JP2003240168A - 吸音断熱ホース及びこれを使用した空調システム - Google Patents
吸音断熱ホース及びこれを使用した空調システムInfo
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- JP2003240168A JP2003240168A JP2002043109A JP2002043109A JP2003240168A JP 2003240168 A JP2003240168 A JP 2003240168A JP 2002043109 A JP2002043109 A JP 2002043109A JP 2002043109 A JP2002043109 A JP 2002043109A JP 2003240168 A JP2003240168 A JP 2003240168A
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Abstract
でき、吸音性能及び断熱性能にも優れた吸音断熱ホース
を提供する。 【解決手段】 吸音層(12)の外側に断熱層(13)を積層し
た吸音断熱ホースであって、断熱層(13)は、軟質の断熱
性樹脂テープ(26)をその隣接する端縁部同士を突き合わ
せた状態で螺旋状に巻回するとともに、その内外周にお
いて、断熱性樹脂テープ(26)の隣接する端縁部間に跨る
ようにして、断熱性樹脂テープ(26)よりも細幅の接合用
テープ(27)(28)を螺旋状に巻回し、それら内外の接合用
テープ(27)(28)を断熱性樹脂テープ(26)の内外周面にそ
れぞれ熱融着若しくは接着してなる。
Description
ル等における空調設備用のダクトホースとして用いられ
る吸音断熱ホース及びこれを使用した空調システムに関
する。
用の吸音断熱ホースとして、図3に示す構造のものが知
られている。この種の吸音断熱ホースは、外周に補強材
(1)を設けた通気性を有する補強層(2)、吸音層(3)、
断熱層(4)を内側から順に積層した構造となっている。
そして、断熱層(4)は、断熱性発泡樹脂テープ(6)をそ
の隣接する端縁部同士を突き合わせた状態で螺旋状に巻
回することによって形成されている。このため、断熱層
(4)における断熱性発泡樹脂テープ(6)の端縁部間に生
じる隙間を塞いで断熱性能の低下を防ぐとともに、併せ
て断熱層(4)の変形や損傷等を防止するために、吸音層
(3)と断熱層(4)との間に樹脂テープを螺旋状に巻回し
てなる中間層(8)を、断熱層(4)の外側に同じく樹脂テ
ープを螺旋状に巻回してなる外層(9)を夫々設けるよう
にしている。
た従来の吸音断熱ホースの場合、中間層(8)及び外層
(9)が、断熱層(4)の内外周面のほぼ全面を覆うように
して隙間なく設けられているので、樹脂テープの使用量
が多くなって、軽量化の妨げになるとともに、製造コス
トが高騰し、生産性も悪かった。
押し出し成形した樹脂テープを巻回して形成されるが、
樹脂テープが比較的厚肉であり、しかも上記のようにホ
ースの軸方向に沿って隙間なく設けられていて、成形時
に生じる熱が逃げ難くなっているので、この成形時の熱
によって、吸音層(3)や断熱層(4)における気泡構造が
広範囲に亘って壊れてしまい、吸音性能及び断熱性能の
低下を招いていた。
る樹脂テープとしては、ホースの可撓性を損なわないよ
うに、一般的に軟質の塩化ビニール樹脂製のものが使用
されていることが多く、このため近年の脱塩ビの風潮に
も反していた。
して、軽量化及び製造コストの低減を図ることができ、
生産性も良好で、また脱塩ビ対策にも貢献し、吸音性能
及び断熱性能にも優れた吸音断熱ホース及びこれを使用
した空調システムの提供を目的とする。
め、この発明の吸音断熱ホースは、吸音層の外側に断熱
層が積層されており、前記断熱層は、軟質の断熱性樹脂
テープをその隣接する端縁部同士を突き合わせた状態で
螺旋状に巻回するとともに、その内外周において、断熱
性樹脂テープの隣接する端縁部間に跨るようにして、断
熱性樹脂テープよりも細幅の接合用テープを螺旋状に巻
回し、それら内外の接合用テープを断熱性樹脂テープの
内外周面にそれぞれ熱融着若しくは接着してなることを
特徴とする。
m〜1mmの薄層状に形成してあり、断熱性樹脂テープ
の外周面には、薄膜状の外皮をラミネートしてある。ま
た、吸音層は、軟質の吸音性樹脂テープをその隣接する
端縁部同士を突き合わせた状態で螺旋状に巻回してな
る。
外周に硬質の樹脂補強材を設けた補強層を、吸音層の内
側に積層している。さらにまた、断熱層の外周面及び補
強層の内周面を、ほぼ平滑に形成してある。
続される送排気用のダクトホースとして、上記の吸音断
熱ホースを用いたことを特徴とする。
に基づいて詳細に説明する。図1は、この発明の一実施
形態に係る吸音断熱ホースの一部破断側面図、図2は、
同じくその要部拡大図である。
等の空調システムにおけるダクトホースとして用いられ
るものであり、冷暖房装置の給排気口に接続されたり、
或いは換気装置の給排気口に接続されて、これら空調設
備に対する送排気用として利用される。
保形のための補強層(11)、吸音層(12)及び断熱層(13)を
内側から順に積層した構造となっている。
気性テープ(14)を螺旋状に巻回するとともに、その外周
に硬質の樹脂補強材(15)を設けてなる。樹脂補強材(15)
は、例えばポリプロピレン製の押し出し成形品からな
り、通気性テープ(14)の隣接する端縁部間に跨るように
して螺旋状に巻回され、それら端縁部の外周面に跨って
熱融着された断面略凸形の主補強体(20)と、通気性テー
プ(14)の中央部に沿って螺旋状に巻回され、その中央部
の外周面に熱融着された断面略凸形の中央補強体(21)
と、これら主補強体(20)と中央補強体(21)の間において
螺旋状に巻回され、通気性テープ(14)の外周面に熱融着
された断面略円形の補助補強体(22)(22)とを備えてい
る。
とで、例えば金属製やガラス製のものを使用するときと
比べて、軽量化を図ることができるとともに、熱融着等
によって通気性テープ(14)に取り付けることができるの
で、生産性も良好である。また、螺旋状に巻回した通気
性テープ(14)の外側に樹脂補強材(15)を設けて、補強層
(11)の内周面をほぼ平滑に形成していることから、風損
等の少ないダクトホースとなっている。特に、補助補強
体(22)(22)を、主補強体(20)と中央補強体(21)との間に
設けているので、補強層(11)の内周面が波打つのを防止
することができ、補強層(11)の内周面を平滑に保ち易く
なっている。
なる連続気泡構造の軟質の吸音性樹脂テープ(25)を、そ
の隣接する端縁部同士を突き合わせた状態で螺旋状に巻
回してなる。そして、吸音性樹脂テープ(25)の端縁部間
には、その内周側において樹脂補強材(15)の主補強体(2
0)の先端部が入り込んだ状態となっていて、吸音性樹脂
テープ(25)の位置ずれや捻れ等を防止している。
からなる独立気泡構造の軟質の断熱性樹脂テープ(26)
を、その隣接する端縁部同士を突き合わせた状態で螺旋
状に巻回するとともに、その内外周において、断熱性樹
脂テープ(26)の隣接する端縁部同士を接合用テープ(27)
(28)で繋いでなる。
性の高い薄膜状の外皮(30)がほぼ全面にラミネートされ
ており、これによって断熱層(13)の劣化や損傷等を抑え
るとともに、断熱性能を高めている。また、ホースの手
触りも良くなり、ホースの意匠性も向上する。
レン製やポリプロピレン製の薄層状の樹脂テープからな
り、例えば押し出し成形によって断熱性樹脂テープ(26)
よりも細幅に形成されている。
は、断熱性樹脂テープ(26)の幅の半分より狭く、より具
体的には、断熱性樹脂テープ(26)の幅の4分の1程度と
されている。また、接合用テープ(27)(28)の厚みは、ホ
ースが曲がったときにでも断熱性樹脂テープ(26)の端縁
同士をしっかりと繋ぎ止めることができ、かつ、ホース
外周に大きな凹凸を生じさせることがなく、軽量化にも
十分に貢献できる範囲である0.05mm〜1mmに設
定されており、好ましくは0.2mm程度とされてい
る。
ープ(26)の端縁部間に跨るようにして螺旋状に巻回さ
れ、それら端縁部の内周面に熱融着されている。また、
外側の接合用テープ(28)は、断熱性樹脂テープ(26)の端
縁部間に跨るようにして螺旋状に巻回され、それら端縁
部の外周面に熱融着されている。
融着だけに限らず、例えば端縁部の内外周面に夫々接着
しても良い。また、図において、接合用テープ(27)(28)
については厚みを持たせて記載しているが、実際には断
熱層(13)の内外周面に対してほぼ面一になっており、断
熱層(13)の内外周面は、ほぼ平滑に形成されている。
て、断熱性樹脂テープ(26)の端縁部同士を連結すること
で、例えばホースを曲げたときにでも、断熱性樹脂テー
プ(26)の端縁部間の突き合わせ部分が開いて、その端縁
部間に隙間が生じるといったことがなく、断熱層(13)に
おいて良好な断熱性能を維持することができる。
の突き合わせ部分にのみ細幅で薄い接合用テープ(27)(2
8)を設けて、接合用テープ(27)(28)の使用量を断熱性能
を確保する上での必要最小限に抑えていることから、従
来のように断熱層の内外周面のほぼ全面を覆うようにし
て中間層及び外層を設けるときと比べて、軽量化を実現
するとともに、材料費を抑えて製造コストの削減を可能
にし、生産性の向上を図ることができる。
るため、接合用テープ(27)(28)として例えば軟質の塩化
ビニール製の樹脂テープを用いなくても、ホースの可撓
性にさほど影響を与えることがなく、また仮に接合用テ
ープ(27)(28)として軟質の塩化ビニール製の樹脂テープ
を使用したとしても、その使用量を格段に減らしている
ので、脱塩ビ対策にも貢献することができる。
幅で薄く、しかもホース長手方向に隙間をあけて部分的
に配置された状態にあることから、押し出し成形品であ
る接合用テープ(27)(28)を、その成形時の熱によって断
熱層(13)の内外周面に熱融着するときに、その熱が接合
用テープ(27)(28)から逃げ易くなっている。このため、
吸音層(12)や断熱層(13)において、熱融着に伴う気泡構
造の破壊範囲が狭くなるだけでなく、その破壊の度合い
も低く抑えることができ、これによって吸音性能及び断
熱性能を向上することができる。
は、吸音層の内周側において、その樹脂テープの隣接す
る端縁部間に跨るようにして補強帯を螺旋状に巻回し、
また断熱層の外周側において、その樹脂テープの隣接す
る端縁部間に跨るようにして補強帯を螺旋状に巻回する
ことによって、軽量化を可能にしたダクトホースが開示
されているが、このような構造の場合、補強帯として細
幅で薄いものを使用すると、ホースの保形性を良好に維
持することが困難となるため、厚くて硬質の補強帯を使
用せざるを得ない。このため、吸音層の内周面すなわち
ホース内周面、及び断熱層の外周面すなわちホース外周
面において、補強帯による凹凸が生じてしまい、風損が
増加したり、ホース敷設の際等において外周面から張り
出した補強帯が物に衝突して剥がれ落ちる等の不具合が
生じ易い。
では、断熱層(13)の内外周面において、断熱性樹脂テー
プ(26)の隣接する端縁部間を接合用テープ(27)(28)によ
って接合して、ホースの保形については補強層(11)を設
けることで対処しているので、接合用テープ(27)(28)を
細幅で薄くしても、ホースの保形性については何ら影響
を与えることがく、このためホースの内外周面を凹凸の
ほとんどない平滑な状態にすることができ、上記公報に
記載のダクトホースような不具合を防止することができ
る。
れるものではなく、この発明の範囲内で上記実施形態に
多くの修正及び変更を加え得ることは勿論である。
明の吸音断熱ホースでは、断熱層における断熱性樹脂テ
ープの端縁部同士を、細幅で薄い接合用テープによって
連結することで、断熱層において良好な断熱性能を維持
しながら、接合用テープの使用量を必要最小限に抑え
て、軽量化を実現するとともに、材料費を抑えて製造コ
ストの削減を可能にし、生産性の向上を図ることができ
る。
化ビニール製の樹脂テープを使用したとしても、その使
用量を格段に減らすことができるので、脱塩ビ対策にも
貢献することができる。
使用した場合でも、その成形時の熱によって破壊される
吸音層や断熱層の気泡構造の範囲が狭くなり、しかもそ
の熱が接合用テープから逃げ易いので、気泡構造の破壊
の度合いを低く抑えることができ、吸音性能及び断熱性
能の向上を図ることができる。
ープの外周面に、薄膜状の外皮をラミネートしてあるの
で、これによって断熱層の劣化や損傷等を抑えるととも
に、断熱性能をさらに高めることができる。しかも、ホ
ースの手触りや見栄えも向上することができる。
面を、ほぼ平滑に形成してあるので、風損等が少なく、
またホース外周側において接合用テープが剥がれ落ちる
といった不具合も防止することができる。
断熱ホースをダクトホースとして用いているので、軽量
化に伴う配管作業性の向上や、吸音断熱性の向上を図る
ことができる。
一部破断側面図である。
る。
Claims (7)
- 【請求項1】 吸音層の外側に断熱層を積層した吸音断
熱ホースであって、前記断熱層は、軟質の断熱性樹脂テ
ープをその隣接する端縁部同士を突き合わせた状態で螺
旋状に巻回するとともに、その内外周において、断熱性
樹脂テープの隣接する端縁部間に跨るようにして、断熱
性樹脂テープよりも細幅の接合用テープを螺旋状に巻回
し、それら内外の接合用テープを断熱性樹脂テープの内
外周面にそれぞれ熱融着若しくは接着してなることを特
徴とする吸音断熱ホース。 - 【請求項2】 接合用テープを、厚さ0.05mm〜1
mmの薄層状に形成した請求項1記載の吸音断熱ホー
ス。 - 【請求項3】 断熱性樹脂テープの外周面に、薄膜状の
外皮をラミネートしてある請求項1又は2記載の吸音断
熱ホース。 - 【請求項4】 吸音層は、軟質の吸音性樹脂テープをそ
の隣接する端縁部同士を突き合わせた状態で螺旋状に巻
回してなる請求項1乃至3のいずれかに記載の吸音断熱
ホース。 - 【請求項5】 螺旋状に巻回した通気性テープの外周に
硬質の樹脂補強材を設けた補強層を、吸音層の内側に積
層した請求項1乃至4のいずれかに記載の吸音断熱ホー
ス。 - 【請求項6】 断熱層の外周面及び補強層の内周面を、
ほぼ平滑に形成してある請求項5記載の吸音断熱ホー
ス。 - 【請求項7】 空調設備に接続される送排気用のダクト
ホースとして、請求項1乃至6のいずれかに記載の吸音
断熱ホースを用いたことを特徴とする空調システム。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002043109A JP2003240168A (ja) | 2002-02-20 | 2002-02-20 | 吸音断熱ホース及びこれを使用した空調システム |
CN 03103709 CN1439834A (zh) | 2002-02-20 | 2003-02-17 | 吸音绝热软管及使用它的空调系统 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002043109A JP2003240168A (ja) | 2002-02-20 | 2002-02-20 | 吸音断熱ホース及びこれを使用した空調システム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003240168A true JP2003240168A (ja) | 2003-08-27 |
Family
ID=27783005
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002043109A Pending JP2003240168A (ja) | 2002-02-20 | 2002-02-20 | 吸音断熱ホース及びこれを使用した空調システム |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003240168A (ja) |
CN (1) | CN1439834A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007078323A (ja) * | 2005-09-16 | 2007-03-29 | Totaku Industries Inc | ダクトホース |
JP2008096073A (ja) * | 2006-10-16 | 2008-04-24 | Totaku Industries Inc | ダクトホース |
JP2011141100A (ja) * | 2010-01-08 | 2011-07-21 | Totaku Industries Inc | ダクトホース |
-
2002
- 2002-02-20 JP JP2002043109A patent/JP2003240168A/ja active Pending
-
2003
- 2003-02-17 CN CN 03103709 patent/CN1439834A/zh active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007078323A (ja) * | 2005-09-16 | 2007-03-29 | Totaku Industries Inc | ダクトホース |
JP2008096073A (ja) * | 2006-10-16 | 2008-04-24 | Totaku Industries Inc | ダクトホース |
JP2011141100A (ja) * | 2010-01-08 | 2011-07-21 | Totaku Industries Inc | ダクトホース |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
CN1439834A (zh) | 2003-09-03 |
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