JP2003238169A - 製びん方法 - Google Patents

製びん方法

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JP2003238169A JP2003006120A JP2003006120A JP2003238169A JP 2003238169 A JP2003238169 A JP 2003238169A JP 2003006120 A JP2003006120 A JP 2003006120A JP 2003006120 A JP2003006120 A JP 2003006120A JP 2003238169 A JP2003238169 A JP 2003238169A
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P40/00Technologies relating to the processing of minerals
    • Y02P40/50Glass production, e.g. reusing waste heat during processing or shaping
    • Y02P40/57Improving the yield, e-g- reduction of reject rates

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  • Blow-Moulding Or Thermoforming Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 製びん機により成形型に塗油しながら製びん
するのに、生産サイクルの遊びを短縮して生産ロス少な
く製びんできるようにする。 【解決手段】 製びん機を用い、塗油信号に基づいて塗
油準備サイクルに切換えることにより所定のタイミング
で成形型に塗油作業を行うとともに、塗油準備サイクル
に対応したゴブのインターセプトを行い、塗油準備サイ
クル終了によってゴブインターセプトを停止し、生産サ
イクルに復帰することを繰り返し、製びんを行うのに、
塗油信号はバッフルオン又はファンネルオンとのAND
条件にて入力して塗油準備サイクルに切換え、これ以降
次のリバートオンタイミングで塗油作業を行うことによ
り、上記を達成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は製びん方法に関し、
詳しくは、製びん機を用い成形型にてびんを成形する生
産サイクル中、塗油信号に基づいて塗油準備サイクルに
切換えることにより所定のタイミングで成形型に塗油作
業を行い、塗油準備サイクル終了によって生産サイクル
に復帰することを繰り返し、製びんを連続的に行う製び
ん方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】製びん機は例えば、1つのびん成形セク
ションに、溶融したガラス塊であるゴブを受入れてびん
の口部を成形するとともに胴部を粗成形する粗型および
口部成形用の口型と、バッフルないしはファンネル、ま
た、これらによって胴部が粗成形され口部が成形された
パリソンを仕上げ成形する仕上げ型と底型を備え、いず
れも金型である。
【0003】粗型および口型に供給された直後のゴブは
1070℃〜1150℃と高温であるので金属等の材料
に付着しやすい。したがって金型でびんを成形するのに
離型性が悪く、中でも高温のゴブを成形する粗型および
口型、バッフル等では特に問題である。
【0004】そこで従来、粗型やこれに組合せ用いる口
型、バッフル等に定期的に塗油することが行われてい
る。例えば粗型の場合10〜20分間隔で塗油すること
が望まれる。
【0005】塗油は人手によって行われたり、人手によ
る塗油作業を省略し、あるいは塗油の必要な間隔を長く
することを目的として、離型剤をスプレーするなどして
自動塗布することも行われている。
【0006】塗油作業は安全と省力化の面で自動で行う
のが有利である。本発明者等は4節以上の多関節な塗油
ロボットを使用して塗油具を型面に摺擦させることによ
り自動塗油する装置を先に提案している(特許第2,5
39,586号)。
【0007】ところで、製びん機は、ゴブフィーダ、ゴ
ブインターセプタ、デリバリー、およびセクション・リ
ジェクターと云った付帯機構を含み、これらと関連した
一連の製びん動作を行う。機種によって異なるが主な生
産サイクルの動作としては、粗型閉じ、粗型開き、ファ
ンネルの開閉、第1バッフルの開閉、第2バッフルの開
閉、インバート、リバート、粗型および仕上げ型のクー
リング、およびインターセプタ等である。これに人手に
よる塗油作業、あるいはスプレーやロボットによる自動
塗油のための塗油準備サイクルが加わる場合、塗油開始
信号に基づきクーリングを伴う生産サイクルを所定のタ
イミングでクーリングを行わない塗油準備サイクルに切
換え、塗油準備サイクル終了によって生産サイクルに復
帰するように制御する。これらの制御は通常、製びん機
の動作を制御するET盤と言われる既成の製びん機制御
盤にて行うのが一般的である。
【0008】具体的には、例えば図10の(a)に示す
ように塗油開始信号があると次の制御サイクル信号によ
って塗油準備サイクル指令を行い、塗油準備サイクルに
入るとともにゴブランプを消灯し、次の塗油終了信号用
の追加イベント信号によって塗油作業を行い、これの終
了に対応する塗油終了信号の次の塗油終了信号用の追加
イベント信号によって塗油準備サイクルから生産サイク
ルに切換えるようにしている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかし、自動塗油を上
記のような制御で行ったところ、塗油準備サイクル後に
復帰した生産サイクルでは、復帰時点から6回の成形サ
イクル分の成形びんに型冷えによると思われる欠点が発
生し、これをセクションリジェクタでリジェクト処理し
た。これは製びん機の回転数が4〜16(RPMS)の
間で変化しても同じであった。このため、ゴブインター
セプトによる生産ロスと合わせると後記した表3の対策
前の欄のロス率となる。
【0010】また、生産サイクルから塗油準備サイクル
への切換えは、図10の(a)に示すように塗油開始信
号によって行い、塗油信号の入力時点が成形サイクルに
対するタイミングがまちまちになるのを、塗油信号の入
力時点から2つ目のリバートオンタイミングR3を待っ
て一成形サイクル中に塗油作業を行うことで吸収し、塗
油作業終了後の3つ目のリバートオンタイミングR4で
塗油準備サイクルから生産サイクルに復帰するようにし
ている。しかし、これでは、生産サイクルから塗油準備
サイクルに切り換わる塗油信号の入力時点から1つ目の
リバートオンタイミングR2に対応する成形サイクルで
のゴブインターセプトタイミングG2、塗油準備サイク
ルにおいて塗油作業が開始する2つ目のリバートオンタ
イミングR3に対応する成形サイクルでのゴブインター
セプトタイミングG3、および塗油準備サイクルから生
産サイクルに切り換わる3つ目のリバートオンタイミン
グR4に対応する成形サイクルでのゴブインターセプト
タイミングG4での各インターセプトを行う必要があ
り、3回の成形サイクル分の生産ロスになる。これによ
るロス率は、後記の表4の現状の欄に示した通りであ
る。また、塗油後の1サイクル目の成形びんは塗油の影
響があるのでリジェクトする。
【0011】従って、これらのことは大きな生産ロスに
なり、自動塗油の場合は特に、許容される生産サイクル
との遊びを限度一杯まで詰めてロスを減少することが望
まれる。
【0012】さらに、前記のような制御上、供給される
ゴブがデリバリーされて各成形セクションの粗型に到達
する所要時間に、距離の違いに対応した差があることに
より、各成形セクションでの同一成形サイクルに対応す
るリバートオンタイミングとゴブインターセプトタイミ
ングとが同時に設定されたり、前後して設定されたりし
て、タイミングの関係がまちまちである。
【0013】図13の(a)に示すように、ゴブインタ
ーセプトタイミングG1、G2・・が、リバートオンタ
イミングR1、R2・・に先行する成形セクションで
は、例えばゴブインターセプトタイミングG1に対し、
塗油信号の入力タイミングがのように同時か、のよ
うにそれよりも早いときは、そのゴブインターセプトタ
イミングG1に加え、これと同一成形サイクルに対応す
るリバートオンタイミングR1の後塗油準備サイクルに
切り換わる1つ目のリバートオンタイミングR2と、塗
油作業が終了して塗油準備サイクルから成形サイクルに
復帰する2つ目のリバートオンタイミングR3との、合
計3回の成形サイクルが無駄になり、また、ゴブインタ
ーセプトタイミングG1、G2・・に対し、塗油信号の
入力タイミングが〜で示すように遅いときは、塗油
信号の入力によって1つ目のリバートオンタイミングR
1がくる前のゴブインターセプトG1は行われずに、塗
油準備サイクルに切り換わるので、1つ目のリバートオ
ンタイミングR1の直前で供給されるゴブによる成形は
行われる。
【0014】下記の表1はこのような制御の場合の生産
ロスの具体例を示している。
【0015】
【表1】
【0016】一方、図13の(b)に示すように、リバ
ートオンタイミングR1、R2・・がゴブインターセプ
トタイミングG1、G2・・に先行する成形セクション
では、塗油開始信号の入力がリバートオンタイミングR
1よりも後であっても、これと同一成形サイクルに対応
するゴブインターセプトタイミングG1に対し、塗油信
号の入力タイミングがのように同時か、〜のよう
にそれよりも早いときは、そのゴブインターセプトタイ
ミングG1に加え、これと同一成形サイクルに対応する
リバートオンタイミングR1から塗油準備サイクルに切
り換わる1つ目のリバートオンタイミングR2と、塗油
作業が終了して塗油準備サイクルから成形サイクルに復
帰する2つ目のリバートオンタイミングR3とに対応し
た、ゴブインターセプトG2、G3が実行されるので、
合計3回の成形サイクル分の生産ロスになる。ゴブイン
ターセプトタイミングG1、G2・・に対し、塗油信号
の入力タイミングがに示すように遅いときだけ、塗油
信号の入力から1つ目のリバートオンタイミングR2が
くる前のゴブインターセプトG1は行わずにこれに対応
する成形サイクルのリバートオンタイミングR1に基づ
く成形サイクルは実行され、塗油信号入力時点から1
つ目のリバートオンタイミングR2の時点で塗油作業が
行われ、このリバートオンタイミングR2に対応するゴ
ブインターセプトG2と、塗油作業が終了する2つ目の
リバートオンタイミングR3に対応するゴブインターセ
プトG3とが実行されるだけである。しかし、このよう
になる条件は少なく、発生する生産ロスは大きい。この
ため、このような生産ロスも減少することが望まれる。
【0017】下記の表2はこの場合の生産ロスの具体例
を示している。
【0018】
【表2】
【0019】本発明の製びん方法は、このような問題を
解消することを課題として、生産サイクルの遊びを短縮
して生産ロス少なく製びんできる製びん方法を提供する
ことを主たる目的とするものである。
【0020】
【課題を解決するための手段】上記のような目的を達成
するために、請求項1の発明は、製びん機を用い成形型
でびんを成形する生産サイクル中、塗油信号に基づいて
塗油準備サイクルに切換えることにより所定のタイミン
グで成形型に塗油作業を行うとともに、塗油準備サイク
ルに対応したゴブのインターセプトを行い、塗油準備サ
イクル終了によってゴブインターセプトを停止し、生産
サイクルに復帰することを繰り返し、製びんを行う製び
ん方法において、塗油信号はバッフルオンまたはファン
ネルオンとのAND条件にて入力して塗油準備サイクル
に切換え、これ以降次のリバートオンタイミングで塗油
作業を行うことを特徴とするものである。
【0021】このような構成では、バッフルオン信号ま
たはファンネルオン信号は成形サイクルにおけるリバー
トオン後であって次の成形サイクルのリバートオンタイ
ミングに先行するゴブインターセプトタイミングよりも
早い時期にあるため、塗油開始信号がいつあっても、次
の成形サイクルに対応するリバートオンタイミングR2
後のさらに次の成形サイクルのゴブインターセプトタイ
ミングG3よりも早期となるバッフルオン信号またはフ
ァンネルオン信号とのAND条件を満足するのを待って
入力し、生産サイクルから塗油準備サイクルに切換える
ことにより、前記リバートオンタイミングに対応するゴ
ブインターセプトを行わずに成形サイクルが実行され、
1つ目のリバートオンタイミングで塗油作業を行ってこ
れに対応する成形サイクル中に塗油作業を終了し、2つ
目のリバートオンタイミングで塗油準備サイクルから生
産サイクルに復帰させるので、塗油信号の発生タイミン
グにかかわらず、常にバッフルオンまたはファンネルオ
ンのタイミングにて塗油準備サイクルを開始し、直ぐ後
のリバートオンタイミングでの成形サイクルにて塗油作
業を行うことになり、1回の成形サイクル分だけ生産ロ
スが少なくなる。
【0022】請求項2の発明は、製びん機を用い成形型
でびんを成形する生産サイクル中、塗油信号に基づいて
塗油準備サイクルに切換えることにより所定のタイミン
グで成形型に塗油作業を行うとともに、塗油準備サイク
ルに対応したゴブのインターセプトを行い、塗油準備サ
イクル終了によってゴブインターセプトを停止し、生産
サイクルに復帰することを繰り返し、製びんを行う製び
ん方法において、塗油作業終了時点以降で、リバートオ
ンタイミングとゴブインターセプトタイミング直前に設
定された追加イベントタイミングとのOR条件にて、塗
油準備サイクルから生産サイクルに切換えることを特徴
とするものである。
【0023】このような構成では、ゴブインターセプト
タイミングが、これに対応する成形サイクルのリバート
オンタイミングよりも先行する成形セクションでは、塗
油作業が終了した次のリバートオンタイミングに先立つ
ゴブインターセプトタイミング直前の追加イベントタイ
ミングによって塗油準備サイクルから生産サイクルに切
り換わり、その直後のゴブインターセプトを省略してこ
れに対応するリバートオンタイミングに対応した成形サ
イクルを実行することができるので、従来のようにリバ
ートオンタイミングによってだけ塗油準備サイクルから
生産サイクルに復帰させるために、これに対応したゴブ
インターセプトタイミングが先行することにより従来の
場合よりも生産ロスを1回の成形サイクル分だけ少なく
することができ、ゴブインターセプトタイミングがリバ
ートオンタイミングよりも後になる成形セクションで
は、塗油作業が終了した次のリバートオンタイミングで
塗油準備サイクルから生産サイクルに復帰し、これ以降
にこのリバートオンタイミングに対応するゴブインター
セプトタイミングがくるのを利用して、このゴブインタ
ーセプトを省略し前記リバートオンタイミングに対応す
る成形サイクルを実行することができ、追加イベントタ
イミングがリバートオンタイミングよりも遅れることの
影響はなく特に問題となることはない。
【0024】請求項3の発明は、製びん機を用い成形型
でびんを成形する生産サイクル中、塗油信号に基づいて
塗油準備サイクルに切換えることにより所定のタイミン
グで成形型に塗油作業を行うとともに、塗油準備サイク
ルに対応したゴブのインターセプトを行い、塗油準備サ
イクル終了によってゴブインターセプトを停止し、生産
サイクルに復帰することを繰り返し、製びんを行う製び
ん方法において、ゴブインターセプトタイミングが、こ
れに対応した成形サイクルのリバートオンタイミングよ
りも先行する成形セクションでは、塗油開始信号を、前
記リバートオンタイミングと次の成形サイクルに対応す
るゴブインターセプトタイミングとの間の時点で入力し
て塗油準備サイクルに切換え、ゴブインターセプトタイ
ミングがこれに対応した成形サイクルのリバートオンタ
イミングよりも後となる成形セクションでは、塗油開始
信号を、前記ゴブインターセプトタイミングと次の成形
サイクルに対応するリバートオンタイミングとの間の時
点で入力して塗油準備サイクルに切換えることを特徴と
するものである。
【0025】このような構成では、ゴブインターセプト
タイミングがこれに対応した成形サイクルのリバートオ
ンタイミングよりも先行する成形セクションでは、この
リバートオンタイミングから次の成形サイクルに対応す
るゴブインターセプトタイミングまでの間に塗油開始信
号を入力して、生産サイクルから塗油準備サイクルに切
換えるので、塗油開始信号の入力の後の1つ目のリバー
トオンタイミングにて塗油作業を開始し、2つ目のリバ
ートオンタイミングで塗油準備サイクルから生産サイク
ルに切り換えることになるので、これら2回のリバート
オンタイミングに対応するゴブインターセプトを実行し
て2回の成形サイクルを中止するだけでよい上、同一成
形サイクルに対応したゴブインターセプトタイミングが
リバートオンタイミングよりも遅れる成形セクションで
は、前記ゴブインターセプトタイミングから次の成形サ
イクルのリバートオンタイミングまでの時点で塗油開始
信号を入力するので、同一成形サイクルに対応するリバ
ートオンタイミングとゴブインターセプトタイミングと
の間で塗油開始信号が入力されて生産サイクルから塗油
準備サイクルに切り換わり、前記ゴブインターセプトタ
イミングでのゴブインターセプトはなくゴブが既に供給
されていることと、この成形セクションでの塗油作業が
行われないのを利用して、成形サイクルを実行し、次の
成形サイクルに対応する1つ目のリバートオンタイミン
グにて塗油作業を開始し、2つ目のリバートオンタイミ
ングで生産サイクルに問題なく戻して、1回の成形サイ
クル分の生産ロスが減少する。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る製びん方法の
幾つかの実施の形態について図を参照しながら説明す
る。
【0027】(実施の形態1)図1は本実施の形態1が
使用する製びんシステムの平面図である。このシステム
は多数の成形セクション、例えば10セクションを持っ
た製びん機Aを用いている。製びん機Aの成形ステーシ
ョン21には成形セクション1〜10が横一列に設けら
れており、各成形セクション1〜10には図2に示すよ
うな粗型11および仕上げ型111が設けられている。
図1では自動塗油の対象となる1つの粗型11で代表し
て示している。特に粗型11は一点を中心とした回動に
よって開閉されるいわゆるアームモーションタイプのも
のとされている。製びん機Aにはこれの粗型11等の成
形型に自動塗油を行う塗油ロボット33が併設され、製
びん機Aでの生産サイクル中、所定の時期に所定の時間
づつ塗油準備サイクルに一次的に切換えることを、各成
形セクションについて順次行い、塗油準備サイクルにな
った成形型につき塗油ロボット33が予め設定された塗
油動作プログラムに従った塗油を行う。製びん機Aの一
側に沿って搬送コンベア121が設けられ、各成形セク
ション1〜10で製びんされ、取り出されたびんBを受
載してレアー122まで搬送する。レアー122は運ば
れてきたびんBを受け取り、これを徐冷しながら運び出
し最終製品とする。
【0028】図2に粗型11から仕上げ型111へ半製
品であるパリソン11aをインバートするインバート機
構124と、仕上げ型111からびんBを搬送コンベア
121へ排出するテークアウト機構125とを示してい
る。インバート機構124は矢印Cで示す動きでインバ
ートを行い、矢印Dで示す逆の動きでリバートして次の
成形に備える。
【0029】また、図4に各粗型11にゴブを供給する
機構を示している。この機構によって、フィーダ131
を通じ一点から供給されるゴブGは、共通のインターセ
プター133を経た後、デリバリ135の分配シュータ
135aに受け取られて、各成形セクション1〜10に
対応して設けられた個別シュータ135bのうちの選択
した1つに供給されることにより、その時点でゴブを必
要としている成形セクションの粗型11まで案内され投
入される。従って、フィーダ131からのゴブ供給位置
から各成形セクションまでのゴブGの搬送距離はまちま
ちであり、所要時間にも違いがある。これを配慮して各
成形セクション1〜10での成形順序と、各成形セクシ
ョン1〜10へのゴブGの供給順序と供給タイミングと
が適宜に設定される。これにより、各成形セクション1
〜10で個々に設定される成形サイクルの成形開始タイ
ミング判定基準となるリバートオンタイミングに対し、
ゴブGの供給タイミングはそれぞれ異なって設定され、
各成形セクション1〜10によって前後し、あるいは同
じになる。
【0030】搬送コンベア121の成形ステーション2
1とレアー122との間には、セクションリジェクター
123が設けられ、特定の成形セクションで発生した不
良品を、これの搬送タイミングに合わせた動作で搬送コ
ンベア121外に排除する。
【0031】成形ステーション21の横には、前記粗型
11に塗油を行う塗油具31にオイルを付着させ含浸さ
せるオイル付けステーション22、および塗油具31を
ストックするストック部23が設けられている。これら
成形ステーション21、オイル付けステーション22、
およびストック部23の前部には、これらに沿って延び
るスライダー32を敷設し、このスライダー32によっ
て塗油ロボット33を前記成形ステーション21、オイ
ル付けステーション22、およびストック部23の前部
と対向する各位置に移動できるように支持している。
【0032】塗油ロボット33の移動は塗油ロボット3
3のスライダー32に案内される基台部35にねじ合わ
せたねじ軸に連結したサーボモータにより移動させる駆
動方式、サーボモータ等によって往復移動できるように
張設された索条により移動させる駆動方式、あるいはス
ライダー32の長手方向に配列した固定側磁石と基台部
35に設けた可動側磁石とで構成したリニアモータによ
り移動させる駆動方式、と云った既に知られる各種の駆
動方式によって達成される。
【0033】オイル付けステーション22には図1に示
すような塗油具31にオイルを付着させ含浸させるパレ
ット41と、このパレット41が形成する平坦面にオイ
ルを定量ずつ供給してパレット41上を転がされたりす
る塗油具31のまわりにオイルが均等に付着されるよう
にする図示しないオイル定量供給手段が設けられてい
る。ストック部23は前縁の切欠き等に塗油具31を引
っ掛けることにより、オイル付けステーション22にて
オイル付けした後の塗油具31をストックしておけるよ
うにしている。
【0034】塗油ロボット33には例えば6軸以上のロ
ボットを用いている。これにより、作業アームに連結し
た塗油具31の着脱や交換、およびオイル付けや塗油を
行うための種々な取扱いが行える。必要なら塗油ロボッ
ト33の作動軸を増せるし、場合によっては減らすこと
もできる。
【0035】塗油ロボット33は図1、図5に示すよう
に自身の動作を数値制御する制御盤51を備え、この制
御盤51には本発明の主たる制御手段であるFC(Fa
ctory Computer)コンピュータ53およ
びインターフェース盤52が接続され、インターフェー
ス盤52はFCコンピュータ53や製びん機Aの制御盤
50、およびオイル付けステーション22のオイル定量
供給手段42の駆動部等とも接続され、それぞれの動作
を関連制御するようになっている。特に、製びん機Aで
の製びん動作と塗油ロボット33による塗油動作とが互
いに同期するようにしている。制御盤50は主として製
びん機Aの成形サイクルおよび塗油準備サイクルを制御
する。
【0036】制御盤51はFCコンピュータ53やイン
ターフェース盤52から制御データを受けて塗油ロボッ
ト33の動作を数値制御する。塗油ロボット33による
塗油動作は図3に示すような粗型11が開いたときの、
周辺に位置するバッフル61やファンネル62、デフレ
クターと云ったものと干渉しない移動経路と姿勢とによ
って行われるように塗油プログラムが設定される。
【0037】製びん機制御盤50はいわゆるET盤に相
当し、図5に示すように粗型11や仕上げ型111を冷
却するために、ウインドサプライ停止制御盤126を通
じてウインドサプライ盤127を制御するし、ロボット
制御盤51との間で信号を授受する。塗油ロボット33
は例えばオイル付けステーション22と対向する位置P
11を作業原点として、これに把持した塗油具31にてオ
イル付けを行い、この塗油具31で例えば各粗型11に
対し、これらと対向する位置P1 〜P10を作業原点とし
て、それらの型面を所定の経路で摺擦して塗油すること
を繰り返し行う。また、作業後は所定の原点位置P0
復帰して待機する。しかし、この原点位置は前記オイル
付けステーション22と対向する位置P11として、特別
な原点位置を設けることによる動作の無駄を省くことも
できる。
【0038】これらの制御の具体例については、上記し
た特許発明のものを採用することができ、これを援用す
る。もっとも、それに限られるものでないのは勿論であ
る。
【0039】ストック部23はオイル付けステーション
22の直ぐ横にあって、ポジションP11にある塗油ロボ
ット33がそのままストック部23との間で塗油具31
のストックや取出し、交換ができるので、ストック部2
3への移動ポジションは特に設定しなくてもよい。しか
し、これを設定することもできる。
【0040】図6は製びん機Aでの主な動作、具体的に
は粗型閉じ、粗型開き、ファンネルの開閉、第1バッフ
ルの開閉、第2バッフルの開閉、インバート、リバー
ト、およびゴブインターセプターの動作のタイムチャー
トを、塗油ロボット33から発信される塗油終了信号と
の関係を示している。
【0041】塗油ロボット33は上記のような製びんの
動作制御は、例えば図7に示すフローチャートに従って
実行され、予め設定された塗油インターバルがタイムア
ップしたとき、図1に示すホームポジションP0 から移
動して、塗油具31の処理と云った初期動作を終了した
後、塗油が必要な成形セクションの位置に移動する。
【0042】ここで、この成形セクションが生産中でな
ければ、塗油の必要がないので次の成形セクションへ移
動し、同じ判断を行う。停止位置の成形セクションが生
産サイクル中であると、塗油ロボット33は製びん機制
御盤50に塗油準備サイクル信号を入力し、製びん機A
が生産サイクルから塗油準備サイクルに切り換えられる
のを待って塗油準備サイクルに入り、粗型11の左右に
塗油する。塗油が終了すると塗油ロボット33は、製び
ん機制御盤50に塗油終了信号を出力する。次いで塗油
ロボット33は次の成形セクションに移動する。必要な
中間動作を含め全ての成形セクションでの塗油が終了す
ると、塗油ロボット33はホームポジションに戻り、次
に塗油インターバルがタイムアップするまで待機する。
【0043】一方、塗油ロボット33と製びん機制御盤
50との関係制御は、図8のフローチャートに示すよう
に塗油ロボット33が製びん機制御盤50に塗油開始の
サイクル信号を入力すると、製びん機制御盤50は、次
のサイクル信号オンで、塗油準備サイクル信号を受信す
る。次いで製びん機制御盤50は次のリバートオン信号
から製びん機Aを生産サイクルから塗油準備サイクルに
切換え、同時に塗油ロボット33は粗型11に前記塗油
のような塗油を開始する。塗油ロボット33が塗油動作
を終了すると粗型塗油終了を製びん機制御盤50に発信
する。これにより製びん機制御盤50は次の塗油準備サ
イクル終了またはリバートオンタイミングで、製びん機
Aを塗油準備サイクルから生産サイクルに切換える。
【0044】先ず本実施の形態1では、図9の(b)に
示すように、生産サイクルから塗油準備サイクルへの切
換えに伴って停止した冷却を、塗油準備サイクル終了に
伴い塗油準備サイクルから生産サイクルに切換える際
に、塗油準備サイクル終了時点から適宜設定した設定時
間Tが経過した時点で冷却を開始するように制御する。
【0045】このような制御のために、ロボット33、
ロボット制御盤51、製びん機制御盤50、ウインドサ
プライ停止制御盤126およびウインドサプライ盤12
7の間では各種信号が授受されている。
【0046】以上のように制御すると、塗油準備サイク
ルに対応したある成形サイクル数だけ成形型にゴブや半
成形品が供給されず塗油対象型が降温するが、塗油準備
サイクルへの切換えに対応して成形型の冷却が停止され
ることにより、塗油準備サイクル中の成形型の冷えを抑
えるのに加え、特に、塗油準備サイクルが終了して生産
サイクルに切り換わった時点以降も予め設定した設定時
間だけなお冷却を停止することにより、その間のゴブや
半製品の供給による成形型の温度復帰を促進するので、
塗油後の成形型の冷えによる不良品を少なくし、または
無くして生産ロスを少なくすることができる。
【0047】塗油インターバルを20分としたときのロ
ス率の変化を示すと、後記する表3の対策1対策前に比
し半減し、生産ロス率が従来の場合の平均5.7%から
平均4.0%に減少した。
【0048】また、本実施の形態1では、図10の
(b)に示すように、塗油信号はバッフルオンとのAN
D条件にて入力して塗油準備サイクルに切換え、これ以
降次のリバートオンタイミングで塗油作業を行うように
してある。
【0049】このような制御を追加すると、バッフルオ
ン信号は成形サイクルにおけるリバートオン後であって
次の成形サイクルのリバートオンタイミングに先行する
ゴブインターセプトタイミングよりも早い時期にあるた
め、塗油開始信号が例えば図10の(b)に黒矢印で示
す時点であっても、次の成形サイクルに対応するリバー
トオンタイミングR2後の、さらに次の成形サイクルの
ゴブインターセプトタイミングG3よりも早期となるバ
ッフルオン信号とのAND条件を満足するのを待って入
力し、この入力によって生産サイクルから塗油準備サイ
クルに切換えることになるので、前記リバートオンタイ
ミングR2に対応するゴブインターセプトタイミングG
2のゴブインターセプトを行わずにリバートタイミング
R2に対応する成形サイクルが実行され、これから1つ
目のリバートオンタイミングR3で塗油作業を行ってこ
れに対応する成形サイクル中に塗油作業を終了し、2つ
目のリバートオンタイミングR3時点で塗油準備サイク
ルから生産サイクルに復帰させる。従って、塗油信号の
発生タイミングにかかわらず、常にバッフルオンタイミ
ングにて塗油準備サイクルを開始し、直ぐ後のリバート
オンタイミングでの成形サイクルにて塗油作業を行うこ
とになり、1サイクル分生産ロスが少なくなる。なお、
バッフルオンタイミングは、バッフルを兼用してファン
ネルが用いられるような場合、バッフルオンタイミング
に変えてファンネルオンタイミングを用いると同様な作
用効果が得られ、これも本発明の範疇に属する。
【0050】また、これに加え、塗油終了信号を従来2
回押し(手操作)によって入力していたが、これを一回
押し(自動)に改良し、かつ、塗油速度を従来の6.2
秒から5.6秒に縮めたところ、ロス率は2.8%とさ
らに低減した。
【0051】さらに、本実施の形態1では、図11の
(b)に示すように、塗油作業終了時点以降で、リバー
トオンタイミングとゴブインターセプトタイミングの直
前に設定された追加イベントタイミングとのOR条件に
て、塗油準備サイクルから生産サイクルに切換えるよう
にしてある。
【0052】このような制御を追加すると、例えばリバ
ートオンタイミングR1、R2に対応する成形セクショ
ンが示しているように、ゴブインターセプトタイミング
が、これに対応する成形サイクルのリバートオンタイミ
ングよりも先行する成形セクションでは、塗油作業が終
了した次のリバートオンタイミングR2に先立つゴブイ
ンターセプトタイミングG2直前の追加イベントタイミ
ングによって塗油準備サイクルから生産サイクルに切り
換わり、その直後のゴブインターセプトタイミングG2
のゴブインターセプトを省略してこれに対応するリバー
トオンタイミングR2に対応した成形サイクルを実行す
ることができるので、従来のようにリバートオンタイミ
ングによってだけ塗油準備サイクルから生産サイクルに
復帰させるために、これに対応したゴブインターセプト
タイミングが先行することにより従来の場合よりも生産
ロスを1回の成形サイクル分だけ少なくすることができ
る。
【0053】また、逆に、リバートオンタイミングR
3、R4に対応した成形セクションが示しているよう
に、ゴブインターセプトタイミングがリバートオンタイ
ミングよりも後になる成形セクションでは、塗油作業が
終了した次のリバートオンタイミングR4で塗油準備サ
イクルから生産サイクルに復帰し、これ以降にこのリバ
ートオンタイミングR4に対応するゴブインターセプト
タイミングG4がくるのを利用して、このゴブインター
セプトを省略し前記リバートオンタイミングR4に対応
する成形サイクルを実行することができ、追加イベント
タイミングがリバートオンタイミングよりも遅れること
の影響はなく特に問題となることはない。
【0054】なお、本実施の形態1では、塗油サイクル
時間を従来の6.2秒から5.6秒に短縮する制御を併
せ行ったところ、下記の表3の対策3の欄に示すように
ロス率は1.4%とさらに低減した。
【0055】
【表3】
【0056】次に、図12の(a)は図10の(b)の
制御に合わせ行った塗油サイクル時間を短縮する具体的
な制御例を示している、これにつき説明すると、追加イ
ベントタイミングによって、塗油サイクルを従来の6.
2秒(9.6rpm)を0.6秒短縮した。これを図9
の(b)、図10の(b)、図11の(b)に示す改良
と別にして見ると、後記する表4に示す現状の生産ロス
が2.8%であるのに対し、製びん機制御盤(ET)の
改造の欄に示すように1.7%と低減している。
【0057】(実施の形態2)本実施の形態2は図12
の(b)に示すように、製びん機制御盤による塗油サイ
クル時間の設定はそのままにして、製びん機Aの回転数
だけを上げて、塗油サイクル時間を4.2秒に短くする
制御を行った。
【0058】このような制御によると、後記する表4に
示す速度アップの欄に示すように、生産ロスは2.5%
と現状よりは低減した。
【0059】(実施の形態3)本実施の形態3は図12
の(c)に示すように、成形サイクル時間が4.7秒と
なるように製びん機Aの回転数を上げるとともに、追加
イベントタイミングによって前記サイクル時間に対応す
る塗油サイクル時間を4.2秒にまで短縮するようにし
た。
【0060】このような制御によると、下記表4のET
改造+速度アップの欄に示すように
【0061】
【表4】
【0062】生産ロスが1.4%と大幅に低減した。従
って、図9の(a)〜(b)に示すような制御を上記の
制御に組み合わせ実施することにより高速化することに
よっても、生産ロスを減少することができる。
【0063】(実施の形態4)本実施の形態4は、図1
3の(c)に示すように、ゴブインターセプトタイミン
グG1、G2・・が、これに対応した成形サイクルのリ
バートオンタイミングR1、R2・・よりも先行する成
形セクションでは、塗油開始信号を、1つの成形サイク
ルで代表して前記リバートオンタイミングR1と次の成
形サイクルに対応するゴブインターセプトタイミングG
2との間の時点Y1で入力して塗油準備サイクルに切換
え、図13の(d)に示すように、ゴブインターセプト
タイミングG1、G2・・がこれに対応した成形サイク
ルのリバートオンタイミングR1、R2・・よりも後と
なる成形セクションでは、塗油開始信号を、1つの成形
サイクルで代表して前記ゴブインターセプトタイミング
G1と次の成形サイクルに対応するリバートオンタイミ
ングR2との間の時点Y2で入力して塗油準備サイクル
に切換えるようにしてある。
【0064】このように制御すると、図13の(c)に
示すようにゴブインターセプトタイミングG1、G2・
・がこれに対応した成形サイクルのリバートオンタイミ
ングR1、R2・・よりも先行する成形セクションで
は、例えばリバートオンタイミングR1から次の成形サ
イクルに対応するゴブインターセプトタイミングG2ま
での時点Y1の間に塗油開始信号を入力して、生産サイ
クルから塗油準備サイクルに切換えることになるので、
塗油開始信号の入力の後の1つ目のリバートオンタイミ
ングR2にて塗油作業を開始し、2つ目のリバートオン
タイミングR3で塗油準備サイクルから生産サイクルに
切り換えることになるので、これら2回のリバートオン
タイミングR2、R3に対応するゴブインターセプトタ
イミングG2、G3のゴブインターセプトを実行して2
回の成形サイクルを中止するだけでよい上、図13の
(d)に示すように、同一成形サイクルに対応したゴブ
インターセプトタイミングG1、G2・・がリバートオ
ンタイミングR1、R2・・よりも遅れる成形セクショ
ンでは、例えばゴブインターセプトタイミングG1から
次の成形サイクルのリバートオンタイミングR2までの
時点Y2の間で塗油開始信号を入力するので、同一成形
サイクルに対応するリバートオンタイミングR1とゴブ
インターセプトタイミングG1との間で塗油開始信号が
入力されて生産サイクルから塗油準備サイクルに切り換
わり、ゴブインターセプトタイミングG1でのゴブイン
ターセプトがなくゴブが既に供給されていることと、こ
の成形サイクルでは塗油作業が行われないのを利用し
て、成形サイクルを実行し、次の成形サイクルに対応す
る1つ目のリバートオンタイミングにて塗油作業を開始
し、2つ目のリバートオンタイミングで生産サイクルに
問題なく戻せるので、1回の成形サイクル分の生産ロス
が減少する。
【0065】なお、本実施の形態4は、他の実施の形態
1〜3と互いに併用されても有効であり、本願発明の範
疇に属する。
【0066】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、バッフルオン
信号またはファンネルオン信号は成形サイクルにおける
リバートオン後であって次の成形サイクルのリバートオ
ンタイミングに先行するゴブインターセプトタイミング
よりも早い時期にあるため、塗油開始信号がいつあって
も、次の成形サイクルに対応するリバートオンタイミン
グR2後のさらに次の成形サイクルのゴブインターセプ
トタイミングG3よりも早期となるバッフルオン信号ま
たはファンネルオン信号とのAND条件を満足するのを
待って入力し、生産サイクルから塗油準備サイクルに切
換えることにより、前記リバートオンタイミングに対応
するゴブインターセプトを行わずに成形サイクルが実行
され、1つ目のリバートオンタイミングで塗油作業を行
ってこれに対応する成形サイクル中に塗油作業を終了
し、2つ目のリバートオンタイミングで塗油準備サイク
ルから生産サイクルに復帰させるので、塗油信号の発生
タイミングにかかわらず、常にバッフルオンタイミング
にて塗油準備サイクルを開始し、直ぐ後のリバートオン
タイミングでの成形サイクルにて塗油作業を行うことに
なり、1回の成形サイクル分だか生産ロスが少なくな
る。
【0067】請求項2の発明によれば、ゴブインターセ
プトタイミングが、これに対応する成形サイクルのリバ
ートオンタイミングよりも先行する成形セクションで
は、塗油作業が終了した次のリバートオンタイミングに
先立つゴブインターセプトタイミング直前の追加イベン
トタイミングによって塗油準備サイクルから生産サイク
ルに切り換わり、その直後のゴブインターセプトを省略
してこれに対応するリバートオンタイミングに対応した
成形サイクルを実行することができるので、従来のよう
にリバートオンタイミングによってだけ塗油準備サイク
ルから生産サイクルに復帰させるために、これに対応し
たゴブインターセプトタイミングが先行することにより
従来の場合よりも生産ロスを1回の成形サイクル分だけ
少なくすることができ、ゴブインターセプトタイミング
がリバートオンタイミングよりも後になる成形セクショ
ンでは、塗油作業が終了した次のリバートオンタイミン
グで塗油準備サイクルから生産サイクルに復帰し、これ
以降にこのリバートオンタイミングに対応するゴブイン
ターセプトタイミングがくるのを利用して、このゴブイ
ンターセプトを省略し前記リバートオンタイミングに対
応する成形サイクルを実行することができ、追加イベン
トタイミングがリバートオンタイミングよりも遅れるこ
との影響はなく特に問題となることはない。
【0068】請求項3の発明によれば、ゴブインターセ
プトタイミングがこれに対応した成形サイクルのリバー
トオンタイミングよりも先行する成形セクションでは、
このリバートオンタイミングから次の成形サイクルに対
応するゴブインターセプトタイミングまでの間に塗油開
始信号を入力して、生産サイクルから塗油準備サイクル
に切換えるので、塗油開始信号の入力の後の1つ目のリ
バートオンタイミングにて塗油作業を開始し、2つ目の
リバートオンタイミングで塗油準備サイクルから生産サ
イクルに切り換えることになるので、これら2回のリバ
ートオンタイミングに対応するゴブインターセプトを実
行して2回の成形サイクルを中止するだけでよい上、同
一成形サイクルに対応したゴブインターセプトタイミン
グがリバートオンタイミングよりも遅れる成形セクショ
ンでは、前記ゴブインターセプトタイミングから次の成
形サイクルのリバートオンタイミングまでの時点で塗油
開始信号を入力するので、同一成形サイクルに対応する
リバートオンタイミングとゴブインターセプトタイミン
グとの間で塗油開始信号が入力されて生産サイクルから
塗油準備サイクルに切り換わり、前記ゴブインターセプ
トタイミングでのゴブインターセプトはなくゴブが既に
供給されていることと、この成形セクションでの塗油作
業が行われないのを利用して、成形サイクルを実行し、
次の成形サイクルに対応する1つ目のリバートオンタイ
ミングにて塗油作業を開始し、2つ目のリバートオンタ
イミングで生産サイクルに問題なく戻して、1回の成形
サイクル分の生産ロスが減少する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1としての製びん方法が適
用された製びん機およびこれの塗油装置、および制御装
置の全体の概略構成を示した平面図である。
【図2】図1の製びん機に備えるインバート機構を示す
正面図である。
【図3】図1の製びん機の1つの成形セクションの平面
図である。
【図4】図1の製びん機のデリバリ機構を示す側面図で
ある。
【図5】図1の装置の制御回路のブロック図である。
【図6】図1の製びん機の主な動作のタイムチャートで
ある。
【図7】図1、図2の塗油ロボットの動作フローであ
る。
【図8】図7の信号の授受を実際の制御動作の進行に従
って示した信号処理フローである。
【図9】従来例および実施の形態1での冷却制御の状態
を示すタイムチャートである。
【図10】従来例および実施の形態1での塗油信号入力
タイミング制御の状態を示すタイムチャートである。
【図11】従来例および実施の形態1での塗油信号入力
タイミング制御の状態を示すタイムチャートである。
【図12】従来例および実施の形態1、2、3での塗油
サイクル制御の状態を示すタイムチャートである。
【図13】従来例および実施の形態4での塗油信号入力
タイミング制御の状態を示すタイムチャートである。
【符号の説明】
A 製びん機 B びん 1〜10 成形セクション 11 粗型 12 インバート機構 21 成形セクション 31 塗油具 33 塗油ロボット 50 製びん機制御盤 51 ロボット制御盤 52 インターフェース盤 53 FCコンピュータ 61 バッフル 62 ファンネル 123 セクションリジェクタ 126 ウインドサプライ停止制御盤 127 ウインドサプライ盤
フロントページの続き (72)発明者 齊藤 正 兵庫県西宮市浜松原町2番21号 日本山村 硝子株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 製びん機を用い成形型でびんを成形する
    生産サイクル中、塗油信号に基づいて塗油準備サイクル
    に切換えることにより所定のタイミングで成形型に塗油
    作業を行うとともに、塗油準備サイクルに対応したゴブ
    のインターセプトを行い、塗油準備サイクル終了によっ
    てゴブインターセプトを停止し、生産サイクルに復帰す
    ることを繰り返し、製びんを行う製びん方法において、 塗油信号はバッフルオン又はファンネルオンとのAND
    条件にて入力して塗油準備サイクルに切換え、これ以降
    次のリバートオンタイミングで塗油作業を行うことを特
    徴とする製びん方法。
  2. 【請求項2】 製びん機を用い成形型でびんを成形する
    生産サイクル中、塗油信号に基づいて塗油準備サイクル
    に切換えることにより所定のタイミングで成形型に塗油
    作業を行うとともに、塗油準備サイクルに対応したゴブ
    のインターセプトを行い、塗油準備サイクル終了によっ
    てゴブインターセプトを停止し、生産サイクルに復帰す
    ることを繰り返し、製びんを行う製びん方法において、 塗油作業終了時点以降で、リバートオンタイミングとゴ
    ブインターセプトタイミング直前に設定された追加イベ
    ントタイミングとのOR条件にて、塗油準備サイクルか
    ら生産サイクルに切換えることを特徴とする製びん方
    法。
  3. 【請求項3】 製びん機を用い成形型でびんを成形する
    生産サイクル中、塗油信号に基づいて塗油準備サイクル
    に切換えることにより所定のタイミングで成形型に塗油
    作業を行うとともに、塗油準備サイクルに対応したゴブ
    のインターセプトを行い、塗油準備サイクル終了によっ
    てゴブインターセプトを停止し、生産サイクルに復帰す
    ることを繰り返し、製びんを行う製びん方法において、 ゴブインターセプトタイミングが、これに対応した成形
    サイクルのリバートオンタイミングよりも先行する成形
    セクションでは、塗油開始信号を、前記リバートオンタ
    イミングと次の成形サイクルに対応するゴブインターセ
    プトタイミングとの間の時点で入力して塗油準備サイク
    ルに切換え、ゴブインターセプトタイミングがこれに対
    応した成形サイクルのリバートオンタイミングよりも後
    となる成形セクションでは、塗油開始信号を、前記ゴブ
    インターセプトタイミングと次の成形サイクルに対応す
    るリバートオンタイミングとの間の時点で入力して塗油
    準備サイクルに切換えることを特徴とする製びん方法。
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