JP2003243378A - 解離及びイオン化の空間的制御のためのプラズマ処理装置 - Google Patents

解離及びイオン化の空間的制御のためのプラズマ処理装置

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Abstract

(57)【要約】 【課題】解離及びイオン化の空間的制御のためのプラズ
マ処理装置、及び、プラズマ内の解離及びイオン化を制
御させるための方法を提供する。 【解決手段】処理チャンバと、この処理チャンバ内にプ
ラズマを発生させるプラズマ発生システムと、基板の処
理中、基板を保持する基板ホルダーと、前記処理チャン
バ中にガスを導入するガスソースと、前記処理チャンバ
内で、選択された圧力を維持するための圧力制御システ
ムと、前記処理チャンバ内を1以上の空間ゾーンに分割
している複数の仕切り部材とを有する、解離及びイオン
化の空間的制御のためのプラズマ処理装置。前記仕切り
部材は、前記処理チャンバの所定の壁から前記基板ホル
ダーに向かって延びている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プラズマ処理装
置、特に、空間的制御を与える構成を有するプラズマ処
理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】プラズマ処理システムは、半導体基板の
ような基板から材料を除去し、又は、堆積させるよう
な、半導体、集積回路、ディスプレイ、その他の装置又
は材料の製造及び処理において使用される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】技術の小型化の増進
が、増大された複雑さ及び比較的高いアスペクト比を有
する設計部材(design feature)におけ
る改良された分解能(resolution)の必要性
を増大している。これらを達成するためには、改良され
た処理の均一性が、有効であり得る。プラズマ処理シス
テムで、エッチング又は堆積の均一性の程度に影響を与
える1つのファクターが、基板の上方のプラズマの密度
の空間的均一性である。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、解離及びイオ
ン化の空間的制御のためのプラズマ処理装置、及び、プ
ラズマ内の解離及びイオン化を制御させることによっ
て、プラズマの特性を改良させるための方法に関する。
【0005】本発明の一態様は、処理チャンバと、この
処理チャンバ内にプラズマを発生させるプラズマ発生シ
ステムと、基板の処理中、基板を保持する基板ホルダー
と、前記処理チャンバ中にガスを導入するガスソース
と、前記処理チャンバ内で、選択された圧力を維持する
ための圧力制御システムと、前記処理チャンバ内を1以
上の空間ゾーンに分割している複数の仕切り部材とを有
する、解離及びイオン化の空間的制御のためのプラズマ
処理装置を提供する。これら仕切り部材は、前記処理チ
ャンバの所定の壁から前記基板ホルダーに向かって延び
ている。
【0006】本発明の別の一態様は、プラズマ内の解離
及びイオン化を制御させるための方法を提供する。この
方法は、処理チャンバ内で基板材を配置させる工程と、
処理チャンバ中に先駆ガスの流れを与えさせる工程と、
前記処理チャンバ内で、プラズマ体積内の先駆ガスによ
りプラズマを形成させる工程と、前記処理チャンバの所
定の壁から前記基板に向かって延びる複数の仕切り部材
を用いて、基板の上方のプラズマ内のラジカル及びイオ
ンの形成を制御させる工程とを含んでいる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下の説明で、本発明の全体を通
じた理解を容易にするために、また、何ら限定すること
のない説明のために、特定の、ガス、無線周波数発生技
術等の使用及び処理チャンバの幾何学的配置のような、
特定の詳細が、開示されている。しかしながら、本発明
は、これら特定の詳細とは異なった他の実施形態で実施
され得る。用語プラズマは、電子と、正及び負イオン
と、さらに、原子、分子、ラジカルのような中性種との
混合体であるという最も広い定義において、使用されて
いる。説明全体を通じて、プラズマ内の種は、ラジカ
ル、分子、電子、又は、イオンとして言及されている。
【0008】最新技術の酸化物エッチングの性能を達成
し、(高アスペクト比コンタクトのエッチング処理、セ
ルフアラインメントコンタクト(self−align
contact)のエッチング処理のような)多くの
酸化物エッチング処理についての要求(例えば、エッチ
ング速度、側壁の外形等を含んでいる)を満たすため
に、特定のエッチング反応種を形成させるようにプラズ
マ化学を最適化することが、提案されている。例えば、
複雑な化学的処理を単純化するように、炭素を含んでい
る種、例えばCF、CF、CFのようなポリマー
と、フッ素ラジカルのような他の反応種との間の適切な
バランスが、1つの重要なパラメーターであると信じら
れている。フッ素化学のための先駆ガス(precur
sor gas)は、例えば、CF、C、C
等のようなフッ化炭素分子であり得る。アルゴン
が、希釈材として、及び/又は、イオン衝突を介して表
面化学に触媒作用を及ぼすようにエネルギーを与えるメ
カニズムとして加えられ得る。少ないフッ素含有量のカ
ーボンポリマーが、シリコン窒化物(SiN)又はポリ
シリコン(poly−Si)のような酸化物を含まない
表面を覆う、防護膜を形成するように導入され得る一方
で、依然として、酸化物エッチングを可能にしている。
しかしながら、過剰なCラジカル種は、ポリマー
の蓄積のために、エッチングを妨げ得る。他方、過度の
フッ素ラジカルの形成は、酸化物とシリコン又はSiN
とのエッチングの選択性を劣ったものとし得る。フッ素
は、これら材料の両方を容易にエッチングすることが知
られている。従って、エッチングの選択性(即ち、酸化
物とシリコンとの選択性)、エッチング速度、側壁の外
形等を含んでいる幾つかのエッチングパラメーターが、
解離の状況によって敏感に左右される。
【0009】図1は、処理チャンバ104の本体の周囲
に巻かれている誘導コイル102を有する、本発明の第
1の実施形態のプラズマ処理装置100の概略図であ
る。RF発生装置103を用いて発生された無線周波数
(RF)場は、前記処理チャンバ104を通ってプラズ
マに結合される。本実施形態で、前記処理チャンバが、
円筒形状であるように図示され説明されている。しかし
ながら、長方形又は多角形(これらに限定されるもので
はない)のような他の形状が、可能であることが理解さ
れる。
【0010】前記誘導コイル102は、誘電体窓106
を除いて、導電体の囲い内に収容され得、この誘電体窓
106は、RF場の結合を可能にするように、石英又は
アルミナのような誘電材で形成され得る。加えて、接地
され、スロットを形成されている静電シールド(ファラ
デーシールド)が、前記誘導コイル102とプラズマと
の間の容量型結合を最小化するように、前記誘導コイル
102と誘電体窓106との間に挿入され得る。その
上、RF発生装置からのRF電力が、プラズマへの電力
の移動を最大化するように、インピーダンスマッチング
回路を通って前記誘導コイル102に接続され得る。円
形の上壁108が、真空チャンバのカバープレートとし
て機能し、この上壁108から、仕切り部材が、下がっ
ており、本実施形態で、これら仕切り部材は、同心的な
円筒部材110A、110B、110Cであり、各円筒
部材は、プラズマ領域112中に所定の深さまで延び
る。しかしながら、別の配置に加えて別の形状が、可能
であることが理解されるだろう。明瞭さのために、3つ
の円筒部材が、図1で示されているが、同心的なあらゆ
る個数の円筒部材が、使用され得ることが理解される。
図1で示されているように、円筒壁114A、114
B、114Cを有する同心的な3つの前記円筒部材11
0A、110B、110Cが、前記上壁からプラズマ中
に延び、従って、4つの領域、即ち、領域116A、1
16B、116C、116Dを規定する。同心的な前記
円筒壁114A、114B、114Cは、例えば石英の
ような誘電体によって形成され得、また、前記円筒部材
の壁の厚さは、長さに従って変化され得る。その上、前
記円筒壁114A、114B、114Cの端部は、円形
にされ得る。例えば、壁の厚さは、各環状領域が、ウェ
ハに近づいていくに従って断面積を増大されているよう
に、長さに従って減少され得る。セットの同心的な前記
円筒部材110A、110B、110Cは、処理スペー
ス118の全体を通じて、荷電種の移動を妨げ、従っ
て、プラズマ領域112を4つの領域116A、116
B、116C、116Dに仕切る。前記処理スペースを
このように区分し、各円筒壁が、前記処理スペース11
8中に延びている長さ120を変化させることによっ
て、プラズマ化学の空間的制御が、可能とされている。
図1で示されているように、複数の前記円筒壁の長さ
は、径方向かつ内向きに増大されている(即ち、前記円
筒壁114Aの長さは、前記円筒壁114Bの長さより
も長く、また、前記円筒壁114Bの長さは、前記円筒
壁114Cの長さよりも長い)。通常、誘導型結合プラ
ズマソースで、プラズマ密度は、基板の上方の領域に渡
って変化し、従ってまた、解離(及び反応種化学)が、
例えば、基板の端部と中心部とで互いに異なり得ること
が、観察される。基板124の上方のプラズマ密度を均
一化するように、同心的な前記円筒部材は、中心部近く
で移動を妨げるように配置され、従って、ウェハの外側
エッジに対してプラズマ密度を減少させる助けとなり、
また、類似の反応種化学を維持する。その上また、この
配置は、別の配置であれば、基板の中心部近くの領域で
RF電場を減少させるだろうRFの表皮効果(skin
effect)を相殺することにより、基板124の
全領域に渡る電場及びプラズマの均一性を改良し得る。
加えてまた、この配置は、複数の種の滞在時間を減少し
得、従って、プラズマ流及びガス排気を改良し得る。各
領域116A、116B、116C、116Dは、例え
ば、先駆ガスの所定の流速及び種組成で、互いに独立に
供給される。図1で示されている実施形態で、供給ガス
の3つのソースA、B、Cが、使用される。バルブMF
C−Aによって制御されるガスソースAは、領域116
Aに供給し、また、バルブMFC−Bによって制御され
るガスソースBは、領域116Bに供給し、そして、バ
ルブMFC−Cによって制御されるガスソースCは、領
域116Cに供給する。この形態において、各々の領域
116A、116B、116C、116Dで、供給ガス
の圧力、及び/又は、組成を変化させることによって、
各領域内のプラズマの比較的良い制御が、可能にされて
いる。もちろん、全ての領域は、おそらく同じソースか
ら、同じガス混合物を供給され得る。
【0011】別の一実施形態で、前記円筒壁114A、
114B、114Cの断面形状は、非円形、即ち、長方
形、三角形、多辺形等である。別の一実施形態で、前記
円筒壁114AないしCの少なくとも1つは、1以上の
パネル、プレート、又は、翼部を有する。さらに別の一
実施形態で、前記円筒壁は、同じ長さであり得、又は、
前記処理チャンバの中心部に向かって長さを減少され得
る。
【0012】特定の一実施形態で、C、酸素、ア
ルゴンの混合物が、供給ガスとして使用される。前記処
理チャンバ内の残存圧力(residual pres
sure)は、特定の処理に応じて、1から1000m
ilitorrの間隔内、又は、5と50mtorrと
の間に維持される。過剰なガスは、真空システム(真空
ソース)122を用いて、排気される。RF発生装置
は、1から5kWの電力を有し、10と100MHzと
の間の周波数で作動される。RFソースは、プラズマを
生成し、このプラズマは、先駆ガスを解離及びイオン化
させ、従って、他の種に混じって、CF及びCF
ようなラジカルを生じさせる。酸化物層のエッチングの
ために、プラズマは、F、CF及びその他の種と比較し
て、高い濃度のCF及びCFラジカルを含むとよ
い。プラズマ内で形成されたラジカル種は、基板ホルダ
ー126に配置されている基板124をエッチングする
ように使用される。基板124は、例えば、シリコン、
ゲルマニウムヒ化塩(AsGa)、又は、ゲルマニウム
(Ge)であり得る。特に、シリコン基板について、シ
リコン酸化物(SiO)が、酸化物として使用され
得、また、シリコン窒化物が、窒化物として使用され得
る。
【0013】プラズマの表皮厚さ(skin dept
h)が、RF波が、ほぼ減衰する深さとして定義されて
いる。あるいは、無限小波(evanescent w
ave)と言われ得る。これは、プラズマ振動数が、遮
断プラズマ振動数(cut−off plasma f
requency)よりも小さいときに生じる。通常、
誘導型結合プラズマ(ICP)ソースの表皮厚さは、チ
ャンバの半径に対して小さく、従って、前記円筒壁は、
荷電種の移動を妨げる傾向があり、プラズマ化学の制御
に影響を与える。大きなウェハ(即ち、200から30
0mm以上)が、処理されるときには通常のケースであ
るように、チャンバの直径が、チャンバの高さを充分越
えているとき、表皮厚さは、典型的に、上述した基準を
満たす。従って、チャンバの直径が、チャンバの高さを
越えているこの実施形態で、前記円筒壁114A、11
4B、114Cは、プラズマ化学を制御する役割を果た
す。
【0014】同様に、前記処理チャンバ104の直径
が、チャンバの高さとほぼ同じ、又は、小さい別の一実
施形態でも、前記円筒壁114A、114B、114C
は、充分に、イオン化に局所的な影響を与えることが想
定される。即ち、前記円筒壁114A、114B、11
4Cは、これらの長さを適合させることによって、イオ
ン密度を空間的に調節することに適している。壁の長さ
部分は、プラズマと接触する比較的大きい表面積を与
え、幾つかの場合に、比較的大きな局所的なイオン化速
度を導く比較的多くの2次電子の放出を生じさせる。従
って、プラズマの生成及び維持に必要とされる臨界のR
F場振幅は、誘電体表面近くで小さくなり、この結果、
誘電体の円筒壁を有するシステムは、小さいRF電力で
作動され得ると同時に、依然として、適切なレベルの化
学的に活性なラジカル及びイオンを生じさせ得る。
【0015】図2は、処理チャンバ204の上部の上に
巻かれている誘導コイル202を有するプラズマ処理装
置200を示している実施形態を図示している。この実
施形態で、前記誘導コイル202は、変圧器タイプのコ
イル、変成器型結合プラズマ(TCP)ソースコイル、
又は、パンケーキ/螺旋コイルである。この実施形態
で、前記誘導コイルは、図2で示されているように、前
記処理チャンバの上部の上に、螺旋形態で巻かれてい
る。TCPタイプのコイルが、利用されている場合、誘
電体窓(即ち、石英、アルミナ等)、又は、シリコンの
ような半導体窓が、プラズマへの、前記チャンバの上部
プレート206を通るRF場の結合を可能にするように
利用され得る。加えて、上述したように、径方向にスロ
ットを形成され、接地されている静電シールドが、前記
誘導コイル202とプラズマとの間の容量型結合を最小
化するように提供され得る。同様に、RF発生装置から
のRF電力は、プラズマへの電力の移動を最大化するよ
うに、インピーダンスマッチング回路を通って、前記誘
導コイル202に結合され得る。
【0016】第1の実施形態で前述されたように、円形
の上壁206は、真空チャンバのカバープレートとして
も機能し、この上壁206から、円筒部材210A、2
10B、210Cが、下がっており、各円筒部材は、プ
ラズマ領域212中に所定の深さまで延びている。図1
と同様に、明瞭さのために、3つの円筒部材が、図2で
図示されているが、同心的などんな個数の円筒部材も、
使用され得ることが理解される。図2で示されているよ
うに、円筒壁214A、214B、214Cを有する同
心的な前記3つの円筒部材210A、210B、210
Cは、前記上壁からプラズマ中に延び、従って、4つの
領域、即ち、領域216A、216B、216C、21
6Dを規定する。同心的な前記円筒壁214A、214
B、214Cは、石英によって形成され得、また、前記
円筒部材の壁の厚さは、長さに従って変化され得る。例
えば、各環状領域が、ウェハに近づくに従って断面積を
増大されているように、壁の厚さは、長さに従って減少
され得る。セットの同心的な前記円筒部材210A、2
10B、210Cは、処理スペース218全体に渡っ
て、荷電種(特に、熱電子)の移動を妨げ、従って、プ
ラズマ領域212を4つの領域216A、216B、2
16C、216Dに仕切る。
【0017】前記処理スペースのこの区分は、プラズマ
化学の空間的制御を可能にし、前述したように、各円筒
壁が、処理スペース218中に延びている長さ220を
変化されることによって、この区分は、更に増大され得
る。また、前述したように、セットの前記円筒壁は、プ
ラズマ化学を区切り、前記処理チャンバ内での移動を妨
げ、また、適切に選択されているとき、ウェハの上方の
均一なプラズマ及び反応種化学を導き得る。実験計画
(DOE)法を利用した実験が、円筒壁を有する仕切り
部材の最適な配置を導き得る。上述しまた以下でも述べ
るように、ウェハの上方でプラズマ領域を仕切ること
は、相対的なガス流速、及び/又は、(複数の)種分圧
を調節することを介して、局所的なプラズマ及び反応種
化学のさらなる調整を可能にしている。処理ガスの区分
けを行わず、従来行われているように、単に、同等の種
分圧及び流量の処理ガスが、1つの標準的なガス供給シ
ステムから全ての領域(即ち、ゾーン)に流される。そ
の上、ウェハの方向の誘電体壁の延長部が、ゾーン内の
ガス及びプラズマの組成に加えて、プラズマの密度、特
に、化学的に活性なラジカルの含有量を制御する。誘電
体壁の最適な長さは、ガス及びプラズマのパラメーター
に加えて、所定の処理に応じて変化する。これに対応し
て、装置をより普遍的にするために、誘電体壁の長さ
が、調節可能であり得る。各領域216A、216B、
216C、216Dは、例えば、先駆ガスの所定の流速
及び種組成で、独立に供給される。
【0018】図2の実施形態で、図1で示されている第
1の実施形態と同様に、供給ガスの3つのソースA、
B、Cが、使用される。バルブMFC−Aによって制御
されるガスソースAは、領域216Aに供給し、また、
バルブMFC−Bによって制御されるガスソースBは、
領域216Bに供給し、そして、バルブMFC−Cによ
って制御されるガスソースCは、領域216Cに供給す
る。この形態において、各々の領域216A、216
B、216C、216D内の供給ガスの圧力、及び/又
は、組成が、変化されることにより、各領域内のプラズ
マの制御が、改良され得る。上述したように、ガス流
(即ち、流速及び分圧)を区分することは、その場で
の、基板から基板への、バッチからバッチへの処理の変
化中、処理の均一性を調節するような追加の調整メカニ
ズムを可能にしている。要するに、この制御の主な所産
は、基板の全領域を通じて、処理の均一性を調節し改良
することが、可能にされることである。代わって、壁及
びガス流が、処理を径方向に非均一にさせるように調節
され得る。また、上述したように、複数の領域が、おそ
らく1つのソースから、同じガス混合物を供給され得
る。
【0019】加えて、前述したように、RF場を生成す
る前記誘導コイル202は、処理チャンバの上部の上に
螺旋形状で巻かれている。この形態は、各々の領域21
6A、216B、216C、216D内のプラズマを制
御するという利点を有する。その上、容量型結合電極を
用いた使用、及び/又は、これらとの組み合わせが、実
施され得る。
【0020】別の一実施形態で、図3で示されているよ
うに、プラズマ処理装置300が、前述した実施形態で
示されている部材を有する。しかしながら、この実施形
態で、プラズマ処理装置300は、複数の誘導コイル3
02A、302B、302Cを有する。この実施形態
で、前記誘導コイル302A、302B、302Cは、
各用途の特質に応じて、様々な幾何学的形状を有する複
数の一重巻コイルであり得る。各誘導コイル302A、
302B、302Cは、夫々、各プラズマ領域316
A、316B、316Cに密に結合され得る。別の一実
施形態で、図4で示されているように、前記プラズマプ
ロセス装置300の一重巻誘導コイル302A、302
B、302Cは、プラズマプロセス装置400における
多重巻誘導コイル402A、402B、402Cに代え
られている。前述した実施形態と同様に、各々の多重巻
誘導コイル402A、402B、402Cは、夫々、各
プラズマ領域416A、416B、416Cに密に結合
され得る。どんな実施形態であれ、1又は複数のコイル
が、各コイルが、一重巻(single turn)、
又は、多重巻(multi−turn)の状態で、利用
され得る。
【0021】上述した実施形態のどれにおいても、セッ
トの同心的な複数の円筒形状の仕切り部材は、プレート
(これに限定されるものではない)のような様々な断面
形状の仕切り部材に代えられ得る。代わって、仕切り部
材は、比較的小さな断面を有する一束の円筒チューブに
代えられ得る。これら仕切り部材又は円筒部材は、石英
により作られ得る。
【0022】本発明の好ましい実施形態の詳細な説明
が、上で与えられているのに対して、本発明の教示から
外れていない様々な変形、改良、相当物が、当業者に容
易に理解されるだろう。従って、上の説明は、本発明の
範囲を限定するようにはなされておらず、本発明の範囲
は、特許請求の範囲によって規定される。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の一実施形態のプラズマ処理装
置の概略図である。
【図2】図2は、本発明の別の一実施形態のプラズマ処
理装置の概略図である。
【図3】図3は、本発明のもう1つの実施形態のプラズ
マ処理装置の概略図である。
【図4】図4は、本発明の別の一実施形態のプラズマ処
理装置の概略図である。
【符号の説明】
100…プラズマ処理装置、102…誘導コイル、10
3…RF発生装置、104…処理チャンバ、106…誘
電体窓、108…上壁、110AないしC…円筒部材、
116AないしD…領域、118…処理スペース、12
2…真空ソース、124…基板、126…基板ホルダ
ー、ガスAないしC…ガスソース。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ポール・モーローズ アメリカ合衆国、アリゾナ州 85048、フ ェニックス、イー・アンバーウッド・ドラ イブ 2714 (72)発明者 スティーブン・フィンク アメリカ合衆国、アリゾナ州 85206、メ サ、イー・ゲーブル・サークル 4609 Fターム(参考) 4G075 AA24 AA30 AA61 BC01 BC04 BC06 BD03 BD14 BD26 CA25 CA47 CA62 CA65 DA02 EB01 EC09 EC10 EE02 EE12 EE31 FB01 FB03 FB04 FB06 FC15 4K030 FA03 JA09 KA30 KA41 KA45 KA46 5F004 AA16 BA20 BB28 BB29 BC03 CA02 DA00 DA01 DA02 DA23 DA26 DB01 DB03 DB20

Claims (26)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 処理チャンバと、 この処理チャンバ内にプラズマを発生させるプラズマ発
    生システムと、 基板の処理中、基板を保持する基板ホルダーと、 前記処理チャンバ中にガスを導入するガスソースと、 前記処理チャンバ内で、選択された圧力を維持するため
    の圧力制御システムと、 前記処理チャンバ内を1以上の空間ゾーンに分割してい
    る1以上の仕切り部材とを、 具備し、 前記仕切り部材は、前記処理チャンバの所定の壁から前
    記基板ホルダーに向かって延びている、 解離及びイオン化の空間的制御のためのプラズマ処理装
    置。
  2. 【請求項2】 前記仕切り部材は、複数であり、前記処
    理チャンバ中へ互いに異なった距離まで延びている請求
    項1の解離及びイオン化の空間的制御のためのプラズマ
    処理装置。
  3. 【請求項3】 前記仕切り部材は、少なくとも1つの誘
    電材によって作られている請求項1の解離及びイオン化
    の空間的制御のためのプラズマ処理装置。
  4. 【請求項4】 前記誘電材は、シリコンカーバイド、カ
    ーボン、シリコン、石英、並びに、アルミナからなるグ
    ループから選択されている請求項3の解離及びイオン化
    の空間的制御のためのプラズマ処理装置。
  5. 【請求項5】 前記仕切り部材は、少なくとも1つの前
    記空間ゾーン内で荷電種の移動を妨げるように形成され
    ている請求項1の解離及びイオン化の空間的制御のため
    のプラズマ処理装置。
  6. 【請求項6】 前記ガスソースは、可変なガス流速及び
    種組成の処理ガスを、各々の前記空間ゾーンに互いに独
    立に供給するように作動される請求項1の解離及びイオ
    ン化の空間的制御のためのプラズマ処理装置。
  7. 【請求項7】 前記プラズマ発生システムは、少なくと
    も1つの無線周波数(RF)コイルを有する請求項1の
    解離及びイオン化の空間的制御のためのプラズマ処理装
    置。
  8. 【請求項8】 前記ガスは、フッ化炭素分子を含む請求
    項1の解離及びイオン化の空間的制御のためのプラズマ
    処理装置。
  9. 【請求項9】 少なくとも1つの前記RFコイルは、前
    記処理チャンバの外周の周囲に配置されている請求項7
    の解離及びイオン化の空間的制御のためのプラズマ処理
    装置。
  10. 【請求項10】 少なくとも1つの前記RFコイルは、
    前記処理チャンバの頂部の上に螺旋パターンで配置され
    ている請求項7の解離及びイオン化の空間的制御のため
    のプラズマ処理装置。
  11. 【請求項11】 複数の前記仕切り部材は、互いに同心
    的に配置されている円筒形状であり、また、順次並んで
    いる各円筒形状の、夫々の長さが、基板の中心に向かっ
    て増大されているように、これら部材は、基板に向かっ
    て延びている請求項1の解離及びイオン化の空間的制御
    のためのプラズマ処理装置。
  12. 【請求項12】 前記仕切り部材は、プレートである請
    求項1の解離及びイオン化の空間的制御のためのプラズ
    マ処理装置。
  13. 【請求項13】 前記仕切り部材は、円筒チューブであ
    る請求項1の解離及びイオン化の空間的制御のためのプ
    ラズマ処理装置。
  14. 【請求項14】 処理チャンバと、 この処理チャンバ内にプラズマを発生させるプラズマ発
    生システムと、 基板の処理中、基板を保持する基板ホルダーと、 前記処理チャンバ中にガスを導入するガスソースと、 前記処理チャンバ内で、選択された圧力を維持するため
    の圧力制御システムと、 前記処理チャンバ内を1以上の空間ゾーンに分割し、前
    記処理チャンバの所定の壁から前記基板ホルダーに向か
    って延びている同心的な1以上の円筒壁とを、 具備する、解離及びイオン化の空間的制御のためのプラ
    ズマ処理装置。
  15. 【請求項15】 前記ガスソースは、可変なガス流速及
    び種組成の処理ガスを、各々の前記空間ゾーンに互いに
    独立に供給するように作動される請求項14の解離及び
    イオン化の空間的制御のためのプラズマ処理装置。
  16. 【請求項16】 処理チャンバ内で基板材を配置させる
    工程と、 前記処理チャンバ中に先駆ガスの流れを与えさせる工程
    と、 前記処理チャンバ内で、プラズマ体積内の先駆ガスによ
    りプラズマを形成させる工程と、 仕切り部材を用いて、基板の上方のプラズマ内のラジカ
    ル及びイオンの形成を制御させる工程とを、 具備する、プラズマ内の解離及びイオン化を制御させる
    ための方法。
  17. 【請求項17】 前記制御させる工程は、同心的な1以
    上の円筒部材を配置させる工程を含み、各々の円筒部材
    は、径方向かつ内向きに増大されている長さを有する請
    求項16のプラズマ内の解離及びイオン化を制御させる
    ための方法。
  18. 【請求項18】 前記先駆ガスは、フッ化炭素分子を含
    む請求項16のプラズマ内の解離及びイオン化を制御さ
    せるための方法。
  19. 【請求項19】 前記プラズマを形成させる工程は、無
    線周波数(RF)場を発生させる工程を含んでいる請求
    項16のプラズマ内の解離及びイオン化を制御させるた
    めの方法。
  20. 【請求項20】 前記無線周波数場を発生させる工程
    は、前記処理チャンバの周囲に巻かれている少なくとも
    1つのコイルを通して電流を流させる工程を含んでいる
    請求項19のプラズマ内の解離及びイオン化を制御させ
    るための方法。
  21. 【請求項21】 前記仕切り部材は、誘電材によって作
    られている請求項16のプラズマ内の解離及びイオン化
    を制御させるための方法。
  22. 【請求項22】 前記誘電材は、石英及びアルミナを含
    んでいるグループから選択されている請求項21のプラ
    ズマ内の解離及びイオン化を制御させるための方法。
  23. 【請求項23】 前記ラジカルは、CFを含む請求項
    16のプラズマ内の解離及びイオン化を制御させるため
    の方法。
  24. 【請求項24】 前記ラジカルは、CFを含む請求項
    16のプラズマ内の解離及びイオン化を制御させるため
    の方法。
  25. 【請求項25】 前記処理チャンバ内で前記仕切り部材
    によって規定される複数の空間ゾーン中に互いに独立に
    ガスを導入させるように、先駆ガスの流れを形成させる
    工程と、 前記処理チャンバ内の前記空間ゾーン内で、選択された
    圧力を維持するように圧力を制御させる工程とを、 更に具備する請求項16のプラズマ内の解離及びイオン
    化を制御させるための方法。
  26. 【請求項26】 処理チャンバ内に基板材を配置させる
    工程と、 前記処理チャンバ中に先駆ガスの流れを与えさせる工程
    と、 前記処理チャンバ内で、プラズマ体積内の先駆ガスによ
    りプラズマを形成させる工程と、 仕切り部材を用いて、基板の上方のプラズマ内の荷電種
    の移動を制限させる工程とを、 具備する、プラズマ内の荷電種の移動を制限させるため
    の方法。
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