JP2003243691A - 光子検出器とそれを用いた量子通信装置及び量子計算機 - Google Patents

光子検出器とそれを用いた量子通信装置及び量子計算機

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 アバランシェフォトダイオードにパルス状の
バイアス電圧を印加したときに生じるスパイク電圧を除
去する、小型化が可能で、かつ制御が容易な手段を用い
て低ダークカウント、高効率の光子検出器とそれを用い
た量子通信装置及び量子計算機を提供する。 【解決手段】 アバランシェフォトダイオード11,1
2にブレークダウン電圧以上の逆方向バイアス電圧をパ
ルス状に印加し、このバイアス電圧が印加されている時
間内に入射した光子を検出する素子において、2つのア
バランシェフォトダイオード11,12に同時にバイア
ス電圧を印加し、このアバランシェフォトダイオード1
1,12の出力電圧の差を信号出力とする。よって、2
つのアバランシェフォトダイオード11,12にパルス
状にバイアス電圧を印加することによって生じるスパイ
ク電圧は、アバランシェフォトダイオード11,12の
出力電圧の差を信号出力とすることで打ち消される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光子検出器とそれ
を用いた量子通信装置及び量子計算機に係り、特に、主
要な構成要素である光子検出器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、量子計算機は、量子力学の原理を
利用したアルゴリズムにより、従来の計算機では現実的
な時間内に計算することが不可能な問題を解くことがで
きるということが示され、暗号解読、情報検索、シミュ
レーションなどの計算機利用技術に大きな影響を与える
ことが期待されている。また、量子暗号のような「物理
暗号」は、物理法則が暗号の安全性を保証するため、計
算機の能力の限界に依存しない究極の安全性保証が可能
になる。このような量子計算機や量子暗号は、将来の情
報産業における技術的基盤の一つとなることが期待でき
る。
【0003】そこで、量子計算機や、量子暗号をはじめ
とする量子通信を実現するための情報媒体として、光子
を利用することが検討されている。光子は、環境の影響
を受け難いため、量子計算・量子通信に必要な量子相関
を長時間、長距離に渡って保存することができる。しか
し、光子を利用するためには光子を高効率で検出する光
子検出器が必要である。同時に、光子が入射していない
のに信号を出力してしまうダークカウントが大きいと、
誤りが大きくなり利用できない。
【0004】このように光子検出器は、高効率の検出と
低ダークカウントという2つの要求を満たす必要があ
る。
【0005】近年、アバランシェフォトダイオードを用
いて、ブレークダウン電圧以上のバイアス電圧を印加す
ることによって高効率の光子検出が行われてきた。特
に、可視光の光子に対してはシリコンを材料とするアバ
ランシェフォトダイオードによって、高効率、低ダーク
カウントの光子検出器が実現されている。ところが、フ
ァイバの損失が低く、通信に適した波長帯である1.3
μmや1.55μmの光を検出するInGaAsやIn
Pを材料とするアバランシェフォトダイオードでは、キ
ャリアの熱励起によるダークカウントが大きいため、バ
イアス電圧をパルス状に印加し、バイアス電圧の時間内
に入射した光子の吸収で生じたキャリアのみを検出する
ことにより、キャリアの熱励起の影響を抑えてダークカ
ウントを小さくすることが行われている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ダークカウントを減ら
すためには、バイアス電圧が印加される時間を小さくす
ることが有効である。しかしながら、アバランシェフォ
トダイオードの静電容量のためにパルスの立ち上がりと
立ち下がりで大きなスパイクが生じるため、パルス時間
の短縮には制限がある。また、スパイク電圧より大きな
光子検出信号を得るために検出閾値を大きくする必要が
あり、検出閾値以下の信号は捨てられるため高効率化に
限界があった。
【0007】そこで、例えば米国特許6218657号
には、ベスーン(Bethune,D.S.)らによっ
て、同軸ケーブルをアバランシェフォトダイオードに並
列に接続することが開示されている。
【0008】この技術によると、同軸ケーブルの他端か
らの反射電圧でアバランシェフォトダイオードの端子間
に生じるスパイク電圧を打ち消しているので、パルス時
間の短縮によるダークカウントの低減において、一応の
効果を奏している。
【0009】しかしながら、上述の方法は、同軸ケーブ
ルの長さが122cmと長いため、装置の小型化に不向
きである。また、同軸ケーブルの長さを正確に切断する
必要がある。さらに、同軸ケーブルの損失や接続損失の
ために反射電圧は、アバランシェフォトダイオードの端
子間に生じるスパイク電圧より小さくなるため、スパイ
クの完全な打ち消しは不可能である。
【0010】本発明は、上記状況に鑑みて、アバランシ
ェフォトダイオードにパルス状のバイアス電圧を印加し
たときに生じるスパイク電圧を除去する、小型化が可能
で、かつ制御が容易な手段を用いて低ダークカウント、
高効率の光子検出器とそれを用いた量子通信装置及び量
子計算機を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、 〔1〕光子検出器において、アバランシェフォトダイオ
ードにブレークダウン電圧以上の逆方向バイアス電圧を
パルス状に印加し、このバイアス電圧が印加されている
時間内に入射した光子を検出する素子において、2つの
アバランシェフォトダイオードにバイアス電圧を印加
し、このアバランシェフォトダイオードの出力電圧の差
を信号出力とすることを特徴とする。
【0012】〔2〕上記〔1〕記載の光子検出器におい
て、信号出力が正の閾値電圧を持ち、この閾値電圧以上
の信号が入力されたときパルスを出力する第1の弁別器
と、負の閾値電圧を持ち、この閾値電圧以下の信号が入
力されたときパルスを出力する第2の弁別器によって、
前記2つのアバランシェフォトダイオードのうちいずれ
のアバランシェフォトダイオードに前記光子が入射した
かを判別することを特徴とする。
【0013】〔3〕上記〔2〕記載の光子検出器におい
て、前記光子を偏光分離器に入射し、この偏光分離器の
2つの出力をそれぞれ前記2つのアバランシェフォトダ
イオードの入力として入射した前記光子の偏光状態を判
別することを特徴とする。
【0014】〔4〕上記〔2〕記載の光子検出器におい
て、前記光子をビームスプリッターに入射し、このビー
ムスプリッターの2つの出力をそれぞれ前記2つのアバ
ランシェフォトダイオードの入力として入射した前記光
子の干渉状態を判別することを特徴とする。
【0015】〔5〕上記〔1〕記載の光子検出器におい
て、前記2つのアバランシェフォトダイオードのうちの
1つが通常のダイオードに置き換えられていることを特
徴とする。
【0016】〔6〕上記〔1〕から上記〔5〕のいずれ
か1項に記載の光子検出器において、2つのパルス電圧
のうち少なくとも一方の印加時刻と印加電圧を調整する
装置を備えていることを特徴とする。
【0017】〔7〕量子通信装置であって、前記光子の
検出に上記〔1〕から上記〔6〕のいずれか1項に記載
の光子検出器を用いることを特徴とする。
【0018】〔8〕量子計算機であって、前記光子の検
出に上記〔1〕から上記〔6〕のいずれか1項に記載の
光子検出器を用いることを特徴とする。
【0019】本発明による光子検出器は、アバランシェ
フォトダイオードにブレークダウン電圧以上の逆方向バ
イアス電圧をパルス状に印加し、バイアス電圧が印加さ
れている時間内に入射した光子を検出するという構成に
対し、2つのアバランシェフォトダイオードに同時にバ
イアス電圧を印加し、アバランシェフォトダイオードの
出力電圧の差を信号出力とすることを特徴としている。
【0020】さらに、本発明によれば、偏光分離器また
はビームスプリッターの出力を2つのアバランシェフォ
トダイオードにそれぞれ入射することを特徴とする光子
の偏光状態または干渉状態の測定器が得られる。
【0021】このような構成によれば、2つのアバラン
シェフォトダイオードにパルス状にバイアス電圧を印加
することによって生じるスパイク電圧は、アバランシェ
フォトダイオードの出力電圧の差を信号出力とすること
で打ち消される。
【0022】従って、短いパルス電圧を印加しても信号
出力に現れるスパイク電圧は小さく、閾値電圧を小さく
できるので高効率な光子検出器が実現できるという効果
が得られる。
【0023】また、2つのアバランシェフォトダイオー
ドから同時に熱雑音による誤検出のパルスが生じたとき
にも信号は打ち消されるので、ダークカウントも小さく
なるという効果が得られる。
【0024】また、本発明のもうひとつの光子検出器
は、アバランシェフォトダイオードの1つが通常のダイ
オードに置き換えられていることを特徴とする。
【0025】このような構成にしたことによって、光子
検出だけを目的とした場合にはアバランシェフォトダイ
オードよりも安価なダイオードを用いることができる。
【0026】さらに、本発明の光子検出器は2つのパル
ス電圧のうち少なくとも一方の印加時刻と印加電圧を調
整する装置を備えていることを特徴とする。
【0027】このように構成することによって、ダイオ
ードの特性の違いや実装時の配線方法の違いによって生
じる、2つのダイオードの端子のスパイク電圧の大きさ
や発生時刻の差を小さくする効果を奏する。同軸ケーブ
ルを用いる方法と異なって、半導体を用いた電子回路で
実現できるため、小型でかつ制御が容易である。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図を参照しながら説明する。
【0029】図1は本発明の実施例を示す光子検出器の
構成図、図2は本発明の光子検出器にパルス電圧が加え
られたときの電圧応答波形を示す図であり、図2(a)
は第1のアバランシェフォトダイオードの出力電圧、図
2(b)は第2のアバランシェフォトダイオードの出力
電圧、図2(c)は第1のアバランシェフォトダイオー
ドの出力電圧と第2のアバランシェフォトダイオードの
出力電圧の差で与えられる信号出力電圧をそれぞれ示し
ている。
【0030】図1において、11,12はアバランシェ
フォトダイオード、13,16はバイアスティー、1
4,17は直流電圧源、15,18はパルス発生器、1
9は負荷抵抗である。
【0031】図1に示すように、光子検出を行うアバラ
ンシェフォトダイオード11とアバランシェフォトダイ
オード12が直列に接続され、その接続点は負荷抵抗1
9を通して接地される。アバランシェフォトダイオード
11のカソードは、バイアスティー13を通じて正の直
流電圧源14とパルス発生器15に接続され、アバラン
シェフォトダイオード12はバイアスティー16を通じ
て負の直流電圧源17とパルス発生器18に接続され
る。
【0032】バイアスティー13,16は直流とパルス
を合流させ、直流電圧源とパルス発生器が互いに影響を
受けないようにするものである。パルス発生器15は正
のパルス電圧を、パルス発生器18は負のパルス電圧
を、それぞれ発生させる。
【0033】直流電圧源14,17の電圧はアバランシ
ェフォトダイオード11,12のブレークダウン電圧よ
り小さくし、ブレークダウン電圧を越えるように設定す
る。パルス発生器15,18からのパルス電圧が加わっ
たとき、パルス発生器15とパルス発生器18が発生さ
せるパルスの発生時刻、時間幅、振幅はほぼ等しくなる
ようにする。ダイオードの特性の違いや実装時の配線方
法の違いによって生じる、2つのダイオードの端子のス
パイク電圧の大きさや発生時刻の差を補償するため、発
生時刻、時間幅、振幅を調整できるようにする。
【0034】そして、本発明に従って、出力がアバラン
シェフォトダイオード11とアバランシェフォトダイオ
ード12の差になるよう、アバランシェフォトダイオー
ド11,12の接続点の負荷抵抗19の両端を出力とす
る。
【0035】かかる構成の光子検出器においては、パル
ス電圧が加えられたとき、負荷抵抗19の両端には、図
2(a)に示すように、アバランシェフォトダイオード
11の寄生容量によるスパイク電圧と、図2(b)に示
すように、アバランシェフォトダイオード12の寄生容
量によるスパイク電圧が生じる。2つのスパイク電圧は
大きさが同じで極性が異なるため、打ち消し合い、図2
(c)に示すように、出力には現れない。
【0036】一方、どちらかのアバランシェフォトダイ
オードで光子が検出された場合に生じる信号電圧はその
まま出力に現れる。アバランシェフォトダイオード11
で光子が検出されたときには正の、アバランシェフォト
ダイオード12で光子が検出されたときには負の信号電
圧が生じるため、信号電圧の正負でどちらのアバランシ
ェフォトダイオードで光子が検出されたかを知ることが
できる。
【0037】従って、スパイク電圧が現れないため信号
検出の閾値を小さくすることができ、量子効率を大きく
できるという効果がもたらされる。
【0038】また、信号電圧の閾値が小さいためアバラ
ンシェフォトダイオードに印加するパルス電圧を小さく
できる。このことはパルス発生器の構成を容易にするば
かりでなく、さらに、光子検出でアバランシェフォトダ
イオードの中に作られる電子の数を小さくできるため、
電子が増倍層内の欠陥に捕獲される確率を小さくするこ
とができ、光子検出後の捕獲電子の再放出によるダーク
カウントや不感時間が減少するという効果も同時にもた
らされる。
【0039】本実施例の光子検出器は2つの光子入射端
子を持つ。この入射端子をそれぞれビームスプリッター
または偏光ビームスプリッターの出力に接続することに
よって量子ビットの測定に用いることができる。
【0040】このことを図3および図4を用いて説明す
る。
【0041】図3は干渉計を用いた量子暗号鍵配布装置
の構成を示したものである。なお、ここで、量子暗号鍵
配布とは、伝えるべき暗号文そのものではなく、暗号文
を作成したり解読したりするときに用いる鍵となる乱数
の列を送信者と受信者の間で、他人に知られないように
共有するものである。量子暗号鍵配布は、量子力学の原
理を用いることにより他者による盗聴を検知すること
で、無条件の安全性を実現できる。
【0042】この量子暗号鍵配布を実現するために、乱
数の1ビットを送るのに光子を1個だけ使う。ビット値
“0”と“1”を表すために、光子の偏光の向きや干渉
計で分割された光子の間の位相差を用いる。盗聴者がい
ない場合、受信者が正しい測定をしたときには送信者と
受信者の間で共有されるビット値には誤りが生じない。
【0043】しかし、盗聴者が途中で光子を測定したと
き、盗聴者は正しい測定の方法を知らないので、その結
果には必ず間違いが含まれ、受信者の測定結果にもその
誤りが現れる。そこで、受信者は送られてきたビットを
いくつか選んで送信者に確認する。ここで間違いが見つ
かれば盗聴者がいたことが結論できる。盗聴者が見つか
った乱数列は捨てて、盗聴されていないことが確認でき
たものだけを暗号鍵として使うことにより安全な暗号鍵
が共有される。
【0044】ここで、具体例について説明すると、図3
に示すように、送信者A側では単一光子光源31と干渉
計32を持ち、受信者Bは干渉計33と本実施例の光子
検出器34を持つ。干渉計32,33はそれぞれビーム
スプリッターと位相変調器から構成される。
【0045】そこで、送信者Aの単一光子光源31から
干渉計32に入射した光子は、第1のビームスプリッタ
ー321で2つの光路322,323に分けられる。一
方の光路323はもう一方の光路322よりも長くして
おく。光路長の差は光子のパルスの長さより大きくす
る。また、どちらか一方の光路、ここでは光路322に
は位相変調器324を挿入し、分割された光子の間に位
相差がつけられる。2つの光路322,323は第2の
ビームスプリッター325で合成された後出力される。
送信者Aの干渉計32からの出力は、光路差に対応した
時間差をもち、位相変調器で変調された大きさの位相差
を持つパルス状の光子の確率振幅になる。
【0046】一方、受信者B側では同様な干渉計33を
用意し、送信者Aから送られてきた光を入射する。入射
した光子は送信者A側の場合と同様に第1のビームスプ
リッター331で2つの光路332,333に分けられ
る。一方の光路332はもう一方の光路333より長く
しておく。光路長の差は送信者A側の干渉計32のもの
と等しくする。これにより、分割された光子パルスは再
び時間的に重なる。どちらか一方の光路、ここでは光路
333に挿入された位相変調器334によって位相差が
作られる。2つの光路332,333は第2のビームス
プリッター335で合成された後出力される。
【0047】第1のビームスプリッター331で分割さ
れた光子パルスは再びここで時間的に重なるため干渉
し、送信者A側と受信者B側の位相変調器324,33
4でつくられた位相差の合計が2nπのとき、受信者B
側の干渉計33の一方の出力336からのみ光子が出力
され、2n+1πのときもう一つの出力337からのみ
光子が出力される。
【0048】すなわち、送信者Aは自分の干渉計32の
位相変調器324の位相を、送信するビット値が“0”
のときは0またはπ/2に、ビット値が“1”のときは
πまたは3π/2にそれぞれ設定して送信する。受信者
Bは自分の干渉計33の位相変調器334の位相を0ま
たはπ/2として光子検出を行う。送信者Aが0または
πを送ったときは受信者Bの位相変調器334の設定が
0のとき、送信者Aがπ/2または3π/2を送ったと
きは受信者Bの位相変調器334の設定がπ/2のとき
を正しい測定とする。
【0049】受信者Bが正しい測定を行った場合、送信
者Aのビット値が“0”のときは受信者Bの干渉計33
の出力336に、送信者Aのビット値が“1”のときは
受信者Bの干渉計33の出力337に光子が現れる。こ
のため、光子検出器34でどちらのアバランシェフォト
ダイオードが光子を検出したかを信号電圧の正負によっ
て判別回路35で判別すれば、受信者Bは送信されたビ
ット値を再現することができ、送信者Aと受信者Bは同
じビット値を共有できる。
【0050】図4は偏光を用いた量子暗号鍵配布装置の
構成を示したものである。
【0051】この図に示すように、送信者Aは単一光子
光源31と偏光変調器42を持ち、受信者Bは偏光変調
器43と偏光ビームスプリッター44と本実施例の光子
検出器34を持つ。送信者Aは直線偏光を送るものと
し、偏光変調器42によって自分の送信する光子の偏光
の角度を、ビット値が“0”のときは0度または45度
に、ビット値が“1”のときは90度または135度に
それぞれ設定して送信する。
【0052】一方、受信者Bは送られてきた光子の偏光
を偏光変調器43によって回転させないか、または、4
5度回転させ、偏光ビームスプリッター44の、0度と
90度の2つの出力に接続された光子検出器34で、ど
ちらのアバランシェフォトダイオードが光子を検出した
かを信号電圧の正負で判別回路35を用いて判別するこ
とで光子の偏光を測定する。このとき、0度をビット値
“0”、90度をビット値“1”とする。
【0053】送信者Aが0度または90度を送ったとき
には受信者Bの偏光変調器の設定が0度のとき、送信者
Aが45度または135度を送ったときは受信者Bの偏
光変調器の設定が45度のときを正しい設定とする。受
信者Bは正しい測定を行ったとき送信されたビット値を
再現することができ、送信者Aと受信者Bは同じビット
値を共有できる。
【0054】なお、以上の実施例では2つのアバランシ
ェフォトダイオードを用いているが、光子の有無を検出
するだけでよく、2つの光子入射端子が必要でないとき
は、アバランシェフォトダイオードのうちの1つを通常
のダイオードに置き換えることができる。その場合、ア
バランシェフォトダイオードより価格の低いダイオード
を用いることにより、低価格の光子検出器が実現でき
る。
【0055】また、本発明は上記実施例に限定されるも
のではなく、本発明の趣旨に基づいて種々の変形が可能
であり、これらを本発明の範囲から排除するものではな
い。
【0056】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明に
よれば、アバランシェフォトダイオードにブレークダウ
ン電圧以上の逆方向バイアス電圧をパルス状に印加し、
バイアス電圧が印加されている時間内に入射した光子を
検出する素子において、2つのアバランシェフォトダイ
オードにバイアス電圧を印加し、アバランシェフォトダ
イオードの出力電圧の差を信号出力するという基本構成
に基づき、アバランシェフォトダイオードにパルス状の
バイアス電圧を印加したときに生じるスパイク電圧を除
去する、小型化が可能でかつ制御が容易な手段を用いて
低ダークカウント、高効率の光子検出器を提供すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す光子検出器の構成図であ
る。
【図2】本発明の実施例の光子検出器にパルス電圧が加
えられたときの電圧応答波形を示す図である。
【図3】本発明の実施例を示す干渉計を用いた量子暗号
鍵配布装置の構成図である。
【図4】本発明の実施例を示す偏光を用いた量子暗号鍵
配布装置の構成図である。
【符号の説明】
11,12 アバランシェフォトダイオード 13,16 バイアスティー 14,17 直流電圧源 15,18 パルス発生器 19 負荷抵抗 31 単一光子光源 32,33 干渉計 321,331 第1のビームスプリッター 322,323,332,333 光路 324,334 位相変調器 325,335 第2のビームスプリッター 336,337 出力 34 光子検出器 35 判別回路 42,43 偏光変調器 44 偏光ビームスプリッター

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アバランシェフォトダイオードにブレー
    クダウン電圧以上の逆方向バイアス電圧をパルス状に印
    加し、該バイアス電圧が印加されている時間内に入射し
    た光子を検出する素子において、2つのアバランシェフ
    ォトダイオードにバイアス電圧を印加し、該アバランシ
    ェフォトダイオードの出力電圧の差を信号出力とするこ
    とを特徴とする光子検出器。
  2. 【請求項2】 信号出力が正の閾値電圧を持ち、該閾値
    電圧以上の信号が入力されたときパルスを出力する第1
    の弁別器と、負の閾値電圧を持ち、該閾値電圧以下の信
    号が入力されたときパルスを出力する第2の弁別器によ
    って前記2つのアバランシェフォトダイオードのうちい
    ずれのアバランシェフォトダイオードに前記光子が入射
    したかを判別することを特徴とする請求項1記載の光子
    検出器。
  3. 【請求項3】 前記光子を偏光分離器に入射し、該偏光
    分離器の2つの出力をそれぞれ前記2つのアバランシェ
    フォトダイオードの入力として入射した前記光子の偏光
    状態を判別することを特徴とする請求項2記載の光子検
    出器。
  4. 【請求項4】 前記光子をビームスプリッターに入射
    し、該ビームスプリッターの2つの出力をそれぞれ前記
    2つのアバランシェフォトダイオードの入力として入射
    した前記光子の干渉状態を判別することを特徴とする請
    求項2記載の光子検出器。
  5. 【請求項5】 前記2つのアバランシェフォトダイオー
    ドのうちの1つが通常のダイオードに置き換えられてい
    ることを特徴とする請求項1記載の光子検出器。
  6. 【請求項6】 2つのパルス電圧のうち少なくとも一方
    の印加時刻と印加電圧を調整する装置を備えていること
    を特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記
    載の光子検出器。
  7. 【請求項7】 前記光子の検出に請求項1から請求項6
    のいずれか1項に記載の光子検出器を用いることを特徴
    とする量子通信装置。
  8. 【請求項8】 前記光子の検出に請求項1から請求項6
    のいずれか1項に記載の光子検出器を用いることを特徴
    とする量子計算機。
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