JP6431591B1 - 三次元顔画像の基準正面の設定方法、それを用いた眼鏡の選定方法及びそれを用いたカルテの作成方法 - Google Patents

三次元顔画像の基準正面の設定方法、それを用いた眼鏡の選定方法及びそれを用いたカルテの作成方法 Download PDF

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Abstract

【課題】顔部の形状データを正確に測定することが可能な三次元顔画像の基準正面の設定方法、及び、使用者が快適に掛けられる眼鏡を容易に選定することができる眼鏡の選定システムを提供すること。【解決手段】本発明は、使用者Aの顔部A1を該顔部A1の周囲からスキャンする第1ステップS1と、スキャンにより取得したスキャンデータに基づいて、顔部A1の三次元顔画像を作製する第2ステップS2と、三次元顔画像の左右の瞳孔の中心Q1,Q2の中心の表面のZ軸方向の位置を揃え、且つ、該三次元顔画像における中央の線をY軸方向と一致するように修正した三次元顔画像の向きを基準正面として設定する第3ステップS3と、を有する三次元顔画像の基準正面の設定方法であり、また、それを用いた眼鏡の選定方法及びそれを用いた顔部の形状データが記載されたカルテの作成方法である。【選択図】図1

Description

本発明は、三次元顔画像の基準正面の設定方法、それを用いた眼鏡の選定方法及びそれを用いたカルテの作成方法に関し、更に詳しくは、顔部の形状データを測定する際に用いられる三次元顔画像の基準正面の設定方法、それを用いた使用者が快適に掛けられる眼鏡の選定方法及びそれを用いた顔部の形状データが記載されたカルテの作成方法に関する。
眼鏡の分野においては、機能性向上やデザイン性向上を目的として、眼鏡の形状や色彩(模様)の開発が日々行われている。このため、現在においては、形状や色彩が異なる眼鏡が多数存在している。
それに対し、眼鏡を購入する使用者は、自分の顔のサイズを理解しておらず、また、一方で眼鏡の数が多すぎるため、自分の好みの眼鏡や自分にフィットする眼鏡を見つけることが困難な状況となっている。
しかも、各店舗に全ての眼鏡の在庫があるわけではないため、欲しい眼鏡がその場で試着できないという欠点もある。
また、顔は必ずしも左右対称ではなく、また、顔の左右の瞳孔の間隔や左右の耳の位置等の寸法には相関性が無い。すなわち、瞳孔間距離は狭いが耳上間幅は広い等の場合があるため、使用者が仮に眼鏡を試着したとしても、それが最適な眼鏡であるか否かを判断することは困難である。
これに対し、例えば、使用者が眼鏡を注文する際に、コンピュータ画面上に使用者の顔画像と眼鏡モデルの装着状態を表示し、眼鏡デザインと装着状態を立体画像で表示するシミュレーション方法が知られている(例えば、特許文献1参照)。かかるシミュレーション方法においては、被験者の3次元眼球位置を計測し、これを基準に3次元相対位置を算出している。
また、ユーザ固有のアイウェア製品(眼鏡)のモデルを生成するためのシステムが知られている(例えば、特許文献2参照)。かかるシステムにおいては、瞳孔、眼、鼻、口、耳、顔、眉毛、髪などを含む複数の特徴の一つ以上を検出しており、また、ユーザの瞳孔を検出し、各々の瞳孔の中心にランドマークを配置している。
特許第4232166号公報 特許第6099232号公報
ところで、上記特許文献1記載のシミュレーション方法においては、顔部の形状データを計測する際に、眼球の位置を基準としており、また、上記特許文献2記載のシステムにおいては、顔部の形状データを計測する際に、瞳孔の中心をランドマークとしている。
しかしながら、顔部における正中線からみて、左右の瞳孔(又は眼球)の位置は必ずしも現実的に左右対称であるとはいえないため、これを基準とする両者においては、正確な顔部の計測ができるとはいえない。
特に、眼鏡の作製のために顔部を計測する際は、これを基準とすると、顔部の中央からずれた位置に眼鏡が装着されるという事態が生じ得る。
また、これを基準とする両者においては、顔部のうつむきの度合いについては考慮されないため、左右の瞳孔(又は眼球)から離れるに従って誤差が大きくなるという欠点がある。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、顔部の形状データを正確に測定することが可能な三次元顔画像の基準正面の設定方法、使用者が快適に掛けられる眼鏡を容易に選定することができる眼鏡の選定システム、及び、顔部の形状データが記載されたカルテの作成方法を提供することを目的とする。
本発明者は、上記課題を解決するため鋭意検討したところ、三次元顔画像の左右の瞳孔の中心の表面のZ軸方向の位置を揃え、且つ、三次元顔画像における顔部表面の眉間点、鼻深点及び鼻下点から選ばれる少なくとも2つの点を含むように設定される中央の線をY軸に一致させることにより、上記課題を解決できることを見出し、本発明を完成させるに至った。
本発明は、(1)使用者の顔部を該顔部の周囲からスキャンする第1ステップと、スキャンにより取得したスキャンデータに基づいて、顔部の三次元顔画像を作製する第2ステップと、上下方向をY軸、該Y軸に直交する左右方向をX軸、X軸及びY軸に直交する前後方向をZ軸とした場合に、三次元顔画像の左右の瞳孔の中心の表面のZ軸方向の位置を揃え、且つ、該三次元顔画像における顔部表面の眉間点、鼻深点及び鼻下点から選ばれる少なくとも2つの点を含むように設定される中央の線をY軸方向と一致するように修正した三次元顔画像の向きを基準正面として設定する第3ステップと、を有し、第2ステップ及び第3ステップがコンピュータにより実行される三次元顔画像の基準正面の設定方法を用いた眼鏡の選定方法であって、三次元顔画像の基準正面における二次元画像である基準正面図を用い、中央の線を含むYZ平面から左目の瞳孔の中心までのX軸方向の距離、及び、中央の線を含むYZ平面から右目の瞳孔の中心までのX軸方向の距離、をそれぞれ計測する第1計測ステップ、三次元顔画像を基準正面からY軸を中心に右回りに90度回転させた状態の二次元画像である基準左面図を用い、左目の瞳孔の中心を含むXY平面から左耳の上側の付け根までのZ軸方向の距離、及び、三次元顔画像を基準正面からY軸を中心に左回りに90度回転させた状態の二次元画像である基準右面図を用い、右目の瞳孔の中心を含むXY平面から右耳の上側の付け根までのZ軸方向の距離、をそれぞれ計測する第2計測ステップ、基準正面図を用い、中央の線を含むYZ平面から左耳の上側の付け根までのX軸方向の距離、及び、中央の線を含むYZ平面から右耳の上側の付け根までのX軸方向の距離、をそれぞれ計測する第3計測ステップ、基準左面図を用い、左目の瞳孔の中心を含むXZ平面から左耳の上側の付け根までのY軸方向の距離、及び、基準右面図を用い、右目の瞳孔の中心を含むXZ平面から右耳の上側の付け根までのY軸方向の距離、をそれぞれ計測する第4計測ステップ、並びに、基準正面図を用い、左目の瞳孔の中心と右目の瞳孔の中心とのY軸方向の距離を計測する第5計測ステップ、からなる計測ステップと、計測ステップで得られる計測値に基づいて、眼鏡の眼鏡画像が多数含まれるライブラリから、使用者に好適な眼鏡の眼鏡画像を選択する第4ステップと、を有し、計測ステップ及び第4ステップがコンピュータにより実行され、好適な眼鏡の眼鏡画像を、コンピュータの表示部に表示する眼鏡の選定方法に存する。
本発明は、()計測ステップが、第1計測ステップ、第2計測ステップ、第3計測ステップ、第4計測ステップ、第5計測ステップ、及び、基準正面図を用い、左耳の上側の付け根を含むXZ平面と、右耳の上側の付け根を含むXZ平面とのY軸方向の距離を計測する第6計測ステップ、からなる上記()記載の眼鏡の選定方法に存する。
本発明は、()計測ステップで得られる計測値に基づいて、カルテを作成するカルテ作成ステップを更に有する上記(又は2)に記載の眼鏡の選定方法に存する。
本発明は、()眼鏡画像が三次元の三次元眼鏡画像であり、三次元顔画像と、好適な眼鏡の三次元眼鏡画像とを合成して三次元眼鏡装着顔画像とする第5ステップを更に有し、第5ステップがコンピュータにより実行され、表示部に表示される三次元眼鏡装着顔画像が、コンピュータの操作部による操作により、該表示部上で回転可能となっている上記()〜()のいずれか1つに記載の眼鏡の選定方法に存する。
本発明は、()好適な眼鏡の三次元眼鏡画像として、形状又は色彩が異なる別の三次元眼鏡画像がある場合、操作部による操作に基づいて、三次元眼鏡装着顔画像で顔部に装着された三次元眼鏡画像が別の三次元眼鏡画像に置き換られる上記()記載の眼鏡の選定方法に存する。
本発明は、(使用者の顔部を該顔部の周囲からスキャンする第1ステップと、スキャンにより取得したスキャンデータに基づいて、顔部の三次元顔画像を作製する第2ステップと、上下方向をY軸、該Y軸に直交する左右方向をX軸、X軸及びY軸に直交する前後方向をZ軸とした場合に、三次元顔画像の左右の瞳孔の中心の表面のZ軸方向の位置を揃え、且つ、該三次元顔画像における顔部表面の眉間点、鼻深点及び鼻下点から選ばれる少なくとも2つの点を含むように設定される中央の線をY軸方向と一致するように修正した三次元顔画像の向きを基準正面として設定する第3ステップと、を有し、第2ステップ及び第3ステップがコンピュータにより実行される三次元顔画像の基準正面の設定方法を用いたカルテの作成方法であって、三次元顔画像の基準正面における二次元画像である基準正面図を用い、中央の線を含むYZ平面から左目の瞳孔の中心までのX軸方向の距離、及び、中央の線を含むYZ平面から右目の瞳孔の中心までのX軸方向の距離、をそれぞれ計測する第1計測ステップ、三次元顔画像を基準正面からY軸を中心に右回りに90度回転させた状態の二次元画像である基準左面図を用い、左目の瞳孔の中心を含むXY平面から左耳の上側の付け根までのZ軸方向の距離、及び、三次元顔画像を基準正面からY軸を中心に左回りに90度回転させた状態の二次元画像である基準右面図を用い、右目の瞳孔の中心を含むXY平面から右耳の上側の付け根までのZ軸方向の距離、をそれぞれ計測する第2計測ステップ、基準正面図を用い、中央の線を含むYZ平面から左耳の上側の付け根までのX軸方向の距離、及び記中央の線を含むYZ平面から右耳の上側の付け根までのX軸方向の距離、をそれぞれ計測する第3計測ステップ、基準左面図を用い、左目の瞳孔の中心を含むXZ平面から左耳の上側の付け根までのY軸方向の距離、及び、基準右面図を用い、右目の瞳孔の中心を含むXZ平面から右耳の上側の付け根までのY軸方向の距離、をそれぞれ計測する第4計測ステップ、基準正面図を用い、左目の瞳孔の中心と右目の瞳孔の中心とのY軸方向の距離を計測する第5計測ステップ、並びに、基準正面図を用い、左耳の上側の付け根を含むXZ平面と、右耳の上側の付け根を含むXZ平面とのY軸方向の距離を計測する第6計測ステップ、からなる計測ステップと、計測ステップで得られる計測値に基づいて、カルテを作成するカルテ作成ステップと、を有し、計測ステップがコンピュータにより実行され、カルテをコンピュータの表示部に表示するカルテの作成方法に存する。
本発明の三次元顔画像の基準正面の設定方法は、第1ステップで使用者の顔部をスキャンし、第2ステップでスキャンデータに基づいて三次元顔画像を作製し、それを第3ステップで修正することにより、三次元顔画像の基準正面を設定することができる。
すなわち、第3ステップにおいて、三次元顔画像の左右の瞳孔の中心の表面のZ軸方向の位置を揃え、且つ、三次元顔画像における中央の線をY軸方向と一致させることにより、中央の線を中心とし且つ正面を向いた基準正面の三次元顔画像とすることができる。これにより、顔部の形状データを正確に測定することが可能となる。
特に、眼鏡の作製のために顔部を計測する際は、本発明の三次元顔画像の基準正面の設定方法を用いると、顔部を中央に合わせることを前提に、顔部の形状データを計測することができる。
本発明の眼鏡の選定方法においては、上述した基準正面の三次元顔画像を用いるため、選定される眼鏡全体を、顔部の中央に合わせることを前提とすることができる。
また、基準正面の三次元顔画像から取得した基準正面図、基準左面図及び基準右面図に対し、第1計測ステップ、第2計測ステップ、第3計測ステップ、第4計測ステップ及び第5計測ステップからなる群より選ばれる少なくとも1つの計測ステップにて、顔部の形状データを計測するので、正確な顔部の形状データを計測することができる。
そして、第4ステップにおいて、これらの顔部の形状データの計測値に基づいて、使用者の顔部の形状に好適な眼鏡の眼鏡画像を選択することができる。
このとき、計測ステップ及び第4ステップは、瞬時に、コンピュータにより実行され、且つ、使用者の顔部の形状に好適な眼鏡の眼鏡画像を、瞬時に、コンピュータの表示部に表示することができる。
これらのことから、使用者は、多数の眼鏡の中から、自分にフィットする眼鏡を短時間で容易に見つけることができる。
本発明の眼鏡の選定方法においては、計測ステップが、第1計測ステップ、第2計測ステップ、第3計測ステップ、第4計測ステップ、第5計測ステップ及び第6計測ステップからなる群より選ばれる少なくとも1つであり、例えば、第6計測ステップを行う場合、使用者の左右の耳の上側の付け根の高さが異なる場合であっても、使用者が選定した眼鏡の製品を受け取る前に、眼鏡のテンプルの角度を調整することができる。
本発明の眼鏡の選定方法においては、カルテを作成するカルテ作成ステップを更に備えることにより、使用者に自分の顔の形状のカルテを提供することできる。これにより、使用者は、自分の顔の形状を認識することができ、眼鏡の選定等の利用に供することができる。
本発明の眼鏡の選定方法においては、第5ステップを更に有することにより、使用者が、好適な眼鏡を装着した状態の三次元眼鏡装着顔画像を表示部で見ることができ、更には、操作部の操作により、三次元眼鏡装着顔画像を回転させることで、その装着状態を確認することができる。
また、好適な眼鏡の三次元眼鏡画像として、形状又は色彩が異なる別の三次元眼鏡画像がある場合、操作部の操作により、三次元眼鏡装着顔画像の三次元眼鏡画像を別の三次元眼鏡画像に置き換えることも可能である。
これらのことにより、自分にフィットする眼鏡の中から、自分の好みの眼鏡を容易に選定することができる。
本発明のカルテの作成方法においては、上述した基準正面の三次元顔画像を用い、計測ステップによる計測値に基づいてカルテを作製することにより、使用者に自分の顔の形状が記載されたそのカルテを提供することできる。これにより、使用者は、自分の顔の形状を認識することができ、眼鏡の選定等の利用に供することができる。
図1は、本実施形態に係る三次元顔画像の基準正面の設定方法を示すフローチャートである。 図2は、本実施形態に係る三次元顔画像の基準正面の設定方法の第1ステップで用いられるスキャナを示す斜視図である。 図3は、図2のスキャナにおいて、顔部をスキャンする際のスキャン部の移動状態を説明するための説明図である 図4は、本実施形態に係る三次元顔画像の基準正面の設定方法の第3ステップにおける第1調整を説明するための説明図である。 図5は、本実施形態に係る三次元顔画像の基準正面の設定方法の第3ステップにおける第2調整を説明するための説明図である。 図6は、本実施形態に係る眼鏡の選定方法を示すフローチャートである。 図7は、本実施形態に係る眼鏡の選定方法の計測ステップで取得する基準正面図、基準左面図及び基準右面図である。 図8は、本実施形態に係る眼鏡の選定方法で得られた計測値に基づいて作成されたカルテの図である。 図9は、本実施形態に係る眼鏡の選定方法の第4ステップの選択処理を説明するための説明図である。 図10は、本実施形態に係る眼鏡の選定方法の第5ステップにおいて、表示部に表示される表示画面を示す図である。 図11は、本実施形態に係る眼鏡の選定方法の第5ステップにおいて、表示部に表示される第2表示画面を示す図である。 図12は、本実施形態に係る眼鏡の選定方法におけるコンピュータの構成概要を説明するためのブロック図である。 図13は、本実施形態に係るカルテの作成方法を示すフローチャートである。 図14は、他の実施形態に係る眼鏡の選定方法の第4ステップの選択処理を説明するための説明図である。 図15は、他の本実施形態に係る眼鏡の選定方法におけるコンピュータの構成概要を説明するためのブロック図である。
以下、必要に応じて図面を参照しつつ、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。
まず、本発明に係る三次元顔画像の基準正面の設定方法の一実施形態について説明する。
図1は、本実施形態に係る三次元顔画像の基準正面の設定方法を示すフローチャートである。
図1に示すように、本実施形態に係る三次元顔画像の基準正面の設定方法は、第1ステップS1と、第2ステップS2と、第3ステップS3とを有し、これらのステップを順次行う。なお、第2ステップS2及び第3ステップS3は、後述するコンピュータにより実行される。
第1ステップS1は、使用者の顔部を、該顔部の周囲からスキャンするステップである。
図2は、本実施形態に係る三次元顔画像の基準正面の設定方法の第1ステップで用いられるスキャナを示す斜視図であり、図3は、図2のスキャナにおいて、顔部をスキャンする際のスキャン部の移動状態を説明するための説明図である。
図2に示すように、スキャナ10は、支柱11と、該支柱11に取り付けられた水平方向に伸びる支持部12と、該支持部12の先端の枢着軸12aに枢着された逆L字状のアーム部13と、アーム部13の下端に取り付けられたスキャン部14とからなる。
そして、枢着軸12aの下方には、椅子1が配置してある。
スキャナ10においては、椅子1に使用者Aが座ると、使用者Aの顔部A1の高さが、スキャン部14の高さに略一致するようになっている。なお、椅子1の高さ又はスキャン部14の高さは、必要に応じて、上下方向に適宜調整可能となっている。
第1ステップS1においては、まず、図3に示すように、使用者Aの顔部A1を該顔部A1の周囲からスキャンする。
使用者Aの耳が髪等で隠れている場合は、耳を出してもらうことが好ましい。この場合、ネットキャップ等の髪留め具を用いてもよい。なお、耳を出すことが困難な場合は、イヤーマーカー等の耳上点の推測器具を用いてもよい。
そして、使用者Aが椅子1に座った状態で、アーム部13を、枢着軸を中心に水平方向に回動させることにより、スキャン部14は、回動しながら、顔部A1の周囲を連続してスキャンする。
スキャン部14の回転角度は、使用者Aの正面方向を中心に左右に90°以上であることが好ましく、使用者Aの正面方向を中心に左右に100°以上であることがより好ましい。
第2ステップS2は、スキャンにより取得したスキャンデータに基づいて、顔部A1の三次元顔画像を作製するステップである。
第2ステップS2においては、まず、スキャナ10でスキャンされた複数のスキャンデータが、スキャナ10に接続されたコンピュータ(図示しない)に取り込まれる。
そして、コンピュータは、取得した複数のスキャンデータに基づいて、顔部A1の三次元顔画像を作製する。
かかる第2ステップS2における三次元顔画像の作製は、後述するコンピュータの記憶部に記憶された三次元画像作製プログラムに基づいて演算部で処理することにより実行される。なお、必要に応じて、手動処理で直接操作を行う。
第3ステップS3は、第2ステップS2で作製した三次元顔画像の顔の向きを第1調整及び第2調整に基づいて修正し、それを基準正面として設定するステップである。
本明細書においては、上下方向をY軸、該Y軸に直交する左右方向をX軸、X軸及びY軸に直交する前後方向をZ軸とする。なお、かかるX軸、Y軸及びZ軸は、任意に設定することができ、後述する基準正面の三次元顔画像がかかるX軸、Y軸及びZ軸に合致するようになっている。すなわち、X軸、Y軸及びZ軸は、仮想の基準正面の三次元顔画像に合わせたものである。したがって、基準正面となっていない三次元顔画像は、概ね、いずれかの方向に傾いた位置となっている。
図4は、本実施形態に係る三次元顔画像の基準正面の設定方法の第3ステップにおける第1調整を説明するための説明図であり、図5は、本実施形態に係る三次元顔画像の基準正面の設定方法の第3ステップにおける第2調整を説明するための説明図である。
図4に示すように、第1調整においては、三次元顔画像の左右の瞳孔の中心の表面のZ軸方向の位置を揃える。すなわち、左右の目の瞳孔の中心Q1,Q2の表面が同一のXY平面に位置するように揃える。なお、X軸方向及びY軸方向の位置は揃えない。
これにより、XZ平面方向、すなわち、頭を水平に左右に振る方向における顔部A1の位置が決定される。
図5に示すように、第2調整においては、三次元顔画像における中央の線がY軸方向(X,Zは0)と一致するように当該三次元顔画像を回動させる。
ここで、中央の線とは、顔部を正面から見た場合の上下方向の中央の線であり、例えば、顔部表面の眉間点P1、鼻深点P2及び鼻下点P3から選ばれる少なくとも2つの点を含むように設定される。
また、「眉間点」とは、顔部の正面において、左右の眉毛の中間で鼻根の上方にあって軽く隆起している部分(眉間)のうちの最も前方に突出している点を意味し、「鼻深点」とは、顔部の正面において、鼻根部で最も窪んでいる部分(鼻深)のうちの最も前方に突出している点を意味し、「鼻下点」とは、顔部の正面において、鼻中隔前縁の下端が鼻下(上唇)皮膚面に移行する部分(鼻下)のうちの最も前方に突出している点を意味する。
具体的には、三次元顔画像の眉間点P1及び鼻下点P3を特定し、その2点が含まれる直線を作製する。かかる直線を中央の線とする。
そして、その中央の線をY軸方向に一致させる。
このとき、その中央の線のX軸の値を一定とすることにより、XY平面方向、すなわち、首を左右に傾げる方向における三次元顔画像の位置が決定され、その中央の線のZ軸の値を一定とすることにより、YZ平面方向、すなわち、頭を縦に振る方向(うつむく方向)における三次元顔画像の位置が決定される。
また、三次元顔画像の鼻深点P2及び鼻下点P3を特定し、その2点が含まれる直線を第1中央の線とし、これのX軸の値を一定(YZ平面と一致させる)とし、次に、三次元顔画像の眉間点P1及び鼻下点P3を特定し、その2点が含まれる直線を第2中央の線とし、これのZ軸の値を一定(XY平面と一致させる)とすることにより、第1中央の線及び第2中央の線をY軸方向に一致させてもよい。
なお、第3ステップS3においては、必要に応じて、第1調整及び第2調整が繰り返し行われる。
これらのことにより、第3ステップS3においては、第2ステップS2で取得した三次元顔画像の向きが修正され、その三次元顔画像の向きが一義的に決定される。すなわち、その三次元顔画像の向きが基準正面として設定される。
なお、第3ステップS3における三次元顔画像の向きの修正は、後述するコンピュータの記憶部に記憶された三次元画像向き修正プログラムに基づいて演算部で処理することにより実行される。なお、必要に応じて、手動処理で直接操作を行う。
このように、本実施形態に係る三次元顔画像の基準正面の設定方法においては、第1ステップS1、第2ステップS2及び第3ステップS3を行うことにより、中央の線を中心とし且つ正面を向いた三次元顔画像を基準正面として設定することができる。
また、三次元顔画像の基準正面を設定することにより、使用者Aの目や耳の高さや位置が左右で異なる場合や鼻が曲がっている場合であっても、これらを踏まえた顔部A1の形状データを、顔部A1の中央の線から正確に測定することが可能となる。
本実施形態に係る三次元顔画像の基準正面の設定方法で設定される三次元顔画像の基準正面は、眼鏡、ゴーグル、ガスマスク、仮面、ウェアラブルグラス(特に網膜投影型)等の作製、歯科治療(咬合)、美容整形、メイク、平均顔形状の作製、顔の比較等の際に好適に用いられる。
次に、本発明に係る眼鏡の選定方法の一実施形態について説明する。
図6は、本実施形態に係る眼鏡の選定方法を示すフローチャートである。
図6に示すように、本実施形態に係る眼鏡の選定方法は、第1ステップS1と、第2ステップS2と、第3ステップS3とに加え、計測ステップS10と、カルテ作成ステップSKと、第4ステップS4と、第5ステップS5とを有し、これらのステップを順次行う。
すなわち、眼鏡の選定方法は、三次元顔画像の基準正面の設定方法を用いる。
眼鏡の選定方法によれば、使用者Aは、顔部A1の中央に合わせることを前提とした眼鏡であり、且つ、自分の顔部A1の形状にあった好適な眼鏡を選定することが可能となる。
なお、眼鏡の選定方法においては、上述した第2ステップS2及び第3ステップS3に加え、計測ステップS10、カルテ作成ステップSK、第4ステップS4及び第5ステップS5も、後述するコンピュータにより実行される。
計測ステップS10は、第1計測ステップS11、第2計測ステップS12、第3計測ステップS13、第4計測ステップS14、第5計測ステップS15及び第6計測ステップS16からなる群より選ばれる少なくとも1つのステップからなる。
なお、本実施形態においては、全てのステップを行った場合について説明する。
計測ステップS10は、基準正面図、基準左面図及び基準右面図に基づいて行われる。
図7は、本実施形態に係る眼鏡の選定方法の計測ステップで取得する基準正面図、基準左面図及び基準右面図である。
図7に示すように、計測ステップにおいては、上述した三次元顔画像の基準正面の設定方法で設定された三次元顔画像の基準正面における正面の二次元画像を基準正面図21とする。
また、三次元顔画像を基準正面からY軸を中心に右回りに90度回転させた状態の二次元画像を基準左面図22とする。
同様に、三次元顔画像を基準正面からY軸を中心に左回りに90度回転させた状態の二次元画像を基準右面図23とする。
なお、基準左面図22及び基準右面図23は、いずれも、基準正面の三次元顔画像をX軸中心及びZ軸中心には回転させていない。
第1計測ステップS11は、基準正面図21を用い、中央の線を含むYZ平面から左目の瞳孔の中心までのX軸方向の(最短)距離W2、及び、中央の線を含むYZ平面から右目の瞳孔の中心までのX軸方向の(最短)距離W1、をそれぞれ計測するステップである。
これにより、左右の瞳孔の中心のX軸方向の位置を認識できる。すなわち、X軸方向における左右の瞳孔の中心の間の距離、及び、顔部A1の中央からの左右の瞳孔の中心までの距離の差を認識できる。
かかる計測値により、例えば、好適な長さのブリッジを有する眼鏡、レンズ横幅等を選定できる。また、後述する第5ステップS5において、三次元顔画像と、好適な眼鏡の三次元眼鏡画像とを合成する際に、三次元眼鏡画像の左右方向の配置位置を決定することができる。
第2計測ステップS12は、基準左面図22を用い、左目の瞳孔の中心を含むXY平面から左耳の上側の付け根までのZ軸方向の距離W4、及び、基準右面図23を用い、右目の瞳孔の中心を含むXY平面から右耳の上側の付け根までのZ軸方向の距離W3、をそれぞれ計測するステップである。
これにより、左右の耳の上側の付け根のZ軸方向の位置を認識できる。すなわち、Z軸方向における左右の瞳孔の中心から耳の上側の付け根までの距離、及び、左右の当該距離の差を認識できる。
かかる計測値により、例えば、好適な長さのテンプルやモダンを有する眼鏡等を選定できる。また、後述する第5ステップS5において、三次元顔画像と、好適な眼鏡の三次元眼鏡画像とを合成する際に、三次元眼鏡画像のモダンの曲げ位置を決定することができる。
第3計測ステップS13は、基準正面図21を用い、中央の線を含むYZ平面から左耳の上側の付け根までのX軸方向の距離W6、及び、中央の線を含むYZ平面から右耳の上側の付け根までのX軸方向の距離W5、をそれぞれ計測するステップである。
これにより、左右の耳の上側の付け根のX軸方向の位置を認識できる。すなわち、X軸方向における左右の耳の上側の付け根の間の距離、及び、顔部A1の中央からの左右の耳の上側の付け根までの距離の差を認識できる。
かかる計測値により、例えば、好適な長さのフロントを有する眼鏡、好適な広がり具合の蝶番を有する眼鏡、好適な広がり具合のテンプルを有する眼鏡等を選定できる。また、後述する第5ステップS5において、三次元顔画像と、好適な眼鏡の三次元眼鏡画像とを合成する際に、三次元眼鏡画像のテンプルの位置を耳上間幅に合わせることができる。
第4計測ステップS14は、基準左面図22を用い、左目の瞳孔の中心を含むXZ平面から左耳の上側の付け根までのY軸方向の距離W8、及び、基準右面図23を用い、右目の瞳孔の中心を含むXZ平面から右耳の上側の付け根までのZ軸方向の距離W7、をそれぞれ計測するステップである。
これにより、左右の耳の上側の付け根のY軸方向の位置を認識できる。すなわち、Y軸方向における左右の瞳孔の中心から耳の上側の付け根までの距離、及び、左右の当該距離の差を認識できる。
かかる計測値により、例えば、フロントに対して好適な角度のテンプルを有する眼鏡等を選定できる。また、後述する第5ステップS5において、三次元顔画像と、好適な眼鏡の三次元眼鏡画像とを合成する際に、三次元眼鏡画像のテンプルの位置を耳上角度に合わせることができる。
第5計測ステップS15は、基準正面図21を用い、左目の瞳孔の中心を含むXZ平面と右目の瞳孔の中心を含むXZ平面とのY軸方向の距離W9を計測するステップである。
これにより、左右の瞳孔の中心のY軸方向の位置を認識できる。すなわち、Y軸方向における左右の瞳孔の中心の間の距離の差を認識できる。
かかる計測値により、例えば、レンズ形状やレンズ縦幅(天地幅)等を選定できる。また、後述する第5ステップS5において、三次元顔画像と、好適な眼鏡の三次元眼鏡画像とを合成する際に、三次元眼鏡画像の上下方向の配置位置を決定することができる。
第6計測ステップS16は、基準左面図22の左耳の上側の付け根を含むXZ平面と、基準右面図23の右耳の上側の付け根を含むXZ平面とのY軸方向の距離W10を計測するステップである。
これにより、左右の耳の上側の付け根のY軸方向の位置を認識できる。すなわち、Y軸方向における左右の耳の上側の付け根の間の距離の差を認識できる。
かかる計測値により、例えば、テンプルの角度を調整できる。また、後述する第5ステップS5において、三次元顔画像と、好適な眼鏡の三次元眼鏡画像とを合成する際に、左右の耳高さに応じて、三次元眼鏡画像のテンプル角度を調整することができる。
眼鏡の選定方法において、上述した計測ステップは、後述するコンピュータの記憶部に記憶された計測値算出プログラムに基づいて演算部で処理することにより実行される。なお、必要に応じて、手動処理で直接操作を行う。
カルテ作成ステップSKは、計測ステップS10で得られる計測値に基づいて、カルテを作成するステップである。
図8は、本実施形態に係る眼鏡の選定方法で得られた計測値に基づいて作成されたカルテの図である。
図8に示すように、本実施形態に係る眼鏡の選定方法においては、使用者Aの顔部A1の形状データがカルテ2としてコンピュータの表示部に表示される。
かかるカルテ2においては、コンピュータの記憶部に記憶された、使用者Aと同性の顔部の形状データの平均値(以下「平均形状データ」ともいう。)が示され、それに、使用者Aの顔部A1の形状データが、平均形状データとの差として示される。なお、平均形状データとは、多数の顔部の形状データの計測値を性別毎に平均化した値である。
また、カルテ2においては、使用者Aの顔部A1の形状データの下方に、計測した個所が容易に理解できるように図7に示すような計測値と対応させた顔画像が掲載される。
これらのことにより、使用者Aは、自分の顔部A1の形状データを認識することができ、眼鏡を選定等の利用に供することができる。
第4ステップS4は、計測値に基づいて、眼鏡の三次元眼鏡画像が多数含まれるライブラリから、使用者Aに好適な眼鏡の三次元眼鏡画像を選択するステップである。
第4ステップS4は、後述するサーバの記憶部に記憶された眼鏡の三次元眼鏡画像が多数含まれるライブラリから、選択プログラムに基づいて演算部で選択処理することにより実行される。
図9は、本実施形態に係る眼鏡の選定方法の第4ステップの選択処理を説明するための説明図である。
図9に示すように、第4ステップS4においては、可及的全ての眼鏡の三次元眼鏡画像が含まれるライブラリLから、第1計測ステップS11の計測値に基づいて、好適な眼鏡の三次元眼鏡画像の第1集合L1が選択される。
そして、その第1集合L1から、第2計測ステップS12の計測値に基づいて、好適な眼鏡の三次元眼鏡画像の第2集合L2が選択される。
そして、その第2集合L2から、第3計測ステップS13の計測値に基づいて、好適な眼鏡の三次元眼鏡画像の第3集合L3が選択される。
そして、その第3集合L3から、第4計測ステップS14の計測値に基づいて、好適な眼鏡の三次元眼鏡画像の第4集合L4が選択される。
そして、その第4集合L4から、第5計測ステップS15の計測値に基づいて、好適な眼鏡の三次元眼鏡画像の第5集合L5が選択される。
このように、第4ステップS4においては、最終的に選択された第5集合L5に含まれるものが好適な眼鏡の三次元眼鏡画像の集合LBとなる。すなわち、第5集合L5に含まれる好適な眼鏡の三次元眼鏡画像は、計測値に基づいて選択されたものとなる。第5集合L5に好適な眼鏡の三次元眼鏡画像が含まれない場合は、いずれかの計測ステップの計測値に基づく選択を行わないことも可能である。
そして、最終的に選択された好適な眼鏡の三次元眼鏡画像の集合LBは、コンピュータの表示部に表示される。
第5ステップS5は、三次元顔画像と、好適な眼鏡の三次元眼鏡画像とを合成して三次元眼鏡装着顔画像とするステップである。
第5ステップS5における三次元眼鏡装着顔画像の作製は、後述するコンピュータの記憶部に記憶された三次元画像合成プログラムに基づいて演算部で処理することにより実行される。
図10は、本実施形態に係る眼鏡の選定方法の第5ステップにおいて、表示部に表示される第1表示画面を示す図である。
図10に示すように、第5ステップS5においては、好適な眼鏡の三次元眼鏡画像の集合LBのうちの一つの好適な眼鏡の三次元眼鏡画像が使用者Aの三次元顔画像に装着された三次元眼鏡装着顔画像31が表示部に表示される。なお、使用者Aの三次元顔画像は必ずしも基準正面でなくてもよい。
第1表示画面30aにおいては、三次元眼鏡装着顔画像31が表示され、その他、装着された好適な眼鏡の三次元眼鏡画像とは形状が異なる他の好適な眼鏡の三次元眼鏡画像の一覧32が三次元眼鏡装着顔画像31の隣に選択可能となるように表示される。
また、「スタイル」としてリムのタイプ一覧33、「カラー」として既存眼鏡の色彩のバリエーション一覧34、「シェイプ」としてレンズの形状一覧35及びカラーパレット34aも選択可能となるように表示される。
なお、リムのタイプ一覧33、既存眼鏡の色彩のバリエーション一覧34、レンズの形状一覧35及びカラーパレット34aは、顔部A1の形状データとは必ずしも関係しない。
第1表示画面30aにおいては、三次元眼鏡装着顔画像31が、コンピュータの操作部による操作により、該表示部上で回転可能となっている。
また、リムのタイプ一覧33、既存眼鏡の色彩のバリエーション一覧34、及び、レンズの形状一覧35から操作部による操作に基づいて、好みのものを適宜選択することにより、形状が異なる他の好適な眼鏡の三次元眼鏡画像の一覧32の中から、当該選択に適したものが更に選択される。すなわち、リムのタイプ一覧33、既存眼鏡の色彩のバリエーション一覧34、及び、レンズの形状一覧35を選択することにより、好適な眼鏡の三次元眼鏡画像の数を更に絞ることができる。
そして、第1表示画面30aにおいては、操作部による操作に基づいて、三次元眼鏡装着顔画像31の顔部A1に装着された三次元眼鏡画像を、選択された形状が異なる他の好適な眼鏡の三次元眼鏡画像に置き換えることが可能となっている。
また、その後、カラーパレット34aから好みの色彩を選択することにより、眼鏡の色彩を変えることが可能となっている。
なお、その他の絞り込み機能として、レンズの横幅、縦幅(天地幅)、眼鏡の材質、価格等を選択可能となるように表示部に表示することも可能である。
図11は、本実施形態に係る眼鏡の選定方法の第5ステップにおいて、表示部に表示される第2表示画面を示す図である。
図11に示すように、第2表示画面30bは、第1表示画面30aで選択されている三次元眼鏡装着顔画像31の4パターンの正面から見た図であり、好適な使用者Aの顔部A1の見え方を、見る側の距離を変えて示したものである。すなわち、図11の左側から順に、使用者Aの三次元眼鏡装着顔画像36(正面図)と、人から見られる距離(5m)から見た使用者Aの三次元眼鏡装着顔画像37と、人と話す距離(1m)から見た使用者Aの三次元眼鏡装着顔画像38と、鏡で見る距離(20cm)から見た使用者Aの三次元眼鏡装着顔画像39とを示している。なお、上記距離は、任意の値であり、使用者の希望等に応じて適宜変えることができる。
これにより、遠近感による顔部と眼鏡の大きさのバランスを確認することができる。
例えば、正面図で見ると眼鏡が小さく見えてしまう傾向にあるので見る距離を変えることによりバランスを確認できる。また、眼鏡の形状や色彩も、近くで見ると派手に感じる場合があっても、人から見られる距離から見ると目立たない場合がある。
これらのことにより、使用者Aは、好適な眼鏡を装着した状態の三次元眼鏡装着顔画像31を表示部の第1表示画面30aで見ることができ、更には、操作部の操作により、その三次元眼鏡装着顔画像31を回転させることで、その装着状態を確認することができる。
また、好適な眼鏡の三次元眼鏡画像として、形状又は色彩が異なる別の三次元眼鏡画像がある場合、操作部の操作により、三次元眼鏡装着顔画像31の三次元眼鏡画像を別の三次元眼鏡画像に交換して確認することも可能である。
また、使用者Aは、自分の顔部A1の形状データに添う眼鏡の中から、好みの眼鏡を選定する際に、第2表示画面30bに表示される見え方も参考にすることができる。
そして、使用者Aは、自分の顔部A1の形状データに添う眼鏡の中から、好みの眼鏡を容易に選定することができる。
また、選択された好適な眼鏡の眼鏡画像は、コンピュータの表示部に表示される。なお、かかる画像は、二次元であっても、三次元であってもよい。
次に、上述したコンピュータについて説明する。
図12は、本実施形態に係る眼鏡の選定方法におけるコンピュータの構成概要を説明するためのブロック図である。
図12に示すように、本実施形態に係る眼鏡の選定方法において、コンピュータ40は、ROM及びRAMで構成される主記憶部及びハードディスク等の補助記憶部からなる記憶部41、記憶部41に記憶されているプログラムに基づいて演算解析を行う演算部42(CPU)、演算部により処理された結果の表示を行うモニタやプリンタ等の表示部43、キーボードやマウス等の操作部44、及び、ネットワーク等に接続するための入出力インターフェース部45等からなる。
なお、コンピュータ40の記憶部41には、上述した三次元画像作製プログラム、三次元画像向き修正プログラム、計測値算出プログラム、選択プログラム、三次元画像合成プログラム、平均形状データ等のプログラム等46が記憶されている。
コンピュータ40は、入出力インターフェース部45を介して、スキャナ10、サーバ(クラウド)50及び外部コンピュータ51に接続されている。すなわち、コンピュータ40、サーバ50及び外部コンピュータ51はインターネットによる通信ネットワークを形成している。これにより、これらは互いに、インターネットによるデータの送受信が可能となっている。
なお、サーバ50の記憶部には、眼鏡の三次元眼鏡画像が多数含まれるライブラリLのライブラリデータ52が記憶されている。
第2ステップS2、第3ステップS3、計測ステップS10、カルテ作成ステップSK、第4ステップS4及び第5ステップS5においては、上述したように、記憶部41に記憶された各ステップに対応するプログラム等46に基づいて演算部42で処理されるようになっている。
なお、第4ステップS4においては、コンピュータ40が、サーバ50のライブラリデータ52を受信し、そのライブラリLから、計測値と、記憶部41に記憶された選択プログラムとに基づいて演算部で選択処理することにより実行される。
第5ステップS5を経て、使用者Aにより選定された三次元眼鏡画像の情報は、コンピュータ40から倉庫や工場に配置された外部コンピュータ51に送信される。
例えば、在庫がある場合は、倉庫に配置された外部コンピュータ51が受信した三次元眼鏡画像、その三次元眼鏡画像に相当する眼鏡の品番等を見て、担当者が該当する眼鏡を発送することになる。
また、在庫がない場合は、工場に配置された外部コンピュータ51が受信した三次元眼鏡画像、その三次元眼鏡画像に相当する眼鏡の品番等を見て、作業者が該当する眼鏡を製造し、完成後に発送することになる。
なお、かかる製造は、従来同様に製造してもよく、インクジェット、熱溶解、光造形、粉末焼結等による三次元プリンタ等で製造してもよい。また、素材としては、ナイロン、ABS、ポリカーボネイト等の樹脂やチタン、ステンレス等の金属が採用できる。
また、計測値に基づいたパーツ選択(例えば、テンプル長さやモダン長さなどの寸法に即した変更、感性的な面での他デザインのパーツへの変更、カラーの変更等)のカスタマイズを行うことも可能であり、最終的に気に入った眼鏡が無かった場合等に使用者の嗜好に沿うような眼鏡のフルオーダーメイドを行うことも可能である。
そして、発送された実際の眼鏡に対して、第6計測ステップS16で得られる計測値に基づいて、選択された眼鏡のテンプルの角度を調整する。
これにより、使用者Aの左右の耳の上側の付け根の高さが異なる場合であっても、使用者Aが選定した眼鏡の製品を受け取る前に、例えば、眼鏡のテンプルの角度を調整することができる。
このように、本実施形態に係る眼鏡の選定方法においては、上述したようなステップを行うことにより、使用者Aは、多数の眼鏡の中から、自分にフィットする眼鏡を短時間で容易に見つけることができる。
また、自分にフィットする眼鏡の中から、更に、自分の好みの眼鏡を容易に選定することも可能となる。
次に、本発明に係るカルテの作成方法の一実施形態について説明する。
図13は、本実施形態に係るカルテの作成方法を示すフローチャートである。
図13に示すように、本実施形態に係るカルテの作成方法は、第1ステップS1と、第2ステップS2と、第3ステップS3とに加え、計測ステップS10と、カルテ作成ステップSKとを有し、これらのステップを順次行う。
すなわち、第4ステップS4及び第5ステップS5を行わないこと以外は、上述した眼鏡の選定方法と同じである。
カルテの作成方法によれば、上述した基準正面の三次元顔画像を用い、上述した計測ステップS10による計測値に基づいてカルテを作製するので、使用者に自分の顔の形状が記載されたそのカルテを提供することできる。これにより、使用者は、自分の顔の形状を認識することができ、眼鏡の選定等の利用に供することができる。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。
本実施形態に係る三次元顔画像の基準正面の設定方法又は眼鏡の選定方法の第1ステップS1においては、図2に示すスキャナ10を用いて使用者Aの顔部A1をスキャンしているが、スキャナは1台に限られず、複数あってもよい。
また、スキャンする方法は、図2に示す方法に限定されない。
例えば、顔部A1の三次元画像をスキャンする携帯端末のアプリケーションを利用することも可能である。なお、この場合、スキャナ10の代わりに、携帯端末又は携帯端末で撮影したスキャンデータが格納されたSDカードがコンピュータに接続されることになる。
本実施形態に係る眼鏡の選定方法においては、計測ステップS10として、第1計測ステップS11、第2計測ステップS12、第3計測ステップS13、第4計測ステップS14、第5計測ステップS15及び第6計測ステップS16を全て行っているが、これらから選ばれる少なくとも1つ以上であればよい。例えば、第1計測ステップS11、第2計測ステップS12、第3計測ステップS13、第4計測ステップS14及び第5計測ステップS15を行い、第6計測ステップS16を行わない、としてもよい。
また、カルテ作成ステップSK及び第5ステップS5は必ずしも必須のステップではない。
本実施形態に係る眼鏡の選定方法の第4ステップS4においては、計測値に基づいて、眼鏡の三次元眼鏡画像が多数含まれるライブラリから、使用者Aに好適な眼鏡の三次元眼鏡画像を選択しているが、ライブラリに含まれる眼鏡は二次元眼鏡画像であってもよい。
この場合、第4ステップS4においては、眼鏡の二次元眼鏡画像が多数含まれるライブラリから、使用者Aに好適な眼鏡の二次元眼鏡画像を選択することになる。
また、第5ステップS5においては、三次元眼鏡画像を用いるため、第4ステップS4で二次元眼鏡画像を用いた場合は、これを三次元眼鏡画像に変換又は入れ替える必要がある。すなわち、これとは別に三次元眼鏡画像を用いる必要がある。
本実施形態に係る眼鏡の選定方法の第4ステップS4においては、ライブラリLから、各計測ステップの計測値に基づいて、集合を段階的に限定しているが、各ステップおいて限定したものを最終的に掛け合わせてもよい。
例えば、図14は、他の実施形態に係る眼鏡の選定方法の第4ステップの選択処理を説明するための説明図である。
図14に示すように、第4ステップS4においては、可及的全ての眼鏡の三次元眼鏡画像が含まれるライブラリLから、第1計測ステップS11の計測値に基づいて、好適な眼鏡の三次元眼鏡画像の第1集合L11が選択され、同様に、ライブラリLから、第2計測ステップS12の計測値に基づいて、好適な眼鏡の三次元眼鏡画像の第2集合L12が選択され、同様に、ライブラリLから、第3計測ステップS13の計測値に基づいて、好適な眼鏡の三次元眼鏡画像の第3集合L13が選択され、同様に、ライブラリLから、第4計測ステップS14の計測値に基づいて、好適な眼鏡の三次元眼鏡画像の第4集合L14が選択され、同様に、ライブラリLから、第5計測ステップS15の計測値に基づいて、好適な眼鏡の三次元眼鏡画像の第5集合L15が選択され、最終的に、第1集合L11、第2集合L12、第3集合L13、第4集合L14及び第5集合L5を掛け合わせたものであってもよい。
この場合、掛け合わさった部分が、好適な眼鏡の三次元眼鏡画像の集合LBとなる。なお、集合LBに好適な眼鏡の三次元眼鏡画像が含まれない場合は、いずれかの集合を掛け合わせないことも可能である。
本実施形態に係る眼鏡の選定方法においては、コンピュータ40を用いているが、コンピュータ40の代わりに上記携帯端末を用い、携帯端末内でプログラムを実行してもよい。
また、コンピュータ40の代わりにサーバ50内の記憶部や演算部等を利用してもよい。
本実施形態に係る眼鏡の選定方法においては、コンピュータ40は、入出力インターフェース部45を介して、サーバ(クラウド)50に接続されているが、サーバ50は必ずしも必須ではない。
図15は、他の本実施形態に係る眼鏡の選定方法におけるコンピュータの構成概要を説明するためのブロック図である。
図15に示すように、コンピュータ40は、サーバ50と接続されていなくてもよい。この場合、ライブラリLのライブラリデータ52は、コンピュータ40の記憶部41に、他のプログラム等46と共に記憶されることになる。
本実施形態に係る眼鏡の選定方法においては、第5ステップS5の後に、第6ステップとして、顔の比率によるレンズ天地深さの選定、顔型(丸顔、四角顔など)の判定による好適なレンズ形状の選定、顔型や顔の色の情報等に基づいて、似合う、似合わないの評価を記憶させた人工知能(AI)を用いて、似合い度の感性評価を実施することも可能である。
本発明の三次元顔画像の基準正面の設定方法は、顔部の形状データを計測する際に用いられる。例えば、眼鏡、ゴーグル、ガスマスク、仮面、ウェアラブルグラス(特に網膜投影型)等の作製、歯科治療(咬合)、美容整形、メイク、平均顔形状の作製、顔の比較等に用いられる。
また、本発明の眼鏡の選定システムは、使用者が眼鏡を選定する際に用いられる。かかる眼鏡の選定システムによれば、使用者が快適に掛けられる眼鏡を容易に選定することができる。
1・・・椅子
10・・・スキャナ
11・・・支柱
12・・・支持部
12a・・・枢着軸
13・・・アーム部
14・・・スキャン部
2・・・カルテ
21・・・基準正面図
22・・・基準左面図
23・・・基準右面図
30a・・・第1表示画面
30b・・・第2表示画面
31・・・三次元眼鏡装着顔画像
32・・・形状が異なる他の三次元眼鏡画像の一覧
33・・・リムのタイプ一覧
34・・・既存眼鏡の色彩のバリエーション一覧
34a・・・カラーパレット
35・・・レンズの形状一覧
36・・・使用者Aの三次元眼鏡装着顔画像
37・・・使用者Aから5mの距離から見た使用者Aの三次元眼鏡装着顔画像
38・・・使用者Aから1mの距離から見た使用者Aの三次元眼鏡装着顔画像
39・・・使用者Aから20cmの距離から見た使用者Aの三次元眼鏡装着顔画像
40・・・コンピュータ
41・・・記憶部
42・・・演算部
43・・・表示部
44・・・操作部
45・・・入出力インターフェース部
46・・・プログラム等
50・・・サーバ
51・・・外部コンピュータ
52・・・ライブラリデータ
A・・・使用者
A1・・・顔部
L・・・ライブラリ
L1,L11・・・第1集合
L2、12・・・第2集合
L3、13・・・第3集合
L4、14・・・第4集合
L5、15・・・第5集合
LB・・・好適な眼鏡の三次元眼鏡画像の集合
P1・・・眉間点
P2・・・鼻深点
P3・・・鼻下点
Q1,Q2・・・瞳孔の中心
S1・・・第1ステップ
S10・・・計測ステップ
S11・・・第1計測ステップ
S12・・・第2計測ステップ
S13・・・第3計測ステップ
S14・・・第4計測ステップ
S15・・・第5計測ステップ
S16・・・第6計測ステップ
S2・・・第2ステップ
S3・・・第3ステップ
S4・・・第4ステップ
S5・・・第5ステップ
SK・・・カルテ作成ステップ
W1,W2,W3,W4,W5,W6,W7,W8,W9,W10・・・距離

Claims (6)

  1. 使用者の顔部を該顔部の周囲からスキャンする第1ステップと、
    前記スキャンにより取得したスキャンデータに基づいて、前記顔部の三次元顔画像を作製する第2ステップと、
    上下方向をY軸、該Y軸に直交する左右方向をX軸、前記X軸及び前記Y軸に直交する前後方向をZ軸とした場合に、前記三次元顔画像の左右の瞳孔の中心の表面の前記Z軸方向の位置を揃え、且つ、該三次元顔画像における顔部表面の眉間点、鼻深点及び鼻下点から選ばれる少なくとも2つの点を含むように設定される中央の線を前記Y軸方向と一致するように修正した三次元顔画像の向きを基準正面として設定する第3ステップと、
    を有し、
    前記第2ステップ及び前記第3ステップがコンピュータにより実行される三次元顔画像の基準正面の設定方法を用いた眼鏡の選定方法であって、
    前記三次元顔画像の基準正面における二次元画像である基準正面図を用い、前記中央の線を含むYZ平面から左目の瞳孔の中心までのX軸方向の距離、及び、前記中央の線を含むYZ平面から右目の瞳孔の中心までのX軸方向の距離、をそれぞれ計測する第1計測ステップ、前記三次元顔画像を基準正面から前記Y軸を中心に右回りに90度回転させた状態の二次元画像である基準左面図を用い、左目の瞳孔の中心を含むXY平面から左耳の上側の付け根までのZ軸方向の距離、及び、前記三次元顔画像を基準正面から前記Y軸を中心に左回りに90度回転させた状態の二次元画像である基準右面図を用い、右目の瞳孔の中心を含むXY平面から右耳の上側の付け根までのZ軸方向の距離、をそれぞれ計測する第2計測ステップ、前記基準正面図を用い、前記中央の線を含むYZ平面から左耳の上側の付け根までのX軸方向の距離、及び、前記中央の線を含むYZ平面から右耳の上側の付け根までのX軸方向の距離、をそれぞれ計測する第3計測ステップ、前記基準左面図を用い、左目の瞳孔の中心を含むXZ平面から左耳の上側の付け根までのY軸方向の距離、及び、前記基準右面図を用い、右目の瞳孔の中心を含むXZ平面から右耳の上側の付け根までのY軸方向の距離、をそれぞれ計測する第4計測ステップ、並びに、前記基準正面図を用い、左目の瞳孔の中心と右目の瞳孔の中心とのY軸方向の距離を計測する第5計測ステップ、からなる計測ステップと、
    前記計測ステップで得られる計測値に基づいて、眼鏡の眼鏡画像が多数含まれるライブラリから、前記使用者に好適な眼鏡の眼鏡画像を選択する第4ステップと、
    を有し、
    前記計測ステップ及び前記第4ステップが前記コンピュータにより実行され、
    前記好適な眼鏡の眼鏡画像を、前記コンピュータの表示部に表示する眼鏡の選定方法。
  2. 前記計測ステップが、前記第1計測ステップ、前記第2計測ステップ、前記第3計測ステップ、前記第4計測ステップ、前記第5計測ステップ、及び、前記基準正面図を用い、左耳の上側の付け根を含むXZ平面と、右耳の上側の付け根を含むXZ平面とのY軸方向の距離を計測する第6計測ステップ、からなる請求項記載の眼鏡の選定方法。
  3. 前記計測ステップで得られる計測値に基づいて、カルテを作成するカルテ作成ステップを更に有する請求項1又は2に記載の眼鏡の選定方法。
  4. 前記眼鏡画像が三次元の三次元眼鏡画像であり、
    前記三次元顔画像と、前記好適な眼鏡の三次元眼鏡画像とを合成して三次元眼鏡装着顔画像とする第5ステップを更に有し、
    前記第5ステップが前記コンピュータにより実行され、
    前記表示部に表示される前記三次元眼鏡装着顔画像が、前記コンピュータの操作部による操作により、該表示部上で回転可能となっている請求項1〜3のいずれか1項に記載の眼鏡の選定方法。
  5. 前記好適な眼鏡の三次元眼鏡画像として、形状又は色彩が異なる別の三次元眼鏡画像がある場合、前記操作部による操作に基づいて、前記三次元眼鏡装着顔画像で前記顔部に装着された三次元眼鏡画像が前記別の三次元眼鏡画像に置き換えられる請求項記載の眼鏡の選定方法。
  6. 使用者の顔部を該顔部の周囲からスキャンする第1ステップと、
    前記スキャンにより取得したスキャンデータに基づいて、前記顔部の三次元顔画像を作製する第2ステップと、
    上下方向をY軸、該Y軸に直交する左右方向をX軸、前記X軸及び前記Y軸に直交する前後方向をZ軸とした場合に、前記三次元顔画像の左右の瞳孔の中心の表面の前記Z軸方向の位置を揃え、且つ、該三次元顔画像における顔部表面の眉間点、鼻深点及び鼻下点から選ばれる少なくとも2つの点を含むように設定される中央の線を前記Y軸方向と一致するように修正した三次元顔画像の向きを基準正面として設定する第3ステップと、
    を有し、
    前記第2ステップ及び前記第3ステップがコンピュータにより実行される三次元顔画像の基準正面の設定方法を用いたカルテの作成方法であって、
    前記三次元顔画像の基準正面における二次元画像である基準正面図を用い、前記中央の線を含むYZ平面から左目の瞳孔の中心までのX軸方向の距離、及び、前記中央の線を含むYZ平面から右目の瞳孔の中心までのX軸方向の距離、をそれぞれ計測する第1計測ステップ、前記三次元顔画像を基準正面から前記Y軸を中心に右回りに90度回転させた状態の二次元画像である基準左面図を用い、左目の瞳孔の中心を含むXY平面から左耳の上側の付け根までのZ軸方向の距離、及び、前記三次元顔画像を基準正面から前記Y軸を中心に左回りに90度回転させた状態の二次元画像である基準右面図を用い、右目の瞳孔の中心を含むXY平面から右耳の上側の付け根までのZ軸方向の距離、をそれぞれ計測する第2計測ステップ、前記基準正面図を用い、前記中央の線を含むYZ平面から左耳の上側の付け根までのX軸方向の距離、及び、前記中央の線を含むYZ平面から右耳の上側の付け根までのX軸方向の距離、をそれぞれ計測する第3計測ステップ、前記基準左面図を用い、左目の瞳孔の中心を含むXZ平面から左耳の上側の付け根までのY軸方向の距離、及び、前記基準右面図を用い、右目の瞳孔の中心を含むXZ平面から右耳の上側の付け根までのY軸方向の距離、をそれぞれ計測する第4計測ステップ、前記基準正面図を用い、左目の瞳孔の中心と右目の瞳孔の中心とのY軸方向の距離を計測する第5計測ステップ、並びに、前記基準正面図を用い、左耳の上側の付け根を含むXZ平面と、右耳の上側の付け根を含むXZ平面とのY軸方向の距離を計測する第6計測ステップ、からなる計測ステップと、
    前記計測ステップで得られる計測値に基づいて、カルテを作成するカルテ作成ステップと、
    を有し、
    前記計測ステップが前記コンピュータにより実行され、
    前記カルテを前記コンピュータの表示部に表示するカルテの作成方法。
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