JP2003234448A - リードフレームのタイバー切断装置および切断方法 - Google Patents

リードフレームのタイバー切断装置および切断方法

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JP2003234448A
JP2003234448A JP2002030941A JP2002030941A JP2003234448A JP 2003234448 A JP2003234448 A JP 2003234448A JP 2002030941 A JP2002030941 A JP 2002030941A JP 2002030941 A JP2002030941 A JP 2002030941A JP 2003234448 A JP2003234448 A JP 2003234448A
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cutting
lead frame
cut
die
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Tetsuya Ueda
哲也 上田
Shuichi Manabe
秀一 真鍋
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Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ストリッパとタイバーカットダイとの位置決
め機構を工夫することにより、半導体装置用リードフレ
ームのタイバー部をより高精度に切断できるようにす
る。 【解決手段】 互いに協働して半導体装置用リードフレ
ーム4のタイバーを切断するタイバーカットダイ9及び
タイバーカットパンチ13と、タイバー切断時に該タイ
バーカットパンチの切刃13aをタイバーカットダイの
切刃嵌合孔9hにガイドすると共に、タイバー切断後に
リードフレームとタイバーカットパンチとを分離させる
ストリッパピース18とを備えた半導体装置用リードフ
レームのタイバー切断装置において、タイバーカットダ
イとストリッパピースとに各々一体的に形成され、少な
くともタイバー切断時に互いに嵌合し、該嵌合方向と直
交する方向における両者の相対位置を定める位置決め突
起部9pと位置決め段部18sとが設けられていること
を特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、半導体装置用リ
ードフレームのタイバー切断装置および切断方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】周知のように、半導体装置を製造する際
の重要な製造工程の一つとして、リードフレームのタイ
バー部を切断するタイバー切断工程がある。このタイバ
ー部は、半導体装置を基板上に実装する際に基板のプリ
ント配線と接合されるアウタリードになるべきリードフ
レームのアウタリード部の根元部近傍どうしを繋ぐもの
で、ICチップ等の半導体素子をモールド樹脂により樹
脂封止して構成されるプラスチック・パッケージ型の半
導体装置では、通常、樹脂封止後のリードフレーム切断
工程で切断加工される。
【0003】上記リードフレームのタイバー部の切断に
用いられるタイバー切断装置として、互いに協働して上
記タイバー部を切断する一対の切断具(所謂、タイバー
カットダイ及びタイバーカットパンチ)と、上記タイバ
ー部切断時にタイバーカットパンチの切刃をタイバーカ
ットダイの切刃嵌合孔にガイドすると共に、タイバー切
断後にリードフレームと上記タイバーカットパンチとを
分離させる型具(所謂、ストリッパ)とを備えた構成の
ものは公知である。
【0004】かかるタイバー切断装置では、ストリッパ
のガイド部で切断方向のガイドが行われるタイバーカッ
トパンチの切刃と、タイバーカットダイの切刃との位置
精度(換言すれば、当該タイバーカットダイの切刃嵌合
孔との位置精度)、並びに、切断時における両切刃間の
クリアランスが、タイバー切断加工の良否を決定付ける
ことになる。従って、タイバーカットパンチ切刃をガイ
ドするストリッパとタイバーカットダイとの位置決め状
態を高精度に確保することが非常に重要である。
【0005】上記ストリッパとタイバーカットダイのよ
うな互いに接離(接近および離間)可能に設けられた一
対の型具どうしの位置決めを行う一般的な手法として、
一方の型具に位置決めピンを固定すると共に、他方の型
具に位置決め用のピン孔を設けておき、両型具どうしが
互いに一定以上接近して上記位置決めピンがピン孔に嵌
合することにより、この嵌合方向と直交する方法におけ
る両型具どうしの位置決めを行う方法が知られている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような位置決めピンは、あくまでも型具とは別体のピン
部材を当該型具に植設して固定されるものであるので、
これを用いた位置決め機構によって得られる位置決めの
精度にも自ずから限度がある。すなわち、上記位置決め
ピンを型具に固定する場合、まず、位置決めピンを取り
付ける取付穴を機械加工等によって型具の所定部位に設
けておき、この取付穴に対して位置決めピンの固定部を
嵌合等によって植え込んで固定するのが一般的である
が、取付穴の機械加工およびピンの嵌合等による固定作
業は、不可避的に一定許容範囲内での誤差を伴うもので
あるので、このようにして別体の位置決めピンを型具に
設けた場合、その取付位置自体に誤差が含まれることに
なるのである。
【0007】また、位置決めピンとピン孔とで成る位置
決め機構によって型具どうしの位置決めを行う場合にお
いても、位置決めピンの型具からの突出長さがその直径
に比してある程度以上長い場合には、ピン自体の剛性が
低くなる関係上、高精度の位置決めを安定して行うこと
が難しい場合が生じ得る。
【0008】以上のように、タイバー切断装置における
タイバーカットパンチ切刃をガイドするストリッパとタ
イバーカットダイとの位置決めについても、その位置決
め精度をより高めるには、両者間の位置決め機構につい
て、種々の配慮が必要である。
【0009】そこで、この発明は、ストリッパとタイバ
ーカットダイとの位置決め機構を工夫することにより、
半導体装置用のリードフレームのタイバー部をより高精
度に切断できるようにすることを、基本的な目的として
なされたものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】このため、本願請求項1
の発明に係るリードフレームのタイバー切断装置は、互
いに協働して半導体装置用リードフレームのタイバーを
切断するタイバーカットダイ及びタイバーカットパンチ
と、タイバー切断時にタイバーカットパンチの切刃を上
記タイバーカットダイの切刃嵌合孔にガイドすると共
に、タイバー切断後にリードフレームと上記タイバーカ
ットパンチとを分離させるストリッパとを備えた半導体
装置用リードフレームのタイバー切断装置を前提とし
て、上記タイバーカットダイと上記ストリッパとに各々
一体的に形成され、少なくともタイバー切断時に互いに
嵌合し、該嵌合方向と直交する方向における両者の相対
位置を定める嵌合部が設けられていることを特徴とした
ものである。
【0011】また、本願請求項2の発明に係るリードフ
レームのタイバー切断装置は、互いに協働して半導体装
置用リードフレームのタイバーを切断するタイバーカッ
トダイ及びタイバーカットパンチと、タイバー切断時に
タイバーカットパンチの切刃を上記タイバーカットダイ
の切刃嵌合孔にガイドすると共に、タイバー切断後にリ
ードフレームと上記タイバーカットパンチとを分離させ
るストリッパとを備えた半導体装置用リードフレームの
タイバー切断装置を前提として、上記タイバーカットダ
イ及び上記ストリッパには、タイバー切断時にリードフ
レームを挟んで互いに対向し該リードフレームに当接す
る当接面がそれぞれ設けられており、これら当接面の何
れか一方に位置決めピンが固定されている。そして、他
方の当接面には、少なくともタイバー切断時に上記位置
決めピンを嵌合させ、該嵌合方向と直交する方向におけ
るタイバーカットダイとストリッパの相対位置を定める
ピン孔が設けられている、ことを特徴としたものであ
る。
【0012】更に、本願請求項3の発明は、上記請求項
1または請求項2の発明において、上記タイバーカット
ダイと上記ストリッパとの間にリードフレームを搬送す
る一対の搬送レールが設けられ、タイバーカットダイと
ストリッパの相対位置を定める相対位置決め手段は、上
記搬送レールよりも内側に配設されていることを特徴と
したものである。
【0013】また更に、本願請求項4の発明に係るリー
ドフレームのタイバー切断装置は、互いに協働して半導
体装置用リードフレームのタイバーを切断するタイバー
カットダイ及びタイバーカットパンチと、タイバー切断
時にタイバーカットパンチの切刃を上記タイバーカット
ダイの切刃嵌合孔にガイドすると共に、タイバー切断後
にリードフレームと上記タイバーカットパンチとを分離
させるストリッパとを備えた半導体装置用リードフレー
ムのタイバー切断装置を前提として、上記タイバーカッ
トダイ及び上記ストリッパには、タイバー切断時にリー
ドフレームを挟んで互いに対向し該リードフレームに当
接する当接面がそれぞれ設けられており、これら当接面
の何れか一方に金型位置決めピンが固定され、他方の当
接面には、少なくともタイバー切断時に上記位置決めピ
ンを嵌合させ該嵌合方向と直交する方向におけるタイバ
ーカットダイとストリッパの相対位置を定めるピン孔が
設けられている。そして、上記金型位置決めピンが当接
面に固定されたタイバーカットダイ及びストリッパの何
れか一方に、少なくともタイバー切断時にリードフレー
ムに設けられた位置決め孔に嵌合して該リードフレーム
の位置決めを行うリードフレーム位置決めピンが固定さ
れている、ことを特徴としたものである。
【0014】また更に、本願請求項5の発明に係るリー
ドフレームのタイバー切断方法は、互いに協働して半導
体装置用リードフレームのタイバーを切断するタイバー
カットダイ及びタイバーカットパンチと、タイバー切断
時にタイバーカットパンチの切刃を上記タイバーカット
ダイの切刃嵌合孔にガイドすると共に、タイバー切断後
にリードフレームと上記タイバーカットパンチとを分離
させるストリッパとを用いて半導体装置用リードフレー
ムのタイバーを切断する切断方法を前提として、タイバ
ーカットダイとストリッパとに各々一体的に形成された
嵌合部を、少なくともタイバー切断時に互いに嵌合さ
せ、該嵌合方向と直交する方向における両者の相対位置
を定めることを特徴としたものである。
【0015】また更に、本願請求項6の発明に係るリー
ドフレームのタイバー切断方法は、互いに協働して半導
体装置用リードフレームのタイバーを切断するタイバー
カットダイ及びタイバーカットパンチと、タイバー切断
時にタイバーカットパンチの切刃を上記タイバーカット
ダイの切刃嵌合孔にガイドすると共に、タイバー切断後
にリードフレームと上記タイバーカットパンチとを分離
させるストリッパとを用いて半導体装置用リードフレー
ムのタイバーを切断する切断方法を前提として、タイバ
ー切断時にリードフレームを挟んで互いに対向し該リー
ドフレームに当接する上記タイバーカットダイ及びスト
リッパの各当接面の何れか一方に固定された位置決めピ
ンと、他方の当接面に形成されたピン孔とを、少なくと
もタイバー切断時に嵌合させ、該嵌合方向と直交する方
向におけるタイバーカットダイとストリッパの相対位置
を定めることを特徴としたものである。
【0016】また更に、本願請求項7の発明に係るリー
ドフレームのタイバー切断方法は、互いに協働して半導
体装置用リードフレームのタイバーを切断するタイバー
カットダイ及びタイバーカットパンチと、タイバー切断
時にタイバーカットパンチの切刃を上記タイバーカット
ダイの切刃嵌合孔にガイドすると共に、タイバー切断後
にリードフレームと上記タイバーカットパンチとを分離
させるストリッパとを用いて半導体装置用リードフレー
ムのタイバーを切断する切断方法を前提として、タイバ
ー切断時にリードフレームを挟んで互いに対向し該リー
ドフレームに当接する上記タイバーカットダイ及びスト
リッパの各当接面の何れか一方に固定された金型位置決
めピンと、他方の当接面に形成されたピン孔とを、少な
くともタイバー切断時に嵌合させて、該嵌合方向と直交
する方向におけるタイバーカットダイとストリッパの相
対位置を定める。また、上記金型位置決めピンが当接面
に固定されたタイバーカットダイ及びストリッパの何れ
か一方に固定されたリードフレーム位置決めピンと、リ
ードフレームに設けられた位置決め孔とを、少なくとも
タイバー切断時に嵌合させてリードフレームの位置決め
を行う、ことを特徴としたものである。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を添
付図面に基づいて詳細に説明する。 実施の形態1.図1及び図2は、本発明の実施の形態1
に係る半導体装置としての半導体パッケージの平面説明
図及び正面説明図である。これらの図に示すように、上
記半導体装置1(半導体パッケージ)は、ICチップ
(集積回路チップ:不図示)をモールド樹脂2により樹
脂封止して構成されたもので、半導体パッケージとして
汎用的なプラスチック・パッケージである。上記半導体
装置1は、図2に示されるように、樹脂封止部2から側
方へ突き出た後に一方向(図2における下方)へ曲げ加
工された複数のアウタリード3を備えており、これらア
ウタリード3を介して、電子部品として基板上に実装さ
れる。
【0018】図3は、上記半導体装置1の製造工程にお
ける樹脂封止後のリードフレーム4の平面説明図で、半
導体装置1を製造する際における一種の中間製品を示し
ている。この図において符号5は、各半導体装置1に相
当するキャビティ部を示している。また、上記リードフ
レーム4のキャビティ部5の側方には、当該キャビティ
部5の位置決めを行うために一対の位置決め穴4cが設
けられている。
【0019】図4は、上記キャビティ部5の一つを拡大
して示す平面説明図である。この図4から良く分かるよ
うに、リードフレーム4の各キャビティ部5には、後工
程でアウタリード3に成形されるアウタリード部4a
と、各アウタリード部4aの根元部近傍どうしを繋ぐタ
イバー部4bと、フレーム開口部4dが設けられてい
る。また、上述のように、上記リードフレーム4のキャ
ビティ部5の側方には、一対の位置決め穴4cが設けら
れている。尚、上記リードフレーム4は、例えば、Fe
(鉄)系またはCu(銅)系の金属板を材料として、エ
ッチング又はスタンピング等により、上記各部4a〜4
dが形成されるものである。
【0020】次に、上記リードフレーム4の各タイバー
部4bを切断加工するための切断装置について説明す
る。図5は本実施の形態に係る半導体装置用リードフレ
ームのタイバー切断装置の全体構成を示す断面説明図、
また、図6は上記タイバー切断装置の要部を示す断面説
明図である。これらの図に示すように、上記タイバー切
断装置Mは、下型ダイセット7及び上型ダイセット10
と、両ダイセット7,10を連係させる複数のガイドポ
スト16(外側ガイドポスト)とを備えている。これら
外側ガイドポスト16は、その下端部が下型ダイセット
7に固定されており、上記上型ダイセット10は、下型
ダイセット7に対して平行状態を維持しつつ、外側ガイ
ドポスト16に沿って上下方向へスライドし得るように
配設されている。
【0021】上記下型ダイセット7は、下側金型のベー
スを成すもので、タイバー部4bの切断されたカット屑
を排出するためのカット屑排出口7aと、上側金型側に
上端が固定された内側のガイドポスト20が切断加工時
に下降して来た際に、その下端側を受け合うと共に空気
を逃がすためのエア抜き孔7bとが設けられている。上
記下型ダイセット7の上側には、タイバー部4bの切断
加工を行う切断金型の下型を成すタイバーカットダイ9
が、ダイプレート8を介して取り付けられている。この
タイバーカットダイ9の下面側には、タイバー部4bの
切断されたカット屑を排出するためのカット屑排出口9
bが形成されている。
【0022】上記ダイプレート8にも、下型ダイセット
7と同様に、タイバー部4bの切断されたカット屑を排
出するためのカット屑排出口8aが設けられると共に、
上記内側ガイドポスト20の下降時にこれを受け合うエ
ア抜き孔8bが設けられている。また、このダイプレー
ト8のエア抜き孔8bの上部には、内側ガイドポスト2
0を挿通させ、その上下方向のスライド動作を案内し、
これにより、上記ダイプレート8と後述するストリッパ
ピース18とを位置決めするガイドブッシュ8cが、嵌
め合い樹脂(不図示)によって固定されている。
【0023】上記上型ダイセット10には、バッキング
プレート11を介してパンチングプレート12が取り付
けられ、このパンチングプレート12に、タイバー部4
bの切断加工を行う切断金型の上型を成すタイバーカッ
トパンチ13が保持されている。このタイバーカットパ
ンチ13は、パンチ押さえ14及びパンチ押さえネジ1
5によってパンチングプレート12に保持されている。
【0024】このタイバーカットパンチ13は、パンチ
ングプレート12に対して係止されているのみで固定さ
れてはおらず、上記タイバーカットダイ9との位置合わ
せは、上記ストリッパピース18に設けられたガイド部
18a(図6参照)によって定まるようになっている。
このタイバーカットパンチ13と上記タイバーカットダ
イ9とは、上型ダイセット10が外側ガイドポスト16
に沿って上下方向へスライドすることによって互いに接
離(接近および離間)可能に設けられ、両者が接近する
ことにより、互いに協働してリードフレーム4のタイバ
ー部4bを切断する作用をなすものである。
【0025】上記タイバーカットパンチ13の上下方向
における途中部には、ストリッパプレート17が嵌合さ
れており、このストリッパプレート17の隅部には、嵌
め合い樹脂(不図示)によって固定された複数のガイド
ブッシュ17aを介して、各内側ガイドポスト20が上
方から嵌挿されている。尚、この内側ガイドポスト20
の上端は、上記パンチングプレート12の下面側に固定
されている。
【0026】そして、上記ストリッパプレート17は、
水平状態を維持しつつ、これら内側ガイドポスト20に
沿って上下方向へスライドし得るように配設されてい
る。このストリッパプレート17の内側に、上記ストリ
ッパピース18が嵌合されている。このストリッパピー
ス18は、後述するように、タイバー切断時に、タイバ
ーカットパンチ13の切刃13aをタイバーカットダイ
9の切刃嵌合孔9hにガイドすると共に、タイバー切断
後には、リードフレーム4とタイバーカットパンチ13
とを分離させる作用をなすものである。
【0027】上述のように、このストリッパピース18
に、タイバーカットパンチ13の切刃13aの上下動作
を案内して位置決めを行うガイド部18a(図6参照)
が設けられている。上記ストリッパプレート17の上側
には、上下方向へ延びる複数のプッシュロッド21が配
置されている。また、上型ダイセット10内には、各プ
ッシュロッド21を付勢し得る圧縮コイルバネ22が、
バネ押さえネジ23を用いてそれぞれ組み込まれてい
る。
【0028】また、図6に詳しく示されるように、上記
ストリッパピース18の下面の比較的外側部分には、被
加工物であるリードフレーム4に設けられた位置決め穴
4cと嵌合することにより、ストリッパピース18とリ
ードフレーム4との位置決めを行うパイロットピン18
bが、下方に突き出すように設けられている。
【0029】一方、上記ストリッパピース18とタイバ
ーカットダイ9との間には、被加工物である上記リード
フレーム4を搬送するために一対のガイドレール19
(搬送レール)が配置されており、各ガイドレール19
には、パイロットピン18bによってストリッパピース
18とリードフレーム4との位置決めが行われる際に、
上記パイロットピン18bを挿通させるパイロットピン
孔19aがそれぞれ設けられている。尚、上記左右のガ
イドレール19は、下型ダイセット7によりガイドされ
ている。
【0030】上記ストリッパピース18の下端側および
タイバーカットダイ9の上端側には、上記左右のガイド
レール19よりも内側において、タイバー切断時にリー
ドフレーム4を挟んで互いに対向し、各々リードフレー
ム4に当接する当接面18f及び9fがそれぞれ設けら
れている。
【0031】上記ストリッパピース18の下端部の当接
面18fに対応する部分の比較的中央領域に上記ガイド
部18aが設けられている。これらガイド部18aは、
タイバーカットパンチ13の切刃13aの数に対応して
多数設けられており、各ガイド部18aどうしの間隔
は、タイバー切断時にタイバーカットパンチ13の各切
刃13aを挿通させ、その上下方向動作を高精度で案内
し得るように適正に設定されている。このガイド部18
aどうしの間の空間部がストリッパピース18の切刃嵌
合孔18hを構成している。
【0032】一方、タイバーカットダイ9の上端部の当
接面9fに対応する部分の比較的中央領域には、タイバ
ーカットパンチ切刃13aの数に対応して多数の切刃9
a(タイバーカットダイ切刃)が設けられ、各切刃9a
どうしの間隔は、タイバー切断時にタイバーカットパン
チ切刃13aを挿通させ、その上下方向動作を高精度で
案内し得るように適正に設定されている。このタイバー
カットダイ切刃9aどうしの間の空間部がタイバーカッ
トダイ9の切刃嵌合孔9hを構成している。
【0033】本実施の形態では、上記タイバーカットダ
イ9の上面側に、上方へ所定高さだけ突出する複数の突
起部9p(位置決め突起部)がタイバーカットダイ9と
一体的に形成されている。この位置決め突起部9pは、
より好ましくは、タイバーカットダイ切刃9aが設けら
れた領域よりも外側の当接面9f上に設けられ、タイバ
ーカットダイ9を機械加工する際に一連の工程として削
り出して形成されたもので、タイバーカットダイ切刃9
aや当接面9f等との位置関係を極めて高精度に設定す
ることが可能である。尚、上記各位置決め突起部9pの
横断面形状は、左右のガイドレール19に支持されたリ
ードフレーム4の各フレーム開口部4dを支障無く挿通
し得る形状およびサイズに設定されている。
【0034】一方、ストリッパピース18の下面側に
は、上記タイバーカットダイ9の位置決め突起部9pと
対応する箇所に、下方へ所定量だけ段下げされた複数の
段部18s(位置決め段部)がストリッパピース18と
一体的に形成されている。この位置決め段部18sは、
より好ましくは、ガイド部18aが設けられた領域より
も外側の当接面18に設けられ、ストリッパピース18
を機械加工する際に一連の工程として削り出して形成さ
れたもので、ガイド部18a及びパイロットピン18b
の取付孔や当接面18f等との位置関係を極めて高精度
に設定することができる。
【0035】以上のように構成されたタイバー切断装置
Mによるリードフレーム4のタイバー部4bの切断の詳
細について、図7〜図9の一連の工程説明図を参照しな
がら説明する。まず、図6に示されるように、上型ダイ
セット10が上方に位置しタイバーカットパンチ13及
びストリッパピース18がタイバーカットダイ9から離
間した状態から、上型ダイセット10が外側ガイドポス
ト16に沿って下方へスライドすると、これに伴って、
ストリッパプレート17及びこれに保持されたストリッ
パピース18が下降する。
【0036】このストリッパピース18の下降動作に伴
い、該ストリッパピース18の下面に突設された各パイ
ロットピン18bが、各ガイドレール19のパイロット
ピン孔19a、及び上記ガイドレール19によって搬送
されて来たリードフレーム4の位置決め穴4cに嵌入す
る。これにより、リードフレーム4がストリッパピース
18に対して精確に位置決めされる。また、これと略同
時に或いはこれに引き続いて、ストリッパピース18が
各ガイドレール19を押し下げ、更に、図7に示すよう
に、リードフレーム4の下面がタイバーカットダイ9の
当接面9fに当接するようになる。また、これに対向す
るストリッパピース18の当接面18fがリードフレー
ム4の上面に当接して上方から押圧する。
【0037】この場合において、タイバーカットダイ9
の当接面9fに設けられた位置決め突起部9pが、リー
ドフレーム4に形成されたフレーム開口部4hを嵌挿し
た上で、ストリッパピース18の当接面18fに設けら
れた位置決め段部18sと嵌合する。より詳しく言え
ば、上記位置決め突起部9pの内周面と位置決め段部1
8sの内周面どうしが、高精度に嵌まり合う。尚、より
好ましくは、上記位置決め突起部9pの内周面の上端側
および位置決め段部18sの内周面の下端側の少なくと
も何れか一方には、所定傾斜角度のテーパ部が形成され
ており、両者の嵌合動作がよりスムースに行われるよう
になっている。
【0038】上述のように、位置決め突起部9pはタイ
バーカットダイ切刃9aに対する位置精度が極めて高
く、また、位置決め段部18sもストリッパピース18
のガイド部18aに対する位置精度が極めて高く確保さ
れている。従って、上記位置決め突起部9pと位置決め
段部18sとが嵌合した状態(図7参照)では、この嵌
合方向と直交する方向におけるタイバーカットダイ切刃
9aとストリッパピース18のガイド部18aとの位置
精度は極めて高精度に保たれる。
【0039】そして、この状態で、図8に示すように、
タイバーカットパンチ13の切刃13aが、上記ストリ
ッパピース18のガイド部18aにガイドされつつ、タ
イバーカットダイ切刃9aと極めて高精度に摺動しなが
ら下降する。つまり、タイバーカットダイ切刃13a
が、ストリッパピース18の切刃嵌合孔18h及びタイ
バーカットダイ9の切刃嵌合孔9hに嵌合する。これに
伴い、両切刃13a,9aの協働によって(つまり、両
切刃13a,9a間の剪断作用によって)、リードフレ
ーム4のタイバー部4bが高精度で切断されるようにな
っている。尚、このタイバー部4bの切断されたカット
屑4eや所謂ダムバリ6等は、カット屑排出口9bを経
て金型外部に排出される。
【0040】このタイバー切断を終えた後、ストリッパ
プレート17を介してストリッパピース18が持ち上げ
られることで、タイバーカットパンチ切刃13aがタイ
バーカットダイ9の切刃嵌合孔9h及びストリッパピー
ス18の切刃嵌合孔18hから順次抜脱され、また、タ
イバーカットパンチ13が(つまり、その切刃13a
が)リードフレーム4から分離される(図9参照)。そ
して、その後、上型ダイセット10が、外側ガイドポス
ト16に沿って上方へスライドし、初期状態に復帰する
ようになっている。
【0041】以上、説明したように、本実施の形態によ
れば、タイバーカットダイ9とストリッパピース18と
は、タイバーカットダイ9に一体に形成された位置決め
突起部9pとストリッパピース18に一体に形成された
位置決め段部18sとを嵌合させることで、この嵌合方
向と直交する方向における両者の相対位置が定められ
る。つまり、タイバーカットダイ9の一部とストリッパ
ピース18の一部とを直接に嵌合させて位置決めを行う
ことができ、別体の位置決めピンを備えた位置決め機構
を用いる場合に比して、タイバーカットダイ9とストリ
ッパピース18とをより高精度で位置決めすることがで
きる。その結果、より高精度のタイバー切断加工を行う
ことができるのである。
【0042】また、タイバーカットダイ9とストリッパ
ピース18の相対位置を定める相対位置決め手段である
上記位置決め突起部9p及び位置決め段部18sが、両
型具9,18間にリードフレーム4を搬送する左右のガ
イドレール19よりも内側に配設されているので、これ
らをガイドレール19よりも外側に配置する場合に比し
て、タイバー切断装置Mをよりコンパクトに構成でき、
また、タイバーカットダイ9とストリッパピース18の
位置決めについても、より一層の高精度化を図ることが
できる。
【0043】尚、上記実施の形態では、ストリッパピー
ス18に設けた位置決め手段としての嵌合部18sは段
部形状であったが、この代わりに、凹部形状の嵌合部と
しても良い。また、かかる段部形状または凹部形状の嵌
合部をタイバーカットダイ9側に設け、ストリッパピー
ス18側に設ける位置決め手段としての嵌合部を突起形
状に形成するようにしても良い。
【0044】実施の形態2.次に、本発明の実施の形態
2.について説明する。この実施の形態2.は、位置決
めピンを備えた位置決め機構を用いたものである。図1
0及び図11は、本実施の形態に係るタイバー切断装置
の要部を示す断面説明図である。尚、以下の説明では、
上記実施の形態1.における場合と同様の構成を備え同
様の作用をなすものについては、同一の符号を付し、そ
れ以上の説明は省略する。
【0045】上記図10及び図11に示すように、本実
施の形態に係るタイバー切断装置では、実施の形態1.
における場合と同様に、ストリッパピース28の当接面
28fよりも外側に、リードフレーム24の位置決め穴
24cと嵌合することにより、ストリッパピース28と
リードフレーム24との位置決めを行うリードフレーム
位置決めピン28bが設けられている。このリードフレ
ーム位置決めピン28bは、実施の形態1.におけるパ
イロットピン18bと同様のものである。
【0046】一方、ストリッパピース28の上記当接面
28fには、該ストリッパピース28とタイバーカット
ダイ29との位置決めを行うための金型位置決めピン2
8pが突設されている。また、タイバーカットダイ29
の当接面29fには、上記金型位置決めピン28pを嵌
入させるピン孔29dが設けられている。また、リード
フレーム24にも、上記金型位置決めピン28pを挿通
させる挿通穴24dが形成されている。尚、ストリッパ
ピース28に設けられたガイド部28a及び切刃嵌合孔
28h、並びに、タイバーカットダイ29に設けられた
タイバーカットダイ切刃29a,切刃嵌合孔29h及び
カット屑排出口29bは、それぞれ実施の形態1.にお
けるものと同様のものである。
【0047】この構成においては、図11に示されるよ
うに、上記ストリッパピース28の当接面28fに植設
された金型位置決めピン28pが、タイバーカットダイ
29に形成されたピン孔29dに嵌合することにより、
この嵌合方向と直交する方向におけるストリッパピース
28とタイバーカットダイ29との位置決めが行われ
る。尚、より好ましくは、上記金型位置決めピン28p
の下端側およびピン孔29dの内周面の上端側の少なく
とも何れか一方には、所定傾斜角度のテーパ部が形成さ
れており、両者の嵌合動作がよりスムースに行われるよ
うになっている。
【0048】この場合、金型位置決めピン28pは、タ
イバー切断時にリードフレーム24に当接するストリッ
パピース28の当接面28fに設けられるので、その突
出長さ(つまり、当接面28fからの高さ)を、組み合
わされるピン孔29dとの嵌合による確実な位置決めに
要する長さの範囲で最短に設定することができる。
【0049】従って、位置決めピン28pの剛性を十分
に確保して位置決め精度をより高めることができる。ま
た、位置決めピンを用いた位置決め機構としては、より
コンパクトなものとすることができる。しかも、リード
フレーム位置決めピン28bとリードフレーム24に設
けられた位置決め穴24cとを嵌合させてリードフレー
ム24の位置決めも同時に行うことができ、より一層精
度の高いタイバー切断加工を行うことができる。
【0050】更に、本実施の形態では、上記金型位置決
めピン28pとリードフレーム位置決めピン28bとは
共にストリッパピース28に設けられているので、これ
ら両位置決めピン28b,28pの取付孔の機械加工を
一連の工程で行うことができる。従って、両位置決めピ
ン28b,28pの位置精度を大幅に向上させることが
でき、より一層精度の高いタイバー切断加工を行うこと
が可能になる。
【0051】また、この場合においても、ストリッパピ
ース28とタイバーカットダイ29の相対位置を定める
相対位置決め手段である上記金型位置決めピン28p及
びピン孔29dが、両型具28,29間にリードフレー
ム24を搬送する左右のガイドレール19よりも内側に
配設されているので、これらをガイドレール19よりも
外側に配置する場合に比して、タイバー切断装置をより
コンパクトに構成でき、また、タイバーカットダイ29
とストリッパピース28の位置決めについても、より一
層の高精度化を図ることができるのである。
【0052】尚、上記実施の形態では、金型位置決めピ
ン28pはストリッパピース28に設けられ、これに対
応するピン孔29dがタイバーカットダイ29に設けら
れていたが、これら位置決め手段としての嵌合部28
p,29dを逆に設けるようにしても良い。このよう
に、本発明は、上記実施態様に限定されること無く、そ
の要旨を逸脱しない範囲において、種々の変更或いは設
計上の改良などを行い得るものであることは、言うまで
も無い。
【0053】
【発明の効果】本願請求項1の発明に係るリードフレー
ムのタイバー切断装置によれば、タイバーカットダイと
ストリッパとに各々一体的に形成された嵌合部を嵌合さ
せ、該嵌合方向と直交する方向における両者の相対位置
を定めることができるので、タイバーカットダイの一部
とストリッパの一部とを直接に嵌合させることができ
る。その結果、別体の位置決めピンを備えた位置決め機
構を用いる場合に比して、タイバーカットダイとストリ
ッパとをより高精度に位置決めし、より精度の高いタイ
バー切断加工を行うことが可能になる。
【0054】また、本願請求項2の発明に係るリードフ
レームのタイバー切断装置によれば、互いに嵌合するこ
とにより該嵌合方向と直交する方向におけるタイバーカ
ットダイとストリッパの相対位置を定める位置決めピン
及びピン孔が、タイバー切断時にリードフレームを挟ん
で互いに対向し該リードフレームに当接するタイバーカ
ットダイ及びストリッパの当接面の何れか一方及び他方
に設けられているので、位置決めピンの突出長さを、ピ
ン孔との嵌合による確実な位置決めに要する長さの範囲
で最短に設定することができる。これにより、位置決め
ピンの剛性を十分に確保して、タイバーカットダイとス
トリッパの位置決め精度をより高めることができ、より
高精度のタイバー切断加工が可能になる。また、位置決
めピンを用いた位置決め機構としては、よりコンパクト
なものとすることができる。
【0055】更に、本願請求項3の発明によれば上記請
求項1または請求項2の発明と同様の効果を奏すること
ができる。特に、タイバーカットダイとストリッパの相
対位置を定める相対位置決め手段が、両者間にリードフ
レームを搬送する一対の搬送レールよりも内側に配設さ
れているので、外側に配設する場合に比して、タイバー
切断装置をコンパクトに構成でき、また、タイバーカッ
トダイとストリッパの位置決めについてもより一層の高
精度化を図ることができる。
【0056】また更に、本願請求項4の発明に係るリー
ドフレームのタイバー切断装置によれば、互いに嵌合す
ることにより該嵌合方向と直交する方向におけるタイバ
ーカットダイとストリッパの相対位置を定める位置決め
ピン及びピン孔が、タイバーカットダイ及びストリッパ
の当接面の何れか一方及び他方に設けられているので、
位置決めピンの突出長さを、ピン孔との嵌合による確実
な位置決めに要する長さの範囲で最短に設定することが
できる。これにより、位置決めピンの剛性を十分に確保
してタイバーカットダイとストリッパの位置決め精度を
より高めることができ、より高精度のタイバー切断加工
が可能になる。また、位置決めピンを用いた位置決め機
構としては、よりコンパクトなものとすることができ
る。しかも、リードフレーム位置決めピンとリードフレ
ームに設けられた位置決め孔とを嵌合させて上記リード
フレームの位置決めをも行うことができ、より一層精度
の高いタイバー切断加工を行うことができる。更に、こ
の場合、上記金型位置決めピンとリードフレーム位置決
めピンとは、上記タイバーカットダイ及び上記ストリッ
パのうちの同じ金型に設けられているので、これら位置
決めピンの取付孔の機械加工を一連の工程で行うことが
でき、両位置決めピンの位置精度を大幅に向上させて、
より一層精度の高いタイバー切断加工を行うことができ
る。
【0057】また更に、本願請求項5の発明に係るリー
ドフレームのタイバー切断方法によれば、タイバーカッ
トダイとストリッパとに各々一体的に形成された嵌合部
を嵌合させ、該嵌合方向と直交する方向における両者の
相対位置を定めるので、タイバーカットダイの一部とス
トリッパの一部とを直接に嵌合させることができる。そ
の結果、別体の位置決めピンを備えた位置決め機構を用
いる場合に比して、タイバーカットダイとストリッパと
をより高精度に位置決めし、より精度の高いタイバー切
断加工を行うことが可能になる。
【0058】また更に、本願請求項6の発明に係るリー
ドフレームのタイバー切断方法によれば、互いに嵌合す
ることにより該嵌合方向と直交する方向におけるタイバ
ーカットダイとストリッパの相対位置を定める位置決め
ピン及びピン孔が、タイバー切断時にリードフレームを
挟んで互いに対向し該リードフレームに当接するタイバ
ーカットダイ及びストリッパの当接面の何れか一方及び
他方に設けられているので、位置決めピンの突出長さ
を、ピン孔との嵌合による確実な位置決めに要する長さ
の範囲で最短に設定することができる。これにより、位
置決めピンの剛性を十分に確保してタイバーカットダイ
とストリッパの位置決め精度をより高めることができ、
より高精度のタイバー切断加工が可能になる。また、位
置決めピンを用いた位置決め機構としては、よりコンパ
クトなものとすることができる。
【0059】また更に、本願請求項7の発明に係るリー
ドフレームのタイバー切断方法によれば、互いに嵌合す
ることにより該嵌合方向と直交する方向におけるタイバ
ーカットダイとストリッパの相対位置を定める位置決め
ピン及びピン孔が、タイバーカットダイ及びストリッパ
の当接面の何れか一方及び他方に設けられているので、
位置決めピンの突出長さを、ピン孔との嵌合による確実
な位置決めに要する長さの範囲で最短に設定することが
できる。これにより、位置決めピンの剛性を十分に確保
してタイバーカットダイとストリッパの位置決め精度を
より高めることができ、より高精度のタイバー切断加工
が可能になる。また、位置決めピンを用いた位置決め機
構としては、よりコンパクトなものとすることができ
る。しかも、リードフレーム位置決めピンとリードフレ
ームに設けられた位置決め孔とを嵌合させて上記リード
フレームの位置決めをも行うことができ、より一層精度
の高いタイバー切断加工を行うことができる。更に、こ
の場合、上記金型位置決めピンとリードフレーム位置決
めピンとは、上記タイバーカットダイ及び上記ストリッ
パのうちの同じ金型に設けられているので、これら位置
決めピンの取付孔の機械加工を一連の工程で行うことが
でき、両位置決めピンの位置精度を大幅に向上させて、
より一層精度の高いタイバー切断加工を行うことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1に係る半導体装置の平
面説明図である。
【図2】 上記半導体装置の正面説明図である。
【図3】 上記半導体装置の製造工程における樹脂封止
後のリードフレームの平面説明図である。
【図4】 上記リードフレームのキャビティ部の一つを
拡大して示す平面説明図である。
【図5】 実施の形態1に係る半導体装置用リードフレ
ームのタイバー切断装置の全体構成を示す断面説明図で
ある。
【図6】 上記タイバー切断装置の要部を示す断面説明
図である。
【図7】 上記タイバー切断装置による一連のタイバー
切断工程の一部を説明するための要部断面説明図であ
る。
【図8】 上記タイバー切断装置による一連のタイバー
切断工程の一部を説明するための要部断面説明図であ
る。
【図9】 上記タイバー切断装置による一連のタイバー
切断工程の一部を説明するための要部断面説明図であ
る。
【図10】 本発明の実施の形態2に係る半導体装置用
リードフレームのタイバー切断装置の要部を示す断面説
明図である。
【図11】 上記実施の形態2に係るタイバー切断装置
による一連のタイバー切断工程の一部を説明するための
要部断面説明図である。
【符号の説明】
1 半導体装置、4、24 リードフレーム、4b タ
イバー部、9、29タイバーカットダイ、9f、29f
当接面、9h、29h 切刃嵌合孔、9p位置決め突
起部、13 タイバーカットパンチ、13a タイバー
カットパンチ切刃、18、28 ストリッパピース、1
8a、28a ガイド部、18f、28f 当接面、1
8h、28h 切刃嵌合孔、18s 位置決め段部、1
9ガイドレール、24c 位置決め穴、28b リード
フレーム位置決めピン、28p 金型位置決めピン、2
9d ピン孔、M タイバー切断装置。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに協働して半導体装置用リードフレ
    ームのタイバーを切断するタイバーカットダイ及びタイ
    バーカットパンチと、上記タイバー切断時に上記タイバ
    ーカットパンチの切刃を上記タイバーカットダイの切刃
    嵌合孔にガイドすると共に、タイバー切断後に上記リー
    ドフレームと上記タイバーカットパンチとを分離させる
    ストリッパとを備えた半導体装置用リードフレームのタ
    イバー切断装置において、 上記タイバーカットダイと上記ストリッパとに各々一体
    的に形成され、少なくとも上記タイバー切断時に互いに
    嵌合し、該嵌合方向と直交する方向における両者の相対
    位置を定める嵌合部が設けられていることを特徴とする
    リードフレームのタイバー切断装置。
  2. 【請求項2】 互いに協働して半導体装置用リードフレ
    ームのタイバーを切断するタイバーカットダイ及びタイ
    バーカットパンチと、上記タイバー切断時に上記タイバ
    ーカットパンチの切刃を上記タイバーカットダイの切刃
    嵌合孔にガイドすると共に、タイバー切断後に上記リー
    ドフレームと上記タイバーカットパンチとを分離させる
    ストリッパとを備えた半導体装置用リードフレームのタ
    イバー切断装置において、 上記タイバーカットダイ及び上記ストリッパには、上記
    タイバー切断時にリードフレームを挟んで互いに対向し
    該リードフレームに当接する当接面がそれぞれ設けられ
    ており、 これら当接面の何れか一方に位置決めピンが固定され、 他方の当接面には、少なくとも上記タイバー切断時に上
    記位置決めピンを嵌合させ、該嵌合方向と直交する方向
    における上記タイバーカットダイと上記ストリッパの相
    対位置を定めるピン孔が設けられている、ことを特徴と
    するリードフレームのタイバー切断装置。
  3. 【請求項3】 上記タイバーカットダイと上記ストリッ
    パとの間に上記リードフレームを搬送する一対の搬送レ
    ールが設けられ、上記タイバーカットダイと上記ストリ
    ッパの相対位置を定める相対位置決め手段は、上記搬送
    レールよりも内側に配設されていることを特徴とする請
    求項1又は請求項2に記載のリードフレームのタイバー
    切断装置。
  4. 【請求項4】 互いに協働して半導体装置用リードフレ
    ームのタイバーを切断するタイバーカットダイ及びタイ
    バーカットパンチと、上記タイバー切断時に上記タイバ
    ーカットパンチの切刃を上記タイバーカットダイの切刃
    嵌合孔にガイドすると共に、タイバー切断後に上記リー
    ドフレームと上記タイバーカットパンチとを分離させる
    ストリッパとを備えた半導体装置用リードフレームのタ
    イバー切断装置において、 上記タイバーカットダイ及び上記ストリッパには、上記
    タイバー切断時にリードフレームを挟んで互いに対向し
    該リードフレームに当接する当接面がそれぞれ設けられ
    ており、 これら当接面の何れか一方に金型位置決めピンが固定さ
    れ、 他方の当接面には、少なくとも上記タイバー切断時に上
    記位置決めピンを嵌合させ該嵌合方向と直交する方向に
    おける上記タイバーカットダイと上記ストリッパの相対
    位置を定めるピン孔が設けられ、 上記金型位置決めピンが当接面に固定された上記タイバ
    ーカットダイ及び上記ストリッパの何れか一方に、少な
    くとも上記タイバー切断時に上記リードフレームに設け
    られた位置決め孔に嵌合して該リードフレームの位置決
    めを行うリードフレーム位置決めピンが固定されてい
    る、ことを特徴とするリードフレームのタイバー切断装
    置。
  5. 【請求項5】 互いに協働して半導体装置用リードフレ
    ームのタイバーを切断するタイバーカットダイ及びタイ
    バーカットパンチと、上記タイバー切断時に上記タイバ
    ーカットパンチの切刃を上記タイバーカットダイの切刃
    嵌合孔にガイドすると共に、タイバー切断後に上記リー
    ドフレームと上記タイバーカットパンチとを分離させる
    ストリッパとを用いて半導体装置用リードフレームのタ
    イバーを切断する切断方法において、 上記タイバーカットダイと上記ストリッパとに各々一体
    的に形成された嵌合部を、少なくとも上記タイバー切断
    時に互いに嵌合させ、該嵌合方向と直交する方向におけ
    る両者の相対位置を定めることを特徴とするリードフレ
    ームのタイバー切断方法。
  6. 【請求項6】 互いに協働して半導体装置用リードフレ
    ームのタイバーを切断するタイバーカットダイ及びタイ
    バーカットパンチと、上記タイバー切断時に上記タイバ
    ーカットパンチの切刃を上記タイバーカットダイの切刃
    嵌合孔にガイドすると共に、タイバー切断後に上記リー
    ドフレームと上記タイバーカットパンチとを分離させる
    ストリッパとを用いて半導体装置用リードフレームのタ
    イバーを切断する切断方法において、 上記タイバー切断時にリードフレームを挟んで互いに対
    向し該リードフレームに当接する上記タイバーカットダ
    イ及び上記ストリッパの各当接面の何れか一方に固定さ
    れた位置決めピンと、他方の当接面に形成されたピン孔
    とを、少なくとも上記タイバー切断時に嵌合させ、該嵌
    合方向と直交する方向における上記タイバーカットダイ
    と上記ストリッパの相対位置を定めることを特徴とする
    リードフレームのタイバー切断方法。
  7. 【請求項7】 互いに協働して半導体装置用リードフレ
    ームのタイバーを切断するタイバーカットダイ及びタイ
    バーカットパンチと、上記タイバー切断時に上記タイバ
    ーカットパンチの切刃を上記タイバーカットダイの切刃
    嵌合孔にガイドすると共に、タイバー切断後に上記リー
    ドフレームと上記タイバーカットパンチとを分離させる
    ストリッパとを用いて半導体装置用リードフレームのタ
    イバーを切断する切断方法において、 上記タイバー切断時にリードフレームを挟んで互いに対
    向し該リードフレームに当接する上記タイバーカットダ
    イ及び上記ストリッパの各当接面の何れか一方に固定さ
    れた金型位置決めピンと、他方の当接面に形成されたピ
    ン孔とを、少なくとも上記タイバー切断時に嵌合させ
    て、該嵌合方向と直交する方向における上記タイバーカ
    ットダイと上記ストリッパの相対位置を定め、 上記金型位置決めピンが当接面に固定された上記タイバ
    ーカットダイ及び上記ストリッパの何れか一方に固定さ
    れたリードフレーム位置決めピンと、リードフレームに
    設けられた位置決め孔とを、少なくとも上記タイバー切
    断時に嵌合させて上記リードフレームの位置決めを行
    う、ことを特徴とするリードフレームのタイバー切断方
    法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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DE102017221223B4 (de) * 2016-12-06 2020-12-24 Mitsubishi Electric Corporation Anschlussverarbeitungsvorrichtung und halbleitervorrichtung, die mittels dieser hergestellt wird

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