JP2517094Y2 - タンデム型負圧ブースタ - Google Patents

タンデム型負圧ブースタ

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JP2517094Y2
JP2517094Y2 JP40102990U JP40102990U JP2517094Y2 JP 2517094 Y2 JP2517094 Y2 JP 2517094Y2 JP 40102990 U JP40102990 U JP 40102990U JP 40102990 U JP40102990 U JP 40102990U JP 2517094 Y2 JP2517094 Y2 JP 2517094Y2
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piston
booster
boss
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negative pressure
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義春 永藤
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Nissin Kogyo Co Ltd
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Nissin Kogyo Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、自動車のブレーキマス
タシリンダ等の作動のために用いられるタンデム型負圧
ブースタに関し、特に、ブースタシェルに、その内部を
前部シェル室と後部シェル室とに仕切る隔壁板が設けら
れ、前部ダイヤフラムを後面に重合結着させた前部ブー
スタピストンと、後部ダイヤフラムを後面に重合結着さ
せた後部ブースタピストンとが、前記隔壁板に摺動自在
に支承されるピストンボスを介して連結され、該ピスト
ンボスには、入力杆に連なる弁ピストンを摺動自在に嵌
合させる摺動孔と、出力杆に連なる出力ピストンおよび
弾性ピストンを相互に重合した状態で摺動自在に嵌合さ
せるとともにピストンボスの前面中心部に開口する大シ
リンダ孔と、弁ピストンと一体あるいは弁ピストンに当
接する反力ピストンを摺動自在に嵌合させて大シリンダ
孔および前記摺動孔間を結ぶ小シリンダ孔とが同軸に設
けられるものの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】かかるタンデム型負圧ブースタは、たと
えば特開平1−122766号公報に開示されているよ
うに、既に知られている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】上記従来のものでは、
前部ブースタピストンに連設されてピストンボスの前面
に当接する連結筒を前方側からピストンボスに押付ける
前部押さえ板と、後部ブースタピストンの内周部に係合
してピストンボスの後面に当接する後部押さえ板とを、
ピストンボスを貫通する複数のボルトおよびナットによ
り締着することにより、両ブースタピストンがピストン
ボスに連結されている。したがってピストンボスは、複
数のボルトを貫通配置するためのスペースを確保するた
めに大型化せざるを得ない。
【0004】本考案は、かかる事情に鑑みてなされたも
のであり、ピストンボスの小型化を図り得る構造で両ブ
ースタピストンをピストンボスに連結し得るようにした
タンデム型負圧ブースタを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本考案によれば、前部ブースタピストンの中央部に
は、ピストンボスの前面に当接するフランジ部を有する
連結筒が連設され、ピストンボスには、前記大シリンダ
孔および小シリンダ孔を形成して段付き円筒状に形成さ
れるとともに前端には前記フランジ部に前方側から係合
し得る押さえ板部を有する金属製押さえ部材が嵌合さ
れ、摺動孔の前部に臨む該押さえ部材の後端にピストン
ボスに後方側から係合する係止部材が着脱可能に係着さ
れ、後部ブースタピストンの内周縁を包む後部ダイヤフ
ラムの内周ビードがピストンボスに後方から当接され、
ピストンボスには前記内周ビードに後方側から当接する
ストッパが係合される。
【0006】
【実施例】以下、図面により本考案の一実施例について
説明するが、図1はタンデム型負圧ブースタの休止状態
での縦断側面図、図2は図1の要部拡大縦断面図、図3
は図2のA部拡大図である。
【0007】先ず図1において、タンデム型負圧ブース
タBにおけるブースタシェル1の前面には、該ブースタ
Bにより作動されるブレーキマスタシリンダMが取付け
られる。
【0008】ブースタシェル1は、対向端を相互に結合
する前後一対のシェル半体1a,1bと、両シェル半体
1a,1b間に挟止されてブースタシェル1内部を前部
シェル室2と後部シェル室3とに仕切る隔壁板1cとか
ら構成され、後部シェル半体1bが車体等の支持部Sに
支持される。
【0009】前部シェル室2は、それに前後往復動可能
に収容される前部ブースタピストン4と、その後面に重
合結着されるとともに前部シェル半体1aおよび隔壁板
1c間に挟着される前部ダイヤフラム5とにより、前側
の前部負圧室2aと後側の前部作動室2bとに区画され
る。また後部シェル室3は、それに前後往復動可能に収
容される後部ブースタピストン6と、隔壁板1cととも
に両シェル半体1a,1b間に固着されて後部ブースタ
ピストン6の後面に重合結着される後部ダイヤフラム7
とにより、前側の後部負圧室3aと後側の後部作動室3
bとに区画される。
【0010】図2を併せて参照して、ブースタシェル1
には合成樹脂から成るピストンボス8が前後摺動可能に
支承される。このピストンボス8は、基本的に円盤状に
形成されている主体部8aと、該主体部8aから後方に
延びる弁筒部8bと、主体部8aの軸方向後端寄り外周
から半径方向外方に張出すフランジ部8cと、主体部8
aの外面と面一の外面を有して該主体部8aの前端から
前方に延びる円筒部8dとを備える。一方、ブースタシ
ェル2の後壁には後方に延びる後方延長筒9が一体に突
設されており、前記弁筒部8bはブッシュ10およびシ
ール部材11を介して後方延長筒9に摺動自在に支承さ
れる。また円筒部8dの外周はブッシュ13およびシー
ル部材14を介して隔壁板1cの内周部に摺動自在に支
承される。
【0011】前部負圧室2aは、負圧導入管15を介し
て図示しない負圧源(たとえば内燃機関の吸気マニホー
ルド内部)に接続される。また前部負圧室2aおよび後
部負圧室3aは、ピストンボス8に形成された二股状の
第1ポート16を介して弁筒部8b内に連通し、前部作
動室2bおよび後部作動室3bは、ピストンボス8に形
成された連通路17を介して相互に連通されるとともに
ピストンボス8に穿設された第2ポート18を介して弁
筒部8b内に連通する。而して前記連通路17は、ピス
トンボス8の主体部8aの外周寄りの部分および円筒部
8dにその軸線方向に沿って穿設される。
【0012】前記第2ポート18は、第1ポート16
と、前記後方延長筒9の端壁9aに開口する大気導入口
20とに制御弁19によって交互に連通切換えされる。
【0013】弁筒部8b内には、ブレーキペダル21に
連なる入力杆22と、これにより制御される前記制御弁
19とが次のように設けられる。すなわちピストンボス
8において弁筒部8bの前部から主体部8aの前端にか
けては、摺動孔23と、後方側に臨む段部24を介して
摺動孔23の前端に同軸に連なる小径嵌合孔25と、前
方側に臨む段部26を介して小径嵌合孔25の前端に同
軸に連なる大径嵌合孔27とが設けられており、摺動孔
23に弁ピストン30が摺動自在に嵌合され、この弁ピ
ストン30の中心部には、前記大気導入口20を貫通し
た入力杆22の前端部が首振り可能に結合される。
【0014】弁筒部8bの内周面には環状の第1弁座3
1が突設され、第1弁座31に囲繞される環状の第2弁
座32が弁ピストン30の後端面に形成され、これらの
弁座31,32と協働するゴム製弁体33が弁筒部8b
内に配設される。而して弁体33は、前後両端を開放し
た筒状をなしており、その後端部は、弁筒部8bの内周
面に嵌着された保持筒34により弁筒部8b内周面との
密着状態に保持される。該弁体33は、その変形により
前後移動が可能であって、前進時には第1および第2弁
座31,32に着座し、後退時には保持筒34の前端で
受止められる。弁体33と入力杆22との間には、弁体
33を両弁座31,32に向って付勢する弁ばね35が
縮設される。
【0015】弁筒部8bの内面には、第1弁座31の外
側で前記第1ポート16の一端が、また同弁座31の内
側で前記第2ポート18の一端がそれぞれ開口する。ま
た第2弁座32の内側は弁体33および保持筒34の中
空部を通して大気導入口20に連通する。而して、弁体
33、弁ばね35、第1弁座31および第2弁座32に
より制御弁19が構成される。
【0016】入力杆22および保持筒34間には、入力
杆22をその後退限に向って付勢する戻しばね37が縮
設される。入力杆22の後退限は、入力杆22に進退調
節可能に螺合したストッパ板38が後方延長筒9の端壁
9a内面に当接することにより規制される。したがっ
て、ストッパ板38を回せば、ストッパ板38と入力杆
22との螺合位置が変わるので、入力杆22の後退限を
前後に調節することができる。この調節後のストッパ板
38の固定は、同じく入力杆22に螺合したロックナッ
ト39の緊締により行なわれる。上記ストッパ板38に
は、該ストッパ板38により大気導入口20を閉塞する
ことがないように通気孔40が穿設されている。
【0017】弁筒部8bには、大気導入口20から弁筒
部8b内に取入れる空気を濾過するためのエアフィルタ
41が入力杆22を取巻いて装着される。このエアフィ
ルタ41は入力杆22と弁筒部8bとの相対変位を妨げ
ないように適度な柔軟性を有する。
【0018】ところで、前部ブースタピストン4は鋼板
により環状に形成されるものであり、この前部ブースタ
ピストン4の中央部には、ピストンボス8に係着される
べく後方側に延びる連結筒42が一体に連設されてい
る。而して連結筒42すなわち前部ブースタピストン4
と、鋼板により環状に形成されている後部ブースタピス
トン6とは、ピストンボス8に次のようにして結着され
る。
【0019】連結筒42の外径は、ピストンボス8にお
ける円筒部8dに挿入され得る程度に設定されており、
該連結筒42の後端には、ピストンボス8の主体部8a
における前端面に当接するフランジ部42aが半径方向
内方に張り出して一体に設けられる。またピストンボス
8には、前記フランジ部42aに前方側から係合する押
さえ板部43aを前端に有して段付き円筒状に形成され
る金属製押さえ部材43が固定される。この押さえ部材
43は、ピストンボス8の小径嵌合孔25および大径嵌
合孔27に嵌合されて摺動孔23に突入するものであ
り、押さえ部材43の摺動孔23への突入部分に係止部
材としてのナット44が螺合され、該ナット44を段部
24に当接するまで締付けることにより押さえ部材43
がピストンボス8に固定されるとともに、連結筒42の
フランジ部42aが押さえ板部43aおよび段部28間
に挟持固定され、前部ブースタピストン4がピストンボ
ス8に連結されることになる。しかも前記主体部8aに
おける前端面には、フランジ部42aに接触する環状の
シール部材45が大径嵌合孔27を囲繞するようにして
嵌着されている。
【0020】図3を併せて参照して、後部ダイヤフラム
7aの内周ビード7aは、後部ブースタピストン6の内
周縁を包むように形成されており、前記フランジ部8c
の後面に当接される。またピストンボス8における主体
部8aの前記フランジ部8cよりも後方側の外面には環
状係合溝46が設けられており、この係合溝46に係合
されるストッパ47が前記内周ビード7aに後方側から
当接する。このストッパ47は、内周部に菊座を有して
リング状に形成されるものであり、前記菊座を係合溝4
6に係合することにより、ストッパ47は前記内周ビー
ド7aをフランジ部8cに押付ける方向の弾発力を発揮
する。
【0021】再び図2において、前記押さえ部材43に
は、その前面中心部に開口する大シリンダ孔52と、こ
の大シリンダ孔52およびピストンボス8間の摺動孔2
3間にわたる小シリンダ孔53とが摺動孔23と同軸に
形成されており、小シリンダ孔53には、前記弁ピスト
ン30と一体または弁ピストン30に当接する反力ピス
トン54が摺動自在に嵌合され、大シリンダ孔52に
は、反力ピストン54に対向する弾性ピストン55と、
該弾性ピストン55の前面に重合される出力ピストン5
6とが摺動自在に嵌合される。
【0022】出力ピストン56の前面には出力杆57が
突設され、この出力杆57は前記ブレーキマスタシリン
ダMのピストン58に連接される。
【0023】前記押さえ部材43の押さえ板部43aと
ブースタシェル1の前壁との間にはコイル状の戻しばね
59が縮設されており、この戻しばね59により、ピス
トンボス8すなわち両ブースタピストン4,6は常時後
退方向に付勢される。而して両ブースタピストン4,5
の後退限は、後部ダイヤフラム7の後面に突設される突
起7bがブースタシェル1の後壁に当接することにより
規制される。
【0024】次にこの実施例の作用について説明する。
先ず負圧ブースタBの休止状態では、図2に示すよう
に、入力杆22は後退限に位置し、制御弁19は、弁体
33を第1および第2弁座31,32に着座させて前部
作動室2bおよび後部作動室3bを両負圧室2a,3a
および大気導入口20のいずれとも不通にした中立状態
にあり、このような制御弁19により、両負圧室2a,
3aには、負圧導入管15を通して供給される負圧源の
負圧が蓄えられ、両作動室2b,3bには、大気により
適当に希釈された負圧が保持される。こうして前、後部
ブースタピストン4,6には、前部の負圧室2aおよび
作動室2b間、後部の負圧室3aおよび作動室3b間に
生じる気圧差により僅かな前進力が与えられるが、これ
らの前進力と戻しばね37の弾発力とが釣合って、両ブ
ースタピストン4,6は後退限からわずかに前進したと
ころで停止している。
【0025】いま、自動車を制動すべくブレーキペダル
21を踏込み、入力杆22および弁ピストン30を前進
させれば、当初、両ブースタピストン4,6は不動であ
るから、第2弁座32が弁体33から直ちに離れて両作
動室2b,3bを大気導入口20に連通させる。その結
果、大気導入口20から弁体33内に流入した大気は第
2ポート18および連通路17を経て両作動室2b,3
bに素早く導入され、該室2b,3bを両負圧室2a,
3aより高圧にするので、それらの気圧差に基づく大き
な前進力を得て両ブースタピストン4,6は戻しばね3
7の力に抗して応答良く前進し、出力杆57を介してブ
レーキマスタシリンダMのピストン58を前方へ駆動す
る。こうして、ブレーキマスタシリンダMをブレーキペ
ダル21の踏込みに遅れなく作動させ、車両に制動をか
けることができる。
【0026】このような制動中、入力杆22とともに弁
ピストン30も前進し、反力ピストン54を介して弾性
ピストン55に当接するが、その弾性ピストン55は、
両ブースタピストン4,6の作動反力を受けて小シリン
ダ孔53側へ膨出変形し、反力ピストン54に上記反力
の一部を作用させるので、その力は弁ピストン30およ
び入力杆22を介してブレーキペダル21側にフィード
バックされる。このような反力作用により操縦者は出力
杆22の出力すなわち制動力の大きさを感知することが
できる。
【0027】ブレーキペダル21に対する踏力、すなわ
ち入力杆22の入力の増加により出力杆57の出力が倍
力限界点を超えると、弁ピストン30はナット44を介
して前面をピストンボス8に当接させるので、前記入力
全体が弁ピストン30、ピストンボス8、弾性ピストン
55および出力ピストン56を介して出力杆57に伝達
することになり、結局、各ブースタピストン4,6の気
圧差による前進力と入力による前進力との和が出力杆5
7から出力される。
【0028】次に、ブレーキペダル21に対する踏力を
解放すると、まず入力杆22が戻しばね37の弾発力に
より弁ピストン30とともに後退し、第2弁座32を弁
体33に着座させるとともに弁体33を第1弁座31か
ら大きく離間させるので、両作動室2b,3bが第1お
よび第2ポート16,18を介して両負圧室2a,3a
と連通する。
【0029】このため、前部負圧室2aに接続された負
圧源の強い吸引作用により、これまで両作動室2b,3
bを占めていた空気は第2ポート18から第1ポート1
6を経て前部負圧室2aへ急速に吸入されていき、各ブ
ースタピストン4,6前後の気圧差が無くなり、その結
果、ブースタピストン4,6は戻しばね48の弾発力を
もって後退し、ブレーキマスタシリンダMの作動を解除
していく。
【0030】入力杆22がストッパ板38を後方延長筒
9の端壁9aに当接させる後退限まで戻ると、後部ブー
スタピストン6は、後部ダイヤフラム7の突起7bをブ
ースタシェル1の後壁に当接させる後退限まで一旦戻
り、今度は第1弁座31を弁体33に着座させるととも
に弁体33を第2弁座32から僅かに離間させるので、
再び両作動室2b,3bに大気が導入されるが、それに
より生じる気圧差により両ブースタピストン4,6が僅
かに前進すれば第2弁座32および弁体33間の小間隙
は無くなり、制御弁19を当初の中立状態にする。こう
して両作動室2b,3bには大気に希釈された負圧が保
持され、負圧ブースタBは第1図の休止状態となる。
【0031】このようなタンデム型負圧ブースタBにお
いて、前部ブースタピストン4は、その中央部に連設さ
れている連結筒42のフランジ部42aをピストンボス
8における主体部8aの前面に当接させた状態で、ピス
トンボス8に係着される押さえ部材43の押さえ板部4
3aが前記フランジ部42aに前方側から係合すること
によりピストンボス8に連結され、また後部ブースタピ
ストン6は、その内周縁を包む後部ダイヤフラム7の内
周ビード7aをピストンボス8のフランジ部8cに後方
側から当接した状態でピストンボス8に係着されるスト
ッパ47を前記内周ビード7aに後方側から係合するこ
とにより、ピストンボス8に連結される。したがって、
従来のもののように複数のボルトを貫通配置するための
スペースをピストンボス8に確保することが不要とな
り、ピストンボス8の小型化を図ることが可能となる。
【0032】また押さえ部材43は金属により段付き円
筒状に形成されるものであり、反力ピストン54を摺動
自在に嵌合させる小シリンダ孔53と、弾性ピストン5
5および出力ピストン56を相互に重合させて摺動自在
に嵌合させる大シリンダ孔52とが押さえ部材43に形
成されているので、合成樹脂から成るピストンボス8に
弾性ピストン55の膨出変形による力が直接作用するこ
とを回避することができ、弾性ピストン55の膨出変形
による力の作用を考慮してピストンボス8の強度を増大
させることを不要とすることができ、これによってもピ
ストンボス8の小型化に寄与することができる。
【0033】さらに押さえ部材43が金属製であること
に起因して、大シリンダ孔52の内面および出力ピスト
ン56の外面間の間隙を非常に小さく設定することが可
能であり、それにより弾性ピストン55の膨出変形時に
該弾性ピストン55が大シリンダ孔52の内面および出
力ピストン56の外面間の間隙に入り込むことを防止し
て弾性ピストン55の耐久性向上に寄与することができ
る。
【0034】
【考案の効果】以上のように本考案によれば、前部ブー
スタピストンの中央部には、ピストンボスの前面に当接
するフランジ部を有する連結筒が連設され、ピストンボ
スには、前記大シリンダ孔および小シリンダ孔を形成し
て段付き円筒状に形成されるとともに前端には前記フラ
ンジ部に前方側から係合し得る押さえ板部を有する金属
製押さえ部材が嵌合され、摺動孔の前部に臨む該押さえ
部材の後端にピストンボスに後方側から係合する係止部
材が着脱可能に係着され、後部ブースタピストンの内周
縁を包む後部ダイヤフラムの内周ビードがピストンボス
に後方から当接され、ピストンボスには前記内周ビード
に後方側から当接するストッパが係合されるので、ピス
トンボスを貫通する複数のボルトを不要とし、それらの
ボルトが占めていたスペースを不要としてピストンボス
の小型化に寄与することができ、また弾性ピストンを金
属製押さえ部材の大シリンダ孔に嵌合することにより該
弾性ピストンの膨出変形による力がピストンボスに作用
することを回避し、これによってもピストンボスの小型
化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施例のタンデム型負圧ブースタの縦断側面
図である。
【図2】図1の要部拡大縦断面図である。
【図3】図2のA部拡大図である。
【符号の説明】
1 ブースタシェル 1c 隔壁板 2 前部シェル室 3 後部シェル室 4 前部ブースタピストン 5 前部ダイヤフラム 6 後部ブースタピストン 7 後部ダイヤフラム 7a 内周ビード 8 ピストンボス 22 入力杆 23 摺動孔 30 弁ピストン 42 連結筒 42a フランジ部 43 押さえ部材 43a 押さえ板部 44 係止部材としてのナット 47 ストッパ 52 大シリンダ孔 53 小シリンダ孔 54 反力ピストン 55 弾性ピストン 56 出力ピストン 57 出力杆 B タンデム型負圧ブースタ

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ブースタシェル(1)に、その内部を前
    部シェル室(2)と後部シェル室(3)とに仕切る隔壁
    板(1c)が設けられ、前部ダイヤフラム(5)を後面
    に重合結着させた前部ブースタピストン(4)と、後部
    ダイヤフラム(7)を後面に重合結着させた後部ブース
    タピストン(6)とが、前記隔壁板(1c)に摺動自在
    に支承されるピストンボス(8)を介して連結され、該
    ピストンボス(8)には、入力杆(22)に連なる弁ピ
    ストン(30)を摺動自在に嵌合させる摺動孔(23)
    と、出力杆(57)に連なる出力ピストン(56)およ
    び弾性ピストン(55)を相互に重合した状態で摺動自
    在に嵌合させるとともにピストンボス(8)の前面中心
    部に開口する大シリンダ孔(52)と、弁ピストン(3
    0)と一体あるいは弁ピストン(30)に当接する反力
    ピストン(54)を摺動自在に嵌合させて大シリンダ孔
    (52)および前記摺動孔(23)間を結ぶ小シリンダ
    孔(53)とが同軸に設けられるタンデム型負圧ブース
    タにおいて、前部ブースタピストン(4)の中央部に
    は、ピストンボス(8)の前面に当接するフランジ部
    (42a)を有する連結筒(42)が連設され、ピスト
    ンボス(8)には、前記大シリンダ孔(52)および小
    シリンダ孔(53)を形成して段付き円筒状に形成され
    るとともに前端には前記フランジ部(42a)に前方側
    から係合し得る押さえ板部(43a)を有する金属製押
    さえ部材(43)が嵌合され、摺動孔(23)の前部に
    臨む該押さえ部材(43)の後端にピストンボス(8)
    に後方側から係合する係止部材(44)が係着され、後
    部ブースタピストン(6)の内周縁を包む後部ダイヤフ
    ラム(7)の内周ビード(7a)がピストンボス(8)
    に後方から当接され、ピストンボス(8)には前記内周
    ビード(7a)に後方側から当接するストッパ(47)
    が係合されることを特徴とするタンデム型負圧ブース
    タ。
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