JP2009055346A - 量子鍵配送システム - Google Patents

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Abstract

【課題】偏波依存性のある光子検出器を用いる量子鍵配送システムにおいて、複雑な偏波制御をすることなく、簡便に偏波状態の影響を除けるようにすること。
【解決手段】送信機は、一定の時間間隔のパルスの光パルス列を0またはπで位相変調し、変調された光パルス列を1パルスごとに直交する2つの偏波状態として交互に出力し、偏波変調された光パルス列をパルス当り平均1光子未満の光パルス列として送出する。受信機は、送出された光パルス列を第1と第2の光パルス列に分岐し、第1の光パルス列を、受信した光パルス列の時間間隔の2倍の時間だけ遅延させた後、第1と第2の光パルス列を合波する。受信機は、遅延し合波された第1と第2の光パルス列の相対的位相差が0である場合に光子を検出する第1光子検出手段と、遅延し合波された第1と第2の光パルス列の相対的位相差がπである場合に、光子を検出する第2光子検出手段を有する。
【選択図】図3

Description

本発明は、量子暗号鍵配送システムに関し、より詳細には、位相変調した光パルス列の相対的位相差を利用して、安全な暗号鍵を供給する量子暗号鍵配送システムに関する。
従来、暗号技術としては数式の数学的な計算困難性(例えば、解読のための計算に膨大な時間がかかる)を基礎にした暗号方式が使用されてきたが、最近では、光子1個レベルの光を用いることにより、物理的に安全性が保証された量子暗号通信の研究が進められている。
量子暗号は、量子力学の理論を用いた暗号技術であって、盗聴しても内容が無意味なものになってしまい、かつ盗聴されたことが分かる究極の暗号技術として知られている。
量子通信の分野では、互いに離れた地点に存在する2者間で暗号通信を行うための秘密鍵を供給するシステムが知られており、そのシステムは、量子鍵配送システムとも呼ばれている。
量子鍵配送には、各種方式が存在するが、本明細書では従来技術として代表的な、「差動位相シフト量子鍵配送方式」(非特許文献1)について説明する。
図1は、従来技術のその差動位相シフト量子鍵配送システムの基本構成を示す。図1において、送信機100は、制御部(図示しない)と記憶手段(図示しない)と通信手段(図示しない)を有する。同様に、後述の受信機110も制御部(図示しない)と記憶手段(図示しない)と通信手段(図示しない)を有する。
送信機100は、自身が送出する光パルス列106の位相変調データを記憶手段(図示しない)に記憶するとともに、0またはπで任意にランダムに位相変調した一定間隔のコヒーレント光パルス列106を、パルス当り平均1光子未満(例えば、0.1光子/パルス)で光伝送路107に送出する。平均光子数1個未満という状態は、通常のレーザ光を大きく減衰させることにより実現することができる。
このような光パルス列を受信機110で光子検出する場合は、あるパルスでは光子が検出され、あるパルスでは何も検出されないという検出結果となる。どのパルスで光子が検出されるかは、測定するまで不確定である。
図1に示すように、送信機100から送出された光パルス列106は、光伝送路107を介して受信機110に到達する。まず、受信機110は、光分岐手段111を使用して、送信機100から受信した光パルス列をエネルギー的に等分になるよう2つに分岐し、その分岐した各光パルス列を長経路112および短経路113に送出する。長経路112では、光パルス列に一定の遅延(本明細書では、時間T)を加える。その後、長経路112および短経路113を通った光パルス列は、2×2合波カップラ114にて再び合波する。2×2合波カップラ114は、2つの入力端子(長経路112および短経路113にそれぞれ接続されている)を備え、長経路112および短経路113を通った光パルス列を受け入れる。また、2×2合波カップラ114は、2つの出力端子も備え、それぞれの出力端子は、第1の光子検出器(光子検出器1)115、および第2の光子検出器(光子検出器2)116に接続される。
上記の長経路112で一方の光パルス列に与えられる一定の遅延時間Tは、送信機100から光伝送路107を介して受信機110に入力される光パルス列の一定間隔Tに等しいものと仮定すると(図1においてTで示す)、2×2合波カップラ114では、前後のパルスが重なり合って合波される。パルスが重なり合う様子は、図1の受信機110の下に図示した。
受信機110に入力された光パルス列は、0またはπで位相変調されている。したがって、受信機110内の分岐・合波経路の伝播位相が適当であれば、重なり合うパルスの位相差は0またはπとなる。
2×2合波カップラ114での合波の結果、両パルスは干渉し、位相差が0なら第1の検出器115が光子を検出し、位相差πなら第2の検出器116が光子を検出することになる。
上記の構成を用いて、送信機100と受信機110は、以下の手順により秘密鍵を得る。
まず、受信機110は、上記構成により送信機100から送出され、光伝送路107を経たパルスから光子を検出する。この際、受信機110は、光子を検出した時刻と光子検出器(115または116)を、制御部(図示しない)により内蔵の記憶手段(図示しない)に記録する。所定の数の光子が受信された後、受信機110は、通信手段(図示しない)と所定の通信路(図示しない)を介して、送信機100に対して光子が検出された時刻(光子検出時刻)を通知する。
送信機100は、受信機110から通知された光子検出時刻と送信機自身の有する位相変調データとから、第1の検出器115または第2の光子検出器116のいずれで光子を検出したのかを受信機110が知ることができる。
そこで、第1の光子検出器115で光子を検出した場合をビット「0」、第2の光子検出器116で光子を検出した場合をビット「1」と予め取り決めておけば、送信器100と受信機110は、双方で同じビット列を得ることができる。
上記手順においては、受信機110から送信機100へ通知されるのは光子検出時刻のみであるため、ビット情報は受信機110の外部に出ることはなく、盗聴させることはない。
上記鍵配送システムを実施するには、光子1つを検出可能な光子検出器を必要である。このような光子検出器には、通常、高いバイアス電圧が印加されたアバランシェ・フォト・ダイオード(Avalanche-Photo-Diode:APD)が用いられる。しかしながら、ファイバ通信波長帯(1.3−1.5μm帯)用のInGaAs−APDの性能が良くなく、特に、いったん光子を検出した後に、その検出の影響のため、続けて誤検出するアフターパルスと呼ばれる現象が、システム性能の劣化要因となっている。そこで、このアフターパルスの発生を避けるために、通常、時間間隔を空けて間欠的に高いバイアス電圧を印加するゲート動作モードでAPDを使用している。ゲート動作の繰り返し周波数の上限は数MHzであって、この上限よりも高い周波数では、アフターパルスによる誤検出率が増大する。このため、このAPDのゲート周波数の上限が、鍵配送システムの鍵生成レートを制限する要因となっている。
一方、短波長帯(0.5−0.8μm)で動作するSi−APDは、光子検出効率/雑音特性ともに優れた性能を有する。アフターパルスの発生確率も小さく、そのためゲート動作させる必要がない。この特性を通信波長帯光子の検出に利用できれば、量子鍵配送システムの鍵生成レートを大幅に向上することができ得る。そこで、通信波長帯光子を短波長帯に波長変換して、これをSi−APDで検出する光子検出器の研究が近年進められている(非特許文献2)。
図2は、このような波長変調型光子検出器の基本構成を示す。光合波器201により波長1.5μmの信号光子を波長1.3μmのポンプ光と合波して、光非線形素子202に入力する。光非線形素子202では、光パラメトリック相互作用と呼ばれる光のミキシング現象により、波長1.5μmの信号光子が(1/1.5+1/1.3)‐1=0.7μmという波長の光子に変換される。この波長変換された光子(波長変換光子)を光フィルタ(ポンプ光阻止フィルタ)203で取り出し、Si−APD204で検出する。これにより、1.5μmの信号光子をゲート動作させることなく、Si−APD204で検出することができ、量子鍵配送システムの鍵生成レートを高めることができる。
K. Inoue, E. Waks, Y. Yamamoto,「Differential-phase-shift quantum key distribution using coherent light 」2003年、Physical Review A, vol.68, paper number 022317 C. Langrock, E. Diamanyi, R. V. Roussev, Y. Yamamoto, M. M. Fejer, H. Takesue,「Highly efficient single-photon detection at communication wavelength by use of upconversion in reverse-proton-exchanged periodically poled LiNbO3 waveguide」、2005年、Optics Letters, vol.30, pp.1725-1727
上述したような波長変換型光子検出器は、非ゲート動作が可能という利点がある一方、偏波依存性があるという欠点を有する。光非線形素子202内で起こる光パラメトリック相互作用の効率は、ポンプ光と信号光光子の偏波状態に依存する。そのため、光子検出器としての検出効率が信号光子の偏波状態に依存することになる。信号光子は光ファイバ(例えば、光伝送路107)を伝搬してきており、その偏波状態は伝送環境により変動する。これに対処するためには、信号光子の光子検出器への入力偏波状態を一定とする制御系が必要となり、そのために伝送装置が複雑化する。
本発明の目的は、上記のような課題を解決するために、波長変換型光子検出器を使用しつつ、信号光の複雑な偏波制御を必要としない量子鍵配送システムを提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明は、送信機および受信機を備える量子鍵配送システムにおいて、前記送信機は、一定の時間間隔のパルスからなる光パルス列を送出する光源と、前記光源から送出された前記光パルス列を0またはπで位相変調する位相変調器と、前記位相変調器で位相変調された光パルス列を、1パルスごとに直交する2つの偏波状態として交互に出力する偏波変調手段と、前記偏波変調手段から出力された光パルス列を、パルス当り平均1光子未満の光パルス列として送出する減衰手段と、を備えており、前記受信機は、前記送信機の前記減衰手段から送出された前記光パルス列を受信し、第1の光パルス列と第2の光パルス列に分岐する分岐手段と、前記第1の光パルス列を、前記送信機から送られた光パルス列の時間間隔の2倍の時間だけ遅延させる遅延手段と、前記遅延手段により遅延させられた前記第1の光パルス列と前記第2の光パルス列とを合波し、合波後の光パルスを生成する光合波手段と前記光合波手段で生成された光パルスの、前記遅延させられた前記第1の光パルス列と前記第2の光パルス列を2パルス分シフトしたパルス間の相対的位相差が0である場合に、光子を検出する第1の光子検出手段と、前記光合波手段で生成された光パルスの、前記遅延させられた前記第1の光パルス列と前記第2の光パルス列を2パルス分シフトしたパルス間の相対的位相差がπである場合に、光子を検出する第2の光子検出手段と、前記第1と第2の光子検出手段のうち光子を検出した光子検出手段とその検出時刻とを記録する記録手段とを備えていることを特徴とする。
ここで、前記偏波変調手段は、前記位相変調器からの光パルス列を分岐し、分岐された一方のパルス列の時間間隔の半分だけ遅延させ、かつ直交する偏波状態に変換し、その変換されたパルス列と分岐された他方のパルス列とを合波することを特徴とすることもできる。
また、前記偏波変調手段は、前記位相変調器からの光パルス列の偏波状態に対して早軸、遅軸が45度になるように配置された複屈折素子を含むことを特徴とすることもできる。
また、前記送信機は、所定の長さの光パルス列を前記受信機に送信し、前記受信機は、光子を検出した光子検出時刻を前記送信機へ通知し、前記送信機は、自身の位相変調データと前記受信機から受信した前記光子検出時刻とから、前記第1と第2の光子検出手段のうちいずれの光子検出手段が光子を検出したかを判定し、前記送信機と前記受信機は、光子を検出した事象について、前記第1の光子検出手段による光子検出であればビット「0」を、前記第2の光子検出手段による光子検出であればビット「1」を、付与し、その結果得られた共通のビット値を秘密鍵ビットとする、ことを特徴とすることができる。
上記構成により、本発明によれば、偏波依存性のある光子検出器を用いる量子鍵配送システムにおいて、偏波状態の乱れを正すために、光パルスの偏光と合波をコンロトールしているので、複雑な偏波制御をすることなく、簡便に偏波状態の影響を除けることができ、安定な鍵生成動作を得ることができる。
以下、図面を参照して、本発明の好適な実施の形態を詳細に説明する。
(第1の実施形態)
図3は、本発明の第1の実施形態に係る量子鍵配送システムの構成を示す。図3において、送信機300は、光源301、位相変調器302、偏波変調器303、減衰手段304、および制御部(CPU1)305を備える。
光源301は、位相変調器302に接続されている。位相変調器302は偏波変調器303に接続され、さらに偏波変調器303は減衰手段304に接続されている。すなわち、光源301と減衰手段303の間には、位相変調器352と偏波変調器303が存在する。
制御部305は、送信機300の全体の主制御を行うCPU(中央制御ユニット)である。また、送信機300は、光源301、位相変調器302、偏波変調器303、減衰手段304、および制御部305の制御プログラム等を格納したROM(図示せず)の他、各種データを保管し、また一時ワークステーションとして利用するRAM等のメモリ(図示せず)を備える。このような構成により、制御部305は、送信機300全体の主制御を行うことができる。
送信機300の光源301は、一定の時間間隔Tで光パルス列を送出する。この光パルス列は位相変調器302に入力される。
位相変調器302は、光源301から入力された光パルス列に含まれる各パルスを0またはπで位相変調した後、その光パルス列を偏波変調器303に受け渡す。すなわち、位相変調器302から出力される光パルス列に含まれるパルスのそれぞれの位相は、0またはπである。
偏波変調器303は、入力された光パルスを、パルスごとに交互に、直交する2つの偏波状態として変調した後、その変調した偏波状態の光パルス列を減衰手段304に受け渡す。これにより、例えば、奇数番目のパルスは縦偏波状態(V)、偶数番目は横偏波状態(H)、というような光パルス列が減衰手段304へと出力される。
減衰手段304は、例えば、NDフィルタ(Neutral Density Filter:減光フィルタ)等、レーザ光などの光源から入射される光を大きく減衰させるための手段であれば、いずれのものを用いても構わない。本発明では、パルス当り平均1光子未満の光パルス列を送信機300から送出するが、パルス当り光子未満の光パルス列は、通常のレーザ光を大きく減衰させ、平均光子数1未満という状態を実現することができる。
より詳細に説明すると、「パルス当り1光子未満の光パルス列」とは、所定の数の光パルス列であって、光子の数がパルスの数よりも少ない状態のことを指す。
その後、送信機300は、減衰手段304を通った光パルス列306を受信機310に対して光伝送路307を介して送出する。
光検出装置としての受信機310は、光分岐手段(C1)311、長経路312、短経路313、2×2合波カップラ(C2)314、第1の光子検出器(光子検出器1)315、第2の光子検出器(光子検出器2)316、および制御部(CPU2)317を備える。第1の光子検出器315と第2の光子検出器316は、例えば上述した図2の構成のような波長変調型光子検出器を適用することができる。
光分岐手段311は、長経路312および短経路313に接続されている。2×2合波カップラ314は、入力端子および出力端子がそれぞれ2つずつ備わっていて、その入力端子は長経路312および短経路313に接続されており、その出力端子は第1の光子検出器315および第2の光子検出器316に接続されている。
2×2合波カップラ314は、一方の入力端子で長経路312からの光パルス列を受信し、他方の入力端子で短経路313からの光パルス列を受信する。その後、2×2合波カップラ314は、2つの光パルス列の位相差が0の場合には、一方の出力端子から第1の光子検出器315に光子を出力し、位相差がπの場合には、他方の出力端子から第2の光子検出器316に光子を出力する特性を有している。
受信機310については、受信機側の制御部317が受信機全体310の主制御を行う。制御部317の制御プログラム等を格納したROM(図示せず)や送信機300が有するメモリと同様の機能を果たすメモリ(図示せず)を有する点も送信機300と同様である。
受信機310へ入力された光パルス列306は、光分岐手段311により長経路312および短経路313にエネルギー的に等分(例えば、50対50)にそれぞれ分岐される。長経路312に分岐された光パルス列は、一定の遅延時間だけ遅延させられた後、2×2光合波カップラ314で短経路313を通った光パルス列と再び合波される。ここで、上記の一定の遅延時間は、図3に示すように、入力された光パルス列306のパルス間隔Tの2倍に等しいものとする。
以上の構成の下、送信機300は、0またはπで任意に位相変調した一定間隔(パルス間隔)Tの光パルス列を、パルス当り平均1個光子未満(例えば、0.1光子/パルス)で光伝送路307に送出する。
以下の説明では、説明の便宜上、上記条件で説明するが、本発明を上記条件に限定するという意図ではない。
受信機310は、送信機300から光伝送路307を経由して伝送されてきた光パルス列306を、光分岐手段311によって受け取る。光分岐手段311により長経路312および短経路313にエネルギー的に等分(例えば、50対50)にそれぞれ分岐された光パルス列は、2×2合波カップラ314で合波される。その合波された光パルス列は、後述するようにパルス間の位相差に従って第1の光子検出器315、または第2の光子検出器316によって検出される。
上記のような受信機310の回路を構成すると、受信機310の2×2合波カップラ314では、図4に示すように、1つ置きのパルス(奇数番目のパルス同士/偶数番目のパルス同士)が重なり合う。図4において、Vは光パルスの縦偏波状態、Hは光パルスの横偏波状態を表している。すなわち、送信機300から送出された光パルス列306の各パルスは一定の時間間隔Tで送出されており、また長経路312を通った光パルス列は一定の時間間隔2Tだけ遅延しているので、長経路312を通った光パルス列をちょうど2パルス分遅延した状態で、短経路313を通った光パルス列と合波される。また、送信機300から送出された光パルス列306は1パルスごとに直交する偏波状態で送出されているので、1つ置きのパルス同士は同じ偏波状態である。したがって、重なり合ったパルスは干渉を起こす。
上記の2×2合波カップラ314での合波による干渉の結果、パルス間の位相差が0ならば第1の光子検出器315が光子を検出し、パルス間の位相差がπならば第2の光子検出器316が光子を検出する。ただし、送信機300から送信された光は、パルス当り平均1個光子未満なので、光子が検出されるのは稀である。
受信機310の制御部317は、光子検出器から光子を検出したという信号を得た場合、受信機310が予め備えるメモリなどの記憶手段(図示せず)に、光子を検出した時刻(光子検出時刻)を格納する。
図4では、図3で説明した光パルス列306が送信された場合の受信パルスの重なり具合を示しており、右斜線長方形(1、3、5)と左斜線長方形(2、4、6)のパルスが示されているが、右斜線長方形は縦偏波(V)で送信されたパルスを表わし、左斜線長方形は横偏波(H)で送信されたパルスを表わしている。なお、光伝送路306のファイバ伝送中に偏波状態は変化しており、受信機310への入力状態は縦・横偏波であるとは限らないが、両者が直交関係にあることはファイバ伝送後も保持されている。
上記構成及び動作特性を利用して、以下の手順により、送信機300と受信機310は共通のビットを得る。なお、共通のビットを得る手順についても、上述したように、制御部305,317が、対応する送信機300および受信機310をそれぞれ制御して行う。
(1)送信機300は、光伝送路307を介して受信機310に所定の長さの光パルス列306を送信する。
(2)受信機310は、光子を検出した時間スロット(光子検出時刻)を所定の通信路308を介して送信機300に通知する。通信路308としては任意の通信路が利用でき、光伝送路とは限らず、無線、有線のいずれの通信網でもよい。
(3)送信機300は、自身の位相変調データと受信機310から受信した光子検出時刻とから、受信機310において第1の光子検出器315または第2の光子検出器316のいずれの光子検出器が光子を検出したのかを判定する。
(4)送信機300と受信機310は、光子を検出した事象について、それぞれ第1の光子検出器315による光子検出であればビット「0」を、第2の光子検出器316による光子検出であればビット「1」を、付与する。その際、光子を検出した光子検出器はすでに確定しているので、送受信機300,310は同じビット値を得ることになる。このビット値を秘密鍵ビットとする。
以下、本実施形態において、使用する光子検出器の検出効率が信号光偏波に依存している場合でも、偏波制御することなく安定システム動作が得られることを説明する。
一般に偏波状態は、2次元の複素単位ベクトルで表わされる。ここで、光子検出器は、e1という偏波状態の光を検出するが、この光と直交するe0という偏波状態の光に対して感度がないものとする。e1とe0の両者が直交偏波関係であることは、式の上では、
(e1 *・e0)=0
または
(e0 *・e1)=0
と表わされる。ただし、(・)はベクトルの内積、*は複素共役である。
これに対し、信号光は、奇数番目のパルスがeVという偏波状態、奇数番目のパルスがeHという偏波状態であるとする。ファイバ伝送後も直交関係は保たれるので、
(eV *・eH)=0
または
(eH *・eV)=0
である。ここで、一般に{eV、eH}は{e1、e0}により次のように表わすことかができる。
Figure 2009055346
θ,φは、ファイバ伝送中の偏波状態の変化の仕方によって決まる定数であるが、上の表式によりθ,φによらず、{eV、eH}と{e1、e0}はそれぞれ直交関係が成り立つことが表わされている。
信号光が光子検出器(315または316)に入力されると、検出感度のある偏波状態e1と重なり合う偏波成分が光子検出される。偏波の重なり具合は、定量的に|(eV *・e1)|2と、|(eH *・e1)|2とで表わされる。それが絶対値二乗であるのは、観測にかかるのは振幅ではなくて強度(光強度)であるためである。上記の式(1)を用いると、偏波の重なり度は、奇数番目のパルスに対して
|(eV *・e1)|2=cos2θ
偶数番目のパルスに対して
|(eH *・e1)|2=sin2θ
となる。
上の考察は、光子検出器315,316の検出効率は、奇数番目のパルス同士の干渉に対してはcos2θに比例した値、偶数番目のパルス同士の干渉に対してはsin2θに比例した値、となることを示している。両者を足し合わせると、
cos2θ+sin2θ=1
となり、θには依存しない値となる。このことは、奇数番目のパルス同士の干渉が光子検出器で検出される確率と、偶数番目のパルス同士の干渉が光子検出器で検出される確率との合計をとると、必ず一定となることを示している。すなわち、ファイバ中の偏波変動には依存しない信号検出を行うことができる。
したがって、本実施形態は奇数番目のパルス同士の干渉の光子検出信号と偶数番目のパルス同士の干渉の光子検出信号とを用いて、鍵生成を行っているので、本実施形態により、偏波制御をすることなく、安定した鍵生成動作を達成できる。
(第2の実施形態)
図5は、本発明の第2の実施形態に係る量子鍵配送システムにおける送信機の構成を示す。本実施形態のシステム全体の構成は図3の第1の実施形態と同様であるが、送信機において交互に直交である偏波状態のパルス列を作り出す手段が異なっている。
図5に示すように、送信機300の光源301は、一定の時間間隔2Tで光パルス列を送出し、この光パルス列は位相変調器302に入力される。位相変調器302は、光源301から入力された光パルス列に含まれる各パルスを0またはπで位相変調する。すなわち、位相変調器302から出力される光パルス列501に含まれるパルスのそれぞれの位相は、0またはπである。
位相変調器302からの出力光は、光分岐手段502により長経路503および短経路504にエネルギー的に等分(例えば、50対50)にそれぞれ分岐される。長経路503に分岐された光パルス列は、偏波回転素子505により偏波状態を直交状態に変換され、さらに光源301からのパルス列の時間間隔の1/2、すなわちTだけ遅延させられた後、偏波ビームスプリッタ506で短経路504を通った光パルス列と再び合波される。
偏波ビットスプリッタ506への入力においては、長経路503を通った光パルスの偏波状態と短経路504を通った光パルス列の偏波状態は直交している。偏波ビームスプリッタ506では、この2つのパルス列が同一経路507へと合波される。これにより、偏波ビームスプリッタ506からは、長経路503を経由してきた光パルス列と短経路504を経由してきた光パルス列が、直交する偏波状態として出力される。さらに、時間間隔2Tのパルス列が時間Tだけ遅延されて合波されているので、時間間隔がT、かつ奇数番目のパルス(V)と偶数番目のパルス(H)とが直交偏波状態である光パルス列508が偏波ビームスプリッタ506から出力される。
偏波ビームスプリッタ506からの出力508は、減衰手段304へ入力される。減衰手段304から以後の構成と動作は第1の実施形態と同様であるので、その説明は省略する。
(第3の実施形態)
図6は、本発明の第3の実施形態に係る量子鍵配送システムにおける送信機の構成を示す。本実施形態のシステム全体の構成は図3の第1の実施形態と同様であるが、送信機において交互に直交する偏波状態であるパルス列を作り出す手段が、第1の実施形態及び第2の実施形態とは異なっている。
図6に示すように、送信機300の光源301は、一定の時間間隔2Tで光パルス列を送出し、その光パルス列は位相変調器302に入力される。位相変調器302は、光源301から入力された光パルス列に含まれる各パルスを0またはπで位相変調する。すなわち、位相変調器302から出力される光パルス列601に含まれるパルスのそれぞれの位相は、0またはπである。
位相変調器302からの出力光は、複屈折素子602に入力される。ここで、複屈折素子602の2つの屈折率軸(早軸と遅軸)に対して、入力パルス列601の偏波状態は斜め45°であるように設定する。すると、複屈折素子602内では、光は早軸成分と遅軸成分とに分かれて伝播する。早軸と遅軸とでは、屈折率が異なり、したがって伝搬速度が異なる。早軸と遅軸の屈折率差及び複屈折素子602の長さが適切であれば、伝搬速度の違いにより、早軸成分と遅軸成分の伝搬時間差を、入力パルス列601の時間間隔の半分すなわち、Tとすることができる。その早軸成分と遅軸成分とは、偏波状態が直交しているので、これにより、複屈折素子602からは時間間隔がT、かつ奇数番目と偶数番目のパルスが直交偏波状態である光パルス列603が出力される。
複屈折素子602からの出力は、減衰手段304へ入力される。減衰手段304から以後の構成と動作は第1の実施形態と同様であるので、その説明は省略する。
(その他の実施形態)
上記では、本発明の好適な実施形態を例示して説明したが、本発明の実施形態は上記例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載の範囲内であれば、その構成部材等の置換、変更、追加、個数の増減、形状の設計変更等の各種変形は、全て本発明の実施形態に含まれる。
従来技術の差動位相シフト量子鍵配送システムの基本構成を示す構成図である。 本発明で利用可能な公知の波長変調型光子検出器の基本構成を示す構成図である。 本発明の第1の実施形態に係る量子鍵配送システムの構成図である。 図3で説明したパルスが送信された場合の受信パルスの重なり具合を示すタイミング図である。 本発明の第2の実施形態に係る量子鍵配送システムにおける送信機の構成図である。 本発明の第3の実施形態に係る量子鍵配送システムにおける送信機の構成図である。
符号の説明
100 送信機
106 パルス列
107 光伝送路
110 受信機
111 光分岐手段
112 長経路
113 短経路
114 2×2合波カップラ
115 第1の光子検出器(光子検出器1)
116 第2の光子検出器(光子検出器2)
201 光合波器
202 光非線形素子
203 光フィルタ(ポンプ光阻止フィルタ)
204 Si−APD
300 送信機
301 光源
302 位相変調器
303 偏波変調器
304 減衰手段
305 制御部(CPU1)
306 光パルス列
307 光伝送路
310 受信機
311 光分岐手段(C1)
312 長経路
313 短経路
314 2×2合波カップラ(C2)
315 第1の光子検出器(光子検出器1)
316 第2の光子検出器(光子検出器2)
317 制御部(CPU2)
318 通信路
501 光パルス列
502 光分岐手段
503 長経路
504 短経路
505 偏波回転素子
506 偏波ビームスプリッタ
507 経路
508 光パルス列
601 光パルス列
602 複屈折素子
603 光パルス列

Claims (4)

  1. 送信機および受信機を備える量子鍵配送システムにおいて、
    前記送信機は、
    一定の時間間隔のパルスからなる光パルス列を送出する光源と、
    前記光源から送出された前記光パルス列を0またはπで位相変調する位相変調器と、
    前記位相変調器で位相変調された光パルス列を、1パルスごとに直交する2つの偏波状態として交互に出力する偏波変調手段と、
    前記偏波変調手段から出力された光パルス列を、パルス当り平均1光子未満の光パルス列として送出する減衰手段と、
    を備えており、
    前記受信機は、
    前記送信機の前記減衰手段から送出された前記光パルス列を受信し、第1の光パルス列と第2の光パルス列に分岐する分岐手段と、
    前記第1の光パルス列を、前記送信機から送られた光パルス列の時間間隔の2倍の時間だけ遅延させる遅延手段と、
    前記遅延手段により遅延させられた前記第1の光パルス列と前記第2の光パルス列とを合波し、合波後の光パルスを生成する光合波手段と
    前記光合波手段で生成された光パルスの、前記遅延させられた前記第1の光パルス列と前記第2の光パルス列を2パルス分シフトしたパルス間の相対的位相差が0である場合に、光子を検出する第1の光子検出手段と、
    前記光合波手段で生成された光パルスの、前記遅延させられた前記第1の光パルス列と前記第2の光パルス列を2パルス分シフトしたパルス間の相対的位相差がπである場合に、光子を検出する第2の光子検出手段と、
    前記第1と第2の光子検出手段のうち光子を検出した光子検出手段とその検出時刻とを記録する記録手段と
    を備えていることを特徴とする量子鍵配送システム。
  2. 前記偏波変調手段は、前記位相変調器からの光パルス列を分岐し、分岐された一方のパルス列の時間間隔の半分だけ遅延させ、かつ直交する偏波状態に変換し、その変換されたパルス列と分岐された他方のパルス列とを合波することを特徴とする請求項1に記載の量子鍵配送システム。
  3. 前記偏波変調手段は、前記位相変調器からの光パルス列の偏波状態に対して早軸、遅軸が45度になるように配置された複屈折素子を含むことを特徴とする請求項1に記載の量子鍵配送システム。
  4. 前記送信機は、所定の長さの光パルス列を前記受信機に送信し、
    前記受信機は、光子を検出した光子検出時刻を前記送信機へ通知し、
    前記送信機は、自身の位相変調データと前記受信機から受信した前記光子検出時刻とから、前記第1と第2の光子検出手段のうちいずれの光子検出手段が光子を検出したかを判定し、
    前記送信機と前記受信機は、光子を検出した事象について、前記第1の光子検出手段による光子検出であればビット「0」を、前記第2の光子検出手段による光子検出であればビット「1」を、付与し、その結果得られた共通のビット値を秘密鍵ビットとする、
    ことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の量子鍵配送システム。
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