JP2008143129A - 液滴吐出装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】非駆動時の圧電素子に印加される電圧を低くする。
【解決手段】圧電素子P6に液滴吐出波形Dが供給されると、時分割線JL2、圧電素子P2を介して、圧電素子P1に逆電位が生じる。また、時分割線JL2、圧電素子P4を介して、圧電素子P3に逆電位が生じる。そこで、波形発生回路72は、スイッチ素子SW12を介して圧電素子P1に駆動波形Dを供給すると共に、スイッチ素子SW22を介して圧電素子P3に駆動波形Dを供給する。
【選択図】図5

Description

本発明は、液滴吐出装置及び画像形成装置に関する。
従来、印字信号を圧電素子に印加して圧電素子を伸長させ、このときに発生するインクの動圧によりノズルからインク滴を吐出させて印刷用紙にドットを形成するインクジェットプリンタが知られている。
特許文献1のインクジェットプリンタの駆動回路は、圧電素子を駆動するm個の駆動素子と、圧電素子に個々に並列に接続される抵抗と、k個の選択するためのスイッチを具備し、圧電素子を時分割駆動する。これにより、上記インクジェットプリンタの駆動回路は、圧電素子を駆動するのに必要な駆動素子の数を削減でき、駆動回路の低コスト化を図る。
また、特許文献2のインクジェットプリンタのマトリックス駆動方式は、各時分割線に対して待機時電位と駆動電位と非駆動電位とを供給し、該電位を選択して駆動する時分割ドライバーと、各選択線に対して待機時電位と駆動電位と非駆動電位を供給し、該電位を選択して駆動する時分割ドライバーとを備えている。そして、駆動時には、圧電素子両端に待機時電位と駆動電位との駆動差分電圧を印加し、非駆動時には、前記圧電素子両端に前記駆動差分電圧の1/3もしくは−1/3のいずれかが印加されるように、前記分割線及び前記選択線に印加する電位を設定する。
これにより、上記インクジェットプリンタのマトリックス駆動方式は、非駆動の圧電素子に作用する差分電圧を、駆動差分電圧の1/3もしくは−1/3までに抑えることが可能であり、非駆動圧電素子からインクが漏れるなどの問題を解決する。
特開平4−77260号公報 特開平9−109390号公報
本発明は、本発明の構成を備えないものに比べて、非駆動時の圧電素子に印加される電圧を低くする液滴吐出装置及び画像形成装置を提供することを目的とする。
請求項1の発明である液滴吐出装置は、n個の群にわけられたm個の圧電素子と、液体を収容し、前記圧電素子により減圧あるいは加圧される複数の収容室と、液滴を吐出させるための液滴吐出波形を発生する第1の波形発生手段と、液滴を吐出させないための駆動波形を発生する第2の波形発生手段と、電圧調整波形を発生する電圧調整波形発生手段と、前記液滴吐出波形もしくは駆動波形の一方を選択あるいはいずれも選択しない第1の選択手段と、前記第1の選択手段と群毎に前記圧電素子の一方側の端子とを接続する複数の選択線と、群毎に1つの圧電素子の他方側の端子と接続する複数の時分割線と、前記時分割線に接続され、前記電圧調整波形発生手段により発生された電圧調整波形を選択する第2の選択手段と、を備え、前記第2の波形発生手段は、液滴を吐出させない圧電素子と液滴を吐出させる圧電素子の前記収容室の減圧を開始する時刻とが異なるように駆動波形を発生し、前記第1の選択手段は、液滴を吐出する圧電素子を含む群の圧電素子に接続された選択線に液滴吐出波形を出力し、群のすべての圧電素子が液滴を吐出させない群の圧電素子に接続された選択線に駆動波形を出力あるいは何も出力せず、前記第2の選択手段は、収容室を加圧して液滴を吐出させる期間、液滴を吐出する圧電素子を含む群に接続された時分割線と異なる時分割線の電圧変化が抑制されるように、前記電圧調整波形を選択する。
請求項2の発明は、請求項1に記載の液滴吐出装置において、前記第2の波形発生手段は、前記収容室を加圧して液滴を吐出させる期間、の前記液滴吐出波形の振幅の1/3未満の波形を含む駆動波形を発生する。
請求項3の発明である液滴吐出装置は、n個の群にわけられたm個の圧電素子と、液体を収容し、前記圧電素子により減圧あるいは加圧される複数の収容室と、液滴を吐出させるための液滴吐出波形を発生する第1の波形発生手段と、液滴を吐出させないための駆動波形を発生する第2の波形発生手段と、所定の電圧を発生する電圧発生手段と、群毎に前記圧電素子の一方側の端子に接続する複数の選択線と、各群に接続された選択線から少なくとも1つを選択して前記電圧発生手段により発生された所定の電圧を出力する第1の選択手段と、群毎に1つの圧電素子の他方側の端子と接続する複数の時分割線と、各群に接続された時分割線から少なくとも1つの時分割線を選択して当該選択した時分割線に前記第1の波形発生手段により発生された駆動波形を出力し、あるいは駆動波形を出力しない第2の選択手段と、各群に接続された時分割線から少なくとも1つの時分割線を選択して当該選択した時分割線に前記第2の波形発生手段により発生された駆動波形を出力し、あるいは駆動波形を出力しない第3の選択手段と、を備え、前記第2の波形発生手段は、前記液滴吐出波形の最大振幅の1/3以上から2/3未満の波形であって、液滴を吐出させる圧電素子による収容室の減圧時間と液滴を吐出させない圧電素子による収容室の減圧時間とが異なるように、前記収容室から液滴を吐出させないための圧電素子の駆動波形を発生し、前記第1の選択手段は、前記収容室を加圧して液滴を吐出させる期間、液滴を吐出させる圧電素子を含む群の選択線を選択して当該選択した時分割線に前記所定の電圧を出力し、前記第2の選択手段は、前記収容室を加圧して液滴を吐出させる期間、液滴を吐出させる圧電素子に接続されている時分割線を選択して当該選択した時分割線に液滴吐出波形を出力し、前記第3の選択手段は、圧電素子に液滴吐出波形が供給されたときに、当該圧電素子に接続されている時分割線と異なる時分割線の電圧変化が抑制されるように、前記異なる時分割線に対して前記駆動波形を供給する。
請求項4の発明は、請求項1または請求項2に記載の液滴吐出装置であって、前記第2の波形発生手段は、前記液滴吐出波形の最大振幅の1/4以下の波形であって、液滴を吐出させる圧電素子による収容室の減圧時間より液滴を吐出させない圧電素子による収容室の減圧時間が早くなるように、前記収容室から液滴を吐出させないための圧電素子の駆動波形を発生する。
請求項5の発明は、請求項1または請求項2に記載の圧電素子の液滴吐出装置であって、前記第2の選択手段は、圧電素子に液滴吐出波形が供給されたときの当該圧電素子に接続されている時分割線と異なる時分割線に対して、液滴吐出波形による電圧変化が抑制されるような電圧波形を供給する。
請求項6の発明である液滴吐出装置は、液滴としてインク滴を吐出することにより記録媒体に画像を形成する請求項1から5のいずれか1項に記載の液滴吐出装置と、前記記録媒体を搬送する搬送手段と、前記液滴吐出装置および搬送手段を制御する制御手段と、を備えている。
請求項1に記載の発明によれば、本発明の構成を備えないものに比べて、液滴を吐出させない圧電素子に印加される電圧を低くでき、収容室から液滴が誤吐出されるのを防止することが可能となる。
請求項2に記載の発明によれば、本発明の構成を備えないものに比べて、圧電素子に製造による静電容量のバラツキが生じても、液滴を吐出させない圧電素子に印加される電圧を収容室からの液滴が誤吐出しない程度に低くすることができる。
請求項3に記載の発明によれば、本発明の構成を備えないものに比べて、回路構成の規模を小さくすることができる。
請求項4に記載の発明によれば、本発明の構成を備えないものに比べて、液滴を吐出させない圧電素子に印加される電圧を更に低くでき、収容室からの液体の誤吐出、あるいは、誤吐出には至らないが液滴を吐出する吐出口表面に液体が溢れ吐出の障害となることを更に抑制することができる。
請求項5に記載の発明によれば、本発明の構成を備えないものに比べて、液滴吐出波形による電位の変位を抑制することができる。
請求項6に記載の発明によれば、本発明の構成を備えないものに比べて、誤吐出の防止により高画質の画像を形成することができる。
以下、本発明の好ましい実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
[第1の実施形態]
まず、本発明に係る第1の実施形態のインク噴射記録装置12を備えた画像形成装置について説明する。
図1に示すように、インク噴射記録装置12の筐体14内の下部には給紙収納部16が備えられており、給紙収納部16内に積層された記録用紙Pをピックアップロール18で1枚ずつ取り出すことができる。取り出された記録用紙Pは、所定の搬送経路22を構成する複数の搬送ローラ対20で搬送される。
給紙収納部16の上方には、駆動ロール24及び従動ロール26に張架された無端状の搬送ベルト28が配置されている。搬送ベルト28の上方には記録ヘッド装置部30が配置されており、搬送ベルト28の平坦部分28Fに対向している。この対向した領域が、記録ヘッド装置部30からインク滴が吐出される吐出領域SEとなっている。
搬送経路22を搬送された記録用紙Pは、搬送ベルト28で保持されてこの吐出領域SEに至り、記録ヘッド装置部30に対向した状態で、記録ヘッド装置部30から画像情報に応じたインク滴が付着する。
記録ヘッド装置部30は、有効な記録領域が記録用紙Pの幅以上の長尺状とされ、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、及びブラック(K)の4色それぞれに対応した4つのインク噴射記録ヘッド部32が搬送方向に並んで配置されており、フルカラーの画像を記録可能になっている。
また、各インク噴射記録ヘッド部32にインクを供給するために、インクを予め収容したインク収容部54がインク噴射記録装置12の筐体14内の上部に設けられている。
記録ヘッド装置部30は、搬送方向と交差する方向に不動とされていてもよいが、必要に応じて移動するように構成しておくと、マルチパスによる画像記録で、より解像度の高い画像を記録し、又はインク噴射記録ヘッド部32の不具合を記録結果に反映させないようにできる。
また、記録ヘッド装置部30の両側には、それぞれのインク噴射記録ヘッド部32に対応した4つのメンテナンスユニット34が配置されている。インク噴射記録ヘッド部32に対してメンテナンスを行う場合には、図2に示すように、記録ヘッド装置部30が上方へ移動し、搬送ベルト28との間に構成された間隙にメンテナンスユニット34が移動して入り込む。そして、ノズル面114Nに対向した状態で、所定のタイミングで、吸引、予備吐出、キャッピング、及び弾性ブレードを有するワイパー230によるノズル面114Nの拭き取り等のメンテナンス動作を行う。
図3に示すように、記録ヘッド装置部30の上流側には、電源38が接続された帯電ロール36が配置されている。帯電ロール36は、従動ロール26との間で搬送ベルト28及び記録用紙Pを挟みつつ従動し、記録用紙Pを搬送ベルト28に押圧する押圧位置と、搬送ベルト28から離間した離間位置との間を移動可能とされている。押圧位置では、接地された従動ロール26との間に所定の電位差が生じるため、記録用紙Pに電荷を与えて搬送ベルト28に静電吸着させることができる。
記録ヘッド装置部30の下流側には、剥離プレート40が配置されており、記録用紙Pを搬送ベルト28から剥離させる。剥離された記録用紙Pは、剥離プレート40の下流側で排出経路44を構成する複数の排出ローラ対42で搬送され、筐体14の上部に設けられた排紙収納部46に排出される。
図4は、インク収容部54の周辺部の構成を示す図である。インク収容部54には、たとえばシアン、マゼンタもしくはイエローのいずれかの色からなるインクが収容されている。インク収容部54は、導管102を介して、ノズル103に接続されている。
導管102の下側には圧電素子Pが振動板105を介して配置されている。圧電素子Pは、液滴吐出波形が供給されると矢印A方向に変位する。このとき、インク収容部54に対して圧力が加えられ、ノズル103からインクの液滴が吐出される。
図5は、圧電素子の駆動回路の構成を示す回路図である。圧電素子の駆動回路は、圧電素子P1〜P6と、スイッチ素子SW11、SW12、SW21、SW22、SW31、SW32、SW3〜SW6と、液滴を吐出させるための液滴吐出波形を発生する波形発生回路71と、圧電素子を駆動させるものの液滴を吐出させないための駆動波形(ずらし波形)を発生する波形発生回路72と、所定の電圧(電圧調整波形D)を発生する波形発生回路73と、各スイッチ素子SWがオン又はオフになるように制御するスイッチ制御回路80と、を備えている。
圧電素子P1〜P6は3つの群に分けられている。本実施形態では、圧電素子P1とP2が第1群を、圧電素子P3とP4が第2群を、圧電素子P5とP6が第3群を形成している。各群では、各圧電素子の一方側の端子に同一の選択線が接続されている。例えば、圧電素子P1とP2の一方側の端子には選択線SL1が、圧電素子P3とP4の一方側の端子には選択線SL2が、圧電素子P5とP6の一方側の端子には選択線SL3が接続されている。また、各群では、各圧電素子の他方側の端子にそれぞれ異なる時分割線が接続されている。例えば第1群では、圧電素子P1の他方側の端子には時分割線JL1が、圧電素子P2の他方側の端子には時分割線JL2が接続されている。
波形発生回路71は、スイッチ素子SW11を介して、点Xに接続されている。波形発生回路72は、スイッチ素子SW12を介して、点Xに接続されている。圧電素子P1及びP2の一方の極は、点Xに接続されている。圧電素子P1の他方の極は時分割線JL1に接続され、圧電素子P2の他方の極は時分割線JL2に接続されている。
また、波形発生回路72は、スイッチ素子SW22を介して、点Yに接続されている。波形発生回路71は、スイッチ素子SW21を介して、点Yに接続されている。圧電素子P3及びP4の一方の極は、点Yに接続されている。圧電素子P3の他方の極は時分割線JL1に接続され、圧電素子P4の他方の極は時分割線JL2に接続されている。
さらに、波形発生回路72は、スイッチ素子SW32を介して、点Zに接続されている。波形発生回路71は、スイッチ素子SW31を介して、点Zに接続されている。圧電素子P5及びP6の一方の極は、点Zに接続されている。圧電素子P5の他方の極は時分割線JL1に接続され、圧電素子P6の他方の極は時分割線JL2に接続されている。
電圧源90は、スイッチ素子SW3を介して時分割線JL1に接続されると共に、スイッチ素子SW4を介して時分割線JL2に接続され、所定の電圧Eを出力する。波形発生回路73は、スイッチ素子SW5を介して時分割線JL1に接続されると共に、スイッチ素子SW6を介して時分割線JL2に接続され、電圧調整波形Dを発生する。
スイッチ制御回路80は、スイッチ素子SW11、SW12、SW21、SW22、SW31、SW32、SW3〜SW6のオン又はオフを各々制御する。
図6は、液滴吐出波形D、駆動波形D、電圧調整波形Dのタイミングチャートである。
時刻0から時刻Tにおいて、液滴吐出波形D及び駆動波形Dは、電圧Eである。また、電圧調整波形Dは、電圧Eである。なお、E−E=dVとする。
時刻Tから時刻Tにおいて、駆動波形Dは、時刻Tから低下して電圧Eに達する。液滴吐出波形Dは、駆動波形Dが電圧Eに達した後に、低下して電圧Eに達する。すなわち、駆動波形Dは、液滴吐出波形D1よりも早いタイミングで立ち下がる。なお、電圧調整波形Dは、電圧Eのままである。
時刻Tから時刻Tにおいて、液滴吐出波形Dは、電圧EからdVだけ立ち上がり、再び低下して電圧Eに戻る。駆動波形Dは、電圧Eのままである。電圧調整波形Dは、電圧E1からdV(=dV×3/4)だけ立ち上がり、再び低下して電圧Eに戻る。
時刻Tから時刻Tにおいて、液滴吐出波形D及び駆動波形Dは、電圧Eから電圧E2まで立ち上がった後、電圧Eを維持する。電圧調整波形Dは、電圧Eのままである。
なお、時刻0から時刻Tまでが1印字周期であり、時刻Tから時刻Tまでが次の1印字周期である。
図7は、圧電素子P6のみを駆動させるときの各スイッチ素子SWのオン/オフ制御のタイミングを示す図である。
時刻0から時刻Tにおいて、スイッチ制御回路80は、スイッチ素子SW31、SW12、SW22、SW4をオンに制御すると共に、スイッチ素子SW11、SW21、SW32、SW3、SW5、SW6をオフに制御する。
時刻Tから時刻Tにおいて、スイッチ制御回路80は、スイッチ素子SW31、SW4、SW5をオンに制御すると共に、スイッチ素子SW11、SW21、SW12、SW22、SW32、SW3、SW6をオフに制御する。
時刻Tから時刻Tにおいて、スイッチ制御回路80は、スイッチ素子SW31、SW12、SW22、SW4をオンに制御すると共に、スイッチ素子SW11、SW21、SW32、SW3、SW5、SW6をオフに制御する。
この結果、収容室を加圧して液滴を吐出させる期間である時刻Tから時刻Tにおいて、波形発生回路71は、スイッチ素子SW31を介して、液滴吐出波形Dを圧電素子P6に供給する。このとき、液滴吐出波形Dは圧電素子P5にも印加されるので、時分割線JL2の電圧が変化するおそれがある。そこで、波形発生回路73は、スイッチ素子SW5を介して、時分割線JL1に電圧調整波形Dを供給する。このため、液滴吐出波形Dによる時分割線JL1の電圧の変化は、電圧調整波形Dを供給がない場合よりも、小さくなる。
なお、駆動波形D2は、図6に示すものに限定されるものではなく、次のようなものであってもよい。
図8は、液滴吐出波形D、駆動波形D、電圧調整波形Dのタイミングチャートである。なお、液滴吐出波形D及び電圧調整波形Dは図5と同じ波形であるが、駆動波形Dは図5と異なる波形になっている。具体的には、図8の駆動波形Dは、時刻Tから時刻Tにおいて、電圧EからdV(=dV/4)だけ立ち上がり、再び電圧Eに戻る。そして、スイッチ制御回路80は、図7に示すように、各スイッチ素子SWを制御する。
図9は、圧電素子P1〜P6に印加される電圧波形を示す図である。図9によると、圧電素子P6には、液滴吐出波形Dがそのまま印加される。これにより、圧電素子P6が駆動され、圧電素子P6により液滴が吐出される。
また、時刻Tから時刻Tにおいて、圧電素子P6に液滴吐出波形Dが供給されると、時分割線JL2、圧電素子P2を介して、圧電素子P1に逆電位が生じる。また、時分割線JL2、圧電素子P4を介して、圧電素子P3に逆電位が生じる。そこで、波形発生回路72は、スイッチ素子SW12を介して圧電素子P1に駆動波形Dを供給すると共に、スイッチ素子SW22を介して圧電素子P3に駆動波形Dを供給する。これにより、図9に示すように、液滴吐出時の圧電素子P1、P3に生じる逆電位は、dV2に比べて1/2以下に小さくなる。
また、時刻Tから時刻Tにおいて、駆動波形Dによって圧電素子P2、P4に生じる電界は、仮に液滴吐出波形Dが印加されたときに生じる電界の半分となり、無視できない大きさである。しかし、図8に示すように、駆動波形Dの時刻T〜Tにおける立ち下がりのタイミング(メニスカスを引き込むタイミング)は、液滴吐出波形Dの立ち下がりのタイミングよりも早くなっている。すなわち、駆動波形Dは、時刻T〜Tにおける立ち下がりのタイミングから、時刻T〜Tにおける立ち上がりのタイミング(液滴を吐出するタイミング)までが長くなっている。このため、図9に示すように、圧電素子P2、P4には駆動波形Dがそのまま印加されるが、駆動波形Dによる圧力は液滴吐出波形Dによる圧力より低くなる。
[第2の実施形態]
つぎに、本発明の第2の実施形態について説明する。
図10は、第2の実施形態に係るインク噴射記録ヘッド部32の構成を示す回路図である。インク噴射記録ヘッド部32は、圧電素子P1〜P6と、スイッチ素子SW41、SW42、SW43、SW3〜SW6と、波形発生回路71、72と、スイッチ制御回路80と、を備えている。
電圧源90は、スイッチ素子SW41を介して点hに、スイッチ素子SW42を介して点iに、スイッチ素子SW43を介して点jにそれぞれ接続されている。
圧電素子P1及びP2の一方の極は、点hに接続されている。また、圧電素子P1の他方の極は時分割線JL1に接続され、圧電素子P2の他方の極は時分割線JL2に接続されている。圧電素子P3及びP4の一方の極は、点iに接続されている。また、圧電素子P3の他方の極は時分割線JL1に接続され、圧電素子P4の他方の極は時分割線JL2に接続されている。圧電素子P5及びP6の一方の極は、点jに接続されている。また、圧電素子P5の他方の極は時分割線JL1に接続され、圧電素子P6の他方の極は時分割線JL2に接続されている。
波形発生回路71は、スイッチ素子SW3を介して時分割線JL1に接続されると共に、スイッチ素子SW4を介して時分割線JL2に接続され、吐出波形Dを出力する。波形発生回路72は、スイッチ素子SW5を介して時分割線JL1に接続されると共にスイッチ素子SW6を介して時分割線JL2に接続され、ずらし波形Dを発生する。
スイッチ制御回路80は、スイッチ素子SW41、SW42、SW43、SW3〜SW6のオン又はオフを各々制御する。
図11は、液滴吐出波形D、駆動波形Dのタイミングチャートである。
図12は、圧電素子P6のみを駆動させるときの各スイッチ素子SWのオン/オフ制御のタイミングを示す図である。
時刻0から時刻Tにおいて、スイッチ制御回路80は、スイッチ素子SW41、SW42、SW5、SW6をオンに制御すると共に、スイッチ素子SW43、SW3、SW4をオフに制御する。
時刻Tから時刻Tにおいて、スイッチ制御回路80は、スイッチ素子SW43、SW3、SW4をオンに制御すると共に、スイッチ素子SW41、SW42、SW5、SW6をオフに制御する。
収容室を加圧して液滴を吐出させる期間である時刻Tから時刻Tにおいて、スイッチ制御回路80は、スイッチ素子SW43、SW4、SW5をオンに制御すると共に、スイッチ素子SW41、SW42、SW3、SW6をオフに制御する。
時刻Tから時刻Tにおいて、スイッチ制御回路80は、スイッチ素子SW41、SW42、SW5、SW6をオンに制御すると共に、スイッチ素子SW3、SW4をオフに制御する。
これにより、時刻Tから時刻Tにおいて、圧電素子P6に液滴吐出波形Dが供給されると、時分割線JL2、圧電素子P2を介して、圧電素子P1に逆電位が生じる。また、時分割線JL2、圧電素子P4を介して、圧電素子P3に逆電位が生じる。そこで、波形発生回路72は、スイッチ素子SW5を介して圧電素子P1、P3に駆動波形Dを供給する。これにより、液滴吐出時の圧電素子P1、P3に生じる逆電位は、dV2に比べて1/2以下に小さくなる。
また、時刻Tから時刻Tにおいて、駆動波形Dによって圧電素子P2、P4に生じる電界は、仮に駆動波形Dが印加されたときに生じる電界の半分となり、無視できない大きさである。しかし、駆動波形Dは、時刻T〜Tにおける立ち下がりのタイミングから、時刻T〜Tにおける立ち上がりのタイミングまでが長くなっている。このため、圧電素子P2、P4には駆動波形Dがそのまま印加されるが、駆動波形Dによる圧力は液滴吐出波形Dによる圧力より低くなる。
なお、本発明は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された範囲内で設計上の変更をされたものにも適用可能であるのは勿論である。
インク噴射記録装置を備えた画像形成装置の構成を示す図である。 インク噴射記録装置を備えた画像形成装置の構成を示す図である。 帯電ロールの配置を示す図である。 インク収容部の周辺部の構成を示す図である。 圧電素子の駆動回路の構成を示す回路図である。 液滴吐出波形D、駆動波形D、電圧調整波形Dのタイミングチャートである。 圧電素子P6のみを駆動させるときの各スイッチ素子SWのオン/オフ制御のタイミングを示す図である。 液滴吐出波形D、駆動波形D、電圧調整波形Dのタイミングチャートである。 圧電素子P1〜P6に印加される電圧波形を示す図である。 第2の実施形態に係るインク噴射記録ヘッド部の構成を示す回路図である。 液滴吐出波形D、駆動波形Dのタイミングチャートである。 圧電素子P6のみを駆動させるときの各スイッチ素子SWのオン/オフ制御のタイミングを示す図である。
符号の説明
71 波形発生回路(第1の波形発生手段)
72 波形発生回路(第2の波形発生手段)
73 波形発生回路(電圧発生手段)
80 スイッチ制御回路
90 電圧源
SW11、SW12、SW21、SW22、SW31、SW32 スイッチ素子
P1〜P6 圧電素子

Claims (6)

  1. n個の群にわけられたm個の圧電素子と、
    液体を収容し、前記圧電素子により減圧あるいは加圧される複数の収容室と、
    液滴を吐出させるための液滴吐出波形を発生する第1の波形発生手段と、
    液滴を吐出させないための駆動波形を発生する第2の波形発生手段と、
    所定の電圧を発生する電圧発生手段と、
    前記液滴吐出波形もしくは駆動波形の一方を選択あるいはいずれも選択しない第1の選択手段と、
    前記第1の選択手段と群毎に前記圧電素子の一方側の端子とを接続する複数の選択線と、
    群毎に1つの圧電素子の他方側の端子と接続する複数の時分割線と、
    前記時分割線に接続され、前記電圧発生手段により発生された所定の電圧を選択する第2の選択手段と、を備え、
    前記第2の波形発生手段は、液滴を吐出させない圧電素子と液滴を吐出させる圧電素子の前記収容室の減圧を開始する時刻とが異なるように駆動波形を発生し、
    前記第1の選択手段は、液滴を吐出する圧電素子を含む群の圧電素子に接続された選択線に液滴吐出波形を出力し、群のすべての圧電素子が液滴を吐出させない群の圧電素子に接続された選択線に駆動波形を出力あるいは何も出力せず、
    前記第2の選択手段は、収容室を加圧して液滴を吐出させる期間、液滴を吐出する圧電素子を含む群に接続された時分割線と異なる時分割線の電圧変化が抑制されるように、前記所定の電圧を選択する
    圧電素子の駆動回路を備えた液滴吐出装置。
  2. 前記第2の波形発生手段は、前記収容室を加圧して液滴を吐出させる期間、の前記液滴吐出波形の振幅の1/3未満の波形を含む駆動波形を発生する
    請求項1に記載の液滴吐出装置。
  3. n個の群にわけられたm個の圧電素子と、
    液体を収容し、前記圧電素子により減圧あるいは加圧される複数の収容室と、
    液滴を吐出させるための液滴吐出波形を発生する第1の波形発生手段と、
    液滴を吐出させないための駆動波形を発生する第2の波形発生手段と、
    所定の電圧を発生する電圧発生手段と、
    群毎に前記圧電素子の一方側の端子に接続する複数の選択線と、
    各群に接続された選択線から少なくとも1つを選択して前記電圧発生手段により発生された所定の電圧を出力する第1の選択手段と、
    群毎に1つの圧電素子の他方側の端子と接続する複数の時分割線と、
    各群に接続された時分割線から少なくとも1つの時分割線を選択して当該選択した時分割線に前記第1の波形発生手段により発生された駆動波形を出力し、あるいは駆動波形を出力しない第2の選択手段と、
    各群に接続された時分割線から少なくとも1つの時分割線を選択して当該選択した時分割線に前記第2の波形発生手段により発生された駆動波形を出力し、あるいは駆動波形を出力しない第3の選択手段と、を備え、
    前記第2の波形発生手段は、前記液滴吐出波形の最大振幅の1/3以上から2/3未満の波形であって、液滴を吐出させる圧電素子による収容室の減圧時間と液滴を吐出させない圧電素子による収容室の減圧時間とが異なるように、前記収容室から液滴を吐出させないための圧電素子の駆動波形を発生し、
    前記第1の選択手段は、前記収容室を加圧して液滴を吐出させる期間、液滴を吐出させる圧電素子を含む群の選択線を選択して当該選択した時分割線に前記所定の電圧を出力し、
    前記第2の選択手段は、前記収容室を加圧して液滴を吐出させる期間、液滴を吐出させる圧電素子に接続されている時分割線を選択して当該選択した時分割線に液滴吐出波形を出力し、
    前記第3の選択手段は、圧電素子に液滴吐出波形が供給されたときに、当該圧電素子に接続されている時分割線と異なる時分割線の電圧変化が抑制されるように、前記異なる時分割線に対して前記駆動波形を供給する
    圧電素子の駆動回路を備えた液滴吐出装置。
  4. 前記第2の波形発生手段は、前記液滴吐出波形の最大振幅の1/4以下の波形であって、液滴を吐出させる圧電素子による収容室の減圧時間より液滴を吐出させない圧電素子による収容室の減圧時間が早くなるように、前記収容室から液滴を吐出させないための圧電素子の駆動波形を発生する
    請求項1または請求項2に記載の液滴吐出装置。
  5. 前記第2の選択手段は、圧電素子に液滴吐出波形が供給されたときの当該圧電素子に接続されている時分割線と異なる時分割線に対して、液滴吐出波形による電圧変化が抑制されるような電圧波形を供給する
    請求項1または請求項2に記載の液滴吐出装置。
  6. 液滴としてインク滴を吐出することにより記録媒体に画像を形成する請求項1から5のいずれか1項に記載の液滴吐出装置と、
    前記記録媒体を搬送する搬送手段と、
    前記液滴吐出装置および搬送手段を制御する制御手段と、
    を備えた画像形成装置。
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