JP2003238834A - 顔料組成物およびそれを用いた顔料分散体 - Google Patents

顔料組成物およびそれを用いた顔料分散体

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Abstract

(57)【要約】 【課題】印刷インキや塗料に使用した場合の流動性、分
散安定性および乾燥皮膜にした場合の光沢等に優れる顔
料組成物およびそれを用いた顔料分散体の提供。 【解決手段】有機顔料またはカーボンブラック顔料、特
定のトリアジン環含有塩基性化合物および数平均分子量
500〜30000のポリエーテルおよび/またはポリ
エステル構造を有するリン酸エステルを含む顔料組成
物、および該顔料組成物0.1〜50重量%、樹脂0.
01〜50重量%、および有機溶剤50〜99重量%を
含む顔料分散体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、印刷インキまたは
塗料に使用した場合の流動性、分散安定性ならびに乾燥
皮膜にした場合の光沢等に優れる顔料組成物およびそれ
を用いた顔料分散体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】印刷インキ、塗料等においては、顔料を
微細な状態で分散させることにより、印刷物または塗加
工物の鮮明な色調、光沢等の適性を持たせている。ま
た、顔料を安定な状態で分散させることにより、印刷イ
ンキや塗料の流動性が向上し印刷適性が向上するばかり
でなく、印刷インキや塗料を製造する際の労力やエネル
ギーを大きく削減することができる。さらに、安定な状
態の分散体は、一般的に貯蔵安定性にも優れる。しかし
ながら、印刷インキや塗料に用いられる顔料はより鮮明
な色調を実現するために微細な粒径であることが多く、
そのために顔料粒子間の凝集力が強くなり上記のような
適性を持たせることは困難であることが多い。
【0003】このような問題を解決するために、様々な
顔料分散剤が開示されている。例えば、特公昭41−2
466号公報に開示された顔料誘導体や特公昭54−3
4009号公報、特公昭63−30057号公報等に開
示されたポリエステルは、顔料分散剤として一定の効果
を示すものの、より高品位の印刷インキ及び塗料を得る
目的でより微細な顔料を使用した場合にはその効果は十
分とは言えなかった。さらに、近年における環境問題へ
の関心の高まりから、印刷インキおよび塗料に使用され
る有機溶剤がトルエン等の芳香族系を主成分とするもの
からエステル系やアルコール系を主成分とするものに変
わりつつあり、顔料を分散するためには著しく不利とな
っている。このような印刷インキ及び塗料においては、
上記顔料分散剤の効果は満足されるものとは言えず、全
く効果を示さないものも多かった。
【0004】また、特開平8−127749号公報及び
特開平11−199796号公報には本発明の一般式
(1)で示されるトリアジン環含有塩基性化合物が開示
されているが、これらの化合物はアクリル樹脂やアルキ
ッド樹脂等の酸性官能基を有するバインダーでは効果を
示すものの十分ではなく、ポリウレタン樹脂やポリアミ
ド樹脂等の塩基性官能基を有するバインダーではほとん
ど効果を示さない。特に、グラビアインキ等に使用され
る尿素結合を含む塩基性の高いポリウレタン樹脂には全
く効果を示さなかった。
【0005】さらに、特開平3−112992号公報に
は本発明の一般式(2)で示されるリン酸エステルが分
散剤として開示されているが、実際に有機顔料に使用し
ても分散剤としての効果は全く示さない。また、特開2
001−164142号公報には、表面が塩基性である
フタロシアニン系顔料をリン酸エステル系顔料分散剤を
用いて分散してなる顔料分散体組成物が開示されてい
る。しかし、表面が塩基性であるフタロシアニン系顔料
を得る具体的な手段は記載されておらず、特定の市販顔
料に対してのみ有効であるに過ぎなかった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明は、印
刷インキまたは塗料に使用した場合の流動性、分散安定
性、ならびに乾燥皮膜にした場合の光沢等に優れる顔料
組成物およびそれを用いた顔料分散体を提供することを
目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者は、有機顔料ま
たはカーボンブラック顔料、特定のトリアジン含有塩基
性化合物および特定のリン酸エステルを含む顔料組成物
が、印刷インキまたは塗料に使用した場合の流動性、分
散安定性、ならびに乾燥皮膜にした場合の光沢等に優れ
ることを発見し、本発明を完成させるに至った。
【0008】すなわち、本発明は、有機顔料またはカー
ボンブラック顔料、下記一般式(1)で示されるトリア
ジン環含有塩基性化合物、および下記一般式(2)で示
されるリン酸エステルを含む顔料組成物を提供する。ま
た、本発明は、上記顔料組成物0.1〜50重量%、樹
脂0.01〜50重量%、および有機溶剤50〜99重
量%を含む顔料分散体を提供する。 一般式(1)
【化10】 (式中、Aは分子量2000以下の芳香族化合物、X1
は直接結合、または−NR3−、−O−から選ばれる2
価の連結基、R1は下記一般式(3)〜(6)で示され
るいずれかの基、R2は水酸基、アルコキシ基、R1
たはA、R3は水素原子、アルキル基またはアルケニル
基、αは1〜3の整数を表す。)
【0009】一般式(2)
【化11】 (式中、R4は数平均分子量500〜30000のポリ
エーテル及び/またはポリエステル、yは1または2を
表す。) 一般式(3)
【化12】 一般式(4)
【化13】 (式(3)および式(4)中、R5、R6は、それぞれ独
立に置換もしくは無置換のアルキル基、置換もしくは無
置換のアルケニル基、または置換基同士が一体となって
更なる窒素原子、酸素原子または硫黄原子を含んでも良
い5員環または6員環を表し、nは1〜6の整数を表
す。)
【0010】一般式(5)
【化14】 (式中、R7は置換もしくは無置換のアルキル基、置換
もしくは無置換のアルケニル基を表す。) 一般式(6)
【化15】 (式中、R8は一般式(5)で示される基または下記一
般式(7)で示される基、zは0〜6の整数、mは1ま
たは2を表す。) 一般式(7)
【化16】 (式中、X3は直接結合、−NH−、−O−から選ばれ
る2価の連結基、pは0〜6の整数を表し、R5、R6
一般式(3)におけるR5、R6と同じものを表す。)
【0011】
【発明の実施の形態】以下に、本発明を詳細に説明す
る。本発明の有機顔料としては、通常印刷インキまたは
塗料に用いられるすべての顔料が使用でき、具体的に
は、例えば溶性アゾ顔料、不溶性アゾ顔料、フタロシア
ニン顔料、キナクリドン顔料、イソインドリノン顔料、
ペリレン顔料、ペリノン顔料、ジオキサジン顔料、アン
トラキノン顔料、ジアンスラキノニル顔料、アンスラピ
リミジン顔料、アンサンスロン顔料、インダンスロン顔
料、フラバンスロン顔料、ピランスロン顔料、ジケトピ
ロロピロール顔料等が挙げられる。また、本発明のカー
ボンブラック顔料としては、通常色材として使用される
あらゆる種類のカーボンブラック顔料が使用できる。
【0012】本発明の一般式(1)で示されるトリアジ
ン環含有塩基性化合物は、一般式(2)で示されるリン
酸エステルとの組み合わせで優れた顔料分散性能を発揮
する化合物である。一般式(1)において、Aは分子量
2000以下の芳香族化合物を表し、ここでいう芳香族
化合物とは、ベンゼン核をもつ炭素環式化合物をいい、
ベンゼン核は縮合環中にあってもよく、複素環であって
もかまわない。Aとして具体的には、一般式(8)で示
される有機色素誘導体、一般式(9)で示される基、一
般式(10)で示される基が挙げられる。
【0013】Aを構成する芳香族化合物の分子量が20
00を越えるトリアジン環含有塩基性化合物は、通常の
インキまたは塗料に用いられる溶剤との親和性が著しく
低く、所望の効果を発揮しないため、本発明の顔料組成
物には使用できない。一般式(1)で示されるトリアジ
ン環含有塩基性化合物は、分子量2000以下の芳香族
化合物に、必要に応じて連結基を介してトリアジン環含
有塩基性官能基を導入することで得ることができる。
【0014】一般式(1)におけるAが下記一般式
(8)で示される有機色素誘導体であるトリアジン環含
有塩基性化合物は、特開平8−127749号公報に開
示された公知の化合物であり、同公報に開示された方法
で容易に得ることができる。 一般式(8) P−[X4−R9]α − (式中、Pは溶性アゾ系、不溶性アゾ系、フタロシアニ
ン系、キナクリドン系、イソインドリノン系、ペリレン
系、ペリノン系、ジオキサジン系、アントラキノン系、
ジアンスラキノニル系、アンスラピリミジン系、アンサ
ンスロン系、インダンスロン系、フラバンスロン系、ピ
ランスロン系、ジケトピロロピロール系、キノフタロン
系から選ばれる少なくとも一種の芳香族系有機色素残
基、X4は直接結合、または−O−、−NH−、−CH2
NH−、−SO2NH−、−CH2NHCO−、−CH2
NHCOCH2NH−、−CONH−から選ばれる2価
の連結基、R9は炭素数1〜6のアルキレン基またはフ
ェニレン基、αは1〜3の整数を表す。) なお、Pを構成する有機色素残基は、アントラキノンの
ようにほとんど着色していない化合物であっても構わな
い。
【0015】一般式(1)におけるAが下記一般式
(9)で示される基であるトリアジン環含有塩基性化合
物は、特開平11−199796号公報に開示された方
法で容易に得ることができ、具体例についても数多く開
示されている。 一般式(9)
【化17】 (式中、R10はアミノ基、R11は水素原子、ハロゲン原
子、アミノ基、ニトロ基、水酸基、アルコキシ基、カル
ボキシル基、スルホン基、置換もしくは無置換のアルキ
ル基または置換もしくは無置換のアルケニル基、qは1
〜3の整数、rは0〜2の整数を表す。)
【0016】一般式(1)におけるAが下記一般式(1
0)で示される基であるトリアジン環含有塩基性化合物
は、により得ることができる。 一般式(10)
【化18】
【0017】一般式(1)におけるX1は、直接結合、
または−NR3−、−O−から選ばれる2価の連結基で
あり、これらの結合基を有するトリアジン環含有塩基性
化合物は、一般式(2)のリン酸エステルとの組み合わ
せで優れた顔料分散性能を発揮するのみならず耐性に優
れた化合物であり、耐熱性においては通常の有機顔料と
比べてもほとんど遜色がない。
【0018】一般式(1)においてR1は、上記一般式
(3)〜(6)で表されるアミン化合物残基である。式
(3)〜(6)中、置換もしくは無置換のアルキル基お
よび置換もしくは無置換のアルケニル基の好ましい炭素
数は1〜20であり、さらに好ましくは1〜6である。
アルキル基およびアルケニル基の好ましい置換基はフッ
素原子、塩素原子、臭素原子等のハロゲン原子、水酸
基、メルカプト基であり、置換基同士が一体となって更
なる窒素原子、酸素原子または硫黄原子を含んでも良い
5員環または6員環の好ましい例としては、ピペリジノ
基、ピペラジノ基、N−メチルピペラジノ基、ピロリジ
ノ基、モルホリノ基、チアゾリジノ基等が挙げられる。
【0019】また、一般式(1)においてR2は、水酸
基、アルコキシ基、R1またはAを表す。アルコキシ基
は炭素数1〜20のものが好ましく、さらに好ましい例
としてはメトキシ基、エトキシ基、n−プロポキシ基、
イソプロポキシ基、n−ブトキシ基、イソブトキシ基、
ペントキシ基、ヘキソキシ基等が挙げられる。また、一
般式(1)においてR3は、水素原子、アルキル基また
はアルケニル基を表し、アルキル基またはアルケニル基
の好ましい炭素数は1〜20である。
【0020】本発明における一般式(2)で示されるリ
ン酸エステルは公知の化合物であり、特開平3−112
992号に開示された方法で容易に得ることができる。
一般式(2)においてR4 は、数平均分子量500〜3
0000のポリエーテルおよび/またはポリエステルで
あって、さらに詳しくはポリエーテル、ポリエステルま
たはポリエーテル−ポリエステルのコポリマーである。
【0021】ポリエーテルの好ましい例としては、ポリ
エチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリ
テトラメチレングリコール、ポリブチレングリコール等
が挙げられる。また、ポリエステルの好ましい例として
はプロピオラクトン、バレロラクトン、カプロラクトン
またはそれらの混合物の重合体、またはコハク酸、アジ
ピン酸、セバシン酸、アゼライン酸等の脂肪族ジカルボ
ン酸、テレフタル酸、イソフタル酸等の芳香族ジカルボ
ン酸またはそれらの低級アルコールエステルと、エチレ
ングリコール、1,3−プロピレングリコール、1,4
−ブチレングリコール、1,6−ヘキサングリコール、
ジエチレングリコール、ネオペンチルグリコール、ある
はビスフェノールAのエチレンオキサイド付加物等また
はこれらの混合物との重合物等が挙げられる。
【0022】一般式(2)のR4がポリエーテル−ポリ
エステルのコポリマーである場合は、ポリエーテル−ポ
リエステルのブロックコポリマーが特に好ましく、ポリ
エステルブロックとポリエーテルブロックは上記のポリ
エステルおよびポリエーテルのいずれを用いてもよいが
特に好ましくは下記一般式(11)で示される化合物で
ある。 一般式(11) −[(CH2 )a−COO]b−[(CH22O]c−R4’ (式中、R4’は炭素数1〜4のアルキル基、aは4〜5
の整数、bは2〜15の数、cは3〜15の数を表す。) また、一般式(2)のR4は、末端にリン酸エステル構
造を含んでもよいが、リン酸エステルを含まないポリエ
ーテルおよびまたはポリエステルの方がより好ましい。
【0023】本発明の顔料組成物の有機顔料またはカー
ボンブラック顔料、一般式(1)で示されるトリアジン
環含有塩基性化合物および一般式(2)で示されるリン
酸エステルの好ましい組成比は、有機顔料またはカーボ
ンブラック顔料50〜98重量%、一般式(1)で示さ
れるトリアジン環含有塩基性化合物0.1〜20重量
%、一般式(2)で示されるリン酸エステル1〜30重
量%であり、さらに好ましくは、有機顔料またはカーボ
ンブラック顔料75〜95重量%、一般式(1)で示さ
れるトリアジン環含有塩基性化合物2〜15重量%、一
般式(2)で示されるリン酸エステル2〜20重量%で
ある。
【0024】一般式(1)で示されるトリアジン環含有
塩基性化合物の含有量が0.1重量%より少ないとイン
キ等の流動性や乾燥皮膜の光沢向上効果がほとんど認め
られず、20重量%より多いと用いた分の効果が得られ
ず経済的に不利である。また、一般式(2)で示される
リン酸エステルの含有量が1重量%よりも少ないと満足
のいく効果が得られにくく、30重量%よりも多くても
用いた分の効果が得られず経済的に不利である。
【0025】本発明の顔料組成物は、樹脂および有機溶
剤に分散することにより、顔料分散体とし、インキ、塗
料等として使用することができる。顔料分散体には、通
常の塗料またはインキに使用されるあらゆる樹脂を使用
することができ、樹脂としては、例えば、ニトロセルロ
ース、酢酸セルロース、エチルセルロース、ウレタン樹
脂、ポリアミド樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、アク
リル樹脂、ポリエステル樹脂、アルキド樹脂、ライムロ
ジン、トール油ロジン、ウッドロジン、ロジンエステ
ル、ロジン変成フェノール、石油樹脂、アマニ油、桐
油、大豆油、マレイン酸樹脂、ビニル樹脂、環化ゴム、
塩化ゴム、エチレンー酢酸ビニル樹脂、ギルソナイト、
ダンマル、セラック、エポキシ樹脂、塩化ビニル、シリ
コン樹脂、メラミン樹脂、尿素樹脂、ベンゾグアナミン
樹脂等が挙げられる。
【0026】本発明の顔料分散体には、上記の樹脂のう
ち1種類またはそれ以上を使用しても良く、1種類また
はそれ以上の樹脂を用いて分散した高濃度顔料分散体を
他の樹脂で希釈して使用しても良い。上記樹脂のうち、
重量平均分子量が5000〜100000の通常インキ
等のバインダーに用いられるウレタン樹脂は、従来の顔
料分散剤や、本発明のトリアジン環含有塩基性化合物ま
たはリン酸エステルの単独使用では顔料分散が極めて困
難な樹脂であるが、本発明の顔料組成物を使用すると、
良好に顔料を分散することができる。
【0027】一般的に印刷インキ等のバインダーに使用
されるウレタン樹脂は、ポリヒドロキシ化合物とポリイ
ソシアネートとの反応により得られる成分を主骨格と
し、バインダーとしての性能を付与する目的でしばしば
グリコール類、ジアミン類、アミノアルコール類等の化
合物を1種または2種以上用いて鎖延長反応と呼ばれる
反応によって高分子量化されることが多い。これらのウ
レタン樹脂のうち、ジアミン類またはアミノアルコール
類により鎖延長反応を行うことにより得られる、樹脂1
分子中に少なくとも1つの尿素結合を有する塩基性の比
較的強いウレタン樹脂に本発明の顔料組成物を分散する
場合に、顕著な顔料分散効果を示す。このような塩基性
樹脂は本発明のトリアジン環含有塩基性化合物との相互
作用がほとんどないため、塩基性樹脂を含む顔料分散体
においては、本発明のトリアジン環含有塩基性化合物は
分散剤としての性能をほとんど示さないことが知られて
いる。しかし、本発明のリン酸エステルを併用すると、
リン酸エステルが選択的にトリアジン環含有塩基性化合
物と相互作用を起こすことで、特異的に優れた分散性能
を発揮する。
【0028】本発明の顔料分散体に用いられる有機溶剤
としては、トルエン等の芳香族炭化水素、ミネラルスピ
リット等の石油系炭化水素、クロロベンゼン等のハロゲ
ン炭化水素、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイ
ソブチルケトン、シクロヘキサノン等のケトン類、酢酸
エチル、酢酸ブチル、酢酸アミル、2−エトキシエチル
アセタート等のエステル類、メタノール、エタノール、
プロパノール、ブタノール等のアルコール類、エチルセ
ロソルブ、ブチルセロソルブ等のセロソルブ類等が挙げ
られる。上記有機溶剤のうち、特に好ましいのは、ケト
ン類、アルコール類、セロソルブ類、エステル類等の極
性の高い有機溶剤である。有機溶剤は、2種またはそれ
以上の混合物であっても差し支えない。
【0029】本発明の顔料分散体を製造する際には、通
常印刷インキまたは塗料を製造する際に用いられるすべ
ての分散機が使用でき、このような分散機としては、例
えば、ディゾルバー、ハイスピードミキサー、ホモミキ
サー、ニーダー、フラッシャー、ロールミル、サンドミ
ル、アトライター等が挙げられる。本発明の顔料組成物
および顔料分散体は、印刷インキ、塗料等に使用するこ
とができ、その場合に用いられる添加剤としては、消泡
剤、レベリング剤、アンチブロッキング剤、界面活性
剤、粘度調整剤、ワックス等が挙げられる。
【0030】
【実施例】以下、実施例により本発明を説明する。例
中、部とは重量部を、%とは重量%をそれぞれ表わす。
また、本発明のトリアジン環含有塩基性化合物の例を表
1及び表2に示すが、実施例中の記号は表中に示した記
号と同じである。
【0031】
【表1】
【0032】
【化19】
【0033】
【化20】
【0034】
【表2】
【0035】(リン酸エステルの製造例)窒素雰囲気下
で、数平均分子量750のポリエチレングリコールモノ
メチルエーテル1125部、ε−カプロラクトン684
部およびジブチルスズラウレート1.8部を加熱、攪拌
し160℃で固形分が98%以上になるまで反応を続
け、ポリエーテル−ポリエステルモノヒドロキシ化合物
を得た。得られたポリエーテル−ポリエステルモノヒド
ロキシ化合物の数平均分子量は1200であった。5酸
化リン含量84%のポリリン酸84.5部を先に得られ
たポリエーテル−ポリエステルモノヒドロキシ化合物1
200部に加え、水分を除去しながら80℃で5時間反
応させ、数平均分子量1280のリン酸モノエステルを
得た。
【0036】(実施例1〜8)銅フタロシアニン顔料
(C.I.Pigment Blue 15:3)20
部、グラビアインキ用ワニス(ウレタン樹脂15%、酢
酸エチル65%、イソプロピルアルコール20%)80
部、トリアジン環含有塩基性化合物2部、製造例で得
られたリン酸モノエステル2部および2mmスチールボ
ール300部を混合し、ペイントコンディショナーで6
0分間分散して顔料分散体を作成した。同様に、銅フタ
ロシアニン顔料、トリアジン環含有塩基性化合物の代
わりに、不ぴ3に示す種々の顔料、トリアジン環含有塩
基性化合物〜を用いて顔料分散体を作成した。作成
した顔料分散体の粘度をB型粘度計(6rpm)で測定
した。また、作成した顔料分散体に溶剤(酢酸エチル7
0%、イソプロピルアルコール30%からなる)を加
え、ザーンカップNO.3で14〜16秒に調整して作
成したグラビアインキをバーコーターで展色した際の乾
燥皮膜の光沢値(60゜)を測定した。結果を表3に示
す。なお、上記のウレタン樹脂としては、3−メチル−
1,5−ペンタンジオールとアジピン酸を縮重合したポ
リエステルポリオールとイソホロンジイソシアネートを
縮重合して得られたプレポリマーをイソホロンジアミン
で鎖延長した重量平均分子量約30000の尿素結合含
有ウレタン樹脂を用いた。
【0037】(実施例9)実施例1において、銅フタロ
シアニン顔料20部の代わりにジメチルキナクリドン顔
料(C.I.Pigment Red 122)50部
を、トリアジン環含有塩基性化合物2部の代わりにト
リアジン環含有塩基性化合物2部を用いて、それ以外
は全く同様の方法で顔料分散体を作成し、粘度と乾燥皮
膜の光沢値測定した。結果を表3に示す。 (実施例10)実施例1において、トリアジン環含有塩
基性化合物2部を0.2部に、リン酸モノエステル2
部を0.2部に変え、それ以外は全く同様の方法で顔料
分散体を作成し、粘度と乾燥皮膜の光沢値を測定した。
結果を表3に示す。
【0038】(実施例11)実施例1において、ウレタ
ン樹脂の代わりにニトロセルロースを用いて、それ以外
は全く同様の方法で顔料分散体を作成し、粘度と乾燥皮
膜の光沢値を測定した。結果を表3に示す。 (比較例)実施例1〜11において、トリアジン環含有
塩基性化合物またはリン酸モノエステルを用いずに顔料
分散体を作成し、粘度と乾燥皮膜の光沢値を測定した。
結果を表3に示す。
【0039】
【表3】
【0040】
【発明の効果】本発明により、印刷インキや塗料に使用
した場合の流動性、分散安定性ならびに乾燥皮膜にした
場合の光沢等に優れ、従来の顔料分散剤や、トリアジン
環含有塩基性化合物またはリン酸エステルの単独使用で
は顔料分散が極めて困難なポリウレタン樹脂にも良好に
分散する顔料組成物が得られるようになった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田邉 大介 東京都中央区京橋二丁目3番13号 東洋イ ンキ製造株式会社内 (72)発明者 佐井 哲哉 東京都中央区京橋二丁目3番13号 東洋イ ンキ製造株式会社内 Fターム(参考) 4J038 DG051 DG061 DG261 HA026 JB34 JC22 KA08 KA09 4J039 AE04 BA04 BC52 BC56

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】有機顔料またはカーボンブラック顔料、下
    記一般式(1)で示されるトリアジン環含有塩基性化合
    物、および下記一般式(2)で示されるリン酸エステル
    を含む顔料組成物。 一般式(1) 【化1】 (式中、Aは分子量2000以下の芳香族化合物、X1
    は直接結合、または−NR3−、−O−から選ばれる2
    価の連結基、R1は下記一般式(3)〜(6)で示され
    るいずれかの基、R2は水酸基、アルコキシ基、R1
    たはA、R3は水素原子、アルキル基またはアルケニル
    基、αは1〜3の整数を表す。) 一般式(2) 【化2】 (式中、R4は数平均分子量500〜30000のポリ
    エーテル及び/またはポリエステル、yは1または2を
    表す。) 一般式(3) 【化3】 一般式(4) 【化4】 (式(3)および式(4)中、R5,R6は、それぞれ独
    立に置換もしくは無置換のアルキル基、置換もしくは無
    置換のアルケニル基、または置換基同士が一体となって
    更なる窒素原子、酸素原子または硫黄原子を含んでも良
    い5員環または6員環を表し、nは1〜6の整数を表
    す。) 一般式(5) 【化5】 (式中、R7は置換もしくは無置換のアルキル基、置換
    もしくは無置換のアルケニル基を表す。) 一般式(6) 【化6】 (式中、R8は一般式(5)で示される基または下記一
    般式(7)で示される基、zは0〜6の整数、mは1ま
    たは2を表す。) 一般式(7) 【化7】 (式中、X3は直接結合、または−NH−、−O−から
    選ばれる2価の連結基、pは0〜6の整数を表し、
    5、R6は一般式(3)におけるR5、R6と同じものを
    表す。)
  2. 【請求項2】一般式(1)において、Aが下記一般式
    (8)で示される有機色素誘導体である請求項1記載の
    顔料組成物。 一般式(8) P−[X4−R9]α − (式中、Pは溶性アゾ系、不溶性アゾ系、フタロシアニ
    ン系、キナクリドン系、イソインドリノン系、ペリレン
    系、ペリノン系、ジオキサジン系、アントラキノン系、
    ジアンスラキノニル系、アンスラピリミジン系、アンサ
    ンスロン系、インダンスロン系、フラバンスロン系、ピ
    ランスロン系、ジケトピロロピロール系、キノフタロン
    系から選ばれる少なくとも一種の芳香族系有機色素残
    基、X4は直接結合、または−O−、−NH−、−CH2
    NH−、−SO2NH−、−CH2NHCO−、−CH2
    NHCOCH2NH−、−CONH−から選ばれる2価
    の連結基、R9は炭素数1〜6のアルキレン基またはフ
    ェニレン基、αは1〜3の整数を表す。)
  3. 【請求項3】一般式(1)において、Aが下記一般式
    (9)で示される基であり、αが1である請求項1記載
    の顔料組成物。 一般式(9) 【化8】 (式中、R10はアミノ基、R11は水素原子、ハロゲン原
    子、アミノ基、ニトロ基、水酸基、アルコキシ基、カル
    ボキシル基、スルホン基、置換もしくは無置換のアルキ
    ル基または置換もしくは無置換のアルケニル基、qは1
    〜3の整数、rは0〜2の整数を表す。)
  4. 【請求項4】 Aが下記一般式(10)で示される基で
    あり、αが1である請求項1記載の顔料組成物。 一般式(10) 【化9】
  5. 【請求項5】有機顔料またはカーボンブラック顔料50
    〜98重量%、一般式(1)で示されるトリアジン環含
    有塩基性化合物0.1〜20重量%、および一般式
    (2)で示されるリン酸エステル1〜30重量%を含む
    請求項1ないし4いずれか記載の顔料組成物。
  6. 【請求項6】請求項1ないし5いずれか記載の顔料組成
    物0.1〜50重量%、樹脂0.01〜50重量%、お
    よび有機溶剤50〜99重量%を含む顔料分散体。
  7. 【請求項7】樹脂が、1分子中に少なくとも1つの尿素
    結合を有するウレタン樹脂であることを特徴とする請求
    項6記載の顔料分散体。
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