JP2003231522A - パレット - Google Patents

パレット

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JP2003231522A
JP2003231522A JP2002027245A JP2002027245A JP2003231522A JP 2003231522 A JP2003231522 A JP 2003231522A JP 2002027245 A JP2002027245 A JP 2002027245A JP 2002027245 A JP2002027245 A JP 2002027245A JP 2003231522 A JP2003231522 A JP 2003231522A
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JP
Japan
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girder
vertical
pallet
bar
vertical portion
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Application number
JP2002027245A
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English (en)
Inventor
Kenji Suzuki
健二 鈴木
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Gifu Plastic Industry Co Ltd
Original Assignee
Gifu Plastic Industry Co Ltd
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Publication date
Application filed by Gifu Plastic Industry Co Ltd filed Critical Gifu Plastic Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 軽量化を図りつつ、上下方向の荷重に対して
より一層高い強度を発揮することができるように構成さ
れたパレットを提供する。 【解決手段】 パレット11は、合成樹脂により一体成
形され、側部上部桟31及び側部下部桟32により隣接
する桁21,22間が連結されている。隅部桁21の上
下端部には上下に重なり合わない位置に上下の桁内桟5
1,53が設けられている。各桁内桟51,53には接
合部61を通って側部上部桟31と同一平面内に延びる
垂直部51b,53bが設けられている。上部桁内桟5
1の垂直部51bの端部下端縁には桁21の内側面に沿
って上下に延びる上部垂直リブ62が垂下され、下部桁
内桟53の垂直部53bの端部上端縁には桁21の内側
面に沿って上下に延びる下部垂直リブ63が立設され、
両垂直リブ62,63の側面同士は互いに接合されてい
る。垂直部51b,53bは肉厚に形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、フォークリフト
のフォークを挿入するためのフォーク挿入孔を備え、瓦
等の積載物を運搬するために使用されるパレットに関す
るものである。より詳しくは、合成樹脂により一体成形
されるとともに、その軽量化を図りつつ強度を高めるこ
とができるように構成されたパレットに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、この種のパレットとしては、
実公平4−30096号公報に開示されている合成樹脂
製パレットが知られている。このパレットは、表裏両側
のデッキボードに同一方向に延びた桟が上下に重ならな
いように位置をずらせて形成され、表裏両側のデッキボ
ードが複数個の筒状桁によって連結されるとともに筒状
桁の間にフォーク挿入孔が形成された全体が一体成形さ
れたものである。さらに、前記桟は水平板状部とその両
側縁から内方に延びた側縁部とによって形成されるとと
もに、前記筒状桁は4面の側壁によって断面ほぼ直角四
方形状に形成されている。加えて、該筒状桁内には表裏
両側のデッキボードに形成された桟と直交し、筒状桁の
対向する側壁に連結した垂直な板状部が形成され、且つ
一方の桟の側縁部からさらに内方に延びて他方の桟の側
縁部の外側面に到達する補強用板状体が垂直な板状部か
ら直角に突出して形成されている。そして、この合成樹
脂製パレットは、前記筒状桁の内側において、表裏両側
のデッキボードに形成された上下の桟と垂直な板状部と
直交する箇所に補強用板状体が形成されていることによ
り、上方からの荷重に対して大きな強度を有している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前記従来の
合成樹脂製パレットは、上下方向に延びる補強用板状体
と、その板状体に直交するように延びる桟の側縁部との
境界付近に著しく大きな荷重が加えられるように構成さ
れていた。しかしながら、この合成樹脂製パレットで
は、前記境界付近を補強するための特別な構成が何ら設
けられていないことから、上方からの荷重に対する強度
を十分に高めることができなかった。
【0004】この発明は、このような従来技術に存在す
る問題点に着目してなされたものである。その目的とす
るところは、軽量化を図りつつ、上下方向の荷重に対し
てより一層高い強度を発揮することができるように構成
されたパレットを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1に記載のパレットの発明は、合成樹脂に
より一体成形され、上部桟により隣接する筒状桁間を連
結してフォーク挿入孔を形成させるように構成したパレ
ットであって、前記筒状桁の上下端部には、筒状桁の上
下端面に沿って延びる上部桁内桟及び下部桁内桟を設
け、それら桁内桟を上下に重なり合わない位置に設ける
とともに前記桁内桟にほぼ上下方向に延びる垂直部を設
け、さらに上部桁内桟の垂直部の端部を上部桟の端部と
筒状桁の壁面を挟んで対向位置に接合させるとともに、
前記上部桁内桟の垂直部の端部下端縁又は下部桁内桟の
垂直部の端部上端縁には、筒状桁の内側面に沿ってほぼ
上下方向に延びる垂直リブを突設し、その垂直リブの先
端部を下部桁内桟の垂直部又は上部桁内桟の垂直部に接
合させ、さらに前記垂直リブの基端側に位置する垂直部
を肉厚に形成したことを特徴とするものである。
【0006】請求項2に記載のパレットの発明は、合成
樹脂により一体成形され、上部桟及び下部桟により隣接
する筒状桁間を連結してフォーク挿入孔を形成させるよ
うに構成したパレットであって、前記筒状桁の上下端部
には、筒状桁の上下端面に沿って延びる上部桁内桟及び
下部桁内桟を設け、それら桁内桟を上下に重なり合わな
い位置に設けるとともに前記桁内桟にほぼ上下方向に延
びる垂直部を設け、さらにそれら垂直部の端部を上部桟
及び下部桟の端部と筒状桁の壁面を挟んで対向位置に接
合させるとともに、前記上部桁内桟の垂直部の端部下端
縁又は下部桁内桟の垂直部の端部上端縁には、筒状桁の
内側面に沿ってほぼ上下方向に延びる垂直リブを突設
し、その垂直リブの先端部を下部桁内桟の垂直部又は上
部桁内桟の垂直部に接合させ、さらに前記垂直リブの基
端側に位置する垂直部を肉厚に形成したことを特徴とす
るものである。
【0007】請求項3に記載のパレットの発明は、請求
項1又は請求項2に記載の発明において、前記垂直リブ
の先端部が接合された垂直部を肉厚に形成したことを特
徴とするものである。
【0008】請求項4に記載のパレットの発明は、合成
樹脂により一体成形され、上部桟により隣接する筒状桁
間を連結してフォーク挿入孔を形成させるように構成し
たパレットであって、前記筒状桁の上下端部には、筒状
桁の上下端面に沿って延びる上部桁内桟及び下部桁内桟
を設け、それら桁内桟を上下に重なり合わない位置に設
けるとともに前記桁内桟にほぼ上下方向に延びる垂直部
を設け、さらに上部桁内桟の垂直部の端部を上部桟の端
部と筒状桁の壁面を挟んで対向位置に接合させるととも
に、前記上部桁内桟の垂直部の端部下端縁には筒状桁の
内側面に沿ってほぼ上下方向に延びる上部垂直リブを垂
下させ、前記下部桁内桟の垂直部の端部上端縁には筒状
桁の内側面に沿ってほぼ上下方向に延びる下部垂直リブ
を立設させるとともに、それら垂直リブの側面同士を互
いに接合させ、さらに前記上部桁内桟の垂直部又は下部
桁内桟の垂直部を肉厚に形成したことを特徴とするもの
である。
【0009】請求項5に記載のパレットの発明は、合成
樹脂により一体成形され、上部桟及び下部桟により隣接
する筒状桁間を連結してフォーク挿入孔を形成させるよ
うに構成したパレットであって、前記筒状桁の上下端部
には、筒状桁の上下端面に沿って延びる上部桁内桟及び
下部桁内桟を設け、それら桁内桟を上下に重なり合わな
い位置に設けるとともに前記桁内桟にほぼ上下方向に延
びる垂直部を設け、さらにそれら垂直部の端部を上部桟
及び下部桟の端部と筒状桁の壁面を挟んで対向位置に接
合させるとともに、前記上部桁内桟の垂直部の端部下端
縁には筒状桁の内側面に沿ってほぼ上下方向に延びる上
部垂直リブを垂下させ、前記下部桁内桟の垂直部の端部
上端縁には筒状桁の内側面に沿ってほぼ上下方向に延び
る下部垂直リブを立設させるとともに、それら垂直リブ
の側面同士を互いに接合させ、さらに前記上部桁内桟の
垂直部又は下部桁内桟の垂直部を肉厚に形成したことを
特徴とするものである。
【0010】請求項6に記載のパレットの発明は、請求
項4又は請求項5に記載の発明において、前記上部桁内
桟の垂直部と、前記下部桁内桟の垂直部とを肉厚に形成
したことを特徴とするものである。
【0011】請求項7に記載のパレットの発明は、請求
項6に記載の発明において、前記上部垂直リブの少なく
とも基端部と、前記下部垂直リブの少なくとも基端部と
を肉厚に形成したことを特徴とするものである。
【0012】請求項8に記載のパレットの発明は、請求
項1から請求項7のいずれかに記載の発明において、前
記上部桁内桟を、前記垂直部を備えた断面逆U字状、断
面逆L字状又は断面T字状に形成するとともに、前記下
部桁内桟を、前記垂直部を備えた断面U字状、断面L字
状又は断面逆T字状に形成したことを特徴とするもので
ある。
【0013】請求項9に記載のパレットの発明は、請求
項1から請求項8のいずれかに記載の発明において、前
記肉厚に形成された部位の厚みを、パレット各所の平均
的な厚みの1.25倍以上の厚みに形成したことを特徴
とするものである。
【0014】請求項10に記載のパレットの発明は、請
求項1から請求項9のいずれかに記載の発明において、
前記肉厚に形成された部位と、前記垂直リブの先端部と
の接合高さを10mm以上に形成したことを特徴とする
ものである。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施形態を、図
面に基づいて詳細に説明する。図2に示すように、実施
形態のパレット11は、合成樹脂により直方体状(平面
正方形状)に一体形成されているうえ、片面使用4方差
しの構成となっている。すなわち、このパレット11に
は、フォークリフト及びハンドリフトのフォークを挿入
するためのフォーク挿入孔12が合計4個(2対)設け
られている。さらに、このパレット11の上端面には、
水平方向に略格子状に延びる多数のリブにより四角板状
に形成された上面デッキ13が設けられている。そし
て、このパレット11は、前記上面デッキ13上に図示
しない載置物を載置した状態で、その一側部に開口され
た左右一対のフォーク挿入孔12内にフォークリフト又
はハンドリフトのフォークを挿入して運搬するように構
成されている。
【0016】図1〜図3に示すように、パレット11の
各コーナ部には、四角筒状に形成された筒状桁としての
隅部桁21が立設されている。隣接する隅部桁21間の
中央位置、すなわちパレット11の各側部中央には、四
角筒状に形成された筒状桁としての中間桁22が立設さ
れている。対向する各一対の中間桁22の中央位置、す
なわちパレット11の中央(中心部)には、四角筒状に
形成された筒状桁としての中央桁23が立設されてい
る。これら隅部桁21、中間桁22及び中央桁23は、
パレット11においてフォーク挿入孔12を開口させつ
つ、上面デッキ13を所定高さに支持している。
【0017】隅部桁21と中間桁22との間には、両桁
21,22の上端部間を連結するように水平方向に延び
る上部桟としての複数の側部上部桟31(図中では9
本)が架設されており、上面デッキ13の側部(周縁
部)を構成している。これら側部上部桟31の下方位置
には、両桁21,22の下端部間を連結するように水平
方向に延びる下部桟としての複数の側部下部桟32(図
中では8本)が架設されており、両桁21,22の下端
部間を連結する長四角板状(側断面台形状)の下部周縁
デッキ33を形成している。これら側部上部桟31及び
側部下部桟32は、いずれも上下方向に延びる長四角板
状に形成されているうえ、平面から見たとき両桁21,
22間を最短距離で結ぶ直線に沿って互いに平行に延び
るように架設されている。そして、これら隅部桁21、
中間桁22、側部上部桟31及び側部下部桟32によ
り、パレット11の各側部にはフォーク挿入孔12の開
口部を構成するフォーク挿入口12aが形成されてい
る。
【0018】中間桁22と中央桁23との間には、両桁
22,23の上端部間を連結するように水平方向に延び
る上部桟としての複数の中央部上部桟36(図中では8
本)が架設されている。隣接する2本の中央部上部桟3
6の上端部間には、水平方向に延びる水平部36aが架
設されており、それら水平部36aによって上面デッキ
13の中央部を構成している。これら中央部上部桟36
の下方位置には、両桁22,23の下端部間を連結する
ように水平方向に延びる下部桟としての複数の中央部下
部桟37(図中では7本)が架設されており、両桁2
2,23の下端部間を連結する長四角板状(側断面台形
状)の下部中央デッキ38を形成している。これら中央
部上部桟36及び中央部下部桟37は、いずれも上下方
向に延びる長四角板状に形成されているうえ、平面から
見たとき両桁22,23間を最短距離で結ぶ直線に沿っ
て互いに平行に延びるように架設されている。
【0019】そして、これら中間桁22、中央桁23、
中央部上部桟36及び中央部下部桟37により、パレッ
ト11の中央部には、前記フォーク挿入口12aから水
平方向に延びるフォーク挿入孔12が形成されている。
また、このパレット11の下面には、隣接する桁21,
22,23間を縦横に繋ぐ下部周縁デッキ33及び下部
中央デッキ38により、底面格子状(田字状)に形成さ
れた下面デッキのデッキ面が形成されている。
【0020】図4(a)及び(b)に示すように、隅部
桁21は、四角筒状に形成されているうえ、その内部に
は隅部桁21の一方のコーナから他方のコーナに向かっ
て対角線上に延びる斜方仕切板41が設けられている。
この斜方仕切板41は、パレット11のコーナ部に位置
する隅部桁21の一方のコーナ内側面から隅部桁21の
中央部まで延設されているうえ、その上下端縁は隅部桁
21の上下端面に沿って延設されている。
【0021】隅部桁21の中央部に位置する斜方仕切板
41の一端部には、パレット11の側縁と平行に延びる
一対の第1仕切板42が設けられ、斜方仕切板41とと
もに隅部桁21内を平面Y字状に仕切っている。これら
第1仕切板42の一端部は、隅部桁21の内側面と接合
部42aで接合されているうえ、その上下端縁は隅部桁
21の上下端面に沿って延設されている。さらに、これ
ら各第1仕切板42の上端縁は、側部上部桟31の1本
と同一直線上に位置するように構成されている。また、
斜方仕切板41の中央部には、パレット11の側縁と平
行に延びる一対の第2仕切板43が設けられている。こ
れら第2仕切板43は、斜方仕切板41との接合部から
パレット11の外側方へと延設されている以外は、前記
第1仕切板42と同様の構成を有している。
【0022】図4(a)に示すように、隅部桁21の上
端部中央位置には、パレット11の側縁と平行に延びる
上部桁内桟としての一対の逆U字状桟51が架設されて
おり、上面デッキ13を構成している。これら逆U字状
桟51は、前記第1仕切板42と第2仕切板43との間
の斜方仕切板41の上端部から隅部桁21の壁面上端部
を水平方向に繋ぐように構成されている。図4(a)及
び(b)に示すように、これら逆U字状桟51は、上端
面を構成する長四角板状の水平部51aと、その水平部
51aの両側縁から垂下された一対の垂直部51b,5
1cとより側断面逆U字状に形成されている。
【0023】前記水平部51aの中央部には、パレット
11の軽量化を図るための長孔が貫設されている。ま
た、前記各垂直部51b,51cは、水平部51aの側
縁全体に沿って上下方向に垂下された長四角板状に形成
されているうえ、対応する側部上部桟31と同一直線上
に延設されるように構成されている。さらに、前記垂直
部51bは、水平部51a及び垂直部51cよりも肉厚
となるように形成されている。この垂直部51bの厚み
は、上下方向の荷重に対してパレット11の強度を高め
るために、パレット11各所を構成する桟31,32,
36,37や水平部36a,51aの平均的な厚み(2
〜3mm程度)の1.25〜2.5倍の厚みであるのが
好ましく、1.5〜2倍の厚みであるのがより好まし
い。
【0024】また、隅部桁21の上端部には、パレット
11の中心部側に位置する隅部桁21の一方のコーナ部
上端縁から隅部桁21の内方へと延びる上部桁内桟とし
ての逆L字状桟52が設けられ、上面デッキ13を構成
している。この逆L字状桟52は、上端面を構成する三
角板状の水平部52aと、隅部桁21の内方に位置する
水平部52aの側縁から垂下された垂直部52bとより
側断面逆L字状に形成されている。
【0025】前記水平部52aの中央部には、パレット
11の軽量化を図るための円孔が貫設されている。ま
た、前記各垂直部52bは、水平部52aの側縁全体に
沿って上下方向に垂下された長四角板状に形成されてい
るうえ、その両端部は隅部桁21の内側面と接合部52
cで接合されている。さらに、垂直部52bの厚みは、
上下方向の荷重に対してパレット11の強度を高めるた
めに、前記平均的な厚み(2〜3mm程度)の1.25
〜2.5倍の厚みであるのが好ましく、1.5〜2倍の
厚みであるのがより好ましい。
【0026】図4(b)に示すように、隅部桁21の下
端部中央位置には、パレット11の側縁と平行に延びる
下部桁内桟としての各一対のU字状桟53,54が架設
されており、下面デッキを構成している。U字状桟53
は、前記第2仕切板43の下端部と隅部桁21の壁面下
端部との間を水平方向に繋ぐように構成されている。U
字状桟54は、斜方仕切板41の下端部と隅部桁21の
壁面下端部との間を水平方向に繋ぐように構成されてい
るうえ、第1仕切板42の下端縁に沿って接合されつつ
延設されている。
【0027】図4(a)及び(b)に示すように、U字
状桟53は、下端面を構成する長四角板状の水平部53
aと、その水平部53aの両側縁から上方に立設された
一対の垂直部53b,53cとより側断面U字状に形成
されている。U字状桟54は、下端面を構成する長四角
板状の水平部54aと、その水平部54aの一側縁から
上方に立設された垂直部54bと、前記水平部54aの
他側縁から上方に立設された第1仕切板42とより側断
面略U字状に形成されている。
【0028】前記水平部53a,54aの中央部には、
パレット11の軽量化を図るための長孔が貫設されてい
る。また、前記各垂直部53b,53c,54bは、水
平部53a,54aの側縁全体に沿って上下方向に立設
された長四角板状に形成されているうえ、対応する側部
下部桟32とそれぞれ同一直線上に延設されるように構
成されている。さらに、前記垂直部53bは、水平部5
3a及び垂直部53cよりも肉厚となるように形成され
ている。この垂直部53bの厚みは、上下方向の荷重に
対してパレット11の強度を高めるために、前記平均的
な厚み(2〜3mm程度)の1.25〜2.5倍の厚み
であるのが好ましく、1.5〜2倍の厚みであるのがよ
り好ましい。
【0029】また、隅部桁21の下端部には、前記第1
仕切板42と隅部桁21の壁面とが接合する対向する一
対の接合部間を繋ぐように架設された下部桁内桟として
のL字状桟55が設けられており、下面デッキを構成し
ている。このL字状桟55は、下端面を構成する略長四
角板状の水平部55aと、その水平部55aの逆L字状
桟52側の一側縁から上方に立設された垂直部55bと
より側断面L字状に形成されている。
【0030】前記水平部55aの中央部には、パレット
11の軽量化を図るための長孔が貫設されている。ま
た、前記垂直部55bは、水平部55aの側縁全体に沿
って上下方向に立設された長四角板状に形成されている
うえ、その両端部は側部下部桟32が隅部桁21の外側
面と接合される接合部とほぼ一致した位置に接合されて
いる。さらに、前記垂直部55bの厚みは、上下方向の
荷重に対してパレット11の強度を高めるために、前記
平均的な厚み(2〜3mm程度)の1.25〜2.5倍
の厚みであるのが好ましく、1.5〜2倍の厚みである
のがより好ましい。
【0031】この隅部桁21において、逆U字状桟51
とU字状桟53,54とは上下に重なり合わない位置に
設けられているうえ、垂直部51bと垂直部53bとは
上下に僅かにずれた位置に設けられている。さらに、逆
L字状桟52とL字状桟55とは上下に重なり合わない
位置に設けられているうえ、垂直部52bと垂直部55
bとは上下に僅かにずれた位置に設けられている。な
お、垂直部51bと垂直部53bとのずれ幅は、平面又
は底面から見たとき、一方の垂直部51bの一側面が他
方の垂直部53bの対向する側面と上下に一致する程度
から、前記対向する両側面間に垂直部51bの厚みの2
倍に相当する隙間が形成される程度であるとよい。同様
に、垂直部52bと垂直部55bとのずれ幅は、平面又
は底面から見たとき、一方の垂直部52bの一側面が他
方の垂直部55bの対向する側面と上下に一致する程度
から、前記対向する両側面間に垂直部52b(51b)
の厚みの2倍に相当する隙間が形成される程度であると
よい。最も好ましくは、図示されているように、前記対
向する両側面間に垂直部51b(52b)の厚みに相当
する隙間が形成される程度であるとよい。このとき、こ
の隅部桁21を上下一対の成形用金型(いわゆる上型及
び下型)により射出成形することが可能となる。
【0032】図4(a)に示すように、隅部桁21の壁
面と接合部61で接合された逆U字状桟51の垂直部5
1bの一端部下端縁には、図6(a)及び(b)に示さ
れるように、隅部桁21の内側面に沿ってほぼ上下方向
に延びるように垂下された長四角板状の上部垂直リブ6
2が突設されている。この上部垂直リブ62の先端部
(下端部)は、前記U字状桟53の垂直部53bの一側
面に接合されている。同上部垂直リブ62の基端部(上
端部)には、その先端部及び中央部と比較して肉厚とな
るように形成されるとともに、前記垂直部51bと同じ
厚さとなるように形成された肉厚部62aが設けられて
いる。この肉厚部62aは、水平方向に延びる垂直部5
1bと、上下方向に延びる上部垂直リブ62との境界部
(交差部)を補強し、上下方向の荷重に対してパレット
11の強度を高めるために設けられている。
【0033】また、前記接合部61の真下に位置するU
字状桟53の垂直部53bの一端部上端縁には、隅部桁
21の内側面に沿ってほぼ上下方向に延びるように立設
された長四角板状の下部垂直リブ63が突設されてい
る。この下部垂直リブ63の先端部(上端部)は、前記
逆U字状桟51の垂直部51bの一側面に接合されてい
る。同下部垂直リブ63の基端部(下端部)には、その
先端部及び中央部と比較して肉厚となるように形成され
るとともに、前記垂直部53bと同じ厚さとなるように
形成された肉厚部63aが設けられている。この肉厚部
63aは、水平方向に延びる垂直部53bと、上下方向
に延びる下部垂直リブ63との境界部(交差部)を補強
し、上下方向の荷重に対してパレット11の強度を高め
るために設けられている。
【0034】さらに、これら上部垂直リブ62及び下部
垂直リブ63の対向する側面全体は互いに密着するよう
に接合されている。従って、上部垂直リブ62及び下部
垂直リブ63は、相互に一体化されているうえ、垂直部
51b,53bの端部及び隅部桁21の内側面と一体化
されている。
【0035】また、図6(a)に示すように、前記垂直
部51b及び肉厚部62aと、下部垂直リブ63の先端
部との接合高さHは、好ましくは10mm以上、より好
ましくは20mm以上であるとよい。前記接合高さHが
10mm未満の場合には、水平方向に延びる垂直部51
bと、上下方向に延びる下部垂直リブ63との境界部
(交差部)を補強して、上下方向の荷重に対してパレッ
ト11の強度を十分に高めることができない。また、前
記垂直部53b及び肉厚部63aと、上部垂直リブ62
の先端部との接合高さについても、全く同様の理由で、
好ましくは10mm以上、より好ましくは20mm以上
であるとよい。
【0036】一方、隅部桁21の壁面と接合部52cで
接合された逆L字状桟52の垂直部52bの両端部下端
縁には、図6(a)及び(c)に示されるように、隅部
桁21の内側面に沿ってほぼ上下方向に延びるように垂
下された上部垂直リブとしての長四角板状の第2上部垂
直リブ67が突設されている。これら第2上部垂直リブ
67の先端部(下端部)は、前記L字状桟55の垂直部
55bの一側面に接合されている。同第2上部垂直リブ
67の基端部(上端部)には、その先端部及び中央部と
比較して肉厚となるように形成されるとともに、前記垂
直部52bと同じ厚さとなるように形成された肉厚部6
7aが設けられている。この肉厚部67aは、水平方向
に延びる垂直部52bと、上下方向に延びる第2上部垂
直リブ67との境界部(交差部)を補強し、上下方向の
荷重に対してパレット11の強度を高めるために設けら
れている。
【0037】また、前記接合部52cの下方に位置する
L字状桟55の垂直部55bの両端部上端縁には、隅部
桁21の内側面に沿ってほぼ上下方向に延びるように立
設された下部垂直リブとしての長四角板状の第2下部垂
直リブ68が突設されている。これら第2下部垂直リブ
68の先端部(上端部)は、前記逆L字状桟52の垂直
部52bの一側面に接合されている。同第2下部垂直リ
ブ68の基端部(下端部)には、その先端部及び中央部
と比較して肉厚となるように形成されるとともに、前記
垂直部55bと同じ厚さとなるように形成された肉厚部
68aが設けられている。この肉厚部68aは、水平方
向に延びる垂直部55bと、上下方向に延びる第2下部
垂直リブ68との境界部(交差部)を補強し、上下方向
の荷重に対してパレット11の強度を高めるために設け
られている。
【0038】さらに、これら第2上部垂直リブ67及び
第2下部垂直リブ68の対向する側面全体は互いに密着
するように接合されている。従って、第2上部垂直リブ
67及び第2下部垂直リブ68は、相互に一体化されて
いるうえ、垂直部52b,55bの端部及び隅部桁21
の内側面と一体化されている。
【0039】なお、これら第2上部垂直リブ67及び第
2下部垂直リブ68は、いずれも平面から見たとき、接
合部52cにおいて隅部桁21の壁面に対し45°の角
度で傾斜しつつ突設されている。また、前記垂直部52
b及び肉厚部67aと、第2下部垂直リブ68の先端部
との接合高さは、上記接合高さHの場合と全く同様の理
由で、好ましくは10mm以上、より好ましくは20m
m以上であるとよい。前記垂直部55b及び肉厚部68
aと、第2上部垂直リブ67の先端部との接合高さにつ
いても全く同様に、好ましくは10mm以上、より好ま
しくは20mm以上であるとよい。
【0040】図6(b)に示すように、これら垂直リブ
62,63,67,68の突出幅dは、好ましくは10
〜20mm、より好ましくは10〜15mm、さらに好
ましくは12mm前後である。この突出幅dが10mm
未満の場合には、接合部52c,61において、側部上
部桟31に加えられる上下方向の荷重を垂直リブ62,
63,67,68によって十分に受け止めることができ
ず、隅部桁21の接合部52c,61付近の壁面が変形
又は破損するおそれがある。逆に20mmを越える場合
には、パレット11の軽量化を図ることが困難になるう
え、射出成形後の垂直リブ62,63,67,68にヒ
ケが生じる等の金型成形上の不具合が発生するおそれが
ある。また、これら垂直リブ62,63,67,68
は、いずれも前記成形用金型(上型及び下型)により上
下抜きできるように、僅かに傾斜しながらほぼ上下方向
に延びるように形成されている。
【0041】図5(a)に示すように、中間桁22は、
四角筒状に形成されているうえ、その内部には中間桁2
2の対向する側部間を縦横に繋ぐ第3仕切板71及び第
4仕切板72が設けられている。これら両仕切板71,
72はいずれも、中間桁22の側部内側面中央位置から
突設されているうえ、その上下端縁は中間桁22の上下
端面に沿って延設されている。そして、これら両仕切板
71,72により、中間桁22の内部は平面十字状に仕
切られている。
【0042】第3仕切板71よりもパレット11の外方
に位置する中間桁22には、その中間桁22の上下端部
と第4仕切板72の上下端部との間を水平方向に繋ぐ逆
U字状桟51及びU字状桟53,54が架設されてい
る。さらに、逆U字状桟51の肉厚に形成された垂直部
51bの端部下端縁には上部垂直リブ62が垂下され、
U字状桟53の肉厚に形成された垂直部53bの端部上
端縁には下部垂直リブ63が立設されているうえ、両垂
直リブ62,63同士は互いに接合されている。また、
前記垂直部51bの端部は、接合部61を介して側部上
部桟31と一直線上に位置するように連続的に繋がるよ
うに構成されている。すなわち、この第3仕切板71よ
りもパレット11の外方に位置する中間桁22の内部
は、上記隅部桁21における仕切板41,42,43及
び隅部桁21の壁面によって取り囲まれた区画内とほぼ
同様の構成を有している。
【0043】また、第3仕切板71よりもパレット11
の内方に位置する中間桁22の内部は、平面又は底面か
ら見たとき、第4仕切板72を挟んで左右対称となるよ
うに構成されている。この第3仕切板71よりもパレッ
ト11の内方に位置する中間桁22には、その中間桁2
2の上下端部と仕切板71,72の上下端部との間を水
平方向に繋ぐ逆L字状桟52及びL字状桟55が架設さ
れている。さらに、逆L字状桟52の肉厚に形成された
垂直部52bの両端部下端縁には第2上部垂直リブ67
が垂下され、L字状桟55の肉厚に形成された垂直部5
5bの両端部上端縁には第2下部垂直リブ68が立設さ
れているうえ、両垂直リブ67,68同士は互いに接合
されている。また、前記垂直部52bの両端部は、接合
部52cで側部上部桟31又は中央部上部桟36と連続
的に繋がるように構成されている。すなわち、この第3
仕切板71よりもパレット11の内方に位置する中間桁
22の内部は、第4仕切板72で仕切られることにより
2つの区画に分割されているうえ、各区画は上記隅部桁
21における第1仕切板42及び隅部桁21の壁面によ
って取り囲まれた区画内と同様の構成を有している。
【0044】図5(b)に示すように、中央桁23は、
四角筒状に形成されているうえ、その内部には中央桁2
3の対向する側部間を縦横に繋ぐ一対の第5仕切板73
が設けられている。これら第5仕切板73は、中央桁2
3の側部内側面中央位置から突設されているうえ、その
上下端縁は中央桁23の上下端面に沿って延設されてい
る。そして、この中央桁23の内部は、両第5仕切板7
3によって平面十字状に仕切られることにより4つの区
画に分割されているうえ、各区画内は上記隅部桁21に
おける第1仕切板42及び隅部桁21の壁面によって取
り囲まれた区画内と同様の構成を有している。
【0045】次に、上記パレット11の作用について説
明する。このパレット11は、図1(a)に示されるよ
うに、中央部上部桟36と中央部下部桟37とが上下に
重なり合わない位置に設けられている。さらに、逆U字
状桟51とU字状桟53,54とが上下に重なり合わな
い位置に設けられるとともに、逆L字状桟52とL字状
桟55とが上下に重なり合わない位置に設けられてい
る。このため、フォーク挿入口12aの上下端部を構成
する側部上部桟31及び側部下部桟32を除いて、上型
と下型とからなる上下一対の成形用金型を用いて射出成
形することができる。なお、側部上部桟31及び側部下
部桟32の成形においては、スライドコアが用いられ
る。
【0046】さて、このパレット11は、その一側部に
開口された左右一対のフォーク挿入口12aからフォー
ク挿入孔12内へとフォークリフト又はハンドリフトの
2本のフォークを挿入した後、それらフォークを所定高
さに持ち上げて運搬される。このとき、前記フォークの
上面は、フォーク挿入孔12の上端部下面を持ち上げ、
上面デッキ13上に載置された載置物とともにパレット
11を支持する。これらフォークより及ぼされる上方へ
の支持力は、フォークリフト又はハンドリフトの車両本
体側に近接する側部上部桟31に集中的に加えられ、そ
れら側部上部桟31の両端部に設けられた隅部桁21及
び中間桁22の上端部に伝えられる。一方、載置物を載
置することにより及ぼされる下方への荷重は、上面デッ
キ13、特に前記桁21,22付近に集中的に加えられ
る。そして、前記フォーク挿入口12aに面した隅部桁
21及び中間桁22の壁面上端部は、前記下方への荷重
と上方への支持力との相反する向きの力を同時に受けて
変形しようとする。
【0047】しかしながら、前記フォーク挿入口12a
に面した壁面に設けられた上部垂直リブ62は、前記側
部上部桟31の1本と接合部61を通る同一平面内に位
置するように配設されているうえ、上下方向(ほぼ上下
方向)に延びるように突設されている。その結果、この
上部垂直リブ62は、前記相反する向きに集中的に加え
られる力をそのまま真正面から受け止めて桁21,22
の変形を防止する。さらに、前記上部垂直リブ62と接
合されている下部垂直リブ63についても、前記相反す
る向きに集中的に加えられる力を上部垂直リブ62とと
もに一体的に受け止める。
【0048】加えて、前記側部上部桟31は、逆U字状
桟51の垂直部51b及びU字状桟53の垂直部53b
と同一平面内に配設されているうえ、それら垂直部51
b,53bの他端部は斜方仕切板41又は第4仕切板7
2を介して隅部桁21又は中間桁22全体に繋がってい
る。このため、前記相反する向きに集中的に加えられる
力は、垂直部51b,53bを介して桁21,22全体
に分散しつつ受け止められる。そのうえ、前記側部上部
桟31は、前記U字状桟53の垂直部53bと同一直線
上に延設された側部下部桟32とも同一平面内に配設さ
れている。このため、前記相反する向きに集中的に加え
られる力は、フォーク挿入口12aを取り囲む側部上部
桟31、側部下部桟32、隅部桁21及び中間桁22全
体に分散しつつ極めて効果的に受け止められる。
【0049】さらに、前記垂直部51b,53b全体が
肉厚となるように形成されていることから、それら垂直
部51b,53bの同一平面内に配設された側部上部桟
31及び側部下部桟32が補強され、上下方向にかかる
荷重に対する強度が著しく高められている。特に、前記
接合部61と接する側部上部桟31の端部が隅部桁21
の壁面を変形させるように作用する押圧力に対して、前
記肉厚に形成された垂直部51bは著しく高い変形防止
効果を発揮する。
【0050】加えて、垂直部51bと肉厚部62aとが
一体的に肉厚となるように形成されていることから、上
部垂直リブ62の基端部(上端部)と垂直部51bの下
端縁との境界部(接合部)の強度が著しく高められてい
る。同様に、垂直部53bと肉厚部63aとが一体的に
肉厚となるように形成されていることから、下部垂直リ
ブ63の基端部(下端部)と垂直部53bの上端縁との
境界部(接合部)の強度が著しく高められている。その
結果、パレット11にかかる上下方向の荷重を上部垂直
リブ62及び下部垂直リブ63に確実に伝えて受け止め
させることが容易となる。
【0051】また、垂直部51b及び肉厚部62aと、
下部垂直リブ63の先端部とが10mm以上の接合高さ
Hに渡って接合されていることから、下部垂直リブ63
と垂直部51bとの間の接合部における強度がより一層
高められている。同様に、垂直部53b及び肉厚部63
aと、上部垂直リブ62の先端部とが10mm以上の接
合高さに渡って接合されていることから、上部垂直リブ
62と垂直部53bとの間の接合部における強度もより
一層高められている。特に、これら接合部における厚み
の総和は、上記平均的な厚み(2〜3mm程度)の2倍
を越える厚み(2.25倍以上)に形成されており、パ
レット11にかかる上下方向の荷重を受け止めるのに十
分な強度を発揮することができる。
【0052】また、隅部桁21、中間桁22及び中央桁
23に設けられている第2上部垂直リブ67及び第2下
部垂直リブ68についても、前記垂直リブ62,63よ
りやや強度は低いが、ほぼ同様の作用機序によりパレッ
ト11の強度を高めるために貢献している。一方、この
パレット11は、JIS Z 0602に基づく曲げ強
度試験においても、前記垂直リブ62,63,67,6
8及び肉厚に形成された部位51b,52b,53b,
55b,62a,63a,67a,68aを中心として
パレット11の強度上昇効果を発揮する。なおこのと
き、力の加わる方向は上下逆になるが、全く同様の作用
機序によりパレット11の強度が高められる。
【0053】次に、上記実施形態によって発揮される効
果について説明する。 ・ 実施形態のパレット11は、合成樹脂により一体成
形され、上部桟31,36及び下部桟32,37により
隣接する桁21,22,23間を連結してフォーク挿入
孔12を形成させるように構成されている。さらに、桁
21,22,23の上下端部には、その上下端面に沿っ
て水平方向に延びる上部桁内桟51,52及び下部桁内
桟53,55を設け、それら上下の桁内桟51,52,
53,55を上下に重なり合わない位置に設けるように
構成されている。加えて、各桁内桟51,52,53,
55に上下方向に延びる垂直部51b,52b,53
b,55bを設けるとともに、それら垂直部51b,5
2b,53b,55bの端部を上部桟31,36及び下
部桟32,37の端部と桁21,22,23の壁面を挟
んで対向位置に接合させるように構成されている。
【0054】そのうえ、上部桁内桟51,52の垂直部
51b,52bの端部下端縁には、桁21,22,23
の内側面に沿ってほぼ上下方向に延びる上部垂直リブ6
2,67が垂下されている。さらに、下部桁内桟53,
55の垂直部53b,55bの端部上端縁には、桁2
1,22,23の内側面に沿ってほぼ上下方向に延びる
下部垂直リブ63,68が立設されている。加えて、そ
れら垂直リブ62,63,67,68の側面同士は互い
に接合されているうえ、上部桁内桟51,52の垂直部
51b,52b全体及び下部桁内桟53,55の垂直部
53b,55b全体は肉厚となるように形成されてい
る。
【0055】このため、このパレット11は、垂直部5
1b,52b,53b,55b全体が肉厚に形成されて
いることから、それら垂直部51b,52b,53b,
55bと連続するように配設された側部上部桟31及び
側部下部桟32が補強され、上下方向にかかる荷重に対
する強度を著しく高めることができる。特に、接合部5
2c,61と接する側部上部桟31及び中央部上部桟3
6の端部が桁21,22,23の壁面を変形させるよう
に作用する押圧力に対して、前記肉厚に形成された垂直
部51b,52b,53b,55bは著しく高い変形防
止効果を発揮することができる。
【0056】また、このパレット11は、上下一対の垂
直リブ62,63が一体的に設けられていることから、
前記従来の合成樹脂製パレットの補強用板状体と比較し
て、上下方向の荷重に対してより一層高い強度を発揮す
ることができる。さらに、下部垂直リブ63の下端縁は
垂直部53bの上端縁と上下に一致した位置に接合され
ていることから、上下方向の荷重を同一平面内にある垂
直部53b全体で受け止めることができる。従って、こ
のパレット11は、下部垂直リブ63によって、前記従
来の補強用板状体のように桟の側縁部の一側面、すなわ
ち荷重が伝えられる平面とは僅かにずれた位置で受け止
めるのと比べると比較にならない程強度を高めることが
できる。
【0057】そして、このパレット11は、前記従来の
合成樹脂製パレットと比較して、下部垂直リブ63と、
肉厚に形成された部位51b,53b,62a,63a
の合成樹脂量に相当する重量が僅かに増えるが、前述の
ように強度の上昇効果がそれを十分に補って余りある程
のものである。従って、このパレット11は、極めて軽
微な構成を最適な場所に付加することにより、軽量化を
十分に図りつつ、その強度を顕著に高めることができる
ものである。なお、垂直リブ67,68についても全く
同様の効果を発揮することができる。
【0058】・ 上部桁内桟51,52を、垂直部51
b,51c,52bを備えた側断面逆U字状又は側断面
逆L字状に形成するとともに、下部桁内桟53,55
を、垂直部53b,53c,55bを備えた側断面U字
状又は側断面L字状に形成することによって、パレット
11の強度をより一層高めることができる。すなわち、
これら桁内桟51,52,53,55には水平部51
a,52a,53a,55aが設けられており、それら
水平部51a〜55aを介して桁21〜23の壁面等と
より広い面積で接合されていることから、桁21,2
2,23自身の強度を極めて容易かつ顕著に高めること
ができる。
【0059】・ 上部垂直リブ62,67及び下部垂直
リブ63,68の基端部を肉厚に形成することによっ
て、垂直リブ62,63,67,68と垂直部51b,
52b,53b,55bとの境界部(接合部)の強度を
著しく高めることができる。このため、パレット11に
かかる上下方向の荷重を垂直リブ62,63,67,6
8に確実に伝えて受け止めさせることが容易となる。特
に、前記境界部は、垂直リブ62,63,67,68と
垂直部51b,52b,53b,55bとが交差する交
差部となっており、最も大きな荷重が加わる部分である
ことから、この交差部の近傍を補強することにより、パ
レット11の強度を著しく高めることが可能となる。
【0060】・ このパレット11は、肉厚に形成され
た部位51b,52b,53b,55b,62a,63
a,67a,68aの厚みが、パレット各所の平均的な
厚み(2〜3mm程度)の1.25〜2.5倍の厚みに
形成されている。このため、射出成形時のヒケの発生等
の不具合を解消しつつ、パレット11の軽量化を図りな
がら、上下方向にかかる荷重を極めて強力に受け止める
ことができる。
【0061】・ 肉厚に形成された部位51b,52
b,53b,55b,62a,63a,67a,68a
と、垂直リブ62,63,67,68の先端部とを10
mm以上の接合高さHに渡って接合させることによっ
て、それら接合部における強度をより一層高めることが
できる。特に、前記接合部における厚みの総和は、パレ
ット各所の平均的な厚み(2〜3mm程度)の2倍を越
える厚み(2.25倍以上)に形成されており、パレッ
ト11にかかる上下方向の荷重を著しく強力に受け止め
ることができる。
【0062】・ 桁21,22内を仕切る仕切板41,
43,72に、桁内桟51,53の垂直部51b,53
bを接合させることによって、垂直リブ62,63が受
け止めるべき荷重をそれら仕切板41,43,72に伝
えて分散させることができる。さらに、それら仕切板4
1,43,72を介して、前記荷重を桁21,22全体
に分散させて受け止めさせることができることから、パ
レット11の強度をより一層高めることができる。
【0063】・ 垂直リブ62,63をフォーク挿入孔
12の開口部(フォーク挿入口12a)側の桁21,2
2の内側面に設けることによって、フォークリフト又は
ハンドリフトを用いてパレット11を運搬するときに最
も大きな荷重がかかるフォーク挿入口12aを補強する
ことができる。
【0064】なお、本実施形態は次のように変更して具
体化することも可能である。 ・ パレット11を両面使用2方差し、片面使用2方差
し、両面使用4方差し、スキッドタイプ(単面型)の2
方差し又はスキッドタイプの4方差しの構成としてもよ
い。
【0065】・ 上部垂直リブ62及び下部垂直リブ6
3を逆U字状桟51とU字状桟54との間を繋ぐように
設けてもよい。 ・ 逆U字状桟51の水平部51a、逆L字状桟52の
水平部52a、U字状桟53の水平部53a、U字状桟
54の水平部54a、及びL字状桟55の水平部55a
から選ばれる少なくとも1種を省略しても構わない。
【0066】・ 上部桁内桟51,52を側断面T字
状、側断面横F字状又は側断面横E字状に形成してもよ
い。また、下部桁内桟53,54,55を側断面逆T字
状、側断面横F字状又は側断面横E字状に形成してもよ
い。
【0067】・ 図7(a)に実線で示されるように、
上部垂直リブ62の基端部から中央部にかけて肉厚とな
るように肉厚部62aを形成すること。或いは、図7
(a)に二点鎖線で示されるように、上部垂直リブ62
全体が肉厚となるように肉厚部62aを形成すること。
【0068】・ 図7(a)に実線で示されるように、
下部垂直リブ63の基端部から中央部にかけて肉厚とな
るように肉厚部63aを形成すること。或いは、図7
(a)に二点鎖線で示されるように、下部垂直リブ63
全体が肉厚となるように肉厚部63aを形成すること。
【0069】・ 図7(a)に実線で示されるように、
上部垂直リブ62の基端部から中央部にかけて肉厚とな
るように肉厚部62aを形成するとともに、下部垂直リ
ブ63の基端部から中央部にかけて肉厚となるように肉
厚部63aを形成すること。さらに、肉厚部62aの先
端部と肉厚部63aの先端部とが好ましくは10mm以
上の重複高さh1、より好ましくは20mm以上の重複
高さh1となるように形成するとよい。
【0070】・ 図7(a)に実線で示されるように、
第2上部垂直リブ67の基端部から中央部にかけて肉厚
となるように肉厚部67aを形成するとともに、第2下
部垂直リブ68の基端部から中央部にかけて肉厚となる
ように肉厚部68aを形成すること。或いは、第2上部
垂直リブ67全体が肉厚となるように肉厚部67aを形
成するとともに、第2下部垂直リブ68全体が肉厚とな
るように肉厚部68aを形成すること。
【0071】・ 図7(b)に示すように、上部垂直リ
ブ62又は下部垂直リブ63を省略してもよい。また、
第2上部垂直リブ67又は第2下部垂直リブ68を省略
してもよい。なおこのとき、垂直リブ62,63,6
7,68の基端部側に位置する垂直部51b,52b,
53b,55bは肉厚となるように形成されている必要
がある。
【0072】例えば、図7(b)に図示されるように、
下部垂直リブ63,68の基端部側に位置する垂直部5
3b,55bは肉厚に形成されている必要がある。より
好ましくは、前記下部垂直リブ63,68の先端部側に
位置する垂直部51b,52bも肉厚に形成されている
とよい。
【0073】・ 図7(b)に示すように、上部垂直リ
ブ62を省略するとともに、下部垂直リブ63の先端部
を垂直部51bの上端部まで延設させること。或いは、
上部垂直リブ62を省略するとともに、下部垂直リブ6
3の先端部と、垂直部51bとの接合高さH1を好まし
くは10mm以上、より好ましくは20mm以上となる
ように形成させること。なお、前記上部垂直リブ62の
代わりに、下部垂直リブ63、第2上部垂直リブ67又
は第2下部垂直リブ68を上記と同様に形成してもよ
い。
【0074】・ 図7(b)に示すように、下部垂直リ
ブ63において肉厚部63aを省略してもよい。このと
き、垂直部51bは、肉厚に形成される必要は特にない
が、肉厚に形成するのが非常に好ましい。また、上部垂
直リブ62における肉厚部62a、第2上部垂直リブ6
7における肉厚部67a、又は第2下部垂直リブ68に
おいて肉厚部68aを省略してもよい。
【0075】・ 図8(a)に示すように、上部垂直リ
ブ62の先端部を隅部桁21の壁面中央部(中央高さ)
まで延設し、下部垂直リブ63の先端部を隅部桁21の
壁面中央部(中央高さ)まで延設するとともに、両垂直
リブ62,63の先端部側面同士を接合させるように構
成すること。なお、これら上部垂直リブ62の先端部と
下部垂直リブ63の先端部とが重なり合いながら接合さ
れている接合幅(接合高さ)h2は、好ましくは10m
m以上、より好ましくは20〜100mm、より一層好
ましくは30〜80mm、さらに好ましくは40〜60
mm、最も好ましくは50mm程度であるとよい。ま
た、第2上部垂直リブ67及び第2下部垂直リブ68に
ついても、図8(a)に示されるように、前記垂直リブ
62,63と全く同様に構成することができる。
【0076】・ 図8(b)に示すように、垂直部51
bの端部のみを肉厚に形成すること。すなわち、上部垂
直リブ62の基端部に位置する垂直部51bの端部のみ
を肉厚に形成し、それ以外の垂直部51bを肉厚に形成
しないこと。なお、前記垂直部51bの代わりに、垂直
部52b、垂直部53b又は垂直部55bについても全
く同様に構成してもよい。このように構成した場合、パ
レット11の軽量化を容易に図ることができるうえ、最
も大きな荷重がかかる部位を極めて効果的に補強するこ
とができることから、パレット11の強度を容易に高め
ることができる。
【0077】さらに、前記実施形態より把握できる技術
的思想について以下に記載する。 ・ 前記垂直リブの基端側に位置する垂直部の端部又は
その垂直部全体を肉厚に形成したことを特徴とする請求
項1又は請求項2に記載のパレット。
【0078】・ 前記垂直リブの先端部が接合された垂
直部の端部又はその垂直部全体を肉厚に形成したことを
特徴とする請求項3に記載のパレット。 ・ 前記桁内桟の垂直部の端部又はその垂直部全体を肉
厚に形成したことを特徴とする請求項4又は請求項5に
記載のパレット。
【0079】・ 前記上部垂直リブの少なくとも基端
部、又は前記下部垂直リブの少なくとも基端部を肉厚に
形成したことを特徴とする請求項4又は請求項5に記載
のパレット。
【0080】・ 前記上部垂直リブ全体と、前記下部垂
直リブ全体とを肉厚に形成したことを特徴とする請求項
6に記載のパレット。 ・ 前記筒状桁内を仕切る仕切板を設けるとともに、前
記上部桁内桟及び下部桁内桟の垂直部の他端部を仕切板
に接合させたことを特徴とする請求項1から請求項10
のいずれかに記載のパレット。
【0081】・ 前記上部垂直リブ及び下部垂直リブを
フォーク挿入孔の開口部側の筒状桁の内側面に設けたこ
とを特徴とする請求項4から請求項10のいずれかに記
載のパレット。
【0082】・ 合成樹脂により一体成形され、上部桟
により隣接する筒状桁間を連結してフォーク挿入孔を形
成させるように構成したパレットであって、前記筒状桁
の上下端部には、筒状桁の上下端面に沿って延びる上部
桁内桟及び下部桁内桟を設け、それら桁内桟を上下に重
なり合わない位置に設けるとともに前記桁内桟にほぼ鉛
直方向に延びる垂直部を設け、さらに上部桁内桟の垂直
部の端部を上部桟の端部と筒状桁の壁面を挟んで対向位
置に接合させるとともに、前記上部桁内桟の垂直部の端
部下端縁には筒状桁の内側面に沿って下部桁内桟の垂直
部まで延びる上部垂直リブを垂下させ、前記下部桁内桟
の垂直部の端部上端縁には筒状桁の内側面に沿って上部
桁内桟の垂直部まで延びる下部垂直リブを立設させると
ともに、それら垂直リブの側面同士を互いに接合させ、
さらに前記上部桁内桟の垂直部又は下部桁内桟の垂直部
を肉厚に形成したことを特徴とするパレット。このよう
に構成した場合、軽量化を図りつつ、上下方向の荷重に
対してより一層高い強度を発揮することができる。
【0083】・ 合成樹脂により一体成形され、上部桟
及び下部桟により隣接する筒状桁間を連結してフォーク
挿入孔を形成させるように構成したパレットであって、
前記筒状桁の上下端部には、筒状桁の上下端面に沿って
延びる上部桁内桟及び下部桁内桟を設け、それら桁内桟
を上下に重なり合わない位置に設けるとともに前記桁内
桟にほぼ鉛直方向に延びる垂直部を設け、さらにそれら
垂直部の端部を上部桟及び下部桟の端部と筒状桁の壁面
を挟んで対向位置に接合させるとともに、前記上部桁内
桟の垂直部の端部下端縁には筒状桁の内側面に沿って下
部桁内桟の垂直部まで延びる上部垂直リブを垂下させ、
前記下部桁内桟の垂直部の端部上端縁には筒状桁の内側
面に沿って上部桁内桟の垂直部まで延びる下部垂直リブ
を立設させるとともに、それら垂直リブの側面同士を互
いに接合させ、さらに前記上部桁内桟の垂直部又は下部
桁内桟の垂直部を肉厚に形成したことを特徴とするパレ
ット。このように構成した場合、軽量化を図りつつ、上
下方向の荷重に対してより一層高い強度を発揮すること
ができる。
【0084】・ 合成樹脂により一体成形され、上部桟
により隣接する筒状桁間を連結してフォーク挿入孔を形
成させるように構成したパレットであって、前記筒状桁
の上下端部には、筒状桁の上下端面に沿って延びる上部
桁内桟及び下部桁内桟を設け、それら桁内桟を上下に重
なり合わない位置に設けるとともに前記桁内桟にほぼ鉛
直方向に延びる垂直部を設け、さらに上部桁内桟の垂直
部の端部を上部桟の端部と筒状桁の壁面を挟んで対向位
置に接合させるとともに、前記上部桁内桟の垂直部の端
部下端縁には筒状桁の内側面に沿って下部桁内桟の垂直
部の手前まで延びる上部垂直リブを垂下させ、前記下部
桁内桟の垂直部の端部上端縁には筒状桁の内側面に沿っ
て上部桁内桟の垂直部の手前まで延びる下部垂直リブを
立設させるとともに、それら垂直リブの先端部側面同士
を10mm以上接合させ、さらに前記上部桁内桟の垂直
部又は下部桁内桟の垂直部を肉厚に形成したことを特徴
とするパレット。このように構成した場合、軽量化を図
りつつ、上下方向の荷重に対してより一層高い強度を発
揮することができる。
【0085】・ 合成樹脂により一体成形され、上部桟
及び下部桟により隣接する筒状桁間を連結してフォーク
挿入孔を形成させるように構成したパレットであって、
前記筒状桁の上下端部には、筒状桁の上下端面に沿って
延びる上部桁内桟及び下部桁内桟を設け、それら桁内桟
を上下に重なり合わない位置に設けるとともに前記桁内
桟にほぼ鉛直方向に延びる垂直部を設け、さらにそれら
垂直部の端部を上部桟及び下部桟の端部と筒状桁の壁面
を挟んで対向位置に接合させるとともに、前記上部桁内
桟の垂直部の端部下端縁には筒状桁の内側面に沿って下
部桁内桟の垂直部の手前まで延びる上部垂直リブを垂下
させ、前記下部桁内桟の垂直部の端部上端縁には筒状桁
の内側面に沿って上部桁内桟の垂直部の手前まで延びる
下部垂直リブを立設させるとともに、それら垂直リブの
先端部側面同士を10mm以上接合させ、さらに前記上
部桁内桟の垂直部又は下部桁内桟の垂直部を肉厚に形成
したことを特徴とするパレット。このように構成した場
合、軽量化を図りつつ、上下方向の荷重に対してより一
層高い強度を発揮することができる。
【0086】
【発明の効果】以上詳述したように、この発明によれ
ば、次のような効果を奏する。請求項1から請求項10
に記載の発明のパレットによれば、軽量化を図りつつ、
上下方向の荷重に対してより一層高い強度を発揮するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 (a)は実施形態のパレットの一部を示す平
面図、(b)は図1(a)の1b−1b線から見たパレ
ットを示す側断面図。
【図2】 実施形態のパレットを示す斜視図。
【図3】 (a)は実施形態のパレットの一部を示す底
面図、(b)は図1(a)の3b−3b線から見たパレ
ットの一部を示す側断面図。
【図4】 (a)は実施形態のパレットの隅部桁を示す
平面図、(b)は同じく隅部桁を示す底面図。
【図5】 (a)は実施形態のパレットの中間桁を示す
平面図、(b)は同じく中央桁を示す平面図。
【図6】 (a)は図1(b)のパレットの一部を拡大
した部分拡大側断面図、(b)は図4(a)の6b−6
b線から見た隅部桁を示す側断面図、(c)は図4
(a)の6c−6c線から見た隅部桁を示す側断面図。
【図7】 (a)及び(b)はいずれも、実施形態以外
のパレットの一部を拡大した部分拡大側断面図。
【図8】 (a)及び(b)はいずれも、実施形態以外
のパレットの一部を拡大した部分拡大側断面図。
【符号の説明】
11…パレット、12…フォーク挿入孔、21…筒状桁
としての隅部桁、22…筒状桁としての中間桁、23…
筒状桁としての中央桁、31…上部桟としての側部上部
桟、32…下部桟としての側部下部桟、36…上部桟と
しての中央部上部桟、37…下部桟としての中央部下部
桟、51…上部桁内桟としての逆U字状桟、51b…垂
直部、52…上部桁内桟としての逆L字状桟、52b…
垂直部、53…下部桁内桟としてのU字状桟、53b…
垂直部、55…下部桁内桟としてのL字状桟、55b…
垂直部、62…上部垂直リブ、63…下部垂直リブ、6
7…上部垂直リブとしての第2上部垂直リブ、68…下
部垂直リブとしての第2下部垂直リブ、H…接合高さ。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 合成樹脂により一体成形され、上部桟に
    より隣接する筒状桁間を連結してフォーク挿入孔を形成
    させるように構成したパレットであって、 前記筒状桁の上下端部には、筒状桁の上下端面に沿って
    延びる上部桁内桟及び下部桁内桟を設け、それら桁内桟
    を上下に重なり合わない位置に設けるとともに前記桁内
    桟にほぼ上下方向に延びる垂直部を設け、さらに上部桁
    内桟の垂直部の端部を上部桟の端部と筒状桁の壁面を挟
    んで対向位置に接合させるとともに、 前記上部桁内桟の垂直部の端部下端縁又は下部桁内桟の
    垂直部の端部上端縁には、筒状桁の内側面に沿ってほぼ
    上下方向に延びる垂直リブを突設し、その垂直リブの先
    端部を下部桁内桟の垂直部又は上部桁内桟の垂直部に接
    合させ、 さらに前記垂直リブの基端側に位置する垂直部を肉厚に
    形成したことを特徴とするパレット。
  2. 【請求項2】 合成樹脂により一体成形され、上部桟及
    び下部桟により隣接する筒状桁間を連結してフォーク挿
    入孔を形成させるように構成したパレットであって、 前記筒状桁の上下端部には、筒状桁の上下端面に沿って
    延びる上部桁内桟及び下部桁内桟を設け、それら桁内桟
    を上下に重なり合わない位置に設けるとともに前記桁内
    桟にほぼ上下方向に延びる垂直部を設け、さらにそれら
    垂直部の端部を上部桟及び下部桟の端部と筒状桁の壁面
    を挟んで対向位置に接合させるとともに、 前記上部桁内桟の垂直部の端部下端縁又は下部桁内桟の
    垂直部の端部上端縁には、筒状桁の内側面に沿ってほぼ
    上下方向に延びる垂直リブを突設し、その垂直リブの先
    端部を下部桁内桟の垂直部又は上部桁内桟の垂直部に接
    合させ、 さらに前記垂直リブの基端側に位置する垂直部を肉厚に
    形成したことを特徴とするパレット。
  3. 【請求項3】 前記垂直リブの先端部が接合された垂直
    部を肉厚に形成したことを特徴とする請求項1又は請求
    項2に記載のパレット。
  4. 【請求項4】 合成樹脂により一体成形され、上部桟に
    より隣接する筒状桁間を連結してフォーク挿入孔を形成
    させるように構成したパレットであって、 前記筒状桁の上下端部には、筒状桁の上下端面に沿って
    延びる上部桁内桟及び下部桁内桟を設け、それら桁内桟
    を上下に重なり合わない位置に設けるとともに前記桁内
    桟にほぼ上下方向に延びる垂直部を設け、さらに上部桁
    内桟の垂直部の端部を上部桟の端部と筒状桁の壁面を挟
    んで対向位置に接合させるとともに、 前記上部桁内桟の垂直部の端部下端縁には筒状桁の内側
    面に沿ってほぼ上下方向に延びる上部垂直リブを垂下さ
    せ、前記下部桁内桟の垂直部の端部上端縁には筒状桁の
    内側面に沿ってほぼ上下方向に延びる下部垂直リブを立
    設させるとともに、それら垂直リブの側面同士を互いに
    接合させ、 さらに前記上部桁内桟の垂直部又は下部桁内桟の垂直部
    を肉厚に形成したことを特徴とするパレット。
  5. 【請求項5】 合成樹脂により一体成形され、上部桟及
    び下部桟により隣接する筒状桁間を連結してフォーク挿
    入孔を形成させるように構成したパレットであって、 前記筒状桁の上下端部には、筒状桁の上下端面に沿って
    延びる上部桁内桟及び下部桁内桟を設け、それら桁内桟
    を上下に重なり合わない位置に設けるとともに前記桁内
    桟にほぼ上下方向に延びる垂直部を設け、さらにそれら
    垂直部の端部を上部桟及び下部桟の端部と筒状桁の壁面
    を挟んで対向位置に接合させるとともに、 前記上部桁内桟の垂直部の端部下端縁には筒状桁の内側
    面に沿ってほぼ上下方向に延びる上部垂直リブを垂下さ
    せ、前記下部桁内桟の垂直部の端部上端縁には筒状桁の
    内側面に沿ってほぼ上下方向に延びる下部垂直リブを立
    設させるとともに、それら垂直リブの側面同士を互いに
    接合させ、 さらに前記上部桁内桟の垂直部又は下部桁内桟の垂直部
    を肉厚に形成したことを特徴とするパレット。
  6. 【請求項6】 前記上部桁内桟の垂直部と、前記下部桁
    内桟の垂直部とを肉厚に形成したことを特徴とする請求
    項4又は請求項5に記載のパレット。
  7. 【請求項7】 前記上部垂直リブの少なくとも基端部
    と、前記下部垂直リブの少なくとも基端部とを肉厚に形
    成したことを特徴とする請求項6に記載のパレット。
  8. 【請求項8】 前記上部桁内桟を、前記垂直部を備えた
    断面逆U字状、断面逆L字状又は断面T字状に形成する
    とともに、 前記下部桁内桟を、前記垂直部を備えた断面U字状、断
    面L字状又は断面逆T字状に形成したことを特徴とする
    請求項1から請求項7のいずれかに記載のパレット。
  9. 【請求項9】 前記肉厚に形成された部位の厚みを、パ
    レット各所の平均的な厚みの1.25倍以上の厚みに形
    成したことを特徴とする請求項1から請求項8のいずれ
    かに記載のパレット。
  10. 【請求項10】 前記肉厚に形成された部位と、前記垂
    直リブの先端部との接合高さを10mm以上に形成した
    ことを特徴とする請求項1から請求項9のいずれかに記
    載のパレット。
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