JP2000292820A - 光子数状態発生装置 - Google Patents

光子数状態発生装置

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 発生時刻が既知である一定数の光子を発生す
る装置、更には既知のスケジュールで一定数の光子を発
生する装置を提供する。特に重要な前記一定数は1であ
り、量子暗号通信などに利用できる。 【解決手段】 シグナル光子とアイドラー光子からなる
発生時刻に相関をもつ光子対を発生する光子対源、アイ
ドラー光子の光子数を検出する光子数検出器、光子数検
出器からの光子数の情報に応じてゲート装置をコントロ
ールするコントロール装置、および、シグナル光子の射
出を制御するゲート装置を備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、発生時刻が既知で
ある一定数の光子を発生する装置に関し、更には既知の
スケジュールで一定数の光子を発生する装置に関する。
特に重要な前記一定数は1であり、量子暗号通信などに
利用できる。
【0002】
【従来の技術】量子暗号通信システムでは、光子一つづ
つに情報を載せることで、量子力学的な原理により盗聴
者の発見を可能にする。しかし、もし同じ情報を2つ以
上の光子に載せてしまえば、盗聴者によってそれらの光
子の一部を利用され、盗聴者の存在を検出できない可能
性がある。このように、理想的には最大でも1つの光子
しか含まないパルスを利用する必要がある。このような
パルスとしては、1パルスあたりの光子の平均数μを約
0.1になるように、レーザー光源からの光を減衰器に
よって減衰することが一般に行われている。このように
することで、2つ以上の光子がパルス中に含まれる確率
を1/100に減少できるが、しかしパルス中に1つの
光子が含まれている確率も0.1程度に減少することに
なる。つまり、μ=0.1の場合、10回に1度程度し
か、実際に伝送が行われないことになる。
【0003】このような方法を改善する従来の技術の一
例として、特表平8−505019の、「量子暗号を使
用したキー分配システム及び方法」に記載されているも
のについて、該発明の実施の形態中での図5に相当す
る、図11を用いて説明する。図11において、7は非
線型光学媒質9をポンプするためのポンプ光8を発生す
るレーザーである。非線型光学結晶9では、ポンプ光の
光子一つが確率的に2つの光子を発生するパラメトリッ
ク蛍光対が発生する。そのうちの一つの光子(ここで
は、アイドラー光子5と呼ぶ)は、光検出器およびゲー
トコントロール装置38により検出され、検出した場合
はもう一方の光子(シグナル光子6と呼ぶ)が通過する
ようにゲート装置4を開く。これらの従来技術では、特
表平8−505019の、「量子暗号を使用したキー分
配システム及び方法」の実施の形態にも記載されている
ように、光検出器として光電子増倍管や、逆方向電圧を
越えて能動的クェンチングで用いられる半導体アバラン
シェフォトダイオード(以下、AQ−APD)などが用
いられていた。
【0004】しかし、従来の技術に用いられていた検出
器を光子検出器としてそのまま用いていた場合には、検
出器の反応時間内に複数入射した場合に、複数入射した
ことを検出することができなかった。たとえば、AQ−
APDにおいては、光子がいくつ入射したかによらずパ
ルスの大きさが一定になってしまうため、光子が入射し
たことは検出ができても、入射した光子の数に関する情
報を得ることができなかった。また、光電子増倍管を用
いる場合は、その量子効率ηが最大でも約20%と低
く、2光子検出の効率はηの2乗となるため極めて低く
(4%)、2光子以上の入射を検出することはできなか
った。
【0005】従来技術においては、これらの検出器の使
用を前提としていたため、入射光子数の判定を行うよう
な手段がなかった。
【0006】このため、パラメトリック蛍光から検出器
の反応時間内程度に連続して複数の光子が発生した場合
にも、ゲートを開いてしまい、2光子の状態が射出され
てしまうという問題があった。
【0007】しかし、一方では、2光子が検出器の反応
時間内程度に連続して存在するような「2光子状態」の
生成などは不可能であった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】以上述べたように、従
来の技術においては、検出器が入射光子数を検出するこ
とができずまたその入射した光子数を判定するような手
段を持たなかったため、光子対が光子検出器の反応時間
内に連続して発生していたような場合にもゲートを開い
てしまい、検出器の反応時間内に2つまたはそれ以上の
光子が含まれるような状態が射出されてしまうという欠
点があった。
【0009】また、従来の方法においては、一つのパル
ス内部において複数の光子を正確に発生させることがで
きなかった。
【0010】またパルス内部での光子発生のタイミング
を制御することはできなかった。
【0011】この発明は、このような問題点を解消する
ためになされたもので、検出器の反応時間内に相関のな
い2つまたはそれ以上の光子が含まれることを抑制し、
また、一つのパルス内部において相関を有する複数の光
子を正確に発生させ、また、パルス内部での光子発生の
タイミングを制御することが可能なような装置を実現す
ることを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】この発明に係る光子数状
態発生装置は、シグナル光子とアイドラー光子からなる
発生時刻に相関をもつ光子対を発生する光子対源と、ア
イドラー光子の光子数を検出する光子数検出器と、光子
数検出器からの光子数の情報に応じてゲート装置をコン
トロールするコントロール装置と、シグナル光子の射出
を制御するゲート装置とを設けたものである。
【0013】また、光子対を発生する光子対源として、
ポンプ光光源と、ポンプ光光源からのポンプ光が入射す
る非線型光学媒質を設けたものである。
【0014】また、ポンプ光が入射する非線型光学媒質
として、ポンプ光と、非線型光学媒質の光学軸のなす角
度が、そのチューニングカーブがある特定の単一波長a
に対応する直線に接するような角度に設定された非線型
光学結晶を設けたものである。
【0015】また、ポンプ光が入射する非線型光学媒質
として、ポンプ光と、非線型光学媒質の光学軸のなす角
度が、そのチューニングカーブがある特定の2つの波長
a,bに対応する直線に接するような角度に設定された
非線型光学結晶を備えたものである。
【0016】また、ポンプ光が入射する非線型光学媒質
として、導波路型の非線型光学媒質を備えたものであ
る。
【0017】また、ポンプ光が入射する非線型光学媒質
として、擬似位相整合型非線型光学媒質を備えたもので
ある。
【0018】また、光子数検出器からの光子数の情報が
一定の範囲のものを分別する分別部を備えたものであ
る。
【0019】また、入射光子数に応じて出力パルスの高
さの変化する信号を出力する光子数検出器を備え、コン
トロール装置に、光子数検出器からの出力パルスの高さ
がある一定範囲のものを分別する波高分別部を備えたも
のである。
【0020】また、光子数検出器からの光子数の情報
が、光子数検出器に入射した光子数が1つである場合を
分別する分別部を備えたものである。
【0021】また、光子数検出器からの出力パルスの高
さが、光子数検出器に入射した光子数が1つである場合
の高さに相当するものを分別する波高分別部を備えたも
のである。
【0022】また、コントロール装置にクロック発生部
および、そのクロックによって規定される一定時間内に
特定の回数を下回る回数のみゲート装置を開閉する開閉
回数判定部を備えたものである。
【0023】また、コントロール装置にクロック発生部
および、そのクロックによって規定される一定時間内
に、最初の光子数検出器からの信号に対してのみゲート
装置を開閉する開閉回数判定部を備えたものである。
【0024】また、アイドラー光子の射出を制御するゲ
ート装置に、複数のシャッターを備えたものである。
【0025】また、光子対から発生したアイドラー光子
を、その光子の射出を制御するゲート装置に到達させる
光ファイバーを備えたものである。
【0026】
【作用】この発明においては、光子源において発生し
た、発生時刻に相関をもつシグナル光子とアイドラー光
子からなる光子対の内、光子数検出器によってアイドラ
ー光子の光子数を検出し、光子数検出器からの光子数の
情報に応じてゲート装置をコントロールすることによっ
て、アイドラー光子に含まれる光子数を制御するもので
ある。
【0027】また、ポンプ光光源からのポンプ光を入射
させ、非線型光学媒質によって発生する発生時刻に相関
をもつ光子対をアイドラ光子とシグナル光子として用い
る。
【0028】また、ポンプ光が入射する非線型光学媒質
の設置に当たり、ポンプ光と、非線型光学媒質の光学軸
のなす角度を、そのチューニングカーブがある特定の単
一波長aに対応する直線に接するような角度に設定す
る。
【0029】また、ポンプ光が入射する非線型光学媒質
の設置に当たり、ポンプ光と、非線型光学媒質の光学軸
のなす角度が、そのチューニングカーブがある特定の2
つの波長a,bに対応する直線に接するような角度に設
定する。
【0030】また、ポンプ光を導波路型の非線型光学媒
質に入射する。
【0031】また、ポンプ光を擬似位相整合型非線型光
学媒質に入射する。
【0032】また、光子数検出器からの光子数の情報が
一定の範囲のものをコントロール装置の分別部で分別す
る。
【0033】また、入射光子数に応じて出力パルスの高
さの変化する信号を出力する光子数検出器からの信号
を、コントロール装置に備えた波高分別部によって、出
力パルスの高さがある一定範囲のものを分別する。
【0034】また、光子数検出器からの光子数の情報
が、光子数検出器に入射した光子数が1つである場合を
分別する。
【0035】また、光子数検出器からの出力パルスの高
さが、光子数検出器に入射した光子数が1つである場合
の高さに相当するものを分別する。
【0036】また、コントロール装置のクロック発生部
からのクロックによって規定される一定時間内に特定の
回数を下回る回数のみゲート装置を開閉する。
【0037】また、コントロール装置のクロック発生部
からのクロックによって規定される一定時間内に、最初
の光子数検出器からの信号に対してのみゲート装置を開
閉する。
【0038】また、アイドラー光子の光子の入射を光子
検出器によって検出し、クロック発生器からのクロック
によって規定される一定時間内に特定の回数を下回る回
数のみシグナル光子の射出を制御するゲート装置を開閉
する。
【0039】また、アイドラー光子の射出をゲート装置
の複数のシャッターによって制御する。
【0040】また、光子対から発生したアイドラー光子
を、光ファイバーを用いてその光子の射出を制御するゲ
ート装置に到達させる。
【0041】
【発明の実施の形態】実施の形態1 図1は、この発明の一実施の形態の全体構成図である。
この実施の形態では、検出器の分解時間τ以内に2光子
が密集して存在しないような、単一光子状態を発生させ
る装置である。
【0042】(構成の説明)図1において、1は発生時
刻に相関をもつ光子対を発生する光子対源で、2はアイ
ドラー光子5を検出する光子数検出器、3は光子数検出
器からの光子数の情報に応じてゲート装置4をコントロ
ールするコントロール装置である。ゲート装置4はシグ
ナル光子6の射出を制御する。光子対源1は、非線型光
学媒質9と、それをポンプするポンプ光8の光源7から
なっている。非線型光学媒質9で発生したアイドラー光
子5は、レンズ15によって、目的のアイドラー光子を
選択的に透過させるフィルタ17を通しながら光子数検
出器2に集光される。光子数検出器2からは、一度に入
射する光子数に応じて波高の異なるパルスが出力され
る。そのパルスの波高が、入射光子数が1光子の時の
み、波高分別部12はゲート装置制御部13をトリガ
し、そのトリガによってゲート装置制御部13は、一定
の時間ゲート装置4を開く。
【0043】一方、シグナル光子6は、レンズ15によ
って集光され、シグナル光の波長2λの光子を選択的に
透過するフィルタ16を通過しながら、光ファイバ10
へと集光される。14は、光ファイバへ外部からの光を
効率的に入射するための、微動装置である。光ファイバ
10は、以上のような手順によりアイドラー光子5が検
出器2に入射してから、ゲート装置4が制御されるまで
に必要な時間の間、シグナル光子6がゲート装置4に到
達するのを遅延させるために用いられる。
【0044】(光子対発生器の説明)非線型光学媒質9
では、ダウンコンバージョンによってポンプ光8の波長
λの2倍の波長2λをもつアイドラー光子5とシグナル
光子6が発生する。本実施の形態では、ポンプ光源7と
して351.1nmの波長をもつアルゴンレーザーを用
いている。このとき、アイドラー光子5とシグナル光子
6は、互いに発生する光子のエネルギーの和が、35
1.1nmの波長の光子のエネルギーに等しい対、つま
りそれぞれ702.2nmの波長の光子としてそれぞれ
発生する。
【0045】特願平9−353078の「光子ビーム発
生装置」に詳しく記載されているように、非線型光学媒
質の光学軸を、ポンプ光に対してある特定の角度に設定
することにより、発生するアイドラ光子5とシグナル光
子6を、ビーム状に、かつ、高効率で発生させることが
可能である。図2に、β-Barium-Boron-Oxcide(BB
O)結晶の光学軸が、ポンプ光に対して50.4度の角
度に設定されている場合のチューニングカーブを示す。
図2において、横軸は発生している光子の波長を、縦軸
は、ポンプ光の入射方向に対する光子の出射方向を示し
ている。図に見られるように2つのチューニングカーブ
が波長702.2nmに対応する直線に接している。こ
の条件においては、それぞれ波長702.2nmの蛍光
対がそれぞれプラス3度とマイナス3度の方向にビーム
状に射出される。このような非線型光学媒質を用いるこ
とにより、ポンプ光の入射パワーに対して効率よく光子
対を発生しており、結果として同等のレートで単一光子
を発生する場合に、装置の消費電力を低く押さえること
ができている。
【0046】ここでは発生時刻に相関をもつ光子対の発
生方法としてパラメトリック蛍光対を用いたが、もちろ
ん他の方法によって発生することも可能である。たとえ
ば、励起状態からのカスケード放出過程などを用いるこ
とができる。
【0047】(光子数検出器の説明)この実施の形態で
は光子数検出器として、Boeing社の開発したVisual Lig
ht Photon Counter(以下VLPC)を用いている。こ
のVLPCは、Applied Physics Letters 1999年2月1
5日号に掲載の、Jungsang Kim, Shigeki Takeuchi, Yo
shihisa Yamamoto, and Henry H. Hogueらによる「Mult
i-photon Counting using Visible Light Photon Count
er」と題された論文に詳しく記述されているように、高
い量子効率で、いくつの光子が入射したのかを検出可能
である。
【0048】図3を用いて、この検出器に多数個の光子
が入射した時の動作を説明する。図3において、横軸は
時間を、縦軸はVLPCからの出力パルスを示す。ま
た、グラフは、上からそれぞれ、(a)1光子だけの入
射、(b)2光子の同時入射、(c)2光子が3nsの
間隔で入射、(d)2光子が5nsの間隔で入射した場
合の出力パルスを示している。このように、2光子同時
入射時には、パルス高さが1光子入射の約2倍になって
いる。
【0049】図4は、検出器に入射した光子数が1光子
の場合と2光子の場合それぞれについて、パルス高さの
分布を調べたものである。2光子入射は、パラメトリッ
ク蛍光対を用いて行われたが、光学的な調整の問題で、
発生した光子対の光子両方をVLPCに入射できてはい
ない。グラフにおいて、10mV以下の部分は、ノイズ
であり、37mVを中心としたピークが1光子検出に、
74mVを中心とするピークが2光子検出に相当する。
ちなみに、VLPCは、その構造上、2個以上の光子が
入射した場合、その個数にほぼ比例した高さの検出パル
スを出力する。
【0050】(コントロール装置の具体的構成と説明)
光学的な調整の問題等を補正した評価では、この検出器
からの波高が10mVから56mVの範囲だけを「1光
子検出」と判断した場合、VLPCを用いた光子数検出器の
1光子入射に対する量子効率75%の場合、が2光子入
射にも関わらず「1光子」と判断してしまう確率は35
%程度であった。分別部12では、波高分析器を用い
て、このような波高の信号を光子数検出器から入射され
た場合のみに、ゲート装置制御部をトリガする。そのト
リガに従い、ゲート装置を開閉する。ゲート装置の開い
ている時間は、検出器の分解時間程度が望ましく本実施
の形態では2nsから5ns程度であることが望まし
い。
【0051】前記の2光子を1光子と誤判断する確率
は、VLPCを用いた光子数検出器の量子効率をさらに
高めることにより改善することができる。このような検
出器では、、Applied Physics Letters 1999年2月22
日号に掲載の、Shigeki Takeuchi, Jungsang Kim, Yosh
ihisa Yamamoto, and Henry H. Hogueらによる「High q
uantum-efficiency single-photon counting system」
に記載されている様に、90%近くまで量子効率を改善す
ることが可能であり、その場合には2光子を1光子と誤
判断する確率を18%以下に押さえることが可能であ
る。
【0052】このような検出器を用いることにより、従
来技術において、「パラメトリック蛍光から検出器の反
応時間内程度で連続して複数の光子が発生し、ゲートを
開いてしまい、2光子の状態が射出されてしまう」とい
った事象を5分の1以下に低減できた。また、従来技術
においては2光子射出を避けるために1パルス当りの平
均光子数を小さく(例えば0.1)していたため、通信
に利用した場合もそれだけ伝送効率が低下していたが、
本実施の形態によれば、1パルス当り平均1個の光子を
射出することができ、伝送効率を高めることができる。
【0053】実施の形態2 実施の形態1においては、発生するシグナル光の波長は
702.2nmであったが、もちろんこの波長は、適切
なポンプ光源用レーザおよび非線型光学媒質を選択する
ことにより任意に変えることができる。例えば、光ファ
イバーを用いた通信に一般に用いられている、1550
nm付近、1310nm付近、また800nm付近の波
長を発生させることももちろん可能である。
【0054】実施の形態1(図2)に示した光子対の発
生方法は、波長が等しく角度の広がりの小さい光子対ビ
ームを得るのに適した方法であるが、別の目的に対して
は、BBO結晶の光学軸方向を変えることにより、波長
の異なる光子対を得ることもできる。この場合には、図
2の2つのチューニングカーブはそれぞれ異なる波長に
対応する直線に接する。この場合にも、光子の取り出し
方向は、図2に示したチューニングカーブの放物線の頂
点に相当する角度で取り出す。この条件によれば、一般
に円錐状に広がる光子が一本のビームにまとまり、分布
密度の高い光子ビームが得られる。
【0055】本発明のこのようなその他の実施の形態と
しては、図1において、ポンプ光源7として半導体励起
Yagレーザーのアップコンバージョンレーザーを用い
て532nmのポンプ光8を発生させ、シグナル光子6
として1310nmの光子を、アイドラー光子5として
896nmの光子を発生させる装置がある。この時、特
願平9−353078の「光子ビーム発生装置」に詳し
く記載されているように、非線型光学媒質の光学軸のな
す角度を、そのチューニングカーブがそれぞれ1310
nmと896nmで接するような角度に設定し、光子対
の発生効率を高めている。また、このようにアイドラー
光子の波長を可視光の波長に近い近赤外域に設定するこ
とにより、光子数検出器2の量子効率が高い状態で光子
数の検出が可能になっている。
【0056】このような構成により、光ファイバー中で
の伝送損失の小さい1310nm付近の光子を、検出器
の分解時間τ以内に2光子が密集して存在しないように
して発生させることが可能になった。また、本実施の形
態においては、結晶の角度を上記のように設定すること
により効率よく光子対を発生させることが可能になり、
また、アイドラー光子の光子数の高い検出効率を維持す
ることが可能になっており、結果として装置の消費電力
を減少することができた。
【0057】実施の形態3 本発明のその他の実施の形態を図5に示す。この実施の
形態において、7はポンプ光源、18はポンプ光を導波
させる光ファイバ、19は導波路型非線型媒質、20は
導波路型非線型光学媒質19から発生した蛍光対とポン
プ光とを分別する導波路型フィルタ、21はポンプ光の
射出口、22は蛍光対を2つの分岐に分別する導波路型
フィルタである。
【0058】この実施の形態では、パラメトリック蛍光
対は導波路型非線型光学媒質19において発生する。蛍
光対は、それぞれ縦、横の偏光を持っており、偏光ビー
ムスプリッターとして動作する導波路型フィルタ22に
おいて、そのうちの一方の偏光をもつものが光子数検出
器2へ、もう一方が光ファイバ10へと伝達される。
【0059】このような構成により、装置を小型化する
ことが可能になり、また、光学的アライメントが不要に
なった。
【0060】この実施の形態では、非線型光学媒質とし
て、導波路型非線型光学媒質19を用いる。日本物理学
会講演概要集第53巻第2号第2分冊341ページの佐
中らによる「光導波路型非線型素子による2光子相関現
象I」によって述べられているように、擬似位相整合型
の導波路型非線型媒質では、使用するポンプ光と発生す
る光子が平行に発生するような条件を満たすような非線
型性を、擬似位相整合により得ることが可能になる。
【0061】これにより、ポンプ光と発生光子の波長を
任意に選択することが可能になった。
【0062】実施の形態4 その他の実施の形態として、図3〜4に示した実施の形
態1においての光子数検出器として、複数の光子検出器
を組み合わせて構成した場合を図6に示す。図6におい
て、23、24、25は50:50の分割比をもつ導波
路型ビームスプリッタ、26から29は光子検出器であ
る。光子検出器26から29としては、光子の入射は検
出可能であるが入射した光子数は分別できないような検
出器を用いても良い。たとえば、入射した光子数アバラ
ンシェフォトダイオードをガイガーモードで駆動した、
例えばセイコーEG&G製のSPCM(Single Photon
Counting Module)−AQを用いることが可能である。
【0063】光ファイバを伝播してきた光子は、ビーム
スプリッタ23から25を経る間に、光子検出器26か
ら29に対してそれぞれ4分の1の確率で入射する。こ
のため、例えば検出器の反応時間内に2光子が入射した
場合も、3/4の確率で2つの検出器が応答し、2光子
として区別することができる。
【0064】検出器26から29からの検出信号は、そ
のままパラレル信号として図3の分別部12に伝達され
てもよいし、適当な形で圧縮してシリアル信号として伝
達されてもよい。また、各検出器の後段に論理回路を組
み込むことにより、光子数検出器と分別部12を一体化
することも可能である。
【0065】また、ここでは一例として検出器を4つ並
列に用いる場合を示したが、任意の個数の検出器を用い
てもよい。一般に、N個の検出器を並列で利用し、それ
らの検出器に等しい確率で光子が入射するようにビーム
スプリッターを設置した場合、2光子入射の検出確率は
(N−1)/Nで与えられる。
【0066】また、この実施の形態ではビームスプリッ
ター23から25には、50:50のビームスプリッタ
を用いたが、これは各検出器の量子効率などに応じて適
当な分割率のビームスプリッターを用いてもよい。
【0067】また、光子を並列に設けられた複数の検出
器で受光する方法としては、ここではビームスプリッタ
ーを用いて光路を複数に分割する方法を用いたが、例え
ば受光面を隣接して設置できるような場合には、レンズ
等を用いて、それら複数の光子検出器によってそれぞれ
均一な検出率で検出されるようにしてもよい。
【0068】実施の形態5 その他の実施の形態として、図1の判別部12におい
て、光子数検出器からの検出信号が、光子が2つ入射し
た場合に相当する成分のみを切り出すこともできる。こ
の場合、ゲートからは、検出器の反応時間内に光子が2
つ含まれるような状態が射出されることになる。もちろ
ん、光子数N個の場合を切り出すことは可能であるし、
2つ以上の光子が含まれるような状態や、偶数個の光子
数状態など任意の組みあわせを発生させることも同様に
して可能である。
【0069】実施の形態6 その他の実施の形態として、図1におけるゲート装置4
にシャッターを2つ備えたものを図7に示す。図7にお
いて、10はシグナル光子のゲート装置への到達時刻を
遅延させるための光ファイバ、30、31は電気光学素
子、32から34は偏光板、35はノットゲート、36
は遅延器、13はコントロール装置である。このとき、
偏光板33および34は、偏光板32を通過した光の偏
光に対して最大の透過率を持ち、それと直交する偏光を
もつ光は透過しないように設定する。また、電気光学素
子30と31は、与えられる制御信号の論理が1であれ
ば偏光を90度回転し、0であれば偏光を回転しないも
のとする。
【0070】ゲート装置はできるだけ、光子が存在して
いる間のみ開の状態を保ち、それ以外の間は閉であるこ
とが望ましい。しかし、電気光学素子単体では、そのゲ
ート時間はその電気光学素子の繰り返し応答時間によっ
て規定される時間以下には設定できなかった。この実施
の形態は、シャッターを2つ備えることにより、シャッ
ターの繰り返し応答時間より短時間でのゲート操作を実
現した。
【0071】このゲート回路の動作を、図8を用いて説
明する。図8において、横軸は時間をあらわす。一番上
のグラフは、ゲート操作部に目標とする光子数の状態が
到達している確率を、グラフAは、図7のA点での信号
を、グラフBは同様に図7のB点での信号の状態を表
す。Aはコントロール装置からの制御信号そのものと考
えてよい。電気光学素子31は偏光回転子33、34と
の組み合わせにより論理0が入力されているときは光子
を透過させ、また論理1が入力されているときは光子を
遮蔽する。
【0072】電気光学素子30も、偏光子32、33と
の組合せにより同様に働く。
【0073】図8のグラフAの時刻T0における状態の
様に、コントロール装置からの制御信号は常時は1に設
定する。この場合、電気光学素子31によって、ゲート
装置としては光子を透過させない。このとき、電気光学
素子30には、ノットゲート35によって論理0が入力
されており、光子を透過させる。
【0074】コントロール装置13は、偏光を光子がゲ
ート操作部に到達すると予測される直前の時刻T1に電
気光学素子31が開になるように、出力の論理を1から
0に変化させる。このとき、遅延器36の働きにより、
電気光学素子30は論理0のままである。この時、光子
はゲート装置を透過可能になっている。この状態は遅延
機によって設定された時間の間継続する。その遅延の
後、T2において電気光学素子への論理が1にフリップ
し、電気光学素子30部分を光子は透過できなくなる。
時刻T3で、制御信号は再び0から1へと変化し、電気
光学素子31は閉の状態に遷移し、T4で初期状態に戻
る。
【0075】以上のような構成により、個々の電気光学
素子の応答時間より短い時間だけゲート装置を開くこと
が可能になり、必要な光子のみを選択的に射出すること
が可能になった。
【0076】実施の形態7 この発明のその他の実施の形態を図9に示す。図9にお
いて、37はコントロール装置に供給するクロックを発
生するクロック発生部である。この実施の形態の動作
を、図10を用いて説明する。図10において、横軸は
時間を表す。グラフCは図9の点Cにおいて観測したク
ロック信号、グラフDは図9のD点において観測した、
光子数検出器12からの信号、グラフEはコントロール
装置13からのゲート制御信号、グラフFはゲート装置
4を経たのち、光ファイバ11において観測される光子
の分布である。
【0077】グラフDに見られるように、光子数検出器
2からは、その時点での入射光子数に応じた波高をもつ
信号が常に出力されている。波高分別部12は、一度に
一つの光子の入射に対応した波高を選択する。コントロ
ール装置13では、クロック立ち上がり後最初に入力さ
れる波高分別部からの信号に対してのみ、ゲート装置4
を開く(グラフE)。結果として、光ファイバ11から
はグラフFに見られるようなほぼ一定の間隔で単一の光
子が射出される。
【0078】この実施の形態においては、波高分別部1
2は光子が光子数検出器2の感度時間内に1つだけの状
態を選別したが、もちろん2つまたはそれ以上の光子数
に対応した状態を選別することも可能である。これによ
り、一定間隔に近い間隔をおいて、多光子数状態を発生
させることが可能になる。発生する光子対の数を増やせ
ば、この間隔をさらに一定に近づけることが可能であ
る。
【0079】実施の形態8 実施の形態7においては、一定時間間隔内に1度だけゲ
ート装置を開いたが、一定時間間隔内にN回だけゲート
装置を開くことも可能である。このようにすれば、一定
時間内にN個づつ光子を含むような状態を生成すること
ができる。この場合も、発生する光子対の数を増やすこ
とによって、N個の光子がある一定間隔で繰り返し発生
しているような状態を生成することが可能になる。
【0080】
【発明の効果】以上のようにこの発明においては、発生
時刻に相関をもつ光子対を発生する光子対源、そのうち
一方の光子を検出する光子数検出器、光子数検出器から
の光子数の情報に応じてゲート装置をコントロールする
コントロール装置を備えることにより、検出器の応答速
度に関わらず、任意の光子数状態を発生することができ
る。
【0081】また、光子対を発生する光子対源として、
ポンプ光光源と、ポンプ光光源からのポンプ光が入射す
る非線型光学媒質を備えることにより、任意の光子数状
態を効率よく発生することができる。
【0082】また、非線型光学素子を適切に調節するこ
とにより、さらに光子数状態を効率よく発生することが
できる。
【0083】また、非線型光学媒質として、導波路型の
非線型光学媒質を備えることにより、光学的な調整が不
要になり、取り扱いを容易にすることができる。
【0084】また、コントロール装置にクロック発生部
および、そのクロックによって規定される一定時間内に
特定の回数を下回る回数のみゲートを開閉する開閉回数
判定部を備えることにより、一定時間間隔で光子数状態
を発生することができる。
【0085】また、ゲート装置にシャッターを複数備え
ることにより、シャッター自体の繰り返し周波数よりも
非常に短い時間でのゲートを実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の一実施の形態の全体構成図であ
る。
【図2】 非線型光学媒質で発生する光子の波長と放出
角度の関係を示す図である。
【図3】 この発明の一実施の形態で使用する光子数検
出器の、入射光子と出力信号の関係を示す図である。
【図4】 この発明の一実施の形態で使用する光子数検
出器の、入射光子数と出力信号の高さの関係を示す図で
ある。
【図5】 この発明の一実施の形態の全体構成図であ
る。
【図6】 この発明の一実施の形態で使用する光子数検
出器の構成図である。
【図7】 この発明の一実施の形態で使用するゲート装
置部の構成図である。
【図8】 この発明の一実施の形態で使用するゲート装
置部の動作を説明するための図である。
【図9】 この発明の一実施の形態の全体構成図であ
る。
【図10】 この発明の一実施の形態の動作を説明する
ための図である。
【図11】 従来の技術の一例の全体構成図である。
【符号の説明】
1 光子対源、2 光子数検出器、3 コントロール装
置、4 ゲート装置、5 アイドラー光子、6 シグナ
ル光子、7 レーザー、8 ポンプ光、9 非線型光学
媒質、10 光ファイバ、11 光ファイバ、12 波
高分別部、13 ゲート装置制御部、14 微動装置、
15 レンズ、16 フィルタ、17 フィルタ、18
光ファイバ、19 導波路型非線型光学媒質、20
導波路型フィルタ、21 射出口、22 導波路型フィ
ルタ、23 導波路型ビームスプリッタ、24 導波路
型ビームスプリッタ、25 導波路型ビームスプリッ
タ、26 光子検出器、27 光子検出器、28 光子
検出器、29 光子検出器、30 電気光学素子、31
電気光学素子、32 偏光板、33 偏光板、34
偏光板、35 ノットゲート、36 遅延器、37 ク
ロック発生部、38 光検出器およびゲートコントロー
ル装置。

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シグナル光子とアイドラー光子からなる
    発生時刻に相関をもつ光子対を発生する光子対源、アイ
    ドラー光子の光子数を検出する光子数検出器、光子数検
    出器からの光子数の情報に応じてゲート装置をコントロ
    ールするコントロール装置、および、シグナル光子の射
    出を制御するゲート装置を備えることを特徴とする、光
    子数状態発生装置。
  2. 【請求項2】 光子対を発生する光子対源として、ポン
    プ光光源と、ポンプ光光源からのポンプ光が入射する非
    線型光学媒質を備えることを特徴とする、請求項1記載
    の光子数状態発生装置。
  3. 【請求項3】 ポンプ光が入射する非線型光学媒質とし
    て、ポンプ光と、非線型光学媒質の光学軸のなす角度
    が、そのチューニングカーブがある特定の単一波長aに
    対応する直線に接するような角度に設定された非線型光
    学結晶を備えることを特徴とする、請求項2記載の光子
    数状態発生装置。
  4. 【請求項4】 ポンプ光が入射する非線型光学媒質とし
    て、ポンプ光と、非線型光学媒質の光学軸のなす角度
    が、そのチューニングカーブがある特定の波長a,bに
    対応する直線に接するような角度に設定された非線型光
    学結晶を備えることを特徴とする、請求項2記載の光子
    数状態発生装置。
  5. 【請求項5】 ポンプ光が入射する非線型光学媒質とし
    て、導波路型の非線型光学媒質を備えることを特徴とす
    る、請求項2記載の光子数状態発生装置。
  6. 【請求項6】 ポンプ光が入射する非線型光学媒質とし
    て、擬似位相整合型の非線型光学媒質を備えることを特
    徴とする、請求項2または5に記載の光子数状態発生装
    置。
  7. 【請求項7】 光子数検出器からの光子数の情報に応じ
    てゲート装置をコントロールするコントロール装置に、
    光子数検出器からの光子数の情報が一定の範囲のものを
    分別する分別部を備えることを特徴とする、請求項1か
    ら6のいずれかに記載の光子数状態発生装置。
  8. 【請求項8】 入射光子数に応じて出力パルスの高さの
    変化する信号を出力する光子数検出器を備え、コントロ
    ール装置に、光子数検出器からの出力パルスの高さがあ
    る一定範囲のものを分別する波高分別部を備えることを
    特徴とする、請求項1から6のいずれかに記載の光子数
    状態発生装置。
  9. 【請求項9】 光子数検出器からの光子数の情報が、光
    子数検出器に入射した光子数が1つである場合を分別す
    る分別部を備えることを特徴とする、請求項1から6の
    いずれかに記載の光子数状態発生装置。
  10. 【請求項10】 光子数検出器からの出力パルスの高さ
    が、光子数検出器に入射した光子数が1つである場合の
    高さに相当するものを分別する波高分別部を備えること
    を特徴とする、請求項1から6のいずれかに記載の光子
    数状態発生装置。
  11. 【請求項11】 コントロール装置にクロック発生部お
    よび、そのクロックによって規定される一定時間内に特
    定の回数を下回る回数のみゲートを開閉する開閉回数判
    定部を備えることを特徴とする、請求項7から10のい
    ずれかに記載の光子数状態発生装置。
  12. 【請求項12】 コントロール装置にクロック発生部お
    よび、そのクロックによって規定される一定時間内に、
    最初の光子数検出器からの信号に対してのみゲートを開
    閉する開閉回数判定部を備えることを特徴とする請求項
    7から10のいずれかに記載の光子数状態発生装置。
  13. 【請求項13】 アイドラー光子の射出を制御するゲー
    ト装置として、シャッターを複数備えることを特徴とす
    る、請求項1から12のいずれかに記載の光子数状態発
    生装置。
  14. 【請求項14】 光子対から発生したアイドラー光子
    を、その光子の射出を制御するゲート装置に到達させる
    光ファイバーを備えることを特徴とする、請求項1から
    13のいずれかに記載の光子数状態発生装置。
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