JP2003235864A - 電気手術具 - Google Patents
電気手術具Info
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Abstract
くく、安定して高い作業性を発揮して良好に手術を実施
できる実用性に秀れた電気手術具を提供するものであ
る。 【解決手段】 作業部4により手術する電気手術具であ
って、通電部材1の先端部には該通電部材1より導電性
の高い導電材2が被覆され、この導電材2の先端部を残
して該導電材2,該通電部材1及び両者の境界部には絶
縁層3が被覆され、この絶縁層3が被覆されていない部
位が作業部4に設定されているものである。
Description
ンセット等の電気手術具に関するものである。
術等に用いられる電気手術具、例えば電気メスは、一般
的に、安価な通電部材(例えばステンレス材)の先端部
に、通電性良好で且つ腐食に強い導電材(例えば銀)製
の刃部を設け、前記通電部材に高周波電流を流すことで
前記刃部に高い切削性を発揮せしめる構成である。
組織(皮膚や筋肉や血管等の組織)を切断すると、この
切断された組織が刃部に付着し、切削性が低下してしま
うという問題点がある。
用意しておき、切削性が低下したら別の電気メスを使用
するという方法が採用されているが、これは当然のこと
ながら、厄介である。
ず、組織を加熱凝固せしめる際に使用される電気ピンセ
ット等においても同様である。
繰り返した実験の結果、皮膚や筋肉や血管等の組織が極
めて付着しにくく、安定して高い作業性を発揮して良好
に手術を実施できる実用性に秀れた電気手術具を提供す
るものである。
明の要旨を説明する。
て、通電部材1の先端部には該通電部材1より導電性の
高い導電材2が被覆され、この導電材2の先端部を残し
て該導電材2,該通電部材1及び両者の境界部には絶縁
層3が被覆され、この絶縁層3が被覆されていない部位
が作業部4に設定されていることを特徴とする電気手術
具に係るものである。
て、導電材2として銀,白金若しくは金が採用され、該
導電材2はメッキによって通電部材1の先端部の外周面
に被覆されていることを特徴とする電気手術具に係るも
のである。
電気手術具において、通電部材1の先端部には径小部5
が設けられ、この径小部5の外周面に導電材2が被覆さ
れていることを特徴とする電気手術具に係るものであ
る。
電気手術具において、通電部材1の基端部には電源と接
続される電極部6が設けられていることを特徴とする電
気手術具に係るものである。
電気手術具において、通電部材1がステンレス製である
ことを特徴とする電気手術具に係るものである。
電気手術具において、絶縁層3は、二層のポリフッ化ビ
ニリデン層3a・3bによって構成されていることを特
徴とする電気手術具に係るものである。
であって、ステンレス製の通電部材1の先端部には径小
部5が設けられ、この径小部5には該通電部材1より導
電性の高い導電材2が被覆され、この導電材2の先端部
を残して該導電材2,該通電部材1及び両者の境界部に
は二層のポリフッ化ビニリデン層3a・3bによって構
成された絶縁層3が被覆され、この絶縁層3が被覆され
ていない部位が作業部4に設定され、通電部材1の基端
部には電源と接続される電極部6が設けられていること
を特徴とする電気手術具に係るものである。
果、得られた効果を請求項としてまとめたもので、導電
材2と通電部材1との境界部分が絶縁層3によって被覆
されている構成であるから、該境界部分で放電等の電気
の損失が生せず、導電材2の先端部である作業部4に電
気が安定して供給され、よって、作業部4が高い作業性
(皮膚や筋肉への切削性や凝固性)を発揮し、この作業
部4に皮膚や筋肉や血管等の組織が付着したりしなくな
る。
と、通電が低下して作業性性が低下した際に前記皮膚等
が完全には切断されず、該作業部4に残存してしまう
が、この作業部4への通電が安定することにより、前記
皮膚等を完全に切断することが可能となり、よって、前
記皮膚の組織等が作業部4に付着することが防止され
る。
や筋肉や血管等の組織が極めて付着しにくく、安定して
高い作業性を発揮して良好に手術を実施できる実用性に
秀れた電気手術具を提供するものである。
たものであり、以下に説明する。
応じて様々なものがある。図1は、この電気手術具の種
類の一部を図示したもので、符号Aは針電極止血具、B
はループ型プローブ、Cは球形止血具、Dは電気メスと
呼ばれている。本実施例では、図2以下に図示した電気
ピンセット(符号E)について主に説明するが、その他
の電気手術具でも同様である。
本の操作体7が基端を支点に擺動自在に設けられた構成
で、先端部同志が接離自在となっている。
は該通電部材1より導電性の高い導電材2が被覆され、
この導電材2の先端部を残して該導電材2,該通電部材
1及び両者の境界部には絶縁層3が被覆され、この絶縁
層3が被覆されていない部位が作業部4に設定されてい
る。
作体7の先端部の作業部4同志で血管を挟持し、作業部
4への通電により前記血管の組織を凝固せしめることで
止血を行う場合に使用される。
る程度腐食に強い素材のもの、具体的にはステンレス製
のものが採用されている。
先端部には径小部5が設けられている(図3参照)。
被覆されている。
で且つ腐食に強い素材、具体的には、銀,白金若しくは
金が採用されている。
記径小部5の外周面に被覆されている。
材2の基端部の外周面と通電部材1の外周面とは面一と
なるように構成されている。尚、この導電材2は、例え
ば、厚さ200マイクロメートル、長さ19ミリメート
ル程度で設けられている。
1の外周面に被覆されている絶縁層3は、塗装によって
設けられている。
れている。
ビニリデン層3aが採用されている。また、二層目は、
クリア剤が混入されたポリフッ化ビニリデン層3bが採
用されている。
aの先端部は、二層目のポリフッ化ビニリデン層3bに
よって隠蔽されている。
先端部が、前記血管の組織の凝固等の作業を行う作業部
4である。
面に前記二層の絶縁層3が被覆された構成である(図4
参照)。
操作体7の基端部を一緒に覆う覆体8が設けられている
(図5参照)。
体的にはポリプロピレン製の枠部9と、この枠部9内に
充填された絶縁樹脂10、具体的には炭酸カルシウムを含
む合成樹脂とから成る構成で、該枠部9内には前記二本
の操作体7の通電部材1の基端部が夫々所定間隔を置い
て貫通せしめられている。
設けられている。この電極部6は、前記枠部9から突出
せしめられた通電部材1の一部である。この電極部6
は、使用の際、適宜な電源装置(高周波電源装置)に接
続される。
を用い、鳥のモモ肉を凝固する実験を行ったところ、従
来のものは、1乃至5回の凝固でモモ肉の組織の付着が
発生し、しかも、出力が高い程、直ぐにモモ肉の組織の
付着してしまったが、本実施例は、出力45ワットと極
めて高くした場合であっても20回の凝固ではモモ肉の
組織の付着は見られなかった(図6参照。尚、本実施例
は銀コーティング品と表記。)。
血具B,ループ型プローブC,電気メスD等の他の電気
手術具で行った場合でも、結果は同様であった。
2の基端部の外周面と通電部材1の外周面との境界部分
が絶縁層3によって被覆されている構成であるから、該
境界部分で放電等の電気の損失が発生せず、導電材2の
先端部に設けられた作業部4に電気が安定して供給さ
れ、よって、作業部4が安定して高い作業性(皮膚や筋
肉への切削性や凝固性)を発揮するからではないかと推
測される。
れており、この径小部5に被覆された導電材2の露出す
る先端部が作業部4に設定されているから、通電部材1
を通過する電気が径小部5に集中する現象が発生し、こ
れにより、該径小部5の外周部、即ち、作業部4に電気
が集中し、よって、該作業部4が高い作業性を発揮する
からではないかと推測される。
り返し手術作業を行っても作業部4に筋肉等の組織が付
着しにくく、よって、良好に手術を行える実用性に秀れ
た電気手術具となる。
めて良好な絶縁性を発揮し、よって、この点において前
記作業部4への筋肉等の組織の付着がより一層良好に防
止されることになる。
ある。
ある。
ある。
能を比較した実験結果を示す表である。
Claims (7)
- 【請求項1】 作業部により手術する電気手術具であっ
て、通電部材の先端部には該通電部材より導電性の高い
導電材が被覆され、この導電材の先端部を残して該導電
材,該通電部材及び両者の境界部には絶縁層が被覆さ
れ、この絶縁層が被覆されていない部位が作業部に設定
されていることを特徴とする電気手術具。 - 【請求項2】 請求項1記載の電気手術具において、導
電材として銀,白金若しくは金が採用され、該導電材は
メッキによって通電部材の先端部の外周面に被覆されて
いることを特徴とする電気手術具。 - 【請求項3】 請求項1,2いずれか1項に記載の電気
手術具において、通電部材の先端部には径小部が設けら
れ、この径小部の外周面に導電材が被覆されていること
を特徴とする電気手術具。 - 【請求項4】 請求項1〜3いずれか1項に記載の電気
手術具において、通電部材の基端部には電源と接続され
る電極部が設けられていることを特徴とする電気手術
具。 - 【請求項5】 請求項1〜4いずれか1項に記載の電気
手術具において、通電部材がステンレス製であることを
特徴とする電気手術具。 - 【請求項6】 請求項1〜5いずれか1項に記載の電気
手術具において、絶縁層は、二層のポリフッ化ビニリデ
ン層によって構成されていることを特徴とする電気手術
具。 - 【請求項7】 作業部により手術する電気手術具であっ
て、ステンレス製の通電部材の先端部には径小部が設け
られ、この径小部には該通電部材より導電性の高い導電
材が被覆され、この導電材の先端部を残して該導電材,
該通電部材及び両者の境界部には二層のポリフッ化ビニ
リデン層によって構成された絶縁層が被覆され、この絶
縁層が被覆されていない部位が作業部に設定され、通電
部材の基端部には電源と接続される電極部が設けられて
いることを特徴とする電気手術具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002040135A JP2003235864A (ja) | 2002-02-18 | 2002-02-18 | 電気手術具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002040135A JP2003235864A (ja) | 2002-02-18 | 2002-02-18 | 電気手術具 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003235864A true JP2003235864A (ja) | 2003-08-26 |
Family
ID=27780964
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002040135A Ceased JP2003235864A (ja) | 2002-02-18 | 2002-02-18 | 電気手術具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003235864A (ja) |
-
2002
- 2002-02-18 JP JP2002040135A patent/JP2003235864A/ja not_active Ceased
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