JP2003340315A - 再生プラスチック材料の製造方法 - Google Patents

再生プラスチック材料の製造方法

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JP2003340315A
JP2003340315A JP2002148004A JP2002148004A JP2003340315A JP 2003340315 A JP2003340315 A JP 2003340315A JP 2002148004 A JP2002148004 A JP 2002148004A JP 2002148004 A JP2002148004 A JP 2002148004A JP 2003340315 A JP2003340315 A JP 2003340315A
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recycled plastic
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recycled
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Yasushi Koike
寧 小池
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Abstract

(57)【要約】 【課題】電気電子機器等を構成する熱可塑性プラスチッ
クを、再び同様の電気電子機器等の部品に再利用できる
ようにする。 【解決手段】熱可塑性プラスチックのヴァージン材を射
出成形して得られた成形部品を原料として再生プラスチ
ック材料を製造するための再生プラスチック材料の製造
方法であって、成形部品から再生原材料を生成する生成
工程と、再生原材料を溶融及び混練する溶融混練工程
と、溶融混練された再生原材料を押出機により押し出す
押出工程とを具備し、押出工程において用いるスクリー
ンメッシュに、試験篩US規格のNo.120かそれよ
り細かいメッシュで、且つNo.200かそれより粗い
メッシュを持つスクリーンメッシュを用いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱可塑性プラスチ
ック製品を原料とする再生プラスチック材料の製造方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、環境保護意識の高まりと共に、従
来よりリサイクルされている金属材料の他に、石油化学
製品のリサイクル、再生利用等の動きが強まってきてい
る。日本国内だけを考慮しても、「廃棄物の処理及び清
掃に関する法律」(昭和45年法律第137号。通称、
「廃棄物処理法」)、「再生資源の利用の促進に関する法
律」(平成3年法律第48号。通称、「リサイクル
法」)、「容器包装に係る分別収集及び再商品化の促進等
に関する法律」(平成7年法律第112号。通称、「容器
包装リサイクル法」)、「特定家庭用機器再商品化法」
(平成10年法律第97号。通称、「家電リサイクル
法」)等が施行されており、これら法規制の整備に伴っ
て、大型家電製品、自動車等の一部の製品群の中では、
熱可塑性プラスチックのリサイクルが加速されつつあ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
のリサイクルの多くは、熱源として熱可塑性プラスチッ
クを用いるサーマルリサイクルとか、再生した熱可塑性
プラスチックの物性低下をさほど気にしなくてもよいカ
スケード利用のためのリサイクルが主体であった。この
ため、電気電子機器の分野においては、例えば、部品の
製造に用いられる熱可塑性プラスチックの分別には、さ
ほどの注意が払われていない場合がある等、部品化され
た熱可塑性プラスチックの再生方法は、十分に確立して
いないように見受けられる。
【0004】特に、電気電子機器の分野においては、リ
サイクル品の信頼性が低い等の理由から、リサイクルさ
れた熱可塑性プラスチックを用いて部品を製造すること
は殆ど行われず、リサイクル品は使用されたとしても、
包装容器および梱包材料等に限られているように見受け
られる。
【0005】即ち、熱可塑性プラスチックの再生方法に
ついては多数の検討が報告されているものの、電気電子
機器の部品に使用される熱可塑性プラスチックに要求さ
れる特性は梱包材料等と比較して特に厳しいため、ヴァ
ージン材を射出成形して製造された部品を再生し、ヴァ
ージン材と同等に使用するためには、再生方法を更に改
良する必要があるのが現状である。
【0006】従って、本発明は上述した課題に鑑みてな
されたものであり、その目的は、電気電子機器等を構成
する熱可塑性プラスチックを、再び同様の電気電子機器
等の部品に再利用できるようにすることである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決し、
目的を達成するために、本発明に係わる再生プラスチッ
ク材料の製造方法は、熱可塑性プラスチックのヴァージ
ン材を射出成形して得られた成形部品を原料として再生
プラスチック材料を製造するための再生プラスチック材
料の製造方法であって、前記成形部品から再生原材料を
生成する生成工程と、前記再生原材料を溶融及び混練す
る溶融混練工程と、溶融混練された前記再生原材料を押
出機により押し出す押出工程とを具備し、前記押出工程
において用いるスクリーンメッシュに、試験篩US規格
のNo.120かそれより細かいメッシュで、且つN
o.200かそれより粗いメッシュを持つスクリーンメ
ッシュを用いることを特徴としている。
【0008】また、この発明に係わる再生プラスチック
材料の製造方法において、前記成形部品に、相溶性のな
い不織布を基材にして構成された粘着シートが貼り付け
られていることを特徴としている。
【0009】また、この発明に係わる再生プラスチック
材料の製造方法において、前記粘着シートの重量が、前
記成形部品の重量の0.25%以下であり、粘着剤がア
クリル系であることを特徴としている。
【0010】また、この発明に係わる再生プラスチック
材料の製造方法において、前記成形部品に、相溶性のあ
る熱可塑性プラスチック製シートが貼り付けられている
ことを特徴としている。
【0011】また、この発明に係わる再生プラスチック
材料の製造方法において、前記相溶性のある熱可塑性プ
ラスチック製シートの重量が、前記成形部品の重量の
0.5%以下であり、且つ前記シートの表面において、
印刷のために使用されるインクの全表面積と前記シート
材の全表面積の比率が任意の比率であることを特徴とし
ている。
【0012】また、この発明に係わる再生プラスチック
材料の製造方法において、前記生成工程は、粉砕、洗
浄、乾燥、異物除去の各工程を含むことを特徴としてい
る。
【0013】また、この発明に係わる再生プラスチック
材料の製造方法において、前記粉砕工程では、4mm以
上10mm以下のスクリーンメッシュを用いて篩い分け
を行いながら、前記成形部品を粉砕することを特徴とし
ている。
【0014】また、この発明に係わる再生プラスチック
材料の製造方法において、前記洗浄工程では、粉砕品1
質量部を、10質量部以上の水を用いて洗浄することを
特徴としている。
【0015】また、この発明に係わる再生プラスチック
材料の製造方法において、前記乾燥工程では、遠心脱水
方式により、含水分率を0.3質量%以下とすることを
特徴としている。
【0016】また、この発明に係わる再生プラスチック
材料の製造方法において、前記異物除去工程は、風力分
級により、再生プラスチック材料の嵩密度より嵩密度が
0.5以上低い低密体を除去する工程を含むことを特徴
としている。
【0017】また、この発明に係わる再生プラスチック
材料の製造方法において、前記異物除去工程は、比重分
離により、再生プラスチック材料の真密度より真密度が
0.5以上高い高密体を除去する工程を含むことを特徴
としている。
【0018】また、この発明に係わる再生プラスチック
材料の製造方法において、前記異物除去工程は、残留磁
束密度1テスラ以上の磁石を用いて、金属を除去する工
程を含むことを特徴としている。
【0019】また、この発明に係わる再生プラスチック
材料の製造方法において、前記異物除去工程は、金属検
知除去装置を用いて、金属を除去する工程を含むことを
特徴としている。
【0020】また、この発明に係わる再生プラスチック
材料の製造方法において、前記成形部品は電気電子機器
の部品であることを特徴としている。
【0021】また、この発明に係わる再生プラスチック
材料の製造方法において、前記成形部品がABS樹脂ま
たはPS樹脂の何れかで構成されていることを特徴とし
ている。
【0022】また、この発明に係わる再生プラスチック
材料の製造方法において、前記成形部品には、強化材が
充填されていないことを特徴としている。
【0023】また、この発明に係わる再生プラスチック
材料の製造方法において、前記成形部品は、該成形部品
を成形する際に発生するスプルー及び/又はランナーを
含むことを特徴としている。
【0024】また、この発明に係わる再生プラスチック
材料の製造方法において、得られる再生プラスチック材
料のアイゾット衝撃強さが前記ヴァージン材のアイゾッ
ト衝撃強さの0.8倍以上であり、前記再生プラスチッ
ク材料のメルトフローレートが前記ヴァージン材のメル
トフローレートの1.2倍以下であることを特徴として
いる。
【0025】また、この発明に係わる再生プラスチック
材料の製造方法において、得られる再生プラスチック材
料の前記ヴァージン材に対する色差ΔEab*が、1.
0未満であることを特徴としている。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な一実施形態
について、添付図面を参照して詳細に説明する。
【0027】本発明の一実施形態において、ヴァージン
材を射出成形して得られた熱可塑性プラスチック成形部
品を原料として再生プラスチック材料を得る場合、再生
工程の一つである押出機により溶融混練する工程におい
て用いるスクリーンメッシュとして、試験篩US規格N
o.120より細かいメッシュを含み、No.200よ
り細かいメッシュを含まないようにするとよい。なお、
原料となる熱可塑性プラスチック成形部品には、成形時
に形成されるスプルー、ランナー等が含まれていても良
い。
【0028】熱可塑性プラスチック材料のペレット化工
程においては、ヴァージン材のペレット化においても異
物除去のためにスクリーンメッシュが設けられている。
スクリーンメッシュは図6に示すようにJIS-Z8801(抜
粋)に規格化されているが、押出し機用としては図7に
示すUS規格品(抜粋)が広く一般に流通している。図
7に示すAlternativeが所謂呼び寸法に相当し、JIS規格
で呼び寸法125のふるいはであれば一般には120メ
ッシュと呼ばれている。
【0029】異物除去を目的とするのであればメッシュ
サイズは細かいほどよいが、メッシュの目詰まりと量産
性を考慮したサイズに決める必要がある。
【0030】本実施形態において、再生プラスチック材
料の原料となる熱可塑性プラスチック成形部品に、相溶
性のない不織布を基材にして構成された粘着シートが貼
り付けられていてもよい。その場合、前記粘着シートの
重量が、前記熱可塑性プラスチック成形部品重量の0.
5%以下であり、粘着剤がアクリル系であることが望ま
しい。
【0031】相溶性のないシートやバッチ、プレート類
を熱可塑性プラスチック部品に貼り付ける場合、剥離性
に優れ、糊残りの少ない両面テープを用いる場合が多
い。上記シートやバッチ、プレート類が貼り付けられた
熱可塑性プラスチック部品を再生する場合、例えば特開
平7−72692号公報に開示されているように、ラベ
ルの外周部の下に位置するところに剥離用の窪みを設け
るなどして相溶性のないシートやバッチ、プレート類を
分離可能にすることが必要である。その際、両面テープ
の基材が層内で剥離してしまうと、一部が被着体に貼り
付いたままになってしまう場合がある。
【0032】両面テープの基材については、プラスチッ
ク製の基材は、溶融温度によってはABS樹脂やPS樹
脂の中に大きな異物として残ってしまうので好ましくな
い。不織布製の基材は、粉砕材の異物除去工程では除去
不可能であるが、被着体重量の0.25%以下であれ
ば、異物ではあるものの溶融樹脂中できれいに分散す
る。更に、樹脂再生時(ペレット化工程)において、溶
融混練工程と押出機を用いた押し出し工程に用いるメッ
シュスクリーンにNo.120かそれより細かいメッシ
ュを含むことにより、剥離時に丸まってしまったテープ
などの大きい異物の除去が可能である。逆に、No.2
00より細かいメッシュの場合目詰まりを起こしてしま
い、再生工程が成り立たない。
【0033】両面テープの粘着剤については、アクリル
系のものであれば溶融時に気化してしまい、溶融樹脂に
残ることがなく、異物にはならない。
【0034】本実施形態において、再生プラスチック材
料の原料となる熱可塑性プラスチック成形部品に、相溶
性のある熱可塑性プラスチック製シートが貼り付けられ
ていてもよい。その場合、相溶性のある熱可塑性プラス
チック製シート材の重量が、被着体である熱可塑性プラ
スチック成形部品重量の0.5%以下であることが好ま
しいが、該シート材表面に印刷されるインクの全表面積
と該シート材の全表面積との間に特定の比率を持たなく
てもよい。
【0035】一般に熱可塑性プラスチック部品を再生す
る場合、同じ材質の材料は相溶性があり、再び同じ材質
の熱可塑性プラスチックへと再生が可能である。ところ
が、前記相溶性のあるシート材の場合、被着体となる熱
可塑性プラスチック部品に貼り付けるための粘着剤や、
シート材表面へ塗布される印刷インクなどの影響によ
り、シート材の主材は同じ材質であっても印刷を施され
たラベルとした場合は必ずしも同じ材質とみなすことは
できない。したがって、相溶性のある熱可塑性プラスチ
ック製シート材が貼り付けられた熱可塑性プラスチック
成形部品を原料とする再生プラスチック材料を再生する
場合、被着体である熱可塑性プラスチック成形部品に対
して貼り付けられる相溶性のあるシート材の重量比を管
理する必要がある。
【0036】また、再生プラスチック材料の色相劣化を
考慮した場合、貼り付けられるシート材の表面におい
て、印刷するために使用されるインクの全表面積と該シ
ート材の全表面積との間に特定の比率を持たせる場合が
ある。しかしながら、相溶性を論じる場合、色相劣化以
前に物性が劣化していては再生されたプラスチック材料
の用途自体がない。
【0037】結果として、ヴァージン材に対して物性劣
化の遜色のない再生プラスチック材料にあっては、被着
体である熱可塑性プラスチック成形部品に対して貼り付
けられる相溶性のあるシート材の重量比を0.5%以下
に管理することにより、物性劣化を防ぐと共に、シート
材表面の全表面積にインクが印刷されていても、色相の
劣化を引き起こすことがない。
【0038】本実施形態の再生プラスチック材料の製造
方法は、粉砕、洗浄、乾燥、異物除去等の従来から利用
されている工程の組み合わせであるが、各工程の条件
は、所望の特性を有する再生プラスチック材料を生産性
よく製造するために、注意深く最適化される。
【0039】粉砕工程は、4mm以上10mm以下のス
クリーンメッシュを用いて篩い分けを行いながら行われ
ることが好ましい。より詳細には、ABS樹脂またはP
S樹脂からなる成形部品を粉砕する場合、高速回転式の
粉砕機にて4mm以上10mm以下の範囲にあるスクリ
ーンメッシュを用いて粉砕し、かつ振動篩を用いて2m
m以下のプラスチック微粉や金属粉、ゴミなどを除去す
ることが好ましい。
【0040】粉砕時のスクリーンメッシュが4mm以上
であれば微粉末量を低減できるため、洗浄および乾燥工
程中での損失を抑制でき、再生効率を向上できる。ま
た、10mm以下であれば、粉砕物が大きくなりすぎる
ことが抑制できるとともに、後に続く処理における目詰
まりなどの発生を抑制でき、作業性を向上できる。
【0041】粉砕品は、必要に応じて洗浄される。洗浄
工程においては、粉砕品1重量部を、10重量部以上の
水を用いて洗浄することが好ましい。粉砕品に対する洗
浄液の割合が10重量倍以上であれば、洗浄すべき粉砕
品が相互に重なり合う確率が低下し、洗浄効果を向上す
ることができる。また、洗浄液としては、水が安価であ
るので好ましい。
【0042】洗浄後の粉砕品は、遠心脱水方式により、
含水分率が0.30重量%以下となるまで乾燥されるこ
とが好ましい。含水分率が0.30重量%以下の場合、
フレーク状となった粉砕品が相互に貼り付いてしまう可
能性が低くなり、作業性を向上できる。また、加水分解
による劣化も抑制できる。更に、フィルタなどを用いた
濾過方法と比較して洗浄時間が短縮され、最終的に得ら
れる再生プラスチック材料の色調の劣化などを防止する
ことができる。
【0043】異物を除去するために、風力分級により、
再生プラスチック材料の嵩密度より嵩密度が0.5以上
低い低密体を除去する場合もある。
【0044】また、比重分離により、再生プラスチック
材料の真密度より真密度が0.5以上高い高密体を除去
する場合もある。
【0045】嵩密度とは、多結晶体、粉体層、成形体
で、外気と通じた空孔と内部に閉じ込められた空孔を含
めた密度であり、真密度とは空孔を含まない固体そのも
のの密度である。
【0046】対象となる熱可塑性プラスチック成形部品
として、例えばインクジェットプリンタの部品を例に挙
げて説明する。風力分級を洗浄工程の前に設けると、付
着したインクの影響で嵩密度差が生じにくい場合があ
り、また、乾燥工程の前でも嵩密度が生じにくい場合が
ある。嵩密度差を生じやすくし除去効率を向上させるた
めに、風力分級は粉砕、洗浄および乾燥工程の後に行う
のが好ましい。洗浄工程で落としきれなかった紙粉など
が、この風力分級で分離され、取り除かれる。なお、嵩
密度差が0.5以上であれば、精密分離を実現でき、十
分な再生効率を確保できる。
【0047】再生プラスチック材料に対して真密度差の
大きなセラミックス、金属酸化物などは、水などの洗浄
液中で沈降により比重分離する。真密度差が0.5以上
であれば、分離効率が向上し、十分な再生効率を確保で
きる。
【0048】更に異物を除去するために、残留磁束密度
1テスラ以上の磁石を用いて、金属を除去する場合があ
る。磁気分離は、強磁性の金属に対して好適であり、残
留磁束密度1テスラ以上の磁石を用いれば、強磁性体の
十分な捕獲率を確保できる。
【0049】また、金属検知除去装置を用いて、金属を
除去する場合もある。磁力によっての分離ができない強
磁性体以外の金属に対しては、渦電流を利用した金属分
離が好ましく用いられる。
【0050】本実施形態において、再生される熱可塑性
プラスチック材料としてはABS樹脂(Acrylonitrile_
Butadiene_Styrene RESIN)またはPS樹脂(Polystyre
ne RESIN)が好ましい。
【0051】ABS樹脂はPS樹脂と共にいわゆるスチ
レン系ポリマーであり、ABS樹脂はスチレン(CH2
=CHC65)とアクリロニトリル(CH2=CHC
N)とブタジエン(CH2=CHCH=CH2)との共重
合体、PS樹脂はスチレン(CH 2=CHC65)の単
独重合体である。スチレン系樹脂には、この他にもスチ
レンとアクリロニトリルの共重合体であるAS樹脂など
がある。
【0052】PS樹脂は機械的強度が比較的低く、特に
耐衝撃性に劣る。これを改良するために、ブタジエンゴ
ムなどの弾性体を配合したものがハイインパクトポリス
チレン(HIPS)である。他方、電気絶縁性は非常に
高く、更に溶融時の熱安定性、流動性に優れているた
め、成形性も良い。
【0053】ABS樹脂は、PS樹脂の特性を失わずに
耐薬品性、耐熱性を向上させるためにアクリロニトリル
を加え、耐衝撃性を向上させるためにプタジエンを加え
たものである。同じスチレン系ポリマーであり、しかも
そのポリマー構成から考えると、PS樹脂はABS樹脂
と同一の処理で材料リサイクルが行われる。
【0054】本実施形態において、再生プラスチック材
料の原料となる部品には、強化材が充填されていないこ
とが好ましい。
【0055】ヴァージン材を製造する場合、ガラスおよ
びカーボン等のフィラー、タルク等の強化材は、原料に
不純物として含まれる異物を除去した後、ヴァージン材
の原材料と押出機内で混合、溶融混練される。この際、
押出し機からの先端部にはスクリーンメッシュは設けな
い。スクリーンメッシュを設けてしまうと、これら強化
材がメッシュで目詰まりを起こしてしまう。強化材がす
り抜けてしまう目の大きさのスクリーンメッシュを設け
ても異物の除去効果がないため、スクリーンメッシュを
設ける意味がない。したがって、再生プラスチック材料
の原料となる部品は、少なくともガラスなどの強化材が
非充填であることが望ましい。
【0056】本実施形態において、熱可塑性プラスチッ
ク成形部品を原料として再生プラスチック材料とするだ
けでなく、該部品を成形する際に発生するスプルーおよ
びランナーを原料として再生プラスチック材料としても
よい。
【0057】製造段階で発生するスプルーおよびランナ
ーは、異物が付着しないような管理が徹底していれば、
そのままリグラインド(Regrind)してヴァージン材と
同等に成形に使用することができる。異物管理が明確に
できない場合、市場回収品と同じ再生工程を経ることに
より、プラスチック材料として再生することができる。
【0058】本実施形態において、得られる再生プラス
チック材料のアイゾット衝撃強さ(アイゾット衝撃値と
も記述する)は、ヴァージン材のアイゾット衝撃強さの
0.8倍以上であることが好ましい。また、得られる再
生プラスチック材料のメルトフローレート(MFRとも
記述する)は、ヴァージン材のメルトフローレートの
1.2倍以下であることが好ましい。
【0059】熱可塑性樹脂の物性値のうち、アイゾット
衝撃値はその材料の衝撃強度を示す値であり、耐衝撃
性、脆さ、粘り強さなどの特性を評価するものである。
アイゾット衝撃値は材料の劣化の指標であり、材料が劣
化して脆化を起こすと、アイゾット衝撃値は小さくな
る。よって、再生プラスチック材料のアイゾット衝撃値
がヴァージン材のアイゾット衝撃値と同程度であれば、
再生の際の樹脂の劣化が抑制されていると考えることが
できる。
【0060】MFRは熱可塑性プラスチックの溶融時に
おける流動性を表す尺度であり、数値が大きいほど流動
性は良好であり、樹脂の分子量は小さくなる傾向にあ
る。材料が劣化すると分子量は低下する傾向にあるた
め、MFRも大きくなる。よって、再生プラスチック材
料のMFRがヴァージン材のMFRと同程度であれば、
再生の際の樹脂の劣化が抑制されていると考えることが
できる。
【0061】アイゾット衝撃値およびMFRはヴァージ
ン材においてもばらつきを持っており、共に±30%程
度といわれている。しかしながら、このばらつきは、あ
る材料の一つのグレードに関するものであり、一つのグ
レードには複数の色がある。着色に用いる着色剤は顔
料、染料、分散剤、安定剤などで構成されており、これ
らの配合比は一つのグレード内においても色毎で異な
る。したがって、一つのグレードで、ある色相の色に限
ればアイゾット衝撃値およびMFRのばらつきは小さく
なり、±25%程度と考えてよい。
【0062】一方、再生プラスチック材料は、原料とな
る回収製品の状態によりロット毎の物性値にばらつきが
生じる可能性が高い。一つのロットで考えると、ヴァー
ジン材に比べ、ロット内のばらつきは若干大きいと予想
される。
【0063】したがって、再生プラスチック材にヴァー
ジン材と同等の性能を期待するには、物性値を更に厳し
く管理する必要があり、アイゾット衝撃値およびMFR
を共に±20%以内のばらつきに抑えることが好まし
い。
【0064】よって、既に述べた通り、材料が劣化する
とアイゾット衝撃値は小さくなり、MFRは大きくなる
ため、再生プラスチック材料の物性値は、ヴァージン材
と比較して、アイゾット衝撃値で−20%、MFRで+
20%以内に抑えることが望ましい。
【0065】樹脂の劣化は、特にアイゾット衝撃値およ
びMFRに反映する。よって、アイゾット衝撃値および
MFRの変化を上記の範囲に抑えることにより、再生プ
ラスチック材料の品質をヴァージン材とほぼ同等に保つ
ことができる。
【0066】本実施形態において、得られる再生プラス
チック材料のヴァージン材に対する色差(ΔEab*と
も記述する)は、1.0未満であることが好ましい。
【0067】ΔEab*は、JIS-K7105において、以下の
ように規定されている。
【0068】ΔEab*=[(ΔL*)2+(Δa*)2
(Δb*)21/2 なお、ΔEab*はCIE(International Commission
on Illumination:国際照明委員会)が1976年に定
めたL*a*b*表色系における座標L*、a*、b*の差Δ
L*、Δa*、Δb*によって定義される、二つの色刺激
値の間の色差を表している。
【0069】また、スチレン系樹脂の場合、特にΔb*
に影響する色味のばらつきが大きいので、Δb*が1.
0未満であることが好ましい。
【0070】総じて、スチレン系樹脂の場合、ΔEab
*またはΔb*を制御すれば、ヴァージン材と同じ工程で
補色が可能であり、ヴァージン材よりなる部品と同様の
色調の部品を、再生プラスチック材料により製造するこ
とができる。
【0071】以下、電気電子機器としてインクジェット
プリンタを例にとり、図面を用いて本発明の一実施形態
を更に詳細に説明する。なお、本発明は以下の説明に限
られるものではなく、他の技術にも応用することができ
る。
【0072】図1はインクジェットプリンタの外観図を
示す。本実施形態におけるインクジェットプリンタ11
は、上ケース12と下ケース13との間に開閉可能な操
作カバー14を備えており、図2に示すように、操作カ
バー14を開けた状態に保持することができるようにな
っている。この上ケース12の天面には、この部分を抽
出し拡大した図3に示すように、このインクジェットプ
リンタに装填し、使用されるインクジェット記録ヘッド
のインクタンクの並び順を示すラベルが貼り付けられて
いる。この貼り付けられたラベルを含む上ケースが本実
施形態における再生プラスチック材料の原料として採用
される。
【0073】本実施形態における再生システムの概略構
成を図4に示す。すなわち、再生プラスチック材料とな
る原料は、粉砕機101により所定の大きさに粉砕さ
れ、粉砕された原料は搬送装置102によって所定量ず
つ振動篩103に送られ、後の作業で目詰まりなどの支
障をきたす微粉末を廃棄タンク104に排出すると共
に、充分に粉砕されていない原料を回収タンク105に
回収し、これを再度粉砕機101に戻す一方、所定の大
きさに粉砕された原料を磁気選別機106に通して原料
中に含まれる強磁性の金属を捕捉したのち、スクリュー
フィーダ107のホッパ108に供給する。スクリュー
フィーダ107は、モータ109により駆動されて洗浄
液タンク110内に原料を所定量ずつ供給する。
【0074】本実施形態における洗浄液タンク110の
概略構造を図5に示す。すなわち、本実施形態における
洗浄液タンク110は複数に仕切られ、金属やその他の
異物との比重差を利用して再生原料となるプラスチック
を分離するものであり、最終槽111内に流れ込む原料
をモータ112によって駆動される洗浄脱水装置113
で脱水し、空送ブロワ114によりサイクロン115に
供給する。
【0075】洗浄液端タンク110の溢流堰116から
溢流する洗浄液Wは、バッファタンク117から蒸留濃
縮装置118に送られ、この蒸留濃縮装置118によっ
て清浄化された洗浄液が凝縮液タンク119に供給さ
れ、再び洗浄液タンク110に戻される。また、蒸留濃
縮装置118によって濃縮されたインクなどで着色状態
の残液が濃縮液タンク120に排出される。
【0076】なお、溢流堰116から溢流した洗浄液W
の一部は、フィルタ121を介してスクリューフィーダ
107内で原料を移動させる際の潤滑剤として利用して
いる。
【0077】サイクロン115に供給された原料は、こ
こで風力分級され、ロータリ弁122により所定量ずつ
アスピレータ123側に投下され、再生プラスチック材
料となる原料に対して嵩密度の小さな発泡ポリウレタン
樹脂などがブロワ124により回収タンク125に排出
される。
【0078】アスピレータ123から流下する金属粉な
どの付着した原料は、再度磁気選別機126に通され、
表面に付着している強磁性の金属粉が捕捉分離され、空
送ブロワ127によりスクリューフィーダ128のスト
ックタンク129に供給され、モータ130により駆動
されるスクリューフィーダ128によって所定量ずつ渦
電流などを利用して原料から金属を分離するための金属
分離装置131に送られ、この金属分離装置131によ
って原料中に含まれる金属粉などが分離され、金属粉は
回収タンク132に排出される。
【0079】金属分離装置131により分離された原料
は、ブロワ133によってホッパ134に投下され、最
終的な再生プラスチック材料として回収容器135に回
収される。
【0080】(実施例1)図1に示すようなインクジェ
ットプリンタ(キヤノン(株)製:BJ F600)の上ケース
12(材質:ABS樹脂、平均肉厚:2.0mm、真比
重:1.05)に対して、図3に示すような、このイン
クジェットプリンタに装填し使用されるインクジェット
記録ヘッドの、インクタンクの並び順を示すラベルを貼
り付けた原料を約7.8kg作製した。このABS樹脂
には、強度、摺動性、難燃性などの特性を付与する充填
剤や強化材は含まれておらず、射出成形により製造され
る。
【0081】なお、上記ラベルはABS樹脂に対して相
溶性のあるものであり、基材はセブンタック#5990
((株)倉本産業製、材質:ABSフィルム、厚さ:14
5μm)、コート材はセブンタック#5993((株)倉
本産業製、材質:ABSラミネート、厚さ:55μm)
であり、特開平8−67857号公報に記載されるもの
である。
【0082】また、ラベルの印刷に使用されたインク
は、ABS樹脂へのダメージを考慮し、ラベルメーカ指
定の樹脂アタックの弱いものである。印刷はオフセット
印刷による9色刷り(グレー系4色、Yellow系1色、Cy
an系2色、Magenta系2色)で、ベース地色の印刷を含
めるとインクはラベル表面積の全面に印刷されている。
上ケース12の1個の重量は389gであり、貼り付け
たラベルの重量は2gであるから、ラベルの混入率は
0.51重量%である。
【0083】上記の上ケースを、図4に示す粉砕機10
1(森田精機(株)製:JC-10)に6mmスクリーンメッ
シュを取り付けて粉砕した。
【0084】生成した粉砕物を、洗浄・洗浄液除去装置
((株)東洋整機製:ハイチップクリーナーCFP-500、
図4の110、113に相当する)を用いて洗浄及び洗
浄液除去を行った。
【0085】同時に真密度差が0.5以上の重嵩密度の
異物とその他の粉砕品とに分別した。
【0086】この時の粉砕品の投入速度は、毎分2.5
kg、洗浄液W(水道水を使用)の流量は毎分80リッ
トルであった。洗浄液Wは、図5に示すような2000
リットルの容量を持つ洗浄液タンク110で受け、図示
しないポンプにて循環再使用するためにナイロンモノフ
ィラメント((株)ロフラー製:バッグフィルターR100
NMO12M、濾過精度100μm)をフィルターハウジング
(同社製:EBF112S6M)に収容して濾過した。
【0087】洗浄及び洗浄液除去された粉砕品の含水分
率は、0.11重量%であった。その後、粉砕品は空送
ブロワ114((株)ホーライ製:DF-5)にて、風力分
別アスピレーターシステム((株)ホーライ製:KF-1
2、図4中の123に相当する)に搬送され、嵩密度差
0.5以下の軽嵩密度の異物とその他の粉砕品とに分別
した。
【0088】風力分別アスピレーターシステムを通過し
た粉砕物は、磁力選別機126((株)JMI製:マジ
ックキャッチ、残留磁束密度1.3テスラ)上に投下さ
れ、粉砕品に含まれる強磁性体成分を除去した。
【0089】続いて空送ブロワ127((株)ホーライ
製:DF-1)にてストックタンク129に粉砕物を搬送し
た。このストックタンク129から毎分約3kgの割合
で粉砕品を渦電流式金属検知除去装置(センサーテクノ
ロジー(株)製:MDS-30A、図4中の131に相当す
る)へ定量搬送し、金属分を除去分別した。
【0090】以上により得られた洗浄済み粉砕品のみを
ペレット化し、これを用いてアイゾット衝撃試験用サン
プル片(ASTM-D256準拠:1/4インチノッチ付き)を5本
作製し、アイゾット衝撃強度を測定した。
【0091】ペレット化工程は、押出機(日本プラコン
社製:DMG40)に60メッシュ2枚構成のフィルタを取
り付け、シリンダ温度210℃で洗浄済みの粉砕品を溶
解、混練、押し出しを行った。このとき2枚のメッシュ
は、ふるいの目が交互に重なるように設けており、12
0メッシュのフィルタと同等の異物除去効果を持つ。
【0092】アイゾット衝撃試験用サンプル片は、射出
成形機(東芝機械製:IS-80G)にASTM試験片用ファ
ミリー金型をセットし、シリンダ温度200℃で射出成
形して作製した。また、このアイゾット衝撃試験用サン
プル片を用いて、ヴァージンペレットにて作成したアイ
ゾット衝撃試験用サンプル片を色差基準として色差測定
(JIS-Z8722条件D準拠)を行った。
【0093】更に、JIS-K7210B 条件11に準拠して、
220℃、荷重98.07Nの条件でMFRを5回測定
した。この方法は、所定の温度および圧力条件の下で、
溶融した熱可塑性プラスチックを所定の長さと直径のダ
イ(賦形用口金を伴う金属ブロック)を通して押し出し
たときの押出速度を測定するものであり、B法は、MF
Rが10分間あたり、0.50〜300gの材料に適用
される自動時間測定方法である。
【0094】試験装置は、テクノセブン製全自動メルト
インデクサー(270型)を使用し、ダイ(樹脂押出し
部)は長さ8.0137±0.025mm、内径はφ
2.092±0.002mmであった。
【0095】この試験装置に、80℃×2時間の条件で
乾燥した再生ABS樹脂を1回あたり7g充填した。そ
して、220℃で6分間余熱した後、試験温度:220
℃、試験荷重:98.07N(10kgf)で試料を押
し出した。このときのピストンが25.0mm(Lとす
る)移動する間の時間t秒を計測し、以下によりMFR
を算出した; MFR(220、98.07、B)=42.6×L×ρ
/t なお、試験温度における樹脂の溶融密度ρは:0.95
3g/cm3であったので、MFR(220、98.0
7、B)=42.6×25.0×0.953/tまた、
耐擦傷性の指標として、ロックウェル硬さもASTM-D785
に準拠して測定した。
【0096】以上で得られた測定結果を図8に示した。
図8から明らかなように、アイゾット衝撃値は変化な
く、MFRは2.1%増加しているのみである。再生プ
ラスチック材料にヴァージン材と同等の性能を持たせる
ためには、アイゾット衝撃値の変化が0.8倍以内、M
FRの変化が1.2倍以内である必要があるが、図8に
おける物性値の変化率はこの基準を満足しており、再生
ABS樹脂のプラスチック材料としての特性は充分であ
ることがわかった。
【0097】また、ロックウェル硬さもほぼ同等であ
り、再生ABS樹脂の耐擦傷性は十分であり、電気電子
機器の部品の製造に好適なことがわかった。
【0098】更に、ΔEab*は0.20であり、また
Δb*は0.01であり、いずれも1.0より十分小さ
く、ヴァージン材に対して色相の変化がほとんどないこ
とがわかった。
【0099】図1〜図2に示すインクジェットプリンタ
11(キヤノン(株)製:BJ F600)は、すべてのプラス
チック部品がヴァージン材で製造され、生産および販売
されていた。
【0100】ここでは、上記で得られた再生ABS樹脂
を用いて、インクジェットプリンタ11の上ケース12
(平均肉厚:2mm、重量:389g)、下ケース13
(平均肉厚:2mm、重量:545g)、操作カバー1
4(平均肉厚:2.3mm、重量:159g)を、ヴァ
ージン材の場合と同様の条件で射出成形により製造し
た。
【0101】得られた3つの部品は、ヴァージン材を用
いて製造された部品と同等の特性、外観および色彩(色
相、彩度、明度)を有しており、目視では差が認められ
なかった。
【0102】以上では、主にABS樹脂よりなる2gの
ラベルが貼り付けられた389gの上ケース12を原料
としてABS樹脂を再生したので、既に述べた通り、得
られる再生ABS樹脂のラベル混入率は0.51重量%
であった。しかしながら、一般にABS樹脂を再生する
場合には、ラベルが貼り付けられていない部品も原料と
されるため、ラベルの混入率も低下する。例えば、上ケ
ース12のみを別工程で再生する場合と比較して、イン
クジェットプリンタ11の上ケース12を含む外装部品
をすべて再生した方が、工数が少なく生産性に優れるた
め、一般には、外装部品はすべて原料とされる。このと
き、外装部品の総重量は1093gであり、2gのラベ
ルは上ケース12のみに貼り付けられているので、得ら
れる再生ABS樹脂のラベル混入率は0.183重量%
と、0.51重量%より低くなる。よって、外装部品の
全てを原料としてABS樹脂を再生した場合、得られる
再生ABS樹脂の物性値は、図8に記載の物性値よりも
更にヴァージン材に近くなると期待でき、よりヴァージ
ン材と同等に扱うことができる。
【0103】(実施例2)実施例1に対し、再生する樹
脂材質をABS樹脂からPS樹脂に変更して再生処理を
行った。具体的には、上ケース12の材質をPS樹脂に
変更し、ラベル材質をPS樹脂に対して相溶性のあるも
のに変更し、更にペレット化工程を省略して洗浄済み粉
砕品を得た。
【0104】ここで使用したラベルは、基材はダイハー
トS8100−FGK((株)大日本インキ化学工業製、
材質:PSフィルム、厚さ:100μm)、コート材は
プラスカバーPSプラスケシ25−FL((株) 大日本
インキ化学工業製、材質:PSラミネート、厚さ:25
μm)である。
【0105】PS樹脂の真比重はABS樹脂と同じ1.
05であるため、上ケース12の重量は389gのまま
である。貼り付けたラベルは面積を実施例1と同じにし
たが、厚さが異なるため重量は1.25gとなった。す
なわち、ラベルの混入率は0.32重量%であった。ま
た、MFRの測定はJIS-K7210B 条件8に準拠して、2
00℃、荷重49.03Nの条件で行った。
【0106】以上で得られたPS樹脂の測定結果を図9
に示した。図9から明らかなように、アイゾット衝撃値
は5.5%増加しており、MFRは変化がない。再生プ
ラスチック材料にヴァージン材と同等の性能を持たせる
ためには、アイゾット衝撃値の変化が0.8倍以内、M
FRの変化が1.2倍以内である必要があるが、図9に
おける物性値の変化率はこの基準を満足しており、再生
PS樹脂のプラスチック材料としての特性は十分である
ことがわかった。
【0107】また、ロックウェル硬さもほぼ同等であ
り、再生PS樹脂の耐擦傷性は十分であり、電気電子機
器の部品の製造に好適なことがわかった。
【0108】更に、ΔEab*は0.3であり、またΔ
b*は0.2であり、いずれも1.0より十分小さく、
ヴァージン材に対して色相の変化がほとんどないことが
わかった。
【0109】先に延べたように、実施例1と異なりペレ
ット化工程を省略しているため、実施例1に比べると異
物の除去工程が1つ少ない。よって、ペレット化工程を
経て再生処理を行った場合、得られる再生PS樹脂の物
性値は、図9に記載の物性値よりも更にヴァージン材に
近くなると期待でき、よりヴァージン材と同等に扱うこ
とができる。
【0110】(実施例3)相溶性ラベルに替えて両面テ
ープ60cm2を貼り付けた以外は、実施例1と同一の
再生工程により原料の再生処理を行った。具体的には、
上ケース12の材質はABS樹脂であり、ペレット化工
程も実施している。
【0111】ここで使用した両面テープは、ダイタック
#8800CH((株)大日本インキ化学工業製、材質:
不織布、粘着剤:アクリル系、厚さ:145μm)であ
る。貼り付けた両面テープの総重量は1gであり、両面
テープの混入率は0.26重量%であった。また、MF
Rの測定はJIS-K7210B 条件11に準拠して、220
℃、荷重98.07Nの条件で行った。
【0112】以上で得られたABS樹脂の測定結果を図
10に示した。図10から明らかなように、アイゾット
衝撃値は12.5%減少しており、MFRは2.3%増
加している。再生プラスチック材料にヴァージン材と同
等の性能を持たせるためには、アイゾット衝撃値の変化
が0.8倍以内、MFRの変化が1.2倍以内である必
要があるが、図10における物性値の変化率はこの基準
を満足しており、再生ABS樹脂のプラスチック材料と
しての特性は充分であることがわかった。
【0113】また、ロックウェル硬さも同等であり、再
生ABS樹脂の耐擦傷性は十分であり、電気電子機器の
部品の製造に好適なことがわかった。
【0114】更に、ΔEab*は0.94であり、また
Δb*は0.91であり、いずれも1.0以内には収ま
っており、ヴァージン材に対して色相の変化が許容でき
ることがわかった。
【0115】(比較例1)実施例1と同じABS相溶性
ラベル2gを上ケース12に貼り付け、更に、操作カバ
ー14にPC樹脂(polycarbonate RESIN)製シート材
2.2gを貼り付けた以外は、実施例1と同一の再生工
程により原料の再生処理を行った。
【0116】上ケース12の重量は389g、操作カバ
ー14の重量は159gであり、貼り付けたラベルの総
重量は4.2gであった。すなわち、ラベルの混入率は
0.77重量%であった。
【0117】PC樹脂(polycarbonate RESIN)はAB
S樹脂と相溶性を有しており、ABS樹脂部品に貼り付
けられた全てのラベルはABS樹脂と相溶性がある。
【0118】ABS樹脂であるので、MFRの測定はJI
S-K7210B 条件11に準拠して、220℃、荷重98.
07Nの条件で行った。
【0119】以上で得られたABS樹脂の測定結果を図
11に示した。図11から明らかなように、アイゾット
衝撃値は6.7%減少しており、MFRは2.1%増加
している。再生プラスチック材料にヴァージン材と同等
の性能を持たせるためには、アイゾット衝撃値の変化が
0.8倍以内、MFRの変化が1.2倍以内である必要
があるが、表6における物性値の変化率はこの基準を満
足しており、再生ABS樹脂のプラスチック材料として
の特性は充分であることがわかった。
【0120】また、ロックウェル硬さもほぼ同等であ
り、再生ABS樹脂の耐擦傷性は十分であり、電気電子
機器の部品の製造に好適なことがわかった。
【0121】ところが、ΔEab*は1.67であり、
色相の許容範囲1.0を大きく越えており、またΔb*
は−0.98であり、これも1.0に対して余裕が無
い。
【0122】したがって、樹脂と相溶性のあるラベルを
混入したまま再生する場合、物性劣化においてヴァージ
ン材と同等の性能を持った再生プラスチックとするに
は、ラベルの混入率は少なくとも0.77%までは許容
できるが、色相劣化においてヴァージン材と同等の性能
を持った再生プラスチックとするには、ラベルの混入率
は0.51重量%以下にする必要がある。
【0123】(比較例2)実施例2で得られた洗浄済み
粉砕品を、40メッシュ2枚で200メッシュ1枚を挟
む3枚構成のフィルタを取り付けた押出機で、溶解、混
練、押し出しを行い、ペレット化を行った。
【0124】結果として、スクリーンメッシュが目詰ま
りを起こし、正常な押出しを行うことができなかった。
よって、不織布を基材とする粘着シートの再生は、物性
値はヴァージン材と同等の再生材を得ることは可能であ
るが、ペレット化工程に200メッシュのスクリーンメ
ッシュを用いた再生は好ましくないことがわかった。以
上説明したように、上記の実施形態によれば、ヴァージ
ン材を射出成形して得られた熱可塑性プラスチック成形
部品を原料として、再生プラスチック材料が提供され
る。詳しくは、再生に係る各工程の条件を至適化して、
特殊な工程を経ることなく操作性良好に再生を行う。
【0125】特に、電気電子機器の外装部品のように、
耐衝撃性など機器の取り扱い上重要な特性や、部品表面
の異物など外観上の特性が厳しい部品に対しては、原料
となる熱可塑性プラスチック成形部品の再生原材料化レ
ベルでの異物除去だけではなく、リペレット化時の異物
除去が重要であり、この工程の至適化により再生プラス
チック材料の品質と再生の効率化を達成することが可能
になる。
【0126】この工程を経て得られた再生プラスチック
材料はヴァージン材と同等に射出成形でき、電気電子機
器の部品を良好に製造することが出来る。
【0127】また、ABS樹脂、PS樹脂の部品を原料
として特性が良好なABS樹脂、PS樹脂を、工程に負
荷をかけることなく再生することができる。これによ
り、従来のごとくサーマルリサイクルやカスケードリサ
イクルではない、再生材の使用用途を格段に広げること
ができる。
【0128】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
電気電子機器等を構成する熱可塑性プラスチックを、再
び同様の電気電子機器等の部品に再利用することが可能
となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】インクジェットプリンタの外観を示す模式的斜
視図である。
【図2】図1に示したインクジェットプリンタの操作カ
バーを開いた状態を示す模式的斜視図である。
【図3】図1に示したインクジェットプリンタに貼りつ
けられたラベルを示す平面図である。
【図4】再生プラスチック材料の再生装置の一例を示す
模式図である。
【図5】図4の再生装置に組み込まれた洗浄液タンクの
構造を示す模式図である。
【図6】スクリーンメッシュの規格を示す図である。
【図7】スクリーンメッシュのUS規格を示す図であ
る。
【図8】実施例1の測定結果を示す図である。
【図9】実施例2の測定結果を示す図である。
【図10】実施例3の測定結果を示す図である。
【図11】比較例1の測定結果を示す図である。
【符号の説明】
11 インクジェットプリンタ 12 上ケース 13 下ケース 14 操作カバー 15 ラベル 21 トレイ 31 カートリッジ 32 プリントヘッド 33 インクタンク 101 粉砕機 102 搬送装置 103 振動篩 104 廃棄タンク 105 回収タンク 106 磁気分別機 107 スクリューフィーダ 108 ホッパ 109 モータ 110 洗浄液タンク 111 最終槽 112 モータ 113 洗浄脱水装置 114 空送ブロワ 115 サイクロン 116 溢流堰 117 バッファタンク 118 蒸留濃縮装置 119 凝縮液タンク 120 濃縮液タンク 121 フィルタ 122 ロータリ弁 123 アスピレータ 124 ブロワ 125 回収タンク 126 磁気選別機 127 空送ブロワ 128 スクリューフィーダ 129 ストックタンク 130 モータ 131 金属分離装置 132 回収タンク 133 ブロワ 134 ホッパ 135 回収容器 W 洗浄液
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B03C 1/23 B07B 1/28 Z B07B 1/28 7/08 7/08 B08B 3/04 Z B08B 3/04 B29B 9/06 B29B 9/06 17/00 17/00 B29K 25:00 // B29K 25:00 55:02 55:02 105:26 105:26 B03C 1/24 A Fターム(参考) 3B201 AA46 BB02 BB92 CC11 CD22 4D021 AA01 AB02 CA07 EA10 EB01 4D071 AA41 CA03 CA05 DA01 DA15 4F201 AA13 AA50 AR17 AR20 BA02 BC12 BC17 BC25 BC37 BD04 BL08 BL21 BL25 BL26 BL50 4F301 AA15 BF08 BF09 BF12 BF26 BF27 BF32

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱可塑性プラスチックのヴァージン材を
    射出成形して得られた成形部品を原料として再生プラス
    チック材料を製造するための再生プラスチック材料の製
    造方法であって、 前記成形部品から再生原材料を生成する生成工程と、 前記再生原材料を溶融及び混練する溶融混練工程と、 溶融混練された前記再生原材料を押出機により押し出す
    押出工程とを具備し、 前記押出工程において用いるスクリーンメッシュに、試
    験篩US規格のNo.120かそれより細かいメッシュ
    で、且つNo.200かそれより粗いメッシュを持つス
    クリーンメッシュを用いることを特徴とする再生プラス
    チック材料の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記成形部品に、相溶性のない不織布を
    基材にして構成された粘着シートが貼り付けられている
    ことを特徴とする請求項1に記載の再生プラスチック材
    料の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記粘着シートの重量が、前記成形部品
    の重量の0.25%以下であり、粘着剤がアクリル系で
    あることを特徴とする請求項2に記載の再生プラスチッ
    ク材料の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記成形部品に、相溶性のある熱可塑性
    プラスチック製シートが貼り付けられていることを特徴
    とする請求項1に記載の再生プラスチック材料の製造方
    法。
  5. 【請求項5】 前記相溶性のある熱可塑性プラスチック
    製シートの重量が、前記成形部品の重量の0.5%以下
    であり、且つ前記シートの表面において、印刷のために
    使用されるインクの全表面積と前記シート材の全表面積
    の比率が任意の比率であることを特徴とする請求項4に
    記載の再生プラスチック材料の製造方法。
  6. 【請求項6】 前記生成工程は、粉砕、洗浄、乾燥、異
    物除去の各工程を含むことを特徴とする請求項1に記載
    の再生プラスチック材料の製造方法。
  7. 【請求項7】 前記粉砕工程では、4mm以上10mm
    以下のスクリーンメッシュを用いて篩い分けを行いなが
    ら、前記成形部品を粉砕することを特徴とする請求項6
    に記載の再生プラスチック材料の製造方法。
  8. 【請求項8】 前記洗浄工程では、粉砕品1質量部を、
    10質量部以上の水を用いて洗浄することを特徴とする
    請求項6に記載の再生プラスチック材料の製造方法。
  9. 【請求項9】 前記乾燥工程では、遠心脱水方式によ
    り、含水分率を0.3質量%以下とすることを特徴とす
    る請求項6に記載の再生プラスチック材料の製造方法。
  10. 【請求項10】 前記異物除去工程は、風力分級によ
    り、再生プラスチック材料の嵩密度より嵩密度が0.5
    以上低い低密体を除去する工程を含むことを特徴とする
    請求項6に記載の再生プラスチック材料の製造方法。
  11. 【請求項11】 前記異物除去工程は、比重分離によ
    り、再生プラスチック材料の真密度より真密度が0.5
    以上高い高密体を除去する工程を含むことを特徴とする
    請求項6に記載の再生プラスチック材料の製造方法。
  12. 【請求項12】 前記異物除去工程は、残留磁束密度1
    テスラ以上の磁石を用いて、金属を除去する工程を含む
    ことを特徴とする請求項6に記載の再生プラスチック材
    料の製造方法。
  13. 【請求項13】 前記異物除去工程は、金属検知除去装
    置を用いて、金属を除去する工程を含むことを特徴とす
    る請求項6に記載の再生プラスチック材料の製造方法。
  14. 【請求項14】 前記成形部品は電気電子機器の部品で
    あることを特徴とする請求項1に記載の再生プラスチッ
    ク材料の製造方法。
  15. 【請求項15】 前記成形部品がABS樹脂またはPS
    樹脂の何れかで構成されていることを特徴とする請求項
    1に記載の再生プラスチック材料の製造方法。
  16. 【請求項16】 前記成形部品には、強化材が充填され
    ていないことを特徴とする請求項1に記載の再生プラス
    チック材料の製造方法。
  17. 【請求項17】 前記成形部品は、該成形部品を成形す
    る際に発生するスプルー及び/又はランナーを含むこと
    を特徴とする請求項1に記載の再生プラスチック材料の
    製造方法。
  18. 【請求項18】 得られる再生プラスチック材料のアイ
    ゾット衝撃強さが前記ヴァージン材のアイゾット衝撃強
    さの0.8倍以上であり、前記再生プラスチック材料の
    メルトフローレートが前記ヴァージン材のメルトフロー
    レートの1.2倍以下であることを特徴とする請求項1
    に記載の再生プラスチック材料の製造方法。
  19. 【請求項19】 得られる再生プラスチック材料の前記
    ヴァージン材に対する色差ΔEab*が、1.0未満で
    あることを特徴とする請求項1に記載の再生プラスチッ
    ク材料の製造方法。
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