JP2003234172A - 高周波加熱装置 - Google Patents
高周波加熱装置Info
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- JP2003234172A JP2003234172A JP2002029246A JP2002029246A JP2003234172A JP 2003234172 A JP2003234172 A JP 2003234172A JP 2002029246 A JP2002029246 A JP 2002029246A JP 2002029246 A JP2002029246 A JP 2002029246A JP 2003234172 A JP2003234172 A JP 2003234172A
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- Constitution Of High-Frequency Heating (AREA)
- Control Of High-Frequency Heating Circuits (AREA)
Abstract
仕上がり温度の調節や新しい調理加熱プログラムの開発
を容易にするとともに、その最適な加熱状態を継続的に
維持・管理して、加熱ムラの発生を抑制したコンベア式
高周波加熱装置を提供する。 【解決手段】 直列に連結された加熱庫1の相互間の出
力配分、即ち加熱パターンを食材に応じて選択し、加熱
パターンを維持したまま、出力調節ができるとともに、
最後尾加熱庫1−eの出力を手動でも調節できる構成と
する。また、最後尾加熱庫1−eの直前で、加熱状態の
チェックができ、更には1加熱庫分の食材で、バッチ式
に加熱できる機能を持たせることにより、無駄を省いた
試運転が可能となる。加えて、最後尾加熱庫1−e直前
に、温度検出手段33を設け、最後尾加熱庫1−eを温
度調節用とすることにより、加熱ムラを低減できる。
Description
をコンベアベルトにて被加熱物を搬送・加熱する構成の
高周波加熱装置に関するものである。
トにて被加熱物を搬送・加熱する構成の高周波加熱装置
は、例えば、特開平11−074071号公報に記載さ
れているようなものがあった。図10は、前記公報に記
載されたコンベアベルトにて被加熱物を搬送・加熱する
構成の高周波加熱装置を示すものである。
ンテナ、3は被加熱物検出装置、4は開口、5は導波
管、6はチョーク、7はベルト駆動モーター、8はコン
ベアベルトを示す。複数個の同一形状・同一給電の加熱
庫を連結し、それぞれの加熱庫へ供給する高周波電力を
連続あるいは断続運転で制御しながら、その中をコンベ
アベルトにて食品を搬送・加熱するものである。食品の
加熱ムラを軽減するために、連結された加熱庫の高周波
電力を、先頭加熱庫から順に自然対数的に減少させる電
力配分とし、またそれぞれの加熱庫の入口に被加熱物検
出装置を設けて食品の最前列及び最後尾を検出し、加熱
庫内を食品が十分に満たしていない最前列及び最後尾の
通過時に、供給電力を減じる構成となっている。
来の構成では、多様化する食材や、食材の保存方法に応
じた最適な加熱ができず、また加熱パターンに従った加
熱調理のみのため、特に食材の種類を切り替えた当初
は、全加熱庫を通過した後でなければ、食材の加熱状況
がチェックできないだけでなく、その状況にあわせて出
力を切り替えた場合も、すぐに結果は現れず、全加熱庫
を通過した後、初めてその効果が確認できるため、大量
の調理の仕損じが生じるだけでなく、この高周波加熱装
置を活用するためには、ノウハウの蓄積や熟練を要する
等の欠点があった。
で、加熱パターンを食材に応じて選択的に使い分けると
ともに、加熱パターンに相似的に出力切り替えができる
構成とする事により、多岐に渡る食材に適した加熱調理
ができるだけでなく、最後尾の加熱庫直前で加熱状況が
チェックでき、最後尾の加熱庫を加熱パターンから独立
させて制御できる構成とすることにより、調理の仕損じ
を防止することができる。また、最後尾の加熱庫直前
に、食材温度を検出する温度検出手段を設けることによ
り、食材の大きさや初期温度のバラツキ、あるいは、投
入口に並べられた食材の間隔のバラツキ等で生じる加熱
ムラを最後尾加熱庫で補正することができる。更には、
食材投入口の大きさを加熱庫と同一にし、加熱庫1つ分
ずつ搬送できる構成にする事から、特に新規の食材の加
熱条件を見出すために、食材のロスを低減し、開発の効
率を高めることができる。
るために、本発明の高周波加熱装置は、加熱庫個々に高
周波出力の設定ができ、相互の加熱庫の出力バランス、
即ち加熱パターンを維持しながら、出力切り替えスイッ
チにより、高周波出力を可変にすることから、多岐に渡
る食材及び食材の保存状況に適応することができるとと
もに、最後尾加熱庫による加熱直前で停止させる機能
と、最後尾加熱庫を上記加熱パターンから離脱して、マ
ニュアル設定が可能な調節スイッチを設けることによ
り、従来のように調理結果が出てから調節するのではな
く、事前に調節が可能になるのみならず、最後尾加熱庫
を加熱調理の調節用として用いることにより、調節内容
を即座に反映することができる。また、加熱庫1つ分の
食材を容易に並べることのできる投入口とし、加熱庫1
つ分ずつ順送りして、加熱パターンに従って加熱できる
構成とすることにより、食材の最前列・最後尾に出やす
い加熱ムラの影響を受けることなく、少量の食材で試運
転が可能となり、新しい食材に対する加熱パターン・高
周波出力レベル・搬送速度の見極めが容易にできるもの
である。また、最後尾加熱庫の直前に温度検出手段を設
け、この位置でのあるべき温度と検出された温度を比較
し、最後尾加熱庫で加熱調節を行うことにより、温度ム
ラの低減を継続的に図ることが可能となる。
渡る食材及び食材の保存方法に適応するため、個々の加
熱庫の高周波電力供給バランス、即ち加熱パターンを任
意に、あるいは選択的に可変とし、また、この加熱パタ
ーンを維持しながら出力切換ができることから、容易に
食材に適した加熱方法を見出すことができるとともに、
最後尾の加熱庫のみ、自在に設定変更が可能な構成であ
ることから、食材の加熱状態を加減する場合に、調節内
容が即座に結果に反映され、調節が容易であるだけでな
く、食材の加熱調理の仕損じを低減できる効果がある。
加熱開始直前に動作を停止し、食材を取り出してチェッ
クできる構成とすることにより、最終の調理結果を見る
以前に、調節が可能となり、更に食材の加熱調理の仕損
じを低減できるものである。
よる加熱調節の割合が大きくなった場合に、全体の加熱
パターンが崩れ、加熱ムラが生じやすくなるため、最後
尾加熱庫で必要とされる高周波電力を、加熱パターンに
従って、前段の加熱庫に振り分けるものである。
入する場合に、前述したような最後尾加熱庫による調節
だけでは、調節範囲を逸脱する可能性のある場合に、加
熱庫1つ分だけの食材で、試運転ができる構成とするこ
とにより、加熱プログラムの開発の効率向上と、食材の
仕損じの低減が図れるものである。
存方法に応じて決定された最適の加熱プログラムであっ
ても、食材を投入するときの並べ方や、食材の重量・初
期温度等のバラツキに起因する加熱ムラは吸収できない
ため、最後尾加熱庫の直前に温度検出手段を設け、食材
の温度を検出するとともに、この検出信号に従って、最
後尾加熱庫で加熱を調節することにより、加熱ムラを低
減することができる。
ながら説明する。
例を示す高周波加熱装置の外観図である。図1におい
て、9は食材を投入する投入口、10は食材を取り出す
取り出し口、11−aから11−eは、それぞれの加熱
庫1に対応して設けられたドアであり、食材の加熱状況
のチェックや、加熱庫1の清掃用に用いる。12−a及
び12−bは、コンベアベルト8の清掃用に使用する清
掃用ドアであり、また、13は操作パネルを示す。
1−eは連結された加熱庫、4はその開口を示し、駆動
ローラー14によりコンベアベルト8が駆動され、その
上に載置された食材(図示せず)が、開口4を通して、
加熱庫1内を通過し、加熱される仕組みとなっている。
6はチョーク、15はマグネトロンを示す。本実施例で
は、各加熱庫1の上部及び下部にマグネトロン15をそ
れぞれ4本ずつ配置した構成となっている。
器、17はインバーター、7はベルト駆動モーターを示
す。制御手段18により、インバーター17を介して、
ベルト駆動モーター7は自在に回転数を変えることがで
き、これにより駆動ローラー14を駆動して、コンベア
ベルト8の速度を制御する。19−aから19−eは高
圧電源部であり、個々の加熱庫1−aから1−eにそれ
ぞれ対応するとともに、各高圧電源部19は、それぞれ
8個のマグネトロン15を駆動する。
ャートであり、(a)は、冷凍状態の食材を20〜40
℃まで、あるいは冷蔵状態の食材を60〜80℃まで加
熱する場合の加熱パターンである。食材の初期温度や重
量、熱容量、あるいはコンベアベルト8の速度設定によ
り、必要な高周波電力量は異なるが、加熱ムラを低減し
て、その食材に適した加熱をするための加熱パターンに
変化はないため、加熱パターンを維持したまま、高周波
出力レベルを選択し、最適な調理結果が得られるように
する。この様子を示したタイムチャートが(b)であ
り、例えば、最大出力のレベル10での加熱状態を示し
たタイムチャート(a)に対し、60%の出力のレベル
6で運転した場合、それぞれの加熱庫1−a〜1−eの
高周波出力が60%となり、加熱パターンは相似形とな
る。また、食材の種類や予備調理の有無、調理内容の違
いによって、加熱パターンを変更する必要があり、
(c)に示すタイムチャートは、冷凍状態の食材の解凍
のみを行う場合の加熱パターンである。同様に、この加
熱パターンを維持しながら、最適な解凍結果が得られる
ように高周波出力レベルを選択する。
食材の加熱調理を行う場合、過去から蓄積された調理デ
ータに従って、控えめな高周波出力設定で調理加熱を開
始するわけであるが、食材の重量や初期温度を含む熱量
のバラツキは、10%を越えることが常であり、開始当
初にロスが出たり、他の調理機器を併用して、仕上がり
状態を調節するというように、使い勝手の悪いものであ
った。また、食材の加熱調理結果をみて、高周波出力レ
ベルを調節する場合、例えば、コンベアベルト8の速度
設定が5分、即ち、全加熱庫を通過し終える時間が5分
の場合、高周波出力レベルを変更してから、最終結果が
現れるまでに5分+チョーク6を通過する時間を要する
ということであり、この結果をみて更に変更が必要とな
れば、更に5分以上を要するというように、調節するに
も経験が必要とされる構成であった。
ターンに従って、高周波出力レベルを調節する以外に、
最後尾の加熱庫1−eに限って、単独での出力設定がで
きる構成とした。このことにより、食材の加熱調理結果
を見て、最後尾の加熱庫1−eの出力を調節した場合、
例えば、コンベアベルト8の速度設定が5分設定であれ
ば、食材がチョーク6を通過する時間を経過すれば、調
節の効果が現れ始め、更に1分経てば、結果を確認する
ことができる。過去に多くの実績のある食材であれば、
前述の内容で、無駄のない対応が可能であるが、そうで
ない場合に、本発明では、最後尾加熱庫1−eによる加
熱が始まる直前に、加熱と、コンベアベルト8を停止さ
せることができる構成とした。最後尾加熱庫1−eに開
閉自在に設けられたドア11−eより食材を取り出すと
ともに、加熱状態をチェックし、最後尾加熱庫1−eの
高周波出力レベルを調節することで、加熱調理開始当初
より、失敗無く運転することが可能となる。
調節の割合が非常に大きい場合、全体の高周波電力量は
同じであっても、加熱パターンのバランスが崩れるため
に、加熱ムラを生じる可能性が高くなる。加熱状態の一
時的な調節時においては、前述した対応となるが、継続
して運転を続ける場合に、加熱パターンを回復し、加熱
ムラを押さえる制御を図5に示す。
(b)の加熱パターンと高周波出力レベルを選択し、最
後尾加熱庫1−eを手動にて、35%の出力レベルに調
節した場合を(a)に示す。この加熱パターンの場合、
全加熱庫による1レベル当たりの加熱量は、次の式にて
計算される。
25+15)×0.1=24.5% 即ち、最後尾加熱庫1−eの高周波出力設定値が、本来
の値9%を除いて、24.5%を越えた場合に、全体の
高周波出力レベルをシフトし、最後尾加熱庫1−eの出
力から23%(最後尾加熱庫1−e分の1.5を除いた
値)を減じる制御を行った結果を(b)に示す。もちろ
ん、これらの制御を同時に行えば、中間にある食材が正
しく加熱されないため、先頭の加熱庫1−aからコンベ
ア速度に合わせて順に出力レベルをシフトし、最後尾加
熱庫1−eに到達した時に、23%の出力を減じる制御
を行う。
3の正面図である。通常の調理加熱の場合、主開閉器1
6をONにし、モード切換スイッチ20で加熱パターン
を選択、出力切換スイッチ21で高周波出力を、コンベ
アスイッチ22でコンベア速度をそれぞれ設定した後、
食材を投入口9に並べる。供給開始ボタン23を押す
と、コンベアベルト8による食材の搬送が開始され、食
材の先頭が加熱庫1の中央部にさしかかる度に加熱庫1
−aから1−eまで順次、高周波電力供給を開始する。
食材の最後尾が、入口側のチョーク6に隠れた時点で、
終了ボタン24を押すと、食材の最後尾が加熱庫1の中
央部にさしかかる度に加熱庫1−aから1−eまで順
次、高周波電力供給を停止し、全ての食材がコンベアベ
ルト8上から排出された時点で、コンベアベルト8を停
止させる。食材の先頭と最後尾に対して、上記のような
制御を行う理由は、高周波で加熱する場合、供給された
電力だけで加熱量が決まるのではなく、食材の量にほぼ
反比例するため、食材が加熱庫1を十分に満たしていな
い状態では、高周波電力供給量を加減する必要があり、
また、加熱庫1を空焼き状態にしないためである。最後
尾加熱庫1−eの高周波電力は、モード切換スイッチ2
0で加熱パターンを、出力切換スイッチ21で高周波出
力を選んだ時点で自動的に決定されるが、手動スイッチ
25により、最後尾加熱庫1−eの高周波出力を自在に
変更することができるため、取り出し口10から取り出
される加熱調理済みの食材温度をチェックことにより、
加熱加減を調節することができる。また、最終停止スイ
ッチ26をONにして、供給開始ボタン23を押した場
合、食材の先頭が最後尾加熱庫1−eの中央にさしかか
ったところで、搬送及び加熱が停止されるため、ドア1
1−eより食材を取り出し、温度チェック後、手動スイ
ッチ25により、最後尾加熱庫1−eでの加熱量を事前
に決定することができ、その後、供給開始ボタン23を
押せば、加熱が再開される。上述のように、手動スイッ
チ25で、最後尾加熱庫1−eの出力調節を行った時、
予め定められた調節量を超える場合は、運転切換スイッ
チ27が点灯し、運転切換スイッチ27を押せば、加熱
庫全体の高周波出力レベルが切り替わり、本来の加熱パ
ターンに近づけることができる。28は、加熱パターン
を予め設定・記憶させるためのモード設定ボックスであ
り、ここで設定された加熱パターンをモード切換スイッ
チ20により、選択する仕組みである。正転スイッチ2
9,逆転スイッチ30,及び停止スイッチ31は、コン
ベアベルト8のみを駆動・停止させるスイッチであり、
コンベアベルト8の清掃時に使用する。
加熱パターンを食材に応じて選択的に使い分けるととも
に、加熱パターンに相似的に出力切り替えができる構成
とする事により、多岐に渡る食材に適した加熱調理がで
きるだけでなく、最後尾の加熱庫直前で加熱状況がチェ
ックでき、最後尾の加熱庫を加熱パターンから独立させ
て制御できる構成とすることにより、調理の仕損じを防
止することができるものである。
例を説明するための、食材の先頭及び最後尾の加熱状況
を示す加熱チャートである。食材が投入口9に並べら
れ、供給開始ボタン23が押されると、コンベアベルト
8による食材の搬送が始まり、食材の先頭が加熱庫1−
aの中央アに到達したとき、加熱庫1−aの加熱が開始
され、加熱庫1−b以下も同様に、それぞれの中央部
イ、ウ、エ、オに到達した時点から、それぞれの加熱が
開始される。これは前述のように、高周波加熱の場合、
加熱量は食材の量に略反比例するため、食材が加熱庫1
−aの半分を満たした位置アから加熱を開始すると、食
材に加わる熱量は、定常状態のほぼ倍、加熱時間は半分
となる。(a)に示したタイムチャートを微視的に、即
ち、食材を1列ずつ表したものが(b)である。例とし
て、食材の最前列Aから、最後列Zまで順に搬送され、
加熱庫1には、それぞれ5列分、収容可能とする。ま
た、最後列Zの通過時は、最前列Aとは逆に、加熱庫1
の中央部を通過する度に、順次、加熱を停止する。この
時の食材のそれぞれの列に対する加熱量を表に示す。前
列のA〜E、後列のV〜Zは、標準の加熱量ではなく、
過渡的な状態であることが明らかである。これは、例え
ばA列であれば、加熱当初、倍の加熱量であっても、D
列・E列が加熱庫1に導入されるに従い、徐々に加熱量
が下がるためであって、逆に、C列は、A列と同様に、
加熱当初は加熱量が倍あるにもかかわらず、加熱庫1の
中央部通過後も、標準的な加熱がなされるために起因す
る。即ち、標準的な加熱状態の食材を得るためには、前
後に10列分の過渡的な加熱状態の食材が発生する。換
言すれば、新しい食材や、異なった保存方法による食材
の加熱調理プログラムを開発する場合に、非常に多くの
無駄を生じることになる。
ムチャートである。投入口9と、加熱庫1−a〜1−e
を同一寸法で構成し、コンベアベルト8をこの寸法ずつ
移動して加熱する、所謂バッチ方式である。(1)の段
階で、投入口9に食材を並べ、(2)の位置で、コンベ
アベルト8を停止して、加熱庫1−aで所定時間加熱
し、以降同様に、(3)、(4)と順次加熱をすすめ
る。この機能を持たせることにより、新しい加熱調理プ
ログラムを開発する場合に、加熱庫1つ分の食材で定常
状態の加熱が確認できるため、食材の無駄を省き、効率
的な開発を行うことができる。図8で、チョーク6寸法
を加熱庫寸法に合わせた場合には、食材を加熱庫1つ分
だけでなく、任意に投入することができる効果を生じ
る。また、この操作は、図6において、バッチスイッチ
32をONにし、供給開始ボタン23を押すことにより
実現できる。
た加熱調理プログラムを用いて、安定した調理を続ける
中において、長時間運転する場合に、加熱ムラを生じる
最も大きな要因は、投入口9に並べられた食材の密度で
あり、特にコンベアベルト8の流れの方向に対するピッ
チの粗密である。加熱調理開始当初は、手動スイッチ2
5等を用いて、加熱具合を微調整し、必要に応じて、運
転切換スイッチ27で加熱パターンを修正するといった
管理された状態におかれるが、以降の連続運転中は、抜
き取り検査での定期的な管理となる。本実施例では、図
2に示す温度検出手段33を用いて、連続的に管理・微
調整する方法を示す。
て、赤外線センサーが多く用いられ、家庭用の高周波加
熱装置で実施されているが、その方法は、食材の仕上が
り温度をみて、加熱を停止させるものである。しかしな
がら、搬送式高周波加熱装置では、食材の仕上がり温度
をみた時点では、それ以降に加熱手段が存在しないた
め、手遅れであり、仮に搬送を停止して追加加熱をした
場合には、温度を把握していない他の食材に対しても影
響が出るため、実施は不可能である。本発明による高周
波加熱装置では、図2に示すように温度検出手段33を
最後尾加熱庫1−eの直前に設けるとともに、最後尾加
熱庫1−eを加熱調節用として用いることにより、実現
しうるものである。
示すタイムチャートである。調理加熱当初の手動運転時
に、加熱庫1−e直前の食材温度を検出して記憶し、検
出温度幅が予め設定されるとともに、その時の最後尾加
熱庫1−eの高周波出力が標準として記憶される。自動
運転に切り替わり、食材の温度がA〜Nのように検出さ
れた場合を例にとると、A〜Eのように検出温度幅の上
限・下限範囲内であれば、最後尾加熱庫1−eの出力は
継続し、F・Gのように連続して下限を下回った場合
に、出力を標準から、予め設定された調整幅の範囲で上
昇させ、また、I・Jのように、連続して検出温度幅内
に入ったり、あるいは、L・Mのように、連続して上限
を越えた場合に、同様に最後尾加熱庫1−eの出力調節
が行われる。これは、最後尾加熱庫1−e内にも、食材
が数列並ぶためであり、また、食材の1列のみでの検出
温度では、傾向がつかめず、誤動作の要因となるためで
ある。もちろん、最後尾加熱庫1−eを分割し、食材の
1列毎に対応のとれる構成であれば、この限りではな
い。図6において、前述した自動運転の操作方法は、加
熱調理開始当初に、手動スイッチ25等を用いて、加熱
具合を微調整し、必要に応じて、運転切換スイッチ27
で加熱パターンを修正した後、自動スイッチ34を押す
ことにより、自動運転が開始される。35は最後尾加熱
庫1−eの出力調整幅を決める強弱切換スイッチであ
り、食材に応じて決定する必要がある。
明によれば、多岐に渡る食材や、その保存方法に適した
加熱調理ができるだけでなく、加熱調節が容易で、調理
の仕損じを低減することができる。
に新しい食材の加熱プログラムを開発する場合に、食材
の無駄を無くすとともに、加熱条件が見出し安くなり、
開発の効率を高めることができる。
時間連続運転が常である搬送型高周波加熱装置での、食
材投入時の並べ方のバラツキや、食材の重量・初期温度
のバラツキに対し、継続的に温度管理ができ、食材の加
熱ムラを低減できる効果がある。
観図
部断面図
路図
置の加熱パターン図 (b)上記(a)を出力制御した加熱パターン図 (c)本発明の実施例1における高周波加熱装置の他の
加熱パターン図
置の手動による出力制御を示す加熱パターン図 (b)上記(a)の加熱パターン回復後の加熱パターン
図
作パネルの正面図
置の食材への電力供給のタイミングを示す図 (b)上記(a)の食材への供給電力分布を示すタイム
チャート
ッチ方式による加熱を示すタイムチャート
度検出手段を用いた加熱制御を示すタイムチャート
面図 (b)従来の高周波加熱装置の要部を示す正面図
Claims (5)
- 【請求項1】 隣接して設けられた複数個の同一構成の
加熱庫と、各々の加熱庫に設けられた入口及び出口の被
加熱物用開口と、これら開口を通して全加熱庫を貫通す
るコンベアベルトと、該コンベアベルトを駆動する駆動
手段と、各々の加熱庫に高周波を供給する高周波発生装
置と、該高周波発生装置の発生電力及び前記コンベアベ
ルトの走行速度を制御する制御手段とを具備し、前記複
数個の加熱庫は、調理内容に応じた加熱パターンに従っ
て、それぞれの高周波供給電力が割り当てられ、前記制
御手段に設けられた出力切換スイッチにより、前記加熱
パターンを維持しながら、高周波出力を可変にできると
ともに、前記複数個の加熱庫のうち、最後尾の加熱庫の
高周波出力は、手動でも可変とできる構成とした高周波
加熱装置。 - 【請求項2】 前記コンベアベルトに食材が載置され、
前記複数の加熱庫内を搬送された食材の最前列が、最後
尾加熱庫で加熱される直前に加熱・搬送を停止させると
ともに、食材の加熱状況が確認できる構成とした請求項
1の高周波加熱装置。 - 【請求項3】 前記最後尾の加熱庫の手動による高周波
出力設定が、予め定められた出力以上の場合に、最後尾
加熱庫で必要とした高周波出力電力を前段の加熱庫に反
映してなる請求項1の高周波加熱装置。 - 【請求項4】 隣接して設けられた複数個の同一構成の
加熱庫と、各々の加熱庫に設けられた入口及び出口の被
加熱物用開口と、これら開口を通して全加熱庫を貫通す
るコンベアベルトと、該コンベアベルトに食材を載置す
るための投入口と、食材を取り出す取り出し口と、コン
ベアベルトを駆動する駆動手段と、各々の加熱庫に高周
波を供給する高周波発生装置と、該高周波発生装置の発
生電力及び前記コンベアベルトの走行速度を制御する制
御手段とを具備し、前記複数個の加熱庫は、調理内容に
応じた加熱パターンに従って、それぞれの高周波供給電
力が割り当てられ、前記制御手段に設けられた出力切換
スイッチにより、前記加熱パターンを維持しながら、高
周波出力を可変にできるとともに、前記食材の投入口
は、前記加熱庫底面と同一形状とし、前記コンベアベル
トを加熱庫の長さ方向のピッチ分ずつ断続的に搬送する
機能を持たせた高周波加熱装置。 - 【請求項5】 隣接して設けられた複数個の同一構成の
加熱庫と、各々の加熱庫に設けられた入口及び出口の被
加熱物用開口と、これら開口を通して全加熱庫を貫通す
るコンベアベルトと、該コンベアベルトを駆動する駆動
手段と、各々の加熱庫に高周波を供給する高周波発生装
置と、該高周波発生装置の発生電力及び前記コンベアベ
ルトの走行速度を制御する制御手段と、前記複数の加熱
庫の最後尾加熱庫直前に位置し、前記コンベアベルト上
の食材温度を検出する温度検出手段とを具備し、前記複
数個の加熱庫は、調理内容に応じた加熱パターンに従っ
て、それぞれの高周波供給電力が割り当てられるととも
に、最後尾加熱庫の高周波供給電力は、前記温度検出手
段の検出信号に応じて制御される構成とした高周波加熱
装置。
Priority Applications (1)
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2002
- 2002-02-06 JP JP2002029246A patent/JP3941530B2/ja not_active Expired - Fee Related
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