JP2003237589A - ステアリングシャフトカバー - Google Patents
ステアリングシャフトカバーInfo
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Abstract
ングシャフトのダッシュパネルを貫通する貫通部の外周
を包囲して、車室外から車室内への水の流入を防止する
シール部を備えたステアリングシャフトカバーにおい
て、シール部とダッシュパネルとの間から侵入した水分
が車室内へ流入することを効果的に防ぐ。 【解決手段】 車両のステアリング装置において、ステ
アリングシャフトのダッシュパネルを貫通する貫通部の
外周を包囲して、車室外から車室内への水の流入を防止
するシール部を備えたステアリングシャフトカバーであ
って、前記シール部は、カバー基部と、前記ステアリン
グシャフトが貫通する貫通孔を有する内側シール部材
と、前記内側シール部材を包囲する外側シール部材と、
前記内側シール部材と外側シール部材との間に介在させ
た防水材とを具えることを特徴とする。
Description
グ装置のステアリングシャフトのカバーに関するもので
あり、特に当該カバーのシール構造に関するものであ
る。
ーの従来例を示すものである。図示のステアリングシャ
フトカバー40は基部41とシール部42からなり、図示しな
いステアリングシャフトが貫通する孔43を内側に形成し
ている。またシール部42の上面には車両のダッシュパネ
ル(図示せず)とステアリングシャフトカバー40とを密
着させるための窪み44を形成している。
ー40を車両に取り付けたステアリング装置を示すもので
ある。ステアリング装置50のステアリングシャフト(図
示せず)はダッシュパネル52およびステアリングシャフ
トカバー40ならびにステアリングギヤ53の取付延長部51
を貫通し、ステアリングギヤ53と噛み合う。ダッシュパ
ネル52はステアリングシャフトカバー40のシール部42と
密着している。
リングシャフトカバー40のシール部42に水を吸収し易い
材料を用いた場合、悪路走行等による振動などを原因と
するシール部42とダッシュパネル52との相対変位によっ
て、図8に示すように両者の隙間から侵入した水分がシ
ール部42に吸収され、その水分が車室内へ流入すること
が考えられる。
においてはシール部42とダッシュパネル52とが密着して
いる部分に防水テープを巻いたり、車室側に水の侵入を
防ぐシール材を設ける等の措置が必要であった。
ル部とダッシュパネルとの間から侵入した水分が車室内
へ流入することを効果的に防ぐことのできるステアリン
グシャフトカバーを提案することにある。
の第1発明によるステアリングシャフトカバーは、車両
のステアリング装置において、ステアリングシャフトの
ダッシュパネルを貫通する貫通部の外周を包囲して、車
室外から車室内への水の流入を防止するシール部を備え
たステアリングシャフトカバーであって、前記シール部
は、前記ステアリングシャフトが貫通する貫通孔を有す
る内側シール部材と、前記内側シール部材を包囲する外
側シール部材と、前記内側シール部材と外側シール部材
との間に介在させた防水材とを具えることを特徴とする
ものである。
ングシャフトカバーは、第1発明において、前記内側シ
ール部材の前記貫通孔に沿った方向の高さを、前記外側
シール部材の同方向の高さよりも高く設定したことを特
徴とするものである。
ングシャフトカバーは、第1または第2発明において、
前記外側シール部材を、前記貫通孔の貫通方向に上下に
積層した上側シール層および下側シール層から形成し、
前記下側シール層に前記上側シール層よりも吸水性の高
い材料を用いることを特徴とするものである。
リングシャフトカバーのシール部は、外側シール部材と
内側シール部材からなる二重構造を有すると共に、両者
の間に防水材を介在させたものとなっている。
分は防水材の存在によって内側シール部材への浸透が妨
げられて外側シール部材内に留まり、その後蒸発するこ
ととなるので、本ステアリングシャフトカバーを通して
車室内への水分の流入を防ぐことが可能となる。
アリングシャフトカバーは、内側シール部材の高さを外
側シール部材の高さよりも高くする、すなわち外側シー
ル部材から内側シール部材が突出するような形態を取
る。
ネルと密着する際、外側シール部材に比べて内側シール
部材がより強くダッシュパネルに押し付けられ、圧縮さ
れることとなる。本ステアリングシャフトカバーにおい
ては内側シール部材の高さを外側シール部材よりも高く
することによって、内側シール部材はより強くダッシュ
パネルから圧縮力を受け、密度が増加することとなる。
そのため、ステアリングシャフトカバー外部から侵入す
る水分が防水材を越えて内側シール部材まで侵入しよう
としても、内側シール部材へ浸透し難くなり、それによ
って車室内へ流入することがより効果的に避けられるよ
うになる。
テアリングシャフトカバーは、外側シール部材をさらに
上側シール層と下側シール層からなる積層構造とし、し
かも下側シール層に上側シール層よりも吸水性の高い材
料を用いることにより、下側シール層がより水分を吸収
し易いように設定している。
分が下側シール層へと浸透することとなり、外側シール
部材における水分の吸収と蒸発がより効果的に行われる
こととなり、車室内への水分の流入の防止をより効果的
に行うことが可能となる。
適な実施形態について説明する。
アリングシャフトカバーの外観を示す斜視図である。こ
のステアリングシャフトカバー10もまた図6に示した従
来のステアリングシャフトカバー40と同様に基部11とシ
ール部12からなり、図示しないステアリングシャフトが
貫通する孔13を内側に形成している。またシール部12の
上面には車両のダッシュパネル(図示せず)とステアリ
ングシャフトカバー10とを密着させるための窪み14を形
成している。
いては、シール部12が外側シール部材15、内側シール部
材16およびこれらの間に介在させた防水材17からなる多
重構造としている。図2(a)は本ステアリングシャフトカ
バー10の全体を模式的に示すものであり、また同図(b)
〜(d)は本ステアリングシャフトカバー10を分解して示
す図である。本ステアリングシャフトカバー10の外側シ
ール部材15は内側シール部材16および防水材17を挿入可
能な中空円筒形状を有し、内側シール部材16もまた図示
しないステアリングシャフトが貫通する孔13を形成した
円筒形状を有する。防水材17はリング形状を有している
が、これは、防水性の材料をこの形状に成型したもので
も、またテープ状の防水材を内側シール部材16外周に巻
きつけたものとしても良い。なお、外側シール部材15お
よび内側シール部材16、特に外側シール部材15は、例え
ばスポンジのような吸水性の高い材料から作るものとす
る。
シール部12を外側シール部材15、内側シール部材16およ
びこれらの間に防水材17を介在させた多重構造としてい
るため、外部から水分が侵入して外側シール部材15に吸
収されても、防水材17によって内側シール部材16への水
分の侵入を防ぐことができる。外側シール部材15に留ま
った水分はその後蒸発するため、結果として水分がシー
ル部12からダッシュパネルを通して車室内へ侵入するこ
とを防ぐことができる。
テアリングシャフトカバーの外観を示す斜視図である。
このステアリングシャフトカバー20も基部21、外側シー
ル部材22、内側シール部材23および両者の間に介在させ
た防水材24からなり、内側シール部材23にステアリング
シャフトが貫通する孔25を形成している。
いては、内側シール部材23の高さを外側シール部材22よ
りも高くし、それによって内側シール部材23が外側シー
ル部材22から突出するように設定している。
をダッシュパネルと密着させて取り付ける際、内側シー
ル部材23はより強くダッシュパネルから圧縮力を受け、
密度が増加することとなる。そのため、ステアリングシ
ャフトカバー20外部から侵入する水分が防水材24を越え
て内側シール部材23まで侵入しようとしても、内側シー
ル部材23へ浸透し難くなり、結果的に車室内へ水分が流
入することをより効果的に防ぐことができる。
テアリングシャフトカバーの外観を示す斜視図である。
このステアリングシャフトカバー30もまた基部31、外側
シール部材32、内側シール部材33および両者の間に介在
させた防水材34からなり、内側シール部材33にステアリ
ングシャフトが貫通する孔35を形成している。
いては、外側シール部材32を上側シール層36および下側
シール層37の二層からなる積層構造とし、しかも下側シ
ール層37の材料として、上側シール層36に用いている材
料よりも高い吸水性を有するものを使用することとして
いる。
された水分は下側シール層37へと浸透することとなり、
外側シール部材における水分の吸収と蒸発がより効果的
に行われることとなり、車室内への水分の流入の防止を
より効果的に行うことが可能となる。
に被せるカバー38の外観を示すものである。カバー38は
本体38aおよび突起38bからなり、突起38bはステアリン
グシャフトカバー10の貫通孔13に嵌め込むようになって
いる。このカバー38をステアリングシャフトカバー10の
ステアリングシャフトへの組み付け前の保管中に装着し
ておくことにより、内側シール部材16への水分や塵等の
侵入を防ぐことができる。
ングシャフトカバーは、外側シール部材と内側シール部
材からなる二重構造を有すると共に、両者の間に防水材
を介在させたものとなっていることから、カバー外部か
ら侵入した水分は防水材の存在によって内側シール部材
への浸透が妨げられて外側シール部材内に留まり、その
後蒸発することとなるので、本ステアリングシャフトカ
バーを通して車室内への水分の流入を防ぐことが可能と
なる。
シャフトカバーの外観を示す斜視図である。
に示す図であり、(a)はその全体斜視図、(b)は外側シー
ル部材の斜視図、(c)は内側シール部材の斜視図、また
(d)は防水剤の斜視図である。
シャフトカバーの外観を示す斜視図である。
シャフトカバーの外観を示す斜視図である。
装着するカバーを示す図である。
示す斜視図である。
リングシャフトに組み付けた状態を示す図である。
侵入する様子を示す図である。
Claims (3)
- 【請求項1】 車両のステアリング装置において、ステ
アリングシャフトのダッシュパネルを貫通する貫通部の
外周を包囲して、車室外から車室内への水の流入を防止
するシール部を備えたステアリングシャフトカバーであ
って、 前記シール部は、 前記ステアリングシャフトが貫通する貫通孔を有する内
側シール部材と、 前記内側シール部材を包囲する外側シール部材と、 前記内側シール部材と外側シール部材との間に介在させ
た防水材とを具えることを特徴とするステアリングシャ
フトカバー。 - 【請求項2】 前記内側シール部材の前記貫通孔に沿っ
た方向の高さを、前記外側シール部材の同方向の高さよ
りも高く設定したことを特徴とする請求項1記載のステ
アリングシャフトカバー。 - 【請求項3】 前記外側シール部材を、前記貫通孔の貫
通方向に上下に積層した上側シール層および下側シール
層から形成し、前記下側シール層に前記上側シール層よ
りも吸水性の高い材料を用いることを特徴とする請求項
1または2記載のステアリングシャフトカバー。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002036292A JP3932923B2 (ja) | 2002-02-14 | 2002-02-14 | ステアリングシャフトカバー |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002036292A JP3932923B2 (ja) | 2002-02-14 | 2002-02-14 | ステアリングシャフトカバー |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003237589A true JP2003237589A (ja) | 2003-08-27 |
JP3932923B2 JP3932923B2 (ja) | 2007-06-20 |
Family
ID=27778216
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002036292A Expired - Fee Related JP3932923B2 (ja) | 2002-02-14 | 2002-02-14 | ステアリングシャフトカバー |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3932923B2 (ja) |
-
2002
- 2002-02-14 JP JP2002036292A patent/JP3932923B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JP3932923B2 (ja) | 2007-06-20 |
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