JP2003231250A - インクジェット式印刷装置 - Google Patents

インクジェット式印刷装置

Info

Publication number
JP2003231250A
JP2003231250A JP2002027937A JP2002027937A JP2003231250A JP 2003231250 A JP2003231250 A JP 2003231250A JP 2002027937 A JP2002027937 A JP 2002027937A JP 2002027937 A JP2002027937 A JP 2002027937A JP 2003231250 A JP2003231250 A JP 2003231250A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
capacitive element
charge
ink
switch
printing apparatus
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2002027937A
Other languages
English (en)
Inventor
Shuji Otsuka
司 大▲塚▼修
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP2002027937A priority Critical patent/JP2003231250A/ja
Publication of JP2003231250A publication Critical patent/JP2003231250A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 インクジェット式印刷装置の消費電力を低減
する。 【解決手段】 インクノズルからインクを吐出するため
の容量性素子であるキャパシタC1に電荷が蓄積されて
いる状態で、別のインクノズルからインクを吐出するた
めの容量性素子であるキャパシタC2を駆動する必要が
生じた場合には、キャパシタC1に蓄積されている電荷
を、コイルL1とコイルL2とのコイル結合を用いて、
キャパシタC2移動する。これにより、キャパシタC1
に蓄積された電荷を放電する際に、その電荷を有効に活
用することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクジェット式
印刷装置に関し、特に、消費電力の低減化を図ったイン
クジェット式印刷装置に関する。
【0002】
【従来の技術】印刷ヘッドからインクを吐出して印刷媒
体に印刷を行う、インクジェット式印刷装置が広く用い
られている。インクジェット式印刷装置の代表的なもの
としては、コンピュータに接続されて、このコンピュー
タから受信した印刷データの印刷を行うインクジェット
プリンタや、通信回線に接続されて、この通信回線から
受信した受信データの印刷を行うインクジェット式ファ
ックスなどがある。
【0003】このインクジェット式印刷装置の中には、
印刷ヘッドにピエゾ素子のような容量性素子を複数設け
ることにより、インクを印刷用紙等の印刷媒体に吐出し
て、印刷を行うタイプのものがある。このような容量性
素子を用いた印刷ヘッドにおいては、この容量性素子の
充放電を繰り返すことにより、印刷媒体に所望の印刷を
行うことができる。
【0004】図12(a)及び図12(b)は、一般的
な容量性素子であるピエゾ素子を用いて、インクノズル
からインクを吐出する際の動作を説明する図である。図
12(a)に示すように、ピエゾ素子PEは、インクノ
ズルnまでインクを導くインク通路PSに接する位置に
配置されている。ピエゾ素子PEは、電圧を印加するこ
とにより結晶構造が歪み、これにより電気エネルギーを
機械エネルギーに変換する。この図12(a)において
は、ピエゾ素子PEの両端に設けられた電極に電圧を印
加することにより、図12(b)に示すように、ピエゾ
素子PEが伸張する。これにより、インク通路PSの側
壁が変形し、インク通路PSの体積が、ピエゾ素子PE
の伸張に応じて収縮し、この収縮分に相当するインク
が、粒子Ipとなってインクノズルnから吐出される。
この吐出したインクの粒子Ipが印刷媒体に付着するこ
とにより、印刷が行われることとなる。
【0005】図12(b)に示す状態においては、ピエ
ゾ素子PEには電荷が蓄えられていることとなり、この
ため、ピエゾ素子PEは容量性素子と等価であると回路
上はみなすことができる。そして、このピエゾ素子PE
の印刷が終了した後は、このピエゾ素子PEに蓄えられ
た電荷は、放電されることとなる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】これまでのインクジェ
ット式印刷装置においては、容量性素子を充電した後
に、これを放電する場合、放電した電荷はそのまま捨て
られていた。すなわち、容量性素子に保持されている電
荷を放電する場合、容量性素子はグランドに接続され
て、その電荷はそのまま使われることなく、捨てられて
いた。
【0007】しかし、インクジェット式印刷装置の省電
力化を図るためには、安易に電荷を捨ててしまうのは、
好ましくない。特に、印刷媒体の印刷幅以上の幅を有す
る印刷ヘッドを固定的に配置して、印刷媒体のみを印刷
媒体排出方向に移動して印刷を行う、印刷ヘッド固定式
のラインプリンタにおいては、印刷ヘッドの容量性素子
の数が著しく多くなるため、その消費電力を低減するこ
とは、非常に重要な課題となってくる。
【0008】そこで本発明は、前記課題に鑑みてなされ
たものであり、容量性素子を複数備えた印刷ヘッドを有
するインクジェット式印刷装置において、消費電力の低
減を図ることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明に係るインクジェット式印刷装置は、インク
ノズルからインクを吐出するための容量性素子を複数備
えて構成された、印刷ヘッドと、前記容量性素子を駆動
するために、前記容量性素子に電荷を蓄積させる、電荷
蓄積手段と、前記容量性素子に蓄えられた電荷を放電さ
せる、電荷放電手段と、前記電荷放電手段により電荷を
放電する際に、放電される電荷を、駆動される別の容量
性素子に移動する、電荷移動手段と、を備えることを特
徴とするインクジェット式印刷装置。
【0010】この場合、前記容量性素子のぞれぞれに、
回路損失により失われた電荷を、前記容量性素子に補助
的に充電するための補助充電回路が接続されているよう
にしてもよい。
【0011】また、前記複数の容量性素子は、1又は複
数の容量性素子によりグループ化されており、前記各グ
ループには、電荷を蓄積するための1又は複数のダミー
電荷蓄積素子が設けられているようにしてもよい。
【0012】さらにこの場合、あるタイミングにおい
て、1つのグループ内に、駆動される容量性素子が存在
しない場合には、前記電荷移動手段は、前記電荷放電手
段により放電される電荷を、前記ダミー電荷蓄積素子に
移動するようにしてもよい。
【0013】さらにこの場合、前記ダミー電荷蓄積素子
に移動した電荷は、あるタイミングにおいて、そのグル
ープ内で駆動される容量性素子が出現した場合には、前
記電荷移動手段によりその駆動される容量性素子に移動
されるようにしてもよい。
【0014】また、複数の容量性素子により1つのグル
ープが構成されている場合には、1つのグループ内の各
容量性素子は、同時に駆動されることない排他的な関係
にあるようにしてもよい。
【0015】一方、前記電荷移動手段は、前記容量性素
子に接続されたコイル同士が、互いに電磁誘導により結
合するコイル結合により、構成されているようにしても
よい。
【0016】また、前記印刷ヘッドは、印刷の際に、印
刷媒体がその排出方向に送られるに従って、前記印刷媒
体の幅方向に交互に移動し、前記印刷媒体を走査するこ
とにより印刷を行う、走査式の印刷ヘッドであるように
してもよい。
【0017】一方、前記印刷ヘッドは、印刷媒体が排出
方向に送られても移動しない固定式の印刷ヘッドである
ようにしてもよい。
【0018】この場合、前記印刷ヘッドは、前記印刷媒
体の前記排出方向に対して垂直な印刷幅方向に対して、
傾けられて配置されているようにしてもよい。
【0019】なお、本発明は、上記のようにインクジェ
ット式印刷装置を制御するための制御方法として実現す
ることもできる。
【0020】
【発明の実施の形態】本実施形態に係るインクジェット
式印刷装置の印刷ヘッドにおいては、充電されている容
量性素子から電荷を放電する場合、この電荷をコイル結
合を介して、別の容量性素子に移動させることにより、
可能な限り印刷ヘッドの消費電力を少なくしようとした
ものである。より詳しくを、以下に説明する。
【0021】図1は、本実施形態に係る容量性素子充放
電回路の基本概念を説明する回路図である。この図1に
は、2つの容量性素子充放電回路1、2が示されてい
る。
【0022】容量性素子充放電回路1は、コイルL1
と、キャパシタC1と、スイッチSW1とを備えて構成
されている。コイルL1とキャパシタC1とスイッチS
W1とは、直列的に接続されている。容量性素子充放電
回路2も、同様の接続関係のコイルL2とキャパシタC
2とスイッチSW2とを備えている。そして、コイルL
1とコイルL2との間は、コイル結合により、結合され
ている。図1においては、これらのキャパシタC1、C
2が、それぞれ、印刷ヘッドの容量性素子に相当してい
る。
【0023】ここで、今、キャパシタC1には電荷が蓄
積されており、キャパシタC2には電荷が蓄積されてい
ないと仮定する。そして、印刷ヘッドの駆動にともな
い、キャパシタC1の電荷を放電し、キャパシタC2に
電荷を充電する必要が生じたとする。
【0024】この場合、スイッチSW1とスイッチSW
2とオンにして、キャパシタC1の電荷をコイルL1を
介して放電する。コイルL1とコイルL2は、コイル結
合しているので、電磁誘導によりコイルL2に起電力が
生じる。この起電力により、キャパシタC2に電荷が蓄
えられる。すなわち、これにより、キャパシタC1の電
荷が、キャパシタC2に移動したことになる。
【0025】現実には、電磁誘導等による電力の回路損
失があるので、この回路損失により失われた電荷は、キ
ャパシタC2に補充する必要がある。また、キャパシタ
C1、C2がともに駆動されない場合もあるので、この
場合の電荷を蓄積しておく回路を設けておく必要もあ
る。
【0026】このような観点から、容量性素子充放電回
路を構成したのが、図2に示すインクノズル駆動回路で
ある。
【0027】図2に示すように、本実施形態において
は、3つの容量性素子充放電回路1、2、3が1組にな
って、1つのグループを構成している。また、このイン
クノズル駆動回路においては、これらの3つの容量性素
子充放電回路1、2、3に対して、1つの初期充電回路
INTが設けられている。そして、3つの容量性素子充
放電回路1、2、3と初期充電回路INTとは、それぞ
れに設けられた、コイルL1、L2、L3、L0によ
り、互いにコイル結合している。また、これらのコイル
L1、L2、L3に接続されたキャパシタC1、C2、
C3の容量は、本実施形態においては、互いに等しく構
成されている。
【0028】初期充電回路INTは、これら容量性素子
充放電回路1、2、3に初期充電をする場合に用いる回
路である。本実施形態においては、1つのグループに対
して、1つの初期充電回路INTが設けられており、こ
の1つの初期充電回路INTにより、3つの容量性素子
充放電回路1、2、3のいずれでも初期充電することが
できるように構成されている。
【0029】また、図2における容量性素子充放電回路
3は、実際にインクを吐出するための回路ではなく、容
量性素子充放電回路1、2のいずれでも電荷を必要とし
ない場合、つまりインクを吐出する必要のない場合に、
電荷を蓄えておくための回路である。
【0030】次に、容量性素子充放電回路1を例に、そ
の回路構成を詳しく説明するが、他の容量性素子充放電
回路2、3も同様の構成である。容量性素子充放電回路
1は、コイルL1と、抵抗R10〜R14と、キャパシ
タC1と、ダイオードD1と、電源V10〜V12と、
スイッチW1、N1、P1とを備えて構成されている。
【0031】コイルL1と抵抗R10とキャパシタC1
とは、直列に接続されている。具体的には、コイルL1
の一端はグランドに接続されており、コイルL1の他端
は、抵抗R10の一端に接続されている。抵抗R10の
他端は、キャパシタC1の一端に接続されている。この
キャパシタC1が、本実施形態におけるインクを吐出す
るための容量性素子に相当する。
【0032】キャパシタC1の他端は、遅延スイッチ回
路SW10と、充電スイッチ回路SW11と、放電スイ
ッチ回路SW12とに、接続されている。遅延スイッチ
回路SW10は、抵抗R11とスイッチW1とを備えて
構成されている。充電スイッチ回路SW11は、スイッ
チN1と抵抗R12と電源V11とを備えて構成されて
いる。放電スイッチ回路SW12は、スイッチP1と抵
抗R13と電源V12とを備えて構成されている。
【0033】より具体的には、遅延スイッチ回路SW1
0における抵抗R11の一端は、キャパシタC1の他端
に接続されており、抵抗R11の他端はスイッチW1の
スイッチ駆動側端子の一端に接続されている。スイッチ
W1のスイッチ駆動側端子の他端は、グランドに接続さ
れている。一方、スイッチW1のスイッチ側端子の一端
は、キャパシタC1の他端に接続されており、スイッチ
W1のスイッチ側端子の他端は、充電スイッチ回路SW
11におけるスイッチN1のスイッチ側端子の一端に接
続されている。
【0034】スイッチN1のスイッチ駆動側端子の一端
は、抵抗R12の一端に接続されており、抵抗R12の
他端は、電源V11に接続されている。この電源V11
は、グランドに接続されている。スイッチN1のスイッ
チ駆動側端子の他端は、グランドに接続されている。
【0035】放電スイッチ回路SW12におけるスイッ
チP1のスイッチ側端子の一端は、キャパシタC1の他
端に接続されており、スイッチP1のスイッチ側端子の
他端は、スイッチN1のスイッチ側端子の他端ととも
に、グランドに接続されている。スイッチP1のスイッ
チ駆動側端子の一端は、抵抗R13の一端に接続されて
おり、抵抗R13の他端は、電源V12に接続されてい
る。この電源V12は、グランドに接続されている。ス
イッチP1のスイッチ駆動側端子の他端は、グランドに
接続されている。
【0036】これらのスイッチW1、N1、P1は、ス
イッチ駆動側端子に、図の矢印方向に電流が流れた場合
に、オンになるスイッチであり、それ以外の場合はオフ
になるスイッチである。例えば、スイッチN1をオンに
するためには、電源V11から抵抗R12を介してスイ
ッチ駆動側端子に電流を流せばよい。
【0037】さらに、キャパシタC1には、補助電流回
路AUXが接続されている。この補助電流回路AUX
は、直列に接続された、ダイオードD1と抵抗R14と
電源V10とを備えている。この補助電流回路AUX
は、電荷の移動を繰り返していくうちに減少した電荷
を、キャパシタC1に補充するための回路である。
【0038】具体的には、補助電流回路AUXの電源V
10はグランドに接続されているとともに、抵抗R14
の一端に接続されている。抵抗R14の他端は、ダイオ
ードD1の入力側端子に接続されており、ダイオードD
1の出力側端子は、抵抗R10の他端と、キャパシタC
1の一端に接続されている。
【0039】初期充電回路INTは、コイルL0と、ス
イッチW0と、電源V00〜V01と、抵抗R00〜R
01とを備えて構成されている。具体的には、コイルL
0の一端はグランドに接続されており、コイルL0の他
端は、抵抗R00の一端に接続されている。抵抗R00
の他端は、スイッチW0におけるスイッチ側端子の一端
に接続されており、スイッチW0のスイッチ側端子の他
端は、電源V00に接続されている。電源V00はグラ
ンドに接続されている。
【0040】スイッチW0におけるスイッチ駆動側端子
の一端は、グランドに接続されており、スイッチW0の
スイッチ駆動側端子の他端は、抵抗R01の一端に接続
されている。抵抗R01の他端は、電源V01に接続さ
れており、電源V01はグランドに接続されている。
【0041】次に、図3に基づいて、容量性素子充放電
回路1、2、3の動作について、容量性素子充放電回路
1を例にして説明する。この図3は、この容量性素子充
放電回路1が、「充電状態」、「放電状態」、「保持状
態」の場合のスイッチN1、P1のオン/オフの状態を
示す図である。
【0042】図3に示すように、この容量性素子充放電
回路1が保持状態にある場合には、スイッチN1及びス
イッチP1の双方がオフになっている。この保持状態に
ある場合には、容量性素子充放電回路1は、キャパシタ
C1に電荷が蓄積されている場合にはその状態を保持
し、キャパシタC1に電荷が蓄積されていない場合に
は、その状態を維持する。
【0043】この保持状態から充電状態にする場合に
は、スイッチN1をオンにし、スイッチP1をオフにす
る。この時、例えば、容量性素子充放電回路2のコイル
L2からコイル結合によって、コイルL1に起電力が生
じる。この起電力により、誘導電流がコイルL1側か
ら、抵抗R11を介して、グランド側に一瞬流れる。こ
れにより、スイッチW1が自動的にオンになる。そし
て、キャパシタC1にキャパシタC2の電荷が移動して
蓄積される。すると、誘導電流がコイルL1側から、抵
抗R11を介してグランドに流れなくなるので、スイッ
チW1が自動的にオフになる。つまり、スイッチW1
は、キャパシタC1に電荷が蓄積されると、自動的にオ
フになるスイッチである。そして、スイッチN1及びス
イッチP1がともにオフになり、保持状態になる。
【0044】その後、例えば、キャパシタC1に蓄えら
れている電荷を、キャパシタC2に移動する場合、容量
性素子充放電回路1を放電状態にし、容量性素子充放電
回路2を充電状態にする。容量性素子充放電回路1を放
電状態にする場合には、スイッチN1をオフにして、ス
イッチP1をオンにする。この場合、キャパシタC1の
放電により、電流がキャパシタC1側からコイルL1を
介して、グランド側に流れる。これにより、コイル結合
しているコイルL2に、電磁誘導による起電力が生じ、
電荷がキャパシタC2に移動して蓄積される。その後、
スイッチN1及びスイッチP1の双方がオフになり、保
持状態になる。
【0045】補助電流回路AUXは、スイッチP1がオ
ンになり、キャパシタC1の他端の電位がグランドに固
定され、キャパシタC1のコイルL1側が正の電位にな
っている短い間だけ、補助電流をコイルL1に供給す
る。すなわち、この短い間だけ、電源V10から抵抗R
14とダイオードD1とを介して、コイルL1に補助電
流を供給して、回路損失により失われた電荷を補う。
【0046】本実施形態に係る容量性素子充放電回路1
おいては、スイッチN1とスイッチP1の双方がオンに
なることは禁止されている。このため、容量性素子充放
電回路1は、「充電状態」、「放電状態」、「保持状
態」の3つの状態のうち、いずれかの状態をとる。この
3つの状態を容量性素子充放電回路1、2、3がそれぞ
れとることにより、キャパシタC1、C2、C3に蓄え
られた電荷が、これらの間を移動することとなる。
【0047】初期充電回路INTは、これら3つの容量
性素子充放電回路1、2、3のいずれか1つに、最初に
電荷を蓄積するための回路である。例えば、本実施形態
においては、この印刷ヘッドの駆動開始時に、容量性素
子であるキャパシタC1を駆動する必要がある場合に
は、スイッチW0とスイッチN1とがオンになり、コイ
ルL0及びコイルL1を介して、キャパシタC1に電荷
が始めに蓄えられる。
【0048】次に、最初に容量性素子充放電回路1のキ
ャパシタC1に電荷を蓄え、これを容量性素子充放電回
路2のキャパシタC2に移動し、さらにこれを容量性素
子充放電回路3のキャパシタC3に移動し、再度、容量
性素子充放電回路1のキャパシタC1に戻す場合の具体
的動作を説明する。図4は、この場合の容量性素子充放
電回路1、2、3における各状態を示す表である。図5
(a)〜図5(c)は、この場合のそれぞれの容量性素
子充放電回路1、2、3のスイッチN1及びスイッチP
1のスイッチ駆動側端子における駆動電圧波形を示す図
である。図6(a)〜図6(c)は、それぞれ、容量性
素子充放電回路1、2、3のキャパシタC1、C2、C
3に蓄えられる電荷を電圧波形として示す図であり、図
6(d)はこの3つの電圧波形を重ね合わせて合成した
電圧波形を示す図である。
【0049】これらの図に示すように、まず、最初に1
0μSのタイミングで、初期充電回路INTが駆動され
ると同時に、スイッチN1のスイッチ駆動側端子側に例
えば10Vの電圧が印加され、スイッチN1がオンにな
る。これにより、容量性素子充放電回路1が充電状態に
なり、コイルL0とコイルL1とのコイル結合により、
キャパシタC1に例えば16V相当の電荷が蓄えられ
る。
【0050】次に、15μSのタイミングで、スイッチ
N2のスイッチ駆動側端子側に例えば10Vの電圧が印
加され、スイッチN2がオンになると同時に、スイッチ
P1のスイッチ駆動側端子側に例えば10の電圧が印加
され、スイッチP1がオンになる。これにより、容量性
素子充放電回路1が放電状態になり、容量性素子充放電
回路2が充電状態になり、コイルL1とコイルL2との
コイル結合により、キャパシタC2に例えば16V相当
の電荷が蓄えられる。
【0051】次に、20μSのタイミングで、スイッチ
N3のスイッチ駆動側端子側に例えば10Vの電圧が印
加され、スイッチN3がオンになると同時に、スイッチ
P2のスイッチ駆動側端子側に例えば10の電圧が印加
され、スイッチP2がオンになる。これにより、容量性
素子充放電回路2が放電状態になり、容量性素子充放電
回路3が充電状態になり、コイルL2とコイルL3との
コイル結合により、キャパシタC3に例えば16V相当
の電荷が蓄えられる。
【0052】次に、25μSのタイミングで、スイッチ
N1のスイッチ駆動側端子側に例えば10Vの電圧が印
加され、スイッチN1がオンになると同時に、スイッチ
P3のスイッチ駆動側端子側に例えば10の電圧が印加
され、スイッチP3がオンになる。これにより、容量性
素子充放電回路3が放電状態になり、容量性素子充放電
回路1が充電状態になり、コイルL3とコイルL1との
コイル結合により、キャパシタC1に例えば16V相当
の電荷が蓄えられて、戻ることとなる。
【0053】この例を印刷ヘッドの動作に当てはめる
と、10μSのタイミング、及び、15μSのタイミン
グで、それぞれ、容量性素子であるキャパシタC1、C
2を駆動して、ノズルからインクを吐出したことを意味
している。そして、20μSのタイミングでは、容量性
素子であるキャパシタC1及びC2の双方ともインクを
吐出する必要がないので、ダミーのキャパシタC3に電
荷を移して保持しておいたことになる。続いて、25μ
Sのタイミングで、容量性素子であるキャパシタC1を
駆動して、ノズルからインクを吐出したことになる。こ
のように、本実施形態においては、キャパシタC1、C
2、C3の間で、電荷を必要に応じて移動させて、イン
クをノズルから吐出することができる。
【0054】上述したように、このような継続的な動作
をするために必要なエネルギーは、補助電流回路AUX
が供給する。図7は、1回の電荷移動の際に、補助電流
回路AUXが容量性素子に供給する電流の波形を示すグ
ラフである。この図7に示すように、1回の電荷移動に
要する消費電力は、次の計算に示すように、約3×10
−7Wになる。600mA × 54ns × 1/2
× 20V ≒ 3×10−7
【0055】図8は、補助電流回路AUXが供給する補
助電流の電流波形と、同じ容量のキャパシタをそのまま
充電する場合の充電電流の電流波形とを、対比して示す
グラフである。この図8から分かるように、補助電流に
よる消費電力は、通常の充電電流による消費電力の1/
10程度である。つまり、本実施形態に係る容量性素子
充放電回路を用いることにより、印刷ヘッドを駆動する
消費電力が1/10程度になることが分かる。
【0056】例えば、本実施形態に係るある1つの容量
性素子が、20KHzの駆動周期で駆動する場合、その
消費電力は、3×10−7×20KHz=6mWとな
る。印刷ヘッド固定式のラインプリンタにおいて、19
440本のインクノズルがあると仮定すると、6mW×
19440本≒120Wになる。
【0057】図2に示した容量性素子充放電回路1、
2、3においては、容量性素子であるキャパシタC1と
キャパシタC2は、同時に駆動できないこととなる。つ
まり、本実施形態に係る印刷ヘッドでは、同時に駆動で
きない(排他的タイミングでしか駆動しない)2つのイ
ンクノズルがあることを意味する。また、このような制
約をなくすためには、1つの容量性素子であるキャパシ
タと、1つのダミーのキャパシタとを1組として1つの
グループを構成させ、印刷ヘッドを構成すればよい。
【0058】特に、印刷ヘッド固定式のラインプリンタ
においては、その消費電力の大きさが問題になることか
ら、本実施形態に係る構成の印刷ヘッドを用いれば、そ
の消費電力を1/10程度まで抑えることが可能にな
る。
【0059】印刷ヘッド固定式のラインプリンタにおい
ては、ダミーのキャパシタの数を抑えるためにも、同時
駆動しないインクノズルをうまくグループ化することが
重要である。1つの方法としては、1色を複数列のイン
クノズル列で構成し、お互いに排他的に駆動するように
配置する。
【0060】図9は、そのような印刷ヘッド50のイン
クノズルの配置の一例を示す図である。この図9に示す
ように、この印刷ヘッド50は、シアンのインクノズル
52が印刷ヘッド50の幅方向に複数並んで、2列のイ
ンクノズル列C1、C2が構成されている。すなわち、
シアンのインクノズル列CN1、CN2が、印刷ヘッド
50の幅方向に2列に配列されている。また、この2つ
の列CN1、CN2における各インクノズル52は、互
いに各列のインクノズルの間を補完するように、千鳥状
に配置されている。
【0061】この例では、印刷媒体が印刷媒体排出方向
(矢印X方向)に送られても、印刷ヘッド50は移動し
ない。このため、例えば、インクノズル52(1)とイ
ンクノズル52(2)が同時に駆動する必要はない。し
たがって、インクノズル52(1)の容量性素子を、図
2における容量性素子充放電回路1のキャパシタC1で
構成し、インクノズル52(2)の容量性素子を、図2
における容量性素子充放電回路2のキャパシタC2で構
成し、この2つのインクノズル52(1)(2)に対し
て、1つのダミー用の容量性素子充放電回路3を設けれ
ばよい。
【0062】同様にして、マゼンタのインクノズル列M
G1、MG2を構成し、イエローのインクノズル列YL
1、YL2を構成し、ブラックのインクノズル列BK
1、BK2を構成すればよい。
【0063】また他の方法としては、印刷媒体の排出方
向に対して垂直な印刷幅方向に印刷ヘッドを配置するの
ではなく、この印刷幅方向に対して傾けて配置すること
で、排他的に駆動するインクノズルを形成してもよい。
図10は、そのような印刷ヘッド60の一例を示す図で
ある。この図10の例では、印刷ヘッド60は、モノク
ロ印刷用の印刷ヘッドであるが、複数の色のインクノズ
ルを有するカラー用の印刷ヘッドについても斜めに配置
することが可能である。
【0064】図10に示すように、印刷ヘッド60は、
ブラックのインクノズル列を1本だけ有しており、この
インクノズル列には複数のインクノズル62が配置され
ている。そして、印刷媒体は、排出方向(矢印X方向)
に移動する。このような配置にすることにより、例え
ば、インクノズル62(1)とインクノズル62(2)
とが、必ずしも同時に駆動しなくてもよいようになる。
【0065】グループ化に関しては、様々な変形が可能
である。理論上は、n(nは1以上の整数)個のダミー
の容量性素子と、n+m(mは0以上の整数)個のイン
ク吐出用の容量性素子を組み合わせることが可能であ
る。換言すれば、1又は複数のインク吐出用の容量性素
子に対して、1又は複数のダミーの容量性素子が設けら
れている必要がある。
【0066】但し、この場合、同時に駆動できるインク
吐出用の容量性素子の数は、n+m個のうちの任意のn
個になる。すなわち、n個のインク吐出用の容量性素子
を同時に駆動するために、n個のダミーの容量性素子が
必要になるのである。また、このようにn個のダミーの
容量性素子とn+m個のインク吐出用の容量性素子とを
1つのグループにした場合、1つのグループ内で充電さ
れている(ダミーとインク吐出用の双方を含む)容量性
素子の数は、ダミーの容量性素子の数と、等しくなる。
【0067】但し、あまり多くの容量性素子を1つのグ
ループに入れることは、容量性素子の間に距離があるこ
とや、コイル結合が困難になることから、現実的には近
接する数インクノズルを1つのグループにすることが好
ましい。
【0068】図11は、印刷ヘッドを斜めに配置した場
合における、インクノズルの別のグループ化の方法を説
明する図である。この図11の例では、インクノズル7
0a、70c、70eが1つのグループになっており、
これに1つのダミーのキャパシタが設けられている。ま
た、インクノズル70b、70d、70fが1つのグル
ープになっており、これに1つのダミーのキャパシタが
設けられている。そして、格子状に付記した各交点の位
置で、印刷すべきデータに基づいて、インクを吐出した
り、吐出しなかったりする必要があるとする。
【0069】ここで例えば、横方向に延びる1本の線を
印刷媒体72に印刷する場合を想定すると、インクノズ
ル70a〜70fは、インクノズル70aから順に少し
ずつタイミングをずらして駆動すればよい。この場合、
インクノズル70a、70c、70eは、排他的に1つ
しか駆動されることはない。また、インクノズル70
b、70d、70fも、排他的に1つしか駆動されるこ
とはない。このようにインクノズルをグループ化するこ
とにより、隣り合うインクノズルを直接グループ化する
よりも、容量性素子の間で電荷を移動するタイミング
に、時間的余裕が生じることとなる。
【0070】次に、具体的な数値に基づいて、どの程度
の消費電力の低減を図れるのかを、検討する。例えば、
印刷の際に、印刷媒体が排出方向に送られるに従って、
印刷媒体の幅方向に印刷ヘッドが交互に移動し、印刷媒
体を走査することにより印刷が行われる、印刷ヘッド走
査式のプリンタにおいて、6色のインクを備えており、
その合計が1080インクノズルとする。全インクノズ
ルの合計が、10000pFで、25V駆動、20KH
zの駆動周波数であるとすると、単純に容量性素子のエ
ネルギーをすべて捨てると、67.5Wになる。このよ
うな印刷ヘッド走査式のプリンタに、本実施形態に係る
容量性素子充放電回路を適用すれば、その消費電力は、
上述したように、およそ1/10程度になることとな
る。
【0071】印刷ヘッド固定式のラインプリンタの場合
においては、720dpiで4.5インチ幅、3240
インクノズル/1色とすると、6色の印刷ヘッドの場
合、19440本のインクノズルがあることになる。こ
れは、実に1080ノズルの18倍になる。これを印刷
ヘッド走査式のプリンタと同速度で駆動するとすると、
印刷媒体の送り速度は、706mm/Sになる。A4換
算では、2.4枚/Sになる。
【0072】但し、この速度で印刷媒体を送ることは困
難であるので、実際的には、その1/3になるであろ
う。この場合でも、容量性素子の電荷をすべて捨ててし
まう場合は、400Wの消費電力になってしまう。これ
に対して、本実施形態を適用すれば、上述したように消
費電力はおよそ1/10程度になるので、40Wであ
る。
【0073】以上のように、本実施形態に係るインクジ
ェット式印刷装置によれば、インク吐出用の容量性素子
に蓄えられた電荷を、そのまま捨てるのではなく、駆動
する別のインク吐出用の容量性素子に移動させて再利用
することとしたので、インクジェット式印刷装置の消費
電力を低減することができる。
【0074】また、1又は複数のインク吐出用の容量性
素子に対して、電荷を蓄えておくための1又は複数のダ
ミーの容量性素子を別途設け、これを1つのグループと
したので、そのグループにおけるいずれのインク吐出用
の容量性素子も駆動されない場合でも、その電荷を捨て
ることなく、ダミーの容量性素子において有効に保持す
ることができる。
【0075】なお、本発明は上記実施形態に限定されず
種々に変形可能である。例えば、図2における初期充電
回路INTは、必ずしも必要なものではなく、省くこと
も可能である。この場合、例えば、印刷を開始する前
に、ダミーの容量性素子であるキャパシタC3に、補助
電流回路AUXから補助電流を供給して、キャパシタC
3に電荷を蓄積しておくようにすればよい。
【0076】また、容量性素子としては、ピエゾ素子に
限られるものではなく、電荷を蓄積する性質を有する他
の種類の容量性素子であれば、本発明を適用することが
できる。
【0077】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
インクノズルからインクを吐出するための容量性素子を
複数備えて構成された印刷ヘッドを有するインクジェッ
ト式印刷装置において、ある容量性素子に蓄積された電
荷を放電する際に、その電荷を別の容量性素子に移動さ
せることとしたので、印刷ヘッドの容量性素子を駆動さ
せるために必要となる電力を削減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態に係る異なる容量性素子充放電回路
の間において、電荷を移動させる仕組みを説明するため
の回路図。
【図2】本実施形態に係る1つのグループを構成するイ
ンクノズル用のインクノズル駆動回路の構成を説明する
ための回路図。
【図3】1つの容量性素子充放電回路がとり得る「充電
状態」、「放電状態」及び「保持状態」におけるスイッ
チのオン/オフ状態を表にまとめて示す図。
【図4】3つの容量性素子充放電回路の間で容量性素子
に蓄えられた電荷を順次移動する場合の各容量性素子充
放電回路の状態を表にまとめて示す図。
【図5】図4に示す順で容量性素子充放電回路の状態を
変化させる場合における、各容量性素子充放電回路の各
スイッチに印加される電圧の変化を示すグラフ。
【図6】図4に示す順で容量性素子充放電回路の状態が
変化した場合において、各容量性素子充放電回路におけ
る容量性素子に蓄積された電荷を電圧の変化として示す
グラフ。
【図7】補助電流回路が容量性素子に供給する補助電流
の時間変化を示すグラフ。
【図8】補助電流回路が容量性素子に供給する補助電流
の時間変化と、容量性素子を直接充電するために電流を
供給する場合の充電電流の時間変化とを、対比して示す
グラフ。
【図9】本実施形態に係るインクノズル駆動回路を適用
した印刷ヘッドにおけるインクノズルの配置の一例を示
す図。
【図10】本実施形態に係るインクノズル駆動回路を適
用した別の印刷ヘッドにおけるインクノズルの配置の一
例を示す図。
【図11】図11に示した印刷ヘッドのインクノズルの
配置において、インクノズルのグループ化の変形例を説
明する図。
【図12】一般的な容量性素子であるピエゾ素子によ
り、インクノズルからインクを吐出する原理を説明する
図。
【符号の説明】
1、2、3 容量性素子充放電回路 L0、L1、L2、L3 コイル C1、C2、C3 キャパシタ(容量性素子) W0、W1、W2、W3 スイッチ N1、N2、N3 スイッチ P1、P2、P3 スイッチ D1、D2、D3 ダイオード V00〜V01、V10〜V12、V20〜V22、V
30〜V32 電源 R00〜R01、R10〜R14、R20〜R24、R
30〜R34 抵抗 AUX 補助電流回路 SW10 遅延スイッチ回路 SW11 充電スイッチ回路 SW12 放電スイッチ回路

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】インクノズルからインクを吐出するための
    容量性素子を複数備えて構成された、印刷ヘッドと、 前記容量性素子を駆動するために、前記容量性素子に電
    荷を蓄積させる、電荷蓄積手段と、 前記容量性素子に蓄えられた電荷を放電させる、電荷放
    電手段と、 前記電荷放電手段により電荷を放電する際に、放電され
    る電荷を、駆動される別の容量性素子に移動する、電荷
    移動手段と、を備えることを特徴とするインクジェット
    式印刷装置。
  2. 【請求項2】前記容量性素子のぞれぞれに、回路損失に
    より失われた電荷を、前記容量性素子に補助的に充電す
    るための補助充電回路が接続されている、ことを特徴と
    する請求項1に記載のインクジェット式印刷装置。
  3. 【請求項3】前記複数の容量性素子は、1又は複数の容
    量性素子によりグループ化されており、前記各グループ
    には、電荷を蓄積するための1又は複数のダミー電荷蓄
    積素子が設けられている、ことを特徴とする請求項1又
    は請求項2に記載のインクジェット式印刷装置。
  4. 【請求項4】あるタイミングにおいて、1つのグループ
    内に、駆動される容量性素子が存在しない場合には、前
    記電荷移動手段は、前記電荷放電手段により放電される
    電荷を、前記ダミー電荷蓄積素子に移動する、ことを特
    徴とする請求項3に記載のインクジェット式印刷装置。
  5. 【請求項5】前記ダミー電荷蓄積素子に移動した電荷
    は、あるタイミングにおいて、そのグループ内で駆動さ
    れる容量性素子が出現した場合には、前記電荷移動手段
    によりその駆動される容量性素子に移動される、ことを
    特徴とする請求項4に記載のインクジェット式印刷装
    置。
  6. 【請求項6】複数の容量性素子により1つのグループが
    構成されている場合には、1つのグループ内の各容量性
    素子は、同時に駆動されることない排他的な関係にあ
    る、ことを特徴とする請求項3乃至請求項5のいずれか
    に記載のインクジェット式印刷装置。
  7. 【請求項7】前記電荷移動手段は、前記容量性素子に接
    続されたコイル同士が、互いに電磁誘導により結合する
    コイル結合により、構成されている、ことを特徴とする
    請求項1乃至請求項6のいずれかに記載のインクジェッ
    ト式印刷装置。
  8. 【請求項8】前記印刷ヘッドは、印刷の際に、印刷媒体
    がその排出方向に送られるに従って、前記印刷媒体の幅
    方向に交互に移動し、前記印刷媒体を走査することによ
    り印刷を行う、走査式の印刷ヘッドであることを特徴と
    する請求項1乃至請求項7のいずれかに記載のインクジ
    ェット式印刷装置。
  9. 【請求項9】前記印刷ヘッドは、印刷媒体が排出方向に
    送られても移動しない固定式の印刷ヘッドであることを
    特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれかに記載のイ
    ンクジェット式印刷装置。
  10. 【請求項10】前記印刷ヘッドは、前記印刷媒体の前記
    排出方向に対して垂直な印刷幅方向に対して、傾けられ
    て配置されている、ことを特徴とする請求項9に記載の
    インクジェット式印刷装置。
  11. 【請求項11】インクノズルからインクを吐出するため
    の容量性素子を複数備えて構成された、印刷ヘッドを有
    する、インクジェット式印刷装置の制御方法であって、 前記容量性素子を駆動するために、前記容量性素子に電
    荷を蓄積させる、電荷蓄積工程と、 前記容量性素子に蓄えられた電荷を放電させる、電荷放
    電工程と、 前記電荷放電工程により電荷を放電する際に、放電され
    る電荷を、駆動される別の容量性素子に移動する、電荷
    移動工程と、 を備えることを特徴とするインクジェット式印刷装置の
    制御方法。
JP2002027937A 2002-02-05 2002-02-05 インクジェット式印刷装置 Withdrawn JP2003231250A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002027937A JP2003231250A (ja) 2002-02-05 2002-02-05 インクジェット式印刷装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002027937A JP2003231250A (ja) 2002-02-05 2002-02-05 インクジェット式印刷装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003231250A true JP2003231250A (ja) 2003-08-19

Family

ID=27773409

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002027937A Withdrawn JP2003231250A (ja) 2002-02-05 2002-02-05 インクジェット式印刷装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003231250A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101314743B1 (ko) 인쇄 시스템 및 인쇄 기술
US7581802B2 (en) Liquid jet apparatus, printing apparatus, and method of adjusting phase of drive pulse
US6764152B2 (en) Liquid jetting apparatus and method for driving the same
CN101374665B (zh) 喷墨打印机的头驱动装置、头驱动方法及喷墨打印机
US20080186350A1 (en) Ink jet printer
US7234788B2 (en) Individual voltage trimming with waveforms
US9340013B2 (en) Image forming apparatus and head drive control method
JP4617942B2 (ja) 圧電素子の駆動装置及び駆動方法、並びに液滴吐出装置
JP2003285441A (ja) 容量性負荷駆動回路および容量性負荷駆動方法並びにそれを用いた装置
US20150015627A1 (en) Inkjet printhead driver circuit and method
JP2008132657A (ja) 圧電素子の駆動方法、圧電素子の駆動回路、液滴吐出ヘッドの駆動装置、及び液滴吐出装置
JP4765527B2 (ja) 液滴吐出装置
JP2004223770A (ja) 容量性負荷と容量性負荷駆動回路とを備える装置
JP5076345B2 (ja) 液滴吐出ヘッドの駆動装置、駆動方法、及び液滴吐出装置
JP3711447B2 (ja) インクジェット式プリンタのヘッド駆動装置及び駆動方法
JP2003231250A (ja) インクジェット式印刷装置
US8979230B2 (en) Drive device, liquid jet head, liquid jet recording apparatus, and drive method
WO2011024307A1 (ja) インクジェットプリンタ及び印刷方法
JP3757808B2 (ja) インクジェット式プリンタのヘッド駆動装置及び駆動方法
JP5861514B2 (ja) インクジェット記録装置
US8702188B2 (en) Device and method for driving liquid-drop ejection head and image forming apparatus
JP2005041076A (ja) 容量性負荷駆動回路およびインクジェットヘッドの駆動回路ならびにインクジェットプリンタ
JP2008254198A (ja) 液体吐出装置
JP2008179091A (ja) 液滴吐出装置及び画像形成装置
JPH0524188A (ja) 圧電式インクジエツトプリンタヘツド

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20050405