JP2007083018A - 弾性体ユニットおよびマット - Google Patents

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Abstract

【課題】柱状弾性体の本来の変形特性を発揮し易くし、寝心地感および着座感を確保するのに有利な弾性体ユニットおよびマットを提供する。
【解決手段】弾性体ユニット10は、支持層3と、支持層3の上面よりも突出するように支持層3に設けられ複数の柱状弾性体4と、複数の柱状弾性体4のうち隣設する少なくとも一部の柱状弾性体4間に設けられた倒れ込み防止部5とを備えている。倒れ込み防止部5は、高さ方向における荷重の負荷に伴い変形する柱状弾性体4に接触し、柱状弾性体4の過剰な倒れ込みを抑える。
【選択図】図4

Description

本発明は弾性体ユニット、および、弾性体ユニットを搭載するマットに関する。
従来、支持層と、支持層の上面よりも突出するように支持層に設けられエラストマーを基材とする複数の柱状弾性体とを備える弾性体ユニットが知られており、更に、この弾性体ユニットを搭載したマットが知られている(特許文献1)。このものによれば、柱状弾性体の硬度を調整することにより弾性体ユニットの弾性力を調整することができ、寝心地感および着座感を改善することができる。
特開2003−339484号公報
上記した弾性体ユニットおよびマットによれば、使用時に柱状弾性体が倒れ込むことが往々にしてある。殊に、リクライニングベッドに搭載される弾性体ユニットでは、リクライニング時に弾性体ユニットが曲成されるとき、柱状弾性体の倒れ込みが発生し易い。このため使用期間が長期にわたると、倒れ込んだ柱状弾性体が元の形状に復帰せず、倒れ込んだ状態に維持されるおそれがある。
このように柱状弾性体が倒れ込んだ状態に維持されると、柱状弾性体の本来の変形特性を発揮しにくくなり、寝心地感および着座感に影響を与えるおそれがある。このような柱状弾性体の倒れ込みを抑えることが好ましい。
本発明は上記した実情に鑑みてなされたものであり、柱状弾性体の過剰な倒れ込み、倒れ込みに起因する不具合(倒れ込んだ状態に維持される不具合)を抑制し、柱状弾性体の本来の変形特性を発揮し易くし、寝心地感および着座感を確保するのに有利な弾性体ユニットおよびマットを提供することを課題とする。
様相1に係る弾性体ユニットは、支持層と、支持層の上面よりも突出するように支持層に設けられた変形可能な複数の柱状弾性体と、複数の柱状弾性体のうち隣設する柱状弾性体間に設けられ、高さ方向における荷重の負荷に伴い変形する柱状弾性体に接触して少なくとも一部の柱状弾性体の倒れ込みを抑える倒れ込み防止部とを具備することを特徴とするものである。本様相によれば、荷重の負荷に伴い柱状弾性体が変形する。柱状弾性体の倒れ込み動作、または、倒れ込んだ状態における柱状弾性体同士の過剰接触が、倒れ込み防止部により抑えられる。従って、使用期間が長期にわたっても、柱状弾性体の弾性変形性が良好に維持される。
様相2に係る弾性体ユニットによれば、様相1において、支持層は横たわる人の荷重が負荷されるものであり、支持層の上方から視認する平面視において、倒れ込み防止部のうち、人の巾方向にそって延設されている距離は、人の身長方向にそって延設されている距離よりも長いことを特徴とするものである。ここで、弾性体ユニット上における人の寝返り性を確保するためには、人の巾方向における柱状弾性体の拘束度が低く、柱状弾性体が人の巾方向に沿って良好に弾性変形できることが好ましい。この点本様相によれば、人の巾方向にそって延設されている倒れ込み防止部の距離は、人の身長方向にそって延設されている倒れ込み防止部の距離よりも長い。このため、柱状弾性体の弾性変形は倒れ込み防止部によって過剰に拘束されず、人の巾方向にそって良好に確保される。故に弾性体ユニットにおける人の寝返り性が確保される。
様相3に係る弾性体ユニットによれば、様相1または2において、支持層は横たわる人の荷重が負荷されるものであり、支持層の上方から視認する平面視において、倒れ込み防止部は、人の巾方向にそって延設されていることを特徴とするものである。人は、人の幅方向に沿って寝返りする。ここで、弾性体ユニット上における人の寝返り性を確保するためには、人の巾方向における柱状弾性体の拘束度が低く、柱状弾性体が人の巾方向に沿って良好に弾性変形できることが好ましい。この点本様相によれば、倒れ込み防止部は人の巾方向にそって延設されている。このため、柱状弾性体の弾性変形は倒れ込み防止部によって過剰に拘束されず、人の巾方向にそって良好に確保される。故に弾性体ユニットにおける人の寝返り性が確保される。
様相4に係る弾性体ユニットによれば、様相1〜3において、支持層は、横たわる人の下肢に対して人の背中を持ち上げるリクライニング機能を発揮するリクライニング支持体により曲成されるものであり、支持層の上方から視認する平面視において、倒れ込み防止部は、支持層のうちリクライニング支持体により曲成される曲成領域に対面するように設けられていることを特徴とするものである。リクライニング機能を発揮するときには、支持層には、リクライニング支持体により曲成される曲成領域が形成される。このように曲成領域が形成されるとき、複数の柱状弾性体のうち、曲成領域に対面する柱状弾性体が倒れ込み易いおそれがある。この点本様相によれば、倒れ込み防止部は、支持層のうちリクライニング支持体により曲成される曲成領域に対面するように設けられている。このため、支持層の曲成領域に対面する柱状弾性体の過剰の倒れ込みが抑制される。
様相5に係る弾性体ユニットによれば、様相1において、倒れ込み防止部は、少なくとも一部の隣設する柱状弾性体間の空間において柱状弾性体の側面に対向するように配置され、柱状弾性体の変形時において隣設する柱状弾性体同士の接着を抑制する接着抑制部を備えていることを特徴とする。リクライニングなどにより弾性体ユニットが曲成されるとき、曲成の内周側においては、曲成により柱状弾性体が倒れ込むように変形し易い。従って、隣設する柱状弾性体同士が倒れ込みにより接近し易い。弾性体ユニットの曲成度が大きい場合には、倒れ込みにより接近した柱状弾性体同士が接着するおそれがある。特に、柱状弾性体が粘着性を有する場合には、柱状弾性体同士が強く接着されたままとなり易い。この場合、リクライニングなどが解除され、弾性体ユニットの曲成が解除されたとしても、柱状弾性体が倒れ込んで柱状弾性体同士が接着されたままの状態に維持され、柱状弾性体が元の形状に正確に復帰しないおそれがある。この場合、快適な寝心地感および着座感が損なわれるおそれがある。
この点本様相によれば、接着抑制部は、柱状弾性体の変形時において、隣設する柱状弾性体同士が接近するとき、柱状弾性体同士の過剰接着を抑制する。このため弾性体ユニットの曲成が解除されると、柱状弾性体は元の形状に復帰し易い。よって、使用期間が長期にわたったとしても、柱状弾性体が倒れ込んだ状態に維持されることが抑制され、快適な寝心地感および着座感が維持される。
様相6に係る弾性体ユニットによれば、様相1において、倒れ込み防止部は、柱状弾性体の上面側に設けられたシート状をなしており、柱状弾性体の上端面に対向する第1シート部分と、隣設する柱状弾性体間の空間において柱状弾性体の側面に対向すると共に柱状弾性体の変形時において隣設する柱状弾性体同士の接着を抑制する第2シート部分とを備えていることを特徴とする。前述したように、弾性体ユニットの曲成が解除されたとしても、柱状弾性体が倒れ込んで柱状弾性体同士が接着されたままの状態に維持されるおそれがある。特に柱状弾性体が粘着性を有する場合には、柱状弾性体同士が接着されたままとなり易い。この点本様相によれば、第2シート部分は、柱状弾性体の変形時において、隣設する柱状弾性体同士の過剰接着を抑制する。このため弾性体ユニットの曲成が解除されると、柱状弾性体は元の形状に復帰し易い。よって、使用期間が長期にわたったとしても、柱状弾性体が倒れ込んだ状態に維持されることが抑制され、快適な寝心地感および着座感が維持される。
様相7に係るマットは、弾性体ユニットと、弾性体ユニットの下面側に設けられ柱状弾性体を支えるベースと、柱状弾性体及びベースを包囲する外装体とを具備するマットにおいて、弾性体ユニットは、上記した各様相のいずれかに係る弾性体ユニットであることを特徴とするものである。様相7によれば、上記した様相のいずれかに係る作用を期待できるマットが提供できる。
本発明によれば、柱状弾性体の過剰の倒れ込みが倒れ込み防止部により抑制される。従って、柱状弾性体の本来の変形特性を発揮し易くなり、弾性体ユニットおよびマットにおける寝心地感および着座感を確保するのに有利である。
弾性体ユニットは、一般的には、人が載るマットに使用されるものとすることができる。弾性体ユニットは、支持層と、荷重が負荷されないとき支持層の上面よりも突出するように支持層に設けられ複数の柱状弾性体と、複数の柱状弾性体のうち隣設する柱状弾性体間に設けられた倒れ込み防止部とを備える。支持層は平板状とすることができる。柱状弾性体は好ましくはエラストマーを基材とする。ここで、例えば、柱状弾性体の硬度はアスカーFP1〜50、殊に5〜40程度にでき、支持層の硬度は100〜500N、殊に150〜300N程度にでき、倒れ込み防止部の硬度は10〜50N、殊に25〜35Nとすることができるが、これらに限定されるものではない。ここで、柱状弾性体4の硬度はデュロメータ(スプリング式のゴム硬度計)で測定したものであり、支持層、倒れ込み防止部の硬度はJIS−K6401に規定されたウレタンフォーム硬度基準である。
柱状弾性体の形状としては次のようにできる。即ち、支持層の上方から視認する平面視において、柱状弾性体は円形状(真円、楕円、長円を含む)または角形状(四角形状、六角形状等を含む)とすることができる。支持層の側面から視認する側面視において、各柱状弾性体は円柱形状、上端面が大径で下端面が小径となる円錐台形状、上端面が小径で下端面が大径となる円錐台形状、樽形状のうちのいずれか一つの形状をなしている形態を例示することができる。柱状弾性体の下端面は支持層に接合されている形態、あるいは、支持層の凹部に嵌合している形態を例示することができる。この場合、柱状弾性体が支持層に良好に支持される。
本発明によれば、柱状弾性体の配列形態としては、特に限定されるものではない。ここで、支持層の上方から視認する平面視において、柱状弾性体は千鳥配列とされている形態を例示することができる。千鳥配列は、一列にそって柱状弾性体を複数列で並設させると共に、隣設する列において柱状弾性体が互い違いとされている配列をいう。千鳥配列では、隣設する柱状弾性体間の距離が確保され、柱状弾性体の変形量が確保される。また、柱状弾性体は弾性体ユニットの巾方向および長さ方向において重複するように整列している形態を例示することができる。
本発明によれば、倒れ込み防止部は、人の巾方向における柱状弾性体の変形能を高めにすると共に、人の身長方向における柱状弾性体の変形能を低めとする異方性を発揮する形態を例示することができる。人の巾方向における寝返り性を高めるためである。また、倒れ込み防止部の硬度、柱状弾性体の硬度を適当な値に設定することにより、弾性体ユニットにおける沈み込み量を調整することができる。ここで、倒れ込み防止部の硬度は、柱状弾性体の硬度よりも低いかまたは同等である形態を例示することができる。倒れ込み防止部が柱状弾性体よりも相対的に軟らかいときには、倒れ込み防止部の変形が優先するため、柱状弾性体の変形を過剰に損なうことが抑制される。ここで、弾性体ユニットに荷重が負荷されないとき、柱状弾性体の硬度をC1とし、倒れ込み防止部の硬度をC2とし、支持層の硬度をC3とするとき、例えば、C2<C1<C3またはC2=C1<C3またはC2≒C1<C3に設定することができる。この場合、柱状弾性体の硬度C1及び倒れ込み防止部の硬度C2よりも支持層の硬度C3が硬いため、支持層の支持性が高まり、柱状弾性体及び倒れ込み防止部の本来の弾性力を有効利用し易い。またC2<C1であれば、倒れ込み防止部が相対的に軟らかく、倒れ込み防止部が柱状弾性体の変形を過剰に損なうことは抑制される。故に、柱状弾性体の過剰な倒れ込みを抑制しつつ、柱状弾性体の弾性変形を有効に利用できる。
本発明によれば、弾性体ユニットに荷重が負荷されないとき、支持層の上方から視認する平面視において、倒れ込み防止部の端面が柱状弾性体に接触している形態でも良いし、倒れ込み防止部の端面が柱状弾性体に接触していない形態でも良い。
本発明によれば、倒れ込み防止部の硬度は、柱状弾性体の硬度よりも高い形態を例示することができる。この場合、倒れ込み防止部が相対的に硬くなり、倒れ込み防止部が柱状弾性体の倒れ込みを抑制する作用が良好に確保される。ここで、弾性体ユニットに荷重が負荷されないとき、柱状弾性体の硬度をC1とし、倒れ込み防止部の硬度をC2とし、支持層の硬度をC3とするとき、例えば、C1<C2<C3またはC2=C1<C3またはC2≒C1<C3に設定することができる。この場合、柱状弾性体の硬度C1,倒れ込み防止部の硬度C2よりも支持層の硬度C3が硬いため、支持層の支持性が高まり、柱状弾性体および倒れ込み防止部の弾性力を有効利用し易い。更に、柱状弾性体の硬度C1が低いため、柱状弾性体の変形量が確保される。倒れ込み防止部は、単一材料で形成されていても良いし、複合材料で形成されていても良い。倒れ込み防止部は、第1層と、第1層よりも硬度が高い第2層とを備えている複合構造を例示することができる。この場合、倒れ込み防止部の性質を調整するのに有利である。なお本明細書では、『C2≒C1』とは、同じ硬度計で測定するとき、C2/C1=0.8〜1.2をいう。
なお、倒れ込み防止部は、単一の部位で形成しても良いし、あるいは、硬度が異なる複数の部位を組み合わせて複合化されている形態を採用しても良い。この場合、倒れ込み防止部の性能の多様化を図り得る。
本発明によれば、弾性体ユニットに荷重が負荷されないとき、柱状弾性体は支持層の上面よりも上方に突出するように支持層に設けられている。この場合、荷重が弾性体ユニットに負荷されるとき、柱状弾性体は荷重を優先的に受圧することができる。従って柱状弾性体の硬度を適切にしておけば、弾性体ユニットの所望の弾性特性が得られる。支持層の上方から視認する平面視において、倒れ込み防止部は、人の巾方向にそって延設されていることが好ましい。この場合、人の寝返り性が確保される。
本発明によれば、支持層は、横たわる人の下肢に対して人の背中を持ち上げるリクライニング機能を発揮するリクライニング支持体により曲成される形態を例示することができる。この場合、支持層の上方から視認する平面視において、倒れ込み防止部は、支持層のうちリクライニング支持体により曲成される曲成領域に対面するように設けられていることが好ましい。曲成領域においては柱状弾性体の過剰な倒れ込みが発生し易いためである。
本発明によれば、支持層の上方から視認する平面視において、倒れ込み防止部は、人の腰部に対向する領域、および/または、人の肩部に対向する領域に設けられている形態を例示することができる。当該領域は人の肩部または腰部に対面するため、人の荷重が負荷され易く、柱状弾性体の硬度によっては、柱状弾性体の過剰な倒れ込みを発生させるおそれがある。そこで当該領域に倒れ込み防止部が設けられていれば、当該領域における柱状弾性体の過剰な倒れ込みが有効に抑制される。
本発明によれば、倒れ込み防止部が複数設けられており、使用者の身長方向において、特定部位に設けられている倒れ込み防止部の長さは、他の部位に設けられている倒れ込み防止部の長さに対して長くまたは短くなるように設定されている形態を例示することができる。特定部位とは、例えば、人の腰部に対向する領域、および/または、人の肩部に対向する領域とすることができる。
本発明によれば、弾性体ユニットに所定の荷重が負荷されるとき、柱状弾性体の上端面及び倒れ込み防止部の上端面の双方は、荷重による圧力を受圧する形態を例示することができる。この場合、受圧面積が増加するため、荷重の保持性が高められると共に、柱状弾性体に加わる負荷も低減され、柱状弾性体の耐久性の向上に有利である。従って、弾性体ユニットに所定の荷重が負荷されるとき、柱状弾性体の上端面の高さ位置は、倒れ込み防止部の上端面の高さ位置と同一面またはほぼ同一面を構成するように設定されている形態を例示することができる。この場合、受圧面積を増加でき、柱状弾性体の耐久性の向上に一層有利である。
本発明によれば、複数の柱状弾性体の上端面にはカバーが被覆されている形態を例示することができる。カバーの材質は適宜選択でき、弾性変形可能な樹脂系、布系、織物系、網系を採用でき、ウレタン材を例示できる。カバーは、凹または凸を形成するように複数の柱状弾性体に被覆されている形態を例示することができる。この場合、凹または凸によりカバーは余裕部(遊び部)を有するため、柱状弾性体の倒れ込みに起因してカバーに引張力が働くとき、過剰な引張力がカバーに働くことが抑制され、他の柱状弾性体を過剰に変形させることが抑制される。
以下、本発明の実施例1について図1〜図16を参照して具体的に説明する。リクライニング機能が設けられているベッドに使用されるマットに適用されている。図1及び図2に示すマット1は、ベッドや畳等に載置されて寝具類として使用される。マット1は、弾性体ユニット10と、弾性体ユニット10の下面側に設けられ弾性ユニット10を保持する凹状をなす収容部11を有する平板状をなすベース12と、弾性体ユニット1の上面側に配置された平板状をなすクッション体13と、弾性体ユニット10、ベース12及びクッション体13を包囲する袋状をなす外装体14とを備えている。ベース12はウレタンボード等で形成されている。外装体14は表地14a、裏地14b、側地14cを有する。弾性体ユニット10は、横たわる人の下肢に対して人の背中を曲成させて持ち上げるリクライニング機能を発揮するリクライニング支持体2により曲成される。リクライニング支持体は第1支持体21と第2支持体22と第3支持体23と第4支持体24とを有する。図3に示すように、クライニング時には、モータ(図示せず)または手動により、第1支持体21が矢印S1方向に立起されて人の背中が持ち上げられ、更に、互いに対向する第3支持体23の端部23eおよび第4支持体24の端部24eが山形に持ち上げられ、人の膝を少し持ち上げる。
図4は、弾性体ユニット10の上方から視認する平面視を示す。図5は、弾性体ユニット10の側面から視認する側面視を示す。矢印X方向は人の巾方向であり、弾性体ユニット10の巾方向を示す。矢印Y方向は人の身長方向であり、弾性体ユニット10の長さ方向を示す。
弾性体ユニット10について説明を更に加える。図4及び図5に示すように、弾性体ユニット10は、平板状の支持層3と、支持層3に支持されたゲル塊状をなす円柱形状をなす複数の柱状弾性体4からなる柱状弾性体群40と、支持層3に支持された倒れ込み防止部5とを備えている。マット1に人等が載るとき、人の荷重が支持層3に負荷されるものである。図5に示すように、柱状弾性体4の上端面41が支持層3の上端面31よりも上向きに突出するように、複数の柱状弾性体4は支持層3に設けられている。なお柱状弾性体4の下端面42は支持層3の上端面31に接着されて固定されている。
図4及び図5に示すように、倒れ込み防止部5は、人の巾方向(矢印X方向)にそって延設されている棒状をなしており、曲成領域33において、隣設する柱状弾性体4間に配置されている。1個の倒れ込み防止部5あたり、倒れ込み防止部5のうち矢印X方向の距離L1は、矢印Y方向にそって延設されている距離L2よりも長く設定されている。殊に、倒れ込み防止部5は、支持層3の全部に設けられているものではなく、支持層3のうちリクライニング時に曲成される曲成領域33に対面する付近に設けられている。リクライニング時における柱状弾性体4の倒れ込みを抑制するためである。
図4に示すように、柱状弾性体4は千鳥配列で支持層3の上端面31に配置されている。千鳥配列では、1列目N1において矢印Y方向(弾性体ユニット10の長さ方向)に隣設する柱状弾性体4間に、2列目N2の柱状弾性体4が配置されている。更に、2列目N2において矢印Y方向に隣設する柱状弾性体4間に、3列目N3の柱状弾性体4が配置されている。他の列についても同様である。このような千鳥配列では、矢印Y方向において、隣設する柱状弾性体4間の距離LA(図4)が長めに確保されるため、矢印Y方向における柱状弾性体4の本来の変形能が良好に確保される。ここで、矢印Y方向はリクライニング時における支持層3の曲成方向に対応している。このため、リクライニング時においても柱状弾性体4の変形能が良好に確保される。即ち、千鳥配列では、一の柱状弾性体4が、これに隣設する柱状弾性体4間に矢印W方向(図4参照)に進入できるため、リクライニング時における柱状弾性体4の過剰圧迫が回避され、柱状弾性体4の本来の機能を良好に発揮することができる。
図6及び図7は、弾性体ユニット10に荷重が負荷されない状態を示す。この状態は、弾性体ユニット10に人が横たわっていない状態に相当する。弾性体ユニット10に荷重が負荷されていないとき、柱状弾性体4は円柱形状をなしており、柱状弾性体4の外径が高さ方向において実質的に変化していない。このように柱状弾性体4は円形状をなしており、丸みを帯びている。
更に、図6及び図7に示すように、弾性体ユニット10に荷重が負荷されていないとき、倒れ込み防止部5の上端面51の高さは柱状弾性体4の上端面41の高さよりも低く設定されている。これにより弾性体ユニット10に荷重が負荷されるとき、複数の柱状弾性体4は倒れ込み防止部5よりも優先的に荷重を受圧することができる。このため、受圧において、柱状弾性体4を構成するエラストマーの本来の機能を良好に発揮することができ、人は心地よさを感じることができる。柱状弾性体4の下端面42は支持層3の上端面31に接着剤により接合されており、柱状弾性体4が支持層3に良好に支持されている。
ここで、柱状弾性体4はゲル塊状をなす軟質(低硬度)のエラストマーを基材として形成されている。エラストマーは、例えば、スチレン系ベースポリマー等のベースポリマーにオイル(流体)を含有させた成形品(例えば押出成形品)をカットして形成されている。図8はエラストマーの特性の一例を示す。特性は図8に限定されない。図8の特性線SAに示すように、荷重が増加すると、変位が次第に増加する。従って高さ方向の荷重の負荷に伴い、柱状弾性体4は変形する。倒れ込み防止部5は、高さ方向(矢印H方向)における荷重の負荷に伴い、変形する柱状弾性体4の側面44に接触して、柱状弾性体4の倒れ込みを抑える機能を有する。柱状弾性体4の硬度は、アスカーFP10、支持層3の硬度は196N、倒れ込み防止部5は30Nである。ここで、柱状弾性体4の硬度はデュロメータ(スプリング式のゴム硬度計)で測定されたものであり、支持層3、倒れ込み防止部5の硬度はJIS K6401に規定されたウレタンフォーム硬度基準である。
このように倒れ込み防止部5はかなり軟質であり、倒れ込み防止部5の硬度は、柱状弾性体4を構成するエラストマーの硬度よりも低く設定されている。従って、柱状弾性体4が過剰に弾性変形して倒れ込みが発生すると、柱状弾性体4が倒れ込み防止部5に接触する度合が増加する。これにより倒れ込み防止部5が抵抗となり、抵抗柱状弾性体4の過剰の倒れ込みが抑制される。倒れ込み防止部5は軟質であるため、柱状弾性体4よりも倒れ込み防止部5が優先的に変形する。このため、柱状弾性体4の本来の弾性変形を過剰に損なうことが倒れ込み防止部5により抑制される。ひいては、柱状弾性体4を構成するエラストマーの本来の変形能が良好に確保される。
本実施例によれば、柱状弾性体4の硬度をC1とし、倒れ込み防止部5の硬度をC2とし、支持層3の硬度をC3とするとき、C2<C1<C3に設定されている。ここで、柱状弾性体4の硬度C1、倒れ込み防止部5の硬度C2よりも、支持層3の硬度C3が硬いため、支持層3は基板層として機能することができ、柱状弾性体4を構成するエラストマーの本来の弾性変形能を有効利用することができる。ここでC2<C1であるため、倒れ込み防止部5は柱状弾性体4よりも軟質であり、倒れ込み防止部5は柱状弾性体4よりも弾性変形性に富むため、倒れ込み防止部5が柱状弾性体4の変形を過剰に損なうことが抑制される。故に、柱状弾性体4の過剰の倒れ込みを抑制しつつ、柱状弾性体4を構成するエラストマーの本来の弾性変形能を受圧において有効に利用することができる。なお場合によっては、C2=C1<C3またはC2≒C1<C3としても良い。
ところで、前述したように、リクライニング時にはリクライニング支持体2の第1支持体21が持ち上がり、人の背中を持ち上げる。このため図9に示すように、曲成領域33が支持層3に形成される。このように曲成領域33が形成されるとき、曲成角度が大きい場合には、曲成領域33に対面する柱状弾性体4が過剰に倒れ込み易いおそれがある。この点本実施例によれば、図9に示すように、倒れ込み防止部5は、支持層3のうちリクライニング支持体2により曲成される曲成領域33に対面するように設けられているため、曲成領域33に対面する柱状弾性体4が倒れ込もうとしても、柱状弾性体4が倒れ込み防止部5に接触して拘束される。この結果、柱状弾性体4の過剰な倒れ込み(矢印Y方向における倒れ込み)が抑制される(図9および図10参照)。従って、柱状弾性体4同士の過剰干渉、過剰接触が抑制される。これによりリクライニング時においても、柱状弾性体4を構成するエラストマーの本来の弾性力を良好に利用することができる。しかも、倒れ込み防止部5は柱状弾性体4よりも軟質であるため、柱状弾性体4の変形量が過剰に損なわれることが抑制される。故に本実施例によれば、柱状弾性体4の倒れ込みを抑制しつつ、柱状弾性体4を構成するエラストマーの弾性変形能を有効に利用することができる。
また、マット1上における人の寝返り性を向上させるためには、柱状弾性体4は、人の巾方向(矢印X方向)に沿って良好に弾性変形できることが好ましい。寝返り方向が人の巾方向(矢印X方向)であるためである。ここで、矢印X方向における柱状弾性体4の変形性が損なわれると、マット1上における人の寝返り性が充分に確保されないおそれがある。この点本実施例によれば、図4に示すように、倒れ込み防止部5は人の巾方向(矢印X方向)にそって、つまり、弾性体ユニット10の巾方向において平行または実質的に平行に延設されている。この結果、図4に示すように、倒れ込み防止部5のうち、人の巾方向(矢印X方向)にそって延設されている距離L1は、人の身長方向(矢印Y方向)にそって延設されている距離L2よりも長い。このため、曲成領域33において、柱状弾性体4の弾性変形能は、人の身長方向(矢印Y方向)において多少制約されるものの、人の巾方向(矢印X方向)において良好に確保される(図13参照)。従って、弾性体ユニット10上において人の寝返り性が良好に確保される。即ち、曲成領域33において、倒れ込み防止部5は、人の巾方向(矢印X方向)における柱状弾性体4の変形能を高めにすると共に、人の身長方向(矢印Y方向)における柱状弾性体4の変形能を低めとする異方性を発揮する。
本実施例によれば、受圧初期では、柱状弾性体4の上端面41は、倒れ込み防止部5の上端面51よりも高さ方向に突出しているため、弾性体ユニット10に厚み方向に沿って荷重が負荷されるとき、上端面41は高さ方向(矢印H方向)に優先的に加圧される。この結果、柱状弾性体4の上端面41の面積が拡大するように、柱状弾性体4が圧潰しつつ弾性変形する。このような受圧初期では、柱状弾性体4の上端面41は、倒れ込み防止部5の上端面51よりもまだ突出している。更に、柱状弾性体4の圧潰変形が進行すると、図14および図15に示すように、柱状弾性体4の上端面41及び倒れ込み防止部5の上端面51の双方が受圧するようになり、ほぼ面一状態となる。この場合、図14に示すように、柱状弾性体4の側面44が軟質の倒れ込み防止部5に食い込む。このようにして、受圧の際に、ある時点から受圧面積が飛躍的に増加し、人の荷重に基づく体圧の分散を図ることができる。これにより人の保持性が高められると共に、柱状弾性体4に加わる面圧も低減され、柱状弾性体4の耐久性の向上、長寿命化に有利である。ここで、弾性体ユニット10に負荷される荷重が大きくなるときには、柱状弾性体4が偏平化されると共に倒れ込み防止部5も偏平化され、柱状弾性体4の上端面41及び倒れ込み防止部5の上端面51の受圧面積が増加するため、人の保持性が高められると共に、柱状弾性体4に加わる負荷も低減され、柱状弾性体4の耐久性の向上、長寿命化に一層有利である。
なお、本実施例では、所定の荷重(例えば65kgであるが、これに限定されるものではない)の人が弾性体ユニット10に負荷されるとき、柱状弾性体4の上端面41の高さ位置は、倒れ込み防止部5の上端面51の高さ位置と同一面またはほぼ同一面を構成するように設定されている。
柱状弾性体4を構成するエラストマーはオイルを含有しており、粘着性を有する。このため柱状弾性体4同士の粘着による接着を抑えるべく、図16に示すように、柱状弾性体4の上端面41にはカバー6が被覆され、粘着性により、上端面41に接合されている。カバー6の材質は適宜選択でき、樹脂系、布系、織物系、網系でも良い。このように柱状弾性体4の上端面41をカバー6で被覆すると、柱状弾性体4の倒れ込みに起因してカバー6を引張る方向に引張力MAが働くおそれがある。この点本実施例によれば、図16に示すように、弾性体ユニット10に荷重が負荷されないとき、あるいは、弾性体ユニット10に所定以上の荷重が負荷されないとき、倒れ込み防止部5の上端面51は柱状弾性体4の上端面41よりも低い。ここで、カバー6において、倒れ込み防止部5の上端面51に対面するカバー部分6aは、柱状弾性体4の上端面41の対面するカバー部分6cよりも低く設定され、支持層3に接近しており、凹が形成されている。この結果、カバー6は、凹を形成するように複数の柱状弾性体4の上端面41に被覆されている。凹は、カバー6の引張に対して余裕部6x(遊び部)として機能することができる。このため、柱状弾性体4の倒れ込みに起因してカバー6を引張る方向に引張力MAが仮に働いたとしても、カバー6の余裕部6xが伸張するため、引張力の伝達が抑制される。この結果、ある位置に存在する柱状弾性体4が過剰に倒れ込んだとしても、これの付近に存在する他の柱状弾性体4を過剰に変形させることが抑制される利点が得られる。
以上説明したように本実施例によれば、倒れ込み防止部5が柱状弾性体4間に設けられているため、柱状弾性体4の過剰な倒れ込みが抑制され、柱状弾性体4を構成するエラストマーの本来の弾性変形能を良好に発揮することができ、弾性体ユニット10およびマット1における寝心地感および着座感を確保するのに有利である。
殊に、リクライニング時には支持層3に曲成領域33が形成されるため、図9および図10に示すように、複数の柱状弾性体4のうち、曲成領域33に対面する柱状弾性体4が倒れ込み易いおそれがあるが、本実施例によれば、倒れ込み防止部5は、支持層3のうちリクライニング支持体2により曲成される曲成領域33に対面するように設けられているため、支持層3の曲成領域33に対面する柱状弾性体4の倒れ込み(矢印Y方向における倒れ込み)が倒れ込み防止部5により良好に抑制される(図9および図10参照)。従ってリクライニング時においても、柱状弾性体4を構成するエラストマーの本来の弾性力を良好に利用することができる。従ってリクライニング機能を有するベッドにも、本実施例の弾性体ユニット10を良好に適用することができる。
図17は実施例2を示す。本実施例は実施例1と基本的には同様の構成および同様の作用効果を有する。本実施例は図1〜図15を準用することができる。本実施例においても、図17に示すように、複数の柱状弾性体4の上端面41にはカバー6が被覆されている。しかしながらカバー6のうち倒れ込み防止部5の上端面51に対面するカバー部分6aの弛み部分は実施例1の場合よりも少なく設定されている。
図18は実施例3を示す。本発明の実施例3について具体的に説明する。本実施例は実施例1と基本的には同様の構成および同様の作用効果を有する。本実施例は図1〜図16を準用することができる。本実施例においても、実施例1と同様に、倒れ込み防止部5は、矢印Y方向に隣設する柱状弾性体4間において配置されており、人の巾方向(矢印X方向)にそって延設されている棒状をなしている。倒れ込み防止部5は柱状弾性体4の過剰な倒れ込みを抑えることができる。倒れ込み防止部5に複数の凹状部5kが分散して形成されているため、倒れ込み防止部5の変形容易性を一層高めることができる。凹状部5kの位置、数及び大きさを調整すれば、倒れ込み防止部5の変形容易性を調整することもできる。
図19は実施例4を示す。本実施例は実施例1と基本的には同様の構成および同様の作用効果を有する。荷重が柱状弾性体4に作用していないとき、側面視において、柱状弾性体4は、上端面41が大径で下端面42が小径となる円錐台形状とされている。この場合、上端面41の受圧面積を大きくできる。弾性体ユニット10に荷重が負荷されていないとき、柱状弾性体4と倒れ込み防止部5とは接触していても良いし、非接触でも良い。
図20は実施例5を示す。本実施例は実施例1と基本的には同様の構成および同様の作用効果を有する。荷重が柱状弾性体4に作用していないとき、側面視において、柱状弾性体4は、上端面41が小径で下端面42が大径となる円錐台形状とされている。
図21は実施例6を示す。本実施例は実施例1と基本的には同様の構成および同様の作用効果を有する。荷重が柱状弾性体4に作用していないとき、側面視において、柱状弾性体4は、高さ方向の中央部45が上端面41及び下端面42よりも径大となる樽形状とされている。
図22及び図23は実施例7を示す。本実施例は実施例1と基本的には同様の構成および同様の作用効果を有する。本実施例は図1〜図16を準用することができる。柱状弾性体4の硬度をC1とし、倒れ込み防止部5の硬度をC2とし、支持層3の硬度をC3とするとき、C1<C2<C3に設定されている。C1<C2であり、柱状弾性体4の硬度よりも倒れ込み防止部5の硬度は高いため、倒れ込み防止部5による拘束性が高められている。なお、C1<C2を維持しつつも、倒れ込み防止部5の硬度を調整すれば、弾性体ユニット10の沈み込み量を調整することができる。
図24は実施例8を示す。本実施例は実施例1と基本的には同様の構成および同様の作用効果を有する。本実施例は図1〜図16を準用することができる。倒れ込み防止部5は、外層となる第1層5fと、第1層5fよりも硬度が高い内層となる第2層5sとをもつ複合構造を備えている。この場合、第2層5sが第1層5fよりも硬度が高いので、倒れ込み防止部5が過剰に軟質となることが抑制される。なお場合によっては、第1層5fよりも硬度が低い内層となる第2層5sとしても良い。
図25は実施例9を示す。本実施例は実施例1と基本的には同様の構成および同様の作用効果を有する。本実施例は図1〜図16を準用することができる。弾性体ユニット10に荷重が負荷されていないとき、倒れ込み防止部5と柱状弾性体4との間には、所要の隙間巾をもつ隙間45xが形成されており、倒れ込み防止部5の端面53は柱状弾性体4に対して非接触とされている。隙間45xの隙間巾を調整すれば、柱状弾性体4の倒れ込み性を調整することができる。
図26は実施例10を示す。本実施例は実施例1と基本的には同様の構成および同様の作用効果を有する。図26に示すように、倒れ込み防止部5は、人の腰部に対向する領域S1と、人の肩部に対向する領域S2とに設けられている。当該領域S1,S2は人の腰部および肩部に対面するため、人の荷重が負荷され易く、柱状弾性体4の硬度によっては、柱状弾性体4の倒れ込みを発生させるおそれがある。しかし、当該領域S1,S2に倒れ込み防止部5が設けられているため、当該領域S1,S2における柱状弾性体4の倒れ込みが有効に抑制され、柱状弾性体4を構成するエラストマーの本来の弾性変形能を維持することができる。弾性体ユニット10に荷重が負荷していなとき、柱状弾性体4の上端面41は倒れ込み防止部5の上端面51よりも上方に突出している。この弾性体ユニット10は、一般的には、リクライニング機能を有しないベッドに搭載される。なお、この例では、リクライニング機能を有するベッドに適用し、実施例1と同様にリクライニング時に曲成される領域に倒れ込み防止部5を配置しても良い。
図27は実施例11を示す。本実施例は実施例1と基本的には同様の構成および同様の作用効果を有する。倒れ込み防止部5は矢印X方向において隙間5mを介して断続的に延設されている。矢印X方向における弾性体ユニット10の剛性を隙間5mにより調整できる。
図28〜図30は実施例12を示す。本実施例は実施例1と基本的には同様の構成および同様の作用効果を有する。図28は、弾性体ユニット10(支持層3)の上方から視認する平面視を示す。図29は、弾性体ユニット10(支持層3)の側面から視認する側面視を示す。倒れ込み防止部5は、支持層3の上端面31のほぼ全域配置されており、柱状弾性体群40を構成する複数の柱状弾性体4のほぼ下半分部を埋設している。倒れ込み防止部5が矢印X方向及びY方向に分散して配置されているため、柱状弾性体4の全方向への倒れ込みが抑制される。従って、図30に示すように、リクライニング時に支持層3に曲成領域33が生成されたとしても、矢印Y方向における柱状弾性体4の過剰な倒れ込みが抑制される。更に、矢印X方向における柱状弾性体4の倒れ込みも抑制される。
本実施例においても、実施例1と同様に、倒れ込み防止部5の上端面51の高さは、柱状弾性体4の上端面41の高さよりも低く設定されている。これにより弾性体ユニット10に荷重が負荷されるとき、柱状弾性体4は倒れ込み防止部5よりも優先的に荷重を受圧することができる。このため、柱状弾性体4を構成するエラストマーの本来の機能を良好に発揮することができ、人は心地よさを感じることができる。過剰の荷重が弾性体ユニット10に負荷されるときには、柱状弾性体4の上端面41及び倒れ込み防止部5の上端面51の双方はほぼ面一状態となる。このように倒れ込み防止部5の上端面51も柱状弾性体4の上端面41と共に受圧するため、ある時点から受圧面積が飛躍的に増加し、体圧の分散を良好に図ることができ、人の保持性が高められると共に、柱状弾性体4に加わる面圧も低減され、柱状弾性体4の耐久性の向上、長寿命化に有利である。
図31および図32は実施例13を模式的に示す。本実施例は実施例12と基本的には同様の構成および同様の作用効果を有する。図31および図32に示すように、倒れ込み防止部5(長さLE)は支持層3の上端面31の全域ではなく一部のみ、つまり、弾性体ユニット10に横たわる使用者の身長方向(矢印Y方向)の腰部付近の中央領域(リクライニング時に曲成される曲成領域を含む)のみに配置されている。
図33は実施例14を示す。本実施例は実施例1と基本的には同様の構成および同様の作用効果を有する。図33に示すように、複数の倒れ込み防止部5のうち、使用者の身長方向である矢印Y方向において、使用者の腰部付近(リクライニング時に曲成される曲成領域33)に位置する倒れ込み防止部5の寸法LKは、他の位置に配置されている倒れ込み防止部5の寸法LMよりも長くなるように設定されている。これによりリクライニング時の曲成量(曲成角度)が大きいときにおいても、倒れ込み防止部5同士の接触または干渉が抑制される。更に、使用者の頭部または肩部等に対面する領域のように比較大きな荷重を受ける部位では、単位面積あたりに配置される柱状弾性体4の配置密度が高く設定されており、柱状弾性体4による受圧効果が高められている。
図34〜図37は実施例15を模式的に示す。本実施例は実施例1と基本的には同様の構成および同様の作用効果を有する。この場合にも、リクライニング機能が設けられているベッドに使用されるマットに適用している。以下、異なる部分を中心として説明する。図34に示すように、マット1は、弾性体ユニット10Eと、弾性ユニット10Eを保持する凹状をなす収容部11を有する平板状をなすベース12と、弾性体ユニット10Eの上面側に配置された平板状をなすクッション体13と、弾性体ユニット10E、ベース12及びクッション体13を包囲する袋状をなす外装体14とを備えている。
図35は弾性体ユニット10Eの概念を示す。弾性体ユニット10Eは、平板状の支持層3と、支持層3に支持されたゲル塊状をなす円柱形状(角柱形状でも良い)をなす複数の柱状弾性体4からなる柱状弾性体群40と、支持層3に支持された倒れ込み防止部5Eとを備えている。各柱状弾性体4の上端面41の高さは実質的に同一とされている。倒れ込み防止部5Eは、柱状弾性体4の上端面41側に設けられた樹脂系のシート状(例えばウレタンフィルム、フッ素樹脂系フィルム)をなしており、柱状弾性体4よりも粘着性が低いか、粘着性を有しない。
倒れ込み防止部5Eは、第1シート部分511と、接着抑制部として機能できる第2シート部分512と、支持層3の端面3eに接合される第3シート部分513とを備えている。第1シート部分511は、柱状弾性体4の上端面41に対向する部分である。第2シート部分512は、隣設する柱状弾性体4間の空間46において、柱状弾性体4の側面44に対向する部分である。図35に示すように、マット1に横たわる人の身長方向(矢印Y方向)において、空間46は複数個並設されており、空間46のそれぞれには、断面でU形状の第2シート部分512が差し込まれて配置されている。従って第2シート部分512は人の身長方向(矢印Y方向)において複数個並設されている。柱状弾性体4は円柱形状であり、複数個並設されているため、マット1に横たわる人の幅方向(前記した矢印X方向)において、第2シート部分512は延設されている。
柱状弾性体4は粘着性に富むため、第1シート部分511は柱状弾性体4の上端面41に接合される。一般的には、第2シート部分512は空間46の空間幅が狭いときには状弾性体4の側面44に接合されるが、空間46の空間幅が広いときには、必ずしも接合されていなくても良い。
弾性体ユニット10Eが曲成されるとき、曲成の内周側においては、曲成により柱状弾性体4の側面44同士が倒れ込み方向に変位し易い。従って、隣設する柱状弾性体4同士が倒れ込みにより接近し易い。弾性体ユニット10Eの曲成度が大きい場合には、倒れ込みにより互いに接近した柱状弾性体4の側面44同士が接着するおそれがある。特に、ゲル状の柱状弾性体4が高い粘着性を有する場合には、柱状弾性体4の側面44同士が、離れずに接着されたままとなり易い。この場合、弾性体ユニット10Eの曲成が解除されたとしても、柱状弾性体4が倒れ込んで柱状弾性体4の側面44同士が接着されたままの状態に維持され、柱状弾性体4が元の正規形状に復帰しないおそれがある。この場合、弾性体ユニット10Eの快適な寝心地感および着座感が損なわれるおそれがある。この点本実施例によれば、側面44に対面する第2シート部分512は、柱状弾性体4よりも粘着性が低いか、粘着性を有せず、柱状弾性体4の過剰接着を抑制する接着抑制部として機能できる。このため柱状弾性体4の変形時において、隣設する柱状弾性体4の側面44同士の過剰接着を、第2シート部分512は抑制する。このため弾性体ユニット10Eの曲成が解除されると、柱状弾性体4は元の正規形状に復帰し易い。よって、使用期間が長期にわたったとしても、柱状弾性体4が過剰に倒れ込んだ状態に維持されることが抑制され、柱状弾性体4の本来の変形特性を発揮し易くでき、快適な寝心地感および着座感が維持される。
図36に示すように、柱状弾性体4の下端面42から上端面41までの高さをHAとし、柱状弾性体4の高さの半分の中間高さ位置をHBとすると、第2シート部分512の先端512aは、柱状弾性体4の上端面41から中間高さ位置HBを越えて進入しており、具体的には柱状弾性体4の下端面42に接近するように進入している。このため第2シート部分512が柱状弾性体4の側面44に対面する面積が確保される。よって、仮に柱状弾性体4が倒れ込んだとしても、柱状弾性体4の側面44同士が過剰に接着されたままの状態に維持されることが良好に抑制される。
更に本実施例によれば、第2シート部分512により柱状弾性体4の倒れ込みを抑制できるため、実施例1で使用されていた倒れ込み防止部5を廃止でき、部品点数の削減、ひいてはコスト低減を図り得る。このため、隣設する柱状弾性体4間のピッチPAを短縮でき、柱状弾性体4の数を増加でき、柱状弾性体4による受圧性を向上させることができる。なお第2シート部分512は、一部の柱状弾性体4間にのみ設けても良い。
図37に示すように、第2シート部分512は、マットに横たわる人の身長方向(矢印Y方向)ではなく、人の幅方向(矢印X方向)に沿って延設されている。柱状弾性体4が矢印X方向に変形するときには、第2シート部分512と柱状弾性体4との干渉が抑制され、柱状弾性体4の変形性が良好に確保される。故に、人の幅方向(矢印X方向)における柱状弾性体4の変形性が良好に確保される。このため、人の寝返り等の矢印X方向に沿った人の動作に良好に対応できる。
更にリクライニング動作時には、マットの曲成折れ領域は矢印X方向に沿うことになる。このため矢印X方向に配向している第2シート部分512は、リクライニング動作に良好に対処できる。リクライニング機能が設けられていないベッドに使用されるマットの場合には、矢印X方向および矢印Y方向の向きを逆の関係にしても良い。
なお、第2シート部分512のうち柱状弾性体4の側面44、柱状弾性体4の側面44、または両者の間に、非粘着性を有する離形促進剤(例えばフッ素樹脂系)を設けても良い。場合によっては、第1シート部分511および第2シート部分512のうち柱状弾性体4に対面する側の表面に、非粘着性を有する離形促進剤を設けても良い。この場合、柱状弾性体4の自由変形性が向上する。
図38は実施例16を模式的に示す。倒れ込み防止部5Eの第2シート部分512の先端512aは、隣設する柱状弾性体4間の空間46に挿入されており、柱状弾性体4の上端面41から中間高さ位置HB付近まで進入している。第2シート部分512が柱状弾性体4の側面44の上部44uに対面しているため、仮に柱状弾性体4が倒れ込んだとしても、柱状弾性体4の側面44同士が過剰に接着されたままの状態に維持されることが抑制され、柱状弾性体4の本来の変形特性を発揮し易くできる。更に第2シート部分512のうち柱状弾性体4の側面44に対面する表面には、非粘着性を有する離形促進剤515(例えばフッ素樹脂系)が保持されている。離形促進剤515は、第2シート部分512と共に接着抑制部としても機能できる。従って、柱状弾性体4の粘着性がかなり高い場合であっても、柱状弾性体4の側面44に第2シート部分512が過剰接着することが抑制される。よって柱状弾性体4の自由変形性が良好に確保される。更に、非粘着性に富む離形促進剤515が第2シート部分512と柱状弾性体4の側面44との間に介在しているため、第2シート部分512と側面44とが過剰接着することが抑制され、柱状弾性体4の変形性が良好に確保される。離形促進剤515を柱状弾性体4の側面44に設けても良い。要するに、離形促進剤515は、第2シート部分512、柱状弾性体4の側面44、両者の間のいずれに設けられていても良い。
図39は実施例17を模式的に示す。この場合には、倒れ込み防止部5Eの第2シート部分512は、柱状弾性体4の上端面41から柱状弾性体4間の空間46に挿入されているものの、中間高さ位置HBにまで到達していない。第2シート部分512が柱状弾性体4の側面44の上部44uに対面しているため、第2シート部分512が存在しない場合に比較して、柱状弾性体4の側面44同士の過剰接着が抑制される。一般的には、側面44の上部44u同士が最も接着し易い。このため、接着を抑制する機能をもつ第2シート部分512が柱状弾性体4の側面44の上部44uに対面させるのは有効である。使用期間が長期にわたったとしても、柱状弾性体4が過剰に倒れ込んだ状態に維持されることが抑制され、柱状弾性体4の本来の変形特性を発揮し易くできる。
図40は実施例18を模式的に示す。柱状弾性体4は柱形状をなす。リング状をなすシート状の倒れ込み防止部5F(接着抑制部)が、柱状弾性体4の側面44に設けられている。特に、上端面41側は下端面42側よりも倒れ込み量が多い。これを考慮し、倒れ込み防止部5Fは柱状弾性体4の上端面41側に設けられている。倒れ込み防止部5Fは、互いに隣設する柱状弾性体4間に位置することになる。柱状弾性体4の変形容易性を損なわないように、倒れ込み防止部5Fは、柱状弾性体4の周方向(矢印SA方向)に非連続状態とされている。高さ方向にも非連続状態とされている。即ち、倒れ込み防止部5F(接着抑制部)は、柱状弾性体4の側面44の全域を覆っておらず、側面44を散点状に部分的に覆う構造とされている。よって倒れ込み防止部5F間には、柱状弾性体4の母材部分4pが部分的に露出している。
倒れ込み防止部5Fは、柱状弾性体4よりも粘着性が低いか、粘着性を有しない。これにより柱状弾性体4が倒れ込み方向に大きく変位するときであっても、柱状弾性体4の側面44同士の過剰接着が防止されている。よって、使用期間が長期にわたったとしても、柱状弾性体4が過剰に倒れ込んだ状態に維持されることが抑制され、柱状弾性体4の本来の変形特性を発揮し易くできる。柱状弾性体4の側面44のうち倒れ込み防止部5Fが付設されていない領域444では、柱状弾性体4の母材部分4pが露出するため、柱状弾性体4の変形性が確保されている。この場合、倒れ込み防止部5Fで柱状弾性体4の良好な倒れ込み防止性が得られるときには、第1シート部分511および第2シート部分512を廃止しても良い。
図41は実施例19を模式的に示す。前記した第1シート部分511および第2シート部分512を有する倒れ込み防止部5Eが柱状弾性体4に配置されている。更に、実施例1で用いた長棒状の倒れ込み防止部5が、所定の柱状弾性体4間において配置されている。倒れ込み防止部5Eの効果と倒れ込み防止部5の効果が期待される。従って、使用期間が長期にわたったとしても、柱状弾性体4が倒れ込んだ状態に維持されることが抑制され、柱状弾性体4の本来の変形特性を発揮し易くできる。
(その他)
上記した実施例によれば、マット1は、弾性体ユニット10とベース12とクッション体13と外装体14とを備えているが、これに限らず、ベース12またはクッション体13が設けられていない場合でも良い。また弾性体ユニット10は外装体14に収容せず、そのまま使用しても良い。上記した実施例において、柱状弾性体4と倒れ込み防止部5との間に離型促進剤を介在させ、柱状弾性体4と倒れ込み防止部5との離型性を向上させても良い。
リクライニング機構を有しないベッドに装備されるマットに適用しても良い。この場合には、矢印X方向および矢印Y方向の向きを逆の関係にしても良い。本発明は上記し且つ図面に示した実施例のみに限定されるものではなく、要旨を逸脱しない範囲内で適宜変更して実施可能である。上記した実施例は代表例を示したものであり、特定の実施例に特有の構造および機能は、それ以外の他の実施例においても適用できる。
本発明は弾性体ユニットおよびマットに利用することができ、これらは寝具、椅子、シート、布団等に利用することができる。
実施例1に係り、弾性体ユニットを内蔵するマットに人が横たわっている状態を模式的に示す構成図である。 弾性体ユニット、ベース、クッション体を含むマットを分解した状態を示す構成図である。 リクライニング機能を模式的に示す構成図である。 平坦状の弾性体ユニットの上方から視認する平面図である。 平坦状の弾性体ユニットの側面から視認する側面図である。 弾性体ユニットに荷重が負荷されていないときにおける弾性体ユニットの要部を模式的に示す平面図である。 弾性体ユニットに荷重が負荷されていないときにおける弾性体ユニットの要部を模式的に示す側面図である。 柱状弾性体を構成するエラストマーの特性の一例を示すグラフである。 リクライニング時における弾性体ユニットの側面から視認する側面図である。 リクライニング時における弾性体ユニットの柱状弾性体付近の要部を拡大して示す斜視図である。 弾性体ユニットが曲成されたときにおける弾性体ユニットの要部を模式的に示す平面図である。 弾性体ユニットが曲成されたときにおける弾性体ユニットの要部を模式的に示す側面図である。 弾性体ユニットの柱状弾性体が人の巾方向に沿って変位している状態を異なる方向から視認した側面図である。 弾性体ユニットに荷重が負荷されて柱状弾性体及び倒れ込み防止部が面一状態とされた状態を模式的に示す平面図である。 弾性体ユニットに荷重が負荷されて柱状弾性体及び倒れ込み防止部が面一状態とされた状態を模式的に示す側面図である。 弾性体ユニットの柱状弾性体にカバーが被覆されている状態を模式的に示す側面図である。 実施例2に係り、弾性体ユニットの柱状弾性体にカバーが被覆されている状態を模式的に示す側面図である。 実施例3に係り、弾性体ユニットに荷重が負荷されていないときにおける弾性体ユニットの要部を模式的に示す平面図である。 実施例4に係り、柱状弾性体を模式的に示す側面図である。 実施例5に係り、柱状弾性体を模式的に示す側面図である。 実施例6に係り、柱状弾性体を模式的に示す側面図である。 実施例7に係り、弾性体ユニットに荷重が負荷されていないときにおける弾性体ユニットの要部を模式的に示す平面図である。 弾性体ユニットに荷重が負荷されていないときにおける弾性体ユニットの要部を模式的に示す側面図である。 実施例8に係り、弾性体ユニットに荷重が負荷されていないときにおける弾性体ユニットの要部を模式的に示す平面図である。 実施例9に係り、弾性体ユニットに荷重が負荷されていないときにおける弾性体ユニットの要部を模式的に示す側面図である。 実施例10に係り、弾性体ユニットの上方から視認する平面図である。 実施例11に係り、弾性体ユニットの上方から視認する平面図である。 実施例12に係り、弾性体ユニットの上方から視認する平面図である。 弾性体ユニットの側面から視認する側面図である。 弾性体ユニットが曲成されたときにおける弾性体ユニットの側面図である。 実施例13に係り、弾性体ユニットを模式的に示す平面図である。 実施例13に係り、弾性体ユニットを模式的に示す側面図である。 実施例14に係り、弾性体ユニットを模式的に示す側面図である。 実施例15に係り、弾性体ユニット、ベース、クッション体を含むマットを分解した状態を示す構成図である。 実施例15に係り、弾性体ユニットを模式的に示す側面図である。 実施例15に係り、柱状弾性体に倒れ込み防止部を設けた状態を模式的に示す側面図である。 実施例15に係り、弾性体ユニットを模式的に示す平面図である。 実施例16に係り、柱状弾性体に倒れ込み防止部を設けた状態を模式的に示す側面図である。 実施例17に係り、柱状弾性体に倒れ込み防止部を設けた状態を模式的に示す側面図である。 実施例18に係り、柱状弾性体に倒れ込み防止部を設けた状態を模式的に示す斜視図である。 実施例19に係り、弾性体ユニットを模式的に示す側面図である。
符号の説明
1はマット、10は弾性体ユニット、12はベース、13はクッション体、14は外装体、2はリクライニング支持体、3は支持層、31は上端面、4は柱状弾性体、40は柱状弾性体群、41は上端面、42は下端面、5は倒れ込み防止部、51は上端面、6はカバー、5Eは倒れ込み防止部、511は第1シート部分、512は第2シート部分(接着抑制部)を示す。

Claims (26)

  1. 支持層と、
    前記支持層の上面よりも突出するように前記支持層に設けられた変形可能な複数の柱状弾性体と、
    複数の前記柱状弾性体のうち隣設する少なくとも一部の前記柱状弾性体間に設けられ、高さ方向における荷重の負荷に伴い変形する前記柱状弾性体に接触して前記柱状弾性体の倒れ込みを抑える倒れ込み防止部とを具備することを特徴とする弾性体ユニット。
  2. 請求項1において、前記支持層は横たわる人の荷重が負荷されるものであり、前記支持層の上方から視認する平面視において、前記倒れ込み防止部のうち、人の巾方向にそって延設されている距離は、人の身長方向にそって延設されている距離よりも長いことを特徴とする弾性体ユニット。
  3. 請求項1において、前記支持層は横たわる人の荷重が負荷されるものであり、前記支持層の上方から視認する平面視において、前記倒れ込み防止部は人の巾方向にそって延設されていることを特徴とする弾性体ユニット。
  4. 請求項1〜3のうちのいずれか一項において、前記支持層は、横たわる人の下肢に対して人の背中を持ち上げるリクライニング機能を発揮するリクライニング支持体により曲成されるものであり、前記支持層の上方から視認する平面視において、前記倒れ込み防止部は、前記支持層のうち前記リクライニング支持体により曲成される曲成領域に対面するように設けられていることを特徴とする弾性体ユニット。
  5. 請求項1〜4のうちのいずれか一項において、前記支持層の上方から視認する平面視において、前記倒れ込み防止部は、人の腰部に対向する領域、および/または、人の肩部に対向する領域に設けられていることを特徴とする弾性体ユニット。
  6. 請求項1〜5のうちのいずれか一項において、前記支持層の上方から視認する平面視において、前記柱状弾性体は千鳥配列とされていることを特徴とする弾性体ユニット。
  7. 請求項1〜6のうちのいずれか一項において、前記倒れ込み防止部の硬度は、前記柱状弾性体の硬度よりも低いかまたは同等であることを特徴とする弾性体ユニット。
  8. 請求項1〜7のうちのいずれか一項において、前記柱状弾性体の硬度をC1とし、前記倒れ込み防止部の硬度をC2とし、前記支持層の硬度をC3とするとき、C2<C1<C3、または、C2=C1<C3、または、C2≒C1<C3(ここでC2/C1=0.8〜1.2)に設定されていることを特徴とする弾性体ユニット。
  9. 請求項1〜6のうちのいずれか一項において、前記倒れ込み防止部の硬度は、前記柱状弾性体の硬度よりも高いことを特徴とする弾性体ユニット。
  10. 請求項1〜6のうちのいずれか一項において、前記柱状弾性体の硬度をC1とし、前記倒れ込み防止部の硬度をC2とし、前記支持層の硬度をC3とするとき、C1<C2<C3、または、C2=C1<C3、または、C1≒C2<C3(ここでC2/C1=0.8〜1.2)に設定されていることを特徴とする弾性体ユニット。
  11. 請求項1〜10のうちのいずれか一項において、前記弾性体ユニットに荷重が負荷されないとき、前記倒れ込み防止部の上端面の高さは前記柱状弾性体の上端面の高さよりも低く設定されていることを特徴とする弾性体ユニット。
  12. 請求項1〜11のうちのいずれか一項において、前記弾性体ユニットに荷重が負荷されるとき、前記柱状弾性体の上端面及び前記倒れ込み防止部の上端面の双方は、人の荷重による圧力を受圧することを特徴とする弾性体ユニット。
  13. 請求項1〜12のうちのいずれか一項において、前記弾性体ユニットに荷重が負荷されるとき、前記柱状弾性体の上端面の高さ位置は、前記倒れ込み防止部の上端面の高さ位置と同一面またはほぼ同一面を構成するように設定されていることを特徴とする弾性体ユニット。
  14. 請求項1〜13のうちのいずれか一項において、複数の前記柱状弾性体の上端面にはカバーが被覆されていることを特徴とする弾性体ユニット。
  15. 請求項14において、前記カバーは、凹または凸を形成するように複数の前記柱状弾性体に被覆されていることを特徴とする弾性体ユニット。
  16. 請求項1〜13において、前記弾性体ユニットに荷重が負荷されないとき、前記倒れ込み防止部の上端面の高さは前記柱状弾性体の上端面の高さよりも低く設定されており、複数の前記柱状弾性体の上端面にはカバーが被覆されており、且つ、
    前記カバーにおいて、前記倒れ込み防止部の上端面に対面するカバー部分の高さは、前記柱状弾性体の上端面の対面するカバー部分の高さよりも低く設定されていることを特徴とする弾性体ユニット。
  17. 請求項1〜16において、前記支持層の側面から視認する側面視において、各前記柱状弾性体は、角柱形状、円柱形状、上端面が大径で下端面が小径となる円錐台形状、上端面が小径で下端面が大径となる円錐台形状、樽形状のうちのいずれか一つの形状をなしていることを特徴とする弾性体ユニット。
  18. 請求項1〜17において、前記柱状弾性体の下端面は前記支持層に接合されていることを特徴とする弾性体ユニット。
  19. 請求項1〜18のうちのいずれか一項において、前記倒れ込み防止部は、第1層と、前記第1層よりも硬度が高い第2層とを備えている複層構造であることを特徴とする弾性体ユニット。
  20. 請求項1〜19のうちのいずれか一項において、前記倒れ込み防止部が複数設けられており、単位面積当たり受圧する荷重が他の部位よりも多い部位を特定部位と定義すると、使用者の身長方向において、前記特定部位の前記倒れ込み防止部の長さは他の部位の倒れ込み防止部の長さに対して長くまたは短くなるように設定されていることを特徴とする弾性体ユニット。
  21. 請求項1〜20のうちのいずれか一項において、前記倒れ込み防止部は、硬度が異なる複数の部分を組み合わせて複合化されていることを特徴とする弾性体ユニット。
  22. 請求項1において、前記倒れ込み防止部は、少なくとも一部の隣設する前記柱状弾性体間の空間において前記柱状弾性体の前記側面に対向するように配置され、前記柱状弾性体の変形時において隣設する前記柱状弾性体同士の接着を抑制する接着抑制部を備えていることを特徴とする弾性体ユニット。
  23. 請求項1において、前記倒れ込み防止部は、前記柱状弾性体の上面側に設けられたシート状をなしており、前記柱状弾性体の上端面に対向する第1シート部分と、隣設する前記柱状弾性体間の空間において前記柱状弾性体の側面に対向すると共に前記柱状弾性体の変形時において隣設する前記柱状弾性体同士の接着を抑制する第2シート部分とを備えていることを特徴とする弾性体ユニット。
  24. 請求項23において、前記第2シート部分と前記柱状弾性体の側面との間に離型促進剤が介在していることを特徴とする弾性体ユニット。
  25. 弾性体ユニットと、前記柱状弾性体の下面側に設けられ弾性体ユニットを支えるベースと、前記弾性体ユニット及び前記ベースを包囲して保持する外装体とを具備するマットにおいて、
    前記弾性体ユニットは、請求項1〜24のうちのいずれかに記載の弾性体ユニットであることを特徴とするマット。
  26. 請求項25において、更に、前記弾性体ユニットの上面側に配置されたクッション体が設けられ、前記外装体は、前記弾性体ユニット、前記ベースおよび前記クッション体を包囲することを特徴とするマット。
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