JP2003238198A - ガラス組成物及び光学素子 - Google Patents

ガラス組成物及び光学素子

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JP2003238198A JP2002036610A JP2002036610A JP2003238198A JP 2003238198 A JP2003238198 A JP 2003238198A JP 2002036610 A JP2002036610 A JP 2002036610A JP 2002036610 A JP2002036610 A JP 2002036610A JP 2003238198 A JP2003238198 A JP 2003238198A
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Kazutoshi Nakayama
和俊 中山
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03CCHEMICAL COMPOSITION OF GLASSES, GLAZES OR VITREOUS ENAMELS; SURFACE TREATMENT OF GLASS; SURFACE TREATMENT OF FIBRES OR FILAMENTS MADE FROM GLASS, MINERALS OR SLAGS; JOINING GLASS TO GLASS OR OTHER MATERIALS
    • C03C3/00Glass compositions
    • C03C3/04Glass compositions containing silica
    • C03C3/062Glass compositions containing silica with less than 40% silica by weight
    • C03C3/064Glass compositions containing silica with less than 40% silica by weight containing boron
    • C03C3/068Glass compositions containing silica with less than 40% silica by weight containing boron containing rare earths
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03CCHEMICAL COMPOSITION OF GLASSES, GLAZES OR VITREOUS ENAMELS; SURFACE TREATMENT OF GLASS; SURFACE TREATMENT OF FIBRES OR FILAMENTS MADE FROM GLASS, MINERALS OR SLAGS; JOINING GLASS TO GLASS OR OTHER MATERIALS
    • C03C3/00Glass compositions
    • C03C3/12Silica-free oxide glass compositions
    • C03C3/23Silica-free oxide glass compositions containing halogen and at least one oxide, e.g. oxide of boron

Abstract

(57)【要約】 【課題】 高屈折率低分散(屈折率(nd):1.70
以上、アッベ数(νd):35〜55)であって、ガラ
ス転移温度(Tg)が500℃未満とプレス成形に優
れ、しかも成形性にも優れたガラス組成物を提供する。 【解決手段】 wt%で、B23:10〜35%、La
23:10〜40%、ZnO+ZnF2:10〜60
%、ただし、ZnO:0〜45%、Li2O+LiF:
0.5〜9%の各成分を含有させ、且つフッ素化合物の
総量を9〜15%とする。ここで、Tgを一層低くする
観点から、K2O:0〜5%及びNa2O:0〜5%の少
なくとも一方の成分をさらに含有するのが好ましい。ま
た機械的強度の向上や光学恒数の調整、化学的耐久性の
向上などの観点から、SiO2:0〜20%、Y23
0〜20%、Nb25:0〜15%、Bi23:0〜2
0%、ZrO2:0〜5%、BaO+BaF2:0〜15
%、CaO+CaF2:0〜10%、Ta25:0〜1
5%、WO3:0〜15%、TiO2:0〜10%、Al
23:0〜10%の成分の1種または2種以上をさらに
含有させてもよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はガラス組成物および
光学素子に関し、より詳細には低温度でモールド成形で
きるガラス組成物およびこのガラス組成物を用いて得ら
れる光学素子に関するものである。
【0002】
【従来の技術】光の集光・発散・回折に用いる高精度レ
ンズや回折格子などの光学素子の作成方法として、モー
ルド成形法が近年用いられつつある。この方法によれ
ば、従来は必要であったレンズの研磨及び切削工程が不
要となり低コスト化が図れる。
【0003】モールド成形法では、金型の面を精密に転
写するために、ガラスを一度軟化する必要がある。軟化
の温度は、ガラス転移温度(以下、「Tg」と記すこと
がある)と相関があり、Tgが低ければそれだけプレス
する時の温度も低くなり、金型も低温ですむ。
【0004】このような製作法において、プレス成形用
の光学ガラスのTgが高くプレス時の温度が高いと、次
のような問題が生じる。ガラス滴の冷却に伴う収縮が
大きくなり、ガラス面が大きくひけ、面精度がでない。
金型温度を高くする必要があり、金型の劣化が激しく
なり、金型寿命が短くなる。金型劣化を抑制するための
方策としては、成形雰囲気を窒素などの不活性雰囲気に
制御することが考えられるが、生産コストに上昇を招
く。
【0005】そこで、プレス成形用の光学ガラスとして
低Tgのものが従来から種々提案されているが、提案さ
れているプレス成形用光学ガラスの大半は低屈折率のも
のや高屈折率高分散のものであって、高屈折率低分散の
ものはほとんど見あたらない。これは、分散を小さく維
持しながら屈折率を高める作用を奏するLa23やY 2
3、ZrO2などの成分には同時にTgを高める傾向が
あり、他方屈折率を高めると同時にTgを下げる作用を
奏するZnOには分散を大きくする傾向があるからであ
る。唯一、特開平3−16932号公報および特開平5
−193978号公報においてTgが500℃以下で高
屈折率低分散の光学ガラスが提案されているものの、こ
の光学ガラスは20wt%を超えるフッ化物を含有して
いるため溶融性・成形性が悪い。
【0006】また、近年の環境問題への意識の高まりを
受けて、人体への悪影響が懸念されているPb化合物や
As化合物を使用しないことがプレス成形用光学ガラス
についても強く要望されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明はこのような従
来の問題に鑑みてなされたものであり、その目的とする
ところは高屈折率低分散(屈折率(nd):1.70以
上、アッベ数(νd):35〜55)であって、ガラス
転移温度(Tg)が500℃未満とプレス成形に優れ、
しかも成形性にも優れたガラス組成物を提供することに
ある。
【0008】また本発明の目的は、人体への悪影響が懸
念されるPb及びAsを含有しないガラス組成物を提供
することにある。
【0009】さらに本発明の目的は、高屈折率低分散の
光学恒数を有し、優れた生産性を示す光学素子を提供す
ることにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成する本発
明のガラス組成物は、wt%で、B23:10〜35
%、La23:10〜40%、ZnO+ZnF2:10
〜60%、ただし、ZnO:0〜45%、Li2O+L
iF:0.5〜9%の各成分を含有し、且つフッ素化合
物の総量が9〜15%であることを特徴とするものであ
る。なお、以下「%」は特に断りのない限り「wt%」
を意味するものとする。
【0011】ここで、Tgを一層低くする観点から、K
2O:0〜5%及びNa2O:0〜5%の少なくとも一方
の成分をさらに含有するのが好ましい。
【0012】また機械的強度の向上や光学恒数の調整、
化学的耐久性の向上などの観点から、SiO2:0〜2
0%、Y23:0〜20%、Nb25:0〜15%、B
2 3:0〜20%、ZrO2:0〜5%、BaO+B
aF2:0〜15%、CaO+CaF2:0〜10%、T
25:0〜15%、WO3:0〜15%、TiO2:0
〜10%、Al23:0〜10%の成分の1種または2
種以上をさらに含有させるのが好ましい。
【0013】本発明の光学素子は、前記のいずれかに記
載のガラス組成物をモールド成形して得られたことを特
徴とするものである。
【0014】ここで前記光学素子は、レンズ、ミラー、
プリズム、回折格子のいずれかであるのが好ましい。
【0015】
【発明の実施の形態】フッ素成分はTgを効果的に下げ
るものの、溶融成形の際にガラス表面から揮発しやすい
ためガラス表面に異質相が形成され脈理が生じやすい。
そこで本発明者は、溶融性・成形性に影響しない程度に
フッ素含有量を低含有させた組成のうちで、ガラス転移
温度が低い組成系がないか誠意検討を重ねた結果、ガラ
スの網目構造を形成する成分(フォーマー)としてホウ
酸を選択し、さらに効果的にガラス転移温度を下げる成
分である亜鉛とリチウムを高濃度に含有させ、さらに高
屈折率低分散を現実させるランタンを必須とした系、す
なわちB23―La23-Li2O-LiF-ZnO-Zn
2系が非常にガラス転移温度が低いことを見出し、本
発明を成すに至った。すなわち、本発明のガラス組成物
では、フォーマーとしてホウ酸を用い、さらに亜鉛とリ
チウムを高濃度に含有させると共に、成形性が悪化しな
い範囲でフッ素を含有させたところに大きな特徴があ
る。
【0016】以下、本発明のガラス組成物の各成分を限
定した理由について説明する。まず、B23は、低Tg
かつ低分散を実現するガラスの網目構造を形成する主成
分である。その含有量が10%より少ないと失透傾向が
増大し、他方含有量が35%より多いと目的とする屈折
率が得られない。そこで含有量を10〜35%の範囲と
定めた。より好ましくは15〜30%の範囲である。
【0017】La2O3は本発明の必須成分であって、低
分散を保ちつつ屈折率を高める効果を奏するが、含有量
が10%より少ないと高屈折率を達成することができ
ず、他方含有量が40%より多いと失透傾向が増大する
と共にTgが上昇してしまう。そこで含有量を10〜4
0%の範囲と定めた。より好ましくは、10〜35%の
範囲である。
【0018】ZnF2及びZnOの亜鉛化合物はTgを
下げる効果を奏すると共に屈折率を高める効果を奏す
る。この2つの亜鉛化合物の総量が10%より少ないと
Tgを十分に下げることができず、他方総量が60%よ
り多いと失透傾向が増加する。そこでこれらの亜鉛化合
物の総量を10〜60%の範囲と定めた。より好ましく
は10〜50%の範囲である。ここでZnOの含有量は
0〜45%である必要がある。ZnOの含有量が45%
を超えると失透傾向が著しく増大するからである。より
好ましくは40%までである。
【0019】Li2O及びLiFのリチウム化合物はTg
を下げる効果を奏する。この2つのリチウム化合物の総
量が0.5%より少ないとその効果が得られず、他方総
量が9%より多いと失透傾向が強くなる。そこでこれら
のリチウム化合物の総量を0.5〜9%の範囲と定め
た。より好ましくは1〜9%の範囲である。
【0020】また本発明のガラス組成物では、Tgを下
げる効果を奏するフッ素化合物の含有量を総量で9〜1
5%の範囲とした。含有量が9%より少ないとTgを充
分に下げることができず、他方含有量が15%より多い
と溶融成形の際にガラス表面から揮発して脈理が生じや
すくなるからである。
【0021】本発明のガラス組成物では、K2O及びN
2Oのガラス成分の少なくとも一方を必要によりさら
にそれぞれ0〜5%の範囲で含有させるのが好ましい。
2O、Na2Oのアルカリ金属酸化物は、Li2Oと同
様にTgを下げる効果を奏するが、それぞれの含有量が
5%を超えると、化学的耐久性が低下すると同時に屈折
率が低下する。そこでNa2O及びNa2Oの含有量をそ
れぞれ5%以下とそれぞれ定めた。
【0022】また、本発明のガラス組成物では、SiO
2、Y23、Nb25、Bi23、ZrO2、BaO、C
aO、Ta25、WO3、TiO2、Al23、BaF2
のガラス成分の1種または2種以上の特定量を必要によ
りさらに含有させてもよい。これら成分に限定した理由
をそれぞれ以下に説明する。
【0023】SiO2はガラスフォーマーとして非常に
有用な成分であり、ガラスを安定にする作用を奏する
が、SiO2の含有量が20%を超えると分散が大きく
なると同時に失透傾向が高くなるおそれがある。このた
め含有量は20%以下が好ましい。
【0024】Y2O3は低分散を保ちつつ屈折率を高める
効果を奏するが、含有量が20%を超えると失透傾向が
増大すると共にTgが上昇するおそれがある。このた
め、含有量は20%以下が好ましい。より好ましくは1
5%以下である。
【0025】Nb25は屈折率を高くする効果を奏する
が、含有量が15%を超えるとTgが上昇すると同時に
分散が大きくなるおそれがある。このため含有量は15
%以下が好ましい。より好ましくは12%以下である。
【0026】Bi23はTgを上昇させることなく屈折
率を上昇させるが、含有量が20%を超えると着色度が
極端に悪化する。このため含有量は20%以下が好まし
い。より好ましくは15%以下である。
【0027】ZrO2は屈折率を上昇させ、ガラスの熱
膨張を小さくし、さらに耐久性を向上させるが同時に、
Tg及び溶融温度を上昇させる。溶融温度が上昇する
と、フッ素成分の揮発が激しくなりフッ素成分のTgを
下げる効果が十分に得られなくなる。このため含有量は
5%以下が好ましく、より好ましくは3%以下である。
【0028】BaO及びBaF2のバリウム成分はガラ
スを安定にし、さらに屈折率を上昇させる効果を奏する
が、含有量が15%を超えるとTgが上昇することがあ
る。このためバリウム成分の含有量は総量で15%以下
が好ましく、より好ましくは10%以下である。
【0029】CaO及びCaF2のカルシウム成分は分
散を大きくすると共にガラスを安定にするが、含有量が
10%を超えると所望の屈折率が得られなくなる。この
ためカルシウム成分の含有量は総量で10%以下が好ま
しく、より好ましくは8%以下である。
【0030】Ta2O5は屈折率を上昇させ、化学的耐久
性を向上させる成分であるが、含有量が15%を超える
とTgが上昇するとともに、溶融温度が大幅に上昇す
る。前記の通り、この溶融温度が上昇するとフッ素成分
の揮発が激しくなりフッ素成分のTgを下げる効果が十
分に得られなくなる。このため含有量は15%以下が好
ましい。
【0031】WO3はTgを上昇させることなく屈折率
を上昇させるが、含有量が15%を超えると着色度が極
端に悪化する。このため含有量は15%以下が好まし
い。
【0032】TiO2は屈折率を上昇させる成分である
が、10%を超えて添加すると失透傾向が増大するとと
もに、着色度が悪化しTgが上昇する。このため含有量
は10%以下が好ましい。
【0033】Al2O3はホウ酸塩系ガラスを安定化させ
るとともに化学耐久性を向上させるが、含有量が10%
を超えると失透傾向が増大する。このため含有量は10
%以下が好ましい。なおフッ化アルミニウムとして含有
させても同じ効果が得られる。
【0034】さらに本発明のガラス組成物には清澄剤と
してSb2O3を、その他のガラス成分の総量100重量
部に対して1重量部以下、より好ましくは0.5重量部
以下含有させるのが望ましい。
【0035】その他必要により本発明のガラス組成物に
は、Gd23、P25、Y23、YF3、TiF4、Cs
23など従来公知のガラス成分をTgを悪化させない範
囲で含有させてももちろん構わない。
【0036】次に本発明の光学素子について説明する。
本発明の光学素子の大きな特徴は、前記のガラス組成物
を用い、これをモールド成形して作製した点にある。こ
こで使用できるモールド成形方法としては特に限定はな
く、従来公知のモールド成形方法が用いられる。例えば
溶融したガラスをノズルから、所定温度に加熱された金
型へ滴下しモールド成形するダイレクトプレス成形法
や、プリフォーム材を金型に載置してガラス軟化点以上
に加熱してモールド成形する再加熱成形法が用いられ
る。このような方法によれば研磨、研削工程が不要とな
り生産性が向上する。
【0037】本発明の光学素子は、例えば両凸、両凹、
平凸、平凹、メニスカスなどの各種レンズ、ミラー、プ
リズム、回折格子などとして用いられる。
【0038】
【実施例】以下に本発明を実施例により更に具体的に説
明する。なお、本発明はこれら実施例に何ら限定される
ものではない。
【0039】実施例1〜21 酸化物原料、酸化物の水和物、炭酸塩、硫酸塩など一般
的なガラス原料を用いて、表1に示す目標組成となるよ
うに、ガラスの原料を調合し、粉末で十分に混合して調
合原料とした。これを900〜1,300℃に加熱され
た電気炉中の白金坩堝に投入し、溶融清澄後、撹拌均質
化して予め加熱された鉄製又はカーボン製の鋳型に鋳込
み、徐冷して各サンプルを製造した。これら各サンプル
についてのd線に対する屈折率(nd)およびアッベ数
(νd)、ガラス転移温度(Tg)を測定した。なお、
これらの測定は日本光学硝子工業会規格(JOGIS)
の試験方法に準じて行った。測定結果を表1に合わせて
示す。Tgの測定はDTA(Seiko Instruments Inc.「EXS
TAR 6000 TG/DTA6300」)を用いて行った。
【0040】また、作製したサンプルを鏡面研磨して内
部を目視し、脈理が観察されたかどうかでガラスの成形
性を評価した。なお、評価基準は、日本光学硝子工業会
の標準サンプルB(すなわち、薄くて分散した脈理で目
で見える限界のもの)と同等以下の場合を「○」とし、
日本光学硝子工業会の標準サンプルC(すなわち、研磨
面に対して垂直な方向と平行な脈理がわずかにあるも
の)以上のものを「×」とした。結果を表1に合わせて
示す。
【0041】比較例1〜4 比較例1は特開平6−305769号公報記載の実施例
9を、比較例2は特開平12−264673号公報記載
の実施例1を、比較例3は特開平12−119036号
公報記載の実施例12を、比較例4は特開平3−169
32号公報記載の実施例8をそれぞれ転記したものであ
る。
【0042】
【表1】
【0043】表1から明らかなように、実施例1〜21
のガラスでは高屈折率(1.700以上)、低分散(ア
ッベ数:36.2〜50)であると同時に、ガラス転移
温度(Tg)が500℃未満とプレス成形するのに好ま
しい温度であった。
【0044】これに対して、フッ素成分を含有していな
い比較例1〜3のガラスではいずれもTgが500℃以
上と高かった。一方、フッ素成分を30%含有している
比較例4のガラスではTg500℃未満を達成していた
が、ガラス溶融時の粘度及びフッ素揮発状態から、実際
に測定はしていないが成形性の悪いことは明らかであっ
た。
【0045】
【発明の効果】本発明のガラス組成物では、ガラスに脈
理を生じさせやすいフッ素成分の含有量を少なくした代
わりに、フォーマーとしてB2O3を用い、且つTgを下げ
る主成分として亜鉛とリチウムを用い、高屈折率成分と
してランタンを用いたので、高屈折率低分散であって、
Tgが500℃未満とプレス成形に優れ、さらに成形性
にも優れる。
【0046】ここで、K2O:0〜5%及びNa2O:0
〜5%の少なくとも一方の成分をさらに含有させるとT
gを一層低くできる。
【0047】またSiO2、Y23、Nb25、Bi2
3、ZrO2、BaO、CaO、Ta 25、WO3、Ti
2、Al23、BaF2のガラス成分の1種または2種
以上の特定量をさらに含有させると、機械的強度の向上
や光学恒数の調整、化学的耐久性の向上が図れる。
【0048】本発明の光学素子は前記ガラス組成物をモ
ールド成形して得るので、高屈折率低分散の光学恒数を
有し、また優れた生産性を有する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G02B 1/00 G02B 1/00 Fターム(参考) 4G062 AA04 BB01 BB05 BB08 DA01 DA02 DA03 DA04 DB01 DB02 DB03 DC04 DC05 DD01 DE01 DE02 DE03 DE04 DE05 DF01 EA02 EA03 EB01 EC01 ED01 EE01 EE02 EE03 EF01 EG01 EG02 EG03 EG04 FA01 FB01 FB02 FB03 FC01 FC02 FC03 FD01 FE01 FF01 FG01 FG02 FG03 FG04 FH01 FH02 FH03 FH04 FJ01 FJ02 FJ03 FJ04 FK04 FK05 FL01 GA01 GA02 GA03 GA04 GB01 GC01 GD01 GE02 HH01 HH03 HH05 HH07 HH08 HH09 HH11 HH13 HH15 HH17 HH20 JJ01 JJ03 JJ05 JJ10 KK01 KK03 KK05 KK07 KK10 MM02 NN02

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 wt%で、B23:10〜35%、La
    23:10〜40%、ZnO+ZnF2:10〜60
    %、ただし、ZnO:0〜45%、Li2O+LiF:
    0.5〜9%の各成分を含有し、且つフッ素化合物の総
    量が9〜15%であり、屈折率(nd):1.70以
    上、アッベ数(νd):35〜55、ガラス転移温度
    (Tg)が500℃未満であることを特徴とするガラス
    組成物。
  2. 【請求項2】 K2O:0〜5%及びNa2O:0〜5%
    の少なくとも一方の成分をさらに含有する請求項1記載
    のガラス組成物。
  3. 【請求項3】SiO2:0〜20%、Y23:0〜20
    %、Nb25:0〜15%、Bi23:0〜20%、Z
    rO2:0〜5%、BaO+BaF2:0〜15%、Ca
    O+CaF2:0〜10%、Ta25:0〜15%、W
    3:0〜15%、TiO2:0〜10%、Al23:0
    〜10%、の成分の1種または2種以上をさらに含有す
    る請求項1又は2記載のガラス組成物。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれに記載のガラス組
    成物をモールド成形して得られた光学素子。
  5. 【請求項5】 レンズ、ミラー、プリズム、回折格子の
    いずれかである請求項4記載の光学素子。
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