JP2003237009A - ポリマー材料被膜を有する基材からなる複合体及びその製造方法 - Google Patents
ポリマー材料被膜を有する基材からなる複合体及びその製造方法Info
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- JP2003237009A JP2003237009A JP2002043053A JP2002043053A JP2003237009A JP 2003237009 A JP2003237009 A JP 2003237009A JP 2002043053 A JP2002043053 A JP 2002043053A JP 2002043053 A JP2002043053 A JP 2002043053A JP 2003237009 A JP2003237009 A JP 2003237009A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 基材表面にポリマー材料被膜が容易に且つ優
れた作業性で形成されたポリマー材料被膜を有する基材
からなる複合体及びその製造方法を提供する。 【解決手段】 ポリマー材料被膜を有する基材からなる
複合体は、一方の表面にポリマー材料が積層され且つ光
透過性を有する基材に、パルス幅が10-12秒以下のレ
ーザーを基材側から照射することにより、基材表面にポ
リマー材料被膜を形成して作製されたことを特徴とす
る。前記ポリマー材料被膜は基材表面に任意の形状で形
成することができる。また、ポリマー材料被膜を有する
基材からなる複合体の製造方法は、一方の表面にポリマ
ー材料が積層され且つ光透過性を有する基材に、パルス
幅が10-12秒以下のレーザーを基材側から照射するこ
とにより、基材表面にポリマー材料被膜を形成すること
を特徴とする。
れた作業性で形成されたポリマー材料被膜を有する基材
からなる複合体及びその製造方法を提供する。 【解決手段】 ポリマー材料被膜を有する基材からなる
複合体は、一方の表面にポリマー材料が積層され且つ光
透過性を有する基材に、パルス幅が10-12秒以下のレ
ーザーを基材側から照射することにより、基材表面にポ
リマー材料被膜を形成して作製されたことを特徴とす
る。前記ポリマー材料被膜は基材表面に任意の形状で形
成することができる。また、ポリマー材料被膜を有する
基材からなる複合体の製造方法は、一方の表面にポリマ
ー材料が積層され且つ光透過性を有する基材に、パルス
幅が10-12秒以下のレーザーを基材側から照射するこ
とにより、基材表面にポリマー材料被膜を形成すること
を特徴とする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、基材の一方の表面
にポリマー材料の被膜が形成されたポリマー材料被膜を
有する基材からなる複合体及びその製造方法に関する。
にポリマー材料の被膜が形成されたポリマー材料被膜を
有する基材からなる複合体及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】最近の電子工業分野での技術開発は目覚
ましく、新機能を有する製品が続々と発表されている。
これに伴い、電子機器の部品素材においても各種機能を
有するものが開発され、近年、プラスチック構造体(部
品)の表面や内部を高機能化する要求が高まってきてい
る。このような高機能化の要求に対して、プラスチック
構造体自身をポリマーアロイ化又は複合化する材料面で
の技術対応と、要求に合わせて機能部位を組み込んだ
り、構造の制御を行ったりする加工面での技術対応との
2つの面での取り組みが行われている。例えば、プラス
チック構造体の表面の高機能化・高性能化では、表面の
化学的、電気的、光学的、物理的等の特性の改良・改質
を目的に、材料、加工両面から色々と技術的な取り組み
がなされている。また、プラスチック構造体の内部(バ
ルク)の高機能化・高性能化では、電気や光の伝導性、
光の透過性又は遮断性、水分やガスの透過性又は遮断
性、熱・光・応力等の外部刺激に対する応答性又は記憶
性などの様々な特性の要求に対応して、材料・加工面の
両面から種々の技術的な取り組みがなされている。
ましく、新機能を有する製品が続々と発表されている。
これに伴い、電子機器の部品素材においても各種機能を
有するものが開発され、近年、プラスチック構造体(部
品)の表面や内部を高機能化する要求が高まってきてい
る。このような高機能化の要求に対して、プラスチック
構造体自身をポリマーアロイ化又は複合化する材料面で
の技術対応と、要求に合わせて機能部位を組み込んだ
り、構造の制御を行ったりする加工面での技術対応との
2つの面での取り組みが行われている。例えば、プラス
チック構造体の表面の高機能化・高性能化では、表面の
化学的、電気的、光学的、物理的等の特性の改良・改質
を目的に、材料、加工両面から色々と技術的な取り組み
がなされている。また、プラスチック構造体の内部(バ
ルク)の高機能化・高性能化では、電気や光の伝導性、
光の透過性又は遮断性、水分やガスの透過性又は遮断
性、熱・光・応力等の外部刺激に対する応答性又は記憶
性などの様々な特性の要求に対応して、材料・加工面の
両面から種々の技術的な取り組みがなされている。
【0003】そこで、例えば、基材の表面に異なる機能
(新たな機能等)を付与するには、この表面側から直接
に化学的、電気的、光学的、物理的等エッチングを行っ
たり、レジストを塗布し、現像し、同様なエッチングを
行ったりするなどの形成方法が用いられている。
(新たな機能等)を付与するには、この表面側から直接
に化学的、電気的、光学的、物理的等エッチングを行っ
たり、レジストを塗布し、現像し、同様なエッチングを
行ったりするなどの形成方法が用いられている。
【0004】一方、レーザー光源に対する技術進歩は著
しく、特に、パルスレーザーでは、ナノ秒(10-9秒)
のオーダーのパルス幅から、ピコ秒(10-12秒)のオ
ーダーのパルス幅へと超短パルス化が進んでおり、更に
最近では、チタン・サファイア結晶などをレーザー媒質
とするフェムト秒(10-15秒)のオーダーのパルス幅
を有するパルスレーザーなども開発されてきている。パ
ルス幅が10-12秒以下である(例えば、パルス幅がフ
ェムト秒のオーダーである)超短パルスレーザー又はそ
のシステムは、通常のレーザーが持つ、指向性、空間的
・時間的なコヒーレントなどの特徴を有するとともに、
パルス幅が極めて狭いことから、同じ平均出力であって
も、単位時間・単位空間当たりの電場強度が極めて高い
という特徴を有している。そのため、この高い電場強度
を利用して、超短パルスレーザーを物質中に照射して新
たな構造(誘起構造)を形成させる試みが、無機ガラス
材料を主な対象物として行われてきている。
しく、特に、パルスレーザーでは、ナノ秒(10-9秒)
のオーダーのパルス幅から、ピコ秒(10-12秒)のオ
ーダーのパルス幅へと超短パルス化が進んでおり、更に
最近では、チタン・サファイア結晶などをレーザー媒質
とするフェムト秒(10-15秒)のオーダーのパルス幅
を有するパルスレーザーなども開発されてきている。パ
ルス幅が10-12秒以下である(例えば、パルス幅がフ
ェムト秒のオーダーである)超短パルスレーザー又はそ
のシステムは、通常のレーザーが持つ、指向性、空間的
・時間的なコヒーレントなどの特徴を有するとともに、
パルス幅が極めて狭いことから、同じ平均出力であって
も、単位時間・単位空間当たりの電場強度が極めて高い
という特徴を有している。そのため、この高い電場強度
を利用して、超短パルスレーザーを物質中に照射して新
たな構造(誘起構造)を形成させる試みが、無機ガラス
材料を主な対象物として行われてきている。
【0005】一方で、高分子材料は、熱伝導性が低いと
いう特徴を有しており、蓄熱し易い傾向がある。すなわ
ち、高分子材料は熱運動が無機ガラス材料に比べて容易
に起こり、運動や反応に必要な熱量が少なくて済むの
で、無機ガラス材料に比べて、比較的低い照射エネルギ
ーでも構造が変化したり、アブレーション(ablat
ion;爆発的飛散現象)が生じる。しかし、パルス幅
が10-12秒以下である(例えば、パルス幅がフェムト
秒のオーダーである)超短パルスレーザーの単位時間・
単位空間当たりの電場強度が極めて高いため、レーザー
の照射による高分子材料の損傷が起こりやすいことによ
り、高分子材料の誘起構造の形成に必要な高分子材料の
設計についての把握が困難であり、その結果として、高
分子材料であるポリマー構造体に関して、超短パルスレ
ーザーの照射による誘起構造形成の検討は、現在まで、
無機ガラス材料ほどには行われていなかった。
いう特徴を有しており、蓄熱し易い傾向がある。すなわ
ち、高分子材料は熱運動が無機ガラス材料に比べて容易
に起こり、運動や反応に必要な熱量が少なくて済むの
で、無機ガラス材料に比べて、比較的低い照射エネルギ
ーでも構造が変化したり、アブレーション(ablat
ion;爆発的飛散現象)が生じる。しかし、パルス幅
が10-12秒以下である(例えば、パルス幅がフェムト
秒のオーダーである)超短パルスレーザーの単位時間・
単位空間当たりの電場強度が極めて高いため、レーザー
の照射による高分子材料の損傷が起こりやすいことによ
り、高分子材料の誘起構造の形成に必要な高分子材料の
設計についての把握が困難であり、その結果として、高
分子材料であるポリマー構造体に関して、超短パルスレ
ーザーの照射による誘起構造形成の検討は、現在まで、
無機ガラス材料ほどには行われていなかった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このように、基材表面
に異なる機能を付与するには、付与するための表面側か
ら全面的にエッチングを行ったり、部分的に付与するに
はレジストを塗布し、現像し、エッチングを行ったりす
るなどの形成方法が用いられているので、作業性が低か
った。そのため、基材表面に異なる機能を付与するため
の被膜を容易に且つ優れた作業性で形成する方法が求め
られている。
に異なる機能を付与するには、付与するための表面側か
ら全面的にエッチングを行ったり、部分的に付与するに
はレジストを塗布し、現像し、エッチングを行ったりす
るなどの形成方法が用いられているので、作業性が低か
った。そのため、基材表面に異なる機能を付与するため
の被膜を容易に且つ優れた作業性で形成する方法が求め
られている。
【0007】従って、本発明の目的は、基材表面にポリ
マー材料被膜が容易に且つ優れた作業性で形成されたポ
リマー材料被膜を有する基材からなる複合体及びその製
造方法を提供することにある。本発明の他の目的は、さ
らに、基材表面の任意の部位にポリマー材料被膜が形成
されているポリマー材料被膜を有する基材からなる複合
体及びその製造方法を提供することにある。
マー材料被膜が容易に且つ優れた作業性で形成されたポ
リマー材料被膜を有する基材からなる複合体及びその製
造方法を提供することにある。本発明の他の目的は、さ
らに、基材表面の任意の部位にポリマー材料被膜が形成
されているポリマー材料被膜を有する基材からなる複合
体及びその製造方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の目
的を達成するため鋭意検討した結果、一方の表面にポリ
マー材料が積層され且つ光透過性を有する基材に、パル
ス幅が10-12秒以下のレーザーを基材側から照射する
と、基材表面に、ポリマー材料被膜を容易に且つ優れた
作業性で形成することができることを見出し、本発明を
完成させた。
的を達成するため鋭意検討した結果、一方の表面にポリ
マー材料が積層され且つ光透過性を有する基材に、パル
ス幅が10-12秒以下のレーザーを基材側から照射する
と、基材表面に、ポリマー材料被膜を容易に且つ優れた
作業性で形成することができることを見出し、本発明を
完成させた。
【0009】すなわち、本発明は、一方の表面にポリマ
ー材料が積層され且つ光透過性を有する基材に、パルス
幅が10-12秒以下のレーザーを基材側から照射するこ
とにより、基材表面にポリマー材料被膜を形成して作製
されたことを特徴とするポリマー材料被膜を有する基材
からなる複合体である。
ー材料が積層され且つ光透過性を有する基材に、パルス
幅が10-12秒以下のレーザーを基材側から照射するこ
とにより、基材表面にポリマー材料被膜を形成して作製
されたことを特徴とするポリマー材料被膜を有する基材
からなる複合体である。
【0010】前記ポリマー材料被膜は基材表面に任意の
形状で形成されていることが好ましい。また、パルス幅
が10-12秒以下のレーザーを1光束又は多光束干渉で
照射することにより、基材表面にポリマー材料被膜が形
成されていてもよい。
形状で形成されていることが好ましい。また、パルス幅
が10-12秒以下のレーザーを1光束又は多光束干渉で
照射することにより、基材表面にポリマー材料被膜が形
成されていてもよい。
【0011】また本発明は、一方の表面にポリマー材料
が積層され且つ光透過性を有する基材に、パルス幅が1
0-12秒以下のレーザーを基材側から照射することによ
り、基材表面にポリマー材料被膜を形成することを特徴
とするポリマー材料被膜を有する基材からなる複合体の
製造方法を提供する。
が積層され且つ光透過性を有する基材に、パルス幅が1
0-12秒以下のレーザーを基材側から照射することによ
り、基材表面にポリマー材料被膜を形成することを特徴
とするポリマー材料被膜を有する基材からなる複合体の
製造方法を提供する。
【0012】
【発明の実施の態様】以下に、本発明を必要に応じて図
面を参照しつつ詳細に説明する。なお、同一の部材につ
いては、同一の符号を付している場合がある。 (ポリマー材料被膜の形成方法)本発明では、一方の表
面にポリマー材料が積層され且つ光透過性を有する基材
に、パルス幅が10-12秒以下のレーザー(「超短パル
スレーザー」と称する場合がある)を基材側から照射し
て、基材表面にポリマー材料被膜を形成している。図1
は、一方の表面にポリマー材料が積層され且つ光透過性
を有する基材に、ポリマー材料被膜を形成する方法の一
例を示す概略鳥瞰図である。図1において、1は光透過
性を有する基材(単に「基材」と称する場合がある)、
2はポリマー材料、3はポリマー材料被膜部、4はポリ
マー材料被膜未形成部、5はレンズ、6は超短パルスレ
ーザー(単に「レーザー」と称する場合がある)、Lは
レーザー6の照射方向、dは基材1とポリマー材料2と
の界面からレーザー6の焦点までの距離である。図1で
は、基材1には予めポリマー材料2が積層されており、
具体的には、基材1に接触した密着状態で、ポリマー材
料2が積層されている。この基材1に密着して積層され
ているポリマー材料2に、基材1側からレーザー6を照
射することにより、該レーザー6の照射による影響を受
けて、基材1の表面にポリマー材料被膜部3が形成され
ている。
面を参照しつつ詳細に説明する。なお、同一の部材につ
いては、同一の符号を付している場合がある。 (ポリマー材料被膜の形成方法)本発明では、一方の表
面にポリマー材料が積層され且つ光透過性を有する基材
に、パルス幅が10-12秒以下のレーザー(「超短パル
スレーザー」と称する場合がある)を基材側から照射し
て、基材表面にポリマー材料被膜を形成している。図1
は、一方の表面にポリマー材料が積層され且つ光透過性
を有する基材に、ポリマー材料被膜を形成する方法の一
例を示す概略鳥瞰図である。図1において、1は光透過
性を有する基材(単に「基材」と称する場合がある)、
2はポリマー材料、3はポリマー材料被膜部、4はポリ
マー材料被膜未形成部、5はレンズ、6は超短パルスレ
ーザー(単に「レーザー」と称する場合がある)、Lは
レーザー6の照射方向、dは基材1とポリマー材料2と
の界面からレーザー6の焦点までの距離である。図1で
は、基材1には予めポリマー材料2が積層されており、
具体的には、基材1に接触した密着状態で、ポリマー材
料2が積層されている。この基材1に密着して積層され
ているポリマー材料2に、基材1側からレーザー6を照
射することにより、該レーザー6の照射による影響を受
けて、基材1の表面にポリマー材料被膜部3が形成され
ている。
【0013】なお、ポリマー材料被膜未形成部4は、レ
ーザー6の照射による影響を受けておらず、ポリマー材
料被膜となっていない部位である。すなわち、レーザー
6の照射終了後、ポリマー材料2を基材1から剥離した
際には、剥離される部位である。
ーザー6の照射による影響を受けておらず、ポリマー材
料被膜となっていない部位である。すなわち、レーザー
6の照射終了後、ポリマー材料2を基材1から剥離した
際には、剥離される部位である。
【0014】レーザー6は、ポリマー材料2が積層され
ている基材1に向けて、照射方向Lの向き(すなわちZ
軸と平行な方向)で照射している。なお、レーザー6は
レンズ5を用いることにより焦点を絞って合わせること
ができる。従って、レーザーの焦点を絞って合わせる必
要が無い場合等では、レンズを用いる必要はない。
ている基材1に向けて、照射方向Lの向き(すなわちZ
軸と平行な方向)で照射している。なお、レーザー6は
レンズ5を用いることにより焦点を絞って合わせること
ができる。従って、レーザーの焦点を絞って合わせる必
要が無い場合等では、レンズを用いる必要はない。
【0015】また、基材1は略直方体であり、その上面
はX−Y平面に対して平行、又はZ軸に対して垂直とな
っている。なお、基材1の形状としては、直方体を用い
ているが、如何なる形状のものであってもよく、またそ
の大きさも特に制限されない。この基材1には、前述の
ように、接触した密着状態で、ポリマー材料2が積層さ
れている。基材1へのポリマー材料2の積層状態として
は、図1で示されているように、密着状態であることが
好ましいが、積層された状態であればよく、例えば、密
着せずに空間を保有している積層状態であってもよい。
また、ポリマー材料2は、図1で示されているように、
基材1の一方の表面に全面的に積層されていてもよく、
部分的に積層されていてもよい。
はX−Y平面に対して平行、又はZ軸に対して垂直とな
っている。なお、基材1の形状としては、直方体を用い
ているが、如何なる形状のものであってもよく、またそ
の大きさも特に制限されない。この基材1には、前述の
ように、接触した密着状態で、ポリマー材料2が積層さ
れている。基材1へのポリマー材料2の積層状態として
は、図1で示されているように、密着状態であることが
好ましいが、積層された状態であればよく、例えば、密
着せずに空間を保有している積層状態であってもよい。
また、ポリマー材料2は、図1で示されているように、
基材1の一方の表面に全面的に積層されていてもよく、
部分的に積層されていてもよい。
【0016】7aはレーザー6の照射をし始めたときの
焦点を合わせた最初の位置又はその中心位置(「照射開
始位置」と称する場合がある)、7bはレーザー6の照
射を終えたときの焦点を合わせた最終の位置又はその中
心位置(「照射終了位置」と称する場合がある)であ
り、7cはレーザー6の照射の焦点又はその中心位置
(単に「焦点位置」と称する場合がある)が照射開始位
置7aから照射終了位置7bに移動する移動方向であ
る。7はレーザー6の照射の焦点位置又は焦点の中心位
置が移動した軌跡(「焦点位置軌跡」と称する場合があ
る)である。すなわち、図1では、レーザー6の焦点位
置を、照射開始位置7aから照射終了位置7bにかけ
て、焦点位置の移動方向7cの方向で、連続的に直線的
に移動させており、該移動した焦点位置の軌跡が焦点位
置軌跡7である。該焦点位置軌跡7において、焦点位置
が移動した方向7cは、レーザー6の照射方向Lと垂直
な方向(図1では、X軸と平行な方向)となっている。
焦点を合わせた最初の位置又はその中心位置(「照射開
始位置」と称する場合がある)、7bはレーザー6の照
射を終えたときの焦点を合わせた最終の位置又はその中
心位置(「照射終了位置」と称する場合がある)であ
り、7cはレーザー6の照射の焦点又はその中心位置
(単に「焦点位置」と称する場合がある)が照射開始位
置7aから照射終了位置7bに移動する移動方向であ
る。7はレーザー6の照射の焦点位置又は焦点の中心位
置が移動した軌跡(「焦点位置軌跡」と称する場合があ
る)である。すなわち、図1では、レーザー6の焦点位
置を、照射開始位置7aから照射終了位置7bにかけ
て、焦点位置の移動方向7cの方向で、連続的に直線的
に移動させており、該移動した焦点位置の軌跡が焦点位
置軌跡7である。該焦点位置軌跡7において、焦点位置
が移動した方向7cは、レーザー6の照射方向Lと垂直
な方向(図1では、X軸と平行な方向)となっている。
【0017】具体的には、ポリマー材料2が積層してい
る基材1にレーザー6が照射方向Lの方向で照射され
て、前記レーザー6の焦点位置軌跡7上の各焦点位置及
びその周辺部(近辺部)において、ポリマー材料2にア
ブレーションが生じ、該アブレーションされたポリマー
材料が基材1上に堆積等により密着して、基材1の表面
にポリマー材料被膜部3が形成されている。そして、レ
ーザー6の照射後に、基材1に積層されているポリマー
材料2を剥離することにより、ポリマー材料被膜未形成
部4のみが剥離され、ポリマー材料被膜部3を有する基
材1からなる複合体が得られる。このように、ポリマー
材料2が積層している基材1に、基材1側からポリマー
材料2の表面乃至内部に焦点を結んでレーザー6を照射
するという簡単な方法により、容易に且つ優れた作業性
で、一方の表面にポリマー材料被膜部3が形成された基
材1からなる複合体を作製することができる。
る基材1にレーザー6が照射方向Lの方向で照射され
て、前記レーザー6の焦点位置軌跡7上の各焦点位置及
びその周辺部(近辺部)において、ポリマー材料2にア
ブレーションが生じ、該アブレーションされたポリマー
材料が基材1上に堆積等により密着して、基材1の表面
にポリマー材料被膜部3が形成されている。そして、レ
ーザー6の照射後に、基材1に積層されているポリマー
材料2を剥離することにより、ポリマー材料被膜未形成
部4のみが剥離され、ポリマー材料被膜部3を有する基
材1からなる複合体が得られる。このように、ポリマー
材料2が積層している基材1に、基材1側からポリマー
材料2の表面乃至内部に焦点を結んでレーザー6を照射
するという簡単な方法により、容易に且つ優れた作業性
で、一方の表面にポリマー材料被膜部3が形成された基
材1からなる複合体を作製することができる。
【0018】また、レーザー6の照射に際して、その焦
点の位置を連続的に移動させているので、基材1の表面
にポリマー材料被膜部3が形成される部位も焦点位置の
移動に応じて連続的に移動して、移動方向に延びてポリ
マー材料被膜が形成された部位からなるポリマー材料被
膜部3が形成されている。図1に示すように、レーザー
6の焦点位置を、移動方向7cの方向に、照射開始位置
7aから照射終了位置7bに移動させた場合、移動方向
7cの方向に沿って形成されたポリマー材料被膜部3を
形成することができる。
点の位置を連続的に移動させているので、基材1の表面
にポリマー材料被膜部3が形成される部位も焦点位置の
移動に応じて連続的に移動して、移動方向に延びてポリ
マー材料被膜が形成された部位からなるポリマー材料被
膜部3が形成されている。図1に示すように、レーザー
6の焦点位置を、移動方向7cの方向に、照射開始位置
7aから照射終了位置7bに移動させた場合、移動方向
7cの方向に沿って形成されたポリマー材料被膜部3を
形成することができる。
【0019】このように、本発明では、レーザー6の焦
点の位置を移動させることにより、焦点位置の移動方向
に連続的にポリマー材料被膜が形成されたポリマー材料
被膜部3を形成させることができる。レーザー6の焦点
位置の移動方向は、特に制限されず、如何なる方向であ
ってもよい。また、レーザー6の焦点位置は、連続的又
は間欠的に移動させることもできる。
点の位置を移動させることにより、焦点位置の移動方向
に連続的にポリマー材料被膜が形成されたポリマー材料
被膜部3を形成させることができる。レーザー6の焦点
位置の移動方向は、特に制限されず、如何なる方向であ
ってもよい。また、レーザー6の焦点位置は、連続的又
は間欠的に移動させることもできる。
【0020】レーザー6の焦点位置を移動させる速度
(移動速度)は、特に制限されず、ポリマー材料の材質
やレーザー6の照射エネルギーの大きさ等に応じて適宜
選択することができる。なお、前記移動速度をコントロ
ールすることにより、ポリマー材料被膜部の大きさ等を
コントロールすることも可能である。
(移動速度)は、特に制限されず、ポリマー材料の材質
やレーザー6の照射エネルギーの大きさ等に応じて適宜
選択することができる。なお、前記移動速度をコントロ
ールすることにより、ポリマー材料被膜部の大きさ等を
コントロールすることも可能である。
【0021】なお、本発明では、基材1とポリマー材料
2との界面からレーザー6の焦点までの距離dとして
は、0(基材とポリマー材料との界面に相当する)〜1
00μm(好ましくは5〜80μm、さらに好ましくは
5〜50μm)程度の範囲から選択することができる。
このように、レーザー6の焦点を基材1に結ぶのでな
く、ポリマー材料2の表面乃至はその内部に結ぶことに
より、基材1をエッチングさせずに、ポリマー材料2を
エッチングすることができる。
2との界面からレーザー6の焦点までの距離dとして
は、0(基材とポリマー材料との界面に相当する)〜1
00μm(好ましくは5〜80μm、さらに好ましくは
5〜50μm)程度の範囲から選択することができる。
このように、レーザー6の焦点を基材1に結ぶのでな
く、ポリマー材料2の表面乃至はその内部に結ぶことに
より、基材1をエッチングさせずに、ポリマー材料2を
エッチングすることができる。
【0022】超短パルスレーザーは、単数で用いてもよ
く、複数で用いてもよい。すなわち、超短パルスレーザ
ーを照射する際には、1光束で照射する方法や、多光束
干渉で照射する方法を採用することができる。ここで、
多光束干渉で照射する方法とは、複数のレーザーを多方
向から照射して、その交点又はその近傍にポリマー材料
被膜部を形成するような光の干渉を利用して照射する方
法を意味しており、一光束で照射する方法とは、前記の
ような光の干渉を利用せずに、単一のレーザー(単光
源)で照射する方法を意味している。例えば、2光束干
渉でレーザーを照射する方法としては、2台のレーザー
を用いて照射する方法や、ビームスプリッター(例え
ば、ハーフミラー、プリズム、グレーティングなど)を
用いて1台のレーザーによる光を分光して照射する方法
などを採用することができる。
く、複数で用いてもよい。すなわち、超短パルスレーザ
ーを照射する際には、1光束で照射する方法や、多光束
干渉で照射する方法を採用することができる。ここで、
多光束干渉で照射する方法とは、複数のレーザーを多方
向から照射して、その交点又はその近傍にポリマー材料
被膜部を形成するような光の干渉を利用して照射する方
法を意味しており、一光束で照射する方法とは、前記の
ような光の干渉を利用せずに、単一のレーザー(単光
源)で照射する方法を意味している。例えば、2光束干
渉でレーザーを照射する方法としては、2台のレーザー
を用いて照射する方法や、ビームスプリッター(例え
ば、ハーフミラー、プリズム、グレーティングなど)を
用いて1台のレーザーによる光を分光して照射する方法
などを採用することができる。
【0023】本発明において、1つの基材の表面にされ
るポリマー材料被膜部の数は、特に制限されず、単数で
あってもよく、複数であってもよい。また、ポリマー材
料被膜部の形状としては、特に制限されず、例えば、ド
ット状、ライン状、曲線状、矩形、平行ライン状などの
任意の形状とすることができる。このような形状のポリ
マー材料被膜部は、マスクなしで超短パルスレーザーの
走査により形成される。例えば、時間的・空間的に一致
したパルスビームによる2光束干渉で照射する方法を採
用すると、1ショットで平行ライン構造のポリマー材料
被膜部を有する複合体を得ることができ、また、多光束
干渉で照射を行うと1ショットでドット状構造のポリマ
ー材料被膜部を有する複合体を得ることができる。
るポリマー材料被膜部の数は、特に制限されず、単数で
あってもよく、複数であってもよい。また、ポリマー材
料被膜部の形状としては、特に制限されず、例えば、ド
ット状、ライン状、曲線状、矩形、平行ライン状などの
任意の形状とすることができる。このような形状のポリ
マー材料被膜部は、マスクなしで超短パルスレーザーの
走査により形成される。例えば、時間的・空間的に一致
したパルスビームによる2光束干渉で照射する方法を採
用すると、1ショットで平行ライン構造のポリマー材料
被膜部を有する複合体を得ることができ、また、多光束
干渉で照射を行うと1ショットでドット状構造のポリマ
ー材料被膜部を有する複合体を得ることができる。
【0024】具体的には、ポリマー材料被膜部3として
は、例えば、図2で示されるような形状であってもよ
い。図2は本発明のポリマー材料被膜を有する基材から
なる複合体の例を示す概略図であり、(a)はドット状
のポリマー材料被膜を有する複合体を示し、(b)はラ
イン状のポリマー材料被膜を有する複合体を示し、
(c)は平行ライン状のポリマー材料被膜を有する複合
体を示す。図2(a)〜(c)において、11は基材、
31はドット状のポリマー材料被膜部、81はドット状
のポリマー材料被膜31を有する基材11からなる複合
体、12は基材、32はライン状のポリマー材料被膜
部、82はポリマー材料被膜32を有する基材12から
なる複合体、13は基材、33a、33b、・・、33
xはそれぞれライン状のポリマー材料被膜部、33はラ
イン状のポリマー材料被膜部(33a,33b,・・,
33x)が平行に形成された全体として平行ライン状の
ポリマー材料被膜部、83は平行ライン状のポリマー材
料被膜部33を有する基材13からなる複合体である。
は、例えば、図2で示されるような形状であってもよ
い。図2は本発明のポリマー材料被膜を有する基材から
なる複合体の例を示す概略図であり、(a)はドット状
のポリマー材料被膜を有する複合体を示し、(b)はラ
イン状のポリマー材料被膜を有する複合体を示し、
(c)は平行ライン状のポリマー材料被膜を有する複合
体を示す。図2(a)〜(c)において、11は基材、
31はドット状のポリマー材料被膜部、81はドット状
のポリマー材料被膜31を有する基材11からなる複合
体、12は基材、32はライン状のポリマー材料被膜
部、82はポリマー材料被膜32を有する基材12から
なる複合体、13は基材、33a、33b、・・、33
xはそれぞれライン状のポリマー材料被膜部、33はラ
イン状のポリマー材料被膜部(33a,33b,・・,
33x)が平行に形成された全体として平行ライン状の
ポリマー材料被膜部、83は平行ライン状のポリマー材
料被膜部33を有する基材13からなる複合体である。
【0025】ポリマー材料被膜部の厚みとしては、例え
ば、0.1〜30μm(好ましくは1〜20μm)程度
の範囲から選択することができる。なお、1つの基材の
表面に複数のポリマー材料被膜部が形成されている場
合、ポリマー材料被膜部間の間隔は、任意に選択するこ
とができるが、5μm以上であることが好ましい。この
間隔が5μm未満であると、ポリマー材料被膜部の作製
時にポリマー材料被膜部同士が融合して、独立した複数
のポリマー材料被膜部とすることができない場合があ
る。
ば、0.1〜30μm(好ましくは1〜20μm)程度
の範囲から選択することができる。なお、1つの基材の
表面に複数のポリマー材料被膜部が形成されている場
合、ポリマー材料被膜部間の間隔は、任意に選択するこ
とができるが、5μm以上であることが好ましい。この
間隔が5μm未満であると、ポリマー材料被膜部の作製
時にポリマー材料被膜部同士が融合して、独立した複数
のポリマー材料被膜部とすることができない場合があ
る。
【0026】本発明では、ポリマー材料被膜部の厚み、
形状などは、レーザーの照射時間、レーザーの焦点位置
の移動方向やその速度、ポリマー材料の材質の種類、レ
ーザーのパルス幅の大きさや照射エネルギーの大きさ、
レーザーの焦点を調整するためのレンズの開口数や倍率
などにより適宜調整することができる。
形状などは、レーザーの照射時間、レーザーの焦点位置
の移動方向やその速度、ポリマー材料の材質の種類、レ
ーザーのパルス幅の大きさや照射エネルギーの大きさ、
レーザーの焦点を調整するためのレンズの開口数や倍率
などにより適宜調整することができる。
【0027】なお、本発明では、ポリマー材料被膜部3
は、そのまま被膜として利用してもよく、さらには、該
ポリマー材料被膜部3をグラフト、メッキ、重合等の修
飾の起点として利用してもよい。
は、そのまま被膜として利用してもよく、さらには、該
ポリマー材料被膜部3をグラフト、メッキ、重合等の修
飾の起点として利用してもよい。
【0028】[基材]基材1としては、光透過性を有し
ているとともに、パルス幅が10-12秒以下の超短パル
スレーザー6を基材1の外部から、ポリマー材料2の内
部又は表面(基材1とポリマー材料2との界面)に照射
した際に、ポリマー材料2にアブレーションを生じさ
せ、基材1自体にはアブレーションが生じないものであ
れば特に制限されない。基材1としては、例えば、有機
や無機の基材を用いることができる。なお、超短パルス
レーザーによるレーザー加工を円滑に行うためには、基
材としては、400nm〜800nmの可視光波長領域
において、10%以上の光透過性を有するものが好まし
く、特に、光学的に透明性を有しているものが好適であ
る。基材は単層又は多層のいずれの状態であってもよ
い。
ているとともに、パルス幅が10-12秒以下の超短パル
スレーザー6を基材1の外部から、ポリマー材料2の内
部又は表面(基材1とポリマー材料2との界面)に照射
した際に、ポリマー材料2にアブレーションを生じさ
せ、基材1自体にはアブレーションが生じないものであ
れば特に制限されない。基材1としては、例えば、有機
や無機の基材を用いることができる。なお、超短パルス
レーザーによるレーザー加工を円滑に行うためには、基
材としては、400nm〜800nmの可視光波長領域
において、10%以上の光透過性を有するものが好まし
く、特に、光学的に透明性を有しているものが好適であ
る。基材は単層又は多層のいずれの状態であってもよ
い。
【0029】有機の基材としては、例えば、ポリイソプ
レンやポリブタジエンなどのポリジエン類;ポリイソブ
チレンなどのポリアルケン類;ポリアクリル酸ブチル、
ポリアクリル酸エチルなどのポリアクリル酸エステル
類;ポリブトオキシメチレンなどのポリビニルエステル
類;ポリウレタン類;ポリシロキサン類;ポリサルファ
イド類;ポリフォスファゼン類;ポリトリアジン類;ポ
リカーボラン類、ポリカーボネート(PC);ポリメチ
ルメタクリレート(PMMA)などのメタクリレート系
樹脂;ポリエチレンテレフタレート(PET)などのポ
リエステル系樹脂;ポリエーテルスルホン(PES)
(ポリエーテルサルホン);ポリノルボルネン;エポキ
シ系樹脂;ポリアリール;ポリイミド;ポリエーテルイ
ミド(PEI);ポリアミドイミド;ポリエステルイミ
ド;ポリアミド;ポリスチレン、アクリロニトリル−ス
チレン共重合体(AS樹脂)、アクリロニトリル−ブタ
ジエン−スチレン共重合体(ABS樹脂)などのスチレ
ン系樹脂;ポリフェニレンエーテルなどのポリアリーレ
ンエーテル;ポリアリレート;ポリエーテルエーテルケ
トンやポリエーテルケトンケトンなどのポリエーテルケ
トン類;ポリカーボネート(PC);ポリアセタール;
ポリフェニレンスルフィド;ポリスルホン(ポリサルホ
ン);ポリエーテルエーテルケトンやポリエーテルケト
ンケトンなどのポリエーテルケトン類などが挙げられ
る。
レンやポリブタジエンなどのポリジエン類;ポリイソブ
チレンなどのポリアルケン類;ポリアクリル酸ブチル、
ポリアクリル酸エチルなどのポリアクリル酸エステル
類;ポリブトオキシメチレンなどのポリビニルエステル
類;ポリウレタン類;ポリシロキサン類;ポリサルファ
イド類;ポリフォスファゼン類;ポリトリアジン類;ポ
リカーボラン類、ポリカーボネート(PC);ポリメチ
ルメタクリレート(PMMA)などのメタクリレート系
樹脂;ポリエチレンテレフタレート(PET)などのポ
リエステル系樹脂;ポリエーテルスルホン(PES)
(ポリエーテルサルホン);ポリノルボルネン;エポキ
シ系樹脂;ポリアリール;ポリイミド;ポリエーテルイ
ミド(PEI);ポリアミドイミド;ポリエステルイミ
ド;ポリアミド;ポリスチレン、アクリロニトリル−ス
チレン共重合体(AS樹脂)、アクリロニトリル−ブタ
ジエン−スチレン共重合体(ABS樹脂)などのスチレ
ン系樹脂;ポリフェニレンエーテルなどのポリアリーレ
ンエーテル;ポリアリレート;ポリエーテルエーテルケ
トンやポリエーテルケトンケトンなどのポリエーテルケ
トン類;ポリカーボネート(PC);ポリアセタール;
ポリフェニレンスルフィド;ポリスルホン(ポリサルホ
ン);ポリエーテルエーテルケトンやポリエーテルケト
ンケトンなどのポリエーテルケトン類などが挙げられ
る。
【0030】また、無機の基材としては、例えば、ソー
ダガラス、石英ガラス等のガラスや、結晶性無機質材料
などが挙げられる。
ダガラス、石英ガラス等のガラスや、結晶性無機質材料
などが挙げられる。
【0031】[ポリマー材料]ポリマー材料としては、
有機系高分子や無機系高分子などの任意のポリマーを用
いることができる。ポリマー材料は単独で又は2種以上
組み合わせられていてもよい。前記有機系高分子として
は、特に制限されず、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、紫
外線硬化性樹脂など種々の有機系の樹脂を用いることが
できる。ポリマー材料は、透明性を有するポリマーであ
ってもよく、不透明なポリマーであってもよい。
有機系高分子や無機系高分子などの任意のポリマーを用
いることができる。ポリマー材料は単独で又は2種以上
組み合わせられていてもよい。前記有機系高分子として
は、特に制限されず、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、紫
外線硬化性樹脂など種々の有機系の樹脂を用いることが
できる。ポリマー材料は、透明性を有するポリマーであ
ってもよく、不透明なポリマーであってもよい。
【0032】本発明では、基材の表面にポリマー材料被
膜を形成することにより、基材表面に各種機能(例え
ば、導電性、密着性、耐薬品性、親水性、疎水性、親油
性、疎油性など)が付与されるので、ポリマー材料とし
ては、この目的として付与する機能に適したものを適宜
選択することが好ましい。例えば、レーザー照射時に基
材に変化を生じさせずにポリマー材料のみがアブレーシ
ョンするという制限の範囲内で、前記基材として例示し
た各種の有機の基材などが挙げられる。また、ポリマー
材料としては、ポリアセチレン、ポリアニリン、ポリピ
ロール、ポリチオフェン、ポリフェニレンビニレン、ポ
リアセン等の導電性ポリマー;フッ素系ポリマー(例え
ば、ポリテトラフルオロエチレンの他、ヘキサフルオロ
プロピレン系樹脂、ヘキサフルオロアセトン系樹脂な
ど)の疎水性ポリマー又は疎油性ポリマー;ポリエチレ
ンオキサイドなどの親水性ポリマーなどが挙げられる。
膜を形成することにより、基材表面に各種機能(例え
ば、導電性、密着性、耐薬品性、親水性、疎水性、親油
性、疎油性など)が付与されるので、ポリマー材料とし
ては、この目的として付与する機能に適したものを適宜
選択することが好ましい。例えば、レーザー照射時に基
材に変化を生じさせずにポリマー材料のみがアブレーシ
ョンするという制限の範囲内で、前記基材として例示し
た各種の有機の基材などが挙げられる。また、ポリマー
材料としては、ポリアセチレン、ポリアニリン、ポリピ
ロール、ポリチオフェン、ポリフェニレンビニレン、ポ
リアセン等の導電性ポリマー;フッ素系ポリマー(例え
ば、ポリテトラフルオロエチレンの他、ヘキサフルオロ
プロピレン系樹脂、ヘキサフルオロアセトン系樹脂な
ど)の疎水性ポリマー又は疎油性ポリマー;ポリエチレ
ンオキサイドなどの親水性ポリマーなどが挙げられる。
【0033】なお、本発明では、ポリマー材料は単独で
又は2種以上組み合わせて使用することができる。ま
た、無機化合物や金属化合物などの他の材料を分散状態
で含んだ複合体や他の材料を層状の状態で含んだ積層体
であってもよい。さらにまた、必要に応じて架橋剤、滑
剤、静電防止剤、可塑剤、分散剤、安定剤、界面活性
剤、無機あるいは有機の充填剤など含有していてもよ
い。
又は2種以上組み合わせて使用することができる。ま
た、無機化合物や金属化合物などの他の材料を分散状態
で含んだ複合体や他の材料を層状の状態で含んだ積層体
であってもよい。さらにまた、必要に応じて架橋剤、滑
剤、静電防止剤、可塑剤、分散剤、安定剤、界面活性
剤、無機あるいは有機の充填剤など含有していてもよ
い。
【0034】(レーザー)ポリマー材料被膜を形成する
際に使用する超短パルスレーザーとしては、パルス幅が
10-12秒以下であれば特に制限されず、パルス幅が1
0-15秒のオーダーのパルスレーザーを好適に用いるこ
とができる。パルス幅が10-15秒のオーダーであるパ
ルスレーザーには、パルス幅が1×10-15秒〜1×1
0-12秒であるパルスレーザーが含まれる。より具体的
には、超短パルスレーザーとしては、パルス幅が10×
10-15秒〜500×10-15秒(好ましくは50×10
-15秒〜300×10-15秒)程度であるパルスレーザー
が好適である。
際に使用する超短パルスレーザーとしては、パルス幅が
10-12秒以下であれば特に制限されず、パルス幅が1
0-15秒のオーダーのパルスレーザーを好適に用いるこ
とができる。パルス幅が10-15秒のオーダーであるパ
ルスレーザーには、パルス幅が1×10-15秒〜1×1
0-12秒であるパルスレーザーが含まれる。より具体的
には、超短パルスレーザーとしては、パルス幅が10×
10-15秒〜500×10-15秒(好ましくは50×10
-15秒〜300×10-15秒)程度であるパルスレーザー
が好適である。
【0035】パルス幅が10-12秒以下である超短パル
スレーザーは、例えば、チタン・サファイア結晶を媒質
とするレーザーや色素レーザーを再生・増幅して得るこ
とができる。
スレーザーは、例えば、チタン・サファイア結晶を媒質
とするレーザーや色素レーザーを再生・増幅して得るこ
とができる。
【0036】超短パルスレーザーにおいて、その波長と
しては、例えば、可視光の波長領域(例えば、400〜
800nm)であることが好ましい。また、超短パルス
レーザーにおいて、その繰り返しとしては、例えば、1
Hz〜80MHzの範囲から選択することができ、通
常、10Hz〜500kHz程度である。
しては、例えば、可視光の波長領域(例えば、400〜
800nm)であることが好ましい。また、超短パルス
レーザーにおいて、その繰り返しとしては、例えば、1
Hz〜80MHzの範囲から選択することができ、通
常、10Hz〜500kHz程度である。
【0037】なお、超短パルスレーザーの平均出力又は
照射エネルギーとしては、特に制限されず、目的とする
ポリマー材料被膜部の大きさ等に応じて適宜選択するこ
とができ、例えば、500mW以下(例えば、1〜50
0mW)、好ましくは5〜300mW、さらに好ましく
は10〜100mW程度の範囲から選択することができ
る。前述のように、ポリマー材料は、無機ガラス材料に
比べて熱伝導性やガラス転移温度が低く、無機ガラス材
料と同じような励起構造を形成するのに必要な超短パル
スレーザーの照射エネルギーとしては、無機ガラス材料
に必要な照射エネルギーの1/10〜1/100程度に
低くすることができる。
照射エネルギーとしては、特に制限されず、目的とする
ポリマー材料被膜部の大きさ等に応じて適宜選択するこ
とができ、例えば、500mW以下(例えば、1〜50
0mW)、好ましくは5〜300mW、さらに好ましく
は10〜100mW程度の範囲から選択することができ
る。前述のように、ポリマー材料は、無機ガラス材料に
比べて熱伝導性やガラス転移温度が低く、無機ガラス材
料と同じような励起構造を形成するのに必要な超短パル
スレーザーの照射エネルギーとしては、無機ガラス材料
に必要な照射エネルギーの1/10〜1/100程度に
低くすることができる。
【0038】また、超短パルスレーザーの照射スポット
径としては、特に制限されず、目的とするポリマー材料
被膜部の大きさ、レンズの大きさや開口数又は倍率など
に応じて適宜選択することができ、例えば、0.1〜1
0μm程度の範囲から選択することができる。
径としては、特に制限されず、目的とするポリマー材料
被膜部の大きさ、レンズの大きさや開口数又は倍率など
に応じて適宜選択することができ、例えば、0.1〜1
0μm程度の範囲から選択することができる。
【0039】なお、ポリマー材料に対して内部における
単位体積当たりに照射されるエネルギーは、超短パルス
レーザーの照射エネルギー、超短パルスレーザーの焦点
の移動速度、焦点の深さ(照射の位置)、焦点の絞り
(対物レンズの開口数)などを調整することによりコン
トロールすることができ、その結果として形成される被
膜の形状などをコントロールすることができる。
単位体積当たりに照射されるエネルギーは、超短パルス
レーザーの照射エネルギー、超短パルスレーザーの焦点
の移動速度、焦点の深さ(照射の位置)、焦点の絞り
(対物レンズの開口数)などを調整することによりコン
トロールすることができ、その結果として形成される被
膜の形状などをコントロールすることができる。
【0040】[複合体]ポリマー材料被膜を有する基材
からなる複合体は、基材表面の任意の部位にポリマー材
料被膜が形成されたものであり、このポリマー材料被膜
の形成により基材表面に異なる機能(新たな機能)が付
与されている。このような付与される機能としては、特
に制限されず、用いられているポリマー材料に応じて、
例えば、導電性、帯電防止性、耐電圧、抵抗率、誘電率
等の電気的特性;密着性、耐薬品性、親水性、疎水性、
親油性、疎油性、ガス透過性、熱接着性等の物理的特
性;着色性、光吸収性、発光性、屈折率、光線透過率、
光学的角度偏差等の光学的特性;耐熱性等の熱的特性な
どの各種機能が挙げられる。
からなる複合体は、基材表面の任意の部位にポリマー材
料被膜が形成されたものであり、このポリマー材料被膜
の形成により基材表面に異なる機能(新たな機能)が付
与されている。このような付与される機能としては、特
に制限されず、用いられているポリマー材料に応じて、
例えば、導電性、帯電防止性、耐電圧、抵抗率、誘電率
等の電気的特性;密着性、耐薬品性、親水性、疎水性、
親油性、疎油性、ガス透過性、熱接着性等の物理的特
性;着色性、光吸収性、発光性、屈折率、光線透過率、
光学的角度偏差等の光学的特性;耐熱性等の熱的特性な
どの各種機能が挙げられる。
【0041】本発明では、ポリマー材料被膜を有する基
材からなる複合体は、そのまま用いてもよく、他の部材
と組み合わせて用いてもよい。また、ポリマー材料被膜
を利用して、基材などに悪影響を与えない範囲で任意の
加工や処理(例えば、グラフト、メッキ、重合など)を
施すこともできる。
材からなる複合体は、そのまま用いてもよく、他の部材
と組み合わせて用いてもよい。また、ポリマー材料被膜
を利用して、基材などに悪影響を与えない範囲で任意の
加工や処理(例えば、グラフト、メッキ、重合など)を
施すこともできる。
【0042】
【発明の効果】本発明によれば、基材表面にポリマー材
料被膜が容易に且つ優れた作業性で形成されたポリマー
材料被膜を有する基材からなる複合体が得られる。しか
も、基材表面の任意の部位にポリマー材料被膜が形成さ
れている。
料被膜が容易に且つ優れた作業性で形成されたポリマー
材料被膜を有する基材からなる複合体が得られる。しか
も、基材表面の任意の部位にポリマー材料被膜が形成さ
れている。
【0043】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明をより具体的に
説明するが、本発明はこれらの実施例により限定される
ものではない。 (実施例1)石英ガラス板の一方の表面に、ポリイミド
フィルム(厚み:250μm)を密着させた状態で積層
(照射サンプルA)し、該ポリイミドフィルムと石英ガ
ラス板との界面からポリイミドフィルムの内部30μm
の位置を焦点にして、石英ガラス板側の上面から、チタ
ン・サファイア・フェムト秒パルスレーザー装置及び対
物レンズ(倍率:20倍)を使用して、超短パルスレー
ザー(照射波長:800nm、パルス幅:150×10
-15秒、繰り返し:200kHz)を、照射エネルギー
(照射パワー):50mW(平均出力)、照射スポット
径:約4μmの条件で、1光束による照射方法で、照射
サンプルAを照射方向に対して垂直の方向に、移動速
度:約50μm/秒で、照射開始位置からの距離が30
0μmのところまで直線移動させながら、照射を行っ
た。次に、この照射を終了した照射サンプルAを、石英
ガラス板からポリイミドフィルムを剥離したところ、石
英ガラス板上に、図2(b)で示されるようなライン状
に堆積したポリイミドフィルムが得られた。このライン
状のポリイミドフィルムについて、光学顕微鏡で観察し
たところ、その幅は3μmであり、厚みは1.2μmで
あった。
説明するが、本発明はこれらの実施例により限定される
ものではない。 (実施例1)石英ガラス板の一方の表面に、ポリイミド
フィルム(厚み:250μm)を密着させた状態で積層
(照射サンプルA)し、該ポリイミドフィルムと石英ガ
ラス板との界面からポリイミドフィルムの内部30μm
の位置を焦点にして、石英ガラス板側の上面から、チタ
ン・サファイア・フェムト秒パルスレーザー装置及び対
物レンズ(倍率:20倍)を使用して、超短パルスレー
ザー(照射波長:800nm、パルス幅:150×10
-15秒、繰り返し:200kHz)を、照射エネルギー
(照射パワー):50mW(平均出力)、照射スポット
径:約4μmの条件で、1光束による照射方法で、照射
サンプルAを照射方向に対して垂直の方向に、移動速
度:約50μm/秒で、照射開始位置からの距離が30
0μmのところまで直線移動させながら、照射を行っ
た。次に、この照射を終了した照射サンプルAを、石英
ガラス板からポリイミドフィルムを剥離したところ、石
英ガラス板上に、図2(b)で示されるようなライン状
に堆積したポリイミドフィルムが得られた。このライン
状のポリイミドフィルムについて、光学顕微鏡で観察し
たところ、その幅は3μmであり、厚みは1.2μmで
あった。
【0044】(実施例2)前記照射サンプルAを用い
て、ビームスプリッターを用いて空間的・時間的にマッ
チングさせた2光束干渉(2光束のなす角度は6°)に
よりポリイミドフィルムの表面を焦点にして照射エネル
ギー(平均出力):75mWで干渉を生じさせて1ショ
ット照射すること以外は、実施例1と同様にして、超短
パルスレーザーを照射したところ、石英ガラス板上に、
図2(c)で示されるようなラインが並列した形態のポ
リイミド被膜が得られた。このポリイミド被膜につい
て、光学顕微鏡で観察したところ、各ライン状のポリイ
ミド被膜の幅は3μmであり、厚みは0.8μmであ
り、且つライン状のポリイミド被膜の間隔は4μmであ
った。
て、ビームスプリッターを用いて空間的・時間的にマッ
チングさせた2光束干渉(2光束のなす角度は6°)に
よりポリイミドフィルムの表面を焦点にして照射エネル
ギー(平均出力):75mWで干渉を生じさせて1ショ
ット照射すること以外は、実施例1と同様にして、超短
パルスレーザーを照射したところ、石英ガラス板上に、
図2(c)で示されるようなラインが並列した形態のポ
リイミド被膜が得られた。このポリイミド被膜につい
て、光学顕微鏡で観察したところ、各ライン状のポリイ
ミド被膜の幅は3μmであり、厚みは0.8μmであ
り、且つライン状のポリイミド被膜の間隔は4μmであ
った。
【0045】(実施例3)照射サンプルAのポリイミド
フィルムの替わりに、アクリロニトリル―スチレン共重
合体(AS樹脂)フィルム(厚み:300μm)を用い
るとともに、超短パルスレーザーの照射エネルギー(平
均出力)を60mWとすること以外は、実施例1と同様
にして、超短パルスレーザーを照射した後、石英ガラス
板からAS樹脂フィルムを剥離したところ、石英ガラス
板上に、図2(b)で示されるようなライン状に堆積し
たAS樹脂フィルムが得られた。さらに、このライン状
のAS樹脂被膜を有する石英ガラス板に、ニッケル(N
i)無電解メッキを施したところ、AS樹脂の被膜にの
みNiメッキされたNiメッキラインが得られた。この
Niメッキラインについて、光学顕微鏡で観察したとこ
ろ、その幅は6μmであった。
フィルムの替わりに、アクリロニトリル―スチレン共重
合体(AS樹脂)フィルム(厚み:300μm)を用い
るとともに、超短パルスレーザーの照射エネルギー(平
均出力)を60mWとすること以外は、実施例1と同様
にして、超短パルスレーザーを照射した後、石英ガラス
板からAS樹脂フィルムを剥離したところ、石英ガラス
板上に、図2(b)で示されるようなライン状に堆積し
たAS樹脂フィルムが得られた。さらに、このライン状
のAS樹脂被膜を有する石英ガラス板に、ニッケル(N
i)無電解メッキを施したところ、AS樹脂の被膜にの
みNiメッキされたNiメッキラインが得られた。この
Niメッキラインについて、光学顕微鏡で観察したとこ
ろ、その幅は6μmであった。
【0046】(実施例4)照射サンプルAのポリイミド
フィルムの替わりにポリテトラフルオロエチレン(PT
FE)フィルム(厚み:0.1mm)を用い、石英ガラ
ス板の替わりにポリスチレン板を用い、さらに照射ライ
ンの長さ5mm且つ照射ラインの間隔20μmで250
本の照射ラインとなるように照射したこと以外は、実施
例1と同様にして、超短パルスレーザーを照射したとこ
ろ、ポリスチレン板上に、図2(c)で示されるような
ラインが並列した形態のPTFE被膜が得られた。この
PTFE被膜を有する側の表面において、純水の接触角
は145°であり、フッ素樹脂(PTFE)のポリマー
単独の場合における純水の接触角(116°)よりも高
くなっている。
フィルムの替わりにポリテトラフルオロエチレン(PT
FE)フィルム(厚み:0.1mm)を用い、石英ガラ
ス板の替わりにポリスチレン板を用い、さらに照射ライ
ンの長さ5mm且つ照射ラインの間隔20μmで250
本の照射ラインとなるように照射したこと以外は、実施
例1と同様にして、超短パルスレーザーを照射したとこ
ろ、ポリスチレン板上に、図2(c)で示されるような
ラインが並列した形態のPTFE被膜が得られた。この
PTFE被膜を有する側の表面において、純水の接触角
は145°であり、フッ素樹脂(PTFE)のポリマー
単独の場合における純水の接触角(116°)よりも高
くなっている。
【図1】一方の表面にポリマー材料が積層され且つ光透
過性を有する基材に、ポリマー材料被膜を形成する方法
の一例を示す概略鳥瞰図である。
過性を有する基材に、ポリマー材料被膜を形成する方法
の一例を示す概略鳥瞰図である。
【図2】本発明のポリマー材料被膜を有する基材からな
る複合体の例を示す概略図であり、(a)はドット状の
ポリマー材料被膜を有する複合体を示し、(b)はライ
ン状のポリマー材料被膜を有する複合体を示し、(c)
は平行ライン状のポリマー材料被膜を有する複合体を示
す。
る複合体の例を示す概略図であり、(a)はドット状の
ポリマー材料被膜を有する複合体を示し、(b)はライ
ン状のポリマー材料被膜を有する複合体を示し、(c)
は平行ライン状のポリマー材料被膜を有する複合体を示
す。
1 光透過性を有する基材
2 ポリマー材料
3 ポリマー材料被膜部
4 ポリマー材料被膜未形成部
5 レンズ
6 超短パルスレーザー
L レーザー6の照射方向
d 基材1とポリマー材料2との界面からレーザー
6の焦点までの距離 7a レーザー6の照射開始位置 7b レーザー6の照射終了位置 7c レーザー6の焦点位置 7 レーザー6の焦点位置軌跡 11 基材 31 ドット状のポリマー材料被膜部 81 ドット状のポリマー材料被膜31を有する基材
11からなる複合体 12 基材 32 ライン状のポリマー材料被膜部 82 ライン状のポリマー材料被膜32を有する基材
12からなる複合体 13 基材 33a ライン状のポリマー材料被膜部 33b ライン状のポリマー材料被膜部 33x ライン状のポリマー材料被膜部 33 平行ライン状のポリマー材料被膜部 83 平行ライン状のポリマー材料被膜部33を有す
る基材13からなる複合体
6の焦点までの距離 7a レーザー6の照射開始位置 7b レーザー6の照射終了位置 7c レーザー6の焦点位置 7 レーザー6の焦点位置軌跡 11 基材 31 ドット状のポリマー材料被膜部 81 ドット状のポリマー材料被膜31を有する基材
11からなる複合体 12 基材 32 ライン状のポリマー材料被膜部 82 ライン状のポリマー材料被膜32を有する基材
12からなる複合体 13 基材 33a ライン状のポリマー材料被膜部 33b ライン状のポリマー材料被膜部 33x ライン状のポリマー材料被膜部 33 平行ライン状のポリマー材料被膜部 83 平行ライン状のポリマー材料被膜部33を有す
る基材13からなる複合体
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(72)発明者 堀池 美華
大阪府茨木市下穂積一丁目1番2号 日東
電工株式会社内
(72)発明者 平尾 一之
京都府京都市左京区田中下柳町8−94
Fターム(参考) 4F100 AB01A AB03A AK03B AK41B
AK68B AK70B AL05B BA02
BA10A BA10B EC032 EH201
EJ172 EJ301 EJ422 EJ501
EJ502 GB16 JL01 JL02
YY00B
Claims (4)
- 【請求項1】 一方の表面にポリマー材料が積層され且
つ光透過性を有する基材に、パルス幅が10-12秒以下
のレーザーを基材側から照射することにより、基材表面
にポリマー材料被膜を形成して作製されたことを特徴と
するポリマー材料被膜を有する基材からなる複合体。 - 【請求項2】 ポリマー材料被膜が基材表面に任意の形
状で形成されている請求項1記載のポリマー材料被膜を
有する基材からなる複合体。 - 【請求項3】 パルス幅が10-12秒以下のレーザーを
1光束又は多光束干渉で照射することにより、基材表面
にポリマー材料被膜が形成されている請求項1又は2記
載のポリマー材料被膜を有する基材からなる複合体。 - 【請求項4】 一方の表面にポリマー材料が積層され且
つ光透過性を有する基材に、パルス幅が10-12秒以下
のレーザーを基材側から照射することにより、基材表面
にポリマー材料被膜を形成することを特徴とするポリマ
ー材料被膜を有する基材からなる複合体の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002043053A JP2003237009A (ja) | 2002-02-20 | 2002-02-20 | ポリマー材料被膜を有する基材からなる複合体及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002043053A JP2003237009A (ja) | 2002-02-20 | 2002-02-20 | ポリマー材料被膜を有する基材からなる複合体及びその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003237009A true JP2003237009A (ja) | 2003-08-26 |
Family
ID=27782965
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002043053A Pending JP2003237009A (ja) | 2002-02-20 | 2002-02-20 | ポリマー材料被膜を有する基材からなる複合体及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003237009A (ja) |
-
2002
- 2002-02-20 JP JP2002043053A patent/JP2003237009A/ja active Pending
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