JP2003235687A - ベッド用クッション装置 - Google Patents

ベッド用クッション装置

Info

Publication number
JP2003235687A
JP2003235687A JP2002044402A JP2002044402A JP2003235687A JP 2003235687 A JP2003235687 A JP 2003235687A JP 2002044402 A JP2002044402 A JP 2002044402A JP 2002044402 A JP2002044402 A JP 2002044402A JP 2003235687 A JP2003235687 A JP 2003235687A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
elastic layer
cushion
elastomer
bed
resilience
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002044402A
Other languages
English (en)
Inventor
Shoji Kawamura
昇司 川村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
France Bed Co Ltd
Original Assignee
France Bed Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by France Bed Co Ltd filed Critical France Bed Co Ltd
Priority to JP2002044402A priority Critical patent/JP2003235687A/ja
Publication of JP2003235687A publication Critical patent/JP2003235687A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Mattresses And Other Support Structures For Chairs And Beds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】利用者の身体を支持する面では、押圧されたと
き座屈することにより体型に沿って荷重を分散し圧迫感
のない心地良い感触が得られるベッド用クッション装置
を提供する 【解決手段】上部弾性層、中間弾性層及び下部弾性層の
3層構造であって、上記上部弾性層は板状の低反発弾性
材料から形成され、上記中間弾性層は、弾性材料によっ
て薄肉の隔壁が格子状に形成されたクッションコアで形
成され、上記下部弾性層は中間弾性層よりも高い反発力
を有するスプリングユニットでなり、上記3層を被覆す
る外装体とでなるものにおいて、前記クッションコアの
隔壁はショアーA10〜40の硬度のエラストマーで構
成されており、且つ該エラストマーに復元力強化剤が配
合されているベッド用クッション装置を構成するように
した。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明が属する技術分野】この発明は、ベッド用マット
レスに使用する好適なベッド用クッション装置に関す
る。 【0002】 【従来の技術】たとえば、ベッド用マットレスにおいて
は、快適な寝心地を損なうことなく人体を弾性的に支持
する機能、すなわち良好なクッション性能が要求され
る。 【0003】一般的にマットレスはクッション体を有
し、このクッション体の上下面にシート状の弾性材を積
層し、この積層体を外装地によって被覆して構成されて
いる。上記クッション体はスプリングユニットが用いら
れる。このスプリングユニットは多数のコイルばねをヘ
リカル線によって行列状に連結して構成される。 【0004】クッション体をコイルばねによって形成し
たマットレスの場合、コイルばねによるクッション体の
長所は反発力、通気性、耐久性にすぐれている。しかし
ながらコイルばねは利用者の荷重を受けて圧縮変形する
と、その変形量に応じて反発力を生じるもので、場合に
よりこの反発力によってマットレス上に仰臥した利用者
は身体を圧迫され、床ずれ発生の一因となり快適な寝心
地が損なわれるということがある。 【0005】そこで、出願人は、さきに特願2000−
244554号でエラストマー製ベッド用クッションを
提案した。このエラスマーは熱可塑性エラスマーやゴム
で、硬度がショアAで20〜40、このましくは25〜
30のもので、薄肉で格子状に並列してクッション体を
形成した。 【0006】このクッション体は、薄肉のエラストマー
により隔壁を格子状に形成しており、荷重がかかると隔
壁が座屈するため底つき感がなく,柔軟で小さな荷重に
対して緩衝性がよい。また隔壁が荷重により座屈するこ
とは反発弾性が小さく衝撃に対してすぐれた吸収性能を
有し、体重をかけると身体の凹凸に追従して沈み,包み
こむように身体を支えるため応力が一点に集中しにくく
分散性を示す。 【0007】体型に合った形で身体を支えるためスプリ
ングにかかる応力も平均化し体圧分散効果が発揮でき
る。このような荷重を分散する特性により、圧迫感のな
い心地良い感触が得られ且つ通気性にすぐれるのでベッ
ド用クッションとして好適である。 【0008】 【発明が解決しようとする課題】しかし、このようなク
ッション体はスプリングユニットが全体のクッションを
重くする欠点があった。又、クッション体を格子状に形
成するエラスマー材料は薄肉であるために復元性が十分
でないおそれがあって、利用者がクッション体から離れ
た後に元の形状に戻るために長時間を要することがあっ
た。 【0009】上部弾性層は、緩衝性がよく反発弾性の少
ない材料として低反発ウレタンフォームを使用してい
る。この低反発ウレタンフォームは衝撃に対してすぐれ
た吸収性能があって体型に沿いやすい弾性材料であるの
で、利用者は良い感触が得られる。しかしながらこの弾
性材料は通気性が劣ることと、元の形状に戻る回復が遅
い欠点がある。 【0010】この発明は、利用者の身体を支持する面で
は、反発弾性の少なく体型に沿って荷重を分散し圧迫感
のない心地良い感触が得られ、上部弾性層の欠点を中間
弾性層が補いつつ利用者に体型に沿って支持し、反発
力、通気性は上記クッション体を支持する下層のスプリ
ングユニットで行い、さらに下部弾性層で全体的に安定
して支持するベッド用クッション装置を提供することに
ある。 【0011】 【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、上部
弾性層、中間弾性層及び下部弾性層の3層構造であっ
て、上記上部弾性層は板状の低反発弾性材料から形成さ
れ、上記中間弾性層は弾性材料によって形成された枠体
内に、弾性材料によって薄肉の隔壁が格子状に形成され
たクッションコアを収容して形成され、上記下部弾性層
は中間弾性層の下面に配置され中間弾性層よりも高い反
発力を有するスプリングユニットでなり、上記3層を外
装体で被覆し、前記クッションコアの隔壁はショアーA
10〜40の硬度のエラストマーで構成されており、且
つ該エラストマーに復元力強化剤が配合されているベッ
ド用クッション装置にある。 【0012】この発明によれば、上部弾性層で利用者に
圧迫感のない心地良い感触を与え、中間弾性層によって
弾性材料によって薄肉の隔壁が格子状に形成されクッシ
ョン本体の衝撃吸収性能,体圧分散性能にすぐれ耐久
性、反発弾性,通気性のすぐれた性能の両方を合わせも
つクッション本体を提供し、上部弾性層と中間弾性層を
クッション性能を維持しながら全体的に安定して支持す
るベッド用クッション体を提供できる。 【0013】 【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
面を参照しながら説明する。 【0014】図1乃至図5はこの発明の実施形態を示
す。図1はベッド用クッション装置としてのベッド用の
マットレス1の断面を示し、このマットレス1はクッシ
ョン本体2を備えている。このクッション本体2は複数
のブロック3に分割されている。 【0015】上記ブロック3は熱可塑性エラストマーな
どの弾性材料によって矩形枠状に形成された外側隔壁4
内に格子状に設けられた内側隔壁5とによって構成され
ており、格子の空間部は垂直方向に貫通して通気性を保
持している。このブロック3は通常射出成形される。 【0016】格子の形状は、隔壁4,5の高さ5〜30
0mm、隔壁間の幅は5〜200mmである。隔壁4,
5の厚さは0.5mm〜5mm、好ましくは1.5〜3
mmである。硬度の高いエラストマーを用いても隔壁を
薄くしても、反対に硬度の低いエラストマーを用いて隔
壁を厚くしても、寝たときに自然なクッション性が失わ
れる。人体の体重に対して,底付きすることなく、やわ
らかな自然なクッション性を出すには、エラストマーの
硬度と、隔壁の厚さが重要な要素となる。この観点から
して、隔壁にショアーA10〜40の硬度のエラスマー
を用い、隔壁の厚さを1.5〜3.0mmにするのがよ
い。 【0017】この発明で用いるエラストマーは、熱可塑
性エラストマーやゴムである。熱可塑性エラストマー
は、常温ではゴム状弾性体として挙動するが、温度上昇
によって塑性変形する物質である。熱可塑性エラストマ
ーとしては、ポリスチレン系熱可塑性エラストマー、ポ
リオレフィン系熱可塑性エラストマー、ポリ塩化ビニル
系熱可塑性エラストマー、ポリエステル系熱可塑性エラ
ストマー、ポリウレタン系熱可塑性エラストマー、ポリ
アミド系熱可塑性エラストマー、1,2−ポリブタジェ
ン系熱可塑性エラストマー、動的架橋熱可塑性エラスト
マーなどが挙げられる。 【0018】また、ゴムとしては天然ゴム、合成ゴムが
用いられる。合成ゴムとしてはポリブタジェンゴム、ポ
リイソプレンゴム、ブタジェンスチレンゴム、ブタジェ
ンアクリルニトリルゴム、イソブチレンなどが挙げられ
る。 【0019】本発明で用いるエラスマーとしては、とく
にポリスチレン系熱可塑性エラストマーが柔軟性に富
み、耐久性が良いので、クッション本体2を形成するの
に好ましい。また、本発明で用いるエラストマーは,硬
度がショアーAで10〜40、好ましくは15〜35の
ものである。肉薄縦長の隔壁を格子状に並列させた構造
のベッド用クッションの隔壁に、上記の硬度のエラスト
マーを用いた場合は、荷重が掛かると隔壁が座屈し、そ
のため底つき感がなく、柔軟で、小さな荷重に対しても
緩衝性がよく耐久性あるクッションが得られる。 【0020】上記エラストマーに復元力強化剤を配合す
る。復元力強化剤は,亜鉛華、酸化マグネシウム、ホワ
イトカーボン、カーボンブラック、クレー(カオリンク
レー、焼成クレーなど)が用いられる。復元力強化剤を
配合することによって、エラストマーの復元力が向上す
る。復元力強化剤は、エラストマー100重量部に対し
2〜20重量部,好ましくは3〜10重量部は配合す
る。復元力強化剤は、とくに亜鉛華が好ましい。なお、
同じ無機物質でも炭化カルシウムなどは復元力強化作用
が乏しく用いられない。 【0021】また、上記のごときエラストマーで構成し
た隔壁を有するクッションは、ベッドに用いたとき、寝
返りを打つ度に音鳴りする問題点がある。復元力強化剤
はこの音鳴りを抑える作用もある。そして、滑剤と併用
してエラストマーに配合することによって、この音鳴り
をより一層抑えることができる。また滑剤の配合は成形
時の離型性を向上させることができる。滑剤としては、
パラフィンワックス、マイクロワックス、ポリエチレン
ワックスなどの炭化水素系滑剤;ステアリン酸、ベヘニ
ン酸、12−ヒドロキシステアリン酸などの脂肪酸系滑
剤;ステアリルアルコール、セチルアルコールなどの高
級アルコール系滑剤;ステアリン酸アミド、エルカ酸ア
ミド、オレイン酸アミド、メチレンビスステアリン酸ア
ミド、エチレンビスオレイン酸アミドなどのアミド系滑
剤;セチルパルミテート、ステアリルステアレート、ス
テアリン酸モノグリセリド、ペンタエリスリトールテト
ラステアレートなどのエステル系滑剤;ステアリン酸
鉛、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸カルシウム、ステ
アリン酸マグネシウムなどの金属石けん系滑剤などが用
いられる。中でも、脂肪酸系滑剤が好ましい効果を有す
る。滑剤の配合量は通常使用されている量より多量に必
要とし、エラストマー100重量部に対し0.3〜10
重量部、好ましくは0.5〜5重量部である。 【0022】上記のようになる複数のブロック3は,隣
り合う外側隔壁4を接合させて配置され、外側隔壁4の
互いに接合した部分が接着剤によって連結固定されてい
る。 【0023】それによって、複数のブロック3は一体的
に結合されている。そして、上記クッション本体2の上
面と下面との周縁には、それぞれ全長にわたって枠線6
がC字状クリップ7によって取り付けられている。 【0024】上記クッション本体2の外周面には側部弾
性材8が全長にわたって設けられている。この側部弾性
材8は、ウレタンフォームなどの発泡合成樹脂によって
断面形状は矩形状で,高さ寸法はクッション本体2とほ
ぼ同じのブロック形状に形成されている。 【0025】クッション本体2はスプリングユニット9
の上面に張設されたフェルト10の上面に重合され、こ
のクッション本体2とスプリングユニット9の重合体を
外装体11で被覆している。 【0026】スプリングユニット9は、コイルばね12
多数を並列させてスプリング列をつくり各スプリング列
をヘリカル線13で連結し、コイルばね12の周縁を枠
線14に図示しないクリップで結合し、スプリングユニ
ット9の上下面には保護材としてフェルト10が重合さ
れ、フェルト10は枠線14に同じくC字状クリップで
結合している。なお保護材というのは、クッション材、
詰め物、シートなどと言い換えてもよく、要はスプリン
グユニット9の剛性が直接にクッション本体2にぶつか
りやわらかいクッション本体2を破損することのないよ
うな材料ならばよい。 【0027】上記の側部弾性材8は、第3図に示すごと
く平面視額縁状にしてフェルト10の上面に載置されて
おり、その内面側にクッション本体2が配置されてい
る。クッション本体2は、弾性材料でなる薄肉の隔壁が
格子状に成形されたものであるから第5図に示すように
垂直方向の荷重により座屈するもので身体形状の凹凸に
従い隔壁5が支持する。そして、中間弾性層のクッショ
ンコア2よりも高い反発力を有するスプリングユニット
9によりクッション本体2の全体を安定的に支持するこ
とになる。 【0028】クッション本体2と側部弾性材8の上面に
は合成樹脂によって成形されたシート状部材としてメッ
シュ15が積層されている。このメッシュ15はクッシ
ョン本体2の上面に加わる荷重を分散させる機能を有す
る。 【0029】上記メッシュ15の上面と側部弾性材8の
上面にはウレタンフォームなどのシート状の低反発弾性
材料16が接合されており、さらに低反発弾性材料16
の上面に板状の軟質ウレタンフォーム17を重ねてお
り、これら低反発弾性材料16と軟質ウレタンフォーム
17と上記側部弾性材8及びスプリングユニット9の外
周面とが外装体11で被覆されている。 【0030】側部弾性材8の上面と側面及びスプリング
ユニット9の側面にはフランジ布18aが設けられ、こ
のフランジ布18aは、一端が上記クッション本体2の
上面側周縁に設けられた枠線6aにクリップ7で連結固
定され、他端が側部弾性材8の外側面を垂下し、スプリ
ングユニット9の上面側の枠線14にフランジ布18b
と共にC字状クリップ19で連結固定している。 【0031】外装体11は鏡地11aとマチ地11bを
角部で合掌させエッジテープ11cで縫合している。ス
プリングユニット9の下面側の角部では、下面側の鏡地
11aとマチ地11bをスプリングユニット9の角部で
合掌させたエッジテープ11cにより一体に縫合してい
る。下部フランジ布20は一端側を下面側の鏡地11a
に縫合し他端側をクリップ21でスプリングユニット9
の一端に連結固定されている。 【0032】側部弾性材8の下面側にはフランジ布18
bがあって一端側を枠線6bにクリップで連結固定し、
他端側をフランジ布18aの他端側と共にクリップ19
でスプリングユニット9の一端に連結固定されている。
すなわち、フランジ布18a,18bは各々クッション
本体2の周縁に配設された枠線6a,6bに固定される
と共に側部弾性材8の上下を覆い、共にスプリングユニ
ット9の一端に連結しているので、クッション本体2と
側部弾性材8とスプリングユニット9と外装体11は一
体的に保持され,互いがずれ動くことがない。 【0033】マットレス1に加わる荷重によってクッシ
ョン本体2が変形すると、このクッション本体2の外周
面にフランジ布18a,18bによって上面側枠線6
a,6bとスプリングユニット9の一端の間で連結固定
された側部弾性材8も、上面側枠線6の変位に連動して
一体的に圧縮変形する。つまり、クッション本体2は枠
線6a,6bによって周辺部が他の部分よりも大きく屈
曲変形するのが防止されている。 【0034】マットレス1から荷重が除去されと、圧縮
変形した側部弾性材8が復元し、その復元力がフランジ
布18a,18bを介して上面側枠線6に伝達されるか
ら、この枠線6a,6bによってクッション本体2が復
元することになる。つまり屈曲された各ブロック3の外
側隔壁4と内側隔壁5とが復元する。 【0035】又、クッション本体2は、復元力強化剤を
配合したエラストマーによって形成されているので、体
重により押圧されて座屈した隔壁の復元力、すなわち繰
り返しの座屈に対する耐久性が向上することになる。こ
の復元性の評価はマットレスから起床した30分後にマ
ットレス上面に残った寝跡の状態を観察することにより
行ったもので、復元力強化剤を配合したものとそうでな
いものを比較して評価したものである。 【0036】以上の復元力強化剤の配合と及び側部弾性
材8の復元力と相俟って、クッション本体2は、薄肉の
外側隔壁4と内側隔壁5とを確実に復元させることがで
きるため、マットレス1としての性能を備えることがで
きる。 【0037】上記クッション本体2を複数のブロック3
に分割し、これらブロック3を接着剤又は超音波溶着に
より接合固定するようにした。そのためブロック3は、
クッション本体2を一つの成形品とする場合に比べて小
さな金型によって成形することができるから、その製造
を容易にし、しかも安価に行うことができるものであ
り、クッション装置全体のサイスを容易に変更できる利
点がある。 【0038】クッション本体2と枠線6a,6bとの取
付け態様を図2で説明すると、クッション本体2は上記
したように複数のブロック3を接着剤又は超音波溶着に
よって結合したもので、その周縁部の上下面には枠線6
a、6bがC字状クリップ7で固定される。クッション
本体2は水平方向に引っ張って枠線6a,6bに緊張状
態で固定するのが隔壁の水平方向の弾力を向上させるの
に寄与する。ブロック3の外側隔壁5の上下の端部に
は、第2図に示すが補強シート22としての不織布が貼
着などの手段によって被覆されており、この不織布22
によって外側隔壁4のC字状クリップ7が貫通する部分
が補強されるから、外側隔壁4がクリップ7に引っ張ら
れて破断するのを防止できる。 【0039】上記クッション本体2は第4図で説明する
と、平面形状がほぼ正方形の複数のブロック3を配置し
て構成されている。この実施の形態では,縦5個、横3
個のブロック3が行列状に配置されている。上記枠線6
a,6bは幅寸法が3つのブロック3の幅寸法に対応
し、長さ寸法が5つのブロック3の長さ寸法に対応する
大きさの矩形枠状に形成されている。 【0040】この発明によるベッド用クッションの使用
態様を第5図に示すが、このベッド用クッション上部弾
性層、中間弾性層、下部弾性層の3層構造であって、上
記上部弾性層は板状の低反発弾性材料16によって形成
され、上記中間弾性層は弾性材料によって形成された枠
体内に、弾性材料によって薄肉の隔壁が格子状に形成さ
れたクッションコア2を収容して形成され、上記下部弾
性層は中間弾性層の下面に配置され中間弾性層よりも高
い反発力を有するスプリングユニット9でなり、上記3
層を外装体11で被覆し、前記クッションコア2の隔壁
4,5はショアーA10〜40の硬度のエラストマーで
構成されており、且つ該エラストマーに復元力強化剤が
配合されているベッド用クッション装置である。 【0041】 【発明の効果】以上のようにこの発明によれば、上部弾
性層、中間弾性層及び下部弾性層の3層構造であって、
上記上部弾性層は板状の低反発弾性材料から形成され、
上記中間弾性層は弾性材料によって形成された枠体内
に、弾性材料によって薄肉の隔壁が格子状に形成された
クッションコアを収容して形成され、上記下部弾性層は
中間弾性層の下面に配置され中間弾性層よりも高い反発
力を有するスプリングユニットでなり、上記3層を外装
体で被覆し、前記クッションコアの隔壁はショアーA1
0〜40の硬度のエラストマーで構成されており、且つ
該エラストマーに復元力強化剤が配合されているベッド
用クッション装置を構成するようにした。 【0042】利用者がこのクッションに横臥したとき
に、低反発弾性材料16は利用者Mの体重を吸収しなが
ら凹凸に沿って沈むので利用者に良好の感触を与える、
さらに中間弾性層はクッションコア2の隔壁の座屈によ
り上部弾性層を凹凸を吸収しつつ支持することになり下
部弾性層のスプリングユニット9が全体をクッションを
有しながら安定的に支持することになる。 【0043】クッション本体2は、薄肉のエラストマー
により隔壁を格子状に形成しており、荷重がかかると隔
壁が座屈するため底つき感がなく,柔軟で小さな荷重に
対して緩衝性がよい。また隔壁が荷重により座屈するこ
とは反発弾性が小さく衝撃に対してすぐれた吸収性能を
有し、体重をかけると身体の凹凸に追従して沈み,包み
こむように身体を支えるため応力が一点に集中しにくく
分散性を示す。 【0044】下部弾性層では体型に合った形で身体を支
えるためスプリングユニット9にかかる応力も平均化し
体圧分散効果が発揮できる。このような荷重を分散する
特性により、圧迫感のない心地良い感触が得られる。ま
た、格子はその空間を上下に貫通しており通気性を保持
している。このように、利用者の身体を支持する面で
は、押圧されたとき座屈することにより体型に沿って荷
重を分散し圧迫感のない心地良い感触が得られ、耐久
性、反発力は上記クッション体を支持する下層のスプリ
ングユニットで行うベッド用クッション装置を提供でき
る。
【図面の簡単な説明】 【図1】この発明によるベッド用クッション体を使用し
たマットレスの断面図。 【図2】マットレスの一部を切り欠いた斜視図。 【図3】外装体を除いて切り欠いて示すマットレスの斜
視図。 【図4】クッション本体2の構造を示す斜視図 【図5】本発明によるベッド用クッション装置の使用状
態を示す断面図 【符号の説明】 1:マットレス 2:中間弾性層(クッション本体) 3:ブロック 4:外側隔壁 5:内側隔壁 6a,6b:枠線 7、19、21:クリップ 8:側部弾性材 9:下部弾性層(スプリングユニット) 10:保護材 11:外装体 12:コイルばね 13:ヘリカル線 14:スプリングユニットの枠線 15:メッシュ 16:上部弾性層(低反発弾性材料) 17:軟質ウレタンフォーム 18a,18b、20:フランジ布 22:補強シート(不織布)

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】上部弾性層、中間弾性層及び下部弾性層の
    3層構造であって、上記上部弾性層は板状の低反発弾性
    材料から形成され、上記中間弾性層は弾性材料によって
    形成された枠体内に、弾性材料によって薄肉の隔壁が格
    子状に形成されたクッションコアを収容して形成され、
    上記下部弾性層は中間弾性層の下面に配置され中間弾性
    層よりも高い反発力を有するスプリングユニットでな
    り、上記3層を外装体で被覆し、前記クッションコアの
    隔壁はショアーA10〜40の硬度のエラストマーで構
    成されており、且つ該エラストマーに復元力強化剤が配
    合されているベッド用クッション装置。
JP2002044402A 2002-02-21 2002-02-21 ベッド用クッション装置 Pending JP2003235687A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002044402A JP2003235687A (ja) 2002-02-21 2002-02-21 ベッド用クッション装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002044402A JP2003235687A (ja) 2002-02-21 2002-02-21 ベッド用クッション装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003235687A true JP2003235687A (ja) 2003-08-26

Family

ID=27783801

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002044402A Pending JP2003235687A (ja) 2002-02-21 2002-02-21 ベッド用クッション装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003235687A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106263809A (zh) * 2016-10-25 2017-01-04 长沙华嵘环境科技有限公司 床垫
JP2020528803A (ja) * 2017-07-28 2020-10-01 パープル イノベーション,エルエルシー スペーサ布を含むマットレス及び関係する方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106263809A (zh) * 2016-10-25 2017-01-04 长沙华嵘环境科技有限公司 床垫
JP2020528803A (ja) * 2017-07-28 2020-10-01 パープル イノベーション,エルエルシー スペーサ布を含むマットレス及び関係する方法
US11602227B2 (en) 2017-07-28 2023-03-14 Purple Innovation, Llc Mattresses including spacer fabric and related methods

Similar Documents

Publication Publication Date Title
ES2441976T3 (es) Soporte de cuerpo con capas finas de materiales alternos y procedimiento de fabricación del mismo
JP5661716B2 (ja) 網目状材料身体支持体
JP5289734B2 (ja) 環境にやさしい層状座席組立体
CN104507747B (zh) 车辆用座椅装置
JP2002012067A (ja) チャイルドシート
US6848136B2 (en) Bedding
WO2014196114A1 (ja) シートクッション
JP2003235687A (ja) ベッド用クッション装置
JP2000308547A (ja) マットレス装置
JP4815079B2 (ja) クッション装置
JP3977993B2 (ja) クッション装置
JP4866030B2 (ja) マットレス装置
JP4733308B2 (ja) クッション装置
JP2007083018A (ja) 弾性体ユニットおよびマット
JP2005110851A (ja) マット
JP3889265B2 (ja) クッション装置
JP2004242797A (ja) 布団装置
JP2004089526A (ja) クッション装置
JP3234739U (ja) マットレス
TWI265800B (en) Bed mattress
JP3101827U (ja) ベッドの就寝枠
JPH11332698A (ja) エアーマット、その製造方法及びエアーマット入り敷布団
JP2010142528A (ja) 車両用シート
JP2002209681A (ja) クッション装置
JP2002000407A (ja) クッション素材

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Effective date: 20050111

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

A977 Report on retrieval

Effective date: 20061226

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070426

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20070904