JP2003239450A - パネル構造 - Google Patents

パネル構造

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JP2003239450A
JP2003239450A JP2002041665A JP2002041665A JP2003239450A JP 2003239450 A JP2003239450 A JP 2003239450A JP 2002041665 A JP2002041665 A JP 2002041665A JP 2002041665 A JP2002041665 A JP 2002041665A JP 2003239450 A JP2003239450 A JP 2003239450A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 パネル本体が変形しても、当該変形に伴うパ
ネルの全体的な変形を抑制することができるパネル構造
を提供する。 【解決手段】 内面板21及び外面板22と、当該内面
板21及び外面板22を保持する芯材24とを備えて壁
パネル12が構成されている。芯材24は、内面板21
及び外面板22の各外周側との間に隙間Sを形成した状
態で、当該各外周側に係合する内側押え部材35と外側
押え部材36とを含んで構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はパネル構造に係り、
更に詳しくは、パネル本体が変形したときでも、当該変
形の影響を他の部材に及ぼし難いパネル構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、複数枚連結することで防音室
等の壁面を形成可能なパネルが知られている。このパネ
ルは、例えば、板状をなす内外一対のパネル本体と、こ
れらパネル本体間に介装されるとともに、各パネル本体
に接着剤等で固定される芯材とを備えている。パネル本
体としては、天然木、合板、パーチクルボード、或いは
MDF等で構成することができるが、パネルの軽量化や
人間への癒し効果等を考慮した場合には、天然木が好ま
しいとされている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記パ
ネル本体を天然木により形成した場合には、他の材料に
比べて乾燥収縮や湿潤膨張による変形が発生し易く、こ
のような変形が発生すると、各パネル本体と芯材とが相
互に固定されているため、パネル本体の変形に追従して
芯材も変形し、ひいては、パネルが全体的に変形してし
まうという不都合がある。この結果、パネル本体に亀裂
が生じたり、並設された各パネルの突き合わせ部分に隙
間が発生し、これら亀裂や隙間の発生によって、パネル
で囲まれた室内空間の遮音性能が低下するという不都合
をもたらす。
【0004】また、一般的には、パネル本体の外周側が
芯材に固定されるため、当該固定に起因してパネル本体
の外周側からの屈曲波が発生し易くなり、当該屈曲波の
影響による高周波数帯域での遮音性能の低下を回避でき
ないという別異の不都合もある。
【0005】
【発明の目的】本発明は、このような不都合に着目して
案出されたものであり、その目的は、パネル本体が変形
しても、当該変形に伴うパネルの全体的な変形を抑制す
ることができるパネル構造を提供することにある。
【0006】また、本発明の他の目的は、屈曲波の影響
による遮音性能の低下を改善することができるパネル構
造を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明は、パネル本体と、このパネル本体を保持す
る保持部材とを備えたパネル構造において、前記パネル
本体と前記保持部材との間に変形吸収部が設けられ、こ
の変形吸収部は、前記パネル本体の変形を許容して保持
部材の変形を規制する、という構成を採っている。この
ような構成によれば、パネル本体の変形を許容して保持
部材の変形を規制する変形吸収部が設けられているた
め、パネル本体が変形したときに、当該変形の影響が保
持部材側に及び難くなり、パネル本体の変形に伴うパネ
ルの全体的な変形を抑制することができる。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明において、前記変形吸収部
は、前記保持部材に対するパネル本体の面方向への相対
移動を許容する隙間により構成することが好ましい。こ
のような構成により、当該隙間がパネル本体の変形時の
受け代となり、パネル本体の変形を吸収できる。また、
パネル本体の外周側を拘束することなく当該パネル本体
を保持部材に保持させることができ、パネル本体の外周
側の拘束に基づく屈曲波の発生を抑制し、当該屈曲波の
影響による高周波数帯域での遮音性能の低下を改善する
こともできる。ここにおいて、前記隙間の少なくとも一
部に弾性体を介装することができる。この場合は、パネ
ル本体の面方向における移動に一定の抵抗が付されて、
当該パネル本体の不用意な移動が規制されつつも、パネ
ル本体の変形を吸収することができる。
【0009】更に、前記パネル本体は、クッション材を
介して前記保持部材に保持される、という構成を採用す
ることも可能である。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
ながら説明する。
【0011】図1には、実施例に係るパネル構造が適用
された防音室の概略平面図が示されている。この図にお
いて、防音室10は、平面視略方形状に連結される複数
枚の壁パネル12と、これら壁パネル12で囲まれる室
内空間を上下両端側から閉塞する天井パネル13及び床
パネル14とを備えて構成されている。
【0012】なお、以下の壁パネル12の説明におい
て、特に明記しない限り、「内面」とは、防音室10の
室内側の面を意味し、「外面」とは、防音室10の室外
側の面を意味する。また、「上下」、「左右」は、設置
状態の壁パネル12を正面にして内面側から見た場合に
おける「上下」、「左右」を意味する。
【0013】前記壁パネル12は、左右幅が大小の関係
にある第1及び第2のパネル16,17と、第1のパネ
ル16と略同一の左右幅に設けられるとともに、ドア部
材Dが設けられた第3のパネル18とからなる。
【0014】前記第1のパネル16は、図2〜図4に示
されるように、パネル本体を構成する内面板21及び外
面板22と、これら内面板21及び外面板22の間に位
置して当該内面板21及び外面板22を保持する保持部
材としての芯材24と、これら内面板21、外面板22
及び芯材24で囲まれる空間に介装された吸音材25と
を備えて構成されたフラッシュ構造に設けられている。
【0015】前記内面板21及び外面板22は、特に限
定されるものではないが、天然木により平面視で略長方
形状に形成されており、それらの各外周縁部分には、図
5に示されるように、部分的に薄肉となる係合部27が
形成され、これによって、前記各外周縁部分に図5中芯
材24側に落ち込む段部28が設けられることとなる。
なお、特に限定されるものではないが、本実施例では、
第1のパネル16一枚につき、内面板21及び外面板2
2が同一平面内で二枚ずつ並設されており、図5中左側
の内面板21が同図中右側の内面板21よりも短寸とな
る左右幅に設定され、且つ、同図中右側の内面板21と
各外面板22とが略同一となる左右幅に設定されてい
る。
【0016】前記芯材24は、図4〜図6に示されるよ
うに、パネル外周を形成する平面視略長方形状の外枠3
2と、この外枠32の内側に配置されて当該外枠32を
補強する補強材33と、これら外枠32及び補強材33
の内面側及び外面側に配置される内側押え部材35及び
外側押え部材36とを備えて構成されている。
【0017】前記外枠32は、図7に示されるように、
所定の角材を枠組みすることによって形成されたもので
あり、上下方向に沿って延びる左右一対の縦桟38,3
8と、これら縦桟38,38の上下両端側間に配置され
る上下一対の横桟39,39とによって構成されてい
る。
【0018】前記補強材33は、図7に示されるよう
に、各横桟39,39の左右方向略中央部間に連結され
る第1の補強桟42と、この第1の補強桟42の左右両
側で当該第1の補強桟42に沿って延びる第2の補強桟
43,43と、縦桟38,38及び第1の補強桟42の
各上下方向略中央部間で左右方向に延びる第3の補強桟
44,44と、各縦桟38,38及び第1の補強桟42
の上下両端側と横桟39,39との間でそれぞれ斜め方
向に連結される隅木46と、図7中左側の縦桟38の内
側に部分的に添設されるとともに、縦桟38の内面及び
外面と略面一となるように配置された添設材47とを備
えて構成されている。
【0019】前記第2の補強桟43は、図4及び図6に
示されるように、図4中下側の内面板21側に位置して
上下方向(同図中紙面直交方向)に延びる角材からなる
内側材49と、この内側材49の図4中上面側で当該内
側材49に沿って延びるとともに、内側材49よりも左
右幅の大きい角材からなる外側材50と、これら内側材
49と外側材50との相対移動を許容した状態でそれら
を接合する面ファスナー52とによって構成されてい
る。従って、内側材49及び外側材50は、面ファスナ
ー52により相対移動が許容された状態で接合されてお
り、これによって、壁パネル12の固体振動が抑制さ
れ、防音性を高めることが可能となる。なお、本実施例
では、内側材49が内面板21に接着剤等で固定される
一方、外側材50が外面板22に接着剤等で固定されて
いるが、内側材49と外側材50との図4中上下位置を
逆にして、内側材49を外面板22に固定する一方、外
側材50を内面板21に固定してもよい。また、面ファ
スナー52の代わりにゴム等の弾性体を介装することも
可能である。更に、面ファスナー52を設けずに、内側
材49と外側材50とを接着等により固定し、当該内側
材49及び外側材50の何れか一方を、相対する内面板
21、外面板22に接着等で固定してもよい。要する
に、内面板21と外面板22とを相対移動可能に第2の
補強桟43が配置される限りにおいて、種々の固定形態
を採用することが可能となる。但し、前記面ファスナー
52や弾性体を用いた方がパネルの防音性能上好適とな
る。
【0020】前記内側押え部材35は、図4及び図5に
示されるように、二枚の内面板21,21がそれぞれ受
容される左右の枠体W1,W2を一体的に構成したもの
である。すなわち、内側押え部材35は、左右両側の縦
桟38,38の表側に被さるように配置された第1及び
第2の外側縦部55,56と、これら外側縦部55,5
6の上下両端間にそれぞれ連なるとともに、各横桟3
9,39の表側に被さるように配置された横部58,5
8と、これら横部58,58の左右方向略中央部間に連
なるとともに、第1の補強桟42の表側に被さるように
配置された中央縦部60とからなり、この中央縦部60
の中央に形成された溝60Aを境にして左右両側に枠体
W1,W2が形成されるようになっている。なお、第1
及び第2の外側縦部55には、それぞれ上下方向三箇所
に、第1及び第2彫り込み部62,66が形成されてお
り、各第1及び第2彫り込み部62,66には、壁パネ
ル12同士の連結に用いられる図示しない連結具が受容
されるようになっている。
【0021】前記枠体W1,W2の内縁部分には、図4
及び図5に示されるように、外向きに凹んで内面板21
の係合部27が受容される受容部69が形成されてお
り、係合部27を受容部69に受容することで、内面板
21と内側押え部材35とが、それらの図4中上面同士
を略面一とした状態で相互に係合される。この際、内面
板21は、芯材24の一部すなわち外枠32や補強材3
3の内面に部分的に添設されるとともに、内側押え部材
35との突き合わせ部分に隙間Sを形成するように配置
される。また、内面板21は、内側材49を除く芯材2
4側に固定されないようになっており、これによって、
隙間Sの大きさの範囲内で、内側材49を除く芯材24
に対する内面板21の面方向の移動が許容されることに
なる。従って、ここでの隙間Sは、乾燥収縮や湿潤膨張
等に起因する内面板21の変形を許容して芯材24の変
形を規制する変形吸収部を構成することになる。ここ
で、受容部69の図4中上下幅を係合部27の厚みより
も大きく設定し、係合部27と受容部69とを図4中上
下方向に離間させ、当該離間部分にも隙間を形成するこ
とができる。この場合は、第2の補強桟43を固体的に
接合しても、内面板21や外面板22の伸縮に殆ど影響
を与えることはなく、しかも、周辺拘束が緩和されて振
動抑制効果を更に高めることができる。なお、この場
合、新たに形成された隙間の図4中上下幅は、パネルの
品質上の問題を考慮して2mm以下とすることが好まし
く、また、係合部27の先端側を受容部69に接触した
状態とすることも可能である。
【0022】前記外側押え部材36は、図5や図8等に
示されるように、内側押え部材35に対して、各彫り込
み部62,66が設けられていない点、及び第1及び第
2の外側縦部55,56が略同一の左右幅に設定されて
いる点を除き、略同一の構成となっている。ここで、内
側押え部材35に対して同一若しくは同等の部分につい
ては、同一符号を用いて説明を省略する。
【0023】前記第2のパネル17は、図9に示される
ように、図2に示される第1のパネル16に対して、図
2中左側の第1彫り込み部62を設けずに、外向きに開
放する第2彫り込み部66を左右両側に略対称に設けた
点を除き、実質的に略同一の構成となっている。ここ
で、第1のパネル16と略同一若しくは同等の構成部分
については、同一符号を用いて説明を省略する。
【0024】前記第3のパネル18は、第1のパネル1
6に対して、外枠32の内側にドア部材Dが設けられて
いる点を除き、実質的に略同一の構成となっており、こ
こでは説明を省略する。
【0025】次に、前記壁パネル12の遮音効果を確認
するための実験を行った。この実験は、所定音源(ON
O SOKKI SR5300)が設置された音源室
(容積50.49m3)と、音響透過損失が測定される
受音室(容積50.49m3)との間の仕切壁として、
前記実施例に係る壁パネル12と従来例に係る壁パネル
とをそれぞれ左右方向に二枚並べて形成し、実施例及び
従来例の場合における音響透過損失をそれぞれ測定した
ものである。なお、この実験では、残響室内条件を27
℃、67%とし、仕切壁の透過部面積を1780mm×
1992mm(3552m2)とした。
【0026】実施例に係る壁パネル12としては、上下
寸法約1970mm、左右寸法約883mm、厚み約4
8mm、面密度10.1kg/m2に設定されたものを
用いた。一方、比較例に係る壁パネルとしては、内面板
21及び外面板22の外周部分が完全に芯材24に固定
されたフラッシュ構造のパネルを用い、前記壁パネル1
2と略同一のサイズとした。
【0027】図10に示される実験結果によれば、実施
例に係る壁パネル12は、比較例に係る壁パネルに対し
遮音性能の向上が見られ、特に、1000Hz〜400
0Hzの高音域帯での遮音性能の落ち込み現象(コイン
シデンス効果)が、従来例の壁パネルよりも改善されて
いることが明らかに理解されるであろう。
【0028】従って、このような実施例によれば、外枠
32の内側に補強材33が設けられていることに加え、
内面板21及び外面板22が芯材24に対してそれぞれ
面方向に移動可能に保持されているため、内面板21及
び外面板22を乾燥収縮や湿潤膨張等により変形し易い
天然木製としたときでも、内面板21及び外面板22の
変形による壁パネル12全体の変形を抑制できるという
効果を得る。
【0029】また、内面板21及び外面板22の外周部
分が芯材24に拘束されない構造となっているため、当
該拘束に基づく屈曲波の影響による高音域帯での遮音性
能の落ち込みを従来よりも改善することができるという
効果を得る。
【0030】次に、本発明の前記以外の実施例について
説明する。なお、以下の説明において、前記実施例と同
一若しくは同等の構成部分については同一符号を用いる
ものとし、説明を省略若しくは簡略にする。
【0031】図11に示されるものは、前記第2の補強
桟43として、内側材49と外側材50とを弾性材から
なるパッキンP1を介してボルトB及びナットNで相互
に連結する構成を採用したところに特徴を有する。この
場合には、内側材49と外側材50との僅かな相対移動
を許容しつつ、それらの不用意な接合解除を確実に防止
可能となる。
【0032】すなわち、ここでの内側材49には、その
内面(図11中下面)側に形成されてナットNが受容さ
れる第1の受容部115と、この第1の受容部115か
ら外側材50に向かって延びてボルトBの軸部分が挿通
される第1の軸挿通部116とが形成されている。第1
の受容部115は、ナットNの径よりも大きな内径に設
定されるとともに、ナットNの高さよりも深く設定され
ており、ナットNがパッキンP2を介して第1の受容部
115に受容されたときに、当該第1の受容部115内
に隙間Sを形成できるようになっている。外側材50に
は、その外面(図11中上面)側に形成されてボルトB
の頭部が受容される第2の受容部117と、この第2の
受容部117と第1の軸挿通部116との間で連通する
第2の軸挿通部118とが形成されている。第2の受容
部117は、ボルトBの頭部を略隙間なく受容可能とな
る大きさの内径寸法に設定されるとともに、ボルトBの
頭部の高さよりもやや深く設定されている。なお、パッ
キンP1の略中央部には、ボルトBの軸部分を挿通可能
な穴部Hが形成されている。
【0033】図11に示される第2の補強桟43にあっ
ては、内側材49が内面板21に接着剤等で固定される
一方、外側材50が外面板22に接着剤等で固定され
る。また、内側材49と外側材50との間に介装される
パッキンP1は、接着剤等で内側材49に固定されてい
るが、外側材50側には固定されないようになってい
る。このため、内面板21及び外面板22は、第1の受
容部115内の隙間S、若しくは各軸挿通部116,1
18とボルトBの軸部分との間に形成された隙間Sの大
きさの範囲内で相対移動可能となる。なお、図11に示
される構成において、第2の受容部117の左右幅を更
に大きくしてもよく、また、ボルトBの頭部を第1の受
容部115に受容させる一方、ナットNを第2の受容部
117側に受容させることも可能である。
【0034】また、前記内面板21及び外面板22を芯
材24に保持する構造として、図12〜図15に示され
る構造を採用することもできる。
【0035】図12の構造は、第2の補強桟43を角材
で構成するとともに、縦桟38及び第1の補強桟42間
に掛け渡される内面板21及び外面板22をそれぞれ二
分割構成としたところに特徴を有する。すなわち、ここ
での内面板21及び外面板22は、図12中左側に位置
する第1板材122と、同図中右側に位置する第2板材
123とからなる。これら第1及び第2板材122,1
23は、第2の補強桟43の内面側及び外面側で相じゃ
くり状に接合されており、当該接合部位では、第1及び
第2板材122,123の端部間に変形吸収部としての
隙間Sが形成されている。なお、第1板材122の外側
(図12中左端側)と各押え部材35,36との係合構
造は、前記実施例の内面板21及び外面板22の外側
(図4中左端側)と各押え部材35,36との係合構造
と略同一となっている。また、第2板材123の内側
(図12中右端側)と各押え部材35,36との係合構
造は、前記実施例の内面板21及び外面板22の内側
(図4中右端側)と各押え部材35,36との係合構造
と略同一となっている。従って、この場合も、前記実施
例と同様に、内面板21及び外面板22の外周部分と各
押え部材35,36との間に変形吸収部としての隙間S
が形成されることとなる。ここで、第1板材122は、
接着剤等で第2の補強桟43に固定されているが、パネ
ルの外周側に位置する外枠32や補強材33には固定さ
れない。この一方、第2板材123は、図12中右端側
の第1の補強桟42に固定してもしなくても良いが、第
2の補強桟43には固定されない。従って、この場合
も、各隙間Sの存在により、内面板21及び外面板22
の変形を許容して当該変形に伴う芯材24の変形を規制
可能となる。
【0036】図13の構造は、前記実施例に対して、各
内面板21及び外面板22の形状及び保持構造を変えた
ところに特徴を有する。すなわち、ここでの内面板21
及び外面板22は、それらの端面21A,22Aが略鉛
直面状に形成され、当該端面21A,22Aに第1のダ
ボ穴125が形成されている。また、各押え部材35,
36の内側端面35A,36Aも略鉛直面状に形成さ
れ、当該内側端面35A,36Aには、前記第1のダボ
穴125に対応する第2のダボ穴126が形成されてい
る。この構造においては、第1及び第2のダボ穴12
5,126間にダボ128を受容させることで、内面板
21及び外面板22が、芯材24の内面及び外面で構成
される着座面127に着座した状態で、芯材24に保持
されるようになっている。この保持状態にあっては、各
ダボ穴125,126の内部とダボ128との間に変形
吸収部としての隙間Sが形成されるとともに、各端面2
1A(22A),35A(36A)間にも変形吸収部と
しての隙間Sが形成される。また、内面板21及び外面
板22は、各着座面127に固定されておらず、従っ
て、この場合も、前記各隙間Sの大きさの範囲内で、内
面板21及び外面板22の変形を許容して当該変形に伴
う芯材24の変形を規制可能となる。
【0037】図14の構造は、図13の構造に対して、
各ダボ穴125,126及びダボ128を設けずに、内
面板21及び外面板22の端面21A,22Aと各押え
部材35,36の内側端面35A,36Aとの間に変形
吸収部としての弾性体130を介装し、この弾性体13
0を前記各端面21A,22A、35A,36Aにそれ
ぞれ固定した構造としたところに特徴を有する。この場
合は、弾性体130の伸縮によって、内面板21及び外
面板22の変形が吸収されることになる。なお、弾性体
130としては、ゴム状、スポンジ状、ばね状等を例示
でき、伸縮によって内面板21及び外面板22の変形を
吸収できる限りにおいて種々の材料のものを適用するこ
とができる。また、弾性体130は、端面21A(22
A)と内側端面35A(36A)との間に部分的に介装
してもよい。
【0038】図15の構造は、ゴム製のクッション材1
31を介して内面板21及び外面板22を芯材24に保
持したところに特徴を有する。すなわち、この場合は、
クッション材131が内面板21及び外面板22と前記
各着座面127との間に介装されるとともに、内面板2
1及び外面板22の端面21A,22Aと各押え部材3
5,36の内側端面35A,36Aとの間に隙間Sが形
成されるようになっている。従って、この場合は、クッ
ション材131の伸縮及び隙間Sの存在によって、内面
板21及び外面板22の変形が許容されることになる。
なお、クッション材131としては、伸縮によって内面
板21及び外面板22の変形を吸収できる限りにおい
て、スポンジ状、ばね状等の他の材料で形成されたもの
を適用することもできる。
【0039】また、芯材24としては、外枠32や補強
材33と各押え部材35,36とを一体的に設けた構成
とすることができる一方、相互に異なる材質の外枠32
等と各押え部材35,36とからなる別体構成とするこ
ともできる。例えば、金属、プラスチック、エラストマ
ー等からなる各押え部材35,36を木製の外枠32等
に固定してなる芯材24を用いることも可能である。
【0040】更に、前記芯材24の構成は、前述した各
構造に限定されるものではなく、内面板21及び外面板
22の変形を許容して芯材24の変形を規制できる限り
において、第2の補強桟43を省略する等、種々の設計
変更が可能となる。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
パネル本体と当該パネル本体を保持する保持部材との間
に、パネル本体の変形を許容して保持部材の変形を規制
する変形吸収部を設けたから、パネル本体が変形したと
きに、当該変形の影響が保持部材側に及び難くなり、パ
ネル本体の変形に伴うパネルの全体的な変形を抑制する
ことができる。
【0042】また、前記変形吸収部を、前記保持部材に
対するパネル本体の面方向への相対移動を許容する隙間
により構成したから、パネル本体の外周側の拘束に基づ
く屈曲波の発生を抑制し、当該屈曲波の影響による高周
波数帯域での遮音性能の低下を改善することができる。
【0043】更に、前記隙間の少なくとも一部に弾性体
を介装したから、パネル本体の不用意な移動を規制する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明が適用された実施例に係る防音室の概
略平面図。
【図2】 第1のパネルの概略正面図。
【図3】 図2のA−A線矢視拡大断面図。
【図4】 図2のB−B線矢視拡大断面図
【図5】 一部構成を分解した図3の拡大図。
【図6】 芯材の概略正面図。
【図7】 押え部材を省略した芯材の概略正面図。
【図8】 押え部材を省略した芯材の概略背面図。
【図9】 第2のパネルの概略正面図。
【図10】 本実施例の実験結果を示すグラフ。
【図11】 他の実施例における第2の補強桟を示す部
分拡大断面図。
【図12】 他の実施例に係るパネル構造を示す図4と
同様の断面図。
【図13】 他の実施例に係るパネル構造を示す図4と
同様の断面図。
【図14】 他の実施例に係るパネル構造を示す図4と
同様の断面図。
【図15】 他の実施例に係るパネル構造を示す図4と
同様の断面図。
【符号の説明】
21・・・内面板(パネル本体)、22・・・外面板
(パネル本体)、24・・・芯材(保持部材)、130
・・・弾性体(変形吸収部)、131・・・クッション
材、S・・・隙間(変形吸収部)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パネル本体と、このパネル本体を保持す
    る保持部材とを備えたパネル構造において、 前記パネル本体と前記保持部材との間に変形吸収部が設
    けられ、この変形吸収部は、前記パネル本体の変形を許
    容して保持部材の変形を規制することを特徴とするパネ
    ル構造。
  2. 【請求項2】 前記変形吸収部は、前記保持部材に対す
    るパネル本体の面方向への相対移動を許容する隙間によ
    り構成されていることを特徴とする請求項1記載のパネ
    ル構造。
  3. 【請求項3】 前記隙間の少なくとも一部に弾性体が介
    装されていることを特徴とする請求項2記載のパネル構
    造。
  4. 【請求項4】 前記パネル本体は、クッション材を介し
    て前記保持部材に保持されていることを特徴とする請求
    項1、2又は3記載のパネル構造。
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