JP2003242841A - 極細同軸ケーブル - Google Patents

極細同軸ケーブル

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JP2003242841A
JP2003242841A JP2002038780A JP2002038780A JP2003242841A JP 2003242841 A JP2003242841 A JP 2003242841A JP 2002038780 A JP2002038780 A JP 2002038780A JP 2002038780 A JP2002038780 A JP 2002038780A JP 2003242841 A JP2003242841 A JP 2003242841A
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JP
Japan
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insulator
coaxial cable
micro coaxial
outer periphery
core
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Application number
JP2002038780A
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English (en)
Inventor
Kandai Tanaka
寛大 田中
Yuuki Yamamoto
勇揮 山本
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Hitachi Cable Ltd
Original Assignee
Hitachi Cable Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 安価に一定の外径に形成でき、電気特性を向
上できる極細同軸ケーブルを提供する。 【解決手段】 内部導体5と、内部導体5の外周を被
覆する絶縁体6とを備えた極細同軸ケーブル1におい
て、絶縁体6の外周に切欠7を形成し、切欠7の中に絶
縁体6より誘電率の低い誘電体8を入れたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、医療機器のケーブ
ル、特に超音波診断装置や内視鏡装置に使用する極細同
軸ケーブル及び液晶画面(LCD)に使用する極細同軸
ケーブルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】図5に示すように、極細同軸ケーブル2
0は、導体21の外周に絶縁体22を被覆してなるコア
23を有する。コア23は、偏りなく屈曲できるように
断面リング形のチューブ状に形成されている。
【0003】また、図6に示すように、発泡された絶縁
体24を有し、特性インピーダンスなどの電気特性を向
上させたものもある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、一般にコア
はソリッドタイプにおいても発泡タイプにおいてもチュ
ーブ状に形成され、丸い形状になっているが、一般に極
細同軸ケーブルとは導体の外径が約0.13mm(導体
サイズ36AWG(American Wire Gauge:アメリカ
式針金ゲージ))より細いものをいい、絶縁体も極めて
薄いため、発泡タイプの絶縁体24を用いても電気特性
の向上には限界があった。
【0005】また、発泡タイプの絶縁体24は、一定の
外径に形成するのが非常に困難であり、ソリッドタイプ
の絶縁体22と比較すると数倍の加工費がかかってい
た。
【0006】そこで、本発明の目的は、上記課題を解決
し、安価に一定の外径に形成でき、電気特性を向上でき
る極細同軸ケーブルを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、内部導体と、該内部導体の外周を被覆する
絶縁体とを備えた極細同軸ケーブルにおいて、上記絶縁
体の外周に切欠を形成し、該切欠の中に上記絶縁体より
誘電率の低い誘電体を入れたものである。
【0008】上記切欠は、上記絶縁体の外周に軸方向に
延びるように、かつ、周方向に複数並べて形成するとよ
い。
【0009】また、上記極細同軸ケーブルを複数本集合
して同軸多心ケーブルを形成するとよい。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の好適実施の形態を添付図
面に基づいて詳述する。
【0011】図1に示すように、極細同軸ケーブル1
は、コア2と、コア2の外周に巻き付けられた横巻シー
ルド3と、横巻シールド3の外周を被覆するジャケット
4とからなる。
【0012】コア2は、中心に位置される内部導体5
と、内部導体5の外周を被覆する絶縁体6とからなる。
【0013】内部導体5は、直径0.03mmの素線を
7本撚り合わせて40AWG(外径約0.09mm)に
形成されている。
【0014】絶縁体6はフッ素樹脂で内周端から外周端
までの厚さを0.09mmに形成されており、直径0.
27mmのコア2を形成するようになっている。
【0015】また、絶縁体6の外周には絶縁体6より誘
電率の低い誘電体を封入するための切欠7が形成されて
いる。絶縁体6より誘電率の低い誘電体とは、ガスであ
り、具体的には空気8である。
【0016】切欠7は、軸方向に延びる断面V字の溝状
に形成されており、周方向に複数並べて形成されてい
る。すなわちコア2は、外周をギザギザに突起させる異
形状に形成されている。
【0017】そして、内部導体5と横巻シールド3との
間を絶縁体6と空気8とで絶縁することにより、内部導
体5の静電容量を小さくするようになっている。
【0018】横巻シールド3は通常よりも小さなピッチ
で巻かれており、切欠7の中に横巻素線9が落ち込むの
を防ぐようになっている。
【0019】また、図2に示すように、極細同軸ケーブ
ル1は、複数本集合され、撚り合わされることで同軸多
心ケーブル10を形成するようになっている。
【0020】次に作用を述べる。
【0021】内部導体5に通電すると、誘電体である絶
縁体6に接触されている内部導体5内には電荷が微小に
蓄えられ、損失がおこる。
【0022】しかし、絶縁体6に形成された切欠7の中
には誘電率の低い空気8が封入されているため、内部導
体5の静電容量は極めて小さく、損失も極めて小さい。
このため、特に高周波特性に優れた良好な電気特性を得
ることができる。
【0023】このように、内部導体5と、内部導体5の
外周を被覆する絶縁体6とを備えた極細同軸ケーブル1
において、絶縁体6の外周に切欠7を形成し、切欠7の
中に絶縁体6より誘電率の低い誘電体たる空気8を封入
したため、通常のソリッドタイプの絶縁体22よりも良
好な電気特性を得ることができる。
【0024】また、極細同軸ケーブル1の絶縁体6は、
押出機(図示せず)にて押し出し成形すれば容易に一定
の外径に形成できるため、発泡タイプの絶縁体24より
も安価に製作できる。このとき、押出機のダイス(図示
せず)の出口形状を、絶縁体6の輪郭形状(ギザギザ形
状)に形成しておくとよい。
【0025】切欠7を、絶縁体6の外周に軸方向に延び
るように、かつ、周方向に複数並べて形成したため、空
気8を効率よく封入でき、内部導体5の静電容量を小さ
く抑えることができる。
【0026】極細同軸ケーブル1を複数本集合して同軸
多心ケーブル10を形成したため、電気特性に優れた同
軸多心ケーブル10を得ることができる。
【0027】なお、コア2は、外周をギザギザに突起さ
せる異形状に形成するものとしたが、これに限るもので
はない。例えば、図3に示すように、5つの切欠11を
等間隔に形成した絶縁体12を用い、星形のコア13を
形成してもよい。形状が比較的単純であるため、容易に
成型できる。
【0028】また、図4に示すように、4つの切欠14
を等間隔に形成した絶縁体15を用い、十字形のコア1
6を形成してもよい。
【0029】各々の切欠14を大きくすると、横巻素線
9のピッチを小さくすることだけでは横巻素線9の落ち
込みをなくすことが困難であることも考えられるが、こ
のような場合は切欠14の開口にポリエステルテープや
フッ素樹脂などの押出によるスキン層17を設け、スキ
ン層17の上に横巻素線9を巻くと良い。横巻素線9が
切欠14の中に落ち込むのを防ぐことができる。このと
き、空気8は絶縁体15とスキン層17との間に封入さ
れることとなる。
【0030】また、その他様々な形状のコアが考えられ
るが、良好な屈曲特性を得るために対照(シンメトリ
ー)であることが好ましい。
【0031】切欠7,11,14の中に誘電体として空
気8を封入するものとしたが、これに限るものではな
く、窒素、二酸化炭素又は酸素などの他のガスを封入し
てもよい。
【0032】また、これら極細同軸ケーブル1,18,
19の電気特性(静電容量)について調べた。結果は表
1に示す通りである。
【0033】表中の「ソリッドタイプ」とは図5に示す
極細同軸ケーブル20を指し、「発泡タイプ」とは図6
に示す極細同軸ケーブル25を指す。そして、「ギザギ
ザタイプ」とは図1に示す極細同軸ケーブル1を指し、
「星形タイプ」とは図3に示す極細同軸ケーブル18を
指し、「十字型タイプ」とは図4に示す極細同軸ケーブ
ル19を指す。
【0034】
【表1】
【0035】表1から解るように、本発明に係る極細同
軸ケーブル(「ギザギザタイプ」、「星形タイプ」及び
「十字型タイプ」)1,18,19は、それぞれソリッ
ドタイプの極細同軸ケーブル20より静電容量が小さ
く、発泡タイプの極細同軸ケーブル25より低コストで
あることが確認された。
【0036】
【発明の効果】以上要するに本発明によれば、次のよう
な優れた効果を奏する。 (1)極細同軸ケーブルを安価に一定の外径に形成しつ
つ極細同軸ケーブルの電気特性を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の好適実施の形態を示す極細同軸ケーブ
ルの断面図である。
【図2】多心同軸ケーブルの概略斜視図である。
【図3】他の実施の形態を示す極細同軸ケーブルの断面
図である。
【図4】他の実施の形態を示す極細同軸ケーブルの断面
図である。
【図5】従来のソリッドタイプの極細同軸ケーブルの断
面図である。
【図6】従来の発泡タイプの極細同軸ケーブルの断面図
である。
【符号の説明】
1 極細同軸ケーブル 5 内部導体 6 絶縁体 7 切欠 8 空気 10 同軸多心ケーブル 11 切欠 12 絶縁体 14 切欠 15 絶縁体

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部導体と、該内部導体の外周を被覆す
    る絶縁体とを備えた極細同軸ケーブルにおいて、上記絶
    縁体の外周に切欠を形成し、該切欠の中に上記絶縁体よ
    り誘電率の低い誘電体を入れたことを特徴とする極細同
    軸ケーブル。
  2. 【請求項2】 上記切欠は、上記絶縁体の外周に軸方向
    に延びるように、かつ、周方向に複数並べて形成された
    請求項1に記載の極細同軸ケーブル。
  3. 【請求項3】 上記極細同軸ケーブルを複数本集合して
    形成された同軸多心ケーブル。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010040200A (ja) * 2008-07-31 2010-02-18 Fujikura Ltd 伝送ケーブル
CN114709010A (zh) * 2022-04-11 2022-07-05 远东电缆有限公司 一种新能源汽车用信号传输线及其制备方法和应用

Cited By (3)

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