JP2003036168A - 乱数生成装置及び乱数生成方法 - Google Patents
乱数生成装置及び乱数生成方法Info
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- JP2003036168A JP2003036168A JP2001223795A JP2001223795A JP2003036168A JP 2003036168 A JP2003036168 A JP 2003036168A JP 2001223795 A JP2001223795 A JP 2001223795A JP 2001223795 A JP2001223795 A JP 2001223795A JP 2003036168 A JP2003036168 A JP 2003036168A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 従来の乱数生成装置は、光子検出器1及び光
子検出器2の量子効率が等しくない場合があり、十分な
ランダム性を持つ一様乱数の生成が困難であるという問
題があった。 【解決手段】 この発明の乱数生成装置は、光子検出器
1 19と光子検出器220の検出結果55、56を入
力して乱数を生成すると共に、生成した乱数を評価して
評価結果57を用いて偏波面制御器16に対して帰還制
御することを特徴とする乱数生成装置1によって、十分
なランダム性を持つ一様乱数の生成を行うようにする。
子検出器2の量子効率が等しくない場合があり、十分な
ランダム性を持つ一様乱数の生成が困難であるという問
題があった。 【解決手段】 この発明の乱数生成装置は、光子検出器
1 19と光子検出器220の検出結果55、56を入
力して乱数を生成すると共に、生成した乱数を評価して
評価結果57を用いて偏波面制御器16に対して帰還制
御することを特徴とする乱数生成装置1によって、十分
なランダム性を持つ一様乱数の生成を行うようにする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、十分なランダム
性を持つ乱数をハードウェア的に生成する乱数生成装置
及び乱数生成方法に関するものである。
性を持つ乱数をハードウェア的に生成する乱数生成装置
及び乱数生成方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】これまでの乱数生成装置としては、熱的
不安定さを利用した方式、量子力学的な不安定さを利用
した方式等がある。図7に従来の量子力学的な不安定さ
を利用した乱数生成装置のブロック図の一例を示す。図
7において、100は従来の乱数生成装置である。90
は光子を発生する光子発生器である。91は、光子発生
器90から放出された光子を通過して直線偏光にする偏
光子である。92は、偏光子91により直線偏光(直線
偏光は図7の記号「┴」で示す。直線偏光とは垂直(V
ertical)偏光状態或いは水平(Horizon
tal)偏光状態のいずれかを指す)された光子を入力
して、楕円偏光(楕円偏光は図7の記号「//」で示
す。)に偏光する偏波面制御器である。93は、偏波面
制御器92が出力した光子を入力して、光子の偏光状態
によってVポート(V(垂直)偏光出力ポート)93a
とHポート(H(水平)偏光出力ポート)93bとのい
ずれかに光子を出力する偏光ビームスプリッタである。
ここでは、偏波面制御器92から出力された光子が、偏
光ビームスプリッタ93の垂直軸と角度θをなす角度で
入射されるものとする。94は、Vポート93aより出
力された光子を検出する光子検出器1である。95は、
Hポート93bより出力された光子を検出する光子検出
器2である。96は、光子検出器194と光子検出器2
95からそれぞれ出力された光子検出結果を入力し
て、これらの光子検出結果に基づいて乱数を生成する乱
数発生器である。従来の乱数発生装置100は、上記し
た図7のように構成されている。このため、偏波面制御
器92から出力された光子が、偏光ビームスプリッタ9
3の垂直軸と角度θをなす角度で入射されると、光子の
状態は、量子力学的な重ね合わせの状態として次のよう
に記述することができる。 |ψ>=cosθ|V>+sinθ|H> ここで、|V>は垂直(Vertical)偏光状態
を、|H>は水平(Horizontal)偏光状態を
それぞれ表す。このような状態にある光子が、偏光ビー
ムスプリッタ93を通過した場合、Vポート93aとH
ポート93bの2つの出力ポートに光子が出力される確
率は、Vポートはcos2θ、Hポートはsin2θで与
えられる。従って、偏波面制御器92によってθ=45
°に選べば、Vポートに光子が出力される確率は、co
s245°=(1/√2)2=1/2、Hポートに光子が
出力される確率は、sin245°=(1/√2)2=1
/2で与えらる。このように、光子の透過確率はそれぞ
れの出力ポートで等しく1/2となるため、Vポートと
Hポートそれぞれの後段に置いた光子検出器1 94と
光子検出器2 95とを用いて、通過してきた光子を検
出することにより乱数を生成することが可能である。乱
数の生成方法として例えば、Vポートから光子を検出し
たときを「1」、Hポートから光子を検出したときを
「0」に対応させる。このように生成された「0」,
「1」の数列は、確率過程から生じたものであるので、
十分なランダム性をもつ乱数列となるものと考えられ
る。
不安定さを利用した方式、量子力学的な不安定さを利用
した方式等がある。図7に従来の量子力学的な不安定さ
を利用した乱数生成装置のブロック図の一例を示す。図
7において、100は従来の乱数生成装置である。90
は光子を発生する光子発生器である。91は、光子発生
器90から放出された光子を通過して直線偏光にする偏
光子である。92は、偏光子91により直線偏光(直線
偏光は図7の記号「┴」で示す。直線偏光とは垂直(V
ertical)偏光状態或いは水平(Horizon
tal)偏光状態のいずれかを指す)された光子を入力
して、楕円偏光(楕円偏光は図7の記号「//」で示
す。)に偏光する偏波面制御器である。93は、偏波面
制御器92が出力した光子を入力して、光子の偏光状態
によってVポート(V(垂直)偏光出力ポート)93a
とHポート(H(水平)偏光出力ポート)93bとのい
ずれかに光子を出力する偏光ビームスプリッタである。
ここでは、偏波面制御器92から出力された光子が、偏
光ビームスプリッタ93の垂直軸と角度θをなす角度で
入射されるものとする。94は、Vポート93aより出
力された光子を検出する光子検出器1である。95は、
Hポート93bより出力された光子を検出する光子検出
器2である。96は、光子検出器194と光子検出器2
95からそれぞれ出力された光子検出結果を入力し
て、これらの光子検出結果に基づいて乱数を生成する乱
数発生器である。従来の乱数発生装置100は、上記し
た図7のように構成されている。このため、偏波面制御
器92から出力された光子が、偏光ビームスプリッタ9
3の垂直軸と角度θをなす角度で入射されると、光子の
状態は、量子力学的な重ね合わせの状態として次のよう
に記述することができる。 |ψ>=cosθ|V>+sinθ|H> ここで、|V>は垂直(Vertical)偏光状態
を、|H>は水平(Horizontal)偏光状態を
それぞれ表す。このような状態にある光子が、偏光ビー
ムスプリッタ93を通過した場合、Vポート93aとH
ポート93bの2つの出力ポートに光子が出力される確
率は、Vポートはcos2θ、Hポートはsin2θで与
えられる。従って、偏波面制御器92によってθ=45
°に選べば、Vポートに光子が出力される確率は、co
s245°=(1/√2)2=1/2、Hポートに光子が
出力される確率は、sin245°=(1/√2)2=1
/2で与えらる。このように、光子の透過確率はそれぞ
れの出力ポートで等しく1/2となるため、Vポートと
Hポートそれぞれの後段に置いた光子検出器1 94と
光子検出器2 95とを用いて、通過してきた光子を検
出することにより乱数を生成することが可能である。乱
数の生成方法として例えば、Vポートから光子を検出し
たときを「1」、Hポートから光子を検出したときを
「0」に対応させる。このように生成された「0」,
「1」の数列は、確率過程から生じたものであるので、
十分なランダム性をもつ乱数列となるものと考えられ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の乱数発生装置
は、Vポート93aとHポート93bとはそれぞれ同じ
透過確率を有するように計算できる。しかし、偏光ビー
ムスプリッタ93は、実際にはVポート93aとHポー
ト93bとの一方にかたよった確率で光子を透過する場
合がある。また、偏光ビームスプリッタ93がVポート
93aとHポート93bの両ポートに誤って光子を透過
する場合がある。このため、十分なランダム性を持つ一
様乱数を生成できない場合があるという問題が発生す
る。
は、Vポート93aとHポート93bとはそれぞれ同じ
透過確率を有するように計算できる。しかし、偏光ビー
ムスプリッタ93は、実際にはVポート93aとHポー
ト93bとの一方にかたよった確率で光子を透過する場
合がある。また、偏光ビームスプリッタ93がVポート
93aとHポート93bの両ポートに誤って光子を透過
する場合がある。このため、十分なランダム性を持つ一
様乱数を生成できない場合があるという問題が発生す
る。
【0004】本発明は上述したような問題を解決するた
めになされたもので、光子と光の偏光状態を用い、量子
力学的な重ね合わせ量子もつれ合い(entangle
ment)状態を利用し、生成した乱数を評価する。そ
して、評価した結果を偏波面制御器92に帰還させて偏
波面を調整して、十分なランダム性を持つ一様乱数を生
成することを目的とする。
めになされたもので、光子と光の偏光状態を用い、量子
力学的な重ね合わせ量子もつれ合い(entangle
ment)状態を利用し、生成した乱数を評価する。そ
して、評価した結果を偏波面制御器92に帰還させて偏
波面を調整して、十分なランダム性を持つ一様乱数を生
成することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明に係る乱数生成
装置は、光子を入力し、光子の偏波面を変更して、所定
の偏光状態の光子を出力する偏波面制御器と、偏波面制
御器が出力した光子を入力し、光子の偏光状態によって
光子を第1の出力ポートと第2の出力ポートのいずれか
に出力する偏光波分離器と、第1の出力ポートから出力
される光子を検出する第1の光子検出器と、第2の出力
ポートから出力される光子を検出する第2の光子検出器
と、第1と第2の光子検出器の光子検出結果に基づいて
乱数を生成して出力するとともに、生成した乱数を評価
して評価結果に基づいて偏波面制御器の偏波面の変更を
調整する乱数生成評価器とを備えたことを特徴とする。
装置は、光子を入力し、光子の偏波面を変更して、所定
の偏光状態の光子を出力する偏波面制御器と、偏波面制
御器が出力した光子を入力し、光子の偏光状態によって
光子を第1の出力ポートと第2の出力ポートのいずれか
に出力する偏光波分離器と、第1の出力ポートから出力
される光子を検出する第1の光子検出器と、第2の出力
ポートから出力される光子を検出する第2の光子検出器
と、第1と第2の光子検出器の光子検出結果に基づいて
乱数を生成して出力するとともに、生成した乱数を評価
して評価結果に基づいて偏波面制御器の偏波面の変更を
調整する乱数生成評価器とを備えたことを特徴とする。
【0006】この発明に係る乱数生成装置は、偏光状態
の量子もつれ合い状態にある第1と第2の光子を発生さ
せる光子対発生器と、光子対発生器が発生させた第1の
光子を入力し、偏光状態を観測する第1の偏光状態観測
器と、光子対発生器が発生させた第2の光子を入力し、
偏光状態を観測する第2の偏光状態観測器と、第1の偏
光状態観測器と第2の偏光状態観測器との観測結果に基
づいて乱数を生成する乱数生成器とを備えたことを特徴
とする。
の量子もつれ合い状態にある第1と第2の光子を発生さ
せる光子対発生器と、光子対発生器が発生させた第1の
光子を入力し、偏光状態を観測する第1の偏光状態観測
器と、光子対発生器が発生させた第2の光子を入力し、
偏光状態を観測する第2の偏光状態観測器と、第1の偏
光状態観測器と第2の偏光状態観測器との観測結果に基
づいて乱数を生成する乱数生成器とを備えたことを特徴
とする。
【0007】また、この発明に係る乱数生成装置は、上
記乱数生成器は、第1の偏光状態観測器により観測され
た偏光状態が第2の偏光状態観測器により観測された偏
光状態と異なる場合に乱数を生成することを特徴とす
る。
記乱数生成器は、第1の偏光状態観測器により観測され
た偏光状態が第2の偏光状態観測器により観測された偏
光状態と異なる場合に乱数を生成することを特徴とす
る。
【0008】また、この発明に係る乱数生成装置は、上
記第1の偏光状態観測器が、上記第1の光子を入力し、
光子の偏光状態によって光子を第1の出力ポートと第2
の出力ポートのいずれかに出力する第1の偏光波分離器
と、上記第1の出力ポートから出力される光子を検出す
る第1の光子検出器と、上記第2の出力ポートから出力
される光子を検出する第2の光子検出器とを備え、上記
第2の偏光状態観測器が、上記第2の光子を入力し、光
子の偏光状態によって光子を第3の出力ポートと第4の
出力ポートのいずれかに出力する第2の偏光波分離器
と、上記第3の出力ポートから出力される光子を検出す
る第3の光子検出器と、上記第4の出力ポートから出力
される光子を検出する第4の光子検出器とを備え、上記
乱数生成器が、上記第1の光子検出器と上記第2の光子
検出器と上記第3の光子検出器と上記第4の光子検出器
の光子検出結果に基づいて乱数を生成して出力すること
を特徴とする。
記第1の偏光状態観測器が、上記第1の光子を入力し、
光子の偏光状態によって光子を第1の出力ポートと第2
の出力ポートのいずれかに出力する第1の偏光波分離器
と、上記第1の出力ポートから出力される光子を検出す
る第1の光子検出器と、上記第2の出力ポートから出力
される光子を検出する第2の光子検出器とを備え、上記
第2の偏光状態観測器が、上記第2の光子を入力し、光
子の偏光状態によって光子を第3の出力ポートと第4の
出力ポートのいずれかに出力する第2の偏光波分離器
と、上記第3の出力ポートから出力される光子を検出す
る第3の光子検出器と、上記第4の出力ポートから出力
される光子を検出する第4の光子検出器とを備え、上記
乱数生成器が、上記第1の光子検出器と上記第2の光子
検出器と上記第3の光子検出器と上記第4の光子検出器
の光子検出結果に基づいて乱数を生成して出力すること
を特徴とする。
【0009】この発明に係る乱数生成方法は、光子を入
力し、光子の偏波面を変更して、所定の偏光状態の光子
を出力する偏波面制御工程と、偏波面制御工程により出
力された光子を入力し、光子の偏光状態によって光子を
第1の出力ポートと第2の出力ポートのいずれかに出力
する偏光波分離工程と、第1の出力ポートから出力され
る光子を検出する第1の光子検出工程と、第2の出力ポ
ートから出力される光子を検出する第2の光子検出工程
と、第1と第2の光子検出工程による光子検出結果に基
づいて乱数を生成して出力するとともに、生成した乱数
を評価して評価結果に基づいて偏波面制御工程の偏波面
の変更を調整する乱数生成評価工程とを有することを特
徴とする。
力し、光子の偏波面を変更して、所定の偏光状態の光子
を出力する偏波面制御工程と、偏波面制御工程により出
力された光子を入力し、光子の偏光状態によって光子を
第1の出力ポートと第2の出力ポートのいずれかに出力
する偏光波分離工程と、第1の出力ポートから出力され
る光子を検出する第1の光子検出工程と、第2の出力ポ
ートから出力される光子を検出する第2の光子検出工程
と、第1と第2の光子検出工程による光子検出結果に基
づいて乱数を生成して出力するとともに、生成した乱数
を評価して評価結果に基づいて偏波面制御工程の偏波面
の変更を調整する乱数生成評価工程とを有することを特
徴とする。
【0010】この発明に係る乱数生成方法は、偏光状態
の量子もつれ合い状態にある第1と第2の光子を発生さ
せる光子対発生工程と、光子対発生工程により発生され
た第1の光子を入力し、偏光状態を観測する第1の偏光
状態観測工程と、光子対発生工程により発生された第2
の光子を入力し、偏光状態を観測する第2の偏光状態観
測工程と、第1の偏光状態観測工程と第2の偏光状態観
測工程との観測結果に基づいて乱数を生成する乱数生成
工程とを有することを特徴とする。
の量子もつれ合い状態にある第1と第2の光子を発生さ
せる光子対発生工程と、光子対発生工程により発生され
た第1の光子を入力し、偏光状態を観測する第1の偏光
状態観測工程と、光子対発生工程により発生された第2
の光子を入力し、偏光状態を観測する第2の偏光状態観
測工程と、第1の偏光状態観測工程と第2の偏光状態観
測工程との観測結果に基づいて乱数を生成する乱数生成
工程とを有することを特徴とする。
【0011】また、この発明に係る乱数生成方法は、上
記乱数生成工程は、第1の偏光状態観測工程により観測
された偏光状態が第2の偏光状態観測工程により観測さ
れた偏光状態と異なる場合に乱数を生成することを特徴
とする。
記乱数生成工程は、第1の偏光状態観測工程により観測
された偏光状態が第2の偏光状態観測工程により観測さ
れた偏光状態と異なる場合に乱数を生成することを特徴
とする。
【0012】また、この発明に係る乱数生成方法は、上
記第1の偏光状態観測工程が、上記第1の光子を入力
し、光子の偏光状態によって光子を第1の出力ポートと
第2の出力ポートのいずれかに出力する第1の偏光波分
離工程と、上記第1の出力ポートから出力される光子を
検出する第1の光子検出工程と、上記第2の出力ポート
から出力される光子を検出する第2の光子検出工程とを
有し、上記第2の偏光状態観測工程が、上記第2の光子
を入力し、光子の偏光状態によって光子を第3の出力ポ
ートと第4の出力ポートのいずれかに出力する第2の偏
光波分離工程と、上記第3の出力ポートから出力される
光子を検出する第3の光子検出工程と、上記第4の出力
ポートから出力される光子を検出する第4の光子検出工
程とを有し、上記乱数生成工程は、上記第1の光子検出
工程と上記第2の光子検出工程と上記第3の光子検出工
程と上記第4の光子検出工程による光子検出結果に基づ
いて乱数を生成して出力することを特徴とする。
記第1の偏光状態観測工程が、上記第1の光子を入力
し、光子の偏光状態によって光子を第1の出力ポートと
第2の出力ポートのいずれかに出力する第1の偏光波分
離工程と、上記第1の出力ポートから出力される光子を
検出する第1の光子検出工程と、上記第2の出力ポート
から出力される光子を検出する第2の光子検出工程とを
有し、上記第2の偏光状態観測工程が、上記第2の光子
を入力し、光子の偏光状態によって光子を第3の出力ポ
ートと第4の出力ポートのいずれかに出力する第2の偏
光波分離工程と、上記第3の出力ポートから出力される
光子を検出する第3の光子検出工程と、上記第4の出力
ポートから出力される光子を検出する第4の光子検出工
程とを有し、上記乱数生成工程は、上記第1の光子検出
工程と上記第2の光子検出工程と上記第3の光子検出工
程と上記第4の光子検出工程による光子検出結果に基づ
いて乱数を生成して出力することを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】実施の形態1.図1は実施の形態
1の乱数発生装置の一例を表すブロック図である。図1
において、1は、実施の形態1の乱数発生装置ある。1
0は、光源であり、12は、光減衰器である。13は光
子発生器であり、光源10と光減衰器12とにより構成
されている。光子発生器13は、光源10から放出され
た光を、光減衰器12によって光子1個を区別できる程
度まで光を減衰させて、光子50を発生している。14
は、偏光子であり、光減衰器12は偏光子14の手前で
あれば伝送路中のどこにおかれてもかまわない。偏光子
14は、従来例の図7の偏光子91と同様に、光子発生
器13より発生された光子50を入力して、入力した光
子50を直線偏光(「直線偏光」は「垂直偏光」或いは
「水平偏光」のいずれかである)にして光子51を出力
する。16は、偏波面制御器であり、従来例の図7の偏
波面制御器92と同様に、垂直(Vertical)偏
光状態、或いは、水平(Horizontal)偏光状
態に直線偏光(直線偏光は図中「┴」で表す)された光
子51を入力して、楕円偏光する(楕円偏光は図中「/
/」で表す)。この楕円偏光の処理を、偏波面制御工程
という。52は、偏波面制御器16による楕円偏光後の
光子である。18は、偏光ビームスプリッタ(偏光波分
離器)であり、従来例の図7の偏光ビームスプリッタ9
3と同様に、Vポート18aとHポート18bとを備え
ている。Vポート18aは、垂直偏光出力ポートであ
り、Hポート18bは、水平偏光出力ポートである。偏
光ビームスプリッタ18は、光子52の偏光状態によっ
て、Vポート18aとHポート18bとのいずれか一方
から光子を出力する。19は、Vポート18aより出力
された光子53を検出する光子検出器1(第1の光子検
出器)である。20は、Hポート18bより出力された
光子54を検出する光子検出器2(第2の光子検出器)
である。光子検出器1 19と光子検出器2 20とは
それぞれ従来例の光子検出器194と光子検出器2 9
5と同様の機能を有するものである。光子検出器1 1
9による処理を、第1の光子検出工程という。光子検出
器2 20による処理を、第2の光子検出工程という。
55は、光子検出器1 19の検出結果であり、56
は、光子検出器2 20の検出結果である。21は、乱
数評価器であり、光子検出器1 19より検出された検
出結果55と光子検出器2 20より検出された検出結
果56とを入力して、予め定められた規則に従い乱数を
生成するとともに、生成した乱数を評価して、評価結果
57に基づいて偏波面制御器16の偏波面の変更を調整
する。乱数評価器21による処理を、乱数生成評価工程
という。
1の乱数発生装置の一例を表すブロック図である。図1
において、1は、実施の形態1の乱数発生装置ある。1
0は、光源であり、12は、光減衰器である。13は光
子発生器であり、光源10と光減衰器12とにより構成
されている。光子発生器13は、光源10から放出され
た光を、光減衰器12によって光子1個を区別できる程
度まで光を減衰させて、光子50を発生している。14
は、偏光子であり、光減衰器12は偏光子14の手前で
あれば伝送路中のどこにおかれてもかまわない。偏光子
14は、従来例の図7の偏光子91と同様に、光子発生
器13より発生された光子50を入力して、入力した光
子50を直線偏光(「直線偏光」は「垂直偏光」或いは
「水平偏光」のいずれかである)にして光子51を出力
する。16は、偏波面制御器であり、従来例の図7の偏
波面制御器92と同様に、垂直(Vertical)偏
光状態、或いは、水平(Horizontal)偏光状
態に直線偏光(直線偏光は図中「┴」で表す)された光
子51を入力して、楕円偏光する(楕円偏光は図中「/
/」で表す)。この楕円偏光の処理を、偏波面制御工程
という。52は、偏波面制御器16による楕円偏光後の
光子である。18は、偏光ビームスプリッタ(偏光波分
離器)であり、従来例の図7の偏光ビームスプリッタ9
3と同様に、Vポート18aとHポート18bとを備え
ている。Vポート18aは、垂直偏光出力ポートであ
り、Hポート18bは、水平偏光出力ポートである。偏
光ビームスプリッタ18は、光子52の偏光状態によっ
て、Vポート18aとHポート18bとのいずれか一方
から光子を出力する。19は、Vポート18aより出力
された光子53を検出する光子検出器1(第1の光子検
出器)である。20は、Hポート18bより出力された
光子54を検出する光子検出器2(第2の光子検出器)
である。光子検出器1 19と光子検出器2 20とは
それぞれ従来例の光子検出器194と光子検出器2 9
5と同様の機能を有するものである。光子検出器1 1
9による処理を、第1の光子検出工程という。光子検出
器2 20による処理を、第2の光子検出工程という。
55は、光子検出器1 19の検出結果であり、56
は、光子検出器2 20の検出結果である。21は、乱
数評価器であり、光子検出器1 19より検出された検
出結果55と光子検出器2 20より検出された検出結
果56とを入力して、予め定められた規則に従い乱数を
生成するとともに、生成した乱数を評価して、評価結果
57に基づいて偏波面制御器16の偏波面の変更を調整
する。乱数評価器21による処理を、乱数生成評価工程
という。
【0014】以下に、図1の乱数生成装置の動作を説明
する。図1の偏光ビームスプリッタ18には、偏光ビー
ムスプリッタ18の垂直軸と角度θをなす角度で、偏波
面制御器16から出力された光子52が入射されるもの
とする。光子52の状態は、量子力学的な重ね合わせの
状態として次のように記述することができる。 |ψ>=cosθ|V>+sinθ|H> ここで、|V>は垂直(Vertical)偏光状態
を、|H>は水平(Horizontal)偏光状態を
それぞれ表す。このような状態にある光子52が、偏光
ビームスプリッタ18を通過した場合、Vポート18a
とHポート18bの2つの出力ポートにそれぞれ光子が
出力される確率は、Vポートはcos2θ、Hポートは
sin2θで与えられる。従って、偏波面制御器16に
よってθ=45°に選べば、Vポートはcos245°
=(1/√2)2=1/2、Hポートはsin245°=
(1/√2)2=1/2で与えらる。このように、光子
の透過確率はそれぞれの出力ポートで等しく1/2とな
るため、VポートとHポートそれぞれの後段に置いた光
子検出器1 19と光子検出器2 20とを用いて、通
過してきた光子を検出することにより乱数を生成するこ
とが可能である。乱数の生成方法として例えば、Vポー
トから光子を検出したときを「1」、Hポートから光子
を検出したときを「0」に対応させる規則を予め乱数評
価器21に定めておく。計算上では2つのポートから光
子が検出される確率は等しくそれぞれ「1/2」とな
る。しかし、実際にはそれぞれのポートから光子が検出
される確率はそれぞれ「1/2」になることは少なく、
例えば、図2のように乱数評価器21が検出結果55と
検出結果56とを入力して、一万ビットの乱数を生成し
た場合に、Vポート18aとHポート18bの量子効率
η1(Vポート):η2(Hポート)=46:54とな
り、量子効率η1≠η2であったとする。このような場
合には、乱数評価器21から偏波面制御器16に対し
て、量子効率η1=η2となるように(或いは、量子効
率η1=η2を実現できるように)偏波面の角度θを調
整する通知を行う。図2の例では、量子効率η1(Vポ
ート)<η2(Hポート)であるため、Vポート18a
から出力される光子の量が多くなるように角度θを調整
する。なお、量子効率とは、光子検出器の光子検出確率
を意味しており、「量子効率η1≠η2」とは垂直偏光
状態の光子を検出する光子検出器1と水平偏光状態の光
子を検出する光子検出器2との光子検出確率が異なるこ
とを意味している。
する。図1の偏光ビームスプリッタ18には、偏光ビー
ムスプリッタ18の垂直軸と角度θをなす角度で、偏波
面制御器16から出力された光子52が入射されるもの
とする。光子52の状態は、量子力学的な重ね合わせの
状態として次のように記述することができる。 |ψ>=cosθ|V>+sinθ|H> ここで、|V>は垂直(Vertical)偏光状態
を、|H>は水平(Horizontal)偏光状態を
それぞれ表す。このような状態にある光子52が、偏光
ビームスプリッタ18を通過した場合、Vポート18a
とHポート18bの2つの出力ポートにそれぞれ光子が
出力される確率は、Vポートはcos2θ、Hポートは
sin2θで与えられる。従って、偏波面制御器16に
よってθ=45°に選べば、Vポートはcos245°
=(1/√2)2=1/2、Hポートはsin245°=
(1/√2)2=1/2で与えらる。このように、光子
の透過確率はそれぞれの出力ポートで等しく1/2とな
るため、VポートとHポートそれぞれの後段に置いた光
子検出器1 19と光子検出器2 20とを用いて、通
過してきた光子を検出することにより乱数を生成するこ
とが可能である。乱数の生成方法として例えば、Vポー
トから光子を検出したときを「1」、Hポートから光子
を検出したときを「0」に対応させる規則を予め乱数評
価器21に定めておく。計算上では2つのポートから光
子が検出される確率は等しくそれぞれ「1/2」とな
る。しかし、実際にはそれぞれのポートから光子が検出
される確率はそれぞれ「1/2」になることは少なく、
例えば、図2のように乱数評価器21が検出結果55と
検出結果56とを入力して、一万ビットの乱数を生成し
た場合に、Vポート18aとHポート18bの量子効率
η1(Vポート):η2(Hポート)=46:54とな
り、量子効率η1≠η2であったとする。このような場
合には、乱数評価器21から偏波面制御器16に対し
て、量子効率η1=η2となるように(或いは、量子効
率η1=η2を実現できるように)偏波面の角度θを調
整する通知を行う。図2の例では、量子効率η1(Vポ
ート)<η2(Hポート)であるため、Vポート18a
から出力される光子の量が多くなるように角度θを調整
する。なお、量子効率とは、光子検出器の光子検出確率
を意味しており、「量子効率η1≠η2」とは垂直偏光
状態の光子を検出する光子検出器1と水平偏光状態の光
子を検出する光子検出器2との光子検出確率が異なるこ
とを意味している。
【0015】実施の形態1では、量子効率η1≠η2で
ある場合や、偏光ビームスプリッタの消光比が不完全で
ある場合に、乱数評価器により生成した乱数を評価し
て、評価した結果を偏波面制御器に帰還して、角度θを
帰還制御することを特徴とする乱数生成装置及び乱数生
成方法について説明を行った。
ある場合や、偏光ビームスプリッタの消光比が不完全で
ある場合に、乱数評価器により生成した乱数を評価し
て、評価した結果を偏波面制御器に帰還して、角度θを
帰還制御することを特徴とする乱数生成装置及び乱数生
成方法について説明を行った。
【0016】以上のように、この実施の形態1の乱数生
成装置は、光子と光の偏光状態を測定する機能とを備え
たことを特徴とする。また、この実施の形態1の乱数生
成装置は、光子発生器と光子発生器の後段に置かれた偏
光子と、さらに偏光子の後段に置かれた偏波面制御器
と、またさらに偏波面制御器の後段に置かれた偏光波分
離器とを備え、上記偏光波分離器の2つの出力ポートの
各々の後段に置かれた光子検出器によって、上記光子の
偏光状態を測定することを特徴とする。
成装置は、光子と光の偏光状態を測定する機能とを備え
たことを特徴とする。また、この実施の形態1の乱数生
成装置は、光子発生器と光子発生器の後段に置かれた偏
光子と、さらに偏光子の後段に置かれた偏波面制御器
と、またさらに偏波面制御器の後段に置かれた偏光波分
離器とを備え、上記偏光波分離器の2つの出力ポートの
各々の後段に置かれた光子検出器によって、上記光子の
偏光状態を測定することを特徴とする。
【0017】実施の形態2.実施の形態2では、上記実
施の形態1の乱数生成装置とは異なる構成をした乱数生
成装置の一例を説明する。図3は、実施の形態2の乱数
生成装置のブロック図である。図3において、2は、実
施の形態2の乱数生成装置である。30は、光子対発生
器であり、量子もつれ合い(entanglemen
t)状態にある相関光子対を生成する。生成された相関
光子対の一方はポート1 60aより放出されて、他方
はポート2 60bから放出される。光子対発生器30
による光子対の発生を、光子対発生工程という。32
は、偏光状態観測器1であり、34は、偏光状態観測器
2である。偏光状態観測器1 32と偏光状態観測器2
34とは、同じ構成をしており、同じ機能を有するも
のである。ポート1 60aに放出された光子は、偏光
状態観測器1 32によりその偏光状態が観測される。
また、ポート2 60bに放出された光子は、偏光状態
観測器2 34によりその偏光状態が観測される。61
は、偏光状態観測器1 32による観測結果であり、6
2は、偏光状態観測器2 34による観測結果である。
42は、乱数発生器であり、偏光状態観測器1 32の
観測結果61と偏光状態観測器2 34の観測結果62
とに基づいて乱数を生成する。偏光状態観測器1 32
による偏光状態の観測は第1の偏光状態観測工程により
行う。偏光状態観測器2 34による偏光状態の観測は
第2の偏光状態観測工程により行う。乱数発生器42に
よる乱数の発生は、乱数生成工程により行う。
施の形態1の乱数生成装置とは異なる構成をした乱数生
成装置の一例を説明する。図3は、実施の形態2の乱数
生成装置のブロック図である。図3において、2は、実
施の形態2の乱数生成装置である。30は、光子対発生
器であり、量子もつれ合い(entanglemen
t)状態にある相関光子対を生成する。生成された相関
光子対の一方はポート1 60aより放出されて、他方
はポート2 60bから放出される。光子対発生器30
による光子対の発生を、光子対発生工程という。32
は、偏光状態観測器1であり、34は、偏光状態観測器
2である。偏光状態観測器1 32と偏光状態観測器2
34とは、同じ構成をしており、同じ機能を有するも
のである。ポート1 60aに放出された光子は、偏光
状態観測器1 32によりその偏光状態が観測される。
また、ポート2 60bに放出された光子は、偏光状態
観測器2 34によりその偏光状態が観測される。61
は、偏光状態観測器1 32による観測結果であり、6
2は、偏光状態観測器2 34による観測結果である。
42は、乱数発生器であり、偏光状態観測器1 32の
観測結果61と偏光状態観測器2 34の観測結果62
とに基づいて乱数を生成する。偏光状態観測器1 32
による偏光状態の観測は第1の偏光状態観測工程により
行う。偏光状態観測器2 34による偏光状態の観測は
第2の偏光状態観測工程により行う。乱数発生器42に
よる乱数の発生は、乱数生成工程により行う。
【0018】光子対発生器30から発生する2つの光子
の状態|Ψ>は、量子力学的な表現により以下のように
記述することができる。 |Ψ>=1/√2(|V1>|H2>+eiψ|H1>|V
2>) 上記|H>は水平偏光状態(horizontal)
を、|V>は垂直偏光状態(vertical)をそれ
ぞれ表している。また、「V」及び「H」の下付きの
「1」や「2」はポート1 60a及びポート2 60
bから放出される光子をそれぞれ表すものとする。ま
た、位相「ψ」は、2つのもつれ合い状態成分(|V1
>|H2>と|H1>|V2>)の間の位相差を表す。光
子対発生器30により生成される2光子のうち、ポート
1 60aから放出される光子を光子1、ポート2 6
0bから放出される光子を光子2と呼ぶことにする。上
記式が表すもつれ合い状態は、光子1の偏光状態が垂直
(V)であれば光子2の偏光状態は必ず水平(H)状態
になり、光子1の偏光状態が水平(H)であれば光子2
の偏光状態は必ず垂直(V)になるような系の状態を表
している。従って、偏光状態観測器1 32と偏光状態
観測器2 34で同時に光子を観測した時に、各ポート
で観測された偏光状態の組み合わせ「(H1,V2),
(V1,H2)」を測定して、「0」,「1」の対応を付
けることにすれば、乱数発生器42により乱数列の生成
が可能になる。
の状態|Ψ>は、量子力学的な表現により以下のように
記述することができる。 |Ψ>=1/√2(|V1>|H2>+eiψ|H1>|V
2>) 上記|H>は水平偏光状態(horizontal)
を、|V>は垂直偏光状態(vertical)をそれ
ぞれ表している。また、「V」及び「H」の下付きの
「1」や「2」はポート1 60a及びポート2 60
bから放出される光子をそれぞれ表すものとする。ま
た、位相「ψ」は、2つのもつれ合い状態成分(|V1
>|H2>と|H1>|V2>)の間の位相差を表す。光
子対発生器30により生成される2光子のうち、ポート
1 60aから放出される光子を光子1、ポート2 6
0bから放出される光子を光子2と呼ぶことにする。上
記式が表すもつれ合い状態は、光子1の偏光状態が垂直
(V)であれば光子2の偏光状態は必ず水平(H)状態
になり、光子1の偏光状態が水平(H)であれば光子2
の偏光状態は必ず垂直(V)になるような系の状態を表
している。従って、偏光状態観測器1 32と偏光状態
観測器2 34で同時に光子を観測した時に、各ポート
で観測された偏光状態の組み合わせ「(H1,V2),
(V1,H2)」を測定して、「0」,「1」の対応を付
けることにすれば、乱数発生器42により乱数列の生成
が可能になる。
【0019】図4は、偏光状態観測器1 32と偏光状
態観測器2 34の内部構成を説明するブロック図であ
る。偏光状態観測器1 32と偏光状態観測器2 34
の内部構成は同じである。図4において、36は、偏光
ビームスプリッタ(第1、第2の偏光波分離器)であ
り、ポート1 60a(或いは、ポート2 60b)か
らの光子を入射して、入射した光子の状態によってV
(垂直)ポート36aとH(水平)ポート36bに分離
する。38は、光子検出器1(第1の光子検出器、第3
の光子検出器)であり、Vポート36aからの光子を検
出する。39は、光子検出器2(第2の光子検出器、第
4の光子検出器)であり、Hポート36bからの光子を
検出する。偏光状態観測器1 32及び偏光状態観測器
2 34は、入射された光を偏光ビームスプリッタ36
で分離して、その後段に置かれた光子検出器1 38と
光子検出器2 40のどちらで光子が検出されるかによ
って、偏波状態を測定する。偏光状態観測器1 32に
よるポート1 60aからの光子を、偏光ビームスプリ
ッタ36で分離するのを、第1の偏光波分離工程とい
い、Vポート36aから出力された光子を検出するの
を、第1の光子検出工程といい、Hポート36bから出
力された光子を検出するのを、第2の光子検出工程とい
う。また、偏光状態観測器2 34によるポート2 6
0bからの光子を、偏光ビームスプリッタ36で分離す
るのを、第2の偏光波分離工程といい、Vポート36a
から出力された光子を検出するのを、第3の光子検出工
程といい、Hポート36bから出力された光子を検出す
るのを、第4の光子検出工程という。
態観測器2 34の内部構成を説明するブロック図であ
る。偏光状態観測器1 32と偏光状態観測器2 34
の内部構成は同じである。図4において、36は、偏光
ビームスプリッタ(第1、第2の偏光波分離器)であ
り、ポート1 60a(或いは、ポート2 60b)か
らの光子を入射して、入射した光子の状態によってV
(垂直)ポート36aとH(水平)ポート36bに分離
する。38は、光子検出器1(第1の光子検出器、第3
の光子検出器)であり、Vポート36aからの光子を検
出する。39は、光子検出器2(第2の光子検出器、第
4の光子検出器)であり、Hポート36bからの光子を
検出する。偏光状態観測器1 32及び偏光状態観測器
2 34は、入射された光を偏光ビームスプリッタ36
で分離して、その後段に置かれた光子検出器1 38と
光子検出器2 40のどちらで光子が検出されるかによ
って、偏波状態を測定する。偏光状態観測器1 32に
よるポート1 60aからの光子を、偏光ビームスプリ
ッタ36で分離するのを、第1の偏光波分離工程とい
い、Vポート36aから出力された光子を検出するの
を、第1の光子検出工程といい、Hポート36bから出
力された光子を検出するのを、第2の光子検出工程とい
う。また、偏光状態観測器2 34によるポート2 6
0bからの光子を、偏光ビームスプリッタ36で分離す
るのを、第2の偏光波分離工程といい、Vポート36a
から出力された光子を検出するのを、第3の光子検出工
程といい、Hポート36bから出力された光子を検出す
るのを、第4の光子検出工程という。
【0020】図5は、偏光状態観測器による観測結果
と、生成される乱数例の例を示す図である。図6は、生
成される乱数列の例を示す図である。図5、図6を用い
て、乱数生成装置2による乱数列の生成過程を説明す
る。図5の「H」は偏光状態観測器1 32或いは偏光
状態観測器2 34のHポート36bから放出された光
子が光子検出器2 40により検出されたことを示すも
のである。「V」は偏光状態観測器1 32或いは偏光
状態観測器2 34のVポート36aから放出された光
子が光子検出器1 38により検出されたことを示すも
のである。「―」は光子の検出がされなかったことを示
すものである。但し、図5の下行の乱数列の「―」は乱
数を生成できなかったことを示している。偏光状態観測
器1 32と偏光状態観測器2 34とは、図4に示す
ように同じ構成をしている。このため、量子もつれ合い
状態にある相関光子対の一方を入力して光子の偏光状態
を観測した結果と、量子もつれ合い状態にある相関光子
対の他方を入力して光子の偏光状態を観測した結果と
は、理論上は一方の観測結果が「H」であれば他方の観
測結果は「V」となるはずである。しかし、実際に光子
の偏光状態を観測すると図5,図6の観測結果44a,
44bのように同じ観測結果になることがある。両者の
観測結果が同じになった場合には、乱数列の生成は
「―」として、乱数列の生成を行わないようにする。両
者の観測結果が図5,図6の観測結果44c,44dの
ように「V」と「H」との異なる結果となり、かつ、偏
光状態観測器1 32の観測結果が「H」である時は生
成する乱数列のビットを「1」とし、偏光状態観測器2
34の観測結果が「H」である時は生成する乱数列の
ビットを「0」とするように決めておくと、観測結果4
4cの乱数列のビットは「1」となり、観測結果44d
の乱数列のビットは「0」となる。相関光子対を多数発
生させて観測結果に基づいて生成した乱数列は、例え
ば、図6に示すように生成される。
と、生成される乱数例の例を示す図である。図6は、生
成される乱数列の例を示す図である。図5、図6を用い
て、乱数生成装置2による乱数列の生成過程を説明す
る。図5の「H」は偏光状態観測器1 32或いは偏光
状態観測器2 34のHポート36bから放出された光
子が光子検出器2 40により検出されたことを示すも
のである。「V」は偏光状態観測器1 32或いは偏光
状態観測器2 34のVポート36aから放出された光
子が光子検出器1 38により検出されたことを示すも
のである。「―」は光子の検出がされなかったことを示
すものである。但し、図5の下行の乱数列の「―」は乱
数を生成できなかったことを示している。偏光状態観測
器1 32と偏光状態観測器2 34とは、図4に示す
ように同じ構成をしている。このため、量子もつれ合い
状態にある相関光子対の一方を入力して光子の偏光状態
を観測した結果と、量子もつれ合い状態にある相関光子
対の他方を入力して光子の偏光状態を観測した結果と
は、理論上は一方の観測結果が「H」であれば他方の観
測結果は「V」となるはずである。しかし、実際に光子
の偏光状態を観測すると図5,図6の観測結果44a,
44bのように同じ観測結果になることがある。両者の
観測結果が同じになった場合には、乱数列の生成は
「―」として、乱数列の生成を行わないようにする。両
者の観測結果が図5,図6の観測結果44c,44dの
ように「V」と「H」との異なる結果となり、かつ、偏
光状態観測器1 32の観測結果が「H」である時は生
成する乱数列のビットを「1」とし、偏光状態観測器2
34の観測結果が「H」である時は生成する乱数列の
ビットを「0」とするように決めておくと、観測結果4
4cの乱数列のビットは「1」となり、観測結果44d
の乱数列のビットは「0」となる。相関光子対を多数発
生させて観測結果に基づいて生成した乱数列は、例え
ば、図6に示すように生成される。
【0021】ここで、偏光状態観測器1 32と偏光状
態観測器2 34との光子検出器1の量子効率(垂直偏
光状態の光子の検出確率)をη1とし、偏光状態観測器
132と偏光状態観測器2 34との光子検出器2の量
子効率(水平偏光状態の光子の検出確率)をη2とする
と、観測結果44cが発生する確率は、偏光状態観測器
1 32の光子検出器1が「H」を検出する確率×偏光
状態観測器2 34の光子検出器2が「V」を検出する
確率=(1/2)η1×(1/2)η2=(1/4)η
1・η2となり、観測結果44dが発生する確率は、偏
光状態観測器1 32の光子検出器2が「V」を検出す
る確率×偏光状態観測器2 34の光子検出器1が
「H」を検出する確率=(1/2)η2×(1/2)η
1=(1/4)η1・η2となり、観測結果44cと観
測結果44dの検出確率は等しくなる。このように実施
の形態2では、光子検出器1及び光子検出器2の量子効
率が異なる場合であっても、同じ構成をした偏光状態観
測器1 32と偏光状態観測器2 34とにより同時に
光子の偏光状態を観測し、かつ、観測された偏光状態が
互いに異なるという条件のもとで観測を行うことにすれ
ば、「0」,「1」の出現確率が等しい乱数列を生成す
ることが可能になる。
態観測器2 34との光子検出器1の量子効率(垂直偏
光状態の光子の検出確率)をη1とし、偏光状態観測器
132と偏光状態観測器2 34との光子検出器2の量
子効率(水平偏光状態の光子の検出確率)をη2とする
と、観測結果44cが発生する確率は、偏光状態観測器
1 32の光子検出器1が「H」を検出する確率×偏光
状態観測器2 34の光子検出器2が「V」を検出する
確率=(1/2)η1×(1/2)η2=(1/4)η
1・η2となり、観測結果44dが発生する確率は、偏
光状態観測器1 32の光子検出器2が「V」を検出す
る確率×偏光状態観測器2 34の光子検出器1が
「H」を検出する確率=(1/2)η2×(1/2)η
1=(1/4)η1・η2となり、観測結果44cと観
測結果44dの検出確率は等しくなる。このように実施
の形態2では、光子検出器1及び光子検出器2の量子効
率が異なる場合であっても、同じ構成をした偏光状態観
測器1 32と偏光状態観測器2 34とにより同時に
光子の偏光状態を観測し、かつ、観測された偏光状態が
互いに異なるという条件のもとで観測を行うことにすれ
ば、「0」,「1」の出現確率が等しい乱数列を生成す
ることが可能になる。
【0022】上記した式「|Ψ>=1/√2(|V1>
|H2>+eiψ|H1>|V2>)」により表される偏光
のもつれ合い状態にある相関光子対は、BBO(Bet
a−Barium Borate(β−BaB2O4))
やKTiOPO4(KTP)結晶などの非線形光学結晶
を用いたType−II型パラメトリック下方変換(pa
rametric down−conversion)
により、典型的には波長400nm〜3μmの範囲で発
生させることが可能である。
|H2>+eiψ|H1>|V2>)」により表される偏光
のもつれ合い状態にある相関光子対は、BBO(Bet
a−Barium Borate(β−BaB2O4))
やKTiOPO4(KTP)結晶などの非線形光学結晶
を用いたType−II型パラメトリック下方変換(pa
rametric down−conversion)
により、典型的には波長400nm〜3μmの範囲で発
生させることが可能である。
【0023】図4の光子検出器1 38,光子検出器2
40としては、APD(avalanche pho
todiode,アバランシュ・フォトダイオード)を
降状電圧の上で使用するガイガーモードを用いた光子検
出器、光電子増倍管による光子検出器、ホモダイン検波
を用いた光子検出器などが挙げられる。
40としては、APD(avalanche pho
todiode,アバランシュ・フォトダイオード)を
降状電圧の上で使用するガイガーモードを用いた光子検
出器、光電子増倍管による光子検出器、ホモダイン検波
を用いた光子検出器などが挙げられる。
【0024】以上のように、この実施の形態2で説明し
た乱数生成装置は、光子は偏光状態の量子もつれ合い状
態にある2つの光子からなり、その2つの光子の偏光状
態を別々に観測する偏光状態観測器を備え、その2つの
偏光状態観測器で同時に光子が観測されたとき、かつ、
観測された偏光状態が互いに異なる時にのみ乱数列を生
成することを特徴とする。
た乱数生成装置は、光子は偏光状態の量子もつれ合い状
態にある2つの光子からなり、その2つの光子の偏光状
態を別々に観測する偏光状態観測器を備え、その2つの
偏光状態観測器で同時に光子が観測されたとき、かつ、
観測された偏光状態が互いに異なる時にのみ乱数列を生
成することを特徴とする。
【0025】
【発明の効果】以上のように、この発明は、乱数生成評
価器(乱数生成評価工程)によって生成した乱数を評価
して、評価結果に従い偏波面制御器(偏波面制御工程)
に対して帰還制御するようにした。このため、第1の光
子検出器(第1の光子検出工程による検出結果)と第2
の光子検出器(第2の光子検出工程による検出結果)と
の量子効率を等しくなるように調整できるので、一様乱
数の生成が可能となる効果がある。
価器(乱数生成評価工程)によって生成した乱数を評価
して、評価結果に従い偏波面制御器(偏波面制御工程)
に対して帰還制御するようにした。このため、第1の光
子検出器(第1の光子検出工程による検出結果)と第2
の光子検出器(第2の光子検出工程による検出結果)と
の量子効率を等しくなるように調整できるので、一様乱
数の生成が可能となる効果がある。
【0026】この発明によれば、第1および第3の光子
検出器(第1の光子検出工程)と、第2及び第4の光子
検出器(第2の光子検出工程)との量子効率が異なる場
合であっても、第1及び第2の偏光状態観測器で同時に
光子を観測し(第1の偏光状態観測工程、第2の偏光状
態観測工程)、かつ、観測された偏光状態が互いに異な
るという条件のもとで観測を行うようにした。このた
め、「0」と「1」の出現確率が等しい乱数列を生成す
ることが可能になる効果がある。
検出器(第1の光子検出工程)と、第2及び第4の光子
検出器(第2の光子検出工程)との量子効率が異なる場
合であっても、第1及び第2の偏光状態観測器で同時に
光子を観測し(第1の偏光状態観測工程、第2の偏光状
態観測工程)、かつ、観測された偏光状態が互いに異な
るという条件のもとで観測を行うようにした。このた
め、「0」と「1」の出現確率が等しい乱数列を生成す
ることが可能になる効果がある。
【図1】 本発明の実施の形態1の乱数生成装置一例を
表すブロック図。
表すブロック図。
【図2】 本発明の実施の形態1の乱数生成装置による
乱数評価結果を説明する図。
乱数評価結果を説明する図。
【図3】本発明の実施の形態2の乱数生成装置のブロッ
ク図。
ク図。
【図4】本発明の実施の形態2の偏光状態観測器の構成
を示すブロック図。
を示すブロック図。
【図5】本発明の実施の形態2の偏光状態観測結果と乱
数列の一例を示す図。
数列の一例を示す図。
【図6】本発明の実施の形態2の偏光状態観測結果と乱
数列の一例を示す図。
数列の一例を示す図。
【図7】従来の乱数生成装置の構成を示すブロック図。
1,2 乱数生成装置、10 光源、12 光減衰器、
13 光子発生器、14 偏光子、16 偏波面制御
器、18 偏光ビームスプリッタ、18a Vポート、
18b Hポート、19 光子検出器1、20 光子検
出器2、21 乱数評価器、30 光子対発生器、32
偏光状態観測器1、34 偏光状態観測器2、36
偏光ビームスプリッタ、36a Vポート、36b H
ポート、38 光子検出器1、40 光子検出器2、4
2 乱数発生器、44a〜44d観測結果、50〜54
光子、55,56 検出結果、57 評価結果、60
aポート1、60b ポート2、61,62 観測結
果。
13 光子発生器、14 偏光子、16 偏波面制御
器、18 偏光ビームスプリッタ、18a Vポート、
18b Hポート、19 光子検出器1、20 光子検
出器2、21 乱数評価器、30 光子対発生器、32
偏光状態観測器1、34 偏光状態観測器2、36
偏光ビームスプリッタ、36a Vポート、36b H
ポート、38 光子検出器1、40 光子検出器2、4
2 乱数発生器、44a〜44d観測結果、50〜54
光子、55,56 検出結果、57 評価結果、60
aポート1、60b ポート2、61,62 観測結
果。
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(72)発明者 西岡 毅
東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三
菱電機株式会社内
Fターム(参考) 5F089 AA02 AB20 AC16 CA21 GA10
5J104 FA10
Claims (8)
- 【請求項1】 光子を入力し、光子の偏波面を変更し
て、所定の偏光状態の光子を出力する偏波面制御器と、 偏波面制御器が出力した光子を入力し、光子の偏光状態
によって光子を第1の出力ポートと第2の出力ポートの
いずれかに出力する偏光波分離器と、 第1の出力ポートから出力される光子を検出する第1の
光子検出器と、 第2の出力ポートから出力される光子を検出する第2の
光子検出器と、 第1と第2の光子検出器の光子検出結果に基づいて乱数
を生成して出力するとともに、生成した乱数を評価して
評価結果に基づいて偏波面制御器の偏波面の変更を調整
する乱数生成評価器とを備えたことを特徴とする乱数生
成装置。 - 【請求項2】 偏光状態の量子もつれ合い状態にある第
1と第2の光子を発生させる光子対発生器と、 光子対発生器が発生させた第1の光子を入力し、偏光状
態を観測する第1の偏光状態観測器と、 光子対発生器が発生させた第2の光子を入力し、偏光状
態を観測する第2の偏光状態観測器と、 第1の偏光状態観測器と第2の偏光状態観測器との観測
結果に基づいて乱数を生成する乱数生成器とを備えたこ
とを特徴とする乱数生成装置。 - 【請求項3】 上記乱数生成器は、第1の偏光状態観測
器により観測された偏光状態が第2の偏光状態観測器に
より観測された偏光状態と異なる場合に乱数を生成する
ことを特徴とする請求項2記載の乱数生成装置。 - 【請求項4】 上記第1の偏光状態観測器は、 上記第1の光子を入力し、光子の偏光状態によって光子
を第1の出力ポートと第2の出力ポートのいずれかに出
力する第1の偏光波分離器と、 上記第1の出力ポートから出力される光子を検出する第
1の光子検出器と、 上記第2の出力ポートから出力される光子を検出する第
2の光子検出器とを備え、 上記第2の偏光状態観測器は、 上記第2の光子を入力し、光子の偏光状態によって光子
を第3の出力ポートと第4の出力ポートのいずれかに出
力する第2の偏光波分離器と、 上記第3の出力ポートから出力される光子を検出する第
3の光子検出器と、 上記第4の出力ポートから出力される光子を検出する第
4の光子検出器とを備え、 上記乱数生成器は、上記第1の光子検出器と上記第2の
光子検出器と上記第3の光子検出器と上記第4の光子検
出器の光子検出結果に基づいて乱数を生成して出力する
ことを特徴とする請求項3記載の乱数生成装置。 - 【請求項5】 光子を入力し、光子の偏波面を変更し
て、所定の偏光状態の光子を出力する偏波面制御工程
と、 偏波面制御工程により出力された光子を入力し、光子の
偏光状態によって光子を第1の出力ポートと第2の出力
ポートのいずれかに出力する偏光波分離工程と、 第1の出力ポートから出力される光子を検出する第1の
光子検出工程と、 第2の出力ポートから出力される光子を検出する第2の
光子検出工程と、 第1と第2の光子検出工程による光子検出結果に基づい
て乱数を生成して出力するとともに、生成した乱数を評
価して評価結果に基づいて偏波面制御工程の偏波面の変
更を調整する乱数生成評価工程とを有することを特徴と
する乱数生成方法。 - 【請求項6】 偏光状態の量子もつれ合い状態にある第
1と第2の光子を発生させる光子対発生工程と、 光子対発生工程により発生された第1の光子を入力し、
偏光状態を観測する第1の偏光状態観測工程と、 光子対発生工程により発生された第2の光子を入力し、
偏光状態を観測する第2の偏光状態観測工程と、 第1の偏光状態観測工程と第2の偏光状態観測工程との
観測結果に基づいて乱数を生成する乱数生成工程とを有
することを特徴とする乱数生成方法。 - 【請求項7】 上記乱数生成工程は、第1の偏光状態観
測工程により観測された偏光状態が第2の偏光状態観測
工程により観測された偏光状態と異なる場合に乱数を生
成することを特徴とする請求項6記載の乱数生成方法。 - 【請求項8】 上記第1の偏光状態観測工程は、 上記第1の光子を入力し、光子の偏光状態によって光子
を第1の出力ポートと第2の出力ポートのいずれかに出
力する第1の偏光波分離工程と、 上記第1の出力ポートから出力される光子を検出する第
1の光子検出工程と、 上記第2の出力ポートから出力される光子を検出する第
2の光子検出工程とを有し、 上記第2の偏光状態観測工程は、 上記第2の光子を入力し、光子の偏光状態によって光子
を第3の出力ポートと第4の出力ポートのいずれかに出
力する第2の偏光波分離工程と、 上記第3の出力ポートから出力される光子を検出する第
3の光子検出工程と、 上記第4の出力ポートから出力される光子を検出する第
4の光子検出工程とを有し、 上記乱数生成工程は、上記第1の光子検出工程と上記第
2の光子検出工程と上記第3の光子検出工程と上記第4
の光子検出工程による光子検出結果に基づいて乱数を生
成して出力することを特徴とする請求項7記載の乱数生
成方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001223795A JP2003036168A (ja) | 2001-07-25 | 2001-07-25 | 乱数生成装置及び乱数生成方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001223795A JP2003036168A (ja) | 2001-07-25 | 2001-07-25 | 乱数生成装置及び乱数生成方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003036168A true JP2003036168A (ja) | 2003-02-07 |
Family
ID=19057067
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001223795A Pending JP2003036168A (ja) | 2001-07-25 | 2001-07-25 | 乱数生成装置及び乱数生成方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003036168A (ja) |
Cited By (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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WO2022269731A1 (ja) | 2021-06-22 | 2022-12-29 | 三菱電機株式会社 | 乱数生成装置 |
-
2001
- 2001-07-25 JP JP2001223795A patent/JP2003036168A/ja active Pending
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KR100965970B1 (ko) * | 2006-04-20 | 2010-06-24 | 휴렛-팩커드 디벨롭먼트 컴퍼니, 엘.피. | 난수 시퀀스를 생성하는 광학 기반의 자동 인증 시스템 및 난수 시퀀스의 생성 방법 |
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JP7433655B2 (ja) | 2018-05-14 | 2024-02-20 | ワイ. スカーレット,キャロル | 多層複屈折構造内の量子光学的効果の使用を通じた乱数の生成 |
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---|---|---|---|
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|
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