JP2003239071A - プラズマcvd成膜方法及び装置 - Google Patents

プラズマcvd成膜方法及び装置

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JP2003239071A
JP2003239071A JP2002036166A JP2002036166A JP2003239071A JP 2003239071 A JP2003239071 A JP 2003239071A JP 2002036166 A JP2002036166 A JP 2002036166A JP 2002036166 A JP2002036166 A JP 2002036166A JP 2003239071 A JP2003239071 A JP 2003239071A
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Japan
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gas
plasma cvd
film
film forming
substrate
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Application number
JP2002036166A
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English (en)
Inventor
Tadashi Shimazu
正 嶋津
Toshihiko Nishimori
年彦 西森
Masahiko Inoue
雅彦 井上
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 水素による悪影響を招くことなくSiN膜を
形成することができるプラズマCVD成膜方法及び装置
を提供する。 【解決手段】 低圧環境下の成膜室内に原料ガスとして
Siを含み且つHを含まない液体材料のヘキサクロロジ
シランを気化したガスや、Siを含み且つHを含まない
SiF4 ガスなどを供給し、窒化ガスとしてN2 ガスを
供給して、これらの原料ガスと窒化ガスとに高周波パワ
ーを印加することによりプラズマを発生し、このプラズ
マによる化学的な反応を利用して、基板上に窒化珪素の
膜を形成する。更には、Fなどの悪影響を低減するた
め、原料ガスとともにArガス又はHeガスも成膜室内
に供給する。或いは、成膜室に供給する窒化ガスの量を
窒化珪素膜を形成するのに要する量よりも多くする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はプラズマCVD成膜
方法及び装置に関し、トランジスタなどを覆う絶縁膜や
保護膜などとして窒化珪素膜を形成する場合など適用し
て有用なものである。
【0002】
【従来の技術】従来、DRAMや強誘電体キャパシタを
組み込んだFeRAM(強誘電体メモリ)などの半導体
素子を製造するに際し、プラズマCVD装置により基板
上に窒化珪素(SiN)の膜を形成する場合には、原料
ガスとしてSiH4 を用い、窒化ガスとしてNH3 又は
2 を用いていた。即ち、低圧環境下の成膜室内にSi
4 と、NH3 又はN2 とを供給して、これらの原料ガ
スと窒化ガスとに高周波パワーを印加することによりプ
ラズマを発生し、このプラズマによる化学的な反応を利
用して、基板上にSiN膜を形成していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
プラズマCVD成膜方法では、SiH4 に含まれる水素
がSiN膜中に取り込まれ、このSiN膜中の水素がト
ランジスタのドーパントを不活性化し、トランジスタ特
性の経時変化を引き起こす場合がある。
【0004】図2にはトランジスタの構成例を示す。図
2(a)において、51はゲート酸化膜、52はD−P
oly電極、53はシリサイド電極であり、これらはゲ
ート54を構成している。そして、このゲート54の両
側にはサイドウォール(絶縁膜)55が形成され、この
サイドウォール55を介してポリシリコン膜56を形成
することにより、ソース57及びドレイン58のポリシ
リコン電極を形成している。
【0005】ポリシリコン膜56は、図2(b)に示す
ように成膜時にはゲート54も含めた全体を覆うように
形成されるため、その後、ゲート54との接触部分を除
去することにより、図2(a)に示すような構成とす
る。このとき、ポリシリコン膜56は精度よく加工して
前記接触部分を除去することにより、確実にゲート54
に接触しない状態とする必要があるが、素子の微細化に
伴って、かかる加工に対し非常に高い精度が要求される
ようになり、同加工が困難な状況になってきた。そこ
で、ゲート54に予めサイドウォール55を設けること
によって、セルフアラインメントの効果により、ポリシ
リコン膜56の加工を容易にしている。
【0006】そして、従来はサイドウォール(絶縁膜)
55にSiO2 膜が用いられていた。しかし、更なる素
子の微細化から、サイドウォール55も薄くする必要性
が生じたことにより、より絶縁性の高いSiN膜によっ
てサイドウォール(絶縁膜)55を形成することが求め
られている。ところが、SiN膜の原料ガスとしてSi
4 を用いた場合にはSiH4 に含まれる水素がSiN
膜中に取り込まれ、このSiN膜中の水素が長期的に膜
中を拡散して、P,Bなどのトランジスタのドーパント
を不活性化するため、トランジスタ特性の経時変化を引
き起し信頼性低下に繋がる場合がある。
【0007】従って、本発明は上記の事情に鑑み、水素
による悪影響を招くことなくSiN膜を形成することが
できるプラズマCVD成膜方法及び装置を提供すること
を課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する第1
発明のプラズマCVD成膜方法は、低圧環境下の成膜室
内に原料ガスとしてSiを含み且つHを含まないガス若
しくはSiを含み且つHを含まない液体材料を気化して
供給し、窒化ガスとしてN2 ガスを供給して、これらの
原料ガスと窒化ガスとに高周波パワーを印加することに
よりプラズマを発生し、このプラズマによる化学的な反
応を利用して、基板上に窒化珪素の膜を形成することを
特徴とする。
【0009】また、第2発明のプラズマCVD成膜方法
は、第1発明のプラズマCVD成膜方法において、前記
液体材料としてヘキサクロロジシランを用いることを特
徴とする。
【0010】また、第3発明のプラズマCVD成膜方法
は、第1発明のプラズマCVD成膜方法において、前記
原料ガスとしてSiF4 ガスを用いることを特徴とす
る。
【0011】また、第4発明のプラズマCVD成膜方法
は、第1,第2又は第3発明のプラズマCVD成膜方法
において、前記成膜室内には前記原料ガス及び窒化ガス
とともにArガス又はHeガスも供給することを特徴と
する。
【0012】また、第5発明のプラズマCVD成膜方法
は、第1,第2又は第3発明のプラズマCVD成膜方法
において、前記成膜室に供給する前記窒化ガスの量を、
前記窒化珪素の膜を形成するのに要する量よりも多くす
ることを特徴とする。
【0013】また、第6発明のプラズマCVD装置は、
低圧環境下の成膜室内に原料ガスとしてSiを含み且つ
Hを含まないガス若しくはSiを含み且つHを含まない
液体材料を気化して供給し、窒化ガスとしてN2 ガスを
供給して、これらの原料ガスと窒化ガスとに高周波パワ
ーを印加することによりプラズマを発生し、このプラズ
マによる化学的な反応を利用して、基板上に窒化珪素の
膜を形成するように構成したことを特徴とする。
【0014】また、第7発明のプラズマCVD装置は、
第6発明のプラズマCVD装置において、前記液体材料
としてヘキサクロロジシランを用いることを特徴とす
る。
【0015】また、第8発明のプラズマCVD装置は、
第6発明のプラズマCVD装置において、前記原料ガス
としてSiF4 ガスを用いることを特徴とする。
【0016】また、第9発明のプラズマCVD装置は、
第6,第7又は第8発明のプラズマCVD装置におい
て、前記成膜室内には前記原料ガス及び窒化ガスととも
にArガス又はHeガスも供給することを特徴とする。
【0017】また、第10発明のプラズマCVD装置
は、第6,第7又は第8発明のプラズマCVD装置にお
いて、前記成膜室に供給する前記窒化ガスの量を、前記
窒化珪素の膜を形成するのに要する量よりも多くするよ
うに構成したことを特徴とする。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づき詳細に説明する。
【0019】図1は本発明の実施の形態に係るプラズマ
CVD装置の構成図である。同図に示すように、基部1
上にはアルミニウム製で円筒状の真空チャンバ容器2が
設けられており、この容器2の内部が成膜室3となって
いる。成膜室3の上部には電磁波透過窓である円形の天
井板4が設けられ、成膜室3内には基板支持台5が備え
られている。基板支持台5は半導体素子の基板6を載置
するための円盤状の基板載置部7を有し、この基板載置
部7は支持軸8に支持されている。基板載置部7はAl
2 3 やAlNなどのセラミック材料からなり、基板載
置部7上に載置した基板6を静電的に吸着保持する静電
チャックとなっている。
【0020】基板6は円盤状のSiウエハであり、周知
のようにφ150mm(6インチ)のものやφ200m
m(8インチ)のものなど種々のウエハサイズのものが
ある。基板載置部7にはインピーダンスマッチングを行
うための整合器10及びコンデンサ9を介してバイアス
電源11が接続されている。即ち、基板載置部7はバイ
アス電極としても機能している。また、基板載置部7に
はLPF12を介して静電電源13も接続されている。
【0021】従って、バイアス電源11から高周波電力
が供給されることにより、基板載置部7を介して基板6
にバイアスが印加される。このときのバイアス電力はバ
イアス電源11によって適宜調整される。静電電源13
からは直流電力が供給され、これによって基板載置部7
に発生する静電気力により、基板6を基板載置部7に吸
着する。なお、基板支持台5は全体を昇降自在もしくは
支持軸8を伸縮自在とすることにより、基板6の上下方
向の高さを最適な高さに調整できるようになっている。
【0022】また、基板載置部7には加熱手段としてヒ
ータ13が設けられている。ヒータ13にはヒータ電源
14が接続されており、このヒータ電源14からヒータ
13へ供給する電力を調整することによって、基板載置
部7(基板6)の成膜温度を適宜調節するようになって
いる。加熱手段としては、ヒータ13に限定するもので
はなく、例えば基板載置部7にガス等の流体を供給する
ようにし、このガス等の流体の温度を調整することによ
って基板載置部7や基板6の成膜温度を適宜調整するよ
うにしてもよい。
【0023】基部1には排気口15が設けられ、この排
気口15を介して図示しない真空排気系へ成膜室3内の
ガスを排気することにより成膜室3内を低圧環境とし、
この低圧環境下の成膜室3内に成膜を行うための各種の
ガスが供給される(詳細後述)。また、容器2(成膜室
3)には基板6の搬入・搬出口(図示省略)が設けら
れ、図示しない搬送室との間で基板6の搬入及び搬出が
行われるようになっている。
【0024】天井板4の上にはスパイラル状の給電アン
テナ16が設置され、この給電アンテナ16にはインピ
ーダンスマッチングを行うための整合器17を介して高
周波電源18が接続されている。従って、この高周波電
源18から給電アンテナ16へ高周波電力を供給するこ
とにより、給電アンテナ16から天井板4を透過して成
膜室3内に電磁波19が入射され、この電磁波19のエ
ネルギー(高周波パワー)によって成膜室3内に供給さ
れる各種のガスをプラズマ状態にする。
【0025】容器2には図示しないガス供給系から送給
されてきた各種のガスを成膜室3内へ導入するためのノ
ズル21,22が設けられている。ノズル21からは窒
化ガスとしてN2 ガスが供給される。この窒化ガスの供
給量はMFC(Mass Flow Controller)23によって調
整される。また、ノズル21からは不活性ガスであるA
rガス又はHeガスも供給される。このArガス又はH
eガスの供給流量はMFC24によって調整される。そ
して、ノズル22からは、Siを含み且つHを含まない
液体材料のヘキサクロロジシラン(Cl3 −Si−Si
−Cl3 )を気化したガス又はSiF4 ガスが供給され
る。この気化したヘキサクロロジシラン又はSiF4
スはSiN膜の原料ガスとなる。原料ガスの供給量はM
FC25によって調整される。
【0026】ヘキサクロロジシランとN2 ガス、或い
は、SiF4 とN2 ガスを、成膜室3内に導入して、高
周波電源18からの高周波パワーによりプラズマ状態に
し、このプラズマ中の活性粒子(励起原子又は分子)に
よって基板6上での化学的な反応を促進することによ
り、SiN膜を基板6上に形成する。このSiN膜はト
ランジスタを覆う絶縁膜(サイドウォール等)や保護膜
などになる。
【0027】また、このSiN膜の成膜時にはArガス
又はHeガスも成膜室3内に導入して、高周波電源18
からの高周波パワーによりプラズマ状態にする。その結
果、基板6にバイアス電源11からバイアスを印加した
とき、Arイオン又はHeイオンが基板6上の膜に引き
込まれる。このことにより、原料ガスのヘキサクロロジ
シランに含まれるClのイオンやSiF4 に含まれるF
のイオンが基板6上の膜に引き込まれる割合が低減され
て、ClやFが同膜に悪影響(膜のエッチングなど)を
及ぼすことを防止することができる。なお、基板6に印
加するバイアスの大きさは、あまり大き過ぎるとArイ
オンやHeイオンの引き込みが激しくなって基板6上の
膜がエッチングされてしまうため、バイアス電源11に
て適宜の小さな値に調整することが望ましい。
【0028】或いは、Arガス又はHeガスを成膜室3
に供給する代わりに、成膜室3に供給するN2 ガスの量
を、SiN膜を形成するのに要する量よりも多くしても
よい。この場合にも、基板6にバイアス電源11からバ
イアスを印加したとき、窒素イオンがより多く基板6上
の膜に引き込まれることにより、原料ガスのヘキサクロ
ロジシランに含まれるClのイオンやSiF4 に含まれ
るFのイオンが基板6上の膜に引き込まれる割合が低減
されて、ClやFが同膜に悪影響(膜のエッチングな
ど)を及ぼすことを防止することができる。なお、この
ときの成膜室3に供給するN2 ガスと原料ガス(ヘキサ
クロロジシラン又はSiF4 )の質量流量比(N2 ガス
/原料ガス)は、実験等で適宜設定すればよいが、例え
ば4〜5以上とする。
【0029】マイクロコンピュータを備えたコントロー
ラ26では、所定の制御シーケンスに基づき、MFC2
3,24,25のON・OFF制御を行うことにより、
各種のガスの供給タイミングを制御し、また、高周波電
源18、バイアス電源11、ヒータ電源14及び静電電
源13をON・OFF制御して、これらの電源の給電タ
イミングも制御する。
【0030】以上のように、本実施の形態によれば、S
iN膜の原料ガスとして水素を含まない気化した液体材
料のヘキサクロロジシラン又はSiF4 ガスを用いるた
め、基板6上に形成されたトランジスタなどに対する水
素の悪影響を防止することができる。なお、原料ガスと
しては、必ずしもヘキサクロロジシランやSiF4 に限
定するものではなく、Siを含み且つHを含まない液体
材料若しくはガスであればよい。
【0031】また、上記のように原料ガスとともにAr
ガス又はHeガスも供給すれば、基板6にバイアスを印
加したとき、Arイオン又はHeイオンが基板6上の膜
に引き込まれることにより、ClイオンやFイオンが基
板6上の膜に引き込まれる割合が低減されて、ClやF
が同膜に悪影響を及ぼすことを防止することができる。
更には、このときにArイオン又はHeイオンにたたか
れることにより、SiN膜がより緻密なものになること
も期待できる。
【0032】また、上記にようにArガス又はHeガス
を供給する代わりにN2 ガスの量をSiN膜の形成に要
する量よりも多く供給した場合にも、基板6にバイアス
を印加したとき、窒素イオンがより多く基板6上の膜に
引き込まれることにより、ClイオンやFイオンが基板
6上の膜に引き込まれる割合が低減されて、ClやFが
同膜に悪影響を及ぼすことを防止することができる。
【0033】
【発明の効果】以上、発明の実施の形態とともに具体的
に説明したように、第1発明のプラズマCVD成膜方法
は、低圧環境下の成膜室内に原料ガスとしてSiを含み
且つHを含まないガス若しくはSiを含み且つHを含ま
ない液体材料を気化して供給し、窒化ガスとしてN2
スを供給して、これらの原料ガスと窒化ガスとに高周波
パワーを印加することによりプラズマを発生し、このプ
ラズマによる化学的な反応を利用して、基板上に窒化珪
素の膜を形成することを特徴とする。
【0034】また、第2発明のプラズマCVD成膜方法
は、第1発明のプラズマCVD成膜方法において、前記
液体材料としてヘキサクロロジシランを用いることを特
徴とする。
【0035】また、第3発明のプラズマCVD成膜方法
は、第1発明のプラズマCVD成膜方法において、前記
原料ガスとしてSiF4 ガスを用いることを特徴とす
る。
【0036】従って、この第1,第2又は第3発明のプ
ラズマCVD成膜方法によれば、窒化珪素の膜の原料と
してSiを含み且つHを含まない液体材料のヘキサクロ
ロジシランを気化したガスや、Siを含み且つHを含ま
ないSiF4 ガスなどを用いるため、基板上に形成され
たトランジスタなどに対する水素の悪影響を防止するこ
とができる。
【0037】また、第4発明のプラズマCVD成膜方法
は、第1,第2又は第3発明のプラズマCVD成膜方法
において、前記成膜室内には前記原料ガス及び窒化ガス
とともにArガス又はHeガスも供給することを特徴と
する。
【0038】従って、この第4発明のプラズマCVD成
膜方法によれば、原料ガスとともにArガス又はHeガ
スも供給するため、基板にバイアスを印加したとき、A
rイオン又はHeイオンが基板上の膜に引き込まれるこ
とにより、ClイオンやFイオンなどが基板上の膜に引
き込まれる割合が低減されて、ClやFなどが同膜に悪
影響を及ぼすことを防止することができる。更には、こ
のときにArイオン又はHeイオンにたたかれることに
より、窒化珪素膜がより緻密なものになることも期待で
きる。
【0039】また、第5発明のプラズマCVD成膜方法
は、第1,第2又は第3発明のプラズマCVD成膜方法
において、前記成膜室に供給する前記窒化ガスの量を、
前記窒化珪素の膜を形成するのに要する量よりも多くす
ることを特徴とする。
【0040】従って、この第5発明のプラズマCVD成
膜方法によれば、成膜室に供給する窒化ガスの量を窒化
珪素膜を形成するのに要する量よりも多くするため、基
板にバイアスを印加したとき、窒素イオンがより多く基
板上の膜に引き込まれることにより、ClイオンやFイ
オンなどが基板上の膜に引き込まれる割合が低減され
て、ClやFなどが同膜に悪影響を及ぼすことを防止す
ることができる。
【0041】また、第6発明のプラズマCVD装置は、
低圧環境下の成膜室内に原料ガスとしてSiを含み且つ
Hを含まないガス若しくはSiを含み且つHを含まない
液体材料を気化して供給し、窒化ガスとしてN2 ガスを
供給して、これらの原料ガスと窒化ガスとに高周波パワ
ーを印加することによりプラズマを発生し、このプラズ
マによる化学的な反応を利用して、基板上に窒化珪素の
膜を形成するように構成したことを特徴とする。
【0042】また、第7発明のプラズマCVD装置は、
第6発明のプラズマCVD装置において、前記液体材料
としてヘキサクロロジシランを用いることを特徴とす
る。
【0043】また、第8発明のプラズマCVD装置は、
第6発明のプラズマCVD装置において、前記原料ガス
としてSiF4 ガスを用いることを特徴とする。
【0044】従って、この第6,第7又は第8発明のプ
ラズマCVD装置によれば、窒化珪素の膜の原料として
Siを含み且つHを含まない液体材料のヘキサクロロジ
シランを気化したガスや、Siを含み且つHを含まない
SiF4 ガスなどを用いるため、基板上に形成されたト
ランジスタなどに対する水素の悪影響を防止することが
できる。
【0045】また、第9発明のプラズマCVD装置は、
第6,第7又は第8発明のプラズマCVD装置におい
て、前記成膜室内には前記原料ガス及び窒化ガスととも
にArガス又はHeガスも供給することを特徴とする。
【0046】従って、この第9発明のプラズマCVD装
置によれば、原料ガスとともにArガス又はHeガスも
供給するため、基板にバイアスを印加したとき、Arイ
オン又はHeイオンが基板上の膜に引き込まれることに
より、ClイオンやFイオンなどが基板上の膜に引き込
まれる割合が低減されて、ClやFなどが同膜に悪影響
を及ぼすことを防止することができる。更には、このと
きにArイオン又はHeイオンにたたかれることによ
り、窒化珪素膜がより緻密なものになることも期待でき
る。
【0047】また、第10発明のプラズマCVD装置
は、第6,第7又は第8発明のプラズマCVD装置にお
いて、前記成膜室に供給する前記窒化ガスの量を、前記
窒化珪素の膜を形成するのに要する量よりも多くするよ
うに構成したことを特徴とする。
【0048】従って、この第10発明のプラズマCVD
装置によれば、成膜室に供給する窒化ガスの量を窒化珪
素膜を形成するのに要する量よりも多くするため、基板
にバイアスを印加したとき、窒素イオンがより多く基板
上の膜に引き込まれることにより、ClイオンやFイオ
ンなどが基板上の膜に引き込まれる割合が低減されて、
ClやFなどが同膜に悪影響を及ぼすことを防止するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るプラズマCVD装置
の構成図である。
【図2】サイドウォールを設けたトランジスタの構成例
を示す図である。
【符号の説明】
1 基部 2 容器 3 成膜室 4 天井板 5 基板支持台 6 基板(ウエハ) 7 基板載置部 8 支持軸 9 コンデンサ 10 整合器 11 バイアス電源 12 LPF 13 静電電源 14 ヒータ電源 15 排気口 16 給電アンテナ 17 整合器 18 高周波電源 19 電磁波 21,22 ノズル 23,24,25 MFC 26 コントローラ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 井上 雅彦 兵庫県神戸市兵庫区和田崎町一丁目1番1 号 三菱重工業株式会社神戸造船所内 Fターム(参考) 4K030 AA03 AA04 AA06 AA18 BA40 LA02 LA15 5F045 AB33 AC03 AC16 AC17 DP04 EB02 EB03 EM10 5F058 BA11 BC08 BF07

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 低圧環境下の成膜室内に原料ガスとして
    Siを含み且つHを含まないガス若しくはSiを含み且
    つHを含まない液体材料を気化して供給し、窒化ガスと
    してN2 ガスを供給して、これらの原料ガスと窒化ガス
    とに高周波パワーを印加することによりプラズマを発生
    し、このプラズマによる化学的な反応を利用して、基板
    上に窒化珪素の膜を形成することを特徴とするプラズマ
    CVD成膜方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載するプラズマCVD成膜
    方法において、 前記液体材料としてヘキサクロロジシランを用いること
    を特徴とするプラズマCVD成膜方法。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載するプラズマCVD成膜
    方法において、 前記原料ガスとしてSiF4 ガスを用いることを特徴と
    するプラズマCVD成膜方法。
  4. 【請求項4】 請求項1,2又は3に記載するプラズマ
    CVD成膜方法において、 前記成膜室内には前記原料ガス及び窒化ガスとともにA
    rガス又はHeガスも供給することを特徴とするプラズ
    マCVD成膜方法。
  5. 【請求項5】 請求項1,2又は3に記載するプラズマ
    CVD成膜方法において、 前記成膜室に供給する前記窒化ガスの量を、前記窒化珪
    素の膜を形成するのに要する量よりも多くすることを特
    徴とするプラズマCVD成膜方法。
  6. 【請求項6】 低圧環境下の成膜室内に原料ガスとして
    Siを含み且つHを含まないガス若しくはSiを含み且
    つHを含まない液体材料を気化して供給し、窒化ガスと
    してN2 ガスを供給して、これらの原料ガスと窒化ガス
    とに高周波パワーを印加することによりプラズマを発生
    し、このプラズマによる化学的な反応を利用して、基板
    上に窒化珪素の膜を形成するように構成したことを特徴
    とするプラズマCVD装置。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載するプラズマCVD装置
    において、 前記液体材料としてヘキサクロロジシランを用いること
    を特徴とするプラズマCVD装置。
  8. 【請求項8】 請求項6に記載するプラズマCVD装置
    において、 前記原料ガスとしてSiF4 ガスを用いることを特徴と
    するプラズマCVD装置。
  9. 【請求項9】 請求項6,7又は8に記載するプラズマ
    CVD装置において、前記成膜室内には前記原料ガス及
    び窒化ガスとともにArガス又はHeガスも供給するこ
    とを特徴とするプラズマCVD装置。
  10. 【請求項10】 請求項6,7又は8に記載するプラズ
    マCVD装置において、 前記成膜室に供給する前記窒化ガスの量を、前記窒化珪
    素の膜を形成するのに要する量よりも多くするように構
    成したことを特徴とするプラズマCVD装置。
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