JP2003236923A - プリフォームの温調方法 - Google Patents

プリフォームの温調方法

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JP2003236923A JP2002041594A JP2002041594A JP2003236923A JP 2003236923 A JP2003236923 A JP 2003236923A JP 2002041594 A JP2002041594 A JP 2002041594A JP 2002041594 A JP2002041594 A JP 2002041594A JP 2003236923 A JP2003236923 A JP 2003236923A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 二軸延伸ブロー成形時に薄肉となりやすい部
位に確実に肉厚を確保することができるプリフォームの
温調方法を提供する。 【解決手段】 射出成形されたプリフォーム14を容器
に二軸延伸ブロー成形する前にプリフォーム14を延伸
適温に温調するプリフォームの温調方法に関する。この
温調方法は、プリフォーム14を内部に挿入して温調す
る温調ポット12と、プリフォーム14との軸方向相対
位置を変化させて温調ポット12に対するプリフォーム
の挿入取り出しを行う工程と、温調ポット12に取り付
けられた冷却エアノズル64により、プリフォーム14
の取り出しに合わせて、二軸延伸ブロー成形時に肉厚を
確保したいプリフォームの部位を局所的に冷却する工程
とを含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プリフォームの温
調方法に関し、特に、プリフォームを局所的に冷却する
プリフォームの温調方法に関する。
【0002】
【背景技術及び発明が解決しようとする課題】一般に、
合成樹脂製の容器として、二軸延伸ブロー成形によって
製造されたものが知られている。
【0003】この二軸延伸ブロー成形では、例えば、射
出成形された有底筒状のプリフォームを延伸適温に温調
した後、容器の形状に二軸延伸ブロー成形するようにし
ている。
【0004】この場合、温調時にプリフォームの軸方向
に温度分布を付与することで、最終的に成形される容器
の軸方向の肉厚分布を付与するようにしたものもある。
【0005】しかし、このような容器の軸方向の肉厚分
布のみでは、十分でない場合が生じる。
【0006】例えば、扁平容器や胴部断面ほぼ三角形等
の角形容器、あるいは、ネック部の中心軸と底部の中心
とが偏芯した容器などのように、ネック部の中心軸から
胴部までの距離が短い部分と長い部分を有する容器にあ
っては、ネック部の中心軸からの距離が長い部分が薄肉
となりやすく、かつ、肩部及びヒール部が薄肉となりや
すいため、特に、ネック部の中心から胴部までの距離の
長い部分の肩部と胴部の境界付近及びヒール部が最も薄
肉となる。
【0007】本発明の目的は、二軸延伸ブロー成形時に
薄肉となりやすい部位に確実に肉厚を確保することがで
きるプリフォームの温調方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明のプリフォームの温調方法は、射出成形され
たプリフォームを、開口を含むネック部に続く肩部、胴
部、ヒール部及び底部を有する容器に二軸延伸ブロー成
形する前に前記プリフォームを延伸適温に加熱する工程
と、前記加熱されたプリフォームを局所的に冷却する工
程とを有し、前記胴部は前記ネック部の中心軸からの距
離が短い部分と長い部分を有し、前記プリフォームを局
所的に冷却する工程では、前記肩部と胴部の境界付近及
び前記ヒール部における前記ネック部の中心軸からの距
離が長い部分に相当する前記プリフォームの部分を局所
的に冷却することを特徴とする。
【0009】本発明によれば、肩部と胴部の境界付近及
びヒール部におけるネック部の中心軸からの距離が長い
部分に相当するプリフォームの部分を局所的に冷却する
ことで、ネック部の中心軸から胴部までの距離が短い部
分と長い部分を有する容器であっても、その最も薄肉と
なりやすい部位の肉厚を確実に確保して、良好な品質の
容器を成形することができる。
【0010】本発明の他のプリフォームの温調方法は、
射出成形されたプリフォームを容器に二軸延伸ブロー成
形する前に前記プリフォームを延伸適温に温調するプリ
フォームの温調方法において、温度コントロールされた
プリフォームの外形よりも大きなキャビティ面を有する
温調部材内に前記プリフォームを配置し、前記プリフォ
ーム内に圧縮エアを導入して前記プリフォーム外壁を前
記キャビティ面に接触させて所定時間温調する工程と、
前記温調工程後、前記プリフォーム内の圧縮エアを排気
し、前記プリフォームを温調部材から取り出す工程と、
前記温調部材からの前記プリフォームの取り出しにあわ
せて、前記温調部材に取り付けた冷却手段により二軸延
伸ブロー成形時に肉厚を確保したい前記プリフォームの
部位を局所的に冷却する工程と、を含むことを特徴とす
る。
【0011】本発明によれば、温調部材によるプリフォ
ームの温調後、温調部材からのプリフォームの取り出し
にあわせて、温調部材に取り付けた冷却手段により二軸
延伸ブロー成形時に肉厚を確保したいプリフォームの部
位を局所的に冷却することで、最も薄肉となりやすい部
位を局所的に冷却して二軸延伸ブロー成形時にその部位
の肉厚を確実に確保して、良好な品質の成形品を得るこ
とができる。
【0012】また、大型容器の成形などのように、プリ
フォームを予備ブローする必要がある場合に、温調ポッ
トを用いて確実に予備ブローを行うことができる。
【0013】本発明においては、前記冷却手段は、前記
プリフォームの冷却部位に冷却エアを吹き付ける冷却エ
アノズルとすることができる。
【0014】このような構成とすることにより、冷却エ
アノズルからの冷却エアによりプリフォームを冷却する
ことで、接触式の冷却手段の場合に比し、移動手段を用
いることなく冷却でき、簡単な構造で安価なものとする
ことができる。
【0015】この場合、前記温調部材に温調ポットを用
い、前記温調ポットによるプリフォームの温調時、前記
プリフォーム内にブローエアを供給して前記プリフォー
ムを予備ブローし、この予備ブローしたプリフォームに
対して前記冷却エアノズルによる局所冷却を行うように
することができる。
【0016】このような構成とすることにより、大型容
器の成形などのように、プリフォームを予備ブローする
必要がある場合に、温調ポットを用いて予備ブローを行
い、この予備ブローしたプリフォームに対して冷却エア
ノズルによる局所冷却を行うことで、大型の容器の製造
に対しても容易に対応することができる。
【0017】本発明においては、前記容器は、開口を含
むネック部に続く肩部、胴部、ヒール部及び底部を有
し、前記胴部は前記ネック部の中心軸からの距離が短い
部分と長い部分を有し、前記局所的に冷却する工程で
は、前記肩部と胴部の境界付近及び前記ヒール部におけ
る前記ネック部の中心軸からの距離が長い部分に相当す
る前記プリフォームの部分を局所的に冷却するすること
ができる。
【0018】このような構成とすることにより、ネック
部の中心軸から胴部までの距離が短い部分と長い部分を
有する容器であっても、最も薄肉となりやすい部位を局
所的に冷却して、その部位の肉厚を確実に確保すること
ができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して詳細に説明する。
【0020】図1は、本発明の一実施の形態に係るプリ
フォームの温調装置を示す断面図、図2は、この温調装
置を用いて温調した後、二軸延伸ブロー成形された容器
の正面図、図3は、図2の容器の平面図、そして、図4
は、図1のプリフォームの温調装置の平面図である。
【0021】図1において、このプリフォームの温調装
置10は、温調部材としての温調ポット12内でプリフ
ォーム14を加熱、温調するようにしている。
【0022】プリフォーム14は、この温調工程の前工
程である射出成形工程にて射出成形される。
【0023】このプリフォーム14は、開口端部のネッ
ク部16と、そのネック部16より下方に筒状に延びる
胴部18と、胴部18の一端に閉鎖して設けられた底部
20とから構成され、例えば、ポリエチレンテレフタレ
ート(PET)にて成形されている。
【0024】射出成形されたプリフォーム14は、割型
からなるネック型22によってネック部16を保持され
た状態にて搬送されて、この温調装置10に移行され、
加熱、温調された後、次工程のブロー成形工程にて最終
形状の容器に二軸延伸ブロー成形されるようになってい
る。
【0025】なお、ネック型22は、図示せぬ搬送用の
回転板に取り付けられた分割板からなるネック型支持板
62に支持されている。
【0026】図1では、一方のネック型及びネック型支
持板の図示を省略している。
【0027】二軸延伸ブロー成形された容器は、図2及
び図3に示すような形状となっている。
【0028】この容器24は、容量が5ガロン程度の大
型のもので、開口端側のネック部16と、このネック部
16から下方に拡径して連なる肩部26と、この肩部2
6の下方に連なる胴部28と、この胴部28に連なるヒ
ール部30と、このヒール部30に連なる底部32とを
有するものとされている。
【0029】また、この容器24は、図3に示すよう
に、胴部18がほぼ三角形状に形成され、ネック部16
の中心軸Cとほぼ三角形の各辺の中間部とを結ぶ距離A
の短い部分と、ネック部16の中心軸Cとほぼ三角形の
各コーナー部34とを結ぶ距離Bの長い部分とを有する
状態となっている。
【0030】このような容器24は、距離Bの長い部分
が薄肉となりやすい。
【0031】また、肩部26とヒール部30が肉薄にな
る傾向にある。
【0032】そのため、特に、肩部26と胴部28との
境界付近及びヒール部30のコーナー部34は、プリフ
ォーム14から最も遠い位置にあるため、肉厚不足にな
りやすい。
【0033】また、胴部28の1つのコーナー部34に
は、容器24の内方に向かって凹む取手取付凹部36が
形成され、この取手取付凹部36に容器24の軸方向に
沿って取手38をインサート成形により一体化してい
る。
【0034】この取手38の取付部分は、取手38の脱
落を防止するため、十分な肉厚を確保する必要がある。
【0035】このため、温調装置10による温調工程
で、容器24の成形に適した状態に温調を行うようにし
ている。
【0036】まず、温調ポット12は、軸方向に分割さ
れた第1〜第4の温調ブロック40a〜40dを有し、
これら第1〜第4の温調ブロック40a〜40dを駆動
手段としての図示せぬエアシリンダにてネック型22に
対し昇降可能にしている。
【0037】そして、これら第1〜第4の各温調ブロッ
ク40a〜40dをそれぞれ個別に温度制御するように
している。
【0038】すなわち、各第1〜第4の温調ブロック4
0a〜40dには、それぞれ温調流体路42a〜42d
が独立して設けられ、各温調流体路42a〜42dに個
別に温調流体を供給するようにしている。
【0039】例えば、最上段の第1の温調ブロック40
aでは63℃、第2段目の第2の温調ブロック40bで
は53℃、第3段目の第3の温調ブロック40cでは5
1℃、そして、最下段の第4の温調ブロック40dでは
87℃に加熱されるようになっている。
【0040】これによって、容器24の肩部26とヒー
ル部30に相当する第2及び第3の温調ブロック40b
及び40cの温度を低くして、容器24の肩部26とヒ
ール部30の肉厚を確保するようにしている。
【0041】また、第1〜第4の温調ブロック40a〜
40dの内面は、予備ブロー用のキャビティ面44とさ
れている。
【0042】そして、温調時にネック型22内に挿入さ
れる予備ブローコア型46からプリフォーム14内にブ
ローエアを供給してプリフォーム14の表面をキャビテ
ィ面44に密着させることで、プリフォーム14を、図
4に示すように、ほぼ三角形状に予備ブロー成形し、次
工程のブロー成形を容易にしている。
【0043】本実施の形態の温調ポット12のキャビテ
ィは、プリフォーム14中心からの距離の比(予備ブロ
ー後のプリフォーム/予備ブロー前のプリフォーム)
が、三角形の頂点付近で1.6倍、三角形の辺で1.3
倍程度に設定されている。
【0044】さらに、この温調時に、予備ブローコア型
46に取り付けられたコアピン49が、プリフォーム1
4内に挿入されるようになっている。
【0045】そして、このコアピン49に形成した冷却
エア孔48よりプリフォーム14の取手38取付け対応
位置に冷却エアを吹き付けて冷却することで、容器24
の取手38取付部の肉厚を確保し、容器24の胴部28
からの取手38の脱落を防止し得るようにしている。
【0046】なお、予備ブロー時のエアを逃がすため
に、第4の温調ブロック40dにエアベント50bを形
成している。
【0047】また、温調終了後、エアシリンダによりネ
ック型22に対し温調ポット12を下降させてプリフォ
ーム14を温調ポット12から取り出す必要がある。
【0048】そのため、第1の温調ブロック40aを、
図4に示すように、割型としている。
【0049】図1において、第1の温調ブロックの一方
の割型の図示を省略している。
【0050】この割型からなる第1の温調ブロック40
aは、それぞれ可動板52に取り付けられ、この可動板
52同士が長孔プレート54の長孔(図示せず)を介し
て連結されている。
【0051】また、一方の可動板52には、一対の駆動
用のエアシリンダ56が取り付けられ、そのピストンロ
ッドが他方の可動板52に連結されている。
【0052】そして、エアシリンダ56の駆動により第
1の温調ブロック40aを開閉し得るようにすること
で、プリフォーム14の取り出しを可能にしている。
【0053】なお、長孔プレート54は、載置プレート
58上に設けられた固定部材60に固定され、長孔によ
って第1の温調ブロック40の開閉ストロークが設定さ
れている。
【0054】また、固定部材60上には、ネック型支持
板62の下面に当接して温調ポットの上限位置を規制す
る上限ストッパ63が設けられている。
【0055】そして、第1の温調ブロック40aのプリ
フォーム挿入側端部にプリフォーム14の周方向にわた
って複数の冷却エアノズル64を配設している。
【0056】具体的には、容器24のコーナー部34と
対応するプリフォーム14の3ヶ所の位置に向けて3つ
の冷却エアノズル64が配設されている。
【0057】これら冷却エアノズル64は、取付部材6
6a、66bを介して固定部材60に取り付けられた状
態となっている。
【0058】この冷却エアノズル64からのエアの吹き
出しは、タイマーによって制御されるようになってい
る。
【0059】すなわち、予備ブロー及び温調終了後に、
温調ポット12を図示せぬエアシリンダにより所定速度
で下降させてプリフォームを温調ポット12内から取り
出す際に、その温調ポット12の移動途中で、一体に下
降する冷却エアノズル64が容器24の肩部26と胴部
28との境界付近及びヒール部30に相当するプリフォ
ーム14の部位68a、68bを通過する時間にあわせ
て冷却エアを吹き付けるようにしている。
【0060】これによって、ブロー成形時に最も薄肉と
なりやすい部分を冷却してその部分の肉厚を確保するこ
とができる。
【0061】次に、このようなプリフォームの温調装置
10を用いたプリフォームの温調方法について説明す
る。
【0062】まず、射出成形されプリフォーム14がネ
ック型22に保持された状態で、温調工程に搬送されて
きた状態で、温調ポットの第1の温調ブロック40aを
閉じた状態で待機している温調ポット12をエアシリン
ダにより上昇させ、第1の温調ブロック40aとネック
型22とを閉じる。
【0063】このとき温調ポット12の上端に設けられ
た上限ストッパ63によって温調ポット12の上限位置
が規制される。
【0064】次いで、予備ブローコア型46及びコアピ
ン49を下降させてネック型22と型締めするととも
に、コアピン48をプリフォーム14内に挿入する。
【0065】次いで、予備ブローコア型46からプリフ
ォーム14内にブローエアを供給して予備ブローを行
い、プリフォームの表面を温調ポット12のキャビティ
面44に密着させ、プリフォーム14の胴部形状をほぼ
三角形状に形成するとともに、第1〜第4の温調ブロッ
ク40a〜40dによってプリフォーム14を軸方向で
温度分布を持たせた状態で温調を行う。
【0066】この状態で、コアピン49の冷却エア孔4
8から冷却エアをプリフォーム14の内面に向けて吹き
出し、取手38の取付部に相当する部分を冷却する。
【0067】次に、所定時間経過後、予備ブローコア型
46及びコアピン49を上昇させてネック型22により
プリフォーム14を搬送可能な状態とする。
【0068】そして、エアシリンダ56を駆動させて第
1の温調ブロック40aを開き、温調ポット12をエア
シリンダにより所定の速度で下降させる。
【0069】この温調ポット12の下降途中において、
プリフォーム14の肩部26と胴部28の境界付近及び
ヒール部30に相当する部分を通過する時間に、冷却エ
アノズル64から冷却エアをプリフォーム14の表面に
吹き付けて冷却を行う。
【0070】そして、プリフォーム14が温調ポット1
2から完全に取り出された状態でネック型22に保持さ
れたプリフォームをブロー成形工程へと搬送する。
【0071】本発明は、前記実施の形態に限定されるも
のではなく、本発明の要旨の範囲内において種々の形態
に変形可能である。
【0072】例えば、前記実施の形態では、プリフォー
ムを射出成形工程で射出成形した状態で、プリフォーム
をネック型で保持し温調工程及びブロー成形工程へと搬
送する場合について説明したが、予め射出成形されたプ
リフォームを搬送部材にて倒立状態で保持して加熱工程
を経て加熱し、その後ブロー成形工程に至る前に所定位
置に配設した冷却手段にて冷却するようにすることも可
能である。
【0073】この場合、加熱工程では、温調ポットを下
降させてプリフォームを温調ポット内に挿入することで
温調を行うようにすることもできる。
【0074】また、前記実施の形態では、温調ポットを
用いて温調時に予備ブローを行う場合について説明した
が、この例に限らず、成形する容器の大きさ等の成形条
件によっては、予備ブロー工程を省略することも可能で
ある。
【0075】この場合、温調ポットを用いることなく、
単に筒状の温調部材を用いて温調することが可能であ
る。
【0076】さらに、前記実施の形態では、冷却手段と
して、非接触式の冷却エアノズルを用いているが、この
例に限らず、駆動手段を用いて進退動可能な冷却ブロッ
ク等の接触式の冷却手段を用いることも可能である。
【0077】また、前記実施の形態では、胴部の形状が
横断面ほぼ三角形の容器を成形する場合について説明し
たが、この例に限らず、扁平の容器や四角形等の角形容
器、あるいは、ネック部の中心軸と底部の中心とが偏芯
した容器などのように、ネック部の中心軸から胴部まで
の距離が短い部分と長い部分を有する容器にも適用する
ことが可能である。
【0078】さらに、前記実施の形態では、温調ポット
をエアシリンダで昇降させ、温調ポットの移動途中で冷
却ノズルにてプリフォームを冷却するようにしている
が、ステップモータを用いて温調ポットを昇降させ停止
状態で冷却するようにすることも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係るプリフォームの温
調装置を示す断面図である。
【図2】図1の温調装置を用いて温調した後、二軸延伸
ブロー成形された容器の正面図である。
【図3】図2の容器の平面図である。
【図4】図1のプリフォームの温調装置の平面図であ
る。
【符号の説明】 10 温調装置 12 温調ポット 14 プリフォーム 16 ネック部 24 容器 26 肩部 28 胴部 30 ヒール部 44 キャビティ面 64 冷却エアノズル

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 射出成形されたプリフォームを、開口を
    含むネック部に続く肩部、胴部、ヒール部及び底部を有
    する容器に二軸延伸ブロー成形する前に前記プリフォー
    ムを延伸適温に加熱する工程と、 前記加熱されたプリフォームを局所的に冷却する工程と
    を有し、 前記胴部は前記ネック部の中心軸からの距離が短い部分
    と長い部分を有し、 前記プリフォームを局所的に冷却する工程では、前記肩
    部と胴部の境界付近及び前記ヒール部における前記ネッ
    ク部の中心軸からの距離が長い部分に相当する前記プリ
    フォームの部分を局所的に冷却することを特徴とするプ
    リフォームの温調方法。
  2. 【請求項2】 射出成形されたプリフォームを容器に二
    軸延伸ブロー成形する前に前記プリフォームを延伸適温
    に温調するプリフォームの温調方法において、 温度コントロールされたプリフォームの外形よりも大き
    なキャビティ面を有する温調部材内に前記プリフォーム
    を配置し、前記プリフォーム内に圧縮エアを導入して前
    記プリフォーム外壁を前記キャビティ面に接触させて所
    定時間温調する工程と、 前記温調工程後、前記プリフォーム内の圧縮エアを排気
    し、前記プリフォームを温調部材から取り出す工程と、 前記温調部材からの前記プリフォームの取り出しにあわ
    せて、前記温調部材に取り付けた冷却手段により二軸延
    伸ブロー成形時に肉厚を確保したい前記プリフォームの
    部位を局所的に冷却する工程と、 を含むことを特徴とするプリフォームの温調方法。
  3. 【請求項3】 請求項2において、 前記冷却手段は、前記プリフォームの冷却部位に冷却エ
    アを吹き付ける冷却エアノズルとされていることを特徴
    とするプリフォームの温調方法。
  4. 【請求項4】 請求項3において、 前記温調部材に温調ポットを用い、 前記温調ポットによるプリフォームの温調時、前記プリ
    フォーム内にブローエアを供給して前記プリフォームを
    予備ブローし、 この予備ブローしたプリフォームに対して前記冷却エア
    ノズルによる局所冷却を行うことを特徴とするプリフォ
    ームの温調方法。
  5. 【請求項5】 請求項2〜4のいずれかにおいて、 前記容器は、開口を含むネック部に続く肩部、胴部、ヒ
    ール部及び底部を有し、 前記胴部は前記ネック部の中心軸からの距離が短い部分
    と長い部分を有し、 前記局所的に冷却する工程では、前記肩部と胴部の境界
    付近及び前記ヒール部における前記ネック部の中心軸か
    らの距離が長い部分に相当する前記プリフォームの部分
    を局所的に冷却することを特徴とするプリフォームの温
    調方法。
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