JP2003242195A - 眼鏡のオーダーメイドシステム - Google Patents

眼鏡のオーダーメイドシステム

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JP2003242195A JP2002350434A JP2002350434A JP2003242195A JP 2003242195 A JP2003242195 A JP 2003242195A JP 2002350434 A JP2002350434 A JP 2002350434A JP 2002350434 A JP2002350434 A JP 2002350434A JP 2003242195 A JP2003242195 A JP 2003242195A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 【解決手段】 コンピュータ制御による表示画面を含む
手段を用いた対話方式によって、眼鏡の各構成部材につ
いての必要な事項を含む眼鏡注文に必要な眼鏡仕様を操
作者が決定していく眼鏡のオーダーメイドシステムであ
って、前記表示画面上で、予め用意された複数種類のベ
ースデザインのフレームの中から任意の1つを選択し、
この選択したべ一スデザインのフレームをもとにして、
各種のフレームの種類、玉型及びパーツを含む眼鏡の各
構成部材を任意に変更することによって、表示画面上で
眼鏡注文者の好みに応じた最適な眼鏡仕様を決定して注
文できるようにしたことを特徴とし、これにより、眼鏡
注文者の好みをより重視したデザインの眼鏡を操作者が
必要と考える手順のみを行うことによってより迅速に決
定して注文できるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンピュータ制御
による表示画面を用いて、眼鏡注文者の好みを重視した
デザインの眼鏡を決定する眼鏡のオーダーメイドシステ
ム、並びにこのシステムに適した、肖像と眼鏡フレーム
を重ね合わせる合成画像作成方法、眼鏡のヨロイ及びブ
リッジの位置決定方法、および眼鏡フレーム種類の変更
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、コンピュータグラフィックス
手法等を用い、眼鏡装用者(眼鏡注文者)の肖像(顔面
画像)をコンピュータに取り込んで、予め定められた手
順によってその顔面造作の特徴をとらえて解析し、この
解析結果を予め定められたデザインルールにあてはめて
眼鏡形状をデザインする方法が提案されている(例え
ば、特許文献1、特許文献2等参照)。
【0003】上述の従来の方法は、眼鏡装用者の顔面造
作の差異がほとんど考慮されずに眼鏡のデザインが決定
されがちであったそれまでの一般的な方法に比較する
と、眼鏡装用者の顔面造作の特徴がコンピュータ解析さ
れて、その顔面造作にフィットするデザインが生成され
るので、より眼鏡装用者の顔面造作に合った眼鏡デザイ
ンが得られる可能性を高めるものであった。
【0004】ところで、上記従来の方法は、顔面造作の
特徴の解析やその特徴に合うデザインを選定する手順を
主としてコンピュータが行うものである。換言すると、
この方法においては、顔面造作の特徴解析やこの解析し
た特徴にフィットするデザインを決定しているのは、結
局、デザイナーやプログラマー等のシステムソフト作成
者であるということになる。したがって、得られるデザ
インは、システムソフト作成者の感性や考え方に大きく
依存することになることは避けられない。
【0005】しかしながら、デザインの好みは人によっ
て千差万別であり、特定のデザイナーの感性が全ての人
に受け入れられることはむしろ考えにくいことである。
それゆえ、上記従来の方法は、デザイナーの感性等が良
い方向に作用した場合には満足な結果が得られるが、同
時に逆の場合が生ずる可能性も少なからず考えられる。
しかも、上記方法は、顔面画像の取り込み工程をはじめ
として、主要な工程は予めコンピューターソフトによっ
て定められており、操作者の選択の余地はほとんどな
い。デザイン決定のためには常にこの定められた工程全
部が自動的に実行されることになる。そのため、場合に
よってはデザイン決定にかえって不必要な時間が使われ
ることになる可能性もあった。
【0006】本発明は、上述した背景のもとでなされた
ものであり、眼鏡装用者の好みをより重視したデザイン
の眼鏡を操作者が必要と考える手順のみを行うことによ
ってより迅速に決定して注文できるようにした眼鏡のオ
ーダーメイドシステムを提供することを目的とする。
【0007】また、眼鏡のデザイン決定などに利用する
ために、従来より、撮像機能を利用してコンピュータ制
御による表示画面上に人物の頭部正面肖像を取り込み、
画面上の肖像に眼鏡のフレーム画像を重ねることで、眼
鏡を装用した肖像を表示する眼鏡装用シミュレーション
装置が知られている(特許文献3)。
【0008】このような従来のシミュレーション装置で
は、肖像に対してフレーム画像を重ねる方法として、フ
レーム画像を動かしながら最適位置を探し出して重ねる
方法や、図17に示すように、(a)肖像201上の左
右の角膜頂点202L、202Rの座標を割り出して角
膜頂点202L、202R間を結ぶ線分203を求め、
(b)その線分203の二等分点を基準点205に定め
て、その基準点205にフレーム画像の基準点を一致さ
せることで重ねる方法が試みられている。
【0009】しかしながら、画面上で感覚的に最適位置
を定めて肖像とフレーム画像を重ねても、正確な正面画
像が撮影されていない場合、実際の装用状態とずれる可
能性があるので、自然なシミュレーションとはならな
い。また、肖像は左右対称とは限らないため、肖像上の
角膜頂点間を結ぶ線分の中点を肖像の基準点としてフレ
ーム画像を重ねても、自然な眼鏡装用状態をシミュレー
ションすることはできない。さらに、正面画像によるシ
ミュレーションのみでは眼鏡選択の情報提供が不十分で
あった。
【0010】本発明は、上記事情を考慮し、顔面造作の
左右非対称を考慮した自然な眼鏡装用シミュレーション
を可能にすることを目的にし、また、顔面の側面から見
た眼鏡装用シミュレーションを可能にして、眼鏡選択の
ための正確で十分な情報の提供ができるようにすること
を目的とする。
【0011】また、眼鏡のデザインを決める要素として
は、従来から、玉型形状のほかに、各パーツ自体のデザ
インやその配置位置も重要であると考えられており、各
パーツに様々な装飾を施したり、独特の形状にしたりす
る試みがなされている。したがって、当然にヨロイやブ
リッジについても様々なデザインのものが考えられ、ま
た、オーナメントを取り付ける等の工夫もなされてい
る。
【0012】しかしながら、ヨロイ及びブリッジの配置
位置については、一定のデザイン的配慮はなされるもの
の、通常は、平均的な顔幅及び平均的な瞳孔間距離を考
慮しつつ、ブリッジが鼻にあたらないことや、テンプル
の取り付けに最適な位置であるか否か等の主として平均
的モデルに基づき、機能的な側面から設計者が決定して
いたものである。
【0013】しかしながら、眼鏡装用者がこの眼鏡フレ
ームを実際に装着した場合、ヨロイやブリッジの位置を
変えたほうがより眼鏡装用者の顔面形状にマッチすると
考えられる場合も少なからずある。また、眼鏡装用者に
よっては、例えば、ブリッジの位置を通常よりも高い位
置に設定して、見掛け上の鼻をより高く見せたいという
要望を持つ場合もある。従来は、ヨロイやブリッジの配
置位置を顧客の要望に応じて変えるということは考えら
れていなかったので、このような要望に対して応えるこ
とができなかった。
【0014】本発明は、上述した背景のもとでなされた
ものであり、眼鏡のヨロイ及びブリッジの位置を眼鏡装
用者の好みにあわせて決定できるようにし、眼鏡のデザ
インをより眼鏡装用者の好みを反映したものにできるよ
うにした眼鏡のヨロイ及びブリッジの位置決定方法を提
供することを目的とする。
【0015】眼鏡フレームは、主としてそのレンズを保
持する構造上の違いから、フルリムタイプ、リムロンタ
イプ及び3ピースタイプ(リムレスタイプと称される場
合もある)の3種類におおむね分類することができる。
【0016】フルリムタイプは、レンズの外周の全部が
リムで囲われているものであり、リムロンタイプは、基
本的構造としてレンズの外周の上方側の一部又は全部が
リムで囲われ、下方側がナイロン糸で支持されるように
なっているものであり、3ピースタイプは、リムを用い
ずに、ブリッジ及びテンプルをレンズに直接取り付ける
ようにしたものである。
【0017】ところで、様々なデザインイメージを有す
るフレームそれぞれについて、上記3種類を全部用意し
陳列もしくは在庫することは現実的でないので、1つの
デザインイメージについては1種類のフレームが用意さ
れているのが一般的である。
【0018】しかしながら、眼鏡店において陳列された
フレームのデザインイメージは顧客の要望に合致する
が、そのフレーム種類については顧客の要望に合致しな
い場合も少なからず生じ得る。従って、このような場合
は、デザインは陳列されたフレームのもので、フレーム
種類のみを変更した眼鏡が必要になる。しかし、従来
は、このような顧客の要望に対して応えることは実際上
は著しく困難なものであった。
【0019】すなわち、フレーム種類を変更する場合、
もし、変更前のフレームのデータをそっくり変更後のフ
レームのデータとして(設計もしくは製造データとし
て)用いることができるのであれば、変更も比較的容易
にできる。しかし、フレーム種類が異なるとその構造の
違いから単純に変更前のフレームのデータをそっくり変
更後のフレームのデータとして(設計もしくは製造デー
タとして)用いても実際には製造不可能な場合が少なく
ない。従って、このような場合は、結局、ほとんど新た
なフレームの設計と同じようなことから始める必要があ
り、現実的でなかった。
【0020】本発明は、上述した背景のもとでなされた
ものであり、変更前の眼鏡フレームに関するデータに一
定の基準に基づきデータ修正操作及びデータ追加操作を
行うことによって、比較的簡単にデザインイメージを変
えずにフレームの種類を変更することを可能にした眼鏡
フレーム種類の変更方法を提供することを目的とする。
【0021】
【特許文献1】 特開平5−35827号公報
【特許文献2】 特開平7−168875号公報
【特許文献3】 特開昭63−76581号公報
【0022】
【課題を解決するための手段】上述目的を達成するため
に、本発明は以下の構成を採っている。
【0023】本発明の眼鏡のオーダーメイドシステム
は、 (構成1)コンピュータ制御による表示画面を含む手段
を用いた対話方式によって、眼鏡の各構成部材について
の必要な事項を含む眼鏡注文に必要な眼鏡仕様を操作者
が決定していく眼鏡のオーダーメイドシステムであっ
て、前記表示画面上で、予め用意された複数種類のベー
スデザインのフレームの中から任意の1つを選択し、こ
の選択したベースデザインのフレームをもとにして、各
種のフレームの種類、玉型及びパーツを含む眼鏡の各構
成部材を任意に変更することによって、表示画面上で眼
鏡注文者の好みに応じた最適な眼鏡仕様を決定して注文
できるようにしたことを特徴とする眼鏡のオーダーメイ
ドシステムである。
【0024】上記オーダーメイドシステムの操作者は、
眼鏡注文者自身であっても、あるいは眼鏡店の店員その
他誰でもよく、要するに、オーダーメイドシステムの操
作にあたって、眼鏡注文者の意思・好みが十分に反映さ
れた形で眼鏡のデザイン決定がなされればよい。
【0025】また、ベースデザインのフレームは、眼鏡
注文者が自分の希望するデザインの眼鏡を決定するにあ
たって、デザイン決定の出発点として、眼鏡注文者がイ
メージするデザインに近い眼鏡を選択するためのベース
モデルとなるデザインのフレームを集めたものである
(なお、ベースデザインのフレームを希望するときに
は、希望するベースデザインのフレームになんら変更を
加えずに、そのまま注文しても勿論よい。)。従って、
幅広い顧客(眼鏡注文者)の好みに対応できるように、
デザイン傾向の異なる各種デザインのフレームを用意し
ておくのがよい。例えば、ベースデザインのフレームと
して、フレームの種類(リムレス、リムロン、フルリム
の3種類)毎に、フレームの種類にマッチした複数のデ
ザインのものを用意する。なお、フレームの種類は一種
類で、デザインの異なるものを集めて、ベースデザイン
のフレームとしてもよい。
【0026】眼鏡のデザインには、まず、特定デザイン
の玉型、ブリッジ、ヨロイ、テンプルなどを選び、これ
ら選ばれた眼鏡部品を組み上げてデザインする方法があ
るが、この方法を、デザイナーではない一般の顧客が行
うことは難しい。そこで、本発明の眼鏡オーダーメイド
システムでは、複数種類のベースデザインのフレームを
予め用意しておき、このベースデザインのフレームの中
から、まず、デザイン決定の出発点として眼鏡注文者が
イメージするデザインに近いフレームを選択し、この選
択したデザインのフレームに基づいて、眼鏡の各構成部
材について、フレームの極類の変更も含めて更に好みに
あった種々の変更を加えることによって、自由度の大き
なオリジナルな眼鏡をデザインできるようにしている。
このため、一般の顧客でも、希望のデザインの眼鏡を容
易に作成でき、また、顧客の好みをより重視したデザイ
ンの眼鏡を換作者が必要と考える手順のみを行うことに
よって迅速に決定できる。
【0027】上記眼鏡の各構成部材の変更には、各構成
部材の修正や追加や削除も含まれるものであって、具体
的には、フレーム種類の変更、玉型の入れ替え、玉型の
修正、パーツの変更、パーツの追加・削除、パーツ位置
の変更、アイサイズやレンズ間距離等のサイズ変更、フ
レーム構成部品のカラーの変更、レンズカラーの変更、
レンズ処方の変更などが挙げられる。また、上記各構成
部材の変更にあたっては、デザインを考慮するばかりで
なく、構造上・機能上・製造上などの制限・制約条件を
判断して、これら条件を満足する範囲内で変更を認める
ようにするのが好ましい。このようにすると、希望のデ
ザインの眼鏡仕様が決定され眼鏡の注文を受けた後に、
構造上の理由などによって製造できない等の事態が発生
することがなく、直ちに眼鏡の製造に移行することがで
きる。
【0028】(構成2)、コンピュータ制御による表示
画面を含む手段を用いた対話方式によって、眼鏡の各構
成部材についての必要な事項を含む眼鏡注文に必要な眼
鏡仕様を操作者が決定していく眼鏡のオーダーメイドシ
ステムであって、表示画面上で、予め用意された複数種
類のベースデザインのフレームの中から任意の1つを選
択するベースデザイン選択機能と、眼鏡注文者の肖像を
取り込む肖像取込機能と、前記肖像取込機能により取り
込まれた肖像に選択されたフレームの画像を重ねて、眼
鏡を装用した肖像を前記表示画面上に表示する合成画像
作成機能と、前記ベースデザイン選択機能を用いて選択
したベースデザインのフレームをもとにして、各種のフ
レームの種類、玉型及びパーツを含む眼鏡の複数の構成
部材のそれぞれについて表示画面上で必要な事項につい
て変更、修正又は入力を行う1以上の変更機能と、表示
画面上で得られた1以上の眼鏡の画像を含むデータを記
憶する記憶機能と、前記記憶機能で記憶された眼鏡画像
を含む1以上の眼鏡画像を表示画面上に表示して比較又
は検討していずれかに決定するか又は決定せずに前記変
更機能を行うステップに戻るかを決める比較検討機能
と、を有し、前記ベースデザイン選択機能を用いてベー
スデザインのフレームを選択した後に、前記肖像取込機
能、前記合成画像作成機能、前記1以上の変更機能、又
は、前記比較検討機能のいずれか1以上の機能を操作者
が任意に選択して行うことができるようにすることによ
って、ベースデザインのフレームの選択を行った後は、
操作者が必要と考える手順または機能変更のみを行える
ようにし、眼鏡注文者の自由意思を最大限に生かして迅
速かつ適確な注文操作を行えるようにしたことを特徴と
する眼鏡のオーダーメイドシステムである。
【0029】このように、表示画面上で、予め用意され
た複数種類のベースデザインのフレームの中から任意の
1つを選択し、この選択したベースデザインのフレーム
をもとにして、肖像取込機能、合成画像作成機能、1以
上の変更機能、比較検討機能のうち、操作者が必要と考
える機能のみを自由に選んでデザイン決定を行なうこと
ができるから、眼鏡のデザイン決定のための主要な工程
を、予めコンピューターソフトによって定められた手順
で行うのではなく、対話方式によって操作者の自由な選
択によって選ぱれた手順に従って行うことができる。こ
れにより、眼鏡注文者の感性・好みをよりストレートに
反映したデザイン決定ができると共に、操作者が必要と
考える機能のみを行うことができ、迅速な処理が可能に
なる。
【0030】(構成3)、構成2に記載の眼鏡のオーダ
ーメイドシステムであって、前記合成画像作成機能は、
前記肖像取込機能により取り込まれた眼鏡注文者の顔面
の正面画像に選択されたフレームの正面画像を重ねる機
能に加えて、前記肖像取込機能により取り込まれた眼鏡
注文者の顔面の側面画像に選択されたフレームの側面画
像を重ねる機能も有していることを特徴とする眼鏡のオ
ーダーメイドシステムである。
【0031】眼鏡フレームを装用した正面肖像だけで
は、眼鏡フレームのフロント部分が眼鏡装用者に与える
影響しか得られない。しかし、実際には、眼鏡フレーム
のデザインを確認する上で、眼鏡フレームを装用した側
面肖像は重要である。即ち、ヨロイやテンプルに施され
るオーナメント、宝石などによって、眼鏡フレームのデ
ザインが大きく変化し、眼鏡装用者の横顔のイメージに
大きな影響を与える。更に、テンブルの配置(高さ位
置)を変えてテンプルによる横顔の分割比率を変えるこ
とで、短い顔が長く見えたり、逆に長い顔が短く見えた
りする効果が得られる。また、処方レンズとフレームと
の装着状態を多面的にチェックできる。従って、眼鏡フ
レームを装用した側面肖像画像が見られると、眼鏡フレ
ームのデザイン決定において、総合的なきめの細かいデ
ザインの判断・選定が可能となる。
【0032】(構成4)、構成2に記載の眼鏡のオーダ
ーメイドシステムであって、前記1以上の変更機能は、
フレーム種類の変更機能、玉型の入れ替え機能、玉型の
修正機能、パーツの変更機能、パーツ位置の変更機能、
アイサイズやレンズ間距離等のサイズを変更するサイズ
変更機能、フレーム構成部品のカラーを変更するカラー
変更機能、レンズカラーの変更機能、レンズ装用の背景
を変更する装用シーンの変更機能、又はレンズ処方の入
力機能のいずれか1以上を含むものであることを特徴と
する眼鏡のオーダーメイドシステムである。
【0033】(構成5)、構成2に記載の眼鏡のオーダ
ーメイドシステムであって、前記眼鏡注文者の顔面計測
を行って、その計測値を加味して眼鏡仕様を修正する機
能を有することを特徴とする眼鏡のオーダーメイドシス
テムである。
【0034】表示画面に表示される眼鏡を装用した眼鏡
注文者の肖像は、3次元的なシミュレーションではなく
2次元的なシミュレーションによる画像であって、しか
も顔幅、瞳孔間距離などの顔面の各部の寸法や角度もラ
フな数値しか得られない。このため、顔面によくフィッ
トする眼鏡フレームを製造するためには、眼鏡が装用さ
れる顔面の各部の3次元の寸法・角度に関する正確な数
値データが必要となる。そこで、眼鏡注文者の顔面計測
値を加味して眼鏡仕様を修正する機能を設け、表示面面
に表される2次元シミュレーションによって定まる眼鏡
仕様に対し顔面計測のデータをもとに適切な修正を加え
ることによって、顔面にフィットし、眼鏡としての光学
的要素を潜足できる眼鏡を製造する製造データとして使
用できる最適な眼鏡仕様を得る。顔面の計測は、各種計
測器を用いて計測すれぱよいが、迅速に的確に計測を行
うためには、フェイスメジャーと呼ぱれる専用の顔面計
測器(実開昭63−110355号公報、特願平9−3
06003号公報など)を用いるのがよい。この顔面計
測器は、レンズ、パッド、ヨロイ、テンプル等の眼鏡の
各構成部材を備え、眼鏡と同様に顔面に装用されるもの
で、この顔面計測器を顔面に装用した状態で各構成部材
間の寸法・角度などを顔面形状に合わせて調整する。そ
して、調整した状態での各構成部材の寸法や各構成部材
間の組み付け角度などを顔面計測器に設けられた目盛等
で読み取ることによって3次元の顔面形状を計測する。
【0035】(構成6)、構成2に記載の眼鏡のオーダ
ーメイドシステムであって、前記眼鏡仕様が決定された
後に、眼鏡製造に必要なデータを含むデータを有する発
注チェックデータベースにアクセスしてその仕様の眼鏡
の製造の可否、価格もしくは納期を含む眼鏡注文時に必
要な情報を得る発注チェックアクセス機能を有すること
を特徴とする眼鏡のオーダーメイドシステムである。
【0036】(構成7)、構成6に記載の眼鏡のオーダ
ーメイドシステムであって、前記発注チェックアクセス
機能を行って注文が決定された後、受注処理、受注した
眼鏡の製造に必要なデータの処理及び眼鏡製造に必要な
指図処理を含むデータを有する受注データベースにアク
セスして発注を完了する発注アクセス機能を有すること
を特徴とする眼鏡のオーダーメイドシステムである。
【0037】(構成8)、撮像機能を利用してコンピュ
ータ制御による表示画面上に人物の頭部正面肖像を取り
込み、画面上の肖像に眼鏡のフレーム画像を重ねること
で、眼鏡を装用した肖像を表示する眼鏡装用シミュレー
ション装置において、人物の左右の目の配置に依存した
実測値を用いて、前記画面上に取り込んだ肖像の基準点
を定め、該肖像の基準点に眼鏡のフレーム画像の基準点
を略一致させることにより肖像とフレーム画像を重ねる
ことを特徴とする眼鏡装用シミュレーション装置におけ
る合成画像作成方法である。
【0038】通常、正面から見た人の顔は左右対称でな
いため、単に、表示面面上の左右の角膜頂点の中心にフ
レーム画像の中心を重ね合わせても、実際に眼鏡を顔に
装用したときのような自然な状態で顔面にフレームを配
置できないことが多い。そこで、人物の左右の目の配置
に依存した実測値を用いて、表示画面上に取り込んだ肖
像の基準点を定め、この肖像の基準点に眼鏡のフレーム
画像の基準点を略一致させることにより、正面肖像の左
右非対称性を考慮した、見た目に自然な眼鏡フレーム面
像の重ね合わせができる。
【0039】(構成9)、構成8に記載の眼鏡装用シミ
ュレーション装置における合成画像作成方法であって、
前記左右のそれぞれの目の配置に依存した実測値とし
て、前記人物の鼻位置(鼻稜の中心)からの左右の角膜
頂点距離の実測値を用い、画面に取り込んだ肖像上の左
右の目の角膜頂点間を結んだ線分を前記左右の角膜頂点
距離の実測値の比で比例配分した点を、前記肖像の基準
点とすることを特徴とする眼鏡装用シミュレーション装
置における合成画像作成方法である。この態様によれ
ぱ、肖像の基準点を決めるのに、処方段階でピューピロ
メーターなどを用いて測定する左右の角膜頂点距離の値
を用いるので、正確に基準点を定めることができる。
【0040】(構成10)、構成9に記載の眼鏡装用シ
ミュレーション装置における合成画像作成方法であっ
て、人物の左右の角膜頂点間距離の実測値と、画面に取
り込んだ肖像の左右の角膜頂点間距離との比により、フ
レーム画像に対する肖像の拡縮または肖像に対するフレ
ーム画像の拡縮を行うことを特徴とする眼鏡装用シミュ
レーション装置における合成画像作成方法である。この
態様によれぱ、肖像の倍率とフレーム画像の倍率の整合
をとることができる。
【0041】(構成11)、構成9に記載の眼鏡装用シ
ミュレーション装置における合成画像作成方法であっ
て、画面に取り込んだ肖像上の左右の目の角膜頂点間を
結んだ線分が、画面内において水平となるように肖像を
自動回転修正することを特徴とする眼鏡装用シミュレー
ション装置における合成画像作成方法である。この態様
によれば、面面に取り込んだ時点の肖負が傾いていても
自動的に正立させることができる。
【0042】(構成12)、構成11に記載の眼鏡装用
シミュレーション装置における合成画像作成方法であっ
て、前記自動回転修正した後、肖像全体のバランスがと
れるように肖像を手動回転により再修正することを特徴
とする眼鏡装用シミュレーション装置における合成画像
作成方法である。この態様によれば、肖像全体のバラン
スを考えながら肖像の姿勢を修正でき、自然な眼鏡装用
状態をシミュレーションすることができる。
【0043】(構成13)、撮像機能を利用してコンピ
ュータ制御による表示画面上に人物の頭部側面画像を取
り込み、この頭部側面画像より基準点を定め、該基準点
に基づいて頭部側面画像に眼鏡のフレーム画像を重ねる
ことを特徴とする眼鏡装用シミュレーション装置におけ
る合成画像作成方法である。
【0044】これにより、側面から見た眼鏡装用シミュ
レーション画像を得ることができるので、眼鏡選定に当
たって正確で十分な情報の提供を行うことができ、オー
ダーメイド的にフレームを製造する場合においても、比
較検討の幅を広げることができる。例えぱ、ヨロイやテ
ンプルにオーナメント、宝石などを設けることによっ
て、眼鏡装用者の横顔に与える影響を確認したり、テン
プルの高さを変えてテンプルによる横顔の分割比率を変
えることで、顔を長く見せたり、短く見せたりする効果
を確認できる。また、処方レンズとフレームとの装着状
態もより多面的に確認できる。
【0045】上記頭部側面画像に対する基準点は、側面
肖像にフレームを適切に配置するための基準となる点で
あり、角膜頂点、ベンディングポイント(上耳底点)、
角膜頂点とベンディングポイントを結ぶ直線上で角膜頂
点の前方所定距離(例えば12mm)のレンズアイポイ
ント、もみあげ等の側面の頭髪によってテンプルが隠れ
る境界点であるテンプル消失点などが基準点となる。こ
れら基準点に基づき、例えぱ、ヨロイ固定位置とベンデ
ィングポイントの線分上にテンプルを配置し、テンプル
消失点が存在するときには、テンプル消失点より先端側
のテンプルを画面上から消去する。
【0046】(構成14)、構成13に記載の眼鏡装用
シミュレーション装置における合成画像作成方法であっ
て、画面上に前記人物の頭部側面肖像を取り込み、該側
面肖像における角膜頂点の前方所定距離の位置にレンズ
アイポイントを定め、このレンズアイポイントを基準点
として、レンズ側面画像を重ねると共に、該レンズ側面
画像にフレーム側面画像を重ねることを特徴とする眼鏡
装用シミュレーション装置における合成画像作成方法で
ある。
【0047】(構成15)、コンピュータグラフィック
ス法を用い、選択された眼鏡フレームの形状データ及び
眼鏡装用者の顔面画像データを取り込んで画面に表示
し、前記選択された眼鏡フレームにおけるヨロイ及びブ
リッジの位置を画面上において移動できるようにし、前
記ヨロイ及びブリッジの位置を眼鏡装用者の好みの位置
に選定して決定することを特徴とする眼鏡のヨロイ及び
ブリッジの位置決定方法である。ヨロイ及びブリッジの
位置を変更することによって、眼鏡装用者の顔のイメー
ジを変えたり、顔の欠点を補ったりすることが可能であ
るが、眼鏡装用者の顔に合わせてヨロイ及びブリッジの
位置を画面上で移動することができるので、より眼鏡装
用者の好みを反映した眼鏡のデザインを選定するのに有
効である。
【0048】(構成16)、構成15に記載の眼鏡のヨ
ロイ及びブリッジの位置決定方法であって、前記ヨロイ
及びブリッジが移動可能な範囲を、デザイン上、又は機
能・構造上の制限から判定するようにしたことを特徴と
する眼鏡のヨロイ及びブリッジの位置決定方法である。
移動可能な範囲か否かの判定方法は、例えば、デザイン
上や機能・構造上の制限から要請されるヨロイ及びブリ
ッジの最大長、最小長を規定する基準点、基準線を設定
し、これら基準点、基準線がレンズの玉型形状の内側に
あるか又は外側にあるかで判定する。
【0049】(構成17)、構成15に記載の眼鏡のヨ
ロイ及びブリッジの位置決定方法であって、前記移動す
るヨロイ及びブリッジの移動が連動して行なわれるよう
にしたことを特徴とする眼鏡のヨロイ及びブリッジの位
置決定方法である。
【0050】(構成18)、構成15に記載の眼鏡のヨ
ロイ及びブリッジの位置決定方法であって、前記移動す
るヨロイの移動方向を左右方向に限定し、かつその移動
量を左眼用及び右眼用で互い逆方向に同じになるように
したことを特徴とする眼鏡のヨロイ及びブリッジの位置
決定方法である。このように移動すると、眼鏡の左右の
対称性が失われない。
【0051】(構成19)、構成15に記載の眼鏡のヨ
ロイ及びブリッジの位置決定方法であって、前記移動す
るブリッジの移動方向を上下方向に限定したことを特徴
とする眼鏡のヨロイ及びブリッジの位置決定方法であ
る。このように移動すると、眼鏡の左右の対称性が失わ
れない。
【0052】(構成20)、デザインイメージを変えず
にフレームの種類を変更する眼鏡フレーム種類の変更方
法であって、特定のデザインを有する第1のフレーム種
類に属する第1の眼鏡フレームについてのフレーム形状
を含むフレームに関するデータに、第2のフレーム種類
の構造上の制約を含む制約条件を満たすために必要な場
合にその必要最小限の修正を加えるデータ修正操作を行
うとともに、前記第1のフレーム種類にはなくて第2の
フレーム種類にはある眼鏡部品についてはその部品に関
するデータを加えるデータ追加操作を行うことによっ
て、前記第1の眼鏡のデザインイメージと共通のデザイ
ンイメージを有する第2のフレーム種類に属する第2の
眼鏡フレームについてのフレーム形状を含むフレームに
関するデータを得ることを特徴とする眼鏡フレーム種類
の変更方法である。
【0053】この眼鏡フレーム種類の変更方法によれ
ば、変更前の眼鏡フレームに関するデータに一定のデー
タ修正操作及びデータ追加操作を行うことによって、比
較的簡単にデザインイメージを変えずにフレームの種類
を変更することが可能であり、これにより、例えば、こ
の方法を店頭に設置されたシミュレーション装置を用い
て実施すれぱ、眼鏡店において陳列されたフレームのデ
ザインイメージを有する他の種類のフレームの受注も現
実的に可能になり、より多様なニーズに応えることがで
きる。
【0054】(構成21)、構成20に記載の眼鏡フレ
ーム種類の変更方法であって、リムレスタイプの前記第
1の眼鏡フレームからフルリムタイプの前記第2の眼鏡
フレームヘフレーム種類を変更する場合に、前記データ
修正操作において、逆Rチェックと、最大Rチェック
と、リムロック位置決定の判定と、リムロック位置のR
チェック及びそのR値が所定値以下のときになされるリ
ムロック位置のR修正と、最小Rチェック及びその最小
R値が所定値以下のときになされる最小R修正とを行う
ことを特徴とする眼鏡フレーム種類の変更方法である。
【0055】(構成22)、構成20に記載の眼鏡フレ
ーム種類の変更方法であって、リムレスタイブの前記第
1の眼鏡フレームからリムロンタイプの前記第2の眼鏡
フレームヘフレーム種類を変更する場合に、前記データ
修正操作において、逆Rチェックと、最大Rチェック
と、最小Rチェック及びその最小R値が所定値以下のと
きになされる最小R修正とを行うことを特徴とする眼鏡
フレーム種類の変更方法である。
【0056】(構成23)、構成20に記載の眼鏡フレ
ーム種類の変更方法であって、リムロンタイプの前記第
1の眼鏡フレームからフルリムタイプの前記第2の眼鏡
フレームヘフレーム種類を変更する場合に、前記データ
修正操作において、リムロック位置決定の判定と、リム
ロック位置のRチェック及びそのR値が所定値以下のと
きになされるリムロック位置のR修正とを行うことを特
徴とする眼鏡フレーム種類の変更方法である。
【0057】(構成24)、構成20に記載の眼鏡フレ
ーム種類の変更方法であって、前記データ修正操作及び
データ追加操作をコンピュータシミュレーション法によ
って行うことを特徴とする眼鏡フレーム種類の変更方法
である。
【0058】(構成25)、構成24に記載の眼鏡フレ
ーム種類の変更方法であって、前記データ修正操作及び
データ追加操作をコンピュータシミュレーション法によ
って行う場合において、眼鏡装用者の顔面画像を取り込
み、該顔面画像に前記眼鏡フレームに関するデータによ
って作成した眼鏡フレーム画像を重ねることによって顔
面に眼鏡を装着した状態の画像を作成して表示画面に表
示し、該画面上において前記データ修正操作及びデータ
追加操作を行うことを特徴とする眼鏡フレーム種類の変
更方法である。
【0059】
【発明の実施の形態】図1及び図2は本発明の実施例に
かかる眼鏡のオーダーメイドシステムの概要を示すフロ
ーチャート図、図3ないし図9は実施例に係るオーダー
メイドシステムにおいて用いる表示画面例を示す図、図
10は実施例に係るオーダーメイドシステムのハード構
成の概要を示すブロック図である。以下、これらの図面
を参照して実施例の眼鏡のオーダーメイドシステムを説
明する。
【0060】この実施例のオーダーメイドシステムのハ
ード構成は、図10に示されるように、店頭対話システ
ム100と、この店頭対話システム100に通信回線を
通じて接続されるホストコンピュータ110と、このホ
ストコンピュータ110に通信回線を通じて接続される
製造工場の端末装置121,122から構成される。
【0061】店頭対話システム100は、コンピュータ
本体101と、表示画面(モニター)101a等の出力
装置と、入力キーボード101bもしくはマウス101
c等の入力装置とからなるコンピュータ装置をメインに
し、さらに、必要に応じてこのコンピュータ装置に肖像
画像を入力するためのデジタルカメラ、CCDカメラ等
からなる肖像撮影装置102、眼鏡注文者等が選定した
フレームの玉型形状を実測してコンピュータ装置に入力
するための玉型計測器(三次元フレームトレーサー(3
DFT))103等が設けられる。この店頭対話システ
ム100の操作者は、眼鏡店等の店員でも、あるいは眼
鏡注文者自身でもよい。
【0062】コンピュータ本体101には、前記表示画
面101a上で、予め用意された複数種類のベースデザ
インのフレームの中から任意の1つを選択し、この選択
したベースデザインのフレームをもとにして、各種のフ
レームの種類、玉型及びパーツを含む眼鏡の各構成部材
を任意に変更することによって、表示画面上で眼鏡注文
者の好みに応じた最適な眼鏡仕様を決定して注文できる
ようにするプログラムソフトが格納されている。この格
納されているソフトが有する機能の概要は、以下の通り
である。 a.表示画面101a上で、予め用意された複数種類の
ベースデザインのフレームの中から任意の1つを選択す
るベースデザイン選択機能 b.肖像撮影装置102によって撮影した眼鏡装用者
(眼鏡注文者)の肖像を取り込む肖像取込機能 c.肖像撮影装置102により撮影された眼鏡装用者の
肖像に選択されたフレームの画像を重ねて、眼鏡を装用
した肖像を表示画面101a上に表示する合成画像作成
機能 d.ベースデザイン選択機能を用いて選択したベースデ
ザインのフレームをもとにして、各種のフレームの種
類、玉型及びパーツを含む眼鏡の複数の構成部材のそれ
ぞれについて表示画面上で必要な事項について変更、修
正又は入力を行う1以上の変更機能 e.表示画面上で得られた1以上の眼鏡の画像を含むデ
ータを記憶する記憶機能 f.記憶機能で記憶された眼鏡画像を含む1以上の眼鏡
画像を表示画面上に表示して比較又は検討していずれか
に決定するか又は決定せずに前記変更機能を行うステッ
プに戻るかを決める比較検討機能 g.ベースデザイン選択機能を用いてベースデザインの
フレームを選択した後に、肖像撮影装置102によって
撮影した肖像を取り込む上記肖像取込機能、上記合成画
像作成機能、上記1以上の変更機能、又は、上記比較検
討機能のいずれか1以上の機能を操作者が任意に選択し
て行うことができるようにする機能 この実施例のシステムの特徴は、以上の機能を備えるこ
とによって、ベースデザインのフレーム選択を行った後
は、操作者が必要と考える手順または機能変更のみを行
えるようにし、眼鏡注文者の自由意思を最大限に生かし
て迅速かつ適確な注文操作を行えるようにしていること
である。
【0063】また、いま1つの特徴は、前記合成画像作
成機能が、前記肖像取込機能により取り込まれた眼鏡注
文者の顔面の正面画像に選択されたフレームの正面画像
を重ねる機能に加えて、前記肖像取込機能により取り込
まれた眼鏡注文者の顔面の側面画像に選択されたフレー
ムの側面画像を重ねる機能も有していることである。こ
れによって、眼鏡フレームを装用した正面肖像だけでは
なく、眼鏡フレームを装用した側面肖像を確認でき、眼
鏡フレームの決定において、総合的なデザインの判断・
選定が可能となる。
【0064】前記1以上の変更機能は、フレーム種類の
変更機能、玉型の入れ替え機能、玉型の修正機能、パー
ツの変更機能、パーツ位置の変更機能、アイサイズやレ
ンズ間距離等のサイズを変更するサイズ変更機能、フレ
ーム構成部品のカラーを変更するカラー変更機能、レン
ズカラーの変更機能、レンズ装用の背景を変更する装用
シーンの変更機能、又はレンズ処方の入力機能のいずれ
か1以上を含むものである。
【0065】さらに、前記比較検討機能を行って主要な
眼鏡仕様やイメージが決定された後に、顔面計測器10
4を用いて顔面計測を行い、その計測値を加味して眼鏡
仕様を修正する機能も有しており、得られた顔面の計測
値とシミュレーション画像によって決定された眼鏡の各
パーツの位置関係から、眼鏡フレームのデータが修正さ
れる。このように、表示画面101aに表される2次元
シミュレーションによって定まる眼鏡仕様に対して、顔
面計測による顔面の正確な3次元データをもとに適切な
修正が加わることによって、顔面にフィットする眼鏡を
製造する製造データとして使用できる最適な眼鏡仕様を
得ることができる。
【0066】即ち、実際の立体の顔では、例えば、鼻骨
格の形状に個人差があるため、鼻幅や高さに差異が生
じ、フレームをパッドで支持した3次元の装用状態に個
人差が現れるから、2次元シミュレーションの眼鏡仕様
のイメージを損なわないようにするために、眼鏡仕様を
修正する。
【0067】顔面計測器104は、例えば、図36に示
すように、眼鏡の各構成部品に対応する部品から構成さ
れるもので、両レンズのフレームセンター間を結んだ水
平基準線141が表示してあるレンズ、レンズ枠、パッ
ド部、ブリッジ部及びヨロイ部からなるフロント部と、
テンプル部とを有する。そして、これら各構成部品の長
さや各構成部品どうしの相対位置・角度が調整できるよ
うになっており、これら長さや相対位置・角度が目盛等
によって表示され計測できるようになっている。なお、
図36の顔面計測器104は、レンズ位置情報表示部1
42、フロント情報表示部143、テンプル情報表示部
144を有し、フロント情報表示部143にはブリッジ
情報表示部145、パッド情報表示部146が設けられ
ている。このような顔面計測器を用いて、顔面計測器を
被計測者に装着した状態で、シミュレーション画面での
フレームセンターとアイポイント位置(瞳孔位置)との
相対関係を維持させた状態になるように各部品の高さ、
位置、角度等を調整し、アイポイント位置、パッド間
隔、パッド高さ、パッド深さ、パッド前後開き角、フロ
ント幅、ヨロイ傾斜角、テンプル長さを好ましくは必須
測定項目として計測し(その他必要に応じて、パッド上
下開き角、フロントの傾斜角、ヨロイの高さ、ヨロイの
開き角度、耳掛け部曲げ角度等を計測)、製造データを
得る。(なお、詳しくは、例えば、実開昭63−110
355号公報、特願平9−304374号公報、特願平
9−306003号公報等)。
【0068】また、上記コンピュータ本体101に格納
されているプログラムソフトは、眼鏡仕様が決定された
後に、眼鏡製造に必要なデータを含むデータを有する発
注チェックデータベースにアクセスしてその仕様の眼鏡
の製造の可否、価格もしくは納期を含む眼鏡注文時に必
要な情報を得る発注チェックアクセス機能も有する。
【0069】さらに、上記ソフトは、発注チェックアク
セス機能を行って注文が決定された後、受注処理、受注
した眼鏡の製造に必要なデータの処理及び眼鏡製造に必
要な指図処理を含むデータを有する受注データベースに
アクセスして発注を完了する発注アクセス機能も有す
る。
【0070】なお、上記発注チェックデータベース及び
受注データベースは、ホストコンピュータ110に格納
されている。
【0071】ホストコンピュータ110には、発注チェ
ックデータベース及び受注データベースのほかに、受注
データに基づいて、作業指示票を作成し、製造工場の端
末装置121,122にフレームやレンズ製造に必要な
データを送る機能も有している。
【0072】次に、上述の構成の眼鏡オーダーメイドシ
ステムによってオーダーを行う場合の操作手順等を図1
ないし図9を参照にしながら説明し、あわせて本実施例
の眼鏡オーダーメイドシステムの内容をより詳しく説明
する。
【0073】まず、対話システム100のキーボード1
01bもしくはマウス101cを通じて眼鏡オーダーメ
イドシステムをスタートさせる(ステップ1)。これに
より、表示画面は図3に示されるようなオープニングの
画面になる。このステップ1においては、眼鏡オーダー
メイドシステムの概略を紹介するスライドショー画面を
選定することもでき、また、必要に応じてスクリーンセ
イバーがかかるようにすることもできる。
【0074】次に、キーボード101bもしくはマウス
101cを通じて次のステップに進める操作を行う。こ
の操作は、画面上の所定箇所をマウス101cでクリッ
クするかあるいはキーボード101bの所定のキーを操
作することにより行う。なお、以下の説明において、次
のステップに進む際には同様の操作を行う。
【0075】上記オープニングの画面から次のステップ
に進めると、表示画面は図4に示されるようなベースデ
ザイン選択の画面になる(ステップ2)。このステップ
は、デザインのベースになるフレームを選択するステッ
プである。このステップにおいては、予めコンピュータ
に格納されている複数のデザインベースになるフレーム
画像の中から操作者の好みのものを選定する。デザイン
ベースになるフレームとしては、フレームの種類(リム
レス方式、リムロン方式もしくはフルリム方式等があ
る)毎に複数のデザインのものが用意され、表示画面に
表示される。フレーム画像は、正面画像のほかに側面画
像も表示されるようになっており、全体のデザインをよ
り正確に把握できるようになっている。なお、ベースデ
ザインのフレームを予め用意しておくのは、最終的にこ
の用意されたデザインの中からしか選定できないように
するためではなく、操作者に眼鏡フレームを最初からデ
ザインさせることは現実的でないので、ベースになるモ
デルを提示し、このベースモデルをもとにして、操作者
が各部を好みに応じて変更していくことにより、逆に、
操作者の思いのままのデザインを迅速・適確に行うこと
を可能にするためである。
【0076】上記ステップ2において、ベースデザイン
のフレームを選定したら、次の肖像取込ステップ(ステ
ップ3)に進む。なお、ステップ1とステップ2とはそ
の順序を逆にしてもよい。ステップ3は、操作者が不必
要であるとした場合にはこのステップをパス操作によっ
て省略して次のフレームのみの表示・出力をするステッ
プ(ステップ4)に進むことができるものである。
【0077】肖像取込をするという選択をした場合、肖
像撮影装置102によって顔面の正面の撮影が行われ、
その画像がコンピュータに取り込まれる(ステップ3
1)。次に、表示画面上において、側面撮影を行うか否
かの選択を行う(ステップ32)。側面撮影を行うとい
う選択をした場合には、側面撮影が行われ(ステップ3
4)、正面画像及び側面画像に上記選択したフレームを
重ねるオーバーラップがコンピュータによって行われる
(ステップ35)。また、側面撮影を行わないという選
択をした場合には、上記正面画像に上記選択したフレー
ムを重ねるオーバーラップがコンピュータによって行わ
れる(ステップ33)。
【0078】図5は撮影により表示画面に取り込まれた
肖像の表示画面、図6はオーバーラッブの際の表示画面
である。取り込まれた正面肖像に対しては、角膜頂点の
位置及び角膜頂点間距離ないし瞳孔間距離であるPD値
が画面上から入力され、また、取り込まれた側面肖像に
対しては、角膜頂点位置、上耳底点(OBS点、ベンデ
ィングポイントとも呼ばれるモダンの曲げ点)及びテン
プルが髪の毛に隠れる境界の点であるテンプル消失点位
置が基準点として同様に画面上から入力される。オーバ
ーラップの際には、これら基準点を表示画面上でフレー
ムの対応する点に拡大・縮小により一致させる等の方法
によって肖像画像にフレーム画像が重ねられる。このオ
ーバーラップの際には、選択されたフレームのデザイ
ン、肖像の顔の大きさ、マウントされるレンズのパワー
等が考慮されて、フレームのサイズが調整され入力され
る。また、顔面の左右が対称でない点も考慮されると共
に、必要に応じて表示画面上で肖像を回転させて補正
し、より自然な顔面画像にし、より適切な評価が行える
ようになっている。
【0079】次に、上記オーバーラップのステップ3
3、ステップ35において、肖像画像にフレーム画像を
重ねる合成画像作成方法について、図11ないし図16
を用いて更に詳細に説明する。なお、ここで、図11な
いし図16を用いて説明する画像合成作成方法は、本実
施例の眼鏡のオーダーメイドシステムに使用できるばか
りでなく、通常のデザイン設計等においても眼鏡装用シ
ミュレーション装置における合成画像作成方法として利
用できるものであって、例えば、表示画面上で肖像画像
に既製の眼鏡フレームの画像を重ねて、眼鏡を装用した
肖像を表示する場合などにも適用できる。
【0080】この合成画像作成方法を実施するシミュレ
ーション装置は、画面表示のためのディスプレイ、眼鏡
フレームの情報を格納したデータベース、各種入力装置
等を含むコンピュータと、人物の頭部正面及び頭部左右
側面を撮影して静止画像データをコンピュータに入力す
るカメラとを備える。コンピュータは、カメラで撮影し
た人物の肖像を表示画面上に取り込むことができると共
に、データベースから必要なフレーム画像情報を読み込
んで、適当な修正を加えながら、画面上の肖像に重ねる
ことができる。
【0081】この合成画像作成方法では、まず、図11
に示すように、画面上の正面肖像201の鼻稜の中心
(ピューピロメーターのパッド位置の中心)を基準点2
06として求めると共に、肖像201を回転させて正し
い姿勢に直す。
【0082】その手順として、最初に図11(a)に示
すように、肖像201上の左右の目の角膜頂点202
L、202Rの座標を画像上からクリックして求め、角
膜頂点202L、202R間を結んだ線分(以下「角膜
頂点間線分」という)203を割り出す。そして、予め
処方段階でピューピロメーターを用いて測定した実際の
左右の目の角膜頂点距離つまり鼻位置(鼻稜)から左右
の角膜頂点(瞳孔中心に相当)までの距離の実測値LP
D、RPD(既知の値)の比を用いて、その比で前記肖
像201上の角膜頂点間線分203を比例配分し、配分
した点を、肖像201の眼鏡装用上の基準点206とす
る。
【0083】同時に、実際の角膜頂点間距離PD(=L
PD+RPD)と肖像201上の角膜頂点間距離の比を
求め、その比率を、画面上に後で読み込む予定の眼鏡フ
レーム画像の表示倍率と合わせるべく、肖像201を拡
大あるいは縮小する。例えば、フレームの表示倍率が1
倍ならば肖像の倍率も1倍に設定し、フレームの表示倍
率が1/2倍ならば肖像の倍率も1/2倍に設定する。
この場合の拡縮倍率は、側面画像の拡縮にも利用するの
で一時記憶しておく。もちろん、フレームの表示倍率と
肖像の倍率を合わせればよいので、フレーム側の表示倍
率を肖像側の倍率に合わせてもよい。
【0084】このように肖像201の倍率を合わせた
ら、次に図11(b)に示すように、画面上の水平基準
線(X軸)207と垂直基準線(Y軸)208を、肖像
201の規準点206を通るように補助線として表示さ
せる。即ち、肖像撮影の際、常に水平で正面視した状態
で画像を取り込むことができない場合があるので、顔の
傾き等を補正するために位置関係を把握するための基準
線を入れる。そして、図11(c)に示すように、角膜
頂点間線分203が水平基準線207に一致するよう
に、肖像201を規準点206を中心にして自動操作で
肖像回転手段の制御のもとに回転修正する。これによ
り、肖像201側の処理は一応終わる。
【0085】一方、図12に例示する眼鏡フレーム画像
210には、レンズ211、ブリッジ212、パッド2
13、ヨロイ214、テンプル215等が示されてい
る。そして、左右のレンズ211の玉型の幾何中心(図
心)を結ぶ水平線(デイタムライン)217と、ブリッ
ジ212の中心を通る垂直線(フレーム中心線)218
との交わる点が、フレーム210の基準点216として
設定されている。
【0086】次に、肖像と眼鏡のフレーム画像を重ね
る。その場合は、まず、各種のタイプのフレームデザイ
ンの中から、装用者の好みのデザインのフレームを選択
し、フレームを肖像のどの位置に重ねるかを設定する。
ここでは、図13(a)に示すように、肖像201の規
準点206に対して所定距離、ここでは3mm下側の位
置(Y=−3)にフレームの基準点216を設定する。
そして、図13(b)に示すように、この位置にフレー
ム画像210を重ねることで、肖像の左右非対称性を考
慮した眼鏡装用シミュレーション画像が得られる。この
段階で、肖像201の回転微調整と、フレーム画像21
0の上下方向の位置修正をフレーム画像移動手段にて行
うこともできる。
【0087】なお、図14(a)に示すように、肖像2
01の角膜頂点間線分203を画面上の水平基準線20
7に対して自動回転により一致させた場合に、肖像20
1全体のバランスに偏りが生じるような場合には(例え
ば、顔面全体に対し、両眼が水平に位置していない場
合)、自動回転修正した後で、図14(b)に示すよう
に、肖像全体のバランスがとれるように肖像201を規
準点206を中心に顔面全体にフレームが水平に配置さ
れるように手動回転により再修正する。そして、図15
(a)に示すように、フレーム画像の基準点216を設
定し、同図(b)に示すようにフレーム画像210を重
ねる。
【0088】上述したように、フレームを回転させずに
肖像を回転(自動回転、手動回転)させることによって
位置の調整・補正を行っているため、その後のフレーム
の変形計算も回転方向の計算が不要となり、操作の短縮
が可能となる。
【0089】次に、側面から見た眼鏡装用シミュレーシ
ョン画像の合成方法を図16を用いて説明する。
【0090】まず、予め取り込んである側面肖像201
Sを、前述した正面肖像の拡縮倍率に応じて拡大あるい
は縮小する。次に、図16(a)に示すように、側面肖
像201Sの角膜頂点221とベンディングポイント
(テンプルを曲げて耳に当てる点)227の抽出を行
い、両点221、227を直線222で結ぶ。そして、
この直線222の延長線上の角膜頂点221より所定距
離d(例えばd=12mm)前方の点を、レンズアイポ
イント(基準点)223とする。
【0091】次に、このレンズアイポイント223に、
処方レンズのアイポイント(レンズ光軸とレンズ裏面の
交点)を一致させた状態で、レンズの側断面画像225
Aを重ねる。そして、ここでは、角膜頂点221とベン
ディングポイント227を結ぶ線分222より3mm
(玉型形状を含めたレンズ処方より決まる値)下側に、
平行にフレーム中心軸(以下「FC軸」という)226
を設定する。FC軸226は、フレームフロント面(左
右玉型を含むように設定された基準面)に直交し、左右
の玉型の幾何中心(図心)を通る線である。次いで、こ
のFC軸226が直線222に対して所定の角度(好ま
しくは3〜8度、より好ましくは5度)傾くように、レ
ンズアイポイント223を中心にしてレンズ側断面画像
225Aを回転してレンズ側断面画像225Bを得る。
次いで、この傾けたレンズ側断面画像225Bに対応さ
せて、図16(b)に示すように、レンズ側面画像22
5Cを表示する。これにより、実際に眼前に処方レンズ
を配置した合成画像が得られる。
【0092】次に、正面フレーム画像より抽出したヨロ
イ固定位置228をレンズ側面画像225C上に反映さ
せてプロットし、そのヨロイ固定位置228とベンディ
ングポイント227とを線分229で結び、その線分2
29上にテンプルが一致するようにフレーム側面画像を
重ねることで、側面から見たシミュレーション画像が得
られる。なお、図16(b)に示すように、顔面の側面
の頭髪230によりテンプルが隠れる境界点であるテン
プル消失点231が存在するときには、このテンプル消
失点231を抽出し、テンプル消失点231より先端側
のテンプル部分を消去する。なお、テンプルの消失処理
をテンプル消失点ではなく、頭髪の境界線で行ってもよ
い。
【0093】このようにして、眼鏡装用者は正面のシミ
ュレーション画像と側面のシミュレーション画像を見な
がら、眼鏡を選択することができる。なお、上記実施例
では、肖像の基準点を決めるのに、鼻位置からの左右の
角膜頂点距離の実測値を用いたが、それ以外の実測値
(例えば、左右の耳の位置からの距離)を用いて肖像の
基準点を設定してもよい。
【0094】図1における上記フレームのみの表示・出
力をするステップ(ステップ4)又は上記オーバーラッ
プのステップ(ステップ33,ステップ35)が終了す
ると、次のトライアルのステップ(ステップ5)に進
む。
【0095】トライアルのステップ(ステップ5)は、
上記ベースデザイン選択のステップ(ステップ2)にお
いて選択したベースデザインのフレームをもとにして、
各種のフレーム種類、玉型及びパーツを含む眼鏡の複数
の構成部材のそれぞれについて表示画面上で必要な事項
について変更、修正又は入力を行う1以上の変更操作を
行うステップ(ステップ50〜59、図7及び図8にお
ける<1>〜<10>)のうちのいずれかのステップに
進むか、あるいは、これらのステップを省略して、選択
したベースデザインのフレームをそのまま採用するか否
かを決定する比較検討のステップ(ステップ6)に進む
かを選択するステップである。
【0096】ステップ50は、フレーム種類の変更を行
うステップである。このステップは、ステップ2で選択
したべースデザインのフレームの種類(フレームの方
式)を変更したい場合に実行する。例えば、ステップ2
で選択したフレームの種類がリムレスフレーム(スリー
ピースフレームともいう)である場合において、そのフ
レームをオーバーラップのステップによって表示画面上
で装着した状態にしたときに、好みに合わないと感じた
ような場合に、その基本デザインを維持しつつ他の方式
のフレーム(リムロン又はフルリム)に変更するもので
ある。この変更は、フレームのデザインによっては構造
的な事情等で他の方式に変更できない場合も有り得るの
で、変更の可否等が自動的に判断されて、変更の可否等
の必要な事項が表示されるようになっている。
【0097】次に、上記フレームの種類の変更を行うス
テップ50で使用される眼鏡フレーム種類の変更方法
を、図18ないし図26を用いて更に詳細に説明する。
この眼鏡フレーム種類の変更方法は、デザインイメージ
を変えずにフレームの種類を変更することができる方法
である。なお、ここで、図18ないし図26を用いて説
明する眼鏡フレーム種類の変更方法は、本実施例の眼鏡
のオーダーメイドシステムに適用できるばかりでなく、
通常の眼鏡の設計・製造等においても、例えば、既知の
眼鏡フレームに対してそのフレームの種類を変更したと
きの設計・製造等のデータを作成したりする場合などに
も適用できる。
【0098】図18は実施例1に係るフレーム種類の変
更方法のフローチャート図、図19ないし図24は実施
例1のフレーム種類の変更における変更の検討や判定を
説明するための図である。以下、これらの図面を参照し
ながら実施例1に係るフレーム種類の変更方法を説明す
る。なお、この実施例1は、3ピースタイプのフレーム
のデザインを変えずにフルリムタイプに変更する場合の
例である。また、この実施例1は、玉型データ等の3ピ
ースフレームに関するデータの修正操作、3ピースタイ
プフレームにはなくてフルリムタイプフレームにはある
眼鏡部品に関するデータを加えるデータ追加操作を表示
画面を用いたコンピュータシミュレーション法によって
行う。その際、眼鏡装用者の顔面画像を取り込み、該顔
面画像に前記眼鏡フレームに関するデータによって作成
した眼鏡フレーム画像を重ねることによって顔面に眼鏡
を装着した状態の画像も表示できるようになっている場
合の例である。以下の説明では、シミュレーションに用
いるコンピュータ等のハード構成は上述した構成と同様
であるのでその説明は省略する。
【0099】図18のフローチャートにおいて、まず、
3ピースタイプフレームの玉型データを含むフレームに
関するデータをコンピュータに入力する(ステップ30
1)。また、デジタルカメラ等を用いて眼鏡装用者の顔
面画像に関するデータをコンピュータに入力すると、該
入力データと先に入力したフレームに関するデータとに
よって合成画像処理が行われ、図19に示されるよう
に、表示画面に3ピースタイプフレームを装着した顔面
画像が表示される。
【0100】次に、画面を3ピースタイプの玉型形状の
みが表示される画面にし、逆Rがあるか否かをチェック
する逆Rチェックを行う(ステップ302)。ここで、
逆Rとは、図20の3ピースの玉型形状に示されるよう
に、レンズの外周の輪郭を仕切る曲線がレンズ中心に向
かって凸(レンズ外側に凹)の曲線である場合をいう。
逆Rが存在する場合は、フルリムタイプの形状に修正す
ると、全くデザインイメージが異なってしまうので、変
更不可とする(ステップ310)。すなわち、フルリム
タイプフレームの場合には(リムロンタイプフレームの
場合にも)、レンズの支持構造上、リムの形状を逆Rに
形成することはできず、逆Rに最も近い形状でも外側に
凸でその曲率半径が取り得る値の最大値(例えば、15
0mm)の場合である。従って、逆Rに最も近い修正可
能な形状に修正すると、図20に示したような形状とな
り、デザイン的に逆Rの場合とイメージが著しく異なる
ものとなってしまう。
【0101】上記ステップ302において逆Rがないこ
とが確認された場合には、次のステップ303に進み、
最大Rチェックが行われる。ここで最大Rとは、レンズ
の外周の輪郭を仕切る曲線の曲率半径Rが大きすぎる
と、リムによってレンズを支持できなくなってレンズ外
れが発生するが、このレンズ外れが発生しない最大の曲
率半径R(例えば150mm)をいう。最大Rチェック
において、3ピース玉型が最大R(例えば150mm)
を越える部分があるとき(例えば直線に近い部分がある
とき)には、その部分を最大Rに修正するとやはりデザ
インイメージを大きく変えてしまうことになるので、こ
の場合も変更不可とする(ステップ311)。
【0102】上記ステップ303において最大Rを越え
る部分がない場合には、次のステップ304に進み、リ
ムロック位置の決定がなされる。このリムロック位置の
決定にあたっては、リムロックがその機能上、構造上、
製造上の条件を満足する範囲内に収まるかなどを判定す
るために、図21(1)に実線で示すような台形をなす
判定用リムロック形状が用いられる。
【0103】判定対象となるリムロック321は、図2
1(2)に示すような形状をしており、横幅5mmのブ
ランク(異形線材から切断したもの)を素材とし、この
ブランクのリム取付部側をリムの形状(レンズの輪郭形
状)に合わせて斜めに切削加工することによって、リム
ロックのおおよその形状が形成される。リムロック32
1は、上ピース322と下ピース323とに上下に2分
割されたもので、上ピース322、下ピース323は上
下のリム324、324にそれぞれろう付けにより結合
される。そして、上ピース322と下ピース323とを
ビス326で締め付けることにより、レンズをリム32
4の張力によって支持する構造となっている。また、リ
ムロック321は、ヨロイ325の裏側に隠れ、眼鏡の
前方及び側方から見えないように設置される。
【0104】判定用リムロック形状の下辺(計測線)S
1の長さ(4.15mm)は、リム324の厚さ(1.
15mm)と、リム324からビス326のビス頭まで
の距離(0.6mm)と、ビス頭の直径(1.8mm)
と、ビス頭からリムロック端面までの距離(0.6m
m)とを足し合わせたものであり、この下辺S1の長さ
は、リムロックにリムやビスが構造的に設置可能な最小
の寸法として規定したものである。また、判定用リムロ
ック形状の下辺S1と上辺(計測線)S2とは平行であ
り、下辺S1と上辺S2との距離(高さ)は、ろう付け
強度やビス止め強度を確保するための最小寸法として、
2.8mmとした。なお、判定用リムロック形状の下辺
S1のリム取付側の端点を基準点A1とし、上辺S2の
リム取付側とは反対側の端点を基準点A2とする。
【0105】上述したように、リムロックのリムの取付
側の端面は、リムの形状に合わせて切削されるが、切削
される素材としてのブランクの横幅は5mmなので、判
定用リムロック形状の上辺S2の上限も5mmである。
従って、リム取付側の切削可能な角度(下辺S1とリム
取付側の端面とのなす角度)は、上辺S2が5mmのと
きが最大であり、最大角度θmaxは約107°とな
る。また、切削可能な最小の角度は、ビス部の強度を確
保可能な上辺S2の最短距離のときであり、最小角度θ
minは約80度となる。なお、ブランクサイズを5m
mより大きくすれば、切削可能な最大角度θmaxを大
きくすることができるが、できるだけ小さなリムロック
ないし判定用リムロック形状を用いることにより、リム
ロックの設置可能な範囲を大きく取れるようにしてい
る。
【0106】次に、判定用リムロック形状を用いてリム
ロックの切削角度θを求める方法を述べる。図23に示
すように、ヨロイの下辺S3上に判定用リムロック形状
の計測線(下辺)S1を重ねて、ヨロイの下辺S3とリ
ム内線(リムの内側の輪郭線)との交点である基準点A
3に計測線S1のリム側の端点(基準点A1)を一致さ
せる。このときの計測線S2とリム内線の交点C1を求
め、この交点C1と基準点A3とを結ぶ線である計測線
S5を求める6この計測線S5とヨロイの下辺S 3と
のなす角がリムロックの切削角度θである。(ここで、
計測線S 5を用いたのは、実際のリム内線(玉型の輪
郭線)は種々の曲率半径を有する曲線であって、曲線に
対するリムロック位置の判定は困難であるため、直線の
計測線S5を用いて切削角度θを求めるようにした。)
この切削角度θが、図23に示すように、リムロックの
切削可能な角度範囲θmin〜θmax内にあるとき
は、同図に示す位置にリムロックを設置でき、リムロッ
クがヨロイの外側に飛び出すことはなく、リムロックの
設置位置をヨロイ側と判定する。
【0107】ところが、図22に示すように、リムロッ
クの切削角度θが切削可能な最大角度θmaxを越えて
しまう場合には、ヨロイの下辺S3上に判定用リムロッ
ク形状の計測線S1を重ねて設置(設置位置P1)して
も、リム内線にリムロックの切削線(切削面)を合わせ
ることができない。この場合には、判定用リムロック形
状の基準点A1を基準点A3を中心に回転して、リム内
線にリムロックの切削線を合わせる。このような回転が
可能な範囲は、図22に示すように、判定用・リムロッ
ク形状を角度α回転し、その基準点A2がヨロイの上辺
S4に一致する回転位置(設置位置)P2までであり、
これ以上回転するとヨロイからリムロックが飛び出して
しまう。従って、切削角度θが107°+αを越える場
合や、θが80°未満の場合は、ヨロイ側にはリムロッ
クを設置できず、リムロックの設置位置はブリッジ側
(鼻側)と判定する。なお、図22図及び図23におい
て、直線で示すヨロイの外形線である下辺S3や上辺S
4等は、リムロックを確実に隠すことできる最小形状で
あり、実際のヨロイには、辺S3、S4の更に外側に曲
線状の飾りなどが形成されている場合がある。
【0108】上記ステップ304においてリムロック位
置が決定されると、ステップ305に進み、リムロック
位置のRチェックがなされる。このリムロック位置のR
チェックは、リムロックを取り付ける位置におけるリム
の曲率半径Rが、リムロック切削可能な最小曲率半径R
(最小R値)以上であるか否かが判定され、使用する加
工ツールや加工条件も判定される。リムロック切削可能
な最小曲率半径以上であると判定された場合には、ステ
ップ307に進む。
【0109】上記ステップ305において、リムロック
切削可能な最小曲率半径以下であると判定された場合に
は、ステップ306に進んでリムロックの取り付け位置
の曲率半径が、リムロック切削加工可能な最小曲率半径
(最小R値)に修正されれ、ステップ307に進む。
【0110】ステップ307においては、最小Rチェッ
クが行われる。リムはリム用線材がリム巻器により、所
定の形状に巻き取られる。その際、リム巻器に備えられ
ているカムによってリム用線材が巻かれるので、そのカ
ムの曲率半径以下には製造上、リムの曲率半径Rは得ら
れない。従って、本実施例では、製造可能な最小曲率半
径を最小Rとしている。最小Rチェックにおいて、3ピ
ース玉型が最小R(例えば5mm)未満の部分があると
き(例えば直角に近い部分)には、ステップ308に進
んでその部分を最小Rに修正する。図24に示されるよ
うに、この場合には、修正を施してもデザインイメージ
が極端には変わらないので、修正可能とする。このステ
ップ308が終了し、あるいはステップ307におい
て、最小Rチェックにパスした場合には、ステップ30
9に進んで、変更前の3ピースフレームのデザインイメ
ージと共通のデザインイメージを有するフルリムフレー
ムのデータを得られ、フレーム種類の変更を完了する。
【0111】上記実施例1によれば、変更前のフレーム
に関するデータを利用しながら、所定の手順を踏むこと
により、比較的簡単にデザインイメージを変えずにフレ
ームの種類を変更することが可能になり、この方法を店
頭に設置されたパーソナルコンピュータ等からなるシミ
ュレーション装置を用いて実施すれば、眼鏡店において
陳列されたフレームのデザインイメージを有する他の種
類のフレームの受注も現実的に可能になり、より多様な
ニーズに応えることが可能になる。
【0112】図25は実施例2に係るフレーム種類の変
更方法のフローチャート図である。この実施例2は、3
ピースタイプからリムロンタイプへの変更を行う場合の
例である。リムロンタイプフレームの場合は、リムロッ
クが存在しないので、図18に示される実施例1のフロ
ーからリムロックに関するステップの部分を除いたフロ
ーとなる外は全く同じである。従って、図25の実施例
2のフローチャートに、実施例1と共通のステップには
共通のステップ番号を付してその説明を省略する。
【0113】また、図26は実施例3に係るフレーム種
類の変更方法のフローチャート図である。この実施例
は、リムロンタイプからフルリムタイプへの変更を行う
場合の例である。リムロンタイプフレームの場合は、逆
Rや極端に小さいRが存在せず、これらの判定をする必
要がないので、図18に示される実施例1のフローから
これらに関するステップの部分を除いたフローとなる外
は全く同じである。従って、図26の実施例3のフロー
チャートに、実施例1と共通のステップには共通のステ
ップ番号を付してその説明を省略する。
【0114】上述したように、眼鏡フレーム種類を変更
する場合の制約(逆R、最小R、最大Rリムロック位置
など)は、レンズの固定方法の違いに基づくものであ
る。これら制約は、3ピースタイプ、リムロンタイプ、
フルリムタイプの順で多くなる。変更の態様としては、
上記の実施例1〜3のほかにも変更の態様はあるが、制
約の多いタイプから制約の少ないタイプヘの変更は、レ
ンズ形状に関しては、ほとんどそのまま変更できる。例
えば、3ピースタイプは、レンズに孔をあけてネジでブ
リッジ及びヨロイを固定する構造であるので、レンズ形
状に対する制約はほとんどなく、他のフレーム種類から
3ピースタイプフレームヘの変更にはほとんど制約がな
い。
【0115】また、眼鏡フレーム種類を変更しようとす
る場合、変更前の眼鏡フレームにはなかった部品の設計
が必要になる。フルリムタイプ、リムロンタイプ及び3
ピースタイプの各フレームを構成する部品は、3タイプ
全てが共通して有する共通部品と、各タイプのみが有す
る固有部品とにわけることができる。標準的な部品構成
においては、3タイプ共通の共通部品には、レンズ、ブ
リッジ、パッドアーム、パッド、ヨロイ、丁番、丁番ネ
ジ、テンプル、テンプルカバーがある。また、各タイプ
固有の固有部品には、フルリムタイプでは、リム、リム
ロック、リムロックネジがあり、リムロンタイプでは、
リムロンバー、ナイロンクッション、ナイロン糸があ
り、3ピースタイブでは、ブリッジ側レンズ固定爪、ブ
リッジ側レンズ固定ネジ、ヨロイ側レンズ固定爪、ヨロ
イ側レンズ固定ネジがある。
【0116】共通部品に関しては、眼鏡フレームのイメ
ージの基本になるものであるから、眼鏡フレームの種類
の変更において、共通部品の形状、取付位置などはなる
べく変更しないようにする。
【0117】固有部品に関しては、新たに発生する固有
部品について、後述するステップ54のパーツ位置の変
更方法等を考慮しながら、デザインなどを設計する必要
がある。具体的には、フルリム又は3ピースタイプから
リムロンタイプに変更する場合は、リムロンバーに関す
る設計を行う。また、フルリム又はリムロンタイプから
3ピースタイプに変更する場合は、ブリッジ側レンズ固
定爪、ヨロイ側レンズ固定爪、レンズ固定ネジに関する
設計を行う。また、リムロン又は3ピースタイプからフ
ルリムタイプに変更する場合は、リム、リムロック、リ
ムロックネジに関する設計を行う。
【0118】次いで、図1のトライアルにおけるステッ
プ51は、玉型の入れ替えを行うステップである。この
ステップ51は、ステッブ2で選択したべ一スフレーム
の玉型を変更したい場合に実行する。例えば、ステップ
2で選択したベースデザインのフレームの玉型が、その
フレームをオーバーラップのステップによって表示画面
上で装着した状態にしたときに、好みに合わないと感じ
たような場合に、その玉型形状を変更するものである。
その変更の態様としては、オリジナルの玉型から選択す
る態様、メーカーの社内品番から選択する態様、玉型形
状計測器(3次元フレームトレーサー)103を用いて
計測した玉型から選択する態様、推奨玉型から選択する
態様等が用意されている。要するに、操作者もしくは顧
客の好みに合う玉型を、自らのデザインを反映させたも
のから専門家が推奨するものまで自由に広く選択できる
ようになっている。
【0119】ステップ52は、玉型のサイズや部分的デ
ザインを修正する玉型修正のステップである。このステ
ップ52は、ステップ2で選択したフレームの基本デザ
インを維持しつつ、玉型の相似的な拡大・縮小を行った
り、レンズの横幅(Aサイズ)及び/又は縦幅(Bサイ
ズ)を変えたり、玉型の凹凸を修正したり、玉型の輪郭
の一部曲線中に設定した3点間の曲線形状を変更(3点
円弧挿入)したりするものである。
【0120】ステップ53は、ステップ2で選択したべ
ースデザインのフレームに標準的に採用されているパー
ツ類を変更するステップである。この変更は、ブリッ
ジ、ヨロイ、テンプル、パッド、モダン、オーナメン
ト、宝石等の眼鏡パーツの全てについて変更を行うこと
ができるようになっている。
【0121】ステップ54は、パーツの位置を変更する
ステップである。パーツの位置によって印象が異なる場
合があるので、フロント全体やブリッジもしくはヨロ
イ、テンプルのそれぞれの位置を変更できるようになっ
ている。但し、この変更には、構造・寸法上における必
然的な制約があるので、可能な範囲等が判断されて表示
されるようになっている。
【0122】次に、上記パーツの位置を変更するステッ
プ54で使用される眼鏡のヨロイ及びブリッジの位置決
定方法を、図27ないし図35を用いて詳細に説明す
る。この眼鏡のヨロイ及びブリッジの位置決定方法は、
眼鏡フレームにおけるヨロイ及びブリッジの位置を画面
上で移動でき、眼鏡装用者の好みに合わせてヨロイ及び
ブリッジの位置を決定できるようにしたものである。な
お、ここで、図27ないし図35を用いて説明する眼鏡
のヨロイ及びブリッジの位置決定方法は、本実施例の眼
鏡のオーダーメイドシステムに適用できるばかりでな
く、通常の眼鏡のデザイン設計等においても適用できる
ものである。
【0123】図27ないし図35は眼鏡のヨロイ及びブ
リッジの位置決定方法を実施する際に、移動によるデザ
インイメージの確認や移動可能か否かの判定などを説明
するための図である。以下、これらの図面を参照しなが
ら実施例に係る眼鏡のヨロイ及びブリッジの位置決定方
法を説明する。以下の説明では、コンピュータグラフィ
ックス装置を構成するコンピュータ等のハード構成は上
記構成と同様であるのでその説明は省略する。
【0124】まず、眼鏡装用者が選択した眼鏡フレーム
の玉型形状データを含むフレームに関するデータをコン
ビュータに入力する。また、デジタルカメラ等を用いて
眼鏡装用者の顔面画像をコンピュータに入力する。そう
すると、図28に示されるように、表示画面にはこの眼
鏡を装着した顔面画像が表示される。この画面によっ
て、眼鏡装用者が実際に眼鏡を掛けた状態がシミュレー
トされる。この状態でヨロイ、ブリッジの位置を移動す
る必要があるかを評価する。移動が必要と考える場合に
は、図面を見ながらヨロイ及びブリッジの位置を移動さ
せ、各位置での眼鏡装用者の顔に与えるイメージの変化
などを確認し、ヨロイ及びブリッジの位置を眼鏡装用者
が最適と考える位置に決定する。また、ヨロイ及びブリ
ッジの位置の移動は、画面を図27に示されるような眼
鏡フレームが表示される別画面で行ってもよく、この画
面上においてリム403に対するヨロイ401及びブリ
ッジ402の取り付け位置を変えて好みの位置に決定す
る。
【0125】画面上でヨロイ及びブリッジを移動する移
動方法及び移動手段としては、キーボード等を用いて移
動量や移動範囲を入力する方法、あるいは、マウス等を
用いてヨロイやブリッジをカーソル等で選択しドラッグ
させる方法などがある。ブリッジをドラッグによる方法
で移動させる場合は、上下左右に自由に移動できるよう
にすると、左右方向の移動によって眼鏡のフロント部の
対称形状が失われてしまうので、上下方向の移動だけに
制限しておくのがよい。また、左右のヨロイが、別々に
移動すると対称性が失われるので、左右のヨロイは、左
右対称の位置になるように連動して移動するようにする
のがよい。また、ヨロイ及びブリッジ位置の移動は、段
階的な移動でも連続的な移動でもよく、移動途中の任意
の位置で停止できるようにするのが好ましい。
【0126】図27(1)に示すヨロイ401及びブリ
ッジ402は、少し長めの寸法のもので、実際に部品と
して在庫するものである。図27においては、在庫部品
自体の形状も単独で別個に画面上に表示しながら、これ
と同じ部品をリムに対して移動して位置決定を行うよう
にしたものである。図27(2)は、リム403に対し
ヨロイ401及びブリッジ402が標準位置にある状態
を表示し、図27(3)は、ヨロイ401及びブリッジ
402が移動可能な上限の位置にある状態を表示してい
る。図27において、ヨロイ及びブリッジに施した斜線
部は余分な部分であって、画面上は画像処理により消去
され、また、製造時には切削により除去される部分であ
る。
【0127】位置決定がなされた後は、ヨロイ及びブリ
ッジ位置の数値情報を出力して製造図面やNC加工機の
データを作成する。作成されたデータで在庫部品をその
取り付け部となるレンズ玉型形状にあわせてNC加工
し、図面どうりに組み上げることによって装用者の好み
にあった最適なヨロイ及びブリッジ位置の眼鏡を製作す
ることができる。なお、このような在庫部品を想定せず
に、位置決定を行うこともできるが、その場合には、位
置決定がなされてから、それらの部品を製作することに
なる。この場合には、単品製作のためコストが高くな
り、また、製作に時間を要し、納期も長くなる。
【0128】また、図29に示されるように、在庫部品
として長さが異なる2以上の部品種類を用意しておき、
配置位置に対応して最適な長さのものを選定して加工す
るようにしてもよい。この場合には、部品を量産できる
ので、部品の製作コストを低減でき、また、納期を短く
できるが、部品在庫が多くなる。
【0129】さらに、図30に示されるように、ブリッ
ジ等の部品の長さの範囲を限定し、その限定内で配置で
きる範囲に移動範囲を制限するようにしてもよい。すな
わち、その長さ範囲の1または2以上の部品を在庫して
おき、その部品で製作可能な範囲にヨロイ及びブリッジ
の移動範囲を制限する。
【0130】なお、ヨロイ及びブリッジが移動できる範
囲は、レンズ固定部材(リム、リムロンバーもしくはレ
ンズ固定ツメ等)にヨロイ及びブリッジが取り付けるこ
とができる範囲に限定されることは当然の前提である。
したがって、この範囲を外れるような移動はできないよ
うに制限が与えられる。
【0131】次に、ヨロイ、ブリッジの移動範囲の判定
方法を述べる。図30に示すように、ブリッジに移動範
囲を判定する基準点を設定する。基準点E1はブリッジ
の上限、下限位置を計測するための点であり、ブリッジ
の最上部位置に設定される。また、基準点E2はブリッ
ジの標準長を示す点である。基準点E3、E4はブリッ
ジの最大長を示す点であり、基準点E3は最大長の上
点、基準点E4は最大長の下点である。基準点E5、E
6はブリッジを短くすることが可能な最小長を示す点で
あり、基準点E5は最小長の上点、基準点E6は最小長
の下点である。
【0132】ブリッジが移動可能な範囲内かの判定は、
図31に示すように、基準点E3〜E6とレンズ玉型形
状との配置関係により定まる。即ち、最大長判定の基準
点E3、E4がレンズ玉型の内部又はその輪郭線上にあ
り、且つ最小長判定の基準点E5、E6がレンズ玉型の
外部又はその輪郭線上にあるときは、ブリッジは移動可
能な位置にあると判定する。図31のブリッジの位置
は、最大長のときの位置である。なお、図33は、ブリ
ッジの最大長、最小長を基準点ではなく、基準線で判定
する例を示すもので、最大長判定の基準線がレンズ玉型
の内部又はその輪郭線上にあり、且つ最小長判定の基準
線がレンズ玉型の外部又はその輪郭線上にあるときは、
ブリッジは移動可能な位置にあると判定する。基準線に
よる判定の方が移動の制限が厳しくなる。なお、これら
の判定をコンピュータ上で行うために、予めレンズ玉型
形状、ブリッジ形状(及びヨロイ形状)、及びブリッジ
(及びヨロイ)の最大長、最小長の基準点、基準線をコ
ンピュータの記億装置に入力しておく。
【0133】図29は、デザインイメージが同じになる
ように、ほぼ相似形状の長さの異なる複数のブリッジを
用いて対応する場合を示す。図29(1)は、3個のブ
リッジ411、412、413で対応する場合の例であ
り、ブリッジ411は玉型輪郭線のL1の位置に取付可
能であり、また、ブリッジ412は玉型輪郭線のL2の
位置に取付可能であり、更にブリッジ413は玉型輪郭
線のL3の位置に取付可能である。長さの違う3個のブ
リッジ411、412、413を用いることによって、
ブリッジの移動範囲を広げることができる。図29
(2)に示すように、ブリッジを垂直に玉型へ下降させ
たときに、ブリッジの基準点E3と基準点E6とが玉型
の輪郭線にあたる2点間の線分の長さLが、基準点E3
と基準点E6の長さB以上であれぱ、ブリッジを取付可
能と判定できる。長さLが長さBよりも短いと、図29
(3)に示すように、最小長の基準点E6が玉型の内部
に入り込み、また、最大長の基準点E3が玉型の外部に
出てしまう。
【0134】図32はヨロイの張り出し範囲の判定を説
明するための図であり、最小長点D2、D3はヨロイの
長さを最も短く設定できる基準となる点であり、また、
最大長点D4、D5はヨロイの長さを最も長く設定でき
る基準となる点である。上述したブリッジの場合と同様
に、最小長点D2、D3が玉型の外部か又はその輪郭像
上にあり、且つ、最大長点D4、D5が玉型の内部か又
はその輪郭線上にあれぱ、取付可能な位置と判定する。
なお、最小長点D3は補助的なもので、ヨロイにカット
できない模様等がある場合に、その模様等がカットされ
ないように規定するものである。従って、模様等がない
場合には、最小長の判定は最小長点D2だけで行ってよ
い。図32(1)は、高さH1及びH2においてヨロイ
の張り出しが最小の場合であり、図32(1)は、同図
(1)よりヨロイを最大に張り出した場合である。ヨロ
イの張り出し量の調整は、例えば、0.5mmピッチで
なされ、現在のヨロイの位置からの移動可能な張り出し
量の範囲が画面上に表示され、その範囲内の所望の張り
出し量を入力することによって画面上でヨロイを自由に
移動できる。
【0135】ヨロイやブリッジには、模様やデザイン上
の段差が入っている場合があり、その部分を削り取って
しまうと、元のイメージが全く異なってしまう場合があ
る。その場合には、模様、段差の部分まで削らないよう
にヨロイ、ブリッジの移動位置を制限する。図34は、
段差付きブリッジの例であり、同図(1)の段差付きブ
リッジ410は、同図(2)の標準位置ではブリッジ4
10に段差があるが、同図(3)に示すように下方に移
動すると、ブリッジ410の幅が狭くなって段差がなく
なり、イメージが変わってしまう。また、図35は、模
様付きブリッジの例であり、同図(1)の模様付きブリ
ッジ420は、同図(2)の標準位置ではブリッジ41
0には模様部分と模様のない部分とが存在するが、同図
(3)に示すように下方に移勤すると、ブリッジ410
の幅が狭くなって模様部分だけとなり、イメージが変わ
ってしまう。
【0136】また、それ以外でも、例えば、リムタイプ
の眼鏡フレームの場合には、ヨロイの裏にリムロックを
抱えるものもある。その場合には、ヨロイの最小長さは
リムロックを抱えることができる最小の寸法であるとい
うことになる。
【0137】以上、詳述した実施例によれば、眼鏡のヨ
ロイ及びブリッジの位置を眼鏡装用者の好みにあわせて
決定することができ、眼鏡のデザインをより眼鏡装用者
の好みを反映したものにできる。
【0138】次いで、図1のトライアルにおけるステッ
プ55は、アイサイズ、レンズ間距離(DBL)もしく
はテンプル長のサイズを変更するステップである。
【0139】ステップ56は、ブリッジ、ヨロイ、テン
プル、パッド、モダンなどの眼鏡パーツのカラーを変更
するステップである。この変更は、全体を一度に変更す
ることも、また、各パーツごとに変更することもでき
る。
【0140】ステップ57は、レンズカラーを変更する
ステップであり、好みのカラーを選択して変更する。
【0141】ステップ58は、装用シーンの変更のステ
ップである。装用シーンとは、肖像の背景面面のことで
あり、オフィス、結婚式、リゾートというような様々な
背景を選択できるようになっている。
【0142】ステップ59は、レンズ処方の入力を行う
ステップである。このステップは、この実施例において
は必ず行う必要があるので、トライアルの際に行われな
かった場合には、比較検討のステップの後に行う。ま
た、このシステムをフレームのみを選択する場合に用い
る場合は、レンズ処方が不要となるが、その場合には処
方入力ステップにおいてダミーデータを入力する。以上
のトライアルのステップにおいて、ベースデザインのフ
レームに種々の変更を行って好みのフレームを1又は2
以上決定し、次の比較検討のステップ(ステップ6)に
進む。この比較検討のステップでは、注文すべきフレー
ムを決定する。決定できなかった場合は再度トライアル
のステップ5に戻る。
【0143】比較検討のステップ(ステップ6)で決定
がなされた場合には、次のステップ(ステップ7)にお
いて、レンズ処方が入力ずみか否かが判断され、入力さ
れていない場合にはこれを入力する。また、入力されて
ある場合には、次のステップ8に進む。
【0144】ステップ8においては、顔面計測を行うか
否かの判断を行い、顔面計測を行う場合には、顔面計測
器104を用いてフレーム部品の各部の数値を計測し入
力する(ステップ81)。一方、顔面計測を行わない場
合(例えば、特別な眼鏡仕様でなかったり(ベースデザ
インフレームに対して、大幅な修正がないとき)、眼鏡
装用者も特異な装用環境下にないと判断されるときや、
眼鏡作成後の軽微なフィッティング作業で十分と思われ
るとき等)には、次のステップ9に進んで、テンプル長
の入力を行い、その他の仕様は2次元の画面から得る。
このステップ9が終了すると、以上のステップによって
決定されたフレーム形状等を含む眼鏡製造に必要なデー
タが通信回線を通じてホストコンピュータ110に送信
される。
【0145】ホストコンピュータ110は、眼鏡製造に
必要なデータを含むデータを有する発注チェックデータ
ベースを有しており、上記店頭対話システム100から
送信されたデータを解析して、製造可能か否かを判断
し、製造不可能であれば、その旨の回答を店頭対話シス
テム100に送信し、製造可能であれば次のステップに
進む(ステップ10)。
【0146】店頭対話システム100が製造不可能の回
答を受け取った場合には、トライアルのステップ5に戻
り、再度変更等のステップを行う。一方、製造可能と判
断された場合には、ステップ11に進み、各パーツの寸
法の計算、価格や納期等の計算が行われ、その結果が店
頭対話システム100に回答される(ステップ12)。
ここで、価格計算の際には、各パーツの種類、材質、グ
レード、寸法、重量、加工費等が考慮され、所定の計算
ルールに従って行われる。
【0147】店頭対話システム100において、上記ホ
ストコンピュータ110から納期や価格等についての回
答を受け取ったら、発注(オーダー)するか否かを決定
する(ステップ13)。オーダーをしない旨の決定がな
されてその旨の入力がなされた場合には、トライアルの
ステップ5に戻る。オーダーする旨の決定がなされてそ
の旨の入力がなされると、その旨の回答がホストコンピ
ュータ110に送信される。
【0148】ホストコンピュータ110がオーダー決定
の回答を受け取ると、ステップ14に移行し、ホストコ
ンピュータ110に格納されている眼鏡の製造に必要な
データの処理及び眼鏡製造に必要な指図処理を含むデー
タを有する受注処理データベースが作動して眼鏡製造に
必要なデータが作成され、フレーム製造を担当する製造
工場の端末121にはフレーム製造指示及び製造データ
が送信され、レンズ製造を担当する製造工場の端末12
2にはレンズ製造指示及び製造データが送信される(ス
テップ14)。
【0149】各製造工場においては、これらのデータが
出力され(ステップ151,152)、フレーム製造
(ステップ153)やレンズ製造(ステップ154)が
なされ、さらに、これらは眼鏡組み立て工場に送られて
眼鏡組み上げがなされ(ステップ16)、検査後、発送
される(ステップ17)。
【0150】以上詳述した実施例にかかる眼鏡オーダー
メイドシステムによれば、表示画面上で、予め用意され
た複数種類のベースフレームの中から任意の1つを選択
し、この選択したベースフレームをもとにして、トライ
アルのステップにおいて、操作者が必要と考えるステッ
プのみを自由に選んで行なうことができるから、眼鏡の
デザイン決定等のための主要な工程を、予めコンピュー
ターソフトによって定められた手順ではなく、操作者の
自由な選択によって選ばれた手順に従って行うことがで
きる。これにより、操作者や眼鏡装用者の感性をよりス
トレートに反映したデザイン決定の可能性を著しく増大
させることができる。しかも、その主要な手順は、操作
者や眼鏡装用者の自由意思によって決定できるので、操
作者が必要と考えるステップのみを行って迅速な処理が
可能になる。さらには、主要なステップを機械的に全部
行うのではなく、必要なステップのみを行う方式にした
ことによって、各ステップに豊富な機能をもたせてもそ
のことが直ちに全体の処理時間を長くすることにならな
いので、各機能をより充実させることが容易になった。
加えて、各機能自体にもこのシステムの考え方を適用し
て必要なステップのみを行うようにしているので、さら
に機能を充実でき、しかも迅速・適確な処理が可能にな
っている。また、主要なステップ自体を新たに加えても
全体のシステムを変える必要は全くないので、システム
アップが極めて容易であるというメリットもある。
【0151】
【発明の効果】本発明は、コンピュータ制御による表示
画面上で、予め用意された複数種類のベースデザインの
フレームの中から任意の1つを選択し、この選択したベ
ースデザインのフレームをもとにして、各種のフレーム
種類、玉型及びパーツを含む眼鏡の各構成部材を任意に
変更することによって、眼鏡注文者の好みに応じた最適
な眼鏡仕様を決定して注文できるようにした眼鏡のオー
ダーメイドシステムに関するもので、これにより、眼鏡
装用者の好みをより重視したデザインの眼鏡を操作者が
必要と考える手順のみを行うことによって迅速に決定し
て注文できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例にかかる眼鏡のオーダーメイド
システムの概要を示すフローチャート図である。
【図2】本発明の実施例にかかる眼鏡のオーダーメイド
システムの概要を示すフローチャート図である。
【図3】実施例にかかるオーダーメイドシステムにおけ
るオープニングの表示画面例を示す図である。
【図4】実施例にかかるオーダーメイドシステムにおけ
るベースデザイン選択の表示画面例を示す図である。
【図5】実施例にかかるオーダーメイドシステムにおけ
る肖像撮影の表示画面例を示す図である。
【図6】実施例にかかるオーダーメイドシステムにおけ
るオーバーラップの表示画面例を示す図である。
【図7】実施例にかかるオーダーメイドシステムにおけ
るトライアルの表示画面例を示す図である。
【図8】実施例にかかるオーダーメイドシステムにおけ
るトライアルの表示画面例を示す図である。
【図9】実施例に係るオーダーメイドシステムにおける
比較検討などの表示画面例を示す図である。
【図10】実施例に係るオーダーメイドシステムのハー
ド構成の概要を示すブロック図である。
【図11】本発明における画面上の正面肖像の取り扱い
についての説明図で、(a)は肖像の基準点の設定の仕
方を説明するための図、(b)は肖像と画面上の基準線
の関係を示す図、(c)は肖像を回転させて角膜頂点間
線分を画面上の水平基準線に一致させた状態を示す図で
ある。
【図12】本発明における眼鏡フレームの正面画像の一
例を示す図である。
【図13】本発明の説明図であり、(a)は図11
(a)で求めた肖像の基準点とフレームの基準点の設定
位置の関係を示す図、(b)は肖像とフレーム画像を重
ね合わせた画像を示す図である。
【図14】本発明の説明図であり、(a)は角膜頂点間
線分を画面上の水平基準線に一致させた場合に肖像全体
のバランスが崩れる例を示す図、(b)は手動で肖像を
回転させて肖像全体のバランスを保った状態を示す図で
ある。
【図15】本発明の説明図であり、(a)は図14のよ
うに手動修正した肖像の基準点とフレームの基準点の設
定位置の関係を示す図、(b)は肖像とフレーム画像を
重ね合わせた画像を示す図である。
【図16】本発明における画面上の側面肖像の取り扱い
についての説明図で、(a)は角膜頂点からレンズアイ
ポイントを求め、その点を基準にしてレンズ側断面画像
を重ねた状態を示す図、(b)はレンズ側面画像からフ
レーム画像の基準を設定した状態を示す図である。
【図17】従来例の画面上の正面肖像の取り扱いについ
ての説明図で、(a)は肖像上の角膜頂点を求め角膜頂
点間線分を引いた状態を示す図、(b)は前記線分の中
点位置を基準点として設定した状態を示す図である。
【図18】実施例1に係るフレーム種類の変更方法のフ
ローチャート図である。
【図19】実施例1におけるデータ修正操作及びデータ
追加操作を表示画面上でコンピュータシミュレーション
法で行う場合の表示画面例を示す図である。
【図20】実施例1における玉型変更の検討を説明する
図である。
【図21】実施例1におけるリムロック位置の決定を説
明するための図である。
【図22】実施例1におけるリムロック位置の決定を説
明するための図である。
【図23】実施例1におけるリムロック位置の決定を説
明するための図である。
【図24】実施例1における玉型変更の検討を説明する
図である。
【図25】実施例2に係るフレーム種類の変更方法のフ
ローチャート図である。
【図26】実施例3に係るフレーム種類の変更方法のフ
ローチャート図である。
【図27】本発明の実施例に係る眼鏡のヨロイ及びブリ
ッジの位置決定方法を実施する際のコンピュータグラフ
ィックスの表示画面例を示す図面である。
【図28】本発明の実施例に係る眼鏡のヨロイ及びブリ
ッジの位置決定方法を実施する際のコンピュータグラフ
ィックスの表示画面例を示す図面である。
【図29】本発明の実施例におけるブリッジの移動可能
な位置を判定する方法を説明するための図である。
【図30】本発明の実施例におけるブリッジの移動可能
な位置を判定する方法を説明するための図である。
【図31】本発明の実施例におけるブリッジの移動可能
な位置を判定する方法を説明するための図である。
【図32】本発明の実施例におけるヨロイの移動可能な
位置を判定する方法を説明するための図である。
【図33】本発明の実施例におけるブリッジの移動可能
な位置を判定する方法を説明するための図である。
【図34】本発明の実施例におけるブリッジの移動可能
な位置を判定する方法を説明するための図である。
【図35】本発明の実施例におけるブリッジの移動可能
な位置を判定する方法を説明するための図である。
【手続補正書】
【提出日】平成15年1月16日(2003.1.1
6)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図36
【補正方法】追加
【補正内容】
【図36】顔面計測器104を示す図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G06T 3/60 G06T 11/80 D 11/80 A61B 3/10 A (31)優先権主張番号 特願平9−127624 (32)優先日 平成9年5月16日(1997.5.16) (33)優先権主張国 日本(JP) (72)発明者 飯塚 功 東京都新宿区中落合2丁目7番5号 ホー ヤ株式会社内 (72)発明者 酒井 康至 東京都新宿区中落合2丁目7番5号 ホー ヤ株式会社内 (72)発明者 渡辺 茂 東京都新宿区中落合2丁目7番5号 ホー ヤ株式会社内 Fターム(参考) 2H006 DA03 DA05 5B046 AA10 FA10 JA04 5B050 AA10 BA06 BA07 BA08 BA12 BA13 CA07 DA04 EA07 EA12 EA13 EA19 FA12 5B057 AA20 BA02 CA12 CA16 CA17 CB12 CB16 CD03 CD05 CE08 DA07 DB02 DC03

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 撮像機能を利用してコンピュータ制御に
    よる表示画面上に人物の頭部正面肖像を取り込み、画面
    上の肖像に眼鏡のフレーム画像を重ねることで、眼鏡を
    装用した肖像を表示する眼鏡装用シミュレーション装置
    において、 前記人物の左右の目の配置に依存した実測値を用いて、
    前記画面上に取り込んだ肖像の基準点を定め、該肖像の
    基準点に眼鏡のフレーム画像の基準点を略一致させるこ
    とにより肖像とフレーム画像を重ねることを特徴とする
    眼鏡装用シミュレーション装置における合成画像作成方
    法。
  2. 【請求項2】 前記左右のそれぞれの目の配置に依存し
    た実測値として、前記人物の鼻位置からの左右の角膜頂
    点距離の実測値を用い、画面に取り込んだ肖像上の左右
    の目の角膜頂点間を結んだ線分を前記左右の角膜頂点距
    離の実測値の比で比例配分した点を、前記肖像の基準点
    とすることを特徴とする請求項1に記載の眼鏡装用シミ
    ュレーション装置における合成画像作成方法。
  3. 【請求項3】 前記人物の左右の角膜頂点間距離の実測
    値と、画面に取り込んだ肖像の左右の角膜頂点間距離と
    の比により、フレーム画像に対する肖像の拡縮または肖
    像に対するフレーム画像の拡縮を行うことを特徴とする
    請求項1に記載の眼鏡装用シミュレーション装置におけ
    る合成画像作成方法。
  4. 【請求項4】 画面に取り込んだ肖像上の左右の目の角
    膜頂点間を結んだ線分が、画面内において水平となるよ
    うに肖像を自動回転修正することを特徴とする請求項2
    に記載の眼鏡装用シミュレーション装置における合成画
    像作成方法。
  5. 【請求項5】 前記自動回転修正した後、肖像全体のバ
    ランスがとれるように肖像を手動回転により再修正する
    ことを特徴とする請求項4に記載の眼鏡装用シミュレー
    ション装置における合成画像作成方法。
  6. 【請求項6】 撮像機能を利用してコンピュータ制御に
    よる表示画面上に人物の頭部側面画像を取り込み、この
    頭部側面画像より規準点を定め、該規準点に基づいて頭
    部側面画像に眼鏡のフレーム画像を重ねることを特徴と
    する眼鏡装用シミュレーション装置における合成画像作
    成方法。
  7. 【請求項7】 画面上に前記人物の頭部側面肖像を取り
    込み、該側面肖像における角膜頂点の前方所定距離の位
    置にレンズアイポイントを定め、このレンズアイポイン
    トを基準点として、レンズ側面画像を重ねると共に、該
    レンズ側面画像にフレーム側面画像を重ねることを特徴
    とする請求項6に記載の眼鏡装用シミュレーション装置
    における合成画像作成方法。
  8. 【請求項8】 コンピュータグラフィックス法を用い、
    選択された眼鏡フレームの形状データ及び眼鏡装用者の
    顔面画像データを取り込んで画面に表示し、前記選択さ
    れた眼鏡フレームにおけるヨロイ及びブリッジの位置を
    画面上において移動できるようにし、前記ヨロイ及びブ
    リッジの位置を眼鏡装用者の好みの位置に選定して、決
    定することを特徴とする眼鏡のヨロイ及びブリッジの位
    置決定方法
  9. 【請求項9】 前記ヨロイ及びブリッジが移動可能な範
    囲を、デザイン上、又は機能・構造上の制限から判定す
    るようにしたことを特徴とする請求項8に記載の眼鏡の
    ヨロイ及びブリッジの位置決定方法
  10. 【請求項10】 前記移動するヨロイ及びブリッジの移
    動が連動して行なわれるようにしたことを特徴とする請
    求項8に記載の眼鏡のヨロイ及びブリッジの位置決定方
    法。
  11. 【請求項11】 前記移動するヨロイの移動方向を左右
    方向に限定し、かつその移動量を左眼用及び右眼用で互
    いに逆方向に同じになるようにしたことを特徴とする請
    求項8に記載の眼鏡のヨロイ及びブリッジの位置決定方
    法。
  12. 【請求項12】 前記移動するブリッジの移動方向を上
    下方向に限定したことを特徴とする請求項8に記載の眼
    鏡のヨロイ及びブリッジの位置決定方法。
  13. 【請求項13】 コンピュータグラフィックス法を用
    い、選択された眼鏡フレームの形状データを取り込んで
    画面に表示し、前記選択された眼鏡フレームにおけるブ
    リッジの位置を画面上において移動できるようにし、こ
    のブリッジが移動可能な範囲を、デザイン上、又は機能
    ・構造上の制限から判定し、この移動可能な範囲内に前
    記ブリッジの位置を決定することを特徴とする眼鏡のブ
    リッジの位置決定方法。
  14. 【請求項14】 前記移動可能な範囲の判定は、ブリッ
    ジに、ブリッジの最大長を示す基準と、ブリッジの最小
    長を示す基準とを設定し、前記最大長を示す基準がレン
    ズ玉型内部又はその輪郭線上にあり、かつ、前記最小長
    を示す基準がレンズ玉型の外部又は輪郭線上にあること
    を判定することにより行うことを特徴とする請求項13
    に記載の眼鏡のブリッジの位置決定方法。
  15. 【請求項15】 コンピュータグラフィックス法を用
    い、選択された眼鏡フレームの形状データを取り込んで
    画面に表示し、前記選択された眼鏡フレームにおけるヨ
    ロイの位置を画面上において移動できるようにし、この
    ヨロイが移動可能な範囲を、デザイン上、又は機能・構
    造上の制限から判定し、この移動可能な範囲内に前記ヨ
    ロイの位置を決定することを特徴とする眼鏡のヨロイの
    位置決定方法。
  16. 【請求項16】 前記移動可能な範囲の判定は、ヨロイ
    に、ヨロイの最大長を示す基準と、ヨロイの最小長を示
    す基準とを設定し、前記最大長を示す基準がレンズ玉型
    内部又はその輪郭線上にあり、かつ、前記最小長を示す
    基準がレンズ玉型の外部又は輪郭線上にあることを判定
    することにより行うことを特徴とする請求項15に記載
    の眼鏡のヨロイの位置決定方法。
  17. 【請求項17】 正面及び側面から見てリムロックが眼
    鏡フレームのヨロイ裏側に隠れて見えない位置にリムロ
    ックの位置を決定する方法であって、 ヨロイにおけるリムロックの設置可能範囲を、判定用リ
    ムロック形状を基にして判定し、その設置可能な範囲内
    にリムロック位置を決定することを特徴とする眼鏡のリ
    ムロックの位置決定方法。
  18. 【請求項18】前記判定用リムロック形状は、 設置可能な最小寸法の辺である計測線と設置可能な最小
    寸法の高さと、 リム取り付け側の端面と前記計測線とのなす角の最大角
    度および最小角度を表示する辺とを有する台形形状から
    なることを特徴とする請求項17に記載の眼鏡のリムロ
    ックの位置決定方法。
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