JP2003231120A - 使用済みプラスチックのリサイクルシステム - Google Patents

使用済みプラスチックのリサイクルシステム

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JP2003231120A JP2002034605A JP2002034605A JP2003231120A JP 2003231120 A JP2003231120 A JP 2003231120A JP 2002034605 A JP2002034605 A JP 2002034605A JP 2002034605 A JP2002034605 A JP 2002034605A JP 2003231120 A JP2003231120 A JP 2003231120A
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    • Y02W30/00Technologies for solid waste management
    • Y02W30/50Reuse, recycling or recovery technologies
    • Y02W30/62Plastics recycling; Rubber recycling

Abstract

(57)【要約】 【課 題】 本発明の目的は、リサイクル製品に安定
した品質を持つリサイクルプラスチックを供給すること
のできるリサイクルシステムを提供することにある。 【解決手段】 使用済みプラスチック材料を樹脂素材と
してリサイクルするためのリサイクルシステムであっ
て、(a)使用済みプラスチック材料をリサイクルの目
的に応じて選別する手段と、(b)選別された使用済み
プラスチック材料を破砕、溶融する手段と、(c)所望
の特性を回復させるための蘇生手段と、(d)蘇生され
た再生プラスチックの物性を測定し、測定された物性を
提示することにより品質を保証する手段とを有すること
を特徴とするリサイクルシステム。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は使用済みプラスチッ
ク材料のリサイクルシステムに関し、より詳しくは、使
用済みプラスチック材料の物性を蘇生し、再生プラスチ
ックの品質を保証することを可能にするリサイクルシス
テムに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、省資源、環境保全の観点から、材
料のリサイクルに関し、種々の提案がなされている。家
電リサイクル法に代表される法整備のもと、プラスチッ
クのリサイクルについてもさまざまな技術やシステムが
提案されている。従来のプラスチックの再利用方法とし
ては、エネルギー回収を目的とした燃料や高炉還元材
(特許第3095739号)として使用済みプラスチッ
クを利用するなど、いわゆる一次利用が多かった。マテ
リアルとしてのリサイクルも、建材や日用品のような汎
用用途が主であった。これは、回収するプラスチックの
分別の難しさや、再成型に伴う機械的・熱的履歴におけ
る物性劣化により、回収したプラスチックを初期品と同
様の用途へは再利用できなかったためである。また、一
部に再生プラスチックを含有した機能樹脂として、プラ
スチックをリサイクルすることも実現されているが、そ
の利用率が数10%程度と低いものしかできなかった。
なお、利用率とは、下記式から算出される値を言う。 利用率(%)=再生プラスチック重量/(再生プラスチ
ック重量+初期プラスチック重量)×100
【0003】また、プラスチックのマテリアルリサイク
ルを難しくしている要因の一つとして、使用済みプラス
チック材料の安定した入手が難しいことも挙げられる。
市場にある製品のニーズや色の多様化から、まとまった
量の同じプラスチック材料の入手が困難で、徹底した分
別ができないことから品質の保証が困難であった。ま
た、製品を構成する各部品の、材料から最終廃棄段階ま
でのリサイクル処理を総合的に管理し、再生プラスチッ
クを同一製品へ利用するリサイクルシステムが提案され
ている(特開2000−181958)。しかし、この
システムは経済的な採算がとれず汎用樹脂への応用は難
しいとされている。また、再生プラスチックの着色が必
ずしも所望どおりに実施できない問題点も指摘され、結
論として、既に市場にあるものや現在使用中の製品には
拡大することが難しいという問題点も有していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、従来、
プラスチックのリサイクル、特にマテリアルリサイクル
においては、(a)強度など物性の劣化の問題、(b)
利用率が低い、すなわち、リサイクル製品中の再生プラ
スチックの含有量が低いという問題、(c)薄い色から
濃い色への色の制限があり、再生プラスチックを所望の
色に着色することが難しいという色の問題などの技術的
な問題点があった。そこで、本発明は、上記問題点を克
服もしくは改善でき、さらに既に市場にあるものや現在
使用中の製品などの汎用樹脂にも広く適用できる、樹脂
の回収と分別および再利用への選定などを含めた総合的
な使用済みプラスチック材料のリサイクルシステムを提
供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上述した
課題を克服せんものと鋭意研究を重ねた結果、リサイク
ルする使用済みプラスチック材料を、素材や構造などに
より細かく分別するのではなく、再生プラスチックの物
性の目標値や用途に合わせて使用済みプラスチック材料
を選別し、破砕溶融した後、リサイクルに要求される項
目や数値を達成するための蘇生処理を施し、得られた再
生プラスチックの物性を測定して品質を保証するという
リサイクルシステムによれば、上記課題を解決できるこ
とを知見した。
【0006】具体的には、本発明は、従来、PC(ポリ
カーボネート)、ABS(アクリロニトリル/ブタジエ
ン/スチレン)、PP(ポリプロピレン)、PVC(ポ
リ塩化ビニル)などの構造や利用経歴により、廃棄され
た製品を細かく分別し再利用に供していたものを、本発
明においてはリサイクル目的(例えば、剛性、強度また
は色など)に応じて大別することにより、回収分別にお
ける手間とコストを削減し、採算性のあるリサイクルシ
ステムとする。さらに、本発明のリサイクルシステムで
は、使用済みプラスチック材料をリサイクルに要求され
る特性に蘇生することにより、再生プラスチックの用途
の拡大、リサイクル製品への利用率の向上を図る。加え
て、再生プラスチックの物性を測定して品質を保証する
ことにより、再生プラスチックを適切な用途に利用し、
リサイクル製品への利用率の向上を図る。
【0007】すなわち、本発明は、(1) 使用済みプ
ラスチック材料を樹脂素材としてリサイクルするための
リサイクルシステムであって、(a)使用済みプラスチ
ック材料をリサイクルの目的に応じて選別する手段と、
(b)選別された使用済みプラスチック材料を破砕、溶
融する手段と、(c)所望の特性を回復させるための蘇
生手段と、(d)蘇生された再生プラスチックの物性を
測定し、測定された物性を提示することにより品質を保
証する手段とを有することを特徴とするリサイクルシス
テム、(2) 使用済みプラスチック材料をリサイクル
の目的に応じて選別する手段において、再生プラスチッ
クに要求される物性を満たす限り、不純物の分離を必要
としないことを特徴とする前記(1)に記載のリサイク
ルシステム、(3) 使用済みプラスチック材料をリサ
イクルの目的に応じて選別する手段において、相互に相
溶性のある樹脂は分別しないことを特徴とする前記
(1)に記載のリサイクルシステム、に関する。
【0008】また、本発明は、(4) 使用済みプラス
チック材料を選別する手段が、透明樹脂が混在している
プラスチック廃材における同透明樹脂部の測定手段を含
むことを特徴とする前記(1)記載のリサイクルシステ
ム、(5) 透明樹脂が混在している樹脂廃材が、磁気
記録製品の筐体であって、透明樹脂部が、前記筐体の窓
材またはフランジであることを特徴とする前記(4)記
載のリサイクルシステム、(6) 使用済みプラスチッ
ク材料を選別する手段において、帯電防止剤を含有する
樹脂を分別することを特徴とする前記(1)記載のリサ
イクルシステム、(7) 帯電防止剤を含有する樹脂
が、磁気記録製品のリッド部の樹脂であることを特徴と
する前記(6)記載のリサイクルシステム、に関する。
【0009】また、本発明は、(8) 蘇生手段により
回復される特性が、密度、吸水性、膨張係数、引っ張り
強さ、破断伸び、曲げ強さ、曲げ弾性率、アイゾット衝
撃値、同ノッチ付値、熱変形温度、難燃性、収縮率、体
積電気抵抗、誘電率、ウエルド破断伸び・引っ張り強
度、MFR(melt flow rate)、色相、透明度および質感
からなる群から選ばれる1以上の特性であることを特徴
とする前記(1)に記載のリサイクルシステム、(9)
蘇生手段が、酸化還元、付加もしくは脱離反応による
構造変化、分子量増減、添加剤による物性調整、含有成
分の増減や比率変更による調整および樹脂同士のブレン
ドによる調整からなる群から選ばれる1以上の手段であ
ることを特徴とする前記(1)に記載のリサイクルシス
テム、(10) 再生プラスチックの物性の測定が、衝
撃強度及び/または色相の測定を含むことを特徴とする
前記(1)に記載のリサイクルシステム、(11) 再
生プラスチックの物性の測定が、再生プラスチック中の
ゴム成分量の測定を含むことを特徴とする前記(1)に
記載のリサイクルシステム、に関する。
【0010】また、本発明は、(12) 使用済みプラ
スチック材料が、特定の条件下で回収されるプラスチッ
ク材料であることを特徴とする前記(1)に記載のリサ
イクルシステム、(13) 使用済みプラスチック材料
が、スチレン系樹脂、ポリカーボネート樹脂およびポリ
カーボネート樹脂とABS樹脂とのアロイ物からなる群
から選ばれる1以上の樹脂であることを特徴とする前記
(1)に記載のリサイクルシステム、(14) 使用済
みプラスチック材料が、使用済み磁気記録製品から回収
されるプラスチック材料であることを特徴とする前記
(1)に記載のリサイクルシステム、(15) 使用済
みプラスチック材料が、ABS(アクリロニトリル/ブ
タジエン/スチレン)樹脂とAS(アクリロニトリル/
スチレン)樹脂との混合物、またはHIPS(ハイイン
パクトポリスチレン)樹脂とPS(ポリスチレン)樹脂
との混合物であることを特徴とする前記(14)に記載
のリサイクルシステム、に関する。
【0011】また、本発明は、(16) 使用済みプラ
スチック材料が、使用済み放送局用磁気記録製品から回
収されるABS(アクリロニトリル/ブタジエン/スチ
レン)樹脂とAS(アクリロニトリル/スチレン)樹脂
との混合物であることを特徴とする前記(14)に記載
のリサイクルシステム、(17) 使用済み磁気記録製
品に記録されている情報を消去する手段が、予め設けら
れていることを特徴とする前記(14)に記載のリサイ
クルシステム、(18) 使用済みプラスチック材料
が、帯電防止剤を含有することを特徴とする前記(1)
記載のリサイクルシステム、に関する。
【0012】また、本発明は、(19) (a)使用済
みプラスチック材料をリサイクルの目的に応じて選別す
る手段と、(b)選別された使用済みプラスチック材料
を破砕、溶融する手段と、(c)所望の特性を回復させ
るための蘇生手段と、(d)蘇生された再生プラスチッ
クの物性を測定し、測定された物性を提示することによ
り品質を保証する手段とを有する使用済みプラスチック
材料を樹脂素材としてリサイクルするためのリサイクル
システムにより得られる再生プラスチックを含有するこ
とを特徴とするプラスチック材料、(20) (a)使
用済みプラスチック材料をリサイクルの目的に応じて選
別する手段と、(b)選別された使用済みプラスチック
材料を破砕、溶融する手段と、(c)所望の特性を回復
させるための蘇生手段と、(d)蘇生された再生プラス
チックの物性を測定し、測定された物性を提示すること
により品質を保証する手段とを有する使用済みプラスチ
ック材料を樹脂素材としてリサイクルするためのリサイ
クルシステムにより得られるABS(アクリロニトリル
/ブタジエン/スチレン)樹脂を含有することを特徴と
するABS樹脂、(21) (a)使用済みプラスチッ
ク材料をリサイクルの目的に応じて選別する手段と、
(b)選別された使用済みプラスチック材料を破砕、溶
融する手段と、(c)所望の特性を回復させるための蘇
生手段と、(d)蘇生された再生プラスチックの物性を
測定し、測定された物性を提示することにより品質を保
証する手段とを有する使用済みプラスチック材料を樹脂
素材としてリサイクルするためのリサイクルシステムに
より得られるポリカーボネート樹脂を含有することを特
徴とするポリカーボネート樹脂、に関する。
【0013】また、本発明は、(22) (a)使用済
みプラスチック材料をリサイクルの目的に応じて選別す
る手段と、(b)選別された使用済みプラスチック材料
を破砕、溶融する手段と、(c)所望の特性を回復させ
るための蘇生手段と、(d)蘇生された再生プラスチッ
クの物性を測定し、測定された物性を提示することによ
り品質を保証する手段とを有する使用済みプラスチック
材料を樹脂素材としてリサイクルするためのリサイクル
システムにより得られるABS(アクリロニトリル/ブ
タジエン/スチレン)樹脂を含むABS樹脂を含有する
ことを特徴とする樹脂成形物、(23) 使用済みプラ
スチック材料を樹脂素材としてリサイクルするためのリ
サイクルシステムであって、(a)使用済みプラスチッ
ク材料をリサイクルの目的に応じて選別する手段と、
(b)選別された使用済みプラスチック材料を破砕、溶
融する手段と、(c)所望の特性を回復させるための蘇
生手段と、(d)蘇生された再生プラスチックの物性を
測定し、測定された物性を提示することにより品質を保
証する手段とを有する使用済みプラスチック材料を樹脂
素材としてリサイクルするためのリサイクルシステムに
より得られるポリカーボネート樹脂を含むポリカーボネ
ート樹脂を含有することを特徴とする樹脂成形物、(2
4) 磁気記録製品であることを特徴とする前記(2
2)または(23)に記載の樹脂成形物、に関する。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明における「使用済みプラス
チック材料をリサイクルの目的に応じて選別する手段」
では、IRによる判別方法、または燃焼もしくは溶解に
よる判別方法など公知のプラスチック材料の判別方法を
利用して、使用済みプラスチック材料を選別することが
できる。本発明にかかるリサイクルシステムにおいて
は、従来のリサイクルシステムのように細かい分別は行
わず、回収分別における手間とコストを削減することが
目的のためには、再生プラスチックに要求される物性を
満たす限り、不純物の分離を行わないことが好ましい。
より具体的には、上記選別手段において、相互に相溶性
のある樹脂は分別しないことが挙げられる。ここで、本
発明において相溶とは、分子レベルで混合されている状
態に限定されるものではなく、ミクロな相分離状態をも
含む。相互に相溶性のある樹脂としては、樹脂を構成す
るモノマーが同一または類似もしくは同一系列である樹
脂が挙げられる。例えば、ABS樹脂と例えばAS(ア
クリロニトリル/スチレン)樹脂などのスチレンユニッ
トを有する化合物とが、相互に相溶性のある樹脂として
挙げられる。また、複数の樹脂が二種以上のモノマーか
らなる共重合体である場合、一の樹脂と相溶性の良い樹
脂として、該共重合体を構成するモノマーの中の一つが
同一である樹脂を相溶性がある樹脂として用いることが
できる。また、互いに相溶性がある樹脂は、例えば、A
BS/PC(ポリカーボネート)、ABS/PET(ポ
リエチレンテレフタレート)、ABS/PVC(ポリ塩
化ビニル)、ABS/PPE(ポリフェニレンエーテ
ル)、ABS/PSF(ポリスルホン)、ABS/PB
T(ポリブチレンテレフタラート)、ABS/ナイロン
と、HIPS/PPE(ポリフェニレンエーテル)、H
IPS(ハイインパクトポリスチレン)/PMMA(ポ
リメチルメタクリレート)、HIPS/ポリオレフィン
などの組み合わせ以外にも、相互に相溶性のあることが
知られている異種の材料の組み合わせであってもよい。
【0015】本発明における前記選別手段では、使用済
みプラスチック材料に含まれる顔料や染料にも着目し分
別することも可能である。これは、プラスチックのリサ
イクルにおいて、再生プラスチックが所望の色に着色さ
れていることが必要な場合に特に好ましい。本発明にお
ける前記選別手段では、帯電防止剤を含有する樹脂を分
別し、除去することが好ましい。より均一な再生樹脂を
得ることができるからである。帯電防止剤を含有する樹
脂は、例えば磁気記録製品のリッド部などに使用されて
いる。通常は、使用済み製品を破砕溶解してから、帯電
防止剤を分離除去することは難しいので、使用済み製品
から帯電防止剤を含有する樹脂で構成されている部品を
分別してから、残りの部分を破砕溶解することが好まし
い。
【0016】本発明における前記選別手段の好ましい態
様としては、下記に詳述するように、透明樹脂が混在し
ているプラスチック廃材における同透明樹脂部の測定に
より選別を行うことが挙げられる。一般的に回収された
樹脂は使用された製品により大まかに限定される。例え
ば、磁気記録製品においてはVHSテープに代表される
HIPS(シェル本体)とGPPS(汎用ポリスチレ
ン)(後者窓部分)、または8mmやDVミニカセット
に代表されるABS(シェル本体)とAS(窓部分)の
組み合わせが大半である。このことにより多様な色にな
りうる筐体本体を分析するよりも、磁気記録製品の回収
時必ず含有される透明樹脂(窓部分材)を分析したほう
が混在する樹脂の種類を簡便に判定出来ることになる。
透明な部分がAS樹脂ならば混在する樹脂はABSと判
定できる。また、透明部分がPSであれば、混在する樹
脂はHIPSと判定できる。かかる方法は、カセットシ
ェルの形でも分解された部品でも粉砕された不定形なペ
レットにも適用できる。ただし、樹脂の種類の判定を行
った後に同種樹脂を破砕した方が、より異種樹脂の混入
量を抑えることが容易になることから好ましい。
【0017】上記透明樹脂部の測定としては、特に限定
されず、IRによる判別方法、または燃焼もしくは溶解
による判別方法など公知のプラスチック材料の判別方法
を利用できる。中でも、透過型のFT−IR(赤外線ス
ペクトクル)による測定が迅速且つ簡便である。
【0018】透明樹脂部の測定として透過型のFT−I
R(赤外線スペクトクル)による測定を用いる場合は、
下記のような利点もある。すなわち、着色されている樹
脂は光を透過し難いために同手法を用いることが非常に
困難である。しかしながら、家電製品等に使用されてい
る樹脂は着色されたものが多い。このため、反射型のF
T−IRで樹脂の判別を行う方法が提案されているが、
この場合、黒色樹脂であったり、樹脂表面が塗装されて
いたりすると測定困難となってしまう。そこで、本願で
は、該家電製品中の樹脂の透明部分を測定し、樹脂の種
類の判定を行うことにより、測定の際の上記困難性を回
避できる。例えば、磁気記録製品の筐体の樹脂分別を行
う場合、同筐体の透明窓部がPSであれば着色部分はH
IPSであり、一方、ASの場合は同筐体の着色部分は
ABSと判断できる。かかる判断は、ニトリル基の吸収
域:2200 -cmの吸収に着目することで容易になし
える。
【0019】家電製品の筐体(シェル材含む)材料に使
用されている樹脂としては、HIPSとABSが圧倒的
に多くなるが、両樹脂は相溶性が良くないため混合され
ると著しい物性低下が生じてしまい再利用が非常に難し
くなる。ただし、HIPSにPSが、ABSにASが混
入しても物性低下にはさほど影響しない。以上のことか
ら、上記態様の選別手段を用いることにより、簡便な透
過型FT−IRを利用することが可能となるため、樹脂
選別作業の迅速化と精度向上、経済性が向上する。
【0020】本発明において「選別された使用済みプラ
スチック材料を破砕する手段」としては、特に限定され
ず、例えば破砕機、ライカイ機、粉砕機を用いるなど公
知の手段であってよい。また、破砕された使用済みプラ
スチック材料を溶融する手段も特に限定されず、公知の
手段にしたがってよい。
【0021】本発明における蘇生手段により回復される
特性としては、特に限定されず、再生プラスチックの使
用に有用なさまざまな物性であってよい。具体的には、
前記特性としては、密度、吸水性、膨張係数、引っ張り
強さ、破断伸び、曲げ強さ、曲げ弾性率、アイゾット衝
撃値、同ノッチ付値、熱変形温度、難燃性、収縮率、体
積電気抵抗、誘電率、ウエルド破断伸び・引っ張り強
度、MFR(melt flow rate)などが挙げられる。これら
特性を回復させる程度は、再生プラスチックの用途など
により異なるので一概には言えないが、例えば、同じ組
成の未使用状態の樹脂が示す物性の8割程度以上、好ま
しくは9割程度以上、回復できることが好適な例として
挙げられる。また、前記特性には、色相、透明度または
質感なども含まれる。
【0022】本発明における蘇生手段としては、一般的
な物理変化・化学反応による手法が活用できる。具体的
には、例えば酸化還元、付加もしくは脱離反応による構
造変化;分子量増減;例えば、可塑剤、架橋剤もしくは
分散剤などの添加剤による物性調整;有機・無機顔料、
ゴム成分もしくはガスなどの含有成分の増減や比率変更
による調整;樹脂同士のブレンドによる調整など、公知
の技術を適用できる。より具体的には、例えば樹脂同士
のブレンドによる調整としては、回復させたい特性にお
いて使用済みプラスチック材料よりも高い値を有するプ
ラスチックを、使用済みプラスチック材料に混合すると
いう手段が挙げられる。このとき、混合される樹脂は、
未使用の樹脂(バージン材)であってもよいし、使用済
みプラスチック材料であってもよいが、資源の有効利用
の観点から使用済みプラスチック材料を用いることが好
ましい。また、前記蘇生手段として、限度見本のほか色
相計による範囲設定などにより色の調整を行うことも可
能である。また、任意の無機顔料・有機顔料のほか、天
然素材を含有させ、質感を調整することも可能である。
【0023】本発明においては、リサイクル製品への使
用のために上記蘇生手段のほか、目的に応じた加工や手
法を取り入れることも可能である。例えば、再生プラス
チックの精製、顔料低減、溶解、遠心分離、沈殿、フィ
ルタリング、乾燥、洗浄、ペレットサイズ調整なども可
能である。以上の蘇生手段をはじめとする技術や手法を
施して得られる再生プラスチックの形状は一般的なペレ
ットのほか、必要に応じパスタ状などにも所望により自
由に加工できる。このように、蘇生手段および所望によ
りさらに他の加工などを施すことにより、幅広い用途の
リサイクル製品を作製するための原料を提供できる。特
に、本発明で得られる再生プラスチックは、リサイクル
前と同一もしくは類似の用途に使用できるという利点が
ある。ここで、類似とは、リサイクル前と同一ではない
が、同程度の物性が要求される用途を言う。
【0024】本発明では、さらに、蘇生された再生プラ
スチックの物性を測定し、測定された物性を提示するこ
とにより品質を保証する手段を含む。前記物性として
は、特に限定されず、再生プラスチックの使用時に要求
される物性などが挙げられる。具体的には、上述の蘇生
手段により回復される特性が含まれる。前記手段におい
ては、中でも、衝撃強度、再生プラスチック中のゴム成
分量、色相の測定が行われることが好ましい。また、品
質の保証としては、上記物性を提示ほか、リサイクル製
品への再加工の条件を加味した情報を提示することも好
ましい。例えば、一般的な成型機に対しては、熱履歴、
MFRなどの樹脂からの情報のほか、最適な成型条件に
関して提示することも好ましい。
【0025】以上のようにして、廃棄された部品や製品
などから得られる使用済みプラスチック材料から、回
収、選別、目的に応じた蘇生、リサイクル製品への導入
までの樹脂について品質を管理し、要求特性に応じたリ
サイクルシステムを構築することができる。本発明のリ
サイクルシステムは上記品質を保証できることにより、
高品質の樹脂として再加工ができる。このため、再度リ
サイクル前の樹脂と同じ用途に利用しうる。蘇生手段に
よってはリサイクル前より高機能で付加価値の高い樹脂
に蘇生させることもできる。更に、リサイクルの原料と
なる使用済みプラスチックの種類、組成または使用履歴
を細かく規定しないため安定したリサイクル原料の供給
が可能である。また、エネルギー回収の目的など従来の
方法に比べて、プラスチックを延命させ、燃焼時の二酸
化炭素排出などを低減できる。
【0026】本発明のリサイクルシステムは、使用済み
プラスチック材料であれば、特に限定されず、適用でき
る。ここで、使用済みプラスチック材料には、例えば、
電気機器、事務機器、車両、雑貨等の製品、半製品、部
品として使用され廃棄されたプラスチック材料はもちろ
ん、ランナー材や原料ペレットの端材等として製造工場
内で排出されたものであっても良い。なお、再資源化す
る上では、工場内で発生したものや、規格化された商品
(同じ商品や商品群)から排出された回収物の物性は均
一なのものが多いため再資源化する上でより好ましい。
規格化された商品としては、例えば、記録メディア関連
商品(ビデオカセットシェル)などが挙げられ、より詳
細には、プロ用ビデオカセットやコンスーマー用8mm
ビデオカセット、DVカセットや、家庭用ゲーム機器
(コントローラー)、携帯電話等を挙げる事が出来る。
中でも、本発明においては、使用済みプラスチック材料
は、使用済み磁気記録製品から回収される使用済みプラ
スチック材料であることが好ましい。磁気記録製品と
は、特に限定されず、上述のようなビデオカセット、ミ
ュージックテープカセットなどが挙げられる。磁気記録
製品には、磁気記録媒体のみならず、それを保護するた
めのケースやシェルなどの筐体も含まれる。また、本発
明において使用済みプラスチック材料は、本発明にかか
るリサイクルシステムにより得られる再生プラスチック
であってもよい。
【0027】本発明にかかるリサイクルシステムを適用
する使用済みプラスチック材料は、特定の条件下で回収
されるプラスチック材料であることが好ましい。ここ
で、「特定の条件で回収される」とは、(a)単一の製
品群から回収されること、または(b)流通を把握でき
る製品から回収されること等が挙げられる。前記「流通
を把握できる製品」としては、個々の製品の使用状況が
大きくは異ならず、安定した回収の可能な製品が好まし
い。具体的には、前記製品としては、いわゆるプロユー
スと呼ばれている、製品の提供及び回収に関し会社同士
の契約が設けられている製品などが挙げられる。より具
体的には、例えば放送局用磁気記録製品などが挙げられ
る。また、例えば、家電リサイクル法などにより回収す
ることが法的に義務付けられている製品なども挙げられ
る。また、環境汚染などの観点から特定の廃棄処理を施
さなければならない製品なども挙げられる。さらに、例
えば、ペットボトルまたはトレーなど分別収集の仕組み
が確立している製品などであってもよい。また、さら
に、製品内部にタグなどの標識を有し、素材の組成、使
用状況等が明らかである製品なども含まれる。このよう
に、特定の条件下で回収されるプラスチック材料は、物
性が均一なのものが多いため再資源化しやすいという利
点がある。なお、前記プラスチック材料が上述のような
製品から得られるものである場合、再生プラスチックを
リサイクル前の製品に再利用してもよいし、他の製品へ
の転用してもよい。
【0028】前記使用済みプラスチック材料の組成は特
に限定されない。中でも、前記使用済みプラスチック材
料は、スチレン系樹脂、PC(ポリカーボネート)樹脂
およびPC樹脂とABS樹脂のアロイ物からなる群から
選ばれる1以上の樹脂であることが好ましい。さらに、
使用済みプラスチック材料は、ABS樹脂とAS樹脂と
の混合物、またはHIPS樹脂とPS樹脂との混合物で
あることがより好ましく、使用済み放送局用磁気記録製
品から回収されるABS樹脂とAS樹脂との混合物であ
ることが特に好ましい。
【0029】スチレン系樹脂は幅広く使われ、特にAB
Sは強度的にも価格的にも優位性のある樹脂として知ら
れている。本発明において、スチレン系樹脂とは、構成
するモノマー成分として、スチレンを有する樹脂であれ
ば、公知の樹脂のいずれであってもよい。スチレン系樹
脂としては、例えば、ABS樹脂、AS樹脂、PSなど
が挙げられる。従来、スチレン系樹脂の再利用に関して
は熱履歴による着色や衝撃強度の劣化などが免れなかっ
た。また同スチレン系の樹脂が混入することによっても
大きな物性劣化がおきる場合があり、分類を徹底しなけ
ればならなかった。しかしながら用途が似ていること、
添加剤や含有物が含まれていることにより、その分別が
難しかった。本発明にかかるリサイクルシステムによれ
ば、上記のような課題に対し適切な利用方法を提示する
ことができる。特にABSとAS樹脂は同じ製品や近い
用途に使用されており、分別が難しい。このため回収で
一部混入していても、再利用の際の物性目標値に対して
の蘇生手段を処方し、品質を保証することで、リサイク
ル製品への利用を可能とする。このように、従来の構造
による分類から、本発明のように機能目的による分別と
することにより、工程を簡略にできる。
【0030】上記場合において、ABSとASの混入に
よる物性劣化は、公知の相容化剤の投入や任意の添加
剤、一部異なる物性の樹脂の添加によりその物性強度を
低減させずにすむ。例えば、回収方法をリモネンなどを
用いる公知方法に変更することでも、熱分解による分子
量低下や着色を防止できる。このように従来であれば再
利用するために分別を徹底し、しかも一部、劣化を前提
としてしか再利用できなかったABSなどのスチレン系
樹脂に関しても、効率よくリサイクルできるシステムを
実現できる。
【0031】PCも光学材料やCDなどに幅広く使われ
る。光学材料から同等製品のへの再利用は回収方法を含
め難しい。回収時の不純物混入や加水分解による分子量
低下が起こるためである。一般的には筐体などに限定し
て再利用がなされている。CDのように金属膜が付着し
ていたり、潤滑剤が混入したりするため、PCを徹底し
て剥離や分離することが難しい。本発明によるリサイク
ルシステムによれば、上記のような課題に対しても適切
な利用を実現することができる。
【0032】CDやMDなどに使用されているPCを再
度、同製品に活用するには、酸塩基による剥離(例えば
特開平7−286064:光学式ディスク廃棄物の処理
方法)やメカノケミカルによる方法や研磨による方法
(特許第3236000号など)、ブラスト方法など公
知の技術でPCを純度よく回収できる。本発明において
は、上記蘇生手段において、これらの技術を適宜選択
し、あるいは組み合わせたりすることでリサイクルを目
的とした樹脂の回収ができる。筐体に使用する用途にも
同様の手法で物性の実質的な劣化を伴わず回収が可能で
ある。
【0033】PCの場合も、本発明によれば、使用目的
である製品の要求事項中、着色や強度についての品質を
保証することが可能である。また、スチレン系樹脂と同
様にPCもまた従来の分子構造による分類から、本発明
のように機能目的による分別によりリサイクルまでの工
程を簡略化できる。このように、従来再利用するために
分別を徹底し、しかも劣化を前提としてしか再利用でき
なかったPCに関しても、効率よくリサイクルできるシ
ステムを実現できる。
【0034】本発明が適用される使用済みプラスチック
は、例えば、帯電防止剤、着色剤や顔料、酸化防止剤、
難燃剤、可塑剤、耐光性促進剤、相溶化剤、表面処理
剤、改質剤や着色剤(カーボンブラック等)、ガラスフ
ァイバー、紙、不職布等の各種樹脂用添加剤が含有され
ていても良い。
【0035】本発明において、使用済みプラスチック材
料が使用済み磁気記録製品から得られるものである場
合、使用済み磁気記録製品に記録されている情報を消去
する手段が予め設けられていることが好ましい。磁気記
録製品には、企業秘密、国家機密または著作権のある音
楽や文学作品、絵画もしくは写真などが記録されている
場合が多く、廃棄に際しかかる情報が第三者の手に渡ら
ないような処理を行う必要のある場合が多いからであ
る。なお、情報の消去手段は特に限定されず、例えば、
磁気記録媒体に傷をつけるなどの方法が挙げられる。そ
のためのソフトも入手可能である。
【0036】本発明にかかるリサイクルシステムの具体
的態様として、磁気記録製品のリサイクルシステムの概
略図を図1に示す。廃棄商品や部品は、まず商品群に大
別される。次いで、透過型FT−IRにより廃棄商品や
部品を構成するプラスチックの判別が行われる。かかる
判別は、磁気記録製品の透明樹脂部について行う。透明
樹脂部がPSであれば、混合されている樹脂はHIPS
であり、一方、ASの場合は混合されている樹脂はAB
Sと判断できる。ついで、蘇生手段に付される。磁気記
録製品においては、特に着色と強度が要求されることか
ら、顔料と添加剤による色相と強度の調整が行われる。
ついで、得られた再生プラスチックの物性を測定する。
最後に、かかる測定された物性などのリサイクル履歴情
報を付加して再生プラスチックを提供する。
【0037】図1で示した本リサイクルシステムの利点
として以下の項目が挙げられる。 (1)既に市場にあるものや現在使用中の製品などの汎
用プラスチックにも広く適用できる。したがって、リサ
イクルの原材料の調達に制約がなく、また再生プラスチ
ックを複数種の製品へ使用できる。 (2)リサイクルの目的、用途が回収や蘇生前の時点で
明確にされている。例えば、所望の色の再生プラスチッ
クを得たい場合、色差計や限度見本で判断基準を明確に
し、回収時の判定項目とすることができる。 (3)再生プラスチックに要求される特性に回復させる
ための確立された蘇生手段が利用できる。 (4)リサイクル製品への供給時に、再生プラスチック
の品質のばらつきや数値が提示される。さらに、成型条
件など再利用に必要な条件も添付することができる。ま
た、ICや履歴情報をつけることも可能である。さらに
データベース化により関連分野に展開することができ
る。 (5)再生プラスチックの規格、必要特性は、再生プラ
スチックの物性を表す一般的な項目で指定可能であるた
め、再生プラスチックの汎用性が高い。入手サンプルと
リサイクル先の樹脂の物性差を明確にして蘇生化に反映
できるソフトや計算方法などの活用も可能である。
【0038】
【発明の効果】以上のように、本発明で提案するリサイ
クルシステムは、従来のプラスチック材料の種類による
分類から、リサイクル製品のニーズをつかみ機能目的に
よる分別に転換し、必要な蘇生手段を施すことで、リサ
イクル樹脂の品質を保証することが可能になる。本発明
によって品質を保証された再生プラスチックは、従来の
劣化することを前提とした、一部にしか利用されない再
生プラスチックとは違い、使用用途が拡大する。特に、
本発明によって、リサイクル前の同種製品への使用や付
加価値をつけることによる上位への展開など、既存のリ
サイクルとは異なる効果が得ることができる。
【0039】具体的には、磁気記録製品用途のプラスチ
ックのリサイクルシステムとして活用できる。特に、H
IPSとABS樹脂回収、分別、蘇生に本発明は最適で
ある。また、本システムにより、プラスチックの有効利
用、省エネ、二酸化炭素排出低減などさまざまな環境保
全効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明にかかるリサイクルシステムの実施態
様としての磁気記録製品のリサイクルシステムの概略図
である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 長谷川 大輔 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 (72)発明者 渡辺 春夫 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 Fターム(参考) 4F301 AA15 AA26 AA30 BE15 BE29

Claims (24)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 使用済みプラスチック材料を樹脂素材と
    してリサイクルするためのリサイクルシステムであっ
    て、(a)使用済みプラスチック材料をリサイクルの目
    的に応じて選別する手段と、(b)選別された使用済み
    プラスチック材料を破砕、溶融する手段と、(c)所望
    の特性を回復させるための蘇生手段と、(d)蘇生され
    た再生プラスチックの物性を測定し、測定された物性を
    提示することにより品質を保証する手段とを有すること
    を特徴とするリサイクルシステム。
  2. 【請求項2】 使用済みプラスチック材料をリサイクル
    の目的に応じて選別する手段において、再生プラスチッ
    クに要求される物性を満たす限り、不純物の分離を必要
    としないことを特徴とする請求項1に記載のリサイクル
    システム。
  3. 【請求項3】 使用済みプラスチック材料をリサイクル
    の目的に応じて選別する手段において、相互に相溶性の
    ある樹脂は分別しないことを特徴とする請求項1に記載
    のリサイクルシステム。
  4. 【請求項4】 使用済みプラスチック材料を選別する手
    段が、透明樹脂が混在しているプラスチック廃材におけ
    る同透明樹脂部の測定手段を含むことを特徴とする請求
    項1記載のリサイクルシステム。
  5. 【請求項5】 透明樹脂が混在している樹脂廃材が、磁
    気記録製品の筐体であって、透明樹脂部が、前記筐体の
    窓材またはフランジであることを特徴とする請求項4記
    載のリサイクルシステム。
  6. 【請求項6】 使用済みプラスチック材料を選別する手
    段において、帯電防止剤を含有する樹脂を分別すること
    を特徴とする請求項1記載のリサイクルシステム。
  7. 【請求項7】 帯電防止剤を含有する樹脂が、磁気記録
    製品のリッド部の樹脂であることを特徴とする請求項6
    記載のリサイクルシステム。
  8. 【請求項8】 蘇生手段により回復される特性が、密
    度、吸水性、膨張係数、引っ張り強さ、破断伸び、曲げ
    強さ、曲げ弾性率、アイゾット衝撃値、同ノッチ付値、
    熱変形温度、難燃性、収縮率、体積電気抵抗、誘電率、
    ウエルド破断伸び・引っ張り強度、MFR(melt flow rat
    e)、色相、透明度および質感からなる群から選ばれる
    1以上の特性であることを特徴とする請求項1に記載の
    リサイクルシステム。
  9. 【請求項9】 蘇生手段が、酸化還元、付加もしくは脱
    離反応による構造変化、分子量増減、添加剤による物性
    調整、含有成分の増減や比率変更による調整および樹脂
    同士のブレンドによる調整からなる群から選ばれる1以
    上の手段であることを特徴とする請求項1に記載のリサ
    イクルシステム。
  10. 【請求項10】 再生プラスチックの物性の測定が、衝
    撃強度及び/または色相の測定を含むことを特徴とする
    請求項1に記載のリサイクルシステム。
  11. 【請求項11】 再生プラスチックの物性の測定が、再
    生プラスチック中のゴム成分量の測定を含むことを特徴
    とする請求項1に記載のリサイクルシステム。
  12. 【請求項12】 使用済みプラスチック材料が、特定の
    条件下で回収されるプラスチック材料であることを特徴
    とする請求項1に記載のリサイクルシステム。
  13. 【請求項13】 使用済みプラスチック材料が、スチレ
    ン系樹脂、ポリカーボネート樹脂およびポリカーボネー
    ト樹脂とABS(アクリロニトリル/ブタジエン/スチ
    レン)樹脂とのアロイ物からなる群から選ばれる1以上
    の樹脂であることを特徴とする請求項1に記載のリサイ
    クルシステム。
  14. 【請求項14】 使用済みプラスチック材料が、使用済
    み磁気記録製品から回収されるプラスチック材料である
    ことを特徴とする請求項1に記載のリサイクルシステ
    ム。
  15. 【請求項15】 使用済みプラスチック材料が、ABS
    (アクリロニトリル/ブタジエン/スチレン)樹脂とA
    S(アクリロニトリル/スチレン)樹脂との混合物、ま
    たはHIPS(ハイインパクトポリスチレン)樹脂とP
    S(ポリスチレン)樹脂との混合物であることを特徴と
    する請求項14に記載のリサイクルシステム。
  16. 【請求項16】 使用済みプラスチック材料が、使用済
    み放送局用磁気記録製品から回収されるABS(アクリ
    ロニトリル/ブタジエン/スチレン)樹脂とAS(アク
    リロニトリル/スチレン)樹脂との混合物であることを
    特徴とする請求項14に記載のリサイクルシステム。
  17. 【請求項17】 使用済み磁気記録製品に記録されてい
    る情報を消去する手段が、予め設けられていることを特
    徴とする請求項14に記載のリサイクルシステム。
  18. 【請求項18】 使用済みプラスチック材料が、帯電防
    止剤を含有することを特徴とする請求項1記載のリサイ
    クルシステム。
  19. 【請求項19】 (a)使用済みプラスチック材料をリ
    サイクルの目的に応じて選別する手段と、(b)選別さ
    れた使用済みプラスチック材料を破砕、溶融する手段
    と、(c)所望の特性を回復させるための蘇生手段と、
    (d)蘇生された再生プラスチックの物性を測定し、測
    定された物性を提示することにより品質を保証する手段
    とを有する使用済みプラスチック材料を樹脂素材として
    リサイクルするためのリサイクルシステムにより得られ
    る再生プラスチックを含有することを特徴とするプラス
    チック材料。
  20. 【請求項20】 (a)使用済みプラスチック材料をリ
    サイクルの目的に応じて選別する手段と、(b)選別さ
    れた使用済みプラスチック材料を破砕、溶融する手段
    と、(c)所望の特性を回復させるための蘇生手段と、
    (d)蘇生された再生プラスチックの物性を測定し、測
    定された物性を提示することにより品質を保証する手段
    とを有する使用済みプラスチック材料を樹脂素材として
    リサイクルするためのリサイクルシステムにより得られ
    るABS(アクリロニトリル/ブタジエン/スチレン)
    樹脂を含有することを特徴とするABS樹脂。
  21. 【請求項21】 (a)使用済みプラスチック材料をリ
    サイクルの目的に応じて選別する手段と、(b)選別さ
    れた使用済みプラスチック材料を破砕、溶融する手段
    と、(c)所望の特性を回復させるための蘇生手段と、
    (d)蘇生された再生プラスチックの物性を測定し、測
    定された物性を提示することにより品質を保証する手段
    とを有する使用済みプラスチック材料を樹脂素材として
    リサイクルするためのリサイクルシステムにより得られ
    るポリカーボネート樹脂を含有することを特徴とするポ
    リカーボネート樹脂。
  22. 【請求項22】 (a)使用済みプラスチック材料をリ
    サイクルの目的に応じて選別する手段と、(b)選別さ
    れた使用済みプラスチック材料を破砕、溶融する手段
    と、(c)所望の特性を回復させるための蘇生手段と、
    (d)蘇生された再生プラスチックの物性を測定し、測
    定された物性を提示することにより品質を保証する手段
    とを有する使用済みプラスチック材料を樹脂素材として
    リサイクルするためのリサイクルシステムにより得られ
    るABS(アクリロニトリル/ブタジエン/スチレン)
    樹脂を含むABS樹脂を含有することを特徴とする樹脂
    成形物。
  23. 【請求項23】 使用済みプラスチック材料を樹脂素材
    としてリサイクルするためのリサイクルシステムであっ
    て、(a)使用済みプラスチック材料をリサイクルの目
    的に応じて選別する手段と、(b)選別された使用済み
    プラスチック材料を破砕、溶融する手段と、(c)所望
    の特性を回復させるための蘇生手段と、(d)蘇生され
    た再生プラスチックの物性を測定し、測定された物性を
    提示することにより品質を保証する手段とを有する使用
    済みプラスチック材料を樹脂素材としてリサイクルする
    ためのリサイクルシステムにより得られるポリカーボネ
    ート樹脂を含むポリカーボネート樹脂を含有することを
    特徴とする樹脂成形物。
  24. 【請求項24】 磁気記録製品であることを特徴とする
    請求項22または23に記載の樹脂成形物。
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