JP2008179091A - 液滴吐出装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】非駆動時の圧電素子に印加される電圧を抑制する。
【解決手段】スイッチ制御回路81は、スイッチ素子SW43をオンにする。このとき、圧電素子P5及びP6の一方側(スイッチ素子SW43側)の端子は共に同電位である。よって、駆動波形D及び駆動波形Dが発生しても、非印字ノズルに対応する圧電素子P6を介して発生する回り込み電圧は発生しない。また、非駆動ノズルに対応する圧電素子P1、P2、P3、P4の各一方側の端子に印加される電位も同じ値であるため、急激な電位変化は発生しない。
【選択図】図5

Description

本発明は、液滴吐出装置及び画像形成装置に関する。
従来、印字信号を圧電素子に印加して圧電素子を伸長させ、このときに発生するインクの動圧によりノズルからインク滴を吐出させて印刷用紙にドットを形成するインクジェットプリンタが知られている。
特許文献1のインクジェットプリンタのマトリックス駆動方式は、各時分割線に対して待機時電位と駆動電位と非駆動電位とを供給し、該電位を選択して駆動する時分割ドライバーと、各選択線に対して待機時電位と駆動電位と非駆動電位を供給し、該電位を選択して駆動する時分割ドライバーとを備えている。そして、駆動時には、圧電素子両端に待機時電位と駆動電位との駆動差分電圧を印加し、非駆動時には、前記圧電素子両端に前記駆動差分電圧の1/3もしくは−1/3のいずれかが印加されるように、前記分割線及び前記選択線に印加する電位を設定する。
これにより、上記インクジェットプリンタのマトリックス駆動方式は、非駆動の圧電素子に作用する差分電圧を、駆動差分電圧の1/3もしくは−1/3までに抑えることが可能であり、非駆動圧電素子からインクが漏れるなどの問題を解決する。
また、特許文献2のインクジェットプリンタの駆動回路は、圧電素子を駆動するm個の駆動素子と、圧電素子に個々に並列に接続される抵抗と、k個の選択するためのスイッチを具備し、圧電素子を時分割駆動する。これにより、上記インクジェットプリンタの駆動回路は、圧電素子を駆動するのに必要な駆動素子の数を削減でき、駆動回路の低コスト化を図っている。
特開平9−109390号公報 特開平4−077260号公報
本発明は、本発明の構成を備えないものに比べて、非駆動時の圧電素子に印加される電圧を抑制する液滴吐出装置及び画像形成装置を提供することを目的とする。
請求項1の発明は、n個の群毎にm個設けられた複数の圧電素子と、液体を収容し、前記圧電素子により減圧あるいは加圧される複数の収容室と、同一群内のすべての圧電素子の一方側の端子に対して接続された選択線が、n個の群毎に各々設けられたn本の選択線と、各群の1つの圧電素子の他方側の端子に接続された時分割線が、各群内のm個すべての圧電素子毎に設けられたm本の時分割線と、前記n本の選択線から、駆動対象の圧電素子を含む群に接続されている選択線を選択して、選択した選択線に所定の電位を印加する第1の選択手段と、前記駆動対象の圧電素子に接続されている選択線に対して、液滴を吐出させるための液滴吐出波形を発生する第1の波形発生手段と、前記駆動対象の圧電素子と異なる圧電素子に接続されている選択線に対して、前記第1の波形発生手段により前記液滴吐出波形が発生されている期間に、電圧を調整するための前記電圧調整波形を発生する第2の波形発生手段と、を備えている。
請求項2の発明は、n個の群毎にm個設けられた複数の圧電素子と、液体を収容し、前記圧電素子により減圧あるいは加圧される複数の収容室と、同一群内のすべての圧電素子の一方側の端子に対して接続された選択線が、n個の群毎に各々設けられたn本の選択線と、各群の1つの圧電素子の他方側の端子に接続された時分割線が、各群内のm個すべての圧電素子毎に設けられたm本の時分割線と、前記n本の選択線から、駆動対象の圧電素子を含む群に接続されている選択線を選択して、選択した選択線に所定の電位を印加する第1の選択手段と、液滴を吐出させるための液滴吐出波形を発生する第1の波形発生手段と、前記第1の波形発生手段により前記液滴吐出波形が発生されている期間に、電圧を調整するための前記電圧調整波形を発生する第2の波形発生手段と、前記m本の時分割線から駆動対象の圧電素子に接続されている時分割線を選択し、選択した時分割線と前記第1の波形発生手段とを接続する第2の選択手段と、前記m本の時分割線から駆動対象の圧電素子と異なる圧電素子に接続されている時分割線を選択し、選択した時分割線と前記第2の波形発生手段とを接続する第3の選択手段と、を備えている。
請求項3の発明は、請求項1または請求項2に記載の液滴吐出装置であって、前記電圧調整波形は、液滴吐出期間では、前記液滴吐出波形のレベル未満であり、かつ前記液滴吐出波形と相似する波形である。
請求項4の発明は、請求項3に記載の液滴吐出装置であって、前記液滴吐出波形は、1印字周期の波形開始部分及び波形最終部分では所定の電圧になり、液滴吐出期間前に、前記所定の電圧から1回以上の段階を経てグランドレベル又はグランド近傍レベルに達し、液滴吐出期間後に、前記グランドレベル又は前記グランド近傍レベルから1回以上の段階を経て前記所定の電圧に達し、前記電圧調整波形は、1印字周期の波形開始部分及び波形最終部分では所定の電圧になる。
請求項5の発明は、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の液滴吐出装置であって、前記第1の選択手段は、圧電素子の充電時及び放電時に、すべての選択線を選択する。
請求項6の発明は、液滴としてインク滴を吐出することにより記録媒体に画像を形成する請求項1から5のいずれか1項に記載の液滴吐出装置と、前記記録媒体を搬送する搬送手段と、前記液滴吐出装置および搬送手段を制御する制御手段と、を備えている。
請求項1〜4に記載の発明によれば、駆動対象の圧電素子と異なる圧電素子に印加される電圧を抑制して、液滴の誤吐出を抑制することができる。
請求項5に記載の発明によれば、各圧電素子の一方側を同電位にして選択線間の電位差を抑制することができる。
請求項6に記載の発明によれば、液滴の誤吐出のない高画質の画像を形成することができる。
以下、本発明の好ましい実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
[第1の実施形態]
図1は、本発明に係る第1の実施形態のインク噴射記録装置12を備えた画像形成装置の構成を示す図である。
同図に示すように、インク噴射記録装置12の筐体14内の下部には給紙収納部16が備えられており、給紙収納部16内に積層された記録用紙Pをピックアップロール18で1枚ずつ取り出すことができる。取り出された記録用紙Pは、所定の搬送経路22を構成する複数の搬送ローラ対20で搬送される。
給紙収納部16の上方には、駆動ロール24及び従動ロール26に張架された無端状の搬送ベルト28が配置されている。搬送ベルト28の上方には記録ヘッド装置部30が配置されており、搬送ベルト28の平坦部分28Fに対向している。この対向した領域が、記録ヘッド装置部30からインク滴が吐出される吐出領域SEとなっている。
搬送経路22を搬送された記録用紙Pは、搬送ベルト28で保持されてこの吐出領域SEに至り、記録ヘッド装置部30に対向した状態で、記録ヘッド装置部30から画像情報に応じたインク滴が付着する。
記録ヘッド装置部30は、有効な記録領域が記録用紙Pの幅以上の長尺状とされ、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、及びブラック(K)の4色それぞれに対応した4つのインク噴射記録ヘッド部32が搬送方向に並んで配置されており、フルカラーの画像を記録可能になっている。
また、各インク噴射記録ヘッド部32にインクを供給するために、インクを予め収容したインク収容部54がインク噴射記録装置12の筐体14内の上部に設けられている。
記録ヘッド装置部30は、搬送方向と交差する方向に不動とされていてもよいが、必要に応じて移動するように構成しておくと、マルチパスによる画像記録で、より解像度の高い画像を記録し、又はインク噴射記録ヘッド部32の不具合を記録結果に反映させないようにできる。
また、記録ヘッド装置部30の両側には、それぞれのインク噴射記録ヘッド部32に対応した4つのメンテナンスユニット34が配置されている。インク噴射記録ヘッド部32に対してメンテナンスを行う場合には、図2に示すように、記録ヘッド装置部30が上方へ移動し、搬送ベルト28との間に構成された間隙にメンテナンスユニット34が移動して入り込む。そして、ノズル面114Nに対向した状態で、所定のタイミングで、吸引、予備吐出、キャッピング、及び弾性ブレードを有するワイパー230によるノズル面114Nの拭き取り等のメンテナンス動作を行う。
図3は、帯電ロール36を示す図である。同図に示すように、記録ヘッド装置部30の上流側には、電源38が接続された帯電ロール36が配置されている。帯電ロール36は、従動ロール26との間で搬送ベルト28及び記録用紙Pを挟みつつ従動し、記録用紙Pを搬送ベルト28に押圧する押圧位置と、搬送ベルト28から離間した離間位置との間を移動可能とされている。押圧位置では、接地された従動ロール26との間に所定の電位差が生じるため、記録用紙Pに電荷を与えて搬送ベルト28に静電吸着させることができる。
記録ヘッド装置部30の下流側には、剥離プレート40が配置されており、記録用紙Pを搬送ベルト28から剥離させる。剥離された記録用紙Pは、剥離プレート40の下流側で排出経路44を構成する複数の排出ローラ対42で搬送され、筐体14の上部に設けられた排紙収納部46に排出される。
図4は、インク収容部54の周辺部の構成を示す図である。インク収容部54には、たとえばシアン、マゼンタもしくはイエローのいずれかの色からなるインクが収容されている。インク収容部54は、導管102を介して、ノズル103に接続されている。
導管102の下側には圧電素子Pが振動板105を介して配置されている。圧電素子Pは、駆動波形が供給されること矢印A方向に変位する。このとき、インク収容部54に対して圧力が加えられ、ノズル103からインクの液滴が吐出される。
図5は、インク噴射記録ヘッド部32の構成を示す回路図である。インク噴射記録ヘッド部32は、インク収容部54に対して加圧又は減圧させる圧電素子P1〜P6と、スイッチ素子SW41、SW42、SW43と、駆動波形Dを発生する波形発生回路71と、波形発生回路71と同期して、駆動波形Dを発生する波形発生回路72と、各スイッチ素子SWがオン又はオフになるように制御するスイッチ制御回路81と、を備えている。
圧電素子P1〜P6は3つの群に分けられている。本実施形態では、圧電素子P1とP2が第1群を、圧電素子P3とP4が第2群を、圧電素子P5とP6が第3群を形成している。各群では、各圧電素子の一方側の端子に同一の選択線が接続されている。例えば、圧電素子P1とP2の一方側の端子には選択線SL1が、圧電素子P3とP4の一方側の端子には選択線SL2が、圧電素子P5とP6の一方側の端子には選択線SL3が接続されている。また、各群では、各圧電素子の他方側の端子にそれぞれ異なる時分割線が接続されている。例えば第1群では、圧電素子P1の他方側の端子には時分割線JL1が、圧電素子P2の他方側の端子には時分割線JL2が接続されている。
選択線SL1は、スイッチ素子SW41を介して接地されている。選択線SL2は、スイッチ素子SW42を介して接地されている。選択線SL3は、スイッチ素子SW43を介して接地されている。
ここで、圧電素子P1及びP2の一方の極は、点hに接続されている。また、圧電素子P1の他方の極は時分割線JL1に接続され、圧電素子P2の他方の極は時分割線JL2に接続されている。圧電素子P3及びP4の一方の極は、点iに接続されている。また、圧電素子P3の他方の極は時分割線JL1に接続され、圧電素子P4の他方の極は時分割線JL2に接続されている。圧電素子P5及びP6の一方の極は、点jに接続されている。また、圧電素子P5の他方の極は時分割線JL1に接続され、圧電素子P6の他方の極は時分割線JL2に接続されている。
波形発生回路71は時分割線JL1に接続され、波形発生回路72は時分割線JL2に接続されている。スイッチ制御回路81は、印字命令に基づいて、スイッチ素子SW41、SW42、SW43のオン又はオフを各々制御する。
以上のように構成された画像形成装置は、次のようにして各々の圧電素子Pを駆動する。ここでは、圧電素子P5及びP6が1印字周期毎に交互に駆動される例を挙げて説明する。このとき、スイッチ制御回路81は、スイッチ素子SW41、SW42をオフに、スイッチ素子SW43をオンに制御する。
(波形にバイアスがない場合)
図6(A)は1印字周期の液滴吐出波形Zを示す図であり、同図(B)は1印字周期の電圧調整波形Zを示す図である。液滴吐出波形Zは、液滴を吐出させるための波形である。電圧調整波形Zは、圧電素子を駆動させるものの液滴を吐出させないための波形である。
液滴吐出波形Zと電圧調整波形Zは、1印字周期(1駆動周期)が同じであり、共に液滴吐出期間T〜T以外では、バイアスがかかっていないグランドレベル近傍の値である。また、液滴吐出波形Zと電圧調整波形Zは、共に、時刻Tを経過すると最小レベル(グランドレベル近傍の値)から大きくなり、最大振幅を経て、時刻Tで再び最小レベルになる。ただし、いずれの時刻においても、電圧調整波形Z2のレベルは、液滴吐出波形Zの振幅を超えることがない。
図7は、波形発生回路71により発生される駆動波形D及び波形発生回路72により発生される駆動波形Dのタイミングチャートである。
波形発生回路71は、時刻0〜Tで液滴吐出波形Zを、時刻T〜Tで電圧調整波形Zを、時刻T〜Tで液滴吐出波形Zを発生する。波形発生回路72は、時刻0〜Tで電圧調整波形Zを、時刻T〜Tで液滴吐出波形Zを、時刻T〜Tで電圧調整波形Zを発生する。
よって、時刻0〜Tにおいて、圧電素子P5及びP6の一方側(スイッチ素子SW43側)の端子は共に同電位である。よって、非印字ノズルに対応する圧電素子P6を介して発生する回り込み電圧は発生しない。また、非駆動ノズルに対応する圧電素子P1、P2、P3、P4の各一方側の端子に印加される電位も同じ値であるため、急激な電位変化は発生しない。そして、圧電素子P5が、液滴吐出波形Zにより駆動され、インク収容部54から液滴を吐出させる。
一方、圧電素子P1〜P4、P6には、駆動波形Dと駆動波形D、すなわち液滴吐出波形Zと電圧調整波形Zにより発生する電位により決定される波形が印加される。その波形は液滴吐出波形Zの1/2以下になるようになっており、それは電圧調整波形Zの大きさによって決められる。このため、圧電素子P1〜P4、P6は、誤吐出しない程度に駆動される。なお、液滴吐出波形Zと電圧調整波形Zにより発生する電位により決定される波形は、液滴吐出波形Zの1/2以下に限定されるものではなく、液滴を誤吐出させない大きさであればよい。
次に、時刻T〜Tにおいて、圧電素子P6が、液滴吐出波形Zにより駆動され、インク収容部54から液滴を吐出させる。また、圧電素子P1〜P5は、誤吐出しない程度に駆動される。
(波形にバイアスがある場合)
図8(A)はバイアスのある液滴吐出波形Zを示す図であり、同図(B)はバイアスのある電圧調整波形Zを示す図である。液滴吐出波形Zと電圧調整波形Zは、1印字周期(1駆動周期)が同じであり、共に液滴吐出期間T〜Tでは図6と同じであるが、液滴吐出期間T〜T以外ではバイアスE2がかかっている。
液滴吐出波形Zは、1印字周期において、液滴吐出期間T〜Tの前にバイアスEからグランド近傍レベルまで1回で下げる部分(圧電素子Pを放電させる放電部)と、液滴吐出期間T〜Tの後に、グランド近傍レベルからバイアスE2まで1回で上げる部分(圧電素子Pを充電させる充電部)と、を含んでいる。
なお、液滴吐出波形Zは、上記のものに限定されず、例えば、液滴吐出期間T〜Tの前にバイアスEからグランド近傍レベルまで複数回で下げる部分(圧電素子Pを放電させる放電部)と、液滴吐出期間T〜Tの後に、グランド近傍レベルからバイアスE2まで複数回で上げる部分(圧電素子Pを充電させる充電部)と、を含んでもよい。
また、液滴吐出波形Zの放電部は、1印字周期における波形開始部分である。液滴吐出波形Zの充電部は、1印字周期における波形最終部分である。そして、充電開始前及び充電終了後における液滴吐出波形Zの電位は同じである。
よって、液滴吐出波形Zは、1印字周期の最初はバイアスE2がかかっているが、時刻Tの直前にグランド近傍レベルになり、時刻Tになるとグランド近傍レベルから大きくなり、最大値になる。更に、液滴吐出波形Zは、最大値を経て小さくなり、時刻Tで再び最小レベルになり、時刻Tを経過後、再びバイアスE2がかる。したがって、液滴吐出波形Zと電圧調整波形Zは、液滴吐出期間T〜Tの直前に最小レベルになり、圧電素子Pを放電させている。また、いずれの時刻においても、電圧調整波形Zは、液滴吐出波形Zを超えることがない。
図9は、波形発生回路71により発生される駆動波形D及び波形発生回路72により発生される駆動波形Dのタイミングチャートである。
波形発生回路71は、時刻0〜Tで液滴吐出波形Zを、時刻T〜Tで電圧調整波形Zを、時刻T〜Tで液滴吐出波形Zを発生する。波形発生回路72は、時刻0〜Tで電圧調整波形Zを、時刻T〜Tで液滴吐出波形Zを、時刻T〜Tで電圧調整波形Zを発生する。このとき、スイッチ制御回路81は、次のようにスイッチ素子SW41、SW42、SW43を制御する。
図10は、スイッチ制御回路81により制御されるスイッチ素子SW41、SW42、SW43のオン又はオフの状態を示す図である。図10によると、液滴吐出期間T〜T、T〜Tでは、スイッチ制御回路81は、スイッチ素子SW43のみオンに制御し、スイッチ素子SW41、SW42をオフに制御する。液滴吐出期間T〜T、T〜T以外では、スイッチ制御回路81は、スイッチ素子SW41、SW42、SW43のすべてをオンに制御する。このように、1印字周期においては、吐出ノズルを含まない群の選択切替(オン/オフ)が2回以上行われる。
また、図10によると、スイッチ制御回路81は、圧電素子Pの放電期間(〜T期間)では、すべてのスイッチ素子SW41、SW42、SW43がオンに制御して、各圧電素子Pに液滴吐出波形Z及び電圧調整波形Zを供給する。また、スイッチ制御回路81は、圧電素子Pの充電期間(T〜T期間)でも、すべてのスイッチ素子SW41、SW42、SW43がオンに制御して、各圧電素子Pに液滴吐出波形Z及び電圧調整波形Zを供給する。
したがって、バイアスがない場合と同様に、時刻0〜Tにおいて、圧電素子P5及びP6の一方側(スイッチ素子SW43側)の端子は共に同電位である。よって、非印字ノズルに対応する圧電素子P6を介して発生する回り込み電圧は発生しない。また、非駆動ノズルに対応する圧電素子P1、P2、P3、P4の各一方側の端子に印加される電位も同じ値であるため、急激な電位変化は発生しない。そして、圧電素子P5が、液滴吐出波形Zにより駆動され、インク収容部54から液滴を吐出させる。
一方、圧電素子P1〜P4、P6には、駆動波形Dと駆動波形D、すなわち液滴吐出波形Zと電圧調整波形Zにより発生する電位により決定される波形が印加される。その波形は液滴吐出波形Zの1/2以下になる。このため、圧電素子P1〜P4、P6は、誤吐出しない程度に駆動される。
[第2の実施形態]
つぎに、本発明の第2の実施形態について説明する。なお、第1の実施形態と同一の部位には同一の符号を付し、主に異なる部位について説明する。
図11は、第2の実施形態に係るインク噴射記録ヘッド部32の構成を示す回路図である。インク噴射記録ヘッド部32は、図5に示す構成に加えて、スイッチ素子SW3、SW4、SW5、SW6を更に備えている。
スイッチ制御回路81は、印字命令に基づいて、スイッチ素子SW3、SW4、SW5、SW6のオン又はオフを各々独立して制御する。
波形発生回路71は、スイッチ素子SW3を介して時分割線JL1に接続され、スイッチ素子SW4を介して時分割線JL2に接続されている。波形発生回路72は、スイッチ素子SW5を介して時分割線JL1に接続され、スイッチ素子SW6を介して時分割線JL2に接続されている。
図12は、波形発生回路71により発生される駆動波形D及び波形発生回路72により発生される駆動波形Dのタイミングチャートである。波形発生回路71は、液滴吐出波形Zのみで構成される駆動波形Dを発生する。波形発生回路72は、電圧調整波形Zのみで構成される駆動波形Dを発生する。
以上のように構成された画像形成装置は、次のようにして各々の圧電素子Pを駆動する。ここでは、圧電素子P5及びP6が1印字周期毎に交互に駆動される例を挙げて説明する。
スイッチ制御回路81は、印字命令に対応して、スイッチ素子SW43、SW4、SW5をオンに制御する。このとき、圧電素子P5及びP6の端部が同電位であるので、非印字ノズルに対応する圧電素子P5を介して生じる回り込み電圧は発生しない。また、非駆動ノズルに対応する圧電素子P1、P2、P3、P4の端部も同電位になる。このため、急激な電位変化は発生しない。そして、波形発生回路71、72により駆動波形D、Dが発生されると、圧電素子P6が駆動され、液滴が吐出される。
このとき、非駆動ノズルに対応する圧電素子P1〜P5には、駆動波形D及びDの電位により決定される波形が印加される。その波形は、駆動波形の1/2以下とする。これにより、圧電素子P1〜P5には、誤吐出しない程度の電圧が印加される
つぎに、スイッチ制御回路81は、図12に示す時刻T5になると、圧電素子P6をオンにしたままで、スイッチ素子SW3、SW6をオンに、スイッチ素子SW4、SW5をオフに制御する。これにより、圧電素子P5に液滴吐出波形が印加され、圧電素子P1〜P4、P6には液滴が吐出されない程度の波形が印加される。したがって、圧電素子P1〜P4、P6による、液滴の誤吐出が防止される。
[第3の実施形態]
つぎに、本発明の第3の実施形態について説明する。なお、上述した実施形態と同一の部位には同一の符号を付し、主に異なる部位について説明する。
図13は、第3の実施形態に係るインク噴射記録ヘッド部32の構成を示す回路図である。インク噴射記録ヘッド部32は、図11に示す構成に加えて、電圧源90を更に備えている。
電圧源90は、スイッチ素子SW41を介して圧電素子P1及びP2に接続され、スイッチ素子SW42を介して圧電素子P3及びP4に接続され、スイッチ素子SW43を介して圧電素子P5及びP6に接続されている。
図14は、波形発生回路71により発生される駆動波形D及び波形発生回路72により発生される駆動波形Dのタイミングチャートである。波形発生回路71は、図6(A)に示す液滴吐出波形Zのみで構成される駆動波形Dを発生する。波形発生回路72は、図6(B)に示す電圧調整波形Zのみで構成される駆動波形Dを発生する。
以上のように構成された画像形成装置は、次のようにして各々の圧電素子Pを駆動する。ここでは、圧電素子P5及びP6が1印字周期毎に交互に駆動される例を挙げて説明する。
図15は、スイッチ制御回路81により制御されるスイッチ素子SW41、SW42、SW43、SW3〜SW6のオン又はオフの状態を示す図である。スイッチ制御回路81は、図15に示すように、図10と同様のタイミングで、スイッチ素子SW41、SW42、SW43をオン又はオフに制御する。
例えば、0−T5期間において圧電素子P5を駆動させるときは、時分割線JL1に駆動波形D、時分割線JL2に駆動波形Dを供給する必要がある。そのため、スイッチ制御回路81は、スイッチ素子SW3、SW6をオンに、スイッチ素子SW4、SW5をオフに制御する。また、T5−T6期間において圧電素子P6を駆動させるときは、時分割線JL2に駆動波形D、時分割線JL1に駆動波形Dを供給する必要がある。そのため、スイッチ制御回路81は、スイッチ素子SW3、SW6をオフに、スイッチ素子SW4、SW5をオンに制御する。
したがって、圧電素子P6を駆動させるときは、非印字ノズルに対応する圧電素子P5を介して生じる回り込み電圧は発生しない。また、非駆動ノズルに対応する圧電素子P1、P2、P3、P4の端部も同電位になる。このため、急激な電位変化は発生しない。そして、波形発生回路71、72により駆動波形D、Dが発生されると、圧電素子P6が駆動され、液滴が吐出される。
このとき、非駆動ノズルに対応する圧電素子P1〜P5には、駆動波形D及びDの電位により決定される波形が印加される。その波形は、駆動波形の1/2以下とする。これにより、圧電素子P1〜P5には、誤吐出しない程度の電圧が印加される
なお、本発明は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された範囲内で設計上の変更をされたものにも適用可能であるのは勿論である。例えば、波形の最小値は、グランド近傍レベルに限定されるものではなく、グランドレベルであってもよいのは勿論である。また、時分割線は2本に限定されるものではなく、3本以上であってもよい。
本発明に係る第1の実施形態のインク噴射記録装置を備えた画像形成装置の構成を示す図である。 記録ヘッド装置部及びメンテナンスユニットの動作を説明する図である。 帯電ロールを示す図である。 インク収容部の周辺部の構成を示す図である。 インク噴射記録ヘッド部の構成を示す回路図である。 (A)は1印字周期の液滴吐出波形Zを示す図であり、(B)は1印字周期の電圧調整波形Zを示す図である。 波形発生回路により発生される駆動波形D及び波形発生回路により発生される駆動波形Dのタイミングチャートである。 (A)はバイアスのある液滴吐出波形Zを示す図であり、(B)はバイアスのある電圧調整波形Zを示す図である。 波形発生回路により発生される駆動波形D及び波形発生回路72により発生される駆動波形Dのタイミングチャートである。 スイッチ制御回路により制御されるスイッチ素子SW41、SW42、SW43のオン又はオフの状態を示す図である。 第2の実施形態に係るインク噴射記録ヘッド部の構成を示す回路図である。 波形発生回路により発生される駆動波形D及び波形発生回路72により発生される駆動波形Dのタイミングチャートである。 第3の実施形態に係るインク噴射記録ヘッド部の構成を示す回路図である。 波形発生回路により発生される駆動波形D及び波形発生回路72により発生される駆動波形Dのタイミングチャートである。 スイッチ制御回路により制御されるスイッチ素子SW41、SW42、SW43、SW3〜SW6のオン又はオフの状態を示す図である。
符号の説明
71、72 波形発生回路
81 スイッチ制御回路
90 電圧源
SW3、SW4、SW5、SW6、SW41、SW42、SW43 スイッチ素子
P1〜P6 圧電素子

Claims (6)

  1. n個の群毎にm個設けられた複数の圧電素子と、
    液体を収容し、前記圧電素子により減圧あるいは加圧される複数の収容室と、
    同一群内のすべての圧電素子の一方側の端子に対して接続された選択線が、n個の群毎に各々設けられたn本の選択線と、
    各群の1つの圧電素子の他方側の端子に接続された時分割線が、各群内のm個すべての圧電素子毎に設けられたm本の時分割線と、
    前記n本の選択線から、駆動対象の圧電素子を含む群に接続されている選択線を選択して、選択した選択線に所定の電位を印加する第1の選択手段と、
    前記駆動対象の圧電素子に接続されている選択線に対して、液滴を吐出させるための液滴吐出波形を発生する第1の波形発生手段と、
    前記駆動対象の圧電素子と異なる圧電素子に接続されている選択線に対して、前記第1の波形発生手段により前記液滴吐出波形が発生されている期間に、電圧を調整するための前記電圧調整波形を発生する第2の波形発生手段と、
    を備えた液滴吐出装置。
  2. n個の群毎にm個設けられた複数の圧電素子と、
    液体を収容し、前記圧電素子により減圧あるいは加圧される複数の収容室と、
    同一群内のすべての圧電素子の一方側の端子に対して接続された選択線が、n個の群毎に各々設けられたn本の選択線と、
    各群の1つの圧電素子の他方側の端子に接続された時分割線が、各群内のm個すべての圧電素子毎に設けられたm本の時分割線と、
    前記n本の選択線から、駆動対象の圧電素子を含む群に接続されている選択線を選択して、選択した選択線に所定の電位を印加する第1の選択手段と、
    液滴を吐出させるための液滴吐出波形を発生する第1の波形発生手段と、
    前記第1の波形発生手段により前記液滴吐出波形が発生されている期間に、電圧を調整するための前記電圧調整波形を発生する第2の波形発生手段と、
    前記m本の時分割線から駆動対象の圧電素子に接続されている時分割線を選択し、選択した時分割線と前記第1の波形発生手段とを接続する第2の選択手段と、
    前記m本の時分割線から駆動対象の圧電素子と異なる圧電素子に接続されている時分割線を選択し、選択した時分割線と前記第2の波形発生手段とを接続する第3の選択手段と、
    を備えた液滴吐出装置。
  3. 前記電圧調整波形は、液滴吐出期間では、前記液滴吐出波形のレベル未満であり、かつ前記液滴吐出波形と相似する波形である
    請求項1または請求項2に記載の液滴吐出装置。
  4. 前記液滴吐出波形は、1印字周期の波形開始部分及び波形最終部分では所定の電圧になり、液滴吐出期間前に、前記所定の電圧から1回以上の段階を経てグランドレベル又はグランド近傍レベルに達し、液滴吐出期間後に、前記グランドレベル又は前記グランド近傍レベルから1回以上の段階を経て前記所定の電圧に達し、
    前記電圧調整波形は、1印字周期の波形開始部分及び波形最終部分では所定の電圧になる
    請求項3に記載の液滴吐出装置。
  5. 前記第1の選択手段は、圧電素子の充電時及び放電時に、すべての選択線を選択する
    請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の液滴吐出装置。
  6. 液滴としてインク滴を吐出することにより記録媒体に画像を形成する請求項1から5のいずれか1項に記載の液滴吐出装置と、
    前記記録媒体を搬送する搬送手段と、
    前記液滴吐出装置および搬送手段を制御する制御手段と、
    を備えた画像形成装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2013095134A (ja) * 2011-11-02 2013-05-20 Samsung Electro-Mechanics Co Ltd インクジェットヘッド駆動装置
JP2015116673A (ja) * 2013-12-17 2015-06-25 株式会社リコー 液滴吐出装置、画像形成装置及び液滴吐出装置の駆動制御方法

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