カウント数より高いため、到着時間Tはさらに減少し、光子カウントが測定される。この結果はデータ・ポイントd3であり、それはデータ・ポイントd1に対する光子カウントより多い光子カウントを有している。到着時間Tはこのようにして再び減らされ、データ・ポイントd4に関連したより小さな光子カウントをもたらす。この計測はd3のための計測より少ないため、レーザゲート信号S0の到着時間Tは増加するが、それほど多くはなく、データ・ポイントd2に関連した値に戻る。
この方法では、レーザゲート信号タイミングは、最大(又はほとんど最大の)光子カウント数に集束するまで、往復的に変更される(「ディザ」される)。このようにして、SPD部216の通常動作中は、レーザゲート・ディザ・プロセスが単一光子感度を高く保つ。一実施例では、レーザゲート・ディザリングは定期的に、例えば毎秒実行される。一実施例では、このレートは、受信された単一光子カウント数に比例している。
310では、別のレーザゲート・スキャンを開始することで、レーザゲート信号S0のオート・キャリブレーションを選択実行することが提示されている。このようなオート・キャリブレーションが望ましい又は必要とみなされた場合には、方法は312に移行する。312では、レーザゲート・ディザはオフされ、プロセスは304のレーザゲート・スキャンに戻って、レーザゲートタイミング及び/又はレーザゲート信号幅に対してアップデートされたキャリブレーションを実行する。それによって、新しい最適な到着時間TMAX及び/又は最適なパルス幅WMAXを見つけだす。このアップデートされたキャリブレーションは、様々な理由、例えば、環境における変化の検出や通常のシステムドリフトのために実行が必要とされる。
一実施例では、QKDシステムのオート・キャリブレーションは、下記の条件のいずれかが生じると実行される。すなわち、a)光子カウントレベルにおける統計上の制限外の変化、b)所定量、例えば0.5℃を越えた周囲温度の変化、c)光子カウントレベルの変化の前にペンディング中のイベントのメッセージが送られるように、スイッチング・ネットワーク・エレメントを通過するように光経路がa)とは異なる構成に変化した場合、d)周知の1日の間の温度サイクルに起因する日々のスケジュール、及びe)要不要に関係なく、例えば毎時といった固定時間ベースの場合、である。
レーザゲート・スキャンを実行するに先立って、レーザゲート・ディザをオフする必要が生じる。なぜなら、これら2つのプロセスは互いに干渉し得るからである。具体的には、レーザゲート・スキャンが、レーザゲート信号のタイミング又は幅をスムーズに(すなわち、インクリメンタルに)増加させようとするのに対して、レーザゲート・ディザは、最大光子カウント数に留まるために小さなインクリメントにわたって往復的に変数を調整しようとする。この結果、これら2つの競合プロセスは、偽りの結果を作り出す可能性がある。このようにして、304のレーザゲート・スキャン中のレーザゲート信号パラメータのスキャン及びアップデートに続いて、レーザゲート・ディザが自動的に(又は、別の例として、手動で)オンに戻される。
もし、オート・キャリブレーションを実行する要求やその必要がない場合は、方法は、レーザゲート・ディザ・プロセス308に留まり、上述したように、例えば毎秒程度繰り返される。定期的なレーザゲート・ディザ・プロセスでは、光子カウントをNMAXに維持するために、又は別の例として光子カウントを新しい最大値N’MAX,N”MAX等に維持するために、通常はTMAXの値がわずかに変化するだけである。
明瞭かつ簡潔にするため、本発明では、「最大光子カウント」は、NMAX,N’MAX,又はN”MAX等を意味する。同様に、「最適な到着時間TMAX」は変化可能であり、そのため本発明では、TMAX,T’MAX,及びT”MAX等を意味する。同様に、「最適な光子カウント」は、ここでは一般的にQKDプロセスの最中に光子をカウント(検出)することに基づく性能指数を参照するために用いられる。
一実施例では、一以上の本発明の方法は、少なくともコンピュータによる読みとり可能な媒体250及び289の1つに組み込まれ、少なくともコントローラ248及び288の1つによって実行される。
以上、本特許出願は、2004年3月19日に出願された、米国仮特許出願第60/554,687号から、優先権を主張する。
前述の実施形態においては、理解を簡単にするために様々な実施例において様々な特徴をまとめた。本発明の特徴及び効果の多くは詳細な明細書から明らかであり、それ故、添付の明細書は、本発明の真の趣旨及び範囲に従う開示された装置のそのような特徴及び効果を全て網羅することを意図している。さらに、当技術分野の技術者ならば多くの修正や変更を容易に思いつくであろうから、本発明は、ここで述べた構成、動作、及び実施例に厳密に限定されるものではない。従って、他の実施形態は、添付の特許請求の範囲に含まれる。
本発明の方法の実装に適した双方向型QKDシステムの一例を示す図。 光子信号を交換する際に、光子カウントを最適化するためのレーザゲート信号のスキャニング及びディザリングを実行する、レーザオート・キャリブレーション方法を示すフロー図。 図1に示すようなQKDシステムの単一光子レーザゲート・スキャンの例示プロット。ここで、Y軸は、SPD部からの規則的な時間間隔における光子カウント数Nであり、X軸は、レーザゲート信号のタイミング(到着時間)である。
図面に描かれた様々な構成は単に代表的なものであり、必ずしも実寸通りに描かれていない。強調された部分もあれば、縮小された部分もあり得る。これら図面は、当業者にとって理解及び適切な実施が可能な本発明の様々な実施形態を例示することを意図している。

Claims (14)

  1. 2つの暗号化ステーションと、レーザと、単一光子検出器(SPD)部とを備えた量子鍵配送(QKD)システムのオート・キャリブレーション方法であって、
    a)前記レーザにレーザゲート信号を送信することによってレーザゲート・スキャンを実行し、前記レーザによって生成され、前記2つの暗号化ステーションの間で交換された光子信号に対する前記SPD部からの第1最適光子カウント数に対応する最適到着時間TMAXを決定するために、第1範囲R1にわたって前記レーザゲート信号の到着時間Tを変化させること、
    b)前記最適到着時間TMAXを決定した場合前記レーザゲート・スキャンを終了し、
    c)前記最適到着時間TMAX周りであって前記第1の範囲よりも小さい第2範囲R2にわたって前記到着時間Tを変更することによってレーザゲート・ディザリングを実行して、前記第1最適光子カウント数、又は前記第1最適光子カウント数よりも多い第2最適光子カウント数のいずれかを維持し、
    d)前記システムの環境における変化又はドリフトを検出し、
    e)前記システムの環境における変化又はドリフトを検出した場合は、前記レーザゲート・ディザリングを終了し、新たなレーザゲート・スキャンを実行する、
    オート・キャリブレーション方法。
  2. 前記第1及び/又は第2最適光子カウント数は、
    i)検出された光子の最大数NMAX、又はii)ある時間間隔にわたって検出された全光子カウント数Nを前記時間間隔における前記SPD部によるダブルカウントの数によって除算したの最大、のいずれかである、
    請求項1に記載の方法。
  3. 前記QKDシステムは、プログラム可能なコントローラ及びコンピュータによる読み取り可能な媒体を有しており、前記レーザゲート信号は前記コントローラによって提供され、前記コントローラが前記QKDシステムに指示して前記a)及びe)を実行可能となるように、前記方法は前記コンピュータによる読み取り可能な媒体で具現化されている、請求項1に記載の方法。
  4. 以下の量子鍵配送(QKD)システムのオート・キャリブレーション方法を実行するために、レーザを有する前記QKDシステム内のコンピュータに指示するための指示を具現化するコンピュータにより実行可能なプログラムであって、
    a)前記レーザにレーザゲート信号を送信することによってレーザゲート・スキャンを実行し、SPD部からの最適光子カウント数に対応する最適な到着時間TMAXを決定するために、第1範囲R1にわたって前記レーザゲート信号の到着時間Tを変化させ、
    b)前記最適到着時間TMAXを決定した場合前記レーザゲート・スキャンを終了し、
    c)前記最適到着時間TMAX周りであって前記第1の範囲よりも小さい第2範囲R2にわたって前記レーザゲート信号の前記到着時間Tを変更することによってレーザゲート・ディザリングを実行して、前記光子カウントを最適に維持し、
    d)前記システムの環境における変化又はドリフトを検出し、
    e)前記システムの環境における変化又はドリフトを検出した場合は、前記レーザゲート・ディザリングを終了し、新たなレーザゲート・スキャンを実行する、
    コンピュータにより実行可能なプログラム。
  5. 前記最適な光子カウント数は、
    i)最大光子数NMAX、又はii)ある時間間隔にわたって検出された全光子カウント数Nを前記時間間隔における前記SPD部によるダブルカウントの数によって除算したの最大、のいずれかである、
    請求項に記載のコンピュータにより実行可能なプログラム
  6. コントローラに共に動作可能に連結されたレーザ及びSPD部を有する量子鍵配送(QKD)システムにおいて量子鍵を確立する方法であって、
    前記QKDシステムの暗号化ステーション間で光子信号を交換し、前記光子信号は前記レーザによって生成され、
    下記のa)からf)を実行することによりシステム動作を最適に維持し、
    a)レーザゲート信号の到着時間Tの範囲R1にわたって、前記コントローラから前記レーザにレーザゲート信号を送信することによってレーザゲート・スキャンを実行し、
    b)前記レーザゲート・スキャンから、前記SPD部からの第1最大光子カウント数NMAXに対応する前記レーザゲート信号の第1最適到着時間TMAXを確立し、
    c)前記第1最適到着時間TMAXが確立されると、前記レーザゲート・スキャンを終了し、
    d)前記第1の範囲R1よりも小さく且つ前記第1最適到着時間TMAX周りの第2の範囲R2にわたって前記到着時間Tを変更させることによって、レーザゲート・ディザを実行して、前記第2の範囲R2にわたって、前記第1最大光子カウント数NMAX又は前記第1最大光子カウント数NMAXよりも多い最大光子カウント数N’MAXのいずれかを維持し、
    e)前記システムの環境における変化又はドリフトを検出し、
    f)前記システムの環境における変化又はドリフトを検出した場合は、前記レーザゲート・ディザリングを終了し、新たなレーザゲート・スキャンを実行する、
    前記QKDシステムにおいて前記暗号化ステーション間で交換された光子信号を測定し、
    前記暗号化ステーション間において、光子信号を測定する測定基準を比較し、
    前記暗号化ステーションにおいて同じ測定基準に対応する測定結果を保持し、
    量子鍵を確立するためのふるいにかけられた鍵を形成する、
    方法。
  7. 前記レーザゲート・ディザの実行により、新しい最適な到着時間T’MAXがもたらされる、請求項6に記載の方法。
  8. 前記新たなレーザゲート・スキャンを終了し、
    新たなレーザゲート・ディザを実行する、
    請求項6に記載の方法。
  9. 一連のレーザゲート・ディザが実行されるように、さらに、前記レーザゲート・ディザを定期的に終了する及び繰り返す、請求項6に記載の方法。
  10. 以下の量子鍵配送(QKD)システムのオート・キャリブレーション方法を実行するために、前記QKDシステムの動作を制御するように調整された前記QKDシステム内のコンピュータに指令するプログラムであって、前記方法は、
    光子信号を前記QKDシステムの暗号化ステーション間に送信し、前記光子信号は、レーザでの関連到着時間Tを有するレーザゲート信号に応じて、前記レーザによって生成され、
    複数の到着時間を含む第1範囲R1にわたって到着時間Tを変化させることにより、レーザゲート・スキャンを実行して、前記QKDステーションのうちの1つにおける検出部からの第1最大光子カウント数NMAXに対応する第1最適到着時間TMAXを決定し、
    前記第1最適到着時間TMAXが決定されると、前記レーザゲート・スキャンを終了し、
    前記第1最適到着時間TMAX周りであって前記第1の範囲R1よりも小さい第2範囲R2にわたって前記到着時間Tを変更することによって、レーザゲート・ディザを実行して、a)前記第1最大光子カウント数NMAX、又はb)前記第2範囲R2にわたって前記第1最大光子カウント数NMAXよりも多い第2最大光子カウント数N’MAXのいずれかを維持し、
    前記システムの環境における変化又はドリフトを検出し、
    前記システムの環境における変化又はドリフトを検出した場合は、前記レーザゲート・ディザを終了し、新たなレーザゲート・スキャンを実行する、
    プログラム。
  11. レーザと、単一光子検出器(SPD)部と、前記レーザ及び前記SPD部に動作可能に連結されたコントローラとを備えた量子鍵配送(QKD)システムのオート・キャリブレーション方法であって、
    前記コントローラから送信されたレーザゲート信号で前記レーザを駆動することによって、前記レーザで光子信号を生成し、前記レーザゲート信号は関連レーザゲート信号タイミングTを有しており、
    前記QKDシステムにおいて、暗号化ステーション間で前記光子信号を送信し、
    前記SPD部で第1最適光子カウント数を得ることによって、前記レーザに到着する前記レーザゲート信号の最適な到着時間TMAXを決定するために、レーザゲート・スキャンを実行し、
    前記最適到着時間TMAXが決定されると、前記レーザゲート・スキャンを終了し、
    前記最適到着時間TMAXの周りにおいて前記レーザゲート信号到着時間を周期的にディザリングして、前記第1最適光子カウント数又は前記第1最適光子カウント数よりも多い第2最適光子カウント数のいずれかを維持し、
    前記システムの環境における変化又はドリフトを検出し、
    前記システムの環境における変化又はドリフトを検出した場合は、前記ディザリングを終了し、新たなレーザゲート・スキャンを実行する、
    オート・キャリブレーション方法。
  12. 前記第1及び/又は第2最適光子カウント数は、最大光子カウント数である、請求項11に記載の方法。
  13. 2つの暗号化ステーション、及び前記2つの暗号化ステーションの1つにおけるコントローラに連結されたレーザを備えた量子鍵配送(QKD)システムのオート・キャリブレーション方法であって、前記方法は、
    前記暗号化ステーション間で光子信号を交換する際に、前記暗号化ステーションの1つにおける単一光子検出器(SPD)部からの第1最適光子カウント数に対応するレーザでのレーザゲート信号の第1最適到着時間を確立するために、レーザゲート・スキャンを実行し、
    前記レーザゲート・スキャンを終了し、
    前記SPD部によって前記第1最適光子カウント数又は前記第1最適光子カウント数よりも大きい第2最適光子カウント数のいずれかをもたらすように前記到着時間に僅かな調整を与えるために、前記第1最適到着時間周りの前記レーザゲート信号の前記到着時間を変化させることによって、レーザゲート・ディザ・プロセスを実行し、
    前記システムの環境における変化又はドリフトを検出し、
    前記システムの環境における変化又はドリフトを検出した場合は、前記レーザゲート・ディザリングを終了し、新たなレーザゲート・スキャンを実行する、
    オート・キャリブレーション方法。
  14. 前記第1最適光子カウント数及び/又は前記第2最適光子カウント数は、最大光子カウント数、又はある時間間隔にわたって検出された全光子カウント数を前記時間間隔における前記SPD部によるダブルカウントの数によって除算したの最大、のいずれかである、請求項13に記載の方法。
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