JP2003236462A - パール塗膜の形成方法及び積層塗膜 - Google Patents

パール塗膜の形成方法及び積層塗膜

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JP2003236462A
JP2003236462A JP2002043910A JP2002043910A JP2003236462A JP 2003236462 A JP2003236462 A JP 2003236462A JP 2002043910 A JP2002043910 A JP 2002043910A JP 2002043910 A JP2002043910 A JP 2002043910A JP 2003236462 A JP2003236462 A JP 2003236462A
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bright pigment
coating material
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Junichi Goshima
順一 五島
Shinichi Fujiwara
真一 藤原
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Nippon Paint Co Ltd
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Nippon Paint Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高分散した無機焼成顔料及び干渉色を有する
鱗片状光輝性顔料を含有する光輝性顔料含有ベース塗料
において、塗料の沈降安定性に優れ、ムラが生じにくく
優れた外観を有する塗膜を得ることができるパール塗膜
の形成方法を提供する。 【解決手段】 基材上に、カラーベース塗料、光輝性顔
料含有ベース塗料及びクリヤー塗料を順次塗装すること
からなるパール塗膜の形成方法であって、上記光輝性顔
料含有ベース塗料は、高分散した無機焼成顔料及び干渉
色を有する鱗片状光輝性顔料を含有するものであり、上
記高分散した無機焼成顔料は、ウエット20°グロス光
沢が80〜100になるまで分散して得られる無機焼成
顔料分散ペーストとして、上記光輝性顔料含有ベース塗
料中に配合されるものであることを特徴とするパール塗
膜の形成方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、基材上に、カラー
ベース塗料、光輝性顔料含有ベース塗料及びクリヤー塗
料を順次塗装することからなるパール塗膜の形成方法、
並びに、上記パール塗膜の形成方法により形成されてな
る積層塗膜に関するものである。
【0002】
【従来の技術】自動車車体等は、通常、下塗り塗膜、中
塗り塗膜及び上塗り塗膜が順次形成されることにより複
層塗膜が形成されている。このうち、上塗り塗膜につい
ては、塗膜に色調と意匠性を付与するために着色顔料と
所望により光輝性顔料とを含むベース塗料を塗布し、次
いで、下層を保護しベース塗料から形成されるベース塗
膜のチカチカ感を抑制するためにクリヤー塗料を必要に
応じて塗布することによって形成されている。
【0003】近年、特に自動車に対しては、使用者の高
級志向や要求される色調の多様化に伴い、様々な色調や
意匠性を有する塗膜が求められてきている。特開200
0−86944号公報には、ビヒクル、無機焼成顔料、
光輝性顔料及び所望によりその他の着色顔料を有する塗
料組成物が開示されている。これは、無機焼成顔料と光
輝性顔料とを併用することにより、新規なソリッド調光
輝感を発現する塗膜を得ることができるものである。
【0004】しかしながら、無機焼成顔料は比重が大き
く、塗料組成物中で沈降しやすいため、塗料組成物のハ
ンドリング性に劣り、長時間保存した後はハードケーキ
状態となる等、沈降安定性に劣るものであった。更に、
光輝性顔料として、干渉色を有する鱗片状光輝性顔料を
用いた場合には、得られる塗膜にムラが目立つという問
題点もあった。
【0005】
【本発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、高
分散した無機焼成顔料及び干渉色を有する鱗片状光輝性
顔料を含有する光輝性顔料含有ベース塗料において、塗
料の沈降安定性に優れ、ムラが生じにくく優れた外観を
有する塗膜を得ることができるパール塗膜の形成方法を
提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、高分散し
た無機焼成顔料及び干渉色を有する鱗片状光輝性顔料を
含有する光輝性顔料含有ベース塗料において、無機焼成
顔料を予め高分散して得られる無機焼成顔料分散ペース
トを調製して光輝性顔料含有ベース塗料中に配合するこ
とにより、塗料の沈降安定性が改善され、ハンドリング
性が向上すること、並びに、カラーベース塗料、上記の
光輝性顔料含有ベース塗料及びクリヤー塗料を順次塗装
することにより得られる積層塗膜は、彩度が向上し、そ
の結果、目視でのムラが目立ちにくくなること、を見出
し、本発明を完成した。
【0007】即ち、本発明は、基材上に、カラーベース
塗料、光輝性顔料含有ベース塗料及びクリヤー塗料を順
次塗装することからなるパール塗膜の形成方法であっ
て、上記光輝性顔料含有ベース塗料は、高分散した無機
焼成顔料及び干渉色を有する鱗片状光輝性顔料を含有す
るものであり、上記高分散した無機焼成顔料は、ウエッ
ト20°グロス光沢が80〜100になるまで分散して
得られる無機焼成顔料分散ペーストとして、上記光輝性
顔料含有ベース塗料中に配合されるものであることを特
徴とするパール塗膜の形成方法である。
【0008】上記カラーベース塗料から形成されるカラ
ーベース塗膜が奏する色相は、光輝性顔料含有ベース塗
料中に含有される干渉色を有する鱗片状光輝性顔料が奏
する干渉色とほぼ同一であることが好ましく、上記カラ
ーベース塗料から形成されるカラーベース塗膜が奏する
色相は、光輝性顔料含有ベース塗料中に含有される高分
散した無機焼成顔料が奏する色相とほぼ同一であること
がより好ましい。
【0009】上記光輝性顔料含有ベース塗料の不揮発分
に対して、高分散した無機焼成顔料は0.1〜3重量%
で含有するものであり、干渉色を有する鱗片状光輝性顔
料は2〜10重量%で含有するものであることが好まし
い。本発明は、また、上記パール塗膜の形成方法により
形成されてなる積層塗膜でもある。以下、本発明を詳細
に説明する。
【0010】本発明のパール塗膜の形成方法は、基材上
に、カラーベース塗料、光輝性顔料含有ベース塗料及び
クリヤー塗料を順次塗装することからなるものである。
上記光輝性顔料含有ベース塗料は、高分散した無機焼成
顔料及び干渉色を有する鱗片状光輝性顔料を含有するも
のである。上記高分散した無機焼成顔料は、ウエット2
0°グロス光沢が80〜100になるまで分散して得ら
れる無機焼成顔料分散ペーストとして、上記光輝性顔料
含有ベース塗料中に配合されるものである。
【0011】上記無機焼成顔料分散ペーストのウェット
20°グロス光沢が80〜100とは、例えば、25μ
m評価用の太佑機材社製グラインドゲージにより、無機
焼成顔料の分散度をチェック・評価するときにゲージ上
に引かれた無機焼成顔料分散ペーストのウェット塗膜
の、約15〜20μm部分(中心部が17.5μm付
近)を、光沢計測光部に位置するようにセットし、20
°グロス光沢を測定した場合の値が、80〜100にな
ることを意味する。上記無機焼成顔料分散ペーストのウ
ェット塗膜は、時間の経過と共に揮発成分が抜けていく
ため、光沢が安定するまで、約5〜10分間放置した後
のものを測定することが好ましい。この場合、測光した
部分のウェット塗膜は、不揮発分80〜95重量%であ
ることが好ましい。上記光沢計としては、例えば、BY
K社製「micro TRL gloss光沢計」等を
用いることができる。
【0012】本発明のパール塗膜の形成方法において、
上記無機焼成顔料分散ペーストのウェット20°グロス
光沢が80〜100である。上記無機焼成顔料分散ペー
ストのウェット20°グロス光沢が80〜100まで、
光輝性顔料含有ベース塗料中の無機焼成顔料が分散され
ているので、本発明における光輝性顔料含有ベース塗料
は、長期間保存した後にハードケーキ状態となる等の不
具合を抑制することができるものであり、塗料の沈降安
定性に優れているものである。また、上記光輝性顔料含
有ベース塗料には、更に、干渉色を有する鱗片状光輝性
顔料が含有されているが、塗料中の無機焼成顔料が高分
散されていることから、得られる塗膜においてムラを生
じにくくすることができ、かつ、彩度を向上することが
できるので、塗膜外観を優れたものとすることが可能で
ある。ウェット20°グロス光沢が80未満であると、
無機焼成顔料の分散が不充分であり、光輝性顔料含有ベ
ース塗料の沈降安定性が低下したり、得られる塗膜にム
ラが生じ、彩度が低下したりするおそれがある。
【0013】本発明における無機焼成顔料分散ペースト
は、通常、無機焼成顔料、分散用樹脂、溶剤、及び、必
要に応じて添加剤を混合して無機焼成顔料ペーストを調
製し、更に、調製した無機焼成顔料ペーストと、ビーズ
とを分散用ミルを使用してウェット20°グロス光沢が
80〜100になるまで分散して得られるものである。
【0014】上記無機焼成顔料とは、本発明のパール塗
膜の形成方法において、複合酸化物焼成顔料を意味する
ものである。上記複合酸化物焼成顔料とは、2種以上の
元素の金属酸化物の複合体からなる焼成顔料を意味する
ものである。例えば、色を発現する元素として、(a)
Co、Ni、Fe、Mn、Cu、Cr等を必須とし、
(b)Ti、Sb、As、Bi等を条件により色を発現
する元素として、(c)Al、Si、Ca、Mg、Ba
等を補助元素として用い、これらの元素の酸化物の組み
合わせと配合比率を変えることにより所望の複合酸化物
焼成顔料を得ることができる。これらの複合酸化物焼成
顔料は、上記の元素からなる金属酸化物を熱処理により
熱拡散された固溶体状であり、焼成後に、粗大粒子を目
的とする粒度に粉砕して得られる。平均粒径としては、
0.1〜50μmが好ましく、より好ましくは0.5〜
5μmであり、更に好ましくは0.5〜2μmである。
【0015】上記複合酸化物焼成顔料において、以下
に、金属酸化物成分と発色との関係を例示する。 緑色系:TiO−CoO−NiO−ZnO等 黄色系:TiO−BaO−NiO、TiO−Sb
−NiO等 青色系:CoO−Al等 ブラウン色系:ZnO−Fe、NiO−Fe
−Al等 黒色系:CuO−Fe−Mn
【0016】本発明に用いる複合酸化物焼成顔料は、通
常の着色顔料に比べて着色力は、小さいが、干渉色を有
する鱗片状光輝性顔料と併用することにより、シェード
部での色味及び彩度の強い色残り性が良好で、かつハイ
ライト部でも彩度が高いソリッド調光輝感を発現する塗
膜が得られ、見栄えとしては明るい鮮やかな印象を表現
できる。上記複合酸化物焼成顔料としては、例えば、
「ダイピロキサイドカラー」等のシリーズ(商品名、大
日精化工業社製)等を挙げることができる。
【0017】上記分散用樹脂としては特に限定されず、
例えば、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、アルキド樹
脂、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂等を挙げることができ
る。上記溶剤としては特に限定されず、例えば、n−ブ
タノール、シクロヘキサノール等のアルコール類;ブチ
ルセロソルブ、ブチルカルビトール等のグリコールエー
テル類;メチルエチルケトン等のケトン類;キシレン、
トルエン等の芳香族類;パラフィン系等の脂肪族類;酢
酸エチル、酢酸ブチル、セロソルブアセテート等の酢酸
エステル類;メチレンクロライド等の塩素類;エチレン
カーボネート、プロピレンカーボネート等の炭酸エステ
ル類;水等を挙げることができる。
【0018】上記添加剤としては特に限定されず、例え
ば、アニオン界面活性剤、カチオン界面活性剤、両性界
面活性剤、非イオン界面活性剤等の界面活性剤等を挙げ
ることができる。
【0019】上記無機焼成顔料分散ペーストにおける無
機焼成顔料の含有量は、顔料重量濃度(PWC)で20
〜60重量%であることが好ましい。また、上記無機焼
成顔料分散ペーストにおける不揮発分は、40〜80重
量%であることが好ましく、粘度は、ストーマー粘度計
によって測定する場合に、50〜70KUであることが
好ましい。これらの範囲外である場合には、ペーストの
分散効率が低下するおそれがある。
【0020】本発明における無機焼成顔料分散ペースト
を得るために、調製した無機焼成顔料ペーストと、ビー
ズとを分散用ミルを使用して分散する際において、上記
ビーズとしては特に限定されず、例えば、ガラス製ビー
ズ、スチール製ボール、ジルコニア製ビーズ、アルミナ
製ビーズ、チタニア製ビーズ、ジルコン製ビーズ等を挙
げることができる。本発明においては、安価で安定して
入手可能である点から、ガラス製ビーズを好適に用いる
ことが好ましい。また、ビーズで分散する際に、使用す
る分散用ミルとしては、例えば、横型のダイノーミル、
スパイクミル、縦型のドライスミル、サンドミル等のビ
ーズミルを挙げることができる。
【0021】本発明における無機焼成顔料分散ペースト
を得るために、調製した無機焼成顔料ペーストと、ビー
ズとを分散用ミルを使用して分散する際には、分散用樹
脂中で凝集状態にある無機焼成顔料に剪断力を与えて顔
料を解きほぐし凝集状態になる以前の単体微粒子に戻し
て分散用樹脂中に均一に分散させることになる。ここ
で、ビーズの運動により凝集体への剪断力が与えられる
ことになるが、一般的には、ビーズが小さいほど、単位
体積中のビーズの数量は大きく、ビーズ同士の接触点の
数は単位体積当たりのビーズ径の3乗に比例して大きく
なり、ビーズ同士の接触点に挟まれて受ける無機焼成顔
料への剪断力も増大する。また、ビーズ径が小さいほ
ど、ビーズ間の隙間に存在する顔料の量も小さくなり、
一般的に、分散がより進むことになる。
【0022】本発明において用いられるガラス製ビーズ
の平均粒径は、ペーストの分散効率の点から、0.5〜
1.0mmであることが好ましく、0.6〜0.8mm
であることがより好ましい。通常の分散では、平均粒径
は1〜1.5mm程度であるので、無機焼成顔料の分散
が進まない結果、塗料の沈降安定性が低下し、得られる
塗膜においてムラが生じるおそれがあるが、平均粒径が
0.5〜1.0mmであるガラス製ビーズを用いて無機
焼成顔料を分散することによって、ウェット20°グロ
ス光沢が80〜100になるまで無機焼成顔料を分散す
ることができる。これにより、光輝性顔料含有ベース塗
料の沈降安定性を向上させることができ、得られる塗膜
においてムラを生じることを抑制することもできる。平
均粒径が0.5mm未満であると、分散が過剰となり得
られる分散物中の高分散した無機焼成顔料が再凝集する
傾向にあるので好ましくない。また、上記ガラス製ビー
ズの比重は、ペーストの分散効率の点から、1.3〜
1.7g/cmであることが好ましい。
【0023】上記ガラス製ビーズは、体積比(無機焼成
顔料ペーストの体積/ガラス製ビーズの体積)で、1/
0.7〜1/0.9になるように混合することが好まし
い。また、上記分散用ミルの回転翼周速は、分散用ミル
の大きさや形状、分散媒体の種類や大きさによって分散
度が異なることから特に限定されないが、ガラス製ビー
ズを分散媒体として用いる場合には、7〜13m/秒で
あることが好ましい。これらの範囲外である場合には、
ペーストの分散効率が低下するおそれがある。
【0024】上記無機焼成顔料ペーストと、ビーズとを
分散用ミルを使用して分散する際において、分散時間
は、ウエット20°グロス光沢が80〜100になるま
で行う範囲であれば特に限定されず、例えば、1〜12
時間が挙げられる。好ましくは、3〜10時間である。
【0025】上記光輝性顔料含有ベース塗料の不揮発分
に対して、高分散した無機焼成顔料は0.1〜3重量%
で含有するものであることが好ましい。0.1重量%未
満であると、ソリッド調光輝感が低下するおそれがあ
り、3重量%を超えると、得られる塗膜の外観が低下す
るおそれがある。より好ましくは、0.5〜2.5重量
%である。
【0026】干渉色を有する鱗片状光輝性顔料とは、鱗
片状の光輝性顔料に金属酸化物を被覆したもので、金属
酸化物の種類、量及び被覆層の厚み等によって幅広い干
渉色を奏するものである。具体的には、干渉アルミナフ
レーク、あるいは干渉マイカフレーク等を挙げることが
できる。
【0027】上記干渉アルミナフレークとしては特に限
定されないが、例えば、特開平9−77512号公報に
記載されている薄片状酸化アルミニウム顔料が好適に使
用でき、具体的には、酸化アルミニウム(A1
をFe、TiO、SnO、ZrO等の金属
酸化物により被覆したもの等を挙げることができる。薄
片状酸化アルミニウム顔料の表面を金属酸化物で被覆し
ているため、パール感(真珠光沢)を有する顔料とな
り、塗膜化した場合に、ハイライト及びシェードの位置
から強い輝きを有する塗膜が得られ、見栄えとしては透
明感があり、立体的な印象を表現できる。
【0028】上記干渉アルミナフレークとしては、例え
ば、「シラリックT60−20W3」(商品名、メルク
・ジャパン社製)等のシラリックシリーズ等を挙げるこ
とができる。これらは、金属酸化物の種類・量を変化さ
せることで、ゴールド色、シルバー色、カッパー色、レ
ッド色の干渉色までカバーでき、特に本発明のパール塗
膜の形成方法において、カラーベース塗膜の塗色と、光
輝性顔料含有ベース塗膜中での干渉アルミナフレークの
奏する干渉色とが、ほぼ同一である場合には、より冴え
た彩度の高い塗色を有する塗膜を提供することができ
る。
【0029】上記干渉アルミナフレークの平均粒径(D
50)としては特に限定されないが、3〜60μmであ
ることが好ましく、5〜30μmであることがより好ま
しい。上記干渉アルミナフレークの厚さは、0.05〜
0.8μmであるものが好ましく、0.1〜0.4μm
であるものがより好ましい。また、表面平滑性が高く、
粒度分布がシャープであるため微粒子による散乱が少な
い。
【0030】上記干渉アルミナフレークは、30以上、
好ましくは40以上のアスペクト比を有するものが好ま
しい。30未満であると、得られる塗膜のフリップフロ
ップ性を効率的に向上させることができない。
【0031】上記干渉マイカフレークとしては、通常メ
タリック塗料に用いられるマイカフレークを基材とする
もので、例えば干渉マイカ粉、着色マイカ粉、ホワイト
マイカ粉等が挙げられる。形状は特に限定されないが、
例えば鱗片状のものが好ましく、平均粒径(D50)が
2〜50μmであり、且つ厚さが0.1〜3μmである
ものが適している。
【0032】上記の干渉マイカ粉、着色マイカ紛及びホ
ワイトマイカ粉は、マイカ粉の表面に、TiO、Sn
、ZrO、Fe、ZnO、Cr
等及びそれらの含水物等の金属酸化物をコーテ
ィングしたマイカ顔料で、真珠箔状、金属様且つ玉虫色
効果を有する上に、金属酸化物種とそのコーティング層
の厚みが奏する色感をもたらすものである。この中で二
酸化チタン、酸化鉄等の金属酸化物を均一に被覆された
ものが、好適に用いられる。例えば、グリーンの干渉色
を有する干渉マイカ粉として、メルクジャパン社製「イ
リオジン ウルトラ 7235 W2」(商品名)、ブ
ルーの干渉色を有する干渉マイカとして、メルクジャパ
ン社製「イリオジン ウルトラ 7225 W2」(商
品名)、エローの干渉色を有する干渉マイカとして、メ
ルクジャパン社製「イリオジン ウルトラ 7205
W2」(商品名)等が挙げられる。
【0033】上記光輝性顔料含有ベース塗料の不揮発分
に対して、干渉色を有する鱗片状光輝性顔料は2〜15
重量%で含有するものであることが好ましい。2重量%
未満であると、光輝感が低下するおそれがあり、15重
量%を超えると、得られる塗膜の外観が低下するおそれ
がある。より好ましくは、3〜14重量%である。
【0034】本発明のパール塗膜の形成方法における光
輝性顔料含有ベース塗料としては、上記高分散した無機
焼成顔料及び上記干渉色を有する鱗片状光輝性顔料を含
有するものであれば特に限定されるものではない。上記
高分散した無機焼成顔料及び上記干渉色を有する鱗片状
光輝性顔料を含有することにより、得られる光輝性顔料
含有ベース塗膜をパステル調のものとすることが可能と
なる。上記光輝性顔料含有ベース塗料としては、例え
ば、上記高分散した無機焼成顔料及び上記干渉色を有す
る鱗片状光輝性顔料に、更に、塗膜形成性樹脂、顔料及
びその他の添加剤を含むものを挙げることができる。
【0035】上記塗膜形成性樹脂としては特に限定され
ず、例えば、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、アルキ
ド樹脂、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂等を挙げることが
でき、これらは通常、アミノ樹脂及び/又はブロックイ
ソシアネート樹脂等の硬化剤と組み合わせて用いられ
る。上記塗膜形成性樹脂は、顔料分散性や作業性の点か
ら、アクリル樹脂及び/又はポリエステル樹脂並びにメ
ラミン樹脂の組み合わせが好ましい。
【0036】上記塗膜形成性樹脂の含有量は、上記光輝
性顔料含有ベース塗料の固形分100重量部に対し、固
形分として20〜80重量部であることが好ましい。2
0重量部未満であると、塗膜が硬く脆くなり、塗膜物性
に劣ることがあり、80重量部を超えると、作業性、塗
膜の外観や物性が低下することがある。
【0037】上記光輝性顔料含有ベース塗料は、上記高
分散した無機焼成顔料及び上記干渉色を有する鱗片状光
輝性顔料と併用して、これら以外の顔料を含むこともで
きる。このような顔料としては特に限定されず、例え
ば、アゾキレート系顔料、不溶性アゾ系顔料、縮合アゾ
系顔料、モノアゾ系顔料、ジスアゾ系顔料、ジケトピロ
ロピロール系顔料、ベンズイミダゾロン系顔料、フタロ
シアニン系顔料、インジゴ系顔料、チオインジゴ系顔
料、ペリノン系顔料、ペリレン系顔料、ジオキサン系顔
料、キナクリドン系顔料、イソインドリノン系顔料、ナ
フトール系顔料、ピラゾロン系顔料、アントラキノン系
顔料、アンソラピリミジン系顔料、金属錯体顔料等の有
機系着色顔料;黄鉛、黄色酸化鉄、酸化クロム、モリブ
デートオレンジ、ベンガラ、チタンイエロー、亜鉛華、
カーボンブラック、二酸化チタン、コバルトグリーン、
フタロシアニングリーン、群青、コバルトブルー、フタ
ロシアニンブルー、コバルトバイオレット等の無機系着
色顔料等を挙げることができる。グラファイト顔料、金
属チタンフレーク、ステンレスフレーク、板状酸化鉄、
フタロシアニンフレーク、ガラスフレーク、その他の着
色、有色偏平顔料等を挙げることができる。更に、銅、
亜鉛、鉄、ニッケル、スズ等の金属又は合金等の無着色
若しくは着色されたもの及びその混合物等の光輝剤を挙
げることができる。このような顔料を併用することによ
り、得られる塗膜の意匠性の多様化を図ることが可能と
なる。
【0038】上記光輝性顔料含有ベース塗料には、更
に、炭酸カルシウム、硫酸バリウム、炭酸バリウム、珪
酸マグネシウム、クレー、タルク、シリカ、焼成カオリ
ン等の体質顔料を併用してもよい。
【0039】上記光輝性顔料含有ベース塗料に含まれる
全ての顔料(上記高分散した無機焼成顔料、上記干渉色
を有する鱗片状光輝性顔料、これら以外の着色顔料、有
色偏平顔料、光輝剤及びその他の顔料)の上記光輝性顔
料含有ベース塗料の固形分に対する顔料重量濃度(PW
C)は、一般的には0.1〜50重量%であり、好まし
くは0.5〜45重量%である。0.1重量%未満であ
ると、作業性に劣ったり、顔料を添加することによる意
匠性の向上が見られないおそれがあり、50重量%を超
えると、塗膜物性に劣るおそれがある。
【0040】上記その他の添加剤としては特に限定され
ないが、例えば、塗装作業性を確保するために、粘性制
御剤を挙げることができる。上記粘性制御剤としては特
に限定されないが、一般にチクソトロピー性を示すもの
を使用することができ、例えば、架橋性又は非架橋性重
合体微粒子、脂肪酸アマイドの膨潤分散体、アマイド系
脂肪酸、長鎖ポリアミノアマイドのリン酸塩等のポリア
マイド系のもの;酸化ポリエチレンのコロイド状膨潤分
散体等のポリエチレン系のもの;有機酸スメクタイト粘
土、モンモリロナイト等の有機ベントナイト系のもの;
ケイ酸アルミ、硫酸バリウム等の無機顔料;顔料の形状
により粘性が発現する偏平顔料等を挙げることができ
る。
【0041】上記粘性制御剤の含有量は、上記塗膜形成
性樹脂の固形分100重量部に対して、固形分として
0.01〜10重量部であることが好ましい。0.01
重量部未満であると、粘性制御効果が得られず、タレ等
の不具合を招くおそれがあり、10重量部を超えると、
仕上がり外観が低下する傾向にある。より好ましくは、
0.02〜10重量部であり、更に好ましくは、0.0
3〜8重量部である。
【0042】上記その他の添加剤としては、上記粘性制
御剤の他に、塗料に通常添加される添加剤、例えば、表
面調整剤、酸化防止剤、消泡剤等を配合してもよい。上
記表面調整剤、酸化防止剤、消泡剤の含有量としては、
当業者が通常用いる量を使用する。
【0043】本発明における光輝性顔料含有ベース塗料
の全固形分含有量は、10〜60重量%であることが好
ましい。10重量%未満であったり、60重量%を超え
ると、作業性に劣ったりするおそれがある。より好まし
くは、15〜50重量%である。
【0044】上記光輝性顔料含有ベース塗料の塗料形態
としては、水溶性、水分散性又はエマルションからなる
水性型のほか、有機溶剤型、非水分散型の何れであって
もよい。有機溶剤型、非水分散型塗料の場合の溶剤とし
ては、例えば、n−ブタノール、キシレン、トルエン等
の従来公知のものを用いることができる。
【0045】本発明における光輝性顔料含有ベース塗料
の製造方法としては特に限定されず、例えば、上記無機
焼成顔料分散ペーストとその他の成分を混合する等の当
業者に公知の方法を使用することができる。
【0046】上記カラーベース塗料としては特に限定さ
れず、例えば、塗膜形成性樹脂、顔料及びその他の添加
剤からなるものを挙げることができる。上記カラーベー
ス塗料における塗膜形成性樹脂、その他の添加剤として
は、例えば、上記光輝性顔料含有ベース塗料で挙げたも
のを用いることができる。また、上記カラーベース塗料
における顔料としては、例えば、上記有機系着色顔料、
上記無機系着色顔料等を挙げることができる。
【0047】上記カラーベース塗料における着色顔料の
含有量としては、顔料重量濃度(PWC)で、10〜5
0重量%であることが好ましい。10重量%未満である
と、作業性に劣ったり、顔料を添加することによる意匠
性の向上が見られないおそれがあり、50重量%を超え
ると、得られる塗膜の物性が低下するおそれがある。よ
り好ましくは、15〜45重量%である。
【0048】本発明におけるカラーベース塗料の全固形
分含有量は、10〜70重量%であることが好ましい。
10重量%未満であったり、70重量%を超えると、作
業性に劣ったりするおそれがある。より好ましくは、1
5〜65重量%である。
【0049】上記カラーベース塗料の塗料形態として
は、水溶性、水分散性又はエマルションからなる水性型
のほか、有機溶剤型、非水分散型の何れであってもよ
い。有機溶剤型、非水分散型塗料の場合の溶剤として
は、例えば、n−ブタノール、キシレン、トルエン等の
従来公知のものを用いることができる。
【0050】本発明におけるカラーベース塗料の製造方
法としては特に限定されず、例えば、顔料等の配合物を
所望により顔料分散樹脂等を用いて分散した後で混合す
る等の当業者に公知の方法を使用することができる。
【0051】上記クリヤー塗料としては特に限定され
ず、例えば、塗膜形成性樹脂及びその他の添加剤からな
るものを挙げることができる。上記クリヤー塗料におけ
る塗膜形成性樹脂としては特に限定されず、例えば、ア
クリル樹脂、ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、ウレタ
ン樹脂等を挙げることができ、これらはアミノ樹脂及び
/又はブロックイソシアネート樹脂等の硬化剤と組み合
わせて用いることができる。透明性、耐酸エッチング性
等の点から、アクリル樹脂及び/又はポリエステル樹脂
とアミノ樹脂との組み合わせ、又は、カルボン酸・エポ
キシ硬化系を有するアクリル樹脂及び/又はポリエステ
ル樹脂等を用いることが好ましい。
【0052】上記クリヤー塗料は、上記光輝性顔料含有
ベース塗料を基材に霧化塗装後、未硬化の状態で塗装す
るので、層間のなじみや反転、タレ等を防止するべく、
上記光輝性顔料含有ベース塗料で述べた粘性制御剤を含
有することが好ましい。上記クリヤー塗料中の粘性制御
剤の含有量は、上記クリヤー塗料中の塗膜形成性樹脂の
固形分100重量部に対して0.01〜10重量部であ
ることが好ましい。0.01重量部未満であると、粘性
制御効果が得られず、タレ等の不具合を招くおそれがあ
り、10重量部を超えると、外観が低下する傾向にあ
る。より好ましくは、0.02〜8重量部であり、更に
好ましくは、0.03〜6重量部である。
【0053】上記クリヤー塗料中の全固形分含有量は、
好ましくは20〜60重量%であり、より好ましくは3
5〜55重量%である。20重量%未満であると、粘性
が低すぎてなじみやムラ等の外観不良が発生し、60重
量%を超えると、粘性が高すぎて塗膜外観が低下するお
それがある。
【0054】上記クリヤー塗料の塗料形態としては、水
溶性、水分散性又はエマルションからなる水性型のほ
か、有機溶剤型、非水分散型の何れでもよく、必要によ
り、硬化触媒、表面調整剤等を用いることができる。ま
た、上記クリヤー塗料の製造方法としては特に限定され
ず、従来公知の方法を用いることができる。
【0055】本発明のパール塗膜の形成方法における上
記カラーベース塗料、上記光輝性顔料含有ベース塗料、
上記クリヤー塗料を塗布する方法としては特に限定され
ず、例えば、当業者に知られた方法を用いることができ
る。このような方法としては、例えば、通称「リアクト
ガン」と言われるエアー静電スプレー;通称「マイクロ
・マイクロ(μμ)ベル」、「マイクロ(μ)ベル」、
「メタベル」等と言われる回転霧化式の静電塗装機等を
用いることができる。好ましくは、回転霧化式の静電塗
装機等を用いる方法である。
【0056】上記光輝性顔料含有ベース塗料を自動車車
体等に対して塗装する場合には、意匠性を高めるため
に、エアー静電スプレー、回転霧化式の静電塗装機によ
る多ステージ塗装、好ましくは2ステージ塗装するか、
又は、エアー静電スプレーと上記回転霧化式の静電塗装
機とを組み合わせた方法により行うことが好ましい。ま
た、上記クリヤー塗料を塗装する場合には、エアー静電
スプレー、回転霧化式の静電塗装機による1ステージ塗
装することが好ましい。
【0057】本発明のパール塗膜の形成方法は、上記カ
ラーベース塗料、上記光輝性顔料含有ベース塗料及び上
記クリヤー塗料を順次塗装する方法であるが、ウエット
オンウエットで順次塗装し、得られるカラーベース塗
膜、光輝性顔料含有ベース塗膜及びクリヤー塗膜を同時
に焼き付け硬化させるいわゆる3コート1ベーク法ある
いは3コート2ベーク法等が好適に用いられる。
【0058】上記カラーベース塗料及び上記光輝性顔料
含有ベース塗料を塗装後クリヤー塗料を塗装する前に、
一定時間室温で放置、又は、例えば60〜100℃未満
にて2〜10分間加熱することによって塗膜を予め乾燥
させるプレヒート工程を施すこともでき、この工程を施
すことにより高い架橋度の硬化塗膜が得られる。
【0059】上記クリヤー塗料塗装後の焼き付け硬化
は、通常、100〜180℃にて行うことができ、これ
により高い架橋密度の硬化塗膜が得られる。100℃未
満であると、硬化が充分ではなく、180℃を超える
と、塗膜が固く脆くなる。好ましくは、120〜160
℃である。硬化時間は硬化温度により変化するが、12
0〜160℃で10〜60分間が適当である。
【0060】上記カラーベース塗料により形成されるカ
ラーベース塗膜の乾燥膜厚は、5〜60μmであること
が好ましく、上記光輝性顔料含有ベース塗料により形成
される光輝性顔料含有ベース塗膜の乾燥膜厚は、5〜6
0μmであることが好ましく、上記クリヤー塗料により
形成されるクリヤー塗膜の乾燥膜厚は、5〜60μmで
あることが好ましい。これらの上限を超えると、塗装時
のワキやタレ等の不具合が起こるおそれがあり、下限未
満であると、下地の凹凸が隠蔽できなくなるおそれがあ
る。
【0061】本発明のパール塗膜の形成方法は、基材上
に、カラーベース塗料、光輝性顔料含有ベース塗料及び
クリヤー塗料を順次塗装することからなるものである
が、上記カラーベース塗料から形成されるカラーベース
塗膜が奏する色相は、上記光輝性顔料含有ベース塗料中
に含有される干渉色を有する鱗片状光輝性顔料が奏する
干渉色とほぼ同一であることが好ましく、また、上記光
輝性顔料含有ベース塗料中に含有される高分散した無機
焼成顔料が奏する色相とほぼ同一であることが好まし
い。これにより、得られる積層塗膜の彩度をより向上さ
せることができ、より冴えた色の積層塗膜を得ることが
できる。より好ましくは、上記光輝性顔料含有ベース塗
料中に含有される干渉色を有する鱗片状光輝性顔料が奏
する干渉色とほぼ同一であり、かつ、上記光輝性顔料含
有ベース塗料中に含有される高分散した無機焼成顔料が
奏する色相とほぼ同一である場合である。
【0062】本発明のパール塗膜の形成方法において、
干渉色を有する鱗片状光輝性顔料が奏する干渉色とは、
干渉色を有する鱗片状光輝性顔料を含む塗膜を形成した
ときにみえる色相を意味するものであり、高分散した無
機焼成顔料が奏する色相とは、高分散した無機焼成顔料
を含む塗膜を形成したときにみえる色相を意味するもの
である。
【0063】本発明のパール塗膜の形成方法において、
上記カラーベース塗料から形成されるカラーベース塗膜
が奏する色相が、上記光輝性顔料含有ベース塗料中に含
有される干渉色を有する鱗片状光輝性顔料が奏する干渉
色及び/又は高分散した無機焼成顔料が奏する色相とほ
ぼ同一とは、カラーベース塗膜が奏する色相と、干渉色
を有する鱗片状光輝性顔料が奏する色相及び/又は高分
散した無機焼成顔料が奏する色相とが、マンセル表色系
の色相環(10色相)の色配置において、近い位置関係
の組み合わせにあることを意味し、少なくとも、色相環
における同色又は隣り合った色相であることを意味す
る。なお、上記カラーベース塗膜、上記干渉色を有する
鱗片状光輝性顔料を含む塗膜、上記高分散した無機焼成
顔料を含む塗膜が奏する色相は、塗膜を焼き付けた後、
例えば、ミノルタCR−200(商品名、ミノルタ社
製)等の色差計により測色し、マンセル色相での色配置
(H値、V値、C値)で表すことができる。例えば、着
色顔料として白色顔料又は黄色顔料を含有してなるカラ
ーベース塗料から形成されるカラーベース塗膜が奏する
色相と、干渉色を有する鱗片状光輝性顔料が奏する色相
及び/又は高分散した無機焼成顔料が奏する色相とがほ
ぼ同一である場合には、得られる積層塗膜において、彩
度が大きくなり、より冴えた白色又は黄色の積層塗膜を
得ることができる。
【0064】本発明のパール塗膜の形成方法における基
材としては特に限定されず、例えば、金属、プラスチッ
ク、発泡体等を挙げることができる。上記金属基材とし
ては特に限定されず、例えば、鉄、銅、アルミニウム、
スズ、亜鉛等の金属単体、並びに、これらの金属単体を
含む合金及び鋳造物が挙げられる。具体的には、乗用
車、トラック、オートバイ、バス等の自動車の車体及び
部品を挙げることができる。上記金属製品は、リン酸
塩、クロム酸塩等で予め化成処理されたものが特に好ま
しい。このように化成処理されることにより形成された
化成皮膜上に、更に、カチオン型又はアニオン型の電着
塗料を用いて電着塗膜を形成することができるが、防食
性において優れた積層塗膜を与えるので、カチオン型電
着塗料組成物を用いて電着塗装することが好ましい。
【0065】上記プラスチック基材としては、ポリプロ
ピレン樹脂、ポリカーボネート樹脂、ウレタン樹脂、ポ
リエステル樹脂、ポリスチレン樹胆、ABS樹脂、塩化
ビニル樹脂、ポリアミド樹脂等の製品を挙げることがで
き、例えば、スポイラー、バンパー、ミラーカバー、グ
リル、ドアノブ等の自動車部品等を挙げることができ
る。上記プラスチック基材は、トリクロロエタンによる
蒸気洗浄又は中性洗剤による洗浄が施されたものが好ま
しく、更に、静電塗装を可能にするためのプライマー塗
装が施されたものであってもよい。
【0066】上記基材には、必要に応じ上述の化成皮
膜、電着塗膜やプライマー塗膜が施された上に、更に中
塗り塗膜が形成されていてもよい。中塗り塗膜が形成さ
れていると、基材や中塗り塗膜下の層の欠陥が隠蔽さ
れ、上塗り塗装後の表面平滑性が確保されて外観が向上
するほか、耐衝撃性、耐チッピング性等の塗膜物性を付
与することが容易になる。
【0067】上記中塗り塗膜を形成する中塗り塗料とし
ては特に限定されないが、通常、顔料、塗膜形成性樹脂
及び硬化剤等を含むものであり、一般的に、メラミン硬
化系又はイソシアネート硬化系のもの等が用いられる。
【0068】上記中塗り塗料を塗布する方法としては特
に限定されず、従来公知の方法を使用することができる
が、例えば、エアー静電スプレー、回転霧化式の静電塗
装機等により行うことができる。また、上記中塗り塗料
の調製方法としては特に限定されず、例えば、従来公知
の方法を用いることができる。
【0069】本発明のパール塗膜の形成方法は、光輝性
顔料含有ベース塗料中にウェット20°グロス光沢が8
0〜100になるまで分散して得られる無機焼成顔料分
散ペーストとして配合されたものを用いる方法であるの
で、光輝性顔料含有ベース塗料は、沈降安定性に優れた
ものであり、ムラが生じにくく、かつ、高彩度の優れた
外観を有する塗膜を得ることができる。特に、カラーベ
ース塗膜が奏する色相と、光輝性顔料含有ベース塗膜に
おける干渉色を有する鱗片状光輝性顔料が奏する色相又
は高分散した無機焼成顔料が奏する色相とが、ほぼ同一
の場合には、形成される積層塗膜の彩度を大きくするこ
とができ、より冴えた色を有する積層塗膜を得ることが
できる。従って、上記パール塗膜の形成方法により形成
されてなる積層塗膜は、例えば、自動車車体や部品等の
ように色調の多様化が要求されるものに対して、好適に
用いられるものである。
【0070】
【実施例】以下に実施例を掲げて本発明を更に詳しく説
明するが、本発明はこれら実施例のみに限定されるもの
ではない。なお、実施例中、部、%は、それぞれ重量
部、重量%を意味する。
【0071】製造例1 光輝性顔料含有ベース塗料1の
製造 1)イルガカラー2GLMA(平均粒径500μm、大
日精化工業社製複合酸化物焼成顔料)46部を分散用樹
脂として熱硬化性アクリル樹脂1(水酸基価45、酸価
15mgKOH/g、数平均分子量21000、固形分
50%、日本ペイント社製)40部に配合し、更に、溶
剤として酢酸ブチル7部、キシレン7部を配合し、無機
焼成顔料ペースト100部(固形分43%)を得た。次
いで、得られた無機焼成顔料ペースト100部と、平均
粒径0.6mm、比重1.5g/cmのガラス製ビー
ズを体積比(無機焼成顔料ペーストの体積/ガラス製ビ
ーズの体積)で、1/0.8になるように混合し、回転
翼周速を10m/秒に設定した横型のダイノーミル(シ
ンマルエンタープライゼス社製)を使用して無機焼成顔
料ペーストを5時間分散し、ウェット20°グロス光沢
が100である無機焼成顔料分散ペーストを製造した。
なお、無機焼成顔料の分散度のチェックは、無機焼成顔
料分散ペーストを25μm評価用の太佑機材社製グライ
ンドゲージ上に引き、ゲージ上のウェット塗膜を7分間
放置した後、micro TRL gloss光沢計
(BYK社製)を用いて、そのウェット塗膜の17.5
μm付近に光沢計測光部をセットし、ウェット20°グ
ロス光沢を測定することによって行った。ウェット塗膜
の不揮発分は、90重量%であった。
【0072】2)製造例1で得られた無機焼成顔料分散
ペーストを使用して、合計で、熱硬化性アクリル樹脂1
(水酸基価45、酸価15mgKOH/g、数平均分子
量21000、固形分50%、日本ペイント社製)2
4.80部、熱硬化性アクリル樹脂2(水酸基価95、
酸価20mgKOH/g、数平均分子量4000、固形
分60%、日本ペイント社製)13.62部、熱硬化性
ポリエステル樹脂(水酸基価110、酸価8mgKOH
/g、数平均分子量2700、重量平均分子量1600
0、固形分60%、日本ペイント社製)13.60部、
メラミン樹脂(ユーバン20N60、固形分60%、三
井化学社製)20.42部、イルガカラー2GLMA
0.5部、干渉アルミナフレーク(シラリックT60−
20W3、平均粒径18μm、厚さ0.2μm、アスペ
クト比約50、メルク社製)5.0部、架橋アクリル樹
脂粒子(構造粘性付与剤、固形分25%、平均粒径55
nm、日本ペイント社製)13.12部、アクリル樹脂
系表面調整剤1.84部、n−ブタノール1.17部、
キシレン5.73部、トルエン3.76部になるように
各成分を配合して、イルガカラー2GLMAの顔料重量
濃度(PWC)1.0重量%、干渉アルミナフレークの
顔料重量濃度(PWC)10.0重量%、全ての顔料の
顔料重量濃度(PWC)11.0重量%の光輝性顔料含
有ベース塗料1を製造した。なお、イルガカラー2GL
MAを含む塗膜のマンセル値はH値4.00、V値8.
15、C値8.40であり、干渉アルミナフレークを含
む塗膜のマンセル値はH値4.14、V値8.37、C
値8.78であった。
【0073】製造例2 光輝性顔料含有ベース塗料2の
製造 無機焼成顔料分散ペーストを0.5部からに1.0部に
変更した以外は、製造例1と同様にして光輝性顔料含有
ベース塗料2を製造した。ウェット20°グロス光沢は
100であった。
【0074】比較製造例1 比較ベース塗料1の製造 平均粒径0.6mmのガラス製ビーズの代わりに、平均
粒径1.2mm、比重1.5g/cmのガラス製ビー
ズを用いて、無機焼成顔料ペーストを3時間分散した以
外は、製造例1と同様にして比較ベース塗料1を製造し
た。ウェット20°グロス光沢は70であった。
【0075】比較製造例2 比較光輝性顔料含有ベース
塗料2の製造 平均粒径0.6mmのガラス製ビーズの代わりに、平均
粒径1.2mm、比重1.5g/cmのガラス製ビー
ズを用いて、無機焼成顔料ペーストを3時間分散した以
外は、製造例2と同様にして比較ベース塗料2を製造し
た。ウェット20°グロス光沢は70であった。
【0076】製造例3 カラーベース塗料の製造 熱硬化性アクリル樹脂3(水酸基価100、酸価30m
gKOH/g、数平均分子量2000、固形分73.7
%、日本ペイント社製)28.5部、メラミン樹脂(メ
チル・ブチル混合化メラミン樹脂、固形分80%)1
1.3部に対して、酸化チタン(チタンR−820、石
原産業社製)15.0部、黒色顔料(カーボンブラック
MA100、三菱化学社製)1.0部、グリーン顔料
(リオノールグリーン6YKP−N、東洋インキ社製)
1.0部、イエロー顔料(パリオトールエロー2140
HD、BASF社製)5.0部、架橋樹脂粒子(構造粘
性付与剤、固形分20%、日本ペイント社製)0.2
部、アクリル樹脂系表面調整剤0.2部、n−ブタノー
ル3.0部、キシレン6.7部、トルエン2.3部、酢
酸ブチル4.5部を配合して、チタンR−820、カー
ボンブラックMA100、リオノールグリーン6YKP
−N、パリオトールエロー2140HDのそれぞれの顔
料重量濃度(PWC)が28.6重量%、1.9重量
%、1.9重量%、9.5重量%であり、全ての顔料の
顔料重量濃度(PWC)が41.9重量%のカラーベー
ス塗料を製造した。
【0077】実施例1 以下の形成方法により積層塗膜1(パール塗膜)を作成
した。 〔パール塗膜の形成方法〕 1)20cm×30cm、厚さ0.8mmのダル鋼板を
リン酸亜鉛処理した後、カチオン電着塗料(パワートッ
プU−50、日本ペイント社製)を乾燥膜厚20μmと
なるように塗布し160℃で30分間加熱硬化させた
後、グレー色中塗り塗料(オルガP−2グレー、日本ペ
イント社製)を乾燥膜厚30μmとなるようにスプレー
塗装し、室温で約3分間放置後、140℃で20分間加
熱し硬化させた。 2)得られた基材に対して、製造例3で得られたカラー
ベース塗料を乾燥膜厚15μmとなるように内部印可型
メタベルを用いて、1ステージ塗装した。 3)次いで、ウエット・オン・ウエットで製造例1で得
られた光輝性顔料含有ベース塗料1を乾燥膜厚15μm
となるように内部印可型メタベルを用いて、2ステージ
塗装した。2回の塗布の間に、1.5分間のインターバ
ルを行い、2回目の塗布後に7分間セッティングを行っ
た。 4)更に、ウエット・オン・ウエットでクリヤー塗料
(マックフローO−381クリヤー、日本ペイント社
製)を、乾燥膜厚が30μmとなるようにマイクロマイ
クロベル用いて、1ステージの回転霧化式の静電塗装を
し、7分間セッティングした。 5)得られた塗装板を乾燥機で140℃で20分間焼き
付けを行い、積層塗膜1を得た。
【0078】〔評価〕H値、V値、C値の測定 実施例1により得られた積層塗膜1のマンセル表色系に
おけるH値、V値、C値をミノルタCR−200(商品
名、ミノルタ社製)を使用して測定した。測定結果を表
1に示した。なお、カラーベース塗膜のみのマンセル値
は、H値4.00、V値8.10、C値8.60であっ
た。塗膜外観 実施例1により得られた積層塗膜1の塗膜外観を以下の
基準により、目視によって評価した。評価結果を表1に
示した。 ○:塗膜にムラが生じていない。 △:塗膜にムラが少し生じている。 ×:塗膜にムラがかなり生じている。沈降性試験 製造例1により得られた光輝性顔料含有ベース塗料1を
以下に示す方法1及び方法2によって沈降性試験を行っ
た。試料(ベース塗料)の上層部分から作製された試験
片と、下層部分から作製された試験片の色差をミノルタ
CR−200(商品名、ミノルタ社製)を使用して測定
した。測定結果を表1に示した。 (方法1)試料(ベース塗料)を150mlメスシリン
ダーに100ml入れ、室温にて48時間静置した後、
メスシリンダーを180度回転させた。20秒以内に、
180度回転させる操作を10回繰り返した後、すぐに
試料の上層部分50mlを傾斜して分取した。分取した
上層部分の試料を上述した方法によって塗装することに
より試験片を作製した。試料の下層部分は、沈殿を充分
に解きほぐし、上層部分と同様に塗装することにより試
験片を作製した。 (方法2)試料(ベース塗料)を200ml平底型ビー
カーに、No4フォードカップにて18秒に希釈した塗
料を200ml採取し、室温に3時間静置した後、塗料
の上層部分100mlを傾斜して分取した。分取した上
層部分の塗料及びを下層部分の塗料を上述した方法によ
って塗装することにより試験片を作製した
【0079】実施例2 製造例1で得られた光輝性顔料含有ベース塗料1の代わ
りに、製造例2で得られた光輝性顔料含有ベース塗料2
を用いた以外は、実施例1と同様にして積層塗膜2を得
た。得られた積層塗膜2を積層塗膜1と同様に評価し、
結果を表1に示した。
【0080】比較例1 製造例1で得られた光輝性顔料含有ベース塗料1の代わ
りに、比較製造例1で得られた比較ベース塗料1を用い
た以外は、実施例1と同様にして比較塗膜1を得た。得
られた比較塗膜1を積層塗膜1と同様に評価し、結果を
表1に示した。
【0081】比較例2 製造例1で得られた光輝性顔料含有ベース塗料1の代わ
りに、比較製造例2で得られた比較ベース塗料2を用い
た以外は、実施例1と同様にして比較塗膜2を得た。得
られた比較塗膜2を積層塗膜1と同様に評価し、結果を
表1に示した。
【0082】
【表1】
【0083】表1より、ウェット20°グロス光沢が1
00になるまで分散された無機焼成顔料分散ペーストに
より得られた積層塗膜1、2では、分散が不充分な無機
焼成顔料分散ペーストにより得られた比較塗膜1、2と
比べて、C値が大きくなっていることから、塗膜がより
冴えた黄色であり、ムラも生じていなかった。また、積
層塗膜1、2は、沈降性試験おける上層部分と下層部分
との色差が小さいことから、光輝性顔料含有ベース塗料
は、沈降安定性に優れていることも判った。
【0084】
【発明の効果】本発明のパール塗膜の形成方法は、上述
の構成よりなるので、高分散した無機焼成顔料及び干渉
色を有する鱗片状光輝性顔料を含有する光輝性顔料含有
ベース塗料は、塗料の沈降安定性に優れ、ムラが生じに
くく、彩度の高い優れた外観を有する塗膜を得ることが
できるものである。従って、自動車車体や部品等に好適
に適用することができ、様々な色調や意匠性を有する塗
膜を形成することが可能である。
フロントページの続き Fターム(参考) 4D075 AE03 BB16X BB91X CA04 CB04 CB06 CB15 DA06 DB02 DB05 DB06 DB07 DB35 DB36 DB37 DB38 DB43 DB48 DB50 DB53 DC12 DC13 EA06 EA07 EA13 EA43 EB22 EB32 EB33 EB35 EB36 EB38 EB45 EC11 EC23 EC54 4J038 CG001 DB001 DD001 DG001 HA216 HA546 KA08 KA20 NA01 PB03

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材上に、カラーベース塗料、光輝性顔
    料含有ベース塗料及びクリヤー塗料を順次塗装すること
    からなるパール塗膜の形成方法であって、前記光輝性顔
    料含有ベース塗料は、高分散した無機焼成顔料及び干渉
    色を有する鱗片状光輝性顔料を含有するものであり、前
    記高分散した無機焼成顔料は、ウエット20°グロス光
    沢が80〜100になるまで分散して得られる無機焼成
    顔料分散ペーストとして、前記光輝性顔料含有ベース塗
    料中に配合されるものであることを特徴とするパール塗
    膜の形成方法。
  2. 【請求項2】 カラーベース塗料から形成されるカラー
    ベース塗膜が奏する色相は、光輝性顔料含有ベース塗料
    中に含有される干渉色を有する鱗片状光輝性顔料が奏す
    る干渉色とほぼ同一である請求項1記載のパール塗膜の
    形成方法。
  3. 【請求項3】 カラーベース塗料から形成されるカラー
    ベース塗膜が奏する色相は、光輝性顔料含有ベース塗料
    中に含有される高分散した無機焼成顔料が奏する色相と
    ほぼ同一である請求項2記載のパール塗膜の形成方法。
  4. 【請求項4】 光輝性顔料含有ベース塗料の不揮発分に
    対して、高分散した無機焼成顔料は0.1〜3重量%で
    含有するものであり、干渉色を有する鱗片状光輝性顔料
    は2〜10重量%で含有するものである請求項1、2又
    は3記載のパール塗膜の形成方法。
  5. 【請求項5】 請求項1、2、3又は4記載のパール塗
    膜の形成方法により形成されてなる積層塗膜。
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