JP2003233040A - 光変調器 - Google Patents

光変調器

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JP2003233040A
JP2003233040A JP2002032328A JP2002032328A JP2003233040A JP 2003233040 A JP2003233040 A JP 2003233040A JP 2002032328 A JP2002032328 A JP 2002032328A JP 2002032328 A JP2002032328 A JP 2002032328A JP 2003233040 A JP2003233040 A JP 2003233040A
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JP
Japan
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light
optical modulator
refractive index
electrode
voltage
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JP2002032328A
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English (en)
Inventor
Eiji Yagyu
栄治 柳生
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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  • Optical Modulation, Optical Deflection, Nonlinear Optics, Optical Demodulation, Optical Logic Elements (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 チャープが少なく光の長距離伝送を可能とす
るような光変調器を得る。 【解決手段】 2つのクラッド層10,11の間に光が
透過する光透過層5を備え、上記クラッド層10、11
間に電極7および裏面電極9を用いて電圧を印加する構
造を有した光変調器において、上記光透過層の上記光が
透過する方向の両端に光を反射する反射構造1、2を有
するようにし、外部から電極7および裏面電極9間に逆
バイアス電圧を印加して電気光学効果により屈折率を変
化させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光通信に用いる光
変調器において半導体内部に電圧を印加し入射光が受け
る吸収量を増大させて出力光強度を変調する光変調器に
関する。
【0002】
【従来の技術】図5は、例えばNTTR&DVol.4
9No.8、P.450に記載の従来の電界吸収型光変
調器の断面構造である.ここで、101、102はクラ
ッド層であり103は光を透過する光導波路層である。
また、104、105はこの光導波路層103に電圧を
印加するための電極である。図の矢印は光の進行方向を
示している。
【0003】このような電界吸収型光変調器は光導波路
である半導体内部に電界を誘起させられる光変調器構造
であって、入射光は光導波路を導波する。その際に、入
射光の波長を光導波路に電圧を印加しない時の吸収端波
長より50〜70nm程度長波長側に設定する。変調信
号である外部逆バイアス電圧の印加により光導波路であ
る半導体内部に電界を誘起し吸収端波長を長波長側にシ
フトさせることにより、入射光が受ける吸収量を増大さ
せる。
【0004】このことにより外部から印加する電気信号
によって、入射光が出力される際の光の強度を制御、す
なわち変調することが可能となる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の電界
吸収型光変調器では吸収量を変化させるために電圧を印
加した際に吸収量が変化するとともに屈折率も変化す
る。その屈折率の変化は通常の電界吸収型光変調器にお
いて用いられる消光比13db程度の場合、最小でも約
0.001程度となる。そのように屈折率が変化した場
合、光信号に位相変調すなわち波長変動が発生する。こ
の現象を一般にチャープあるいはチャーピングと称す
る。このチャープは光伝送後の波形劣化の要因となり長
距離伝送の際に受信不能となる欠点があった。
【0006】本発明は上記のような問題点を解決するた
めになされたものであり、チャープが少なく光の長距離
伝送を可能とするような光変調器を得ることを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】第1の発明は前記課題を
解決するためになされたもので、2つのクラッド層の間
に光が透過する光透過層を備え、上記クラッド層間に電
圧を印加する構造を有した光変調器において、上記光透
過層の上記光が透過する方向の両端に光を反射する反射
部を有するようにしたものである。
【0008】第2の発明は反射部がブラッグ反射器であ
り、該ブラッグ反射器に電圧を印加できるようにしたも
のである。
【0009】第3の発明は光透過層を光を透過する方向
に分割し、分割されたそれぞれの部位に電圧を印加する
ようにしたものである。
【0010】第4の発明は光透過層の分割された部位
の、少なくとも1つが他の部位と絶縁されているように
したものである。
【0011】
【発明の実施の形態】実施の形態1.本発明の実施の形
態1にかかる光変調器について、図1を用いながら説明
する。図1は本実施の形態1にかかる光変調器の断面図
である。この光変調器は光透過層5を光透過層5より屈
折率の小さい物質よりなるクラッド層10、11ではさ
みこみ光が透過する方向の垂直方向に屈折率が分布する
よう構成している。さらに反射部すなわち分布反射領域
1、2が光を透過する方向の両端に位置している。な
お、図において矢印は光の透過する方向を示している。
この実施の形態の場合、分布反射領域1、2はブラッグ
反射器であり、回折格子3、4を有する。回折格子3、
4の間隔および深さは透過したい光の周波数および必要
とされる反射率によって異なる。ここで分布反射領域
1,2および光透過層5はIII−V族化合物半導体から
なるたとえばGaInAsPからなる。また、クラッド
層10、11は分布反射領域1、2および光透過層5よ
り屈折率の小さいIII−V族化合物半導体からなり、通
常はInPが用いられる。この光導波路のクラッド層1
0の光透過層5と接している面と反対面上の分布反射領
域1,2および光透過層5に逆バイアス電圧を印加でき
る領域にそれぞれ電極6、7、8を設けている。クラッ
ド層11の光透過層5と接している面と反対面上には裏
面電極9が形成される。この裏面電極9は電極6、7、
8に対応した場所に位置している。また、電極6、7、
8はそれぞれ互いに電気的に絶縁されている構造となっ
ている。この電極6、7、8、9に用いられる材料とし
ては半導体の導電型に応じた合金が用いられ、通常はA
l、多結晶シリコンなどが用いられるがそれに限定され
るものではない。
【0012】次に動作原理について説明する。本光変調
器は光を透過する方向の両端を分布反射領域にかこまれ
た光共振器構造をとっている。光共振器は入射する光の
波長に対して急峻な透過特性を有する。その透過する光
の波長は分布反射領域間の距離である共振器長とその共
振器の屈折率によって決定される。そこで外部から電極
7、9間に逆バイアス電圧を印加して電気光学効果によ
り屈折率を変化させれば透過する光の波長が変化するの
で、光変調器が実現できる。
【0013】本実施の形態1にかかる光変調器において
光の出力振幅iは以下の式(1)で表される。 i=ttEXP(-αL-jδ)/{1-rrEXP(-2αL-2jδ)} (1) ここで t1、t2はそれぞれ入射側、出射側の透過率 r1、r2はそれぞれ入射側、出射側の反射率 aは吸収係数 Lは共振器長 光の真空中での波長λ、共振器の屈折率nとするとδ=
2πnL/λ である。
【0014】図2は式(1)にもとづき、電気光学効果
によって生じる屈折率変化をΔnとし、n=n0+Δn
とした場合、代表的なIII―V族化合物半導体GaIn
AsPにおいて波長1.55μmとした場合の横軸をΔ
n、縦軸を消光比としたグラフである。Δn=0.00
02の場合で14dB程度の消光比が得られる。
【0015】本実施の形態では変調に電圧の印加による
光吸収率の変化を用いていないので、変調したい光の波
長近傍に吸収端波長を有する材料を導波路に用いる必要
がない。そのためΔn=0.0002と従来の電界吸収
型光変調器の屈折率変化0.001程度に比べて微小な
屈折率変化で従来の電界吸収型光変調器と同等の消光比
を得ることができる。そのため、変調に吸収率変化を用
いる場合に比べて屈折率変化を小さくすることができ
る。このことによりチャープが少なくなり高ビットレー
トの長距離伝送が可能となる光変調器を得ることができ
る。
【0016】さらに、電極6または8と裏面電極9の間
に逆バイアス電圧をかけることによりブラッグ反射器の
屈折率を変化させ、そのことによりブラッグ反射器の反
射波長を変化させることにより動作波長を調整すること
もできる。ここでは、光反射領域として回折格子3、4
を持つブラッグ反射器の分布反射領域1、2を用いてい
るが、光反射領域には光を反射する金属膜、誘電体多層
膜あるいは素子端面を用いても良い。ブラッグ反射器を
用いた場合と同様の動作、効果がある。
【0017】実施の形態2.実施の形態2にかかる光変
調器について、図3を用いて説明する。図3は本実施の
形態2にかかる光変調器の断面図である。図3において
は光導波路のうち分布反射領域1、2にはさまれた光透
過層5を位相調整領域12と屈折率変調領域14と分離
して動作するようにクラッド層10の光透過層と接して
いる面と反対面上の位相調整領域12に逆バイアス電圧
を印加できる位置に電極13を設けている。その他の構
造は前記実施の形態1と同じでありここでは説明を省略
する。電極7と電極13は絶縁されている。電極7と電
極13を分離することにより光透過層5を位相調整領域
12と屈折率変調領域14とに分離している。光透過層
5を位相調整領域12と屈折率変調領域14に分離する
ことにより、光変調器の作製上の要因で有効動作波長が
設計値と異なった場合でも動作波長を設計値となるよう
に補正することが可能となる。つまり、電極9と電極1
3の間に逆バイアス電圧を印加することにより位相調整
領域の屈折率を変化せしめ、有効動作波長を変化させ
る。このことにより、光変調器の動作波長を微調整する
とともに、電極7と電極9間に逆バイアス電圧を印加し
屈折率を変調させて透過する光の変調を行なうことがで
きる。それにより、動作範囲の制御、調整が容易となる
効果がある。
【0018】なお、ここでは光が屈折率変調領域14か
ら位相調整領域12に透過するように両領域を設定して
いるが、これに限定されるものではなく逆でも良い。ま
た、位相調整領域12を屈折率変調領域14の光の透過
する方向の両側に配置しても良い。
【0019】実施の形態3.図4は実施の形態3を説明
するための光変調器の断面図である。ここでは位相調整
領域12およびその領域に対応したクラッド10を絶縁
領域15で屈折率変調領域14および分布反射領域1、
2と電気的に絶縁していることが特徴である。絶縁領域
15は例えばFeをドープした化合物半導体(InP)
などの絶縁体で形成される。絶縁領域15を設ける事に
より位相調整領域12に順バイアス電流を印加すること
ができる。順バイアス電流を印加することにより逆バイ
アス電圧を印加する場合より屈折率の変化を約5倍とす
ることができる。そのことにより、より動作範囲の制
御、調整が容易となる効果がある。
【0020】さらにブラッグ反射器を用いた分布反射領
域1、2を光透過層5と絶縁することによりブラッグ反
射器に順バイアス電流を印可することもできる。そうす
ることによりブラッグ反射器の反射波長をより容易に調
整することもできる。
【0021】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、第1の
発明では2つのクラッド層の間に光が透過する光透過層
を備え、上記クラッド層間に電圧を印加する構造を有し
た光変調器において、上記光透過層の上記光が透過する
方向の両端に光を反射する反射部を有することにより光
変調器において光共振構造を実現することにより、従来
の電界吸収型変調器とは異なり、屈折率の変化が小さく
チャープの少ない高ビットレートの長距離伝送が可能と
なる光変調器を得る効果がある。
【0022】第2の発明では反射部がブラッグ反射器で
あり該ブラッグ反射器に電圧を印加できるようにするこ
とにより、ブラッグ反射器の反射波長を変化させること
により動作波長を容易に調整することができる光変調器
を得る効果がある。
【0023】第3の発明では光透過層を光を透過する方
向に分割し、分割されたそれぞれの部位に電圧を印加す
ることにより光変調器の作製上の要因で有効動作波長が
設計値と異なった場合でも動作波長を設計値となるよう
に補正することが可能となり動作範囲の制御、調整が容
易となる効果がある。
【0024】第4の発明では光透過層の分割された部位
の、少なくとも1つが他の部位と絶縁されていることに
より、分割した部分に順バイアス電流を印加することが
できる。順バイアス電流を印加することにより逆バイア
ス電圧を印加する場合より屈折率の変化を大きくするこ
とができ、そのことにより、より動作範囲の制御、調整
が容易となる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1に係る光変調器の断面
図である。
【図2】 本発明の実施の形態1に係る波長と透過率の
関係を示すグラフである。
【図3】 本発明の実施の形態2に係る光変調器の断面
図である。
【図4】 本発明の実施の形態3に係る光変調器の断面
図である。
【図5】 本発明の従来例に係る光変調器の断面図であ
る。
【符号の説明】
1、2 分布反射領域、3、4 回折格子、5 光透過
層、6、7、8、13電極、9 裏面電極、10、11
クラッド、12 位相調整領域、14 屈折率変調領
域、15 絶縁領域

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2つのクラッド層の間に光が透過する光
    透過層を備え、上記クラッド層間に電圧を印加する構造
    を有した光変調器において、上記光透過層の上記光が透
    過する方向の両端に光を反射する反射部を有することを
    特徴とする光変調器。
  2. 【請求項2】 反射部がブラッグ反射器であり、該ブラ
    ッグ反射器に電圧を印加できることを特徴とする請求項
    1の光変調器。
  3. 【請求項3】 光透過層を光を透過する方向に分割し、
    分割されたそれぞれの部位に電圧を印加することを特徴
    とする請求項1または2に記載の光変調器。
  4. 【請求項4】 光透過層の分割された部位の、少なくと
    も1つが他の部位と絶縁されていることを特徴とする請
    求項3に記載の光変調器。
JP2002032328A 2002-02-08 2002-02-08 光変調器 Pending JP2003233040A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010097032A (ja) * 2008-10-17 2010-04-30 Fibest Ltd 光変調器
JP2013197502A (ja) * 2012-03-22 2013-09-30 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 変調器集積半導体レーザ

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Legal Events

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RD01 Notification of change of attorney

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Effective date: 20040709