JP2003243142A - 誘導加熱器 - Google Patents

誘導加熱器

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JP2003243142A JP2002033630A JP2002033630A JP2003243142A JP 2003243142 A JP2003243142 A JP 2003243142A JP 2002033630 A JP2002033630 A JP 2002033630A JP 2002033630 A JP2002033630 A JP 2002033630A JP 2003243142 A JP2003243142 A JP 2003243142A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 誘導コイルの磁界の外部漏れ出しが無いよ
う、炊飯本体の底部分に金属板材を用いる構成を採りな
がら、成形困難で意図通りの形状が得難い、重量増加す
る、コストアップする等の種々の不利な点を改善された
炊飯器を提供する。 【解決手段】 内鍋5と、その下方側に配置される誘導
コイル7,8とを炊飯本体1に収容してあるとともに、
内鍋5の上部開口部を覆う開閉自在な蓋体6を備えた炊
飯器において、炊飯本体1の底ケース20を、PP合成
樹脂製の内側ケース部28と、その外面側に重ねて配置
されるアルミ合金製の外側ケース部29とから成る複合
材によって形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、炊飯器や電気ポッ
ト等の電磁誘導コイルを有した誘導加熱器に係り、詳し
くは、被加熱容器と、その下方側に配置される誘導コイ
ルとを本体容器に収容してある誘導加熱器に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】例えば、誘導加熱器の一例であるIH炊
飯器(電磁誘導加熱式炊飯器)では、誘導コイルの強磁
界による外部への影響を防止する手段が採られる。即
ち、強力な磁界によって生じるノイズにより、炊飯器の
近傍に置かれた電気時計、CDラジカセ等のオーディオ
機器、或いは磁気カードといったものに悪影響の出るお
それがあるので、その磁界が炊飯器から外部に漏れな
い、又は漏れ難いようにする防磁手段を備えている。
【0003】その例として、特開2001−25436
号公報にて示されたもののように、炊飯器の外ケース
(本体容器)における皿状の底部分を、ステンレス鋼板
を用いてプレス成形した金属製のものに構成する技術が
知られている。即ち、誘導コイルが配置される炊飯器の
下端部を金属板材にて形成することにより、磁界を内部
に反射させて炊飯器外部に漏れ出ることを効果的に抑制
させる手段である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、金属板
材によって底部分を形成させる手段では、必要な強度を
出すための板厚を設定すると、内側に防磁板(非磁性金
属板)が配置された合成樹脂製のものよりも重量が重く
なり、部分的に下方突出する脚部や換気ガラリ部等の必
要となる形状が出し難いとともに、スプリングバックに
よって全体的な形状や寸法が安定し難い面もあり、改善
の余地が残されているものであった。
【0005】又、一般に、金属材は合成樹脂材よりも熱
伝導性に優れるので、誘導コイルによる熱が炊飯器外部
に伝わらないように遮断するには、底部分と誘導コイル
との間隔を従来(合成樹脂製の底部分)よりも大にする
とか、間に介装する断熱材を増大するといった対策が必
要であり、前者のものでは炊飯器が大型化し、後者のも
のではコストアップする等、この点でも改善の余地があ
った。
【0006】本発明の目的は、誘導コイルの磁界が外部
に伝わり難いように、本体容器の下部である底部分に金
属板材を用いる構成を採りながら、成形困難で意図通り
の形状が出し難い、重量増加する、或いはコストアップ
する等の種々の不利な点を改善することができる誘導加
熱器の実現にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の構成は、被加
熱容器と、その下方側に配置される誘導コイルとを本体
容器に収容してある誘導加熱器において、本体容器の底
部分を、合成樹脂製の内側ケース部と、その外面側に重
ねて配置される金属板製の外側ケース部とから成る複合
材によって形成してあることを特徴とする。
【0008】請求項1の構成によれば、本体容器におけ
る底部分を合成樹脂製の内側ケース部と、金属板製の外
側ケース部とによる複合材としたので、金属製の外側ケ
ース部の存在によって誘導コイルによる磁界が外部に漏
れ出ることを有効に減衰又は防止でき、磁界が漏れるこ
とによる前述した悪影響(電気時計に誤差が生じる等)
を軽減又は解消することができる。加えて、外側ケース
部は容器としての外側に位置していて外から見えるか
ら、合成樹脂材によるものに比べて新鮮な外観を呈する
ことができるとともに、傷やシミが付き難くもなる。
【0009】底部分としての必要な強度を合成樹脂材と
金属板材とで出すことになるので、金属板材単品で構成
する場合に比べて、金属板材の厚みを明確に薄くするこ
とができるので、合成樹脂材との合計重量、即ち容器本
体を軽くすることが可能になる。そして、内側に比熱の
小さい合成樹脂材が存在して熱の遮断効率が良いので、
金属板材単品によって底部分を形成してある場合に比べ
て、底部分と誘導コイルとの間隔を狭くしての装置のコ
ンパクト化や、底部分と誘導コイルとの間に介装される
断熱材を少なくしてのコストダウンが可能になる。
【0010】又、金型成形に適した合成樹脂製の内側ケ
ース部に金属板を重ねるものであるから、金属板の曲げ
成形や金型成形によるスプリングバックを合成樹脂材の
存在によって抑制でき、形状の安定化を図ることが可能
になるとともに、合成樹脂材の複雑な形状部分では金属
板材を省くといった処理を適宜に行うことにより、下方
突出する脚部等の急変する形状部分を合成樹脂材のみで
実現させるということが可能である。これは、金属板材
単品による場合では実現困難な形状が設定できるように
なる点で有利である。
【0011】請求項2の構成は、請求項1の構成におい
て、外側ケース部が防磁性を有した金属板製であること
を特徴とするものである。
【0012】請求項2の構成によれば、複合材の外面を
覆う金属板が防磁性を有したものであることにより、前
述した磁界の漏れ出し抑制作用が強化されて、殆ど磁界
漏れ出しが無くなるので、ノイズによる悪影響を殆ど解
消できるようになる。
【0013】請求項3の構成は、請求項1又は2の構成
において、外側ケース部の上端位置が、誘導コイル上端
の高さ位置以上の高さとなるように、外側ケース部を本
体容器における底部から上方に立ち上がった側壁部位に
延設してあることを特徴とするものである。
【0014】請求項3の構成によれば、誘導コイルの上
端位置に匹敵する又はそれ以上の高さ迄、金属板製の外
側ケース部を上方に立ち上げて延設してあるから、下方
に向かう磁界だけでなく、横側方に向かう磁界も有効に
減衰又は阻止することができ、磁界が漏れることによる
悪影響の軽減作用を強化することができる。又、金属板
の表面積が増すので、見た目のデザイン性や意匠感に変
化を齎すことができるようになる。
【0015】請求項4の構成は、請求項1〜3の構成に
おいて、内側ケース部を、部分的に外側ケース部を越え
て下方突出させることで本体容器載置用の脚部を形成し
てあることを特徴とするものである。
【0016】請求項4の構成によれば、金属板製の外側
ケース部に孔を開けるとか切欠きを設ける等して、金属
板材を越えて下方突出させることで、内側ケース部、即
ち、合成樹脂材のみによる本体容器載置用の脚部を形成
したものである。つまり、脚部等の急激に形状変化し
て、金属板の曲げ変形が追従できない箇所では、形状設
定が自在な内側ケース部で賄うことにより、底部分にお
ける複雑な形状設定を実現可能とすることができる。
【0017】請求項5の構成は、請求項4の構成におい
て、平面視において脚部に対応した上方部位には、誘導
コイルが配置されていないことを特徴とするものであ
る。
【0018】請求項5の構成によれば、金属板製の外側
ケース部が省略される部位である脚部の上方には、誘導
コイルが配置されていないから、合成樹脂材のみで成る
脚部であるにも拘らずに、そこからの誘導コイルによる
磁界の漏れ出しを抑制することができるようになる。
【0019】請求項6の構成は、請求項1〜5の構成に
おいて、本体容器を、筒状の上部ケーシングと、略皿状
の下部ケーシングとから構成するとともに、下部ケーシ
ングを、その上端まで外側ケース部が延設された複合材
として形成してあることを特徴とするものである。
【0020】請求項6の構成によれば、下部ケーシング
としての上端迄金属板製の外側ケース部を延ばしてある
から、金型成形時に生じるバリが内側ケース部の上端に
存在していても、その外側に配置される外側ケース部に
よってカムフラージュすることが可能になるり、合成樹
脂材と金属板材との剥がれ防止作用が改善されるとか、
外観が良くなるといった作用を得ることができる。
【0021】
【発明の実施の形態】−第1実施形態− 図1に、誘導加熱器の一例としてIH式の電気炊飯器が
示されている。この電気炊飯器は、内鍋(被加熱容器の
一例)5を着脱自在にセットする内ケース2と、これと
の間に空間部3を形成する外ケース(上部ケーシングの
一例)4、及び底ケース(底部分の一例であり、下部ケ
ーシングの一例でもある)20とを備えた二重構造の炊
飯本体(本体容器の一例)1と、この炊飯本体1の上部
開口を開閉自在な蓋体6とを備えて構成されている。
【0022】内ケース2の周囲には、この内ケース2を
取り囲む環状の上及び下の誘導コイル7,8が配設され
るとともに、その上方には保温用のヒータ10が周設さ
れている。機種によっては、上誘導コイル8と保温用ヒ
ータ10との上下間に補助誘導コイル9(破線にて示
す)を装備するとともに、内鍋5の最上端部の外側位置
に肩ヒータ(図示省略)を周設することもある。内ケー
ス2の下端部の中心には、内鍋5の底面に接する状態に
突設された温度検出センサー11が装備され、炊飯本体
1後部の空間部3には、コードリール12が縦向きに配
置されている。
【0023】炊飯本体1前部の空間部3には、その上部
において傾斜配置されるマイコン用基盤13、内ケース
2に寄せて縦向き配置された制御用基盤14、その前方
側に配置されるパワー用基盤15が配置されるととも
に、マイコン用基盤13の前方側には液晶表示ユニット
16や操作スイッチ17を有した操作部18が配置され
手いる。尚、27は、パワー用基盤15等の冷却用とし
て操作部18の下方に装備された冷却ファンであり、1
9は、外ケース4に枢支された取っ手である。
【0024】蓋体6は、PP(ポリプロピレン)等の合
成樹脂材で成る蓋ケース22と、蓋体6の下面を形成す
べく実質的に蓋ケース22にネジ止めされる板金等の熱
良導体から成る放熱板23と、蒸気逃し弁25等を有し
て構成されており、後部に設けた支点軸26を有したヒ
ンジ部21により、揺動開閉自在に炊飯本体1に枢支さ
れている。尚、操作部18の直上位置には、蓋体6を閉
じロック自在なロック機構24が装備されている。
【0025】図1、図2に示すように、底ケース20
は、前述のPP材で成る本体ケース部(内側ケース部の
一例)28と、その外面側に貼着された防磁性の金属板
材で成る外装カバー(外側ケース部の一例)29とから
構成されている。本体ケース部28は、底部分28aと
立上がり部分28bとを有した略皿形状であり、薄膜状
の外装カバー29は、冷却ファン19用の換気ガラリ部
30、中央の水抜き部31、複数の脚部32、コードリ
ール12部等を除いた部分、即ち、底部分28aにおけ
る平面な部分、及び湾曲面である立上がり部分(側壁部
位の一例)28bに貼着によって積層されている。
【0026】尚、平面視において、脚部32に対応した
上方部位は、丁度上及び下の誘導コイル7,8の間に位
置しており、上及び下の誘導コイル7,8は配置されて
いない状態に設定されている。これにより、外側に金属
板の無い本体ケース部28であっても、そこから誘導コ
イル7,8による磁界が漏れ出難いようにしてある。
【0027】外装カバー29は、アルミ合金(防磁性を
有した金属板の一例)で形成されており、その上端29
aは、本体ケース部28の上端、即ち外ケース4との繋
ぎ目部分まで延ばされている。即ち、図2に示すよう
に、外ケース4と底ケース20との接続部は、外ケース
4の下端部を、その肉厚の外側半分がカットされたよう
な外段付き部4aに形成するとともに、底ケース20の
上端部を、その肉厚の内側半分がカットされたような内
段付き部20aに形成し、これら両者を重ね合わせて配
置することで隙間が生じないように嵌合してある。
【0028】内段付き部20aは、本体ケース部28の
上端部の肉厚を半分以下に薄くすることで形成してあ
り、外装カバー29の上端29aは底ケース20として
の上端まで延設されている。この外装カバー29の上方
延設構造により、金型成形に起因してPP製の本体ケー
ス部28上端に存在する「バリ」をカムフラージュして
目立ち難く又は見えないように処理されており、外観や
品質の向上に寄与できている。
【0029】又、外ケース4の外段付き部4aにおける
外面は、外装カバー29の上端29aよりも僅かに外方
に張り出る位置関係に設定してあり、通常の視線(上方
から炊飯器を斜め下方に見下ろす視線)では、金属板の
端面である外装カバー29の上端29aが見え難い又は
見えないようにして、外観の向上に寄与できるように工
夫してある。
【0030】図1に示すように、外装カバー29の上端
29aは、上誘導コイル8の上端と同じ高さレベルhに
設定されているので、上下の誘導コイル7,8に通電す
ることによって生じる強磁界(ノイズ)が炊飯器外部へ
波及することの防止作用が、炊飯器が置かれている面か
ら上誘導コイル8上端の高さ範囲までカバーする比較的
高い位置まで及ぶので、磁界による影響(例えば、炊飯
器の傍においた電気時計に誤差が生じるとか、磁気カー
ドがおかしくなる等)が先ず生じないようになる利点が
ある。又、上下の誘導コイル7,8によって本体ケース
部28が熱くなる影響を少なくして、外部への熱影響も
より大きく減衰させる作用もある。
【0031】−第2実施形態− この第2実施形態は、基本構成は第1実施形態のものと
同じに付き、底ケース(底部分)20についてのみ説明
する。図3〜図5に示すように、底ケース20を、PP
材による本体ケース部33と、ステンレス薄板から成る
外装カバー34とをラミネート加工によって一体化した
二重積層構造の複合材から構成しても良い。即ち、ステ
ンレス薄板34の片面にPP材がラミネートされたプレ
ス品を、底ケース用の金型(図示省略)にインサートし
て一体成形したものである。
【0032】つまり、金型による成形時にPP材である
本体ケース部33が一旦溶けることによってステンレス
薄板製の外装カバー34と一体化されるのであり、接着
剤等の手段を用いることなく2種の異なる薄板層をラミ
ネートさせて複合材を形成してある。これにより、デザ
イン性や高級感のアップが期待できるとともに、底ケー
ス20としての強度アップ、並びにステンレス材による
防磁機能を発揮できる利点がある。尚、本実施形態のも
のと同様に、外装ケース部34は、冷却ファン19用の
換気ガラリ部30、中央の水抜き部31、複数の脚部3
2、コードリール12部等を除いた部分に設定されてい
る。
【0033】外装ケース部34を、SUS304ステン
レス材とした場合、プレス加工によって加工硬化が生じ
るので、プレス成形後の形状は、スプリングバックによ
って変形することが多い。湾曲形状である本体ケース部
33の外面に外装ケース部34が位置しているので、立
上がり部分33bでは、スプリングバックにより、外装
ケース部34が本体ケース部33から剥れようとする方
向の残留応力がある。そこで、その対策としては、SU
S304ステンレス材を1000℃で真空焼きなましす
ることにより、前述した残留応力を除去して剥れ難いよ
うにすることが可能である。
【0034】〔別実施形態〕 《1》 合成樹脂製の内側ケース部28と、金属板製の
外側ケース部29との一体化手段(積層手段)として
は、前述した接着剤等による貼着や、ラミネート加工に
よるものの他、両面テープを用いるもの、ビスやスクリ
ューを用いるもの等でも良い。
【0035】《2》 誘導加熱器としては、炊飯器の
他、電気湯沸かし器(電気ポット)、コーヒーメーカ
ー、電気鍋、ホットプレート等種々のものが考えられ
る。又、金属板材としては、防磁性(非磁性)の金属で
あれば、アルミ合金やステンレス以外のものでも良い。
【0036】《3》 第1実施形態による炊飯器におい
て、防磁性金属製の外側ケース部29を、外ケース4の
下部の外面まで覆うように嵩上げして、磁界の漏れ出し
抑制作用が上誘導コイル7の上方にまで及ぶようにして
も良い。又、図2において、外装カバー29の上端29
aが、本体ケース部28の上端よりも低く設定されたも
のでも良い。又、円形や三角形等、外装カバーを部分的
に外方にプレスによって打ち出し、意匠感に変化が出る
ようにしたものでも良い。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に記載の
誘導加熱器では、本体容器の底部分を、合成樹脂製の内
側ケース部と、その外面側に重ねて配置される金属板製
の外側ケース部とから成る複合材によって形成したの
で、次のような効果が得られた。 i.誘導コイルによる磁界(ノイズ)の外部への漏れ出
しによる悪影響(例えば炊飯器横に置いた電気時計が狂
う)を軽減又は解消することができた。 ii.金属板である外側ケース部が複合材の外側に位置
して見えることから、今までとは違った新鮮な外観を呈
することができ、傷やシミが付き難くなる。 iii.薄い金属板と合成樹脂材と複合材で底部分を形
成してあるので、金属板のみで形成する場合に比べて、
トータルとしての重量を軽くすることができる。 iv.金属板材のみで底部分を形成する構造に比べて熱
遮断性が優れるので、底部分と誘導コイルとの間隔を狭
くしての装置のコンパクト化、或いは、底部分と誘導コ
イルとの間に介装される断熱材を少なくしてのコストダ
ウンが得られる。 v.金属板の曲げ成形や金型成形によるスプリングバッ
クが、合成樹脂材の存在によって抑制されることによっ
て底部分の形状安定化が図れるとともに、比較的複雑な
形状も実現し易くなる利点がある。
【0038】請求項2に記載の誘導加熱器では、請求項
1の構成による前記効果を奏するとともに、vi.磁界
の漏れ出し抑制作用が強化されて、磁界(ノイズ)によ
る悪影響を殆ど解消できるようになる。
【0039】請求項3に記載の誘導加熱器では、請求項
1又は2の構成によるいずれかの前記効果を奏するとと
もに、vii.下及び横に向かう磁界を有効に減衰又は
阻止して、磁界(ノイズ)による悪影響をより軽減でき
るとともに、金属板の表面積が増すことにより、デザイ
ン性や意匠感に変化を齎せられる利点がある。
【0040】請求項4に記載の誘導加熱器では、請求項
1〜3の構成によるいずれかの前記効果を奏するととも
に、viii.金属板のみでは不可能となる複雑で形状
が急変する脚部を、形状設定自由度の低い金属板製外側
ケース部を部分的に省略する工夫により、形状設定自由
度の高い合成樹脂製内側ケース部によって実現すること
ができた。
【0041】請求項5に記載の誘導加熱器では、請求項
4の構成による前記効果を奏するとともに、ix.金属
板の無い脚部の上方には誘導コイルを配置しない工夫に
より、脚部からの磁界(ノイズ)の漏れ出しが効果的に
抑制でき、全体として磁界の遮断効果の高いものにでき
た。
【0042】請求項6に記載の誘導加熱器では、請求項
1〜5の構成によるいずれかの前記効果を奏するととも
に、x.下部ケーシングの上端迄金属板が存在するの
で、型成形によって生じる内側ケース部上端のバリをカ
ムフラージュすることができ、外観が改善できるとか、
内外ケース部どうしの剥がれ防止作用が発揮されるとい
った効果を奏することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】炊飯器の構造を示す一部切欠きの側面図
【図2】底ケースの上端部分を示す拡大断面図
【図3】別構造の底ケースを有した炊飯器を示す一部切
欠きの側面図
【図4】図3に示す炊飯器の概略の全体形状を示す側面
【図5】図3に示す底ケースの構造を示す拡大断面図
【符号の説明】
1 本体容器 4 上部ケーシング 5 被加熱容器 7,8 誘導コイル 20 底部分、部ケーシング 28 内側ケース部 28b 側壁部位 29 外側ケース部 32 脚部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被加熱容器と、その下方側に配置される
    誘導コイルとを本体容器に収容してある誘導加熱器であ
    って、 前記本体容器の底部分を、合成樹脂製の内側ケース部
    と、その外面側に重ねて配置される金属板製の外側ケー
    ス部とから成る複合材によって形成してある誘導加熱
    器。
  2. 【請求項2】 前記外側ケース部は防磁性を有した金属
    板製である請求項1に記載の誘導加熱器。
  3. 【請求項3】 前記外側ケース部の上端位置が、前記誘
    導コイル上端の高さ位置以上の高さとなるように、前記
    外側ケース部を前記本体容器における底部から上方に立
    ち上がった側壁部位に延設してある請求項1又は2に記
    載の誘導加熱器。
  4. 【請求項4】 前記内側ケース部を、部分的に前記外側
    ケース部を越えて下方突出させることで本体容器載置用
    の脚部を形成してある請求項1〜3のいずれか1項に記
    載の誘導加熱器。
  5. 【請求項5】 平面視において前記脚部に対応した上方
    部位には、前記誘導コイルが配置されていない請求項4
    に記載の誘導加熱器。
  6. 【請求項6】 前記本体容器を、筒状の上部ケーシング
    と、略皿状の下部ケーシングとから構成するとともに、
    前記下部ケーシングを、その上端まで前記外側ケース部
    が延設された複合材として形成してある請求項1〜5の
    いずれか1項に記載の誘導加熱器。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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