JP2003243238A - コイル部品の製造方法とそれを用いたノイズ低減装置と電子機器 - Google Patents

コイル部品の製造方法とそれを用いたノイズ低減装置と電子機器

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JP2003243238A JP2002043016A JP2002043016A JP2003243238A JP 2003243238 A JP2003243238 A JP 2003243238A JP 2002043016 A JP2002043016 A JP 2002043016A JP 2002043016 A JP2002043016 A JP 2002043016A JP 2003243238 A JP2003243238 A JP 2003243238A
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Akihiko Ibata
昭彦 井端
Hiroyuki Ishitomi
裕之 石富
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明はコイル部品の製造方法に関し、特に
小型化が容易で、優れた特性のコイル部品の製造方法を
提供することを目的とする。 【解決手段】 セラミック素体1の少なくとも一部の表
面に導体層2を形成し、導体層2を螺旋状に切断した
後、熱処理を施して得られるコイル部品の製造方法であ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は各種電子機器、通信
機器などに利用されるコイル部品の製造方法とそれを用
いたノイズ低減装置と電子機器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】コイル部品は各種電子機器、通信機器な
どに多用されており、近年は小型あるいは薄型、さらに
は多機能なコイル部品がますます要求されており、しか
も、回路の高周波化、高速信号化やデジタル化に伴って
ノイズ対策部品としてのコイル部品もますます重要にな
ってきている。
【0003】従来これらの要望を満すコイル部品の製造
方法としては、フェライト磁性層とコイル用導体層を交
互に積層して得る方法や、あるいはフェライト磁性層に
コイル用導体層を形成し、これらを積層する方法、さら
にはセラミック素体に導体層を形成し、螺旋状に切断し
てコイル部品を得る方法など種々提案されている。さら
に、フェライトコア表面に螺旋状導体層を形成して、コ
イル部品を得る方法としては、フェライトにガラスを添
加したものを用いるものや、フェライトコア上にガラス
層を形成し、さらに導体層を形成する方法などが提案さ
れている。特に、前述したフェライトコア表面に螺旋状
導体層を形成してコイルを形成する方法では、コア材質
を特定のものに限定したり、導体下地層を特定のものに
することが必要であった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前述したように、フェ
ライトコア表面に螺旋状導体層を形成して、コイル部品
を得る方法としては、フェライトにガラスを添加したも
のを用いることが必要であったり、フェライトコア上に
ガラス層を形成し、さらに導体層を形成することが必要
な方法が既に提案されているが、これらはコア材質を特
定のものにしたり、導体下地層を特定のものにする必要
があった。
【0005】本発明は以上のような従来の欠点を除去
し、セラミック素体の表面に直接螺旋状導体層を有する
コイル部品を得る製造方法を提供することを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明のコイル部品の製造方法は、セラミック素体の
少なくとも一部の表面に導体層を形成し、導体層を螺旋
状に切断した後、熱処理を施して得られるコイル部品の
製造方法としたものである。
【0007】この本発明の製造方法によれば、セラミッ
ク素体の表面に直接螺旋状導体層を有するコイル部品を
得ることが可能となる。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、特に、セラミック素体の少なくとも一部の表面に導
体層を形成し、次に導体層を螺旋状に切断し、その後熱
処理を施すコイル部品の製造方法であり、セラミック素
体の表面に直接螺旋状導体層を有するコイル部品を得る
ことができる。
【0009】請求項2に記載の発明は、特に、セラミッ
ク素体の少なくとも一部の表面に導体層を形成し、次に
導体層を螺旋状に切断し、その後熱処理を施し、次に外
部電極を形成するコイル部品の製造方法であり、実装性
の優れた外部電極を有するコイル部品を得ることができ
る。
【0010】請求項3に記載の発明は、特に、セラミッ
ク素体の少なくとも一部の表面に導体層を形成し、次に
導体層を螺旋状に切断し、その後熱処理を施し、次に外
部電極を形成し、螺旋状に切断した導体層表面に外装材
を形成するコイル部品の製造方法であり、コイル絶縁性
の優れたコイル部品を得ることができる。
【0011】請求項4に記載の発明は、特に、セラミッ
ク素体の少なくとも一部の表面に導体層を形成し、次に
導体層を螺旋状に切断し、その後螺旋状導体層の表面に
外装材を形成し、次に熱処理を施すコイル部品の製造方
法であり、絶縁性の優れたコイル部品を得ることができ
る。
【0012】請求項5に記載の発明は、特に、セラミッ
ク素体の少なくとも一部の表面に導体層を形成し、次に
導体層を螺旋状に切断し、その後螺旋状に切断した導体
層表面に外装材を形成し、次に熱処理を施し、その後外
部電極を形成するコイル部品の製造方法であり、実装性
が優れたコイル部品を得ることができる。
【0013】請求項6に記載の発明は、特に、前記セラ
ミック素体は、フェライト磁性体である請求項1〜5の
いずれか1つに記載のコイル部品の製造方法であり、イ
ンダクタンスの大きなコイル部品を得ることができる。
【0014】請求項7に記載の発明は、特に、前記セラ
ミック素体は、主としてTiO2を含んだ誘電体である
請求項1〜5のいずれか1つに記載のコイル部品の製造
方法であり、浮遊容量を積極的に利用したコイル部品を
得ることができる。
【0015】請求項8に記載の発明は、特に、前記セラ
ミック素体は、ガラスとセラミックの混合体からなる請
求項1〜5のいずれか1つに記載のコイル部品の製造方
法であり、優れた高周波特性のコイル部品を得ることが
できる。
【0016】請求項9に記載の発明は、特に、前記導体
層は、主として銀で構成されている請求項1〜5のいず
れか1つに記載のコイル部品の製造方法であり、低抵抗
のコイル部品を得ることができる。
【0017】請求項10に記載の発明は、特に、前記導
体層は、主として銀とパラジウムで構成されている請求
項1〜5のいずれか1つに記載のコイル部品の製造方法
であり、耐マイグレーション性の優れたコイル部品を得
ることができる。
【0018】請求項11に記載の発明は、特に、前記導
体層を螺旋状に切断する方法が、レーザーを用いた方法
である請求項1〜5のいずれか1つに記載のコイル部品
の製造方法であり、優れた生産性でコイル部品を得るこ
とができる。
【0019】請求項12に記載の発明は、特に、前記外
装材が主としてセラミックからなる請求項4または5に
記載のコイル部品の製造方法であり、絶縁性の優れたコ
イル部品を得ることができる。
【0020】請求項13に記載の発明は、特に、前記外
装材が、フェライトからなる請求項4または5に記載の
コイル部品の製造方法であり、優れた特性のコイル部品
を得ることができる。
【0021】請求項14に記載の発明は、特に、請求項
1〜5のいずれか1つに記載の製造方法で得られたコイ
ル部品を用いたノイズ低減装置であり、本発明の製造方
法で得られたコイル部品を用いたノイズ低減装置とする
ことで、優れたノイズ低減効果を発揮する装置となる。
【0022】請求項15に記載の発明は、特に、請求項
1〜5のいずれか1つに記載の製造方法で得られたコイ
ル部品を用いた電子機器であり、本発明の製造方法で得
られたコイル部品を用いた電子機器とすることによっ
て、特性の優れた電子機器となる。
【0023】(実施の形態)以下、本発明の実施の形態
について図面を用いて説明する。
【0024】図1から図5を用いて、本発明のコイル部
品の製造方法について説明する。まず、図1は代表的な
本発明の製造方法のセラミック素体1の模式的な外観図
を示す。(a)はセラミック素体1の模式的な外観斜視
図を示し、(b)は正面図である。
【0025】まず、NiZnCuフェライト粉末100
gに対してブチラール樹脂が8g、ブチルベンジルフタ
レートが4g、メチルエチルケトンが24gおよび酢酸
ブチルが24g混合し、ポットミルを用いて混練して磁
性体スラリーを作製する。
【0026】次に、このスラリーを使い、コータを用い
て乾燥後厚み0.2mmの磁性体グリーンシートを作製
した。なおグリーンシートはPETフィルム上に形成す
る。
【0027】その後、絶縁体グリーンシートを用いて、
図1に示すような形状のセラミック素体になるように金
型で成型加工した。プレス成型は室温で行い、成型圧力
は1000kgf/cm2で行う。
【0028】次に、この成型によって作製したセラミッ
ク素体を900℃で2時間保持する条件で焼成する。
【0029】焼成したセラミック素体の全面に図2に示
すように湿式めっき法で銀電極からなる導体層2を形成
し、さらに図3に示すような螺旋状のコイル部3を形成
する。なお、導体層2を螺旋状に切断するのにYAGレ
ーザーを用いる。さらに、コイル部3を形成した試料を
200℃から900℃の温度域で熱処理を施す。次に、
図4に示すように、コイル部3の表面に外装材4を形成
する。次に、図5に示すように、導体層2の表面に外装
材4を形成していない露出している部分に、さらに外部
電極5を形成する。この形態が、本実施の形態の特徴で
ある。
【0030】本発明の基本的な製造方法は、図1から図
3を用いて示したように、セラミック素体1の表面に導
体層2を形成し、さらに導体層2の一部を螺旋状に切断
した後、熱処理を施す方法である。特に、重要なことは
螺旋状に導体層2を切断した後、熱処理を施すことによ
って切断時に発生したセラミック素体1や導体層2さら
には前記のそれぞれ単独ないしは両者が反応して生まれ
た加工変質層を熱処理を施すことによって、コイル部品
として重要な電気特性を確保することができる。さら
に、具体的には加工変質層は場合によっては、絶縁抵抗
が小さい物質が生成されることがあり、熱処理を施すこ
とによって絶縁抵抗が加工前の問題のないレベルに回復
可能である。例えば、セラミック素体1としてNiZn
Cu系フェライトを用い、導体層2として銀電極を用
い、さらに螺旋状に切断するのにYAGレーザーを用い
た場合、熱処理温度としては200℃以上の温度でコイ
ル部品を得るのに必要な絶縁抵抗レベルに回復する。さ
らに、トランスのコイル間などのように十分な絶縁抵抗
を確保するためには、さらに高温度の熱処理を施すこと
によって、例えばYAGレーザー加工前のレベルに回復
可能である。銀電極を用いた場合は、熱処理の限界温度
としては、銀の融点である約960℃までの温度が限界
となる。つまり、本発明の製造方法で重要なことは、導
体層2を螺旋状に切断してコイルを形成した後、熱処理
工程を経ることで以上の螺旋化に伴う絶縁性劣化を回復
させることができる。
【0031】図4に示したコイル部品のコイル部3を覆
うように外装材4を設けることにより、コイル部3の保
護と絶縁が可能になる。外装材4を樹脂とした場合、こ
の樹脂にセラミック粉末を含有させると外装材4の強度
を向上できる。また、セラミック粉末を磁性粉末にすれ
ば、磁気シールド性や電気特性の向上が可能になる。当
然、樹脂系の外装材4を用いた場合は、熱処理温度の限
界温度はその耐熱温度となる。
【0032】外装材4を形成した後、熱処理する方法で
は、例えばセラミック素体1にフェライト磁性材料を用
い、外装材4にもフェライト磁性材料を用いることで、
熱処理と外装材4の焼結も兼ねることができ、外装材4
形成後は、磁気回路的には閉磁路構成となり、優れた電
気特性のコイル部品を得ることができる。しかも、この
場合は、磁気シールド性もさらに向上する。
【0033】セラミック素体1や外装材4は、非磁性体
であっても磁性体であってもいずれでもよい。必要なコ
イル部品特性を確保するために適宜選択すればよい。当
然のことながらこれらには絶縁性が要求される。非磁性
体としては、エポキシ、ポリイミドなどの有機系の絶縁
材料、ガラス、ガラスセラミックス、CuZn系フェラ
イトあるいはアルミナに代表されるようなセラミックス
などの無機系の絶縁材料などの電気的に絶縁性があれば
どのようなものであってもよい。磁性体としては、Ni
Zn系やNiZnCu系、MnZn系などの一般に知ら
れる透磁率が大きいフェライト材料であればよい。Mn
Zn系フェライトの場合は、絶縁性が低いため、セラミ
ック素体1表面全面に絶縁体をコートし、その表面に導
体層2を形成するとよい。外装材5に関しては、有機物
に無機粒子を混合したものや無機物だけで構成したもの
でもよい。有機物に無機粒子を混入したものでは、無機
粒子の物性を適宜選択すればよい。
【0034】セラミック素体1や外装材4を誘電率の低
いもので構成することによって、コイル間の浮遊容量を
低減することができ、コイルの自己共振周波数を高める
ことやコイルの高周波特性を改善することが可能にな
る。
【0035】導体層2あるいは外部電極5の材料として
は電気的に良導体であれば何でもよいが、銀、銀とパラ
ジウムの合金や銀と白金の合金あるいは白金などが望ま
しい。さらには、複数層の異なる電極材料で構成したも
のでもよい。つまり、導体層2を湿式めっき法で形成す
る場合、セラミック素体1に無電解めっき法でまず下地
導体層を薄く形成し、この導体層を電極にして他の電極
材質を電気めっき法で形成する方法などで複数層の導体
層を容易に形成することができる。
【0036】外部電極5としては導電性材料であればよ
いが、一般的には単一層でなく複数層から構成されるこ
とが望ましい。表面実装用とした場合にはプリント配線
板への実装時の実装強度あるいは実装時の半田の濡れ
性、半田くわれなどを配慮する必要があり、具体的には
最下層は導体層2と同じ導体材料を用い、中間層には半
田くわれを防止するニッケルを用い、最外層には半田に
対して濡れ性の良い半田あるいは錫などを用いる。
【0037】しかしながら、これは一例であり、必ずし
もこの構成を採用する必要はなく、金属等の導電性に優
れた材料以外に導電性樹脂材料、銀と白金の合金や銀と
パラジウムの合金などでもよい。
【0038】導体層2と外部電極5の一部の層を一体に
することによって、導体層2と外部電極5との接続信頼
性を優れたものにすることができる。例えば、図1から
図5を用いて示した方法のように、セラミック素体1の
表面全面に導体層2を、例えば銀で構成し、導体層2は
連続的な銀で構成される。外部電極4は銀を下地にし
て、さらにニッケルと錫の積層構造とすることによっ
て、接続信頼性を高めるとともに、チップ部品としての
実装性も優れたコイル部品になる。
【0039】また、アルミナやフェライトなどのセラミ
ック基板に所定の配線パターンを形成し、セラミック基
板に窓を設けてコイル部品を挿入し、配線パターンとコ
イル部品の外部電極4を接続させ、厚膜形成プロセスを
用いて焼成して電気的に結線してもよい。
【0040】導体層2を螺旋状に切断してコイル部3を
形成する方法としては、レーザー加工で行う方法、切削
加工で行う方法あるいはマスキングとマスキングを施し
ていない部分の導体を除去する方法などがある。さら
に、別な方法としては、外部電極5およびコイルを形成
していない部分にマスキングし、マスキングを施してい
ない部分に導体を形成する方法や外部電極4およびコイ
ル部3が形成される部分にのみ導体層を直接形成する方
法などもある。
【0041】外部電極5は、導体層2のコイル部3にマ
スキングを施し、外部電極4の部分はマスキングせずに
露出した部分を電極にしてニッケルめっきおよび半田め
っきあるいは錫めっきを行う方法もあるが、前述したよ
うに、外装材4をマスキングに使うのが望ましい。さら
には、螺旋状コイルの形成方法としては、水、炭酸ガ
ス、砥粒などを吹き付けてのパターン形成あるいは刃物
や砥石を用いたパターン形成などや、金型やめっき等で
所定形状に予め形成した導体を転写する方法、マスキン
グしたものへの滴下、ポッティングあるいは溶射などの
方法などでもよい。導体層2はめっき、蒸着、スパッ
タ、塗布、転写、印刷、ディッピング、溶射、吹き付け
などで形成し、螺旋状へのパターンニングにはカット、
マスキング、エッチングなどを用いて行うことができ
る。さらには、セラミック素体1の表面形状をねじ状に
し、その表面に導体を形成し、ねじ山を排除する程度削
り落すことによって、セラミック素体1の表面の一部に
螺旋状導体からなるコイルを形成することも可能であ
る。
【0042】セラミック素体1を得る方法としては、一
般に知られているグリーンシート成形法に金型成型法を
組み合わせた方法や粉末成型法などがある。
【0043】前記のセラミック素体1を形成するための
ペーストないしスラリーは、各粉末とブチルカルビトー
ル、テルピネオール、アルコールなどの溶剤、エチルセ
ルロース、ポリビニルブチラール、ポリビニルアルコー
ル、ポリエチレンオキサイド、エチレン−酢酸ビニルな
どの結合剤、さらに、各種の酸化物あるいはガラス類な
どの焼結助剤を添加し、ブチルベンジルフタレート、ジ
ブチルフタレート、グリセリンなどの可塑剤あるいはさ
らに分散剤等を添加してもよい。これらを混合した混練
物を用いて各層を形成する。グリーンシートを作製する
場合のスラリーとしては、前記の溶剤に替えて蒸発性の
優れた各種の溶剤、例えば酢酸ブチル、メチルエチルケ
トン、トルエン、アルコールなどが望ましい。セラミッ
ク素体1を形成するときの焼成温度範囲としては約80
0℃から約1600℃の範囲である。
【0044】以上の例で説明した通り、セラミック素体
1の少なくとも一部の表面に導体層2を形成し、導体層
2を螺旋状に切断してコイル部3を形成した後、熱処理
を施すことによって、従来知られるようなセラミック素
体を特定のものにすることや導体層の下地層に特定のも
のを用いる必要はなく、種々の構成が可能なコイル部品
を得ることができる。さらに開磁路回路や閉磁路回路の
構成も容易に可能となる。
【0045】上記実施の形態においては、面実装タイプ
として両端等に外部電極4を設けたものについてのみ説
明してきたが、セラミック素体1にピン端子を埋設した
ものや、外部電極4の代りに端子を有するキャップ状電
極をセラミック素体1の両端に嵌合結合したリードタイ
プのコイル部品とすることも容易にできる。
【0046】
【発明の効果】以上のように本発明は、セラミック素体
の少なくとも一部の表面に導体層を形成し、導体層を螺
旋状に切断した後、熱処理を施すコイル部品の製造方法
である。この発明によれば、種々の構成が可能であるた
め優れた電気特性のコイル部品を容易に得ることができ
る産業的価値の大なるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a),(b)はそれぞれ本発明のコイル部品
の製造方法を示す斜視図と正面図
【図2】(a),(b)はそれぞれ本発明のコイル部品
の製造方法を示す斜視図と断面図
【図3】(a),(b)はそれぞれ本発明のコイル部品
の製造方法を示す斜視図と断面図
【図4】(a),(b)はそれぞれ本発明のコイル部品
の製造方法を示す斜視図と断面図
【図5】(a),(b)はそれぞれ本発明のコイル部品
の製造方法を示す斜視図と断面図
【符号の説明】
1 セラミック素体 2 導体層 3 コイル部 4 外装材 5 外部電極

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 セラミック素体の少なくとも一部の表面
    に導体層を形成し、次に前記導体層を螺旋状に切断し、
    その後熱処理を施すコイル部品の製造方法。
  2. 【請求項2】 セラミック素体の少なくとも一部の表面
    に導体層を形成し、次に前記導体層を螺旋状に切断し、
    その後熱処理を施し、次に外部電極を形成するコイル部
    品の製造方法。
  3. 【請求項3】 セラミック素体の少なくとも一部の表面
    に導体層を形成し、次に前記導体層を螺旋状に切断し、
    その後熱処理を施し、次に外部電極を形成し、螺旋状に
    切断した導体層表面に外装材を形成するコイル部品の製
    造方法。
  4. 【請求項4】 セラミック素体の少なくとも一部の表面
    に導体層を形成し、次に前記導体層を螺旋状に切断し、
    その後螺旋状に切断した導体層表面に外装材を形成し、
    次に熱処理を施すコイル部品の製造方法。
  5. 【請求項5】 セラミック素体の少なくとも一部の表面
    に導体層を形成し、次に前記導体層を螺旋状に切断し、
    その後螺旋状に切断した導体層表面に外装材を形成し、
    次に熱処理を施し、その後外部電極を形成するコイル部
    品の製造方法。
  6. 【請求項6】 前記セラミック素体は、フェライト磁性
    体である請求項1〜5のいずれか1つに記載のコイル部
    品の製造方法。
  7. 【請求項7】 前記セラミック素体は、主としてTiO
    2を含んだ誘電体である請求項1〜5のいずれか1つに
    記載のコイル部品の製造方法。
  8. 【請求項8】 前記セラミック素体は、ガラスとセラミ
    ックの混合体からなる請求項1〜5のいずれか1つに記
    載のコイル部品の製造方法。
  9. 【請求項9】 前記導体層は、主として銀で構成されて
    いる請求項1〜5のいずれか1つに記載のコイル部品の
    製造方法。
  10. 【請求項10】 前記導体層は、主として銀とパラジウ
    ムで構成されている請求項1〜5のいずれか1つに記載
    のコイル部品の製造方法。
  11. 【請求項11】 前記導体層を螺旋状に切断する方法
    が、レーザーを用いた方法である請求項1〜5のいずれ
    か1つに記載のコイル部品の製造方法。
  12. 【請求項12】 前記外装材が、主としてセラミックか
    らなる請求項1〜5のいずれか1つに記載のコイル部品
    の製造方法。
  13. 【請求項13】 前記外装材が、フェライトからなる請
    求項4または5に記載のコイル部品の製造方法。
  14. 【請求項14】 請求項1〜5のいずれか1つに記載の
    コイル部品の製造方法で得られたコイル部品を用いたノ
    イズ低減装置。
  15. 【請求項15】 請求項1〜5のいずれか1つに記載の
    コイル部品の製造方法で得られたコイル部品を用いた電
    子機器。
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