JP2003231891A - 貯油タンクの洗浄及び燃料化方法 - Google Patents
貯油タンクの洗浄及び燃料化方法Info
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- JP2003231891A JP2003231891A JP2002073298A JP2002073298A JP2003231891A JP 2003231891 A JP2003231891 A JP 2003231891A JP 2002073298 A JP2002073298 A JP 2002073298A JP 2002073298 A JP2002073298 A JP 2002073298A JP 2003231891 A JP2003231891 A JP 2003231891A
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- cleaning
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- Cleaning In General (AREA)
- Liquid Carbonaceous Fuels (AREA)
- Cleaning And De-Greasing Of Metallic Materials By Chemical Methods (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】
【解決手段】 原水(2)に特殊界面活性剤を適宜添加
して洗浄水(4)とし、洗浄水(4)を送水ポンプ
(5)で加圧され、貯油タンク(7)の内部のノズル
(9)から高圧の洗浄水(4)として散布し、廃油及び
スラッジ(8)を打壊し、同時に洗浄水(4)に添加さ
れた界面活性剤の強力な界面活性力によって乳化・分解
されて均質エマルジョン燃料(16)を生成する。
して洗浄水(4)とし、洗浄水(4)を送水ポンプ
(5)で加圧され、貯油タンク(7)の内部のノズル
(9)から高圧の洗浄水(4)として散布し、廃油及び
スラッジ(8)を打壊し、同時に洗浄水(4)に添加さ
れた界面活性剤の強力な界面活性力によって乳化・分解
されて均質エマルジョン燃料(16)を生成する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、原油タンク等の貯
油タンク内部に溜まるスラッジ等を除去する手段及び燃
料化する手段に関するものである。
油タンク内部に溜まるスラッジ等を除去する手段及び燃
料化する手段に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、貯油タンク内に貯油を続けるとタ
ンク壁面や底部にスラッジ等が溜まる。このスラッジを
放置しておくと配油障害を起こし、また貯油量の減少を
引き起こす。そこで、タンク内部の清掃を定期的に実施
する必要が生じるが、この清掃手段は様々な方法があ
る。一例として、タンク内部のスラッジ及び廃油等をス
クレーパで掻き落とす方法があり、これも人力式或いは
機械式がある。この方法は清掃の基本ではあるが、清掃
対象物をスクレーパが接触することで掻き落とすが、非
接触部があるのでどうしても未清掃分の残留がある。こ
の欠点を解決する方法として、高圧水流や溶剤を噴射し
て掻き落とす方法があり、上記の方法と併用すると清掃
効率が良くなった。そして、高圧水流に代わって高圧温
水流が使われると更に清掃効率の効率化が達成される。
こうしてタンク内部は清掃され、この時に発生するスラ
ッジや廃油を含む廃液は、用途に応じて様々な処理に供
されている。
ンク壁面や底部にスラッジ等が溜まる。このスラッジを
放置しておくと配油障害を起こし、また貯油量の減少を
引き起こす。そこで、タンク内部の清掃を定期的に実施
する必要が生じるが、この清掃手段は様々な方法があ
る。一例として、タンク内部のスラッジ及び廃油等をス
クレーパで掻き落とす方法があり、これも人力式或いは
機械式がある。この方法は清掃の基本ではあるが、清掃
対象物をスクレーパが接触することで掻き落とすが、非
接触部があるのでどうしても未清掃分の残留がある。こ
の欠点を解決する方法として、高圧水流や溶剤を噴射し
て掻き落とす方法があり、上記の方法と併用すると清掃
効率が良くなった。そして、高圧水流に代わって高圧温
水流が使われると更に清掃効率の効率化が達成される。
こうしてタンク内部は清掃され、この時に発生するスラ
ッジや廃油を含む廃液は、用途に応じて様々な処理に供
されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来ある貯油タンク内
部の清掃方法は、機械的手段或いは高圧水流・高圧温水
流噴射によってタンク壁面のスラッジや廃油を掻き落と
す清掃方法であった。そして、清掃・洗浄後の廃液は用
途別に夫々のタンク外の処理設備で処理されていた。タ
ンク内部を清掃した後の洗浄廃液の処理方法であるが、
溶剤で処理されて処分されたり、再利用される場合もあ
る。処分される方法では、資源を有効利用しないばかり
か廃棄処分することで環境汚染等の問題を起こす。一
方、再利用する方法は、資源の有効利用と共に環境汚染
を起こしにくいという利点があって今後はこの方法が主
流となる。スラッジや廃油を含む洗浄廃液を有効資源と
して再利用する方法として、洗浄廃液中には様々な物質
が混在しており、この中の有効物質を個別に分離抽出す
ることで様々な分野の製品の原料として再利用してい
る。一方、廃油をボイラー等の燃料にする方法は既に研
究されて実用化されているが、燃料化手段は、スラッジ
や廃油を含む洗浄廃液をタンク外に出した後の処理であ
るので、タンクの洗浄と燃料化設備とは異なる工程とな
る。
部の清掃方法は、機械的手段或いは高圧水流・高圧温水
流噴射によってタンク壁面のスラッジや廃油を掻き落と
す清掃方法であった。そして、清掃・洗浄後の廃液は用
途別に夫々のタンク外の処理設備で処理されていた。タ
ンク内部を清掃した後の洗浄廃液の処理方法であるが、
溶剤で処理されて処分されたり、再利用される場合もあ
る。処分される方法では、資源を有効利用しないばかり
か廃棄処分することで環境汚染等の問題を起こす。一
方、再利用する方法は、資源の有効利用と共に環境汚染
を起こしにくいという利点があって今後はこの方法が主
流となる。スラッジや廃油を含む洗浄廃液を有効資源と
して再利用する方法として、洗浄廃液中には様々な物質
が混在しており、この中の有効物質を個別に分離抽出す
ることで様々な分野の製品の原料として再利用してい
る。一方、廃油をボイラー等の燃料にする方法は既に研
究されて実用化されているが、燃料化手段は、スラッジ
や廃油を含む洗浄廃液をタンク外に出した後の処理であ
るので、タンクの洗浄と燃料化設備とは異なる工程とな
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】貯油タンク内部の洗浄後
に出る洗浄廃液を有効利用する考えは、近年のゼロエミ
ッションの時流に即した考えであるが、更に省力化の概
念から考察される必要が出ている。ゼロエミッション化
及び廃棄物の再利用化は真に素晴らしい考えではある一
方、この為に処理コストの高騰化となってはこの運動が
減速する。そこで、ゼロエミッション化及び廃棄物の再
利用化の一分野として、貯油タンク内部の洗浄と洗浄廃
液の再利用を一挙に低コストで達成する手段を発明する
に至った。ゼロエミッション化及び廃棄物の再利用化と
して、本発明は燃料化に注目した。しかも、タンク内部
を洗浄することと、洗浄によって発生する洗浄廃液をタ
ンク内部で一括して行おうとするものである。この手段
により、様々な利点が発生する。
に出る洗浄廃液を有効利用する考えは、近年のゼロエミ
ッションの時流に即した考えであるが、更に省力化の概
念から考察される必要が出ている。ゼロエミッション化
及び廃棄物の再利用化は真に素晴らしい考えではある一
方、この為に処理コストの高騰化となってはこの運動が
減速する。そこで、ゼロエミッション化及び廃棄物の再
利用化の一分野として、貯油タンク内部の洗浄と洗浄廃
液の再利用を一挙に低コストで達成する手段を発明する
に至った。ゼロエミッション化及び廃棄物の再利用化と
して、本発明は燃料化に注目した。しかも、タンク内部
を洗浄することと、洗浄によって発生する洗浄廃液をタ
ンク内部で一括して行おうとするものである。この手段
により、様々な利点が発生する。
【0005】
【発明の実施の形態】本出願人は、本出願の前に廃油の
燃料化に関する特許出願を終えている。該出願は、出願
番号「特願平11−164272」であるが、廃油をエ
マルジョン化することで燃料化に成功している。このエ
マルジョン化の過程で最も重要な要素は界面活性剤であ
る。この特殊な界面活性剤は、本出願人が開発したもの
であり、僅かに0.5パーセント程度の分量で乳化効果
を発揮する画期的な特殊界面活性剤である。この界面活
性剤を添加した水には強力な洗浄効果があるので、タン
ク内部の洗浄を石油系溶剤の代替として使用すること
で、強力にタンク内壁及び底面を洗浄することが出来
る。更に、洗浄廃液は界面活性剤の乳化力によって強力
に乳化分解され、高圧洗浄水の攪拌力と相まってその場
で乳化されてエマルジョン燃料に変化する。しかし、油
質によって充分には均一とはならない場合があるので、
乳化分解された洗浄廃液をタンク外部に吸引し、エマル
ジョン装置に移送する。エマルジョン装置内で乳化液は
非常に緻密且つ均一なエマルジョン状態になる。ここ
で、貯油タンク内部の汚物の種類にも依るが、錆びや異
物等の不燃物質が混入している場合には、貯油タンクと
エマルジョン装置の間に不燃物質除去装置サイクロンフ
ィルターを介在させて除去する。しかし、本発明では水
エマルジョン燃料化を目的とするので、水分除去装置は
水分過多以外の場合には不要である。
燃料化に関する特許出願を終えている。該出願は、出願
番号「特願平11−164272」であるが、廃油をエ
マルジョン化することで燃料化に成功している。このエ
マルジョン化の過程で最も重要な要素は界面活性剤であ
る。この特殊な界面活性剤は、本出願人が開発したもの
であり、僅かに0.5パーセント程度の分量で乳化効果
を発揮する画期的な特殊界面活性剤である。この界面活
性剤を添加した水には強力な洗浄効果があるので、タン
ク内部の洗浄を石油系溶剤の代替として使用すること
で、強力にタンク内壁及び底面を洗浄することが出来
る。更に、洗浄廃液は界面活性剤の乳化力によって強力
に乳化分解され、高圧洗浄水の攪拌力と相まってその場
で乳化されてエマルジョン燃料に変化する。しかし、油
質によって充分には均一とはならない場合があるので、
乳化分解された洗浄廃液をタンク外部に吸引し、エマル
ジョン装置に移送する。エマルジョン装置内で乳化液は
非常に緻密且つ均一なエマルジョン状態になる。ここ
で、貯油タンク内部の汚物の種類にも依るが、錆びや異
物等の不燃物質が混入している場合には、貯油タンクと
エマルジョン装置の間に不燃物質除去装置サイクロンフ
ィルターを介在させて除去する。しかし、本発明では水
エマルジョン燃料化を目的とするので、水分除去装置は
水分過多以外の場合には不要である。
【0006】
【実施例】本発明の第1実施例を図1で説明する。給水
口(1)から原水(2)を供給し、静的攪拌界面活性剤
添加装置(3)を通過する際に界面活性剤を原水(2)
に適宜添加して洗浄水(4)とする。洗浄水(4)は、
送水ポンプ(5)で加圧されて送水管(6)を通り貯油
タンク(7)に送られる。貯油タンク(7)の内部には
廃油及びスラッジ(8)を洗浄する機構が設けられ、こ
の装置のノズル(9)から高圧の洗浄水(4)として散
布される。洗浄水(4)は、廃油及びスラッジ(8)に
高速で当たり打壊し、更に洗浄水(4)に添加された界
面活性剤の強力な界面活性力によって乳化・分解され
る。乳化状態であるが、均一な乳化状態までには至らな
い洗浄廃液(10)となる場合もある。洗浄廃液(1
0)は貯油タンク(7)の底部或いは側面下部に設けら
れた排出口(11)から排出管(12)内を排出ポンプ
(13)で吸引排出される。洗浄廃液(10)に錆等の
不燃物質が含有される場合は、必要に応じてこの不燃物
質除去装置(14)を排出ポンプ(13)の前段若しく
は後段に設けて除去するとよい。
口(1)から原水(2)を供給し、静的攪拌界面活性剤
添加装置(3)を通過する際に界面活性剤を原水(2)
に適宜添加して洗浄水(4)とする。洗浄水(4)は、
送水ポンプ(5)で加圧されて送水管(6)を通り貯油
タンク(7)に送られる。貯油タンク(7)の内部には
廃油及びスラッジ(8)を洗浄する機構が設けられ、こ
の装置のノズル(9)から高圧の洗浄水(4)として散
布される。洗浄水(4)は、廃油及びスラッジ(8)に
高速で当たり打壊し、更に洗浄水(4)に添加された界
面活性剤の強力な界面活性力によって乳化・分解され
る。乳化状態であるが、均一な乳化状態までには至らな
い洗浄廃液(10)となる場合もある。洗浄廃液(1
0)は貯油タンク(7)の底部或いは側面下部に設けら
れた排出口(11)から排出管(12)内を排出ポンプ
(13)で吸引排出される。洗浄廃液(10)に錆等の
不燃物質が含有される場合は、必要に応じてこの不燃物
質除去装置(14)を排出ポンプ(13)の前段若しく
は後段に設けて除去するとよい。
【0007】本発明の第2実施例を説明する。貯油タン
ク(7)内部の廃油及びスラッジ(8)の状態は常に一
定しているとは限らない。つまり、油種で異なるし、年
間では外気温度の違いから粘性や成分も異なる。又、廃
油及びスラッジ(8)の壁面との着床状態に因っても洗
浄効率は全く異なる。洗浄廃液(10)を燃料として再
利用する場合には、貯油タンク(7)内部の廃油及びス
ラッジ(8)の様々な状態や外気温度の変化に依存する
ので、エマルジョン燃料の組成が変化しては均質な燃焼
として期待することは出来ない。そこで、エマルジョン
燃料の油分及び水分を定常化する自動制御機構を有する
エマルジョン装置(15)を設け、このエマルジョン装
置(15)を通過させて均一な均質エマルジョン燃料
(16)を生成する。しかし、洗浄廃液(10)の組成
が変化少なく、又、エマルジョン燃料の均質化が大して
問題とならない場合は、この機構は不要である。又、通
常の鉱物油は外気温度に合わせて成分を調整してあるの
で、エマルジョン装置(15)の自動制御機構を適宜調
整する。
ク(7)内部の廃油及びスラッジ(8)の状態は常に一
定しているとは限らない。つまり、油種で異なるし、年
間では外気温度の違いから粘性や成分も異なる。又、廃
油及びスラッジ(8)の壁面との着床状態に因っても洗
浄効率は全く異なる。洗浄廃液(10)を燃料として再
利用する場合には、貯油タンク(7)内部の廃油及びス
ラッジ(8)の様々な状態や外気温度の変化に依存する
ので、エマルジョン燃料の組成が変化しては均質な燃焼
として期待することは出来ない。そこで、エマルジョン
燃料の油分及び水分を定常化する自動制御機構を有する
エマルジョン装置(15)を設け、このエマルジョン装
置(15)を通過させて均一な均質エマルジョン燃料
(16)を生成する。しかし、洗浄廃液(10)の組成
が変化少なく、又、エマルジョン燃料の均質化が大して
問題とならない場合は、この機構は不要である。又、通
常の鉱物油は外気温度に合わせて成分を調整してあるの
で、エマルジョン装置(15)の自動制御機構を適宜調
整する。
【0008】本発明の第3実施例を説明する。本実施例
のエマルジョン装置(15)は、洗浄廃液(10)をエ
マルジョン化する機械機構に、界面活性剤添加機構と給
水機構を付加する。エマルジョン燃料の組成と一定に保
つためには、油分と水分の混合比を瞬時に調整する必要
がある。そこで、油分と水分を適宜調整するために夫々
の比率を調整することでエマルジョン燃料の組成を一定
にする。油分が少なければ油分を増やし、水分が少なけ
れば水を追加することになる。エマルジョン装置(1
5)に入る洗浄廃液(10)を充分に乳化することが出
来ない場合は、界面活性剤を追加する界面活性剤添加機
構を設け、同時に水分量を追加する為に給水機構をも設
ける。
のエマルジョン装置(15)は、洗浄廃液(10)をエ
マルジョン化する機械機構に、界面活性剤添加機構と給
水機構を付加する。エマルジョン燃料の組成と一定に保
つためには、油分と水分の混合比を瞬時に調整する必要
がある。そこで、油分と水分を適宜調整するために夫々
の比率を調整することでエマルジョン燃料の組成を一定
にする。油分が少なければ油分を増やし、水分が少なけ
れば水を追加することになる。エマルジョン装置(1
5)に入る洗浄廃液(10)を充分に乳化することが出
来ない場合は、界面活性剤を追加する界面活性剤添加機
構を設け、同時に水分量を追加する為に給水機構をも設
ける。
【0009】本発明の第4実施例を説明する。エマルジ
ョン装置(15)は油分と水分を適宜調整するが、洗浄
廃液(10)の組成を可能な限り一定にするために、エ
マルジョン装置(15)における各センサーのデータを
元に、洗浄水(4)を生成する際に界面活性剤を添加す
る静的攪拌界面活性剤添加装置(3)にフィードバック
して、界面活性剤量と水量を調整する機能をエマルジョ
ン装置(15)の自動制御機構に持たせる。
ョン装置(15)は油分と水分を適宜調整するが、洗浄
廃液(10)の組成を可能な限り一定にするために、エ
マルジョン装置(15)における各センサーのデータを
元に、洗浄水(4)を生成する際に界面活性剤を添加す
る静的攪拌界面活性剤添加装置(3)にフィードバック
して、界面活性剤量と水量を調整する機能をエマルジョ
ン装置(15)の自動制御機構に持たせる。
【0010】本発明の第1乃至第4実施例の洗浄水
(4)の散布機構において、ノズル(9)は固定式でも
よく、回転式や扇動式等の機械部を有する洗浄機構でも
よい。また、スクレーパ等の機構を併用してもよい。
(4)の散布機構において、ノズル(9)は固定式でも
よく、回転式や扇動式等の機械部を有する洗浄機構でも
よい。また、スクレーパ等の機構を併用してもよい。
【0011】
【発明の効果】本発明は上記の通り構成されるので次の
効果を奏する。貯油タンク内部の洗浄後に発生する洗浄
廃液の有効利用として、従来は洗浄廃液を外部に排出
し、有効成分を分離して再利用していた。本発明も洗浄
廃液の有効利用の一手段であり、洗浄廃液を燃料化する
技術である。従来ある手段は洗浄廃液から燃料となる油
分を分離する技術であったが、本発明は、洗浄廃液を分
離する手段ではなく、洗浄廃液をそのままエマルジョン
燃料とする点に相違がある。つまり、通常の洗浄では、
洗浄廃液中にスラッジ等の油分と水分が混在するので油
分と水分を分離しないと油分を燃料として再利用するこ
とは出来ない。しかし、本発明の手段は、原水に界面活
性剤を添加して洗浄水とし、この洗浄水をタンク内部に
高圧噴射することでタンク壁面及び底面に付着したスラ
ッジ等を破砕して洗浄し、同時に強力な界面活性力で溶
解乳化させてエマルジョン燃料に替えることに特徴があ
る。ここで使用する界面活性剤は非常に強力な界面活性
力を有する本願出願人が開発した界面活性剤である。こ
の界面活性剤を添加した洗浄水はタンク内部を強力に洗
浄するだけではなく、界面活性剤によってスラッジ等の
油分を強力に溶解乳化させ、水分を含めてエマルジョン
化までも行う。こうして特殊界面活性剤を添加した洗浄
水を高圧噴射することで、タンク内の油分やスラッジ等
を洗浄するだけでなく、エマルジョン燃料に変えてしま
うことである。タンク内部の油分が乳化容易であり、
又、不燃物質が混在しない場合には、この状態でも十分
にエマルジョン燃料として利用することが出来る。しか
し、油分が固形化或いは半固形化すると高圧水流で打壊
出来ても均一なエマルジョン化が出来ない場合も生じ
る。この場合には、洗浄廃液をタンク外部のエマルジョ
ン装置で均一なエマルジョン状態にすることが出来る。
このエマルジョン装置には生成燃料を均質にするための
油分と水分を調整する機構が付属し、各センサーで油分
や水分状態を検出して自動制御で燃料の均質化を達成す
る。更に、エマルジョン装置の自動制御機構において、
各センサーのデータを基に、洗浄水を生成する機構の界
面活性剤の量と水量を調整するために、フィードバック
を行うことで、最適な燃料状態を達成することが出来
る。こうして、本発明はタンク内部の洗浄と同時に油分
を燃料に生成する画期的な方法と言える。
効果を奏する。貯油タンク内部の洗浄後に発生する洗浄
廃液の有効利用として、従来は洗浄廃液を外部に排出
し、有効成分を分離して再利用していた。本発明も洗浄
廃液の有効利用の一手段であり、洗浄廃液を燃料化する
技術である。従来ある手段は洗浄廃液から燃料となる油
分を分離する技術であったが、本発明は、洗浄廃液を分
離する手段ではなく、洗浄廃液をそのままエマルジョン
燃料とする点に相違がある。つまり、通常の洗浄では、
洗浄廃液中にスラッジ等の油分と水分が混在するので油
分と水分を分離しないと油分を燃料として再利用するこ
とは出来ない。しかし、本発明の手段は、原水に界面活
性剤を添加して洗浄水とし、この洗浄水をタンク内部に
高圧噴射することでタンク壁面及び底面に付着したスラ
ッジ等を破砕して洗浄し、同時に強力な界面活性力で溶
解乳化させてエマルジョン燃料に替えることに特徴があ
る。ここで使用する界面活性剤は非常に強力な界面活性
力を有する本願出願人が開発した界面活性剤である。こ
の界面活性剤を添加した洗浄水はタンク内部を強力に洗
浄するだけではなく、界面活性剤によってスラッジ等の
油分を強力に溶解乳化させ、水分を含めてエマルジョン
化までも行う。こうして特殊界面活性剤を添加した洗浄
水を高圧噴射することで、タンク内の油分やスラッジ等
を洗浄するだけでなく、エマルジョン燃料に変えてしま
うことである。タンク内部の油分が乳化容易であり、
又、不燃物質が混在しない場合には、この状態でも十分
にエマルジョン燃料として利用することが出来る。しか
し、油分が固形化或いは半固形化すると高圧水流で打壊
出来ても均一なエマルジョン化が出来ない場合も生じ
る。この場合には、洗浄廃液をタンク外部のエマルジョ
ン装置で均一なエマルジョン状態にすることが出来る。
このエマルジョン装置には生成燃料を均質にするための
油分と水分を調整する機構が付属し、各センサーで油分
や水分状態を検出して自動制御で燃料の均質化を達成す
る。更に、エマルジョン装置の自動制御機構において、
各センサーのデータを基に、洗浄水を生成する機構の界
面活性剤の量と水量を調整するために、フィードバック
を行うことで、最適な燃料状態を達成することが出来
る。こうして、本発明はタンク内部の洗浄と同時に油分
を燃料に生成する画期的な方法と言える。
【図1】本発明の第1実施例の断面図である。
1 給水口
2 原水
3 界面活性剤添加装置
4 洗浄水
5 送水ポンプ
6 送水管
7 貯油タンク
8 廃油及びスラッジ
9 ノズル
10 洗浄廃液
11 排出口
12 排出管
13 排出ポンプ
14 不燃物質除去装置
15 エマルジョン装置
16 均質エマルジョン燃料
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
Fターム(参考) 3B116 AA33 AB53 BB21 BB77 BB90
4H013 DC07
4K053 PA18 QA07 RA05 RA31 RA64
SA05 XA22 YA04 YA05 YA27
Claims (3)
- 【請求項1】 貯油タンクにおいて、原水に界面活性剤
を添加した洗浄水を高圧でタンク壁面及び底面に付着し
たスラッジ等の不要物質に噴射して打壊洗浄し、界面活
性剤の活性力を利用してタンク内部において同時にエマ
ルジョン燃料化する貯油タンクの洗浄及び燃料化方法。 - 【請求項2】 洗浄廃液をタンク外部に吸引し、エマル
ジョン装置において油分と水分を自動制御して均一なエ
マルジョン燃料を生成する請求項1の貯油タンクの洗浄
及び燃料化方法。 - 【請求項3】 エマルジョン装置の自動制御装置におい
て、油分と水分量をセンサーで検出し、これを原水に界
面活性剤を添加する機構における原水量と界面活性剤量
との調整にフィードバックする請求項2のエマルジョン
装置を組み込んでなる貯油タンクの洗浄及び燃料化方
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002073298A JP2003231891A (ja) | 2002-02-08 | 2002-02-08 | 貯油タンクの洗浄及び燃料化方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002073298A JP2003231891A (ja) | 2002-02-08 | 2002-02-08 | 貯油タンクの洗浄及び燃料化方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003231891A true JP2003231891A (ja) | 2003-08-19 |
Family
ID=27785124
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002073298A Pending JP2003231891A (ja) | 2002-02-08 | 2002-02-08 | 貯油タンクの洗浄及び燃料化方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003231891A (ja) |
Cited By (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
ES2301308A1 (es) * | 2005-11-22 | 2008-06-16 | Albemarna, S.L. | Procedimiento para el control, la desgasificacion y la eliminacion de atmosferas explosivas en recintos confinados de almacenamiento de productos petroliferos liquidos y similares y dispositivo correspondiente. |
KR101306052B1 (ko) | 2011-05-17 | 2013-09-09 | 한국수력원자력 주식회사 | 방사성 폐유 처리장치 및 이를 이용한 방사성 폐유 처리방법 |
KR101412526B1 (ko) * | 2012-08-10 | 2014-07-04 | 송만식 | 개량형 탱크 시스템 |
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