JP2003235847A - 超音波検査装置 - Google Patents

超音波検査装置

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JP2003235847A
JP2003235847A JP2002040056A JP2002040056A JP2003235847A JP 2003235847 A JP2003235847 A JP 2003235847A JP 2002040056 A JP2002040056 A JP 2002040056A JP 2002040056 A JP2002040056 A JP 2002040056A JP 2003235847 A JP2003235847 A JP 2003235847A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 バルーンを厚くすることなく、取付リング
先端部のバルーンの破損を防止する。 【解決手段】 先端に超音波振動子45を内蔵させた超
音波走査部43を有し、この超音波走査部43に可撓性
コード42を連設した超音波プローブ40と、可撓性チ
ューブ57の先端に取付リング70を連結し、この取付
リング70の先端にはさらにバルーン56が連結された
バルーン装置50とを備え、超音波プローブ40は、可
撓性コード42がバルーン装置50の可撓性チューブ5
7内に、また超音波走査部43がバルーン56内に位置
するように組み付けられ、取付リング70先端部を含
み、かつ超音波振動子45の配置部には及ばないよう
に、可撓性部材からなる保護層75を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、超音波プローブが
挿通可能なバルーン装置を備えた超音波検査装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】超音波検査装置は、超音波振動子を備え
た超音波プローブと、超音波観測装置とから大略構成さ
れるものであり、超音波プローブを操作して検査を行う
べき部位に超音波振動子を対面させるように配置し、こ
の超音波振動子を駆動して体内等に向けて超音波パルス
を送信して、反射エコーを受信することによって超音波
走査が行われる。そして、超音波振動子で得た反射エコ
ー信号は超音波観測装置に取り込まれて、所定の信号処
理を行うことによりモニタ画面に超音波画像が表示され
る。
【0003】超音波プローブは、体表皮から超音波の送
受信を行うタイプのものに加えて、超音波プローブを体
内に挿入して、体腔内壁から超音波の送受信を行うよう
にしたものも実用化されている。このためには体腔内に
挿入される可撓性コードの先端に超音波振動子を内装し
た超音波走査部を連設するように構成する。また、可撓
性コードの基端部は超音波観測装置に接続されるが、超
音波プローブと超音波観測装置とは通常接離可能に連結
するように構成する。従って、可撓性コードの基端部に
は超音波観測装置への接続コネクタが設けられる。
【0004】体腔内壁から直接超音波の送受信を行うよ
うに構成すると、超音波検査を行うべき部位の至近位置
で超音波の送受信を行うことができ、また超音波を減衰
させる体内脂肪層等の影響を排除できる等の利点があ
る。超音波プローブを体内に挿入するに当たっては、超
音波プローブ自体を直接体腔内に挿入するように構成し
たものに加えて、ガイド手段を体腔内に挿入しておき、
超音波プローブをガイド手段にガイドさせて体腔内に導
くように構成したものもある。ここで、ガイド手段とし
て内視鏡を用いると、体腔内の内視鏡検査を行って、患
部等が発見された時に、この内視鏡による観察下で超音
波プローブによる走査を行える等のことから、体腔内の
総合的な検査、診断を行える等の点で有利である。この
内視鏡をガイド手段として超音波プローブを体腔内に挿
入するに当たっては、通常、鉗子等の処置具を挿通する
ための処置具挿通チャンネルが利用される。
【0005】体腔内に直接挿入するタイプのものであ
れ、また内視鏡等をガイド手段として体腔内に挿入する
タイプのものであれ、超音波走査を行う際に、超音波振
動子から体腔内壁に至るまでの超音波の送受信経路に空
気が介在していると送受信した超音波が著しく減衰する
ために、超音波伝達媒体を保持するバルーンを超音波プ
ローブに装着する構成としたものは従来から広く用いら
れている。
【0006】バルーンはラテックス等のように伸縮性の
高い可撓膜からなり、このバルーンは袋状または筒状に
形成される。このバルーンは超音波プローブにおける超
音波振動子を設けた超音波走査部を囲繞するように装着
され、内部に超音波伝達媒体を供給して膨出させること
ができる。バルーンを超音波操作部に固定するために、
その開口側端部、即ち袋状のバルーンの場合には開口端
が1箇所であるからこの部位に、また筒状に形成されて
いる場合には、両端の開口部に弾性リングを連設して設
ける。この弾性リングはその弾性力により超音波走査部
等に固定的に保持させる。このために、弾性リングが止
着される円環状の凹溝を超音波走査部を構成するケーシ
ングに設けて、この凹溝に弾性リングを嵌着させるよう
にする。
【0007】バルーンの内部に高圧の超音波伝達媒体を
供給して可撓膜を膨出させるので、弾性リングは強い締
め付け力で凹溝に嵌着させる必要がある。このために、
弾性リングの内径をそれが装着される凹溝の溝底径より
小さくなし、その径差により強い締め付け力を作用させ
るようにしている。従って、バルーンを超音波プローブ
に装着するには、弾性リングを押し広げるようにする。
【0008】ところで、超音波プローブは、前述したよ
うに、内視鏡の処置具挿通チャンネルに挿通されるもの
である場合には、その外径寸法が数mmというように極
めて細いものとなる。従って、バルーンの弾性リングは
さらにそれより小さいリング状のものとなり、この弾性
リングを押し広げて超音波振動子を装着した部分の全体
を可撓膜で覆うようにバルーンを超音波プローブに装着
するのは極めて困難である。
【0009】このような問題を解決する超音波プローブ
が特開2000−201934号公報に示されている。
この超音波プローブの先端部分の概略構成を図1に示
す。まず、超音波プローブ1の先端部の構成としては、
可撓性コード2の先端に超音波走査部3が連結して設け
られている。この超音波走査部3は、先端キャップ4
と、その先端キャップ4内に設けられた超音波振動子5
とからなる。この超音波振動子5は回転基台6に装着さ
れ、この回転基台6は可撓性コード2内のフレキシブル
シャフト7に連結されている。従って、フレキシブルシ
ャフト7を可撓性コード2内で軸回りに回転駆動させる
と、超音波振動子5を搭載した回転基台6が回転駆動さ
れることになる。そして、このような超音波プローブ1
が、バルーン装置10に挿通される。このバルーン装置
10は可撓性チューブ11の先端部に袋状のバルーン1
2の基端部を連接したものである。さらに、超音波プロ
ーブ1とバルーン装置10の間に超音波伝達媒体を流し
込めば、超音波振動子5を囲繞するように超音波伝達媒
体を保持することができる。このような構成としたの
で、超音波プローブにバルーンを容易に装着できる等の
効果を奏する。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、バルーン装
置における可撓性チューブの先端に直接バルーンを取り
付けるのは好ましくない。即ち、前述したバルーン装置
はその可撓性チューブを含めた機構部は繰り返し使用さ
れ、バルーンのみは適宜交換して使用される。従って、
バルーンは可撓性チューブに着脱できるようになってい
なければならない。つまり、バルーンの装着時における
連結強度を確保し、かつバルーンを容易に着脱できる構
成となっていなければならない。このために、図2に示
すように、金属、プラスチック等からなる取付リング1
3が可撓性チューブ11の先端に連結され、バルーン1
2がこの取付リング13に糸巻きして、接着剤を塗布す
る等により固定される。取付リング13は従って硬質部
材であり、しかもその外径は当然、超音波プローブの超
音波走査部の外径より大きいものとなる。
【0011】超音波プローブを例えば内視鏡の処置具挿
通チャンネルを介して体腔内に挿入する場合、処置具挿
通チャンネルの内壁とバルーンとの摺接面積を小さくし
て超音波プローブの挿入抵抗を下げるために、バルーン
を収縮させて超音波プローブと密着させる。これによ
り、超音波プローブと取付リングとの径差から段差部が
できる。処置具挿通チャンネルは、その全長にわたって
均一な径であれば、それでも大きな問題とはならない。
しかし、処置具挿通チャンネルの構造上の制約から均一
な径とすることはできない。
【0012】内視鏡の挿入部は、図3に示したように、
照明部や観察部等が設けられ、硬質部材で形成された先
端硬質部14と、この先端硬質部14を所望の方向に向
けるためのアングル部15と、このアングル部15の基
端側に連結され体腔内の挿入経路に沿って任意の方向に
曲がるように設けられた軟性部(図示せず)とからな
る。そして16は、処置具を挿通する処置具挿通チャン
ネルであり、この処置具挿通チャンネル16はアングル
部15及び軟性部では曲げ方向に可撓性を持たせるため
に軟性チューブ17とする。ただし、先端硬質部14で
は、処置具をガイドする貫通孔18が設けられる。軟性
チューブ17を貫通孔18に接続するために、硬質のパ
イプ19が用いられ、このパイプ19は貫通孔18から
アングル部15側に所定の長さ突出させて、この突出部
分に軟性チューブ17を嵌合させる。
【0013】アングル部15を図3のように湾曲させる
と、図4に示すように、軟性チューブ17とパイプ19
との嵌合部において、パイプ19のエッジが露出した状
態となる。この状態で、超音波プローブ1を処置具挿通
チャンネル16内に挿入すると、超音波プローブ1先端
部分とバルーン装置の取付リングとの間の段差部21が
このパイプ19のエッジに当接しやすい。その際に、硬
質の取付リング13とパイプ19との間に軟質のバルー
ン12が挟まれるので、取付リング13先端部のバルー
ン12はダメージを与えられ、甚だしい場合には破損を
生じる。そうなると、超音波伝達媒体を供給しても、バ
ルーン12を膨らますことができず、その機能が発揮さ
れなくなってしまう。
【0014】取付リング先端部のバルーンの破損を防ぐ
ためにバルーンを厚くすることが考えられるが、そうす
ると、超音波走査の際に画像にバルーンが映ってしまっ
たり、超音波伝達媒体を入れるための圧力を大きくしな
ければならなくなったり、バルーンの材質によっては超
音波が減衰したりという問題が生じる。
【0015】本発明は以上の点に鑑みてなされたもので
あって、その目的とするところは、バルーンを厚くする
ことなく、取付リング先端部のバルーンの破損を防止す
ることにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ために、本発明は、先端に超音波振動子を内蔵させた超
音波走査部を有し、この超音波走査部に可撓性コードを
連設した超音波プローブと、可撓性チューブの先端に取
付リングを連結し、この取付リングの先端にはさらにバ
ルーンが連結されたバルーン装置とを備え、前記超音波
プローブは、前記可撓性コードが前記バルーン装置の可
撓性チューブ内に、また前記超音波走査部が前記バルー
ン内に位置するように組み付けられる超音波検査装置に
おいて、前記バルーンの外面であって、前記取付リング
先端部への連結部を含み、かつ前記超音波プローブを組
み付けた状態で、その超音波振動子の配置部には及ばな
い位置に、可撓性部材からなる保護層を形成する構成と
したことを特徴とするものである。これにより、バルー
ンを厚くすることなく、取付リング先端部のバルーンの
破損を防ぐことができる。
【0017】さらに、バルーンの先端に止着リングを形
成し、超音波走査部の先端にバルーンの止着リングが嵌
合・固定される円環状の凹溝を形成する構成とすれば、
超音波プローブの先端部が処置具挿通チャンネル内でパ
イプのエッジに当接してもバルーンが破損することはな
い。
【0018】保護層は、粘着性のテープを巻くか、保護
膜を塗布するか、チューブを嵌合させるか、糸巻き部に
塗布した接着剤を延在させるか、熱収縮性チューブを嵌
合することにより形成することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施の形態を説明する。まず、図5に内視鏡をガイドとし
て患者の体腔内に挿入される超音波検査装置として構成
したものを示す。図5において、30は内視鏡を示し、
内視鏡30は本体操作部31に体腔内への挿入部32を
連接したものである。内視鏡30の挿入部32は、照明
部や観察部等が設けられ、硬質部材で形成された先端硬
質部33と、この先端硬質部33を所望の方向に向ける
ためのアングル部34と、このアングル部34の基端側
に連結され体腔内の挿入経路に沿って任意の方向に曲が
るように設けられた軟性部35とからなる。この内視鏡
30には挿入部32の先端から本体操作部31にかけて
の部位に鉗子等の処置具を挿通する処置具挿通チャンネ
ル36が設けられている。そして、この処置具挿通チャ
ンネル36内には超音波プローブ40が挿通される。
【0020】図6に超音波プローブの全体構成をバルー
ン装置と共に示す。超音波プローブ40の構成として
は、先端側から超音波走査部43、可撓性コード42及
びコネクタ41から構成される。超音波プローブ40の
先端部の構成としては、図7に示したように、可撓性コ
ード42の先端に超音波走査部43が連結して設けられ
ている。この超音波走査部43は、先端キャップ44
と、その先端キャップ44内に設けられた超音波振動子
45とからなる。この超音波振動子45は回転基台46
に装着され、この回転基台46は可撓性コード42内の
フレキシブルシャフト(図示せず)に連結されている。
そして、超音波走査部43の外周面における先端部に円
環状の凹溝47が形成されている。
【0021】この超音波プローブ40は、バルーン装置
50に挿通させた状態で、処置具挿通チャンネル36内
に挿入できるようになっている。バルーン装置50は、
超音波プローブ40の先端部分である超音波走査部43
を覆う部位を超音波伝達媒体で膨出させるためのもので
ある。従って、バルーン装置50は、先端部に超音波プ
ローブの超音波走査部43に設けた凹溝47に連結され
る弾性リング55が設けられた薄膜円筒状のバルーン5
6と、そのバルーン56の基端部に可撓性チューブ57
が連設され、さらに可撓性チューブ57の基端側には保
持筒58が連結されている。
【0022】また、可撓性チューブ57の基端部に連結
した保持筒58は、バルーン装置50の超音波プローブ
40への連結・固定機構であり、かつ超音波伝達媒体の
供給部としての機能も発揮するものである。そして、図
8に示すように、超音波プローブ40をバルーン装置5
0に差し込み、保持筒58の上からコネクタ41を締め
付けリング59で締め付けることで、バルーン装置50
が超音波プローブ40に着脱可能に固定される。この際
に、弾性リング55は超音波走査部43先端の凹溝47
に嵌合され、可撓性チューブ57は可撓性コード42の
ほぼ全長を覆い、バルーン56は少なくとも超音波走査
部43全体を覆うことになる。
【0023】保持筒58の内面には段差形状のシール部
60が形成されており、バルーン装置50を超音波プロ
ーブ40に取り付ける際に、可撓性コード42の基端部
に設けた折れ止めカバー61がシール部60に圧接さ
れ、超音波プローブ40における可撓性コード42より
先端側がシールされる。さらに、保持筒58におけるシ
ール部60の位置より先端側の部位にはシリンジ等が着
脱可能に接続される超音波伝達媒体供給用筒体62が装
着されている。よって、バルーン装置50を超音波プロ
ーブ40に装着した状態では、超音波伝達媒体供給用筒
体62から通路63を介し、さらに可撓性チューブ57
を経てバルーン56内に超音波伝達媒体を供給できるよ
うになる。
【0024】ここで、可撓性チューブ57は曲げ方向に
は可撓性を有するが、伸縮性がないか、または伸縮性の
小さい樹脂材から構成され、バルーン56はラテックス
等からなる薄膜状の伸縮性に富んだ部材から構成され
る。従って、可撓性チューブ57とバルーン56とは別
部材で形成され、バルーン56を可撓性チューブ57に
連結する。このために、金属、プラスチック等からなる
取付リング70が可撓性チューブ57の先端に連結さ
れ、バルーン56の基端部をこの取付リング70に糸巻
きして、接着剤の塗布により固定される。また、バルー
ン56は内部に高圧の超音波伝達媒体を供給して膨出さ
せるので、弾性リング55は強い締め付け力で凹溝47
に嵌着させる必要がある。このために、弾性リング55
の内径をそれが装着される凹溝47の溝底径より小さく
なし、その径差により所定の締め付け力を作用させるよ
うにしている。従って、バルーン56を超音波プローブ
40に装着するには、弾性リング55を押し広げるよう
にする。
【0025】バルーン56は伸縮性に優れた薄膜部材で
あるから、外力が作用すると破損する等のダメージを受
けることになる。ところで、従来技術において説明した
ように、バルーン56がダメージを受けるのは、その取
付リング70への嵌合部、特にその先端側の端部を覆っ
ている部位である。ここで、超音波プローブ40をバル
ーン装置50に装着した状態では、取付リング70の先
端部の外径は、当然、この取付リング70から突出して
いる超音波プローブ40の超音波走査部43の外径より
大きいものであり、従って取付リング70から超音波走
査部43を覆うバルーン56には段差が生じることにな
る。また、内視鏡30の処置具挿通チャンネル36に挿
通させるに当っては、バルーン56を超音波走査部43
の外面に密着させた状態にするのが一般的である。この
ため、図9に示すように、処置具挿通チャンネル36内
を進行させていく間に、軟性チューブ71から貫通孔7
2に嵌合されたパイプ73への移行部に至ると、このパ
イプ73の端面にバルーン56の段差部74が押圧され
ることになる。ここで、パイプ73及び取付リング70
は共に硬質部材であり、しかもこれらは薄肉の部材で構
成される。従って、取付リング70の先端がバルーン5
6を介してパイプ73の端面に強い力で押圧されると、
これら取付リング70とパイプ73とがカッタの機能を
発揮して、バルーン56を損傷させることになる。しか
しながら、バルーン56におけるこれ以外の部位は軸線
方向に向いた面であるから、損傷するおそれは極めて少
ない。
【0026】以上の点から、図10に示すように、バル
ーン56の外周に保護層75を設けて、バルーン56が
ダメージを受けて破損などをしないように保護してい
る。前述したように、バルーン56のダメージを受ける
可能性のある箇所は、超音波プローブ40を装着して、
バルーン56を縮小させた時に取付リング70の先端に
おける段差部分である。保護層75は、この部分を十分
覆い、好ましくはバルーン56を取付リング70に固定
するために糸を巻きつけた糸まき部76も覆うようにす
る。ここで、超音波プローブ40の超音波走査部43に
おける超音波の送受信領域は、バルーン装置50におけ
る取付リング70の先端より十分な長さだけ突出してい
る。従って、保護層75がこの超音波の送受信領域の位
置まで及ばなければ、超音波の送受信に何等の障害とは
ならない。また、保護層75はバルーン56を部分的に
覆っているが、内部に超音波伝達媒体を供給した時に、
その全体を膨出させる必要がある。しかしながら、取付
リング70との嵌合部はバルーン56の固着部であり、
この部分は膨出しない。このために、取付リング13の
先端から僅かな長さだけ保護層75で覆っていても、バ
ルーン56としての機能は格別損なわれることはない。
【0027】また、保護層75はバルーン56を損傷か
ら保護するという機能を発揮させるためのものであるか
ら、できるだけ厚みがある方が望ましい。ただし、保護
層75を設けた部位の外径がバルーン装置50の可撓性
コード42の外径より大きくなると、処置具挿通チャン
ネル36内への挿入操作性が悪くなる場合もある。従っ
て、保護層56を取付リング70に装着した状態で、可
撓性コード42と実質的に同じ外径とするのが最も望ま
しい。
【0028】保護層75は、バルーン56に外力が作用
して損傷等が発生するのを防止するためのものであるか
ら、緩衝性を有する部材で形成する必要がある。このた
めには、ある程度伸縮性のある軟性の部材で保護層75
を構成する。従って、この保護層75は、例えば保護膜
を塗布することで形成することができる。また、保護層
75は、伸縮性のあるチューブ、伸縮性のあるテープ等
で形成するのが望ましい。伸縮性のある保護層75を用
いることにより、バルーン56を膨出させたときに、こ
の保護層75も多少膨らむようになるので、バルーン5
6の形状が安定する。特に、保護層75を粘着テープで
構成すると、使用の都度、この保護層を容易に交換でき
るようになる。従って、バルーン56をある程度繰り返
し使用する場合にも、テープを剥して、バルーン装置5
0全体を洗浄するようになし、再使用時には改めてテー
プを巻き付けるようにすることもできる。
【0029】このようにバルーン56における最もダメ
ージを受け易い部位に限定して保護層75で覆うことに
よって、超音波プローブ40をバルーン装置50に組み
込んで処置具挿通チャンネル36等のガイド部材を介し
て体腔内に挿入したときに、このバルーン56がダメー
ジを受けることがなくなる。その結果、体腔内で超音波
検査を行うに当って、超音波伝達媒体供給用筒体62か
ら超音波伝達媒体をバルーン装置50内に供給したとき
に、この超音波伝達媒体の圧力で確実にバルーン56が
膨出することになり、超音波伝達媒体が漏れ出す等の不
都合を確実に防止できるようになる。従って、超音波振
動子45を作動させて超音波走査を行うことによって、
鮮明な超音波画像を取得できるようになる。
【0030】次に、図11は、本願発明第2の実施の形
態を示すものであって、本実施の形態において、前述し
た第1の実施の形態と同一または均等な構成部材につい
ては、同一の符号を付して、その説明を省略する。この
実施の形態では、糸まき部76に塗布している接着剤8
0を取付リング70先端部のバルーン56上の段差を越
える位置まで延在させている。これにより、取付リング
70先端部のバルーン56を保護することができ、超音
波プローブ40を内視鏡30の処置具挿通チャンネル3
6に挿通させる場合でも、取付リング70先端部のバル
ーン56が破損するのを防ぐことができる。
【0031】次に、図12は、本願発明第3の実施の形
態を示すものであって、本実施の形態において、前述し
た第1の実施の形態と同一または均等な構成部材につい
ては、同一の符号を付して、その説明を省略する。この
実施の形態においては、取付リング70とバルーン56
が重なった部分のほぼ全体を覆い、かつ段差の部分を完
全に覆うように熱収縮性チューブ81を嵌合し、熱を加
えて収縮させている。またこの熱収縮性チューブ81
は、テフロン(登録商標)や塩化ビニール等からなり、
内径が取付リング13の外径よりも大きい。よって、こ
の熱収縮性チューブ81により、取付リング70先端部
のバルーン56を保護することができるだけでなく、そ
の収縮力によりバルーン56が取付リング70に固着さ
れるので、バルーン56装着のための糸まきや接着剤を
省略することができる。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、段差部
に保護層を設ける構成としたので、バルーンを厚くする
ことなく、取付リング先端部のバルーンの破損を防ぐこ
とができる等の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のバルーン装置と超音波プローブの先端部
分の概略構成である。
【図2】バルーン装置の先端部の分解図である。
【図3】内視鏡の挿入部の断面図である。
【図4】従来のバルーン装置と超音波プローブを挿入し
た内視鏡の挿入部の断面図である。
【図5】本発明の実施の一形態を示すものであって、超
音波プローブを内視鏡に組み込んだ状態の外観図であ
る。
【図6】超音波プローブの全体構成をバルーン装置と共
に示す外観図である。
【図7】本願発明第1の実施の形態のバルーン装置と超
音波プローブの先端部分の概略構成である。
【図8】超音波プローブにバルーン装置を組み込んだ状
態での基端側の部分の断面図である。
【図9】本願発明第1の実施の形態のバルーン装置と超
音波プローブを挿入した内視鏡の挿入部の断面図であ
る。
【図10】本願発明第1の実施の形態のバルーン装置の
取付リング付近の拡大図である。
【図11】本願発明第2の実施の形態のバルーン装置の
取付リング付近の拡大図である。
【図12】本願発明第3の実施の形態のバルーン装置の
取付リング付近の拡大図である。
【符号の説明】
1,40 超音波プローブ 3,43 超音波走査部 10,50 バルーン装置 12,56 バルーン 13,70 取付リング 16,36 処置具挿通チャンネル 19,73 パイプ 21,74 段差部 30 内視鏡 75 保護層 80 接着剤 81 熱収縮性チューブ

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 先端に超音波振動子を内蔵させた超音波
    走査部を有し、この超音波走査部に可撓性コードを連設
    した超音波プローブと、 可撓性チューブの先端に取付リングを連結し、この取付
    リングの先端にはさらにバルーンが連結されたバルーン
    装置とを備え、 前記超音波プローブは、前記可撓性コードが前記バルー
    ン装置の可撓性チューブ内に、また前記超音波走査部が
    前記バルーン内に位置するように組み付けられる超音波
    検査装置において、 前記バルーンの外面であって、前記取付リング先端部の
    連結部を含み、かつ前記超音波プローブを組み付けた状
    態で、その超音波振動子の配置部には及ばない位置に、
    可撓性部材からなる保護層を形成する構成としたことを
    特徴とする超音波検査装置。
  2. 【請求項2】 前記バルーンの先端に止着リングを形成
    し、前記超音波走査部の先端に前記バルーンの止着リン
    グが嵌合・固定される円環状の凹溝を形成する構成とし
    たことを特徴とする請求項1記載の超音波検査装置。
  3. 【請求項3】 前記保護層は粘着性のテープを巻くこと
    により形成されることを特徴とする請求項1または2記
    載の超音波検査装置。
  4. 【請求項4】 前記保護層は保護層を塗布することによ
    り形成されることを特徴とする請求項1または2記載の
    超音波検査装置。
  5. 【請求項5】 前記保護層はチューブを嵌合させること
    により形成されることを特徴とする請求項1または2記
    載の超音波検査装置。
  6. 【請求項6】 前記バルーンは前記取付リングに糸巻き
    により取り付けられ、この糸巻き部に塗布した接着剤を
    延在させることにより前記保護層を形成したことを特徴
    とする請求項1または2記載の超音波検査装置。
  7. 【請求項7】 前記保護層は熱収縮性チューブを嵌合す
    ることにより形成され、この保護層を熱収縮させること
    により前記バルーンと前記取付リングを固着させている
    ことを特徴とする請求項1または2記載の超音波検査装
    置。
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