JP2003233946A - ディジタルオーディオ再生装置及びディジタルオーディオ再生システム並びにレコード盤 - Google Patents

ディジタルオーディオ再生装置及びディジタルオーディオ再生システム並びにレコード盤

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JP2003233946A
JP2003233946A JP2002030567A JP2002030567A JP2003233946A JP 2003233946 A JP2003233946 A JP 2003233946A JP 2002030567 A JP2002030567 A JP 2002030567A JP 2002030567 A JP2002030567 A JP 2002030567A JP 2003233946 A JP2003233946 A JP 2003233946A
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digital audio
record
analog
signal
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JP2002030567A
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Masaaki Enami
正明 榎波
Ryuji Yoshida
隆二 吉田
Yoshiyuki Tanaka
良征 田中
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Marantz Japan Inc
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  • Signal Processing Not Specific To The Method Of Recording And Reproducing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 任意のレコードプレーヤ上でスクラッチレコ
ード演奏の操作を行った場合に、その演奏操作に連動し
てディジタルオーディオ再生装置の再生を行う。 【解決手段】 アナログレコードプレーヤ200におい
て所定の信号が記録されたレコード盤300から検出さ
れたアナログ信号を受けて、該アナログ信号の波形によ
りレコード盤の演奏方向、演奏速度及び演奏の移動量を
検出する検出手段180と、記録媒体からディジタル音
声データを、アナログ信号の演奏方向、演奏速度及び演
奏の移動量に応じて変換するディジタル音声データ変換
手段160と、を有することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ディジタルオーデ
ィオ再生装置及びディジタルオーディオ再生システム並
びにディジタルオーディオ再生システム用のレコード盤
に関し、特に、レコードプレーヤでのスクラッチ演奏操
作に合わせてディジタルオーディオの再生が可能なディ
ジタルオーディオ再生装置及びディジタルオーディオ再
生システム並びにディジタルオーディオ再生システム用
のレコード盤に関する。
【0002】
【従来の技術】レコード盤をレコードプレーヤのターン
テーブル上に載置し、演奏者がレコード盤或いはターン
テーブルを手動で回転させることにより、その回転速
度、回転方向或いは回転の移動量(回転角)等を任意に
変更する、いわゆるスクラッチレコード演奏がある。し
かし、現在では音源として、従来のレコード盤に代わり
コンパクトディスク(CD)が一般的になってきてお
り、また、これに伴いレコード盤の入手が困難にもなっ
てきている。
【0003】このような問題を解決するために、例え
ば、特開2001−188539号公報に記載されてい
るように、ロータリーエンコーダ等を内蔵した回転式の
操作子(ダイヤル)の操作に応じてコンパクトディスク
の再生速度や再生方向を変更する装置が提案されてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】なお、上述したスクラ
ッチレコード演奏するような演奏シーンでは、微妙な速
度変更の操作感覚が重要であり、従来のレコードプレー
ヤと同様な操作性が得られることが望ましい。しかしな
がら、回転式の操作子を用いた装置では、直径30cm
のLPレコードと同様な操作子を配置することは実際に
はできず、LPレコードより遙かに小型の操作子になっ
てしまい、微妙な操作を行うことが極めて難しいという
問題があった。
【0005】更に、仮に操作子をLPレコードと同じ大
きさに構成したとしても、レコードプレーヤのターンテ
ーブルのような重量感やトルク感などを再現することは
極めて難しいという問題が生じる。また、レコードプレ
ーヤのターンテーブル内部にロータリーエンコーダを埋
設してCDプレーヤの再生を制御することも考えられる
が、その場合には専用のレコードプレーヤが必要になる
という問題が生じる。すなわち、上述した小型操作子の
問題は一応解決できるものの、演奏者が慣れ親しんだ特
定メーカーの特定レコードプレーヤとは感覚が一致しな
い可能性が残る。
【0006】本発明は上述した問題点に鑑みてなされた
ものであって、演奏者が慣れ親しんだ任意のレコードプ
レーヤ上でスクラッチレコード演奏の操作を行った場合
に、その演奏操作に連動してコンパクトディスクなどの
ディジタルオーディオ再生装置の再生を行うことが可能
なディジタルオーディオ再生装置及びディジタルオーデ
ィオ再生システム並びにディジタルオーディオ再生シス
テム用のレコード盤を実現することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】すなわち、上記の課題を
解決する手段としての本願発明は以下に述べるようなも
のである。 (1)請求項1に記載の発明は、アナログレコードプレ
ーヤにおいて所定の信号が記録されたレコード盤から検
出されたアナログ信号を受けて、該アナログ信号の波形
によりレコード盤の演奏方向、演奏速度及び演奏の移動
量を検出する検出手段と、記録媒体からディジタル音声
データを読み出す再生手段と、前記再生手段から出力さ
れるディジタル音声データを、前記検出手段で検出され
たアナログ信号の演奏方向、演奏速度及び演奏の移動量
に応じて変換するディジタル音声データ変換手段と、前
記ディジタル音声データ変換手段で変換されたディジタ
ル音声データをアナログ音声信号として出力する出力手
段と、を有することを特徴とするディジタルオーディオ
再生装置である。
【0008】斯かる構成のディジタルオーディオ再生装
置では、アナログレコードプレーヤにてスクラッチレコ
ード演奏により再生されたレコード盤から検出されたア
ナログ信号の波形によりレコード盤の演奏方向、演奏速
度及び演奏の移動量を検出し、この演奏方向、演奏速度
及び演奏の移動量に応じて記録媒体からのディジタル音
声データを変換し、変換されたディジタル音声データを
アナログ音声信号として出力される。
【0009】この結果、演奏者が慣れ親しんだ任意のレ
コードプレーヤ上でスクラッチレコード演奏の操作を行
った場合に、その演奏操作に連動した演奏方向や演奏速
度に応じてコンパクトディスクなどの記録媒体をディジ
タルオーディオ再生装置で再生することが可能になる。
【0010】また、レコードプレーヤから再生されたア
ナログ信号の波形によりレコード盤の再生方向、再生速
度及び移動量を検出しているので、レコードプレーヤに
エンコーダを内蔵させたりする必要が無く、一般的なレ
コードプレーヤを使用することが可能になる。
【0011】(2)請求項2に記載の発明は、所定の信
号が記録されたレコード盤を再生してアナログ音声信号
を出力するアナログレコードプレーヤと、前記アナログ
レコードプレーヤにおいてレコード盤から検出されたア
ナログ信号の波形により該レコード盤の演奏方向、演奏
速度及び演奏の移動量を検出し、記録媒体からディジタ
ル音声データを読み出し、前記アナログ信号の演奏方
向、演奏速度及び演奏の移動量に応じてディジタル音声
データを変換し、該ディジタル音声データをアナログ音
声信号として出力するディジタルオーディオ再生装置
と、を有することを特徴とするディジタルオーディオ再
生システムである。
【0012】斯かる構成のディジタルオーディオ再生シ
ステムでは、アナログレコードプレーヤにてスクラッチ
レコード演奏により再生されたレコード盤から検出され
たアナログ信号の波形によりレコード盤の演奏方向、演
奏速度及び演奏の移動量を検出し、この演奏方向、演奏
速度及び演奏の移動量に応じて記録媒体からのディジタ
ル音声データを変換し、変換されたディジタル音声デー
タをアナログ音声信号として出力される。
【0013】ここで、演奏者が慣れ親しんだ任意のレコ
ードプレーヤとディジタルオーディオ再生装置とを組み
合わせ、このレコードプレーヤ上でスクラッチレコード
演奏の操作を行った場合に、その演奏操作に連動した演
奏方向、演奏速度及び演奏の移動量に応じてコンパクト
ディスクなどの記録媒体をディジタルオーディオ再生装
置で再生することが可能になる。
【0014】また、このディジタルオーディオ再生シス
テムでは、レコードプレーヤから再生されたアナログ信
号の波形によりレコード盤の再生方向及び再生速度を検
出しているので、レコードプレーヤにエンコーダを内蔵
させたりする必要が無く、一般的なレコードプレーヤを
使用することが可能になる。
【0015】(3)請求項3に記載の発明は、アナログ
レコードプレーヤにて演奏されるレコード盤から検出さ
れたアナログ音声信号の波形によりレコード盤の演奏方
向、演奏速度及び演奏の移動量を検出し、記録媒体から
読み出したディジタル音声データを、レコード盤の演奏
方向、演奏速度及び演奏の移動量に応じて変換し、該変
換後のディジタル音声データをアナログ音声信号として
出力するディジタルオーディオ再生システムにおいて、
アナログレコードプレーヤで演奏されることにより検出
されるアナログ音声信号の波形によって前記ディジタル
オーディオ再生システムでレコード盤の演奏方向、演奏
速度及び演奏の移動量を検出するための所定の信号が記
録されたことを特徴とするディジタルオーディオ再生シ
ステム用のレコード盤である。
【0016】斯かる構成のディジタルオーディオ再生シ
ステム用のレコード盤では、アナログレコードプレーヤ
にてスクラッチレコード演奏によりレコード盤を再生し
た場合に、このレコード盤から検出されたアナログ信号
の波形によりレコード盤の演奏方向、演奏速度及び演奏
の移動量を検出することができ、更に、この演奏方向、
演奏速度及び演奏の移動量に応じて記録媒体からのディ
ジタル音声データを変換することで、スクラッチ演奏操
作に連動した演奏方向や演奏速度に応じてコンパクトデ
ィスクなどの記録媒体をディジタルオーディオ再生装置
で再生することが可能になる。
【0017】この結果、この発明のレコード盤を演奏者
が慣れ親しんだ任意のレコードプレーヤ上で再生し、デ
ィジタルオーディオ再生装置とを組み合わせることで、
レコードプレーヤ上でのスクラッチレコード演奏の操作
に連動したディジタルオーディオ再生が可能になる。
【0018】すなわち、この発明のレコード盤をディジ
タルオーディオ再生システムに使用することで、レコー
ドプレーヤから再生されたアナログ信号の波形によりレ
コード盤の再生方向及び再生速度を検出することができ
るようになり、レコードプレーヤにエンコーダを内蔵さ
せたりする必要が無く、一般的なレコードプレーヤを使
用することが可能になる。
【0019】(4)請求項4に記載の発明は、前記演奏
方向、演奏速度及び演奏の移動量を検出するために、左
チャンネルと右チャンネルとで異なる位相のパルス状の
信号が記録されている、ことを特徴とする請求項3に記
載のディジタルオーディオ再生システム用のレコード盤
である。
【0020】斯かる構成のディジタルオーディオ再生シ
ステム用のレコード盤では、左チャンネルと右チャンネ
ルとで異なる位相のパルス状の信号が記録されているの
で、このパルス状の信号の位相から、演奏方向、演奏速
度及び演奏の移動量を検出することが可能になってい
る。
【0021】すなわち、アナログレコードプレーヤにて
スクラッチレコード演奏によりレコード盤を再生した場
合に、このレコード盤から検出されたアナログ信号の波
形によりレコード盤の演奏方向、演奏速度及び演奏の移
動量を正確に検出することが可能になり、よって、レコ
ードプレーヤ上でのスクラッチレコード演奏の操作に連
動したディジタルオーディオ再生が可能になる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態例を詳細に説明する。なお、以下の実施の形態
例では、ディジタルオーディオ再生システムとして、コ
ンパクトディスクを記録媒体としたCDプレーヤと、所
定の信号が記録されたレコード盤を再生してアナログ音
声信号を出力するアナログレコードプレーヤとから構成
されており、レコードプレーヤ上でのスクラッチレコー
ド演奏の操作に連動したディジタルオーディオ再生が可
能なものを具体例として説明する。
【0023】〈第1の実施の形態例〉図1は本発明の第
1の実施の形態例の電気的構成を示すブロック図であ
る。また、図2は本発明の第1の実施の形態例のディジ
タルオーディオ再生システムの機器接続状態を示す斜視
図である。
【0024】まず、図2を参照して、ディジタルオーデ
ィオ再生システムを構成する各機器の接続状態を説明す
る。この図2において、100はディジタルオーディオ
再生装置としてのCDプレーヤであり、記録媒体として
コンパクトディスク(CD)に記録されているディジタ
ル音声データを再生するものである。ここで、CDプレ
ーヤ100は、一例として、2組の再生機構を備えて構
成されており、CD101とCD102とが装着された
様子を示している。
【0025】また、CD101とCD102とからの再
生出力を切り替え、もしくは、ミックスする際の比率を
調整するためのスライドボリューム103が配設されて
いる。更に、所望の演奏方向、演奏速度及び演奏の移動
量に応じてコンパクトディスクを再生するための回転操
作子105が配設されている。
【0026】また、200はレコードプレーヤであり、
ターンテーブル210の上にはレコード盤300が載置
されている。また、アーム220に取り付けられたカー
トリッジ230で検出された信号(phono信号)がライ
ンケーブル400を介して、CDプレーヤ100に供給
される。
【0027】なお、レコードプレーヤ200は通常の構
成のレコードプレーヤであり、スクラッチレコード演奏
の際の演奏方向、演奏速度及び演奏の移動量を検出する
ためのエンコーダなどは内蔵していない。このため、本
実施の形態例においては、一般的なレコードプレーヤを
使用することが可能である。
【0028】また、レコード盤300は、本発明の第1
の実施の形態例のディジタルオーディオ再生システムの
一部を構成するものであり、スクラッチレコード演奏の
演奏方向、演奏速度及び演奏の移動量を検出するため
に、左チャンネルと右チャンネルとで異なる位相のパル
ス状の信号が記録されている。
【0029】なお、左チャンネルと右チャンネルとの信
号の位相差が180度となっていると演奏方向を検出す
ることができない。また、0度もしくは360度に近い
場合も演奏方向の検出が困難になる。そのため、90度
もしくは270度程度の位相差となるような矩形波或い
は正弦波のようなパルスに相当する信号が記録(カッテ
ィング)されていることが望ましい。
【0030】また、CDプレーヤ100は、アナログレ
コードプレーヤ200においてレコード盤300から検
出されたアナログ信号の波形により該レコード盤300
の演奏方向、演奏速度及び演奏の移動量を検出し、記録
媒体からディジタル音声データを読み出し、前記アナロ
グ信号の演奏方向、演奏速度及び演奏の移動量に応じて
ディジタル音声データを変換し、該ディジタル音声デー
タをアナログ音声信号として出力する機能を備えて構成
されている。
【0031】なお、図2の外観構成図において、CDプ
レーヤ100とレコードプレーヤ200とについて、本
発明の実施の形態例の理解に必要のない各種操作部につ
いては省略した状態で示している。
【0032】ここで、図1を参照して、ディジタルオー
ディオ再生システムについての電気的構成を説明する。
なお、ここでは、説明を簡略化するために、CDプレー
ヤ100は1組のCD再生機構が内蔵された状態にて説
明する。
【0033】101は、ディジタル音声データが記録さ
れた記録媒体としてのコンパクトディスク(CD)であ
る。105は所望の演奏方向、演奏速度及び演奏の移動
量に応じてコンパクトディスクを再生するための回転操
作子である。
【0034】110は、回転操作子105の操作状態
(操作方向及び操作速度)に応じた再生状態可変信号
(方向信号、移動量信号、速度信号)を生成するエンコ
ーダである。
【0035】120は連動式のスイッチ部であり、エン
コーダ110からの信号と、後述するレコードプレーヤ
200から検出された再生状態可変信号とを切り替える
選択手段を構成している。
【0036】130はCD101に記録されている記録
信号を光学的に検出するピックアップ、140はピック
アップ130で検出された記録信号を増幅するRFアン
プ、150はCD101から検出された記録信号を復調
してディジタル音声データを抽出するデコーダである。
【0037】160は再生状態可変信号(方向信号、移
動量信号、速度信号)に基づいて、ディジタル音声デー
タの再生方向と再生速度とを変更する制御を行うDSP
(ディジタルシグナルプロセッサ)であり、請求項にお
けるディジタル音声変換手段を構成している。
【0038】170はD−A変換器であり、DSP16
0で再生方向及び再生速度の制御がなされたディジタル
音声データをアナログ音声信号として出力するためのも
のである。
【0039】180はアナログレコードプレーヤにおい
て所定の信号が記録されたレコード盤300から検出さ
れたアナログ信号を受けて、該アナログ信号の波形によ
り、レコード盤300の演奏方向、演奏速度及び演奏の
移動量を検出する検出手段である。
【0040】181は方向検出部であり、レコードプレ
ーヤ200からのアナログ信号の左チャンネルと右チャ
ンネルとの位相差から演奏方向を検出して方向信号を生
成する。
【0041】182は移動量検出部であり、レコードプ
レーヤ200からのアナログ信号のパルス数をカウント
して移動量信号を生成する。
【0042】183は速度検出部であり、レコードプレ
ーヤ200からのアナログ信号のパルス数のカウント結
果を微分して速度信号を生成する。
【0043】なお、この方向信号、移動量信号、速度信
号は、レコードプレーヤ200におけるレコード盤30
0の演奏方向、演奏速度及び演奏の移動量に基づくもの
であり、エンコーダ110が生成する信号と同種なもの
である。
【0044】以下、本実施の形態例の動作説明を行う。
なお、以下の説明では、レコードプレーヤ200側にて
スクラッチレコード演奏によりレコード盤300を再生
した場合に、このレコード盤300から検出されたアナ
ログ信号の波形によってレコード盤300の演奏方向、
演奏速度及び演奏の移動量を検出して、レコードプレー
ヤ200上でのスクラッチレコード演奏の操作に連動し
ているように対応してCDプレーヤ100側でディジタ
ルオーディオ再生を行う動作について説明する。よっ
て、スイッチ部120は、検出手段180側に切り替わ
っているものとする。
【0045】以上の構成により、レコードプレーヤ20
0上のレコード盤300の表面或いはターンテーブル2
10に演奏者が手(例えば指先の腹)を当てて、任意の
演奏方向、任意の演奏速度及び任意の演奏の移動量で回
転させると、レコード盤300に記録されている信号が
カートリッジ230により演奏速度及び演奏方向に応じ
た状態で検出される。このカートリッジ230から検出
された信号は、アナログ信号(phono信号)としてレコ
ードプレーヤ200から出力される。
【0046】そうして、レコードプレーヤ200からの
アナログ信号はラインケーブル400を通り、CDプレ
ーヤ100の入力端子に印加される。そうして、このア
ナログ信号は検出手段180に供給される。
【0047】なお、検出手段180では、必要に応じて
波形整形などを施すことが、後述するパルスカウントな
どを正確に行う上で望ましい。レコード盤300にカッ
ティングされている信号が正弦波などである場合には、
コンパレータにより矩形波などのパルス状の信号を生成
することが望ましい。
【0048】まず、方向検出部181が、レコードプレ
ーヤ200からのアナログ信号の左チャンネルと右チャ
ンネルとの位相差から演奏方向を検出して方向信号を生
成する。たとえば、レコード盤300に左チャンネルと
右チャンネルとの位相差が90度の状態で記録されてい
た場合、レコードプレーヤ200から再生された左チャ
ンネルと右チャンネルとの位相差が90度近傍であれば
正方向回転、レコードプレーヤ200から再生された左
チャンネルと右チャンネルとの位相差が270度近傍で
あれば逆方向回転であると判断して、方向検出部181
は以上の方向信号を生成する。
【0049】なお、アーム220の形状や構造により再
生位置に応じてトラッキング特性が変化し、左チャンネ
ルと右チャンネルの位相の特性が変化することがあるた
め、上述した90度や270度は若干変動する可能性が
ある。このため、方向検出部181は、90度近傍と2
70度近傍とを区別できるように、若干の幅を持たせて
おく必要がある。
【0050】また、移動量検出部182は、レコードプ
レーヤ200からのアナログ信号のパルス数をカウント
して移動量信号を生成する。更に、速度検出部183
は、レコードプレーヤ200からのアナログ信号のパル
ス数のカウント結果を微分して速度信号を生成する
【0051】以上のようにして検出された方向信号、移
動量信号、速度信号の3種類の信号は、スイッチ部12
0を経由して再生状態可変信号としてDSP160に供
給される。なお、以上の方向検出、移動量検出、速度検
出を行う場合、検出対象となるレコードプレーヤ200
からのアナログ信号のパルスの周期が演奏速度に応じて
大幅に変化する可能性があるため、検出手段180の各
回路は幅広いパルス周期に対応できることが望ましい。
【0052】一方、CD101に記録されている記録信
号は、ピックアップ130により光学的に検出されRF
アンプ140で増幅され、デコーダ150に供給され
る。ここで、デコーダ150は、ピックアップ130に
よりCD101から検出された記録信号を復調してディ
ジタル音声データを抽出し、このディジタル音声データ
をDSP160に供給する。
【0053】DSP160は、デコーダ150から供給
されたディジタル音声データを、再生状態可変信号(方
向信号、移動量信号、速度信号)に基づいて再生方向と
再生速度とを変更する音声データ変換制御をディジタル
処理により実行する。
【0054】そうして、DSP160で再生方向及び再
生速度の制御がなされたディジタル音声データは、D−
A変換器170によりアナログ音声信号として変換され
て出力される。この結果、演奏者が慣れ親しんだ任意の
レコードプレーヤ200上でスクラッチレコード演奏の
操作を行った場合に、その演奏操作に対応した演奏方向
や演奏速度に応じてCDプレーヤ100にてCD101
を再生することが可能になる。
【0055】また、レコードプレーヤ200から再生さ
れたアナログ信号の波形によりレコード盤300の再生
方向、再生速度及び再生移動量を検出しているので、レ
コードプレーヤ200にエンコーダを内蔵させたりする
必要が無く、一般的なレコードプレーヤを使用すること
が可能になる。
【0056】また、この実施の形態例のレコード盤30
0では、左チャンネルと右チャンネルとで異なる位相の
パルス状の信号が記録しているので、アナログレコード
プレーヤ200にてスクラッチレコード演奏によりレコ
ード盤を再生した場合に、このレコード盤300から検
出されたアナログ信号の波形によりレコード盤の演奏方
向、演奏速度及び演奏の移動量を正確に検出することが
可能になり、よって、レコードプレーヤ200上でのス
クラッチレコード演奏の操作に対応したディジタルオー
ディオ再生が可能になる。
【0057】なお、レコード盤300は、CDプレーヤ
100に内蔵されている回転操作子105に比して径が
大きいことより十分な操作性が確保でき、また、カート
リッジ230がオーディオ用に高精度に構成されいるこ
とがセンサとして高分解能であることと等しくなり、レ
コード盤300の1回転当たりのパルス数を回転操作子
105の1回転当たりのパルス数より多くすることが容
易であり、スクラッチ演奏の状態を高精度に検出するこ
とが可能になる。そうして、本実施の形態例によれば、
このような高分解能なセンサを新たに設ける必要がな
く、既存のレコードプレーヤ200のカートリッジ23
0をそのまま活用する構成であるため、余分な費用が一
切発生しない。
【0058】また、以上の実施の形態例のディジタルオ
ーディオ再生システムによれば、レコード盤300は演
奏方向、演奏速度及び演奏の移動量を検出するための専
用のものであり、実際にはCD101を再生しているた
め、演奏を繰り返しても、記録媒体の摩擦や音質劣化が
発生することはない。
【0059】〈第2の実施の形態例〉図3は本発明の第
2の実施の形態例の電気的構成を示すブロック図であ
る。なお、図1と同一物には同一番号を付して、重複し
た説明は省略する。
【0060】この第2の実施の形態例では、レコードプ
レーヤ200からのアナログ信号(phono信号)に対し
てRIAA特性を有するイコライザ部190を設けてい
る。そうして、イコライザ部190の出力を、検出手段
180に供給すると共に、外部出力端子(レコード出
力)に供給する。なお、191と192は共に、イコラ
イザ部190を構成するRIAAアンプである。
【0061】この構成においては、レコードプレーヤ2
00で通常のレコード盤を演奏する場合に、CDプレー
ヤ100に接続したままの状態でレコード盤の演奏が可
能になる。なお、通常のレコード盤を演奏している場合
にCD101をスクラッチ演奏によって再生する必要が
生じれば、スイッチ部120をエンコーダ110側に切
り替えて回転操作子105によってスクラッチ演奏を実
行すればよい。
【0062】〈その他の実施の形態例〉なお、以上の各
実施の形態例では、ディジタルオーディオ再生装置とし
てCDプレーヤ100を具体例にしたが、これ以外の各
種の装置であっても、本実施の形態例を適用することが
可能である。すなわち、記録媒体としてミニディスク、
半導体メモリ、或いはハードディスクなど各種の記録媒
体を使用して、スクラッチレコード演奏をすることが可
能である。
【0063】また、内蔵の回転操作子105を設けず、
レコードプレーヤ200とレコード盤300とによりス
クラッチレコード演奏を制御するような構成であっもよ
い。このような構成にすることで、ディジタルオーディ
オ再生装置を小型化することが可能になる。
【0064】また、図3では、CD出力とレコード出力
とを別の端子にしていたが、切り替えスイッチを設け
て、単一の出力端子とすることも可能である。
【0065】
【発明の効果】以上、実施の形態例により詳細に説明し
たように、本発明によれば、以下のような効果が得られ
る。アナログレコードプレーヤにてスクラッチレコード
演奏により再生されたレコード盤から検出されたアナロ
グ信号の波形によりレコード盤の演奏方向、演奏速度及
び演奏の移動量を検出し、この演奏方向、演奏速度及び
演奏の移動量に応じて記録媒体からのディジタル音声デ
ータを変換し、変換されたディジタル音声データをアナ
ログ音声信号として出力するため、演奏者が慣れ親しん
だ任意のレコードプレーヤ上でスクラッチレコード演奏
の操作を行った場合に、その演奏操作に連動してコンパ
クトディスクなどのディジタルオーディオ再生装置の再
生を行うことが可能なディジタルオーディオ再生装置及
びディジタルオーディオ再生システム並びにディジタル
オーディオ再生システム用のレコード盤を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態例のディジタルオー
ディオ再生システムの電気的な構成を示す機能ブロック
図である。
【図2】本発明の実施の形態例のディジタルオーディオ
再生システムの機械的な構成を示す斜視図である。
【図3】本発明の第2の実施の形態例のディジタルオー
ディオ再生システムの電気的な構成を示す機能ブロック
図である。
【符号の説明】
100 CDプレーヤ 101 CD 105 回転操作子 110 エンコーダ 120 スイッチ部 130 ピックアップ 140 RFアンプ 150 デコーダ 160 DSP 170 D−A変換器 180 検出手段 181 方向検出部 182 移動量検出部 183 速度検出部 190 イコライザ部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5D044 AB06 BC03 CC04 DE42 FG18 FG23 HL11 5D080 BA01 DA06 FA01 FA11 FA51 JA05

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アナログレコードプレーヤにおいて所定
    の信号が記録されたレコード盤から検出されたアナログ
    信号を受けて、該アナログ信号の波形によりレコード盤
    の演奏方向、演奏速度及び演奏の移動量を検出する検出
    手段と、 記録媒体からディジタル音声データを読み出す再生手段
    と、 前記再生手段から出力されるディジタル音声データを、
    前記検出手段で検出されたアナログ信号の演奏方向、演
    奏速度及び演奏の移動量に応じて変換するディジタル音
    声データ変換手段と、 前記ディジタル音声データ変換手段で変換されたディジ
    タル音声データをアナログ音声信号として出力する出力
    手段と、を有することを特徴とするディジタルオーディ
    オ再生装置。
  2. 【請求項2】 所定の信号が記録されたレコード盤を再
    生してアナログ音声信号を出力するアナログレコードプ
    レーヤと、 前記アナログレコードプレーヤにおいてレコード盤から
    検出されたアナログ信号の波形により該レコード盤の演
    奏方向、演奏速度及び演奏の移動量を検出し、記録媒体
    からディジタル音声データを読み出し、前記アナログ信
    号の演奏方向、演奏速度及び演奏の移動量に応じてディ
    ジタル音声データを変換し、該ディジタル音声データを
    アナログ音声信号として出力するディジタルオーディオ
    再生装置と、を有することを特徴とするディジタルオー
    ディオ再生システム。
  3. 【請求項3】 アナログレコードプレーヤにて演奏され
    るレコード盤から検出されたアナログ音声信号の波形に
    よりレコード盤の演奏方向、演奏速度及び演奏の移動量
    を検出し、記録媒体から読み出したディジタル音声デー
    タを、レコード盤の演奏方向、演奏速度及び演奏の移動
    量に応じて変換し、該変換後のディジタル音声データを
    アナログ音声信号として出力するディジタルオーディオ
    再生システムにおいて、 アナログレコードプレーヤで演奏されることにより検出
    されるアナログ音声信号の波形によって前記ディジタル
    オーディオ再生システムでレコード盤の演奏方向、演奏
    速度及び演奏の移動量を検出するための所定の信号が記
    録されたことを特徴とするディジタルオーディオ再生シ
    ステム用のレコード盤。
  4. 【請求項4】 前記演奏方向、演奏速度及び演奏の移動
    量を検出するために、左チャンネルと右チャンネルとで
    異なる位相のパルス状の信号が記録されている、ことを
    特徴とする請求項3に記載のディジタルオーディオ再生
    システム用のレコード盤。
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