JP2003237562A - 気圧式倍力装置 - Google Patents

気圧式倍力装置

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JP2003237562A JP2002037069A JP2002037069A JP2003237562A JP 2003237562 A JP2003237562 A JP 2003237562A JP 2002037069 A JP2002037069 A JP 2002037069A JP 2002037069 A JP2002037069 A JP 2002037069A JP 2003237562 A JP2003237562 A JP 2003237562A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 倍力作用が開始するまでのロスストロークの
増加を伴うことなくヒステリシスの増大を実現して良好
なブレーキフィーリングが得られる気圧式倍力装置を提
供する。 【解決手段】弁体25を弾性体で構成する。ブレーキ解除
時はブランジャ21が矢印方向に戻され、内周弁座31およ
び弁体25で構成される大気弁32が閉じた状態で弁体25を
連れ戻し、これを外周弁座33および最外周弁座34から離
反させて真空弁35を開こうとする。しかし、弁体25が
弁座33,34間の域で連通路36内の負圧室圧と背圧室28内
への変圧室圧との差圧により変形されているため、弁体
25が弁座33から離れて隙間dを発生させても未だ弁座33
の外縁部33aに接し続けて真空弁35の開弁を遅延させ、
ヒステリシスを大きくしてブレーキフィーリングを向上
させ得る。上記対策は、操作力入力時の真空弁35の閉弁
および大気弁32の開弁に何ら影響しないから、ロススト
ロークを大きくすることがない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両の液圧ブレー
キ装置や液圧クラッチ装置の操作部に設置して操作力を
増幅するのに用いる気圧式倍力装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】気圧式倍力装置としてはバキュームブー
スタと俗称される真空式の倍力装置が一般的であり、こ
の種の倍力装置は通常、操作力の入力時におけるオペレ
ーティングロッドの往動ストロークに応動して変圧室を
大気圧室に連通させるよう開く常閉の大気弁と、操作力
の解除時におけるオペレーティングロッドの復動ストロ
ークに応動して変圧室を負圧室に連通させるよう開く真
空弁とを具え、変圧室の内圧と負圧室の内圧との差圧に
より上記の操作力を倍力してプッシュロッドより出力す
るよう構成するのが常套である。
【0003】より詳しくは、大気弁および真空弁の弁体
を共通な一体物とし、オペレーティングロッドと共に往
復動する内周弁座およびこれに弾接された上記の共通弁
体により常閉の大気弁を構成し、プッシュロッドと共に
ストロークする外周弁座および上記の共通弁体により真
空弁を構成する。そして、操作力の入力でオペレーティ
ングロッドが往動されると、当初これと共に変位する内
周弁座および共通弁体のうち後者の共通弁体が外周弁座
に着座して真空弁を閉じ、その後に内周弁座が共通弁体
から離れて大気弁を開く。かかる真空弁の閉弁および大
気弁の開弁は、変圧室の内圧をして大気圧方向に上昇さ
せ、変圧室と向かい合わせの負圧室と変圧室との間にお
ける差圧により操作力を倍力してプッシュロッドから出
力させることができる。
【0004】操作力の解除でオペレーティングロッドが
逆に復動ストロークを行う時は、これと共に変位する内
周弁座が共通弁体に着座して大気弁を閉じ、その後に内
周弁座が共通弁体を同方向へ連れ動かすことで共通弁体
が外周弁座から離れて真空弁を開く。かかる大気弁の閉
弁および真空弁の開弁は、変圧室の内圧をして負圧方向
に低下させ、ついには変圧室の内圧をこれと向かい合わ
せの負圧室と同じ圧力にして倍力作用を終了することが
できる。
【0005】ところで上記倍力装置にあっては、操作力
の解除でオペレーティングロッドが復動ストロークを行
う時に大気弁が閉じて真空弁が開くまでの間における時
間遅れに起因し、操作力に対する出力荷重の関係を表し
た倍力特性にヒステリシスを発生させる。このヒステリ
シスは、車両の液圧ブレーキ装置に倍力装置を用いた場
合について説明すると、運転者がブレーキペダルを戻す
に際しブレーキペダルの踏力を弱めた時、制動力の低下
を遅らせることを意味し、ブレーキフィーリングを向上
させるのに大いに寄与することが知られている。このた
め、より良好なブレーキフィーリングを得るためには、
操作力解除時における大気弁の閉弁から真空弁の開弁ま
での時間遅れが大きくなるように工夫して倍力特性のヒ
ステリシスを大きくすることが重要である。
【0006】そこで従来、例えば特開平5-58270号公報
または実開平6-33769号公報に記載されているように、
大気弁の閉弁時における弁体の弾性変形量が大きくなる
ようにして上記のヒステリシスの増大を図る提案がなさ
れていた。この場合、操作力入力時における倍力特性が
図8に破線αで示すごときものであるのに対し、操作力
解除時における倍力特性が同図に破線βで示すごときも
のとなり、両者間におけるヒステリシスを大きくするこ
とができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記の対策を
した従来の倍力装置にあっては、操作力入力時における
大気弁の開弁が、弁体の上記弾性変形量の増大分だけ遅
れることとなり、図8に示すように今までの操作力F1よ
りも大きな操作力F2にならないと倍力作用が開始され
ず、倍力作用が開始されるまでのストロークが増大して
ロスストロークが増えるという問題があった。換言すれ
ば、ヒステリシス以外の倍力特性を犠牲にしてヒステリ
シスを大きくする対策であった。
【0008】本発明は、上記の問題に鑑み、倍力作用が
開始するまでのロスストロークを含めてヒステリシス以
外の性能を何ら変更することなくこれを維持したままヒ
ステリシスの増大を実現し、これにより、液圧ブレーキ
装置に用いた場合に一層良好なブレーキフィーリングが
得られるようにした気圧式倍力装置を提案することを目
的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】この目的のため本発明
は、請求項1に記載のごとく、操作力の入力時における
オペレーティングロッドの往動ストロークに応動して変
圧室を高圧室に連通させるよう開く往動弁と、前記操作
力の解除時におけるオペレーティングロッドの復動スト
ロークに応動して前記変圧室を低圧室に連通させるよう
開く復動弁とを具え、前記変圧室の内圧と前記低圧室の
内圧との差圧により前記操作力を倍力してプッシュロッ
ドから出力するようにした気圧式倍力装置において、前
記復動弁の弁体を弾性体で構成すると共に、この弁体が
前記低圧室を前記変圧室から遮断するよう塞いだ閉弁状
態で、該弁体を低圧室の内圧と変圧室の内圧との差圧に
より弾性変形可能に構成したことを特徴とするものであ
る。
【0010】
【発明の効果】かかる構成になる本発明の気圧式倍力装
置によれば、復動弁の弁体を弾性体で構成し、この弁体
が閉じた状態において変圧室の内圧と低圧室の内圧との
差圧により弾性変形されるよう構成したから、以下の作
用効果を奏することができる。
【0011】つまり、操作力の解除時に往動弁が閉じ、
その後復動弁が開くことになるが、復動弁の開弁は上記
弁体の弾性変形により遅延されることから、その分、操
作力の解除時における往動弁の閉弁から復動弁の開弁ま
での時間遅れが大きくなり、倍力特性のヒステリシスを
大きくし得て、液圧ブレーキ装置への適用時におけるブ
レーキフィーリングを要求通りに向上させることができ
る。
【0012】しかも上記の対策は、操作力解除時の復動
弁の開弁タイミングを遅らせるだけで、操作力の入力時
における復動弁の閉弁タイミングおよび往動弁の開弁タ
イミングに何ら影響するものでないことから、倍力作用
が開始するまでのロスストロークを含めてヒステリシス
以外の性能を何ら変更することなくこれを維持したま
ま、液圧ブレーキ装置に用いた場合における良好なブレ
ーキフィーリングを実現することができる。また同様の
理由から、ロスストロークとヒステリシスとの間におけ
るトレードオフの関係を一切考慮することなく上記の作
用効果が得られるため、ヒステリシスの設定に関する自
由度を高めることができる。
【0013】なお請求項2に記載のごとく、往動弁およ
び復動弁の弁体を共通な一体物とし、前記オペレーティ
ングロッドと共に往復動して操作力を前記プッシュロッ
ドに機械的に伝達するプランジャに設定した内周弁座お
よびこの内周弁座に弾接された上記弁体により常閉の前
記往動弁を構成し、前記プッシュロッドと共にストロー
クするバルブボディーに設定した外周弁座および上記弁
体により復動弁を構成した気圧式倍力装置である場合、
上記弁体が外周弁座に着座した復動弁の閉弁時に前記低
圧室とは反対の弁体の側に背圧室を画成し、この背圧室
に前記変圧室の圧力を導く連通孔を弁体に形成した構成
にするのが良い。
【0014】この場合、上記の構成になる気圧式倍力装
置に上記の背圧室および連通孔を設けるだけで前記の作
用効果を達成することができると共に、背圧室に変圧室
の圧力を短い連通孔により効率良く導いて弁体の弾性変
形を効果的に行い得ることから当該作用効果を一層顕著
なものにすることができる。
【0015】請求項2に記載の構成を採用する場合、請
求項3に記載のごとく、前記外周弁座を包囲する用上記
バルブボディーに形成して復動弁用の最外周弁座を付加
して設け、これら外周弁座および最外周弁座間において
弁体の前記弾性変形を生起させるよう構成するのが良
い。この場合、弁体の弾性変形を安定に保つことができ
て前記の作用効果を一層確実なものにし得ると共に、弁
体の取り付けに関する変更なしに最外周弁座の付加のみ
で上記の作用効果が奏し得られることから、倍力装置の
組み立て時における弁体の組み付け性を犠牲にすること
なく上記の作用効果を達成することができる。
【0016】請求項2に記載の構成を採用する場合、請
求項3のごとく最外周弁座を付加する代わりに、請求項
4に記載のごとく、上記共通な弁体の外周部をバルブボ
ディーに封止下に取り付けるのが良い。この場合、請求
項3の構成で懸念される、最外周弁座と弁体との間に異
物が進入したり、これら両者間のシール部が劣化してシ
ール不良になる問題を皆無にすることができ、信頼性の
向上を図り得る。
【0017】なお、前記共通な弁体に設ける連通孔は複
数個とし、これら連通孔を円周方向等間隔に配置するの
が良い。この場合、変圧室の圧力を効率よく前記背圧室
に供給することができると共に、背圧室の圧力が弁体に
均等に作用することから弁体の前記弾性変形が円周方向
において均等なものとなり、前記の作用効果を更に顕著
なものにすることができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づき詳細に説明する。図1は、本発明の一実施形態
になる気圧式倍力装置10の全体を示し、図2は、図1
の円で囲んだ部分を拡大して示すもので、本実施の形態
においては気圧式倍力装置10を以下に詳述するよう液
圧ブレーキ装置用のバキュームブースタとして構成す
る。
【0019】図1に示すように、気圧式倍力装置10は
ブースタシェル11を具え、このブースタシェル11内
をダイアフラム12により2個の室13,14に区画す
る。一方の室13はコネクタパイプ15を経て図示せざ
るエンジン吸気マニホールドまたは真空ポンプに接続す
ることで、本発明における低圧室を構成する負圧室とな
し、他方の室14は後述する弁構造により内圧を制御さ
れる変圧室となす。
【0020】ダイアフラム12にはパワーピストン16
を取着し、これらダイアフラム12およびパワーピスト
ン16の中心部にバルブボディー17を貫通して設置す
る。負圧室13内に露出するバルブボディー17の後端
部に同軸にプッシュロッド18を突設し、このプッシュ
ロッド18を負圧室13に貫通させてブースタシェル1
1より気密封止下に摺動自在に突出させる。負圧室13
内に露出するバルブボディー17の端部には更に、リタ
ーンスプリング19を作用させ、これによりバルブボデ
ィー17を図1の右方向に付勢して図示の限界位置に弾
支する。
【0021】バルブボディー17の反対側の前端部は変
圧室14を貫通してブースタシェル11より気密封止下
に摺動自在に突出させ、このバルブボディー前端部内に
オペレーティングロッド20を挿置する。オペレーティ
ングロッド20の挿入端にプランジャ21を結合し、こ
のプランジャ21を前記のプッシュロッド18に同軸に
突き合わせると共に、両者間に反力発生機能を果たすリ
アクションスプリング22およびリアクションプレート
23を介在させる。
【0022】オペレーティングロッド20はリターンス
プリング24により図1の右方向に付勢されて常態で図
示の限界位置に弾支されているが、図示せざるブレーキ
ペダルの踏み込み時に操作力Finを入力されるとき図の
左方へ押し込まれるもので、操作力Finはオペレーティ
ングロッド20からプランジャ21、リアクションスプ
リング22およびリアクションプレート23を順次経て
プッシュロッド18に伝わり、これから出力荷重Foutを
取り出して図示せざる液圧ブレーキ装置のマスターシリ
ンダを作動させることができる。このとき出力荷重Fout
を倍力するための弁構造を、以下により図2を合わせ参
照しつつ詳述する。
【0023】オペレーティングロッド20が貫通するバ
ルブボディー17の前端部内にポペット弁体25を配置
し、このポペット弁体25を弁体支持筒26と共にゴム
などの弾性体で一体的に成形して造る。ポペット弁体2
5から遠い弁体支持筒26の端部をバルブボディー17
の前端部内に固着して、弁体支持筒26の内側に高圧室
としての大気室27を画成し、弁体支持筒26の外側に
背圧室28を画成する。なお大気室27は、バルブボデ
ィー17の前端開口に設置したエアフィルタ29を経て
大気解放とする。
【0024】ポペット弁体25は、これとオペレーティ
ングロッド20との間に縮設したスプリング30により
図1および図2の左方に付勢して、プランジャ21に設
定した環状の内周弁座31に着座させ、これらポペット
弁体25および内周弁座31により往動弁としての大気
弁32を構成する。ポペット弁体25は更に、内周弁座
31よりも外周に位置するようバルブボディー17内に
設定した環状の外周弁座33および最外周弁座34にも
着座可能とし、これらポペット弁体25、外周弁座33
および最外周弁座34により復動弁としての真空弁35
を構成する。
【0025】外周弁座33および最外周弁座34間に負
圧室13の内圧を導くようバルブボディー17に負圧通
路36を形成し、内周弁座31の外周に変圧室14の内
圧を導くようバルブボディー17に変圧通路37を形成
する。そして、内周弁座31の外周に導かれた変圧室1
4の内圧を背圧室28にも供給し得るようポペット弁体
25に連通孔38を形成し、該連通孔38を図3に明示
するごとく複数個(図示例では6個)1組としてポペッ
ト弁体25の円周方向等間隔に配置する。
【0026】上記の構成になる気圧式倍力装置10は、
図1に示すようにブースタシェル11の前面に立設した
ボルト39により車体ダッシュボードに取り付けて車両
に装備し、オペレーティングロッド20をブレーキペダ
ルに連結し、プッシュロッド18をブレーキマスターシ
リンダのピストンに突き当てて実用する。
【0027】以下、気圧式倍力装置10の作用を図4〜
図7に基づき説明するに、図4はブレーキペダルの踏み
込みがない非作動時における前記弁構造の状態、図5は
ブレーキペダルの踏み込みがなされた倍力開始時におけ
る前記弁構造の状態、図6はブレーキペダルの踏力を保
持した踏み込み保持時における前記弁構造の状態、図7
はブレーキペダルを戻しているペダル戻し時における前
記弁構造の状態をそれぞれ示す。
【0028】ブレーキペダルの踏み込みがない非作動時
は、図1および図2に示すようにリターンスプリング1
9によりバルブボディー17は図示の限界位置にあり、
オペレーティングロッド20と共に変位するプランジャ
21も図1および図2に示すようにリターンスプリング
24により図示の限界位置にされる。
【0029】この時バルブボディー17およびプランジ
ャ21は図4に示すような相対位置にあって、プランジ
ャ21が内周弁座31を介して弁体25を外周弁座33
および最外周弁座34から離反させる。よって、内周弁
座31と弁体25との当接により大気弁32が閉じら
れ、弁体25と外周弁座33および最外周弁座34との
離反により真空弁35が開かれる。これにより、変圧室
14が背圧室28と共に大気室27から遮断され、負圧
室13に連通されており、変圧室14および背圧室28
の内圧が負圧室13の内圧と同じ圧力に低下されてい
る。従って、図1におけるダイアフラム12の右側に位
置する変圧室14の内圧が左側における負圧室13の内
圧と同じにされ、ダイアフラム12はバルブボディー1
7およびプッシュロッド18と共にリターンスプリング
19により図示の限界位置に保持され得る。
【0030】ブレーキペダルの踏み込みで図1のオペレ
ーティングロッド20に操作力Finが入力されると、オ
ペレーティングロッド20は同方向への往動ストローク
により押し込まれ、プランジャ21、リアクションスプ
リング22およびリアクションプレート23を順次経て
プッシュロッド18を押動し、プッシュロッド18から
の出力荷重Foutにより図示せざる液圧ブレーキ装置のマ
スターシリンダを作動させることができる。このとき出
力荷重Foutは、以下の作用により操作力Finを増幅した
値となり、ブレーキ操作力を軽減したり、大きなブレー
キ力を発生させることができる。
【0031】この倍力作用を以下に説明するに、オペレ
ーティングロッド20に結合されたプランジャ21は上
記の往動により図4の位置から左行し、ポペット弁体2
5が当初はこれに追従変位して大気弁32の閉状態を保
つ。而してポペット弁体25は、図5に示すように外周
弁座33および最外周弁座34に接して真空弁35を閉
状態にした後はポペット弁体25の左行に追従変位し得
ず、この位置に止まる。
【0032】ところでポペット弁体21が図5に示すご
とく引き続き左行することから、真空弁35が上記のご
とく閉じた後に内周弁座31がポペット弁体25から離
反し、これら内周弁座31およびポペット弁体25によ
り構成される大気弁32を開く。従って、図1における
ダイアフラム12の右側に位置する変圧室14の内圧が
負圧状態から大気室27内の大気圧により希釈され、左
側における負圧室13の内圧との間に差圧を持つように
なり、ダイアフラム12はバルブボディー17およびプ
ッシュロッド18と共にリターンスプリング19に抗し
て図1の左方へパワーアシストされ、プッシュロッド1
8からの出力荷重Foutを倍力することができる。
【0033】ブレーキペダルの踏み込み操作力Finを保
持すると、オペレーティングロッド20に結合されたプ
ランジャ21がその時の位置、例えば図5に対応した図
6の位置に止まる。ところで、操作力Finを保持した当
初はバルブボディー17が未だ図5に示す位置であって
上記の倍力作用が継続中であるため、この倍力作用によ
りバルブボディー17はポペット弁体25を伴って図5
の位置から図6の位置に進行する。バルブボディー17
およびポペット弁体25の上記進行によりポペット弁体
25は、プランジャ21の内周弁座31に着座して大気
弁32を閉じ、真空弁35の閉弁保持と相まって変圧室
14の内圧をそれ以上は大気室27内の大気圧により希
釈しなくなる。その結果、変圧室14の内圧をこの時の
圧力に保って倍力状態を保持することによりプッシュロ
ッド18からの出力荷重Foutをこの時の値に維持するこ
とができる。
【0034】なお、この時は真空弁35が閉じているた
め背圧室28の内圧が連通孔38を経て変圧室14の内
圧と同じ圧力にされ、この圧力が、連通路36に至って
いる負圧室13の圧力よりも高いため、ポペット弁体2
5は外周弁体3および最外周弁体34間における環状域
において、背圧室28の内圧と負圧室13の内圧との差
圧により図6に示すごとく弾性変形される。
【0035】ブレーキペダルの踏み込み操作力Finを解
除するペダル戻し時は、オペレーティングロッド20に
結合されたプランジャ21が図7の矢印方向に戻される
復動ストロークを行う。かかるプランジャ21の戻し
は、内周弁座31およびポペット弁体25で構成される
大気弁32の閉状態を保ってポペット弁体25を同方向
へ連れ戻し、外周弁座33および最外周弁座34から離
反させて真空弁35を開こうとする。しかし、ポペット
弁体25がこれら弁座33,34間の環状域において上
記のように変形されているため、ポペット弁体25が外
周弁座33から離れてこれとの間に隙間dを発生させて
も未だ外周弁座33の外周縁部33aに接し続けること
から真空弁35の開弁を遅延させることができる。なお
外周弁座33の外周縁部33aは、弾性体で造ったポペ
ット弁体25の傷つき防止や耐久性を考えると、図示の
ごとくに面取りしたり、Rを付けるなどの対策を行うの
が良いことは言うまでもない。
【0036】而してプランジャ21の更なる戻しが進行
すると、プランジャ21はポペット弁体25をついには
外周弁座33から、そして最外周弁座34から離反させ
ることになり、ポペット弁体25、外周弁座33および
最外周弁座34からなる真空弁35を最終的には図4に
示すように開いて、倍力装置を非作動状態にすることが
できる。
【0037】ところで本実施の形態になる気圧式倍力装
置においては、大気弁32および真空弁35の弁体25
を、ゴムなどの弾性体で造った共通なポペット弁体25
で構成し、このポペット弁体25が外周弁座33および
最外周弁座34に着座した真空弁35の閉弁時に、負圧
室13とは反対におけるポペット弁体25の側に背圧室
28が画成されるようにし、また、この背圧室28にポ
ペット弁体25の連通孔38を経て変圧室14の内圧を
導くことで、真空弁35の閉弁時にポペット弁体25が
図6のごとく外周弁座33および最外周弁座34間の環
状域において変圧室14の内圧と負圧室13の内圧との
差圧により弾性変形されるよう構成したから、以下の作
用効果を奏することができる。
【0038】つまり図7につき前述したごとく、操作力
Finの解除で真空弁35を開くに際して当該真空弁35
の開弁をポペット弁体25の上記の弾性変形により遅延
されることができ、その分、操作力Finの解除時におけ
る大気弁32の閉弁から真空弁35の開弁までの時間遅
れが大きくなる。このため、操作力(Fin)入力時にお
ける倍力特性が図8に実線γで示すごときものであるの
に対し、操作力(Fin)解除時における倍力特性が同図
に実線δで示すごときものとなり、両者間におけるヒス
テリシスを大きくし得て、液圧ブレーキ装置のブレーキ
フィーリングを要求通りに向上させることができる。
【0039】しかも上記した実施の形態は、操作力(Fi
n)解除時の真空弁35の開弁タイミングを遅らせるだ
けで、操作力Finの入力時における真空弁35の閉弁タ
イミングおよび大気弁32の開弁タイミングに何ら影響
するものでないことから、図8に実線γ,δで示す特性
から明らかなように、倍力作用開始時の操作力と倍力作
用終了時の操作力を共にF1のままに保つことができ、図
4の状態から図5の状態への移行により倍力作用を開始
するまでのロスストロークを含めてヒステリシス以外の
性能を何ら変更することなく、液圧ブレーキ装置におけ
る良好なブレーキフィーリングを実現することができ
る。
【0040】更に加えて同様の理由から、ロスストロー
クとヒステリシスとの間におけるトレードオフの関係を
一切考慮することなく上記の作用効果が得られるため、
ヒステリシスの設定に関する自由度が高く、ロスストロ
ークが大きくなるのを避けるためにヒステリシスを図8
の破線α,βで示す程度しか設定し得なかった従来装置
に対し本実施の形態によれば、ヒステリシスを同図に実
線γ,δで示すように更に大きく設定することができ
る。
【0041】本実施の形態によれば更に、大気弁32お
よび真空弁35の弁体25を、ゴムなどの弾性体で造っ
た共通なポペット弁体25で構成し、オペレーティング
ロッド20と共に往復動して操作力をプッシュロッド1
8に機械的に伝達するプランジャに設定した内周弁座3
1およびポペット弁体25により大気弁32を構成し、
プッシュロッド18と共にストロークするバルブボディ
ー17に設定した外周弁座33およびポペット弁体25
により真空弁35を構成した一般的なバキュームブース
タに対し、前記の最外周弁座34、背圧室28および連
通孔38を設けるだけで上記の作用効果を達成すること
ができると共に、背圧室28に変圧室14の内圧を短い
連通孔38により効率良く導いてポペット弁体25の弾
性変形を効果的に行い得ることから当該作用効果を一層
顕著なものにすることができる。
【0042】また本実施の形態におけるように、ポペッ
ト弁体25の前記した変形を既存の外周弁座33と、こ
れを包囲するようバルブボディー17に付加した最外周
弁座34との間における環状域で生起させる構成とする
場合、ポペット弁体25の弾性変形を安定に保つことが
できて前記の作用効果を一層確実なものにし得ると共
に、ポペット弁体25の取り付けに関する変更なしに最
外周弁座34の付加のみで上記の作用効果が奏し得られ
ることとなり、倍力装置の組み立て時におけるポペット
弁体25の組み付け性を犠牲にすることなく上記の作用
効果を達成することができる。
【0043】更に図3につき前述したごとく、ポペット
弁体25に設ける連通孔38を複数個とし、これら連通
孔38を円周方向等間隔に配置する場合、変圧室14の
内圧を効率よく背圧室28に供給することができると共
に、背圧室28の圧力がポペット弁体25に対し円周方
向に均等に作用することからポペット弁体25の弾性変
形を円周方向において均等なものとなし得て、前記の作
用効果を更に顕著なものにすることができる。
【0044】なお図1〜図7に示す実施の形態において
はポペット弁体25の外周部を最外周弁座34に着座さ
せる構成を採用したが、かように最外周弁座34を新設
する代わりに図9に示すごとく、ポペット弁体25の外
周部25aをバルブボディー17の内周条溝17aに封
止下に係着して取り付け、これにより真空弁35の外周
シール部を構成することができる。この場合、図1〜図
7に示す実施の形態において懸念される、最外周弁座3
4とポペット弁体25との間に異物が進入したり、これ
ら両者間のシール部が劣化してシール不良になる問題を
皆無にすることができ、信頼性の向上を図り得る。
【0045】図10は、ポペット弁体25の外周部をバ
ルブボディー17の内周に封止下に固定する場合におけ
る他の構造を示し、ここではポペット弁体25に外周筒
部25bを設け、バルブボディー17の内周における段
差部17bに係止したリテーナ40によりポペット弁体
25に外周筒部25bをバルブボディー17の内周に対
し径方向に押圧して封止下に取り付け、これにより真空
弁35の外周シール部を構成する。かかるリテーナ40
によるポペット弁体外周筒部25bの取り付け構造によ
れば、ゴム製ポペット弁体25の締め代でリテーナ40
の嵌合を行うため取り付け作業が容易であると共に取り
付けに対する信頼性も高くなる。
【0046】図11は、ポペット弁体25の外周部をバ
ルブボディー17の内周に封止下に固定する場合におけ
る更に他の構造を示し、ここではポペット弁体25の外
周に径方向フランジ25cを設け、これを、バルブボデ
ィー17の内周に嵌着したリテーナ41によりバルブボ
ディー17の内周における段差部17cに対し軸線方向
に押圧して封着し、これにより真空弁35の外周シール
部を構成する。かかるリテーナ41によるポペット弁体
25の外周部取り付け構造によっても、取り付け作業が
容易であると共に取り付けに対する信頼性も高くなる。
【0047】なお、上記した各実施の形態においては気
圧式倍力装置をバキュームブースタ(負圧式ブースタ)
として構成する場合について述べたが、本発明はこれに
限られるものではなく正圧式ブースタとして構成するこ
ともでき。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施の形態になる気圧式倍力装置
を示す縦断側面図である。
【図2】 図1の円で囲んだ倍力弁構造を拡大して示す
詳細断面図である。
【図3】 ポペット弁体に設ける連通孔の配列状況を示
すポペット弁体の正面図である。
【図4】 図1〜図3に示す気圧式倍力装置の、ブレー
キ非作動時における動作説明図である。
【図5】 同気圧式倍力装置の、ブレーキを作動させた
時における倍力作用開始状態を示す動作説明図である。
【図6】 同気圧式倍力装置の、ブレーキペダル踏力保
持時における動作状態を示す動作説明図である。
【図7】 同気圧式倍力装置の、ブレーキペダル戻し時
における動作状態を示す動作説明図である。
【図8】 同気圧式倍力装置の、入力荷重に対するスト
ロークおよび出力荷重の変化特性を示す線図である。
【図9】 本発明の他の実施の形態になる気圧式倍力装
置の要部拡大断面図である。
【図10】 本発明の更に他の実施の形態になる気圧式
倍力装置の要部拡大断面図である。
【図11】 本発明の他の別の実施の形態になる気圧式
倍力装置の要部拡大断面図である。
【符号の説明】
10 気圧式倍力装置 11 ブースタシェル 12 ダイアフラム 13 負圧室(低圧室) 14 変圧室 16 パワーピストン 17 バルブボディー 18 プッシュロッド 19 リターンスプリング 20 オペレーティングロッド 21 プランジャ 22 リアクションスプリング 23 リアクションプレート 24 リターンスプリング 25 ポペット弁体(共通な弁体) 26 弁体支持筒 27 大気室(高圧室) 28 背圧室 29 エアフィルタ 30 スプリング 31 内周弁座 32 大気弁(往動弁) 33 外周弁座 34 最外周弁座 35 真空弁(復動弁) 36 負圧通路 37 変圧通路 38 連通孔 40 リテーナ 41 リテーナ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 操作力の入力時におけるオペレーティン
    グロッドの往動ストロークに応動して変圧室を高圧室に
    連通させるよう開く往動弁と、 前記操作力の解除時におけるオペレーティングロッドの
    復動ストロークに応動して前記変圧室を低圧室に連通さ
    せるよう開く復動弁とを具え、 前記変圧室の内圧と前記低圧室の内圧との差圧により前
    記操作力を倍力してプッシュロッドから出力するように
    した気圧式倍力装置において、 前記復動弁の弁体を弾性体で構成すると共に、この弁体
    が前記低圧室を前記変圧室から遮断するよう塞いだ閉弁
    状態で、該弁体を低圧室の内圧と変圧室の内圧との差圧
    により弾性変形可能に構成したことを特徴とする気圧式
    倍力装置。
  2. 【請求項2】 前記往動弁および復動弁の弁体を共通な
    一体物とし、前記オペレーティングロッドと共に往復動
    して操作力を前記プッシュロッドに機械的に伝達するプ
    ランジャに設定した内周弁座およびこの内周弁座に弾接
    された前記弁体により常閉の前記往動弁を構成し、前記
    プッシュロッドと共にストロークするバルブボディーに
    設定した外周弁座および前記弁体により前記復動弁を構
    成した請求項1に記載の気圧式倍力装置において、 前記弁体が外周弁座に着座した復動弁の閉弁時に前記低
    圧室とは反対の前記弁体の側に背圧室を画成し、この背
    圧室に前記変圧室の圧力を導く連通孔を前記弁体に形成
    したことを特徴とする気圧式倍力装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の気圧式倍力装置におい
    て、 前記外周弁座を包囲するよう前記バルブボディーに形成
    して復動弁用の最外周弁座を付加して設け、これら外周
    弁座および最外周弁座間において前記弁体の弾性変形を
    生起させるよう構成したことを特徴とする気圧式倍力装
    置。
  4. 【請求項4】 請求項2に記載の気圧式倍力装置におい
    て、 前記共通な弁体の外周部を前記バルブボディーに封止下
    に取り付けたことを特徴とする気圧式倍力装置。
  5. 【請求項5】 請求項2乃至4のいずれか1項に記載の
    気圧式倍力装置において、 前記共通な弁体に設ける連通孔を複数個とし、これら連
    通孔を円周方向等間隔に配置したことを特徴とする気圧
    式倍力装置。
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