JP2003240994A - 光導波路部品の製造方法及び光導波路部品 - Google Patents
光導波路部品の製造方法及び光導波路部品Info
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Abstract
ことが可能な光導波路部品の製造方法を提供する。 【解決手段】 石英ガラス等からなる基板5にレーザ光
2を集光照射して作製した光導波路部品に対して、600
℃から1000℃の範囲で2時間以上熱処理を行うことによ
って、光導波路の伝搬損失及び伝搬損失の偏波依存性を
低減する。
Description
て用いられる光導波路部品の製造方法に関し、特に、損
失を低減し、損失の偏波依存性を抑制した光導波路部品
の製造方法に関する。
ムト秒パルスレーザ光をレンズによって、ガラス等の透
明材料内部に集光照射することにより屈折率の高い領域
を誘起し、これを精密ステージを用いて走査して透明材
料内部に直接3次元形状の光導波路を形成する方法が提
案されており、この技術が特開平9−311237号公
報において開示されている。
作製した光導波路は伝搬損失が大きく、光導波路部品と
して光通信システムで用いる場合には信号光の劣化など
の問題を引き起こす。また、損失の偏波依存性も大きく
信号光の偏光状態によって光導波路の特性が変化すると
いう問題点もあった。本発明は、このような事情を考慮
してなされたもので、損失を低減し、損失の偏波依存性
を抑制することが可能な光導波路部品の製造方法を提供
することを目的とする。
めに、請求項1記載の発明は、レーザ光を透明材料から
なる基板に集光照射し、該基板またはレーザ光導入光学
系を走査し、該基板内部に高屈折率領域を連続的に誘起
して光導波路コアを形成した後、この光導波路コアが形
成された基板を一定時間加熱処理することを特徴とする
光導波路部品の製造方法である。これにより、伝搬損失
を低減し、伝搬損失の偏波依存性を抑制することが可能
な光導波路部品の製造方法を実現することができる。
導波路部品の製造方法において、前記加熱処理を600
℃から1000℃の温度範囲内で行うことを特徴とす
る。請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載の光導
波路部品の製造方法において、前記加熱処理を2時間以
上行うことを特徴とする。
3記載の光導波路部品の製造方法において、前記基板は
SiO2を主成分とするガラス材料からなることを特徴
とする。請求項5記載の発明は、請求項4記載の光導波
路部品の製造方法において、前記ガラス材料は石英ガラ
スであることを特徴とする。請求項6記載の発明は、請
求項1、2、3、4又は5記載の光導波路部品の製造方
法において、前記レーザ光は近赤外波長域のフェムト秒
レーザ光であることを特徴とする。請求項7記載の発明
は、請求項1から請求項6までのいずれかに記載の光導
波路部品の製造方法によって製造されたことを特徴とす
る光導波路部品である。
図1に、本発明の光導波路部品の製造方法において用い
られる装置の一例を示す。図1中、符号1は光源であ
り、符号2は光源1から送られたレーザ光である。レー
ザ光2は、ハーフミラー3で反射され、対物レンズ4で
集光される。対物レンズ4によって集光されたレーザ光
2は、導波路が形成される基板5に集光照射される。こ
の基板5として、例えば光学研磨されたガラスが用いら
れるが、これに限定されるものではなく、使用波長帯域
において透明であり、レーザ光の集光照射によって屈折
率上昇領域を誘起することができるものであれば、石英
ガラス、石英を主成分とした石英系ガラス等に限定され
ず、高分子樹脂等、他の材料を用いてもよい。符号6は
精密ステージであり、この精密ステージ6は、CCDカ
メラ7によって基板5の位置がモニタされ、この結果に
基づいて位置が調整される。この精密ステージ6をX軸
方向、Y軸方向またはZ軸方向に走査することにより、
レーザ光2の集光点を基板5内部で相対移動させ、光導
波路として機能する連続した高屈折率領域を基板5内部
に形成することによって、光導波路部品が製造される。
は、上述した方法により、石英ガラス等からなる基板5
にフェムト秒レーザを集光照射して作製した光導波路部
品に対して熱処理を行うことによって、光導波路の伝搬
損失及び伝搬損失の偏波依存性を低減している。なお、
伝搬損失の偏波依存性とは、あらゆる偏波を伝搬させた
ときの伝搬損失の最大値と最小値の差として定義される
ものである。加熱処理の温度範囲は、後述するように、
600℃から1000℃の温度範囲内とすることが好ま
しく、加熱処理時間は2時間以上とすることが好まし
い。
s、繰り返し周波数200kHzのフェムト秒レーザをN.A.0.5
の対物レンズ4で集光して基板5に照射し、この基板5
を30μm/sで走査することによって、長さ20mmの直線
導波路を形成した。この条件を固定し、以下に示す条件
で光導波路を作製し熱処理を行った。以下に、その具体
例を示す。
秒レーザを、対物レンズ4を用いて基板5に集光照射し
て光導波路を形成した。基板5内部に照射されるレーザ
光の強度は85mWである。作製した光導波路の伝搬損失と
伝搬損失の偏波依存性を評価し、600℃で2時間熱処理を
行った後、再度光導波路の伝搬損失と伝搬損失の偏波依
存性を評価した。図2と図3に、熱処理前と熱処理後で
の伝搬損失と、伝搬損失の偏波依存性を示す。 熱処理
前での伝搬損失は6〜9dB、熱処理前での伝搬損失の偏波
依存性は0.3dBであるのに対し、600℃で2時間の熱処理
後には伝搬損失は4〜5dB、伝搬損失の偏波依存性は0.1d
Bとなり、熱処理の効果が確認された。
秒レーザを、対物レンズ4を用いて基板5に集光照射し
て光導波路を形成した。基板5内部に照射されるレーザ
光の強度は80mWである。作製した光導波路の伝搬損失
と伝搬損失の偏波依存性を評価し、850℃で2時間熱処理
を行った後、再度光導波路の伝搬損失と伝搬損失の偏波
依存性を評価した。図4と図5に、熱処理前と熱処理後
での伝搬損失と、伝搬損失の偏波依存性を示す。熱処理
前での伝搬損失は5〜7dB、熱処理前での伝搬損失の偏波
依存性は0.1〜0.2dBであるのに対して、850℃で2時間の
熱処理後には伝搬損失は4〜5dB、伝搬損失の偏波依存性
は0.1dBとなり、熱処理の効果が確認された。
秒レーザを、対物レンズ4を用いて基板5に集光照射し
て光導波路を形成した。基板5表面に照射されるレーザ
光の強度は85mWである。作製した光導波路の伝搬損失と
伝搬損失の偏波依存性を評価し、1000℃で2時間熱処理
を行った後、再度光導波路の伝搬損失と伝搬損失の偏波
依存性を評価した。図6と図7に、熱処理前と熱処理後
での伝搬損失と、伝搬損失の偏波依存性を示す。熱処理
前では伝搬損失は8〜10dB、伝搬損失の偏波依存性は0.1
dBであるのに対して、1000℃で2時間の熱処理後には伝
搬損失は5〜6dB、伝搬損失の偏波依存性は0.05dBとな
り、熱処理の効果が確認された。
と、レーザ光2を透明材料からなる基板5に集光照射
し、基板5またはレーザ光導入光学系を走査し、基板5
内部に高屈折率領域を連続的に誘起して光導波路コアを
形成した後、この光導波路コアが形成された基板5を一
定時間加熱処理することにより、伝搬損失を低減し、伝
搬損失の偏波依存性を抑制することが可能な光導波路部
品の製造方法を実現することができる。この効果は、好
ましくは加熱処理の温度範囲を600℃から1000℃
の温度範囲内とし、加熱処理時間を2時間以上とするこ
とによって得ることができる。
レーザ光を透明材料からなる基板に集光照射し、基板ま
たはレーザ光導入光学系を走査し、基板内部に高屈折率
領域を連続的に誘起して光導波路コアを形成した後、こ
の光導波路コアが形成された基板を一定時間加熱処理す
ることにより、伝搬損失を低減し、伝搬損失の偏波依存
性を抑制することが可能な光導波路部品の製造方法を実
現することができる。この効果は、好ましくは加熱処理
の温度範囲を600℃から1000℃の温度範囲内と
し、加熱処理時間を2時間以上とすることによって得る
ことができる。
られる装置の一例を示す図である。
00℃で2時間加熱したときの伝搬損失を、熱処理前の
伝搬損失と比較して示した図である。
00℃で2時間加熱したときの伝搬損失の偏波依存性
を、熱処理前の伝搬損失の偏波依存性と比較して示した
図である。
50℃で2時間加熱したときの伝搬損失を、熱処理前の
伝搬損失と比較して示した図である。
50℃で2時間加熱したときの伝搬損失の偏波依存性
を、熱処理前の伝搬損失の偏波依存性と比較して示した
図である。
000℃で2時間加熱したときの伝搬損失を、熱処理前
の伝搬損失と比較して示した図である。
000℃で2時間加熱したときの伝搬損失の偏波依存性
を、熱処理前の伝搬損失の偏波依存性と比較して示した
図である。
レンズ、5…基板、6…精密ステージ、7…CCDカメ
ラ。
Claims (7)
- 【請求項1】 レーザ光を透明材料からなる基板に集光
照射し、該基板またはレーザ光導入光学系を走査し、該
基板内部に高屈折率領域を連続的に誘起して光導波路コ
アを形成した後、この光導波路コアが形成された基板を
一定時間加熱処理することを特徴とする光導波路部品の
製造方法。 - 【請求項2】 前記加熱処理を600℃から1000℃
の温度範囲内で行うことを特徴とする請求項1記載の光
導波路部品の製造方法。 - 【請求項3】 前記加熱処理を2時間以上行うことを特
徴とする請求項1又は2記載の光導波路部品の製造方
法。 - 【請求項4】 前記基板はSiO2を主成分とするガラ
ス材料からなることを特徴とする請求項1、2又は3記
載の光導波路部品の製造方法。 - 【請求項5】 前記ガラス材料は石英ガラスであること
を特徴とする請求項4記載の光導波路部品の製造方法。 - 【請求項6】 前記レーザ光は近赤外波長域のフェムト
秒レーザ光であることを特徴とする請求項1、2、3、
4又は5記載の光導波路部品の製造方法。 - 【請求項7】 請求項1から請求項6までのいずれかに
記載の光導波路部品の製造方法によって製造されたこと
を特徴とする光導波路部品。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002037108A JP3768450B2 (ja) | 2002-02-14 | 2002-02-14 | 光導波路部品の製造方法 |
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JP2002037108A JP3768450B2 (ja) | 2002-02-14 | 2002-02-14 | 光導波路部品の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003240994A true JP2003240994A (ja) | 2003-08-27 |
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JP (1) | JP3768450B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007517248A (ja) * | 2003-12-29 | 2007-06-28 | アーテー・ウント・エス・オーストリア・テヒノロギー・ウント・ジュステームテッヒニク・アクチェンゲゼルシャフト | 少なくとも一つの光導波路を含むプリント回路基板エレメント、およびそのようなプリント回路基板エレメントの製造方法 |
-
2002
- 2002-02-14 JP JP2002037108A patent/JP3768450B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2007517248A (ja) * | 2003-12-29 | 2007-06-28 | アーテー・ウント・エス・オーストリア・テヒノロギー・ウント・ジュステームテッヒニク・アクチェンゲゼルシャフト | 少なくとも一つの光導波路を含むプリント回路基板エレメント、およびそのようなプリント回路基板エレメントの製造方法 |
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