JP2003239798A - Ecu検査装置 - Google Patents

Ecu検査装置

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ECUに含まれるアナログ回路の導通・非導
通だけでなく、アナログ回路のリアクタンス成分や抵抗
成分の正常・異常まで検査できるECU検査装置を実現
すること。 【解決手段】 ECU検査装置2は、CPU6と、出力
ポート14と、CPU6の出力端子15と出力ポート1
4を接続するコンデンサC1を有するアナログ回路10
を備えたECU4を検査する。ECU検査装置2のCP
U22は、ECU4のCPU6の出力端子15の電圧を
反転させる指令信号をCPU6に出力する。その指令信
号によってCPU6の出力端子15電圧が反転したのに
起因してECU4の出力ポート14の電圧が過渡的に変
化する時間内の所定タイミングにおけるECU4の出力
ポート14の電圧を検出する。検出されたECU4の出
力ポート14の電圧が所定の電圧幅内にない場合に異常
と判別する。所定の電圧幅は正常ECU4にあり得る最
小電圧と最大電圧の間に設定されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】 本発明は、CPU(Centra
l Processing Unit:中央演算処理装置)を利用して出
力ポートから信号を出力するECU(ElectronicContro
l Unit:電子制御装置)を検査する装置に関する。特
に、CPUの出力端子とECUの出力ポートの間にアナ
ログ回路を有するECUを検査する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】 CPUの出力端子とECUの出力ポー
トの間にアナログ回路を有するECUが普及している。
このECUは、出荷の段階で、あるいは使用中に正常・
異常が判別されるようになっている。図6に従来のEC
U検査装置52の一例を示す。ECU検査装置52はマ
イクロコンピュータ66を備えている。ECU検査装置
52は検査対象であるECU54の入力ポート64と出
力ポート68にケーブル62によって接続されている。
一方、ECU54は、CPU56、ROM58、アナロ
グ回路60(図6では、ノイズ除去用のCRローパスフ
ィルタ回路が例示されている)、入力ポート64、出力
ポート68等を備えている。CPU56の入力端子57
はECU54の入力ポート64に電気的に接続されてい
る。CPU56の出力端子59はアナログ回路60を介
してECU54の出力ポート68に電気的に接続されて
いる。アナログ回路60は抵抗成分とリアクタンス成分
を有する。CPU56の出力端子59の電圧は、高電圧
(ハイ)と低電圧(ロー)の間で反転し、それによって
ECU54の出力ポート68の電圧が変化する。ECU
54の出力ポート68の電圧が図示しない電気機器に入
力され、その電気機器は出力ポート68の電圧によって
制御される。出力ポート68の電圧は制御信号として機
能する。
【0003】検査開始時にECU検査装置52のマイク
ロコンピュータ66は、CPU56の出力端子59の電
圧を高電圧に反転させる指令信号をCPU56の入力端
子57に出力する。指令信号が入力されたCPU56
は、ROM58内に予め格納されているECU検査プロ
グラムを呼出して実行する。ECU検査プログラムに
は、指令信号を入力したときにCPU56の出力端子5
9の電圧を高電圧に反転させる処理手順が記憶されてい
る。CPU56の出力端子59の電圧が高電圧に反転す
ると、ECU54の出力ポート68の電圧も高電圧に反
転するはずである。
【0004】マイクロコンピュータ66では、ECU5
4の出力ポート68の電圧が高電圧に反転した後のある
タイミングで出力ポート68の電圧を検出し、検出した
電圧を基準電圧と比較する。検出した電圧が基準電圧よ
りも低ければ、アナログ回路60に断線等の異常がある
ことがわかる。マイクロコンピュータ66は、CPU5
6の出力端子59の電圧を高電圧に反転させる指令信号
をCPU59に出力する。ECU54の出力ポート68
の電圧が安定した後にECU54の出力ポート68の電
圧を入力する。入力された出力ポート68の電圧が基準
電圧以下である場合はECU54が異常であると判別す
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】 しかしながら、図6
に示す従来のECU検査装置52では、アナログ回路6
0の導通・非導通の検査しかできない。このため、アナ
ログ回路60が異常でも、例えば、抵抗成分が異常に大
きかったり小さかったりしても、あるいは、リアクタン
ス成分が異常に大きかったり小さかったりしても、断線
していない限りは正常と誤判断してしまう。このため、
ECUに内蔵されているアナログ回路の導通・非導通だ
けでなく、そのアナログ回路の抵抗成分やリアクタンス
成分の正常・異常まで検査できる検査装置が必要とされ
ていた。
【0006】本発明は、ECUに含まれるアナログ回路
の導通・非導通だけでなく、アナログ回路のリアクタン
ス成分や抵抗成分の正常・異常まで検査できるECU検
査装置を実現することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段及び作用と効果】 本出願
の1つの発明に係るECU検査装置は、ECUに含まれ
るアナログ回路の導通・非導通だけでなく、アナログ回
路のリアクタンス成分の正常・異常まで検査できる装置
である。このECU検査装置は、CPUと、出力ポート
と、前記CPUの出力端子と前記出力ポートを接続する
リアクタンス成分を有するアナログ回路を備えたECU
を検査する装置である。このECU検査装置は、指令信
号出力手段と、検出手段と、異常判別手段を備えてい
る。指令信号出力手段は、CPUの出力端子電圧を反転
させる指令信号をCPUに出力する。検出手段は、指令
信号出力手段から出力された指令信号によってCPUの
出力端子電圧が反転したのに起因してECUの出力ポー
ト電圧が過渡的に変化する時間内において、ECUの出
力ポート電圧の変化速度を検出する。異常判別手段は、
検出手段で検出された変化速度が所定の変化速度幅内に
ない場合に異常と判別する。前記所定変化速度幅は正常
ECUにあり得る最小変化速度と最大変化速度の間に設
定されている(請求項1)。ここで、ECUのCPUに
出力する指令信号は、CPUの出力端子電圧を高電圧か
ら低電圧に反転させるものであってもよいし、低電圧か
ら高電圧に反転させるものであってもよい。
【0008】請求項1のECU検査装置では、まず指令
信号出力手段によって、CPUの出力端子電圧を高電圧
から低電圧に反転させるか、あるいは低電圧から高電圧
に反転させる。すると、そのCPUの出力端子にアナロ
グ回路を介して接続されたECUの出力ポート電圧に
は、いわゆる過渡現象が生じる。アナログ回路がリアク
タンス成分を有するからである。即ち、ECUの出力ポ
ート電圧はCPUの出力端子電圧の反転に遅れて変化す
る。検出手段では、指令信号出力手段から出力された指
令信号によってCPUの出力端子電圧が反転したのに起
因してECUの出力ポート電圧が過渡的に変化する時間
内において、ECUの出力ポート電圧の変化速度を検出
する。
【0009】ECUの出力ポート電圧が過渡的に変化す
る時間内においては、ECUの出力ポート電圧の変化速
度はアナログ回路の時定数の大きさ、即ちリアクタンス
成分の大きさが密接に影響する。時定数が正常時よりも
大き過ぎれば、ECUの出力ポート電圧の変化速度は正
常時の変化速度より遅くなる。即ち、ECUの出力ポー
ト電圧の波形は正常時の波形よりも緩やかになる。時定
数が正常時よりも小さ過ぎれば、ECUの出力ポート電
圧の変化速度は正常時の変化速度より早くなる。即ち、
ECUの出力ポート電圧の波形は正常時の波形よりも急
峻になる。
【0010】異常判別手段では、検出手段で検出された
ECUの出力ポート電圧の変化速度が所定の変化速度幅
内にない場合に異常と判別する。その所定の変化速度幅
はECUのアナログ回路の時定数の大きさ、即ちリアク
タンス成分の大きさが正常範囲内であれば入るはずの最
小変化速度と最大変化速度の間に設定されている。この
ため、ECUの出力ポート電圧の変化速度がその所定の
変化速度幅内にない場合は、アナログ回路のリアクタン
ス成分が異常に大きいかあるいは小さいと推定できる。
【0011】請求項1のECU検査装置によると、アナ
ログ回路の導通・非導通の検査だけでなく、そのアナロ
グ回路のリアクタンス成分の大きさの異常まで検査でき
る。このため、異常と判断すべき場合を見逃すことを防
止できる。
【0012】請求項2又は3のECU検査装置は、EC
Uの出力ポート電圧の変化速度を検出するための具体的
な態様を示すものである。請求項2のECU検査装置で
は、前記検出手段は、CPUの出力端子電圧が反転した
のに起因してECUの出力ポート電圧が過渡的に変化す
る時間内の所定タイミングにおけるECUの出力ポート
電圧を検出する。前記異常判別手段は、検出されたEC
Uの出力ポート電圧が所定の電圧幅内にない場合に異常
と判別する。前記所定電圧幅は正常ECUにあり得る最
小電圧と最大電圧の間に設定されている(請求項2)。
請求項3のECU検査装置では、前記検出手段は、CP
Uの出力端子電圧が反転するタイミングからECUの出
力ポート電圧が所定電圧に達するまでの経過時間を計時
する。前記異常判別手段は、計時された経過時間が所定
の時間幅内にない場合に異常と判別する。前記所定時間
幅は正常ECUにあり得る最短時間と最長時間の間に設
定されている(請求項3)。
【0013】請求項2のECU検出装置は、ECUの出
力ポート電圧が過渡的に変化する時間内の所定タイミン
グにおけるECUの出力ポート電圧を検出することで、
ECUの出力ポート電圧の変化速度を検出するものであ
る。請求項3の検出装置は、CPUの出力端子電圧が反
転するタイミングからECUの出力ポート電圧が所定電
圧に達するまでの経過時間を計時することで、ECUの
出力ポート電圧の変化速度を検出するものである。請求
項2又は3の態様によると、ECUの出力ポート電圧の
変化速度を比較的簡単に検出できる。
【0014】本出願の他の1つの発明に係るECU検査
装置は、ECUに含まれるアナログ回路の抵抗成分の正
常・異常まで検査できる装置である。このECU検査装
置は、CPUと、出力ポートと、前記CPUの出力端子
と前記出力ポートを接続する抵抗成分を有するアナログ
回路を備えたECUを検査する装置である。このECU
検査装置は、指令信号出力手段と、プルダウン回路と、
検出手段と、異常判別手段を備えている。指令信号出力
手段は、CPUの出力端子電圧を高電圧にする指令信号
をCPUに出力する。プルダウン回路は、ECUの出力
ポートを抵抗を介して接地する。検出手段は、指令信号
出力手段から出力された指令信号によってCPUの出力
端子電圧が高電圧となり、その後にECUの出力ポート
電圧が安定した後の出力ポート電圧を検出する。異常判
別手段は、検出手段で検出された出力ポート電圧が所定
の電圧幅内にない場合に異常と判別する。前記所定電圧
幅はアナログ回路の抵抗素子が正常時にあり得る最小電
圧と最大電圧の間に設定されている(請求項4)。CP
Uの出力端子電圧を高電圧にさせる指令信号は、低電圧
にある出力端子電圧を高電圧に反転させる信号だけでな
く、高電圧の出力端子電圧を高電圧に維持する信号であ
っても構わない。
【0015】請求項4のECU検査装置によると、検出
手段では、CPUの出力端子電圧が高電圧で、ECUの
出力ポートが抵抗を介して接地され、ECUの出力ポー
ト電圧が安定した後の安定状態でECUの出力ポートの
電圧が検出される。安定状態でのECUの出力ポート電
圧は、アナログ回路のリアクタンス成分が影響しない。
安定状態でのECUの出力ポート電圧は、CPUの出力
端子に現れている高電圧を、アナログ回路の抵抗とプル
ダウン回路の抵抗で分圧した電圧となる。異常判別手段
では、検出手段で検出されたECUの出力ポート電圧が
所定の電圧幅内にない場合に異常と判別する。その所定
の電圧幅はECUのアナログ回路の抵抗成分の大きさが
正常範囲内であれば入るはずの最小電圧と最大電圧の間
に設定されている。このため、ECUの出力ポート電圧
がその所定の電圧幅内にない場合は、アナログ回路の抵
抗成分が異常に大きいかあるいは小さいと推定できる。
【0016】請求項4のECU検査装置によると、アナ
ログ回路の導通・非導通の検査だけでなく、アナログ回
路の抵抗成分の大きさの異常まで検査できる。このため
に、異常と判断すべき場合を見逃すことを防止できる。
【0017】本出願のさらに他の1つの発明に係るEC
U検査装置は、ECUに含まれるアナログ回路の抵抗成
分とリアクタンス成分の正常・異常まで検査できるEC
U検査装置である。このECU検査装置は、CPUと、
出力ポートと、前記CPUの出力端子と前記出力ポート
を接続するリアクタンス成分と抵抗成分を有するアナロ
グ回路を備えたECUを検査する装置である。このEC
U検査装置は、指令信号出力手段と、プルダウン回路
と、第1及び第2検出手段と、第1及び第2異常判別手
段を備えている。指令信号出力手段は、CPUの出力端
子電圧を高電圧に反転させる指令信号をCPUに出力す
る。プルダウン回路は、ECUの出力ポートをスイッチ
と抵抗を介して接地する。第1検出手段は、指令信号出
力手段から出力された指令信号によってCPUの出力端
子電圧が高電圧に反転したのに起因してECUの出力ポ
ート電圧が過渡的に変化する時間内であり、前記スイッ
チがオフ状態である時のECUの出力ポート電圧の変化
速度を検出する。第1異常判別手段は、第1検出手段で
検出された出力ポート電圧の変化速度が所定の変化速度
幅内にない場合に異常と判別する。所定の変化速度幅は
正常ECUにあり得る最小変化速度と最大変化速度の間
に設定されている。第2検出手段は、指令信号出力手段
から出力された指令信号によってCPUの出力端子電圧
が高電圧に反転したのに起因してECUの出力ポート電
圧が過渡的に変化する時間以上であり、前記スイッチが
オン状態である時のECUの出力ポート電圧を検出す
る。第2異常判別手段は、第2検出手段で検出された出
力ポート電圧が所定の電圧幅内にない場合に異常と判別
する。所定の電圧幅はアナログ回路の抵抗素子が正常時
にあり得る最小電圧と最大電圧の間に設定されている
(請求項5)。
【0018】請求項5のECU検査装置によると、第1
検出手段で検出した出力ポート電圧の変化速度を利用し
て、第1異常判別手段でアナログ回路のリアクタンス成
分の大きさの異常を判別できる。第2検出手段で検出し
たECUの出力ポート電圧を利用して、第2異常判別手
段でアナログ回路の抵抗成分の大きさの異常を判別でき
る。両判別結果を組合せることで、過渡現象に影響する
リアクタンス成分の異常と過渡現象に影響しない抵抗成
分の異常が判別できる。
【0019】本出願のさらに他の1つの発明に係るEC
U検査装置は、ECUに含まれるアナログ回路の抵抗成
分とリアクタンス成分の値を算出できるECU検査装置
である。このECU検査装置は請求項5の装置と類似し
ているが、第2検出手段で検出された出力ポート電圧か
らアナログ回路の抵抗成分の値を算出し、その抵抗成分
の値と第1検出手段で検出された出力ポート電圧の変化
速度からアナログ回路のリアクタンス成分の値を算出す
る算出手段を備える点で異なる(請求項6)。
【0020】請求項6のECU検査装置によると、第1
検出手段で検出した出力ポート電圧の変化速度と、第2
検出手段で検出したECUの出力ポート電圧を利用し
て、算出手段でアナログ回路の抵抗成分の値とリアクタ
ンス成分の値を求めることができる。このため、この抵
抗成分の値とリアクタンス成分の値を利用して、アナロ
グ回路の抵抗成分とリアクタンス成分の大きさの異常を
判別できる。
【0021】以上で説明した請求項1〜6のECU検査
装置によると、ECUに含まれるアナログ回路の導通・
非導通だけでなく、アナログ回路のリアクタンス成分や
抵抗成分の正常・異常まで検査できる。また、これらの
ECU検査装置では、ECU検査装置からECUのCP
Uに指令信号を出力する。CPUは指令信号に基づいて
CPUの出力端子電圧を反転あるいは高電圧にする。そ
して、その出力端子電圧を反転あるいは高電圧したこと
による応答がECUの出力ポートに現れる。このため、
これらのECU検査装置では、ECUのアナログ回路の
検査のみならず、内在的にECUのCPUの検査をも行
っている。従って、請求項1〜6のECU検査装置のよ
うにECUのCPUの出力端子電圧を反転等させて検査
をするという構成をとることで、ECUに含まれるアナ
ログ回路の検査のみならず、ECUの制御を担うCPU
の検査をも内在的に行うことができる。
【0022】
【発明の実施の形態】 後記する本発明の実施例の主要
な特徴を記載する。 (形態1) ECU検査装置の検出手段では、過渡現象
の持続期間を3等分したときの最初でも最後でもない、
中間期間内のタイミングでECUの出力ポート電圧を検
出することが好ましい。形態1のように、過渡現象の持
続期間のうちで電圧の変化速度が時定数により大きく変
化する中間期間で検出を行うと、異常の判別をより適切
に行える。 (形態2) ECU検査装置の指令信号出力手段がEC
UのCPUに指令信号を出力してからCPUの出力端子
が反転するタイミングまでの時間が短くて実質的に無視
できる場合は、ECUの出力ポート電圧を検出するタイ
ミングを決定するタイマは、ECU検査装置が指令信号
を出力した時に計時を開始する。計時する時間は、過渡
的に変化する現象の持続時間の1/3〜2/3である。
(形態3) ECU検査装置の指令信号出力手段がEC
UのCPUに指令信号を出力してからCPUの出力端子
電圧が反転するまでの期間が無視できない場合には、そ
の期間を考慮する。その期間をTとする場合、ECUの
出力ポート電圧を検出するタイミングを決定するタイマ
は、ECU検査装置の指令信号出力手段が指令信号を出
力してからTを経過した時に計時を開始する。計時する
時間は、過渡現象の持続期間の1/3〜2/3である。
【0023】
【実施例】(第1実施例) 図1は、自動車用のECU
4及びそれに接続された第1実施例のECU検査装置2
のブロック図を示す。まず、検査対象であるECU4の
構成について説明する。このECU4は、自動車に搭載
されるものである。このECU4は、CPU6、ROM
8、アナログ回路(ノイズ除去用のCRローパスフィル
タ回路)10、入力ポート12、出力ポート14等を備
えている。CPU6の入力端子13はECU4の入力ポ
ート12に電気的に接続されている。CPU6の出力端
子15はアナログ回路10を介してECU4の出力ポー
ト14に電気的に接続されている。CPU6のさらに別
の端子にはバスを介してROM8が電気的に接続されて
いる。
【0024】ROM8内の所定領域には、例えばエンジ
ンへの燃料噴射量を電子制御するための制御プログラム
が予め格納されている。また、このROM8内の別の領
域には、ECU4内の異常の有無を検査するためのEC
U検査プログラムが予め格納されている。ECU検査装
置2から後述する指令信号がCPU6の入力端子13に
入力されると、そのCPU6はROM8から上記したE
CU検査プログラムを読出してそれを実行する。ECU
検査プログラムが実行されると、CPU6の出力端子1
5の電圧は所定タイミングで低電圧(+0V)から高電
圧(+5V)に反転する。具体的には、CPU6の出力
端子15から所定タイミングで方形波パルス信号が出力
される。
【0025】アナログ回路10は、いわゆるCRローパ
スフィルタであり、ECU4の通常の動作時(検査中で
ない時)にCPU6から出力される信号のノイズ成分
(高周波成分)をカットする役割を果たす。アナログ回
路10は、1個のコンデンサC1と2個の抵抗R1,R
2によって構成されている。2個の抵抗R1,R2は直
列に接続されている。両抵抗R1,R2の接続点にはコ
ンデンサC1の一端が接続されている。コンデンサC1
の他端は接地されている。抵抗R1のCPU6側(接続
点反対側)の端部は、CPU6の出力端子15に接続さ
れている。抵抗R2の出力ポート14側(接続点反対
側)の端部は、出力ポート14に接続されている。以下
では、コンデンサC1よりも前段側(CPU6側)にあ
る抵抗R1のことを前段側抵抗R1という。コンデンサ
C1よりも後段側(出力ポート14側)にある抵抗R2
のことを後段側抵抗R2という。
【0026】次に、ECU検査装置2の構成を説明す
る。ECU検査装置2は、CPU22とRAM24とR
OM(又はハードディスク等)26で構成されるマイク
ロコンピュータ28、警告手段であるディスプレイ3
0、出力ポート32、入力ポート34、プルダウン回路
36を備えている。RAM24、ROM26、ディスプ
レイ30は、CPU22の別々の端子に電気的に接続さ
れている。出力ポート32はCPU22の出力端子42
に電気的に接続されている。入力ポート34はCPU2
2の入力端子44に電気的に接続されている。検査時に
は、ECU4の入力ポート12とECU検査装置2の出
力ポート32の間、及びECU4の出力ポート14とE
CU検査装置2の入力ポート34の間が、ケーブル38
を介して電気的に接続される。
【0027】ECU検査装置2には、ECU4の出力ポ
ート14をプルダウンする回路36が組込まれている。
プルダウン回路36は、一端が接地部位40に接地され
たプルダウン抵抗R3と、プルダウン抵抗R3に直列に
接続されたスイッチSW1を備えている。スイッチSW
1の一方の端子は、CPU22の入力端子44とECU
4の出力ポート14に電気的に接続されている。スイッ
チSW1は電気的にオンオフが切換えられるトランジス
タである。スイッチSW1はCPU22によってオンオ
フが切換えられる。
【0028】ROM26にはECU検査プログラムが格
納されている。ECU4の検査時には、CPU22がE
CU検査プログラムをROM26から読出して実行す
る。検査用プログラムが実行されると、CPU22はま
ず、所定の指令信号を生成してこれをECU4側に出力
する。このとき、CPU22は指令信号出力手段として
機能する。ここで「所定の指令信号」とは、ECU4の
ROM8に格納されているECU検査プログラムを作動
させてCPU6の出力端子15の電圧を低電圧(+0
V)から高電圧(+5V)に反転させる信号である。E
CU検査プログラムの実行が開始されると、CPU22
はまずはスイッチSW1をオフさせる。
【0029】ECU検査プログラムが起動してECU検
査装置2のCPU22がECU4のCPU6の出力端子
15の電圧を低電圧(+0V)から高電圧(+5V)に
反転させる指令信号を出力すると、ECU検査装置2の
CPU22に内蔵されたタイマは計時を開始する。本実
施例では、ECU検査装置2が指令信号を出力してから
CPU6の出力端子15の電圧が反転するタイミング
(図2のタイミングt0)までの時間が短くて実質的に
無視できるとみなしている。よって、CPU22のタイ
マでは、そのCPU22から指令信号を出力したとき
(図2のタイミングt0)に計時を開始している。
【0030】図2(a)に、CPU6の出力端子15の
電圧を示す。この電圧はタイミングt0で低電圧(+0
V)から高電圧(+5V)に反転する。グラフの横軸は
時間(秒)を表し、縦軸は電圧値(V)を表す。図2
(b)の実線で示す曲線はECU4の出力ポート14の
電圧である。CPU6の出力端子15とECU4の出力
ポート14との間には、抵抗成分とリアクタンス成分を
有するアナログ回路(CRローパスフィルタ回路)10
が接続されているために、図2(b)のECU4の出力
ポート14の電圧は図2(a)のCPU6の出力端子1
5の電圧よりも遅れて変化し、タイミングt2で安定す
る(平衡する)。ECU4の出力ポート14の電圧は、
図2(b)のタイミングt0からタイミングt2までの
間では過渡的に変化する。本明細書ではタイミングt0
からタイミングt2までを過渡現象期間という。
【0031】CPU22は、指令信号を出力してから
(タイミングt0から)、過渡現象期間の1/3〜2/
3の期間内に設定されているタイミングt1を計時す
る。ECU4の出力ポート14の電圧の変化速度(即
ち、図2(b)の曲線の傾き)が、時定数(抵抗R1の
抵抗値とコンデンサC1の容量値の積)の変化に敏感に
反応するタイミングt1で検出を行うと、後述する異常
判別をより適切に行える。CPU22は、タイミングt
1を計時すると、そのタイミングt1でのECU4の出
力ポート14の電圧Vout1を検出し、その電圧値Vout1
をRAM24に一時的に記憶する。CPU22はA/D
コンバータを内蔵しており、その電圧Vout1をデジタル
値に変換した後に後述する異常判別処理を行う。このと
き、CPU22は第1検出手段として機能する。
【0032】図2(b)のグラフで破線で表された曲線
のうち、上方に位置するものは、許容最大値曲線であ
る。許容最大値曲線は、正常なアナログ回路10のうち
で最も時定数が小さいアナログ回路10が使われている
場合にECU4の出力ポート14に現れる電圧の変化を
示す曲線である。下方に位置するものは許容最小値曲線
である。許容最小値曲線は、正常なアナログ回路10の
うちで最も時定数が大きいアナログ回路10が使われて
いる場合にECU4の出力ポート14に現れる電圧の変
化を示す曲線である。本実施例では、許容最大値曲線
は、抵抗R1の抵抗値が設計値の−5%の値で、コンデ
ンサC1の容量値が設計値の−20%の値である場合の
曲線としている。また、許容最小値曲線は、抵抗R1の
抵抗値が設計値の+5%の値で、コンデンサC1の容量
値が設計値の+20%の値である場合の曲線としてい
る。
【0033】ECU4が正常であれば、図2(b)のタ
イミングt1でのECU4の出力ポート14の電圧値V
out1は、許容最大値曲線中のタイミングt1での電圧値
(最大電圧値)Vmaxよりも小さく、許容最小値曲線中
のタイミングt2での電圧値(最小電圧値)Vminより
も大きいはずである。CPU22は、ECU検査プログ
ラムに従って、タイミングt1におけるECU4の出力
ポート14の電圧を、上記した許容電圧幅(最小電圧値
Vmin以上で最大電圧値Vmax以下の範囲)と比較し、そ
の許容電圧幅内にない場合は異常と判別する。このと
き、CPU22は第1異常判別手段として機能する。
【0034】CPU22は、ECU検査プログラムに従
って、ECU4の出力ポート14の電圧が安定した時、
即ちタイミングt2以降に、スイッチSW1をオンさせ
る。CPU22は、タイミングt2以降にスイッチSW
1がオンしたときのECU4の出力ポート14の電圧V
out2を検出し、その電圧値Vout2をRAM24に一時的
に記憶する。CPU22はA/Dコンバータを内蔵して
おり、その電圧Vout2をデジタル値に変換した後に後述
する異常判別処理を行う。このとき、CPU22は第2
検出手段として機能する。この電圧Vout2は、CPU6
の出力端子15の電圧Vcpuを、アナログ回路10の抵
抗(R1+R2)とプルダウン回路36の抵抗R3で分
圧した電圧となるはずである。即ち、Vout2=Vcpu×
R3/(R1+R2+R3)となるはずである。なお、
この電圧Vout2はタイミングt2以降のものであり、過
渡現象は既に終了しているために、アナログ回路10の
リアクタンス成分には影響されない。
【0035】CPU22は、ECU検査プログラムに従
って、タイミングt2以降におけるECU4の出力ポー
ト14の電圧を、上記した許容電圧幅とは別の許容電圧
幅と比較し、その許容電圧幅内にない場合は異常と判別
する。このとき、CPU22は第2異常判別手段として
機能する。
【0036】次に、第1実施例のECU検査装置2の動
作を説明する。このECU検査装置2は、所定時間毎に
上記したECU検査プログラムがCPU22で実行され
て、自動的に一連の検査を実施するように構成されてい
る。CPU22でECU検査プログラムが実行される
と、CPU22はまずスイッチSW1をオフさせる。こ
の結果、プルダウン回路36は開かれる。検査モードに
なるとまずECU検査装置2側のCPU22は、指令信
号を生成し、その指示信号をECU4側に出力する。指
令信号は、ECU検査装置2側の出力ポート32、ケー
ブル38、ECU4側の入力ポート12を介してECU
4側のCPU6の入力端子13に入力される。ECU4
側のCPU6に指令信号が入力されると、そのCPU6
はROM8からECU検査プログラムを読出して実行す
る。その結果、ECU4側も検査モードになる。そし
て、CPU6は出力端子15の電圧を低電圧(+0V)
から高電圧(+5V)に反転させる。図2(a)は、C
PU6は出力端子15の電圧を示すグラフである。
【0037】CPU6は出力端子15の電圧が変化する
と、その出力端子15にアナログ回路10を介して接続
されているECU4の出力ポート14の電圧が遅れて上
昇する。この遅れ時間は、アナログ回路10のコンデン
サC1の容量値C1が大きい程大きく、抵抗R1の抵抗
値R1が大きい程大きい。即ち、この遅れ時間は時定数
C1R1が大きい程大きい。なお、CPU22の入力端
子44の入力インピーダンスは極めて大きいので、過渡
現象期間中は前段側抵抗R1を流れ出た電流はコンデン
サC1にほぼ流れ込み、後段側抵抗R2には実質的に流
れない。このため、後段側抵抗R2は時定数に影響しな
い。
【0038】ECU検査装置2側のCPU22は、図2
(b)のタイミングt1にCPU22の入力端子44に
入力された電圧Vout1を検出する。この電圧Vout1は、
ECU4の出力ポート14に現れる電圧である。この電
圧Vout1は、ECU4の出力ポート14に現れる電圧が
過渡的に変化している状態で、かつ、スイッチSW1が
オフ状態(プルダウン回路36が開状態)の時の電圧で
ある。CPU22はこの電圧値Vout1をいったんRAM
24に書込む。
【0039】次にCPU22は、ECU検査プログラム
に従って、検出した電圧値Vout1と前記した許容電圧幅
データVmin、Vmax(図2(b)参照)を呼出し、両者
を比較する。電圧値Vout2が許容電圧幅Vmin〜Vmax内
にある場合、CPU22は時定数に影響するコンデンサ
C1の容量値にも前段側抵抗R1の抵抗値にも異常がな
いと判別する(第1異常判別処理)。図2(b)に一例
としてVmin≦Vout1≦Vmaxである電圧Vout1の曲線L
1を示す。この場合、CPU22は判別結果をRAM2
4に書込んで、後の第2異常判別処理に備える。
【0040】これに対し、電圧値Vout2が許容電圧幅V
min〜Vmax内にない場合(Vmin>Vout1、又はVmax<
Vout1の場合)は、時定数C1R1が大き過ぎるか小さ
過ぎることになる。図2(b)に一例としてVmin>Vo
ut1である電圧Vout1の曲線L2を示す。この場合、C
PU22はコンデンサC1と前段側抵抗R1の少なくと
もいずれかに異常があると判別する(第1異常判別処
理)。そして、CPU22はコンデンサC1と前段側抵
抗R1の少なくともいずれかに異常がある旨をディスプ
レイ30に表示させて警告する。そして、検査モードを
終了して通常モードに復帰する。
【0041】第1異常判別処理で、時定数に関係するコ
ンデンサC1の容量C1と前段側抵抗R1の抵抗値R1
に異常がないと判別した場合、ECU検査装置2側のC
PU22はタイミングt2以降に、スイッチSW1をオ
ン状態に切換える。すると、プルダウン回路36が閉状
態となる。
【0042】ECU検査装置2側のCPU22は、図2
(b)のタイミングt2以降にCPU22の入力端子4
4に入力された電圧Vout2を検出する。この電圧Vout
2は、ECU4の出力ポート14に現れる電圧である。
この電圧Vout2は、出力ポート14に現れる電圧が安定
している状態で、かつ、スイッチSW1がオン状態(プ
ルダウン回路36が閉状態)の時の電圧である。この電
圧Vout2は、CPU6の出力端子15の電圧Vcpuを、
アナログ回路10の抵抗(R1+R2)と、プルダウン
回路36の抵抗R3で分圧した電圧となる。即ち、Vou
t2=Vcpu×R3/(R1+R2+R3)である。な
お、この電圧Vout2は、タイミングt2以降のものであ
り、コンデンサC1の容量値には影響されない。CPU
22はこの電圧値Vout2をいったんRAM24に書込
む。
【0043】RAM24内には電圧Vout2の許容電圧幅
データ(第1異常判別処理におけるVmin、Vmaxとは別
のデータ)が予め格納されている。CPU22は、検出
した電圧値Vout2とこの許容電圧幅を呼出し、両者を比
較する。電圧値Vout2が許容電圧幅内にある場合、CP
U22は、後段側抵抗R2にも異常がないと判別する
(第2異常判別処理)。そして、検査モードを終了して
通常モードに復帰する。これに対し、電圧値Vout2が許
容範囲内にない場合、CPU22は後段側抵抗R2に何
らかの異常があると判別する(第2異常判別処理)。
【0044】Vcpuは固定されているため、電圧値Vout
2は、抵抗R1〜R3の抵抗値に依存する。プルダウン
抵抗R3は設備側抵抗でありその値は既知である。この
ため、電圧値Vout2は2つの抵抗R1,R2の抵抗値に
依存する。しかし、第1異常判別処理で抵抗R1に異常
がないことが既にわかっている。よって、電圧値Vout2
が許容範囲外にあるとすればその原因は抵抗R2にある
と推定できる。従って、この場合には、CPU22は後
段側抵抗R2に異常がある旨をディスプレイ30に表示
させて警告する。そして、検査モードを終了して通常モ
ードに復帰する。
【0045】第1実施例のECU検査装置2によると、
ECU4に含まれるアナログ回路10の導通・非導通だ
けでなく、アナログ回路10のコンデンサC1や抵抗R
1、R2の正常・異常まで検査できる。さらに、アナロ
グ回路10の検査のみならず、ECU4の制御を担うC
PU6の検査をも内在的に行うことができる。
【0046】このECU検査装置2では、第1異常判別
処理で異常がないと判別した場合にのみ第2異常判別処
理を実行する。このような手順で異常判別処理を実行す
れば、アナログ回路10の抵抗R2の異常の有無の判別
を効率的に行える。
【0047】このECU検査装置2では、CPU22
は、ECU4内に格納されている既存のECU検査プロ
グラムを作動させるトリガとなる指令信号を生成し、出
力する。よって、既存のECU検査プログラムを利用し
て、従来なし得なかったより詳細な検査を行える。この
ため、ECU4側に新規にECU検査プログラムをイン
ストールする等の手間も発生せず、ECU4側の構成を
変更しなくてもよいという利点がある。従って、自動車
における電子制御システムの高コスト化を回避できる。
【0048】このECU検査装置2は、警告手段である
ディスプレイ30上に例えば「異常発生」の文字が表示
されるように構成されている。よって、自動車のユーザ
ーは、異常が発生したという事実及び異常の発生箇所を
視覚を通じて容易に把握できる。このため、その異常に
対して早期に対処することが可能となる。
【0049】(第2実施例) 図3に、自動車用のEC
U4及びそれに接続された第2実施例のECU検査装置
2のブロック図を示す。なお、第1実施例と同様の機能
を有する部位については同一の符号を付し、その説明を
省略する。第2実施例ではECU4のアナログ回路10
Aに後段側抵抗R2がない点で第1実施例と異なる。ま
た、第2実施例では、ECU検査装置2のCPU22で
実行するECU検査プログラムの内容が第1実施例と異
なる。
【0050】第2実施例のECU検査装置2の動作を説
明する。なお、第1実施例と同様の動作については必要
部分を除いて説明を省略する。ECU検査装置2側のC
PU22は、その入力端子44に入力されている電圧を
逐次検出している。そして、図4(b)に示すような検
出した電圧値が所定値Vとなったタイミングのt0から
の経過時間toutを検出する。この経過時間toutの値は
時定数に対応して変化する。この経過時間toutに対応
するタイミングでは、出力ポート14に現れる電圧が過
渡的に変化しており、かつ、スイッチSW1がオフ(プ
ルダウン回路36が開状態)している。CPU22はこ
の経過時間toutをいったんRAM24に書込む。
【0051】また、第1実施例と同様に、ECU検査装
置2側のCPU22は、図4(b)のタイミングt2以
降にCPU22の入力端子44に入力された電圧Vout
2を検出する。この電圧Vout2は、出力ポート14に現
れる電圧が安定している状態で、かつ、スイッチSW1
がオン状態(プルダウン回路36が閉状態)の時の電圧
である。但し、第1実施例と異なり抵抗R2がないの
で、この電圧Vout2は、CPU6の出力端子15の電圧
Vcpuを、アナログ回路10の抵抗R1とプルダウン回
路36の抵抗R3で分圧した電圧となる。即ち、Vout2
=Vcpu×R3/(R1+R3)である。CPU22は
この電圧値Vout2をいったんRAM24に書込む。な
お、Vcpuは本実施例では5Vであり、プルダウン抵抗
R3は設備側抵抗であり、既知である。
【0052】CPU22は、ROM26内に格納されて
いる上記の計算式Vout2=Vcpu×R3/(R1+R
3)と、電圧Vcpu、抵抗R3、検出電圧Vout2の値を
呼出す。そして、上記計算式に電圧Vcpu、抵抗R3、
検出電圧Vout2の値を代入する。この結果、抵抗R1の
抵抗値が簡単に算出される。CPU22は算出した抵抗
R1の抵抗値をRAM24に書込む。また、CPU22
は、ROM26内に格納されている時定数の計算式(C
1×R1)と、RAM24に書込んだ時定数に依存する
経過時間toutと、抵抗R1の抵抗値を呼出す。そし
て、その時定数と経過時間toutと抵抗R1の抵抗値の
関係からコンデンサC1の容量値を算出する。CPU2
2は算出したコンデンサC1の容量値をRAM24に書
込む。
【0053】CPU22は、算出された抵抗R1の抵抗
値及びコンデンサC1の容量値を、予めROM26に格
納されている抵抗R1及びコンデンサC1の許容幅デー
タと比較する。算出された抵抗R1抵抗値とコンデンサ
C1の容量値が許容幅内にある場合、CPU22は抵抗
R1の抵抗値とコンデンサC1の容量値に異常がないと
判別する。これに対し、算出された抵抗R1の抵抗値が
許容幅内にない場合は、CPU22は抵抗R1の抵抗値
に異常があるものと判別する。算出された抵抗R1の抵
抗値が許容幅内にあり、かつ、算出されたコンデンサC
1の容量値が許容幅内にない場合は、CPU22はコン
デンサC1の容量値に異常があるものと判別する。算出
された抵抗R1の抵抗値及びコンデンサC1の容量値の
両方が許容幅内にない場合は、少なくとも抵抗R1の値
に異常があるものと判別する。これらの場合、CPU2
2は異常がある旨をディスプレイ30に表示させて警告
する。そして、検査モードを終了して通常モードに復帰
する。
【0054】第2実施例のECU検査装置4によると、
アナログ回路10Aの抵抗R1の抵抗値とコンデンサC
1の容量値自体を求めることができる。このため、抵抗
R1の抵抗値とコンデンサC1の容量値を利用して、ア
ナログ回路10Aの抵抗R1とコンデンサC1の異常を
判別できる。
【0055】以上、本発明の具体例を詳細に説明した
が、これらは例示に過ぎず、特許請求の範囲を限定する
ものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上
に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれ
る。
【0056】(1)第1実施例では、図2に示すよう
に、ECU4の出力ポート14の電圧が過渡的に変化す
る時間内の所定タイミングt1におけるECU4の出力
ポート14の電圧を検出し、検出されたECU4の出力
ポート14の電圧が所定の電圧幅Vmin〜Vmax内にない
場合に異常と判別している(請求項2に対応)。しか
し、図5に示すように、ECU4のCPU6の出力端子
15の電圧が反転するタイミングt0からECU4の出
力ポート14の電圧が所定電圧Vに達するまでの経過時
間toutを計時し、計時された経過時間toutが所定の時
間幅Tmin〜Tmax内にない場合に異常と判別してもよい
(請求項3に対応)。両者は、ECU4の出力ポート1
4の電圧の変化速度を検出し、その変化速度が所定の変
化速度幅内にない場合に異常と判別するという点では、
等価的なものである(請求項1に対応)。
【0057】(2)上記実施例では「アナログ回路」の
一例としてCRローパスフィルタ回路を例にして説明し
ているが、これに限られないのは勿論である。例えば第
1実施例の回路10の抵抗R1をコイルに置換え、コン
デンサC1を抵抗に置換えた回路であってもよい。ま
た、抵抗R1と接続点の間や抵抗R1とCPU6の間に
コイル等を挿入してもよい。また、コンデンサC1とア
ースの間に抵抗等を挿入してもよい。また、抵抗R2と
接続点の間や抵抗R2と出力ポート14の間にコイル等
を挿入してもよい。また、回路10の抵抗R1を取除
き、CPU6と接続点の間を接続し、その抵抗R1を接
続点とアースの間に配置してもよい。即ち、抵抗R1と
コンデンサC1を並列に配置してもよい。これらはほん
の一例であり、上記「アナログ回路」は様々なバリエー
ションの回路を含むものである。また、上記「アナログ
回路」はいわゆる電子回路と呼ばれるような能動素子等
を備えた回路を含む。
【0058】(3)スイッチSW1とプルダウン抵抗R
3を有するプルダウン回路36を省略した形態で本発明
を具体化することも可能である。 (4)ディスプレイ30のような表示装置の代わりに、
例えば異常時に警告音を発するスピーカ等を警告手段と
して設けてもよい。なお、警告手段は本発明において必
須構成ではないので省略してもよい。 (5)スイッチSW1は上記実施例で用いたようなトラ
ンジスタ等の電気的なスイッチであってもよいし、機械
的なスイッチであってもよい。また、スイッチはCPU
22等によって自動的に切換えられるものだけでなく、
ユーザーがマニュアルで切換可能なものであってもよ
い。
【0059】(6)ECU検査用プログラムは、上記実
施例のように検査対象側のECU4が予め格納されてい
てもよく、ECU検査装置2側のマイクロコンピュータ
28に全て格納されていてもよい。例えば検査開始時に
そのプログラムがECU検査装置2側からECU4側に
ダウンロードされるように構成してもよい。 (7)ECU検査装置2は上記実施例のように所定時間
ごとに検査モードになって自動的に検査を実施するよう
に構成されていてもよいし、検査開始スイッチをユーザ
ーがマニュアルで操作したときにだけ検査を実施するよ
うに構成されていてもよい。
【0060】なお、ECU4のCPU6の出力端子15
の電圧を反転させるのではなく、ECU検査装置2のC
PU22の出力端子電圧を反転させ、その電圧をアナロ
グ回路10に入力し、その出力をみることでそのアナロ
グ回路10の検査を行うことも可能である。
【0061】本明細書又は図面に説明した技術要素は、
単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発
揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定さ
れるものではない。また、本明細書又は図面に例示した
技術は複数目的を同時に達成し得るものであり、そのう
ちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持
つものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1実施例のECU検査装置及びECUのブ
ロック図を示す。
【図2】 (a)はECUのCPUの出力端子電圧を示
し、(b)はECUの出力ポート電圧とその許容最大値
曲線及び許容最小値曲線を示す(第1実施例)。
【図3】 第2実施例のECU検査装置及びECUのブ
ロック図を示す。
【図4】 (a)はECUのCPUの出力端子電圧を示
し、(b)はECUの出力ポート電圧とその許容最大値
曲線及び許容最小値曲線を示す(第2実施例)。
【図5】 (a)はECUのCPUの出力端子電圧を示
し、(b)はECUの出力ポート電圧とその許容最大値
曲線及び許容最小値曲線を示す(変形例)。
【図6】 従来のECU検査装置及びECUのブロック
図を示す。
【符号の説明】
2:ECU検査装置 4:ECU 6:ECUのCPU 10,10A:アナログ回路(CRローパスフィルタ回
路) 14:ECUの出力ポート 15:ECUのCPUの出力端子 22:ECU検査装置のCPU(指令信号出力手段、検
出手段、異常判別手段) 36:プルダウン回路 C1:コンデンサ R1:前段側抵抗 R2:後段側抵抗 R3:プルダウン抵抗 SW1:スイッチ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 CPUと、出力ポートと、前記CPUの
    出力端子と前記出力ポートを接続するリアクタンス成分
    を有するアナログ回路を備えたECUを検査する装置で
    あって、 CPUの出力端子電圧を反転させる指令信号をCPUに
    出力する指令信号出力手段と、 指令信号出力手段から出力された指令信号によってCP
    Uの出力端子電圧が反転したのに起因してECUの出力
    ポート電圧が過渡的に変化する時間内において、ECU
    の出力ポート電圧の変化速度を検出する検出手段と、 検出手段で検出された変化速度が所定の変化速度幅内に
    ない場合に異常と判別する異常判別手段を備え、 前記所定変化速度幅は正常ECUにあり得る最小変化速
    度と最大変化速度の間に設定されていることを特徴とす
    るECU検査装置。
  2. 【請求項2】 前記検出手段は、CPUの出力端子電圧
    が反転したのに起因してECUの出力ポート電圧が過渡
    的に変化する時間内の所定タイミングにおけるECUの
    出力ポート電圧を検出し、 前記異常判別手段は、検出されたECUの出力ポート電
    圧が所定の電圧幅内にない場合に異常と判別し、 前記所定電圧幅は正常ECUにあり得る最小電圧と最大
    電圧の間に設定されていることを特徴とする請求項1の
    ECU検査装置。
  3. 【請求項3】 前記検出手段は、CPUの出力端子電圧
    が反転するタイミングからECUの出力ポート電圧が所
    定電圧に達するまでの経過時間を計時し、 前記異常判別手段は、計時された経過時間が所定の時間
    幅内にない場合に異常と判別し、 前記所定時間幅は正常ECUにあり得る最短時間と最長
    時間の間に設定されていることを特徴とする請求項1の
    ECU検査装置。
  4. 【請求項4】 CPUと、出力ポートと、前記CPUの
    出力端子と前記出力ポートを接続する抵抗成分を有する
    アナログ回路を備えたECUを検査する装置であって、 CPUの出力端子電圧を高電圧にする指令信号をCPU
    に出力する指令信号出力手段と、 ECUの出力ポートを抵抗を介して接地するプルダウン
    回路と、 指令信号出力手段から出力された指令信号によってCP
    Uの出力端子電圧が高電圧となり、その後にECUの出
    力ポート電圧が安定した後の出力ポート電圧を検出する
    検出手段と、 検出手段で検出された出力ポート電圧が所定の電圧幅内
    にない場合に異常と判別する異常判別手段を備え、 前記所定電圧幅はアナログ回路の抵抗素子が正常時にあ
    り得る最小電圧と最大電圧の間に設定されていることを
    特徴とするECU検査装置。
  5. 【請求項5】 CPUと、出力ポートと、前記CPUの
    出力端子と前記出力ポートを接続するリアクタンス成分
    と抵抗成分を有するアナログ回路を備えたECUを検査
    する装置であって、 CPUの出力端子電圧を高電圧に反転させる指令信号を
    CPUに出力する指令信号出力手段と、 ECUの出力ポートをスイッチと抵抗を介して接地する
    プルダウン回路と、 指令信号出力手段から出力された指令信号によってCP
    Uの出力端子電圧が高電圧に反転したのに起因してEC
    Uの出力ポート電圧が過渡的に変化する時間内であり、
    前記スイッチがオフ状態である時のECUの出力ポート
    電圧の変化速度を検出する第1検出手段と、 第1検出手段で検出された出力ポート電圧の変化速度が
    所定の変化速度幅内にない場合に異常と判別する第1異
    常判別手段と、 指令信号出力手段から出力された指令信号によってCP
    Uの出力端子電圧が高電圧に反転したのに起因してEC
    Uの出力ポート電圧が過渡的に変化する時間以上であ
    り、前記スイッチがオン状態である時のECUの出力ポ
    ート電圧を検出する第2検出手段と、 第2検出手段で検出された出力ポート電圧が所定の電圧
    幅内にない場合に異常と判別する第2異常判別手段を備
    え、 前記所定変化速度幅は正常ECUにあり得る最小変化速
    度と最大変化速度の間に設定され、 前記所定電圧幅はアナログ回路の抵抗素子が正常時にあ
    り得る最小電圧と最大電圧の間に設定されていることを
    特徴とするECU検査装置。
  6. 【請求項6】 CPUと、出力ポートと、前記CPUの
    出力端子と前記出力ポートを接続するリアクタンス成分
    と抵抗成分を有するアナログ回路を備えたECUを検査
    する装置であって、 CPUの出力端子電圧を高電圧に反転させる指令信号を
    CPUに出力する指令信号出力手段と、 ECUの出力ポートをスイッチと抵抗を介して接地する
    プルダウン回路と、 指令信号出力手段から出力された指令信号によってCP
    Uの出力端子電圧が高電圧に反転したのに起因してEC
    Uの出力ポート電圧が過渡的に変化する時間内であり、
    前記スイッチがオフ状態である時のECUの出力ポート
    電圧の変化速度を検出する第1検出手段と、 指令信号出力手段から出力された指令信号によってCP
    Uの出力端子電圧が高電圧に反転したのに起因してEC
    Uの出力ポート電圧が過渡的に変化する時間以上であ
    り、前記スイッチがオン状態である時のECUの出力ポ
    ート電圧を検出する第2検出手段と、 第2検出手段で検出された出力ポート電圧からアナログ
    回路の抵抗成分の値を算出し、その抵抗成分の値と第1
    検出手段で検出された出力ポート電圧の変化速度からア
    ナログ回路のリアクタンス成分の値を算出する算出手段
    を備えたことを特徴とするECU検査装置。
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