JPH08190112A - 光増幅器および前置増幅器 - Google Patents

光増幅器および前置増幅器

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JPH08190112A
JPH08190112A JP7001175A JP117595A JPH08190112A JP H08190112 A JPH08190112 A JP H08190112A JP 7001175 A JP7001175 A JP 7001175A JP 117595 A JP117595 A JP 117595A JP H08190112 A JPH08190112 A JP H08190112A
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JP
Japan
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light
optical
signal light
idler
signal
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Application number
JP7001175A
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English (en)
Inventor
Wataru Imayado
亙 今宿
Atsushi Takada
篤 高田
Masatoshi Saruwatari
正俊 猿渡
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 長距離超大容量光伝送システムあるいは光信
号処理システムに必要な低雑音光増幅器および低雑音前
置増幅器を提供する。 【構成】 非縮退パラメトリック増幅部に信号光と励起
光とを入力して非縮退パラメトリック増幅を行う。非縮
退パラメトリック増幅部から出力されるアイドラ光によ
り非縮退パラメトリック増幅部から出力される信号光を
光変調器で電気光学的あるいは全光的に変調する。ま
た、信号光を一旦電気信号に変換した後、この信号光電
気信号からアイドラ光の光子数ゆらぎの電気信号の差分
をとって雑音を抑圧する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、長距離超大容量光伝送
システムや光信号処理システム等において必要とされる
低雑音光増幅器および低雑音前置増幅器に関する。
【0002】
【従来の技術】光ファイバ伝送システムや光信号処理シ
ステムにおいては、光損失の補償を行うために、エルビ
ウムやプラセオジム等の希土類を添加した光ファイバを
光増幅器として用いることが検討されている。これらの
光増幅器においては、励起光により光ファイバ中に添加
された希土類イオンに反転分布状態を形成させ、入力信
号光による誘導放出により信号光を増幅させる。このと
き同時に、自然放出過程により生じた光(自然放出光)
も混入される。この自然放出光は、光増幅器中における
ビート雑音等の発生原因となり、光信号パルス波形ひい
てはシステム全体の伝送品質の劣化を招く。これらの光
増幅器では、最適状態においても、増幅後の光信号は、
3dBの信号対雑音比(以下SN比という)の劣化は避
けられない。
【0003】これらの問題を解決するために、二次の非
線型光係数(分極が入射電界の二乗に比例する成分の比
例係数)を有する光学結晶(以下、「二次の光学結晶」
と略称する)を利用した縮退パラメトリック増幅器や光
ファイバの光カー(Kerr)効果を利用した非線形ループ
ミラー(NOLM:Nonlinear Loop Mirror )型増幅器
(以下、「ファイバNOLM増幅器」と略称する)が提
案されている。
【0004】縮退パラメトリック増幅については、原理
的な検討を行った文献として、例えば、C.M.Caves,フィ
ジカルレビューD第26巻8号1817頁がある。また、ファ
イバNOLM増幅器については、例えば、M.E.Marhic,
C.H.Hsia, and J.M.Jeong,エレクトロニクスレターズ、
27号、210 頁に記載されている。
【0005】これらの光増幅器においては、励起光位相
に対して定まった直交位相成分しか増幅しないが、希土
類添加ファイバ増幅器、レーザ増幅器およびラマン増幅
器における自然放出光や自然散乱光がないため、原理的
には直交位相成分のSN比劣化はない。このためこれら
の増幅器を長距離超大容量光ファイバ伝送システム系等
の中継器や送信器に適用すれば、伝送特性の大幅な改善
に寄与する可能性がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、縮退パラメト
リック増幅器においては、直交位相成分のSN比劣化が
ないものの、位相整合条件を満足し、励起光位相に対し
て定まったある位相成分のみを安定的に増幅することは
技術的に困難である。
【0007】また、非線形ループミラー型光増幅器につ
いては、位相整合条件がなく、比較的長い相互作用長を
得ることが可能であるといった利点がある反面、光増幅
部の体積が大きく、ループミラー全体を温度等も含めて
安定化させる必要がある。さらに、光ファイバの導波音
響ブリルアン散乱(GAWBS)による雑音が信号光出
力のSN比を劣化させる問題があった。
【0008】本発明の目的は、このような問題を解決す
るもので、信号光を標準量子限界以下のレベルまで抑圧
することができる低雑音光増幅器を提供することにあ
る。
【0009】また本発明の他の目的は、同様に量子限界
以下のレベルまで雑音を抑制することができる低雑音前
置増幅器を提供することにある。
【0010】また、本発明の他の目的は、位相整合条件
がなく、また光増幅部の体積を小さくでき小型化を図る
ことができる光増幅器および前置増幅器を提供すること
にある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の第一の観点は光
増幅器にかかり、励起光発生部と、この励起光発生部よ
り出力される励起光および入射信号光の2波を2入力と
して増幅された信号光およびアイドラ光の2波を2出力
とする非縮退パラメトリック増幅部と、前記アイドラ光
を検出する検出器と、この検出器の検出出力を入力とし
てアイドラ光の光子数ゆらぎを検出して出力する電気回
路手段と、前記電気回路手段の出力により駆動され、前
記増幅された信号光に変調を施す光変調手段とを含むこ
とを特徴とする。
【0012】なお、光変調手段は、LiNbO3 位相変
調部をその導波路に含むマッハツェンダ型電気光学変調
器であることができる。
【0013】本発明の第二の観点は光増幅器にかかり、
励起光発生部と、この励起光発生部より出力される励起
光および入射信号光の2波を2入力として増幅された信
号光およびアイドラ光の2波を2出力とする非縮退パラ
メトリック増幅部と、前記アイドラ光により制御され、
前記増幅された信号光に変調を施す全光変調手段とを含
むことを特徴とする。
【0014】なお、全光変調手段は、信号光およびアイ
ドラ光が入力され、進行波型半導体レーザ増幅器をその
導波路に含むマッハツェンダ型全光変調器であることが
できる。
【0015】本発明の第三の観点は、前置増幅器にかか
り、励起光発生部と、この励起光発生部より出力される
励起光および入射信号光の2波を2入力として増幅され
た信号光およびアイドラ光の2波を2出力とする非縮退
パラメトリック増幅部と、前記アイドラ光を検出する検
出器と、この検出器の検出出力を入力としてアイドラ光
の光子数ゆらぎを検出して出力する電気回路手段と、前
記増幅された信号光を電気信号に変換する光電変換部
と、前記電気回路手段の出力により駆動され、前記電気
信号に変換された信号光電気信号から前記電気回路手段
の出力の差分をとって出力する差分手段とを含むことを
特徴とする。
【0016】なお、第一の観点ないし第三の観点のいず
れも非縮退パラメトリック増幅部は、周期状分極反転構
造を有するLiTaO3 を含むことができる。
【0017】
【作用】以下、本発明の原理を図面を参照して説明す
る。
【0018】まず、第一の観点の発明の原理および作用
を図1および図4、5を参照して説明する。
【0019】第一の観点の発明では、励起光発生部にお
いて発生する励起光を非縮退パラメトリック増幅部の非
縮退パラメトリック増幅媒質に照射し、入力信号光を増
幅させる。その際に、アイドラ光および入射信号光と同
一の波長を有する増幅された信号光の2波が、非縮退パ
ラメトリック増幅媒質より出力される。ここで、励起
光、信号光、アイドラ光の角周波数ωP 、ωS 、ωi
の間には、ωP =ωS +ωiが成り立っている。
【0020】また、非縮退光パラメトリック増幅におい
ては、Manley-Rowe の関係式 nS in−ni in=nS out −ni out が成り立つ。ここで、nS in(=aS +aS )は入力側
の信号光の光子数演算子、ni in(=ai +ai )は入
力側のアイドラ光の光子数演算子、,nS out (=bS
+bS )は出力側の信号光の光子数演算子、n
i out (=bi +bi )は出力側のアイドラ光の光子数
演算子である。
【0021】これにより、入力側のアイドラ光が存在し
ない場合、出力側の信号光光子数とアイドラ光光子数と
の差は、入力信号光光子数に等しくなる。このことか
ら、非縮退パラメトリック利得Gを大きくし、出力側の
信号光およびアイドラ光の光子数を増大させると、 nS out −ni out <<nS out ,ni out となって、出力側の信号光とアイドラ光の量子相関が大
きくなるといえる。
【0022】よって、励起光強度を高め、パラメトリッ
ク利得係数を大きくした上で、出力側アイドラ光の光子
数ゆらぎの成分を検出し、これにしたがって増幅された
信号光を変調させれば、最終的に得られる信号光の雑音
成分は、標準量子限界(ショットノイズ制限)以下のレ
ベルまで抑制される。したがって、低雑音光増幅器を構
成することができる。
【0023】この信号光を変調し、低雑音の光出力を得
る手段としては、超高速の電気−光変調器、光−光変調
器を用いることができる。それゆえに、非縮退パラメト
リック増幅媒質の帯域幅を広くとることにより、ピコ秒
オーダの極短光パルスや光ソリトンパルスの低雑音増幅
も可能である。
【0024】ここで、出力側信号光とアイドラ光との量
子相関を R=−10 log(<(Δ(nS out −ni out ))2 >/
(<nS out ><ni out >) で定義する。但し、 <Δa2 >=<a2 >−<a>2 である。
【0025】すると、非縮退パラメトリック利得G(d
B)と、量子相関R(dB)との関係は図4に示すよう
になる。ここでは、信号光入力パワーを−20(dB
m)としている。この図4からわかるように、パラメト
リック利得が大きくなるほど、出力側信号光とアイドラ
光との量子相関も大きくなる。
【0026】次に図5に、入力信号光の強度−20(d
Bm)とした時の出力信号光のSN比(1Hz当たり)
と利得との関係を示す。この図5からもわかるように、
利得の増大と比べ出力信号光のSN比は改善し、例えば
利得が20dBの場合、入力信号光と比べ、40(d
B)のSN比の改善が見込まれる。
【0027】本発明の第二の観点は、上述の説明に示す
ように、信号光を変調する手段として光−光変調器を用
い、出力信号光とアイドラ光との量子相関から直接アイ
ドラ光により全光型変調器を制御することで、出力信号
光の雑音を抑圧するもので、図2に示すように、アイド
ラ光を電気信号に変換することなく、信号光に変調を施
すものである。
【0028】次に、本発明の第三の観点の原理および作
用を説明する。第一の観点の説明に述べたと同様の過程
により、光電変換後における電気回路において出力信号
の雑音を抑制することが可能である。図3に示すよう
に、非縮退パラメトリック増幅された信号光およびアイ
ドラ光の両者を光電変換デバイスで電気信号に変換検出
し、増幅された信号光より検出した電気信号とアイドラ
光より検出した電気信号の雑音成分の差分をとると、出
力される電気信号の雑音成分は、量子限界以下のレベル
にまで抑圧される。このように、低雑音前置増幅器を構
成することができる。
【0029】このように、本発明においては、非縮退パ
ラメトリック増幅過程を利用しているため、励起光を信
号光の位相に合致させる必要がなく、安定に光パワーを
増幅することができる。また、実効的な非線形係数が大
きい二次の非線形光学結晶を使用することにより、小型
で、低雑音な増幅器を構成することが可能である。
【0030】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。
【0031】(第一実施例)図6は、本発明の第一実施
例の光増幅器の構成を示すブロック図である。
【0032】この第一実施例の光増幅器は、励起光発生
部としての電源11および励起用半導体レーザ12と、
この励起用半導体レーザ12より出力される励起光およ
び入射信号光の2波を2入力として増幅された信号光お
よびアイドラ光の2波を2出力とする非縮退パラメトリ
ック増幅部としての非縮退パラメトリック増幅媒質14
と、アイドラ光を検出する検出器としての光電変換デバ
イス17と、この光電変換デバイス17の検出出力を入
力としてアイドラ光の光子数ゆらぎを検出して出力する
電気回路手段としての制御回路18と、この制御回路1
8の出力により駆動され、非縮退パラメトリック増幅媒
質14で増幅された信号光に変調を施す光変調手段とし
てのマッハツェンダ型光変調器19とを含んでいる。
【0033】なお、入力信号光と励起光とを合波する合
波器13が設けられ、非縮退パラメトリック増幅媒質1
4の後段には励起光遮断用光フィルタ15が設けられ、
また、信号光とアイドラ光とを分離する分波器16とが
設けられている。
【0034】ここで、この第一実施例では、信号光波長
は光伝送において有利な1.55μmとしている。
【0035】励起光発生部では、励起用半導体レーザ1
2として発振波長0.77μmの注入同期型半導体レー
ザを用い、1W程度の光出力を実現することができる。
非縮退パラメトリック増幅媒質には、周期状分極反転構
造が形成されているものを利用している。その利点とし
ては、周期状分極反転構造を有する非縮退パラメトリッ
ク増幅媒質を使用することにより、出力信号光、アイド
ラ光および入力信号光間の位相整合条件を満足させなが
ら、結晶長を長くできることが挙げられる。すなわち、
その分だけ信号利得を大きくできる。この非縮退パラメ
トリック増幅媒質に関する文献として、例えば、水内公
典、山本和久,信学技報OQE93-162号85頁がある。
【0036】本実施例では、非縮退パラメトリック増幅
媒質14として、導波路幅4μm、導波路深さ2μm、
長さ2.0cmの周期状分極反転構造を有するLiTa
3結晶を利用している。導波路構造より決定される導
波モードの実効断面積は約8μm2 であるから、励起光
パワーを1Wとすることにより、励起光強度13MW/
cm-2を得ることができる。同様のパワーで20%程度
のSHG変換係数が実際に得られていることから、g=
1.5cm-1の非縮退パラメトリック増幅係数が得られ
る。
【0037】また、非縮退パラメトリック利得と利得係
数gとの間には、 G= cosh2gL の関係があるので、結晶長を約2cmとすると、非縮退
パラメトリック増幅率Gは、G=144(21.6d
B)となり、実用上満足できる光増幅が得られる。この
場合、図4に示したように、非縮退パラメトリック増幅
媒質14の出力側の信号光とアイドラ光との間には、約
20(dB)の量子相関が得られる。非縮退パラメトリ
ック増幅媒質14の後には、残留した励起光を除去する
ための光フィルタ15が設置される。
【0038】これらの量子相関を有する増幅された2つ
の光のうち、一方の増幅された信号光成分は、被変調光
として、光変調器に導入される。アイドラ光は、量子効
率の高いPIN−PDによる光電変換デバイス17によ
って光電変換されて制御回路18に入力される。この制
御回路18は、アイドラ光が変換された電気信号の直流
成分の遮断、電圧の増幅、およびバイアスの重畳を行う
電気回路であって、光変調器の駆動信号を出力する。こ
こで、光変調器としては、マッハツェンダ型光変調器1
9を使用することができ、このマッハツェンダ型光変調
器19は、LiNbO3 の位相変調部191をその二つ
に分岐された導波路の一方に有するものであり、マッハ
ツェンダ型LiNbO3 電気光学変調器(LN−EO
M)と称されている。
【0039】図7にこの、LN−EOMの印加電圧−透
過率特性を示す。この場合、入力信号パルスの強度があ
る値P1 となった場合、マッハツェンダ型光変調器19
の透過率が0.5程度となるように、LN−EOMにバ
イアスを印加する。P1 以上のピーク強度をもつパルス
が入力された場合には、透過率が減少し、それとは逆に
パルスの強度がP1 よりわずかに小さい場合、光変調器
の透過率が0.5よりも増加して雑音が相殺される。ま
た、同時に入力信号がスペース時には、光変調器印加信
号が図7のP0 となるように、バイアスと振幅を調整す
る。したがって、LN−EOMの変調特性に合わせて、
アイドラ光から得られた信号にバイアス電圧の重畳を行
うことにより、光変調器からの出力光の光強度のゆらぎ
を抑制すことができる。また、ここではバイアスを透過
率が0.5程度としたが、入力信号光の強度雑音の分散
が十分に小さければ、バイアスを0.9程度としても差
し支えない。
【0040】(第二実施例)次に図8に第二実施例の構
成を示す。この第二実施例の光増幅器は、励起光発生部
としての電源11および励起用半導体レーザ12と、励
起用半導体レーザ12より出力される励起光および入射
信号光の2波を2入力として増幅された信号光およびア
イドラ光の2波を2出力とする非縮退パラメトリック増
幅部としての非縮退パラメトリック増幅媒質14と、ア
イドラ光により制御され、増幅された信号光に変調を施
す全光変調手段としてのマッハツェンダ型光変調器19
とを含んでいる。このマッハツェンダ型光変調器19
は、その分岐された導波路の一方に進行波型半導体レー
ザ増幅器192を含んでいる。
【0041】本実施例では、第一実施例において、信号
光の強度雑音除去を行っている電気光学変調器を進行波
型半導体レーザ増幅器(TW−SLAと略称する)19
2を内部に含むマッハツェンダ干渉計型全光変調器に置
き換えたものである。この場合、アイドラ光を電気信号
に変換することなく、光信号のままでTW−SLAへ印
加することにより信号光を変調し、雑音を相殺すること
が可能である。本実施例ではその原理を効率よく実現す
るため、信号光波長は、1.55μm帯、TW−SLA
の利得帯域幅を1.4μmから1.55μm、アイドラ
光波長を1.45μmとしている。
【0042】図9にこのマッハツェンダ型全光変調器の
利得の入射波長に対する利得係数の依存性を示す。信号
光波長はほぼTW−SLAのバンドエッジに対応する波
長とし、アイドラ光波長は利得帯域内にある。定常的に
は、定電流源20により供給される定常電流により、曲
線1の状態に励起されている。このとき、アイドラ光の
入射によりTW−SLAの少数キャリア密度が変調され
曲線2により表される状態に変化し、信号光に対する屈
折率が変化する。したがって、図8に示したように、T
W−SLAをマッハツェンダ干渉計の一つの分岐に挿入
することにより信号光に対する透過率を変調することが
可能となる。透過率の位相変移量φに対する依存性を図
10に示す。第一実施例の電気光学変調器と同様に透過
率はコサインの二乗( cos2 φ)に依存しているため、
第一実施例と同様な駆動条件とすることにより雑音の相
殺を行うことができる。
【0043】(第三実施例)次に図11を用いて本発明
の第三実施例を説明する。この実施例は、第一実施例の
光変調器の部分を電気回路とした構成に特徴がある。す
なわち、第一実施例とは、信号光を電気信号に変換する
光電変換デバイス22が設けられ、電気光変調器に代わ
って差分回路23が設けられている点が異なる。
【0044】非縮退パラメトリック増幅媒質14から出
力された二つの光をPIN−PDの光電変換デバイス1
7、22にて検波し、制御回路18でアイドラ光側の電
気信号の直流部分をコンデンサで遮断する。このとき、
アイドラ光側の電流成分は、非縮退パラメトリック増幅
時に混入した雑音成分が支配的であるが、差分回路23
で信号側の電流成分とこれらの差分をとり、低雑音の出
力電気信号を得ることができる。
【0045】
【発明の効果】本発明では、希土類添加光ファイバ光増
幅器やレーザ光増幅器では得られない低雑音特性と、励
起光と信号光との位相差に依存しない増幅特性を有する
光増幅器や前置増幅器を実現できる。
【0046】また、実効的な非線形係数が大きい二次非
線形光学結晶を使用することで、小型の光増幅器や前置
増幅器を実現できる。
【0047】本発明の光増幅器や前置増幅器をファイバ
損失を補償する中継増幅器として用いることにより、光
ファイバ伝送系の伝送特性を改善し、伝送容量の増大
と、中継器間隔の長スパン化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の観点の基本構成を示すブロック
図。
【図2】本発明の第二の観点の基本構成を示すブロック
図。
【図3】本発明の第三の観点の基本構成を示すブロック
図。
【図4】非縮退パラメトリック利得と量子相関との関係
を示す図。
【図5】非縮退パラメトリック利得と出力信号光のNS
比との関係を示す図。
【図6】本発明の第一実施例の構成を示すブロック図。
【図7】第一実施例のLN−EOMの印加電圧および透
過率特性を示す図。
【図8】本発明の第二実施例の構成を示すブロック図。
【図9】光変調器の入射光波長に対する利得係数の依存
性を示す図。
【図10】光変調器の透過率の位相変移量に対する依存
性を示す図。
【図11】本発明の第三実施例の構成を示すブロック
図。
【符号の説明】
11 電源 12 励起用半導体レーザ 13 合波器 14 非縮退パラメトリック増幅媒質 15 励起光遮断用光フィルタ 16 分波器 17、22 光電変換デバイス 18 制御回路 19 マッハツェンダ型光変調器 20 定電流源 21 自然放出光遮断用光フィルタ 23 差分回路 191 LiNbO3 位相変調部 192 進行波型半導体レーザ増幅器
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04B 10/02

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 励起光発生部と、 この励起光発生部より出力される励起光および入射信号
    光の2波を2入力として増幅された信号光およびアイド
    ラ光の2波を2出力とする非縮退パラメトリック増幅部
    と、 前記アイドラ光を検出する検出器と、 この検出器の検出出力を入力としてアイドラ光の光子数
    ゆらぎを検出して出力する電気回路手段と、 前記電気回路手段の出力により駆動され、前記増幅され
    た信号光に変調を施す光変調手段とを含むことを特徴と
    する光増幅器。
  2. 【請求項2】 非縮退パラメトリック増幅部は、周期状
    分極反転構造を有するLiTaO3 を含む請求項1記載
    の光増幅器。
  3. 【請求項3】 光変調手段は、LiNbO3 位相変調部
    をその導波路に含むマッハツェンダ型電気光学変調器で
    ある請求項1または2記載の光増幅器。
  4. 【請求項4】 励起光発生部と、 この励起光発生部より出力される励起光および入射信号
    光の2波を2入力として増幅された信号光およびアイド
    ラ光の2波を2出力とする非縮退パラメトリック増幅部
    と、 前記アイドラ光により制御され、前記増幅された信号光
    に変調を施す全光変調手段とを含むことを特徴とする光
    増幅器。
  5. 【請求項5】 全光変調手段は、信号光およびアイドラ
    光が入力され、進行波型半導体レーザ増幅器をその導波
    路に含むマッハツェンダ型全光変調器である請求項4記
    載の光増幅器。
  6. 【請求項6】 非縮退パラメトリック増幅部は、周期状
    分極反転構造を有するLiTaO3 を含む請求項4また
    は5記載の光増幅器。
  7. 【請求項7】 励起光発生部と、 この励起光発生部より出力される励起光および入射信号
    光の2波を2入力として増幅された信号光およびアイド
    ラ光の2波を2出力とする非縮退パラメトリック増幅部
    と、 前記アイドラ光を検出する検出器と、 この検出器の検出出力を入力としてアイドラ光の光子数
    ゆらぎを検出して出力する電気回路手段と、 前記増幅された信号光を電気信号に変換する光電変換部
    と、 前記電気回路手段の出力により駆動され、前記電気信号
    に変換された信号光電気信号から前記電気回路手段の出
    力の差分をとって出力する差分手段とを含むことを特徴
    とする前置増幅器。
  8. 【請求項8】 非縮退パラメトリック増幅部は、周期状
    分極反転構造を有するLiTaO3 を含む請求項7記載
    の前置増幅器。
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