JP2002201424A - 光輝性塗料組成物、塗膜形成方法および塗装物 - Google Patents

光輝性塗料組成物、塗膜形成方法および塗装物

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JP2002201424A
JP2002201424A JP2000400755A JP2000400755A JP2002201424A JP 2002201424 A JP2002201424 A JP 2002201424A JP 2000400755 A JP2000400755 A JP 2000400755A JP 2000400755 A JP2000400755 A JP 2000400755A JP 2002201424 A JP2002201424 A JP 2002201424A
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pigment
hue
coating composition
interference
color
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JP2000400755A
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Yasuo Sumiya
康男 角谷
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Nippon Paint Co Ltd
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Nippon Paint Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】シェード部で有色感が得られ、ハイライト部と
シェード部とが同系色を、中間部が黄色系を発色する、
3段階で2色の発色をする意匠を発現可能な、より高級
感のある光輝感を得る塗膜を形成することができる光輝
性塗料組成物、塗膜形成方法および塗装物を提供するこ
と。 【解決手段】ビヒクル、(a)干渉光輝性顔料、(b)
微粒子二酸化チタンとアルミニウムフレークとの混合
物、および(c)複合酸化物焼成顔料を含有する塗料組
成物であって、(a)干渉光輝性顔料の干渉色と(c)
複合酸化物焼成顔料の色相が同系色であり、マンセル色
相環の表示系における色相10Y(黄色)を0とし、マ
ンセル色相環100に対し、左廻り+50、右廻り−5
0で表示した表示系の色相表示において、(a)干渉光
輝性顔料の干渉色および(c)複合酸化物焼成顔料の色
相が、−20〜−50または+20〜+50の範囲にあ
る光輝性塗料組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光輝性塗料組成
物、塗膜形成方法およびこの方法により塗装された塗装
物に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車車体などの高い意匠性が必要とさ
れる分野においては、光輝性顔料を複数種含有する塗膜
が用いられており、このような光輝性塗膜を形成する光
輝性塗料として、干渉マイカとアルミフレーク等とを併
用したものが知られている。
【0003】これらの塗膜では、光が反射する方向のほ
ぼ真正面(ハイライト部)から見たときと、斜め(シェ
ード部)から見たときとで異なる発色を呈する2色性の
意匠を発現するが、その発現される意匠はハイライト部
からシェード部にかけて色が変化するというもので、2
色の発色にとどまっている。このような2段階で2色の
発色をする意匠に対して、より高級感のある意匠とし
て、ハイライト部とシェード部の中間部で異なる色の発
色をする、3段階で2色の発色をする意匠の発現が望ま
れている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、シェ
ード部で有色感が得られるとともに、ハイライト部とシ
ェード部とが、非黄色系の同系色の発色をし、さらにシ
ェード部とハイライト部との中間部で黄色系の発色が得
られる、3段階で2色の発色をする意匠を発現可能な光
輝性塗料組成物、塗膜形成方法および塗装物を提供する
ことである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者等は上述の課題
に鑑み鋭意研究した結果、本発明に至った。 1.ビヒクル、(a)干渉光輝性顔料、(b)微粒子二
酸化チタンとアルミニウムフレークとの混合物、および
(c)複合酸化物焼成顔料を含有する塗料組成物であっ
て、上記(a)干渉光輝性顔料の干渉色の色相と上記
(c)複合酸化物焼成顔料の色相とが同系色であり、マ
ンセル色相環の表示系における色相10Y(黄色)を0
とし、マンセル色相環100に対し、左廻り+50、右
廻り−50で表示した表示系の色相表示において、上記
(a)干渉光輝性顔料の干渉色の色相および上記(c)
複合酸化物焼成顔料の色相が、−20〜−50または+
20〜+50の範囲にある光輝性塗料組成物。 2.上記表示系の色相表示において、上記(a)干渉光
輝性顔料の干渉色の色相と上記(c)複合酸化物焼成顔
料の色相との差が、20未満である上記の光輝性塗料組
成物。 3.上記表示系の色相表示において、上記(a)干渉光
輝性顔料の干渉色の色相および上記(c)複合酸化物焼
成顔料の色相が、−30〜−50または+30〜+50
の範囲にある上記の光輝性塗料組成物。 4.上記(a)/(b)/(c)の質量比が、10〜1
00/10〜100/100である上記の光輝性塗料組
成物。 5.上記微粒子二酸化チタンとアルミニウムフレークと
の質量比が、99/1〜30/70である上記の光輝性
塗料組成物。 6.上記(a)干渉光輝性顔料、(b)微粒子二酸化チ
タンとアルミニウムフレークとの混合物、および上記
(c)複合酸化物焼成顔料を、PWCとして5〜50%
含有する上記の光輝性塗料組成物。 7.上記(a)干渉光輝性顔料が、金属酸化物被覆マイ
カ顔料、金属酸化物被覆アルミナフレーク顔料、金属酸
化物被覆シリカフレーク顔料または金属酸化物被覆ガラ
スフレーク顔料のいずれか1種である上記の光輝性塗料
組成物。 8.基材に、上記の光輝性塗料組成物を用いてベースコ
ート層を形成した後、クリヤー塗料を用いてトップコー
ト層を形成する塗膜形成方法。 9.上記クリヤー塗料が、カルボキシル基含有ポリマー
およびエポキシ基含有ポリマーを含む上記の塗膜形成方
法。 10.上記の塗膜形成方法により塗装される塗装物。 11.上記の塗装物の被塗面が曲面を有する塗装物。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明の構成について詳述
する。
【0007】<光輝性塗料組成物>本発明の光輝性塗料
組成物は、ビヒクル、(a)干渉光輝性顔料、(b)微
粒子二酸化チタンとアルミニウムフレークとの混合物、
および(c)複合酸化物焼成顔料を含有する塗料組成物
である。
【0008】3段階で2色の発色をする意匠 本明細書において「3段階で2色の発色をする意匠」と
は、ハイライト部2とシェード部3とで同系色の発色を
し、ハイライト部とシェード部の間の中間部4において
は黄色系の発色をする意匠を意味する。これについて、
概念図である図1を用いて説明を行う。
【0009】塗装物1は、自動車のドアのような湾曲し
た被塗基材上に上記光輝性塗料組成物により塗膜が形成
されている。この塗膜は、ハイライト部2においては干
渉光輝性顔料の干渉色が発現し、シェード部3において
は複合酸化物焼成顔料の色相が発現する。ここで、ハイ
ライト部とは、光の入射する方向5に対して直角であ
り、光が反射する方向6のほぼ真正面となる位置から見
た部分を指す。一方、ハイライト部2とシェード部3と
の中間部4においては、微粒子二酸化チタンとアルミニ
ウムフレークとの複合色である黄色系の色が発現する。
このとき、ハイライト部2およびシェード部3で発現す
る色を黄色系ではなく、かつ、ハイライト部2とシェー
ド部3とで同系色の発色をすることにより、塗装物1は
見る角度によって、ハイライト部→中間部→シェード部
と3段階で2色の光輝性のある意匠を発現することが可
能となる。なお、塗装物1は湾曲しているので、ハイラ
イト部2/中間部4/シェード部3の境界は、実際の塗
膜では明確に区別されているわけではなく、ハイライト
部2/中間部4/シェード部3にかけて徐々に色が変化
していく意匠を与える。
【0010】この3段階で2色の発色をする意匠を発現
するための第1の条件として、上記(a)干渉光輝性顔
料の干渉色の色相と上記(c)複合酸化物焼成顔料の色
相とが、同系色であることが挙げられる。非同系色で
は、3段階で2色の発色をする意匠を発現できない。
【0011】さらに第2の条件として、マンセル色相環
の表示系における色相10Y(黄色)を0とし、マンセ
ル色相環100に対し、左廻り+50、右廻り−50で
表示した表示系の色相表示において、上記(a)干渉光
輝性顔料の干渉色の色相および上記(c)複合酸化物焼
成顔料の色相が、−20〜−50または+20〜+50
の範囲であることが挙げられる。この範囲を外れると、
3段階で2色の発色をする意匠を発現できない。好まし
くは、上記(a)干渉光輝性顔料の干渉色の色相および
(c)複合酸化物焼成顔料の色相が、−30〜−50ま
たは+30〜+50の範囲である。この同系色の範囲
は、上記マンセル色相環の表示系における色相表示にお
いて、上記(a)干渉光輝性顔料の干渉色と上記(c)
複合酸化物焼成顔料の色相との差が、20未満であるこ
とがさらに好ましく、5未満であることがより好まし
い。これらの条件を満たすことにより、3段階で2色の
発色をする意匠を発現することができる。
【0012】なお、干渉光輝性顔料の干渉色および複合
酸化物焼成顔料の色相は、ハイライト部の発色である。
【0013】(a)干渉光輝性顔料 上記(a)干渉光輝性顔料は、金属酸化物被覆マイカ顔
料、金属酸化物被覆アルミナフレーク顔料、金属酸化物
被覆シリカフレーク顔料または金属酸化物被覆ガラスフ
レーク顔料のいずれか1種である。
【0014】上記金属酸化物被覆マイカ顔料は、天然の
白雲母や合成雲母の表面に二酸化チタン、酸化鉄やその
他にクロム、コバルト、錫、ジルコニウム等の金属酸化
物の薄膜をコーティングした干渉マイカ顔料である。こ
のような干渉マイカ顔料としては、粒径範囲が1〜60
μm 、好ましくは1〜40μm で、平均粒径が15〜
25μmの鱗片状のものを用いることができる。なお本
発明での平均粒径は、長径の平均粒径を意味する。
【0015】また上記金属酸化物被覆アルミナフレーク
顔料は、酸化アルミニウム(A123)の表面をFe2
3、TiO2、SnO2、ZrO2等の金属酸化物により
被覆したもので、平均粒径が3〜60μm、好ましくは
5〜30μm、厚みが0.1〜0.8μm、好ましくは
0.2〜0.4μmのものである。また、表面平滑性を
高く、粒度分布をシャープにすることで反射した光によ
る散乱を少なくすることができる。
【0016】一方、上記金属酸化物被覆シリカフレーク
顔料は、フレーク状のシリカ(二酸化珪素)からなる基
体を、シリカとは異なる金属酸化物で被覆したものであ
る。ここで被覆する金属酸化物の例としては、酸化鉄
(一酸化鉄、三酸化二鉄、ヘマタイト)、二酸化チタン
(アナターゼ型、またはルチル型)がある。金属酸化物
被覆層の厚みは、50〜200nmが好ましく、より好
ましくは60〜180nmである。
【0017】さらに、上記金属酸化物被覆ガラスフレー
ク顔料は、ガラスフレークの表面に二酸化チタンを被覆
した光輝性顔料である。この金属酸化物被覆ガラスフレ
ーク顔料は、金属酸化物が被覆された状態での平均粒径
が、好ましくは10〜80μm、より好ましくは10〜
60μmである。平均粒子径が10μm未満では、干渉
色効果を発現する光輝感を呈することができ難く、80
μm以上では塗膜外観不良を生じる恐れがある。厚み
は、0.1〜10μm、好ましくは0.1〜5μmであ
る。厚みが0.1μm未満では、塗料サーキュレーショ
ン時に、過大のシェアがかかり、上記光輝性顔料に変形
・破壊が発生し経時的に塗料が変色する不具合が生じ、
10μmを超えると塗膜外観が低下する恐れがある。
【0018】上記干渉光輝性顔料において、被覆する金
属酸化物の種類・量(被覆厚)を調整することで、所望
の色を得ることができる。
【0019】(b)微粒子二酸化チタンとアルミニウム
フレークとの混合物 上記微粒子二酸化チタンとアルミニウムフレークとの混
合物は、ハイライト部とシェード部との中間部での黄色
系の発色を行う。上記微粒子二酸化チタンは、平均粒径
が、好ましくは0.01〜0.2μm、より好ましくは
0.02〜0.1μmの二酸化チタンである。平均粒子
径が0.01μm未満では、着色性が不十分の恐れがあ
り、0.2μm以上ではアルミニウムフレークとの混合
において黄色の発色を生じない恐れがある。
【0020】上記アルミニウムフレークは、メタリック
塗料の光輝材として常用されているアルミニウムをフレ
ーク状にしてから、脂肪酸等で処理を行ったもので、塗
膜内での配向状態によって、リーフィング型、セミリー
フィング型、またはノンリーフィング型のものがある。
その平均粒径は、好ましくは5〜60μm、より好まし
くは10〜30μmである。平均粒子径が5μm未満で
は、光輝感を呈することができ難く、60μm以上では
塗膜外観不良を生じる恐れがある。一方、厚みは、0.
1〜3μm、好ましくは0.2〜1.5μmである。厚
みが0.1μm未満では、塗料サーキュレーション時
に、過大のシェアがかかり、上記光輝性顔料に変形・破
壊が発生し経時的に塗料が変色する不具合が生じ、3μ
mを超えると塗膜外観が低下する恐れがある。上記混合
物における微粒子二酸化チタンとアルミニウムフレーク
との質量比は、99/1〜30/70が好ましい。99
/1を超えると光輝感が不十分の、30/70未満で
は、黄色系の発色が不十分の恐れがある。より好ましく
は、90/10〜50/50である。
【0021】(c)複合酸化物焼成顔料 上記(c)複合酸化物焼成顔料は、2種以上の元素から
なる金属酸化物の複合体からなる焼成顔料である。ここ
で2種以上の元素としては、色を発現する(1)Co、
Ni、Fe、Mn、Cu、Cr等を必須とし、この他
に、条件により色を発現する(2)Ti、Sb、As、
Bi等や、補助元素としての(3)Al、Si、Ca、
Mg、Ba等を組み合わせる。これらの配合比率を変え
ることにより所望の焼成顔料を得ることができる。これ
らの焼成顔料は、上記の元素からなる金属酸化物を熱処
理して熱拡散された固溶体状であり、焼成後に粗大粒子
を目的とする粒度に粉砕して得られる。平均粒度は0.
1〜50μmが好ましく、より好ましくは0.5〜5μ
m、さらに好ましくは0.5〜2μmのものである。
【0022】以下に、金属酸化物成分と発色との関係を
例示する。 緑色系:TiO2−CoO−NiO−ZnO等 黄色系:TiO2−BaO−NiO、TiO2−Sb23
−NiO等 青色系:CoO−Al23等 ブラウン色系:ZnO−Fe23、NiO−Fe23
Al23等 黒色系:CuO−Fe23−Mn23
【0023】上記複合酸化物焼成顔料としては、例え
ば、大日精化工業より販売されている、「ダイピロキサ
イドカラー」(商品名)等のシリーズが、挙げられる。
【0024】上記複合酸化物焼成顔料は、通常の着色顔
料に比べて着色力は小さいが、先の干渉光輝性顔料と併
用することにより、シェード部での色味および彩度の強
い色残り性が良好で、かつハイライト部でも彩度が高い
ソリッド調光輝感を発現する塗膜が得られ、見栄えとし
て明るい鮮やかな印象を表現できる。
【0025】顔料成分の比率 本発明の光輝性塗料組成物における、上記(a)干渉光
輝性顔料/(b)微粒子二酸化チタンとアルミニウムフ
レークとの混合物/(c)複合酸化物焼成顔料との質量
比は、10〜100/10〜100/100であること
が好ましい。この範囲を外れると、3段階で2色の発色
をする意匠の発現ができない恐れがある。より好まし
く、20〜80/20〜80/100である。
【0026】また、上記(a)、(b)および(c)の
総含有量(PWC)は、5〜30%が好ましい。5%未
満では、3色性の意匠を発現し難く、30%を超えると
塗膜外観が低下する恐れがある。より好ましくは10〜
25%である。その他の光輝性顔料、および着色顔料を
含有することができる。このようなその他の光輝性顔料
として、例えば、金属チタンフレーク、ステンレスフレ
ーク、板状酸化鉄、フタロシアニンフレークまたはホロ
グラム顔料等を挙げることができる。また着色顔料とし
ては、有機顔料および無機顔料があり、有機顔料として
は、例えば、アゾレーキ系顔料、フタロシアニン系顔
料、インジコ系顔料、ベリレン系顔料、キノフタロン系
顔料、ジオキサジン系顔料、キナクリドン系顔料、イソ
インドリノン系顔料、金属錯体顔料等が挙げられ、ま
た、無機顔料としては、例えば、黄色酸化鉄、ベンガ
ラ、二酸化チタン、カーボンブラック等が挙げられる。
また各種体質顔料等を併用することができる。なお、上
記全ての顔料の総含有量(PWC)は、55%未満が好
ましく、30%未満がより好ましい。55%を超えると
塗膜外観が低下する。
【0027】ビヒクル 上記光輝性塗料組成物に含まれるビヒクルは、上記顔料
を分散するものであって、塗膜形成用樹脂と必要に応じ
て架橋剤とから構成される。
【0028】上記ビヒクルを構成する塗膜形成用樹脂と
しては、例えば、(A)アクリル樹脂、(B)ポリエス
テル樹脂、(C)アルキド樹脂、(D)フッ素樹脂、
(E)エポキシ樹脂、(F)ポリウレタン樹脂、(G)
ポリエーテル樹脂等が挙げられ、特に、アクリル樹脂お
よびポリエステル樹脂が好ましく用いられる。これら
は、2種以上を組み合わせて使用することができる。ま
た、上記塗膜形成用樹脂には、硬化性を有するタイプと
ラッカータイプとがあるが、通常硬化性を有するタイプ
のものが使用される。硬化性を有するタイプの場合に
は、アミノ樹脂や(ブロック)ポリイソシアネート化合
物、アミン系、ポリアミド系、多価カルボン酸等の架橋
剤と混合して使用に供され、加熱または常温で硬化反応
を進行させることができる。また、硬化性を有しないタ
イプの塗膜形成用樹脂を、硬化性を有するタイプと併用
することも可能である。
【0029】(A)アクリル樹脂 上記アクリル樹脂としては、アクリル系モノマーと他の
エチレン性不飽和モノマーとの共重合体を挙げることが
できる。上記共重合に使用し得るアクリル系モノマーと
しては、アクリル酸またはメタクリル酸のメチル、エチ
ル、プロピル、n−ブチル、i−ブチル、t−ブチル、
2−エチルヘキシル、ラウリル、フェニル、ベンジル、
2−ヒドロキシエチル、2−ヒドロキシプロピル等のエ
ステル化物、アクリル酸またはメタクリル酸2−ヒドロ
キシエチルのカプロラクトンの開環付加物、アクリルア
ミド、メタクリルアミドおよびN−メチロールアクリル
アミド、などがある。これらと共重合可能な他のエチレ
ン性不飽和モノマーとしては、スチレン、α−メチルス
チレン、イタコン酸、マレイン酸、酢酸ビニルなどがあ
る。
【0030】(B)ポリエステル樹脂 上記ポリエステル樹脂としては、飽和ポリエステル樹脂
や不飽和ポリエステル樹脂等が挙げられ、例えば、多塩
基酸と多価アルコールを加熱縮合して得られた縮合物が
挙げられる。多塩基酸としては、例えば、飽和多塩基
酸、不飽和多塩基酸等が挙げられ、飽和多塩基酸として
は、例えば、無水フタル酸、テレフタル酸、コハク酸等
が挙げられ、不飽和多塩基酸としては、例えば、マレイ
ン酸、無水マレイン酸、フマル酸等が挙げられる。多価
アルコールとしては、例えば、二価アルコール、三価ア
ルコール等が挙げられ、二価アルコールとしては、例え
ば、エチレングリコール、ジエチレングリコール等が挙
げられ、三価アルコールとしては、例えば、グリセリ
ン、トリメチロールプロパン等が挙げられる。
【0031】(C)アルキド樹脂 上記アルキド樹脂としては、上記多塩基酸と多価アルコ
ールにさらに油脂・油脂脂肪酸(大豆油、アマニ油、ヤ
シ油、ステアリン酸等)、天然樹脂(ロジン、コハク
等)等の変性剤を反応させて変性させて得られたアルキ
ッド樹脂を用いることができる。
【0032】(D)フッ素樹脂 上記フッ素樹脂としては、フッ化ビニリデン樹脂、四フ
ッ化エチレン樹脂のいずれかまたはこれらの混合体、フ
ルオロオレフィンとヒドロキシ基含有の重合性化合およ
びその他の共重合可能なビニル系化合物からなる単量体
を共重合させて得られる各種フッ素系共重合体からなる
樹脂を挙げることができる。
【0033】(E)エポキシ樹脂 上記エポキシ樹脂としては、ビスフェノールとエピクロ
ルヒドリンの反応によって得られる樹脂等を挙げること
ができる。ビスフェノールとしては、例えば、ビスフェ
ノールA、F等が挙げられる。上記ビスフェノール型エ
ポキシ樹脂としては、例えば、エピコート828、エピ
コート1001、エピコート1004、エピコート10
07、エピコート1009(いずれも、シェルケミカル
社製)等が挙げられ、またこれらを適当な鎖延長剤を用
いて鎖延長したものも用いることができる。
【0034】(F)ポリウレタン樹脂 上記ポリウレタン樹脂としては、アクリル、ポリエステ
ル、ポリエーテル、ポリカーボネート等の各種ポリオー
ル成分とポリイソシアネート化合物とによって得られる
ウレタン結合を有する樹脂を挙げることができる。上記
ポリイソシアネート化合物としては、2,4−トリレン
ジイソシアネート(2,4−TDI)、2,6−トリレ
ンジイソシアネート(2,6−TDI)、およびその混
合物(TDI)、ジフェニルメタン−4,4’−ジイソ
シアネート(4,4’−MDI)、ジフェニルメタン−
2,4’−ジイソシアネート(2,4’−MDI)、お
よびその混合物(MDI)、ナフタレン−1,5−ジイ
ソシアネート(NDI)、3,3’−ジメチル−4,
4’−ビフェニレンジイソシアネート(TODI)、キ
シリレンジイソシアネート(XDI)、ジシクロへキシ
ルメタン・ジイソシアネート(水素化HDI)、イソホ
ロンジイソシアネート(IPDI)、へキサメチレンジ
イソシアネート(HDI)、水素化キシリレンジイソシ
アネート(HXDI)等を挙げることができる。
【0035】(G)ポリエーテル樹脂 上記ポリエーテル樹脂としては、エーテル結合を有する
重合体または共重合体であり、ポリオキシエチレン系ポ
リエーテル、ポリオキシプロピレン系ポリエーテル、ポ
リオキシブチレン系ポリエーテルもしくはビスフェノー
ルAあるいはビスフェノールFなどの芳香族ポリヒドロ
キシ化合物から誘導されるポリエーテル等の1分子当た
りに少なくとも2個の水酸基を有するポリエーテル樹脂
を、または上記ポリエーテル樹脂とコハク酸、アジピン
酸、セバシン酸、フタル酸、イソフタル酸、テレフタル
酸、トリメリット酸等の多価カルボン酸類、あるいは、
これらの酸無水物等の反応性誘導体とを反応させて得ら
れるカルボキシル基含有ポリエーテル樹脂を挙げること
ができる。
【0036】上記ビヒクルが架橋剤を含む場合、塗膜形
成用樹脂と架橋剤の割合としては、固形分換算で塗膜形
成用樹脂が90〜50質量%、架橋剤が10〜50質量
%であり、好ましくは塗膜形成用樹脂が85〜60質量
%であり、架橋剤が15〜40質量%である。架橋剤が
10質量%未満では(塗膜形成用樹脂が90質量%を超
えると)、塗膜中の架橋が十分でない。一方、架橋剤が
50質量%を超えると(塗膜形成用樹脂が50質量%未
満では)、塗料組成物の貯蔵安定性が低下するとともに
硬化速度が大きくなるため、塗膜外観が悪くなる。
【0037】上記以外の成分 上記光輝性塗料組成物は、上記成分の他に、脂肪族アミ
ドの潤滑分散体であるポリアミドワックスや酸化ポリエ
チレンを主体としたコロイド状分散体であるポリエチレ
ンワックス等の沈降防止剤、硬化触媒、紫外線吸収剤、
酸化防止剤、レベリング剤、シリコンや有機高分子等の
表面調整剤、タレ止め剤、増粘剤、消泡剤、滑剤、架橋
性重合体粒子(ミクロゲル)等を適宜添加することがで
きる。これらの添加剤は、通常、上記ビヒクル100質
量部(固形分基準)に対して15質量部以下の割合で配
合することにより、塗料や塗膜の性能を改善することが
できる。
【0038】本発明の光輝性塗料組成物は、上記構成成
分を、通常、溶剤に溶解または分散した態様で提供され
る。溶剤としては、ビヒクルを溶解または分散するもの
であればよく、有機溶剤および/または水を使用し得
る。有機溶剤としては、塗料分野において通常用いられ
るものを挙げることができる。例えば、トルエン、キシ
レン等の炭化水素類、アセトン、メチルエテルケトン等
のケトン類、酢酸エチル、セロソルブアセテート、ブチ
ルセロソルブ等のエステル類、アルコール類等を例示で
きる。環境面の観点から有機溶剤の使用が規制されてい
る場合には、水を用いることが好ましい。この場合、適
量の親水性有機溶剤を含有させてもよい。
【0039】<塗膜形成方法>本発明の塗膜形成方法
は、上記光輝性塗料組成物を被塗基材上に塗布して、ベ
ースコート層としての3段階で2色の発色をする光輝性
塗膜を形成した後、このようにして得られた光輝性塗膜
上にトップコート層として少なくとも一層のクリヤー塗
料を塗布して、トップコート層を形成するものである。
【0040】上記被塗基材としては、限定されるもので
なく、鉄、アルミニウム、銅またはこれらの合金等の金
属類;ガラス、セメント、コンクリート等の無機材料;
ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、エチレン−酢
酸ビニル共重合体樹脂、ポリアミド樹脂、アクリル樹
脂、塩化ビニリデン樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリ
ウレタン樹脂、エポキシ樹脂等の樹脂類や各種のFRP
等のプラスチック材料;木材、繊維材料(紙、布等)等
の天然または合成材料等が挙げられる。この基材は、3
段階で2色の発色をする意匠を効果的に発現するため、
例えば、自動車のボディやドアのように曲面を有してい
るものであることが好ましい。
【0041】本発明の塗膜形成方法においては、上記基
材に直接または下地塗膜を介して上記光輝性塗料組成物
を塗装するが、基材が自動車車体および部品の場合は、
予め化成処理、電着塗装等による下塗り塗装、中塗り塗
装等を施しておくのが好ましい。上記中塗り塗装は、下
地の隠蔽、耐チッピング性の付与および上塗りとの密着
性確保のために行われるもので、中塗り塗料を用いて塗
膜を形成するものである。
【0042】本発明の塗膜形成方法においては、まず上
記基材に上記光輝性塗料組成物をベースコート層として
塗装する。上記光輝性塗料組成物は、(a)、(B)お
よび(c)の組成によっては、その下層を完全には隠蔽
しないで、例えば、下層として存在する中塗り塗膜等と
複合された色を発現することができる。
【0043】上記基材が下塗り、中塗り塗料等により下
地塗装をした物である場合には、下地塗膜の上にウェッ
トオンウェット(W/W)法、またはウェットオンドラ
イ(W/D)法により上記光輝性塗料組成物を塗装する
ことができる。上記W/W法とは下地塗装をした後、風
乾等により乾燥し、未硬化状態または半硬化状態の下地
塗膜に塗装する方法であり、これに対して、上記W/D
法とは下地塗膜を焼き付けて硬化させた下地塗膜に塗装
する方法である。
【0044】上記光輝性塗料組成物を基材上に塗装する
方法は特に限定されないが、スプレー法、ロールコータ
ー法等が好ましく、また、複数回塗装することも可能で
ある。上記光輝性塗料組成物を塗装したベースコート層
の乾燥膜厚は、1コートにつき5〜50μmが好まし
く、10〜30μmがより好ましい。
【0045】このようにして形成されたベースコート層
上にトップコート層として、クリヤー塗膜を少なくとも
一層形成する。上記ベースコート層中に光輝性顔料が多
い場合に、クリヤー塗料を2層以上塗装すると、表面の
光輝感を向上させることができる。
【0046】本発明の塗膜形成方法で用いられるクリヤ
ー塗料としては、上塗り用として一般に使用されている
ものを用いることができ、例えば、アクリル樹脂、ポリ
エステル樹脂、フッ素樹脂、エポキシ樹脂、ポリウレタ
ン樹脂、ポリエーテル樹脂およびこれらの変性樹脂等か
ら選ばれた少なくとも1種の熱硬化性樹脂と前述の架橋
剤とを混合したものを用いることができるが、特公平8
−19315号公報に記載されたカルボキシル基含有ポ
リマーとエポキシ基含有ポリマーとを含むクリヤー塗料
が、耐酸性雨対策およびW/W法でベースコート層との
溶解性の差を大きくすると塗装した際にベースコート層
における光輝剤の配向を乱さないという観点から好まし
く用いられる。また、これらのクリヤー塗料は、必要に
応じて、その透明性を損なわない範囲で、着色顔料、体
質顔料、改質剤、紫外線吸収剤、レベリング剤、分散
剤、消泡剤等の添加剤を配合することが可能である。
【0047】本発明の塗膜上へのクリヤー塗料の塗装
は、上記ベースコート層、および必要に応じて中塗り塗
料から形成された層を同時に硬化させてから行うことが
できるが、未硬化状態または半硬化状態の上記ベースコ
ート層に対して、先のW/W法を用いることが好まし
い。また、クリヤー塗料を複数回塗装する場合には、最
終のクリヤー塗料を塗装した後で同時に焼き付ければよ
く、初期にクリヤー塗料を塗装した段階では完全に硬化
させなくてもよい。このようにクリヤー塗料を用いてW
/W法により形成したトップコート層は、ベースコート
層、および必要に応じて、下地塗膜とともに120〜1
60℃で所定時間焼き付けられ、塗膜を得ることができ
る。なお、トップコート層の乾燥膜厚は1コートにつき
10〜80μmが好ましく、20〜50μmがより好ま
しい。
【0048】<塗装物>本発明の塗装物は、上記塗膜形
成方法によって塗装されたものであり、基材上にベース
コート層としての上記光輝性塗膜が形成されており、さ
らにその上にトップコート層として少なくとも一層のク
リヤートップコート層が形成されている。上記塗装物
は、シェード部で有色感が得られるとともに、ハイライ
ト部とシェード部とが、非黄色系で同系色の発色をし、
さらにシェード部とハイライト部との中間部で黄色系の
発色が得られるといった、3段階で2色の発色をする意
匠を発現するものであり、より高級感のある光輝感を呈
している。特に自動車のボディやドアのような曲面部で
は3段階で2色の発色をする意匠が効果的に発現され
る。
【0049】
【実施例】次に、本発明を実施例および比較例を挙げて
さらに具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に
のみ限定されるものではない。なお、配合量は特に断り
のないかぎり質量部を表す。
【0050】実施例1〜10、比較例1〜5 基材の調製 ダル鋼板(長さ300mm、幅100mmおよび厚さ
0.8mm)を燐酸亜鉛処理剤(「サーフダインSD2
000」、日本ペイント社製)を使用して化成処理した
後、カチオン電着塗料(「パワートップU−50」、日
本ペイント社製)を乾燥膜厚が25μmとなるように電
着塗装した。次いで、160℃で30分間焼き付けた
後、以下の2種の中塗り塗料を乾燥膜厚が40μmとな
るようにエアースプレー塗装し、140℃で30分間焼
き付け、中塗り塗膜層を形成した。それぞれ基材Aおよ
びBとした。 A…商品名:「オルガS−90シーラー」(N6)、日
本ペイント社製、 B…商品名:「オルガS−90シーラー」(N2)の日
本ペイント社製商品名右のカッコ内に示されたN6およ
びN2は、それぞれマンセル表示系の明度を示す。
【0051】光輝性塗料組成物の調製 アクリル樹脂(スチレン/メチルメタクリレート/エチ
ルメタクリレート/ヒドロキシエチルメタクリレート/
メタクリル酸の共重合体、数平均分子量約20000、
水酸基価45、酸価15、固形分50質量%)と、メラ
ミン樹脂(商品名,「ユーバン20SE」、三井化学社
製、固形分60質量%)とを80:20の固形分質量比
で配合して得たビヒクルに対し、(a)干渉光輝性顔
料、(b)微粒子二酸化チタン、アルミニウムフレー
ク、(c)複合酸化物焼成顔料、および必要によりその
他の光輝性顔料と着色顔料とを表1に示す種類および割
合で配合した。次いで、有機溶剤(トルエン/キシレン
/酢酸エチル/酢酸ブチルの質量比=70/15/10
/5)とともに攪拌機により塗装適正粘度になるように
攪拌混合し、光輝性塗料組成物を調製した。
【0052】光輝性塗膜の形成 上記基材の被塗面に、先に得た光輝性塗料組成物を乾燥
膜厚が15μmになるように塗装した。塗装は静電塗装
機(「Auto REA」、ABBインダストリー社
製)を用い、霧化圧2.8kg/cm2で行った。塗装
中のブースの雰囲気は温度25℃、湿度75%に保持し
た。塗装後3分間セッティングし、クリヤー塗料を乾燥
膜厚が35μmになるように塗装し、室温で10分間セ
ッティングし、140℃の温度で30分間焼き付けた。
得られた塗膜の色変化を下記評価方法で評価し、結果を
表1に示す。使用したクリヤー塗料は、アクリル/メラ
ミン樹脂系クリヤー塗料1(「スーパーラックO−13
0クリヤー」、日本ペイント社製)、または、カルボキ
シル基含有ポリマーとエポキシ基含有ポリマーとを含有
するクリヤー塗料2(「マックフローO−520クリヤ
ー」、日本ペイント社製)の2種類である。
【0053】評価方法 色変化:試験板を斜め(シェード部)から見たときの有
色感、および試験板をほぼ真正面(ハイライト部)から
斜め(シェード部)へと見たとき、ハイライト部→中間
部→シェード部とで3段階で2色の発色をする意匠が発
現するかどうかを目視で評価した。 3…シェード部で有色感が得られ、顕著に3段階で2色
の発色をする意匠の発現が認められる 2…シェード部で有色感が得られ、一応3段階で2色の
発色をする意匠の発現が認められる 1…シェード部で有色感が得られず、3段階で2色の発
色をする意匠の発現が認められない
【0054】
【表1】
【0055】表1の結果から明らかのように、本実施例
は、本発明の塗膜形成方法により塗膜を形成したもの
で、シェード部での有色感が得られ、3段階で2色の発
色をする意匠を発現する光輝性塗膜が得られた。一方、
比較例は、上記3段階で2色の発色をする光輝性塗膜を
得ることはできなかった。
【0056】
【発明の効果】本発明の光輝性塗料組成物は、(a)干
渉光輝性顔料、(b)微粒子二酸化チタンとアルミニウ
ムフレークとの混合物、および(c)複合酸化物焼成顔
料を含有し、かつ、(a)干渉光輝性顔料および(c)
複合酸化物焼成顔料の色相関係を規定することによっ
て、シェード部で有色感が得られるとともに、ハイライ
ト部とシェード部とが、非黄色系で同系色の発色をし、
さらにシェード部とハイライト部の間の中間部で黄色系
の発色が得られるといった、3段階で2色の発色をする
意匠を発現する光輝性塗膜を得ることができる。このよ
うな3段階で2色の発色をする意匠を発現する塗膜は、
より高級感のある光輝感を呈する。なお、本発明により
得られる塗膜は、上記光輝感を強く呈するため、自動
車、二輪車等の乗物外板、これらの部品、容器外面、コ
イルコーティング、家電業界等の独特な光輝性が要求さ
れる塗装物において好ましく使用される。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による3段階で2色の発色をする意匠
の発現についての概念図。
【符号の説明】
1 塗装物 2 ハイライト部 3 シェード部 4 中間部 5 光の入射する方向 6 光の反射する方向
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C09D 7/12 C09D 7/12 201/06 201/06 201/08 201/08 Fターム(参考) 4D075 CB04 CB07 CB11 CB36 DA06 DB02 DC12 EC02 EC04 EC10 EC11 EC23 EC54 4F100 AA19B AA20B AA21B AB03 AB10B AC05B AG00B AK01C AK25 AK36 AT00A BA03 BA07 BA10A BA10C CA13B CC00C DE01B DE02B GB32 HB00 JN01C JN21B JN30B YY00B 4J038 CD091 CG141 DB001 DD121 DF001 DG031 HA066 HA166 HA446 HA486 HA546 JA05 JA33 JA55 KA03 KA06 KA08 KA20 MA09 MA10 NA01 PA07 PA19 PB07 PB09 PC02 PC03 PC06 PC08 PC10

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ビヒクル、(a)干渉光輝性顔料、(b)
    微粒子二酸化チタンとアルミニウムフレークとの混合
    物、および(c)複合酸化物焼成顔料を含有する塗料組
    成物であって、前記(a)干渉光輝性顔料の干渉色の色
    相と前記(c)複合酸化物焼成顔料の色相が、同系色で
    あり、マンセル色相環の表示系における色相10Y(黄
    色)を0とし、マンセル色相環100に対し、左廻り+
    50、右廻り−50で表示した表示系の色相表示におい
    て、前記(a)干渉光輝性顔料の干渉色の色相および前
    記(c)複合酸化物焼成顔料の色相が、−20〜−50
    または+20〜+50の範囲にある光輝性塗料組成物。
  2. 【請求項2】前記表示系の色相表示において、前記
    (a)干渉光輝性顔料の干渉色の色相と前記(c)複合
    酸化物焼成顔料の色相との差が、20未満である請求項
    1記載の光輝性塗料組成物。
  3. 【請求項3】前記表示系の色相表示において、前記
    (a)干渉光輝性顔料の干渉色の色相および前記(c)
    複合酸化物焼成顔料の色相が、−30〜−50または+
    30〜+50の範囲にある請求項1または2記載の光輝
    性塗料組成物。
  4. 【請求項4】前記(a)/(b)/(c)の質量比が、
    10〜100/10〜100/100である請求項1か
    ら3いずれか1項記載の光輝性塗料組成物。
  5. 【請求項5】前記微粒子二酸化チタンとアルミニウムフ
    レークとの質量比が、99/1〜30/70である請求
    項1から4いずれか1項記載の光輝性塗料組成物。
  6. 【請求項6】前記(a)干渉光輝性顔料、(b)微粒子
    二酸化チタンとアルミニウムフレークとの混合物、およ
    び(c)複合酸化物焼成顔料を、PWCとして5〜50
    %含有する請求項1から5いずれか1項記載の光輝性塗
    料組成物。
  7. 【請求項7】前記(a)干渉光輝性顔料が、金属酸化物
    被覆マイカ顔料、金属酸化物被覆アルミナフレーク顔
    料、金属酸化物被覆シリカフレーク顔料または金属酸化
    物被覆ガラスフレーク顔料のいずれか1種である請求項
    1から6いずれか1項記載の光輝性塗料組成物。
  8. 【請求項8】基材に、請求項1から7いずれか1項記載
    の光輝性塗料組成物を用いてベースコート層を形成した
    後、クリヤー塗料を用いてトップコート層を形成する塗
    膜形成方法。
  9. 【請求項9】前記クリヤー塗料が、カルボキシル基含有
    ポリマーおよびエポキシ基含有ポリマーを含む請求項8
    記載の塗膜形成方法。
  10. 【請求項10】請求項8または9記載の塗膜形成方法に
    より塗装される塗装物。
  11. 【請求項11】前記塗装物の被塗面が曲面を有するもの
    である請求項10記載の塗装物。
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